JP7454802B2 - 空隙測定装置及び空隙測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空隙測定装置及び空隙測定方法に関する。
内部に多数の空隙が形成された構造体である多孔質体は、気体や液体といった流体を透過する性質や、吸音性を示す。そのため多孔質体は、ろ過や洗浄、分離などに用いられたり、吸音材、遮音材として利用されている。
例えば多孔質体のひとつであるポーラスコンクリートは、舗装や水質の浄化などに用いられ、優れた透水性能を利用して洪水の抑制や低減、雨水流出の抑制といった効果が期待できるため、水害の防止にも寄与している。しかし、ポーラスコンクリートは、長期間利用されることにより、砂や石、植生などが空隙に入り込んで空隙を閉塞し目詰まりが生じる。そのため、透水性や吸音性、遮音性などの諸性能が低下したり失せる場合がある。このように、多孔質体は空隙が閉塞された程度によって性能に差異が生じることから多孔質体の性能を知るために多孔質体での空隙が占める度合を測定する手法がこれまで提案されている。また、測定対象物を破壊することなく、非破壊で測定する手法が好ましく、非破壊での測定手法もこれまで提案されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、ろ過池におけるポーラスコンクリートの空隙率を空気の振動特性に基づいて測定する空隙率測定装置が記載されている。この空隙率測定装置は、第1遮音室及び第2遮音室を備える。第1遮音室及び第2遮音室は、ポーラスコンクリートに臨むように一端側に開口部が形成されていて、隣接配置されている。第1遮音室には空気振動源が設置されるとともに、空気振動源から出力された直接振動の強度を計測する第1振動計測センサが設置されている。第2遮音室に空気振動源から出力されポーラスコンクリートからの反射振動強度を計測する第2振動計測センサが設置されている。第1音響センサ及び第2音響センサは周波数帯域選択部を備え、周波数帯域選択部は、スピーカから出力された所定強度のホワイトノイズのうちポーラスコンクリートにより個別に設定された周波数帯域の音響強度を選択的に計測する。
特開2014-178223号公報 特開2014-178224号公報
しかしながら、特許文献1と特許文献2に記載される装置は、ポーラスコンクリートに応じた適正な周波数帯域を求めるために、音源からのホワイトノイズ音を出力してオクターブ分析を行う分析機器を要するなど装置構成が複雑であり大掛かりである。
そこで、本発明は、多孔質体において空隙が占める度合を簡単な構成で測定することができる空隙測定装置及び空隙測定方法を提供することを目的とする。
本発明の空隙測定装置は、送出機と、筒状とされた筒状部材と、検出部とを備え、多孔質体の空隙が占める度合を測定する。送出機はエアを送出する。筒状部材は一端側の第1開口が多孔質体に密着され、他端側の第2開口が送出機に接続しており、側面に第3開口が形成されている。検出部は第3開口に設けられ、空隙が占める度合に応じた信号として風速または風量を検出する。
上記送出機は、外部からエアを流入するための流入開口と、流入開口に設けられ、流入開口の開度を変化できる開度変化部材とを有することが好ましい。
上記筒状部材は、第1開口の周辺に、多孔質体を押圧する押圧方向と反対方向において弾性変形する弾性部材を有することが好ましい。
また、上記筒状部材は、エアの送り方向における上流側から下流側に向けて送り方向に直交する断面での断面積が漸増することが好ましい。
検出された風速または風量を表示する表示部をさらに備えることが好ましい。
風速と風量とのうち検出部で検出される一方に対して設定された閾値を記憶する記憶部と、上記検出部から取得した上記一方と記憶部から取得した閾値とを比較して、取得した上記一方が閾値以上である場合に、上記一方が閾値以上であることを報知することが好ましい。
本発明の空隙測定方法は、エア送入工程と、検出工程とを有して、多孔質体の空隙が占める度合を測定する。エア送入工程は筒状部材の第2開口から多孔質体へエアを送入する。検出工程は筒状部材側面に形成された開口での風速または風量を空隙が占める度合に応じた信号として検出する。
本発明によれば、多孔質体において空隙が占める度合を、簡単な構成で測定することができる。
空隙測定装置の概略図である。 風速と空隙占有度合との相関関係を示すグラフである。 送出機の概略図である。 筒状部材の概略図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)を紙面下側から見た平面図である。 送風の開始からの経過時間と風速との関係を示すグラフである。 設定空隙率と風速の相関関係を示すグラフである。 空隙占有度合と風速の測定結果を示すグラフである。
図1に示す空隙測定装置11は本発明の実施形態の一例である。空隙測定装置11は、ポーラスコンクリート13において空隙が占める度合(以下、空隙占有度合と称する)を測定するためのものである。従来より空隙率の求め方は種々あるが、本例での空隙占有度合は、ポーラスコンクリート13の全体積をYとして、Yに占める空隙15の体積をX15としたときにX15/Yで求められ、百分率として(X15/Y)×100で求めてもよい。ポーラスコンクリート13の全体積Yは、空隙15の体積X15を含んだ体積であり、すなわち、ポーラスコンクリート13の表面及び内部の空隙15の体積X15と、空隙15以外の物質の体積XSとの和である。したがって、ポーラスコンクリート13に異物17が含まれていない場合には、空隙15を画定している構造部19の体積X19が体積XSであり、また、異物17が含まれている場合には、異物17の体積X17と構造部19の体積X19との和であるX17+X19が体積XSである。なお、空隙占有度合は、上記の概念であるから、後述する設計空隙率と相関性がある。
ポーラスコンクリート13は空隙15を有していることで、前述の通り優れた透水性を示す。そのため、例えば、雨水を貯留する枡をポーラスコンクリート13で形成し、この枡を地面に埋設した場合、大雨などで枡に溜まった雨水は、枡の下へと徐々に浸透していく。これにより、枡の雨水が地上に逆流したり、枡の容量を超えた雨水が地上に溢れたりする水害を防止することができる。しかし、透水性はポーラスコンクリート13の空隙15に異物17が含まれることにより低下する。そこで、空隙測定装置11は、異物17が存在する程度を把握したり、また、ポーラスコンクリート13を洗浄する場合には洗浄するタイミングを決めたり、洗浄後の洗浄効果を把握する等のために、用いることができる。
ポーラスコンクリート13は多孔質体の一例であり、空隙測定装置11が空隙占有度合を測定する測定対象物としての多孔質体はポーラスコンクリート13に限られない。測定対象物としての多孔質体は、活性炭や溶岩、軽石、シリカなどの天然鉱物であってもよいし、人工的に形成された人工形成物であってもよい。人工形成物としては、例えば、本例でのポーラスコンクリート13やポーラスアスファルト、合成ゴムあるいはプラスチックなどで形成された発泡体などがあり、また人工的につくられたシリカなどでもよい。
本例のポーラスコンクリート13は道路の舗装として施工された状態であり、使用を経たものである。空隙15に異物17が存在している。異物17としては、砂、石、植生、埃などがある。また、使用している間などにポーラスコンクリート13の一部が破砕した破砕片も、異物17としてみなしてよい。なお、説明の便宜上、図1ではポーラスコンクリート13については断面を模式的に描くとともに、空隙15と、空隙15を画定する構造部19と、異物17とをそれぞれ大きく誇張して描いてある。また、空隙占有度合の測定に供するポーラスコンクリートは例えば空隙に異物が存在しない新しいもの(未使用品)でもよい。
空隙測定装置11は、エアを送出する送出機21と、送出機21のエアを送出する送出ノズル23に接続している筒状に形成された筒状部材25と、風速検出部27とを備える。筒状部材25は管29を介して送出ノズル23に接続しており、管29の一端は送出ノズル23に、他端は筒状部材25につながれている。ただし、管29は設けずに、筒状部材25を送出ノズル23に直接接続してもよい。
送出機21は、回転軸(図示無し)に複数の回転翼(図示無し)が設けられた回転ユニット(図示無し)を内部に収容する筐体(ハウジング)31を有し、送出ノズル23は筐体31から一方向に伸びて形成されている。本例の回転翼は、図1における時計回りまたは反時計回りの回転するように収容されている。筐体31は、回転する回転翼に当たらないように、図1に示す手前の面である側面が円形状に形成されているが、回転翼に当たらなければ側面の形状は特に限定されず、矩形などでもよい。
送出機21の側面には、外部からエアが流入する流入開口33が形成されている。送出機21は、流入開口33の少なくとも一部を開放した状態で回転翼を回転させることにより、管29を介してエアを筒状部材25へ向けて送出する。なお、送出機21から送り出したエアの送り方向を、以下の説明においては単に「送り方向」と称する。
送出機21は、送出機21を支持する支持ユニット35を備えており、支持ユニット35は、筐体31が固定される固定板35aと、固定板35aに設けられた足部35bとを備える。足部35bの底面35sは、例えば地面などに接する接地面とされ、固定板35aを支持する。足部35bは、固定板35aに形成された例えばねじ孔(図示無し)に螺合するねじ(図示無し)を有し、ねじ孔に対するねじの入れ込み度合を調整することにより、固定板35aの例えば地面からの高さが調整される。なお、送出機21には、作業者により把持される把手(図示無し)が設けられていてもよい。また、筒状部材25も送出機21と同様に把手39を設けることが好ましい。
管29は、断面円形の円筒であり、蛇腹状とすることで、伸縮自在、かつ、種々の方向に曲げられるようにしてある。管29の長さは、本例では1mとしてあるが、管29の長さはこれに限られず適宜選択してよい。
筒状部材25は、第1開口41(図4参照)が形成されている一端側がポーラスコンクリート13の露呈した表面に密着され、他端側の第2開口42(図4参照)が送出機21に接続している。筒状部材25の側面には第3開口43(図4参照)が形成されており、風速検出部27は第3開口43に設けられている。これにより、送出機21から送られてきたエアはポーラスコンクリート13に案内され、ポーラスコンクリート13の空隙15を進行できなかった流量分が、筒状部材25の内部空間から第3開口43を通じて外部へ流出し、第3開口43から流出するエアの風速が風速検出部27により検出される。なお、以下の説明において、単に「風速」と記載する場合は、風速検出部27により検出される風速を意味するものとする。本例では、検出部として風速検出部27を用いているが、風量を求める場合は、風速検出部27に代わって風量を検出する風量検出部(図示無し)を用いてもよい。風量検出部を設けることにより、第3開口43から流出するエアの風量が検出される。
空隙占有度合と第3開口43から流出するエアの流量(風量)とは相関性があり、第3開口43で検出される風速は第3開口43から流出するエアの流量を第3開口43の面積で除算した値である。したがって、送出機21から送出するエアの流量を一定とするとき、空隙占有度合と風速検出部27により検出される風速とは相関性がある。具体的には、空隙占有度合が大きいほど風速検出部27により検出される風速が小さい。
例えば図2に示すように、風速を横軸とし、空隙占有度合を縦軸としたグラフは、風速が大きくなるほど空隙占有度合が小さくなるグラフとなる。したがって、風速と空隙占有度合との関係を予め求めておき、風速Vxが検出された場合には、風速Vxに対応する空隙占有度合Rvが特定される。すなわち、風速Vxは、空隙占有度合に応じた信号として検出している。なお、図2でのグラフは風速と空隙占有度合との関係を示す一例であり、風速と空隙占有度合との関係のグラフは図2に示すように直線である場合もあるし、曲線である場合もある。また、第3開口43での風速と風量とは相関性があり、風速が増加するに伴い風量も増加する比例関係にある。そのため、図2に示す風速と空隙占有度合との関係と同様の関係が風量と空隙占有度合との関係にもある。
図3に示すように、送出機21は、コントローラ51と開度変化部材53とを有する。コントローラ51は、前述の回転ユニットの駆動を制御して回転翼の回転速度を調整する。開度変化部材53は送出機21からのエアの流量を調整するためのものであり、流入開口33に設けられている。開度変化部材53は流入開口33よりも大きな円形の板とされており、取付部材55によって筐体31に取り付けられている。開度変化部材53は、図3において実線で示すように流入開口33を閉じる閉じ位置と、流入開口33の全領域を開けた状態、すなわち全開にする開き位置との間で、取付部材55を中心に回転自在とされている。また、閉じ位置と開き位置との間の任意の位置に配することができるようになっており、これにより、流入開口33の開度は自在に設定可能となっている。流入開口33の開度を開度変化部材53で変化させることにより、筐体31の内部へのエアの流量が変わるから、送出ノズル23から送出されるエアの流量が変化する。
開度変化部材53は、流入開口33の開度を変化させるためのものであるから、本例のように筐体31の側面に沿ってスライド変位するものに限られない。他の例としては、流入開口33を閉じる閉じ位置と、流入開口33から図3の紙面手前方向に離れた退避位置との間で変位するものが挙げられる。すなわち、筐体31の側面及び流入開口33からの距離が増減するように変位する開度変化部材であっても、流入開口33の開度を変化させることができるから用いることができる。
流入開口33と開度変化部材53とは共に円形状としているが、これらの形状は円形状に限られず、例えば矩形や不定形であっても構わない。また、送出ノズル23は断面円形の円筒状としているが、送出ノズル23は円筒状に限られず、例えば正方形や矩形状の角筒であってもよい。
図4(A)に示すように、筒状部材25は、送出機21から送られてきたエアをポーラスコンクリート13に導入するためのものである。筒状部材25は、互いに連結した4枚の第1板61で形成されており、一端側に、第2開口42が形成された四角形状の第2板62が設けられている。この第2開口42に管29が接続している。第1板61は、第2板62に連結する一縁がその一縁の対辺としての他縁よりも短い台形状の板である。これにより、筒状部材25は、内部が空洞、かつ、一面が解放された角錐台形状とされている。このように筒状部材25は、エアの送り方向における上流側から下流側に向けて、送り方向に直交する断面での断面積が漸増している。
筒状部材25の他端側には、弾性変形する弾性部材65が設けられていることが好ましく、本例でもそのようにしてある。弾性部材65は、ポーラスコンクリート13との隙間をより小さく抑えるという密着性の向上のためのものであり、第1開口41の周囲に設けられ、筒状部材25でポーラスコンクリート13を押圧した場合に、押圧する押圧方向と反対の方向において弾性変形する。弾性部材65の素材は、ポーラスコンクリート13と第1開口41との密着性と耐久性の観点からシリコーン系材料を採用している。ただし、密着性を向上させる弾性材料であればよく、例えばアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)でもよい。
第1開口41と第2板62との距離L1は150mm、第2開口42の対面する一対の一辺の長さL2は180mm、第2開口42の対面する別の一対の一辺の長さL3は180mmである。ただし、筒状部材25は、送出機21から送られてきたエアをポーラスコンクリート13に導入するためのものであるから、筒状部材25の大きさ及び形状は本例に限られず、例えば、筒状部材25よりも大きなまたは小さな角筒状であってもよいし、円筒形状であってもよい。
また、図4(B)に示すように、4枚の第1板61のうちの1枚には、貫通した貫通孔があり、この貫通孔は第1板61の外面に第3開口43を形成している。風速検出部27はこの第3開口43に設けられている。風速検出部27は回転ユニット67と検出部本体69とを備える。回転ユニット67は、回転軸67aに固定された回転翼67bを有し、第3開口43に重なる位置に配されている。回転ユニット67は、第3開口43を通過して外部へ向かうエアの流れによって回転翼67bが回転する。検出部本体69は、回転翼67bと一体に周方向に回転する回転軸67aに接続しており、回転軸67aの回転速度を検出し、検出した回転速度に対応するエアの風速を求め、表示部69aに表示する。
表示部69aは、例えば液晶ディスプレイであり、表示方式は風速を図4(A)に示すようにデジタル表示してもよいし、アナログ表示するものであってもよい。また、風速検出部27の代わりに風量検出部(図示無し)を設ける場合は、風量を表示する表示部(図示無し)を用いる。この表示部も表示部69aと同様にデジタル表示するものでよく、あるいは、アナログ表示するものであってもよい。また、後述の報知部73を、風速または風量を表示する表示部として用いてもよい。
第3開口43が形成されている第1板61の内面には、測定対象物から飛散してくる飛散物が風速検出部27の回転ユニット67へ到達することを防止するために、メッシュ(網目)が形成されたメッシュ材70を設けることが好ましく、本例でもそのようにしてある。メッシュ材70は、飛散物を遮るものであるから、貫通孔が形成された他のものでもよい。他の例としては、濾布や不織布などがある。また、メッシュ材70とこれら他の例とを例えば重ねた態様として併用してもよい。ただし、エアの第3開口43の通過をできるだけ阻害しない程度に、十分な貫通孔が形成されていることが好ましい。
空隙測定装置11は、さらに記憶部71と報知部73とを備えてもよく、本例ではさらに入力部75を備える。記憶部71と報知部73と入力部75とは、風速検出部27と通信可能な例えばモバイル端末77などのコンピュータで構成され、本例ではモバイル端末77として、スマートフォンを用いている。コンピュータとしては、パーソナルコンピュータなどでもよい。風速検出部27とモバイル端末77とは、例えばブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))や、インターネット等のネットワークで接続可能に構成されていることが好ましく、本例では、風速検出部27とモバイル端末77をブルートゥースによるネットワークで接続をしている。
入力部75は、検出する風速に対して設定した閾値を入力するためのものであり、例えばタッチパネルディスプレイや、キーボードなどが挙げられる。記憶部71は、入力部75で入力された閾値を記憶する。ポーラスコンクリート13は異物17による閉塞が顕著な場合には洗浄によって異物17を除去する洗浄処理がなされる。そこで、本例では洗浄処理を行うレベルに閉塞されているか否かを調べるために、洗浄が必要なレベルとして設定された空隙占有度合に対応する風速を、閾値として入力し、記憶している。また、洗浄処理を行った後の洗浄効果を確認するために、洗浄が十分に行われたとした場合もしくは異物による閉塞がされていない新品のポーラスコンクリートの場合の、空隙占有度合に対応する風速を、閾値として入力し、記憶してもよい。報知部73は、風速検出部27と記憶部71とのそれぞれと接続されており、風速検出部27からは検出された風速を取得し、記憶部71からは閾値を取得する。報知部73は、所得した風速と閾値とを比較して、取得した風速が閾値以上である場合に、風速が閾値以上であることを報知する。報知部73は、例えば液晶ディスプレイに、検出した風速を表示してもよく、本例でもそのようにしてある。また、風量を求める場合は上述した風速を求める場合と同様に、検出する風量に対して設定した閾値を、入力部75により入力して、記憶部71に記憶するとよい。報知部73は風量検出部(図示無し)から検出された風量を取得し、記憶した閾値を記憶部71から取得する。報知部73は、取得した風量が閾値以上である場合に、風量が閾値以上であることを報知する。
報知部73は、液晶ディスプレイの代わりに、また加えて、風速が閾値以上である場合に点灯するランプであってもよい。また、点灯する点灯領域が液晶ディスプレイ内に形成されて、ディスプレイに点灯表示する態様でもよい。また、風速が閾値以上である場合には音として報知する例えばスピーカであってもよい。
次に上記構成の作用を説明する。図1に示すように、空隙測定装置11はポーラスコンクリート13に筒状部材25の第1開口41が形成されて弾性部材65が設けられた一端が密着されて測定する。まず、電源(図示無し)からの電力供給下でコントローラ51の制御により送出機21が稼働し、エアの送出が開始される。送出機21の稼働は、流入開口33を開いた状態にして行い、エアが流入開口33から筐体31と送出ノズル23と管29とを通過して筒状部材25へと向かいポーラスコンクリート13へ送入される(エア送入工程)。図3で示すように、送出機21から送出されるエアの流量は、コントローラ51で調整してもよいが、開度変化部材53で調整することが好ましく、本例では、コントローラ51での大まかな調整に、開度変化部材53による精緻な微調整を加えている。例えば、ここでは開度の変化を1/8刻みで変化させてエアの調整を行う。
筒状部材25は、送出機21から送出されて管29を経たエアの流路を外部空間と仕切っているから、流量が調整されたエアは、第1開口41からポーラスコンクリート13へと確実に送入される。そのため、ポーラスコンクリート13の露出した表面に空隙15がある場合には、ポーラスコンクリート13の内部へとエアが導入される。ポーラスコンクリート13の露呈した表面から厚み方向と露出した表面に沿った方向との少なくともいずれか一方へと貫通した空隙15が形成されている場合にはエアが空隙15を通過し、閉塞している場合には、ポーラスコンクリート13の空隙15を通過しない流量分でエアが第3開口43を介して筒状部材25から外部へと流れる。第3開口43には、風速検出部27が設けられているから、筒状部材25から外部へ流れるエアの風速が検出され(風速検出工程)、表示部69a及び報知部73に表示される。検出される風速は、前述の通り空隙占有度合に対応するから、空隙占有度合に対応する信号とみなすことができる。このように、空隙測定装置11は送出機21と筒状部材25と風速検出部27という簡単な構成を有し、このような簡単な構成で風速が検出されるから、空隙占有度合が特定される。上述の風速検出工程は、風速または風量を検出する検出工程の一例である。検出工程は、第3開口43に設けた風量検出部(図示無し)により、第3開口43でのエアの流量を検出する風量検出工程でもよい。
なお、空隙15に砂塵、砂、砂利、その他、ポーラスコンクリート13の劣化によって閉塞が生じている場合には、送り込まれたものの空隙15を通過できなかったエアが筒状部材25へと流れ戻っていく場合もある。この場合、戻るエアに、空隙15の内部にあった異物17が同伴して筒状部材25に案内されることがある。しかし、第3開口43にはメッシュ材70が設けられているから風速検出部27への飛散が防止される。
また、上記構成によればポーラスコンクリート13が非破壊で空隙占有度合を測定される。また、空隙測定装置11が簡単な構成であるから、空隙測定装置11の持ち運びが容易であり、その結果、空隙占有度合を測定する場所が屋内、屋外問わず拡大される。
なお、風速と空隙占有度合との関係(図2参照)は、送出機21から送出するエアの流量を一定としたときに、複数の試験体を用いて求めることができ、本例でもそのようにして求めている。具体的には、以下の方法で求めている。まず、使用を経たポーラスコンクリート13の未使用状態のものを試験体のひとつとして準備する。また、未使用状態のポーラスコンクリートの試験体と異なる設計空隙率をもつと共に互いに異なる設計空隙率の複数のポーラスコンクリートの試験体を準備する。設計空隙率は、作製する試験体の原料となる骨材やその他原料の粒径や密度、量で調整した試験体全体積に占める空間の体積の割合である。設計空隙率は、ポーラスコンクリートにおいて想定された値として作製条件と対応付けられて周知となっている。なお、風速と空隙占有度合との関係を求める場合においては、互いに異なる骨材で各試験体を作製してもよいが、互いに同じ骨材で各試験体を作製する方が、風速と空隙占有度合との関係がより正確に求められるという観点で好ましい。そして、各試験体について、風速を測定し、それらの測定値と各々の空隙占有度合を対応付けることにより、風速と空隙占有度合との関係が求まる。なお、風速と空隙占有度合との関係は、得られた測定値と各々の空隙占有度合とに基づいて公知の種々の近似手法によって求めてもよく、例えば近似手法によって相関式として求めてもよいし、近似手法によってグラフとして求めてもよい。
第3開口43の周囲には弾性部材65が設けられているから、筒状部材25で、ポーラスコンクリート13を押圧した状態において、弾性部材65はポーラスコンクリート13の露呈した表面の細かな凹凸に沿って弾性変形する。これにより、ポーラスコンクリート13との隙間がより小さく抑えられる。そのため、送出機21からのエアは、より確実にポーラスコンクリート13へと案内されると共に、空隙を通過しなかった流量分のエアがより確実に第3開口43を介して外部へ案内される。その結果、検出される風速は、空隙占有度合に対応する信号としての確度がより向上する。
開度変化部材53により流入開口33の開度を変化させることができるから、ポーラスコンクリート13へ向かうエアの流量を、より精緻に、かつ容易に、調整することができる。流量をより精緻に調整することができるから、空隙占有度合に応じた信号として風速がより感度よく検出される。また、流量のより精緻な調整を容易に行うことができるから、ポーラスコンクリートの空隙占有度合の違いや骨材の粒径の違いによる測定する面の孔の大きさの違い、他にはポーラスコンクリート以外の多孔質体の場合でも、流量のより精緻な調整で風速が感度よく検出される。送出機21には把手(図示無し)が設けてあり、筒状部材25にも同様に把手39が設けてあるから、測定作業者にとって作業性がよく、例えばポーラスコンクリートの施工現場での測定作業がよりしやすい。
管29は蛇腹状であるから、送出機21と筒状部材25との各位置や各姿勢に自由度があり、このため、空隙測定装置11を用いて測定する場所の確保がしやすく、測定作業者の作業性もよい。したがって施工現場での測定作業がよりしやすい。
筒状部材25は、エアの送り方向における上流側から下流側に向けて、送り方向に直交する断面での断面積が漸増している。そのため、ポーラスコンクリート13の表面もしくは空隙15の異物17から戻ってきたエアが、ポーラスコンクリート13へ案内されるエアと著しい干渉を起こすことなく第3開口43へ流出される。
検出された風速は表示部69aに表示されるから、目視で容易に風速が確認される。そのため、検出結果の確認が簡便である。また、本例では報知部73が液晶ディスプレイを備えており、その液晶ディスプレイに風速が表示されるから、風速が測定位置から離れた場所であっても確認でき、そのため、利便性に優れる。
報知部73は、検出した風速が閾値以上である場合に報知するから、ポーラスコンクリート13の空隙15の異物17による空隙占有度合の高低に基づいた優劣の確認が容易である。これにより、閾値以上の場合、ポーラスコンクリート13を洗浄するものとの判断が容易に行われる。また、閾値未満の場合、洗浄後の洗浄効果が有ると容易に判断される。
なお、以下のようにして空隙測定装置11の作用を確認することができ、本例でも以下の方法で確認している。ただし、下記の原料は、他の原料に置き換えてもよい。まず多孔質体として、ポーラスコンクリート(以降、試験体と表記する)を作製する。
試験体を作製するに際し、使用する原料は次の通りである。下記の表乾密度とは、表面乾燥飽水状態の骨材の質量を骨材の絶対容積で除算した値である。
粗骨材;5号砕石(大阪府高槻市産、粒径:13.0~20.0mm、表乾密度:2.69g/cm)または7号砕石(和歌山県橋本市産、粒径:2.5~5.0mm、表乾密度:2.73g/cm
セメント;普通ポルトランドセメント、密度3.15g/cm
混和剤;高性能AE減水剤、密度1.07g/cm
試験体を作製する方法は次の通りである。セメントと水を100Lミキサーに投入して180秒間練り混ぜた後、粗骨材を投入してさらに90秒間練り混ぜた。作製した試験体を型枠から外しやすくするための離型剤を木製の型枠に塗布しておき、練り混ぜた混錬物を木製の型枠に流し込む。流し込む際は、3回に分けて流し込み、1回流し入れるごとに突き棒を用いて突き固めを行い、表面は鏝(こて)で押さえて平らに仕上げた。型枠を取り付けたまま気中養生を行った。
(試験体A)
7号砕石1491kg/m、水112kg/m、セメント448kg/m、混和剤3.58kg/mを用いて上記方法で、直径600mm、高さ100mmの円盤形状である設計空隙率20%の試験体Aを得た。
(試験体B)
7号砕石1528kg/m、水128kg/m、セメント512kg/m、混和剤4.10kg/mを用いて上述の方法で、直径600mm、高さ100mmの円盤形状である設計空隙率15%の試験体Bを得た。
(試験体C)
5号砕石1433kg/m、水64kg/m、セメント285kg/m、混和剤0.42kg/mを用いて上述の方法で、縦1070mm、横535mm、高さ150mmの直方体形状である設計空隙率27%の試験体Cを得た。
(試験体D)
6号砕石1491kg/m、水67kg/m、セメント304kg/m、混和剤0.45kg/mを用いて上述の方法で、縦1070mm、横535mm、高さ150mmの直方体形状である設計空隙率23%の試験体Dを得た。
(試験体E)
7号砕石1545kg/m、水83kg/m、セメント356kg/m、混和剤0.74kg/mを用いて上述の方法で、縦1070mm、横535mm、高さ150mmの直方体形状である設計空隙率17%の試験体Eを得た。
(試験体F)
5号砕石1552kg/m、水76kg/m、セメント304kg/m、混和剤2.43kg/mを用いて上述の方法で、直径600mm、高さ100mmの円盤形状である設計空隙率25%の試験体Fを得た。
(試験体G)
5号砕石1537kg/m、水57kg/m、セメント226kg/m、混和剤1.81kg/mを用いて上述の方法で、直径600mm、高さ100mmの円盤形状である設計空隙率30%の試験体Gを得た。
(試験体H)
5号砕石1552kg/m、水76kg/m、セメント304kg/m、混和剤2.43kg/mを用いて上述の方法で、直径300mm、高さ10mmの円盤形状である設計空隙率25%の試験体Hを得た。
(試験体I)
5号砕石1544kg/m、水69kg/m、セメント276kg/m、混和剤2.20kg/mを用いて上述の方法で、直径300mm、高さ10mmの円盤形状である設計空隙率27%の試験体Iを得た。
(試験体J)
5号砕石1537kg/m、水57kg/m、セメント228kg/m、混和剤1.82kg/mを用いて上述の方法で、直径300mm、高さ10mmの円盤形状である設計空隙率30%の試験体Jを得た。
(試験体K)
7号砕石1491kg/m、水90kg/m、セメント360kg/m、混和剤2.88kg/mを用いて上述の方法で、直径300mm、高さ10mmの円盤形状である設計空隙率25%の試験体Kを得た。
1.開度と風速の関係
流入開口33の開度と風速検出部27で得られる風速とは相関性がある。試験体Aの異なる4か所で測定を行い、流入開口33の開度とその面積、風速検出部27で検出した風速の平均値を表1に示す。なお、測定の際の送出機21から送出するエアの流量は、16m/minとしている。流入開口33の開度は、全開の状態を8/8として、1/8ずつ8段階で調整している。表1からは、流入開口33の開度が1/8から5/8までの間で風速と相関性があることがわかる。しかし、流入開口33の開度が6/8以上で風速に変化が見られないことから、試験体Aの設計空隙率と、流入開口33の開度が6/8以上の時のエアの流量とが測定条件として不適当であったためと考えられる。そのため、検出する風速の程度に応じて開度を調整することにより、確度がより高い風速が検出される。上記構成によれば、流入開口33の開に開度変化部材53が設けてあるから、検出する風速の程度に応じて開度を自在に設定することができ、測定対象の空隙率や空隙占有度合に応じて確度がより高い風速として風速が検出される。
Figure 0007454802000001
2.測定開始点
空隙占有度合に対応する信号としての風速は、送出機21の駆動を開始してから一定時間経過してから測定することが好ましい。図5には、送出機21の稼働を開始(送風を開始)してからの経過時間と、経過時点での風速検出部27で検出される風速との関係を示す。測定は試験体Bの異なる4か所で行い、送出機21を稼働し始めてからの経過時間とその経過時において風速検出部27で検出された風速の平均値を、図5では流入開口33の開度毎に示している。図5に示すように、送出機21の稼働の開始から7秒経過後で、風速が安定して検出されることがわかる。また、7秒経過時点以降はどの開度でも風速が経時的に安定して検出されることがわかる。したがって、本例の場合では、送出機21の稼働を開始してから7秒経過時点以降に、空隙占有度合に対応する信号としての風速を測定する開始のタイミングである測定開始点を設定している。ただし、測定開始点は、7秒経過時点以降に設定することに限定されず、送出機21により送出するエアの流量、筒状部材25の内側の寸法、第3開口43の大きさ等によって、適宜設定すればよい。なお、図5のグラフの右横に記載する「1/8」、「2/8」、「3/8」・・・は、流入開口33の開度である。
3.設定空隙率と風速との関係
試験体C、D、Eの各々で風速を測定した。風速は、上記測定開始点から1秒ごとに5秒間測定し、得られた1秒ごとの風速の平均値を測定回数1回目の結果とした。これを試験体の異なる3か所で行い、異なる3か所の測定を測定回数と表現して3回の平均値を各試験体C,D,Eの風速とした。この風速値は、表2の「平均値」欄に示す。また、試験体C、D、Eの各々の設定空隙率と風速との関係を図6に示す。流入開口33の開度は1/8で固定して測定している。
表2の各プロットに示されるように、試験体それぞれの風速は誤差が小さい。また、図6に示すように、設定空隙率と風速とには相関性があり、設定空隙率が大きいほど、検出される風速が小さい。すなわち、風速が設定空隙率に応じた信号として検出されていることがわかる。設定空隙率は、ポーラスコンクリートにおいて空隙が占める割合である点で空隙占有度合と同じであるから、空隙測定装置11によれば簡単な構成であるにも関わらず、空隙占有度合が定量的に風速で測定される。
Figure 0007454802000002
4.試験体周囲を塞いだ場合の影響
試験体の周囲を塞いだ場合の測定誤差を以下の方法で確認しており、その結果を表3に示す。
試験体A、B、F、Gについて、それぞれ試験体の周囲を塞ぐ。塞ぎ方は、試験体に筒状部材25を設置し、第1開口41に備える弾性部材65から35mm外側に枠組みするように木製の型枠を取り付ける。試験体ごとに異なる4か所で測定した平均値を風速とする。流入開口33の開度は1/8で固定する。型枠の有無による風速の変化は、非常に小さく、表3に示すように誤差範囲とみなすことができる。そのため、試験体周囲を塞いだ状態でも測定に影響を及ぼさないことがわかる。このことから、上記構成によれば、例えば施工現場などの屋外においても測定対象の周囲のものに影響されることなく、非破壊で空隙占有度合が測定されることがわかった。
Figure 0007454802000003
5.空隙占有度合と風速との関係
試験体H、I、J、Kを用いて、空隙内に目詰まりが生じたときの測定に及ぼす影響を確認した。まずは目詰まりの無い状態として試験体作製直後をケース1とする。目詰まりは人為的に発生させる方法を採用している。具体的には、試験体H、I、Jには1.2mmふるいを通過した砂100gと、0.6mmふるいを通過した砂100gの計200gを試験体表面に満遍なく投下、試験体Kには0.6mmふるいを通過した砂100gのみを試験体表面に満遍なく投下した。その後、水で空隙内部へ流し入れた(ケース2)。そして、上記同様の方法で、試験体H、I、Jには追加で計200gの砂を流し入れ、試験体Kには追加で計100gの砂を流し入れた(ケース3)。
各試験体でケース1、ケース2、ケース3における風速の測定を行い、ケース毎の風速との関係を図7に示す。図7に示すように、目詰まりの生じていないケース1と比較して、ケース2とケース3とは共に風速が大きく、目詰まり度合の増加に伴い、風速が大きな値として検出されることで相関性があると考えることが出来る。つまり、測定対象の空隙に目詰まりが生じる、また、その度合が増すに応じて、風速検出部27に流れるエアが増大することから風速が大きくなるというデータが得られると考える。
これにより、空隙測定装置11は多孔質体の空隙占有度合を風速との関係を利用して精度良く求めることが可能である。たとえば測定対象の基準となる空隙占有度合のリファレンスのデータがあれば、目詰まりの有無や程度が把握できる。また、数値化された空隙占有度合と数値化された風速との関係を求めてある場合には、得られた風速から空隙占有度合が数値として求められる。なお、風量の場合も同様に、風量に対応する空隙占有度合のリファレンスデータがあれば、目詰まりの有無や程度が確認できる。また、数値化された空隙占有度合と数値化された風量との関係を求めてある場合には、得られた風量から空隙占有度合が数値として求められる。
空隙測定装置11は、測定対象の深さ方向における測定範囲は100mm以下であることが好ましく、60mm以下であることがさらに好ましい。
11 空隙測定装置
13 ポーラスコンクリート
15 空隙
17 異物
21 送出機
23 送出ノズル
25 筒状部材
27 風速検出部
29 管
31 筐体
33 流入開口
53 開度変化部材
65 弾性部材

Claims (7)

  1. 多孔質体の空隙が占める度合を測定する空隙測定装置において、
    エアを送出する送出機と、
    筒状とされており、第1開口が形成されている一端側が前記多孔質体に密着され、他端側の第2開口が前記送出機に接続しており、側面に第3開口が形成されている筒状部材と、
    前記第3開口に設けられ、前記空隙が占める度合に応じた信号として風速または風量を検出する検出部と、
    を備える空隙測定装置。
  2. 前記送出機は、
    外部からエアが流入する流入開口と、
    前記流入開口に設けられ、前記流入開口の開度を変化させる開度変化部材と、
    を有する請求項1に記載の空隙測定装置。
  3. 前記筒状部材は、前記第1開口の周囲に、前記多孔質体を押圧する押圧方向と反対の方向において弾性変形する弾性部材を有する請求項1または2に記載の空隙測定装置。
  4. 前記筒状部材は、前記エアの送り方向における上流側から下流側に向けて、前記送り方向に直交する断面での断面積が漸増する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空隙測定装置。
  5. 検出された前記風速または前記風量を表示する表示部をさらに備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の空隙測定装置。
  6. 前記風速と前記風量とのうち前記検出部で検出される一方に対して設定された閾値を記憶する記憶部と、
    前記検出部から取得した前記一方と前記記憶部から取得した前記閾値とを比較して、取得した前記一方が前記閾値以上である場合に、前記一方が前記閾値以上であることを報知する報知部と、
    を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空隙測定装置。
  7. 多孔質体の空隙が占める度合を測定する空隙測定方法において、
    側面に開口が形成された筒状部材の一端側の第1開口を前記多孔質体に密着させた状態で、前記筒状部材の他端側の第2開口から前記多孔質体へエアを送入するエア送入工程と、
    前記エア送入工程中に、前記筒状部材の側面に形成された前記開口での風速または風量を、前記度合に応じた信号として検出する検出工程と、
    を有する空隙測定方法。
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