JP7459413B1 - エンコーダ及びモータ - Google Patents

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Abstract

エンコーダは、回転軸(1a)に取り付けられた磁石(1)の回転にともなって、ワイヤ(21a,21b)で第1のパルスを発生させ、コイル(22a,22b)で第2のパルスを発生させる発電素子(2a,2b)と、第1のパルス及び第2のパルスの電荷を蓄積するキャパシタ(3a,3b,3c,3d)と、キャパシタ(3a,3b,3c,3d)の電圧がパルス検出閾値を超えると、パルス検出信号を出力するパルス検出部(6)と、パルス検出信号を基に多回転データをカウントするカウント処理と、カウント処理後にウェイト時間の間待機するウェイト処理と、ウェイト処理の後にキャパシタ(3a,3b,3c,3d)を放電するディスチャージ処理とを行う制御部(5)とを備え、ウェイト時間は、少なくとも第1のパルスの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ(3a,3b,3c,3d)の電圧上昇がない時間である。

Description

本開示は、発電素子による発電パルスの電荷を利用して発電パルスをカウントするカウント処理を行うエンコーダ及びこれを備えたモータに関する。
発電素子による発電パルスの電荷を利用して発電パルスをカウントするカウント処理を行うエンコーダに適用される発電素子としては、軸回転時に大バルクハウゼン効果で発電パルスを発生させるウィーガンドワイヤが知られている。特許文献1に開示されるように、ウィーガンドワイヤを発電素子に用いたエンコーダでは、発電パルスの電荷をキャパシタに蓄電し、カウント処理回路の電源として利用して、発電素子で発生したパルスをカウントするカウント処理を行う。
ウィーガンドワイヤを発電素子に用いたエンコーダは、カウント処理の終了後にキャパシタを放電するディスチャージ処理を行うことにより、次の発電パルスを検出可能な状態となる。
特開2021-1908号公報
発電素子の電荷供給は、軸の回転速度、温度及び反転開始位置などの条件によって大きくばらつく特徴があり、カウント処理が終了した時点において発電素子から電荷の供給が終了しているとは限らない。このため、ウィーガンドワイヤを発電素子に用いたエンコーダにおいて、カウント処理が終了した時点でキャパシタを放電するディスチャージ処理を行う場合、カウント処理が終了した時点で発電素子からキャパシタへの電荷の供給が継続していると、キャパシタに再度電荷が蓄積されてしまい、発電パルスを重複してカウントしてしまうことがあった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、発電パルスを重複してカウントすることを抑制したエンコーダを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るエンコーダは、回転軸に取り付けられた磁石と、ウィーガンドワイヤ及びウィーガンドワイヤに巻き付けられたコイルを有し、磁石に対向して設置され、大バルクハウゼン効果により磁石の回転にともなってウィーガンドワイヤで第1のパルスを発生させ、誘導起電力により磁石の回転にともなってコイルで第2のパルスを発生させる発電素子と、第1のパルス及び第2のパルスの電荷を蓄積するキャパシタと、キャパシタの電圧がパルス検出閾値を超えると、パルス検出信号を出力するパルス検出部とを備える。エンコーダは、キャパシタから供給される電力によって動作可能であり、パルス検出信号を基に多回転データをカウントするカウント処理と、カウント処理の後に予め設定されたウェイト時間の間待機するウェイト処理と、ウェイト処理の後にキャパシタを放電するディスチャージ処理とを行う制御部とを備える。ウェイト時間は、少なくとも第1のパルスの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタの電圧上昇がない時間である。
本開示に係るエンコーダは、発電パルスを重複してカウントすることを抑制できるという効果を奏する。
実施の形態1に係るモータの構成を示す図 実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダの発電素子の発電パルス波形の一例を示す図 実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形の一例を示す図 実施の形態1の第1の比較例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形を示す図 実施の形態1の第2の比較例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形を示す図 実施の形態1の第3の比較例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形を示す図 実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダの電源オフの場合の発電パルス波形の一例を示す図 実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダの電源オンの場合の発電パルス波形の一例を示す図 実施の形態1の変形例に係るバッテリレスエンコーダの発電素子の発電パルス波形の一例を示す図 実施の形態1の変形例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形の一例を示す図 実施の形態1及び変形例に係るバッテリレスエンコーダの制御部及び記憶部のハードウェア構成を示す図
以下に、実施の形態に係るエンコーダ及びモータを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るモータの構成を示す図である。実施の形態1に係るモータ200は、回転軸1aを備えた電動機70と、回転軸1aの回転角度を検出するバッテリレスエンコーダ100とを備える。バッテリレスエンコーダ100は、回転軸1aに固定される磁石1と、磁石1に対向して設置された二つの発電素子2a,2bと、多回転データカウント回路50とを有する。多回転データカウント回路50は、発電素子2aに生じる交流電流を整流する半波整流回路23aと、発電素子2bに生じる交流電流を整流する半波整流回路23bと、半波整流回路23aが出力する直流電流の電荷を蓄積するキャパシタ3a,3bと、半波整流回路23bが出力する直流電流の電荷を蓄積するキャパシタ3c,3dと、予め設定された電圧以下に制限した直流電流を出力する定電圧回路4と、キャパシタ3a,3b,3c,3dをディスチャージさせるディスチャージ回路8とを備える。なお、バッテリレスエンコーダ100は、キャパシタ3a,3b,3c,3dの他にエンコーダに内蔵されたバッテリを有していないエンコーダである。しかしながら、本開示は、キャパシタ3a,3b,3c,3dの他にエンコーダに内蔵されたバッテリを有するエンコーダにも適用することができる。
発電素子2a,2bの各々は、ウィーガンドワイヤであるワイヤ21a,21bと、ワイヤ21a,21bに巻き付けられたコイル22a,22bとを備えている。
また、多回転データカウント回路50は、キャパシタ3a,3b,3c,3dに蓄積された電荷に基づいて変動するキャパシタ3a,3b,3c,3dのいずれかのキャパシタの電圧がパルス検出閾値を超えると、パルスを検出したことを示すパルス検出信号を出力するパルス検出部6と、多回転カウントデータを不揮発性メモリに記憶する記憶部7と、記憶部7から読み出した多回転カウントデータとパルス検出部6から入力されるパルス検出信号とに基づいて多回転カウントデータを生成するとともに、記憶部7の多回転カウントデータを更新する制御部5とを備える。パルス検出信号は、キャパシタ3a,3b,3c,3dごとに異なる信号となっており、制御部5は、キャパシタ3a,3b,3c,3dのいずれに対応するパルス検出信号であるかに基づいて、パルスの発生箇所を識別可能である。
制御部5は、キャパシタ3a,3b,3c,3dから供給される電力によって動作可能であり、又は、多回転データカウント回路50の外部から供給される電力によって動作する。制御部5は、パルス検出信号を基に多回転データをカウントするカウント処理と、カウント処理の後に予め設定されたウェイト時間待機するウェイト処理と、ウェイト処理の後にキャパシタ3a,3b,3c,3dを放電するディスチャージ処理とを行う。制御部5がカウント処理を行うことにより、回転軸1aの回転角度が検出される。
制御部5は、外部回路インタフェース11を通じて記憶部7への情報の書き込み及び記憶部7からの情報の読み出しを行う。また、制御部5は、外部回路インタフェース11を通じて、カウントデータを多回転データカウント回路50の外部の装置に出力することができる。
制御部5は、カウント処理の後、ウェイト処理を行ってからディスチャージ回路8に指令を送り、キャパシタ3a,3b,3c,3dをディスチャージする。ウェイト時間は、多回転データカウント回路50の外部から電力供給を受けていない電源オフ時と、多回転データカウント回路50の外部から電力が供給されている電源オン時とで、別々に設定可能である。
イネーブル回路9は、定電圧回路4が出力する直流電流が規定の電圧に達すると、パルス検出信号に基づくカウント処理を行わないリセット状態を解除して制御部5をカウント処理が実行可能な状態に遷移させる。
電源切替回路10は、多回転データカウント回路50の外部から電力の供給を受けていない電源オフ時には、キャパシタ3a,3b,3c,3dから供給される電力を定電圧回路4に出力する。一方、電源切替回路10は、多回転データカウント回路50の外部から電力の供給を受けている電源オン時には、外部から供給される電力を定電圧回路4に出力する。なお、多回転データカウント回路50の外部から供給される電力としては、不図示のアンプから供給される電力を基にバッテリレスエンコーダ100内で生成した電力を例に挙げることができるが、これに限定されない。例えば、エンコーダに内蔵されたバッテリを有する場合、多回転データカウント回路50の外部から供給される電力としては、バッテリから供給される電力とすることができる。
図2は、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダの発電素子の発電パルス波形の一例を示す図である。発電パルスは、ワイヤ21a,21bの大バルクハウゼン効果によって磁石1の回転にともなって発生する第1のパルス12a,12bと、コイル22a,22bの誘導起電力によって磁石1の回転にともなって発生する第2のパルス13a,13bとを含んでいる。なお、図2においては、発電素子2aにおいて発生する第1のパルス12a及び第2のパルス13aの波形を実線で示し、発電素子2bにおいて発生する第1のパルス12b及び第2のパルス13bの波形を破線で示している。第2のパルス13a,13bは、磁石1の回転速度が速くなると振幅が大きくなる。発電素子2aと発電素子2bとは設置位置が異なるため、第1のパルス12aが発生するタイミングと第1のパルス12bが発生するタイミングとは異なっており、第2のパルス13aが発生するタイミングと第2のパルス13bが発生するタイミングとは異なっている。
第1のパルス12aと第2のパルス13aとは、電圧ピークのタイミングが異なるものの、磁石1の特定の回転角度に対応する同じタイミングで発生するものであるため、第1のパルス12aと第2のパルス13aとを重複してカウントすると、磁石1の回転回数が正確にカウントされない。第1のパルス12b及び第2のパルス13bについても同様であり、第1のパルス12bと第2のパルス13bとを重複してカウントすると、磁石1の回転回数が正確にカウントされない。このため、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100においては、ウェイト時間は、少なくとも第1のパルス12a,12b及び第2のパルス13a,13bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間に設定される。
図1で示したバッテリレスエンコーダ100についてより詳細に説明すると、バッテリレスエンコーダ100は四つのキャパシタ3a,3b,3c,3dを備えているが、ウェイト時間は、いずれか一つのキャパシタ3a,3b,3c,3dにおいて、第1のパルス12a,12b及び第2のパルス13a,13bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間を設定するウェイト時間とすればよい。具体的には、キャパシタ3aにおいて、第1のパルス12a及び第2のパルス13aの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3aの電圧上昇がない時間をウェイト時間とすることができる。なお、各キャパシタ3a,3b,3c,3dにおいて、第1のパルス12a,12b及び第2のパルス13a,13bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間は同じであるため、キャパシタ3bにおいて、第1のパルス12a及び第2のパルス13aの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3bの電圧上昇がない時間にウェイト時間を設定してもよいし、キャパシタ3cにおいて、第1のパルス12b及び第2のパルス13bの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3cの電圧上昇がない時間にウェイト時間を設定してもよいし、キャパシタ3dにおいて、第1のパルス12b及び第2のパルス13bの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3dの電圧上昇がない時間にウェイト時間を設定してもよい。
制御部5は、先行する第1のパルス12a,12bのカウント処理を行った後に予め設定された時間待機するウェイト処理を行うことにより、ウェイト処理中に、例えば第1のパルス12a,12b又は第2のパルス13a,13bがパルス検出閾値を上回ってもカウント処理を行わないことで、すでにカウントした第1のパルス12a,12bを重複してカウントすることを抑制し、第1のパルス12a,12bと第2のパルス13a,13bとを重複してカウントすることを抑制することができる。
ただし、第1のパルス12aのカウント処理を行った後、第1のパルス12bが発生するまでにウェイト処理を終了してキャパシタ3a,3b,3c,3dのディスチャージが行われないと、第1のパルス12bがカウントされないことになってしまう。このため、第1のパルス12aのカウント処理の終了後、できるだけ早く第1のパルス12bをカウント可能な状態に移行する必要がある。したがって、ウェイト時間は、第1のパルス12a,12b及び第2のパルス13a,13bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない状態となる時間と概ね同じ時間に設定することが好ましい。
第1のパルス12a,12b及び第2のパルス13a,13bのパルスの時間幅は、磁石1の回転速度が高速になるほど短くなるため、ウェイト処理におけるウェイト時間は、磁石1の回転速度が高速になるほど短い時間となるように段階的に設定してもよい。
第1のパルス12aのカウント処理を行う場合を例に挙げて、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形の一例を示す図である。時刻t1において、キャパシタ3aの電圧がパルス検出閾値Vsを超えることにより、制御部5はカウント処理を開始する。時刻t2において、カウント処理が終了すると、制御部5は、ウェイト処理を行う。予め設定されたウェイト時間wt1待機した後の時刻t3において、制御部5は、ディスチャージ処理を行い、ディスチャージ回路8を駆動してキャパシタ3aをディスチャージする。ウェイト時間wt1は、少なくとも第1のパルス12a及び第2のパルス13aの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3bの電圧上昇がない時間である。ディスチャージ処理が終了する時刻t4において、キャパシタ3aの電圧は、パルス検出閾値Vs未満となるため、第1のパルス12a,12bを検出可能な状態となる。
実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100において、制御部5は、第1のパルス12aのカウント処理の終了後、第1のパルス12a及び第2のパルス13aの両方からの電荷供給が収まったタイミングでキャパシタ3aをディスチャージしている。このため、ディスチャージを実行後にキャパシタ3aの電荷が増大してキャパシタ3aの電圧が再上昇することはなく、すでにカウントした第1のパルス12aを重複してカウントすることを抑制し、第1のパルス12aと第2のパルス13aとを重複してカウントすることを抑制することができる。また、ディスチャージ処理の実行後すぐに第1のパルス12a,12bを検出可能である。
図4は、実施の形態1の第1の比較例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形を示す図である。時刻t1において、キャパシタの電圧がパルス検出閾値Vsを超えることにより、制御部はカウント処理を開始する。時刻t2において、カウント処理が終了するが、第1の比較例に係るバッテリレスエンコーダは、第1のパルスのカウント処理終了後にディスチャージ処理を行わない。このため、時刻t4において、キャパシタの電圧は、パルス検出閾値Vs以上である。このように、カウント処理終了後にウェイト処理及びディスチャージ処理を行わない場合、キャパシタの電荷が自然放電により減少するまで第1のパルスを検出することができないため、回転軸の回転数が高くなりある一定の回転数以上の高速回転となった場合、次の第1のパルスを検出することが困難である。
図5は、実施の形態1の第2の比較例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形を示す図である。時刻t1において、キャパシタの電圧がパルス検出閾値Vsを超えることにより、制御部はカウント処理を開始する。時刻t2において、カウント処理が終了すると、制御部は、ウェイト処理を行う。実施の形態1の第2の比較例に係るバッテリレスエンコーダでは、ウェイト時間wt2は、第1のパルスの電荷をキャパシタへ蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間よりも短い時間で設定されている。予め設定されたウェイト時間wt2待機した後の時刻t5において、制御部は、ディスチャージ処理を行い、ディスチャージ回路を駆動してキャパシタをディスチャージする。ディスチャージ処理が終了する時刻t6において、キャパシタの電圧は、パルス検出閾値Vs未満となるが、第1のパルスによる電荷供給中であるため、キャパシタの電荷が再増大し、キャパシタの電圧が再上昇する。このため、時刻t4において、キャパシタの電圧は、パルス検出閾値Vs以上である。
第2の比較例に係るバッテリレスエンコーダは、第1のパルスのカウント処理終了後、第1のパルスによる電荷供給中にディスチャージ処理を行うため、ディスチャージ処理によってキャパシタの電荷が減少するものの、ディスチャージ処理終了後に第1のパルスによってキャパシタに電荷が供給されるため、キャパシタの電荷が再増大してキャパシタの電圧が再上昇してしまう。キャパシタの電荷が再増大することで、キャパシタの電圧がパルス検出閾値Vsを再度超えることにより、制御部は再度カウント処理を開始する。これにより、第2の比較例に係るバッテリレスエンコーダは、すでにカウントした発電パルスを重複してカウントしてしまい回転軸の回転角度に誤りが生じる。また、キャパシタの電荷が再増大した後は、キャパシタの電荷が時刻t9において再度ディスチャージされることにより減少するまで第1のパルスを検出することができないため、回転軸の回転数が高くなりある一定の回転数以上の高速回転となった場合、次の第1のパルスを検出することが困難である。
図6は、実施の形態1の第3の比較例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形を示す図である。時刻t1において、キャパシタの電圧がパルス検出閾値Vsを超えることにより、制御部はカウント処理を開始する。時刻t2において、カウント処理が終了すると、制御部は、ウェイト処理を行う。実施の形態1の第3の比較例に係るバッテリレスエンコーダでは、ウェイト時間wt3は、第1のパルスの電荷をキャパシタへ蓄積することが終了し、次いで第2のパルスの電荷をキャパシタへ蓄積中であり、第2のパルスの電荷を蓄積することによるキャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間よりも短い時間で設定されている。予め設定されたウェイト時間wt3待機した後の時刻t7において、制御部は、ディスチャージ処理を行い、ディスチャージ回路を駆動してキャパシタをディスチャージする。ディスチャージ処理が終了する時刻t8において、キャパシタの電圧は、パルス検出閾値Vs未満となるが、第2のパルスによる電荷供給中であるため、キャパシタの電荷が再増大し、キャパシタの電圧が再上昇する。このため、時刻t4において、キャパシタの電圧は、パルス検出閾値Vs以上である。
第3の比較例に係るバッテリレスエンコーダは、第1のパルスのカウント処理終了後、第2のパルスによる電荷供給中にディスチャージ処理を行うため、ディスチャージ処理によってキャパシタの電荷が減少するものの、ディスチャージ処理終了後に第2のパルスによって電荷が供給されるため、キャパシタの電荷が再増大してキャパシタの電圧が再上昇してしまう。キャパシタの電荷が再増大することで、キャパシタの電圧がパルス検出閾値Vsを再度超えることにより、制御部は再度カウント処理を開始する。これにより、第3の比較例に係るバッテリレスエンコーダは、回転軸における同一の回転数の中で第1のパルスと第2のパルスとを重複してカウントしてしまい回転軸の回転角度に誤りが生じる。また、キャパシタの電荷が再増大した後は、キャパシタの電荷が時刻t9において再度ディスチャージされることにより減少するまで第1のパルスを検出することができないため、回転軸の回転数がある一定の回転数以上の高速回転となった場合、次の第1のパルスを検出することが困難である。
このように、ディスチャージ処理を行わなかったり、第1のパルス又は第2のパルスによる電荷供給中にディスチャージ処理を行うと、すでにカウントした第1のパルスを重複してカウントしたり、第1のパルスと第2のパルスとを重複してカウントしたりする場合があり、回転軸の回転角度に誤りが生じる。また、キャパシタの電圧が後続の第1のパルスを検出可能なレベルに低下するまでに要する時間が長くなって回転軸の回転数が高くなりある一定の回転数以上の高速回転となった場合、次の発電パルスを検出することが困難である。これに対し、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100は、第1のパルス12a及び第2のパルス13aの両方からの電荷供給が収まったタイミングでディスチャージ処理を行うため、すでにカウントした第1のパルス12a,12bを重複してカウントすることを抑制し、第1のパルス12a,12bと第2のパルス13a,13bとを重複してカウントすることを抑制することができる。また、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧が第1のパルス12a,12bを検出可能なレベルに低下するまでの時間が短くなり、高速回転の検出が可能である。
ここで、電源オフの場合の動作と電源オンの場合の動作との違いについて説明する。まず、電源オフの場合の動作について説明する。回転軸1aに取り付けられた磁石1の回転にともない、発電素子2a,2bで大バルクハウゼン効果により発電パルスが発生する。発電素子2aが出力する電圧パルスのうち、順方向の電圧パルスは、半波整流回路23aによって半波整流され、キャパシタ3aに送られる。発電素子2aが出力する電圧パルスのうち、逆方向の電圧パルスは、半波整流回路23aによって半波整流され、キャパシタ3bに送られる。発電素子2bが出力する電圧パルスのうち、順方向の電圧パルスは、半波整流回路23bによって半波整流され、キャパシタ3cに送られる。発電素子2bが出力する電圧パルスのうち、逆方向の電圧パルスは、半波整流回路23bによって半波整流され、キャパシタ3dに送られる。磁石1の回転にともない、キャパシタ3a,3b,3c,3dには、キャパシタ3a、キャパシタ3c、キャパシタ3b、キャパシタ3dの順に電圧パルスが入力される。
電圧パルスによってキャパシタ3a,3b,3c,3dに蓄電された電荷は、定電圧回路4により予め設定された電圧以下の直流電流とされ、制御部5及び記憶部7の電源として使用される。パルス検出部6は、キャパシタ3a,3b,3c,3dから出力される電圧を検出することにより、発電パルスの発生箇所、すなわち発電素子2a,2bのどちらで順方向電圧又は逆方向電圧のパルスが発生したかを検出する。
パルス検出部6でパルスが検出されると、制御部5は、カウント処理を行う。カウント処理では、制御部5は、記憶部7から前回パルス時の多回転カウントデータを読み出し、パルス検出部6から取得したパルスの発生箇所の情報を基に新たな多回転カウントデータを生成する。さらに、制御部5は、新たに生成した多回転カウントデータを記憶部7へ書き込む。
制御部5は、カウント処理を行った後、予め設定された時間待機するウェイト処理を行ってから、ディスチャージ回路8を駆動してキャパシタ3a,3b,3c,3dをディスチャージする。
続いて電源オンの場合の動作について説明する。外部から電力が供給される際には、例えばアンプからの電源が定電圧回路4に供給され、制御部5及び記憶部7の電源として使用される。制御部5は記憶部7から前回パルス時の多回転カウントデータを読み出す。
回転軸1aに取り付けられた磁石1の回転にともない、発電素子2a,2bで大バルクハウゼン効果により発電パルスが発生する。発電素子2aが出力する電圧パルスのうち、順方向の電圧パルスは、半波整流回路23aによって半波整流され、キャパシタ3aに送られる。発電素子2aが出力する電圧パルスのうち、逆方向の電圧パルスは、半波整流回路23aによって半波整流され、キャパシタ3bに送られる。発電素子2bが出力する電圧パルスのうち、順方向の電圧パルスは、半波整流回路23bによって半波整流され、キャパシタ3cに送られる。発電素子2bが出力する電圧パルスのうち、逆方向の電圧パルスは、半波整流回路23bによって半波整流され、キャパシタ3dに送られる。磁石1の回転にともない、キャパシタ3a,3b,3c,3dには、キャパシタ3a、キャパシタ3c、キャパシタ3b、キャパシタ3dの順に電圧パルスが入力される。
発電パルスの電荷はキャパシタ3a,3b,3c,3dに蓄電されると、発電パルスの発生箇所、すなわち発電素子2a,2bのどちらで順方向電圧又は逆方向電圧のパルスが発生したかが、パルス検出部6で検出される。
制御部5は、パルス検出部6から取得したパルスの発生箇所の情報を基に新たな多回転カウントデータを生成する。制御部5は、カウント処理を行った後、予め設定された時間のウェイトを行ってから、ディスチャージ回路8を駆動してキャパシタ3a,3b,3c,3dをディスチャージする。電源が切断されると、制御部5は、多回転カウントデータを記憶部7へ書き込む。
図7は、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダの電源オフの場合の発電パルス波形の一例を示す図である。図8は、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダの電源オンの場合の発電パルス波形の一例を示す図である。電源オフの場合には、カウント処理中に、制御部5は、記憶部7から前回パルス時の多回転カウントデータを読み出し、パルス検出部6から取得したパルスの発生箇所の情報を基にした新たな多回転カウントデータの生成、及び多回転カウントデータの記憶部7への書き込みを行う。一方、電源オンの場合には、カウント処理中に、制御部5は、パルス検出部6から取得したパルスの発生箇所の情報を基に新たな多回転カウントデータの生成のみを行う。
このように、電源オフの場合には、キャパシタ3a,3b,3c,3dに蓄えられた電荷が制御部5の電源として使用されるため、電源オフの場合のカウント処理中のキャパシタの電圧のピークVp1は、電源オンの場合のカウント処理中のキャパシタの電圧のピークVp2よりも小さくなる。一方で、電源オフの場合のカウント処理は、電源オンの場合のカウント処理よりも工数が多いため、電源オフの場合にカウント処理を完了するまでに要する時間tc1は、電源オンの場合にカウント処理を完了するまでに要する時間tc2よりも長くなる。このため、電源オフの場合のウェイト時間wt11と電源オンの場合のウェイト時間wt12とが同じであると、電源オフの場合にディスチャージ処理を開始する時刻t31は、電源オンの場合にディスチャージ処理を開始する時刻t32よりも遅くなり、高速回転を検出しにくくなる。
実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100は、電源オフの場合のウェイト時間wt11と、電源オンの場合のウェイト時間wt12とをそれぞれ独立して設定できるため、電源オフの場合と電源オンの場合とでディスチャージ処理を開始するタイミングを同じタイミングとすることができる。なお、電源オフ時のウェイト時間wt11と電源オン時のウェイト時間wt12とを同じ時間として、ディスチャージのタイミングを異なるタイミングとすることも可能である。
以上のように、実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100において、制御部5は、第1のパルス12aのカウント処理の終了後、第1のパルス12a及び第2のパルス13aの両方からの電荷供給が収まったタイミングでキャパシタ3aをディスチャージするため、ディスチャージを実行後にキャパシタ3a,3b,3c,3dの電荷が増大してキャパシタの電圧が再上昇することはなく、発電パルスを重複してカウントすることを抑制できる。
なお、上記の説明においては、二つの発電素子2a,2bを備える構成のバッテリレスエンコーダ100を例に挙げたが、発電素子は一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。発電素子の数を増やすことで、磁石1の回転角度の検出の分解能を高めることができる。
上述の実施の形態1に係るバッテリレスエンコーダ100は、制御部5によるウェイト処理で待機するウェイト時間が少なくとも第1のパルス12a,12b及び第2のパルス13a,13bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間に設定されていた。しかしながら、制御部5によるウェイト処理で待機するウェイト時間は、上記の例とは異なる時間に設定されてもよい。例えば、ウェイト時間は、少なくとも第1のパルスの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間で設定されていてもよい。ここで、バッテリレスエンコーダは、回転軸の回転により、発電パルスとして、発電素子のウィーガンドワイヤの大バルクハウゼン効果によって磁石の回転にともなって第1のパルスを発生させ、発電素子のコイルの誘導起電力によって磁石1の回転にともなって第2のパルスを発生させる。
図9は、実施の形態1の変形例に係るバッテリレスエンコーダの発電素子の発電パルス波形の一例を示す図である。実施の形態1の変形例に係るバッテリレスエンコーダ100において、ウェイト時間は、少なくとも第1のパルスの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間で設定されている。図9に示すように、第2のパルス131a,131bは、回転軸1aの回転数が低い場合、又はコイル22a,22bの性能により第2のパルス131a,131b電圧のピークが小さく、第2のパルス131a,131bの電荷がキャパシタ3a,3b,3c,3dに蓄積されてもキャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧がパルス検出閾値を超えない場合がある。つまり、実施の形態1の変形例に係るバッテリレスエンコーダは、少なくとも図9に示した第1のパルス12a,12bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間で予め設定されたウェイト時間でウェイト処理を実施した後、ディスチャージ処理を実施する。このような場合であっても、ウェイト時間は、いずれか一つのキャパシタ3a,3b,3c,3dにおいて、第1のパルス12a,12bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間を設定するウェイト時間とすればよい。具体的には、キャパシタ3aにおいて、第1のパルス12aの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3aの電圧上昇がない時間をウェイト時間とすることができる。
なお、各キャパシタ3a,3b,3c,3dにおいて、第1のパルス12a,12bの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間は同じであるため、キャパシタ3bにおいて、第1のパルス12aの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3bの電圧上昇がない時間にウェイト時間を設定してもよいし、キャパシタ3cにおいて、第1のパルス12bの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3cの電圧上昇がない時間にウェイト時間を設定してもよいし、キャパシタ3dにおいて、第1のパルス12bの電荷蓄積が終了し、キャパシタ3dの電圧上昇がない時間にウェイト時間を設定してもよい。
図9に示した変形例について、第1のパルス12aのカウント処理を行う場合を例に挙げて、バッテリレスエンコーダ100の動作について説明する。図10は、実施の形態1の変形例に係るバッテリレスエンコーダのキャパシタの発電パルス波形の一例を示す図である。時刻t1において、キャパシタ3aの電圧がパルス検出閾値Vsを超えることにより、制御部5はカウント処理を開始する。時刻t2において、カウント処理が終了すると、制御部5は、ウェイト処理を行う。予め設定されたウェイト時間wt13待機した後の時刻t3において、制御部5は、ディスチャージ処理を行い、ディスチャージ回路8を駆動してキャパシタ3aをディスチャージする。ウェイト時間wt13は、少なくとも第1のパルス12aの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3aの電圧上昇がない時間である。図10に示すようにディスチャージ処理が終了する時刻t4において、キャパシタ3aのキャパシタの電圧は、パルス検出閾値Vs未満となるため、第1のパルス12a,12bを検出可能な状態となる。
このような変形例でも、すでにカウントした第1のパルス12a,12bを重複してカウントすることを抑制し、第1のパルス12a,12bと第2のパルス131a,131bとを重複してカウントすることを抑制することができる。また、ウェイト時間は、発電パルスの電荷を蓄積することが終了し、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧上昇がない時間とすることで、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧が、自然放電によってパルス検出閾値以下に低下するまでの自然放電の時間を待つ必要がなく、キャパシタ3a,3b,3c,3dの電圧が第1のパルス12a,12bを検出可能なレベルに低下するまでの時間がより短くなり、高速回転の検出をより有利に実施することが可能である。
図11は、実施の形態1及び変形例に係るバッテリレスエンコーダの制御部及び記憶部のハードウェア構成を示す図である。制御部5は、各種処理を実行するように設計された制御回路91によって実現される。
制御回路91は、通電されることで各種処理を実行するように設計されたLSI(Large Scale Integration)を採用することができ、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの集積回路であってもよい。制御回路91は、少なくともカウント処理、ウェイト処理及びディスチャージ処理を実行するための回路が集積されている。記憶部7は、電源供給がなくても記憶を保持する不揮発性メモリ92によって実現される。不揮発性メモリ92は、消費電力が小さく、処理速度の速いメモリを採用することができ、例えば、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などを適用することができる。
また、制御回路91は、制御部5の他に定電圧回路4、パルス検出部6、ディスチャージ回路8、イネーブル回路9、電源切替回路10、及び外部回路インタフェース11を含んで設計された半導体集積回路でもよい。例えば、制御回路91は、これらの各回路を含むASIC又はLSIとして集積して構成されていてもよい。さらに、制御回路91は、定電圧回路4、制御部5、パルス検出部6、ディスチャージ回路8、イネーブル回路9、電源切替回路10、外部回路インタフェース11、キャパシタ3a,3b,3c,3d、記憶部7、半波整流回路23a,23bを含んで設計された半導体集積回路でもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 磁石、1a 回転軸、2a,2b 発電素子、3a,3b,3c,3d キャパシタ、4 定電圧回路、5 制御部、6 パルス検出部、7 記憶部、8 ディスチャージ回路、9 イネーブル回路、10 電源切替回路、11 外部回路インタフェース、12a,12b 第1のパルス、13a,13b,131a,131b 第2のパルス、21a,21b ワイヤ、22a,22b コイル、23a,23b 半波整流回路、50 多回転データカウント回路、70 電動機、91 制御回路、92 不揮発性メモリ、100 バッテリレスエンコーダ、200 モータ。

Claims (7)

  1. 回転軸に取り付けられた磁石と、
    ウィーガンドワイヤ及び前記ウィーガンドワイヤに巻き付けられたコイルを有し、前記磁石に対向して設置され、大バルクハウゼン効果により前記磁石の回転にともなって前記ウィーガンドワイヤで第1のパルスを発生させ、誘導起電力により前記磁石の回転にともなって前記コイルで第2のパルスを発生させる発電素子と、
    前記第1のパルス及び前記第2のパルスの電荷を蓄積するキャパシタと、
    前記キャパシタの電圧がパルス検出閾値を超えると、パルス検出信号を出力するパルス検出部と、
    前記キャパシタから供給される電力によって動作可能であり、前記パルス検出信号を基に多回転データをカウントするカウント処理と、前記カウント処理の後に予め設定されたウェイト時間の間待機するウェイト処理と、前記ウェイト処理の後に前記キャパシタを放電するディスチャージ処理とを行う制御部とを備え、
    前記ウェイト時間は、少なくとも前記第1のパルスの電荷を蓄積することが終了し、前記キャパシタの電圧上昇がない時間であることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記ウェイト時間は、少なくとも前記第1のパルス及び前記第2のパルスの電荷を蓄積することが終了し、前記キャパシタの電圧上昇がない時間であることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記発電素子を複数備えることを特徴とする請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 外部から供給される電力を前記制御部及び前記多回転データを記憶する記憶部に出力するか、前記キャパシタから供給される電力を前記制御部及び前記記憶部に出力するかを切り替える電源切替回路を備え、
    前記外部から供給される電力を前記制御部に出力する電源オンの場合と、前記キャパシタから供給される電力を前記制御部に出力する電源オフの場合とで、前記ウェイト時間を異なる時間に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  5. 外部から供給される電力を前記制御部及び前記多回転データを記憶する記憶部に出力するか、前記キャパシタから供給される電力を前記制御部及び前記記憶部に出力するかを切り替える電源切替回路を備え、
    前記外部から供給される電力を前記制御部に出力する電源オンの場合と、前記キャパシタから供給される電力を前記制御部に出力する電源オフの場合とで、前記ウェイト時間を異なる時間に設定可能であることを特徴とする請求項2に記載のエンコーダ。
  6. 外部から供給される電力を前記制御部及び前記多回転データを記憶する記憶部に出力するか、前記キャパシタから供給される電力を前記制御部及び前記記憶部に出力するかを切り替える電源切替回路を備え、
    前記外部から供給される電力を前記制御部に出力する電源オンの場合と、前記キャパシタから供給される電力を前記制御部に出力する電源オフの場合とで、前記ウェイト時間を異なる時間に設定可能であることを特徴とする請求項3に記載のエンコーダ。
  7. 前記回転軸を備えた電動機と、請求項1からのいずれか1項に記載のエンコーダとを備えることを特徴とするモータ。
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