JP7448736B1 - 数値制御装置及び数値制御システム - Google Patents

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Abstract

数値制御装置からの数値制御プログラムの指令によってロボットを動作させている間に、ロボット制御装置の動作を監視することができる数値制御装置及び数値制御システムを提供する。数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御装置であって、前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、前記数値制御装置は、前記数値制御プログラムを解析するプログラム解析部と、主軸設定情報を生成する主軸設定部と、前記主軸設定情報に基づいて、前記主軸制御指令を主軸制御装置又はデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、を備え、前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する。

Description

本開示は、数値制御装置及び数値制御システムに関する。
近年、加工現場の自動化を促進するため、ワークを加工する工作機械の動作とこの工作機械の近傍に設けられたロボットの動作とを連動して制御する数値制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ロボットに主軸を取り付け加工を行う技術も知られている。例えば、ロボットに主軸を取り付け、加工を行う数値制御システムにおいて、ロボットと数値制御装置とが接続され、ロボットの移動指令を行う数値制御装置が知られている。
特許5752179号公報
このような数値制御システムにおいて、数値制御装置からの指令によってロボットを制御することが可能である。更に、主軸は、通常、数値制御装置から制御されるが、ロボットと主軸モータとをI/O接続することによって、主軸をロボット制御装置から制御することも可能である。
しかし、主軸をロボット制御装置から制御するために、ロボットへ信号を発信するように数値制御装置のラダーを作成し、ロボットと主軸モータとをI/O接続する必要があり、このような作業は、工作機械のユーザにとって難易度が高い。
そのため、数値制御装置をロボットにI/O接続することなく、数値制御装置からロボットの主軸を制御することが容易になる数値制御装置及び数値制御システムが望まれている。
本開示の一態様は、数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御装置であって、前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、前記数値制御装置は、前記数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部と、前記数値制御装置及び前記ロボット制御装置のいずれかによって前記主軸を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、前記主軸設定情報に基づいて、前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記主軸を制御する主軸制御装置へ通知し、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令をデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、を備え、前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する。
本開示の一態様は、数値制御装置の数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御システムであって、前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、前記数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部と、前記数値制御装置及び前記ロボット制御装置のいずれかによって前記主軸を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、前記主軸設定情報に基づいて、前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記主軸を制御する主軸制御装置へ通知し、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令をデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、を備え、前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する。
本実施形態に係る数値制御システムの機能ブロック図である。 本実施形態に係る数値制御装置及びロボット制御装置の機能ブロック図である。 ロボット用数値制御プログラムの例を示す図である。 図3に示す数値制御プログラムを実行した際における数値制御装置、ロボット及び主軸アンプの間の信号及び情報の流れを示すシーケンス図である。
以下、本開示の実施形態の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る数値制御システム1の機能ブロック図である。
数値制御システム1は、ロボット2の主軸の動作を制御する数値制御装置(CNC)3と、主軸を有するロボット2と、ロボット2の動作を制御するロボット制御装置4と、を備える。数値制御システム1は、互いに通信可能に接続された数値制御装置3及びロボット制御装置4を用いることによって、ロボット2の動作及びロボット2の主軸の動作を連動して制御する。
ロボット2は、ロボット制御装置4による制御下において動作し、例えばロボット2によって加工されるワークに対し所定の作業を行う。ロボット2は、例えば多関節ロボットであり、その可動部21のアーム先端部にはワークを把持したり、加工したり、検査したりするための工具22が取り付けられている。以下では、ロボット2は、6軸の多関節ロボットとした場合について説明するが、これに限らない。また以下では、ロボット2は、6軸の多関節ロボットとした場合について説明するが、軸数はこれに限らない。
数値制御装置3及びロボット制御装置4は、それぞれCPU(Central Processing Unit)等の演算処理手段、各種コンピュータプログラムを格納したHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶手段、演算処理手段がコンピュータプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)といった主記憶手段、オペレータが各種操作を行うキーボードといった操作手段、及びオペレータに各種情報を表示するディスプレイといった表示手段等のハードウェアによって構成されるコンピュータである。これら数値制御装置3及びロボット制御装置4は、例えばイーサネット(登録商標)によって相互に各種信号を送受信することが可能となっている。
図2は、本実施形態に係るロボット2、数値制御装置3及びロボット制御装置4の機能ブロック図である。先ず、ロボット2の詳細な構成について説明する。図2に示すようにロボット2は、可動部21と、工具22と、主軸23と、主軸モータ24と、主軸アンプ25(主軸制御部)と、を備える。
可動部21は、例えば、ロボット2のアーム及びハンドによって構成され、後述するロボット制御指令に基づいて動作する。工具22は、例えば、切削加工用の工具であり、可動部21のアーム先端部に取り付けられてもよい。
主軸23は、可動部21に取り付けられてもよく、ロボット2の本体部分(可動しない部分)に取り付けられてもよい。可動部21及び主軸23が連動して被加工物(すなわち、ワーク)の加工を行う。主軸23は、工具22を回転させることによって、工具22によりワークを加工してもよく、ワークを回転させることによって、工具22によりワークを加工してもよい。主軸モータ24は、主軸23を駆動するためのモータであり、主軸アンプ25によって制御される。
主軸アンプ25は、主軸モータ24に駆動電流を印加するサーボアンプによって構成される。また、後述するように、主軸アンプ25は、主軸制御決定部36又はロボット制御装置4から通知された主軸制御指令に基づいて主軸モータ24に駆動電流を印加し、これにより、主軸23の動作を制御する。
次に、数値制御装置3の詳細な構成について説明する。図2に示すように数値制御装置3は、上記ハードウェア構成によって、ロボット2における主軸23の動作を制御する機能等のような各種機能を実現する。
数値制御装置3は、数値制御プログラムを用いてロボット制御装置4を介してロボット2を制御する。すなわち、数値制御装置3は、ロボット用の数値制御プログラムに従って、ロボット2及び主軸23の動作を制御するための各種指令を生成し、ロボット制御装置4及びロボット2へ送信する。より具体的には、数値制御装置3は、プログラム入力部31と、プログラム解析部32と、記憶部33と、操作部34と、主軸設定部35と、主軸制御決定部36と、データ送受信部37と、表示部38と、表示制御部39と、情報取得部40と、を備える。
プログラム入力部31は、複数のロボット指令ブロックによって構成されるロボット用の数値制御プログラムを記憶部33から読み出し、これを逐次プログラム解析部32へ入力する。
プログラム解析部32は、プログラム入力部31から入力される数値制御プログラムに基づく指令種別を指令ブロックごとに解析し、その解析結果を主軸制御決定部36及びデータ送受信部37へ出力する。より具体的には、プログラム解析部32は、数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析し、その解析結果を主軸制御決定部36及びデータ送受信部37へ出力する。
記憶部33は、例えば、オペレータによる操作に基づいて作成された複数の数値制御プログラムを格納する。より具体的には、記憶部33は、主軸23の動作を制御するための主軸23に対する複数の指令ブロックや、ロボット2の可動部21等の動作を制御するためのロボット2に対する複数の指令ブロック等によって構成される数値制御プログラムを格納する。記憶部33に格納されている数値制御プログラムは、GコードやMコード等、主軸23及びロボット2の動作を制御するため既知のプログラム言語で記述されている。
また、記憶部33は、例えば、ロボット制御装置4の制御下で作動するロボット2の制御点(例えば、ロボット2のアーム先端部)の位置及び姿勢、換言すればロボット2の各制御軸の位置を示すロボット座標値が格納されている。記憶部33には、数値制御プログラムの下で逐次変化するロボット座標値の最新値が格納されるよう、図示しない処理によりロボット制御装置4から取得されたロボット座標値によって逐次更新される。
また、記憶部33は、例えば、オペレータにより入力されたロボット2の始点及び終点といった教示位置を記憶する。具体的には、記憶部33は、ティーチペンダント等から入力されたロボット2の教示位置、キーボード等から入力された教示位置等を記憶する。ロボット2の教示位置には、ロボット2の各制御軸の位置を示すロボット座標値が含まれる。
操作部34は、数値制御装置3を操作するための装置である。操作部34は、ソフトキー及びディスプレイの他、タッチパネルディスプレイによって構成されてもよい。例えば、数値制御装置3のユーザは、操作部34によって、数値制御装置3及びロボット制御装置4のいずれかによって主軸23を制御するかを選択する。
主軸設定部35は、数値制御装置3及びロボット制御装置4のいずれかによって主軸23を制御するかを示す主軸設定情報を生成し、当該主軸設定情報を主軸制御決定部36に通知する。また、主軸設定部35は、操作部34から数値制御装置3のユーザによる選択を受け付け、当該ユーザによる選択に応じて主軸設定情報を生成する。
主軸制御決定部36は、主軸設定部35から主軸設定情報を受け付け、当該主軸設定情報に基づいて、数値制御装置3が主軸23を制御するか、又はロボット制御装置4が主軸23を制御するかを決定する。
主軸制御決定部36は、数値制御装置3が主軸を制御する場合、主軸制御指令を主軸23を制御する主軸アンプ25(主軸制御装置)へ通知する。一方、主軸制御決定部36は、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、主軸制御指令をデータ送受信部37へ通知する。ここで、主軸制御指令は、主軸23の回転の開始及び停止、主軸23の回転方向、並びに主軸23の回転速度の少なくとも1つを含む。
データ送受信部37は、ロボット制御装置4のデータ送受信部41との間で指令及びロボット座標値等の各種データを送受信する。具体的には、データ送受信部37は、ロボット制御装置4が主軸を制御する場合、主軸制御指令をロボット制御装置4のデータ送受信部41へ送信(通知)する。
表示部38は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、タッチパネルディスプレイ等のような表示装置であり、各種情報を出力する。なお、図2に示す例では、表示部38は、数値制御装置3に内蔵されているが、数値制御装置3及びロボット制御装置4の外部にある出力装置であってもよい。また、表示部38は、操作部34と一体となった装置であってもよい。
表示制御部39は、数値制御装置3が主軸23を制御する場合、情報取得部40から主軸23に関する情報を取得し、主軸23に関する情報を表示部38又は外部装置に出力する。
情報取得部40は、数値制御装置3が主軸23を制御する場合、主軸23に関する情報を主軸アンプ25から取得し、当該主軸23に関する情報を表示制御部39へ通知する。ここで、主軸23に関する情報は、主軸23の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む。これにより、数値制御装置3のユーザは、例えば、スマートロードメータ画面において、ロボット2の主軸速度及び負荷を確認することができる。
次に、ロボット制御装置4の構成について詳細に説明する。図2に示すように、ロボット制御装置4には、上記ハードウェア構成によって、データ送受信部41、解析部42、記憶部43、ロボット命令生成部44、プログラム管理部45、軌跡制御部46、キネマティクス制御部47、サーボ制御部48、主軸指令送信部49、及び情報取得部50等の各種機能が実現される。ロボット制御装置4は、これらのような機能部を用いることによって、数値制御装置3から送信される指令に基づいてロボット2及び主軸23の動作を制御する。
データ送受信部41は、数値制御装置3のデータ送受信部37から送信されるロボット指令信号(ロボット制御指令に対応)を受信する。また、データ送受信部41は、受信したロボット指令信号を逐次、解析部42へ出力する。
解析部42は、データ送受信部41から入力されるロボット指令信号を解析する。また、解析部42は、その解析結果をロボット命令生成部44へ出力する。
記憶部43は、ロボット2を制御するためのロボットプログラム及び各種情報を記憶する。また、記憶部43は、ロボット2の負荷設定を記憶する。なお、本実施形態では、記憶部43は、ロボット制御装置4に設けられているが、記憶部43は、数値制御装置3に設けられてもよく、数値制御装置3及びロボット制御装置4の外部の電子機器や外部サーバー等に設けられてもよい。
ロボット命令生成部44は、解析部42から入力されるロボット指令信号の解析結果に基づいて、ロボット指令信号に応じたロボット命令を生成する。ロボット命令生成部44は、生成したロボット命令をプログラム管理部45へ出力する。
プログラム管理部45は、ロボット命令生成部44からロボット命令が入力されると、ロボット命令を逐次実行することにより、上記ロボット指令信号に応じたロボット2の動作計画を生成し、軌跡制御部46へ出力する。
また、プログラム管理部45は、ロボット命令生成部44から入力されるロボット命令がブロックロボット命令である場合には、記憶部43に格納されているロボットプログラムに、入力されたブロックロボット命令を追加する。これにより記憶部43には、数値制御装置3から送信されるロボット指令信号に応じたロボットプログラムが生成されて記憶される。記憶されたロボットプログラムは、プログラム管理部45がロボット命令としてロボットプログラム起動指令を受けることにより、起動及び再生される。
軌跡制御部46は、プログラム管理部45から動作計画が入力されると、ロボット2の制御点の時系列データを算出し、キネマティクス制御部47へ出力する。
キネマティクス制御部47は、入力された時系列データからロボット2の各関節の目標角度を算出し、サーボ制御部48へ入力する。
サーボ制御部48は、キネマティクス制御部47から入力される目標角度が実現するようにロボット2の各サーボモータをフィードバック制御することによってロボット2に対するロボット制御信号を生成し、ロボット2のサーボモータへ入力する。
情報取得部50は、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、主軸23に関する情報を主軸アンプ25から取得する。また、数値制御装置3の表示制御部39は、数値制御装置3が主軸23を制御する場合、主軸23に関する情報を情報取得部50から取得し、主軸23に関する情報を表示部38又は外部装置に出力する。これにより、数値制御装置3のユーザは、例えば、消費電力モニタ画面において、ロボット2の主軸23の消費電力を確認することができる。
次に、本実施形態に係る数値制御システム1がロボット2を制御する具体的な処理について説明する。図3は、ロボット用数値制御プログラムの例を示す図である。図4は、図3に示す数値制御プログラムを実行した際における数値制御装置3、ロボット2及び主軸アンプ25の間の信号及び情報の流れを示すシーケンス図である。
図3において、加工系統プログラム例は、数値制御装置3のみが主軸23を制御し、ロボット制御装置4が主軸23を制御しない場合のプログラム例である。一方、ロボット用数値制御プログラムにおけるロボットプログラム例は、上述した主軸制御指令に対応する。なお、ロボットプログラム例は、数値制御装置3が主軸を制御する場合、及びロボット制御装置4が主軸23を制御する場合の両方に適用可能である。
数値制御プログラムの加工系統プログラムにおいて、先ず、コード“G00 G90 X100 Y0 Z0”が指令され、数値制御装置3は、主軸23を初期位置へ位置決めする。
次に、コード“M03 S3000”が指令され、数値制御装置3は、主軸23の回転を指令する。
次に、コード“G01 G90 X110.0”、“G01 G90 X120.0”及び“G01 G90 Y1.0 Z1.0”が指令され、数値制御装置3は、各位置において切削送りを指令する。
次に、コード“M05”が指令され、数値制御装置3は、主軸23の回転の停止を指令する。
次に、コード“G00 G90 X100 Y0 Z0”が指令され、数値制御装置3は、主軸23を初期位置へ位置決めし、その後、コード“M30”が指令され、数値制御装置3は、プログラムを終了する。
数値制御プログラムのロボットプログラムも、上述した加工系統プログラムと同様の制御を主軸アンプ25に指令する。数値制御プログラムのロボットプログラムにおいて、先ず、コード“G68.8;”が指令され、数値制御装置3は、各軸座標系の選択をロボット2に指令し、ロボット2は、各軸座標系上で動作する。
次に、コード“G7.3 J1=_J2=_J3=_ J4=_J5=_J6=_;”が指令され、数値制御装置3は、ロボット2の各軸を動作させ、ロボット2の初期位置へ位置決めすることを指令し、ロボット2は、ロボット2の各軸を動作し、初期位置へ移動する。
次に、コード“M03 S3000”が指令され、数値制御装置3は、主軸23を正転させることを主軸アンプ25に指令し、主軸アンプ25は、S指令の速度(50回転/s(3000rpm))で主軸23を正転させる。
次に、コード“G68.9”が指令され、数値制御装置3は、直交座標系の選択をロボット2に指令し、ロボット2は、直交座標系上で動作する。
次に、コード“G01 X_Y_Z_A_B_C_P_;”が指令され、数値制御装置3は、ワーク位置へ位置決めすることを指令し、ロボット2は、直線動作によってワーク位置へ移動する。
次に、コード“M05”が指令され、数値制御装置3は、主軸23の回転を停止することを主軸アンプ25に指令し、主軸アンプ25は、主軸23の回転を停止させる。
次に、コード“G7.3 J1=_J2=_J3=_ J4=_J5=_J6=_;”が指令され、数値制御装置3は、ロボット2の各軸を動作させ、ロボット2の初期位置へ位置決めすることを指令し、ロボット2は、ロボット2の各軸を動作し、初期位置へ移動する。
次に、コード“M04 S1800”が指令され、数値制御装置3は、主軸23を逆転させることを主軸アンプ25に指令し、主軸アンプ25は、S指令の速度(30回転/s(1800rpm))で主軸23を逆転させる。
次に、コード“G68.9”が指令され、数値制御装置3は、直交座標系の選択をロボット2に指令し、ロボット2は、直交座標系上で動作する。
次に、コード“G01 X_Y_Z_A_B_C_P_;”が指令され、数値制御装置3は、ワーク位置へ位置決めすることを指令し、ロボット2は、直線動作によってワーク位置へ移動する。
このように数値制御装置3は、上述したコード“M03 S3000”、“M05”、及び“M04 S1800”のような指令を用いることによって、主軸23を制御することができる。
また、プログラム解析部32は、数値制御プログラムを解析し、ワーク情報、工具22に関する工具情報、及びロボット2の速度に基づいて、工具22とワークとの相対速度が一定となるように主軸速度を算出する。ここで、ワーク情報は、ロボット2に取り付けられた工具22によって加工されるワークに関する情報である。この場合、主軸制御指令は、少なくとも主軸23の速度を含む。
詳細には、ロボット2の可動部21(例えば、ハンド)に工具22を取り付け、主軸23によって回転されているワークを加工する時、加工中にワークの半径が変化するため、ワークの周速が変化する。そのため、主軸23の回転数が一定であると、工具22とワークとの相対速度が変化し、切削速度が一定にならない。そこで、プログラム解析部32が数値制御プログラムを解析する際、ワークの直径R、工具情報、及びロボット2のZ軸方向の送り速度に基づいて、相対的な周速が一定となる主軸速度を算出する。
例えば、ミリング加工において、直径100mmの工具で切削速度80m/minでワークを加工したい場合、
主軸回転数N=1000v/πD
の関係式によって、主軸回転数Nは、約250min-1となるので、主軸制御指令において、主軸23の速度としてS250が指令される。ここで、vは切削速度[m/min]であり、Dは工具径[m]である。
また、旋削加工において、直径200mmのワークを切削速度200m/minで加工したい場合、
主軸回転数N=1000v/πD
の関係式によって、主軸回転数Nは、約478min-1となるので、主軸制御指令において、主軸23の速度としてS478が指令される。
このような処理により、数値制御装置3は、切削速度が一定になるよう主軸速度を制御することが可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、数値制御装置3は、数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部32と、数値制御装置3及びロボット制御装置4のいずれかによってロボット2の主軸23を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、主軸設定情報に基づいて、数値制御装置3が主軸23を制御する場合、主軸制御指令を主軸アンプ25へ通知し、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、主軸制御指令をデータ送受信部37へ通知する主軸制御決定部36と、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、主軸制御指令をロボット制御装置4へ通知するデータ送受信部37と、を備え、主軸アンプ25は、主軸制御決定部36又はロボット制御装置4から通知された主軸制御指令に基づいて主軸23を制御する。
このような構成を備えることによって、数値制御装置3は、ロボット制御指令及び主軸制御指令を含む数値制御プログラムを用いて、ロボット制御指令をロボット制御装置4へ送信し、主軸制御指令を主軸アンプ25又はロボット制御装置4へ送信する。したがって、数値制御装置3は、ユーザが、数値制御装置3とロボット2とをI/O接続をすることなく、数値制御装置3からロボット2の主軸23を制御することを容易にすることができる。
また、数値制御装置3が主軸23を制御する場合、数値制御装置3は、主軸23に関する情報を主軸アンプ25から取得し、主軸23に関する情報を表示部38又は外部装置に出力する表示制御部39を更に備える。ここで、主軸23に関する情報は、主軸23の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む。
このような構成を備えることによって、数値制御装置3は、数値制御装置3が主軸23を制御する場合、主軸23の速度、負荷及び消費電力等のような情報を出力することによって、ユーザは、主軸23の速度、負荷及び消費電力等のような情報を確認しながらワークの加工を行うことができる。
また、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、ロボット制御装置4は、主軸23に関する情報を主軸アンプ25から取得する情報取得部50を備える。数値制御装置3は、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、主軸23に関する情報を情報取得部50から取得し、主軸23に関する情報を表示部38又は外部装置に出力する表示制御部39を更に備える。
このような構成を備えることによって、数値制御装置3は、ロボット制御装置4が主軸23を制御する場合、主軸23の速度、負荷及び消費電力等のような情報を出力することによって、ユーザは、主軸23の速度、負荷及び消費電力等のような情報を確認しながらワークの加工を行うことができる。
また、プログラム解析部32は、数値制御プログラムを解析し、ワーク情報、工具22に関する工具情報、及びロボット2の速度に基づいて、工具22とワークとの相対速度が一定となるように主軸速度を算出する。ここで、ワーク情報は、ロボット2に取り付けられた工具22によって加工されるワークに関する情報である。この場合、主軸制御指令は、少なくとも主軸23の速度を含む。これにより、数値制御装置3は、工具22とワークとの相対速度が一定となるようにロボット2及び主軸23を制御することができる。
また、主軸制御指令は、主軸23の回転の開始及び停止、主軸23の回転方向、並びに主軸23の回転速度を含む。これにより、数値制御装置3は、主軸23の各動作を好適に制御することができる。
また、主軸設定部35は、数値制御装置3のユーザによる選択に応じて主軸設定情報を生成する。これにより、数値制御装置3は、ユーザの選択に応じて数値制御装置3又はロボット制御装置4のいずれによって主軸23を制御するかを設定することができる。
また、ロボット2は、ロボット制御指令に基づいて動作する可動部21を有し、主軸23は、可動部21に取り付けられ、可動部21及び主軸23が連動して被加工物の加工を行う。これにより、例えば、ロボット2と主軸23との同期の精度が向上するなどのように、ロボット2の可動部21及び主軸23が好適に連動して被加工物の加工を行うことができる。
また、数値制御システム1も上述した数値制御装置3の構成を有し、数値制御装置3と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の数値制御システム1は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の数値制御システム1により行なわれる制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて記憶され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
本開示について詳述したが、本開示は上述した個々の実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、または、特許請求の範囲に記載された内容とその均等物から導き出される本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、置き換え、変更、部分的削除等が可能である。また、これらの実施形態は、組み合わせて実施することもできる。例えば、上述した実施形態において、各動作の順序や各処理の順序は、一例として示したものであり、これらに限定されるものではない。また、上述した実施形態の説明に数値又は数式が用いられている場合も同様である。
上記実施形態及び変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御装置であって、
前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、
前記数値制御装置は、
前記数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部と、
前記数値制御装置及び前記ロボット制御装置のいずれかによって前記主軸を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、
前記主軸設定情報に基づいて、前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記主軸を制御する主軸制御装置へ通知し、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令をデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、
前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、
を備え、
前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する、
る数値制御装置。
(付記2)
前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記数値制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、付記1に記載の数値制御装置。
(付記3)
前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記ロボット制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得する情報取得部を備え、
前記数値制御装置は、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸に関する情報を前記情報取得部から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、付記1に記載の数値制御装置。
(付記4)
前記プログラム解析部は、前記数値制御プログラムを解析し、前記ロボットに取り付けられた工具によって加工されるワークに関するワーク情報、前記工具に関する工具情報、前記ロボットの速度に基づいて、前記工具と前記ワークとの相対速度が一定となるように主軸速度を算出し、
前記主軸制御指令は、前記主軸速度を含む、付記1又は2に記載の数値制御装置。
(付記5)
前記主軸制御指令は、前記主軸の回転の開始及び停止、前記主軸の回転方向、並びに前記主軸の回転速度を含む、付記1又は2に記載の数値制御装置。
(付記6)
前記主軸設定部は、前記数値制御装置のユーザによる選択に応じて前記主軸設定情報を生成する、請求項1又は2に記載の数値制御装置。
(付記7)
前記ロボットは、前記ロボット制御指令に基づいて動作する可動部を有し、
前記主軸は、前記可動部に取り付けられ、前記可動部及び前記主軸が連動して被加工物の加工を行う、付記1又は2に記載の数値制御装置。
(付記8)
数値制御装置の数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御システムであって、
前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、
前記数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部と、
前記数値制御装置及び前記ロボット制御装置のいずれかによって前記主軸を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、
前記主軸設定情報に基づいて、前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記主軸を制御する主軸制御装置へ通知し、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令をデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、
前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、
を備え、
前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する、
数値制御システム。
(付記9)
前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記数値制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、付記8に記載の数値制御システム。
(付記10)
前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記ロボット制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得する情報取得部を備え、
前記数値制御装置は、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸に関する情報を前記情報取得部から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、付記8に記載の数値制御システム。
(付記11)
前記プログラム解析部は、前記数値制御プログラムを解析し、前記ロボットに取り付けられた工具によって加工されるワークに関するワーク情報、前記工具に関する工具情報、前記ロボットの速度に基づいて、前記工具と前記ワークとの相対速度が一定となるように主軸速度を算出し、
前記主軸制御指令は、前記主軸速度を含む、付記8又は9に記載の数値制御システム。
(付記12)
前記主軸制御指令は、前記主軸の回転の開始及び停止、前記主軸の回転方向、並びに前記主軸の回転速度を含む、付記8又は9に記載の数値制御システム。
(付記13)
前記主軸設定部は、前記数値制御装置のユーザによる選択に応じて前記主軸設定情報を生成する、付記8又は9に記載の数値制御システム。
(付記14)
前記ロボットは、前記ロボット制御指令に基づいて動作する可動部を有し、
前記主軸は、前記可動部に取り付けられ、前記可動部及び前記主軸が連動して被加工物の加工を行う、付記8又は9に記載の数値制御システム。
1 数値制御システム
2 ロボット
21 可動部
22 工具
23 主軸
24 主軸モータ
25 主軸アンプ
3 数値制御装置
4 ロボット制御装置
31 プログラム入力部
32 プログラム解析部
33 記憶部
34 操作部
35 主軸設定部
36 主軸制御決定部
37 データ送受信部
38 表示部
39 表示制御部
40 情報取得部
41 データ送受信部
42 解析部
43 記憶部
44 ロボット命令生成部
45 プログラム管理部
46 軌跡制御部
47 キネマティクス制御部
48 サーボ制御部
49 主軸指令送信部
50 情報取得部

Claims (14)

  1. 数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御装置であって、
    前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、
    前記数値制御装置は、
    前記数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部と、
    前記数値制御装置及び前記ロボット制御装置のいずれかによって前記主軸を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、
    前記主軸設定情報に基づいて、前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記主軸を制御する主軸制御装置へ通知し、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令をデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、
    前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、
    を備え、
    前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する、
    数値制御装置。
  2. 前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記数値制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
    前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記ロボット制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得する情報取得部を備え、
    前記数値制御装置は、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸に関する情報を前記情報取得部から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
    前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記プログラム解析部は、前記数値制御プログラムを解析し、前記ロボットに取り付けられた工具によって加工されるワークに関するワーク情報、前記工具に関する工具情報、前記ロボットの速度に基づいて、前記工具と前記ワークとの相対速度が一定となるように主軸速度を算出し、
    前記主軸制御指令は、前記主軸速度を含む、
    請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  5. 前記主軸制御指令は、前記主軸の回転の開始及び停止、前記主軸の回転方向、並びに前記主軸の回転速度を含む、請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  6. 前記主軸設定部は、前記数値制御装置のユーザによる選択に応じて前記主軸設定情報を生成する、
    請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  7. 前記ロボットは、前記ロボット制御指令に基づいて動作する可動部を有し、
    前記主軸は、前記可動部に取り付けられ、前記可動部及び前記主軸が連動して被加工物の加工を行う、
    請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  8. 数値制御装置の数値制御プログラムを用いてロボット制御装置を介してロボットを制御する数値制御システムであって、
    前記ロボットは、ワークを加工するための主軸を有し、
    前記数値制御プログラム中のロボット制御指令及び主軸制御指令を解析するプログラム解析部と、
    前記数値制御装置及び前記ロボット制御装置のいずれかによって前記主軸を制御するかを示す主軸設定情報を生成する主軸設定部と、
    前記主軸設定情報に基づいて、前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記主軸を制御する主軸制御装置へ通知し、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令をデータ送受信部へ通知する主軸制御決定部と、
    前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸制御指令を前記ロボット制御装置へ通知する前記データ送受信部と、
    を備え、
    前記主軸制御装置は、前記主軸制御決定部又は前記ロボット制御装置から通知された前記主軸制御指令に基づいて前記主軸を制御する、
    数値制御システム。
  9. 前記数値制御装置が前記主軸を制御する場合、前記数値制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
    前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、
    請求項8に記載の数値制御システム。
  10. 前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記ロボット制御装置は、前記主軸に関する情報を前記主軸制御装置から取得する情報取得部を備え、
    前記数値制御装置は、前記ロボット制御装置が前記主軸を制御する場合、前記主軸に関する情報を前記情報取得部から取得し、前記主軸に関する情報を表示装置又は外部装置に出力する表示制御部を更に備え、
    前記主軸に関する情報は、前記主軸の速度、負荷及び消費電力の少なくとも1つを含む、
    請求項8に記載の数値制御システム。
  11. 前記プログラム解析部は、前記数値制御プログラムを解析し、前記ロボットに取り付けられた工具によって加工されるワークに関するワーク情報、前記工具に関する工具情報、前記ロボットの速度に基づいて、前記工具と前記ワークとの相対速度が一定となるように主軸速度を算出し、
    前記主軸制御指令は、前記主軸速度を含む、
    請求項8又は9に記載の数値制御システム。
  12. 前記主軸制御指令は、前記主軸の回転の開始及び停止、前記主軸の回転方向、並びに前記主軸の回転速度を含む、請求項8又は9に記載の数値制御システム。
  13. 前記主軸設定部は、前記数値制御装置のユーザによる選択に応じて前記主軸設定情報を生成する、
    請求項8又は9に記載の数値制御システム。
  14. 前記ロボットは、前記ロボット制御指令に基づいて動作する可動部を有し、
    前記主軸は、前記可動部に取り付けられ、前記可動部及び前記主軸が連動して被加工物の加工を行う、
    請求項8又は9に記載の数値制御システム。
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