JP7452342B2 - 情報提示装置及び作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物を収容する収容部を有する作業機械の情報提示装置に関するものである。
積載車両への掘削物の積み込みを管理する管理機能を有する油圧ショベルが知られている。このような油圧ショベルでは、積載車両に積み込む掘削物の目標荷重値、積載車両に積み込んだ掘削物の積算荷重値、及び積み込み作業を終了するまでに要する残り積込回数等がキャブ内に設けられた表示装置に表示される。
例えば、特許文献1には、積載車両の目標荷重値から、既に運搬完了した作業対象物の総重量を除いた残りの重量と、建設機械の1回ごとの積み込み重量の平均値とを用いて、重量超過が発生するまでの残り積込回数を算出し、この残り積込回数を提示する積載量超過予測装置が開示されている。
特許第6042358号公報
しかしながら、特許文献1では、過積載を防止するために、1回目から最後までの各回において、残り積込回数は小数点以下が切り捨てられた整数で表示される。そのため、特許文献1は、目標荷重値に残り1回分未満(例えば、0.9回分)の余裕があったとしても、積込作業が終了される積込ロスが発生し、作業効率を悪化させてしまう。
本発明は、積込作業の作業効率を向上させることが可能な情報提示装置及び建設機械を提供することである。
本発明の一態様に係る情報提示装置は、対象物を収容する収容部を有し、前記収容部が収容した対象物を積載対象に積み込む作業を繰り返す作業機械における情報提示装置であって、前記収容部が収容する対象物の荷重値を検出する荷重検出器と、前記荷重検出器が検出した前記荷重値を積算する積算部と、前記積載対象の目標荷重値と前記積算部が積算した積算荷重値とに基づいて、前記積算荷重値を前記目標荷重値にするために必要な残り積込回数を算出する回数演算部と、前記残り積込回数を表示装置に表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部は、前記残り積込回数が所定値より大きい場合、前記残り積込回数を1未満の端数を省いた整数で表示させ、前記残り積込回数が前記所定値以下の場合、前記残り積込回数を前記端数を含めて表示させる。
本構成によれば、残り積込回数に応じて表示形式が変更されるため、分かりやすい表示と積込ロスの削減との両立を図ることが可能となり、作業効率を向上させることができる。すなわち、残り積込回数が所定値以下の場合、残り積込回数は端数を含めて表示される。そのため、オペレータは、積載対象に積み込むべき対象物の残りの荷重値を小数点以下の精度で確認することができる。これにより、オペレータは、小数点以下の精度で収容部に対象物を収容できるようになり、積算荷重値を目標荷重値に正確に近づけることが可能となる。そのため、積込ロスが減少し、積込作業の作業効率を向上させることができる。また、残り積込回数が所定値より大きく、小数点以下の精度で対象物の収容が要求されない場合は、残り積込回数は整数で表示される。そのため、オペレータは、小数点以下の精度で収容部に対象物を収容する必要がないことを確認することができる。これにより、オペレータは、収容部に満載されるように対象物を収容できるようになり、積込作業の作業効率を向上させることができる。
上記情報提示装置において、前記回数演算部は、1回の積込作業が終了する都度、前記残り積込回数を算出してもよい。
本構成によれば、1回の積込作業が終了される都度、残り積込回数を算出し直すことが可能となり、現時点での残り積込回数を正確に算出することができる。
上記情報提示装置において、前記回数演算部は、前記目標荷重値から積算荷重値を差し引いた残存荷重値を算出し、算出した前記残存荷重値に基づいて、前記残り積込回数を算出してもよい。
本構成によれば、目標荷重値から積算荷重値を差し引いた残存荷重値に基づいて残り積込回数が算出されているため、残り積込回数を正確に算出できる。
上記情報提示装置において、前記表示制御部は、小数又は分数で前記端数を表示させてもよい。
本構成によれば、端数は小数又は分数で表示されるため、オペレータに対して端数を分かりやすく提示することができる。
上記情報提示装置において、前記所定値は2以上の整数であってもよい。
最後の1回のみ残り積込回数が端数で表示されると、オペレータは最後の1回の積込作業において端数に合うように収容部に対象物を収容しなければならず、難易度が高い。また、収容部に収容する対象物の量が端数に相当する量を超えると過積載が生じ、積載対象から余分な対象物を取り除く作業が発生し、作業効率の悪化を招く。
本構成によれば、最後のみならず、最後から少なくとも2回目までは残り積込回数は端数を含めて表示される。そのため、オペレータは最後から少なくとも2回目以降は端数を考慮して、収容部に対象物を収容することが可能となる。これにより、オペレータは、端数を考慮に入れて収容部に対象物を収容する機会が複数回与えられ、積算荷重値を目標荷重値に近づけることが容易になる。また、これに伴って過積載も防止できる。
本開示の別の一態様に係る建設機械は、収容部が収容した対象物を積載対象に積み込む作業を繰り返す作業機械であって、対象物を収容する収容部と、上記の情報提示装置とを備える。
本構成によれば上述の情報提示装置を備える作業機械を提供できる。
本発明によれば、積込作業の作業効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルを示す外観図である。 油圧ショベルに搭載されるコントローラ及びこれにより制御される回路の構成を示す図である。 表示制御部が表示装置に表示させる表示画面の一例を示す図である。 表示制御部が表示装置に表示させる表示画面の一例を示す図である。 表示制御部が表示装置に表示させる表示画面の一例を示す図である。 油圧ショベルの処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルを示す外観図である。図2は、油圧ショベルに搭載されるコントローラ及びこれにより制御される回路の構成を示す図である。
図1及び図2に示すように、油圧ショベル10は、下部走行体11と、下部走行体11に旋回可能に搭載される上部旋回体12と、上部旋回体12に搭載される作業装置13と、複数の油圧アクチュエータと、少なくとも一つの油圧ポンプ21と、パイロットポンプ22と、操作装置60と、制御弁40と、圧力センサ34と、姿勢センサ30と、コントローラ50と、を備える。
下部走行体11及び上部旋回体12は、油圧ショベル10の本体部を構成する。下部走行体11は、油圧ショベル10を走行させるための図略の走行装置を有し、地面Gの上を走行することができる。上部旋回体12は、旋回フレーム12Aと、その上に搭載されるエンジンルーム12B及びキャブ12Cとを含む。エンジンルーム12Bはエンジンを収容する。キャブ12Cには、オペレータが着座する座席、種々の操作レバー、操作ペダルなどが配置されている。
作業装置13は、ブーム14、アーム15、及びバケット16(収容部の一例)を含み、土砂等の対象物をダンプトラックに積み込むための積込作業を行う。積込作業は、対象物を掘削してバケット16に収容し、収容した対象物をダンプトラックの荷台(積載対象の一例)に積み込む作業である。
ブーム14は、図1の矢印A1に示されるように起伏可能すなわち水平軸回りに回動可能となるように旋回フレーム12Aの前部に支持される基端部と、その反対側の先端部と、を有する。アーム15は、図1の矢印A2に示されるように水平軸回りに回動可能となるようにブーム14の先端部に取り付けられる基端部と、その反対側の先端部と、を有する。バケット16は、図1の矢印A3に示されるように回動可能となるようにアーム15の先端部に取り付けられる。
複数の油圧アクチュエータは、複数の油圧シリンダと、旋回モータ20と、を含む。複数の油圧シリンダは、ブーム14を動かすためのブームシリンダ17と、アーム15を動かすためのアームシリンダ18と、バケット16を動かすためのバケットシリンダ19と、を含む。図2では、1つの油圧ポンプ21のみが図示されているが、油圧ショベル10は、複数の油圧ポンプを備えていてもよい。
ブームシリンダ17は、上部旋回体12とブーム14との間に介在し、油圧ポンプ21から吐出される作動油の供給を受けることにより伸長又は収縮する。これにより、ブームシリンダ17は、ブーム14を+A1で示す起立方向又は-A1で示す倒伏方向に回動させる。
アームシリンダ18は、ブーム14とアーム15との間に介在し、作動油の供給を受けることにより伸長又は収縮する。これにより、アームシリンダ18は、アーム15を-A2で示すアーム引き方向又は+A2で示すアーム押し方向に回動させる。アーム引き方向は、アーム15の先端がブーム14に近づく方向であり、アーム押し方向は、アーム15の先端がブーム14から離れる方向である。
バケットシリンダ19は、アーム15とバケット16との間に介在し、作動油の供給を受けることにより伸長又は収縮する。これにより、バケットシリンダ19は、バケット16を+A3で示すダンプ方向又は-A3で示すクラウド方向に回動させる。クラウド方向とは図1に示すアーム15の長手方向15aとバケット16の開口面16aとのなす角度であるバケット角度θが小さくなる方向であり、ダンプ方向とはバケット角度θが大きくなる方向である。
図2に示すように、操作装置60は、ブーム操作装置61と、アーム操作装置62と、バケット操作装置63と、旋回操作装置64と、を含む。各操作装置はオペレータの操作を受ける操作レバー61A~64Aをそれぞれ有する。各操作装置は、油圧式の操作装置により構成されていてもよく、電気式の操作装置により構成されていてもよい。一つの操作レバーが複数の操作レバーを兼ねていてもよい。例えば、オペレータが着座する座席の前方右側に右側操作レバーを設け、前後方向に操作された場合にブームレバーとして機能し、かつ、左右方向に操作された場合にバケットレバーとして機能してもよい。同様に、座席の前方左側に左側操作レバーを設け、前後方向に操作された場合にアームレバーとして機能し、かつ、左右方向に操作された場合に旋回レバーとして機能してもよい。レバーパターンは、オペレータの操作指示によって任意に変更されてもよい。図2は、操作装置60が電気式の操作装置により構成される場合の回路構成を示している。
制御弁40は、ブーム制御弁41と、アーム制御弁42と、バケット制御弁43と、旋回制御弁44と、一対のブーム電磁比例弁45と、一対のアーム電磁比例弁46と、一対のバケット電磁比例弁47と、一対の旋回電磁比例弁48と、を含む。
例えば、バケット操作装置63の操作レバー63Aが操作されると、操作レバー63Aの操作量は電気信号(操作信号)に変換されてコントローラ50に入力される。コントローラ50は、操作信号に対応した指令信号(指令電流)を、一対のバケット電磁比例弁47のうちの操作レバー63Aの操作方向に対応するバケット電磁比例弁47に入力する。
当該バケット電磁比例弁47は、パイロットポンプ22が吐出するパイロット油の圧力を指令信号に応じて減圧し、減圧されたパイロット圧を、バケット制御弁43における一対のパイロットポートの一方に導く。これにより、バケット制御弁43は、パイロット圧が入力されるパイロットポートに対応する方向に、パイロット圧の大きさに対応するストロークで開弁する。その結果、油圧ポンプ21から吐出される作動油が、ストロークに対応する流量でバケットシリンダ19のヘッド側室又はロッド側室に供給される。ブーム操作装置61、アーム操作装置62、及び旋回操作装置64の操作レバーが操作された場合の動作は、上記と同様であるので説明を省略する。
なお、各操作装置が油圧式である場合の油圧回路図は省略するが、その場合、油圧ショベル10の油圧回路は次のように動作する。例えばバケット操作装置63の操作レバー63Aが操作されると、パイロットポンプ22からのパイロット一次圧がバケット操作装置63のリモコン弁において操作レバー63Aの操作量に応じて減圧され、減圧されたパイロット圧がリモコン弁から出力される。出力されたパイロット圧は、バケット制御弁における一対のパイロットポートの一方に入力される。これにより、バケット制御弁は、パイロット圧が入力されるパイロットポートに対応する方向に、パイロット圧の大きさに対応するストロークで開弁する。その結果、油圧ポンプから吐出される作動油が、ストロークに対応する流量でバケットシリンダ19のヘッド側室又はロッド側室に供給される。
圧力センサ34は、図2に示すように、ブームシリンダ17のヘッド圧を検出するための圧力センサ35と、ブームシリンダ17のロッド圧を検出するための圧力センサ36と、を含む。
姿勢センサ30は、ブーム14の姿勢を検出可能なブーム姿勢センサ31と、アーム15の姿勢を検出可能なアーム姿勢センサ32と、バケット16の姿勢を検出可能なバケット姿勢センサ33と、上部旋回体12の旋回角度を検出可能な旋回角度センサ37とを含む。ブーム姿勢センサ31は、例えば、上部旋回体12に対するブーム14の回転角度であるブーム角度を検出する角度センサで構成されている。アーム姿勢センサ32は、例えば、ブーム14に対するアーム15の回転角度であるアーム角度を検出する角度センサで構成されている。バケット姿勢センサ33は、例えば、バケット16に対するアーム15の回転角度であるバケット角度θを検出する角度センサで構成されている。旋回角度センサ37は、例えばレゾルバで構成され、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回角度を検出する。ブーム角度、アーム角度、バケット角度θ、及び旋回角度は、それぞれ所定のサンプリング周期で検出され、検出データとしてコントローラ50に入力される。なお、姿勢センサ30は、例えば、慣性計測装置(Inertial Measurement Unit:IMU)により構成されてもよい。
コントローラ50は、例えばコンピュータにより構成されている。コントローラ50は、操作判定部51と、荷重検出部52と、収容判定部53と、旋回判定部54と、積込判定部55と、積算部56と、回数演算部57と、表示制御部58と、メモリ59とを含む。操作判定部51~表示制御部58はコントローラ50のCPUが所定のプログラムを実行することで実現されてもよいし、専用の電気回路で構成されてもよい。メモリ59はフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性の記憶装置で構成されている。
操作装置60は、例えば図2に示すような電気式の操作装置である。操作装置60は、対応する操作レバーに与えられる操作量及び操作方向を示す操作信号をコントローラ50に入力する。操作判定部51は、入力された操作信号に基づいて、操作装置60に入力された操作を判定すればよい。
操作判定部51が判定する操作は、例えば、油圧ショベル10が掘削によりバケット16内に収容した対象物を掬い上げる操作、ブーム上げ操作、ブーム下げ操作、アーム押し操作、アーム引き操作、バケット起伏操作、バケット倒伏操作等である。
操作装置60は油圧式の操作装置で構成されてもよい。この場合、操作判定部51は、操作量に応じたパイロット圧に基づいて、入力された操作を判定すればよい。また、操作判定部51は、姿勢センサ30により検出された検出データに基づいて入力された操作を判定してもよい。
荷重検出部52は、バケット16に収容される対象物の荷重値を検出する。本実施形態では、荷重検出部52は、バケット16に収容される対象物の荷重を次の式(1)に基づいて算出する。
M=M1+M2+M3+W×L・・・(1)
式(1)において、Mは、ブームシリンダ17のブームフートピン回りのモーメントである。M1は、ブーム14のブームフートピン回りのモーメントである。M2は、アーム15のブームフートピン回りのモーメントである。M3は、バケット16のブームフートピン回りのモーメントである。Wは、バケット16に収容された対象物の荷重値である。Lは、ブームフートピンからアーム15の先端部(バケット16の基端部)までの水平方向の距離である。
モーメントMは、ブームシリンダ17のヘッド圧とロッド圧とから算出される。モーメントM1は、ブーム14の重心とブームフートピンとの間の距離と、ブーム14の重量との積により算出される。モーメントM2は、アーム15の重心とブームフートピンとの間の距離と、アーム15の重量との積により算出される。モーメントM3は、バケット16の重心とブームフートピンとの間の距離と、バケット16の重量との積により算出される。
ブーム14の重心の位置、アーム15の重心の位置、及びバケット16の重心の位置のそれぞれは、姿勢センサ30により検出される検出データに基づいて算出される。ブームシリンダ17のヘッド圧は、圧力センサ35により検出され、ブームシリンダ17のロッド圧は、圧力センサ36により検出される。距離Lは、姿勢センサ30の検出データに基づいて算出される。
対象物の荷重値は、上記の方法に限られず、他の方法を用いて算出されてもよい。例えば、荷重検出部52は、カメラ又は深度センサにより撮影されたバケット16の開口面16aの画像データから対象物の体積を算出し、算出結果に基づいて荷重値を算出してもよい。
本実施の形態では、荷重検出部52は、所定のサンプリング周期で繰り返し対象物の荷重値を検出する。また、荷重検出部52及び圧力センサ35、36は荷重検出器の一例である。
収容判定部53は、荷重検出部52により検出された荷重値に基づいてバケット16に対象物が収容されたか否かを判定する。本実施の形態では、収容判定部53は、荷重検出部52により繰り返し算出される荷重値の変動量が所定値以下になって荷重値が安定し、そのとき荷重検出部52により検出された荷重値が荷重閾値以上である場合、バケット16に対象物が収容されたと判定する。荷重閾値はバケット16が空になったことを示す予め定められた値が採用できる。荷重閾値は例えば100kg、200kg等である。ここで、荷重閾値を100kg、200kg等の大きな値に設定しているのは、式(1)により算出される荷重値の算出誤差を考慮したためである。
収容作業中においては、バケット16は地面Gと接触し、且つ対象物の量も変化するため、荷重値は大きく変動する。一方、収容作業が終了した場合、バケット16は地面Gから離れ、且つバケット16内の対象物の量も変動しないため、荷重値は安定する。そこで、収容判定部53は、荷重閾値以上で荷重値が安定した場合にバケット16に対象物が収容されたと判定している。
旋回判定部54は、旋回角度センサ37が検出した上部旋回体12の旋回角度が変化した場合、上部旋回体12が旋回したと判定する。
積込判定部55は、ダンプトラックの荷台にバケット16に収容された対象物が積み込まれたか否かを判定する。具体的には、積込判定部55は、収容判定部53によりバケット16に対象物が収容されたと判定され、且つ旋回判定部54により上部旋回体12の旋回が検出された後において、バケット16が対象物を解放したことを検出した場合、対象物が積み込まれたと判定する。ここで、積込判定部55は、鉛直方向と開口面16aとのなす角度である鉛直バケット角度α(図1参照)が解放基準角度以上になった場合、バケット16が対象物を解放したと判定すればよい。
ここで、積込判定部55は、姿勢センサ30により検出されたブーム角度、アーム角度、及びバケット角度と、ブーム14、アーム15、及びバケット16の既知の寸法データとに基づいてバケット16の基端部の位置と先端部の位置とを算出し、算出した基端部の位置と先端部の位置とを繋ぐ線と鉛直方向とのなす角度を鉛直バケット角度αとして算出すればよい。なお、鉛直バケット角度αは鉛直方向よりもダンプ方向+A3側が正であり、クラウド方向-A3側が負である。解放基準角度は、バケット16が対象物を解放可能な角度であり、例えば鉛直方向と平行な角度又は鉛直方向からダンプ方向+A3側若しくはクラウド方向-A3側に所定角度傾斜した角度である。
積算部56は、積込判定部55により対象物が荷台に積み込まれたと判定された場合、荷重検出部52が検出した対象物の荷重値を積算し、積算荷重値を算出する。具体的には、積算部56は、積込作業を開始してから前回までの積算荷重値をメモリ59から読み出し、読み出した積算荷重値に、今回、荷重検出部52が検出した荷重値を加算することで、積算荷重値を算出する。積算部56は、新たに算出した積算荷重値でメモリ59に記憶された積算荷重値を更新する。
回数演算部57は、ダンプトラックの目標荷重値と積算部56が積算した積算荷重値とに基づいて、積算荷重値を目標荷重値にするために必要な残り積込回数を算出する。具体的には、回数演算部57は、目標荷重値から積算荷重値を差し引いた残存荷重値を、バケット16が収容する対象物の荷重値である収容荷重値で割ることで、残り積込回数を算出する。
ここで、目標荷重値は、例えばダンプトラックの最大積載量に相当する荷重値である。目標荷重値は、例えばオペレータによって予め入力され、メモリ59に記憶されている。
収容荷重値は、例えば積込作業を開始してから現時点までにおいてバケット16が実際に収容した対象物の荷重値の平均収容荷重値であってもよい。例えば、1回目が0.8t、2回目が1.0tとすると2回目の積込作業が終了した時点での収容荷重値は、0.8tと1.0tとの平均値0.9tとなる。これにより、個々のオペレータの操作の傾向を考慮に入れて適切な収容荷重値を算出できる。或いは、収容荷重値は、固定値であってもよい。固定値は例えばバケット16が収容可能な対象物の最大荷重値である。
回数演算部57は、1回の積込作業が終了する都度、残り積込回数を算出すればよい。これにより、現時点での残り積込回数を正確に算出することができる。
表示制御部58は、残り積込回数が所定値より大きい場合、残り積込回数を1未満の端数を省いた整数で表示装置70に表示させ、残り積込回数が所定値以下の場合、残り積込回数を端数を含めて表示装置70に表示させる。ここで、所定値は2以上の整数である。以下、所定値は2として説明する。端数は小数又は分数であってもよい。例えば、積込開始から残り積込回数が3になるまでは、残り積込回数は、10回、9回、・・・、3回というように整数で表示される。一方、残り2回目と残り1回目とでは、1.8回、0.9回というように、残り積込回数は端数を含めて表示される。
メモリ59は、積算部56が算出した積算荷重値、ダンプトラックの目標荷重値を記憶する。
表示装置70は、例えば、液晶パネル又は有機ELパネル等の表示装置で構成されている。表示装置70は、油圧ショベル10のキャブ12Cにおいてオペレータが視認可能な位置に配置されている。図3、図4、図5は、表示制御部58が表示装置70に表示させる表示画面G1の一例を示す図である。図3は残り3回目の残り積込回数を表示する表示画面G1を示す。図4は残り2回目の残り積込回数を表示する表示画面G1を示す。図5は残り1回目の残り積込回数を表示する表示画面G1を示す。
表示画面G1は先端荷重表示欄501、積込荷重表示欄502、積込目標表示欄503、及び残り積込回数表示欄504を含む。
先端荷重表示欄501は、荷重検出部52により検出されたバケット16が現在収容する対象物の荷重値を表示する。ここでは、荷重値が0.0tと表示されている。積込荷重表示欄502は、積算部56により算出された積算荷重値を表示する。ここでは、積込作業の開始直後であるため、積算荷重値は0.0tと表示されている。積込目標表示欄503は、目標荷重値を表示する。
残り積込回数表示欄504は、残り積込回数を表示する。図3の表示画面G1では残り3回目の残り積込回数が3回と表示されている。これは、回数演算部57が算出した残り積込回数が例えば2.8回であったとしても、残り3回目までは、端数の0.8が繰り上げられた整数で残り積込回数が表示されるからである。但し、これは一例であり、残り3回目までの残り積込回数は端数が切り捨てられて表示されてもよい。
一方、図4の表示画面G1では残り積込回数が1.8回と表示され、図5の表示画面G1では残り積込回数が0.9回と表示されている。これは、残り2回目以降では、回数演算部57が算出した残り積込回数は端数を含めて表示されるからである。例えば、図4に示すように残り積込回数が1.8回と表示された場合、オペレータは、荷重閾値を考慮して1回に対象物をバケット16に収容する残り積込回数が小さくならないように、1.8回を2等分して0.9回ずつ2回に分けて対象物をバケット16に収容するといった作業計画を立てることができる。これにより、オペレータは、端数を考慮してバケット16に対象物を収容する機会が複数回与えられ、積算荷重値を目標荷重値に近づけることが容易になる。
なお、表示装置70は、油圧ショベル10とは別の場所にあるパーソナルコンピュータ及びモバイル情報端末などの表示装置であってもよい。
次に、油圧ショベル10の処理について説明する。図6は、油圧ショベル10の処理の一例を示すフローチャートである。キャブ12C内に積込作業の開始を示す積込作業ボタンが設けられている場合、図6のフローチャートは、この積込作業ボタンがオペレータにより押されたときに開始されてもよい。なお、図6のフローチャートと並行して荷重検出部52は所定のサンプリング周期で対象物の荷重値を算出する。
ステップS101において、収容判定部53は、荷重検出部52により検出された荷重値に基づいてバケット16に対象物が収容されたか否かを判定する。
バケット16に対象物が収容されたと判定された場合(ステップS101でYES)、処理はステップS102に進み、バケット16に対象物が収容されていないと判定された場合(ステップS101でNO)、処理はステップS101に戻る。
ステップS102において、旋回判定部54は、旋回角度センサ37が検出した旋回角度に基づいて、上部旋回体12の旋回の有無を検出する。上部旋回体12の旋回が検出された場合(ステップS102でYES)、処理はステップS103に進み、上部旋回体12の旋回が検出されていない場合(ステップS102でNO)、処理はステップS101に戻る。例えば、バケット16に対象物を収容した後、収容した対象物の量を調整する作業が行われることがある。このような場合、ステップS102でNOと判定され、ステップS101に処理が戻される。
ステップS103において、積算部56は、荷重検出部52が検出した対象物の荷重値を取得する。
ステップS104において、積込判定部55は、鉛直バケット角度αに基づいて、ダンプトラックの荷台にバケット16に収容された対象物が積み込まれたか否かを判定する。
対象物の積込が検出された場合(ステップS104でYES)、処理はステップS105に進み、対象物の積込が検出されなかった場合(ステップS104でNO)、処理はステップS104に戻る。
ステップS105において、積算部56は、ステップS103で検出された対象物の荷重値を積算して積算荷重値を算出する。
ステップS106において、回数演算部57は、積込作業を開始してから現時点までにおけるバケット16の平均収容荷重値を算出する。
ステップS107において、回数演算部57は、下記の演算を行うことにより残り積込回数を算出する。
残り積込回数=(目標荷重値-積算荷重値)/平均収容荷重値
ステップS108において、表示制御部58は、残り積込回数が2以下であるか否かを判定する。残り積込回数が2より大きい場合(ステップS108でNO)、処理はステップS109に進み、残り積込回数が2以下の場合(ステップS108でYES)、処理はステップS110に進む。
ステップS109において、表示制御部58は、残り積込回数を整数で表示する。この場合、図3の残り積込回数表示欄504に示すように残り積込回数は整数で表示される。ステップS109が終了すると処理はステップS101に戻り、次の積込作業に対する処理が行われる。
ステップS110において、表示制御部58は、残り積込回数を端数を含めて表示する。この場合、図4及び図5の残り積込回数表示欄504に示すように残り積込回数は端数を含めて表示される。具体的には、残り積込回数が1以上2未満であれば、残り積込回数は整数と端数とを用いて表示され、残り積込回数が1未満の場合、残り積込回数は端数のみで表示される。
ステップS111において、表示制御部58はステップS107で算出された残り積込回数が1未満であるか否かを判定する。残り積込回数が1未満の場合(ステップS111でYES)、処理は終了する。一方、残り積込回数が1以上の場合(ステップS111でNO)、処理はステップS101に戻る。
このように、本実施の形態によれば、残り積込回数に応じて表示形式が変更されるため、分かりやすい表示と積込ロスの削減との両立を図ることが可能となり、作業効率を向上させることができる。すなわち、残り積込回数が所定値以下の場合、残り積込回数は端数を含めて表示される。そのため、オペレータは、積載対象に積み込むべき対象物の残りの荷重値を小数点以下の精度で確認することができる。これにより、オペレータは、小数点以下の精度でバケット16に対象物を収容できるようになり、積算荷重値を目標荷重値に正確に近づけることが可能となる。そのため、積込ロスが減少し、積込作業の作業効率を向上させることができる。また、残り積込回数が所定値より大きく、小数点以下の精度での対象物の収容が要求されない場合は、残り積込回数は整数で表示される。そのため、オペレータは、小数点以下の精度で収容部に対象物を収容する必要がないことを確認することができる。これにより、オペレータは、収容部に満載されるように対象物を収容できるようになり、積込作業の作業効率を向上させることができる。
上記実施の形態は、下記の変形例が採用できる。
(1)図6のフローチャートにおいて、ステップS101の前に操作判定部51が掬い上げる操作の入力を検出する処理が設けられていてもよい。この場合、図6のフローチャートは、掬い上げ操作が検出された場合、処理をステップS101に進め、掬い上げ操作が検出されない場合、処理を待機すればよい。
(2)図4及び図5では、残り積込回数は小数点以下第1位まで表示されていたが、小数点以下第2位、第3位というように、残り積込回数はより多くの桁数で表示されてもよい。
(3)残り積込回数は端数として分数を用いて表示されてもよい。例えば、残り積込回数が1.8回と算出された場合、「1+4/5回」というように表示されてもよい。例えば、残り積込回数が0.9回と算出された場合、「9/10回」というように表示されてもよい。
(4)上記実施の形態では、作業機械は油圧ショベル10であったが、本発明はこれに限定されず、解体機、及び油圧クレーン等であってもよい。
(5)上記実施の形態では、残り積込回数が1未満の場合(ステップS111でYES)、処理を終了しているが、これに限られない。例えば、残り積込回数が1未満の場合(ステップS111でYES)であることが判定された後に、バケット16への対象物の収容と、上部旋回体12の旋回が検出され、さらに対象物の積込が検出された場合には、オペレータに対して積込の完了を提示するために、残り積込回数を「0回」と表示してもよい。
10 :油圧ショベル
50 :コントローラ
51 :操作判定部
52 :荷重検出部
53 :収容判定部
54 :旋回判定部
55 :積込判定部
56 :積算部
57 :回数演算部
58 :表示制御部
59 :メモリ
60 :操作装置

Claims (5)

  1. 対象物を収容する収容部を有し、前記収容部が収容した対象物を積載対象に積み込む作業を繰り返す作業機械における情報提示装置であって、
    前記収容部が収容する対象物の荷重値を検出する荷重検出器と、
    前記荷重検出器が検出した前記荷重値を積算する積算部と、
    前記積載対象の目標荷重値と前記積算部が積算した積算荷重値とに基づいて、前記積算荷重値を前記目標荷重値にするために必要な残り積込回数を算出する回数演算部と、
    前記残り積込回数を表示装置に表示させる表示制御部とを備え、
    前記表示制御部は、前記残り積込回数が2以上である所定値より大きい場合、前記残り積込回数を1未満の端数が繰り上げられることで前記端数を省いた整数で表示させる、又は前記残り積込回数を前記端数が切り捨てられることで前記端数を省いた整数で表示させ、前記残り積込回数が前記所定値以下の場合、前記残り積込回数を前記端数を含めて表示させる、
    情報提示装置。
  2. 前記回数演算部は、1回の積込作業が終了する都度、前記残り積込回数を算出する、
    請求項1記載の情報提示装置。
  3. 前記回数演算部は、前記目標荷重値から積算荷重値を差し引いた残存荷重値を算出し、算出した前記残存荷重値に基づいて、前記残り積込回数を算出する、
    請求項1又は2記載の情報提示装置。
  4. 前記表示制御部は、小数又は分数で前記端数を表示させる、
    請求項1~3のいずれかに記載の情報提示装置。
  5. 収容部が収容した対象物を積載対象に積み込む作業を繰り返す作業機械であって、
    対象物を収容する収容部と、
    請求項1~のいずれかに記載の情報提示装置とを備える、
    作業機械。
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