JP7453206B2 - 改良された血清アルブミン結合剤 - Google Patents

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Description

本発明は、血清アルブミンに結合するアミノ酸配列に関する。
特に、本発明は、血清アルブミンに結合する改良された免疫グロブリン単一可変ドメイン(本明細書では「ISV」又は「ISVD」とも称される)、より特定すると改良された重鎖免疫グロブリン単一可変ドメイン(本明細書では「ISV」又は「ISVD」とも称される)、並びに、このような改良された血清アルブミン結合剤を含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、化合物、分子又は化学実体に関する。
特に、本発明は、血清アルブミンに結合する改良されたナノボディ、並びに、このような改良された血清アルブミン結合性ナノボディを含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、化合物、分子、又は化学実体に関する。
本発明によって提供される改良された血清アルブミン結合性ISVDはまた本明細書において「本発明のアミノ酸配列」、「本発明の血清アルブミン結合剤」、「本発明のアルブミン結合剤」又は「血清アルブミン結合剤」又は「アルブミン結合剤」とも称される。また、本発明の少なくとも1つの血清アルブミン結合剤を含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、化合物、分子、又は化学実体は本明細書において「本発明の化合物」又は「本発明のポリペプチド」とも称される。
好ましくは、本発明のポリペプチドは、融合タンパク質である。
本発明の他の態様、実施態様、特色、使用、及び利点は、本明細書の開示に基づいて当業者には明らかであろう。
本出願では、免疫グロブリン重鎖可変ドメイン内のアミノ酸の残基/位置は、Kabatによる番号付けを用いて示されるだろう。簡便性のために、図1は、本明細書において具体的に言及されるだろうアミノ酸位置のいくつか及びいくつかの代替的な番号付け体系によるそれらの番号付けを列挙した表を示す(例えばAho及びIMGT。注記:特に明記されない限り、本明細書及び特許請求の範囲では、Kabat番号付けにより決定され;他の番号付け体系は参照のためだけに示されている)。
CDRに関して、当技術分野において周知であるように、VH断片又はVHH断片のCDRを定義及び説明するために、Kabatによる定義(これは配列の変化性に基づき、最も一般的に使用される)及びChothiaによる定義(これは構造ループ領域の位置に基づく)などの複数の慣例がある。例えば、ウェブサイトhttp://www.bioinf.org.uk/abs/に言及されている。本明細書及び特許請求の範囲の目的のために、KabatによるCDRも記載され得るが、CDRは最も好ましくはAbmによる定義(これはオックスフォードモレキュラー社のAbM抗体モデリングソフトウェアに基づく)に基づいて定義される。なぜなら、これが、Kabat定義とChothia定義との間の最適な妥協であると考えられるからである。これも、ウェブサイトhttp://www.bioinf.org.uk/abs/に言及されている。
したがって、本明細書及び特許請求の範囲では、全てのCDRは、本明細書において特に明記されない限り、Abmによる慣例に従って定義される。
血清アルブミンに結合することのできるISVD(特にナノボディ)及びそれらの使用は当技術分野において、例えば、血清アルブミン結合性ISVD、並びに治療用化合物、部分及び実体の血清中半減期(これらの出願に定義されているような)を延長するためのそれらの使用を記載する、国際公開公報第2004/041865号、国際公開公報第2006/122787号、欧州特許第2139918号、国際公開公報第2011/006915号、国際公開公報第2012/175400号及び国際公開公報第2014/111550号から周知である。
国際公開公報第2006/122787号は、Alb-8と呼ばれるヒト化血清アルブミン結合性ナノボディを配列番号62として開示している(本明細書における配列番号50を参照)。国際公開公報第2012/175400号は、Alb-23Dと呼ばれるヒト化血清アルブミン結合性ナノボディを配列番号6として開示し(本明細書における配列番号1を参照)、そしてまたAlb-8とAlb-23Dとの間のアミノ酸差異のいくつか(例えば、特に、74~76位におけるSKNモチーフの存在)が、アルブミン結合剤の物理的特性に対して好ましい影響を及ぼし得ることも開示している。Alb-8及びAlb-23Dのアミノ酸配列並びにそれらのCDR(これはAlb-8及びAlb-23Dについて同じである)は、それぞれ、配列番号50、配列番号1、及び配列番号2~7として以下の表Aに示されている。表Aはまた、実験部において使用される基準化合物である「基準A」の配列を配列番号119として示す。図3A~3Cは、配列番号1、50及び119の様々なアラインメントを示す。図3Dは、Alb-23D、Alb-23(Alb-23Dと同じであるがC末端アラニンを有していない、国際公開公報第2006/122787号における配列番号1)、C末端アラニンを有する基準A、基準A、C末端アラニンを有するAlb-8、及びAlb-8に対する、6つの血清アルブミン枯渇血清に由来する既存抗体の結合を示したグラフである。ナノボディをHIS6-FLAG3タグを用いて固定し、試料中の既存抗体の結合を、ProteOnを使用して、本質的に以下の実験部に使用されたプロトコールを使用して決定した。図3A~3Dの結果は、既存抗体による結合が、C末端伸長を有さない3つのナノボディ(すなわち、Alb23、基準A、及びAlb-8)について、及びまたC末端伸長を有する3つのナノボディ(すなわち、Alb23D、基準A-Ala、及びAlb-8-Ala)について同等であったことを示す。また、試験された3つの各々のナノボディについて、C末端アラニンを付加することにより、既存抗体による結合の同等な減少がもたらされたことを認めることができる。
Figure 0007453206000001
本発明は、特に国際公開公報第2006/122787号及び国際公開公報第2012/175400号に開示された血清アルブミン結合剤と比較して改良された血清アルブミン結合剤を提供することを目的とする。
より特定すると、本発明は、国際公開公報第2006/122787号及び国際公開公報第2012/175400号に記載された血清アルブミン結合性ナノボディの変異体であり、かつ、幾人かの健康なヒト被験者並びに患者に由来する血清中に存在し得る干渉因子(一般的には「既存抗体」と称される)による結合の低減した、改良された血清アルブミン結合性ナノボディを提供することを目的とする。国際公開公報第12/175741号、国際公開公報第2013/024059号及びまた例えばHolland et al.(J. Clin. Immunol. 2013, 33(7):1192-203)によって、並びに、2015年5月13日に出願され「Improved immunoglobulin variable domains」と題された出願人による同時係属中の事前公開されていないPCT出願PCT/EP2015/060643号に言及されている。
本発明によって提供される改良された血清アルブミン結合剤はまた、本明細書において「本発明の血清アルブミン結合剤」とも称される。
表Aに列挙された血清アルブミン結合剤の中で、Alb-23Dは、通常のC末端配列VTVSS(Alb-8に存在するような、配列番号116)と比較してISVD配列のC末端に(時に「114位」とも称される)C末端アラニン伸長、すなわち、アラニン残基を有する。国際公開公報第12/175741号に記載のように、このC末端アラニン伸長は、ISVのC末端領域に位置する推定エピトープに対する、いわゆる「既存抗体」(IgGであると推定される)の結合を妨げることができる。このエピトープは、他の残基の中でもとりわけ、表面に露出したC末端配列VTVSSのアミノ酸残基、並びに、14位のアミノ酸残基(並びに11位、13位及び15位などの、アミノ酸配列内の同残基の隣/近くのアミノ酸残基)を含むことが想定され、また、83位のアミノ酸残基(並びに82位、82a位、82b位及び84位などの、アミノ酸配列内の同残基の隣/近くのアミノ酸残基)及び/又は108位のアミノ酸残基(及び、107位などの、アミノ酸配列内の同残基の隣/近くのアミノ酸残基)を含み得る。
しかしながら、このようなC末端アラニン(又は一般的にC末端伸長)の存在は、一連の被験者(健康な被験者及び患者の両方)由来の血清中に見られ得る「既存抗体」の結合を大きく低減(多くの場合、本質的に完全に防ぐことさえ)できるが、幾人かの被験者由来の血清(例えば、SLEなどのいくつかの免疫疾患を有する患者由来の血清)は、ISVがこのようなC末端アラニン(又はより一般的には、このようなC末端伸長)を含有している場合でさえも、ISVのC末端領域に(このような領域が露出している場合)結合することのできる既存抗体を含有することができることが見い出されるている。ここでも、2015年5月13日に出願され「Improved immunoglobulin variable domains」と題された出願人による同時係属中の事前公開されていないPCT出願PCT/EP2015/060643号に言及されている。
したがって、本発明の1つの特定の目的は、表Aに列挙された血清アルブミン結合性ナノボディの改良された変異体であり、かつ、いわゆる「既存抗体」、特にPCT/EP2015/060643号に記載の種類のもの(すなわち、C末端伸長の存在下でさえISVの露出したC末端領域に結合することのできる既存抗体)による結合が低減し、かつ、樹状細胞-T細胞増殖アッセイにおいて低い頻度の及び/又は低い程度のT細胞応答(並びに/あるいは、配列番号1及び/又は配列番号50と比較して樹状細胞/T細胞増殖アッセイにおいて低減した低い頻度の及び/又は低い程度のT細胞応答)も示す、血清アルブミン結合剤を提供することである。T細胞応答の頻度及び程度を測定するこのアッセイは、ヘルパーT細胞の増殖を惹起し、それ故、ヘルパーT細胞免疫応答の発生をもたらす可能性のあるタンパク質を同定するために設計される。
一般的に、本発明は、配列番号1のアミノ酸配列の変異体(本明細書にさらに記載されているような)でありかつ本明細書においてさらに記載されている通りである(また、図に示されたアラインメントに基づいて及び本明細書のさらなる開示に基づいて当業者には明らかであるように、配列番号1のアミノ酸配列は配列番号50のアミノ酸配列の変異体であるので(逆も同様である)、本明細書に開示された血清アルブミン結合性ナノボディはまた、配列番号50の配列の変異体でもある)、血清アルブミン結合性ナノボディであるアミノ酸配列を提供することによってこの目的を達成する。
これらのアミノ酸配列はまた本明細書において、「本発明のアミノ酸配列」又は「本発明の血清アルブミン結合剤」とも称される。本発明のアミノ酸配列のいくつかの好ましいが非限定的な例は、図2に配列番号8~49(C末端アラニン伸長を有さない配列)及び配列番号61~102(配列番号8~49の配列に対応するが、各々がC末端アラニン伸長を有するアミノ酸配列を示す)として示され;また、それぞれ図4A及び図4Bのアラインメント並びに図23及び24のアラインメントも参照されたい。これらのアラインメント並びに本明細書におけるさらなる開示から見い出すことができるように、配列番号1及び/又は配列番号50の配列と比較して、本発明のアルブミン結合剤は、(i)5位にV及び11位にV;並びに/又は(ii)以下のアミノ酸残基の1つ以上(すなわち、適切な組合せで)(29A、29H、30T、31D、99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G、及び/又は104T)(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらがF29A、F29H、R30T、S31D、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)、のいずれかを有する。それらは好ましくは、5位にV及び11位にVの両方、並びに、1つ以上の前記のアミノ酸の残基/突然変異を有する。また、これらのアラインメント及び本明細書のさらなる開示から明らかであろうように、89位のアミノ酸残基は好ましくは、T、A又はLから選択される。また、一般的に、本明細書に記載のアルブミン結合性アミノ酸配列は好ましくは、配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない)を有し;かつ/又は配列番号1の配列に対して、7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、若しくは1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)を有する。また、本発明のいくつかの態様では、本明細書に開示されたアミノ酸配列は、配列番号50の配列を参考にして定義され、この場合、本明細書に記載のアルブミン結合性アミノ酸配列は好ましくは、配列番号50の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(配列番号50と比較して、存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL11V突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない)を有し;かつ/又は、配列番号50の配列に対して、7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、若しくは1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L11V突然変異は考慮されない)を有する。また、本発明の態様が、配列番号1(及び/又は場合によっては配列番号50)と比較した配列同一性及び/又はアミノ酸差異の量の両方を参考にして、並びに、特定の突然変異(すなわちL5V、L11V、及び本発明のその態様のために明記された任意の他の特定の突然変異)の存在を参考にして、及び/又は1つ以上の特定のCDRの存在を参考にして定義される場合、これらの明記された突然変異及び/又はCDRはまた、それぞれ配列同一度及び/又はアミノ酸差異の数を決定する際に考慮されるべきではない。
本発明のアミノ酸配列に存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、29H(すなわち配列番号1と比較してF29H)、101D(すなわち配列番号1と比較してS101D)及び104T(すなわち配列番号1と比較してS104T)、又はこれらのいずれか2つ、例えばこれらの3つ全ての任意の適切な組合せである。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)、又は代替的には89位のL(すなわち配列番号1と比較してV89L)と組合せる。
存在できるいくつかの他の好ましいアミノ酸の残基/突然変異は30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)、又は代替的には89位のL(すなわち配列番号1と比較してV89L)と組合せる。
存在できるいくつかの他の好ましいアミノ酸の残基/突然変異は30S(すなわち配列番号1と比較してR30S)であり、104位のT、A又はL(好ましくはL)と及びG又はTと組合せる(好ましくはさらに、本発明のこの態様のために本明細書に記載されたさらなる好ましい突然変異のいくつか又は全てと、例えば89位のL及び16位のNと組合せる)。したがって、この態様によるアミノ酸配列は、配列番号50(これもまた30位にSを含有する)と同じCDR(Abmによる)を有し得るが;しかしながら、配列番号50の配列と比較して、本発明のこの態様によるアミノ酸配列は、配列番号50の配列と比較して少なくとも以下のアミノ酸差異を有する:(i)L11V;(ii)V89T、V89A又はV89L(特にV89L)、及び(iii)S104G又はS104T。別の好ましい突然変異は31Dであり:特に、これにより、配列GFTFRDFGMS(配列番号54)であるCDR1を有する本発明のアミノ酸配列をもたらし得る。
本発明の血清アルブミン結合剤について本明細書に記載された特定の突然変異のいくつかのさらなる組合せを含む、本発明のいくつかのさらに好ましいアミノ酸配列が、図2に配列番号121~144として示されている[注記:配列番号121と122の配列、配列番号127と128の配列は同一である]。これらの中で、配列番号121~126は1位にE及びC末端アラニンを有し、配列番号127~132は1位にD及びC末端アラニンを有する。配列番号133~138及び配列番号139~143はそれぞれ、配列番号121~126及び配列番号127~132にそれぞれ対応するが、C末端アラニンを有さない。図23はまた、配列番号1、50、及び119と、配列番号121~132の配列のアラインメントを示す。本明細書の開示に基づいて、実際に、配列番号121~132、特に配列番号121~126のアルブミン結合剤は、それらが存在する構築物のC末端として使用される/C末端に存在することが多く、配列番号139~144のアルブミン結合剤は、それらが存在する構築物のN末端として使用される/N末端に存在することが多い(同様に、配列番号133~138のアルブミン結合剤は、「このような構築物の中央」に存在することが多い。また、配列番号127~132の血清アルブミン結合剤は、例えば研究目的のために一価形で使用するのに特に適している。)ことが当業者には明らかであろう。配列番号121~144の各アミノ酸配列、並びにそれを含むタンパク質、ポリペプチド及び他の化合物及び構築物(本明細書にさらに記載されているような)は、本発明のさらなる態様を形成する。
本発明の血清アルブミン結合剤について本明細書に記載された特定の突然変異のいくつかのさらなる組合せを含む、本発明のいくつかのさらなる好ましいアミノ酸配列が、図2に配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244として示されている。図24A~Cはまた、配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244の配列のアラインメントをそれぞれ示し、いずれの場合も配列番号1、50及び119の配列と共にアラインしている。本明細書に記載の本発明の他のアルブミン結合剤と同様に、C末端伸長を有する、配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244の配列はそれぞれ、通常、それらが存在する本発明の(融合)タンパク質又は構築物のC末端に存在するだろう。同様に、1位にDを有するもの(しかしC末端伸長を全く有さない)は好ましくは、それらが存在する本発明の(融合)タンパク質又は構築物のN末端に存在し、1位にEを有するもの(しかしC末端伸長を全く有さない)は、それらが存在する本発明の(融合)タンパク質又は構築物のC末端又は(三価構築物又はさらに高い結合価を有する構築物の場合)「中央」に存在し得る。それぞれ配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244の各アミノ酸配列、並びに、それを含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の化合物及び構築物(本明細書にさらに記載されているような)は、本発明のさらなる態様を形成する。
また、本明細書に開示された血清アルブミン結合剤のいくつか(に存在する突然変異)は、本明細書に記載のような既存抗体に結合する傾向が(強く)低減した又は本質的に全く結合する傾向を示さないことに加えて、他の好ましい特性(すなわち、例えば配列番号1及び/又は配列番号50などの先行技術に開示されたアルブミン結合剤と比較して、並びに/あるいは、本明細書に記載の本発明の他の血清アルブミン結合剤のいくつかと比較して)を有することも可能である。例えばであって限定するものではないが、本明細書に開示された血清アルブミン結合剤に存在する突然変異(の組合せ)のいくつかにより、所望の宿主若しくは発現系(例えばE.coli、ピキア・パストリス(Pichia Pastoris)又は哺乳動物細胞)における上昇した発現レベル、及び/又は二量体を形成する傾向の低下(例えば国際公開公報第2010/100135号を参照のこと)、又は低減した免疫原性がもたらされ得る。例えば、本明細書に記載の突然変異のいくつかは、親和性などのアルブミン結合剤の他の特性に対して大きな影響を本質的に及ぼすことなく、免疫原性エピトープ(特にT細胞エピトープ)を除去し得る。例えばであって限定するものではないが、30位にTを有する(本明細書にさらに記載されているような)本発明の血清アルブミン結合剤(例えば、配列番号25、44、45、78、97及び98、特に配列番号121~144及び配列番号145~184の配列)は、特に先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、しかし(もしかすると)また30位にTを含有していない本発明の他のアルブミン結合剤と比較しても、低減した免疫原性(すなわち、T細胞エピトープ候補が除去されているので)を有し得ることが(標準的なコンピューター予測に基づき)予想される。また、30位にS及び104位にG又はTを含有している配列番号185~208の本発明の血清アルブミン結合剤は、特に先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、しかし(もしかすると)また本発明の他のアルブミン結合剤と比較しても、低減した免疫原性(すなわち、T細胞エピトープ候補が除去されているので)を有し得ることが(ここでも、標準的なコンピューター予測に基づき)予想される。また、本明細書に記載の突然変異のいくつか(例えば31D、例えば配列番号209~244のアミノ酸配列を参照)は、ここでも先行技術の配列番号1及び/又は50の配列と比較して、並びに/あるいは、31D突然変異を含有していない本発明の他のアミノ酸配列と比較して、本発明のアミノ酸配列の(例えば、宿主として使用されるピキア・パストリス又は類似した酵母における)発現及び/又は生産性を向上し得ることが予想される。
本発明の血清アルブミン結合剤は、本明細書に記載の通りであるCDR(Abmによる)を有する。本発明の血清アルブミン結合剤に存在し得るCDR、CDR2、及びCDR3のいくつかの好ましい組合せが、以下の表Bに列挙されている。特に好ましい組合せは太文字/下線で示されている。
Figure 0007453206000002

Figure 0007453206000003
CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
CDRの別の特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLSR(配列番号7)である。
本発明の非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤におけるCDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。
CDRの別の特に好ましい組合せは、GFTFRDFGMS(配列番号54)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLSR(配列番号7)である。CDRの別の好ましい組合せは、GFTFRDFGMS(配列番号54)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
本発明のさらに別の態様によると、本明細書に記載のアルブミン結合剤において、CDR1はGFTFSSFGMS(配列番号120)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)であり、104位のアミノ酸残基はG又はTである。これらのアルブミン結合剤において、(i)16位のアミノ酸残基はG又はNであり、好ましくはNであり;(ii)45位のアミノ酸残基はP又はLであり、好ましくはLであり;(iii)74~76位のアミノ酸残基はSKN又はAKTモチーフを形成し、好ましくはAKTモチーフを形成し;及び(iv)89位のアミノ酸残基はL、A、又はTであり、好ましくはLである。より好ましくは、本発明のこれらのアルブミン結合剤において、(i)16位のアミノ酸残基はNであり;(ii)45位のアミノ酸残基はLであり;(iii)74~76位のアミノ酸残基はAKTモチーフを形成し、及び(iv)89位のアミノ酸残基はL、A、又はTであり、好ましくはLである。
本明細書においてさらに記載されているように、本発明の血清アルブミン結合剤が、本発明の化合物又はポリペプチド(本明細書に記載のような)に存在し、本発明の該化合物又はポリペプチドのC末端を形成する及び/又はC末端に存在する場合、本発明の血清アルブミン結合剤(及び、拡張すると、本発明の化合物又はポリペプチド)は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りであるC末端伸長(Xn)を有する。配列番号61~102は、C末端伸長(この場合、C末端アラニン)を有する本発明のアルブミン結合剤のいくつかの非限定的な例を示す。
本発明の血清アルブミン結合剤が、本発明の化合物又はポリペプチド(及び、拡張すると、本発明の化合物又はポリペプチド)のN末端を形成する及び/又はN末端に存在する場合、本発明の血清アルブミン結合剤は好ましくは、1位にDを有する(すなわち、配列番号8~49の配列と比較してE1D突然変異)。
本発明のアミノ酸配列は好ましくは、100nMより良好な、好ましくは50nMより良好な親和性で(ヒト)血清アルブミンに結合する。例えば、配列番号1及び/又は配列番号50のヒト血清アルブミンに対する親和性と同じ大きさである、(ヒト)血清アルブミンに対する親和性を有し得る本発明のアルブミン結合剤。例えば、実施例1に示された動態データに言及されている。
また、本発明によって提供されるアルブミン結合剤並びにそれを含む本発明の化合物及びポリペプチド(本明細書においてさらに記載されているような)は好ましくは、1時間以上、好ましくは2時間以上、より好ましくは6時間以上、例えば12時間以上、例えば約1日間、2日間、1週間、2週間、及び最大でヒトにおける血清アルブミンの半減期までの時間(約19日間と推定される)である、ヒトにおける半減期(t1/2βとして定義される)を有するが、後者はあまり重要ではない場合がある。例えば、本発明のアルブミン結合剤は、配列番号1及び/又は配列番号50の半減期と同等な(好ましくはそれとほぼ同じ)ヒトにおける半減期を有し得る。また、本発明のアルブミン結合剤を含む本発明の化合物又はポリペプチドは、本発明のアルブミン結合剤の代わりに配列番号1及び/又は配列番号50を含む同化合物又は同ポリペプチドの半減期と同等な(好ましくはそれとほぼ同じ)ヒトにおける半減期を有し得る。
第一の態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-74~76位のアミノ酸残基はモチーフSKNであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列は場合により、
-29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);及び/又は
-99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G及び/又は104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し、
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、本明細書に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明の血清アルブミン結合剤は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち、配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち、配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)又は代替的には89位のA(すなわち、配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
本発明のこの第一の態様及び任意の他の(具体的な及び/又は好ましい)態様に関して、本発明のアミノ酸配列が(i)配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は(ii)配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)、のいずれかを有すると言われる場合、これはまた、(i)L5V及びL11Vの突然変異;(ii)存在し得るあらゆるC末端伸長;及び(iii)前記態様のために記載されている任意の特定のアミノ酸残基/突然変異及び/又はCDR(すなわち、その態様によると存在することが必要とされるもの)以外の、配列番号1の配列に対するアミノ酸差異を全く有さない配列も含むことが留意されるべきである。また、本明細書に記載の任意の態様による本発明のアミノ酸配列は、(i)L5V及びL11Vの突然変異;(ii)存在し得るあらゆるC末端伸長;及び(iii)前記態様のために記載されている任意の特定のアミノ酸残基/突然変異及び/又はCDR(すなわち、その態様によると存在することが必要とされるもの)以外の、配列番号1に対するアミノ酸差異を全く有さない可能性があることも留意されるべきである。本明細書に記載のように、これを、配列番号50(配列番号1の代わりに)に対するそれらの配列同一度及び/又はアミノ酸差異の数を参考にして、本明細書に定義されている配列について、必要な変更を加えて適用する。
また、本発明の任意の態様による本発明のアミノ酸配列が配列番号1の配列に対して1つ以上のアミノ酸差異を有する場合(L5V及びL11Vの突然変異、並びに、本明細書に記載のようなその態様によると存在することが必要とされ得る及び/又は存在することが必要とされる特定のアミノ酸残基/突然変異以外の)、存在し得るこのような突然変異/アミノ酸差異(すなわち配列番号1の配列と比較して)のいくつかの具体的であるが非限定的な例は、例えばE1D(すなわち血清アルブミン結合剤が本発明のポリペプチドのN末端にある場合)及び例えば1つ以上の適切な「ヒト化」置換(の適切な組合せ)であり;例えば、国際公開公報第09/138519号(又は国際公開公報第09/138519号に引用された先行技術において)及び国際公開公報第08/020079号(又は国際公開公報第08/020079号に引用された先行技術において)、並びに、国際公開公報第08/020079号の表A-3からA-8(これは可能なヒト化置換を示したリストである)において言及されている。本明細書に記載のように、これは、配列番号50(配列番号1の代わりに)に対するそれらの配列同一度及び/又はアミノ酸差異の数を参考にして、本明細書に定義されている配列について、必要な変更を加えて適用する。
別の態様において、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-74~76位のアミノ酸残基はモチーフSKNであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列において:
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLSR(配列番号7)である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、若しくは配列番号49のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86、配列番号87、配列番号88、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、若しくは配列番号102のアミノ酸配列の1つである、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号121、配列番号122、配列番号123、配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、又は配列番号144のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号145、配列番号146、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号161、配列番号162、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号166、配列番号167、又は配列番号168のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号172、配列番号173、配列番号174、配列番号175、配列番号176、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、又は配列番号184のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号191、配列番号192、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198、配列番号199、配列番号200、配列番号201、配列番号202、配列番号203、配列番号204、配列番号205、配列番号206、配列番号207、及び配列番号208のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号209、配列番号210、配列番号211、配列番号212、配列番号213、配列番号214、配列番号215、配列番号216、配列番号217、配列番号218、配列番号219、配列番号220、配列番号221、配列番号222、配列番号223、配列番号224、配列番号225、配列番号226、配列番号227、配列番号228、配列番号229、配列番号230、配列番号231、配列番号232、配列番号233、配列番号234、配列番号235、配列番号236、配列番号237、配列番号238、配列番号239、配列番号240、配列番号241、配列番号242、配列番号243、及び配列番号244のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVDであり、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-74~76位のアミノ酸残基はモチーフSKNであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列において、
-CDR1はアミノ酸配列GFTFRSFGMS(配列番号5)であり;及び
-CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3はアミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、若しくは配列番号22のアミノ酸配列の1つ、又は配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、若しくは配列番号75のアミノ酸配列の1つである、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号8又は配列番号61のアミノ酸配列であるアミノ酸配列に関する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号9又は配列番号62のアミノ酸配列であるアミノ酸配列に関する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号10又は配列番号63のアミノ酸配列であるアミノ酸配列に関する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号11又は配列番号64のアミノ酸配列であるアミノ酸配列に関する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号12又は配列番号65のアミノ酸配列であるアミノ酸配列に関する。
さらなる態様では、本発明は、配列番号13又は配列番号66のアミノ酸配列であるアミノ酸配列に関する。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-74~76位のアミノ酸残基はモチーフSKNであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、L、T、又はVから選択され;
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列において:
-CDR1はアミノ酸配列GFTFRSFGMS(配列番号5)であり;及び
-CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3はアミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号20、配列番号21、若しくは配列番号22のアミノ酸配列の1つ、又は配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号73、配列番号74、若しくは配列番号75のアミノ酸配列の1つである、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-74~76位のアミノ酸残基はモチーフSKNであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、N、又はSから選択され;
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸残基において:
-CDR1はアミノ酸配列GFTFRSFGMS(配列番号5)であり;及び
-CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3はアミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、若しくは配列番号19のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、若しくは配列番号72のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-74~76位のアミノ酸残基はモチーフSKNであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G又はTから選択され、;
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列において:
-CDR1はアミノ酸配列GFTFRSFGMS(配列番号5)であり;及び
-CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3はアミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号19、配列番号20若しくは配列番号21のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号72、配列番号73若しくは配列番号74のアミノ酸配列の1つである、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列は、
-29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);及び/又は
-99G、101D、101E、101G、101H、又は102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、又はR102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し、
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載のような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくはモチーフSKNである(しかしまた、例えば、配列番号124~126及び130~132の配列によって例示されているようなAKTであってもよい)。1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDR(該CDRは30T残基及び101E残基を含有している)の1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。このような血清アルブミン結合剤のいくつかの好ましいが非限定的な例は、配列番号169~184に示されている。
CDR(該CDRは30T残基を含有しているが101E残基は含有していない)の別の特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLSR(配列番号7)である。本発明のアミノ酸配列がこれらのCDRを含有している場合、アミノ酸配列はまた、16位にG又はN、45位にP又はL、74~76位にSKN又はAKTモチーフ、89位にL、T又はAも含有し得、好ましくは104位にGも含有し得る(残りについては、本発明のこれらのアミノ酸配列は、本明細書においてさらに定義されている通りであり得る)。本発明のこのようなアミノ酸配列のいくつかの具体的であるが非限定的な例は、配列番号121~144並びに配列番号145~168として示される。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列は、
-29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し;
該アミノ酸配列は、
-99G、101D、101E、101G、101H、又は102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、又はR102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し、
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載のような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくはモチーフSKNである。1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列において、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR2はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である)、
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載のような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくはモチーフSKNである(しかしまた、例えば、配列番号124~126及び130~132の配列によって例示されているようなAKTであってもよい)。1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
CDRの別の特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLSR(配列番号7)である。本発明のアミノ酸配列がこれらのCDRを含有している場合、該アミノ酸配列はまた、16位にG又はN、45位にP又はL、74~76位にSKN又はAKTモチーフ、89位にL、T又はAも含有し得、好ましくは104位にGも含有し得る(残りについては、本発明のこれらのアミノ酸配列は、本明細書においてさらに定義されている通りであり得る)。本発明のこのようなアミノ酸配列のいくつかの具体的であるが非限定的な例は配列番号121~132として示される。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列において、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列: GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載のような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくはモチーフSKNである。1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸残基は、
-29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);及び/又は
-99G、101D、101E、101G、101H、又は102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、又はR102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し、
該アミノ酸配列において、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載のような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくはモチーフSKNである(しかしまた、例えば、配列番号124~126及び130~132の配列によって例示されているようなAKTであってもよい)。1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。また、この態様によると、本発明のアミノ酸配列は、29位、30位、31位、99位、101位又は102位のいずれかにおいて本明細書に記載のような少なくとも1つの突然変異(配列番号1の配列と比較して)を含有するはずであり、よって、この態様による本発明のアミノ酸配列において、CDR1はGFTFRSFGMS(配列番号5)であるならば、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではあり得ず、逆も同様であることが留意されるべきである。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してL89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。CDRの別の特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLSR(配列番号7)である。本発明のアミノ酸配列がこれらのCDRを含有している場合、アミノ酸配列はまた、16位にG又はN、45位にP又はL、74~76位にSKN又はAKTモチーフ、89位にL、T又はAも含有し得、好ましくは104位にGも含有し得る(残りについては、本発明のこれらのアミノ酸配列は、本明細書においてさらに定義されている通りであり得る)。本発明のこのようなアミノ酸配列のいくつかの具体的であるが非限定的な例は、配列番号121~132として示される。
さらなる態様では、本発明は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、若しくは配列番号49のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86、配列番号87、配列番号88、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、若しくは配列番号102のアミノ酸配列の1つである、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらに別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列は、
-29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し;
該アミノ酸配列は、
-99G、101D、101E、101G、101H、又は102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、又はR102Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有し、
該アミノ酸配列において、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列: GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載のような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくはモチーフSKNである。1つの具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がL、T又はVから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がA、S又はNから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)がAである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がSである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。別の具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がG、T又はAから選択される、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。より具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。さらにより具体的であるが非限定的な態様によると、本発明のアミノ酸配列は、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)がTであり、101位のアミノ酸残基(Kabatによる)がDである、前の段落に記載されているようなアミノ酸配列である。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号38、配列番号40、配列番号42、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、若しくは配列番号48のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86、配列番号87、配列番号88、配列番号89、配列番号91、配列番号93、配列番号95、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、若しくは配列番号101のアミノ酸配列の1つである、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-16位のアミノ酸残基(Kabatによる)はG又はNであり;
-45位のアミノ酸残基(Kabatによる)はP又はLであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)はA、L、N、S、T、又はVから選択され、特にA、L又はTであり得;
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)はGであり;
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)はT、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)はS、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列は、
-GFTFTSFGMS(配列番号53)であるCDR1、SISGSGSDTL(配列番号6)であるCDR2、及びGGSLSR(配列番号7)であるCDR3
を含有し;
該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V、L11V、R30T、及びS104Gの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V、L11V、R30T、及びS104Gの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載されているような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくは、モチーフSKN又はモチーフAKTである。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、
-5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はVであり;
-16位のアミノ酸残基(Kabatによる)はG又はNであり;
-45位のアミノ酸残基(Kabatによる)はP又はLであり;
-89位のアミノ酸残基(Kabatによる)はA、L、N、S、T、又はVから選択され、特にA、L又はTであり得;
-104位のアミノ酸残基(Kabatによる)はGであり;
-110位のアミノ酸残基(Kabatによる)はT、K又はQから選択され;
-112位のアミノ酸残基(Kabatによる)はS、K又はQから選択され;
該アミノ酸配列は、
-GFTFTSFGMS(配列番号53)であるCDR1、SISGSGSDTL(配列番号6)であるCDR2、及びGGSLSR(配列番号7)であるCDR3
を含有し;
該アミノ酸配列は、
-配列番号50の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V、L11V、R30T、及びS104Gの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
-配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」(本明細書に定義されている通りであり、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V、L11V、R30T、及びS104Gの突然変異は考慮されない)
を有する。
前の段落に記載されているような本発明のアミノ酸配列において、74~76位のアミノ酸残基は好ましくは、モチーフSKN又はモチーフAKTである。
さらなる態様では、本発明は、配列番号121、配列番号122、配列番号123、配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、又は配列番号144のアミノ酸配列の1つであるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度;及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」
を有し、該アミノ酸配列において、89位のアミノ酸残基はA、N及びSから選択される(Kabatによる)。また、好ましくは、この態様によるアミノ酸配列において、(i)5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はL又はVであり(より好ましくはVであり);(ii)11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はL又はVであり(より好ましくはVであり);(iii)104位のアミノ酸残基(Kabatによる)はA、G、S若しくはTから選択され、特にSであり得るか、又はA、G若しくはTから選択され得(A、G及びTから選択される場合、特にTであり得る);(iv)110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;及び(v)112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択される。また、この態様によるアミノ酸配列は場合により、(i)29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);及び/又は(ii)99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G及び/又は104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有する。最も好ましくは、この態様によるアミノ酸配列において、(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列である。1つの具体的な態様では、CDR1はGFTFRSFGMS(配列番号5)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)である。また、89位のアミノ酸残基がA(又は代替的にはT)であるこの態様によるアミノ酸配列が特に好ましい。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、若しくは配列番号49のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、若しくは配列番号102のアミノ酸配列の1つ(特に、配列番号14、配列番号15、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48若しくは配列番号49のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号67、配列番号68、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101若しくは配列番号102のアミノ酸配列の1つ)であるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらに別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度;及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」
を有し、該アミノ酸配列において、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)はG、T又はAから選択される。また、好ましくは、この態様によるアミノ酸配列において、(i)5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はL又はVであり(より好ましくはVであり);(ii)11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はL又はVであり(より好ましくはVであり);(iii)89位のアミノ酸残基(Kabatによる)はA、L、N、S、T若しくはVから選択され、特にL、V若しくはTから選択され得るか、又はA、S若しくはNから選択され得(A、S又はNから選択される場合、特にAであり得る);(iv)110位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、T、K又はQから選択され;及び(v)112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択される。また、この態様によるアミノ酸配列において、該アミノ酸配列は場合により、(i)29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);及び/又は(ii)99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G及び/又は104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有する。特に、それらは、配列番号1と比較して、S101D突然変異を含有し得る。最も好ましくは、この態様によるアミノ酸配列において、(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列である。1つの具体的な態様では、CDR1はGFTFRSFGMS(配列番号5)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)である。また、89位のアミノ酸残基がT(又は代替的にはA)であるこの態様によるアミノ酸配列が特に好ましい。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、若しくは配列番号49のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号73、配列番号74、配列番号87、配列番号88、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、若しくは配列番号102のアミノ酸配列の1つ(特に、配列番号21、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46若しくは配列番号47のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号74、配列番号87、配列番号88、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99若しくは配列番号100のアミノ酸配列の1つ)である、アミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらに別の具体的であるが非限定的な態様では、本発明は、アミノ酸配列(該アミノ酸配列は、血清アルブミン結合性ISVD、特に血清アルブミン結合性ナノボディである)に関し、該アミノ酸配列は、
-配列番号1の配列に対して少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の配列同一度;及び/又は
-配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えばたった3、2、又は1個の「アミノ酸差異」
を有し;
該アミノ酸配列において、89位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、A、N及びSから選択され、好ましくはAであり、104位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、G、T又はAから選択され、好ましくはTである。また、好ましくは、この態様によるアミノ酸配列において、(i)5位のアミノ酸残基(Kabatによる)はL又はVであり(より好ましくはVであり);(ii)11位のアミノ酸残基(Kabatによる)はL又はVであり(より好ましくはVであり);(iii)110位のアミノ酸残基は、T、K、又はQから選択され;及び(iv)112位のアミノ酸残基(Kabatによる)は、S、K又はQから選択される。また、この態様によるアミノ酸配列において、該アミノ酸配列は場合により、(i)29A、29H、30T及び/又は31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、F29A、F29H、R30T、又はS31Dから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);及び/又は(ii)99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G及び/又は104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸残基(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように)を含有する。特に、それらは、配列番号1と比較して、S101D突然変異を含有し得る。最も好ましくは、この態様によるアミノ酸配列において、(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列である。1つの具体的な態様では、CDR1はGFTFRSFGMS(配列番号5)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)である。また、89位のアミノ酸残基がAであるか又は89位のアミノ酸残基がTであるこの態様によるアミノ酸配列が特に好ましい。
記載のように、存在できるいくつかの好ましいアミノ酸の残基/突然変異は、30T(すなわち配列番号1と比較してR30T)及び101E(すなわち配列番号1と比較してS101E)、好ましくはこれらの両方である。また、これらの好ましい突然変異は好ましくは、89位のT(すなわち配列番号1と比較してV89T)、又は代替的には89位のA(すなわち配列番号1と比較してV89A)と組合せる。CDRの1つの特に好ましい組合せは、GFTFTSFGMS(配列番号53)、SISGSGSDTL(配列番号6)、及びGGSLER(配列番号57)である。
さらなる態様では、本発明は、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、若しくは配列番号49のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、若しくは配列番号102のアミノ酸配列の1つ(特に、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、若しくは配列番号47のアミノ酸配列の1つ、又は、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、若しくは配列番号100のアミノ酸配列の1つ)であるアミノ酸配列に関する。本発明のこれらの各アミノ酸配列は、本発明のさらなる態様を形成する。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である);該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書にさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである(特に、CDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである(ここでも、特にCDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である);該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである(特に、CDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである(ここでも、特にCDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である);該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである(特に、CDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである(ここでも、特にCDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である);該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである(特に、CDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである(ここでも、特にCDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、アミノ酸配列GFTHRSFGMS(配列番号52)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、アミノ酸配列GGSLDR(配列番号56)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、アミノ酸配列GFTHRSFGMS(配列番号52)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、アミノ酸配列GGSLDR(配列番号56)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列: GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列: GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである(特に、CDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである(ここでも、特にCDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり;
該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはTである。また、104位は好ましくはTである(特に、CDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。最も好ましくは、89位はTであり、104位はTである(ここでも、特にCDR3がGGSLDR(配列番号56)である場合)。また、好ましくは、5位はVであり、及び/又は11位はVであり、好ましくは5位はVでありかつ11位はVである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位及び11位におけるアミノ酸差異は考慮されず、CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはL、A、又はTであり、104位は好ましくはGである。また、16位は好ましくはG又はNであり;45位は好ましくはP又はLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位及び11位におけるアミノ酸差異は考慮されず、CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはL、A、又はTであり、104位は好ましくはGである。また、16位は好ましくはG又はNであり;45位は好ましくはP又はLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、アミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位及び11位におけるアミノ酸差異は考慮されず、CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはL、A、又はTであり、104位は好ましくはGである。また、16位は好ましくはG又はNであり;45位は好ましくはP又はLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、アミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位及び11位におけるアミノ酸差異は考慮されず、CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはL、A、又はTであり、104位は好ましくはGである。また、16位は好ましくはG又はNであり;45位は好ましくはP又はLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFRDFGMS(配列番号54)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)又はGGSLER(配列番号57)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位及び11位におけるアミノ酸差異は考慮されず、CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはL、A、又はTであり、104位は好ましくはGである。また、16位は好ましくはG又はNであり;45位は好ましくはP又はLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFRDFGMS(配列番号54)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)又はGGSLER(配列番号57)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位及び11位におけるアミノ酸差異は考慮されず、CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはL、A、又はTであり、104位は好ましくはGである。また、16位は好ましくはG又はNであり;45位は好ましくはP又はLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフである。
配列番号54であるCDR1を有する、本発明のアミノ酸配列のいくつかの好ましいが非限定的な例は、配列番号26、46、47、79、99、100、及び209~244のアミノ酸配列、特に配列番号209~244のアミノ酸配列である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVであり、該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択される。11位にV又は11位にLを有する本発明のこれらのアミノ酸配列の1つの具体的であるが非限定的な態様によると、CDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVであり、該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択される。11位にV又は11位にLを有する本発明のこれらのアミノ酸配列の1つの具体的であるが非限定的な態様によると、CDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。また、この態様によるアルブミン結合剤は、配列番号50のCDR1(Abmによる)に存在するように、30位にSを含有し得ることが留意されるべきである。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、これは以下のアミノ酸残基(29A、29H、30T、31D、99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G、及び/又は104T)の少なくとも1つ又は2つ以上の適切な組合せを(すなわち、適切な組合せで)含有し(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらがF29A、F29H、R30T、S31D、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);該アミノ酸配列は、(i)配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様によるアミノ酸配列において、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVである。また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択され、CDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、これは以下のアミノ酸残基(29A、29H、30T、31D、99G、101D、101E、101G、101H、102D、104A、104G、及び/又は104T)の少なくとも1つ又は2つ以上の適切な組合せを(すなわち、適切な組合せで)含有し(すなわち、配列番号50の配列と比較して、それらがF29A、F29H、R30T、S31D、S99G、S101D、S101E、S101G、S101H、R102D、S104A、S104G及び/又はS104Tから選択される少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含有するように);該アミノ酸配列は、(i)配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様によるアミノ酸配列において、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVである。また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択され、CDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。また、この態様によるアルブミン結合剤は、配列番号50のCDR1(Abmによる)に存在するように、30位にSを含有し得ることが留意されるべきである。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、これは以下のアミノ酸残基(29H、101D、及び104T)の少なくとも1つ以上を(すなわち、適切な組合せで)含有し(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが、少なくともF29H、S101D、及びS104Tのアミノ酸突然変異を含有するように);該アミノ酸配列は、(i)配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様によるアミノ酸配列において、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVである。また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択され、CDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、これは以下のアミノ酸残基(29H、101D、及び104T)の少なくとも1つ以上を(すなわち、適切な組合せで)含有し(すなわち、配列番号50の配列と比較して、それらが、少なくともF29H、S101D、及びS104Tのアミノ酸突然変異を含有するように);該アミノ酸配列は、(i)配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様によるアミノ酸配列において、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVである。また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTHRSFGMS(配列番号52)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLDR(配列番号56)から選択され、CDR1がGFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。また、この態様によるアルブミン結合剤は、配列番号50のCDR1(Abmによる)に存在するように、30位にSを含有し得ることが留意されるべきである。
本発明のさらに具体的であるが非限定的な態様は、本明細書において定義されているような血清アルブミン結合剤に関し、(i)CDR1はGFTFRSFGMS(配列番号5)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)であり、(ii)5位のアミノ酸残基は好ましくはVであり、及び/又は11位のアミノ酸は好ましくはVである(好ましくは5位はVでありかつ11位もVである)。この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、若しくは0個のアミノ酸差異、及び/又は配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、若しくは0個のアミノ酸差異を有する。この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
本発明のさらに具体的であるが非限定的な態様は、本明細書において定義されているような血清アルブミン結合剤に関し、(i)CDR1は、GFTFSSFGMS(配列番号120)であり、CDR2は、SISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3は、GGSLSR(配列番号7)であり、(ii)5位のアミノ酸残基は好ましくはVであり、及び/又は11位のアミノ酸は好ましくはVである(好ましくは5位はVでありかつ11位もVである)。この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、若しくは0個のアミノ酸差異、及び/又は配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、若しくは0個のアミノ酸差異を有する。この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。本発明のこの群の血清アルブミン結合剤(すなわち、5位及び11位にVを有し、配列番号120であるCDR1に基づく)のいくつかの好ましいが非限定的な例は、配列番号185~208によって示される。
特に、この態様による血清アルブミン結合剤において、16位はG又はNであり得、好ましくはNであり;45位はP又はLであり得、好ましくはLであり;74~76位は好ましくはSKN又はAKTモチーフであり、好ましくはAKTモチーフであり;89位はL、A又はTであり得、好ましくはLであり;104位は好ましくはG又はTである。
ここでも、本発明のこの群の血清アルブミン結合剤(すなわち、5位及び11位にVを有し、配列番号120であるCDR1に基づく)のいくつかの好ましいが非限定的な例は、配列番号185~208によって示される。
したがって、本発明のさらに具体的であるが非限定的な態様は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、(i)CDR1はGFTFSSFGMS(配列番号120)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)であり、
-5位のアミノ酸残基はVであり;
-11位のアミノ酸残基はVであり;
-16位のアミノ酸残基はG又はNであり、好ましくはNであり;
-45位のアミノ酸残基はP又はLであり、好ましくはLであり;
-74~76位のアミノ酸残基はSKN又はAKTモチーフを形成し、好ましくはAKTモチーフを形成し;
-89位のアミノ酸残基はL、A又はTであり、好ましくはLであり;及び
-104位のアミノ酸残基はG又はTであり;
該アミノ酸配列は好ましくは、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDR及び上記に明記された位置における突然変異は考慮されない)。
本発明のさらにより具体的であるが非限定的な態様は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、(i)CDR1はGFTFSSFGMS(配列番号120)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)であり、
-5位のアミノ酸残基はVであり;
-11位のアミノ酸残基はVであり;
-16位のアミノ酸残基はNであり;
-45位のアミノ酸残基はLであり;
-74~76位のアミノ酸残基はAKTモチーフを形成し;
-89位のアミノ酸残基はL、A又はTであり、好ましくはLであり;及び
-104位のアミノ酸残基はG又はTであり;
該アミノ酸配列は好ましくは、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDR及び上記に明記された位置における突然変異は考慮されない)。
本発明の別の具体的であるが非限定的な態様は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、(i)CDR1はGFTFSSFGMS(配列番号120)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)であり、
-5位のアミノ酸残基はVであり;
-11位のアミノ酸残基はVであり;
-16位のアミノ酸残基はG又はNであり、好ましくはNであり;
-45位のアミノ酸残基はP又はLであり、好ましくはLであり;
-74~76位のアミノ酸残基はSKN又はAKTモチーフを形成し、好ましくはAKTモチーフを形成し;
-89位のアミノ酸残基はL、A又はTであり、好ましくはLであり;及び
-104位のアミノ酸残基はG又はTであり;
該アミノ酸配列は好ましくは、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDR及び上記に明記された位置における突然変異は考慮されない)。
本発明のさらにより具体的であるが非限定的な態様は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、(i)CDR1はGFTFSSFGMS(配列番号120)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLSR(配列番号7)であり、
-5位のアミノ酸残基はVであり;
-11位のアミノ酸残基はVであり;
-16位のアミノ酸残基はNであり;
-45位のアミノ酸残基はLであり;
-74~76位のアミノ酸残基はAKTモチーフを形成し;
-89位のアミノ酸残基はL、A又はTであり、好ましくはLであり;及び
-104位のアミノ酸残基はG又はTであり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDR及び上記に明記された位置における突然変異は考慮されない)。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTFTSFGMS(配列番号53)から選択されるアミノ酸配列であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)及びGGSLER(配列番号57)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である);該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはT(又は代替的にはA)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;及び
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び
-CDR3は、アミノ酸配列GGSLER(配列番号57)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはT(又は代替的にはA)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTFTSFGMS(配列番号53)から選択されるアミノ酸配列であり;
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び
-CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)及びGGSLER(配列番号57)から選択されるアミノ酸配列であり;
CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではなく(逆も同様である);該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはT(又は代替的にはA)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-CDR1は、アミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;
-CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び
-CDR3は、アミノ酸配列GGSLER(配列番号57)であり;
該アミノ酸配列は、配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(CDRにおけるアミノ酸差異は考慮されない)。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
この態様による血清アルブミン結合剤において、89位は好ましくはT(又は代替的にはA)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、これは、以下のアミノ酸残基(30T及び/又は101E)の少なくとも1つ以上を(すなわち適切な組合せで)含有し(すなわち、配列番号1の配列と比較して、それらが少なくともアミノ酸突然変異R30T及び/又はS101E、好ましくは両方共を含有するように);
該アミノ酸配列は、(i)配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。この態様によるアミノ酸配列においては、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVである。また、89位は好ましくはT又はAであり、最も好ましくはTである。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTFTSFGMS(配列番号53)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLER(配列番号57)から選択され、CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。最も好ましくは、CDR1はGFTFTSFGMS(配列番号53)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLER(配列番号57)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、これは、以下のアミノ酸残基(30T及び/又は101E)の少なくとも1つ以上を(すなわち適切な組合せで)含有し(すなわち、配列番号50の配列と比較して、それらが少なくともアミノ酸突然変異S30T及び/又はS101E、好ましくは両方共を含有するように);
該アミノ酸配列は、(i)配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する。この態様によるアミノ酸配列において、5位のアミノ酸残基はVであり、11位のアミノ酸残基はVである。また、89位は好ましくはT又はAであり、最も好ましくはTである。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1は、以下のアミノ酸配列:GFTFRSFGMS(配列番号5)、GFTARSFGMS(配列番号51)、GFTHRSFGMS(配列番号52)、GFTFTSFGMS(配列番号53)及びGFTFRDFGMS(配列番号54)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGFTFRSFGMS(配列番号5)及びGFTFTSFGMS(配列番号53)から選択され;(ii)CDR2は、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)及びGGSLER(配列番号57)から選択され、CDR1が、GFTFRSFGMS(配列番号5)である場合、CDR3はGGSLSR(配列番号7)ではない(逆も同様である)。最も好ましくは、CDR1はGFTFTSFGMS(配列番号53)であり、CDR2はSISGSGSDTL(配列番号6)であり、CDR3はGGSLER(配列番号57)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;
-11位はVであり;及び
-30位はTであり;
該アミノ酸配列は、(i)配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位、11位及び30位おける突然変異は考慮されない)。
この態様による血清アルブミン結合剤は好ましくはまた、16位にN又はP;45位にP又はL;74~76位にSKN又はAKTモチーフ;89位にA、L、又はT;及び104位にGを有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1はアミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;(ii)CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-30位はTであり;及び
該アミノ酸配列は、(i)配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位、11位及び30位おける突然変異は考慮されない)。
この態様による血清アルブミン結合剤は好ましくはまた、16位にN又はP;45位にP又はL;74~76位にSKN又はAKTモチーフ;89位にA、L、又はT;及び104位にGを有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1はアミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;(ii)CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-30位はTであり;及び
-89位はA、L、又はTであり;及び
-104位はGであり;及び
該アミノ酸配列は、(i)配列番号1の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位、11位、30位、89位、及び104位おける突然変異は考慮されない)。
この態様による血清アルブミン結合剤は好ましくはまた、16位にN又はP;45位にP又はL;及び74~76位にSKN又はAKTモチーフを有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1はアミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;(ii)CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)である。
さらなる態様では、本発明は、(ヒト)血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであるアミノ酸配列に関し、
-5位はVであり;及び
-11位はVであり;及び
-30位はTであり;及び
-89位はA、L、又はTであり;及び
-104位はGであり;及び
該アミノ酸配列は、(i)配列番号50の配列に対して7以下、好ましくは5以下、例えば5、4、3、2、1、又は0個のアミノ酸差異を有する(5位、11位、30位、89位、及び104位おける突然変異は考慮されない)。
この態様による血清アルブミン結合剤は好ましくはまた、16位にN又はP;45位にP又はL;及び74~76位にSKN又はAKTモチーフを有する。
この態様によるアルブミン結合剤は好ましくは、本明細書においてさらに記載されている通りである。例えば、それらは好ましくは、本明細書に記載されているような血清アルブミンに対する親和性を有し、及び/又は、それらは、本明細書においてさらに記載されているような血清中半減期(本発明のポリペプチドそのまま又はその一部として)を有する。
また、この態様によるアミノ酸配列は好ましくは、以下のようなCDRを有する:(i)CDR1はアミノ酸配列GFTFTSFGMS(配列番号53)であり;(ii)CDR2はアミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり;及び(iii)CDR3は、以下のアミノ酸配列:GGSLSR(配列番号7)、GGGLSR(配列番号55)、GGSLDR(配列番号56)、GGSLER(配列番号57)、GGSLGR(配列番号58)、GGSLHR(配列番号59)及びGGSLSD(配列番号60)から選択されるアミノ酸配列であり、好ましくはGGSLSR(配列番号7)である。
本発明の血清アルブミン結合剤は、それらが本発明の化合物又はポリペプチドのC末端に存在する及び/又はC末端を形成している場合(又は、それらがさもなくば、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物において「露出した」C末端を有する場合、これにより一般的には、ISVのC末端は定常ドメイン(例えばCH1ドメイン)と会合していない又は連結していないことを意味する;ここでも、国際公開公報第12/175741号及びPCT/EP2015/06043号に言及されている)、好ましくはまた、式(X)で示されるC末端伸長も有し、ここでのnは1~10であり、好ましくは1~5であり、例えば1、2、3、4又は5(及び好ましくは1又は2、例えば1)であり;各Xは、天然アミノ酸残基(好ましい1つの態様によると、それはシステイン残基を全く含まないが)から独立して選択される、好ましくはアラニン(A)、グリシン(G)、バリン(V)、ロイシン(V)又はイソロイシン(I)からなる群より独立して選択される、(好ましくは天然)アミノ酸残基である。
このようなC末端伸長(X)のいくつかの好ましいが非限定的な態様によると、X及びnは以下の通りであり得る:
(a)n=1及びX=Ala;
(b)n=2及び各X=Ala;
(c)n=3及び各X=Ala;
(d)n=2及び少なくとも1つのX=Ala(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(e)n=3及び少なくとも1つのX=Ala(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(f)n=3及び少なくとも2つのX=Ala(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(g)n=1及びX=Gly;
(h)n=2及び各X=Gly;
(i)n=3及び各X=Gly;
(j)n=2及び少なくとも1つのX=Gly(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(k)n=3及び少なくとも1つのX=Gly(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(l)n=3及び少なくとも2つのX=Gly(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(m)n=2及び各X=Ala又はGly;
(n)n=3及び各X=Ala又はGly;
(o)n=3及び少なくとも1つのX=Ala又はGly(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);又は
(p)n=3及び少なくとも2つのX=Ala又はGly(残りのアミノ酸残基(群)Xは、任意の天然アミノ酸から独立して選択されるが、好ましくはVal、Leu、及び/又はIleから独立して選択される);
(a)、(b)、(c)、(g)、(h)、(i)、(m)及び(n)の態様が特に好ましく、n=1又は2である態様が好ましく、n=1である態様が特に好ましい。
また、好ましくは、本発明の血清アルブミン結合剤に存在するあらゆるC末端伸長は、(遊離)システイン残基を含有していないことが留意されるべきである(該システイン残基がさらなる官能基化のために、例えばPEG化のために、使用されないか又は意図されない場合)。
有用なC末端伸長のいくつかの具体的であるが非限定的な例は、以下のアミノ酸配列:A、AA、AAA、G、GG、GGG、AG、GA、AAG、AGG、AGA、GGA、GAA又はGAGである。
本発明の血清アルブミン結合剤が110位又は112位において突然変異を含有している場合(場合により本明細書に記載のような11位及び/又は89位における突然変異と組合せて)、フレームワーク4のC末端アミノ酸残基(109位から始まる)は以下の通りであり得る:(i)C末端伸長が全く存在しない場合:VTVKS(配列番号104)、VTVQS(配列番号105)、VKVSS(配列番号106)又はVQVSS(配列番号107);又は、(ii)C末端伸長が存在する場合:VTVKSX(n)(配列番号108)、VTVQSX(n) (配列番号109)、VKVSSX(n) (配列番号110)若しくはVQVSSX(n) (配列番号111)、例えばVTVKSA(配列番号112)、VTVQSA(配列番号113)、VKVSSA(配列番号114)若しくはVQVSSA(配列番号115)。本発明の血清アルブミン結合剤が110位又は112位に突然変異を含有していない場合(しかし本明細書に記載のような11位及び/又は89位における突然変異のみ)、フレームワーク4のC末端アミノ酸残基(109位から始まる)は通常、以下であるだろう:(i)C末端伸長が全く存在しない場合:配列番号8~49の配列におけるような、VTVSS(配列番号116);又は(ii)C末端伸長が存在する場合:VTVSSX(n)(配列番号117)、例えばVTVSSA(配列番号118)(配列番号61~102の配列におけるような)。これらのC末端配列において、X及びnは、C末端伸長について本明細書において定義されている通りである。
また、本発明の血清アルブミン結合剤が本発明の化合物又はポリペプチドのN末端に存在する及び/又はN末端を形成している場合、血清アルブミン結合剤は好ましくは、1位にDを有する(すなわち、配列番号1、8~50、及び61~102に示される配列と比較してE1D突然変異)。
また、一般的には、本発明の化合物又はポリペプチドがそのC末端に重鎖ISVDを有する場合(これは、本発明の血清アルブミン結合剤であり得るが、しかしまた例えば、治療標的に結合するISVDでもあり得る)、該C末端ISVD(拡張により、本発明の化合物又はポリペプチド)は好ましくは、本明細書に記載のようなC末端伸長X(n)を有する。同様に、本発明の化合物又はポリペプチドがそのN末端に重鎖ISVDを有する場合(これは、本発明の血清アルブミン結合剤であり得るが、しかしまた例えば、治療標的に結合するISVDでもあり得る)、該N末端ISVD(拡張により、本発明の化合物又はポリペプチド)は好ましくは1位にDを有する。
また、好ましくは、本発明の化合物又はポリペプチドが、本発明のアルブミン結合剤(群)の他に1つ以上の他のISVDを含有している場合(他のISVD(群)は例えば治療標的に対する1つ以上のISVDであり得る)、好ましくは該化合物又はポリペプチドに存在する全てのISVDは、それらの配列内に、既存抗体による結合を低減させる1つ以上のフレームワーク突然変異を含有している。特に、これらの他のISVDが、VHドメインであるか、本質的にVHドメインからなるか、及び/又はVHドメインに由来するナノボディ又は(単一)ドメイン抗体である場合、それらは、本質的にPCT/EP2015/060643号に記載のような11位、89位、110位及び/又は112位におけるアミノの残基/突然変異(の適切な組合せ)を含有し得る。
記載のように、本発明によって提供されるアミノ酸配列は、ヒト血清アルブミンに結合することのできる、特に特異的に(本明細書に記載のように)結合することのできる、タンパク質である。したがって、それらは、例えば、治療用化合物、部分、又は実体に(本明細書に定義されているような)半減期の延長を付与するために、(ヒト)血清アルブミンへの結合のための結合単位又は結合ドメインとして使用され得る。治療用化合物、部分、又は実体の半減期の延長のための血清アルブミン結合性ドメインの使用については、一般的には国際公開公報第2004/041865号、国際公開公報第2006/122787号、欧州特許第2139918号、国際公開公報第2011/006915号、国際公開公報第2012/175400号及び/又は国際公開公報第2014/111550号に言及されている。本発明のアルブミン結合剤は一般的に、これらの文献に記載の血清アルブミン結合剤と同じように及び同じ目的のために使用され得る。
本発明はまた、本明細書に記載のような(1つ以上の)本発明の血清アルブミン結合剤を含むか又は本質的にからなるタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、分子、又は化学実体;本発明の改良された重鎖免疫グロブリン可変ドメインを発現/生成するための、並びに/又は、それを含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、分子、若しくは化学実体を発現/生成するための方法;本発明の改良された重鎖免疫グロブリン可変ドメイン、並びに/又は、それを含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、分子、若しくは化学実体を含む、組成物及び製品(例えば医薬組成物及び医薬品);本発明の改良された重鎖免疫グロブリン可変ドメインをコードする及び/又はそれを含むタンパク質若しくはポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列及び核酸;並びに、本発明の改良された重鎖免疫グロブリン可変ドメイン、並びにそれを含むタンパク質、ポリペプチド、及び他の構築物、分子、又は化学実体の使用(特に治療的使用、予防的使用、及び診断使用)に関する。
本発明のさらなる態様、実施態様、利点、適用及び使用は、本明細書のさらなる記載から明らかとなろう。
本明細書において:
-「免疫グロブリン単一可変ドメイン」という用語(「ISV」又は「ISVD」とも称される)は一般的に、別の可変ドメインとの相互作用を伴うことなく(例えば、慣用的な4本鎖モノクローナル抗体のVHドメインとVLドメインとの間に必要とされるようなVH/VL相互作用を伴わず)、機能的な抗原結合部位を形成することのできる免疫グロブリン可変ドメイン(これは、VH、VHH又はVLドメインを含む、重鎖又は軽鎖のドメインであり得る)を指すために使用される。ISVDの例は当業者には明らかであり、これには、例えばナノボディ(VHH、ヒト化VHH及び/又はラクダ化VH、例えばラクダ化ヒトVHを含む)、IgNAR、ドメイン、VHドメインであるか又はVHドメインに由来する(単一ドメイン)抗体(例えばdAb’s(商標))、及びVLドメインであるか又はVLドメインに由来する(単一ドメイン)抗体(例えばdAb’s(商標))が挙げられる。本明細書において特に明記されていない限り、重鎖可変ドメイン(例えばVHドメイン又はVHHドメイン)に基づいた及び/又はこれに由来するISVDが一般的に好ましい。最も好ましくは、本明細書において特に明記されていない限り、ISVDはナノボディであるだろう。
「ナノボディ」という用語は一般的に国際公開公報第2008/020079号又は国際公開公報第2009/138519号に定義されている通りであり、したがって、具体的な態様では一般的に、VHH、ヒト化VHH、又はラクダ化VH(例えばラクダ化ヒトVH)、又は一般的に配列の最適化されたVHH(例えば、化学的安定性及び/又は溶解性について最適化、公知のヒトフレームワーク領域との最大限のオーバーラップ、及び最大限の発現など)を示す。ナノボディ又はナノボディーズという用語は、Ablynx N.V.の登録商標であり、したがって、ナノボディ(登録商標)及び/又はナノボディーズ(登録商標)とも称され得ることに留意される。
一般的に、本明細書において特記されない限り、本明細書において言及されるISVD、ナノボディ、ポリペプチド、タンパク質、並びに他の化合物及び構築物は、ヒト(及び/又は場合によりまた、恒温動物、特に哺乳動物)における疾患又は障害の予防又は治療に使用されることが意図されるだろう。したがって、一般的に、本明細書に記載のISVD、ナノボディ、ポリペプチド、タンパク質、並びに他の化合物及び構築物は好ましくは、(生物学的)薬物又は他の薬学的に若しくは治療的に活性な化合物及び/又は医薬品若しくは医薬組成物として使用され得るか、並びに/あるいは適切にはその一部であり得るようなものである。このような薬物、化合物、又は製品は好ましくは、それがヒトへの投与に、例えばこのような予防若しくは治療の必要のある被験者の予防若しくは治療に、又は例えば臨床試験の一部として適しているようなものである。本明細書においてさらに記載されているように、この目的のために、このような薬物又は化合物は、本発明によって提供されるISVDの他に、他の部分、実体、又は結合単位を含有していてもよい(これは、本明細書にも記載のように、例えば、ISVDに基づいた又はナノボディに基づいた生物製剤の薬物動態特性又は薬力学特性、例えばその半減期に影響を及ぼす、1つ以上の他のさらなる治療用部分及び/又は1つ以上の他の部分であり得る)。このようなさらなる治療用部分又は他の部分の適切な例は当業者には明らかであり、例えば、一般的には、任意の治療的に有効なタンパク質、ポリペプチド、又は他の結合性ドメイン若しくは結合性単位、並びに、例えば国際公開公報第2009/138159号の149~152頁に記載のような改変物が挙げられ得る。ISVDに基づいた生物製剤又はナノボディに基づいた生物製剤は好ましくは治療薬であるか、又は治療薬(これは予防及び診断を含む)としての使用が意図され、この目的のために好ましくは、治療的に妥当な標的(例えば、RANK-L、vWF、IgE、RSV、CXCR4、IL-23又は他のインターロイキンなど)に対する少なくとも1つのISVDを含有する。このようなISVDに基づいた生物製剤又はナノボディに基づいた生物製剤のいくつかの具体的であるが非限定的な例については、実施例8~18、及びまた例えばAblynx N.V.による様々な出願(例えば、国際公開公報第2004/062551号、国際公開公報第2006/122825号、国際公開公報第2008/020079号及び国際公開公報第2009/068627号であるがこれらに限定されない)、並びに、例えば(以下に限定されない)国際公開公報第2006/038027号、国際公開公報第2006/059108号、国際公開公報第2007/063308号、国際公開公報第2007/063311号、国際公開公報第2007/066016号及び国際公開公報第2007/085814号などの出願に言及されている。また、本明細書にさらに記載されているように、さらなる部分は、(ヒト)血清アルブミンなどの(ヒト)血清タンパク質に対して指向される本明細書に記載のようなISVD又はナノボディであり得、このようなISVD又はナノボディはまた、特に本明細書に記載のTNF結合剤の半減期の延長において及び/又は延長のための治療的使用を見い出し得る。例えば、半減期延長のための血清アルブミン結合性ナノボディの使用を一般的に記載する、国際公開公報第2004/041865号、国際公開公報第2006/122787号及び国際公開公報第2012/175400号に言及されている。また、本明細書において、本明細書で特に明記されない限り、本明細書に記載の全ての用語は、国際公開公報第2009/138519号において(又は国際公開公報第2009/138519号に引用された先行技術において)又は国際公開公報第2008/020079号において(又は国際公開公報第2008/020079号に引用された先行技術において)示された意味を有する。また、方法又は技術が本明細書に具体的に記載されていない場合、国際公開公報第2009/138519号において(又は国際公開公報第2009/138519号に引用された先行技術において)又は国際公開公報第2008/020079号において(又は国際公開公報第2008/020079号に引用された先行技術において)記載されている通りに実施され得る。また、本明細書に記載のように、本発明の任意のISVD又は化合物を含む任意の医薬品又は医薬組成物はまた、医薬品又は医薬組成物に使用するためのそれ自体公知である1つ以上のさらなる成分を(すなわち目的とする剤形に応じて)、及び/又は、例えば治療的使用のために意図された1つ以上の他の化合物若しくは活性成分を(すなわち組合せ製品を提供するために)含んでいてもよい。
また、本明細書又は特許請求の範囲に使用される場合、以下の用語は、国際公開公報第2009/138519号の62~75頁に示されているのと同じ意味を有する、及び/又は適用可能な場合には、国際公開公報第2009/138519号の62~75頁に記載されている方法で決定され得る:「アゴニスト」、「アンタゴニスト」、「逆アゴニスト」、「非極性非荷電アミノ酸残基」、「極性非荷電アミノ酸残基」、「極性荷電アミノ酸残基」、「配列同一性」、「正に同じ」及び「アミノ酸差異」(2つのアミノ酸配列の配列比較に言及する場合)、「本質的に単離された(形態)(で)」、「ドメイン」、「結合性ドメイン」、「抗原決定基」、「エピトープ」、(抗原)「に対する」又は「に対して指向される」、「特異性」及び「半減期」。さらに、「調節している」及び「調節すること」、「相互作用部位」、「に対して特異的である」、「交差遮断する」、「交差遮断された」及び「交差遮断している」、並びに「本質的にpHに依存していない」という用語は、Ablynx N.V.の国際公開公報第2010/130832号の74~79頁に定義された通りである(及び/又はこれに記載の通りに決定され得る)。また、本発明の構築物、化合物、タンパク質、又はポリペプチドに言及する場合、「一価」、「二価」(又は「多価」)、「二重特異的」(又は「多重特異的」)及び「二重パラトープ」(又は「多重パラトープ」)のような用語は、国際公開公報第2009/138519号、国際公開公報第2010/130832号又は国際公開公報第2008/020079号に示された意味を有し得る。
本明細書において言及されたISVD、ナノボディ、ISVDに基づいた生物製剤、ナノボディに基づいた生物製剤、又は任意の他のアミノ酸配列、化合物、若しくはポリペプチドに関連してここで使用される「半減期」という用語は一般的に、国際公開公報第2008/020079号の57頁のo)段落に記載の通りに定義され得、そこに記載されているように、例えば配列若しくは化合物の分解及び/又は天然機序による配列若しくは化合物の排除若しくは捕捉に因り、アミノ酸配列、化合物又はポリペプチドの血清中濃度が、インビボにおいて50%減少するのに要する時間を指す。本発明のアミノ酸配列、化合物、又はポリペプチドのインビボにおける半減期は、薬物動態解析によるなどのそれ自体公知である任意の方法で決定され得る。適切な技術は当業者には明らかであり、これは例えば一般的に、国際公開公報第2008/020079号の57頁のo)段落に記載の通りであり得る。国際公開公報第2008/020079号の57頁のo)段落にも記載のように、半減期は、t1/2α、t1/2β、及び曲線下面積(AUC)などのパラメーターを使用して表現され得る。これに関して、本明細書において使用する「半減期」という用語は特に、t1/2β又は終末相半減期を指す(t1/2α及び/又はAUC又はその両方共が考慮されない場合がある)ことが留意されるべきである。例えば、以下の実験部、並びに、標準的なハンドブック、例えばKenneth, A et al: Chemical Stability of Pharmaceuticals: A Handbook for Pharmacists及びPeters et al, Pharmacokinetic analysis: A Practical Approach(1996)に言及されている。また、Marcel Dekker によって出版された「Pharmacokinetics」、 M Gibaldi & D Perron、改訂版(1982)にも言及されている。同様に、「半減期の延長」又は「延長された半減期」という用語も、国際公開公報第2008/020079号の57頁のo)段落に定義されている通りであり、特に、t1/2α及び/又はAUC又はその両方の増加を伴うか又は伴わないのいずれかである、t1/2βの増加を指す。
用語が本明細書において具体的に定義されてない場合、それは当技術分野におけるその通常の意味を有し、これは当業者には明らかであろう。例えば、標準的なハンドブック、例えばSambrook et al, "Molecular Cloning: A Laboratory Manual" (第2版), Vols. 1-3, Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989); F. Ausubel et al, eds., "Current protocols in molecular biology", Green Publishing and Wiley Interscience, New York (1987); Lewin, “Genes II”, John Wiley & Sons, New York, N.Y., (1985); Old et al., “Principles of Gene Manipulation: An Introduction to Genetic Engineering”,第2版, University of California Press, Berkeley, CA (1981); Roitt et al., “Immunology” (第6版), Mosby/Elsevier, Edinburgh (2001); Roitt et al., Roitt’s Essential Immunology, 第10版Blackwell Publishing, UK (2001);及びJaneway et al., “Immunobiology” (第6版), Garland Science Publishing/Churchill Livingstone, New York(2005)、並びに、本明細書に引用された一般的な背景技術に言及されている。
また、本明細書においてすでに示されているように、ナノボディのアミノ酸残基は、Riechmann and Muyldermans, J. Immunol. Methods 2000 Jun 23; 240 (1-2): 185-195の論文においてラクダ科由来のVHHドメインに適用されているような;又は本明細書に言及されているような、Kabat et al.(「Sequence of proteins of immunological interest」、アメリカ公衆衛生局、アメリカ国立衛生研究所、ベネスダ、MD州、出版番号91)によって示されるVHについての一般的な番号付けに従って番号付けされる。この番号付けによると、ナノボディのFR1は1~30位のアミノ酸残基を含み、ナノボディのCDR1は31~35位のアミノ酸残基を含み、ナノボディのFR2は36~49位のアミノ酸を含み、ナノボディのCDR2は50~65位のアミノ酸残基を含み、ナノボディのFR3は66~94位のアミノ酸残基を含み、ナノボディのCDR3は95~102位のアミノ酸残基を含み、ナノボディのFR4は103~113位のアミノ酸残基を含む。[これに関して、VHドメイン及びVHHドメインについて当技術分野において周知であるように、各CDR内のアミノ酸残基の総数は変化し得、Kabat番号付けによって示されるアミノ酸残基の総数に対応しない場合があることが留意されるべきである(すなわち、Kabat番号付けによる1つ以上の位置が、実際の配列に占めていない場合があるか、又は実際の配列が、Kabat番号付けによって可能な数よりも多くのアミノ酸残基を含有している場合がある)。このことは、一般的に、Kabatによる番号付けが、実際の配列におけるアミノ酸残基の実際の番号付けに対応していても対応していなくてもよいことを意味する。しかしながら、一般的に、Kabatの番号付けによると、CDR内のアミノ酸残基の番号に関係なく、Kabatの番号付けによる1位はFR1の開始部位に対応し、及びその逆も同様であり、Kabatの番号付けによる36位はFR2の開始部位に対応し、及びその逆も同様であり、Kabatの番号付けによる66位はFR3の開始部位に対応し、及びその逆も同様であり、Kabatの番号付けによる103位はFR4の開始部位に対応し、及びその逆も同様である]。
VHドメインのアミノ酸残基の番号付けをするための代替的な方法(この方法はまた、ラクダ科由来のVHHドメイン及びナノボディにも同じように適用され得る)は、Chothia et al. (Nature 342, 877-883(1989))によって記載された方法、いわゆる「AbM定義」及びいわゆる「接触定義」である。しかしながら、特記されない限り、本明細書、態様、及び図面においては、Riechmann及びMuyldermansによってVHHドメインに適用されているようなKabatによる番号付けに従うだろう。
また、図面、任意の配列表、及び実験部/実施例は単に本発明をさらに説明するために示され、いずれにしても、本明細書において特に明記されない限り、本発明の範囲及び/又は添付の特許請求の範囲を制限すると解釈又は捉えられるべきではないことが留意されるべきである。
本明細書においてさらに記載されているように、本発明の血清アルブミン結合剤は、ポリペプチド、タンパク質、化合物(低分子を含むがこれに限定されない)又は他の治療用実体などの治療用部分の半減期を延長させるための、部分、結合単位、又は融合対として有利に使用され得る。
したがって、別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上の他のアミノ酸配列、(結合性)ドメイン、結合単位、又は他の部分若しくは化学実体を含むか又は本質的にからなる、ポリペプチド、タンパク質、構築物、化合物、又は他の化学実体を提供する。
特に、本発明は、直接的に又は1つ以上の適切なリンカー若しくはスペーサーを介して互いに適切に連結されている、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上の(例えば1つ又は2つの)治療用部分(これは、同じでも異なっていてもよく、例えば同じ標的に対して指向されていても異なる標的に対して指向されていてもよく、それらが同じ標的に指向されている場合、該標的の同じ又は異なるエピトープ、部分、ドメイン、又はサブユニットに指向され得る)を含む、ポリペプチド、タンパク質、構築物、化合物、又は他の化学実体を提供する。このようなポリペプチド、タンパク質、又は構築物は例えば、本明細書にさらに記載されているような、融合タンパク質であり得るが、これに限定されない。
本発明はさらに、このようなポリペプチド、タンパク質、構築物、又は化合物の治療的使用、及び、このようなポリペプチド、タンパク質、構築物、又は化合物を含む医薬組成物に関する。
1つの態様では、少なくとも1つの治療用部分は、治療用タンパク質、ポリペプチド、化合物、因子、又は他の実体を含むか又は本質的にからなる。好ましい実施態様では、治療用部分は、所望の抗原若しくは標的に対して指向され、所望の抗原に結合することができ(特に、所望の抗原に特異的に結合することができ)、及び/又は、所望の標的と相互作用することができる。別の実施態様では、少なくとも1つの治療用部分は、治療用タンパク質又はポリペプチドを含むか又は本質的にからなる。さらなる実施態様では、少なくとも1つの治療用部分は、結合性ドメイン又は結合単位、例えば免疫グロブリン又は免疫グロブリン配列(免疫グロブリンの断片を含むがこれに限定されない)、例えば抗体又は抗体断片(ScFv断片を含むがこれに限定されない)、又は別の適切なタンパク質骨格、例えばプロテインAドメイン(例えばアフィボディーズ(商標))、テンダミスタット、フィブロネクチン、リポカリン、CTLA-4、T細胞受容体、設計アンキリン反復配列、アビマー、及びPDZドメイン(Binz et al., Nat. Biotech 2005, Vol 23:1257)、並びにDNA又はRNAアプタマーを含むがこれらに限定されないDNA又はRNAに基づいた結合部分(Ulrich et al., Comb Chem High Throughput Screen 2006 9(8):619-32)を含むか又は本質的にからなる。
さらに別の態様では、少なくとも1つの治療用部分は、抗体可変ドメイン、例えば重鎖可変ドメイン又は軽鎖可変ドメインを含むか又は本質的にからなる。
好ましい態様では、少なくとも1つの治療用部分は、少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメイン、例えばドメイン抗体、単一ドメイン抗体、「dAb」又はナノボディ(例えばVHH、ヒト化VHH、又はラクダ化VHH)又はIgNARドメインを含むか又は本質的にからなる。
具体的な実施態様では、少なくとも1つの治療用部分は、少なくとも1つの一価ナノボディ、又は二価、多価、二重特異的、若しくは多重特異的なナノボディ構築物を含むか又は本質的にからなる。
本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上の治療用部分を含む、ポリペプチド、(融合)タンパク質、構築物、又は化合物は一般的に、上記(例えば国際公開公報第04/041865号及び国際公開公報第06/122787号)に引用されている先行技術に記載されている通りであり(調製及び使用され)得るが、前記の先行技術に記載の半減期延長性部分の代わりに、本発明の血清アルブミン結合剤を用いる。
本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上の治療用部分を含む、ポリペプチド、(融合)タンパク質、構築物、又は化合物は一般的に及び好ましくは、治療用部分又は治療用部分群それ自体と比較して、延長した半減期を有する。
一般的に、本明細書に記載の化合物、ポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質は好ましくは、(ヒト又は適切な動物、例えばマウス又はカニクイザルのいずれかで測定したところ)、対応する治療用部分それ自体の半減期の、少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、例えば少なくとも5倍、例えば少なくとも10倍、又は20倍超の半減期を有する。
また、好ましくは、あらゆるこのような化合物、ポリペプチド、融合タンパク質、又は構築物は、ヒトにおいて、対応する治療用部分それ自体の半減期と比較して、1時間超、好ましくは2時間超、より好ましくは6時間超、例えば12時間超延長した半減期を有する。
また、好ましくは、本発明の化合物又はポリペプチドは、ヒトにおいて、1時間超、好ましくは2時間超、より好ましくは6時間超、例えば12時間超、例えば約1日間、2日間、1週間、2週間、及び最大でヒトにおける血清アルブミンの半減期までの時間(約19日間と推定される)である半減期(好ましくはt1/2βとして定義される)を有する。
半減期は一般的に、例えばリガンドの分解及び/又は天然機序によるリガンドの排除若しくは捕捉に因り、ポリペプチドの血清中濃度がインビボにおいて50%減少するのに要する時間として定義され得る。特に、半減期は、国際公開公報第2009/068627号に定義されている通りであり得る。
薬物動態解析法及び半減期の決定法は、当業者にはよく知られている。詳細は、Kenneth, A et al: Chemical Stability of Pharmaceuticals: A Handbook for Pharmacists及びPeters et al, Pharmacokinetic analysis: A Practical Approach(1996)に見られ得る。また、Marcel Dekkerによって出版された「Pharmacokinetics」、M Gibaldi & D Perron、改訂版(1982)にも言及されている。
記載のように、1つの態様では、本発明の血清アルブミン結合剤は、(1つ以上の)免疫グロブリン単一可変ドメイン、例えばドメイン抗体、単一ドメイン抗体、「dAb」、VHH、又はナノボディ(例えばVHH、ヒト化VHH、又はラクダ化VH、例えばラクダ化ヒトVH)の半減期を延長させるために使用され得る。
したがって、本発明の1つの実施態様は、直接的に又は場合により1つ以上の適切なリンカー若しくはスペーサーを介して互いに適切に連結されている、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上の(例えば1つ又は2つの)免疫グロブリン単一可変ドメイン配列を含む、ポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質に関する。本明細書に記載のように、このようなポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質に存在する各々のこのような免疫グロブリン単一可変ドメインは独立して、ドメイン抗体、単一ドメイン抗体、「dAb」又はナノボディ(例えばVHH、ヒト化VHH、又はラクダ化VH、例えばラクダ化ヒトVH)であり得;1つの具体的であるが非限定的な態様によると、少なくとも1つ(及び最大で全部の)これらの免疫グロブリン単一可変ドメインは、2つ又は3つのジスルフィド橋を含む。
記載のように、ポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質が、そのC末端に重鎖ISVDを有する場合(該ISVDは、本発明の血清アルブミン結合剤又は治療標的に対するISVD、例えば治療標的に対するナノボディであり得る)、ポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質(のC末端に存在するISVD)は好ましくは、そのC末端にC末端伸長を有する。ここでも、該C末端伸長は式(X)で示され、ここでのnは1~10、好ましくは1~5、例えば1、2、3、4、又は5(好ましくは1又は2、例えば1)であり;各Xは、天然アミノ酸残基(好ましい1つの態様によると、それはシステイン残基を全く含まないが)から独立して選択される、好ましくはアラニン(A)、グリシン(G)、バリン(V)、ロイシン(V)又はイソロイシン(I)からなる群より独立して選択される、(好ましくは天然)アミノ酸残基である。
また、記載のように、ポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質が、そのN末端に重鎖ISVDを有する場合(該ISVDは、本発明の血清アルブミン結合剤又は治療標的に対するISVD、例えば治療標的に対するナノボディであり得る)、ポリペプチド、構築物、又は融合タンパク質(のC末端に存在するISVD)は好ましくは、1位にD又はE1Dの突然変異を有する。
したがって、別の態様では、本発明は、
-少なくとも1つの(好ましくはたった1つの)本発明の血清アルブミン結合剤及び少なくとも1つの(例えば1つ、2つ又は3つの)治療用部分又は実体を含むか又は本質的にからなり(該血清アルブミン結合剤及び1つ以上の治療用部分若しくは実体は、場合により1つ以上の適切なリンカーを介して適切に連結されている);
-そのC末端に重鎖ISVD(ここでのC末端におけるISVDはC末端伸長(X)(本明細書にさらに記載されているような)を有する)を有する、
タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物に関し;
-該タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物はまた、そのN末端に重鎖ISVDを有していてもよく、この場合、前記のN末端のISVD末端は好ましくは、1位にD又はE1Dを有する。
また、好ましい態様では、本発明の血清アルブミン結合剤の他に、1つ以上の他のISVDが存在する場合(すなわち、存在する1つ以上の治療用部分がISVDである場合)、(1つ以上の又は全ての)該「治療用」ISVDは好ましくはまた、既存抗体による結合を低減させるアミノ酸残基/突然変異(の組合せ)を有する。ISVDが重鎖ISVDである場合、これらの突然変異は、PCT/EP2015/060643号に記載のように、特に、本発明の血清アルブミン結合剤について本明細書において記載されているのと本質的に同じ種類の突然変異(又は突然変異の組合せ)であり得る、11位、89位、110位及び112位における1つ以上の突然変異(の適切な組合せ)であり得る。好ましくは、このような他のISVDがC末端に存在する場合、少なくとも前記の治療用ISVDは、11位、89位、110位及び/又は112位にこのような突然変異を含む(すなわち、本明細書に記載のようなC末端伸長に加えて)。
1つの具体的な態様によると、構築物、融合タンパク質、又はポリペプチドに存在する全ての治療用部分は、ISVD(すなわち、治療標的に対するISVD)、特に重鎖ISVD、より特定するとナノボディ(すなわち、治療標的に対するナノボディ)である。
例えばであり限定するものではないが、本発明の血清アルブミン結合剤を含む構築物、融合タンパク質、又はポリペプチドは、
-1コピーの本発明の血清アルブミン結合剤及び治療標的に対する1つのISVD(好ましくはナノボディ);又は
-1コピーの本発明の血清アルブミン結合剤及び治療標的に対する2つのISVD(好ましくは2つのナノボディ)(該ISVDは同じでも異なっていてもよく、異なっている場合、同じ標的に対して、同じ標的上の異なるエピトープに対して、又は異なる治療標的に対して指向され得る);又は
-1コピーの本発明の血清アルブミン結合剤及び治療標的に対する3つのISVD(好ましくは3つのナノボディ)(該ISVDは同じでも異なっていてもよく、異なっている場合、同じ標的に対して、同じ標的上の異なるエピトープに対して、又は異なる治療標的に対して指向され得る)
を含み得る。
本発明の構築物、融合タンパク質、又はポリペプチドのいくつかの非限定的な例は、以下のように図で示され得、「[Alb]」は本発明の血清アルブミン結合剤を示し、「[治療用部分1]」及び「[治療用部分2]」は治療用部分(これは記載のように、各々独立して、免疫グロブリン単一可変ドメインであり得る)を示し、「-」は適切なリンカー(これは任意選択であり;適切な例は9GS及び35GSリンカーである)を示し、N末端は左手側であり、C末端は右手側である:
[Alb]-[治療用部分1]
[治療用部分1]-[Alb]-X(n)
[Alb]-[治療用部分1]-[治療用部分1]
[治療用部分1]-[治療用部分1]-[Alb]-X(n)
[治療用部分1]-[Alb]-[治療用部分1]
[Alb]-[治療用部分1]-[治療用部分2]
[治療用部分1]-[治療用部分2]-[Alb]-X(n)
[治療用部分1]-[Alb]-[治療用部分2]。
治療用部分が、治療標的に対するISVD(好ましくはナノボディ)である場合、本発明の好ましいが非限定的な構築物、融合タンパク質、又はポリペプチドは、以下のように図で示され得、「[Alb]」は本発明の血清アルブミン結合剤を示し、「[治療用ISVD1]」及び「[治療用ISVD2]」は治療標的に対するISVDを示し(該ISVDは同じであっても異なっていてもよく、異なる場合、同じ標的に対して、同じ標的上の異なるエピトープに対して、又は異なる治療標的に対して指向され得る)、「-」は適切なリンカー(これは任意選択である)を示し、X(n)は本明細書に記載のようなC末端伸長を示し、N末端は左手側であり、C末端は右手側である:
[Alb]-[治療用ISVD1]-X(n)
[治療用ISVD1]-[Alb]-X(n)
[Alb]-[治療用ISVD1]-[治療用ISVD1]-X(n)
[治療用ISVD1]-[治療用ISVD1]-[Alb]-X(n)
[治療用ISVD1]-[Alb]-[治療用ISVD1]-X(n)
[Alb]-[治療用ISVD1]-[治療用ISVD2]-X(n)
[治療用ISVD1]-[治療用ISVD2]-[Alb]-X(n)
[治療用ISVD1]-[Alb]-[治療用ISVD2]-X(n)
したがって、別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤、及び少なくとも1つの他のナノボディ(例えば1つ又は2つの他のナノボディ、これは同じであっても異なっていてもよい)(前記の少なくとも1つの他のナノボディは好ましくは、所望の標的(これは好ましくは治療標的である)に対して指向される)、並びに/又は治療目的、予防目的、及び/若しくは診断目的に有用であるか若しくは適切である別のナノボディを含む、多重特異的(特に二重特異的)ナノボディ構築物に関する。ここでも、本発明の血清アルブミン結合剤及び他のナノボディは、互いに直接的に又は場合により1つ以上の適切なリンカー若しくはスペーサーを介して適切に連結されていてもよい。
1つ以上のナノボディを含有している多価及び多重特異的ポリペプチド並びにそれらの調製の一般的な説明については、Conrath et al., J. Biol. Chem., Vol. 276, 10. 7346-7350, 2001; Muyldermans, Reviews in Molecular Biotechnology 74 (2001), 277-302;並びに、例えば、国際公開公報第96/34103号、国際公開公報第99/23221号、国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号にも言及されている。
本発明のいくつかの具体的な多重特異的及び/又は多価ポリペプチドのいくつかの他の例は、本明細書に記載のAblynx N.V.による出願に見られ得る。特に、半減期を延長するための血清タンパク質に対する少なくとも1つのナノボディを含む多価及び多重特異的構築物の、それをコードする核酸の、それを含む組成物の、前記の調製の、及び前記の使用の、一般的な説明については、上記の国際出願の国際公開公報第04/041865号及び国際公開公報第06/122787号(本明細書に記載の本発明の血清アルブミン結合剤は一般的に、Alb-8などのそこに記載されている半減期延長性ナノボディと同じように使用され得る)、並びに、例えば国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号に示されたこのような構築物の一般的な説明及び具体例に言及されている。
1つの態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVD(例えばVHドメインを含むか又はそれに由来するナノボディ又は(単一)ドメイン抗体)を含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは、融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-11位のアミノ酸残基は好ましくは、L又はVから選択され;及び
-89位のアミノ酸残基は好ましくは、T、V、又はLから適切に選択され;及び
-110位のアミノ酸残基は好ましくは、T、K、又はQから適切に選択され;及び
-112位のアミノ酸残基は好ましくは、S、K、又はQから適切に選択され;
よって、(i)89位はTであるか;又は(ii)89位はLであり、11位はVであるか;又は(iii)89位はLであり、110位はK若しくはQであるか;又は(iv)89位はLであり、112位はK若しくはQであるか;又は(v)89位はLであり、11位はVであり、110位はK若しくはQであるか;又は(vi)89位はLであり、11位はVであり、112位はK若しくはQであるか;又は(vii)11位はVであり、110位はK若しくはQであるか;又は(vii)11位はVであり、112位はK若しくはQである。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-89T;又は
-11Vと組合せた89L;又は
-110K又は110Qと組合せた89L;又は
-112K又は112Qと組合せた89L;又は
-11V及び110K又は110Qと組合せた89L;又は
-11V及び112K又は112Qと組合せた89L;又は
-110K又は110Qと組合せた11V;又は
-112K又は112Qと組合せた11V。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-11位のアミノ酸残基は好ましくは、L又はVから選択され;及び
-89位のアミノ酸残基はTであり;及び
-110位のアミノ酸残基は好ましくは、T、K、又はQから適切に選択され(好ましくはTであり);及び
-112位のアミノ酸残基は好ましくは、S、K、又はQから適切に選択され(好ましくはSである)。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-11位のアミノ酸残基はVであり;及び
-89位のアミノ酸残基はLであり;及び
-110位のアミノ酸残基は好ましくは、T、K、又はQから適切に選択され;及び
-112位のアミノ酸残基は好ましくは、S、K、又はQから適切に選択される。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-89Lと組合せた11V;又は
-110K又は110Qと組合せた11V;
-112K又は112Qと組合せた11V;
-89L及び110K又は110Qと組合せた11V;又は
-89L及び112K又は112Qと組合せた11V。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-11Vと組合せた89L;又は
-110K又は110Qと組合せた89L;又は
-112K又は112Qと組合せた89L;又は
-11V及び110K又は110Qと組合せた89L;又は
-11V及び112K又は112Qと組合せた89L。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-11Vと組合せた110K又は110Q;又は
-89Lと組合せた110K又は110Q;又は
-11V及び89Lと組合せた110K又は110Q。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、以下のアミノ酸残基を含有している:
-11Vと組合せた112K又は112Q;又は
-89Lと組合せた112K又は112Q;又は
-11V及び89Lと組合せた112K又は112Q。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、89位にTを含有している。
別の態様では、本発明は、本発明の血清アルブミン結合剤及び1つ以上のさらなる重鎖ISVDを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物(好ましくは融合タンパク質)に関し、前記の1つ以上のさらなる重鎖ISVDは全て、11位にV及び89位にLを含有している。
ここでも、このようなタンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物が、そのC末端に(重鎖)ISVDを有する場合、それは好ましくはC末端伸長X(n)(本明細書に記載のような)を含有し、このようなタンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物が、そのN末端に(重鎖)ISVDを有する場合、それは好ましくは1位にDを有する。このようなタンパク質、ポリペプチド、又は他の化合物若しくは構築物はまた好ましくは、本明細書にさらに記載されているような半減期を有する。
本発明はまた、本発明のアルブミン結合剤、化合物、又はポリペプチドをコードしているヌクレオチド配列又は核酸にも関する。本発明はさらに、前記のヌクレオチド配列又は核酸及びそれ自体公知である遺伝子構築物のための1つ以上のエレメントを含む、遺伝子構築物を含む。遺伝子構築物は、プラスミド又はベクターの形態であり得る。ここでも、このような構築物は一般的に、例えば国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号などのAblynx N.V.の公開特許出願に記載されている通りであり得る。
本発明はまた、このようなヌクレオチド配列若しくは核酸を含有している、及び/又は本発明のアルブミン結合剤、化合物、若しくはポリペプチドを発現する(又は発現することができる)、宿主又は宿主細胞に関する。ここでも、このような宿主細胞は一般的に、例えば国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号などのAblynx N.V.の公開特許出願に記載されている通りであり得る。
本発明はまた、本発明のアルブミン結合剤、化合物、又はポリペプチドを調製するための方法に関し、該方法は、宿主細胞が、本発明のアルブミン結合剤、化合物、又はポリペプチドを産生又は発現するような条件下で本明細書に記載のような該宿主細胞を培養又は維持する工程を含み、場合によりさらに、このようにして産生された本発明のアルブミン結合剤、化合物、又はポリペプチドを単離する工程を含む。ここでも、このような方法は、例えば国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号などのAblynx N.V.の公開特許出願に一般的に記載されている通りに実施され得る。
本発明はまた、本発明の少なくとも1つの化合物又はポリペプチド、及び場合により少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含む、医薬組成物に関する。このような調製物、担体、賦形剤、及び希釈剤は一般的に、例えば国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号などのAblynx N.V.の公開特許出願に記載されている通りである。
しかしながら、本発明の化合物又はポリペプチドは延長された半減期を有するので、それらは好ましくは、循環中に投与される。したがって、それらは、循環に本発明の化合物又はポリペプチドが進入するのを可能とする任意の適切な様式で、例えば静脈内に、注射若しくは注入を介して、又は任意の他の適切な様式で(経口投与、皮下投与、筋肉内投与、皮膚を通した投与、鼻腔内投与、肺を介した投与などを含む)投与され得る。適切な投与法及び投与経路は、ここでも例えばまた、例えば国際公開公報第04/041862号、国際公開公報第2006/122786号、国際公開公報第2008/020079号、国際公開公報第2008/142164号、又は国際公開公報第2009/068627号などのAblynx N.V.の公開特許出願の教義から当業者には明らかであろう。
したがって、別の態様では、本発明は、本発明の化合物又はポリペプチドの使用によって予防又は治療され得る少なくとも1つの疾患又は障害の予防法及び/又は治療法に関し、該方法は、それを必要とする被験者に、薬学的に有効な量の、本発明の化合物若しくはポリペプチド及び/又はそれを含む医薬組成物を投与する工程を含む。本明細書に記載のような本発明の化合物又はポリペプチドの使用によって予防又は治療され得る疾患及び障害は一般的に、本発明の化合物又はポリペプチドである/本発明の化合物又はポリペプチドに存在する治療用部分又は治療部分群の使用によって予防又は治療され得る疾患及び障害と同じであろう。
本発明の脈絡において、「予防及び/又は治療」という用語は、疾患の予防及び/又は治療を含むだけでなく、一般的に疾患の発症の予防、疾患の進行の緩徐化又は逆行、疾患に関連した1つ以上の症状の発症の予防又は緩徐化、疾患に関連した1つ以上の症状の低減及び/又は寛解、疾患及び/又はそれに関連したあらゆる症状の重症度及び/又は持続時間の低減、並びに/あるいは、疾患及び/又はそれに関連したあらゆる症状の重症度のさらなる増加の予防、疾患によって引き起こされるあらゆる生理学的傷害の予防、低減又は逆行、並びに、一般的に、処置される患者にとって有益であるあらゆる薬理作用も含む。
処置される被験者は、任意の恒温動物であり得るが、特に、哺乳動物、より特定するとヒトである。当業者には明らかであるように、処置される被験者は特に、本明細書に記載の疾患及び障害を患っているか又はリスクのあるヒトであろう。
別の実施態様では、本発明は、免疫療法のための、特に受動免疫療法のための方法に関し、該方法は、本明細書に記載の疾患及び障害を患っているか又はリスクのある被験者に、薬学的に有効な量の本発明の化合物若しくはポリペプチド及び/又はそれを含む医薬組成物を投与する工程を含む。
本発明の化合物若しくはポリペプチド及び/又はそれを含む組成物は、予防又は治療しようとする疾患又は障害を予防及び/又は治療するのに適した処置計画に従って投与される。臨床医は一般的に、予防又は治療しようとする疾患又は障害、処置しようとする疾患の重症度及び/又はその症状の重症度、使用しようとする本発明の具体的なポリペプチド、具体的な投与経路、及び使用しようとする医薬製剤又は組成物、患者の年齢、性別、体重、食事、全般的な状態、並びに臨床医には周知である同様な因子などの因子に依存して、適切な処置計画を決定することができるだろう。
一般的には、処置計画は、本発明の1つ以上の化合物若しくはポリペプチド、又はそれを含む1つ以上の組成物の、1回以上の薬学的に有効な量又は用量での投与を含む。投与しようとする具体的な量(群)又は用量は、ここでも上記に引用されている因子に基づいて臨床医によって決定され得る。
一般的に、本明細書に記載の疾患及び障害の予防及び/又は治療のために、処置しようとする具体的な疾患又は障害、使用しようとする化合物又はポリペプチドの効力及び/又は半減期、具体的な投与経路、並びに使用される具体的な医薬製剤又は組成物に依存して、本発明の化合物又はポリペプチドは一般的に、1g~0.01μg/kg(体重)/日、好ましくは0.1g~0.1μg/kg(体重)/日、例えば約1、10、100又は1000μg/kg(体重)/日の量で、連続的に(例えば注入により)、1日1回量で、又は1日の間に複数回の分割用量で、のいずれかで投与されるだろう。臨床医は一般的に、本明細書に記載の因子に依存して、適切な1日量を決定することができるだろう。また、特定の場合では、臨床医は、例えば、上記に引用された因子及び専門的な判断に基づいて、これらの量からの逸脱を選択してよいことが明らかであろう。一般的に、投与される量に関するいくつかの指針は、本質的に同じ経路を介して投与される同じ標的に対する同等な従来の抗体又は抗体断片の通常投与される量から、しかしながら親和性/結合力、有効性、生体分布、半減期、及び当業者には周知である同様な因子の差異を考慮しながら得ることができる。
また、本発明の化合物は、半減期延長性の本発明の血清アルブミン結合剤を含有するので、それらは本質的に連続的に(例えば注入によって)投与される必要はないが、それらは適切な間隔(当業者によって決定される)で投与され得る。例えば、それらは(適切な用量で)2日間毎に1回、4日間毎に1回、1週間に1回、2週間毎に1回、及び場合によっては4週間毎に1回、又はさらにはより少ない頻度で、例えば注射又は注入によって投与され得る。
本発明の1つの態様は、本発明の少なくとも1つの化合物又はポリペプチドを含む医薬組成物に関し、該組成物は、1週間に1回から4週間毎に1回、特に7日間毎に1回から21日間毎に1回、例えば7日間毎又は14日間毎に1回の間隔で投与されることを意図する。
通常、上記の方法において、本発明の単一ポリペプチドが使用されるだろう。しかしながら、本発明の2つ以上のポリペプチドを組合せて使用することは本発明の範囲内である。
本発明のポリペプチドはまた、1つ以上のさらなる薬学的に活性な化合物又は成分と組合せて、すなわち、組合せ処置計画として使用され得、これは相乗作用をもたらす場合もあるがもたらさない場合もある。ここでも、臨床医は、上記に引用された因子及び専門的な判断に基づいて、このようなさらなる化合物又は成分、並びに、適切な組合せ処置計画を選択することができるだろう。
特に、本発明のポリペプチドは、本発明の融合タンパク質又は構築物を用いて予防又は治療され得る疾患及び障害の予防及び/又は治療のために使用されるか又は使用され得る、他の薬学的に活性な化合物又は成分と組合せて使用され得、その結果として、相乗作用が得られる場合もあるが得られない場合もある。
本発明に従って使用される処置計画の有効性は、臨床医には明らかであるような、関与する疾患又は障害についてそれ自体公知の任意の方法で決定及び/又は追跡され得る。臨床医はまた、適宜及び又は場合に応じて、特定の処置計画を変更若しくは改変することができ、これにより所望の治療効果を達成し、望ましくない副作用を回避、制限、若しくは低減し、及び/又は、一方で所望の治療効果を達成することと、他方で望ましくない副作用を回避、制限、若しくは低減することの間で適切なバランスをとることができるだろう。
一般的に、処置計画は、所望の治療効果が達成されるまで及び/又は所望の治療効果を維持したい限り追跡されるだろう。ここでも、これは、臨床医によって決定され得る。
本発明の他の態様、実施態様、利点及び適用は、本明細書のさらなる説明から明らかとなろう。
本発明は、これから以下の非限定的な好ましい態様、実施例、及び図面を用いてさらに説明されるだろう。
図1は、本明細書に具体的に言及されているいくつかのアミノ酸位置及びいくつかの代替的な番号付け体系(例えばAho及びIMGT)によるそれらの番号付けを列挙した表である。 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図2は、本明細書において言及されるアミノ酸配列を列挙する; 図3A~Cは、配列番号1、50及び119のアラインメントを示し、図3Dは、6つの血清アルブミン枯渇血清に由来する既存抗体の結合を示す。 図3A~Cは、配列番号1、50及び119のアラインメントを示し、図3Dは、6つの血清アルブミン枯渇血清に由来する既存抗体の結合を示す。 図3A~Cは、配列番号1、50及び119のアラインメントを示し、図3Dは、6つの血清アルブミン枯渇血清に由来する既存抗体の結合を示す。 図3A~Cは、配列番号1、50及び119のアラインメントを示し、図3Dは、6つの血清アルブミン枯渇血清に由来する既存抗体の結合を示す。 図4Aは、配列番号1及び8~50のアラインメントを示し、図4Bは配列番号1、50及び61~102のアラインメントを示す。 図4Aは、配列番号1及び8~50のアラインメントを示し、図4Bは配列番号1、50及び61~102のアラインメントを示す。 図5は、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)を、[基準A]、[基準A+C末端アラニン]、及び3つの本発明の変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89T+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89T+T110K+C末端アラニン]及び[基準A+L11V+V89T+S104T+C末端アラニン])への結合について試験した場合の、実施例1で得られた2つの対応するデータ点のプロットを示す。先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、基準AはすでにL5V突然変異を含有し、よって3つ全ての変異体が、示された特定の突然変異に加えて、5位及び11位にVを含有していることが留意されるべきである。各点は、試験された96個の試料の1つについての結合レベルを示す。右手パネル及び左手パネルに示されるデータ点は同じであり;右手パネルでは、試験される各化合物について各々の個々の試料を用いて測定されたデータ点が、線で繋がれている(結果として、線の下降は、本発明の突然変異及びC末端アラニンが導入された場合に、既存抗体による結合が減少する程度を示す)。 図6は、SLE患者由来の11個の試料について実施例1で得られた図5のデータを詳細に示す。 図7は、図5で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図7は、図5で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図7は、図5で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図8は、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)を、[基準A]、[基準A+C末端アラニン]、及び3つの本発明の変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89T+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89L+T110K+C末端アラニン]及び[基準A+L11V+V89L+S104G+C末端アラニン])への結合について試験した場合の、実施例2で得られた2つの対応するデータ点のプロットを示す。先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、基準AはすでにL5V突然変異を含有し、よって3つ全ての変異体が、示された特定の突然変異に加えて、5位及び11位にVを含有していることが留意されるべきである。各点は、試験された96個の試料の1つについての結合レベルを示す。。右手パネル及び左手パネルに示されるデータ点は同じであり;右手パネルでは、試験される各化合物について各々の個々の試料を用いて測定されたデータ点が、線で繋がれている(結果として、線の下降は、本発明の突然変異及びC末端アラニンが導入された場合に、既存抗体による結合が減少する程度を示す)。 図9は、SLE患者由来の11個の試料について実施例2で得られた図8のデータを詳細に示す。 図10は、図8で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図10は、図8で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図10は、図8で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図11は、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)を、[基準A]、[基準A+C末端アラニン]、及び3つの本発明の変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89L+S101G+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89L+S104A+C末端アラニン]及び[基準A+L11V+V89L+S101E+C末端アラニン])への結合について試験した場合の、実施例3で得られた2つの対応するデータ点のプロットを示す。先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、基準AはすでにL5V突然変異を含有し、よって3つ全ての変異体が、示された特定の突然変異に加えて、5位及び11位にVを含有していることが留意されるべきである。各点は、試験された96個の試料の1つについての結合レベルを示す。右手パネル及び左手パネルに示されるデータ点は同じであり;右手パネルでは、試験される各化合物について各々の個々の試料を用いて測定されたデータ点が、線で繋がれている(結果として、線の下降は、本発明の突然変異及びC末端アラニンが導入された場合に、既存抗体による結合が減少する程度を示す)。 図12は、SLE患者由来の11個の試料について実施例3で得られた図11のデータを詳細に示す。 図13は、図11で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図13は、図11で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図13は、図11で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図14は、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)を、[基準A]、[基準A+C末端アラニン]、及び3つの本発明の変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+R30T+V89L+C末端アラニン]、[基準A+L11V+S31D+V89L+C末端アラニン]及び[基準A+L11V+V89S+C末端アラニン])への結合について試験した場合の、実施例4で得られた2つの対応するデータ点のプロットを示す。先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、基準AはすでにL5V突然変異を含有し、よって3つ全ての変異体が、示された特定の突然変異に加えて、5位及び11位にVを含有していることが留意されるべきである。各点は、試験された96個の試料の1つについての結合レベルを示す。右手パネル及び左手パネルに示されるデータ点は同じであり;右手パネルでは、試験される各化合物について各々の個々の試料を用いて測定されたデータ点が、線で繋がれている(結果として、線の下降は、本発明の突然変異及びC末端アラニンが導入された場合に、既存抗体による結合が減少する程度を示す)。 図15は、SLE患者由来の11個の試料について実施例4で得られた図14のデータを詳細に示す。 図16は、図14で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図16は、図14で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図16は、図14で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図17は、96個の血清試料(69個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、10個はSLE患者からのものである)を、[基準A]、[基準A+C末端アラニン]、及び3つの本発明の変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89N+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89N+T110K+C末端アラニン]及び[基準A+L11V+V89S+T110K+C末端アラニン])への結合について試験した場合の、実施例5で得られた2つの対応するデータ点のプロットを示す。先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、基準AはすでにL5V突然変異を含有し、よって3つ全ての変異体が、示された特定の突然変異に加えて、5位及び11位にVを含有していることが留意されるべきである。各点は、試験された96個の試料の1つについての結合レベルを示す。右手パネル及び左手パネルに示されるデータ点は同じであり;右手パネルでは、試験される各化合物について各々の個々の試料を用いて測定されたデータ点が、線で繋がれている(結果として、線の下降は、本発明の突然変異及びC末端アラニンが導入された場合に、既存抗体による結合が減少する程度を示す)。 図18は、SLE患者由来の10個の試料について実施例5で得られた図17のデータを詳細に示す。 図19は、図17で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図19は、図17で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図19は、図17で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図20は、96個の血清試料(69個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、10個はSLE患者からのものである)を、[基準A]、[基準A+C末端アラニン]、及び3つの本発明の変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89L+S101H+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89L+R102D+C末端アラニン]及び[基準A+L11V+C末端アラニン])への結合について試験した場合の、実施例6で得られた2つの対応するデータ点のプロットを示す。先行技術の配列番号1及び50の配列と比較して、基準AはすでにL5V突然変異を含有し、よって3つ全ての変異体が、示された特定の突然変異に加えて、5位及び11位にVを含有していることが留意されるべきである。各点は、試験された96個の試料の1つについての結合レベルを示す。右手パネル及び左手パネルに示されるデータ点は同じであり;右手パネルでは、試験される各化合物について各々の個々の試料を用いて測定されたデータ点が、線で繋がれている(結果として、線の下降は、本発明の突然変異及びC末端アラニンが導入された場合に、既存抗体による結合が減少する程度を示す)。 図21は、SLE患者由来の10個の試料について実施例6で得られた図20のデータを詳細に示す。 図22は、図20で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図22は、図20で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図22は、図20で編集されたデータ点の結合データを列挙した表である。 図23は、配列番号1、50、119及び121~132の配列のアラインメントを示す。 図24A~Cは、各場合において配列番号1、50及び119の配列とアラインさせた、それぞれ、配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244の配列のアラインメントを示す。 図24A~Cは、各場合において配列番号1、50及び119の配列とアラインさせた、それぞれ、配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244の配列のアラインメントを示す。 図24A~Cは、各場合において配列番号1、50及び119の配列とアラインさせた、それぞれ、配列番号145~184、配列番号185~208、及び配列番号209~244の配列のアラインメントを示す。 図25は、30位にS、R、又はTを有するいくつかの代表的なアルブミン結合剤についての結合データを示す。
実験部
以下の実験部に使用されたヒト試料は、業者又はヒト試験志願者(全ての必要とされる同意及び承認が得られた後)のいずれかから得て、これを適用可能な法律的及び規制的必要条件(医療上の秘匿及び患者のプライバシーに関する必要条件を含むがこれらに限定されない)に従って使用した。
以下の実施例において、特に明記されない限り、使用される試料(すなわち、健康な試験志願者、関節リウマチ(RA)患者及びSLE患者に由来する)に存在する既存抗体の、試験されるナノボディへの結合は、以下のようにProteOnを使用して決定した。
ナノボディは、血清アルブミン上に又はモノクローナル抗FLAG M2抗体を使用してFLAG3タグを介してのいずれかで捕捉した。
ヒト血清アルブミン(HSA)上に捕捉されたナノボディ上への既存抗体の結合の場合を、ProteOn XPR36(バイオラッドラボラトリーズ社)を使用して評価した。PBS/Tween(リン酸緩衝食塩水、pH7.4、0.005%Tween20)をランニング緩衝液として使用し、実験を25℃で実施した。ProteOn GLCセンサーチップのリガンドのレーンをEDC/NHS(流速30μl/分)を用いて活性化し、ProteOn酢酸緩衝液(pH4.5)中10μg/mlのHSAを注入し(流速100μl/分)、固定化レベルを約3200RUとした。固定化後、表面をエタノールアミンHCl(流速30μl/分)を用いて失活させた。ナノボディを45μl/分で2分間かけてHSA表面上に注入して、ナノボディ捕捉レベルを約200RUとした。既存抗体を含有している試料を14,000rpmで2分間遠心分離にかけ、上清をPBS-Tween20(0.005%)で1:10に希釈し、その後、45μl/分で2分間かけて注入し、その後、400秒間の解離工程を行なった。各サイクル後(すなわち、新たなナノボディの捕捉工程及び血液試料注入工程の前)、HSA表面を、45μl/分で2分間のHCl(100mM)の注入を用いて再生させた。センサーグラムの処理及びデータ解析は、ProteOn Manager3.1.0(バイオラッドラボラトリーズ社)を用いて実施した。既存抗体の結合を示すセンサーグラムは、1)ナノボディ-HSAの解離、及び2)基準リガンドのレーンへの非特異的結合を差し引くことによって、二回基準化した後に得た。既存抗体の結合レベルは、125秒目に報告時点を設定することによって決定した(会合終了から5秒後)。既存抗体の結合の減少率は、125秒目における基準ナノボディの結合レベルと比較して計算した。
モノクローナル抗FLAG M2抗体(シグマ社)上に捕捉されたFLAGタグ化ナノボディ上への既存抗体の結合の場合を、ProteOn XPR36(バイオラッドラボラトリーズ社)を使用して評価した。PBS/Tween(リン酸緩衝食塩水、pH7.4、0.005%Tween20)をランニング緩衝液として使用し、実験を25℃で実施した。ProteOn GLCセンサーチップのリガンドのレーンをEDC/NHS(流速30μl/分)を用いて活性化し、ProteOn酢酸緩衝液(pH4.5)中10μg/mlの抗FLAG M2mAbを注入し(流速100μl/分)、固定化レベルを約4000RUとした。固定化後、表面をエタノールアミンHCl(流速30μl/分)を用いて失活させた。ナノボディを45μl/分で2分間かけて抗FLAG M2抗体表面上に注入して、ナノボディ捕捉レベルを約100RUとした。抗FLAG M2抗体表面への血液試料の非特異的結合を減少させるために、100nMの3×FLAGペプチド(シグマ社)を血液試料に加えた。既存抗体を含有している試料を14,000rpmで2分間遠心分離にかけ、上清をPBS-Tween20(0.005%)で1:10に希釈し、その後、45μl/分で2分間かけて注入し、その後、600秒間の解離工程を行なった。各サイクル後(すなわち、新たなナノボディの捕捉工程及び血液試料注入工程の前)、抗FLAG M2抗体表面を、150μl/分で10秒間のグリシン(pH1.5)(10mM)の注入を用いて再生させた。センサーグラムの処理及びデータ解析は、ProteOn Manager3.1.0(バイオラッドラボラトリーズ社)を用いて実施した。既存抗体の結合を示すセンサーグラムは、1)ナノボディ-抗FLAG M2抗体の解離、及び2)基準リガンドのレーンへの非特異的結合を差し引くことによって、二回基準化した後に得た。既存抗体の結合レベルは、125秒目に報告時点を設定することによって決定した(会合終了から5秒後)。既存抗体の結合の減少率は、125秒目における基準ナノボディの結合レベルと比較して計算した。
実施例1:
基準A(配列番号119)、C末端アラニンを有する基準A、及び本発明の3つの変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89T+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89T+T110K+C末端アラニン]、及び[基準A+L11V+V89T+S104T+C末端アラニン])(全てN末端HIS6タグを備えている)を、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)に存在する既存抗体による結合について試験した。該化合物を、固定されたヒト血清アルブミンを使用して捕捉し、結合を、この実験部の序文に示されたプロトコールに従ってProteOnを使用して測定した。
結果を図5(全ての試料)及び図6(SLE試料のみ)に示す。図7は、図5のデータ点の1つを形成する各試料についての結果を列挙する。
また、試験された血清アルブミン結合剤について、固定された血清アルブミンとの結合相互作用の動態解析を実施した(ラングミュアモデル、同時ka/kdモデル)。結果を表Cに列挙する。
Figure 0007453206000004
実施例2:
基準A(配列番号119)、C末端アラニンを有する基準A、及び本発明の3つの変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89A+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89A+T110K+C末端アラニン]、及び[基準A+L11V+V89L+S104G+C末端アラニン](全てN末端HIS6タグを備えている)を、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)に存在する既存抗体による結合について試験した。該化合物を、固定されたヒト血清アルブミンを使用して捕捉し、結合を、この実験部の序文に示されたプロトコールに従ってProteOnを使用して測定した。
結果を図8(全ての試料)及び図9(SLE試料のみ)に示す。図10は、図8のデータ点の1つを形成する各試料についての結果を列挙する。
また、試験された血清アルブミン結合剤について、固定された血清アルブミンとの結合相互作用の動態解析を実施した(ラングミュアモデル、同時ka/kdモデル)。結果を表Dに列挙する。
Figure 0007453206000005
実施例3:
基準A(配列番号119)、C末端アラニンを有する基準A、及び本発明の3つの変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89A+S101G+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89A+S104A+C末端アラニン]、及び[基準A+L11V+V89L+S101E+C末端アラニン](全てN末端HIS6タグを備えている)を、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)に存在する既存抗体による結合について試験した。該化合物を、固定されたヒト血清アルブミンを使用して捕捉し、結合を、この実験部の序文に示されたプロトコールに従ってProteOnを使用して測定した。
結果を図11(全ての試料)及び図12(SLE試料のみ)に示す。図13は、図11のデータ点の1つを形成する各試料についての結果を列挙する。
また、試験された血清アルブミン結合剤について、固定された血清アルブミンとの結合相互作用の動態解析を実施した(ラングミュアモデル、同時ka/kdモデル)。結果を表Eに列挙する。
Figure 0007453206000006
実施例4:
基準A(配列番号119)、C末端アラニンを有する基準A、及び本発明の3つの変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+R30T+V89L+C末端アラニン]、[基準A+L11V+S31D+V89L+C末端アラニン]、及び[基準A+L11V+V89S+C末端アラニン](全てN末端HIS6タグを備えている)を、96個の血清試料(68個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、11個はSLE患者からのものである)に存在する既存抗体による結合について試験した。該化合物を、固定されたヒト血清アルブミンを使用して捕捉し、結合を、この実験部の序文に示されたプロトコールに従ってProteOnを使用して測定した。
結果を図14(全ての試料)及び図15(SLE試料のみ)に示す。図16は、図14のデータ点の1つを形成する各試料についての結果を列挙する。
また、試験された血清アルブミン結合剤について、固定された血清アルブミンとの結合相互作用の動態解析を実施した(ラングミュアモデル、同時ka/kdモデル)。結果を表Fに列挙する。
Figure 0007453206000007
実施例5:
基準A(配列番号119)、C末端アラニンを有する基準A、及び本発明の3つの変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89N+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89N+T110K+C末端アラニン]、及び[基準A+L11V+V89S+T110K+C末端アラニン](全てN末端HIS6タグを備えている)を、96個の血清試料(69個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、10個はSLE患者からのものである)に存在する既存抗体による結合について試験した。該化合物を、固定されたヒト血清アルブミンを使用して捕捉し、結合を、この実験部の序文に示されたプロトコールに従ってProteOnを使用して測定した。
結果を図17(全ての試料)及び図18(SLE試料のみ)に示す。図19は、図17のデータ点の1つを形成する各試料についての結果を列挙する。
また、試験された血清アルブミン結合剤について、固定された血清アルブミンとの結合相互作用の動態解析を実施した(ラングミュアモデル、同時ka/kdモデル)。結果を表Gに列挙する。
Figure 0007453206000008
実施例6:
基準A(配列番号119)、C末端アラニンを有する基準A、及び本発明の3つの変異体(すなわち、それぞれ[基準A+L11V+V89L+S101H+C末端アラニン]、[基準A+L11V+V89L+R102D+C末端アラニン]、及び[基準A+L11V+C末端アラニン](全てN末端HIS6タグを備えている)を、96個の血清試料(69個は、ヒトの健康な被験者からのものであり、17個は、C末端アラニンの存在下でさえ結合することのできる既存抗体をその血清が含有している健康なヒト試験志願者からのものであり、10個はSLE患者からのものである)に存在する既存抗体による結合について試験した。該化合物を、固定されたヒト血清アルブミンを使用して捕捉し、結合を、この実験部の序文に示されたプロトコールに従ってProteOnを使用して測定した。
結果を図20(全ての試料)及び図21(SLE試料のみ)に示す。図22は、図20のデータ点の1つを形成する各試料についての結果を列挙する。
また、試験された血清アルブミン結合剤について、固定された血清アルブミンとの結合相互作用の動態解析を実施した(ラングミュアモデル、同時ka/kdモデル)。結果を表Hに列挙する。
Figure 0007453206000009
実施例7:血清アルブミンに結合している30位のアミノ酸残基の影響
それぞれ、モルモット血清アルブミン、ラット血清アルブミン、マウス血清アルブミン、カニクイザル血清アルブミン、及びヒト血清アルブミンへの結合についていくつかの代表的な血清アルブミン結合剤(全て5位にV及び11位にVを有する)について得られた動態結合データ(会合速度、解離速度、及び親和性)を、ProteOnを使用して決定した。配列番号245の配列を基準として使用した。結果が図25に示され、これは、それぞれ30位にS、T及びRを有する試験されたアルブミン結合剤が、使用された様々な哺乳動物血清アルブミンに対して同等な親和性(KD値で表現される)を有していたことを示す(すなわち、モルモット血清アルブミンに対する結合に関して同等、ラット血清アルブミンに対する結合に関して同等など)。
本出願全体を通して引用された全ての文献(参考文献、発行された特許、公開特許出願、及び同時係属中の特許出願を含む)の全内容が、特に本明細書で上記に参照されている教義のために、参照により明確に本明細書に組み込まれる。

Claims (14)

  1. 血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインであって、5位のアミノ酸残基がVであり、11位のアミノ酸残基がVであり、アミノ酸の位置は、Kabatの番号付けにより示され、
    配列番号1の配列に対して7以下のアミノ酸差異を有し、存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されず、そして該免疫グロブリン単一可変ドメインは、配列番号1の免疫グロブリン単一可変ドメインと比べて干渉因子による結合が低減しており、そして
    CDR1が、アミノ酸配列GFTFSSFGMS(配列番号120)であり;及び
    CDR2が、アミノ酸配列SISGSGSDTL(配列番号6)であり; 及び
    CDR3が、アミノ酸配列GGSLSR(配列番号7)である、免疫グロブリン単一可変ドメイン。
  2. 89位のアミノ酸残基が、T、A又はLから選択され、アミノ酸の位置は、Kabatの番号付けにより示される、請求項1記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン。
  3. CDR3がGGSLSR(配列番号7)であり、104位がG又はTであり、アミノ酸の位置は、Kabatの番号付けにより示される、請求項1又は2記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン。
  4. -16位のアミノ酸残基がG又はNであり;
    -45位のアミノ酸残基がP又はLであり;
    -74~76位のアミノ酸残基がSKN又はAKTモチーフを形成し;
    -89位のアミノ酸残基がL、A又はTであり;及び
    -104位のアミノ酸残基がG又はTであり、アミノ酸の位置は、Kabatの番号付けにより示される、請求項1記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン。
  5. 血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインである請求項1記載の免疫グロブリン単一可変ドメインであって、
    -74~76位のアミノ酸残基が、モチーフSKNであり;
    -89位のアミノ酸残基が、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され;
    -104位のアミノ酸残基が、A、G、S若しくはTから選択され;
    -110位のアミノ酸残基が、T、K又はQから選択され;
    -112位のアミノ酸残基が、S、K又はQから選択され;
    アミノ酸配列は、
    -配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
    -配列番号1の配列に対して7以下の「アミノ酸差異」(存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
    を有し、アミノ酸の位置は、Kabatの番号付けにより示される、免疫グロブリン単一可変ドメイン。
  6. 血清アルブミンに結合することのできる免疫グロブリン単一可変ドメインである請求項1記載の免疫グロブリン単一可変ドメインであって、
    -74~76位のアミノ酸残基が、モチーフSKNであり;
    -89位のアミノ酸残基が、A、L、N、S、T、若しくはVから選択され;
    -104位のアミノ酸残基が、A、G、S若しくはTから選択され;
    -110位のアミノ酸残基が、T、K又はQから選択され;
    -112位のアミノ酸残基が、S、K又はQから選択され;
    アミノ酸配列は、
    -配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一度(存在し得るあらゆるC末端伸長並びにL5V及びL11Vの突然変異は、配列同一度の決定のために考慮されない);及び/又は
    -配列番号1の配列に対して7以下の「アミノ酸差異」(存在し得るC末端伸長は全く考慮されず、L5V及びL11Vの突然変異は考慮されない)
    を有し、アミノ酸の位置は、Kabatの番号付けにより示される、免疫グロブリン単一可変ドメイン。
  7. 請求項1~6のいずれか記載の少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメインを含む、タンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物、化合物、分子、若しくは化学実体。
  8. 少なくとも1つの治療用部分又は実体を含む、請求項7記載のタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物、化合物、分子、若しくは化学実体。
  9. 融合タンパク質である請求項7又は8記載のタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物、化合物、分子、若しくは化学実体。
  10. 請求項7~9のいずれか記載のタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物、化合物、分子、若しくは化学実体を含む、医薬組成物。
  11. 請求項1~6のいずれか記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン、又は請求項7~9のいずれか記載のタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物をコードする、核酸。
  12. 請求項11記載の核酸を含む、非ヒト宿主又は宿主細胞。
  13. 請求項1~6のいずれか記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン、又は請求項7~9のいずれか記載のタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物、化合物、分子又は化学実体を調製する方法であって、宿主細胞が、該免疫グロブリン単一可変ドメイン、又はタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物を産生又は発現できる条件下で宿主細胞を培養又は維持する工程、及び産生された該免疫グロブリン単一可変ドメイン、又は該タンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物を単離する工程を含む、方法。
  14. 医薬としての使用のための、請求項7~9のいずれか記載のタンパク質、ポリペプチド、又は他の構築物、化合物、分子又は化学実体、又は請求項10記載の医薬組成物。
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