JP7449716B2 - 改装サッシ - Google Patents

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Description

本開示は、改装サッシおよびその改装方法に関する。
特許文献1には、建物の開口部に残存する既設枠と、新設枠の内周側を覆うように取り付けられる新設枠と、既設枠および新設枠との間に設けられるベース材と、ベース材および額縁部材の間に介在する止水テープとを備える改装サッシが開示されている。この新設枠は、ベース材を介して既設枠に固定される。
特開2019-157537号公報
改装サッシの改装作業が容易であれば、改装作業を実行する現場の作業者の負担が軽減されるため望ましい。
本開示の目的は、改装サッシの改装作業を容易にする技術を提供する。
上記課題を解決するために、本開示のある態様は、建物の躯体の開口部に設けられる改装サッシであって、開口部に設けられる既設枠の内周側に配置される新設枠と、新設枠の四辺を構成する各枠のそれぞれに対応し、対応する枠を躯体に固定するための複数のアタッチメントと、を備える。複数のアタッチメントのそれぞれは、躯体に固定される共通連結部材を含む。共通連結部材は、同じ形状を有する。
本開示の別の態様は、サッシの改装方法である。この方法は、建物の躯体の開口部に設けられた既設枠の内周側に、新設枠を設けるサッシの改装方法であって、新設枠の上枠および一対の横枠にアタッチメントを予めそれぞれ固定する第1ステップと、新設枠を既設枠の内周側に配設する第2ステップと、第2ステップの後、アタッチメントを躯体に固定する第3ステップと、を含む。
第1実施例の改装サッシの分解図である。 図2(a)は、第1アタッチメントの斜視図であり、図2(b)は、共通連結部材の斜視図である。 第2アタッチメントの部分斜視図である。 変形例の第2アタッチメントの斜視図である。 変形例の共通連結部材の斜視図である。 改装サッシの縦方向断面図である。 図6に示す改装サッシの部分拡大図であり、第2アタッチメントによる新設枠および既設枠の連結について説明するための図である。 改装サッシの横方向断面図である。 図6に示す改装サッシの部分拡大図であり、シール材について説明するための図である。 変形例の第2アタッチメントについて説明するための図である。 第2実施例の改装サッシの縦方向断面図である。
図1は、第1実施例の改装サッシの分解図である。改装サッシは、障子と組み合わせて建具の一部として用いられる。屋内空間と屋外空間とを仕切る壁部に開口部を形成する躯体が設けられ、その躯体に改装サッシを含む建具が設けられる。屋内空間と屋外空間は、改装サッシに納められる障子の見込み方向両側に位置する。
改装サッシは、新設枠10と、新設障子14と、カバー材16と、見切材18と、第1アタッチメント20a、第2アタッチメント20bおよび第3アタッチメント20c(これらを区別しない場合、「アタッチメント20」という)と、図8および図9に示すシール材と、不図示の網戸とを備える。これらの各部材は、後述する図5および図7も参照して説明する。
新設枠10は、改装のために新たに取り付けられ、新設障子14を支持する枠体として機能する。新設枠10は、金属材料や樹脂材料で押出成形等により形成され、新設上枠26a、新設下枠26bおよび一対の新設縦枠26cを有する。
新設障子14は、新設枠10の内周側に設けられ、新設枠10にスライド可能に取り付けられる。図1の例では、既設枠12が2枚の態様を示すが、2枚に限られず、1枚や3枚以上であってよい。なお以下の説明では、新設障子14の厚み方向を見込み方向といい、見込み方向に直交し、かつ鉛直方向に直交する方向を見付け方向という。
既設枠12は、矩形状の枠体であって、改装前から躯体に取り付けられている。既設枠12および額縁部材24は連結されている。既設枠12は、既設上枠22a、既設下枠22bおよび一対の既設縦枠22cを有する。既設枠12は、金属材料で押出成形等により形成される。額縁部材24は板材により矩形に形成される。
カバー材16および見切材18は、新設枠10および既設枠12の間の隙間76を屋内側から覆う。見切材18はカバー材16より屋内側に配置される。カバー材16および見切材18を合わせて飾り部材という。いずれにしても、飾り部材は、新設枠10および既設枠12の連結部分を覆い、改装サッシ1の屋内側の意匠面を形成する。
新設枠10は、新設枠10の各辺において部分的に取り付けられた複数のアタッチメント20により躯体に固定され、既設枠12の内周側に配置される。第1アタッチメント20aは、新設枠10の新設上枠26aと躯体を連結し、第2アタッチメント20bは、新設下枠26bと躯体を連結し、第3アタッチメント20cは、新設縦枠26cと躯体を連結する。第1アタッチメント20aは、新設上枠26aに対応し、第2アタッチメント20bは新設下枠26bに対応し、第3アタッチメント20cは、新設縦枠26cに対応する。
図2(a)は、第1アタッチメント20aの斜視図であり、図2(b)は、共通連結部材30の斜視図である。新設上枠26a用の第1アタッチメント20aは、共通連結部材30および第1連結部材32を有する。共通連結部材30は、第2アタッチメント20bおよび第3アタッチメント20cにも用いられる共通部品であり、躯体に固定される。
共通連結部材30は、図2(b)に示すように、第1固定板部30a、第2固定板部30b、第1貫通孔30c、および第2貫通孔30dを有する。共通連結部材30は、金属板材により形成され、第1固定板部30aおよび第2固定板部30bは、平坦に形成される。これにより、第1固定板部30aおよび第2固定板部30bの固定面31を被当接部材(例えば額縁部材24やスペーサ)に面接触させて安定した取り付けができる。被当接部材は、躯体とは別体に設けられ、躯体に固定され、固定面31に面接触する平坦な面を内周に有する。
第1固定板部30aおよび第2固定板部30bは、面直方向の位置が異なり、第1固定板部30aは、一対の第2固定板部30bの間に位置する。第1固定板部30aおよび第2固定板部30bの面直方向の位置を異ならせることで、新設枠10側と既設枠12側とに異なる面で接触できる。これにより、ネジ止めにより一方の固定板部が変形しても他方の固定板部に影響し難くできる。また、第1固定板部30aおよび第2固定板部30bを形成することで、共通連結部材30に屈曲した部分を形成でき、共通連結部材が面一である場合と比べて、共通連結部材30の面直方向の剛性を高めることができる。
第1貫通孔30cは、丸孔であり、既設枠12および/または躯体に止めるためのネジ挿通孔として機能する。第2貫通孔30dは、長孔であり、新設枠10に止めるためのネジ挿通孔として機能する。第1貫通孔30cおよび第2貫通孔30dは、第1固定板部30aに形成され、見込み方向に離間して配置される。
第1連結部材32は、金属板材により形成され、新設枠10の新設上枠26aと共通連結部材30とに連結する。第1連結部材32は、新設枠10の被連結部に連結される。第1連結部材32は、新設枠10の形状に応じた形状に形成される。第1連結部材32は、第1平坦部32a、第2平坦部32bおよび挿通孔32cを有する。
第1平坦部32aおよび第2平坦部32bは、平坦で板状に形成され、面直方向の位置が異なっている。第1平坦部32aは、共通連結部材30の第1固定板部30aに重ねられる。第2平坦部32bは、新設枠10に面接触する。挿通孔32cは、第2貫通孔30dの位置に合わせられ、第2貫通孔30dとともにネジを挿通される。
図3は、第2アタッチメント20bの部分斜視図である。第2アタッチメント20bは、新設枠10の新設下枠26bと躯体とを連結する。第2アタッチメント20bは、共通連結部材30および第2連結部材34を有する。
第2連結部材34は、新設下枠26bに沿って長手状に形成され、図1に示すように複数の共通連結部材30を連結可能である。第2アタッチメント20bは、新設枠10および新設障子14の荷重がかかるため、第1アタッチメント20aおよび第3アタッチメント20cと比べて、第2連結部材34により耐荷重性を高くなっている。1つの第2連結部材34に複数の共通連結部材30が連結されることで、共通連結部材30の高さを容易に合わせることができる。
第2連結部材34は、新設枠10の新設下枠26bおよび共通連結部材30を連結して第1連結部材32と異なる形状を有する。第2連結部材34は、第1平坦部34a、第2平坦部34b、高さ調節機構34c、調節孔34dを有する。第1平坦部34aおよび第2平坦部34bは、平坦に形成され、面直方向の高さが異なっている。第1平坦部34aは、共通連結部材30の第2固定板部30bに重ねられる。第2平坦部34bは、新設枠10に面接触する。
高さ調節機構34cは、第2平坦部34bの下部に設けられる。高さ調節機構34cは、新設枠10および既設枠12の間に介在し、新設枠10を既設枠12に間接的に当接させる。これにより、新設枠10が第2連結部材34を介して既設枠12に載置される。高さ調節機構34cを設けることで、第3アタッチメント20cの屋外側の部分を既設枠12に当接させ、新設枠10を安定させて固定でき、新設枠10の屋外側部分の変形を抑えることができる。
新設枠10の固定にアタッチメント20を用いることで、新設枠10を強固に固定できる。また、アタッチメント20を躯体に固定することで既設枠12を避けて固定できるため、既設枠12の形状によらず固定することができ、異なる形状の既設枠12に対しても新設枠10を躯体に固定可能にできる。
また、共通連結部材30に加えて第1連結部材32および第2連結部材34を連結することで、アタッチメント20を新設枠10の異なる部位に安定して当接させることができる。また、新設枠10の形状が異なっても第1連結部材32および第2連結部材34を取り替えることで対応できる。新設枠10の新設縦枠26cに固定される第3アタッチメント20cは、共通連結部材30のみで構成されてもよい。いずれにしても、四辺のアタッチメント20は、同じ形状を有する共通連結部材30を含む。なお、同じ形状を有する共通連結部材30は、取付位置によっては異なる位置の孔を有してもよいが、少なくとも外形は同じである。
図4は、変形例の第2アタッチメント120bの斜視図である。変形例の第2アタッチメント120bは、図3に示す第2アタッチメント20bと比べて、第2連結部材134の形状が異なる。
第2連結部材134は、第1平坦部134a、第2平坦部134bおよび高さ調節機構134cを有する。第1平坦部134aは、共通連結部材30の第1固定板部30aに重ねられる。このように、第2連結部材134は、共通連結部材30毎に分離してそれぞれの共通連結部材30に取り付けられてよいが、少なくとも高さ調節機構134cを有し、既設枠12に当接できるように構成される。
図5は、変形例の共通連結部材130の斜視図である。変形例の共通連結部材130は、図2(b)に示す共通連結部材30と比べて、貫通孔の配置が異なる。
共通連結部材130は、第1固定板部130a、第2固定板部130b、第1貫通孔130c、および第2貫通孔130dを有する。第1固定板部130aおよび第2固定板部130bは、平坦に形成される。第1固定板部130aは、第2固定板部130bの両側に位置する。
第1貫通孔130cは、既設枠12および/または躯体に止めるためのネジ挿通孔として機能する。第2貫通孔130dは、新設枠10に止めるためのネジ挿通孔として機能する。第1貫通孔130cおよび第2貫通孔130dは、第1固定板部130aに形成される。変形例の共通連結部材130では、一対の第1貫通孔130cの間隔を長くできるため、第1連結部材32や第2連結部材34を幅広に形成して、新設枠10への連結状態を安定させることができる。
図6は、改装サッシ1の縦方向断面図である。また、図7は、図6に示す改装サッシ1の部分拡大図であり、第2アタッチメント20bによる新設枠10および既設枠12の連結について説明するための図である。新設枠10の新設下枠26bは、載置板部50、レール部52、ホロー形成部54および外板部56を有する。既設枠12の既設下枠22bは、突条部60、連結板部62および外板部64を有する。
載置板部50は、載置板部50に設けられる突出部50aを介して既設下枠22bおよび第2アタッチメント20bに載置され、略水平方向に延在する。レール部52は、載置板部50から立設し、新設下枠26bの長手方向に沿って一対形成される。レール部52は、新設障子14をスライド可能に支持する。
ホロー形成部54は、載置板部50の下部に位置し、屋外側に位置する。ホロー形成部54は、載置板部50と見付け方向に対向して屋外側にホローを形成する。外板部56は、載置板部50の屋外側の端部から垂下し、既設枠12を覆うとともに意匠面を形成する。
既設下枠22bは、躯体38に載置される。躯体38は、複数の骨組み材を組んだ骨組み構造体であって、第1ネジ40を螺合可能な木材や樹脂材などの材料で形成される。躯体38は、屋外空間と屋内空間を仕切る壁部に設けられ、建具を取り付けるための開口部を形成する。
既設下枠22bの突条部60は、上方に立設し、高さ調節機構34cに当接可能である。突条部60は、既設障子のレールとして機能していた部分である。連結板部62は、屋内側に位置し、第4ネジ46により額縁部材24に連結される。外板部64は、屋外側に位置し、新設枠10の外板部56に見込み方向に対向する。
第2アタッチメント20bの共通連結部材30および第2連結部材34は、第2ネジ42および第3ネジ44により連結される。第2ネジ42は、新設下枠26b、共通連結部材30および第2連結部材34に挿通され、屋内および屋外の中間位置にて新設下枠26bと第2アタッチメント20bを連結する。第2連結部材34に第2ネジ42に螺合する雌ネジが形成されてよい。また、第2連結部材34に第3ネジ44に螺合する雌ネジが形成されてよい。新設枠10の載置板部50は、アタッチメント20の第2連結部材34に連結される被連結部として機能する。
第1ネジ40は、共通連結部材30の第1固定板部30aに挿通されており、額縁部材24を貫通して、躯体38に螺合している。第1固定板部30aは、第1ネジ40の頭部によって額縁部材24および既設枠12の連結板部62に押し当てられた状態で額縁部材24および連結板部62に面接触している。これにより、屋内側にて第2アタッチメント20bと躯体38が結合し、新設下枠26bが躯体38に固定される。
高さ調節機構34cは、ホロー形成部54および既設枠12の突条部60に当接する。高さ調節機構34cは、一対の垂下部65、調節ネジ66および変位部材68を有する。一対の垂下部65は、見込み方向に対向して平板状に形成されて見付け方向に長く形成され、調節ネジ66を部分的に保持する。実施例では、垂下部65は見付け方向に長く形成されていなくても、調節ネジ66を見付け方向長手の一部に保持すればよく、調節ネジ66の全長に対して部分的に形成されていてもよい。一対の垂下部65の間に調節ネジ66および変位部材68が位置する。調節ネジ66は、変位部材68の雌ネジ部にねじ込まれる。調節孔34dは、調節ネジ66を回転させるための工具を差し込むために形成される。調節ネジ66が回転すると、変位部材68が調節ネジ66とともに回転することを垂下部65に規制されて、変位部材68が上下に変位し、既設枠12に当接する。このように、高さ調節機構34cは、既設下枠22bに対する第2連結部材34の高さを調節ネジ66によって調整可能である。これにより、新設下枠26bが屋外側の位置で既設下枠22bに載置された状態となり、新設下枠26bに加わる新設障子14の荷重を既設枠12が受け止めることができ、新設枠10の変形を抑え、新設枠10を安定して取り付けられる。高さ調節機構34cを有する第2連結部材34を共通連結部材30に連結することで、第2アタッチメント20bに高さ調節機能を持たせ、第2アタッチメント20bに固定される新設下枠26bの変形を抑えることができる。
図6に示すように、第1アタッチメント20aの共通連結部材30は、第1ネジ40により額縁部材24および躯体38に結合されている。第2ネジ42は、新設上枠26a、共通連結部材30および第1連結部材32に挿通され、屋内および屋外の中間位置にて新設上枠26aと第1アタッチメント20aを連結する。第2ネジ42は、第1連結部材32の雌ネジに螺合されてよい。このように、第1アタッチメント20aによって新設上枠26aが躯体38に固定される。
図8は、改装サッシ1の横方向断面図である。新設枠10の新設縦枠26cは、第3アタッチメント20cにより躯体38に固定されている。第3アタッチメント20cは、共通連結部材30および第3連結部材35を有する。
共通連結部材30は、第1ネジ40により額縁部材24および躯体38に結合される。共通連結部材30および第3連結部材35は、第3ネジ44により連結される。第3連結部材35は、第5ネジ48により新設縦枠26cに連結される。
第3連結部材35の屋外側の端部35aは、鉛直方向に延在する板面を有し、新設縦枠26cの外板部72と対向する。第3連結部材35の端部35aと外板部72の間には緩衝材70が設けられる。緩衝材70により屋外側での第3アタッチメント20cと新設縦枠26cとのガタつきが抑えられる。第3連結部材35の端部35aは、既設縦枠22cに向かって延出しており、既設縦枠22cに当接してよい。
以上のように、新設枠10の四辺の各枠は、新設枠10の各辺に部分的に取り付けられたアタッチメント20の共通連結部材30により躯体38に固定される。第1ネジ40の頭部が既設枠12より屋内側に位置するため、既設枠12を避けてアタッチメント20の固定できる。これにより、共通連結部材30を額縁部材24に面接触させて安定した固定が可能となる。また同じ形状の共通連結部材30を用いることで、部品共通化によってコストを抑え、取付作業の利便性を高めることができる。
新設枠10および既設枠12の隙間には屋内側領域に位置する第1シール材74a、または屋外側領域に位置する第2シール材74bとが設けられる。第1シール材74aおよび第2シール材74bの両方が設けられてよいが、一方が設けられてもよい。
図9は、図6に示す改装サッシ1の部分拡大図であり、シール材について説明するための図である。新設枠10はアタッチメント20によって固定されるが、アタッチメント20はシール機能を有していない。そこで新設枠10と既設枠12の間に第1シール材74aまたは第2シール材74b(これらを区別しない場合、「シール材74」という)が設けられ、水密性および気密性が確保される。
シール材74は、発泡性の材料により形成され、例えば発泡ウレタンであってよく、スプレー等から噴射されて設けられてよい。シール材74は、既設枠12および新設枠10の間の隙間76に充填される。隙間76は新設枠10および既設枠12を構成する四辺の各枠に沿って形成される。シール材74は、隙間76の四辺のそれぞれに充填され、隙間76の全周に亘って充填される。隙間76は、屋内側から屋外側までの範囲84に亘っている。
シール材74は、新設枠10を躯体38に固定してから設けられるため、新設枠10および既設枠12の隙間76全てに充填できているか確認ができない。そこで、シール材74は、屋内または屋外から視認できる位置に設けられる。また、シール材74は、屋内側から屋外側までの範囲84のうち一部の範囲において隙間に充填される。
第1シール材74aは、隙間76の屋内側領域80に設けられ、屋内空間86から視認できる位置に設けられる。第2シール材74bは、隙間76の屋外側領域82に設けられ、屋外空間88から視認できる位置に設けられる。屋内空間86から視認できる位置とは、新設枠10がアタッチメント20により既設枠12の内周に配設された状態であって、カバー材16および見切材18(飾り部材)を取り付けていない状態において、屋内空間86にいる作業者が隙間76をのぞき込んで視認できる位置をいい、図9に示す例では水平方向に隙間76をのぞき込んで視認できる位置をいう。また、屋外空間88から視認できる位置とは、新設枠10がアタッチメント20により既設枠12の内周に配設された状態において、屋外空間88にいる作業者が隙間76をのぞき込んで視認できる位置をいい、図9に示す例では下方から隙間76をのぞき込んで視認できる位置をいう。
隙間76の屋内側領域80とは、隙間76の中央位置より屋内空間86側に少なくとも位置し、隙間76の屋外側領域82とは、隙間76の中央位置より屋外空間88側に少なくとも位置する。屋内側領域80に位置する第1シール材74aは、飾り部材16,18取り付けていない状態での屋内側の隙間76の中で外気にさらされた状態にある。また、屋外側領域82に位置する第2シール材74bは、屋外側の隙間76の中で外気にさらされた状態にある。
第1シール材74aおよび第2シール材74bの少なくとも一方を屋内空間86または屋外空間88から視認できる位置に設けることで、作業を容易にでき、シール材74の確認も容易にできる。また、スプレーで噴射して設ける発泡材料をシール材74に用いることで、テープなどで接着する場合と比べて、アタッチメント20周りも容易にシールすることができる。シール材74は屋内側領域80および屋外側領域82に設けられるが、中央領域には充填されない。シール材74が隙間76に部分的に設けられることで、材料コストを抑えることができる。中央領域は、屋内空間86側から屋外空間88側までの範囲84の少なくとも中央位置を含む。この範囲84は、屋内側領域80、屋外側領域82、中央領域に三等分されてもよい。
より好ましくは、第1シール材74aが隙間76の屋内側にのみ設けられる。これにより、屋内で作業ができるため、2階以上の場所であっても容易に作業ができる。なお、シール材74は、発泡ウレタンに限られず、エチレンプロピレンゴムの発泡体であってよく、接着剤により貼り付けられてもよい。いずれにしても、シール材は、発泡体であり、新設枠10および既設枠12の隙間を塞ぎ、気密機能および止水機能を発揮する。
図1に戻り、サッシの改装工程について説明する。既設枠12は躯体38に予め固定されている。新設枠10の新設上枠26aおよび新設縦枠26cに第1アタッチメント20aおよび第3アタッチメント20cが予めそれぞれ固定される。この第1アタッチメント20aおよび第3アタッチメント20cの新設枠10への固定は、工場で実行されてよい。次に、新設枠10を躯体38に固定する前に、第2アタッチメント20bが既設枠12に載置され、第2アタッチメント20bが躯体38に固定される。このとき、第2アタッチメント20bの高さ調節機構34cの高さが調節されて第3アタッチメント20cが既設枠12にガタなく当接される。
次に、新設枠10が屋外から既設枠12の内周側に配設される。次に、アタッチメント20の固定が実行される。このアタッチメント20の固定は、第2アタッチメント20bと新設下枠26bの連結、第1アタッチメント20aと躯体38の連結、第3アタッチメント20cと躯体38の連結の順にアタッチメント20がネジ止めされてよい。ネジ止めの後、新設上枠26aや新設縦枠26cの隙間76にスペーサが差し込まれてよい。
次に、シール材74が新設枠10および既設枠12の隙間76の全周に充填される。発泡材料のスプレーノズルが隙間76に差し込まれ、全周に亘って噴射される。具体的には、屋内側から既設の額縁部材24と新設枠10の間、またはアタッチメント20が干渉する部分にはアタッチメント20と新設枠10の間に噴射される。また、屋外側から新設枠10と既設枠12の間で、垂下部65または調節ネジ66辺りの空間に噴射される。発泡材料が固まると、隙間76からはみ出たシール材74が除かれ、シール材74の充填具合を視認する。次に、カバー材16および見切材18が取り付けられる。次に新設障子14および網戸36が建て付けられ、改装サッシ1の取付工程が終了する。
この工程によれば、新設枠10に複数のアタッチメント20を工場で予め固定したうえで作業現場に搬送できる。このため、部品管理が容易であり、現場の作業を容易にできる。また、新設下枠26bは、既設下枠22bに対して第2連結部材34の高さを調節ネジ66によって調整したあとに新設枠10に取り付けることにより、新設枠10のわずかな高さ調整も可能となる。アタッチメント20により、新設枠10が躯体38の四方に強固にネジ止めされる。発泡材料が用いられることで作業者に高い技量を要求することなくアタッチメント20周りのシール性を十分に確保できる。シール材74が視認可能な位置に設けられることでシール性を目視で確認できる。
図10は、変形例の第2アタッチメント220bについて説明するための図である。変形例の第2アタッチメント220bは、図3に示す第2アタッチメント20bと比べて、高さ調節機構234cの形状が異なる。
高さ調節機構234cは、第1垂下部265a、第2垂下部265b、調節ネジ66および変位部材68を有する。第1垂下部265aおよび第2垂下部265bは、見込み方向に対向して配置されるが、屋内側の第2垂下部265bは、第1垂下部265aより短くなるように切り欠かれている。第2垂下部265bは切り欠かれているものの、調節ネジ66を保持する。また、第1垂下部265aは、調節ネジ66を回転した際の変位部材68の共回りを規制する。屋内側の第2垂下部265bが切り欠かれることで、高さ調節機構234cが屋外側から屋内側へ移動されて突条部60の上方に配置する際に、第2垂下部265bが突条部60に干渉しないようにできる。
つまり、新設枠10のはめ込み前に第2アタッチメント220bを予め既設枠12に固定しなくても、新設枠10とともに既設枠12の内周側にはめ込むことが可能となる。これにより、予め第2アタッチメント220bを新設枠10に固定することが可能となる。
この変形例の取付工程では、新設枠10の新設上枠26a、新設下枠26bおよび一対の新設縦枠26cにそれぞれアタッチメント20を工場等で固定し、作業現場で新設枠10を既設枠12の内周にはめ込んで、アタッチメント20をそれぞれ躯体38にネジ止めすることが可能となる。
図11は、第2実施例の改装サッシ300の縦方向断面図である。変形例の改装サッシ300は、図6に示す改装サッシ1と比べて、障子の種類が異なり、アタッチメントの形状も異なる。改装サッシ300は、図6のようにスライドする態様の新設障子14ではなく、新設障子314が開き窓である。なお、実施例の改装サッシは、辷り出し窓やオープニング窓などにも用いられてもよい。
新設障子314は、新設枠310に回転可能に設けられる。新設枠310は、新設上枠326a、新設下枠326bおよび不図示の新設縦枠を有する。新設上枠326aは第1アタッチメント320aにより躯体38に固定され、新設下枠326bは第2アタッチメント320bにより躯体38に固定される。
第1アタッチメント320aは、共通連結部材30のみで構成され、第1ネジ40により躯体38に固定され、第2ネジ42により新設上枠326aに固定される。第2アタッチメント320bは、第2連結部材334および共通連結部材30を有する。第2連結部材334は、平坦部334a、外側介在部334bおよび高さ調節機構334cを有する。
平坦部334aは、既設枠312の既設下枠322bを覆うように略水平方向に延在する。外側介在部334bは、平坦部334aの屋外側の端部から垂下するように屈曲する。外側介在部334bは、新設枠310の外板部および既設枠312の外板部の間に介在する。高さ調節機構334cは、平坦部334aの屋外側部分の下方に設けられ、外側介在部334bに近接する。高さ調節機構334cにより屋外側の新設下枠326bに掛かる荷重が既設下枠322bで受けることができ、新設下枠326bの変形を抑えられる。
なお実施例はあくまでも例示であり、各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能であり、そうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
たとえば実施例では、シール材74は発泡材料を用いる態様を示したが、この態様に限られず、防水シート、防水テープコーキング材などのペースト状の不定形シーリング材、および合成ゴムなどの定形シーリング材を用いることができる。
また実施例では、改装サッシ1がシール材74を有する態様を示したが、この態様に限られず、シール材74を有しなくてもよい。また実施例では、改装サッシ1が網戸36を有する態様を示したが、この態様に限られず、網戸36を有しなくてもよい。
また実施例では、新設枠10がアタッチメント20の共通連結部材30により躯体38に固定される態様を示したが、この態様に限られず、アタッチメントの共通連結部材により既設枠12に固定されてもよく、額縁部材24に固定されてもよい。
1 改装サッシ、 10 新設枠、 12 既設枠、 14 新設障子、 20a 第1アタッチメント、 20b 第2アタッチメント、 20c 第3アタッチメント、 22b 既設下枠、 22c 既設縦枠、 24 額縁部材、 26a 新設上枠、 26c 新設縦枠、 26b 新設下枠、 30 共通連結部材、 32 第1連結部材、 34 第2連結部材、 34c 高さ調節機構、 35 第3連結部材、 36 網戸、 38 躯体、 40 第1ネジ、 42 第2ネジ、 44 第3ネジ、 46 第4ネジ、 48 第5ネジ、 74a 第1シール材、 74b 第2シール材、 76 隙間。

Claims (5)

  1. 建物の躯体の開口部に設けられる改装サッシであって、
    前記開口部に設けられる既設枠の内周側に配置される新設枠と、
    前記新設枠の四辺を構成する各枠のそれぞれに対応し、対応する枠を前記躯体に固定するためのアタッチメントと、を備え、
    前記アタッチメントのそれぞれは、前記躯体に固定される共通連結部材を含み、
    前記共通連結部材は、同じ形状を有し、
    前記共通連結部材は、面直方向の位置が異なる第1固定面および第2固定面を有することを特徴とする改装サッシ。
  2. 前記新設枠の上枠に対応する前記アタッチメントは、前記上枠および前記共通連結部材を連結する第1連結部材を有し、
    前記新設枠の下枠に対応する前記アタッチメントは、前記下枠および前記共通連結部材を連結する第2連結部材を有することを特徴とする請求項1に記載の改装サッシ。
  3. 前記第2連結部材は、前記既設枠の下枠に対する前記第2連結部材の高さを調整可能な高さ調節機構を含むことを特徴とする請求項に記載の改装サッシ。
  4. 建物の躯体の開口部に設けられる改装サッシであって、
    前記開口部に設けられる既設枠の内周側に配置される新設枠と、
    前記新設枠の四辺を構成する各枠のそれぞれに対応し、対応する枠を前記開口部側に固定するためのアタッチメントと、を備え、
    前記アタッチメントは、
    共通連結部材と、
    前記共通連結部材および前記新設枠側の被連結部に連結され、前記共通連結部材とは別の連結部材と、を含み、
    前記アタッチメントにそれぞれ含まれる前記共通連結部材は、同じ形状を有し、
    前記別の連結部材は、前記被連結部の形状に応じて異なることを特徴とする改装サッシ。
  5. 前記共通連結部材は、面直方向の位置が異なる第1固定面および第2固定面を有することを特徴とする請求項に記載の改装サッシ。
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