JP7459689B2 - 給気システム - Google Patents

給気システム Download PDF

Info

Publication number
JP7459689B2
JP7459689B2 JP2020115100A JP2020115100A JP7459689B2 JP 7459689 B2 JP7459689 B2 JP 7459689B2 JP 2020115100 A JP2020115100 A JP 2020115100A JP 2020115100 A JP2020115100 A JP 2020115100A JP 7459689 B2 JP7459689 B2 JP 7459689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential pressure
air supply
diagnosis operation
control unit
store
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020115100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022012920A (ja
Inventor
光二 広田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2020115100A priority Critical patent/JP7459689B2/ja
Publication of JP2022012920A publication Critical patent/JP2022012920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7459689B2 publication Critical patent/JP7459689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、給気システムに関するものである。
従来、例えば店舗のような室には、給気システムが設けられている。給気システムは、給気ファンと差圧検知センサとを備えている。給気ファンは、正回転駆動することにより、店舗の内部に外部空気を供給するものである。差圧検知センサは、店舗の内部と外部との差圧を検知するものである。
このような給気システムでは、差圧検知センサの検知結果により、店舗の内部の圧力が店舗の外部の圧力(大気圧)と同等になるよう、若しくは店舗の内部の圧力が店舗の外部の圧力(大気圧)よりも大きくなるよう、給気ファンを正回転駆動させて、店舗の正圧化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-153441号公報
ところで、上述した給気システムにおいては、構成要素である給気ファンや差圧検知センサは、主に店舗の屋根裏に配設されている。そして、差圧検知センサが配設されるダクトは、店舗の屋根裏において、店舗の内部と外部とを連通する態様で設置されているが、かかるダクトが破損等した場合に目視等で確認することは困難である。そのため、ダクトが破損等して差圧検知センサによる検知結果が、本来の店舗の内外の差圧とは異なっていても、差圧検知センサが故障等でない限り、発見することができなかった。
そして、上記給気システムでは、差圧検知センサの検知精度に依存しており、上述したようにダクト等が破損していても差圧検知センサの検知結果により給気ファンを正回転駆動させていた。このように給気ファンを正回転駆動させてしまうことは、該給気ファンを無駄に正回転駆動させて消費電力量の増大化を招来するだけでなく、店舗の正圧化を図ることができない虞れがあり、好ましくない。
本発明は、上記実情に鑑みて、対象室の内部と外部との差圧を検知する要素の故障の有無を良好に診断することができる給気システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る給気システムは、対象室の内部と外部との差圧を検知する差圧検知センサにより検知された差圧に基づいて、前記対象室の内部に外部空気を供給する給気ファンを正回転駆動させる通常運転を行う制御部を備えた給気システムであって、前記制御部は、故障診断運転の開始条件を満足する場合に、前記給気ファンを運転許容範囲の最大周波数で所定時間正回転駆動させつつ前記差圧検知センサによる検知結果により第1の差圧値を算出した後に、前記給気ファンを最大周波数のまま所定時間逆回転駆動させつつ前記差圧検知センサによる検知結果により第2の差圧値を算出し、かつ第1の差圧値と第2の差圧値との差の絶対値が予め設定された設定値以上であるか否かを判定する故障診断運転を行うものであり、前記制御部は、前記故障診断運転において、前記絶対値が前記設定値未満であると連続して判定した回数が、予め決められた基準回数以上となる場合、報知部に報知動作をさせることを特徴とする。
また本発明は、上記給気システムにおいて、前記対象室に設けられた出入口の開閉状態を検出する開閉センサを備え、前記制御部は、前記故障診断運転において、前記給気ファンを前記所定時間正回転駆動させている場合に、前記開閉センサが前記出入口の閉状態を検出して予め決められた待機時間が経過してから該開閉センサが前記出入口の開状態を検出するまでの前記差圧検知センサによる検知結果により前記第1の差圧値を算出する一方、前記給気ファンを前記所定時間逆回転駆動させている場合に、前記開閉センサが前記出入口の閉状態を検出して前記待機時間が経過してから該開閉センサが前記出入口の開状態を検出するまでの前記差圧検知センサによる検知結果により前記第2の差圧値を算出することを特徴とする。
また本発明は、上記給気システムにおいて、前記制御部は、前記故障診断運転の開始条件を満足する時点で前記給気ファンが駆動停止している場合、該給気ファンを予め決められた周波数で所定時間正回転駆動させることを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、故障診断運転の開始条件を満足する場合に、給気ファンを運転許容範囲の最大周波数で所定時間正回転駆動させつつ差圧検知センサによる検知結果により第1の差圧値を算出した後に、給気ファンを最大周波数のまま所定時間逆回転駆動させつつ差圧検知センサによる検知結果により第2の差圧値を算出し、かつ第1の差圧値と第2の差圧値との差の絶対値が予め設定された設定値以上であるか否かを判定する故障診断運転を行うものであり、該制御部が、故障診断運転において、絶対値が設定値未満であると連続して判定した回数が、予め決められた基準回数以上となる場合、報知部に報知動作をさせるので、圧力差を強制的に作り出したときの差圧の差の絶対値を利用することができ、対象室の内部と外部との差圧を検知する要素の故障の有無を良好に診断することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である給気システムを模式的に示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態である給気システムの特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図3は、図2に示した制御部の故障診断運転制御処理部が実施する故障診断運転の処理内容を示すフローチャートである。 図4は、図3に示した差圧判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る給気システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である給気システムを模式的に示す模式図であり、図2は、本発明の実施の形態である給気システムの特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。ここで例示する給気システムは、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗1を対象室とするものである。かかる店舗1には、空調装置10及び排気装置20a,20bが設けられている。
空調装置10は、店舗1の内部(以下、店内ともいう)の空気(以下、内部空気ともいう)の温度・湿度や清浄度等を調節し、快適な状態に保つものであり、室内機11を備えている。室内機11は、店内の天井等に設置されており、店舗1の外部(以下、店外ともいう)に設置された室外機12と冷媒管路13を通じて接続されている。このような空調装置10では、室内機11と室外機12との間で冷媒が、圧縮、凝縮、断熱膨張及び蒸発を繰り返しながら循環することにより、内部空気の温度等を調整している。尚、ここでは、空調装置10は、内部空気を冷却するものであり、室内機11には、複数(例えば4つ)の空気吹出口11aが設けられている。
また上記店舗1には、図には明示しないが、外壁2の一部には顧客等のための出入口が形成されており、店内には、食物の調理を行う調理領域や、例えばショーケース等の商品収納装置が設置されている。
排気装置20a,20bは、複数(図示の例では2つ)設けられており、互いに離隔した個所において、排気流路21a,21bを備えている。排気流路21a,21bは、店内と店外とを連通する態様で屋根裏に設けられており、その途中に排気ファン22a,22bが配設されている。排気ファン22a,22bは、店舗1の換気や臭気等の排出を目的として店舗1に設置された操作部(図示せず)が操作されることにより、駆動するものである。このような排気装置20a,20bは、排気ファン22a,22bが駆動する場合に、排気流路21a,21bの導入口23a,23bより内部空気を導入し、排気流路21a,21bを通過させた後に店外に排出させるものである。
尚、上記排気装置20a,20bは、店内と店外とを連通する排気流路21a,21bを備えるものとして説明したが、排気装置20a,20bは、店舗(対象室)1の外壁2に形成された排気孔に対し、換気扇と称される排気ファンを設置して構成されるものであってもよい。この場合、排気孔における店内を臨む開口が導入口となり、排気ファンの駆動により、導入口より内部空気を導入し、店外に排出することになる。
給気システムは、差圧検知装置30、給気装置40及び制御部50を備えて構成されている。差圧検知装置30は、差圧検知用ダクト31及び差圧検知センサ32を備えている。
差圧検知用ダクト31は、店内と店外とを連通する態様で屋根裏に設置されている。この差圧検知用ダクト31は、一端の開口33が店内を臨み、他端の開口34が店外を臨んでいる。かかる差圧検知用ダクト31は、自身の軸方向に沿って空気を流通させるものである。
差圧検知センサ32は、差圧検知用ダクト31の任意の個所に配設されており、店内と店外との差圧を検知するものである。この差圧検知センサ32は、検知結果を差圧信号として制御部50に与えるものである。
給気装置40は、給気流路41を備えている。給気流路41は、店内と店外とを連通する態様で屋根裏に設けられており、一端が店外を臨んで外気導入口42が設けられており、途中で2つに分岐されてそれぞれの他端が店内を臨んで給気口43a,43bが設けられている。
また給気流路41において、外気導入口42と分岐個所との間には、給気ファン44が配設されている。給気ファン44は、制御部50から与えられる指令に応じて、正回転駆動又は逆回転駆動するものである。また給気ファン44の近傍には、給気ファン検知センサ44aが設けられている。この給気ファン検知センサ44aは、給気ファン44が駆動(正回転駆動)しているか否かを検知するものであり、その検知結果を検知信号として制御部50に与えるものである。
このような給気装置40は、給気ファン44が正回転駆動する場合に、外気導入口42より外部空気を導入し、給気流路41を通過させた後に給気口43a,43bより店内に吹き出させるものである。一方、給気ファン44が逆回転駆動する場合には、給気口43a,43bより内部空気を導入し、給気流路41を通過させた後に外気導入口42より店外に吹き出させるものである。
そして、給気装置40においては、給気口43a,43bは、排気装置20a,20bの導入口23a,23bの近傍に配設されている。より詳細には、給気口43aは、空調装置10の空気吹出口11aよりも導入口23aに近接する態様で配設されており、給気口43bは、空調装置10の空気吹出口11aよりも導入口23bに近接する態様で配設されている。
制御部50は、記憶部55に記憶されたプログラムやデータにしたがって給気システムの各部の動作を統括的に制御するものであり、通常運転制御処理部51及び故障診断運転制御処理部52を備えている。
通常運転制御処理部51は、差圧検知センサ32から与えられた差圧信号により、店内の圧力が店外の圧力(大気圧)と同等となるよう、あるいは店内の圧力が店外の圧力よりも大きくなるよう、給気ファン44を正回転駆動させる通常運転を行うものである。
故障診断運転制御処理部52は、所定の間隔時間(例えば48時間程度)が経過しつつ予め設定された開始時間(例えば1:00頃)が経過したことが図示せぬ時計部を通じて判断された場合、故障診断運転の開始条件を満足するものとして、後述する故障診断運転を行うもので、入力処理部521、ファン駆動処理部522、算出処理部523、第1判定処理部524、第2判定処理部525及び出力処理部526を備えている。
入力処理部521は、差圧検知センサ32からの差圧信号や、給気ファン検知センサ44aからの検知信号を入力するものである。また入力処理部521は、店舗1の出入口の開閉状態を検出する開閉センサ3からの信号を入力するものである。出入口は、図示せぬ扉体により開閉されるものであり、開閉センサ3は、出入口の開状態を検出した場合には、開信号(オン信号)を制御部50に送出する一方、出入口の閉状態を検出した場合には、閉信号(オフ信号)を制御部50に送出するものである。これにより入力処理部521は、開閉センサ3より開信号又は閉信号を入力するものである。
ファン駆動処理部522は、給気ファン44に対して任意の周波数での正回転駆動指令又は逆回転駆動指令を送出して該給気ファン44を該周波数で正回転駆動又は逆回転駆動させるものである。
算出処理部523は、後述する故障診断運転における差圧判定処理において、入力処理部521を通じて入力した差圧信号から第1の差圧値を算出するとともに、入力処理部521を通じて入力した差圧信号から第2の差圧値を算出するものである。
より詳細に説明すると、算出処理部523は、給気ファン44が最大周波数で正回転駆動している条件下で、入力処理部521を通じて予め設定された設定時間(所定時間:例えば10分間~15分間程度)が経過するまでに入力した差圧信号のうち、該入力処理部521を通じて開閉センサ3から閉信号を入力して予め決められた待機時間(例えば10秒間程度)が経過してから該開閉センサ3より開信号を入力するまでの差圧信号を有効なものとし、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第1の差圧値として算出するものである。
また算出処理部523は、給気ファン44が最大周波数で逆回転駆動している条件下で、入力処理部521を通じて上記設定時間(所定時間:例えば10分間~15分間程度)が経過するまでに入力した差圧信号のうち、該入力処理部521を通じて開閉センサ3から閉信号を入力して上記待機時間(例えば10秒間程度)が経過してから該開閉センサ3より開信号を入力するまでの差圧信号を有効なものとし、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第2の差圧値として算出するものである。
第1判定処理部524は、詳細は後述するが、故障診断運転における差圧判定処理において、算出処理部523により算出された第1の差圧値と第2の差圧値との差の絶対値を算出し、その絶対値のうち、記憶部55から読み出した設定値情報に含まれる設定値(例えば1Pa)以上のものがあるか否かを判断し、設定値以上のものがある場合には「OK」と判定する一方、設定値以上のものがない場合には「NG」と判定するものである。
第2判定処理部525は、第1判定処理部524を通じての差圧判定処理において「NG」と判定された場合、「NG」と連続して判定された回数をカウントしつつ、その連続カウント数が記憶部55から読み出した基準回数情報に含まれる基準回数(例えば4回)以上であるか否かを判定するものである。
出力処理部526は、報知部60に対して報知指令を出力するものである。ここで報知部60は、出力処理部526から出力された報知指令により報知動作を行うものである。本実施の形態においては、報知部60は、例えば店舗1の管理装置を構成する各種情報を表示する表示部により構成されている。そして、報知部60により行われる報知動作としては、表示部に警告表示を行うことである。
尚、制御部50は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
以上のような構成を有する給気システムにおいては、排気装置20a,20bが駆動している条件下にて、制御部50の通常運転制御処理部51が、差圧検知センサ32から与えられた差圧信号により、店内の圧力が店外の圧力(大気圧)と同等となるよう、あるいは店内の圧力が店外の圧力よりも大きくなるよう、給気ファン44を正回転駆動させることにより、外気導入口42より導入された店外の外部空気は、給気流路41を通過し、給気口43a,43bより店内に吹き出される。
そして、給気口43aが、空調装置10の空気吹出口11aよりも導入口23aに近接する態様で配設されており、給気口43bが、空調装置10の空気吹出口11aよりも導入口23bに近接する態様で配設されているので、給気口43aより吹き出された外部空気は、その大部分が店内を循環することなく、導入口23aを通じて排気流路21aに導入されて店外に排出され、給気口43bより吹き出された外部空気は、その大部分が店内を循環することなく、導入口23bを通じて排気流路21bに導入されて店外に排出される。
つまり、給気装置40を通じて店内に吹き出され、該店内を循環する空気量を低減させることができ、店内における外部空気の侵入量を低減することができる。
そのような通常運転を行っている制御部50は、時計部を通じて、所定の間隔時間が経過しつつ予め設定された開始時間が経過した場合、故障診断運転の開始条件が満足したものとして、次のような故障診断運転を行う。
図3は、図2に示した制御部50の故障診断運転制御処理部52が実施する故障診断運転の処理内容を示すフローチャートである。
この故障診断運転において、故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じて給気ファン検知センサ44aからの検知信号を入力することで、給気ファン44が正回転駆動しているか否かを判断する(ステップS101)。
給気ファン44が正回転駆動していない場合(ステップS101:No)、すなわち何らかの要因により給気ファン44が駆動停止している場合、故障診断運転制御処理部52は、ファン駆動処理部522を通じて給気ファン44に定格周波数(例えば40Hz程度)での正回転駆動指令を送出して、該給気ファン44を定格周波数で正回転駆動させ(ステップS102)、予め決められた駆動時間(例えば30分間~60分間程度)の経過待ちとなる(ステップS103)。駆動時間が経過した場合(ステップS103:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、差圧判定処理を実施する(ステップS104)。
一方、ステップS101において給気ファン44が正回転駆動している場合(ステップS101:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、差圧判定処理を実施する(ステップS104)。
図4は、図3に示した差圧判定処理の処理内容を示すフローチャートである。この差圧判定処理の故障診断運転制御処理部52は、ファン駆動処理部522を通じて給気ファン44に運転許容範囲の最大周波数(例えば60Hz程度)での正回転駆動指令を送出して、該給気ファン44を最大周波数で正回転駆動させる(ステップS104A)。
次いで故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じて差圧検知センサ32からの差圧信号の入力を開始し(ステップS104B)、時計部を通じて予め設定された設定時間(例えば10分間~15分間程度)の経過待ちとなる(ステップS104C)。また故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じて開閉センサ3からの開信号又は閉信号を入力する。
上記ステップS104Cにおいて設定時間が経過した場合(ステップS104C:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じての差圧検知センサ32からの差圧信号の入力を停止する(ステップS104D)。このとき、故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じての開閉センサ3からの開信号又は閉信号の入力も停止する。
そして、故障診断運転制御処理部52は、算出処理部523を通じて、ステップS104B~ステップS104Dで入力した差圧信号のうち、入力処理部521を通じて開閉センサ3から閉信号を入力して予め決められた待機時間(例えば10秒間程度)が経過してから該開閉センサ3より開信号を入力するまでの差圧信号を有効なものとし、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第1の差圧値として算出する(ステップS104E)。
そのようにして第1の差圧値を算出した故障診断運転制御処理部52は、ファン駆動処理部522を通じて給気ファン44に運転許容範囲の最大周波数(例えば60Hz程度)での逆回転駆動指令を送出して、該給気ファン44を最大周波数で逆回転駆動させる(ステップS104F)。
次いで故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じて差圧検知センサ32からの差圧信号の入力を開始し(ステップS104G)、時計部を通じて予め設定された設定時間(例えば10分間~15分間程度)の経過待ちとなる(ステップS104H)。また故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じて開閉センサ3からの開信号又は閉信号を入力する。
上記ステップS104Hにおいて設定時間が経過した場合(ステップS104H:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じての差圧検知センサ32からの差圧信号の入力を停止する(ステップS104I)。このとき、故障診断運転制御処理部52は、入力処理部521を通じての開閉センサ3からの開信号又は閉信号の入力も停止する。
そして、故障診断運転制御処理部52は、算出処理部523を通じて、ステップS104G~ステップS104Iで入力した差圧信号のうち、入力処理部521を通じて開閉センサ3から閉信号を入力して予め決められた待機時間(例えば10秒間程度)が経過してから該開閉センサ3より開信号を入力するまでの差圧信号を有効なものとし、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第2の差圧値として算出する(ステップS104J)。
そのようにして第2の差圧値を算出した故障診断運転制御処理部52は、第1判定処理部524を通じて、第1の差圧値と第2の差圧値との差の絶対値を算出する(ステップS104K)。
そのように絶対値を算出した故障診断運転制御処理部52は、第1判定処理部524を通じて記憶部55より設定値情報を読み出し、絶対値と設定値(例えば1Pa)とを比較する(ステップS104L)。
上記ステップS104Lの結果、絶対値が設定値以上である場合(ステップS104M:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、第1判定処理部524を通じて、「OK」と判定して記憶部55に記憶させ(ステップS104N)、その後に手順をリターンさせて今回の差圧判定処理を終了する。
一方、上記ステップS104Lの結果、絶対値が設定値以上でない場合(ステップS104M:No)、故障診断運転制御処理部52は、第1判定処理部524を通じて、「NG」と判定して記憶部55に記憶させ(ステップS104O)、その後に手順をリターンさせて今回の差圧判定処理を終了する。
上記差圧判定処理を実施した故障診断運転制御処理部52は、第2判定処理部525を通じて差圧判定処理にて「NG」判定があったか否かを判断し(ステップS105)、「NG」判定がない場合(ステップS105:No)、手順をリターンさせて今回の故障診断運転を終了する。
一方、「NG」判定があった場合(ステップS105:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、第2判定処理部525を通じて「NG」判定の連続回数をカウントし(ステップS106)、「NG」判定の連続回数が、記憶部55から読み出した基準回数情報に含まれる基準回数(例えば4回)以上であるか否かを判定する(ステップS107)。
「NG」判定の連続回数が基準回数以上でない場合(ステップS107:No)、故障診断運転制御処理部52は、手順をリターンさせて今回の故障診断運転を終了する。
一方、「NG」判定の連続回数が基準回数以上である場合(ステップS107:Yes)、故障診断運転制御処理部52は、出力処理部526を通じて報知部60に対して報知指令を出力する(ステップS108)。これにより報知部60は、表示部に警告表示を行う等の報知動作を行う。その後、故障診断運転制御処理部52は、手順をリターンさせて今回の故障診断運転を終了する。
そのような故障診断運転を行った制御部50は、その後に定格周波数で給気ファン44を予め決められた時間だけ駆動させた後に、上記通常運転を行う。
以上説明したように、本発明の実施の形態である給気システムによれば、制御部50が、故障診断運転の開始条件を満足する場合に、給気ファン44を最大周波数で所定時間正回転駆動させつつ差圧検知センサ32による検知結果により第1の差圧値を算出した後に、給気ファン44を最大周波数のまま所定時間逆回転駆動させつつ差圧検知センサ32による検知結果により第2の差圧値を算出し、かつ第1の差圧値と第2の差圧値との差の絶対値が設定値以上であるか否かを判定する故障診断運転を行っており、該制御部50が、故障診断運転において、絶対値が設定値未満であると連続して判定した回数が基準回数以上となる場合、報知部60に報知動作をさせるので、圧力差を強制的に作り出したときの差圧の差の絶対値を利用することができ、店舗1の内外の差圧を検知する差圧検知装置30の故障の有無を良好に診断することができる。
これにより、給気ファン44を無駄に正回転駆動等させて消費電力量の増大化を防止できるとともに、店舗1の内部の圧力が店舗1の外部の圧力よりも大きくなるよう、給気ファン44を駆動させて、店舗1の正圧化を図ることができる。
また上記給気システムによれば、制御部50が、故障診断運転において、給気ファン44を所定時間正回転駆動させている場合に、開閉センサ3から開信号を入力して待機時間が経過してから該開閉センサ3より閉信号を入力するまでの差圧信号を有効なものとし、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第1の差圧値として算出する一方、給気ファン44を所定時間逆回転駆動させている場合に、開閉センサ3から開信号を入力して待機時間が経過してから該開閉センサ3より閉信号を入力するまでの差圧信号を有効なものとし、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第2の差圧値として算出しているので、店舗1の出入口が開状態となっている場合の差圧を除外して店舗1の差圧が安定状態となっている状況で故障の有無の判断を行うことができ、故障の有無の判断についての精度の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、開閉センサ3が設けられ、開閉センサ3が出入口の閉状態を検知して待機時間が経過してから該開閉センサ3により出入口の開状態が検出されるまでの差圧を有効なものとして第1の差圧値及び第2の差圧値を算出するようにしていたが、本発明においては、開閉センサ3が設けられている必要はなく、出入口の開閉については考慮することなく、第1の差圧値及び第2の差圧値を算出するようにしてもよい。
上述した実施の形態では、故障診断運転において、有効なものとされた差圧信号に含まれる差圧の平均値を第1の差圧値及び第2の差圧値として算出していたが、本発明においては、平均値に限られず、中央値を第1の差圧値及び第2の差圧値として採用してもよく、それ以外に、取得した差圧データの傾きが小さい期間の差圧を有効なものとして第1の差圧値及び第2の差圧値を算出するようにしてもよい。
1…店舗(対象室)、3…開閉センサ、10…空調装置、20a,20b…排気装置、30…差圧検知装置、31…差圧検知用ダクト、32…差圧検知センサ、40…給気装置、41…給気流路、42…外気導入口、43a,43b…給気口、44…給気ファン、44a…給気ファン検知センサ、50…制御部、51…通常運転制御処理部、52…故障診断運転制御処理部、521…入力処理部、522…ファン駆動処理部、523…算出処理部、524…第1判定処理部、525…第2判定処理部、526…出力処理部、55…記憶部、60…報知部。

Claims (3)

  1. 対象室の内部と外部との差圧を検知する差圧検知センサにより検知された差圧に基づいて、前記対象室の内部に外部空気を供給する給気ファンを正回転駆動させる通常運転を行う制御部を備えた給気システムであって、
    前記制御部は、故障診断運転の開始条件を満足する場合に、前記給気ファンを運転許容範囲の最大周波数で所定時間正回転駆動させつつ前記差圧検知センサによる検知結果により第1の差圧値を算出した後に、前記給気ファンを最大周波数のまま所定時間逆回転駆動させつつ前記差圧検知センサによる検知結果により第2の差圧値を算出し、かつ第1の差圧値と第2の差圧値との差の絶対値が予め設定された設定値以上であるか否かを判定する故障診断運転を行うものであり、
    前記制御部は、前記故障診断運転において、前記絶対値が前記設定値未満であると連続して判定した回数が、予め決められた基準回数以上となる場合、報知部に報知動作をさせることを特徴とする給気システム。
  2. 前記対象室に設けられた出入口の開閉状態を検出する開閉センサを備え、
    前記制御部は、前記故障診断運転において、前記給気ファンを前記所定時間正回転駆動させている場合に、前記開閉センサが前記出入口の閉状態を検出して予め決められた待機時間が経過してから該開閉センサが前記出入口の開状態を検出するまでの前記差圧検知センサによる検知結果により前記第1の差圧値を算出する一方、前記給気ファンを前記所定時間逆回転駆動させている場合に、前記開閉センサが前記出入口の閉状態を検出して前記待機時間が経過してから該開閉センサが前記出入口の開状態を検出するまでの前記差圧検知センサによる検知結果により前記第2の差圧値を算出することを特徴とする請求項1に記載の給気システム。
  3. 前記制御部は、前記故障診断運転の開始条件を満足する時点で前記給気ファンが駆動停止している場合、該給気ファンを予め決められた周波数で所定時間正回転駆動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給気システム。
JP2020115100A 2020-07-02 2020-07-02 給気システム Active JP7459689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020115100A JP7459689B2 (ja) 2020-07-02 2020-07-02 給気システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020115100A JP7459689B2 (ja) 2020-07-02 2020-07-02 給気システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022012920A JP2022012920A (ja) 2022-01-17
JP7459689B2 true JP7459689B2 (ja) 2024-04-02

Family

ID=80149014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020115100A Active JP7459689B2 (ja) 2020-07-02 2020-07-02 給気システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7459689B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196821A (ja) 2007-02-15 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP2019148344A (ja) 2018-02-26 2019-09-05 クリスティアン ドイティンガー 換気システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196821A (ja) 2007-02-15 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP2019148344A (ja) 2018-02-26 2019-09-05 クリスティアン ドイティンガー 換気システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022012920A (ja) 2022-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10488071B2 (en) Packaged terminal air conditioner unit with vent door position detection
US20100291857A1 (en) Ventilation system and controlling method of the same
US11703242B2 (en) Avoiding coil freeze in HVAC systems
US11719452B2 (en) System and method for distinguishing HVAC system faults
US11268721B2 (en) HVAC system prognostics and diagnostics based on temperature rise or drop
US20220113046A1 (en) Hvac system fault prognostics and diagnostics
US11150162B1 (en) Determination of pulley ratio of a belt-drive blower
JP4572447B2 (ja) 故障診断方法、故障診断装置、及び記録媒体
JP7459689B2 (ja) 給気システム
JPH07280330A (ja) ダクト式同時給排機器
JP2007155226A (ja) 空気調和機
JP2004178511A (ja) 自動販売機
JP7404937B2 (ja) 給気システム
US11747040B2 (en) Determination of blower flow rate
US20200132334A1 (en) Detecting blockage of air conditioner unit based on fan speed
JP2006145115A (ja) 換気制御装置
JP3088587B2 (ja) 風量一定制御給排形換気システム
KR20200088609A (ko) 공기 조화기 및 그 제어 방법
JP2007078216A (ja) ショーケースのファン制御装置
CN110226070B (zh) 空气调节机
JPH10311592A (ja) 空気調和機
JPH09318139A (ja) 全館空調システム
KR20060112807A (ko) 실내온도 제어장치
KR102419730B1 (ko) 방냉도어를 이용한 냉동고 제연 시스템 및 방법
KR20030046365A (ko) 실외기의 안전운전장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7459689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150