JP7456582B2 - 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム。 - Google Patents
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Description
なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
また、これらの実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
以下、本発明の情報処理技術を実現するための実施形態について説明する。
本実施形態に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
システムとは、複数の情報処理装置を有して構成され、それらの情報処理装置が協働し処理を実行する仕組みである。
移動体管理システム1では、例えば、ネットワーク30(例えば、インターネット)を介して、サーバ10と、複数の車載端末40と、管理者端末20とが通信可能に接続される。なお、図1では、車載端末40は代表となる1つの構成要素のみを図示している。また、移動体管理システム1では、サーバ10を複数接続してもよいし、管理者端末20を複数接続してもよい。
ここで、移動体情報とは、移動体に関して時系列的に取得される情報であり、例えば、移動体の位置情報、加速度情報、稼働情報、貨物部分の温度情報、タイヤの空気圧情報などが含まれるが、これらに限られず、その他の適宜の情報で構成されていてもよい。
また、状況情報とは、例えば、ユーザにより車載端末40に入力される、ユーザの状況に関する情報であり、その詳細については後述する。
第1実施例は、移動体の乗車者であるユーザ(ドライバー)が共有する移動体情報を選択することで、管理者等による移動体情報の閲覧等を制限する実施例である。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
記憶部12には、例えば、車両登録データ121と、ユーザ登録データ123と、電子地図データ125と、運行管理データベース127とが記憶される。
車両登録データ121には、例えば、車輛IDと、車両名と、車両ナンバーと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザ登録データ123Aには、例えば、ユーザIDと、ユーザ名と、役職クラスと、業務ステータスと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
なお、特定の車両を運行するユーザが一意に決まっている場合、車両ID=ユーザIDとしてもよい。この場合、車載端末40は、移動体情報を収集するための装置と移動体のドライバーによって保持される装置とが一体である構成とすることができる。
なお、役職クラスは、2段階の種別に限定されない。例えば、車両管理システムの全操作権限を持つ管理者の役職クラスを「ディレクター」として定義してもよい。また、マネージャーやスタッフをさらに細分化してもよい。
この例では、業務ステータスとして、以下の4種類を例示する。
・職務対応中(目的地へ運行中である場合等。)
・勤務中(勤務時間内であり待機・巡回中である場合等。)
・休息中(勤務時間内であるが一時休憩している場合等。)
・勤務時間外
なお、業務ステータスは、例えば、その他登録情報に記憶される勤務スケジュールに従って自動的に更新されるようにしてもよい。また、他の業務ステータスを定義してもよい。
運行管理データベース127には、車両の運行単位(例えば、車両のイグニッションONからイグニッションOFFまで)ごとの管理データとして、運行管理データが記憶される。運行管理データは、移動体情報の一例である。
ユーザIDには、車両を運行したユーザのユーザIDが記憶される。
車両IDには、運行された車両の車両IDが記憶される。
業務ステータスには、例えば、車両運行時のユーザの業務ステータスが記憶される。
車両位置座標には、その日時における車両の位置情報(例えば、緯度・経度・高度)が記憶される。なお、車両位置座標として、例えば、車載端末40の電子コンパスで取得される車両の進行方向に関する情報(進行情報)を含めるようにしてもよい。
加速度ステータスには、その日時における車両の加速度に関する情報が記憶される。なお、加速度ステータスとして、その日時における車両速度に関する情報(速度情報)を含めるようにしてもよい。
ドライブレコーダー画像URIには、その日時の前後(例えば、5秒間)におけるドライブレコーダー画像の格納先URIが記憶される。
その他情報には、例えば、加速度ステータスに基づいて算出される運転スコア等が記憶される。なお、その他情報として、日時ごとの業務ステータスを記憶させるようにしてもよい。
ここで、運行管理データに対する操作権限としては、例えば、運行管理データを閲覧する操作が可能な権限である「閲覧」や、ユーザID・車両ID・業務ステータス・目的地等の変更操作が可能な権限である「編集」、運行管理データを消去する操作が可能な権限である「削除」といった操作権限を定義することができる。
また、操作ユーザとしては、運行管理データに記憶されるユーザIDで識別されるユーザが操作を行う場合である「自身」や、ユーザIDで識別されるユーザと同じ役職クラスに所属するユーザが操作を行う場合である「同役職クラス」、ユーザを限定しない「全員」といった種別を定義することができる。
また、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における情報処理の手順の一例を示すものに過ぎず、他のステップを追加したり、一部のステップを削除したり、一部のステップを他の装置の制御部において実行してもよい。
車両の運行が終了しないと判定される場合(B130:NO)、車載端末40の制御部41は、B120のステップに処理を戻す。
閲覧操作が許可されていないと判定した場合(S150:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。なお、閲覧操作が許可されていないと判定した場合(S150:NO)、サーバ10の制御部11は、閲覧操作が許可されていないことを示す情報を管理者端末20に送信し、管理者端末20の制御部21は、受信した閲覧操作が許可されていないことを示す情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。また、サーバ10の制御部11は、運行管理データのうち、車両運行データ以外のデータを送信し、管理者端末20の制御部21は、受信した運行管理データの一部分を表示部24に表示させるようにしてもよい。
管理メニュー選択領域の右には、「走行履歴」メニューが選択されたことに基づいて、運行管理データの概要一覧を表示するための走行履歴一覧表示が表示されるように構成されている。走行履歴一覧表示では、各運行管理データから、運行日時と、運行したユーザ名と、役職クラスとが一列に関連付けて表示されている。
例えば、ユーザ「B.B」が「自身」のみ閲覧可能と設定した、「8月8日 8:02~10:34 スタッフ B.B」の列がタップ操作されると、走行履歴一覧表示の右側に車両の運行経路を表示する電子地図領域MRが表示される。しかし、ユーザ「A.A」がこの運行管理データを閲覧する権限を保有していないことに基づいて、電子地図領域MRには運行経路の閲覧が制限されている旨の閲覧制限オブジェクトRDが表示され、ユーザ「A.A」は、運行経路を確認することができない。
本実施例における情報処理方法は、情報表示装置(例えば、管理者端末20)を含むシステムによって実行される情報処理方法であって、移動体(例えば、車両)に関する移動体情報(例えば、車両情報)を取得することを含み、移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合(例えば、管理者端末20のユーザが閲覧権限を持つ場合)、移動体情報を情報表示装置に表示させ、制限設定がされている場合(例えば、管理者端末20のユーザが閲覧権限を持たない場合)、移動体情報の情報表示装置への表示を制限する構成を示している。
これによれば、移動体情報の閲覧に関する制限設定に基づいて、情報表示装置に移動体情報を表示させるか否かを決定することができ、移動体の利用者が過度に監視されているかのような違和感や嫌悪感を覚えにくくすることにより快適な業務環境を提供することができる、という効果が得られる。
これによれば、第1ユーザ自身によって移動体情報の閲覧に関する制限設定を行うことが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる、という効果が得られる。
第1実施例では、運行管理データごとに操作権限を設定する例について例示したが、これに限定されない。例えば、ユーザごとに規定の操作権限を設定可能であるようにしてもよい。
ユーザ登録データ123Bには、例えば、ユーザIDと、ユーザ名と、役職クラスと、情報制限レベルと、業務ステータスと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザIDと、ユーザ名と、役職クラスと、業務ステータスと、その他登録情報とについては、例えば、第1のユーザ登録データ123Aと同様に構成することができる。
情報制限レベルは、例えば、以下のように設定することができる。
・「レベル0」:全てのユーザはこのユーザに紐付けられた運行管理データを閲覧可能。
・「レベル1」:同じ役職クラスのユーザがこのユーザに紐付けられた運行管理データを閲覧可能。
・「レベル2」:このユーザに紐付けられた運行管理データを閲覧可能であるのは自身のみ。
なお、上記の3レベルの他、このユーザの役職クラスより上位の役職クラスのユーザおよび自身が、このユーザに紐付けられた運行管理データを閲覧可能である情報制限レベル等を設定してもよい。また、閲覧以外の操作においても同様に情報制限レベルを設定するようにしてもよい。特権をもつ役職クラスのユーザは、情報制限レベルに縛られず任意の操作が可能であることとしてもよい。
これにより、ユーザの運転スコアが高い場合、そのユーザを優良運転者と判断し、運行管理データの閲覧範囲を狭めることができる。また、ユーザの運転スコアが低い場合、運行管理データを全員に開示することで、相互監視の目を光らせると共に、危険運転をしがちなユーザの運転行動への警告を与えることができる。
これによれば、ユーザに対して個別に制限設定を設定する必要がなくなり、一定の範囲ごとに設定制限をより簡易かつ適切に設定することができる、という効果が得られる。
第1実施例では、運行管理データ全体を対象として操作権限を設定する例について例示したが、これに限定されない。例えば、運行管理データの項目や、車両運行データの項目ごとに、操作権限を設定可能であるようにしてもよい。
・車両の運行中にリアルタイムで運行管理データを閲覧するための「リアルタイム表示」。
・所定期間(例えば、一日)の特定ユーザの運行管理データをまとめて閲覧するための「ドライバー日報表示」。
・所定期間(例えば、一日)の特定車両の運行管理データをまとめて閲覧するための「車両日報表示」。
なお、「ドライバー日報表示」や「車両日報表示」における所定期間は、車両を運行するユーザの業務開始から業務終了までの期間とし、業務が終了すると自動的にそれぞれの日報が作成されるようにしてもよい。
項目「車両位置情報」を非表示に設定する場合、「リアルタイム表示」と「ドライバー日報表示」とでは、車両運行データの車両位置座標を閲覧不可とする。また、「車両日報表示」では、その車両に関する運行管理データを閲覧不可とする。
その他の制限対象項目についても同様に、その項目を非表示に設定する場合、運行管理データのうちその項目を閲覧不可とする。
これによれば、移動体情報の種類に応じてより柔軟に制限設定を行うことが可能となるという効果が得られる。
これによれば、情報表示装置のユーザは、日報においては、制限設定に関わらず移動体情報を表示させることができ、第1ユーザの業務を的確に把握することができる、という効果が得られる。
これによれば、評価情報に基づいて、第1ユーザの運転状況が良好である場合にのみ制限設定を行うことができ、第1ユーザの安全運転に対するモチベーション向上を図ることができる、という効果が得られる。
第1実施例では、ユーザ操作に基づいて操作権限を設定する例について例示したが、これに限定されない。例えば、ユーザの車両運行時における業務ステータスに基づいて、自動的に操作権限が設定されるようにしてもよい。
第1実施例では、移動体管理システムの一例として、自動車における車両管理システムについて例示したが、これに限定されない。例えば、自動車以外の車両として、自転車やオートバイ等の二輪車、トラクター等の農業機械や建設機械、鉄道車両等、様々な車両に適用することができる。また、車載端末40を車両以外の移動体に搭載することで、例えば、訪問看護士管理システムや、ドローン管理システム、船舶管理システム等、様々な移動体の管理システムに応用することができる。
第2実施例は、例えば、管理者が、車両を運行するドライバーの設定等で制限された移動体情報の操作権限の変更を要請することで、必要に応じて操作権限を取得する実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
例えば、操作部23に対する操作入力に基づいて、閲覧権限を要求することが選択されたと判定された場合(A220:YES)、管理者端末20の制御部21は、例えば、運行管理IDを含む運行管理データ閲覧権限要求情報を、通信部27を介してサーバ10に送信する(A230)。なお、運行管理データ閲覧権限要求情報には、閲覧操作権限を要求する理由等のコメントを含めるようにしてもよい。
例えば、操作部43に対する操作入力に基づいて、閲覧を許可することが選択されたと判定された場合(B220:YES)、車載端末40の制御部41は、管理者端末20のユーザに運行管理データの閲覧操作権限を与えることを示す運行管理データ閲覧許可情報を、通信部47を介してサーバ10に送信する(B230)。
管理メニュー選択領域の右には、「リアルタイム」メニューが選択されたことに基づいて、電子地図領域MRに、車両アイコンと車両名とが、現在の車両位置座標と関連付けて表示されている。電子地図領域MRの右側には、車両管理アプリケーションにおいて管理されている車両の状態を一覧で表示させるための車両状況一覧表示領域が表示されるように構成されている。車両状況一覧表示領域では、車両ごとに、車両名と、車両を運行するユーザ名と、車両状態(例えば、走行中か停止中か)とが関連付けて表示されるように構成されている。
コメント入力欄の下には、運行管理データ閲覧権限を要求するための「要請」の文字で示される運行管理データ閲覧権限要求ボタンと、操作のキャンセルを行うキャンセルボタンとが表示されるように構成されている。
本実施例は、情報表示装置(例えば、管理者端末20)に関連付けられた第2ユーザ(例えば、管理者)の操作に基づいて、制限設定を解除するための要求を端末(例えば、車載端末40)に送信する構成を示している。
これによれば、制限設定がされている場合でも、第2ユーザは、必要に応じて端末の第1ユーザに制限設定の解除を要求することができ、第1ユーザの情報閲覧に対する違和感や嫌悪感等に配慮しつつ(例えば、過度に監視されている感覚等をドライバーに生じさせないようにしつつ)、第2ユーザの利便性を向上することができる、という効果が得られる。
第2実施例では、管理者端末20のユーザ操作に基づいて、操作制限が解除される例を例示したが、これに限定されない。例えば、車載端末40から受信する車両情報に基づいて、車両に対する特定のイベント(例えば、車両の危険)が検出された場合、自動的にその運行管理データの操作制限が解除されるようにしてもよい。
管理者端末20から運行管理データ閲覧権限要求情報を受信したと判定する場合(S220:YES)、サーバ10の制御部11は、運行管理データの車両運行データに基づいて、車両の挙動に特定イベントが発生したか否かを判定する(S250)。ここで、車両の挙動の特定イベントとしては、例えば、以下の例が挙げられる。
・加速度ステータスにおいて所定の閾値を超える急加速・急減速・急操作が検出された場合。
・運転スコアの減少幅が一定値を超えた場合。
・タイヤの空気圧やエンジン冷却水温が規定範囲外となった場合。
・車両位置座標の近隣で交通事故が探知された場合。
・ドライブレコーダー画像の自動解析から、居眠り運転や携帯電話の使用、車線逸脱が検出された場合。
・車両の衝突が検出された場合。
・エアバッグの作動が確認された場合。
・1日で所定距離(例えば、「200km」)以上を走行した場合。
・車両の利用者によってトリガー(例えば、非常通報ボタンの押下)が発せられた場合。
なお、サーバ10の制御部11は、運行管理データと併せて、車両の挙動に特定イベントが発生したことを示す車両異常検出情報を管理者端末20に送信するようにしてもよい。
第3実施例は、閲覧制限下にある移動体情報について、電子地図上での表示態様を変化させて表示させる実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
閲覧操作不可であると判定した場合(S310:NO)、サーバ10の制御部11は、例えば、運行管理データのうち、車両位置座標の座標識別性低下処理を実行する。座標識別性低下処理は、車載端末40の位置情報(例えば、緯度経度情報)に基づく車両位置座標を電子地図上で識別し難くする処理である。例えば、座標識別性低下処理が実行されると、座標識別性低下処理が実行されない場合と比較して、電子地図上で、車両位置座標とは異なる位置に車両アイコンが表示される確率が高くなる(車両アイコンの表示上の位置精度が低下する一例)。なお、車両位置座標の座標識別性低下処理は、低解像度化処理といってもよい。
・既定の長辺、短辺(例えば、500m四方)で規定される矩形領域で区切る。なお、矩形領域以外に、正三角形や正六角形等の多面体領域で区切るようにしてもよい。
・地名で規定される住所領域で区切る。例えば、「XX町」で規定される住所領域には、「丁目」や「番地」に関わらず、「XX町」内と判定される車両位置座標が属する。
・自宅周辺領域(例えば、車両運行中のユーザの自宅周辺)では粗い領域(例えば、1km四方の矩形領域)で区切り、職務領域(例えば、自社周辺や訪問先周辺)では細かな領域(例えば、200m四方の矩形領域)で区切る。
なお、低識別性車両位置領域の区切り方は全ユーザで統一してもよいし、ユーザごとに区切り方を変えてもよい。例えば、あるユーザの低識別性車両位置領域は「丁目」で区切られる住所領域に、別なユーザの低識別性車両位置領域は「番地」で区切られる住所領域に設定するようにしてもよい。
なお、車両位置確認ボックスBX内において、例えば、速度が大きい車両の車両アイコンをより左側に配置するようにしてもよい。また、車両アイコンに車両の進行方向を示す矢印アイコンを付与するようにしてもよい。これにより、低識別性車両位置領域内における車両の動きを大まかに把握することができる。また、車両アイコンにおいて、例えば、駐車中の車両については、例えば、「停」のアイコンを付与し区別可能であるようにしてもよい。
本実施例は、移動体情報は、少なくとも移動体の位置に関する位置情報(例えば、車両位置座標)を含み、地図(例えば、電子地図領域MR)を情報表示装置に表示させることを含み、制限設定がされていない場合、位置情報に関連付けられた移動体表示(例えば、車両アイコン)を、電子地図上における車両位置座標に対応する位置に重畳表示させ、制限設定がされている場合、制限設定がされていない場合よりも移動体表示の表示上の位置精度を低下させる構成を示している。
これによれば、移動体の位置情報の閲覧制限設定がされている場合においても、表示上の位置精度が低い態様で移動体表示を行うことで、情報表示装置のユーザは、移動体の正確な位置までは把握できなくとも移動体のおおよその位置を把握することができ、業務上適切な範囲で状況の把握を行うことができる、という効果が得られる。
これによれば、情報表示装置のユーザは、各移動体の位置情報の閲覧制限設定がされているか否かを一目で識別できる、という効果が得られる。
これによれば、情報表示装置のユーザは、各移動体の位置情報の閲覧制限設定がされているか否かについての情報と、その移動体の詳細な位置情報または大まかな位置情報を一度に、かつ容易に識別できる、という効果が得られる。
これによれば、情報表示装置のユーザは、移動体の位置情報の閲覧制限設定がされている場合、移動体の進行方向を把握できないため、移動体のユーザに、過度な監視が行われていると感じさせてしまうことを防止することができる、という効果が得られる。
これによれば、情報表示装置のユーザは、移動体の位置情報の閲覧制限設定がされている場合、移動体の移動速度を把握できないため、移動体のユーザに、過度な監視が行われていると感じさせてしまうことを防止することができる、という効果が得られる。
第3実施例では、例えば、車両を運行するユーザ設定に従って、位置情報の閲覧が制限されるか否かの判定を行うが、これに限定されない。例えば、閲覧制限の設定として、以下の3種類の設定が可能であるようにしてもよい。
・閲覧不可(電子地図上および車両位置確認ボックスBX内に車両位置座標が表示されない)。
・低識別性で閲覧可(車両位置確認ボックスBX内に車両位置座標に基づく車両アイコンが表示される)。
・高識別性で閲覧可(電子地図上に車両位置座標に基づく車両アイコンが表示される)。
・ユーザの自宅住所付近では閲覧不可または低識別性で閲覧可。
・ユーザの事業所住所付近や目的地付近では高識別性で閲覧可。
・ユーザの運転スコアが所定合格値(例えば、80点)以上であれば閲覧不可。また、ユーザの運転スコアが所定失格値(例えば、40点)以下であれば高識別性で閲覧可。ユーザの運転スコアがそれ以外の値であれば、低識別性で閲覧可。
・通常はユーザ設定に従うが、加速度ステータス等に基づいて、急ハンドルや急ブレーキ等の急制動が検知された場合には所定期間内において高識別性で閲覧可。
・通常はユーザ設定に従うが、運行終了から所定期間(例えば、1週間)経過後は高識別性で閲覧可能。
・通常はユーザ設定に従うが、業務上の指定時間(訪問時間や配送時間等)の前後所定期間(例えば、5分間)では高識別性で閲覧可。また、勤務時間外や一時休憩中の時間内は閲覧不可または低識別性で閲覧可。
第3実施例では、低識別性車両位置領域の区切り方として、隣接する低識別性車両位置領域を重畳させない例を示したが、これに限定されない。例えば、隣接する低識別性車両位置領域の領域境界を重畳させるようにしてもよい。
図17に、本変形例における電子地図領域MRの低識別性車両位置領域の一例を示す。この図では、領域「A」と領域「B」とは、破線で示される領域「A」と領域「B」の重畳領域において重なっている。
ここで、位置情報の閲覧が許可されていない車両名「東京001」の車両位置座標が車両位置「X」から車両位置「Y」を経て車両位置「Z」に移動する場合を考える。このとき、車両位置「X」においては、領域「A」と対応する車両位置確認ボックスBXに車両アイコンが表示される。その後、車両位置が領域「A」と領域「B」との重畳領域に移動する場合、領域「A」を外れるまでは、領域「A」と領域「B」のうち領域「A」に車両位置が存在していたことに基づいて、領域「A」と対応する車両位置確認ボックスBXに車両アイコンが表示されるように構成することができる。そのため、車両位置「Y」においては、領域「A」と対応する車両位置確認ボックスBXに車両アイコンが表示される。そして、車両位置が領域「A」と領域「B」の重畳領域を抜ける場合、領域「B」と対応する車両位置確認ボックスBXに車両アイコンが表示されるように構成することができる。そのため、車両位置「Z」においては、領域「B」と対応する車両位置確認ボックスBXに車両アイコンが表示される。
この場合、重畳領域内の仮想境界線を表示させないようにすること等により、第2ユーザ(管理者)が仮想境界線を視認することができないようにしてもよい。すなわち、第2ユーザに対する仮想境界線の表示を制限してもよい。
これによれば、移動体の位置情報に対応する座標が第1地図領域と第2地図領域とをまたいで移動する場合、重畳領域を設けることで、情報表示装置のユーザによって移動体の位置が具体的に推測されることを困難にすることができ、結果として、移動体のユーザに対して過度な監視が行われているという意識を生じさせることなく快適な業務環境を提供することができる、という効果が得られる。
これによれば、第2ユーザが、移動体の正確な位置までは把握できないまでも、少なくとも移動体が移動中であることと、移動体の大まかな位置とを把握することができる。また、移動体が重畳領域内における第1地図領域と第2地図領域との境界付近を行き来する場合、移動体表示が第1地図領域内の所定領域と第2地図領域内の所定領域とを頻繁に移り変わることを防ぐことができる、という効果が得られる。
これによれば、第2ユーザが、移動体の正確な位置までは把握できないまでも、少なくとも移動体が移動中であることと、移動体の大まかな位置とを把握することができる。また、移動体が重畳領域内における第1地図領域と第2地図領域との境界付近を行き来する場合、移動体表示が第1地図領域内の所定領域と第2地図領域内の所定領域とを頻繁に移り変わることを防ぐことができる、という効果が得られる。
これによれば、第2ユーザが、移動体の正確な位置までは把握できないまでも、少なくとも移動体が移動中であることと、移動体の大まかな位置とを把握することができる。また、移動体が重畳領域内における第1地図領域と第2地図領域との境界付近を行き来する場合、移動体表示が第1地図領域内の所定領域と第2地図領域内の所定領域とを頻繁に移り変わることを防ぐことができる、という効果が得られる。
これによれば、情報表示装置のユーザは、位置情報に対応する座標が重畳領域か否かを容易に識別することができる、という効果が得られる。
低識別性車両位置領域の区切り方として、低識別性に段階を設けて区切るようにしてもよい。例えば、第3実施例では、管理者端末20の表示部24に表示される電子地図領域MRを縦横2×2で4分割する場合について例示した。
これに対して、例えば、電子地図領域MRを縦横3×3で9分割する第1低識別性車両位置領域と、電子地図領域MRを縦横2×2で4分割する第2低識別性車両位置領域とを設定できるようにしてもよい。
一の態様として、情報表示装置を含むシステムであって、移動体に関する移動体情報を取得する制御部を含み、前記制御部は、前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体情報を前記情報表示装置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記移動体情報の前記情報表示装置への表示を制限するシステムを構成してもよい。
10 サーバ
20 管理者端末
30 ネットワーク
40 車載端末
Claims (13)
- 情報表示装置を含むシステムによって実行される情報処理方法であって、
移動体に関する情報であって、少なくとも前記移動体の位置に関する位置情報を含む移動体情報を取得することと、
地図を前記情報表示装置に表示させることと、
前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体に関する表示を前記地図の前記位置情報に対応する位置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記移動体に関する表示を前記地図とは異なる領域に表示することと、
を含む、情報処理方法。 - 情報表示装置を含むシステムによって実行される情報処理方法であって、
移動体に関する情報であって、少なくとも前記移動体の位置に関する位置情報を含む移動体情報を取得することと、
地図を前記情報表示装置に表示させることと、
前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体に関する表示を前記地図の前記位置情報に対応する位置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記位置情報に基づいて、前記地図に設定された複数の地図領域のうち前記位置情報に対応する地図領域内の所定領域に前記移動体に関する表示を行うことと、
を含む、情報処理方法。 - 請求項2の情報処理方法であって、
第1地図領域は、第2地図領域と重畳する重畳領域を有し、
前記位置情報に対応する座標が前記重畳領域に含まれる場合に、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域と前記第2地図領域内の所定領域の何れか一方に表示させる
情報処理方法。 - 請求項3の情報処理方法であって、
前記位置情報に対応する座標が前記重畳領域に含まれる場合に、第1条件に基づいて、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域と前記第2地図領域内の所定領域の何れに表示させるかを決定した後、前記位置情報に対応する座標が前記重畳領域に再度含まれる場合に、前記第1条件とは異なる第2条件に基づいて、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域と前記第2地図領域内の所定領域の何れに表示させるかを決定することが可能である 情報処理方法。 - 請求項3の情報処理方法であって、
前記重畳領域内の仮想境界線に基づいて、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域と前記第2地図領域内の所定領域の何れに表示させるかを決定することが可能であり、
前記仮想境界線は、前記情報表示装置に関連付けられたユーザによる閲覧が制限される
情報処理方法。 - 請求項3の情報処理方法であって、
前記位置情報に対応する座標が、前記第1地図領域のうちの前記重畳領域を除く領域に含まれた後に前記重畳領域に含まれる場合に、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域に表示させ、前記第2地図領域のうちの前記重畳領域を除く領域に含まれる場合に、前記移動体に関する表示を前記第2地図領域内の所定領域に表示させる
情報処理方法。 - 請求項3の情報処理方法であって、
前記位置情報に対応する座標が、前記第1地図領域のうちの前記重畳領域を除く領域に含まれる場合に、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域に表示させ、前記重畳領域に含まれる場合に、前記移動体に関する表示を前記第2地図領域内の所定領域に表示させる
情報処理方法。 - 請求項2の情報処理方法であって、
第1地図領域は、第2地図領域と重畳する重畳領域を有し、
前記位置情報に対応する座標が前記重畳領域に含まれる場合に、前記移動体に関する表示を前記第1地図領域内の所定領域と、前記第2地図領域内の所定領域とにそれぞれ表示させる
情報処理方法。 - 請求項3から請求項8の何れか1項に記載の情報処理方法であって、
前記位置情報に対応する座標が、前記重畳領域を除く前記第1地図領域に含まれる場合と、前記重畳領域に含まれる場合とで、前記移動体に関する表示の表示態様が異なる
情報処理方法。 - コンピュータに、
移動体に関する情報であって、少なくとも前記移動体の位置に関する位置情報を含む移動体情報を取得することと、
地図を情報表示装置に表示させることと、
前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体に関する表示を前記地図の前記位置情報に対応する位置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記移動体に関する表示を前記地図とは異なる領域に表示することと、
を実行させる、プログラム。 - コンピュータに、
移動体に関する情報であって、少なくとも前記移動体の位置に関する位置情報を含む移動体情報を取得することと、
地図を情報表示装置に表示させることと、
前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体に関する表示を前記地図の前記位置情報に対応する位置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記位置情報に基づいて、前記地図に設定された複数の地図領域のうち前記位置情報に対応する地図領域内の所定領域に前記移動体に関する表示を行うことと、
を実行させる、プログラム。 - 情報処理装置であって、
移動体に関する情報であって、少なくとも前記移動体の位置に関する位置情報を含む移動体情報を取得する取得部と、
地図を情報表示装置に表示させる表示部と、
を備え、
前記表示部は、前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体に関する表示を前記地図の前記位置情報に対応する位置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記移動体に関する表示を前記地図とは異なる領域に表示する、
情報処理装置。 - 情報処理装置であって、
移動体に関する情報であって、少なくとも前記移動体の位置に関する位置情報を含む移動体情報を取得する取得部と、
地図を情報表示装置に表示させる表示部と、
を備え、
前記表示部は、前記移動体情報の閲覧に関する制限設定がされていない場合、前記移動体に関する表示を前記地図の前記位置情報に対応する位置に表示させ、前記制限設定がされている場合、前記位置情報に基づいて、前記地図に設定された複数の地図領域のうち前記位置情報に対応する地図領域内の所定領域に前記移動体に関する表示を行う、
情報処理装置。
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