JP7456040B1 - 工作機械のテーブル装置および工作機械 - Google Patents

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翔治 飛田
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Abstract

【課題】テーブルに搭載したワークや治具の重量によって発生する傾倒を打ち消すことが可能なテーブル装置を提供すること。【解決手段】ワークWを載置するための工作機械のテーブル装置200が、ワークが載置される回転テーブル202と、テーブルを支持するテーブル支持部214および第1と第2のアクチュエータ取付部216a、216bが一体に形成されたハウジング206と、第1と第2のアクチュエータ取付部を離反または接近させる方向に力を発生させ、ハウジングを弾性変形させるアクチュエータ216、218と、アクチュエータに第1のアクチュエータ取付部と第2のアクチュエータ取付部とを離反または接近させる力を発生しハウジングを弾性変形させてテーブルの位置を制御するテーブル位置制御装置130とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの重量によるテーブルの傾倒を打ち消すようにしたテーブル装置およびテーブル装置を備えた工作機械に関する。
工作機械の分野では、横形工作機械が広く用いられている。例えば、特許文献1には、ワーク取付部材の鉛直なワーク取付面にワークを取り付けるようにした横形マシニングセンタが記載されている。また、特許文献2には、水平な旋回中心軸回りに旋回自在に設けられる回転テーブルを備えた横形工作機械が記載されている。
国際出願公開2019/053895号公報 特開2007-296613号公報
横形工作機械では、テーブルに取り付けたワークの重量のために、特許文献1のワーク取付部材や、特許文献2の回転テーブルが傾倒して加工誤差を生じるが、こうした、ワークを取り付ける部材や回転テーブルにおける傾倒は補正が難しい問題がある。
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、テーブルに載置したワークや治具の重量によって発生する傾倒を打ち消すことが可能なテーブル装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、ワークを載置するための工作機械のテーブル装置において、ワークが載置されるテーブルと、前記テーブルを支持するテーブル支持部、第1のアクチュエータ取付部、および、第2のアクチュエータ取付部が一体に形成されたハウジングと、前記第1のアクチュエータ取付部と前記第2のアクチュエータ取付部とに取り付けられ、前記第1のアクチュエータ取付部と前記第2のアクチュエータ取付部とを離反または接近させる方向に力を発生させ、前記ハウジングを弾性変形させるアクチュエータと、前記アクチュエータに前記第1のアクチュエータ取付部と前記第2のアクチュエータ取付部とを離反または接近させる力を発生させ、前記ハウジングを弾性変形させて、前記テーブル支持部の位置または姿勢を変化させることにより、前記テーブルの位置を制御するテーブル位置制御制装置とを具備する工作機械のテーブル装置が提供される。
また、本発明によれば、前記テーブル装置と、該テーブル装置のテーブルに対面するように工具を保持可能な主軸と、前記テーブルと前記工具とを直交3軸方向に相対移動させる直線送り装置と、前記直線送り装置を制御する制御装置とを具備する工作機械が提供される。
本発明によれば、アクチュエータにより、ハウジングを弾性変形させて、テーブル支持部の位置または姿勢を変化させてテーブルの位置を制御することによって、テーブルの傾倒を打ち消すことが可能となる。
本発明の好ましい実施形態によるテーブル装置を備えた工作機械の略図である。 図1のテーブル装置を背面から見た略示斜視図である。 本発明の作用を説明するためのテーブル装置の模式図である。 本発明の作用を説明するためのテーブル装置の模式図である。 本発明の作用を説明するためのテーブル装置の模式図である。 テーブル位置制御装置としての油圧シリンダ制御装置の第1の実施形態および流体圧源としての油圧源の一例を示す略示ブロック図である。 テーブル位置制御装置としての油圧シリンダ制御装置の第2の実施形態および流体圧源としての油圧源の一例を示す略示ブロック図である。 テーブル位置制御装置としての油圧シリンダ制御装置の第3の実施形態および流体圧源としての油圧源の一例を示す略示ブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1を参照すると、本発明のテーブル装置を備えた工作機械の一例が示されている。図1において、工作機械100は横形マシニングセンタである。本実施形態では、工作機械100は、3つの直線送り軸(X軸、Y軸、Z軸)と、1つの回転送り装置(C軸)とを有する4軸加工機である。工作機械100は、更に、A軸またはB軸を有する5軸の工作機械であってもよい。
工作機械100は、工場等の床面に固定される基台としてのベッド102を備えている。ベッド102の上面102aの後端側には、一対のZ軸案内レール104が、水平な前後方向であるZ軸方向(図1では左右方向)に延設されており、該Z軸案内レール104に沿ってZスライダ106が往復動可能に配設されている。
Zスライダ106を往復駆動するZ軸の直線送り装置として、Z軸方向に延設されたボールねじ(図示せず)と、該ボールねじの一端に連結されたZ軸サーボモータMzが設けられており、Zスライダ106には、前記ボールねじに係合するナット(図示せず)が取り付けられている。
Zスライダ106の上面には、一対のX軸案内レール110が、水平な左右方向であるX軸方向(図1では紙面に垂直な方向)に延設されており、該X軸案内レール110に沿ってコラム108が往復動可能に配設されている。
コラム108を往復駆動するX軸の直線送り装置として、X軸方向に延設されたボールねじ(図示せず)と、該ボールねじの一端に連結されたX軸サーボモータMxが設けられており、コラム108には、前記ボールねじに係合するナット(図示せず)が取り付けられている。
コラム108の前面には、Yスライダ114が、鉛直方向であるY軸方向に往復動可能に設けられている。Yスライダ114を往復駆動するY軸の直線送り装置として、Y軸方向に延設されたボールねじ(図示せず)と、該ボールねじの一端に連結されたY軸サーボモータMyが設けられており、Yスライダ114には、前記ボールねじに係合するナット(図示せず)が取り付けられている。
Yスライダ114は、主軸118をZ軸方向に延びる中心軸線Os周りに回転可能に支持する主軸頭116を支持している。主軸118の先端部には工具Tが着脱可能に装着される。工作機械100は、複数の工具Tを格納した工具マガジン126と、該工具マガジン126と主軸118との間で工具Tを交換する自動工具交換装置(図示せず)を備えることができる。
ベッド102の前端側(図1では左側)には、テーブル装置200が配設されている。テーブル装置200は、主軸118に対面する回転テーブル202、ベッド102の上面102aに固定されるベース部204、ベース部204と一体に形成されたハウジング部206を備えている。回転テーブル202は、ワークWを取り付ける取付面202aを有している。取付面202aは鉛直方向と平行であり、ワークWは取付面202aから水平方向に張り出すように取り付けられている。詳細には図示されていないが、ワークWは、パレット(図示せず)を介して回転テーブル202の取付面202aに取り付けることができる。パレットを用いてワークWを取り付ける場合、回転テーブル202の取付面202aには、パレットを位置決めするテーパーコーン(図示せず)や、パレットを把持するクランパ(図示せず)等が設けられる。ワークWは、治具(図示せず)等を用いて、回転テーブル202の取付面202aに直接的に取り付けてもよい。
回転テーブル202は、取付面202aとは反対の端面から延びる円筒状の回転軸208を有しており、テーブル装置200は、回転軸208をZ軸方向に延びる軸線Oc(C軸の軸線)周りに回転可能に支持する支持部210(図3参照)と、回転テーブル202を回転駆動するためのサーボモータ(C軸モータ)212を備えている。支持部210は、回転軸208を回転可能に支持する軸受、例えば、軸線Ocの方向に離間配置された複数のラジアルボールベアリングやアンギュラボールベアリングにより構成することができる。支持部214は、ハウジング部206に形成されたボア206a(図3参照)内に嵌合されている。こうして、テーブル装置200は、軸線Ocの周りの回転送り装置であるC軸送り装置を提供する。
工作機械100は、更に、X軸、Y軸およびZ軸の直交3軸の直線送り装置の各々のサーボモータMx、My、Mz、C軸送り装置のサーボモータMcおよび主軸118のサーボモータMsを制御するNC装置120を備えている。NC装置120は、CAM(図示せず)から受け取ったNCプログラム124に従い、X軸、Y軸、Z軸の直線送り装置、C軸送り装置および主軸118の各サーボモータ122を制御して、回転テーブル202に取り付けられたワークWを加工する。
テーブル装置200は、更に、1または複数のアクチュエータを備えている。図2に示す実施形態では、回転テーブル202は、2つのアクチュエータ216、218を備えている。この場合、2つのアクチュエータ216、218は、回転軸208を挟んでX軸方向に互いに離間している。
アクチュエータ216、218は、各々の第1の取付部216a、218aおよび第2の取付部216b、218bによって、ハウジング部206の背面側、つまりC軸の軸線Ocの方向に回転テーブル202とは反対側に取り付けられている。第1の取付部216a、218aと、第2の取付部216b、218bは、回転軸208を挟んで上下方向に離間している。
本実施形態では、アクチュエータ216、218は付勢したときに退縮する、つまり各々の第1の取付部216a、218aと第2の取付部216b、218bとを接近させる直動アクチュエータとすることができる。直動アクチュエータは、油圧または空圧を供給したときに退縮する油圧式または空圧式の流体圧シリンダとすることができる。直動アクチュエータは、ボールねじとサーボモータとで構成してもよい。
アクチュエータ216、218の第1の取付部216a、218aおよび第2の取付部216b、218bは、図2~図5に示すように、ハウジング部206において、軸線Ocの方向に支持部210の後側に配置することができる。
また、アクチュエータ216、218は、ハウジング部206の背面側に取り付ける場合、図2に示すように、回転軸208の先端面208aよりも回転テーブル202に近い位置に配置することができる。或いは、アクチュエータ216、218は、図3~図5に示すように、先端面208aよりも回転テーブル202から離れた位置に配置してもよい。
更に、アクチュエータ216、218の第1の取付部216a、218aおよび第2の取付部216b、218bは、ハウジング部206の正面側、つまり軸線Ocの方向に回転テーブル202に近い側面に配置してもよい。この場合、アクチュエータ216、218は、付勢したときに伸長する、つまり第1の取付部216a、218aと第2の取付部216b、218bとを離反させる直動アクチュエータによって形成される。
アクチュエータが単数の場合、バランスよく変形させるためにはX軸方向中央にアクチュエータを配置しなければならないので、Z軸方向にスペースが必要となる。アクチュエータを複数にし、回転軸208を挟んでX軸方向に離間させ、さらに回転軸208の先端面208aよりも回転テーブル202側に配置することで、Z軸方向においてスペースを削減できる。
本実施形態では、アクチュエータ216、218は、付勢されたときに退縮する油圧シリンダにより構成され、工作機械100は、アクチュエータ216、218の駆動装置として流体圧源140と、流体圧源140を制御するテーブル位置制御装置130とを更に備えている。テーブル位置制御装置130は、CPU(中央演算素子)、RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリーメモリ)のようなメモリ装置、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)のような記憶デバイス、出入力ポート、および、これらを相互接続する双方向バスを含むコンピュータおよび関連するソフトウェアから構成することができる。
本実施形態の作用する説明するためのテーブル装置200の模式図である図3~図5を参照すると、ワークWを回転テーブル202に取り付けていないとき、回転テーブル202および回転軸208の中心軸線Otは、図3に示すように、C軸の軸線Ocに一致している。
回転テーブル202にワークWを取り付けると、回転テーブル202および回転軸208には、ワークWの重量が作用し、図4に示すように、回転テーブル202および回転軸208は回転テーブル202側が下がるように傾倒し、回転テーブル202および回転軸208の中心軸線Otと、C軸の軸線Ocとが一致しなくなる。この回転テーブル202および回転軸208の中心軸線Otと、C軸の軸線Ocとの不一致は、X軸、Y軸、Z軸の直線送り装置では補正することができない。
そこで、本実施形態では、アクチュエータ216、218に流体圧源140から油圧を供給して、アクチュエータ216、218を退縮させ、これによって、図5において実線で示すように、ハウジング部206を背面側に傾倒させることによって、回転テーブル202および回転軸208の傾倒を打ち消すように、ハウジング部206を弾性変形させて、回転テーブル202および回転軸208の中心軸線OtをC軸の軸線Ocに一致させる、或いは、許容誤差範囲内で両者の差分が小さくなるようにしている。第2のアクチュエータ取付部216b、218bがハウジング部206の上方部分に、そして第1のアクチュエータ取付部216a、218aが、ハウジング部206においてベッド102の上面102aに固定されているベース部204の近傍の部分に配置されているので、アクチュエータ216,218に油圧を供給することによって、ハウジング部206を背面側に傾倒させることができる。なお、図5では、比較のために、ワークWを回転テーブル202に取り付ける前の傾倒していない回転テーブル202、回転軸208およびハウジング部206の状態を二点鎖線で示している。
次に、図6を参照すると、図1のテーブル位置制御装置130および流体圧源140の一例が示されている。図6において、流体圧源140の1つの実施形態による油圧源50は、ポンプ52、タンク54、圧力制御弁56および圧力センサ58を主要な構成要素として含んでいる。
ポンプ52は、タンク54から吸引した作動油を、供給管路60を介して、アクチュエータ216、218を構成する油圧シリンダ70の退縮側圧力室72に供給する。なお、図6~図8では、1つの油圧シリンダ70が図示されているが、これは、1または複数のアクチュエータを表している。例えば、既述の実施形態のように、2つのアクチュエータ216、218を配設する場合には、図6~図8に示す油圧回路を2系統設けることができる。油圧回路を複数系統設ける場合には、異なる圧力の作動油を各油圧シリンダに供給してもよいし、或いは、同一の圧力の作動油を全ての油圧シリンダに供給してもよい。
圧力制御弁56は、供給管路60から分岐する戻り管路62に配設されており、供給管路60からタンク54に排出される作動油の流量を調節することによって、供給管路60内の圧力を制御する。圧力センサ58は、供給管路60内の圧力を検知する。
本実施形態では、テーブル位置制御装置130を構成する油圧シリンダ制御装置10は、加工進捗情報取得部12、モデル情報取得部14、目標圧力演算部16および油圧制御部18を主要な構成要素として含んでいる。
加工進捗情報取得部12は、NC装置120から加工進捗情報を取得する。加工進捗情報は、NCプログラムと、NC装置120で実行中のプログラム番号とを含むことができる。モデル情報取得部14は、例えばCAD装置(図示せず)からワークモデル情報を取得する。ワークモデル情報は未加工ワークWの形状に関連した情報を含むことができる。
目標圧力演算部16は、加工進捗情報取得部12から取得した加工進捗情報に基づいて、加工プロセスがどこまで進んだか、つまり加工プロセスの進捗を把握する。目標圧力演算部16は、把握した加工プロセスの進捗、および、モデル情報取得部14から取得したワークWの形状に関する情報に基づいて、更に、材料除去量(切り屑発生量)と、切り屑の発生位置とを演算し、加工プロセスの進捗に応じた傾倒の大きさと方向を演算する。
目標圧力演算部16は、更に、傾倒の大きさと方向に基づいて、アクチュエータ216、218を構成する油圧シリンダ70に供給すべき目標圧力を演算する。目標圧力は、回転テーブル202に種々の質量の重りを取り付け、回転テーブル202および回転軸208の中心軸線OtがC軸の軸線Ocに一致する、或いは、両者の差が許容誤差範囲内になるように、油圧シリンダ70に供給する圧力を調整する実験により、重りの質量と圧力との関係を予め求めて、表または数式の形態でテーブル位置制御装置130内に格納しておき、それに基づいて演算することができる。
油圧制御部18は、圧力制御弁56および油圧源50の圧力センサ58に接続されており、供給管路60内の圧力が目標圧力になるように圧力制御弁56の開度を制御する。圧力制御弁56は、例えば比例ソレノイド弁から形成することができる。
油圧シリンダ70の退縮側圧力室72内に目標圧力が供給されると、ピストン76が目標圧力の作動油により押圧され、ピストン76に結合されているロッド78が退縮する。これにより、ハウジング部206が傾倒する。このとき、伸長側圧力室74内の作動油は、排出管路64を介してタンク54内に排出される。また、ポンプ52が停止すると、ハウジング部206は元の形状に弾性的に復帰し、ロッド78がシリンダから引き出される。このとき、伸長側圧力室74内へ作動油がタンク54から吸引される。
図7を参照すると、第2の実施形態による油圧シリンダ制御装置20が図示されている。図7の実施形態において、油圧源50は図6の油圧源50と同様に構成されており、重複する説明は省略する。
図7において、油圧シリンダ制御装置20は、回転位置取得部22、目標圧力演算部24および油圧制御部26を主要な構成要素として含んでいる。回転位置取得部22は、NC装置120から現在の回転テーブル202の回転位置、つまりC軸の座標値をNC装置120から取得する。
目標圧力演算部24は、加工すべき特定のワークWに関して、回転テーブル202の回転位置と目標圧力との関係を予め実験を通じて予め求めておき、表または数式の形態で格納している。油圧制御部26は、圧力制御弁56および油圧源50の圧力センサ58に接続されており、供給管路60内の圧力が目標圧力になるように圧力制御弁56の開度を制御する。これにより、例えば、ワークWの高さに応じて、変化する回転テーブル202および回転軸208の傾倒を相殺または可及的に小さくすることができる。
図8を参照すると、第3の実施形態による油圧シリンダ制御装置30が図示されている。図8の実施形態において、油圧源50は図6の油圧源50と同様に構成されており、重複する説明は省略する。
第2の実施形態による油圧シリンダ制御装置20は、NC装置120からC軸の座標値を取得し、それに基づいて油圧を制御していた。第3の実施形態による油圧シリンダ制御装置30は、テーブル装置200または回転テーブル202に取り付けられたワークWの所定部位の位置をセンサで測定して得られるテーブル位置情報に基づいて、油圧シリンダ70に供給する圧力を制御するようになっている。
センサは、例えばタッチプローブ128とすることができる。図1を参照すると、タッチプローブ128は、工作機械100が工具マガジン126を備える場合、工作機械100の自動工具交換装置(図示せず)によって、自動的に主軸118の先端に装着させることができる。或いは、タッチプローブ128は、オペレータが手動で主軸118の先端に装着するようにしてもよい。
図8において、油圧シリンダ制御装置30は、テーブル位置取得部32、目標圧力演算部34および油圧制御部36を主要な構成要素として含んでいる。テーブル位置取得部32は、有線または無線通信を通じてタッチプローブ128に接続されており、タッチプローブ128がテーブル装置200または回転テーブル202に取り付けられたワークWの所定部位に接触したとき、タッチプローブ128が生成するスキップ信号を受信する。
タッチプローブ128を主軸118の先端部に装着し、自動測定プログラムを実行して、回転テーブル202の鉛直面やワークWの鉛直面において、Z軸方向のたおれを高さ方向に分けて数カ所測定し、テーブル位置情報とすることができる。これにより、どれほどの位置調整が必要かどうか確認することができる。測定は、加工前に行ってもよいし、加工プロセスの進捗に応じて適宜行ってもよい。
テーブル位置取得部32は、また、スキップ信号を受信したときの、主軸118の座標値、つまりX軸、Y軸、Z軸の送り装置の座標値をテーブル位置としてNC装置120から受信する。
目標圧力演算部34は、加工すべき特定のワークWに関して、テーブル位置と目標圧力との関係を予め実験を通じて予め求めておき、表または数式の形態で格納している。油圧制御部36は、圧力制御弁56および油圧源50の圧力センサ58に接続されており、供給管路60内の圧力が目標圧力になるように圧力制御弁56の開度を制御する。これにより、例えば、テーブル位置に応じて、変化する回転テーブル202および回転軸208の傾倒を相殺または可及的に小さくすることができる。
なお、図6~図8では、流体圧源140として油圧源50が示されているが、アクチュエータ216、218を空圧シリンダで構成する場合には、油圧源50のポンプ52は、空気を加圧するポンプ(コンプレッサ)とすることができる。
既述の実施形態では、ワークWはC軸の回転テーブル202の取付面202aに水平方向に張り出すように取り付けられているが、本発明はこれに限定されない。ワークWを取り付けたとき傾倒が発生する構成全般において、本発明の作用による効果が得られる。たとえば、ワークWは、鉛直な取付面を有した回転しないワーク取付部材に取り付けてもよい。テーブル、パレット、治具の、天面、下面、側面のいずれかにワークを取り付けてもよい。取付面202aにL字形の治具が取付けられ、ワークWはL字形の治具の水平面に載置されるようにしてもよい。
10 油圧シリンダ制御装置
12 加工進捗情報取得部
14 モデル情報取得部
16 目標圧力演算部
18 油圧制御部
20 油圧シリンダ制御装置
22 回転位置取得部
24 目標圧力演算部
26 油圧制御部
30 油圧シリンダ制御装置
32 テーブル位置取得部
34 目標圧力演算部
36 油圧制御部
50 油圧源
52 ポンプ
54 タンク
56 圧力制御弁
58 圧力センサ
60 供給管路
62 戻り管路
64 排出管路
70 油圧シリンダ
72 退縮側圧力室
74 伸長側圧力室
76 ピストン
78 ロッド
100 工作機械
102 ベッド
102a 上面
104 Z軸案内レール
106 Zスライダ
108 コラム
110 X軸案内レール
114 Yスライダ
116 主軸頭
118 主軸
120 NC装置
122 サーボモータ
124 NCプログラム
126 工具マガジン
128 タッチプローブ
130 テーブル位置制御装置
140 流体圧源
200 テーブル装置
202 回転テーブル
202a 取付面
204 ベース部
206 ハウジング部
206a ボア
208 回転軸
208a 先端面
210 支持部
212 サーボモータ(C軸モータ)
214 支持部
216 アクチュエータ
216a 第1の取付部
216b 第2の取付部
218 アクチュエータ
218a 第1の取付部
218b 第2の取付部

Claims (9)

  1. ワークを載置するための工作機械のテーブル装置において、
    ワークが載置されるテーブルと、
    前記テーブルを支持するテーブル支持部、第1のアクチュエータ取付部、および、第2のアクチュエータ取付部が一体に形成されたハウジングと、
    前記第1のアクチュエータ取付部と前記第2のアクチュエータ取付部とに取り付けられ、前記第1のアクチュエータ取付部と前記第2のアクチュエータ取付部とを離反または接近させる方向に力を発生させ、前記ハウジングを弾性変形させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータに前記第1のアクチュエータ取付部と前記第2のアクチュエータ取付部とを離反または接近させる力を発生させ、前記ハウジングを弾性変形させて、前記テーブル支持部の位置または姿勢を変化させることにより、前記テーブルの位置を制御するテーブル位置制御装置と、
    を具備することを特徴とした工作機械のテーブル装置。
  2. 前記テーブルを回転させる少なくとも1つの回転送り装置を更に具備する請求項1に記載のテーブル装置。
  3. 前記テーブル位置制御装置は、前記回転送り装置の位置に応じて前記アクチュエータが発生する力の大きさを変化させる請求項2に記載のテーブル装置。
  4. 前記テーブル位置制御装置は、前記ワークの加工プロセスの進捗に応じて前記アクチュエータが発生する力の大きさを変化させる請求項1に記載のテーブル装置。
  5. 前記テーブル位置制御装置は、前記ワークの加工プロセスの進捗を、NCプログラム及び前記ワークのモデル情報から把握する請求項4に記載のテーブル装置。
  6. 前記テーブル位置制御装置は、前記テーブル装置の所定部位又はワークの所定部位を測定して得られるテーブル位置情報に応じて前記アクチュエータが発生する力の大きさを変化させる請求項1に記載のテーブル装置。
  7. 前記回転送り装置の回転中心軸線は第1の水平方向に延びており、前記アクチュエータは複数であり、該複数のアクチュエータが前記回転中心軸線を挟んで、前記第1の水平方向に対して垂直な第2の水平方向に離間している請求項2に記載のテーブル装置。
  8. 前記第1のアクチュエータ取付部は前記回転送り装置の回転中心軸線よりも下側に配置され、前記第2のアクチュエータ取付部は前記回転送り装置の回転中心軸線よりも上側に配置される請求項2に記載のテーブル装置。
  9. 請求項1に記載のテーブル装置と、
    前記テーブル装置のテーブルに対面するように工具を保持可能な主軸と、
    前記テーブルと前記工具とを直交3軸方向に相対移動させる直線送り装置と、
    前記直線送り装置を制御する制御装置と
    を具備する工作機械。
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WO2020250779A1 (ja) 2019-06-12 2020-12-17 三菱電機株式会社 調整量推定装置、調整量推定方法及び調整量推定プログラム

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