JP7454107B2 - 超音波発生装置及び超音波発生システム - Google Patents

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Description

本発明は、超音波発生装置及び超音波発生システムに関する。
非特許文献1には、圧電セラミックスの振動によって生成した平面波を超音波集束部によって集束し、細径の導波路へと伝搬させ、導波路の先端から出力させる技術が開示されている(p7「2.提案構造」の図2(a)参照)。また、非特許文献1には、超音波集束部及び導波路に、超音波集束部及び導波路を貫通する貫通孔を形成した形態が開示されている(p7「2.提案構造」の図2(b)(c)参照)。貫通孔の利用方法としては、例えば貫通孔を流れる液体に超音波を与えること、センサを通して導波路の先端付近のセンシングを行うこと、導波路の先端から出力した超音波によって破砕した破砕組織を吸引する経路として活用することなどが想定される。
山田 恭平、 陳 康、 入江 喬介、 飯島 高志、 三宅 奏、 森田 剛、"二重反射面構造による円筒型導波路への強力超音波導入(チューブ型DPLUS)"、 信学技法 IEICE Technical Report US2021-9(2021-06)
非特許文献1の技術は、貫通孔の形状についての工夫が十分でなく、この点で改善の余地がある。
本発明は、超音波集束部及び導波路を貫通する貫通孔の形状を工夫することで貫通孔内の物体に対して新規な作用を与えることが可能な技術の提供を目的とする。
[1]本発明の超音波発生装置は、超音波を発生する超音波発生源と、上記超音波発生源から発生した超音波を集束する超音波集束部と、上記超音波集束部によって集束された超音波を伝送する導波路と、を備えている。上記超音波発生装置は、後端側から上記超音波発生源、上記超音波集束部、上記導波路の順に配置されてなる。上記超音波集束部及び上記導波路は、上記超音波集束部及び上記導波路を先後方向に貫通する貫通孔を有している。上記貫通孔を形成する内周面は、第1内周面と、上記第1内周面よりも先端側に配置される変形部と、を有している。上記第1内周面は、上記先後方向に切断した断面形状が上記先後方向に直線状に延びる形状をなしている。上記変形部は、上記先後方向に切断した断面において、上記第1内周面よりも内側に配置された部位、及び上記第1内周面よりも外側に配置された部位のうち少なくとも一方であり、上記内周面の周方向の一部または全周に亘って形成される。
上記超音波発生装置によれば、貫通孔を形成する内周面に設けられた変形部によって、貫通孔内の物体に対して新規な作用を与えることができる。
[2][1]の超音波発生装置において、上記貫通孔は、液体が流れる流路を構成してもよい。
超音波集束部及び導波路のうち少なくとも一方において伝送される超音波を、上記内周面を介して貫通孔内を流れる液体に与える場合、超音波の届く範囲が貫通孔の内周面付近の液体に偏りやすい。この点、上記超音波発生装置によれば、変形部によって貫通孔内の液体の流れに乱流を生じさせることができるため、貫通孔の内周面を介して進入する超音波が液体全体に届きやすくなる。
[3][2]の超音波発生装置において、上記内周面は、上記変形部よりも先端側に配置される第2内周面を有し、上記第2内周面は、上記先後方向に切断した断面形状が上記先後方向に直線状に延びる形状をなしていてもよい。
上記超音波発生装置によれば、貫通孔内に後端側から流入して変形部で乱流が生じた液体を、第2内周面で層流にすること又は層流に近づけることができる。
[4][2]又は[3]の超音波発生装置において、上記変形部は、上記貫通孔のうち上記導波路を貫通する部位に設けられていてもよい。
上記超音波発生装置によれば、貫通孔のうち導波路を貫通する部位を流れる液体に、振幅が小さめの超音波を与えることができる。
[5][2]から[4]のいずれかに記載の超音波発生装置において、上記変形部は、上記貫通孔のうち上記超音波集束部を貫通する部位に設けられていてもよい。
上記超音波発生装置によれば、貫通孔のうち超音波集束部を貫通する部位を流れる液体に、振幅が大きめの超音波を与えることができる。
本発明によれば、超音波集束部及び導波路を貫通する貫通孔の形状を工夫することで貫通孔内の物体に対して新規な作用を与えることができる。
図1は、第1実施形態の超音波発生装置の断面図である。 図2は、図1のX-X線断面図である。 図3は、貫通孔内に液体が供給されている状態を示す説明図である。 図4は、超音波発生システムの構成を示す図である。 図5は、第2実施形態の超音波発生装置の断面図である。 図6は、第3実施形態の超音波発生装置の断面図である。 図7は、図6のY-Y線断面図である。 図8は、第4実施形態の超音波発生装置の断面図である。 図9は、第5実施形態の超音波発生装置の断面図である。 図10は、凸状の変形部が内周面における周方向の一部にのみ設けられる実施形態の図2相当図である。 図11は、凹状の変形部が内周面における周方向の一部にのみ設けられる実施形態の図7相当図である。 図12は、楕円形の変形部が設けられる実施形態の図2相当図である。 図13は、十字型の変形部が設けられる実施形態の図2相当図である。 図14は、星形の変形部が設けられる実施形態の図2相当図である。 図15は、第1内周面の中心軸に対して中心軸がずれた変形部が設けられる実施形態の図2相当図である。 図16は、複数の変形部が設けられた超音波発生装置の断面図である。 図17は、第1実施形態とは異なる形態の第2反射面が設けられた超音波発生装置の断面図である。
1.第1実施形態
1-1.超音波発生装置10の構成
超音波発生装置10は、図1に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路13と、を備えている。超音波発生源11は、超音波を発生する。超音波集束部12は、超音波発生源11から発生した超音波を集束する。導波路13は、超音波集束部12によって集束された超音波を伝送する。超音波発生装置10は、後端側から超音波発生源11、超音波集束部12、導波路13の順に配置されて構成されている。
超音波発生源11は、例えば、圧電セラミックスからなる圧電素子である。超音波発生源11は、先後方向に厚みを有する板状をなしている。超音波発生源11は、環状(より具体的には円環状)をなしている。
超音波発生源11は、後述する電源装置100から電気信号を与えられると超音波を発生する。超音波発生源11は、超音波を発生する放射面15を有している。放射面15は、超音波発生源11の先端側に設けられ、先方を向いた状態で配置される。放射面15は、平坦な面であり、超音波発生装置10の先後方向に対して直交する方向に広がっている。超音波発生源11から発生した超音波は、図1に示すように、先方に向けて直進する平面波である。超音波発生源11は、例えば、30kHz以上で且つ3MHz以下の周波数で超音波を発生させる。
超音波集束部12は、金属(例えばジェラルミン)によって形成されている。超音波集束部12は、後端部が超音波発生源11の放射面15に接合されている。超音波集束部12は、第1反射面16及び第2反射面17を有している。第1反射面16は、超音波発生源11の放射面15と対向して配置されている。第1反射面16と超音波発生源11の放射面15との対向方向は、先後方向と平行である。第1反射面16は、超音波集束部12の外部から見ると、先方側(超音波発生源11とは反対側)に凸な湾曲面(例えば放物面)である。第1反射面16は、超音波集束部12の内部から見ると凹型である。第1反射面16の中心部は、第1反射面16の外周縁よりも先方に位置している。第1反射面16は、軸Aを回転軸として構成される回転放物面である。なお、軸Aは、超音波発生源11の中心を通り先後方向に延びる軸線である。超音波集束部12は、軸Aを中心軸とした環状をなしている。
第2反射面17は、第1反射面16と対向して配置されている。第2反射面17は、超音波集束部12の外部から見ると、後方側(第1反射面16とは反対側)に凸な湾曲面(例えば放物面)である。第2反射面17は、超音波集束部12の内部から見ると凹型である。第2反射面17の中心部は、第2反射面17の外周縁よりも先方に位置している。第2反射面17は、後方に向けて拡開する曲面形状をなしている。
導波路13は、超音波集束部12の先端部から先方に向かって延びる筒状をなしている。導波路13は、本実施形態では超音波集束部12と別部材として説明するが、超音波集束部12と同一部材であってもよい。導波路13は、超音波伝搬性の高い材料によって形成されることが好ましく、例えば、アルミ合金、金属ガラスなどで形成されることが好ましい。また、導波路13は、例えばチタンとニッケルの合金からなる形状記憶合金で形成される構成であってもよい。導波路13は、弾性変形し得る。
超音波集束部12及び導波路13は、超音波集束部12及び導波路13を先後方向に貫通する貫通孔20を有している。貫通孔20は、環状をなす超音波集束部12の内側の空間と、筒状をなす導波路13の内側の空間とによって形成されている。貫通孔20を形成する内周面20Aの後端は、上述した第2反射面17の前端に連なっている。
超音波発生源11は、貫通孔20を塞がないように配置されている。超音波発生源11は、先後方向と直交する径方向(以下、単に「径方向」ともいう)において、第2反射面17の外周縁よりも外側に配置されている。超音波発生源11は、第2反射面17の外周縁を囲む環状(より具体的には円環状)をなしている。貫通孔20は、超音波発生源11の内側の空間を介して超音波発生源11の後方に開放されている。
貫通孔20を形成する内周面20Aは、第1内周面21と、第2内周面22と、変形部23と、を有している。
第1内周面21は、第2反射面17よりも先方に配置されている。第1内周面21の後端は、第2反射面17の前端に連なっている。第1内周面21は、先後方向に切断した断面形状が先後方向に直線状に延びる形状をなしている。第1内周面21は、所定の第1断面の形状を先後方向に直線状に延ばした形状をなしている。第1断面は、第1内周面21を先後方向に対して直交する方向に切断した断面である。第1内周面21の第1断面の形状及び大きさは、先後方向に一定である。第1内周面21の第1断面の形状は、円形である。
第2内周面22は、第1内周面21よりも先方に配置されている。第2内周面22は、内周面20Aの先端部を構成している。第2内周面22は、先後方向に切断した断面形状が先後方向に直線状に延びる形状をなしている。第2内周面22は、所定の第2断面の形状を先後方向に直線状に延ばした形状をなしている。第2断面は、第2内周面22を先後方向に対して直交する方向に切断した断面である。第2内周面22の第2断面の形状及び大きさは、先後方向に一定である。第2内周面22の第2断面の形状は、円形である。第2内周面22の第2断面の形状及び大きさは、第1内周面21の第1断面の形状及び大きさと同じである。つまり、第2断面形状は、第1断面形状と同じである。
変形部23は、先後方向において、第1内周面21と第2内周面22との間に設けられており、第1内周面21及び第2内周面22に連なっている。変形部23は、図1及び図2に示すように、先後方向に切断した断面において、第1内周面21よりも内側に配置された部位である。変形部23は、第1内周面21及び第2内周面22よりも径方向内側に張り出した形状をなしている。変形部23は、先後方向の中央部が径方向内側に張り出すように湾曲している。変形部23は、内周面20Aにおける周方向の全周に亘って形成されている。変形部23を先後方向に対して直交する方向に切断した断面の形状は、円形である。
1-2.超音波発生システムの構成
超音波発生システムは、図4に示すように、超音波発生装置10と、電源装置100とを備えている。電源装置100は、超音波発生装置10の電極に電気信号を出力し、超音波発生装置10を駆動させる。
電源装置100は、信号発生器101と、電力増幅器102と、計測器103とを備えている。信号発生器101は、任意の振動信号を生成する。信号発生器101は、例えば周波数特性分析器(Frequency Response Analyzer)を用いてもよい。電力増幅器102は、信号発生器101から出力された信号を増幅して、超音波発生装置10に印加する。電力増幅器102は、例えば公知のPower Amplifierを用いてもよい。計測器103は、電力増幅器102で増幅された信号をモニタリングする。計測器103は、例えばオシロスコープを用いてもよい。電源装置100は、増幅された信号を超音波発生装置10に供給するとともに印加電圧をモニタリングする。
本実施例では超音波集束部12が金属製であり導電性を有するため、電源装置100は超音波集束部12と接続され、超音波集束部12を経由して超音波発生源11と電気的に接続されている。超音波集束部12が絶縁体である場合、電源装置100と超音波発生源11とを直接あるいは他の導電性部材を介して接続しても良い。
1-3.超音波発生装置10の作用及び効果
超音波発生源11は、電源装置100から電気信号を与えられると、放射面15から先方に向けて超音波を発生する。放射面15から放射された超音波は、第1反射面16で反射され、第1反射面16の焦点に向かって集束する。第1反射面16の焦点は、第2反射面17の焦点と同じとなっている。このため、第1反射面16の焦点を通過した超音波は、第2反射面17で反射され、平面波として導波路13の内部に導入される。導波路13の内部に導入された超音波は、導波路13の内部を伝送され、導波路13の先端から放射される。
超音波集束部12及び導波路13を貫通する貫通孔20は、図3に示すように、液体91が流れる流路を構成している。貫通孔20内では、液体供給部90によって後方から供給された液体91が先方に向けて流される。貫通孔20内を流れる液体91は、貫通孔20を形成する内周面20Aに接触することで、超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波を受ける。液体91に超音波を与えることによる作用は、例えば液体91内にマイクロバブルを発生させることなどである。
第1内周面21の内側の領域では、液体91の流れが層流になりやすいため、第1内周面21に近い径方向外側の液体91には超音波が届きやすいものの、第1内周面21から離れた径方向内側の液体91までは超音波が届きにくい。この点、超音波発生装置10は、第1内周面21よりも先方に変形部23が設けられているため、第1内周面21から変形部23へ液体91が流れる際、液体91の流れが乱流になりやすい。このため、液体91が径方向の内側と外側とで入れ替わり、液体91全体に超音波が届きやすくなる。特に、超音波発生装置10は、変形部23の内側の流路が第1内周面21の内側の流路よりも狭いため、この観点からも液体91全体に超音波が届きやすい構成となっている。
また、変形部23は、貫通孔20のうち導波路13を貫通する部位に設けられている。超音波集束部12及び導波路13に伝送される超音波は、先方に向かうにつれて減衰する。このため、変形部23の内側を流れる液体91に対して振幅が小さめの超音波を与えることができる。
また、変形部23よりも先方には、第2内周面22が設けられている。このため、変形部23において乱流になった液体91の流れが、第2内周面22において層流又は層流に近い状態に戻される。そして、層流又は層流に近い状態に戻った液体91が、超音波発生装置10の先端から放出される。
2.第2実施形態
第1実施形態の超音波発生装置は、変形部が貫通孔のうち導波路を貫通する部位に設けられる構成であったが、この構成に限定されない。第2実施形態では、変形部が貫通孔のうち超音波集束部を貫通する部位に設けられる例について説明する。なお、第2実施形態の説明では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第2実施形態の超音波発生装置210は、図5に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部212と、導波路213と、を備えている。超音波集束部212及び導波路213は、超音波集束部212及び導波路213を先後方向に貫通する貫通孔220を有している。貫通孔220を形成する内周面220Aは、第1内周面221と、第2内周面222と、変形部23と、を有している。
超音波集束部212は、変形部23が設けられる点で第1実施形態の超音波集束部12とは異なり、その他の点で共通する。導波路213は、変形部23が設けられていない点で第1実施形態の導波路13とは異なり、その他の点で共通する。第1内周面221は、先後方向の長さが短い点で第1実施形態の第1内周面21とは異なり、その他の点で共通する。第2内周面222は、先後方向の長さが長い点で第1実施形態の第2内周面22とは異なり、その他の点で共通する。
変形部23は、貫通孔220のうち超音波集束部212を貫通する部位に設けられている。このため、第2実施形態の超音波発生装置210は、変形部23の内側を流れる液体91に対して振幅が大きめの超音波を与えることができる。
3.第3実施形態
変形部の形状は、第1実施形態の構成に限定されない。第3実施形態では、変形部の別の例について説明する。なお、第3実施形態の説明では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第3実施形態の超音波発生装置310は、図6に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路313と、を備えている。超音波集束部12及び導波路313は、超音波集束部12及び導波路313を先後方向に貫通する貫通孔320を有している。貫通孔320を形成する内周面320Aは、第1内周面21と、第2内周面22と、変形部323と、を有している。
導波路313は、第1実施形態の変形部23に代えて変形部323が設けられている点で第1実施形態の導波路13とは異なり、その他の点で共通する。
変形部323は、図6及び図7に示すように、先後方向に切断した断面において、第1内周面21よりも外側に配置された部位である。変形部323は、内周面320Aに形成された凹部として構成されている。変形部323は、第1内周面21及び第2内周面22よりも径方向外側に凹んだ形状をなしている。変形部323は、先後方向の中央部の凹みが大きくなるように湾曲している。変形部323は、内周面320Aにおける周方向の全周に亘って形成されている。
第3実施形態の超音波発生装置310は、変形部323によって、貫通孔320を流れる液体91の流れに乱流を生じさせることができる。
4.第4実施形態
第4実施形態では、変形部の形状の第3の例について説明する。なお、第4実施形態の説明では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第4実施形態の超音波発生装置410は、図8に示すように、超音波発生源11と、超音波集束部12と、導波路413と、を備えている。超音波集束部12及び導波路413は、超音波集束部12及び導波路413を先後方向に貫通する貫通孔420を有している。貫通孔420を形成する内周面420Aは、第1内周面421と、第2内周面422と、変形部423と、を有している。
第1内周面421は、第2反射面17よりも先方に配置されている。第1内周面421の後端は、第2反射面17の前端に連なっている。第1内周面421は、先後方向に切断した断面形状が先後方向に直線状に延びる形状をなしている。第1内周面421は、所定の第1断面の形状を先後方向に直線状に延ばした形状をなしている。第1内周面421の第1断面の形状及び大きさは、先後方向に一定である。第1内周面421の第1断面の形状は、円形である。
第2内周面422は、第1内周面421よりも先方に配置されている。第2内周面422は、内周面420Aの先端部を構成している。第2内周面422は、先後方向に切断した断面形状が先後方向に直線状に延びる形状をなしている。第2内周面422は、所定の第2断面の形状を先後方向に直線状に延ばした形状をなしている。第2内周面422の第2断面の形状及び大きさは、先後方向に一定である。第2内周面422の第2断面の形状は、円形である。第2内周面422の第2断面の大きさは、第1内周面421の第1断面の大きさよりも大きい。つまり、本実施形態では、第2断面形状は、第1断面形状よりも大きい。
変形部423は、先後方向において、第1内周面421と第2内周面422との間に設けられており、第1内周面421及び第2内周面422に連なっている。変形部423は、先方に向けて拡径する曲面形状をなしている。このため、第4実施形態の超音波発生装置410は、変形部423によって、貫通孔420を流れる液体91の流れに乱流を生じさせ、第2内周面422によって層流に戻すこと又は層流に近づけることができる。その結果、貫通孔420を流れる液体91全体に、導波路413を伝送される超音波が届きやすくなる。
5.第5実施形態
第1実施形態から第4実施形態では、貫通孔を液体が流れる流路として利用する方法について説明したが、別の利用方法を採用してもよい。第5実施形態では、第2実施形態で説明した超音波発生装置を用いて、別の利用方法の一例を説明する。
図9に示すように、超音波発生装置210の貫通孔220内には、センサプローブ80が後方から挿入されている。センサプローブ80の先端部には、センサ81が固定されている。センサ81は、例えば、導波路213から放射されて図示しない対象物に反射された超音波を受信する。
センサプローブ80が、貫通孔220を形成する内周面220Aに接触すると、接触した部位からセンサプローブ80側に超音波が漏れるおそれがある。この点、図9に示す超音波発生装置210は、内周面220Aにおいて内側に突出した変形部23が設けられているため、センサプローブ80が内周面220Aに接触する部位を極力抑えることができ、その結果、センサプローブ80を介して超音波が漏れることを抑制することができる。また、センサプローブ80が第2反射面17に接触すると、第1反射面16で反射された超音波が第2反射面17で反射することなくセンサプローブ80から漏れるおそれがある。しかし、図9に示すように、変形部23は、超音波集束部212及び導波路213のうち第2反射面17に近い超音波集束部212側に設けられている。この構成によれば、センサプローブ80が第2反射面17に接触することをより確実に防止することができる。なお、センサプローブ80は撓みにくいことが好ましい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わされてもよい。
(1)上記第1実施形態では、凸状の変形部23が導波路13を構成する筒体と一体であったが、別体であってもよい。上記第2実施形態及び第5実施形態では、凸状の変形部23が超音波集束部12,212を構成する部材と一体であったが別体であってもよい。
(2)上記第1実施形態では、凸状の変形部23が貫通孔20を形成する内周面20Aにおける周方向の全周に亘って形成される構成であったが、図10に示す変形部23Aのように、内周面20Aにおける周方向の一部にのみ形成される構成であってもよい。つまり、図10に示すように、変形部23Aは、内周面20Aにおける周方向の一部から径方向内側に突出した形態であってもよい。なお、上記第2実施形態の変形部23についても同様である。
(3)上記第3実施形態では、凹状の変形部323が貫通孔320を形成する内周面320Aにおける周方向の全周に亘って形成される構成であったが、図11に示す変形例23Bのように、内周面320Aにおける周方向の一部にのみ形成される構成であってもよい。つまり、図11に示すように、変形部23Bは、内周面20Aの周方向の一部から径方向外側に凹んだ形態であってもよい。
(4)上記第1実施形態では、変形部の断面の形状が円形であったが、円形でなくてもよい。例えば、図12に示す変形部23Cのように、断面の形状が楕円形であってもよい。変形部23Cのように断面の形状を楕円形とする場合、導波路13を径方向に圧縮して導波路ごと楕円形にしてもよい。また、図13に示す変形部23Dのように、断面の形状は、十字型であってもよい。また、図14に示す変形部23Eのように、断面の形状は、星形であってもよい。図12~図14に示す変形部23C,23D,23Eのように、変形部23C,23D,23Eの断面の形状が第1内周面21の断面の形状と異なる場合、変形部23C,23D,23Eは、第1内周面21よりも径方向内側に配置される部位であってもよいし、第1内周面21よりも径方向外側に配置される部位であってもよいし、両方で構成される部位であってもよい。
(5)図15に示す変形部23Fのように、第1内周面21の中心軸に対して、中心軸がずれた構成であってもよい。
(6)図16に示す超音波発生装置610のように、変形部23G,23H,23Iが、先後方向に間隔を空けて複数設けられる構成であってもよい。例えば、図16に示すように、超音波集束部612側と導波路613側との両方に変形部23G,23H,23Iが設けられる構成であってもよい。また、図16に示すように、第1実施形態及び第2実施形態で例示した凸状の変形部23Gと、第3実施形態で例示した凹状の変形部23H,23Iの両方が設けられる構成であってもよい。また、図16では、変形部23G,23H,23Iが、先後方向に間隔を空けて配置されているが、間隔をあけずに連続して配置される構成であってもよい。また、図16では、凸状の変形部23Gと、凹状の変形部23H,23Iとがそれぞれ段差なく形成されているが、段差状に形成されていてもよい。
(7)上記各実施形態では、第1反射面16及び第2反射面17が放物面であった。これに限らず、第1反射面16及び第2反射面17の両方もしくは一方は、厳密な放物面でなくともよく、近似的に放物面とみなせる形状であればよい。言い換えると、第1反射面16及び第2反射面17の両方もしくは一方は、超音波発生源11から発生した超音波が第1反射面16および第2反射面17を経由して導波路13,213,313,413へと到達するように湾曲した面であればよい。第1反射面16及び第2反射面17は、多数の微小な平面で構成されていてもよい。
(8)第2反射面17の形状は、図1に示す第1実施形態の形状に限らない。例えば、図17に示す超音波発生装置710における超音波集束部712の第2反射面717のように、後方に張り出すように湾曲した形状であってもよい。
(9)上記実施形態において超音波発生源11は圧電セラミックスからなる圧電素子である。これに限らず、超音波発生源11は、他の圧電材料を用いることができる。超音波発生源11は、例えば圧電セラミックスからなる圧電積層体などであってもよい。
(10)上記各実施形態では、超音波発生装置10,210,310,410が第2内周面22,222,422を有する構成であったが、第2内周面22,222,422を有さない構成であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲によって示された範囲内又は請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10…超音波発生装置
11…超音波発生源
12…超音波集束部
13…導波路
20…貫通孔
20A…内周面
21…第1内周面
22…第2内周面
23…変形部
23A…変形部
23B…変形部
23C…変形部
23D…変形部
23E…変形部
23F…変形部
23G…変形部
23H…変形部
23I…変形部
91…液体
100…電源装置
210…超音波発生装置
212…超音波集束部
213…導波路
220…貫通孔
220A…内周面
221…第1内周面
222…第2内周面
310…超音波発生装置
313…導波路
320…貫通孔
320A…内周面
323…変形部
410…超音波発生装置
413…導波路
420…貫通孔
420A…内周面
421…第1内周面
422…第2内周面
423…変形部
610…超音波発生装置
612…超音波集束部
613…導波路
710…超音波発生装置
712…超音波集束部
A…軸

Claims (6)

  1. 超音波を発生する超音波発生源と、
    前記超音波発生源から発生した超音波を集束する超音波集束部と、
    前記超音波集束部によって集束された超音波を伝送する導波路と、を備え、
    後端側から前記超音波発生源、前記超音波集束部、前記導波路の順に配置されてなり、
    前記超音波集束部及び前記導波路は、前記超音波集束部及び前記導波路を先後方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記貫通孔を形成する内周面は、第1内周面と、前記第1内周面よりも先端側に配置される変形部と、を有し、
    前記第1内周面は、前記先後方向に切断した断面形状が前記先後方向に直線状に延びる形状をなしており、
    前記変形部は、前記先後方向に切断した断面において、前記第1内周面よりも内側に配置された部位、及び前記第1内周面よりも外側に配置された部位のうち少なくとも一方であり、前記内周面の周方向の一部または全周に亘って形成される
    超音波発生装置。
  2. 前記貫通孔は、液体が流れる流路を構成する
    請求項1に記載の超音波発生装置。
  3. 前記内周面は、前記変形部よりも先端側に配置される第2内周面を有し、
    前記第2内周面は、前記先後方向に切断した断面形状が前記先後方向に直線状に延びる形状をなしている
    請求項2に記載の超音波発生装置。
  4. 前記変形部は、前記貫通孔のうち前記導波路を貫通する部位に設けられている
    請求項2に記載の超音波発生装置。
  5. 前記変形部は、前記貫通孔のうち前記超音波集束部を貫通する部位に設けられている
    請求項2に記載の超音波発生装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の超音波発生装置と、
    前記超音波発生装置に電気信号を出力する電源装置と、を備えている超音波発生システム。
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山田 恭平 ほか,二重反射面構造による円筒型導波路への強力超音波導入(チューブ型DPLUS),信学技報,vol.121, no.67,2021年06月,pp.6-11

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