JP7446282B2 - Prmt5阻害剤 - Google Patents

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Description

PRMT5(aka JBP1、SKB1、IBP72、SKB1his及びHRMTIL5)は、II型アルギニンメチルトランスフェラーゼであり、最初に、ヤヌスチロシンキナーゼ(Jak2)と相互作用するタンパク質についての2ハイブリッド研究で確認された(Pollackら、1999)。PRMT5は、遺伝子転写の制御及び調節において重要な役割を果たす。特に、PRMT5は、Arg-8(PRMT4によってメチル化された部位とは異なる部位)のヒストンH3及びArg-3(PRMT1によってメチル化された同じ部位)のヒストンH4を対称的にメチル化することが知られている。PRMT5は、細胞生存、幹性、DNA損傷修復及びRNAスプライシングへの影響(これらに限定されるものではない)を含む多様な役割を果たすと報告されている(Clarkeら、Mol Cell (2017)、Chiangら、Cell Rep (2017)、Gerhartら、Sci Rep (2018))。具体的には、PRMT5の阻害は、p53の負の調節因子の選択的スプライシング、MDM4の短いアイソフォーム(MDM4-S)の発現増加をもたらすMDM4、全長アイソフォーム(MDM4-FL)の発現低下及びp53活性上昇を誘発する(Gerhartら、Sci Rep (2018))。p53の生理機能のほとんどが、DNAを損傷する作用剤に応答する転写活性化因子としてのそれの役割に起因するものである。p53ステータスは、ヒトがん患者の約半数で野生型である。それには、子宮頸における94%、血液悪性腫瘍における87%、骨及び内分泌腺における85%、及び原発性乳がんの75%などがある。それの機能を抑制する機序の阻害による野生型p53を有するがん細胞中のp53の回復は、増殖停止及びアポトーシスを生じさせるものであり、腫瘍抑制の潜在的に有効な手段とみなされる。
ドキソルビシン、カンプトテシン及びUV光を含む各種作用剤によって引き起こされるDNA損傷に応答して、さらにはNutlin-3による処理に応答して、PRMT5のノックダウンにより、サブG1集団の増加及び同時のG1細胞減少及びp53存在下でのアポトーシスの有意な増加が生じる。PRMT5のノックダウンによって、p53応答時の細胞周期停止を制御する主要なp53標的遺伝子であるp21、及び、MDM2、p53 E3ユビキチンリガーゼのレベル上昇も生じたが、PUMA、NOXA、AlP1及びAPAF1、アポトーシスに関連するp53標的遺伝子のレベル上昇はなかった。
PRMT5のノックダウン(PRMT1やCARM1/PRMT4ではない)によって、p53安定化の低下、基礎p53レベルの低下、p53オリゴマー化の低下、及びmRNAへのリボソーム結合に関与する翻訳機構の主要成分であるelF4Eの発現低下が生じる。実際、elF4Eは強力な癌遺伝子であり、イン・ビトロでの悪性転換及びヒトがん形成を促進することが明らかになっている。
固形腫瘍モデル(Clarkeら、Mol Cell (2017))及び血液系腫瘍モデル(Hamardら、Cell Rep (2018))の両方でのDNA修復が介在する高性能相同的組み換えの制御におけるPRMT5の役割を報告するグループが、DNA損傷応答におけるPRMT5の役割について調べている。
PRMT5は、ヒトがん症例のほぼ半数で異常に発現され、この機序はがんにさらに関連している。前立腺がん(Guら、2012)、肺がん(Zhongpingら、2012)、メラノーマがん(Nicholasら、2012)、乳がん(Powersら、2011)、結腸直腸がん(Choら、2012)、胃がん(Kimら、2005)、食道及び肺癌(Aggarwalら、2010)及びB細胞リンパ腫及び白血病(Wang,2008)の患者組織サンプル及び細胞系で、PRMT5過剰発現が観察されている。さらに、メラノーマ、乳がん及び結腸直腸がんにおけるPRMT5の発現上昇が予後の悪さと相関することが示されている。
慢性リンパ性白血病(CLL)を含むリンパ性悪性疾患は、PRMT5の過剰発現と関連している。PRMT5は、正常なCD19+Bリンパ球と比較して、多くの患者由来のバーキットリンパ腫;マントル細胞リンパ腫(MCL);イン・ビトロEBV形質転換リンパ腫;白血病細胞系;及びB-CLL細胞系における核及びサイトゾルで過剰発現される(タンパク質レベルで)(Palら、2007;Wangら、2008)。興味深いことに、これらの腫瘍細胞でのPRMT5タンパク質のレベル上昇にも拘わらず、PRMT5 mRNAのレベルは低下する(2~5倍)。しかしながら、リンパ腫細胞ではPRMT5 mRNAの翻訳は促進されて、PRMT5レベルは上昇する(Palら、2007;Wangら、2008)。
ゲノム変化に加えて、CLLは、ほとんど全てのがんと同様に、全体的低メチル化及び腫瘍抑制遺伝子を含むプロモーターの抑制的高メチル化のホットスポットを特徴とする異常な後生的異常を有する。CLLの起源及び発達における後成的遺伝学の役割はまだ不明なままであるが、後成的変化は疾患の早期に起こるように思われ、DNAメチル化の特定のパターンが、より悪い予後と関連している(Chenら、2009;Kanduriら、2010)。ヒストンH3R8及びH4R3の全体的な対称的メチル化が、形質転換リンパ腫細胞系及びMCL臨床サンプルで増加し(Palら、2007)、それは非常に多様なリンパ腫がん細胞及びMCL臨床サンプルで認められるPRMT5の過剰発現と相関している。
従って、PRMT5は、新規ながん治療薬を確認する上でのターゲットである。
ヘモグロビンは、赤血球中の主要なタンパク質であり、肺から組織への酸素輸送に必須である。成人において、最も一般的なヘモグロビン型は、2個のαサブユニット及び2個のβサブユニットからなるヘモグロビンAと呼ばれる四量体である。ヒト幼児において、ヘモグロビン分子は、2個のα鎖及び2個のγ鎖から構成されている。γ鎖は、その幼児が成長するに連れて徐々にβサブユニットに置き換わる。誕生時に開始する胎児(γ)から成人(β)へのヒトβ様グロビン遺伝子サブタイプにおける発達的切り換えは、異常ヘモグロビン症β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)の発症の予兆である。β-サラセミアでは、成人鎖が産生されない。SCDでは、βグロビン遺伝子におけるコード配列での点変異により、重合特性が変わったタンパク質が産生されるようになる。成人γ-グロビン遺伝子発現増加(遺伝性高胎児ヘモグロビン症(HPFH)突然変異の設定で)がβ-サラセミア及びSCDにおける臨床的重度を大幅に改善することが認められたことで、γ-グロビン遺伝子サイレンシングを逆転させる治療戦略についての研究が進んだ。今日までのところ、それは、後成的修飾、例えばDNAメチル化及びヒストン脱アセチル化に広く影響する化合物を用いる薬理的誘発によって達成されている。より標的化された両方の開発は、胎児グロビン遺伝子サイレンシングを支える分子機序が確認できるかどうかによって決まる。これらの機序は、HPFH突然変異について徹底的に研究がなされ、グロビン遺伝子制御の多くの他の側面においてかなりの進歩があるにも拘わらず、いまだに理解が及んでいない。
PRMT5は、ヒストンH4アルギニン3のジメチル化(H4R3me2s)を誘発し、DNAメチル化及びγ-遺伝子の転写サイレンシングに至る調整された抑制的な後生的事象を誘発する上で必須の役割を果たす(Rankら、2010)。DNAメチルトランスフェラーゼDNMT3A、及び他のリプレッサータンパク質を含むPRMT5依存性複合体のアセンブリが抑制マーカーの同期的確立には必須である(Rankら、2010)。DNMT3Aは直接動員されてPRMT5誘発H4R3me2sマークに結合し、PRMT5のshRNA介在ノックダウンによるこのマークの喪失、又はメチルトランスフェラーゼ活性を持たない突然変異型のPRMT5の強制発現により、γ-遺伝子発現の顕著な上昇及びγ-プロモーターでのDNAメチル化の完全な破棄に至る。ヒト赤芽球前駆細胞を非特異的メチルトランスフェラーゼ阻害剤(Adox及びMTA)によって処理しても、γ-遺伝子発現が上昇した(He Y, 2013)。従って、PRMT5の阻害剤は、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療薬となる可能性を有する。
本発明者らは、PRMT5の活性を阻害し、PRMT5の活性の阻害によって改善される症状を治療する上で有用となり得る化合物を開発した。
PRMT5阻害剤である下記式Iの化合物:
Figure 0007446282000001
並びにその薬学的に許容される塩、エステル及びプロドラッグである。式Iの化合物の製造方法、式Iの化合物を含む医薬組成物、及び、がん、鎌状細胞、及び遺伝性高胎児ヘモグロビン症(HPFH)変異を治療するためのこれら化合物の使用方法も提供される。
本発明は、下記式の化合物:
Figure 0007446282000002
又は薬学的に許容されるその塩であり、
式中、
Xは、CH又はOであり;
Yは、CH、NH、又はOであり;
は、CR又はNであり;
、Z、Z及びZは、独立に、N又はCRから選択され;
は、CH又はNであり;
は、CR10又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、CR又はNであり;
、R及びRは次の通りであり:
i)Rは、H、CCH、又は1~2個のハロゲンで置換されていても良いC1-3アルキルであり;Rは、H、ハロゲン、OH、CH、NH、NHCH、CHOH、CHF又はCHFであり、そして、RはHであり、但しR及びRが同時にHであることはできず;又は
ii)R及びRが一緒になって、1~3個のハロゲンで置換されていても良い5員炭素環又は1個のO原子を含む5員複素環アルキル環を形成し、そして、Rは、H、OH、CH、CHF又はFであり;
は、H、ハロゲン、NH、NHCH、CN、OH、OCH、1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC1-4アルキル、又は1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC3-5シクロアルキルであり;
は、H、NH又はNHRであり;
は、存在する場合、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFであり;又は
及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1個のN原子を含む5員複素環アルキルを形成し、ここで、複素環アルキルは、ハロゲン、CH、CF又はCFHから独立に選択される1~4個の置換基で置換されていても良く;
は、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルであり;
は、存在する場合、H、ハロゲン、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC1-4アルキル、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC3-5シクロアルキル、又は1~3個のハロゲンで置換されていても良いアリールであり;
各Rは、存在する場合、H又はハロゲンから独立に選択され;そして
10は、存在する場合、H、C1-6アルキル、NH又はハロゲンである。
式(I)の化合物又は薬学的に許容されるその塩の本発明の1実施形態は、下記式(Ia)の化合物:
Figure 0007446282000003
又は薬学的に許容されるその塩であり、
式中、
Xは、CH又はOであり;
Yは、CH、NH又はOであり;
は、CR又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、CH、N、CNH又はCCHであり;
は、CH又はNであり;
は、CR又はNであり;
、R及びRは次の通りであり;
i)Rは、H、CCH、又は、1~2個のハロゲンで置換されていても良いC1-3アルキルであり;Rは、H、ハロゲン、OH、CH、NH、NHCH、CHOH、CHF、又はCHFであり、そして、RはHであり、但しR及びRが同時にHであることはできず;又は
ii)R及びRが一緒になって5員環を形成し、そして、Rは、H、OH、CH、CHF又はFであり;
は、H、ハロゲン、CH、C、シクロプロピル、NH、NHCH、CN、CF、OH、OCH、又はCHFであり;
は、存在する場合、H、ハロゲン、CH、CHF、又はCFであり;そして、Rは、H、NH又はNHRであり;又は
及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1個のN原子を含む5員複素環アルキルを形成し、ここで、複素環アルキルは、ハロゲン、CH、CF又はCFHから独立に選択される1~4個の置換基で置換されていても良く;
は、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF、又はCH-シクロプロピルであり;そして
は、存在する場合、H、C1-4アルキル、又はハロゲンである。
式(I)の化合物又は薬学的に許容されるその塩の本発明の1実施形態は、下記式(Ib)の化合物である。
Figure 0007446282000004
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Xは、CH又はOである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Xは、CHである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Xは、Oである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Yは、CH、NH、又はOである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Yは、CHである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Yは、Oである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Wは、CR1111又はOである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Wは、O、CHF、CF又はCHである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Wは、CHFである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Wは、CFである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Wは、Oである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Wは、CHである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Z、Z、Z及びZは、独立に、N又はCRから選択される。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Aは、CR10又はNである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Aは、N、CH、CNH、CF、CCl又はCCHである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Aは、CH、CCl又はCFである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、OH、CH、CHF又はFである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、Hである。
本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、NH、NHCH、CN、OH、OCH、1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC1-4アルキル、又は、1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC3-5シクロアルキルである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、NH、Cl、OCH又はCHである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、NH又はCHである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、Hである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、ハロゲンである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H、Cl、F又はBrである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、NH又はNHRである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Rは、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、各R11は、存在する場合、H又はハロゲンから独立に選択される。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、Hである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、NHである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC1-4アルキル、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC3-5シクロアルキル、又は、1~3個のハロゲンで置換されていても良いアリールである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H、CH又はFである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、各Rは、存在する場合、H又はハロゲンから独立に選択される。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、各Rは、存在する場合、H、F又はClから独立に選択される。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、存在する場合、Hである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、存在する場合、Fである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、存在する場合、Clである。
式Ibの本発明の1下位実施形態において、R10は、存在する場合、H、NH、C1-6アルキル又はハロゲンである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、R10は、Hである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、R10は、CHである。
式Ibの本発明のさらなる下位実施形態において、R10は、Fである。
式(I)の化合物又は薬学的に許容されるその塩の本発明の1実施形態は、下記式(Ic)の化合物:
Figure 0007446282000005
である。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Xは、CH又はOである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Yは、CH、NH又はOである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Wは、CH又はOである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、OH、CH、CHF又はFである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、Hである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、CH、C、シクロプロピル、NH、NHCH、CN、CF、OH、OCH、又はCHFである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、CH、Cl、NH又はOCHである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はハロゲンである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はBrである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、NH又はNHRである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はNHである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、NHである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、R及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1個のN原子を含む5員複素環アルキルを形成し、ここで、複素環アルキルは、ハロゲン、CH、CF又はCFHから独立に選択される1~4個の置換基で置換されていても良い。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルである。
式Icの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは存在する場合、CHである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、C1-4アルキル又はハロゲンである。
式Icの本発明の1下位実施形態において、Rは、Hである。
式(I)の化合物又は薬学的に許容されるその塩の本発明の1下位実施形態は、下記式(Id)の化合物:
Figure 0007446282000006
である。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Xは、CH又はOである。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Yは、CH、NH又はOである。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、CCH、又は1~2個のハロゲンで置換されていても良いC1-3アルキルであり、Rは、H、ハロゲン、OH、CH3、NH、NHCH、CHOH、CHF又はCHFであり、ここで、R及びRは、同時にHであることはできない。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H、CH、CCH、CHF又はCHFであり、Rは、H又はCHであり、ここで、R及びRは、同時にHであることはできない。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H、CH又はCCHであり、ここで、R及びRは、同時にHであることはできない。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はCHであり、ここで、R及びRは、同時にHであることはできない。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、CH、C、シクロプロピル、NH、NHCH、CN、CF、OH、OCH又はCHFである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H、CH、NH、Cl、OH又はOCHである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、CH、Cl、OCH又はNHである。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はハロゲンである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はBrである。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、NH又はNHRである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、H又はNHである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、NHである。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Rは、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、CHである。
式Idの本発明の1下位実施形態において、Rは、H、C1-4アルキル又はハロゲンである。
式Idの本発明のさらなる下位実施形態において、Rは、Hである。
本発明の1実施形態において、式Iの化合物は、
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-エチニルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-{[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]メチル}-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(1S,2R,3S,5R)-3-[2-(2-アミノ-3-ブロモ-7-キノリニル)エチル]-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-1,2-シクロペンタンジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4R,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3,8-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-クロロ-5-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-クロロ-8-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((6-アミノ-7-フルオロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロ-8-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3,6-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((7-アミノ-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-[(2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-[(2-アミノ-3-クロロ-5-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル]-2-[4-アミノ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール二塩酸塩、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-(4-アミノ-5-フェニル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-5-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-[4-アミノ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-(4-アミノ-5-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5,5-ジフルオロヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,5S,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-フルオロヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,5S,6S,6aR)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-5-フルオロヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-((シクロプロピルメチル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-エチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(トリフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-[4-(ヒドロキシメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-[4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-エチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-イソプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(5-フルオロ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(トリフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(5-フルオロ-4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチル-2-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-2-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
(1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(1S,2R,3R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(1S,2R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(フルオロメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
(1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1S,2R,3S,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-メチル-5-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
(1S,2R,3S,5R)-3-(2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)エチル)-3-メチル-5-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1S,2R,3R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(1R,2S,3S,4R)-1-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルシクロペンタン-1,2,3-トリオール、
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)アミノ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6a-メチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(1S,2R,3S,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)エチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
(3aS,4S,5R)-1-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-3a,4(3H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、又は
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
又は薬学的に許容されるその塩である。
式Iの化合物への言及は、式Ia、Ib、Ic又はId、及び下記におけるそれの全ての下位実施形態を包含する。
1実施形態において、本発明は、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を含むがんを治療するための組成物である。
1実施形態において、本発明は、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び薬学的に許容される担体を含む、がんを治療するための組成物である。
1実施形態において、本発明は、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を含む、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症を治療するための組成物である。
1実施形態において、本発明は、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び薬学的に許容される担体を含む、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症を治療するための組成物である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、がんの治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、がんの治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び薬学的に許容される担体を投与することを含む、がんの治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩、及び薬学的に許容される担体を投与することを含む、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び薬学的に許容される担体を含む組成物を投与することを含む、がんの治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に対して式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び薬学的に許容される担体を含む組成物を投与することを含む、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療方法である。
別の実施形態では、本発明は、がん治療のための医薬製造における、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩の使用である。
別の実施形態では、本発明は、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療のための医薬製造における、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩の使用である。
別の実施形態では、本発明は、がん、又は、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療のための医薬の製造のための、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の使用を含む。
別の実施形態では、がん治療のための医薬の製造のための式I、Ia、Ib、Ic、又はIdの化合物の使用である。別の実施形態では、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療のための医薬の製造のための、式I、Ia、Ib、Ic、又はIdの化合物の使用である。1下位実施形態では、当該がんは、心臓がん、肺がん、消化管がん、尿生殖路がん、肝臓がん、骨がん、神経系がん、婦人科がん、血液がん、皮膚がん又は副腎がんである。
別の実施形態では、本発明は、がん、又は、β-サラセミア又は鎌状赤血球病(SCD)のような異常ヘモグロビン症の治療での使用のための、式I、Ia、Ib、Ic又はIdの化合物を含む。別の実施形態では、本発明は、心臓がん、肺がん、消化管がん、尿生殖路がん、肝臓がん、骨がん、神経系がん、婦人科がん、血液がん、皮膚がん又は副腎がんの治療での使用のための、式I、Ia、Ib、Ic又はIdの化合物を含む。
1実施形態において、本明細書で開示の化合物は、本明細書で、例えば実施例1~137で例示の化合物、又は薬学的に許容されるその塩からなる群から選択される。
「組成物」という用語は、特定の成分を特定の量で含む生成物、並びに直接若しくは間接に、指定の成分を指定の量で組み合わせることで得られる生成物を包含する。「抗がん剤」という用語は、がんを治療するための薬剤(医薬品又は医薬有効成分)を意味する。「抗新生物剤」という用語は、がんを治療するための薬剤(医薬品又は医薬有効成分)(すなわち、化学療法剤)を意味する。「少なくとも一つ」という用語は、1以上を意味する。本発明の化合物の数に関して「少なくとも一つ」の意味は、化学療法剤の数に関する意味とは独立である。「化学療法剤」という用語は、がんを治療するための薬剤(医薬品又は医薬有効成分)(すなわち、抗新生物剤)を意味する。抗新生物剤に関連して「化合物」という用語は、抗体である薬剤を含む。「連続的に」という用語は、一方が他方に続くことを意味する。「有効量」という用語は、「治療上有効量」を意味する。「治療上有効量」という用語は、研究者、獣医、医師その他の臨床関係者が求めている組織、系、動物若しくはヒトでの生理的若しくは医学的応答を誘発する活性化合物若しくは医薬の量を意味する。従って、例えば、本明細書に記載のがんの治療法では、「有効量」(又は「治療上有効量」)は、結果として(a)がんによって引き起こされる1以上の症状の低減、緩和又は消失、(b)腫瘍サイズの低下、(c)腫瘍の除去、及び/又は(d)腫瘍の長期疾患安定化(増殖停止)をもたらす、化合物(若しくは薬剤)又は放射線の量を意味する。さらに、例えば、PRMT5阻害剤(すなわち、本発明の化合物)の有効量若しくは治療上有効量は、PRMT5活性の低下をもたらす量である。「がんを治療する」又は「がんの治療」という用語は、がん症状に冒された哺乳動物への投与を指し、がん細胞を殺すことでがん症状を緩和する効果を指し、がんの増殖及び/又は転移の阻害を生じる効果も指す。
本発明は、有効量の少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物も提供する。本発明は、有効量の少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物、及び有効量の少なくとも一つの他の医薬有効成分(例えば、化学療法剤)、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物も提供する。
本発明は、処置を必要とする患者におけるPRMT5の阻害方法であって、当該患者に対して、有効量の少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物を投与することを含む方法も提供する。本発明はまた、処置を必要とする患者でのがんの治療方法であって、有効量の少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物を前記患者に投与することを含む方法を提供する。本発明はまた、処置を必要とする患者でのがんの治療方法であって、有効量の少なくとも一つの化学療法剤と組み合わせて、有効量の少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物を前記患者に投与することを含む方法を提供する。本発明の方法は、少なくとも一つの本発明の化合物及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を投与することを含む。本発明はまた、がんが結腸直腸がんである上記いずれかのがん治療方法を提供する。本発明はまた、がんがメラノーマである上記いずれかのがん治療方法を提供する。本明細書に記載のがんの治療方法は、場合により有効量の放射線の投与を含むものであっても良い(即ち、本明細書に記載のがんの治療方法は、放射線療法の実施を含んでも良い。)。
本明細書に記載のがん治療方法には、放射線療法と組み合わせて、及び/又はエストロゲン受容体調節剤、アンドロゲン受容体調節剤、レチノイド受容体調節剤、細胞傷害/細胞増殖抑制剤(cytotoxicytostatic agent)、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬、逆転写酵素阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR-γ作動薬、PPAR-δ作動薬、固有多剤耐性阻害剤、制吐剤、貧血治療に有用な薬剤、好中球減少症治療に有用な薬剤、免疫増強薬、細胞の増殖及び生存シグナル伝達の阻害剤、ビスホスホネート、アロマターゼ阻害剤、siRNA治療剤、γ-セクレターゼ及び/又はNOTCH阻害剤、受容体チロシンキナーゼ(RTK)を妨害する薬剤、細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤及び本明細書で列記されているいずれかの治療剤からなる群から選択される第2の化合物と組み合わせて、治療上有効量の本発明の化合物を投与することを含む、がんの治療方法を含む。
本明細書に記載のいずれのがんの治療方法においても、別段の断りがない限り、当該方法には、場合により有効量の放射線療法の実施が含まれていても良い。放射線療法には、γ線が好ましい。
従って、本発明の別の例は、有効量の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物を投与することを含む、処置を必要とする患者でのがんの治療方法に関する。本発明の別の例は、有効量の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物及び有効量の少なくとも一つの化学療法剤を患者に投与することを含む、処置を必要とする患者でのがんの治療方法に関する。
これら化学療法剤のほとんどの安全かつ効果的な投与方法は当業者には知られている。さらに、それらの投与は、標準的な文献に記載されている。例えば、多くの化学療法剤の投与が、「Physicians′ Desk Reference」(PDR)、例えば1996年版(Medical Economics Company,Montvale,NJ07645-1742, USA)、Physicians′ Desk Reference、第56版、2002(Medical Economics company、Inc. Montvale,NJ07645-1742によって刊行)、Physicians′ Desk Reference、第57版、2003(Thompson PDR,Montvale,NJ07645-1742によって刊行)、Physicians′ Desk Reference、第60版、2006(Thompson PDR, Montvale,NJ07645-1742によって刊行)及びPhysicians′ Desk Reference、第64版、2010(PDR Network、LLC at Montvale,NJ07645-1725によって刊行)に記載されており、現在はwww.pdr.netを介してアクセス可能であり、これらの開示内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
治療周期が完了した後に患者が応答しているか安定している場合、その治療周期は、熟練した臨床関係者の判断に従って繰り返すことができる。治療周期が完了したら、患者には、治療プロトコールで投与されたものと同じ用量で本発明の化合物での治療を続けることができる。この維持用量は、患者に改善があるか、それ以上その用量に耐容できなくなるまで続けることができる(その場合、用量を減らすことができ、患者は減らした用量で続けることができる。)。
本発明の方法で使用される実際の用量及び投与プロトコールは、熟練した臨床関係者の判断に従って変えることができることは、当業者には明らかであろう。使用される実際の用量は、患者の必要条件及び治療する症状の重度に応じて変わり得る。特定の状況についての適切な用量の決定は、当業界の技術の範囲内である。用量及び投与プロトコールを変える決断は、当業者が患者の年齢、症状及び大きさ、並びに治療されるがんの重度及び治療に対する患者の応答のような要素を考慮して行うことができる。
式(1)の化合物及び化学療法剤の量及び投与回数は、患者の年齢、症状及び大きさ並びに治療されるがんの重度などの因子を考慮して、担当の臨床関係者(医師)の判断に従って調節される。
化学療法剤は、当業界で公知の治療プロトコールに従って投与することができる。化学療法剤の投与が治療されるがん及びその疾患に対する化学療法剤の既知の効果に応じて変わり得ることは、当業者には明らかであろう。さらに、熟練した臨床関係者の知識に従い、患者に投与される治療剤で認められる効果を考慮し、投与される治療剤に対するがんの認められる応答を考慮して、治療プロトコール(例えば、投与量及び投与回数)を変えることができる。
最初の投与は当業界で公知の確立されたプロトコールに従って行い、次に、観察される効果に基づいて、投与形態及び投与回数を熟練した臨床関係者が変えることができる。
化学療法剤の特定の選択は、担当医の診断及び患者の症状についての担当医の判断及び適切な治療プロトコールに応じて変わるものである。
治療プロトコール中の化学療法剤の投与順及び投与の繰り返し回数の決定は、治療されるがん及び患者の症状の評価後の熟練の医師の知識の範囲内である。
従って、経験及び知識に従って、治療の進行に連れて、個々の患者のニーズに応じて化学療法剤投与の各プロトコールを開業医が変えることができる。そのような変更はいずれも、本発明の範囲内である。
担当の臨床関係者は、投与される用量で治療が有効であるか否かを判断する上で、患者の全般的健康並びにがん関連の症状(例えば、疼痛)の軽減、腫瘍増殖の阻害、腫瘍の実際の縮小又は転移の阻害のようなより確定的な徴候を考慮する。腫瘍の大きさは、放射線学的試験、例えばCAT若しくはMRI走査のような標準的な方法によって測定することができ、連続測定データを用いて、腫瘍の増殖が遅れていたり後退しているか否かを判断することができる。疼痛のような疾患関連の症状の軽減及び全体的な症状における改善も、治療の有効性を判断する上で役立ち得る。
本明細書で提供される化合物、組成物及び方法は、がんの治療において有用である。本明細書で開示の化合物、組成物及び方法によって治療可能ながんには、(1)心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫及び奇形腫;(2)肺:気管支癌(扁平細胞がん、未分化小細胞がん、未分化大細胞がん、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫、非小細胞がん;(3)消化管:食道(扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(導管腺癌、膵島細胞腺腫、グルカゴン産生腫瘍、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、結腸、結腸直腸、直腸;(4)尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽腫]、リンパ腫、白血病)、膀胱及び尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、睾丸(精上皮腫、奇形腫、胚性癌腫、奇形癌腫、絨毛癌、肉腫、間細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);(5)肝臓:肝細胞腫(肝臓癌)、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫;(6)骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫、脊索腫、骨軟骨腫(osteochronfroma)(骨軟骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫及び巨細胞腫;(7)神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣細胞腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形性膠芽腫、乏突起細胞腫、シュワン腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫);(8)婦人科:子宮(子宮内膜癌)、頸部(子宮頸癌、前腫瘍子宮頸部形成異常)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、分類不能癌]、顆粒膜-莢膜細胞腫瘍、セルトリー・ライデッグ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰部(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、メラノーマ)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、輸卵管(癌)、乳房;(9)血液:血液(骨髄性白血病[急性及び慢性]、急性リンパ性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄単球性(CMML)、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫[悪性リンパ腫];(10)皮膚:悪性メラノーマ、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、異形成性母斑(moles dysplastic nevi)、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬;及び(11)副腎:神経芽細胞腫などがあるが、これらに限定されるものではない。本発明の化合物、組成物及び方法によって治療可能ながんの例には、甲状腺がん、未分化甲状腺癌、表皮がん、頭部及び頸部がん(例えば、頭部及び頸部の扁平上皮がん)、肉腫、奇形癌(tetracarcinoma)、肝がん及び多発性骨髄腫を含む。従って、本明細書で提供される「がん細胞」という用語は、上記で確認された症状のいずれかに冒された細胞を含む。
乳がん(例えば、閉経後及び閉経前乳がん、例えばホルモン依存性乳がん)の治療では、式(1)の化合物を、有効量の(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤及び(c)LHRH類縁体からなる群から選択される少なくとも一つの抗ホルモン剤;及び適宜に有効量の少なくとも一つの化学療法剤と併用することができる。アロマターゼ阻害剤の例には、アナストロゾール(例えば、アリミデックス(Alimidex))、レトロゾール(例えば、フェマーラ(Femara))、エキセメスタン(例えば、アロマシン(Aromasin))、ファドロゾール及びフォルメスタン(例えば、レンタロン(Lentaron))などがあるが、これらに限定されるものではない。抗エストロゲン剤の例には、タモキシフェン(例えば、ノルバデックス(Norvadex))、フルベストラント(例えば、ファスロデックス(Faslodex))、ラロキシフェン(例えば、エビスタ(Evista))及びアコルビフェンを含み、これらに限定されるものではない。LHRH類縁体の例には、ゴセレリン(例えば、ゾラデックス(Zoladex))及びロイプロリド(例えば、酢酸ロイプロリン、例えば、リュープロン又はリュープロンデポ)などがあるが、これらに限定されるものではない。化学療法剤の例には、トラスツズマブ(例えば、ハーセプチン)、ゲフィチニブ(例えば、イレッサ)、エルロチニブ(例えば、エルロチニブHCl、例えば、タルセバ)、ベバシズマブ(例えば、アバスチン(Avastin))、セツキシマブ(例えば、アービタックス)、及びボルテゾミブ(例えば、ベルケード(Velcade))を含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の1例において、治療されるがんは、結腸直腸がん(例えば、結腸腺癌及び結腸腺腫)である。従って、本発明の別の例は、処置を必要とする患者での結腸直腸がんの治療方法であって、有効量の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を当該患者に投与することを含む方法に関する。本発明の別の例は、処置を必要とする患者での結腸直腸がんの治療方法であって、当該患者に、有効量の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩、及び有効量の少なくとも一つの化学療法剤を投与することを含む方法に関する。
本発明の1例において、治療されるがんはメラノーマである。従って、本発明の別の例は、処置を必要とする患者でのメラノーマの治療方法であって、有効量の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩を当該患者に投与することを含む方法に関する。本発明の別の例は、処置を必要とする患者でのメラノーマの治療方法であって、当該患者に、有効量の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物又は薬学的に許容されるその塩、及び有効量の少なくとも一つの化学療法剤を投与することを含む方法に関する。
本発明の化合物は、がん治療で有用な医薬品を製造する上でも有用である。
本発明の化合物は、治療剤、化学療法剤又は抗がん剤との併用でも有用である。本明細書に開示の化合物と他の治療剤、化学療法薬及び抗がん剤との組み合わせは、本発明に範囲に含まれるものである。そのような薬剤の例は、デビータらの編著(Cancer Principles and Practice of Oncology,V.T.Devita and S. Hellman(編者)、第9版(2011年5月16日);Lippincott Williams&Willkins Publishers)に記載されている。当業者であれば、関与する薬剤及びがんの特定の特性に基づいて、どの薬剤の組み合わせが有用であると考えられるかは理解できるものと考えられる。そのような薬剤には、エストロゲン受容体調節剤、プログラム細胞死1(PD-1)阻害剤、プログラム死-リガンド1(PD-L1)阻害剤、アンドロゲン受容体調節剤、レチノイド受容体調節剤、細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニル蛋白トランスフェラーゼ阻害薬、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬及び他の血管新生阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤、細胞増殖及び生存シグナル伝達の阻害剤、ビスホスホネート類、アロマターゼ阻害剤、siRNA治療剤、γ-セクレターゼ阻害剤、受容体チロシンキナーゼ(RTK)を妨害する薬剤並びに細胞周期のチェックポイントを妨害する薬剤を含む。本発明の化合物は、放射線療法と併用して投与すると特に有用である。
「エストロゲン受容体調節剤」とは、機序とは無関係に、受容体に対するエストロゲンの結合を妨害又は阻害する化合物を指す。エストロゲン受容体調節剤の例には、タモキシフェン、ラロキシフェン、イドキシフェン、LY353381、LY117081、トレミフェン、フルベストラント、4-[7-(2,2-ジメチル-1-オキソプロポキシ-4-メチル-2-[4-[2-(1-ピペリジニル)エトキシ]フェニル]-2H-1-ベンゾピラン-3-イル]-フェニル-2,2-ジメチルプロパノエート、4,4′-ジヒドロキシベンゾフェノン-2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン及びSH646を含むが、これらに限定されるものではない。
PD-1阻害剤には、ペンブロリズマブ(ランブロリズマブ)、ニボルマブ及びMPDL3280Aを含む。PDL-1阻害剤には、アテゾリズマブ、アベルマブ、及びデュルバルマブを含む。
「アンドロゲン受容体調節剤」とは、機序とは無関係に、アンドロゲンの受容体への結合を妨害又は阻害する化合物を指す。アンドロゲン受容体調節剤の例としては、フィナステリド及び他の5α-レダクターゼ阻害薬、ニルタミド(nilutamide)、フルタミド(flutamide)、ビカルタミド(bicalutamide)、リアゾロール(liarozole)及び酢酸アビラテロン(abiraterone)を含む。
「レチノイド受容体調節剤」とは、機序とは無関係に、レチノイドの受容体への結合を妨害又は阻害する化合物を指す。そのようなレチノイド受容体調節剤の例には、ベキサロテン(bexarotene)、トレチノイン、13-シス-レチノイン酸、9-シス-レチノイン酸、α-ジフルオロメチルオルニチン、ILX23-7553、トランス-N-(4′-ヒドロキシフェニル)レチンアミド及びN-4-カルボキシフェニルレチンアミドを含む。
「細胞傷害/細胞増殖抑制剤」とは、主として細胞の機能を直接妨害するか細胞の有糸分裂を阻害若しくは妨害することで細胞死を引き起こしたり、細胞増殖を阻害する化合物を指し、アルキル化剤、腫瘍壊死因子、インターカレーター、低酸素症活性化化合物、微小管阻害薬/微小管安定化剤、有糸分裂キネシン阻害薬、増殖因子及びサイトカインシグナル伝達経路に関与するキナーゼ類の阻害剤、抗代謝剤;生体応答調節剤;ホルモン/抗ホルモン治療剤、造血成長因子、モノクローナル抗体標的治療薬、トポイソメラーゼ阻害薬、プロテアソーム(proteosome)阻害剤、ユビキチンリガーゼ阻害剤及びオーロラキナーゼ阻害剤を含む。
細胞傷害/細胞増殖抑制剤の例には、セルテネフ、カケクチン、イホスファミド、タソネルミン(tasonermin)、ロニダミン、カルボプラチン、アルトレタミン、プレドニマスチン、ジブロモズルシトール、ラニムスチン、フォテムシチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、テモゾロミド、ヘプタプラチン(heptaplatin)、エストラムスチン、トシル酸インプロスルファン、トロホスファミド(trofosfamide)、ニムスチン、ジブロスピヂウム(dibrospidium)クロライド、プミテーパ(pumitepa)、ロバプラチン(lobaplatin)、サトラプラチン、プロフィロマイシン(profiromycin)、シスプラチン、イロフルベン、デキシホスファミド(dexifosfamide)、シス-アミンジクロロ(2-メチル-ピリジン)白金、ベンジルグアニン、グルホスファミド(glufosfamide)、GPX100、(トランス,トランス,トランス)-ビス-mu-(ヘキサン-1,6-ジアミン)-mu-[ジアミン-白金(II)]ビス[ジアミン(クロロ)白金(II)]テトラクロライド、ジアリジニルスペルミン、三酸化ヒ素、1-(11-ドデシルアミノ-10-ヒドロキシウンデシル)-3,7-ジメチルキサンチン、ゾルビシン(zorubicin)、イダルビシン、ダウノルビシン、ビスアントレン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピナフィド(pinafide)、バルルビシン、アムルビシン、アンチネオプラストン、3′-デアミノ-3′-モルホリノ-13-デオキソ-10-ヒドロキシカルミノマイシン、アナマイシン、ガラルビシン(galarubicin)、エリナフィド、MEN10755、4-デメトキシ-3-デアミノ-3-アジリジニル-4-メチルスルホニル-ダウノルビシン(WO 00/50032参照)、Rafキナーゼ阻害剤(例えば、Bay43-9006)及びmTOR阻害剤(例えば、WyethのCCI-779)を含むが、これらに限定されるものではない。
低酸素症活性化化合物の例には、チラパザミンがある。
プロテアソーム(proteosome)阻害剤の例には、ラクタシスチン及びMLN-341(Velcade)を含むが、これらに限定されるものではない。
微小管阻害薬/微小管安定化剤の例には、パクリタキセル、硫酸ビンデシン、3′,4′-ジデヒドロ-4′-デオキシ-8′-ノルビンカロイコブラスチン、ドセタキソール、リゾキシン、ドラスタチン、イセチオン酸ミボブリン、アウリスタチン(auristatin)、セマドチン、RPR109881、BMS184476、ビンフルニン(vinflunine)、クリプトフィシン(cryptophycin)、2,3,4,5,6-ペンタフルオロ-N-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、アンヒドロビンブラスチン、TDX258、エポチロン類(例えば、米国特許第6284781号及び同6288237号)及びBMS188797を含む。1例では、エポチロン類は、微小管阻害薬/微小管安定化剤には含まれない。
トポイソメラーゼ阻害薬のいくつかの例は、トポテカン、ヒカプタミン(hycaptamine)、イリノテカン、ルビテカン(rubitecan)、6-エトキシプロピオニル-3′,4′-O-エキソ-ベンジリデン-チャルトロイシン(chartreusin)、9-メトキシ-N,N-ジメチル-5-ニトロピラゾロ[3,4,5-kl]アクリジン-2-(6H)プロパンアミン、1-アミノ-9-エチル-5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3′,4′:b,7]-インドリジノ[1,2b]キノリン-10,13(9H,15H)ジオン、ルルトテカン(lurtotecan)、7-[2-(N-イソプロピルアミノ)エチル]-(20S)カンプトテシン、BNP1350、BNPI1100、BN80915、BN80942、リン酸エトポシド、テニポシド、ソブゾキサン、2′-ジメチルアミノ-2′-デオキシ-エトポシド、GL331、N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-9-ヒドロキシ-5,6-ジメチル-6H-ピリド[4,3-b]カルバゾール-1-カルボキサミド、アスラクリン(asulacrine)、(5a,5aB,8aa,9b)-9-[2-[N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-N-メチルアミノ]エチル]-5-[4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシフェニル]-5,5a,6,8,8a,9-ヘキサヒドロ(hexohydro)フロ(3′,4′:6,7)ナフト(2,3-d)-1,3-ジオキソール-6-オン、2,3-(メチレンジオキシ)-5-メチル-7-ヒドロキシ-8-メトキシベンゾ[c]-フェナントリジニウム、6,9-ビス[(2-アミノエチル)アミノ]ベンゾ[g]イソキノリン(isoguinoline)-5,10-ジオン、5-(3-アミノプロピルアミノ)-7,10-ジヒドロキシ-2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-6H-ピラゾロ[4,5,1-de]アクリジン-6-オン、N-[1-[2(ジエチルアミノ)エチルアミノ]-7-メトキシ-9-オキソ-9H-チオキサンテン-4-イルメチル]ホルムアミド、N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)アクリジン-4-カルボキサミド、6-[[2-(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]-3-ヒドロキシ-7H-インデノ[2,1-c]キノリン-7-オン及びジメスナである。
有糸分裂キネシン、特にヒト有糸分裂キネシンKSPの阻害薬の例は、刊行物WO03/039460、WO03/050064、WO03/050122、WO03/049527、WO03/049679、WO03/049678、WO04/039774、WO03/079973、WO03/099211、WO03/105855、WO03/106417、WO04/037171、WO04/058148、WO04/058700、WO04/126699、WO05/018638、WO05/019206、WO05/019205、WO05/018547、WO05/017190、US2005/0176776に記載されている。1例において、有糸分裂キネシンの阻害剤には、KSPの阻害剤、MKLP1の阻害剤、CENP-Eの阻害剤、MCAKの阻害剤及びRab6-KIFLの阻害剤を含むが、これらに限定されるものではない。
「ヒストンデアセチラーゼ阻害剤」の例には、SAHA、TSA、オキサムフラチン、PXD101、MG98及びスクリプタイドを含むが、これらに限定されるものではない。他のヒストンデアセチラーゼ阻害剤については、次の原稿;Miller,T.A.ら、J.Med.Chem.46(24):5097-5116(2003)に記載がある。
「有糸分裂進行に関与するキナーゼの阻害剤」には、オーロラキナーゼの阻害剤、Polo様キナーゼの阻害剤(PLK;特に、PLK-1の阻害剤)、bub-1の阻害剤及びbub-R1の阻害剤を含むが、これらに限定されるものではない。「オーロラキナーゼ阻害剤」の1例は、VX-680(トザセルチブ)である。
「抗増殖剤」には、G3139、ODN698、GEM231及びINX3001のようなアンチセンスRNA及びDNAオリゴヌクレオチド類、並びにエノシタビン、カルモフール、テガフール、ペントスタチン、ドキシフルリジン、トリメトレキサート、フルダラビン、カペシタビン、ガロシタビン、シタラビンオクホスフェート、フォステアビン(fosteabine)ナトリウム水和物、ラルチトレキセド、パルチトレキシド(paltitrexid)、エミテフール(emitefur)、チアゾフリン、デシタビン(decitabine)、ノラトレキセド(nolatrexed)、ペメトレキセド、ネルザラビン、2′-デオキシ-2′-メチリデンシスチジン、2′-フルオロメチレン-2′-デオキシシスチジン、N-[5-(2,3-ジヒドロ-ベンゾフリル)スルホニル]-N′-(3,4-ジクロロフェニル)尿素、N6-[4-デオキシ-4-[N2-[2(E),4(E)-テトラデカジエノイル]グリシルアミノ]-1-グリセロ-B-L-マンノ-ヘプトピラノシル]アデニン、アプリジン、エクチナサイジン、トロキサシタビン(troxacitabine)、4-[2-アミノ-4-オキソ-4,6,7,8-テトラヒドロ-3H-ピリミジノ[5,4-b][1,4]チアジン-6-イル-(S)-エチル]-2,5-チエノイル-L-グルタミン酸、アミノプテリン、5-フルオロウラシル、アラノシン(alanosine)、11-アセチル-8-(カルバモイルオキシメチル)-4-ホルミル-6-メトキシ-14-オキサ-1,11-ジアザテトラシクロ(7.4.1.0.0)-テトラデカ-2,4,6-トリエン-9-イル酢酸エステル、スワインソニン、ロメトレキソール、デクスラゾキサン(dexrazoxane)、メチオニナーゼ、2′-シアノ-2′-デオキシ-N4-パルミトイル-1-B-D-アラビノフラノシルシトシン、3-アミノピリジン-2-カルボキシアルデヒドチオセミカルバゾン及びトランスズマブのような代謝拮抗剤を含む。
モノクローナル抗体標的治療薬の例には、がん細胞特異若しくは標的細胞特異モノクローナル抗体に結合した細胞傷害剤又は放射性同位体を有する治療薬を含む。例には、ベキサールを含む。
「HMG-CoAレダクターゼ阻害薬」とは、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル-CoAレダクターゼの阻害薬を指す。使用可能なHMG-CoAレダクターゼ阻害薬の例としては、ロバスタチン(MEVACOR(登録商標);米国特許第4231938号、4294926号、4319039号参照)、シンバスタチン(simvastatin)(ZOCOR(登録商標);米国特許第4444784号、4820850号、4916239号参照)、プラバスタチン(pravastatin)(PRAVACHOL(登録商標);米国特許第4346227号、4537859号、4410629号、5030447号及び5180589号参照)、フルバスタチン(fluvastatin)(LESCOL(登録商標);米国特許第5354772号、4911165号、4929437号、5189164号、5118853号、5290946号、5356896号参照)、アトルバスタチン(atorvastatin)(LIPITOR(登録商標);米国特許第5273995号、4681893号、5489691号、5342952号参照)、ロスバスタチン(CRESTOR(登録商標) 米国再発行特許RE37314)及びセリバスタチン(cerivastatin)(リバスタチン(rivastatin)及びBAYCHOL(登録商標)とも称される;米国特許第5177080号参照)を含むが、これらに限定されるものではない。本発明の方法で用いることができる上記及び別のHMG-CoAレダクターゼ阻害薬の構造式は、M. Yalpani, ”Cholesterol Lowering Drugs”, chemistry & Industry, pp.85-89(1996年2月5日)の87頁並びに米国特許第4782084号及び4885314号に記載されている。本明細書で使用されるHMG-CoAレダクターゼ阻害薬という用語は、HMG-CoAレダクターゼ阻害活性を有する化合物の全ての薬学的に許容されるラクトン及び開環酸型(すなわち、ラクトン環が開環して遊離酸を形成している)並びに塩及びエステル型を含むものであり、従って、そのような塩、エステル、開環酸及びラクトン型の使用は本発明の範囲に含まれる。
「プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬」とは、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(FPTase)、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼI型(GGPTase-I)及びゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼII型(GGPTase-II、RabGGPTaseとも称される)を含む1種類又はいずれかの組合せのプレニルタンパク質トランスフェラーゼ酵素を阻害する化合物を指す。
プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬の例は、WO96/30343、WO97/18813、WO97/21701、WO97/23478、WO97/38665、WO98/28980、WO98/29119、WO95/32987、米国特許第5420245号、同5523430号、同5532359号、同5510510号、同5589485号、同5602098号、欧州特許公開0618221、欧州特許公開0675112、欧州特許公開0604181、欧州特許公開0696593、WO94/19357、WO95/08542、WO95/11917、WO95/12612、WO95/12572、WO95/10514、米国特許第5661152号、WO95/10515、WO95/10516、WO95/24612、WO95/34535、WO95/25086、WO96/05529、WO96/06138、WO96/06193、WO96/16443、WO96/21701、WO96/21456、WO96/22278、WO96/24611、WO96/24612、WO96/05168、WO96/05169、WO96/00736、米国特許第5571792号、WO96/17861、WO96/33159、WO96/34850、WO96/34851、WO96/30017、WO96/30018、WO96/30362、WO96/30363、WO96/31111、WO96/31477、WO96/31478、WO96/31501、WO97/00252、WO97/03047、WO97/03050、WO97/04785、WO97/02920、WO97/17070、WO97/23478、WO97/26246、WO97/30053、WO97/44350、WO98/02436及び米国特許第5532359号という刊行物及び特許に記載されている。血管新生に関するプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬の例については、European J.of Cancer,Vol.35,No.9,pp.1394-1401(1999)を参照する。
「血管新生阻害薬」とは、機序とは無関係に、新たな血管の形成を阻害する化合物に関する。血管新生阻害薬の例としては、チロシンキナーゼ受容体Flt-1(VEGFR1)及びFlk-1/KDR(VEGFR2)の阻害薬のようなチロシンキナーゼ阻害薬、表皮由来、線維芽細胞由来若しくは血小板由来の成長因子の阻害薬、MMP(基質金属プロテアーゼ)阻害薬、インテグリン遮断薬、インターフェロン-α、インターロイキン-12、ペントサンポリ硫酸、アスピリン及びイブプロフェンのような非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)のようなシクロオキシゲナーゼ阻害薬、並びにセレコキシブ(celecoxib)及びロフェコキシブ(rofecoxib)のような選択的シクロオキシゲナーゼ-2阻害薬(PNAS,Vol.89,p.7384(1992);JNCI,Vol.69,p.475(1982);Arch.Opthalmol.,Vol.108,p.573(1990);Anat.Rec.,Vol.238,p.68(1994);FEBS Letters,Vol.372,p.83(1995);Clin,Orthop.Vol.313,p.76(1995);J.Mol.Endocrinol.,Vol.16,p.1O7(1996);Jpn.J.Pharmacol.,Vol.75,p.105(1997);CancerRes.,Vol.57,p.1625(1997);Cell,Vol.93,p.705(1998);Intl.J.Mol.Med.,Vol.2,p.715(1998);J.Biol.Chem.,Vol.274,p.9116(1999))、ステロイド系抗炎症剤(副腎皮質ホルモン、無機質コルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレド(methylpred)、ベタメタゾン)、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチンA-4、スクアラミン、6-O-(クロロアセチル-カルボニル)-フマギロール、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン-1、アンギオテンシンII拮抗薬(Fernandezら、J.Lab.Clin.Med.105:141-145(1985))及びVEGFに対する抗体を含むが、これらに限定されるものではない(Nature Biotechnology,Vol.17,pp.963-968(October 1999);Kimら、Nature,362,841-844(1993);WO00/44777及びWO00/61186参照)。
血管新生を調節又は阻害し、本発明の化合物と併用することもできる他の治療薬には、凝血及びフィブリン溶解系を調節若しくは阻害する薬剤(Clin.Chem.La.Med.38:679-692(2000)の総説を参照)を含む。凝血及びフィブリン溶解の経路を調節若しくは阻害するそのような薬剤の例には、ヘパリン(Thromb.Haemost.80:10-23(1998)参照)、低分子量ヘパリン類及びカルボキシペプチダーゼU阻害薬(活性トロンビン活性化フィブリン溶解阻害薬[TAFIa]の阻害薬とも称される)(Thrombosis Res.101:329-354(2001)参照)を含むが、これらに限定されるものではない。TAFIa阻害薬は、米国特許出願第60/310927号(2001年8月8日出願)及び同60/349925号(2002年1月18日出願)に記載されている。
「細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤」とは、細胞周期チェックポイント信号を変換するタンパク質キナーゼを阻害することで、がん細胞をDNA損傷薬に対して増感させる化合物を指す。そのような薬剤には、ATR、ATM、Chkl及びChk2キナーゼの阻害薬並びにcdk及びcdcキナーゼ阻害薬を含み、具体例としては7-ヒドロキシスタウロスポリン、フラボピリドール、CYC202(サイクラセル)及びBMS-387032である。
「受容体チロシンキナーゼ(RTK)を妨害する薬剤」とは、RTKを阻害、従って発がん及び腫瘍進行に関与する機序を阻害する化合物を指す。そのような薬剤には、c-Kit、Eph、PDGF、Flt3及びc-Metの阻害剤を含む。さらなる薬剤には、Bume-Jensen and Hunter,Nature,411:355-365,2001によって記載されているRTKの阻害剤などがある。
「細胞増殖及び生存シグナル伝達経路の阻害剤」とは、細胞表面受容体の下流のシグナル伝達カスケードを阻害する化合物を指す。そのような薬剤には、セリン/トレオニンキナーゼの阻害剤(WO02/083064、WO02/083139、WO02/083140、US2004-0116432、WO02/083138、US2004-0102360、WO03/086404、WO03/086279、WO03/086394、WO03/084473、WO03/086403、WO2004/041162、WO2004/096131、WO2004/096129、WO2004/096135、WO2004/096130、WO2005/100356、WO2005/100344、US2005/029941、US2005/44294、US2005/43361、60/734188、60/652737、60/670469に記載のAktの阻害剤を含むが、これらに限定されるものではない。)、Rafキナーゼの阻害剤(例えばBAY-43-9006)、MEKの阻害剤(例えばCI-1040及びPD-098059)、mTORの阻害剤(例えばWyethCCI-779)及びPI3Kの阻害剤(例えばLY294002)を含む。
前述のように、NSAIDとの併用は、強力なCOX-2阻害薬であるNSAIDの使用に関するものである。本明細書に関して、NSAIDは、細胞アッセイ又はミクロソームアッセイによって測定して1μM以下のCOX-2阻害IC50を有する場合に強力である。
本発明はさらに、選択的COX-2阻害薬であるNSAIDとの併用をも包含するものである。本明細書に関して、COX-2の選択的阻害薬であるNSAIDとは、細胞アッセイ又はミクロソームアッセイによって評価されるCOX-1についてのIC50に対するCOX-2についてのIC50の比によって測定される、COX-1阻害に対するCOX-2阻害の特異性が少なくとも100倍であるものと定義される。そのような化合物には、米国特許第5,474,995号、米国特許第5,861,419号、米国特許第6,001,843号、米国特許第6,020,343号、米国特許第5,409,944号、米国特許第5,436,265号、米国特許第5,536,752号、米国特許第5,550,142号、米国特許第5,604,260号、米国特許第5,698,584号、米国特許第5,710,140号、WO94/15932、米国特許第5,344,991号、米国特許第5,134,142号、米国特許第5,380,738号、米国特許第5,393,790号、米国特許第5,466,823号、米国特許第5,633,272号及び米国特許第5,932,598号(これらはいずれも参照によって本明細書に組み込まれる)に開示のものを含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の治療方法で特に有用なCOX-2阻害薬は、3-フェニル-4-(4-(メチルスルホニル)フェニル)-2-(5H)-フラノン及び5-クロロ-3-(4-メチルスルホニル)フェニル-2-(2-メチル-5-ピリジニル)ピリジン又はこれらの薬学的に許容される塩である。
COX-2の特異的阻害薬であると記載され、本発明で有用な化合物には、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、パレコキシブ、BEXTRA(登録商標)及びCELEBREX(登録商標)又はこれらの薬学的に許容される塩を含むが、これらに限定されるものではない。
血管新生阻害薬の他の例には、エンドスタチオン(endostation)、ウクライン(ukrain)、ランピナーゼ(ranpinase)、IM862、5-メトキシ-4-[2-メチル-3-(3-メチル-2-ブテニル)オキシラニル]-1-オキサスピロ[2,5]オクト-6-イル(クロロアセチル)カーバメート、アセチルジナナリン(acetyldinanaline)、5-アミノ-1-[[3,5-ジクロロ-4-(4-クロロベンゾイル)フェニル]メチル]-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、CM101、スクアラミン、コンブレタスタチン、RPI4610、NX31838、硫酸化リン酸マノペンタオース(manopentaose)、7,7-(カルボニル-ビス[イミノ-N-メチル-4,2-ピロロカルボニルイミノ[N-メチル-4,2-ピロール]-カルボニルイミノ]-ビス-(1,3-ナフタレン・ジスルホネート)及び3-[(2,4-ジメチルピロール-5-イル)メチレン]-2-インドリノン(SU5416)を含むが、これらに限定されるものではない。
上記で使用される「インテグリン遮断薬」とは、生理的リガンドのαβインテグリンへの結合を選択的に拮抗、阻害又は妨害する化合物;生理的リガンドのαβインテグリンへの結合を拮抗、阻害又は妨害する化合物;生理的リガンドのαβ及びαβインテグリンの両方への結合を拮抗、阻害又は妨害する化合物;並びに毛細管内皮細胞上で発現される特定のインテグリンの活性を拮抗、阻害又は妨害する化合物を指す。その用語はまた、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ及びαβインテグリンの拮抗薬をも指す。その用語はまた、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ及びαβインテグリンのいずかの組合せの拮抗薬をも指す。
チロシンキナーゼ阻害薬のいくつかの具体例には、N-(トリフルオロメチルフェニル)-5-メチルイソオキサゾール-4-カルボキサミド、3-[(2,4-ジメチルピロール-5-イル)メチリデニル)インドリン-2-オン、17-(アリルアミノ)-17-デメトキシゲルダナマイシン、4-(3-クロロ-4-フルオロフェニルアミノ)-7-メトキシ-6-[3-(4-モルホニル)プロポキシル]キナゾリン、N-(3-エチニルフェニル)-6,7-ビス(2-メトキシエトキシ)-4-キナゾリンアミン、BBX1382、2,3,9,10,11,12-ヘキサヒドロ-10-(ヒドロキシメチル)-10-ヒドロキシ-9-メチル-9,12-エポキシ-1H-ジインドロ[1,2,3-fg:3′,2′,1′-kl]ピロロ[3,4-i][1,6]ベンゾジアゾシン-1-オン、SH268、ゲニステイン、STI571、CEP2563、4-(3-クロロフェニルアミノ)-5,6-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンメタンスルホネート、4-(3-ブロモ-4-ヒドロキシフェニル)アミノ-6,7-ジメトキシキナゾリン、4-(4′-ヒドロキシフェニル)アミノ-6,7-ジメトキシキナゾリン、SU6668、STI571A、N-4-クロロフェニル-4-(4-ピリジルメチル)-1-フタラジンアミン及びEMD121974を含む。
抗がん化合物以外の化合物との併用も、本発明の方法に包含される。例えば本発明の特許請求の化合物とPPAR-γ(すなわちPPAR-ガンマ)作働薬及びPPAR-δ(すなわち、PPAR-デルタ)との併用は、ある種の悪性腫瘍の治療において有用である。PPAR-γ及びPPAR-δは、核ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体γ及びδである。内皮細胞でのPPAR-γの発現並びにそれの血管新生における関与が文献で報告されている(J.Cardiovasc.Pharmacol.1998;31:909-913;J.Biol.Chem.1999;274:9116-9121;Invest.Ophthalmol Vis.Sci.2000;41:2309-2317参照)。さらに最近では、PPAR-γ作働薬が、イン・ビトロでVEGFに対する血管由来応答を阻害することが明らかになっている。トログリタゾン(troglitazone)及びマレイン酸ロシグリタゾン(rosiglitazone)の両方が、マウスでの網膜新血管形成の発達を阻害する(Arch.Ophthamol.2001;119:709-717)。PPAR-γ作働薬及びPPAR-γ/α作働薬の例には、チアゾリジンジオン類(DRF2725、CS-011、トログリタゾン、ロシグリタゾン及びピオグリタゾン(pioglitazone)など)、フェノフィブレート、ゲムフィブロジル、クロフィブレート、GW2570、SB219994、AR-H039242、JTT-501、MCC-555、GW2331、GW409544、NN2344、KRP297、NP0110、DRF4158、NN622、GI262570、PNU182716、DRF552926、2-[(5,7-ジプロピル-3-トリフルオロメチル-1,2-ベンゾイソオキサゾール-6-イル)オキシ]-2-メチルプロピオン酸(USSN09/782856に開示)及び2(R)-7-(3-(2-クロロ-4-(4-フルオロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)-2-エチルクロマン-2-カルボン酸(USSN60/235708及び60/244697に開示)を含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の別の例は、がん治療のための遺伝子療法との併用での本明細書に開示の化合物の使用である。がん治療に向けた遺伝子戦略の概説については、ホールらの報告(Hallら、Am J Hum Genet 61:785-789,1997)及びクーフェ(Kufe)らの報告(Cancer Medicine,5th Ed.,pp.876-889,BC Decker,Hamilton,2000)を参照する。遺伝子療法を用いて、腫瘍抑制遺伝子を送達させることが可能である。そのような遺伝子の例には、組換えウィルス介在遺伝子転移を介して送達することができるp53(例えば、米国特許第6069134号)、uPA/uPAR拮抗薬(″Adenovirus-Mediated Delivery of a uPA/uPAR Antagonist Suppresses Angiogenesis-Dependent Tumor Growth and Dissemination in MICE,″GENE Therapy,August 1998;5(8):1105-13)及びインターフェロン-γ(J Immunol 2000;164:217-222)を含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、固有多薬剤耐性(MDR)、特に輸送タンパク質の高レベル発現に関連するMDRの阻害薬と併用して投与することもできる。そのようなMDR阻害薬には、LY335979、XR9576、OC144-093、R101922、VX853及びPSC833(バルスポダール)のようなp-糖タンパク質(P-gp)阻害薬を含む。
本発明の化合物は、本発明の化合物の単独での使用又は放射線療法との併用によって生じる可能性がある急性、遅発性、遅発相及び期待性の嘔吐を含む吐き気若しくは嘔吐を治療するために、鎮吐剤と併用することができる。嘔吐の予防又は治療のため、本発明の化合物は、他の鎮吐剤、特にはニューロキニン-1受容体拮抗薬、5HT3受容体拮抗薬(オンダンセトロン、グラニセトロン、トロピセトロン及びザチセトロン(zatisetron)など)、GABAB受容体作働薬(バクロフェンなど)、コルチコステロイド(デカドロン(デキサメタゾン)、ケナログ、アリストコルト(Aristocort)、ナサリド(Nasalide)、プレフェリド(Preferid)、ベネコルテン(Benecorten)又は米国特許第2789118号、2990401号、3048581号、3126375号、3929768号、3996359号、3928326号及び3749712号に開示のもののような他の薬剤など)、抗ドーパミン薬(フェノチアジン類(例えばプロクロルペラジン、フルフェナジン、チオリダジン及びメソリダジン)、メトクロプラミド又はドロナビノール(dronabinol))と併用することができる。別の例では、ニューロキニン-1受容体拮抗薬、5HT3受容体拮抗薬及びコルチコステロイドから選択される鎮吐剤との併用療法が、本発明の化合物の投与で生じる可能性のある嘔吐の治療又は予防のために開示される。
本発明の化合物と併用されるニューロキニン-1受容体拮抗薬については、例えば米国特許第5162339号、5232929号、5242930号、5373003号、5387595号、5459270号、5494926号、5496833号、5637699号、5719147号;欧州特許公開EP0360390、0394989、0428434、0429366、0430771、0436334、0443132、0482539、0498069、0499313、0512901、0512902、0514273、0514274、0514275、0514276、0515681、0517589、0520555、0522808、0528495、0532456、0533280、0536817、0545478、0558156、0577394、0585913、0590152、0599538、0610793、0634402、0686629、0693489、0694535、0699655、0699674、0707006、0708101、0709375、0709376、0714891、0723959、0733632及び0776893;PCT国際特許公開WO90/05525、90/05729、91/09844、91/18899、92/01688、92/06079、92/12151、92/15585、92/17449、92/20661、92/20676、92/21677、92/22569、93/00330、93/00331、93/01159、93/01165、93/01169、93/01170、93/06099、93/09116、93/10073、93/14084、93/14113、93/18023、93/19064、93/21155、93/21181、93/23380、93/24465、94/00440、94/01402、94/02461、94/02595、94/03429、94/03445、94/04494、94/04496、94/05625、94/07843、94/08997、94/10165、94/10167、94/10168、94/10170、94/11368、94/13639、94/13663、94/14767、94/15903、94/19320、94/19323、94/20500、94/26735、94/26740、94/29309、95/02595、95/04040、95/04042、95/06645、95/07886、95/07908、95/08549、95/11880、95/14017、95/15311、95/16679、95/17382、95/18124、95/18129、95/19344、95/20575、95/21819、95/22525、95/23798、95/26338、95/28418、95/30674、95/30687、95/33744、96/05181、96/05193、96/05203、96/06094、96/07649、96/10562、96/16939、96/18643、96/20197、96/21661、96/29304、96/29317、96/29326、96/29328、96/31214、96/32385、96/37489、97/01553、97/01554、97/03066、97/08144、97/14671、97/17362、97/18206、97/19084、97/19942及び97/21702;英国特許公開2266529、2268931、2269170、2269590、2271774、2292144、2293168、2293169及び2302689に詳細に記載されている。そのような化合物の製造については、上記の特許及び公報(これらは参照によって本明細書に組み込まれる)に詳細に記載されている。
1例において、本発明の化合物と併用されるニューロキニン-1受容体拮抗薬は、米国特許第5719147号に記載の2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)-4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)モルホリン又は薬学的に許容されるその塩から選択される。
本発明の化合物は、貧血の治療において有用な薬剤とともに投与することもできる。そのような貧血治療薬は例えば、連続赤血球生成受容体活性化剤(エポエチンアルファなど)である。
本発明の化合物は、好中球減少症の治療に有用な薬剤とともに投与することもできる。そのような好中球減少症治療薬は例えば、ヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)のような好中球の産生及び機能を調節する造血成長因子である。G-CSFの例にはフィルグラスチムを含む。
本発明の化合物は、レバミソール、イソプリノシン及びザダキシン(Zadaxin)のような免疫強化剤とともに投与することもできる。
本発明の化合物は、生体異物、キニジン、チラミン、ケトコナゾール、テストステロン、キニーネ、メチラポン、カフェイン、フェネルジン、ドキソルビシン、トロレアンドマイシン、シクロベンザプリン、エリスロマイシン、コカイン、フラフィリン、シメチジン、デキストロメトルファン、リトナビル、インジナビル、アンプレナビル、ジルチアゼム、テルフェナジン、ベラパミル、コルチゾール、イトラコナゾール、ミベフラジル、ネファゾドン及びネルフィナビルを含むP450阻害剤との併用でがんを治療又は予防する上でも有用であり得る。
本発明の化合物は、シクロスポリンA、PSC833、GF120918、クレモホールEL、フミトレモルギンC、Ko132、Ko134、イレッサ、イマチニブ・メシレート、EKI-785、Cl1033、ノボビオシン、ジエチルスチルベストロール、タモキシフェン、レセルピン、VX-710、トリプロスタチンA、フラボノイド類、リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル、オメプラゾール、キニジン、ベラパミル、テルフェナジン、ケトコナゾール、ニフィデピン(nifidepine)、FK506、アミオダロン、XR9576、インジナビル、アンプレナビル、コルチゾール、テストステロン、LY335979、OC144-093、エリスロマイシン、ビンクリスチン、ジゴキシン及びタリノロールを含むPgp及び/又はBCRP阻害剤との併用でがんを治療又は予防する上でも有用であり得る。
本発明の化合物は、ビスホスホネート類(ビスホスホンネート類、ジホスホネート類、ビスホスホン酸類及びジホスホン酸類を含むと理解される)と併用して、骨肉腫を含むがんを治療又は予防する上でも有用であり得る。実施例ビスホスホネート類の例には、全ての薬学的に許容される塩、誘導体、水和物及び混合物を含むエチドロネート(Didronel)、パミドロネート(Aredia)、アレンドロネート(Fosamax)、リセドロネート(Actonel)、ゾレドロネート(Zometa)、イバンドロネート(Boniva)、インカドロネート又はシマドロネート、クロドロネート、EB-1053、ミノドロネート、ネリドロネート、ピリドロネート及びチルドロネートを含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、アロマターゼ阻害剤と併用して、乳がんを治療又は予防する上でも有用であり得る。アロマターゼ阻害剤の例には、アナストロゾール、レトロゾール及びエキセメスタンを含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、siRNA治療剤と併用して、がんを治療又は予防する上でも有用であり得る。
本発明の化合物は、γ-セクレターゼ阻害剤及び/又はNOTCHシグナル伝達の阻害剤と併用投与することもできる。そのような阻害剤には、WO01/90084、WO02/30912、WO01/70677、WO03/013506、WO02/36555、WO03/093252、WO03/093264、WO03/093251、WO03/093253、WO2004/039800、WO2004/039370、WO2005/030731、WO2005/014553、USSN10/957,251、WO2004/089911、WO02/081435、WO02/081433、WO03/018543、WO2004/031137、WO2004/031139、WO2004/031138、WO2004/101538、WO2004/101539及びWO02/47671(LY-450139を含む)に記載の化合物を含む。
本発明の化合物は、PARP阻害剤と併用して、がんを治療又は予防する上でも有用であり得る。
本発明の化合物は、次の治療剤:ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、アバレリクスアルデスロイキン;(Plenaxisデポー(登録商標));アルデスロイキン(Prokine(登録商標));アルデスロイキン(Proleukin(登録商標));アレムツズマブ(Campath(登録商標));アリトレチノイン(Panretin(登録商標));アロプリノール(Zyloprim(登録商標));アルトレタミン(Hexalen(登録商標));アミフォスチン(Ethyol(登録商標));アナストロゾール(Arimidex(登録商標));三酸化ヒ素(Trisenox(登録商標));アスパラギナーゼ(Elspar(登録商標));アザシチジン(Vidaza(登録商標));ベバクジマブ(bevacuzimab)(Avastin(登録商標));ベキサロテンカプセル(Targretin(登録商標));ベキサロテンゲル(Targretin(登録商標));ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標));ボルテゾミブ(Velcade(登録商標));ブスルファン静脈注射(Busulfex(登録商標));ブスルファン経口(Myleran(登録商標));カルステロン(Methosarb(登録商標));カペシタビン(Xeloda(登録商標));カルボプラチン(Paraplatin(登録商標));カルムスチン(BCNU(登録商標)、BiCNU(登録商標));カルムスチン(Gliadel(登録商標));カルムスチン+Polifeprosan 20インプラント(Gliadelウェハ(登録商標));セレコキシブ(Celebrex(登録商標));セツキシマブ(Erbitux(登録商標));クロラムブシル(Leukeran(登録商標));シスプラチン(Platinol(登録商標));クラドリビン(Leustatin(登録商標)、2-CdA(登録商標));クロファラビン(Clolar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)、Neosar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan注射(登録商標));シクロホスファミドシ(Cytoxan錠(登録商標));シタラビン(Cytosar-U(登録商標));シタラビン・リポソーム(DepoCyt(登録商標));ダカルバジン(DTIC-Dome(登録商標));ダクチノマイシン、アクチノマイシンD(Cosmegen(登録商標));ダルベポエチンアルファ(Aranesp(登録商標));ダウノルビシン・リポソーム(DanuoXome(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(Daunorubicin(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(Cerubidine(登録商標));デニロイキンジフチトクス(Ontak(登録商標));デクスラゾキサン(Zinecard(登録商標));ドセタキセル(Taxotere(登録商標));ドキソルビシン(AdriamycinPFS(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標)、Rubex(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin PFS注射(登録商標));ドキソルビシン・リポソーム(Doxil(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(Dromostanolone(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(Masterone注射(登録商標));エリオットB溶液(エリオットB溶液(登録商標));エピルビシン(Ellence(登録商標));エポエチンアルファ(epogen(登録商標));エルロチニブ(Tarceva(登録商標));エストラムスチン(Emcyt(登録商標));エトポシドリン酸(Etopophos(登録商標));エトポシド、VP-16(Vepesid(登録商標));エキセメスタン(Aromasin(登録商標));フィルグラスチム(Neupogen(登録商標));フロキスリジン(動脈投与)(FUDR(登録商標));フルダラビン(Fludara(登録商標));フルオロウラシル、5-FU(Adrucil(登録商標));フルベストラント(Faslodex(登録商標));ゲフィチニブ(Iressa(登録商標));ゲムシタラビン(Gemzar(登録商標));ゲムツズマブオゾガミシン(Mylotarg(登録商標));ゴセレリン酢酸(Zoladexインプラント(登録商標));ゴセレリン酢酸(Zoladex(登録商標));ヒストレリン酢酸(Histrelinインプラント(登録商標));ヒドロキシ尿素(Hydrea(登録商標));イブリツモマブチウキセタン(Zevalin(登録商標));イダルビシン(Idamycin(登録商標));イフォスファミド(IFEX(登録商標));イマチニブメシレート(Gleevec(登録商標));インターフェロンα-2a(RoferonA(登録商標));インターフェロンα-2b(IntronA(登録商標));イリノテカン(Camptosar(登録商標));レナリドマイド(Revlimid(登録商標));レトロゾール(Femara(登録商標));ロイコボリン(Wellcovorin(登録商標)、Leucovorin(登録商標));ロイプロリド酢酸(Eligard(登録商標));レバミゾール(Ergamisol(登録商標));ロムスチン、CCNU(CeeBU(登録商標));メクロレタミン、ナイトロジェンマスタード窒素(Mustargen(登録商標));メゲストロール酢酸(Megace(登録商標));メルファラン、L-PAM(Alkeran(登録商標));メルカプトプリン、6-MP(Purinethol(登録商標));メスナ(Mesnex(登録商標));メスナ(Mesnextabs(登録商標));メトトレキセート(Methotrexate(登録商標));メトキサレン(Uvadex(登録商標));マイトマイシンC(Mutamycin(登録商標));マイトタン(Lysodren(登録商標));マイトキサントロン(Novantrone(登録商標));ナンドロロンフェンプロピオン酸(Durabolin-50(登録商標));ネララビン(Arranon(登録商標));ノフェツモマブ(Verluma(登録商標));オプレルベキン(Neumega(登録商標));オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標));パクリタキセル(Paxene(登録商標));パクリタキセル(Taxol(登録商標));パクリタキセルタンパク質結合粒子(Abraxane(登録商標));パリフェルミン(Kepivance(登録商標));パミドロナト(Aredia(登録商標));ペガデマーゼ(Adagen(Pegademase Bovine)(登録商標));ペガスパルガーゼ(Oncaspar(登録商標));ペグフィルグラスチンム(Neulasta(登録商標));ペメトレキセド二ナトリウム(Alimta(登録商標));ペントスタチン(Nipent(登録商標));ピポブロマン(Vercyte(登録商標));プリカマイシン、ミタラマイシン(Mithracin(登録商標));ポルフィメールナトリウム(Photofrin(登録商標));プロカルバジン(Matulane(登録商標));キナクリン(Ataブライン(登録商標));ラスブリカーゼ(Elitek(登録商標));リツキシマブ(Rituxan(登録商標));リダフォロリムス;サルグラモスチン(Leukine(登録商標));サルグラモスチン(Prokine(登録商標));ソラフェニブ(Nexavar(登録商標));ストレプトゾシン(Zanosar(登録商標));スニチニブマレイン酸(Sutent(登録商標));タルク(Sclerosol(登録商標));タモキシフェン(Nolvadex(登録商標));テモゾロマイド(Temodar(登録商標));テニポシド、VM-26(Vumon(登録商標));テストラクトン(Teslac(登録商標));チオグアニン、6-TG(Thioguanine(登録商標));チオテパ(Thioplex(登録商標));トポテカン(Hycamtin(登録商標));トレミフェン(Fareston(登録商標));トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トシツモマブ/I-131トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トラスツズマブ(Herceptin(登録商標));トレチノイン、ATRA(Vesanoid(登録商標));ウラシルマスタード(Uracil Mustardカプセル(登録商標));バルルビシン(Valstar(登録商標));ビンブラスチン(Velban(登録商標));ビンクリスチン(Oncovin(登録商標));ビノレルビン(Navelbine(登録商標));ボリノスタット(Zolinza(登録商標))及びゾレドロネート(Zometa(登録商標))との併用でがんを治療又は予防する上でも有用であり得る。
1例において、第2の化合物として使用される血管新生阻害薬は、チロシンキナーゼ阻害薬、表皮由来成長因子阻害薬、線維芽細胞由来成長因子阻害薬、血小板由来成長因子阻害薬、MMP(基質金属プロテアーゼ)阻害薬、インテグリン遮断薬、インターフェロン-α、インターロイキン-12、ペントサンポリ硫酸、シクロオキシゲナーゼ阻害薬、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチン(combretastatin)A-4、スクアラミン、6-O-クロロアセチルカルボニル)-フマギロール(fumagillol)、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン-1又はVEGFに対する抗体から選択される。1例において、エストロゲン受容体調節剤は、タモキシフェン及びラロキシフェンである。
従って、本発明の範囲は、本特許請求の化合物の、エストロゲン受容体調節剤、アンドロゲン受容体調節剤、レチノイド受容体調節剤、細胞傷害剤、細胞傷害性/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬、逆転写酵素阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR-γ作働薬、PPAR-δ作働薬、固有多薬剤耐性阻害薬、鎮吐剤、貧血治療に有用な薬剤、好中球減少症の治療に有用な薬剤、免疫強化剤、細胞の増殖及び生存シグナル伝達の阻害剤、ビスホスホネート、アロマターゼ阻害剤、siRNA治療剤、γ-セクレターゼ及び/又はNOTCH阻害剤、受容体チロシンキナーゼ(RTK)を妨害する薬剤、細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤、並びに上記で列記されているいずれかの治療剤から選択される第2の化合物と組み合わせた使用を包含する。
包含されるのは、治療上有効量の本発明の化合物を、放射線療法との併用で、及び/又は、エストロゲン受容体調節剤、アンドロゲン受容体調節剤、レチノイド受容体調節剤、細胞傷害・細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬、逆転写酵素阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR-γ作動薬、PPAR-δ作動薬、固有多剤耐性阻害剤、制吐剤、貧血治療に有用な薬剤、好中球減少症治療に有用な薬剤、免疫増強薬、細胞の増殖及び生存シグナル伝達の阻害剤、ビスホスホネート、アロマターゼ阻害剤、siRNA治療剤、γ-セクレターゼ及び/又はNOTCH阻害剤、受容体チロシンキナーゼ(RTK)を妨害する薬剤、細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤及び本明細書で列記されているいずれかの治療剤から選択される第2の化合物との併用で、投与することを含むがんの治療方法である。
本発明のさらに別の例は、パクリタキセル又はトラスズマブとの併用で治療上有効量の本発明の化合物を投与することを含む、がんの治療方法を含む。
本発明はさらに、COX-2阻害剤との併用で治療上有効量の本発明の化合物を投与することを含む、がんの治療又は予防方法を含む。
本明細書で開示の治療組み合わせを、特定の疾患若しくは症状(例えば、細胞増殖障害)の予防、治療、抑制、改善若しくはリスク低下で使用される他の抗がん剤(これらに限定されるものではない)と組み合わせて用いることができる。1実施形態では、本明細書で開示の化合物を、本明細書で開示の化合物が有用である特定の疾患若しくは症状の予防、治療、抑制、改善若しくはリスク低下において使用される1以上の他の抗がん剤と組み合わせる。そのような他の活性剤は、本開示の化合物の前、同時若しくは順次に、それに関して一般に用いられる経路及び量で投与することができる。
本発明は、治療上有効量の本発明の化合物、並びに、エストロゲン受容体調節剤、アンドロゲン受容体調節剤、レチノイド受容体調節剤、細胞傷害・細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬、逆転写酵素阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR-γ作動薬、PPAR-δ作動薬、細胞の増殖及び生存シグナル伝達の阻害剤、ビスホスホネート、アロマターゼ阻害剤、siRNA治療剤、γ-セクレターゼ及び/又はNOTCH阻害剤、受容体チロシンキナーゼ(RTK)を妨害する薬剤、細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤及び本明細書で列記されているいずれかの治療剤から選択される第2の化合物を含む、がんの治療又は予防に有用な医薬組成物も含む。
いずれかの構成要素において、いずれかの可変要素が複数回現れる場合、その出現ごとの定義は、すべての他の出現での定義から独立している。また、置換基及び可変要素の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物を生じる場合にのみ可能である。置換基から環系中に引かれている線は、示された結合が置換可能な環原子のいずれかに結合していることができることを示している。その環系が二環式である場合、それは、その結合は二環部分のいずれかの環上のいずれか好適な原子に結合されることを意図する。
本発明の化合物上の置換基及び置換パターンは、化学的に安定であって、容易に入手可能な原料から当業界で公知の技術並びに下記に記載の方法によって容易に合成可能な化合物を提供できるように当業者により選択されることは、理解される。置換基自体が複数の基で置換されている場合、安定な構造が得られる限りにおいて、それらの複数の基は同一炭素上にあっても異なる炭素上にあっても良いことは理解される。さらに、「置換されていても良い」は、指定の基、遊離基又は部分による適宜の置換を意味する。
本発明は、構造式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物並びに薬学的に許容される塩、並びに前記遊離化合物又はそれらの薬学的に許容される塩の前駆体として使用される場合又は他の合成操作で使用される場合は、薬学的に許容されない塩を含む。
本発明の化合物は、薬学的に許容される塩の形態で投与することができる。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機又は有機塩基及び無機又は有機酸を含む薬学的に許容される非毒性の塩基又は酸から製造される塩を指す。「薬学的に許容される塩」という用語に包含される塩基性化合物の塩は、通常は、遊離塩基を好適な有機若しくは無機酸と反応させることで製造される本発明の化合物の無毒性塩を指す。本発明の塩基性化合物の代表的な塩には、以下の:酢酸塩、アスコルビン酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、4-ブロモベンゼンスルホン酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、シクロへキシルアミドスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジエチル酢酸塩、ジグルコン酸塩、2塩酸塩、ドデシル硫酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート(estolate)、エシレート(esylate)、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプテート(gluceptate)、グルコヘプタン酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩(glucuonate)、グルタミン酸塩、グリセロリン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩(glycollylarsanilate)、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソニコチン酸塩、イソチオン酸塩(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチルブロミド、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、メタンスルホン酸塩、ムコ酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピメリン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、トリフルオロ酢酸塩、トリフルオロメチルスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデコネート(undeconate)、吉草酸塩を含むが、これらに限定されるものではない。
さらに、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、好適な薬学的に許容されるその塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、亜マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの無機塩基から誘導される塩を含むが、これらに限定されるものではない。特に好ましいものは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、及びナトリウム塩である。
水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、アルコキシド類及びアンモニア、有機塩基、或いは塩基性アミノ酸などの塩基性試薬と、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物は、安定なアルカリ金属、アルカリ土類金属若しくは置換されていても良いアンモニウム塩を形成する。薬学的に許容される有機無毒性塩基から誘導される塩には、1級、2級及び3級アミン類、環状アミン類、ジシクロヘキシルアミン類及び塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、オルニチン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂類、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタモール、トロメタミンなどの塩を含む。低級アルキルハライド、例えば、塩化、臭化及びヨウ化メチル、エチル、プロピル及びブチル;硫酸ジアルキル類、例えば硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル;及び硫酸ジアミル類、長鎖ハライド類、例えば塩化、臭化及びヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリル、アラルキルハライド類、例えば臭化ベンジル及びフェニルなどで4級化されていても良い塩基性窒素含有基も含まれる。
立体異性体型を含む塩形成能力を有する式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物からの薬理的に許容される塩の製造は、公知の方法で、例えば、当量の所望の酸、塩基などを含む溶液と本発明の化合物を混合し、次に塩の濾過若しくは溶媒留去によって所望の塩を回収することによって行われる。本発明の化合物及びそれの塩は、水、エタノール又はグリセロールなどの溶媒と溶媒和物を形成することができる。本発明の化合物は、側鎖の置換基の種類に従って、酸付加塩及び同時に塩基との塩を形成することができる。
本発明は、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の全ての立体異性体型を包含する。式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物に存在する不斉中心は、全てが互いに独立に、(R)配置又は(S)配置を有することができる。キラル炭素への結合が本発明の構造式中で直線として描かれている場合、キラル炭素の(R)配置及び(S)配置の両方、従って、両方のエナンチオマー及びそれらの混合物がその式に包含されることは理解される。同様に、キラル炭素についてのキラル指定なしに化合物名が記載されている場合、キラル炭素の(R)配置及び(S)配置の両方、従って、個々のエナンチオマー及びそれらの混合物がその名称によって包含されることが理解される。具体的な立体異性体又はそれの混合物の製造は実施例で特定され、ここで、そのような立体異性体又は混合物が得られたが、それは、全ての立体異性体及びそれの混合物が本発明の範囲に含まれることを全く制限するものではない。
本発明は、全ての可能なエナンチオマー及びジアステレオマー及び2以上の立体異性体の混合物、例えばあらゆる比率でのエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物を含む。従って、エナンチオマーは、左旋性対掌体及び右旋性対掌体の両方としてのエナンチオマー的に純粋な形で、ラセミ体の形で、及びあらゆる比率での二つのエナンチオマーの混合物の形で本発明の主題である。シス/トランス異性の場合、本発明はシス型及びトランス型の両方並びに全ての比率でのこれらの型の混合物を含む。個々の立体異性体の製造は、所望に応じて、一般的方法による混合物の分離によって、例えばクロマトグラフィー又は結晶化によって、合成のための立体化学的に均一な出発材料の使用によって、又は立体選択的合成によって行うことができる。適宜に、立体異性体の分離前に、誘導体化を行うことができる。立体異性体の混合物の分離は、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の合成時の中間段階で行うことができるか、それを最終ラセミ生成物で行うことができる。絶対立体化学は、必要に応じて、既知の立体配置の立体中心を含む試薬で誘導体化される結晶性生成物又は結晶性中間体のX線結晶構造解析によって決定することができる。本発明の化合物が互変異性化し得る場合、全ての個々の互変異性体並びにそれらの混合物は、本発明の範囲に含まれる。本発明は、そのような全ての異性体、並びにそのようなラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物の塩、溶媒和物(水和物など)及び溶媒和塩を含む。
本発明の化合物において、原子はそれらの天然同位体の豊富さを示す場合があるか、1以上の原子を、同じ原子番号を持つが原子質量又は質量数が自然界で主に認められる原子質量又は質量数とは異なる特定の同位体が人工的に富化することができる。本発明は、具体的及び一般的に記載された化合物の全ての好適な同位体形態を包含するものとする。例えば、水素(H)の異なる同位体型としては、プロチウム(H)及び重水素(H)を含む。プロチウムは、自然界で見られる支配的な水素同位体である。重水素富化することで、イン・ビボ半減期の延長又は必要用量の低減のような、ある種の治療上の利点が得られることがあるか、生体サンプルの特性決定用の標準物として有用な化合物を提供することができる。同位体富化化合物は、当業者に周知の従来の技術又は本明細書における一般プロセス図式及び実施例に記載されたものに類似のプロセスにより、適切な同位体富化試薬及び/又は中間体を用い、必要以上の実験を行わずに製造することができる。
さらに、本発明の化合物は、非晶質型及び/又は1以上の結晶形態で存在することができ、従って、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の全ての非晶質及び結晶形態並びにそれらの混合物は本発明の範囲に含まれるものである。さらに、本発明の化合物の一部は、水(即ち、水和物)又は一般的有機溶媒と溶媒和物を形成することができる。そのような溶媒和物及び水和物、特に本発明の化合物の薬学的に許容される溶媒和物及び水和物も同様に、非溶媒和物及び無水物型とともに本発明の範囲に包含される。
本発明は構造式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物、又は他の一般構造式若しくは本明細書で記載若しくは特許請求される具体的化合物を含み、前記具体的な化合物又は当該式若しくは実施形態の範囲に入る化合物を包含する。
本発明は、構造式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物並びにそれらの塩、特には薬学的に許容される塩、そのような化合物の溶媒和物を含み、及び、別断の断りがない限りはそれの溶媒和塩型が可能である場合にはそのような型を含む。
本明細書において断りがある場合を除いて、「アルキル」は、指定数の炭素原子を有する分岐及び直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含む。アルキル基について一般に使用される略称を本明細書を通じて使用しており、例えば、メチルは、「Me」若しくはCHを含む従来の略称、又は、定義された末端基を持たない延長された結合である記号、例えば、
Figure 0007446282000007
のような末端基としての長い結合である記号によって表すことができ、エチルは、「Et」若しくはCHCHによって表すことができ、プロピルは、「Pr」若しくはCHCHCHによって表すことができ、ブチルは、「Bu」若しくはCHCHCHCHによって表すことができる。例えば、「C1-4アルキル」(または「C-Cアルキル」)は、全ての異性体を含む指定数の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐のアルキル基を意味する。例えば、構造:
Figure 0007446282000008
は、等価な意味を有する。C1-4アルキルには、n-、イソ-、sec-及びt-ブチル、n-及びイソプロピル、エチル及びメチルを含む。もし数が指定されていない場合は、直鎖又は分岐のアルキル基については1~4個の炭素原子が意図される。
「CCH」は、CHへの炭素原子三重結合を指す。
さらに、カルボン酸(-COOH)又はアルコール基が本発明の化合物に存在する場合、メチル、エチル又はピバロイルオキシメチルのようなカルボン酸誘導体の薬学的に許容されるエステル、又はO-アセチル、O-ピバロイル、O-ベンゾイル及びO-アミノアシルのようなアルコールのアシル誘導体も用いることができる。徐放製剤又はプロドラッグ製剤として使用するための溶解度又は加水分解特性を変えるための当業界で公知のエステル基及びアシル基が含まれる。
「Celite(登録商標)」(Fluka)珪藻岩は、珪藻土であり、「セライト」と称することができる。
「シクロアルキル」は、約3~約5個の環炭素原子を含む非芳香族環系を指す。単環式シクロアルキルの非限定的な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルを含む。
「複素環」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子及び少なくとも1個の環炭素原子を有する、飽和、部分不飽和又は芳香族環部分を指す。1実施形態において、前記ヘテロ原子は、酸素、硫黄又は窒素である。複数のヘテロ原子を含む複素環は、異なるヘテロ原子を含むことができる。複素環部分には、単環式及び多環式(例えば、二環式)の両方の環部分が含まれる。二環式環部分には、縮合、スピロ環及び架橋二環式環などがあり、いずれの環でも1以上のヘテロ原子を含み得る。分子の残りの部分に結合した環は、ヘテロ原子を含むことができるか、含むことができない、二環式複素環のどちらの環も、飽和、部分不飽和又は芳香族であることができる。その複素環は、環炭素原子、環酸素原子又は環窒素原子を介して分子の残りの部分に結合していることができる。複素環の非限定的な例を下記に記載する。
「複素環アルキル」は、炭素原子及びS、N、又はOから独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する安定な環状基を指す。「複素環アルキル」という用語は、置換された複素環アルキル基及び置換されていない複素環アルキル基の両方を含むものである。複素環アルキル基は、ハロゲン、CH、CF、又はCFHのような1~4個の基で置換されていることができる。環中に1個の炭素-炭素二重結合又は1個の炭素-窒素二重結合を有する5員環(例えば、2-ピロリニル、3-ピロリニルなど)は、「複素環アルキル」という用語に包含される。
「アリール」は、6~14個の環炭素原子、又はより具体的には6~10個の環炭素原子を含む芳香族単環式若しくは多環式環部分を指す。単環式アリール環には、フェニル及びナフチルを含むが、それらに限定されるものではない。多環式環には、ナフチル及びフェニルがC5-7シクロアルキル若しくはC5-7シクロアルケニル環に縮合している二環式環を含むが、これらに限定されるものではない。アリール基は、本明細書で定義の1以上の置換基で置換されていても良い。結合は、いずれの環のいずれの炭素原子を介したものであっても良い。
「ヘテロアリール」は、芳香族環系で提供される環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を含む芳香族単環式又は多環式環部分を指し、各ヘテロ原子は、S、N若しくはOから独立に選択される。ヘテロアリール二環式環系は、1個の環若しくは両方の環中に1以上のヘテロ原子を含むことができる。
一部の実施形態において、ヘテロアリール基は、環炭素原子及び芳香環系中で提供される1~4個の環ヘテロ原子を有する5~10員芳香環系であり、ここで、各ヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される(「5~10員ヘテロアリール」)。一部の実施形態において、ヘテロアリール基は、環炭素原子及び芳香環系中で提供される1~4個の環ヘテロ原子を有する5~8員芳香環系であり、ここで、各ヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される(「5~8員ヘテロアリール」)。一部の実施形態において、ヘテロアリール基は、環炭素原子及び芳香環系中で提供される1~4個の環ヘテロ原子を有する5~6員芳香環系であり、ここで、各ヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される(「5~6員ヘテロアリール」)。一部の実施形態において、前記5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する。一部の実施形態において、前記5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される1~2個の環ヘテロ原子を有する。一部の実施形態において、前記5~6員ヘテロアリールは、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される1個の環ヘテロ原子を有する。ある種の実施形態において、ヘテロアリール基の各例は、独立に置換されていても良く、例えば置換されていない(「置換されていないヘテロアリール」)又は1以上の置換基で置換されている(「置換されたヘテロアリール」)である。ある種の実施形態において、前記ヘテロアリール基は、置換されていない5~14員ヘテロアリールである。ある種の実施形態において、前記ヘテロアリール基は、置換された5~14員ヘテロアリールである。
1個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基には、ピロリル、フラニル及びチオフェニルを含むが、これらに限定されるものではない。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基には、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル及びイソチアゾリルを含むが、これらに限定されるものではない。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基には、トリアゾリル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリルを含むが、これらに限定されるものではない。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基には、テトラゾリルを含むが、これに限定されるものではない。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基には、ピリジニルを含むが、これに限定されるものではない。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基には、ピリダジニル、ピリミジニル及びピラジニルを含むが、これらに限定されるものではない。3若しくは4個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基には、それぞれトリアジニル及びテトラジニルを含むが、これらに限定されるものではない。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロアリール基には、アゼピニル、オキセピニル及びチエピニルを含むが、これらに限定されるものではない。例示的な5,6-二環式ヘテロアリール基には、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、インドリジニル及びプリニルを含むが、これらに限定されるものではない。例示的な6,6-二環式ヘテロアリール基には、ナフチリジニル、プテリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニル及びキナゾリニルを含むが、これらに限定されるものではない。
「置換されていても良い」は、「置換されていないか置換されている」を指すことから、本明細書に記載の一般構造式は、指定の任意の置換基を含む化合物並びに任意の置換基を含まない化合物を包含する。各置換基は、独立に、それが出現する各場合、一般構造式の定義の範囲内で定義される。
「置換されている」という用語は、指定されたものの原子上の1以上の水素が、指定された基からの選択によって置き換わっていることを意味し、但し既存の環境下でのその原子の通常の価数を超えるものではなく、そして、その置換によって安定な化合物となることを意味している。置換基及び/又は可変要素の組み合わせは、そのような組み合わせによって安定な化合物となる場合にのみ許容される。
式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物がその分子内に酸性基と塩基性基を同時に含む場合、本発明は、上記塩形態に加え、分子内塩又はベタイン(両性イオン)も包含する。塩は、当業者に公知である慣習的な方法によって、例えば、溶媒若しくは分散剤中で有機若しくは無機の酸若しくは塩基と組み合わせることによって、又は、他の塩からアニオン交換若しくはカチオン交換によって、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物から得ることができる。本発明はまた、生理的適合性が低いために医薬における使用に直接的には適していないが、例えば、化学反応のための中間体として又は生理的に許容される塩を製造するための中間体として使用することが可能な式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の全ての塩も包含する。
本発明は、プロドラッグ及び溶媒和物として作用する、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の誘導体も含む。本発明の範囲内でのイン・ビボで化合物に変換される本発明の化合物の薬学的に許容されるプロドラッグ修飾も、本発明の範囲に含まれるものである。患者に投与された後、プロドラッグは、体内で、血液中の加水分解のような通常の代謝プロセス若しくは化学プロセスによって、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物に変換される。そのようなプロドラッグには、式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の薬物吸収を高めるために高い生物学的利用能、組織特異性及び/又は細胞送達を示すものを含む。そのようなプロドラッグの効果は、親油性、分子量、電荷などの物理化学的特性、並びに薬物の浸透特性を決定する他の物理化学的特性の変更によって生じ得るものである。例えば、エステルは、利用可能なカルボン酸基のエステル化によって、又は化合物中の利用可能なヒドロキシ基でのエステル形成によって形成しても良い。同様に、不安定なアミドを形成することができる。本発明の化合物の薬学的に許容されるエステル又はアミドは、特にイン・ビボで加水分解されて酸(又は変換が起こる液若しくは組織のpHに応じて-COO)や又はヒドロキシ型に戻り得るプロドラッグとして作用するように製造することができることから、本発明の範囲に包含される。薬学的に許容されるプロドラッグ修飾の例には、-C1-6アルキルエステル及びフェニルエステルで置換された-C1-6アルキルを含む、これらに限定されるものではない。
いずれかの可変要素がいずれかの構成要素若しくは式Iにおいて複数回存在する場合、各場合でのそれの定義は、他のあらゆる場合でのそれの定義から独立である。さらに、置換基及び/又は可変要素の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物を生じる場合にのみ許容される。
特別な指定がない限り、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
例えば、
Figure 0007446282000009
のように、環原子が「X」などの可変要素によって表されている場合、その可変要素は、その可変要素の環位置にある原子を示すことによって定義され、その原子に関連する環結合は描かれない。例えば、上記環におけるXが窒素である場合、その定義は「N」を示し、それに関連する結合は描かない、例えば「=N-」は示さない。同様に、Xが、臭素で置換された炭素原子である場合、その定義は「C-Br」を示すものであり、それに関連する結合は描かない。例えば、
Figure 0007446282000010
は示さない。
本発明は、プロドラッグ及び溶媒和物として作用する式I、Ia、Ib若しくはIcIdの化合物の誘導体も含む。患者に投与した後にプロドラッグは、体内で、血液中での加水分解のような通常の代謝的若しくは化学的プロセスによって式I、Ia、Ib又はIcの化合物に変換される。そのようなプロドラッグには、式I、Ia、Ib若しくはIcの化合物の薬物吸収を高めるために高い生物学的利用能、組織特異性及び/又は細胞送達を示すものなどがある。そのようなプロドラッグの効果は、親油性、分子量、電荷のような物理化学的特性、並びに薬物の浸透特性を決定する他の物理化学的特性の変更によって生じ得る。
本発明は、薬学的に許容される媒体、添加剤及び/又は他の活性物質及び補助剤とともに、少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物及び/又は式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の薬学的に許容される塩及び/又は式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の任意の立体異性体型又は式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物の立体異性体型の薬学的に許容される塩を含む医薬品にも関する。
本発明による医薬品は、経口、吸入、直腸若しくは経皮投与により、又は皮下、関節内、腹腔内若しくは静脈注射によって投与することができる。経口投与が好ましい。式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物によるステントおよび身体で血液と接触することになる他の表面のコーティングが可能である。
本発明は、薬学的に許容される担体及び任意にさらなる好適な活性物質、添加剤若しくは補助剤を用いて、少なくとも一つの式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物を好適な投与形態とすることを含む、医薬品の製造方法にも関する。
好適な固体又は生薬製剤には、例えば粒剤、粉剤、コーティング錠、錠剤、(マイクロ)カプセル、坐剤、シロップ、ジュース、懸濁液、乳濁液、滴剤又は注射液及び活性物質の長期放出を行う製剤であり、それらの調製において、媒体、崩壊剤、結合剤、コーティング剤、膨張剤、推進剤及び滑沢剤、香味剤、甘味剤及び可溶化剤のような一般的な賦形剤を用いる。挙げることができる頻繁に使用される補助剤は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、乳糖、マンニトール及び他の糖類、タルク、乳糖、ゼラチン、デンプン、セルロース及びそれの誘導体、タラ肝油、ヒマワリ油、落花生油若しくはゴマ油などの動物性及び植物性油、ポリエチレングリコール並びに例えば無菌水及びグリセリンなどのモノ若しくは多価アルコールのような溶媒である。
本発明の化合物を用いる投与法は、患者の種類、動物種、年齢、体重、性別及び医学的症状;治療対象の症状の重度;投与経路;患者の腎機能及び肝機能;並びに使用される特定の化合物若しくはその塩のような多様な要素に応じて選択される。通常の技術を有する医師又は獣医であれば、症状を予防、消失又は進行停止するのに必要な薬剤の有効量を容易に決定及び処方できる。
指定の効果に用いる場合、化合物の経口用量は、約0.01mg/kg体重/日(mg/kg/日)~約30mg/kg/日、好ましくは0.025~7.5mg/kg/日、より好ましくは0.1~2.5mg/kg/日、最も好ましくは0.1~0.5mg/kg/日の範囲となる(別断の特定がない限り、有効成分の量は遊離塩基基準である。)。例えば、80kgの患者は、約0.8mg/日及び2.4g/日、好ましくは2~600mg/日、より好ましくは8~200mg/日、最も好ましくは8~40mg/kg/日の投与を受けると考えられる。従って、1日1回投与用に好適に調製された医薬品は、0.8mg~2.4g、好ましくは2mg~600mg、より好ましくは8mg~200mg、最も好ましくは8mg~40mg、例えば8mg、10mg、20mg及び40mgを含むものと考えられる。有利には、当該化合物は、1日2回、3回若しくは4回の分割用量で投与することができる。1日2回投与の場合、好適に調製された医薬品は、0.4mg~4g、好ましくは1mg~300mg、より好ましくは4mg~100mg、最も好ましくは4mg~20mg、例えば4mg、5mg、10mg及び20mgを含み得る。
静脈投与では、患者は、約0.01mg/kg体重/日(mg/kg/日)~約30mg/kg/日、好ましくは0.025~7.5mg/kg/日、より好ましくは0.1~2.5mg/kg/日、さらにより好ましくは0.1~0.5mg/kg/日を送達するのに十分な量で有効成分の投与を受けることになろう。そのような量は、多くの好適な方法で、例えば1回の長期間での又は1日数回での大容量の低濃度有効成分、短期間での、例えば1日1回での低容量高濃度有効成分で投与することができる。代表的には、約0.01~1.0mg/mL、例えば0.1mg/mL、0.3mg/mL、及び0.6mg/mLの濃度の有効成分を含む従来の静注製剤を調製し、0.01mL/kg患者体重及び10.0mL/kg患者体重、例えば0.1mL/kg、0.2mL/kg、0.5mL/kgの1日量で投与することができる。1例では、0.5mg/mLの濃度の有効成分を有する静注製剤投与を8mLで1日2回受ける80kgの患者は、1日当たり有効成分8mgの投与を受ける。グルクロン酸、L-乳酸、酢酸、クエン酸又は静注投与に許容できるpH範囲で妥当な緩衝能力を有するいずれか薬学的に許容される酸/共役塩基を緩衝剤として用いることができる。適切な緩衝剤及び製剤のpHの選択は、投与される薬剤の溶解度に応じて、当業者が容易に行うものである。
本発明の化合物は、文献で公知であるか実験手順で例示された他の標準的操作に加えて、下記の反応図式に示した反応を用いることで製造することができる。従って、下記で示す反応図式は、列挙される化合物や例示を目的として用いられている特定の置換基によって限定されるものではない。反応図式に示した置換基の番号付けは、特許請求の範囲で使用されるものと必ずしも相関しているものではなく、多くの場合、明瞭を期して、化合物に1個の置換基が結合しているように示しているが、上記の式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの定義下では複数の置換基が許容されても良い。
本発明の化合物の製造方法
一般的方法
本発明の化合物は、例えば刊行文書に記載の公知の方法によって公知の化合物又は市販の化合物から容易に製造することができ、下記で記載の製造方法によって製造することができる。本発明は、下記で記載の製造方法に限定されるものではない。本発明はまた、本発明の化合物の製造方法を含むものである。
留意すべき点として、構造式I、Ia、Ib、Ic若しくはIdの化合物がヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基又はチオール基のような反応性基をそれの置換基として有する場合、そのような基は、各反応段階で保護基によって十分に保護することができ、その保護基は十分な段階で除去することができる。そのような保護基の導入及び除去の方法は、保護される基及び保護基の種類に応じて十分に決定することができ、そのような導入及び除去は、例えばGreene,T.W.,ら、″Protective Groups in Organic Synthesis″,2007,4th Ed.,Wiley、New York、又はKocienski,P.,″Protecting Groups″1994,Thiemeの総覧セクションに記載の方法によって行われる。
留意すべき点として、化学名と構造の間の不一致が存在する場合、構造が優先すると理解される。
本発明は、本発明のいくつかの態様の例示として意図される実施例中で開示される具体的な実施形態による範囲に限定されるものではなく、機能的に均等である実施形態は、本発明の範囲に含まれる。実際、本明細書に示されたり記載されているものに加えて、本発明の各種改変は、関連する業界の当業者には明らかになるであろうし、添付の特許請求の範囲に含まれる。
使用される溶媒はいずれも市販されているものであり、それ以上精製せずに用いた。反応は、典型的には、窒素の不活性雰囲気下で無水溶媒を用いて行った。
使用した原料は、商業的入手先から入手可能であったか、文献手順に従って製造し、記載の手順に従って実験データを有した。
使用した略称は、下記の当業界で慣用的なものである。
ACN:アセトニトリル
AcOH:酢酸
ADDP:1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン
AIBN:α,α′-アゾイソブチロニトリル
Ar:アリール
Atm:気圧
Aq.:水系
9-BBN:9-ボラビシクロ(3.3.1)ノナン
BBN:ボラビシクロ(3.3.1)ノナン
BnBr:臭化ベンジル
BOC:ブチルオキシカルボニル
BSA:ウシ血清アルブミン
Bz:ベンゾイル
℃:摂氏
conc.:濃度
CDCl:重クロロホルム
CDOD:重メタノール
CO:一酸化炭素
CsCO:炭酸セシウム
CuBrMeS:臭化銅ジメチルスルフィド
DAST:ジエチルアミノ硫黄三フッ化物
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCA:ジクロロ酢酸
DCE:1,2-ジクロロエタン
DCM:ジクロロメタン
DDQ:2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノン
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DEAD:ジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート
DMAP:4-(ジメチルアミノ)ピリジン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMP:デス-マーチンペルヨージナン
DMTr:4,4′-ジメトキシトリチル
dppf:1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
DTT:ジチオトレイトール
eq:当量(モル)
EDC:N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N′-エチルカルボジイミド
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
g:グラム
h:時間
HATU:N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキサイド
HCl:塩酸
HMPA:ヘキサメチルホスホラミド
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
IBX:2-ヨードオキシ安息香酸
Im:イミダゾール
LCMS:液体クロマトグラフィー及び質量分析
LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
M:モル
m-CPBA:メタ-クロロ過安息香酸
MeCN:アセトニトリル
MeOH:メタノール
MePPhBr:メチルトリフェニルホスホニウムブロミド
MS:質量分析
MTBE:メチルtert-ブチルエーテル
mmol:ミリモル
mg:ミリグラム
min:分
mL:ミリリットル
N:規定
NaBH:水素化ホウ素ナトリウム
NaH:水素化ナトリウム
NaHCO:重炭酸ナトリウム
NaOH:水酸化ナトリウム
NaSO:硫酸ナトリウム
NHHCO:重炭酸アンモニウム
NHCl:塩化アンモニウム
nM:ナノモル
NMO:N-メチルモルホリン-N-オキサイド
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
NMR:核磁気共鳴
OTIPS:トリイソプロピルシリルエーテル
P(n-Bu):トリフェニルホスフィン
PDC:二クロム酸ピリジニウム
PdCl(dppf):[1,1-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(PPh:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
Ph:フェニル
PhP/PPh:トリフェニルホスフィン
PMP:P-メトキシベンジル
POCl:オキシ塩化リン(V)
Pol:ポリマー結合
psi:ポンド/平方インチ
pTsOH:p-トルエンスルホン酸
py:ピリジン
rt:室温
Rh(nbd)BF:ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート
RuPhos Pd G3:(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート
sat.:飽和
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
SM:原料
SOCl:塩化チオニル
t-BuOK:カリウムt-ブトキシド
TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム
TBAI:ヨウ化テトラブチルアンモニウム
TBDPS:tert-ブチルジフェニルシリル
TBDPSO:tert-ブチルジフェニルシリルエーテル
TBDPSCl:tert-ブチル(クロロ)ジフェニルシラン
TBHP:tert-ブチルヒドロペルオキシド
TEA:トリエチルアミン
Tf:トリフリル
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TIPS:トリイソプロピルシリル
TIPSOTf:トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホネート
TLC:薄層クロマトグラフィー
TMS:トリメチルシリル
TMSOTf:トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート
TsCl:トルエンスルホニルクロライド
TsOH:p-トルエンスルホン酸
Prep-TLC:分取TLC
μL:ミクロリットル
Xantphos Pd G3:メタンスルホナト[4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン](2′-アミノ-1,1′-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)
vol:体積。
一般的合成図式
以上、上記の具体例とともに本発明について説明したが、本発明の多くの変更、修正及び変形形態が当業者には明らかであろう。場合により、反応図式の段階を行う順序を変えて、反応を促進したり又は望ましくない反応を回避することができる。そのような変更、修正及び変形形態は、いずれも本発明の精神及び範囲に包含されるものである。原料及び中間体は、商業的入手先から購入されるか、公知の手順から製造されるか、他の形で例示される。
別断の断りがない限り、全ての変形形態はすでに定義されている通りである。全ての一般図式において、Arはアリール又はヘテロアリールを示唆する。
図式1
Figure 0007446282000011
図式1では、PPh及びDIADの存在下に、好適なArOHを式1の化合物と反応させ、次にTFAによる脱保護を行って、式2の化合物を得た。
図式2
Figure 0007446282000012
図式2では、核酸塩基上の脱離基をアンモニア源に置き換えて、式4の化合物を得た。
図式3
Figure 0007446282000013
図式3には、核酸塩基及び2′-アルコールを選択的に保護して3′-アルコールを得る3段階手順を記載している。次に、3′-アルコールを酸化し、次に5′-アルコールを選択的に脱保護してケトン10を得た。TMSアセチレンをケトン10に加え、次に適切に置換された芳香族若しくはヘテロ芳香族アルコールとのミツノブ反応によってエーテル14を得た。段階8及び9での脱保護によって、式16の化合物を得た。
図式4
Figure 0007446282000014
図式4に、最初にアルコール17をヨージド18に変換し、次に還元して化合物19を得ることで3,4-ジ置換メチルリボースを得る方法を示している。DDQ介在ナフチル除去と、それに続く得られたアルコールの酸化によってケトン21を得た。メチルリチウムによるケトン21の処理によって三級アルコール22を得て、それをp-トルエンスルホン酸で処理してトリオール23を得た。トリブチルホスフィン及びADDPによる処理によるイン・サイツでのエポキシド形成を行い、続いて、塩基性条件下で適切に置換された核酸塩基を加えてジオール25を得た。次に、ジオール25を、2,2-ジメトキシプロパンで保護し、次にTBAFによる処理でシリル保護基除去を行ってアルコール27を得た。アルコール27を酸化してアルデヒド28とし、続いて、オレフィン化して、オレフィン29を得た。アンモニア源で処理することで化合物30を得た。最後に、アルキルボロネート形成とそれに続くスズキカップリングによって式32の化合物を得た。
図式5
Figure 0007446282000015
図式5では、2,2-ジメトキシプロパン及びp-トルエンスルホン酸の存在下にアセトニドを形成し、続いて、塩基性条件下でトシレートを形成することで、トシレート37を得た。トシレートを、適切に置換されたアリール又はヘテロアリールアルコールで置き換えることでエーテル38を得て、それを酸性条件下で脱保護してトリオール39を得た。トリブチルホスフィン及びADDPによる処理によるイン・サイツでのエポキシド形成を行い、続いて、塩基性条件下で適切に置換された核酸塩基(塩基)を添加して、式41の化合物を得た。
図式6
Figure 0007446282000016
図式6では、アルコール42を酸化してケトン43とし、オレフィン化、アルキルボロネート形成に続いて、適切に置換されたアリール又はヘテロアリールヨージドとのパラジウム触媒カップリングを行って化合物46を得た。酸介在脱保護、イン・サイツでのエポキシド形成、次に塩基性条件下での適切に置換された核酸塩基(塩基)の添加によって、式49の化合物を得た。
図式7:
Figure 0007446282000017
図式7では、アセトニド及びシリルエーテル形成によってアルコール52を得た。酸化及びメチルマグネシウムブロミドの添加を行い、続いて、ワンポット酸介在アセトニド脱保護及びアセテート形成を行って化合物55を得た。適切に置換された核酸塩基のルイス酸触媒添加によって化合物56を得た。得られたヨージドの還元とそれに続くシリル基の脱保護によって、化合物58を得た。トシレート脱離基としてのアルコールの活性化とそれに続く適切に置換されたアリール又はヘテロアリールアルコールによる置換によって、式60の化合物を得た。
図式8:
Figure 0007446282000018
図式8では、化合物61におけるケタールの一つを選択的に脱保護し、次にオレフィン63に変換した。アルキルボロネート形成、適切に置換されたアリール又はヘテロアリールヨージドとのパラジウム触媒カップリング、残りのケタールの脱保護、続いて、適切に置換された核酸塩基の添加によって、式66の化合物を得た。
図式9:
Figure 0007446282000019
式68及び69の化合物は、次の手順で形成することができる(図式9)。化合物68はアンモニアによるアミノ分解を介して67から形成され、化合物69はメチルアミンによるアミノ分解を介して67から形成される。
図式10
Figure 0007446282000020
式75の化合物は、次の手順で形成することができる(図式10)。最初にトリフレート71を形成し、続いて、芳香族アミンで置き換えて化合物72を得る。クロライドをアンモニアで置き換え、アルキルボロネートを形成し、パラジウム触媒交差カップリングを行い、最後に酸による脱保護を行って、化合物75を得た。
図式11:
Figure 0007446282000021
式88の化合物は、図式11に記載の次の手順で形成することができる。デス-マーチンペルヨージナンによる処理によってアルコール76を酸化してアルデヒド77とし、続いて、ビニルマグネシウムブロミドによって処理して、アリルアルコール78を得る。アルコール78をトリフェニルシリルクロライドで処理し、続いて、コバルト触媒ポーソン-カーン条件によって二環式エノン80を形成する。エノン80を水素化ホウ素ナトリウムで還元し、無水酢酸によって処理して、アリルアセテート82を形成する。アリルアセテート82を適切に置換された核酸塩基(塩基)の存在下にパラジウム触媒アリルアルキル化条件に付して、化合物83を得る。得られたオレフィンを四酸化オスミウムでジヒドロキシ化して84を得る。シリルエーテルの脱保護及びアセトニド形成を行い、続いて、デス-マーチンペルヨージナンによる酸化及びオレフィン化を行って環外オレフィン86を得る。アルキルボロネート形成とそれに続くアリール又はヘテロアリールハライドとのパラジウム触媒交差カップリングによって化合物87を得た。アセトニドを酸で脱保護することで化合物88を得た。
図式12:
Figure 0007446282000022
式97の化合物は、図式12に記載の次の手順で形成することができる。アリルアセテート82を、適切に置換された核酸塩基(89)の存在下にパラジウム触媒アリルアルキル化条件に付して、化合物90を得た。得られたオレフィンを四酸化オスミウムでジヒドロキシ化して91を得る。シリルエーテルの脱保護及びアセトニド形成を行い、続いて、デス-マーチンペルヨージナンで酸化し、オレフィン化することで、環外オレフィン94を得る。アルキルボロネート形成とそれに続くアリール若しくはヘテロアリールブロミドとのパラジウム触媒交差カップリングによって化合物95を得た。クロライドをアンモニアで置き換え、続いて、アセトニドを酸で脱保護することで、化合物97を得た。
図式13:
Figure 0007446282000023
式102の化合物は、図式13に記載の次の手順で形成することができる。置換されたアミノ核酸塩基化合物99をBOC保護した。化合物98をミツノブ条件に付して、保護された核酸塩基(100)を導入して、化合物101を形成した。酸介在脱保護によって化合物102を得た。
図式14:
Figure 0007446282000024
式115の化合物は、図式14に記載の次の手順で形成することができる。キノリンヨージド103をスティル条件に付してオレフィン104を得た。次に、オゾン分解及びビニルグリニャル付加を行ってアルコール106を得た。アルキル化によってエン-イン107を得て、それをコバルト触媒条件に付して、エノン108を得た。還元及びカーボネート形成によってカーボネート110を得た。パラジウム触媒アリルアルキル化条件によって、二環化合物111を得た。オレフィンジヒドロキシ化及びアセトニド保護によって、ケタール113を得た。それに続くアンモニアによるクロライド置換及び酸脱保護を行って、化合物115を得た。
図式15:
Figure 0007446282000025
式126の化合物は、図式15に記載の次の手順で形成することができる。糖116をデス-マーチンペルヨージナンで酸化してケトン117を得た。ビニルグリニャル付加とそれに続くベンジル保護によってオレフィン119を得て、それを、引き続いてオゾン分解し、還元してアルコール120を得た。選択的アセトニド脱保護によってトリオール121を得て、それを酸化的に開裂させ、環化させて、ラクトール122を得た。ウィティッヒホモログ化によってオレフィン123を生成し、次にそれについてパラジウム触媒環化/アリール化を行って、二環式化合物124を得た。BClによって全体の脱保護を行い、続いて核酸塩基を導入することで、化合物126を得た。
図式16:
Figure 0007446282000026
式130の化合物は、図式16に記載の次の手順で形成することができる。化合物124のクロマトグラフィー精製によって、二環式化合物127を得た。BClによって全体の脱保護を行い、続いて、核酸塩基を導入することで化合物129を得た。アンモニアによるクロライド置き換えを行って、化合物130を得た。
中間体の合成
中間体1の合成図式
Figure 0007446282000027
中間体1:((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール
Figure 0007446282000028
段階1:(1R,4S)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-3-オン(50g、458mmol)、ジ-tert-ブチルジカーボネート(120g、550mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(5.6g、45.8mmol)のDCM(500mL)中混合物に、25℃でトリエチルアミン(69.5g、687mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液(1500mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(2000mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、0%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離して、(1R,4S)-tert-ブチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレートを得た。MS:154(M-55)。
段階2:(1R,4S)-tert-ブチル3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレート(40g、191mmol)のTHF(400mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下に-78℃でTHF(1.0L)中のフェニルハイポブロモセレノイト(hypobromoselenoite)(49.6g、210mmol)を滴下した。混合物を-78℃で2時間攪拌し、次にゆっくり昇温させて25℃とした。反応混合物を25℃で16時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液(500mL)によって反応停止し、DCMで抽出した(500mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、1%から20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離して、(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-6-(フェニルセラニル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレートを得た(二つの異性体の混合物)。MS: 390/392 (M-55/M-53). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)異性体 1: δ 7.73-7.59 (m, 2H), 7.44-7.26 (m, 3H), 4.65 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.38 (s, 1H), 3.55 (t, J = 3.4 Hz, 1H), 3.05 (q, J = 1.8 Hz, 1H), 2.29-2.16 (m, 1H), 2.04 (dt, J = 11.1, 1.4 Hz, 1H),1.31 (s, 9H).異性体 2: δ 7.73-7.59 (m, 2H), 7.44-7.26 (m, 3H), 4.73 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 3.6, 2.0 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 3.1 Hz, 1H), 3.05 (q, J = 1.8 Hz, 1H), 2.42 (dq, J = 10.7, 1.9 Hz, 1H), 2.29-2.16 (m, 1H), 1.36 (s, 9H).
段階3:(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-6-(フェニルセラニル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(33g、74.1mmol)のDCM(150mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下に-78℃で3-クロロ過安息香酸(20.1g、82mmol)を数回に分けて加えた。得られた混合物を-78℃で2時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液(100mL)によって反応停止し、DCMで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗生成物(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-6-(フェニルセレニニル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレートを得た。MS:462/464(M+1/M+3)。
段階4:(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-6-(フェニルセレニニル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(127g、274mmol)のDCE(1000mL)中の攪拌混合物に、25℃でトリエチルアミン(76mL、549mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で6時間攪拌した。反応液を冷却して室温とし、水(500mL)で反応停止した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し(100mLで2回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を濃縮乾固させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、0%から10%酢酸エチル/石油エーテルで溶離して、(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレートを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.20 7.20 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 3.42 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 2.40 (t, J = 1.8 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H).
段階5(方法A):(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレート(15g、52.1mmol)のトルエン(50mL)中の攪拌溶液に、25℃でPd(PPh(6.0g、5.2mmol)及びテトラメチルスタンナン(28.9mL、208mmol)を加えた。混合物を、封管中、100℃で6時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液(200mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を濃縮乾固させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル/DCM混合物(体積比、5/1)中の0%から3%EtOAcで溶離して、(1R,4S)-tert-ブチル5-メチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレートを得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 6.51-6.42 (m, 1H), 4.78 (p, J = 2.2 Hz, 1H), 3.12 (d, J = 2.8 Hz,1H), 2.25 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.12-2.10 (m, 1H), 1.87 (s, 3H), 1.40 (s, 9H).
段階5(方法B):(1R,4R)-tert-ブチル5-ブロモ-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレート(26g、90mmol)のTHF(250mL)中の攪拌溶液に、0℃でジメチル亜鉛(1Mトルエン中溶液、180mL、180mmol)及びビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.92g、1.8mmol)を滴下した。得られた混合物を20℃で16時間攪拌した、飽和NHCl水溶液(400mL)によって反応停止し、DCMで抽出した(500mLで2回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル及びDCM混合物(体積比=5:1)中の0%から3%EtOAcで溶離して、(1R,4S)-tert-ブチル5-メチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレートを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.53 - 6.47 (m, 1H), 4.82-4.80 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 1H), 2.28 (dt, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 2.12-2.10 (m, 1H), 1.90 (s, 3H), 1.43 (s, 9H).
段階6:(1R,4S)-tert-ブチル5-メチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレート(5g、22.4mmol)のtBuOH(25mL)/水(25mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下に0℃で4-メチルモルホリン4-オキサイド(5.25g、44.8mmol)を加えた。その後、酸化オスミウム(VIII)(18.5mL、22.4mmol、4%水溶液)を0℃で滴下した。混合物を室温で16時間攪拌した。飽和Na水溶液(30mL)を加えることで反応停止し、次にEtOAcで抽出した(30mLで4回)。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を濃縮乾固させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、0%から70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,4S,5R,6S)-tert-ブチル5,6-ジヒドロキシ-5-メチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレートを得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 5.54 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.96 (s, 1H), 4.04 (s, 1H), 3.49-3.37 (m, 1H), 2.37 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.11 (dd, J = 10.5, 1.8 Hz, 1H), 1.98-1.80 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.21 (s, 3H).
段階7:(1R,4S,5R,6S)-tert-ブチル-5,6-ジヒドロキシ-5-メチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.4g、5.4mmol)を脱水トルエンと共留去し(10mLで3回)、次にアセトン(10mL)に再溶解させた。この溶液に、4-メチルベンゼンスルホン酸(0.094g、0.5mmol)を加え、次に室温で2,2-ジメトキシプロパン(2.83g、27.2mmol)を加えた。得られた混合物を、環境温度で1時間攪拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液で中和してpH7とした。混合物を濃縮乾固させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、10%から50%酢酸エチル/石油エーテルで溶離して、(3aS,4R,7S,7aR)-tert-ブチル2,2,7a-トリメチル-6-オキソテトラヒドロ-4,7-メタノ[1,3]ジオキソロ[4,5-c]ピリジン-5(6H)-カルボキシレートを得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.39 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 4.21 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 2.71 (q, J = 1.6 Hz, 1H), 2.23-2.19 (m, 1H), 2.07-2.00 (m, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.53 (s, 9H), 1.49 (s, 3H), 1.48 (s, 3H).
段階8:(3aS,4R,7S,7aR)-tert-ブチル2,2,7a-トリメチル-6-オキソテトラヒドロ-4,7-メタノ[1,3]ジオキソロ[4,5-c]ピリジン-5(6H)-カルボキシレート(2.9g、9.8mmol)のMeOH(58mL)中溶液に、0℃でNaBH(0.74g、19.5mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(50mL)によって反応停止し、酢酸エチルで抽出した(60mLで3回)。合わせた有機層を濃縮乾固させた。残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製し、0%から40%EtOAc/石油エーテルで溶離した。回収した分画を合わせ、減圧下に濃縮して、tert-ブチル((3aS,4R,6R,6aR)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2,6a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)カーバメートを得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) 7.05 (br s, 1H), 4.49 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.77‐3.74 (m, 1H), 3.55‐3.44 (m, 1H), 3.31‐3.25 (m, 1H), 2.07‐1.97 (m, 1H), 2.21‐2.14 (m, 1H), 1.40 (s, 9H), 1.40-1.39 (m, 1H), 1.38 (s, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.23 (s, 3H).
段階9:tert-ブチル((3aS,4R,6R,6aR)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2,6a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)カーバメート(3.5g、11.6mmol)を、HCl(30mL、4Mメタノール中溶液)に溶かした。得られた溶液を環境温度で2時間攪拌した。溶液を濃縮して、(1R,2S,3R,5R)-3-アミノ-5-(ヒドロキシメチル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール塩酸塩の粗生成物を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (br s, 3H), 5.21 (br s, 1H), 4.60-4.31 (m, 2H), 3.52 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 10.5, 5.1 Hz, 1H), 3.32‐3.19 (m, 2H), 2.18‐2.07 (m, 1H), 2.00‐1.76 (m, 1H), 1.46‐1.36 (m, 1H), 1.10 (s, 3H).
段階10:(1R,2S,3R,5R)-3-アミノ-5-(ヒドロキシメチル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール塩酸塩(1.85g、9.4mmol)及び4,6-ジクロロ-5-(2,2-ジエトキシエチル)ピリミジン(2.73g、10.3mmol)の2-プロパノール(40mL)中の攪拌混合物に、25℃でN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(2.42g、18.7mmol)を加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、濃縮乾固させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から15%MeOH/DCM)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-3-((6-クロロ-5-(2,2-ジエトキシエチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを得た。MS:390(M+1)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.15 (s, 1H), 6.79 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.68-4.56 (m, 2H), 4.50-4.40 (m, 1H), 4.37-4.30 (m, 1H), 4.01 (s, 1H), 3.76-3.58 (m, 2H), 3.50-3.39 (m, 4H), 3.35-3.25 (m, 1H), 2.92-2.90 (m, 2H), 2.25-2.18 (m, 1H), 1.94-1.85 (m, 1H), 1.31-1.24 (m, 1H), 1.21-1.02 (m, 9H).
段階11:(1R,2S,3R,5R)-3-((6-クロロ-5-(2,2-ジエトキシエチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール(10g、25.6mmol)の1,4-ジオキサン(80mL)中の攪拌溶液に、室温でHCl水溶液(20mL、80mmol、4M水溶液)を滴下した。得られた混合物を50℃で0.5時間攪拌した。次に、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、飽和NaHCO水溶液で中和してpH約8~9とした。得られた混合物を濃縮乾固させ、残留物を、0%から10%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,2S,3R,5R)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを得た。MS:298(M+1)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (s, 1H), 7.89 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.10 (q, J = 9.6 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.27 (s, 1H), 4.05 (dd, J = 9.6, 7.2 Hz, 1H), 3.54 - 3.51 (m, 2H), 2.41 - 2.33 (m, 1H), 2.05‐1.95 (m, 1H), 1.73 - 1.66 (m, 1H), 1.21 (s, 3H).
段階12:(1R,2S,3R,5R)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール(2.03g、6.8mmol)を脱水トルエンと共留去し(10mLで3回)、次にアセトン(20mL)に再溶解させた。この溶液に、4-メチルベンゼンスルホン酸(0.12g、0.68mmol)を加え、続いて、2,2-ジメトキシプロパン(3.55g、34.1mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で1時間攪拌した。次に、溶液を飽和NaHCO水溶液で中和してpH約7~8とした。得られた混合物をEtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、0%から70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離して、((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを得た。MS: 338 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (s, 1H), 7.94 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.20-5.10 (m, 1H), 4.56 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.64 (dt, J = 10.5, 5.2 Hz, 1H), 3.54-3.35 (m, 1H), 2.44-2.26 (m, 2H), 2.28-2.11 (m, 1H), 1.49 (s, 6H), 1.26 (s, 3H).
中間体2の合成図式
Figure 0007446282000029
中間体2:(3R,3aS,6R,6aR)-2-メトキシヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a,6-トリオール
Figure 0007446282000030
段階1:(3aR,5S,6S,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(500g、1.92mol)の25℃のMeCN(2.50リットル)中溶液に、20~25℃にてIBX(807g、2.88mol)をゆっくり加えた。反応混合物を85~90℃で3時間攪拌した。混合物を濾過し、濃縮した。粗生成物(3aR,5R,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(5H)-オンをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.14 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.31 - 4.45 (m, 3H), 4.00 - 4.06 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.34 (s, 6H).
段階2:0~5℃に冷却した(3aR,5R,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(5H)-オン(500g、1.94mol)の脱水THF(2.50リットル)中溶液に、温度を0~5℃に維持しながら、ビニルマグネシウムブロミド(1M、3.87リットル)を加えた。反応を昇温させて15~20℃とし、0.5時間攪拌した。反応混合物を、NHCl水溶液(10リットル)に0~5℃で投入することで反応停止した。水層をMTBEで抽出した(3リットルで3回)。合わせた有機層をブライン(2リットル)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=1/0から5/1)によって精製して、(3aR,5R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。
段階3:NaH(105g、2.62mol、鉱油中60%分散品)のDMF(2.75リットル)中の15~20℃の溶液に、DMF(1リットル)中の(3aR,5R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(375g、1.31mol)を、15~20℃で滴下した。反応混合物を55~60℃で1時間攪拌し、BnBr(336g、1.96mol、233mL)を加えた。反応混合物を15~20℃でさらに5時間攪拌した。混合物を氷水(1.5リットル)に投入することで反応停止した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した(2リットルで3回)。合わせた有機層をNaHCO水溶液(1.5リットル)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソールを、それ以上精製せずに用いた。
段階4:(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(400g、1.06mol)のEtOAc(2リットル)中溶液に、15~20℃で過ヨウ素酸(250g、1.09mol)を加え、得られた混合物を1時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=20/1から0/1)によって精製して、(3aR,5S,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-カルボアルデヒドを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 9.58 (s, 1H), 7.26 - 7.43 (m, 5H), 5.97 (d, J = 3.20 Hz, 1H), 5.78-5.76 (m, 1H), 5.38 - 5.54 (m, 2H), 4.59 - 4.73 (m, 4H), 1.62 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
段階5:[Rh(nbd)]BF(6.14g、16.4mmol)のDCE(60mL)中懸濁液に、15~20℃でN下に1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン(6.10g、13.7mmol)を加えた。懸濁液を減圧下に脱気し、Hで3回パージし、Hを溶液に0.25時間吹き込んだ。反応混合物に再度Nを0.25時間流してHを除去した。DCE(60mL)中の(3aR,5S,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-カルボアルデヒド(50.0g、164mmol)を、上記溶液に15~20℃でN下に滴下した。混合物を75~80℃で12時間攪拌した。混合物を濾過し、溶媒を除去して、粗(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オンを得た。1H NMR: (400 MHz, CDCl3) δ: 7.5-7.25 (m, 5H), 5.94 (m, 1H), 4.69 (m, 1H), 4.63-4.57 (m, 2H), 4.18 (s, 1H), 2.40 - 2.56 (m, 3H), 1.68 - 1.74 (m, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.40 (s, 3H)
段階6:NaBH(37.3g、986mmol)を、(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オン(150g、493mmol)のMeOH(750mL)中混合物に0~5℃で加えた。混合物を0~5℃で1時間攪拌した。残留物を氷水(250mL)に投入し、水層を酢酸エチルで抽出した(250mLで3回)。合わせた有機層をブライン(125mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=20/1から0/1)によって精製して、(3aR,4aR,5R,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オールを得た。1H NMR: (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33 - 7.40 (m, 5H), 5.88 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.45 - 4.51 (m, 2H), 4.18 - 4.29 (m, 1H), 2.06 - 2.26 (m, 3H), 1.66 - 1.77 (m, 1H), 1.66 - 1.77 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.41 (s, 3H)
段階7:TsOH(10.8g、62.7mmol)のMeOH(150mL)中溶液に、15~20℃で3aR,4aR,5R,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オール(30.0g、97.9mmol)を加えた。混合物を15~20℃で12時間攪拌した。反応液を氷水(16mL)に投入し、NaCO水溶液(25mL)で中和した。水層を酢酸エチルで抽出した(100mLで4回)。合わせた有機分画をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=20/1から0/1)によって精製して、(3R,3aS,6R,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-2-メトキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,6-ジオールを得た。1H NMR: (400 MHz, CDCl3) δ: 7.26 - 7.40 (m, 5H), 4.93 - 5.03 (m, 1H), 4.52 - 4.76 (m, 1H), 4.33 - 4.45 (m, 1H), 4.00 - 4.19 (m, 1H), 3.78 - 3.97 (m, 1H), 3.46 (d, J = 7.6 Hz, 3H), 2.98 - 3.04 (m, 1H), 2.20 - 2.34 (m, 1H), 1.82 - 2.12 (m, 4H).
段階8:Pd(OH)/C(1.70g、2.42mmol、20重量%負荷量)をMeOH(150mL)中の(3R,3aS,6R,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-2-メトキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,6-ジオール(17.0g、60.7mmol)に15~20℃でN下に加え、続いて、酢酸(2.98g、49.5mmol、2.83mL)を加えた。懸濁液を減圧下に脱気し、Hで数回パージした。混合物をH(50psi)下に50~55℃で12時間攪拌した。反応混合物を濾過し、減圧下に濃縮して、(3R,3aS,6R,6aR)-2-メトキシヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a,6-トリオールを得た。1H NMR: (400 MHz, CDCl3)δ: 5.00 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22 - 4.18 (m, 1H), 4.16 - 4.13 (m, 2H), 3.76 - 3.83 (m, 1H), 3.47 (d, J = 13.8 Hz, 3H), 2.14 - 1.96 (m, 2H), 1.81 - 1.62 (m, 2H).
中間体3の合成図式
Figure 0007446282000031
中間体3:3-ブロモ-7-(((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン
Figure 0007446282000032
段階1:((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(95.0mg、0.280mmol)のメタノール(1.0mL)中溶液に、LiOMe(106mg、2.80mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間攪拌し、水(10mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(10mL)で抽出し、有機層をNaSOで脱水した。有機溶媒を減圧下に除去して、((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを得た。生成物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。MS: 336 (M+1). 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.43 (s, 1H), 7.07 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 12.1, 1.7 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.74 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 5.35 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.01 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H), 3.80 (dd, J = 12.2, 1.7 Hz, 1H), 3.63 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.65 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.35 (s, 3H).
段階2:((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(94.0mg、0.280mmol)、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(75.0mg、0.160mmol)、ヨウ化銅(3.05mg、0.0160mmol)及び1,10-フェナントロリン(5.77mg、0.0320mmol)のジオキサン(0.250mL)中溶液に、炭酸セシウム(78.0mg、0.240mmol)を加えた。得られた混合物を110℃で23時間攪拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、0%から25%)によって直接精製して、3-ブロモ-7-(((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS: 676/678 (M+1/M+3). 1H-NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 8.51 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.81 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 5.56 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 5.44 (dd, J = 6.1, 3.8 Hz, 1H), 5.00 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 4.21 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 4.09 (s, 3H), 4.05 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 1.71 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.42 (s, 3H).
中間体4の合成図式
Figure 0007446282000033
中間体4:(3a′R,4′R,6′S,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-オール
Figure 0007446282000034
段階1:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した10リットル四頸丸底フラスコに、D-リボフラノース(970g、6.46mol)、シクロヘキサノン(6.4リットル)、及び4-メチルベンゼン-1-スルホン酸(22.8g、132mmol)を入れた。得られた溶液を25℃で終夜攪拌した。得られた溶液を酢酸エチル5リットルで抽出し、有機層を合わせた。有機層を、飽和NaHCO水溶液5リットル及びHO 5リットルで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水した。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:1))によって精製して、2,3-O-1,1-シクロヘキサンジイル-D-リボフラノースを得た。
段階2:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、MePPhBr(1.83kg、5.13mol)及びテトラヒドロフラン(12.7リットル)を入れた。その後、0℃で15分以内でt-BuOK(657g、5.86mol)を加えた。この混合物に、0℃で2,3-O-1,1-シクロヘキサンジイル-D-リボフラノース(422g、1.83mol)を加えた。得られた溶液を25℃で1時間攪拌した。水20リットルを加えることで反応停止した。得られた溶液を酢酸エチル20リットルで抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水した。得られた混合物を濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:3))によって精製して、(R)-1-((2R,3S)-3-ビニル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタン-1,2-ジオールを得た。
段階3:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、(R)-1-((2R,3S)-3-ビニル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-2-イル)エタン-1,2-ジオール(630g、2.76mol)及びジクロロメタン(8.19リットル)を入れた。次に、過ヨウ素酸ナトリウム(588g、2.75mol)の水(4.41リットル)中溶液を滴下した。得られた混合物を25℃で30分間攪拌した。固体を濾去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムを介して精製した。生成物含有分画を合わせ、減圧下に濃縮して、(2S,3S)-3-ビニル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-2-カルボアルデヒドを得た。
段階4:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、(2S,3S)-3-ビニル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-2-カルボアルデヒド(637g、3.25mol)及びテトラヒドロフラン(7.96リットル)を入れた。次に、0℃で攪拌しながらブロモ(エテニル)マグネシウム(4.88リットル、1M THF中溶液)を滴下した。得られた混合物を0℃で10分間攪拌し、次に昇温させて室温とし、25℃でさらに1時間攪拌した。飽和NHCl水溶液7リットルを加えることで反応停止した。得られた溶液を酢酸エチル7リットルで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50)を用いるシリカゲルカラムを介して精製して、(R)-1-((2S,3R)-3-ビニル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オールを得た。
段階5:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、(R)-1-((2S,3R)-3-ビニル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オール(400g、1.78mol)、ジクロロメタン(12.8リットル)、及びグラブス触媒(24.3g)を入れた。混合物を25℃で24時間攪拌した。その混合物に、PDC(1.34kg、3.57mol)及び4Åモレキュラーシーブス(400g)を加えた。得られた混合物を25℃で4時間攪拌した。固体を濾去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:40))によって精製して、(3a′S,6a′S)-3a′,6a′-ジヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オンを得た。
段階6:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した10リットル四頸丸底フラスコに、(3a′S,6a′S)-3a′,6a′-ジヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オン(246g、1.27mol)及びテトラヒドロフラン(3.44リットル)を入れた。この混合物を攪拌しながら、それに-78℃でメチルリチウム(1.74リットル、2.79mol、1.6Mジエチルエーテル中溶液)を滴下した。混合物を-78℃で30分間攪拌し、昇温させて室温とし、攪拌を25℃でさらに1時間続けた。飽和NHCl水溶液3リットルを加えることで反応停止した。得られた溶液を酢酸エチル3リットルで抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:20))によって精製して、(3a′S,4′R,6a′S)-4′-メチル-4′,6a′-ジヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オールを得た。
段階7:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した10リットル三頸丸底フラスコに、(3a′S,4′R,6a′S)-4′-メチル-4′,6a′-ジヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オール(192g、913mmol)、ジクロロメタン(3.84リットル)、4Åモレキュラーシーブス(192g)、PDC(688g、1.83mol)、及び無水酢酸(747g、7.3mol)を入れた。混合物を25℃で終夜攪拌した。飽和NaCO水溶液1リットルを加えることで反応停止した。得られた溶液をジクロロメタン1リットルで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:50))によって精製して、(3a′R,6a′R)-6′-メチル-3a′,6a′-ジヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オンを得た。
段階8:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した2リットル三頸丸底フラスコに、CuBrMeS(8.43g、41.1mmol)及びテトラヒドロフラン(627mL)を入れた。次に、-78℃で攪拌しながら、ブロモ(エテニル)マグネシウム(548mL、2M THF中溶液、548mmol)を滴下した。この混合物に-78℃でHMPA(294g、1.64mol)を加え、次に(3a′R,6a′R)-6′-メチル-3a′,6a′-ジヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オン(57.0g、274mmol)及びクロロトリメチルシラン(148g、1.36mol)を加えた。得られた混合物を-78℃で3時間攪拌した。飽和NHCl水溶液500mLを加えることで反応停止した。得られた混合物を酢酸エチル1リットルで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:100))によって精製して、(3a′R,6′R,6a′R)-6′-メチル-6′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オンを得た。
段階9:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した2リットル三頸丸底フラスコに、(3a′R,6′R,6a′R)-6′-メチル-6′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-オン(32.2g、136mmol)及びメタノール(966mL)を入れた。この混合物に-30℃でCeCl・7HO(50.8g)を加え、次にNaBH(10.3g、273mmol)を加えた。得られた混合物を-30℃で15分間攪拌し、昇温させて室温とし、攪拌を25℃でさらに30分間続けた。酢酸エチル/石油エーテル(1:1)1リットルを加えることで反応停止した。固体を濾去した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル(1:70))によって精製して、(3a′R,4′R,6′S,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-オールを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 5.72‐5.66 (m, 1H), 5.03 ‐4.99 (m, 2H), 4.45 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.03‐3.99 (m, 1H), 2.51 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 1.98‐1.94 (m, 1H), 1.72‐1.52 (m, 9H), 1.43‐1.38 (m, 2H), 1.12 (s, 3H).
中間体5の合成図式
Figure 0007446282000035
中間体5:4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
段階1:ベンゾ[d]チアゾール-2-チオール(50g、300mmol)の1,4-ジオキサン(125mL)及び水(125mL)中の溶液に、0℃で水酸化カリウム(30g、540mmol)を加えた。過剰のクロロジフルオロメタンを、得られた混合物に5時間かけて吹き込んだ。リアクターを密閉し、混合物を室温で8時間攪拌してから、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(トリエチルアミンで中和)(0%から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、2-((ジフルオロメチル)チオ)ベンゾ[d]チアゾールを得た。MS: 218 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 8.05 - 8.02 (m, 1H), 7.89 - 7.86 (m, 1H), 7.67 - 7.41 (m, 3H). 19F-NMR (282 MHz, クロロホルム-d) δ -93.20 (s, CF2H).
段階2:2-((ジフルオロメチル)チオ)ベンゾ[d]チアゾール(11.1g、51mmol)のACN/CCl/水混合物(体積比=1:1:2、222mL)中溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(34.2g、160mmol)及び塩化ルテニウム(II)3水和物(33mg、0.13mmol)を少量ずつ加えた。得られた溶液を室温で3時間攪拌した。混合物を水(800mL)で希釈し、DCM(1500mL)で抽出した。有機層をブライン(800mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から20%酢酸エチル/DCM)によって精製して、2-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンゾ[d]チアゾールを得た。MS: 250 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.38 - 8.33 (m, 1H), 8.15 - 8.06 (m, 1H), 7.76 - 7.69 (m, 2H), 6.62 (t, J = 52 Hz, 1H). 19F-NMR (376 MHz, クロロホルム-d) δ -121.39 (s, CF2H).
段階3:2-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンゾ[d]チアゾール(116.5g、467mmol)のエタノール(700mL)中溶液に、室温でアルゴン雰囲気下、水素化ホウ素ナトリウム(26.5g、700mmol)を少量ずつ加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。粗取得物を室温でヘキサン(600mLで3回)で摩砕し、ナトリウムジフルオロメタンスルフィネートを得た。1H-NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 5.14 (t, J = 56 Hz, 1H). 19F-NMR (376 MHz, メタノール-d4) δ -128.92 (s, CF2H).
段階4:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(10g、65.1mmol)のDCM(150mL)及び水(60mL)中の溶液に、0℃でナトリウムジフルオロメタンスルフィネート(27g、195mmol)及びTFA(10.0mL、130mmol)を少量ずつ加えた。この混合物にtert-ブチルヒドロペルオキシド(5.5Mデカン中溶液、59mL、330mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で5日間攪拌してから、重炭酸ナトリウム(2M水溶液、110mL)で反応停止した。混合物をDCMで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(0%から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 204 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.40 (br s, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.31 (t, J = 54 Hz, 1H), 7.00 - 7.00 (m, 1H). 19F-NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -112.14 (s, CF2H).
中間体6の合成図式
Figure 0007446282000036
中間体6:2-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(12mL)に溶かしたメチル7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-カルボキシレート(0.52g、2.9mmol)を窒素でパージし、冷却して-78℃とした。その溶液に、メチルマグネシウムブロミド(1.4M、4.6mL、6.5mmol)を加え、反応液を昇温させて室温とし、1時間攪拌した。2時間後、追加のメチルマグネシウムブロミド(1.4M、4.6mL、6.5mmol)を-78℃で加え、反応液を18時間攪拌し、昇温させて室温とした。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、室温で1時間攪拌した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下に除去して、2-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)プロパン-2-オールを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS:178(M+1)。
中間体7の合成図式
Figure 0007446282000037
中間体7:4-クロロ-5-シクロプロピル-1H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
段階1:4-クロロ-5-ヨード-1H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(10.0g、35.8mmol)のTHF(119mL)中の攪拌混合物に、0℃でトリエチルアミン(12.5mL、89.0mmol)及び(2-(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(7.60mL、42.9mmol)を加えた。混合物を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。混合物を水で処理し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/DCM)によって精製して、4-クロロ-5-ヨード-7-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 410 (M+1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 5.60 (s, 2H), 3.57‐3.45 (m, 2H), 0.87‐0.75 (m, 2H), -0.10 (s, 9H).
段階2:4-クロロ-5-ヨード-7-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(12.2g、29.8mmol)、カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート(5.29g、35.7mmol)、炭酸セシウム(29.1g、89.0mmol)、及び[(ジ(1-アダマンチル)-ブチルホスフィン)-2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(2.17g、2.98mmol)のトルエン(135mL)/水(13.5mL)中混合物を窒素でパージし、100℃で10時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/DCM)によって精製して、4-クロロ-5-シクロプロピル-7-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS:324(M+1)。
段階3:4-クロロ-5-シクロプロピル-7-{[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(7.35g、22.7mmol)のDCM(91mL)中の攪拌溶液に、TFA(14.0mL、182mmol)を加えた。混合物を32℃で終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、濃縮し、EtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0-100%EtOAc/DCM)によって精製して、(4-クロロ-5-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メタノールを得た。MS: 224 (M+1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.59 (s, 1H), 7.49‐7.38 (m, 1H), 6.73‐6.59 (m, 1H), 5.53 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 2.20‐2.09 (m, 1H), 1.00‐0.85 (m, 2H), 0.71 ‐0.59 (m, 2H).
段階4:(4-クロロ-5-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メタノール(3.40g、15.2mmol)に、アンモニア(7N MeOH中溶液、58.6mL、410mmol)を加えた。溶液をそのまま10分間攪拌し、濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/DCM)によって精製して、4-クロロ-5-シクロプロピル-1H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 194 (M+1). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.34 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 2.17‐2.09 (m, 1H), 0.91‐ 0.86 (m, 2H), 0.68‐0.62 (m, 2H).
中間体8の合成図式
Figure 0007446282000038
中間体8:7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミン
段階1:メチル2-アミノ-4-ブロモ-6-フルオロベンゾエート(5.0g、20mmol)を窒素雰囲気下にTHF(40mL)に溶かし、冷却して0℃とした。水素化リチウムアルミニウム(1M THF中溶液、40.3mL、40.3mmol)を、攪拌溶液に滴下した。反応液を3時間攪拌し、冷却して0℃とした。水(2mL)、水酸化ナトリウム(1N水溶液、3mL)及び水(6mL)をその順で滴下することで反応停止した。硫酸マグネシウムを加え、30分間攪拌した。溶液をセライト(登録商標)層によって濾過し、減圧下に溶媒を除去した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%DCM/3:1EtOAc/EtOH)によって精製して、(2-アミノ-4-ブロモ-6-フルオロフェニル)メタノールを得た。MS:202/204(M-18/M-16)。
段階2:(2-アミノ-4-ブロモ-6-フルオロフェニル)メタノール(2.7g、12.27mmol)のDCM(61mL)中の攪拌溶液に、酸化マンガン(IV)(4.27g、49.1mmol)を加えた。反応液を40℃で18時間攪拌した。反応液をセライト(登録商標)層によって濾過し、EtOAcで洗い、溶媒を除去して、2-アミノ-4-ブロモ-6-フルオロベンズアルデヒドを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS:218/220(M+1/M+3)。
段階3:2-アミノ-4-ブロモ-6-フルオロベンズアルデヒド(1.20g、5.50mmol)をDMSO(11mL)に溶かした。その攪拌溶液に、2-フルオロアセトニトリル(1.2mL、22mmol)及び水酸化カリウム(0.055mL、0.83mmol)を加えた。反応混合物を80℃で18時間攪拌した。反応液をEtOAcで希釈し、水に加え、数分間攪拌したままとした。水層を分離し、EtOAcで洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に溶媒を除去した。取得物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンを得た。MS: 259/261 (M+1/M+3). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.89 (d, J = 11 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.32 (dd, J = 10, 1 Hz, 1H), 7.28 (s, 2H)
中間体9~10:段階1でアリール-エステルに、又は段階2でベンジルアルコール、又は段階3でアリール-アルデヒドを適切に置換し、中間体8で記載のプロトコールを用いて中間体9~10(表1に示したもの)を合成した。置換された試薬及び原料は、商業的に入手し、上記で報告のように合成し、又は文献で報告されている公知の経路によって合成した。
表1
Figure 0007446282000039
中間体11の合成図式
Figure 0007446282000040
中間体11:7-ブロモ-3-クロロ-8-フルオロキノリン-2-アミン
2-アミノ-4-ブロモ-3-フルオロベンズアルデヒド(1.8g、8.3mmol)及び鉄粉(4.6g、80mmol)を含むフラスコを窒素でパージし、THF(16.5mL)、トリクロロアセトニトリル(1.2mL、12mmol)を入れ、65℃まで終夜加熱させた。反応液を冷却して室温とし、濾過し、EtOAcで洗浄した。有機層を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/DCM)によって精製した。生成物含有分画を減圧下に濃縮した。残留物をTHF(50mL)に溶かし、N-プロピルジエタノールアミン-官能化シリカゲル(0.84mmol/g)を入れ、終夜攪拌した。シリカをセライト(登録商標)層によって濾去し、THF(50mL)で洗浄した。有機層を減圧下に濃縮して、7-ブロモ-3-クロロ-8-フルオロキノリン-2-アミンを得た。MS: 275/277 (M+1/M+3). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 7.48‐7.45 (m, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.26 (br s, 2H).
中間体12:アリール-アルデヒドを適切に置換し、中間体11に記載のプロトコールを用いて、表2中の中間体12を合成した。置換された原料は、商業的に入手し、上記で報告のように合成し、又は文献で報告されている公知の経路によって合成した。
表2
Figure 0007446282000041
中間体13の合成図式
Figure 0007446282000042
中間体13:4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
段階1:(3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3-ジオール(1.0g、3.8mmol)の脱水アセトニトリル(60mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下に(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(1.54g、6.1mmol)を滴下し、続いて、トリブチルホスフィン(1.4mL、5.7mmol)を滴下した。得られた混合物を35℃で1時間攪拌した。別の容器中、4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.1g、5.3mmol)の脱水アセトニトリル(25mL)中の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下に室温でDBU(0.86mL、5.7mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌した。DBU溶液を注射器によって上記のエポキシド含有溶液に移した。最終混合物を35℃で16時間攪拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)を加えることによって反応停止し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。生成物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-2-(4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3-オールを得た。MS: 448(M+1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (s, 1H), 7.61 - 7.21 (m, 7H), 6.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 5.21 - 5.14 (m, 3H), 4.94 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.72 - 4.66 (m, 2H), 2.85 - 2.75 (m, 1H), 2.59 - 2.54 (m, 1H), 2.28 - 2.25 (m, 1H), 2.07 - 2.00 (m, 1H). 19F NMR (282 MHz, DMS
O-d6) δ -109.36 (d, 1F), -114.08 (d, 1F).
段階2:(2R,3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-2-(4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3-オール(1.79g、4.00mmol)のDCM(20mL)中溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下に三塩化ホウ素(1M DCM中溶液、8.0mL、8.0mmol)を加えた。混合物を-78℃で2時間攪拌した。トリエチルアミン(2.2mL、16mmol)を-78℃で注意深く加えて反応停止し、混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。混合物を0℃で飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に投入した。混合物を酢酸エチル200mLで抽出した。有機層を水(30mL)及びブライン(60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 358(M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.81 (s, 1H), 7.59 - 7.09 (m, 2H), 6.07 - 6.04 (m, 1H), 5.50 - 5.47 (m, 1H), 5.31 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.14 - 5.09 (m, 2H), 4.94 - 4.89 (m, 1H), 4.40 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 2.80 - 2.67 (m, 1H), 2.51 - 2.41 (m, 1H), 2.13 - 2.06 (m, 1H), 1.71 - 1.65 (m, 1H). 19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -108.88 (d, 1F), -114.52 (d, 1F).
段階3:(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(670mg、1.87mmol)のアセトン(12mL)中混合物に、環境温度で2,2-ジメトキシプロパン(1.2mL、9.4mmol)及び4-メチルベンゼンスルホン酸(32mg、0.19mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を環境温度で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 398(M+1). 1H NMR (300 MHz, メタノール-d4) δ 8.74 (s, 1H), 7.40 - 7.05 (m, 2H), 6.27 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.09 - 5.06 (m, 2H), 4.63 (s, 1H), 2.94 - 2.72 (m, 2H), 2.57 - 2.50 (m, 1H), 2.19 - 2.08 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.44 (s, 3H). 19F NMR (282 MHz, メタノール-d4) δ -112.94 (d, 1F), -115.23 (d, 1F).
中間体14の合成図式
Figure 0007446282000043
中間体14:7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
段階1:(3R,3aS,6R,6aR)-2-メトキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a,6-トリオール(2g、10mmol)を脱水トルエン(5mLで3回)と共留去し、アセトン(50mL)に再溶解させた。この溶液に4-メチルベンゼンスルホン酸(0.091g、0.53mmol)を加え、続いて、2,2-ジメトキシプロパン(2.74g、26.3mmol)を加えた。得られた混合物を環境温度で1時間攪拌した。得られた溶液のpHを、0℃にて飽和NaHCO水溶液(50mL)で調節して8とした。得られた混合物をEtOAcで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 248.20 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 4.96 (s, 1H), 4.41 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.17 (s, 1H), 4.10 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.88-3.79 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.04-1.92 (m, 1H), 1.76-1.62 (m, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).当該カラムを45%から50%EtOAc/石油エーテルでさらに溶離して、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 248 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 4.92 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.00 (d, J = (5.4 Hz, 1H), 3.91-3.82 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 2.09-1.97 (m, 1H), 1.83-1.62 (m, 2H), 1.52-1.43 (m, 1H), 1.40 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).
段階2:水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散品、0.88g、22mmol)の脱水THF(20mL)中混合物に、環境温度でアルゴン雰囲気下にヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.67g、1.8mmol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(4.2g、18mmol)のTHF(15mL)中溶液を加えた。混合物を環境温度で0.5時間攪拌した。(ブロモメチル)ベンゼン(2.6mL、22mmol)のTHF(5mL)中溶液を、0℃で混合物に加えた。得られた混合物を環境温度で12時間攪拌した。反応混合物を0℃で飽和NHCl水溶液(100mL)で反応停止した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(300mLで2回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4S,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソールを得た。MS: 343(M+Na). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.33 - 7.25 (m, 5H), 4.96 - 4.94 (m, 1H), 4.59 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.19 - 4.17 (m, 1H), 3.77 - 3.70 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.04 - 1.97 (m, 1H), 1.85‐1.64 (m, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.29 (s, 3H).
段階3:(3aR,4S,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール(5.7g、18mmol)のアセトニトリル(150mL)及び水(100mL)中溶液に、環境温度で濃塩酸水溶液(8.6mL、103mmol)を滴下した。反応混合物を90℃で1時間攪拌した。得られた溶液のpH値を、0℃で1M NaOH水溶液によって7に調節した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%メタノール/DCM)によって精製して、(3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS:284(M+NH)。
段階4:(3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(1.7g、6.4mmol)の脱水アセトニトリル(100mL)中の攪拌混合物に、アルゴン雰囲気下に、トリブチルホスフィン(2.55mL、10mmol)を加え、続いて、室温で(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(2.4g、9.6mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌した。得られたエポキシド含有溶液を、それ以上精製せずに直接用いた。別の丸底フラスコに、4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.7g、13mmol)の脱水DMF(25mL)中溶液を入れた。これに、0℃でアルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散品)(0.77g、19mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌し、次にそれを、注射器によって前記で得られたエポキシド含有溶液に移した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加えることで反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をC18での逆相カラムクロマトグラフィー(0%から95%5mM NHHCO水溶液/ACN)によって精製して、(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 382(M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 7.74 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.36 - 7.25 (m, 5H), 6.73 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.41 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.24 (s, 1H), 4.55 - 4.50 (m, 2H), 4.27 - 4.19 (m, 2H), 3.92 - 3.86 (m, 1H), 2.67 (s, 3H), 2.02 - 1.98 (m, 3H), 1.60‐1.52 (m, 1H).
段階5:(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(2.4g、6.3mmol)の2,2-ジメトキシプロパン(50mL)中混合物に、アルゴン雰囲気下、環境温度で4-メチルベンゼンスルホン酸(0.11g、0.63mmol)を加えた。混合物を70℃で48時間攪拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 422(M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (s, 1H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.33 - 7.23 (m, 5H), 6.81 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.51 (q, J = 12.0 Hz, 2H), 4.42 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.93 - 3.87 (m, 1H), 2.67 (s, 3H), 2.47 - 2.41 (m, 1H), 2.03 - 1.99 (m, 1H), 1.95 - 1.83 (m, 2H), 1.55 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
段階6:7-((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.2g、2.9mmol)の無水MeOH(35mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下、環境温度で湿ラネーNi(8g、水中50重量%)を加えた。得られた混合物を60℃で5時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。生成物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 332(M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1H), 7.83 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.10 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.92 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.98 - 3.94 (m, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.43‐2.35 (m, 1H), 1.90‐1.84 (m, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
段階7:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(2.0g、6.04mmol)のDCM(60mL)中混合物に、25℃でアルゴン雰囲気下にデス-マーチンペルヨージナン(4.6g、11mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で1.5時間攪拌した。混合物を、飽和NaHCO水溶液(150mL)を加えることで反応停止し、EtOAcで抽出した(250mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4R,5aS,8aS)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オンを得た。MS: 330 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (s, 1H), 7.63 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.51 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.56 (s, 1H), 2.96 - 2.82 (m, 1H), 2.78 - 2.59 (m, 5H), 2.42 - 2.34 (m, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.46 (s, 3H).
段階8:ブロモ(メチル)トリフェニルホスホラン(5.8、16mmol)のTHF(30mL)中混合物に、-10℃でアルゴン雰囲気下にn-ブチルリチウム(2.5Mヘキサン中溶液、6mL、15mmol)を加えた。得られた混合物を-10℃で0.5時間攪拌した。これに、-10℃で(3aR,4R,5aS,8aS)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オン(1.9g、5.8mmol)のTHF(30mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を-10℃で1時間攪拌した。混合物を、飽和NHCl水溶液(150mL)を加えることで反応停止し、DCMで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。328(M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1H), 7.68 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.13 - 5.11 (m, 2H), 4.61 (s, 1H), 2.67 (s, 3H), 2.61 - 2.40 (m, 3H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.56 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
中間体15の合成図式
Figure 0007446282000044
中間体15:7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
段階1:(3aR,5S,6R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(200g、768mmol)のDCM(1000mL)中の攪拌溶液に、室温で重クロム酸ピリジニウム(170g、760mmol)及び無水酢酸(220mL、2.3mol)を加えた。得られた混合物を40℃で2時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から40%EtOAc/石油エーテルによって精製して、(3aR,5R,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オンを得た。MS: 276 (M+NH4). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 6.11 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.42 - 4.31 (m, 2H), 4.10 - 3.95 (m, 2H), 3.44 - 3.39 (m, 1H), 1.46 - 1.41 (m, 6H), 1.31 (s, 6H).
段階2:(3aR,5R,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オン(160g、600mmol)のTHF(1500mL)中の攪拌溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下にビニルマグネシウムブロミド(1M THF中溶液、900mL、900mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を飽和NHCl水溶液(500mL)で反応停止した。混合物をEtOAcで抽出した(1000mLで3回)。合わせた有機層をブライン(1000mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から15%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5R,6R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 304(M+NH4). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.81 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.77 - 5.67 (m, 1H), 5.40 - 5.36 (m, 1H), 5.29 - 5.26 (m, 1H), 5.24 - 5.19 (m, 1H), 4.20 - 4.16 (m, 1H), 4.08 - 4.06 (m, 1H), 4.02 - 3.96 (m, 1H), 3.79 - 3.69 (m, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.36 - 1.20 (m, 9H).
段階3:水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散品、28g、700mmol)をアルゴン雰囲気下に無水DMF(1000mL)に懸濁させ、混合物を冷却して0℃とした。(3aR,5R,6R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(133g、465mmol)の無水DMF(300mL)中溶液を、45分間の期間をかけて滴下した。混合物を50℃で1時間攪拌し、次に冷却して0℃とした。ブロモメチルベンゼン(160g、930mmol)を滴下し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(1300mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(1000mLで3回)。合わせた有機層をブライン(2000mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から20%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソールを得た。MS: 394(M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.40 - 7.24 (m, 5H), 5.89 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 5.86 - 5.76 (m, 1H), 5.49 - 5.36 (m, 2H), 4.79 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.55 - 4.46 (m, 2H), 4.14 - 4.02 (m, 2H), 3.90 - 3.85 (m, 1H), 3.74 - 3.69 (m, 1H), 1.50 (s, 3H), 1.30 (s, 3H), 1.27 (s, 3H), 1.24 (s, 3H).
段階4:(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(130g、350mmol)を80%酢酸水溶液(900mL)に溶かし、反応混合物を50℃で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、トルエンと共留去した(300mLで2回)。残留物を、EtOAc(1000mL)と飽和NaHCO水溶液(900mL)の間で分配した。有機層を合わせ、減圧下に濃縮して、1-((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)エタン-1,2-ジオールを得た。生成物をそれ以上精製せずに用いた。MS:354(M+NH)。
段階5:1-((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)エタン-1,2-ジオール(60g、180mmol)のTHF(100mL)中の攪拌溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(60g、270mmol)の水(100mL)中溶液を加えた。反応液を室温で1時間攪拌した。水(200mL)を加え、得られた混合物をDCMで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層をブライン(800mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から30%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5S,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-カルボアルデヒドを得た。MS: 322(M+NH4). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 9.58 (s, 1H), 7.42 - 7.28 (m, 5H), 6.01 - 5.97 (m, 1H), 5.81 - 5.74 (m, 1H), 5.55 - 5.41 (m, 2H), 4.75 - 4.62 (m, 4H), 1.62 (s, 3H), 1.41 (s, 3H).
段階6:ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート(0.74g、2.0mmol)及び1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン(1.1g、2.4mmol)をDCE(70mL)に懸濁させた。混合物を室温でアルゴン雰囲気下に10分間攪拌した。続いて、その溶液に水素を10分間吹き込み、次にアルゴンを20分間再度流した。上記の溶液に、DCE(120mL)中の(3aR,5S,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-カルボアルデヒド(6g、20mmol)を滴下し、混合物を75℃で20時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から15%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オンを得た。MS: 322(M+NH4). 1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 7.40 - 7.31 (m, 5H), 5.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.67 - 4.61 (m, 2H), 4.19 (s, 1H), 2.58 - 2.43 (m, 3H), 1.82 - 1.68 (m, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.42 (s, 3H).
段階7:ブロモ(メチル)トリフェニルホスホラン(28.3g、79mmol)のTHF(109mL)中の攪拌混合物に、n-ブチルリチウム(2.5Mヘキサン中溶液、28mL、71mmol)を-60℃でアルゴン雰囲気下に滴下した。得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した。上記の溶液に、注射器で-60℃にて、THF(110mL)中の(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オン(8.6g、28.3mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。0℃で混合物を飽和ブライン水溶液(200mL)で反応停止した。混合物をEtOAcで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水して、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソールを得た。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.34 - 7.25 (m, 5H), 5.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.23 - 5.22 (m, 1H), 5.10 - 5.09 (m, 1H), 4.68 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.44 (s, 1H), 2.49 - 2.39 (m, 2H), 2.22 - 2.16 (m, 1H), 1.63 - 1.55 (m, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.32 (s, 3H).
段階8:(3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(6.8g、22mmol)に、0℃でTFA(45mL)の水溶液(水11mL)を加えた。得られた混合物を室温で0.25時間攪拌した。混合物を2M NaOH水溶液で中和し、EtOAcで抽出した(200mLで4回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から70%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3-ジオールをアノマー中心での二つのジアステレオマーの5:4比混合物として得た。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.37 - 7.24 (m, 5H), 6.51 - 6.06 (m, 1H), 5.25 - 4.87 (m, 4H), 4.68 - 4.36 (m, 3H), 3.87 - 3.76 (m, 1H), 2.57 - 2.33 (m, 2H), 2.10 - 1.72 (m, 2H).
段階9:(3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3-ジオール(5.0g、19mmol)の脱水アセトニトリル(63mL)中の攪拌溶液に、注射器により室温で0.5分間かけてアルゴン雰囲気下にアセトニトリル(63mL)中の(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(7.2g、29mmol)を滴下した。注射器によって室温で5分間かけてトリブチルホスフィン(7.6mL、31mmol)を加えた。反応溶液を室温で約5分間攪拌した。反応混合物を46℃で3時間攪拌した。得られたエポキシド混合物を直接用いた。並行して、別の丸底フラスコに、室温でアルゴン雰囲気下に4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(5.6g、36mmol)の脱水アセトニトリル(30mL)及びDBU(5.2mL、34mmol)中溶液を入れた。得られた混合物を室温で30分間攪拌した。次に、DBUを含有する溶液を、エポキシド中間体を含む上記の混合物に注射器によって室温でアルゴン雰囲気下に移した。得られた混合物を46℃で2時間攪拌し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3-オールを得た。MS: 398(M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (s, 1H), 7.96 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.45 - 7.28 (m, 5H), 6.80 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.83 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 16.0 Hz, 2H), 4.92 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.67 (s, 1H), 4.61 - 4.58 (m, 1H), 2.84 - 2.78 (m, 1H), 2.56 - 2.51 (m, 1H),
2.19 - 2.13 (m, 1H), 2.09‐2.04 (m, 1H).
段階10:(2R,3R,3aS,6aR)-3a-(ベンジルオキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3-オール(690mg、1.7mmol)のDCM(10mL)中溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下にトリクロロボラン(1M DCM中溶液、3.5mL、3.5mmol)を滴下した。得られた溶液を-78℃で3時間攪拌した。反応混合物を、TEA(1.0mL、7.0mmol)を加えることによって反応停止し、-78℃で0.5時間攪拌した。反応溶液を、0℃で高攪拌しながら飽和NaHCO水溶液(150mL)に投入した。混合物をEtOAcによって抽出した(200mLで3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。粗残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 308(M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (s, 1H), 7.95 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.38 (s, 1H), 5.12 - 5.07 (m, 2H), 4.44 - 4.34 (m, 2H), 2.78 - 2.69 (m, 1H), 2.51 - 2.42 (m, 1H), 2.08 - 2.03 (m, 1H), 1.72 - 1.64 (m, 1H).
段階11:(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(720mg、2.3mmol)の2,2-ジメトキシプロパン(2mL)中混合物に、環境温度で4-メチルベンゼンスルホン酸(40mg、0.23mmol)を加えた。混合物を環境温度で16時間攪拌した。反応混合物を、環境温度でNaHCO(200mg)で反応停止した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、4-クロロ-7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 348 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (s, 1H), 7.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.15 - 5.14 (m, 2H), 4.68 (s, 1H), 2.58 - 2.41 (m, 3H), 2.04 - 1.93 (m, 1H), 1.57 (s, 3H), 1.39 (s, 3H).
段階12:4-クロロ-7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(2.7g、7.76mmol)に、室温で1,4-ジオキサン(18mL)及び濃アンモニア水(28重量%、18mL)を加えた。反応容器を密閉し、90℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを得た。MS: 329 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 (s, 1H), 7.29 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.10 (s, 2H), 6.64 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.19 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.13 - 5.11 (m, 2H), 4.55 (s, 1H), 2.63 - 2.42 (m, 3H), 2.01 - 1.96 (m, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
中間体16の合成図式:
Figure 0007446282000045
中間体16:(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール
段階1:(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(5.0g、22mmol)のDCM(40mL)中溶液に、室温で4-ジメチルアミノピリジン(2.9g、24mmol)を加えた。その混合物に、トリエチルアミン(2.4g、24mmol)を滴下し、続いて、p-トルエンスルホニルクロライド(6.2g、33mmol)を滴下した。反応混合物を25℃で16時間攪拌した。得られた混合物を飽和NHCl水溶液(100mL)で反応停止し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から27%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル4-メチルベンゼンスルホネートを得た。MS: 402 (M+NH4). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.84‐7.82 (m, 2H), 7.52‐7.49 (m, 2H), 4.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.77‐4.72 (m, 1H), 4.40 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.13‐2.08 (m, 1H), 1.91 ‐1.86 (m, 1H), 1.78‐1.57 (m, 2H), 1.36 (s, 3H), 1.28 (s, 3H).
段階2:2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-オール(2.0g、8.2mmol)及び(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル4-メチルベンゼンスルホネート(3.0g、7.8mmol)の混合物を脱水トルエンと共留去し(各10mL、3回)、NMP(10mL)に再溶解させた。この溶液に環境温度で炭酸セシウム(7.6g、23mmol)を加えた。得られた混合物を90℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液をC18での逆相カラムクロマトグラフィー(0%から95% 5mM NHHCO水溶液/MeCN)によって精製して、3-ブロモ-7-(((3aR,5aR,6S,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)キノリン-2-アミンを得た。MS: 451/453 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.91‐6.86 (m, 2H), 6.62 (s, 2H), 4.95 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.66 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.19‐4.18 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 2.26‐1.98 (m, 4H), 1.36 (s, 3H), 1.28 (s, 3H).
段階3:3-ブロモ-7-(((3aR,5aR,6S,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)キノリン-2-アミン(4.9g、11mmol)を、0.4M HCl水溶液/MeCN/HO(3:2、体積比)(120mL)に0℃で溶かした。得られた混合物を、封管中、90℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷却して0℃とした。溶液のpH値を2M NaOH水溶液で7~8に調節した。得られた混合物を減圧下に濃縮し、残留物をAQ-C18での逆相カラムクロマトグラフィー(0%から95%5mM NHHCO水溶液/MeCN)によって精製して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS: 397/399 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.22‐8.21 (m, 1H), 7.57‐7.54 (m, 1H), 7.12 - 7.03 (m, 1H), 6.98‐6.94 (m, 1H), 5.35 - 5.20 (m, 1H), 4.94‐4.64 (m, 1H), 4.36 - 4.18 (m, 1H), 3.80 - 3.62 (m, 1H), 2.36‐2.02 (m, 4H).
中間体17~21:段階2で2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-オールを適切に置換し、中間体16(中間体16の合成図式)に記載のプロトコールを用いて、表3中の中間体17~21を合成した。置換された原料は、商業的に入手し、上記で報告のように合成し、又は文献で報告されている公知の経路によって合成した。
表3
Figure 0007446282000046
中間体22の合成図式
Figure 0007446282000047
中間体22:(3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール
段階1:(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(2.0g、8.7mmol)の無水DCM(43mL)中溶液に、0℃で窒素雰囲気下、DMP(4.4g、10mmol)を1回で加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。混合物をDCM(40mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(80mL)及びチオ硫酸ナトリウム(10g、63mmol)で処理した。得られた混合物を室温で10分間攪拌した。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aR,5aS,8aS)-4-メトキシ-2,2-ジメチルテトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オンを得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 4.97 (s, 1H), 4.39 (s, 1H), 4.15 (s, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.50‐2.46 (m, 1H), 2.46‐2.40 (m, 1H), 2.40‐2.29 (m, 2H), 1.38 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
段階2:メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.26g、14.7mmol)の無水THF(23mL)中溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下、n-ブチルリチウム(5.52mL、2.5Mヘキサン中溶液、13.8mmol)を滴下した。混合物を室温で0.5時間攪拌した。無水THF(23mL)に溶かした(3aR,5aS,8aS)-4-メトキシ-2,2-ジメチルテトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オン(1.05g、4.6mmol)の溶液を、-78℃で滴下した。反応液を室温で1時間攪拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)によって反応停止した。混合物をEtOAcで抽出し(30mLで2回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aR,4S,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチル-6-メチリデンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソールを得た。
段階3:THF(6mL)に溶かした(3aR,4S,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチル-6-メチリデンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール(533mg、2.4mmol)が入った乾燥機乾燥フラスコに、0℃でアルゴン雰囲気下、9-BBN(24mL、0.5M THF中溶液、12mmol)を滴下した。反応液を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、三塩基性リン酸カリウム(12mL、1M水溶液、12mmol)で処理した。混合物を室温で30分間攪拌した。別のバイアル中、7-ブロモ-3-クロロキノリン-2-アミン(910mg、3.5mmol)、THF(18mL)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(200mg、0.24mmol)の混合物を、5分間窒素でパージした。その攪拌したキノリン混合物を、ボロネートの入ったバイアルに加えた。この反応液を50℃で1.5時間加熱した。混合物を冷却して室温とし、ブラインとEtOAcとの間で分配した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3-クロロ-6-{[(3aR,5aR,6S,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル}キノリン-2-アミンを得た。MS:405(M+1)。
段階4:アセトニトリル(6mL)に溶かした3-クロロ-6-{[(3aR,5aR,6S,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メチル}キノリン-2-アミン(600mg、1.48mmol)が入ったバイアルに、水(4mL)及びHCl(355μL、37%水溶液、4.33mmol)を加えた。混合物を80℃で2.5時間加熱し、次に室温で終夜攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(364mg、4.3mmol)で反応停止した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS: 351 (M + 1). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.14 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.13 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1H), 6.65 (s, 2H), 5.96 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 5.16 (dd, J = 6.6, 4.0 Hz, 1H), 4.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.46 (s, 1H), 3.92 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 3.48 (dd, J = 7.5, 4.0 Hz, 1H), 2.82 (dd, J = 13.4, 8.4 Hz, 1H), 2.66 (dd, J = 13.4, 6.7 Hz, 1H), 2.26 ‐ 2.12 (m, 1H), 1.83 ‐ 1.73 (m, 1H), 1.62 (dt, J = 12.6, 6.6 Hz, 1H), 1.57‐1.46 (m, 1H), 1.31 (qd, J = 12.1, 7.1 Hz, 1H).
中間体23~25:段階3で7-ブロモ-3-クロロキノリン-2-アミンを適切に置換し、中間体22に記載のプロトコールを用いて、表4中の中間体23~25を合成した。置換された原料は、商業的に入手し、上記で報告のように合成し、又は文献で報告されている公知の経路によって合成した。
表4
Figure 0007446282000048
中間体26の合成図式
Figure 0007446282000049
中間体26:(3R,3aS,5R,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-5-フルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール
段階1:ナイステッド試薬(6.37g、14.0mmol)の無水THF(40mL)中混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラート(1.8mL、14.0mmol)を滴下した。混合物を0℃で5分間攪拌した。(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オン(1.5g、4.7mmol)の無水THF(35mL)中溶液を0℃で加えた。得られた混合物を環境温度で15時間攪拌した。0℃で飽和NaHCO水溶液(40mL)を加えることで反応混合物を反応停止し、それをEtOAc/HO(250mL/50mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で再抽出した。合わせた有機層を水(150mL)及びブライン(100mLで2回)で洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4aR,6R,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソールを得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.38‐7.29 (m, 5H), 5.99 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.68‐5.64 (m, 2H), 5.57‐5.39 (m, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.72 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.79 ‐2.72 (m, 1H), 1.96 ‐ 1.85 (m, 1H), 1.67 (s, 3H), 1.43 (s, 3H). 19F-NMR (376 MHz, CDCl3) δ -169.53 (s, 1F).そのクロマトグラフィー段階において、(3aR,4aR,6S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソールも得られた。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.45‐7.44 (m, 2H), 7.44‐7.27 (m, 3H), 5.87 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.72 (dd, J = 4.4, 1.6 Hz, 2H), 5.58‐5.42 (m, 1H), 4.85 (s, 1H), 4.66 (dd, J = 17.2, 10.4 Hz, 2H), 4.61 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 2.67‐2.56 (m, 1H), 2.02‐1.89 (m, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.42 (s, 3H). 19F-NMR (376 MHz, CDCl3) δ -164.53 (s, 1F).
段階2:(3aR,4aR,6R,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(180mg、0.562mmol)の無水THF(0.5mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、9-BBN/THF(0.5M、6.7mL、3.4mmol)を滴下し、混合物を70℃で1.5時間攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、KPO溶液(1M水溶液、716mg、3.37mmol)を加えた。得られた混合物を環境温度で0.5時間攪拌した。次に、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(122mg、0.51mmol)の無水THF(3.5mL)中溶液及びPd(dppf)Cl(41.1mg、0.056mmol)を混合物に加えた。マイクロ波リアクター中、混合物を、80℃まで3.0時間加熱させた。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(150mLで2回)。合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(80mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から25%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、7-(((3aR,4aR,5S,6R,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミンを得た。MS 483 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.62‐7.54 (m, 3H), 7.35 - 7.33 (m, 4H), 7.31‐7.28 (m, 2H), 6.02 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.51 (s, 2H), 5.09‐4.93 (m, 1H), 4.72‐4.67 (m, 2H), 4.54 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.14‐3.11 (m, 2H), 2.60 ‐2.41 (m, 2H), 2.20‐2.07 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.44 (s, 3H). 1
9F-NMR (376 MHz, クロロホルム-d) δ -137.96 (s, 1F), -182.37 (s, 1F).
段階3:7-(((3aR,4aR,5S,6R,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(180mg、0.37mmol)のMeOH(16mL)及びTHF(2mL)中混合物に、環境温度でアルゴン雰囲気下に、Pd(OH)/C(20重量%、500mg、0.71mmol)を加えた。懸濁液を減圧下に脱気し、Hで数回パージし、それを1気圧のH下に環境温度で6時間攪拌した。混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOH/濃アンモニア水(10:1)で3回洗浄した(各10mL)。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(3aR,4aR,5S,6R,7aR,7bR)-5-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-6-フルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-7a-オールを得た。MS:393(M+1)。
段階4:(3aR,4aR,5S,6R,7aR,7bR)-5-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-6-フルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-7a-オール(40mg、0.10mmol)を、TFA及びHO(2.0mL、TFA/HO=1:1)に0℃で溶かし、混合物を環境温度で1.0時間攪拌した。混合物をトルエンと共留去して(15.0mLで3回)乾固させた。得られた残留物をC18での逆相カラムクロマトグラフィー(0%から95%5mM NHHCO水溶液/ACN)によって精製して、(3R,3aS,5R,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-5-フルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS: 353(M+1). 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.70 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 7.60‐7.52 (m, 2H), 7.29 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.37 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.08‐4.95 (m, 1H), 4.31‐3.71 (m, 2H), 3.10‐2.98 (m, 2H), 2.45‐2.29 (m, 2H), 2.08‐1.93 (m, 1H). 19F-NMR (282 MHz, CD3OD) δ -139.28 to -139.34 (m, 1F), -186.24 to -189.90 (m, 1F).
中間体27の合成図式
Figure 0007446282000050
中間体27:(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-5,5-ジフルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール
段階1:(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オン(3.0g、9.9mmol)のトルエン(40mL)中混合物に、環境温度でアルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(46.6mL、340mmol)を加えた。反応混合物を加熱して100℃とし、tert-ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(5.21g、20.mmol)で処理した。得られた混合物を100℃で30分間攪拌した。反応完了後、混合物を冷却して室温とし、トルエン(300mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(300mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から15%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(((3aR,4aS,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-4a,7,7a,7b-テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジメチルシランを得た。1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.36‐7.26 (m, 5H), 5.85 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.81‐4.79 (m, 1H), 4.64‐4.56 (m, 3H), 4.46 (s, 1H), 2.70 - 2.64 (m, 1H), 2.37‐2.31 (m, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.35 (s, 3H), 0.91 (s, 9H), 0.18 (s, 6H).
段階2:(((3aR,4aS,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-4a,7,7a,7b-テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(4.0g、9.6mmol)の無水DMF(70mL)中混合物に、環境温度でアルゴン雰囲気下、1-(クロロメチル)-4-フルオロ-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジイムテトラフルオロボレート(3.72g、10.5mmol)を加えた。得られた混合物を環境温度で2時間攪拌した。反応混合物をトルエン(200mL)で希釈し、水で洗浄した(50mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オンを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.20 - 7.05 (m, 5H), 5.88 - 5.67 (m, 1H), 4.62 - 4.49 (m, 1H), 4.44 - 4.40 (m, 3H), 3.85 - 3.83 (m, 1H), 2.13 - 1.94 (m, 2H), 1.28 - 1.26 (m, 3H), 1.16 - 1.14 (m, 3H).
段階3:(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オン(2.0g、6.2mmol)のトルエン(10mL)中混合物に、環境温度でアルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(21.4g、210mmol)を加えた。反応混合物を加熱して100℃とし、次にtert-ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(3.28g、12.4mmol)で処理した。得られた混合物を100℃で30分間攪拌した。反応完了後、混合物を冷却して室温とし、水(150mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(((3aR,4aS,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチル-4a,7,7a,7b-テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジメチルシランを得た。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.17‐7.07 (m, 5H), 5.70‐5.56 (m, 1H), 4.52‐4.42 (m, 3H), 4.39‐4.32 (m, 1H), 2.68 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 2.51 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 1.30 - 1.29 (m, 3H), 1.16 - 1.15 (m, 3H), 0.72 (s, 9H), -0.04 (s, 6H).
段階4:(((3aR,4aS,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチル-4a,7,7a,7b-テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(2.6g、6.0mmol)の無水DMF(60mL)中混合物に、25℃でアルゴン雰囲気下、1-(クロロメチル)-4-フルオロ-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジイムテトラフルオロボレート(2.53g、7.2mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(300mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オンを得た。1H-NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.42‐7.34 (m, 5H), 5.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.62 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 2.90‐2.77 (m, 1H), 2.47‐2.38 (m, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.46 (s, 3H).
段階5:ナイステッド試薬(36.9g、16.2mmol、20重量%THF中溶液)のTHF(22mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラート(2.29g、16.2mmol)を加えた。混合物を0℃で5分間攪拌した。(3aR,4aS,7aS,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5(4aH)-オン(1.1g、3.2mmol)の無水THF(33mL)中溶液を0℃で混合物に滴下した。得られた混合物を環境温度で4時間攪拌した。反応混合物を0℃で飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(EtOAc:石油エーテル=1:3)によって精製して、(3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソールを得た。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.37‐7.26 (m, 5H), 5.97 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.87‐5.84 (m, 2H), 4.77 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.70 - 4.69 (m, 1H), 4.63 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.98 (t, J = 16.0 Hz, 1H), 2.35 ‐2.23 (m, 1H), 1.53 (s, 3H), 1.34 (s, 3H).
段階6:(3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(170mg、0.50mmol)を、環境温度でアルゴン雰囲気下、9-BBN(6.029mL、3.01mmol、0.5M THF中溶液)に溶かした。得られた溶液を50℃で1時間攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、KPO(533mg、2.50mmol)の水(3.5mL)中溶液で処理した。混合物を環境温度で0.5時間攪拌し、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(97mg、0.40mmol)の無水THF(5.0mL)中溶液及びPd(dppf)Cl(37mg、0.05mmol)を混合物に加えた。マイクロ波リアクター中、混合物を80℃まで3時間加熱させた。混合物を冷却して室温とし、水(40mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPrep-TLC(EtOAc:石油エーテル=1:2)によって精製して、7-(((3aR,4aR,5S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミンを得た。MS: 501 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.61 (s, 1H), 7.55 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.36‐7.25 (m, 6H), 5.99 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.61 (s, 2H), 4.68 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.62 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.39 (dd, J = 6.4 Hz, 3.2 Hz, 1H), 3.16‐3.05 (m, 2H), 2.87‐2.74 (m, 2H), 2.32‐2.21 (m, 1H), 1.56 (s, 3H), 1.42 (s, 3H).
段階7:7-(((3aR,4aR,5S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(290mg、0.58mmol)の無水DCM(6.0mL)中溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下にBCl(1M DCM中溶液、1.7mL、1.74mmol)を滴下した。得られた混合物を-78℃で2時間攪拌した。トリエチルアミン(0.32mL、2.3mmol)を加えることで反応混合物を反応停止し、得られた混合物を-78℃に0.5時間維持した。次に、反応混合物を、0℃で飽和NaHCO水溶液(30mL)に投入し、得られた混合物を0℃でさらに0.5時間攪拌した。最終混合物をEtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をC18での逆相カラムクロマトグラフィー(0%から95%5mM NHHCO水溶液/MeCN)によって精製して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-5,5-ジフルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS: 371(M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.81 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.81‐6.75 (m, 2H), 6.21 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.26‐5.22 (m, 1H), 5.01‐4.95 (m, 2H), 4.00‐3.99 (m, 1H), 3.66‐3.62 (m, 1H), 2.97 ‐2.66 (m, 3H), 2.42‐2.09 (m, 2H).
中間体28の合成図式
Figure 0007446282000051
中間体28:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール
段階1:4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.417g、5.07mmol)の脱水ACN(10mL)中溶液を、BSA(1.25mL、5.07mmol)とともに室温で15分間攪拌した。ACN(20mL)中の(3R,4R,5R)-5-((ベンジルオキシ)メチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリイルトリアセテート(2g、5.07mmol)を加え、続いて、TMSOTf(1.84mL、10.1mmol)を加え、反応混合物を、室温でさらに10分間、続いて、80℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAc(40mL)で希釈した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(30mLで2回)及びブライン(30mLで2回)で洗浄し、脱水した。残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtO)によって精製して、(2R,3R,4R,5R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを得た。MS:614(M+1)
段階2:(2R,3R,4R,5R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(4-クロロ-3-ヨード-1H-インドール-1-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(4.6g、7.5mmol)の脱水THF(45mL)中の攪拌溶液に、-78℃で5分間かけてイソプロピルマグネシウムクロライド-塩化リチウム錯体(7.21mL、9.37mmol)を滴下した。混合物を-78℃で20分間攪拌し、-78℃でi-PrOH(0.808mL、10.5mmol)を滴下することで反応停止した。反応混合物を氷及び飽和NHCl水溶液の混合物に投入し、DCMで抽出した。有機層を合わせ、脱水し、減圧下に濃縮して、(2R,3R,4R,5R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを油状物として得た。MS:489(M+1)。
段階3:0℃で、ナトリウムメトキシド(7.75mL、3.87mmol)を、(2R,3R,4R,5R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-5-(4-クロロ-1H-インドール-1-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(3.15g、6.46mmol)のMeOH(100mL)中攪拌溶液に加えた。混合物を0℃で1時間、次に室温で2時間攪拌した。反応混合物を、pH=6までDowexで反応停止した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを泡状物として得た。MS:300(M+1)。
段階4:(2R,3S,4R,5R)-5-(4-クロロ-1H-インドール-1-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール(443mg、1.48mmol)、p-トルエンスルホン酸・1水和物(562mg、2.96mmol)及び2,2-ジメトキシプロパン(1.844μL、14.78mmol)のアセトン(35mL)中混合物を、65℃で終夜攪拌した。反応混合物をDCMで抽出し、有機層を飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を脱水し、減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(C18、ACN/水)によって精製して、((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを泡状物として得た。MS:363(M+24)。
中間体29の合成図式
Figure 0007446282000052
中間体29:7-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-2-アミン
段階1:DMF(16mL)に、カニューレを介して30分間かけて0℃でPOCl(48.8mL、523mmol)を滴下し、反応混合物をこの温度でさらに30分間攪拌した。次に、N-(3-ブロモフェニル)アセトアミド(16g、75mmol)を混合物に加え、反応液を80℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去して粗残留物を得て、それを飽和NaHCO水溶液200mLで希釈し、EtOAc1000mLで抽出した。有機層を水(600mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/PEで溶離)によって精製して、7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルボアルデヒドを固体として得た。次に、7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルボアルデヒド(1.8g、6.65mmol)をトルエン(5mL)と3回共留去した。7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルボアルデヒド(1.8g、6.65mmol)のDCM(27mL)中溶液に0℃でDAST(1.76mL、13.31mmol)を加え、混合物を50℃で1.5時間攪拌した。反応液を0℃で飽和NaHCO水溶液50mLによって希釈し、EtOAc250mLで抽出した。有機層を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%DCM/PEで溶離)によって精製して、7-ブロモ-2-クロロ-3-(ジフルオロメチル)キノリンを固体として得た。MS:292/294(M+1/M+3)。
段階2:7-ブロモ-2-クロロ-3-(ジフルオロメチル)キノリン(960mg、3.28mmol)及び(4-メトキシフェニル)メタンアミン(2.144mL、16.41mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中溶液を、封管中、室温で攪拌した。次に、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/PEで溶離)によって精製して、7-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:393/395(M+1/M+3)。
段階3:7-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(200mg、0.509mmol)のTFA(15mL)中溶液を、50℃でアルゴン下に3時間攪拌した。次に、反応液を、0℃で飽和NaHCO水溶液100mLで希釈し、EtOAc 200mLで抽出した。有機層を、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/PEで溶離)によって精製して、7-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:273/275(M+1/M+3)。
中間体30の合成図式
Figure 0007446282000053
中間体30:(3R,3aS,5S,6S)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-5-フルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール
段階1:(3aR,4aR,6S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチル-5-メチレンヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(190mg、0.593mmol)の無水THF(0.5mL)中溶液に、室温でアルゴン下に、9-BBN(7.12mL、0.5M THF中溶液、3.56mmol)を滴下した。混合物を70℃で1.5時間攪拌した。次に、混合物を冷却して0℃とし、KPO(755mg、3.56mmol)のHO(2.5mL)中溶液を加えた。得られた混合物を室温でさらに0.5時間攪拌した。次に、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(129mg、0.534mmol)の無水THF(3mL)中溶液及びPd(dppf)Cl(43.4mg、0.059mmol)を混合物に加えた。最終反応混合物について、80℃で3時間にわたりマイクロ波照射を行った。有機層を分離し、水層をEtOAcで再抽出した(60mLで2回)。合わせた有機層をHO(60mL)及びブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0%から25%EtOAc/PEで溶離)によって精製して、7-(((3aR,4aR,5S,6S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミンを固体として得た。MS: 483 (M + 1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.81 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.47‐7.36 (m, 5H), 7.34‐7.29 (m, 1H), 7.15‐7.12 (m, 1H), 6.76 (br s, 2H), 5.86 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.42 - 5.34 (m, 1H), 4.68‐4.65 (m, 2H), 4.57 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.22 (s, 1H), 3.02 (dd, J = 14.1,
6.9 Hz, 1H), 2.86‐2.78 (m, 1H), 2.70 - 2.64 (m, 2H), 2.08‐1.90 (m, 1H), 1.40 (s, 3H), 1.30 (s, 3H).
段階2:7-(((3aR,4aR,5S,6S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(750mg、1.55mmol)を、0℃でTFA及びHO(12.0mL、1:1TFA/HO)に溶かし、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を、減圧下にトルエンと共留去した(20mLで3回)。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%から10%MeOH/DCMで溶離)によって精製して、(3R,3aS,5S,6S)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-3a-(ベンジルオキシ)-5-フルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3-ジオールを固体として得た。MS:443(M+1)。
段階3:(3R,3aS,5S,6S)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-3a-(ベンジルオキシ)-5-フルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3-ジオール(650mg、1.47mmol)の無水DCM(20mL)中溶液に、-78℃でアルゴン下に、BCl(4.41mL、1M DCM中溶液、4.41mmol)を滴下した。得られた溶液を-78℃で1時間攪拌した。次に、トリエチルアミン(0.819mL、5.88mmol)で反応停止し、-78℃で0.5時間攪拌した。反応混合物を氷冷飽和NaHCO水溶液(50mL)に0℃で投入し、攪拌を0.5時間続けた。混合物をEtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物及び水層の全てを、室温でRP-Combi-フラッシュによって精製して(5mM NHCO調整剤含有ACN/水)、(3R,3aS,5S,6S)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-5-フルオロヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを固体として得た。MS: 353 (M + 1). 1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.71 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.29‐5.21 (m, 1H), 5.03‐4.97 (m, 1H), 4.39‐4.20 (m, 1H), 3.82‐3.67 (m, 1H), 3.06‐2.99 (m, 2H), 2.68‐2.40 (m, 1H), 2.33 ‐2.05 (m, 2H).
中間体31の合成図式
Figure 0007446282000054
中間体31:7-ブロモ-3-フルオロ-1,5-ナフチリジン-2-アミン
段階1:3-アミノ-5-ブロモピコリンアルデヒド(1000mg、4.97mmol)をDMSO(10mL)に溶かし、2-フルオロアセトニトリル(1108μL、19.9mmol)、15M水酸化カリウム(100μL、1.49mmol)を入れ、80℃まで2時間加熱させた。反応液を水10mLに投入し、EtOAc(30mL)で希釈し、セライトで濾過した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/CHCl)によって精製して、7-ブロモ-3-フルオロ-1,5-ナフチリジン-2-アミンを固体として得た。MS:242/244(M+1/3)。
中間体32の合成図式
Figure 0007446282000055
中間体32:7-ブロモ-3-クロロ-1,8-ナフチリジン-2-アミン
段階1:2-アミノ-6-ブロモニコチンアルデヒド(2.6g、12.9mmol)及び鉄粉(7.22g、129mmol)の混合物を窒素下に脱気し、THF(26mL)を入れた。トリクロロアセトニトリル(1.95mL、19.4mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応液を65℃で終夜還流させた。反応液を冷却して室温とし、セライトで濾過し、シリカゲル10gを入れた。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%の3:1EtOAc:EtOH/ヘキサン+1%NHOH水溶液調整剤)によって精製した。得られた固体を冷EtO 10mLで2回洗浄して、7-ブロモ-3-クロロ-1,8-ナフチリジン-2-アミンを固体として得て、それ以上精製せずに用いた。MS:258/260(M+1/3)。
中間体33の合成図式
Figure 0007446282000056
中間体33:ジ-tert-ブチル(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネート
段階1:4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミン(0.5g、3.4mmol)のアセトニトリル(8.5mL)/DCM(8.5mL)中溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(2.6g、12mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(0.082g、0.68mmol)を加えた。溶液を室温で18時間攪拌した。反応液を濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert-ブチル2-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシレートを固体として得た。MS:449(M+1)。
段階2:tert-ブチル2-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシレート(0.6g、1.34mmol)のMeOH(2.2mL)中溶液に、室温でトリエチルアミン(1.87mL、13.4mmol)を加えた。反応液を加熱して60℃とし、18時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ジ-tert-ブチル(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネートを得た。MS:349(M+1)。
中間体34の合成図式
Figure 0007446282000057
中間体34:2-クロロ-5-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
アセトニトリル(11mL)中の2-クロロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(335mg、2.18mmol)に、Selectfluor(1.16g、3.27mmol)及びAcOH(1.1mL)を加えた。混合物を70℃で終夜加熱した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した(2回)。溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、シリカでのクロマトグラフィー(20%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2-クロロ-5-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS:172(M+1)。
中間体35の合成図式
Figure 0007446282000058
中間体35:ビス(2-メチル-2-プロパニル)7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イルイミドジカーボネート
段階1:7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミン(500mg、3.73mmol)のアセトニトリル(9mL)及びジクロロメタン(9mL)中の攪拌溶液に、Boc-無水物(2.85g、13.1mmol)及びDMAP(91mg、0.75mmol)を加えた。反応混合物を終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2-メチル-2-プロパニル2-(ビス{[(2-メチル-2-プロパニル)オキシ]カルボニル}アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシレートを得た。MS:435(M+1)。
段階2:2-メチル-2-プロパニル2-(ビス{[(2-メチル-2-プロパニル)オキシ]カルボニル}アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシレート(1.52g、3.50mmol)のMeOH(17.5mL)中の攪拌溶液に、TEA(4.88mL、35.0mmol)を加えた。溶液を2.5時間還流加熱した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ビス(2-メチル-2-プロパニル)7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イルイミドジカーボネートを得た。MS: 335 (M+1).1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 7.62 (d,J= 3.5 Hz, 1H), 6.63 (d,J= 3.5 Hz, 1H), 1.38 (s, 18H).
中間体36の合成図式
Figure 0007446282000059
中間体36:tert-ブチル7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-1-カルボキシレート
段階1:4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブタン酸(7.73g、33.1mmol)、HATU(15.1g、39.8mmol)及びDIEA(17.4mL、99mmol)のDMF(50mL)中溶液に、15℃で3-ブロモアニリン(5.7g、33.1mmol)を加えた。混合物を0.5時間攪拌した。水(500mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物を、EtOAcによる濾過によって精製して、N-(3-ブロモフェニル)-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブタンアミドを固体として得た。MS:387/389(M+1/M+3)。
段階2:DMF(2.70mL、34.9mmol)を、POCl(19.02mL、204mmol)に5℃で滴下し(温度を5~15℃内に維持)、反応混合物を15分間攪拌した。N-(3-ブロモフェニル)-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブタンアミド(9g、23.24mmol)を反応混合物に加え、80℃まで12時間加熱させた。混合物を冷却して室温とし、水(200mL)に投入し、pHを9に調節した。混合物をEtOAcで抽出し(100mLで3回)、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を、EtOAcによる濾過によって精製して、2-(2-(7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-イル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオンを固体として得た。MS:415/417(M+1/M+3)。
段階3:ヒドラジン水和物(0.905mL、18.2mmol)を、ブタン-1-オール(60mL)中の2-(2-(7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-イル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(6.3g、15.2mmol)に80℃で滴下した。反応混合物を100℃で12時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮して、7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリンを固体として得た。MS:249/251(M+1/M+3)。
段階4:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持された5リットル四頸丸底フラスコに、7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン(100g、0.401mol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(400g、1.83mol)を加えた。得られた溶液を100℃で12時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1:10酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert-ブチル7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-1-カルボキシレートを固体として得た。MS:349/351(M+1/M+3)。
中間体37の合成図式
Figure 0007446282000060
中間体37:(3aS,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オール
段階1:ペンタ-4-イン-1-オール(2.4mL、25mmol)のDCM(200mL)中の溶液を入れたフラスコに、デス-マーチンペルヨージナン(14g、33mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液の両方の攪拌溶液が入ったビーカーに、反応液をゆっくり投入した。混合物を分液漏斗に投入し、抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで脱水し、セライト(登録商標)層で濾過し、減圧下に濃縮して、ペンタ-4-インアールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:粗ペンタ-4-インアールの入ったフラスコに、THF(200mL)を加えた。反応液をアルゴン雰囲気下に冷却して0℃とした。ビニルマグネシウムブロミド(50mL、1M、50mmol)を加え、反応液を0℃で70分間攪拌した。次に、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液の入った分液漏斗に投入し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、ヘプタ-1-エン-6-イン-3-オールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:DCM(200mL)中の粗ヘプタ-1-エン-6-イン-3-オールが入ったフラスコに、ピリジン(6.0mL、74mmol)、DMAP(4.58g、37.5mmol)及びトリフェニルクロロシラン(11.5g、37.5mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した、次に、反応液を、飽和塩化アンモニウム水溶液の入った分液漏斗に投入し、抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。次に、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(ヘプタ-1-エン-6-イン-3-イルオキシ)トリフェニルシランを得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 - 7.61 (m, 6H), 7.45 - 7.41 (m, 3H), 7.39 - 7.35 (m, 6H), 5.85 - 5.78 (m, 1H), 5.06 - 4.99 (m, 2H), 4.42 (q, J = 6.2 Hz, 1H), 2.27 - 2.15 (m, 2H), 1.87 - 1.78 (m, 2H), 1.77 - 1.70 (m, 1H).
段階4:(ヘプタ-1-エン-6-イン-3-イルオキシ)トリフェニルシラン(4.72g、12.8mmol)のDCM(250mL)中の溶液の入ったフラスコに、アルゴン雰囲気下にジコバルトオクタカルボニル(5.25g、14.6mmol)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリル(500mL)に溶かした。次に、反応液を、アルゴン雰囲気下に83℃まで終夜加熱した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、エーテルで摩砕し、セライト(登録商標)層で濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、シリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から30%EtOAc/ヘキサン)、続いて、キラルSFC(R,R′-Welk-O1カラム、20%MeOH+0.1%NHOH/CO)によって精製して、(6R,6aR)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-4,5,6,6a-テトラヒドロペンタレン-2(1H)-オンを得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.65 - 7.61 (m, 6H), 7.47 - 7.43 (m, 3H), 7.42 - 7.37 (m, 6H), 5.80 - 5.78 (m, 1H), 3.93 (q, J = 8.8 Hz, 1H), 3.18 - 3.12 (m, 1H), 2.83 - 2.74 (m, 1H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.37 (dd, J = 18.1, 6.2 Hz, 1H), 2.21 - 2.10 (m, 2H), 1.73 (dd, J = 18.1, 3.1 Hz, 1H).
段階5:(6R,6aR)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-4,5,6,6a-テトラヒドロペンタレン-2(1H)-オン(7.13g、18mmol)の入ったフラスコに、THF(100mL)及びメタノール(80mL)を加えた。溶液をドライアイス/MeCN浴中で冷却し、次に塩化セリウム(II)7水和物(6.70g、18.0mmol)を加えた。反応液を浴中で20分間攪拌してから、水素化ホウ素ナトリウム(0.817g、22mmol)を加えた。反応液を冷浴中でさらに20分間攪拌してから、浴から外した。5分後、反応液を、EtOAc及び3:2:1の飽和塩化アンモニウム:水:ブライン(200mL)が入った分液漏斗に投入した。水層を分離し、EtOAcでさらに2回洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、セライト(登録商標)で濾過し、減圧下に濃縮した。粗(2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-オールを、次の段階に直接用いた。
段階6:DCM(120mL)中の粗(2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-オールの入ったフラスコに、ピリジン(2.9mL、36mmol)、DMAP(2.86g、23.4mmol)、及び無水酢酸(2.2mL、23mmol)を加えた。反応液を室温で3日間攪拌した。次に、飽和塩化アンモニウム水溶液(80mL)で反応停止した。有機層をPhase Separatorによって分離し、減圧下に濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イルアセテートを得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.66 - 7.62 (m, 6H), 7.46 - 7.42 (m, 3H), 7.41 - 7.37 (m, 6H), 5.82 - 5.77 (m, 1H), 5.24 - 5.20 (m, 1H), 3.93 (q, J = 8.0 Hz, 1H), 2.98 - 2.91 (m, 1H), 2.49 - 2.43 (m, 1H), 2.40 - 2.32 (m, 1H), 2.20 - 2.12 (m, 1H), 2.09 - 2.04 (m, 2H), 1.99 (s, 3H), 1.14 - 1.08 (m, 1H).
段階7:アリルパラジウム(II)クロライド二量体(1.66g、4.45mmol)、dppf(6.36g、11.1mmol)、4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(4.44g、33.4mmol)及びカリウムtert-ブトキシド(3.74g、33.4mmol)の入ったフラスコに、アルゴン雰囲気下にTHF(100mL)を加えた。溶液を室温で10分間攪拌した。次に、(2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イルアセテート(9.8g、22mmol)のTHF(100mL)中溶液を加え、反応液を40℃まで終夜加熱させた。次に、反応液を冷却して室温とし、セライト(登録商標)で濾過し、減圧下に濃縮した。残留物について、シリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から50%EtOAc/ヘキサン)に付し、4-メチル-7-((2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 514 (M+1). 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.75 (s, 1H), 7.65 - 7.58 (m, 6H), 7.43 - 7.38 (m, 3H), 7.38 - 7.31 (m, 6H), 7.05 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.23 - 5.19 (m, 1H), 3.99 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 3.17 - 3.11 (m, 1H), 2.78 (s, 3H), 2.63 - 2.58 (m, 1H), 2.49 - 2.42 (m, 1H), 2.29 - 2.22 (m, 1H), 2.20 - 2.12 (m, 2H), 1.22 - 1.15 (m, 1H).
段階8:4-メチル-7-((2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(13.2g、25.7mmol)のTHF(300mL)中の溶液の入ったフラスコに、水(150mL)を加えた。溶液を冷却して0℃とし、NMO(6.02g、51.4mmol)を加え、続いて、酸化オスミウム(VIII)(7.8mL、4%水溶液、1.3mmol)を加えた。反応液を終夜攪拌し、浴を自然に失効させた。飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(60mL)で反応停止し、攪拌を室温で30分間続けた。次に、反応液を、水及び25%IPA/クロロホルムが入った分液漏斗に投入した。水層を分離し、25%IPA/クロロホルムでさらに2回洗浄した。合わせた有機層を亜硫酸ナトリウムで脱水し、セライト(登録商標)で濾過し、減圧下に濃縮して、粗(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((トリフェニルシリル)オキシ)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオールを得た。この粗生成物を次の段階で直接用いた。
段階9:粗(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((トリフェニルシリル)オキシ)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオールの入ったフラスコに、DCM(200mL)を加え、続いて、2,2-ジメトキシプロパン(35mL、290mmol)及びp-トルエンスルホン酸1水和物(17.1g、90mmol)を加えた。反応液を室温で1時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で反応停止した。有機層をPhase Separatorによって分離し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(50%から100%EtOAc/ヘキサンから100%3:1 EtOAc:EtOH))によって精製して、(3aS,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS:330(M+1)。
中間体38:段階7での4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを適切に置換し、中間体37に記載のプロトコールを用いて、表5中の中間体38を合成した。置換された原料は、商業的に入手し、上記で報告のように合成し、又は文献で報告されている公知の経路によって合成した。
表5
Figure 0007446282000061
中間体39:段階1での4-クロロ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを適切に置換し、中間体13に記載のプロトコールを用いて、表6中の中間体39を合成した。置換された原料は、商業的に入手し、上記で報告のように合成し、又は文献で報告されている公知の経路によって合成した。
表6
Figure 0007446282000062
実施例
下記の実験手順は、本開示の具体例の製造を詳細に説明するものである。当実施例は例示のみを目的とするものであり、いかなる形でも本開示の範囲を制限するものではない。
実施例1
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000063
段階1:((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(1.2g、3.6mmol)、2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-オール(0.934g、3.91mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.86g、7.10mmol)の混合物を脱水トルエンと共留去し(3回、各10mL)、無水THF(20mL)に再溶解させた。反応混合物を冷却して0℃とし、(E)-ジイソプロピルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(1.44g、7.10mmol)を0℃で滴下した。混合物を自然に昇温させて室温とし、混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製した。所望の生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して粗固体を得た。粗取得物を、さらに逆相カラムクロマトグラフィー(0%から100%5mM NHHCO/アセトニトリル水溶液)によって精製して、3-ブロモ-7-(((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリン-2-アミンを得た。MS 558, 560 (M+1, M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.68 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.53 (s, 2H), 5.40 - 5.13 (m, 1H), 4.51 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.27 (dd, J = 10.0, 6.0 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.72 - 2.66 (m, 1H), 2.49 - 2.45 (m, 1H), 2.42 - 2.36 (m, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.30 (s, 3H).
段階2:3-ブロモ-7-(((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリン-2-アミン(430mg、0.769mmol)の水(8mL)中溶液に、室温でTFA(8mL)を加えた。反応液を25℃で4時間攪拌した。反応液を冷却して0℃とした。pHを、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)によってpH7~8に調節した。得られた混合物をEtOAcで抽出し(50mLで5回)、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から15%MeOH/DCM)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを得た。MS 518, 520 (M+1, M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.60 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.93 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.93 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.51 (br s, 2H), 5.13 (q, J = 9.2 Hz, 1H), 4.99 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.51 (s, 1H), 4.21 - 4.11 (m, 3H), 2.47 - 2.39 (m, 2H), 1.82 - 1.75 (m, 1H), 1.26 (s, 3H).
実施例2
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000064
封管(10mL)に、室温で(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール(350mg、0.675mmol)、1,4-ジオキサン(3mL)及びNH・HO(5mL;25%から28%重量)を加えた。反応混合物を気密に密閉し、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(0から45%アセトニトリル/水)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを得た。MS 499, 501 (M+1, M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.96 - 6.89 (m, 4H), 6.57 - 6.53 (m, 3H), 4.97 - 4.91 (m, 2H), 4.41 (s, 1H), 4.19 - 4.10 (m, 3H), 2.45 - 2.37 (m, 2H), 1.72 - 1.66 (m, 1H), 1.24 (s, 3H).
実施例3
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-エチニルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール
Figure 0007446282000065
段階1:(2R,3R,4S,5R)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオール(2g、7.5mmol)を脱水ピリジンと共留去し(10mLで3回)、次に、環境温度でアルゴン雰囲気下に脱水ピリジン(30mL)に再懸濁させた。この懸濁液にクロロトリメチルシラン(5.71g、52.6mmol)を1回で0℃で加え、混合物を環境温度で1時間維持した。次に、混合物に、ベンゾイルクロライド(1.58g、11.3mmol)を0℃で加えた。環境温度で2時間攪拌後、得られた混合物を0℃でHO(8mL)で反応停止した。次に、NH水溶液(15mL、25重量%から28重量%)を0℃で滴下し、続いて、環境温度で30分間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(6%MeOH/DCM)によって精製して、N-(7-((2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得た。MS: 371 (M+1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.10 - 8.00 (m, 2H), 7.71 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.63 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.3, 6.6 Hz, 2H), 6.67 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.06 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.41 (dd, J = 5.9 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 4.5 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 3.69 - 3.47 (m, 2H).
段階2:N-(7-((2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(2.1g、5.7mmol)を脱水ピリジンと共留去し(10mLで3回)、次に、環境温度でアルゴン雰囲気下に脱水ピリジン(15mL)に再懸濁させた。この懸濁液に4,4′-(クロロ(フェニル)メチレン)ビス(メトキシベンゼン)(2.11g、6.24mmol)を環境温度で1回で加え、混合物を環境温度で2時間維持した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、N-(7-((2R,3R,4S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを固体として得た。MS: 673 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.15 - 7.94 (m, 2H), 7.68 - 7.48 (m, 4H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.31 - 7.15 (m, 7H), 6.84 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 4H), 6.65 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 5.19 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.46 (dd, J = 5.5 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 5.2 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 6H), 3.23 - 3.19 (m, 2H).
段階3:N-(7-((2R,3R,4S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(2.36g、3.51mmol)、(2R,4S)-4-イソプロピル-2-メトキシ-3-((R)-2-メチル-1-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)プロピル)オキサゾリジン(0.20g、0.70mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン塩酸塩(0.017g、0.105mmol)を脱水トルエンと共留去し(10mLで3回)、次に、アルゴン雰囲気下、脱水THF(21mL)に再懸濁させた。その懸濁液に、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(2.13g、16.5mmol)を0℃で1回で加えた。その後、0℃でDCM(10mL)中のトリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホネート(4.62g、15.1mmol)を加えた。反応液を環境温度で40分間攪拌した。反応混合物を水(10mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(50mL)及びブライン(50mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(25%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、N-(7-((2R,3R,4R,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得た。MS: 829 (M+1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.19 - 7.95 (m, 2H), 7.68 - 7.48 (m, 4H), 7.45 - 7.35 (m, 2H), 7.25 (dd, J = 7.2, 5.4 Hz, 7H), 6.89 - 6.80 (m, 4H), 6.68 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 4.77 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.06 (m, 2H), 3.71 (s, 6H), 3.28 - 3.17 (m, 2H), 0.98 - 0.87 (m, 12H), 0.82 (d, J = 6.4 Hz, 9H).
段階4:N-(7-((2R,3R,4R,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(1.95g、2.35mmol)を脱水ピリジンと共留去し(10mLで3回)、次に、環境温度でアルゴン雰囲気下、脱水DCM(30mL)に再懸濁させた。この懸濁液に、環境温度でデス-マーチンペルヨージナン(2.49g、5.88mmol)及びピリジン(0.65g、8.2mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗N-(7-((2R,3S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-オキソ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得て、それを次の段階で直接用いた。MS:827(M+1)。
段階5:N-(7-((2R,3S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-オキソ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(2.27g、2.74mmol)のDCM(40mL)中溶液に、環境温度で2,2-ジクロロ酢酸(3.18g、24.7mmol)を加え、30分間攪拌した。トリエチルシラン(31.9g、274mmol)をこの懸濁液に加えた。さらに10分間攪拌した後、ピリジン(1.5mL)を混合物に加えた。次に、混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、N-(7-((2R,3S,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-オキソ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得た。MS: 525 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.20 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.14 - 8.04 (m, 2H), 7.89 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.71 - 7.62 (m, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 2H), 6.84 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.39 (br, 1H), 5.00 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.44 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 3.74-3.70 (m, 2H), 0.91-0.87 (m, 12H), 0.78 - 0.73 (m, 9H).
段階6:塩化セリウム(III)(3.04g、12.4mmol)を140℃で1時間真空乾燥した。得られた粉末をアルゴン下に冷却した。無水THF(20mL)を加えた。得られた混合物を冷却して-78℃とし、((トリメチルシリル)エチニル)リチウム(24.7mL、12.4mmol)を加えた。反応混合物を-78℃で1時間攪拌した。次に、冷却した(-78℃)N-(7-((2R,3S,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-オキソ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(1.08g、2.06mmol)の無水THF(20mL)溶液を急速に加え、攪拌を2時間続けた。飽和塩化アンモニウム水溶液(40mL)で反応停止した。混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、水で洗浄した(100mLで2回)。有機分画を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(0%から95%5mM NHHCO/アセトニトリル水溶液)によって精製して、N-(7-((2R,3R,4R,5R)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-4-((トリメチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得た。MS: 623 (M+1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.06 - 8.03 (m, 2H), 7.80 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.69 - 7.41 (m, 3H), 6.71 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 5.80 (s, 1H), 5.18 (t, J = 4.6 Hz, 1H), 4.98 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.98 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 3.87 - 3.60 (m, 2H),0.85 - 0.70 (m, 21H), 0.14 (s, 9H).
段階7:N-(7-((2R,3R,4R,5R)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-4-((トリメチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(250mg、0.401mmol)のTHF(8mL)中の混合物に、アルゴン雰囲気下、2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-オール(115mg、0.482mmol)及びトリフェニルホスフィン(368mg、1.41mmol)を加えた。次に、(E)-ジイソプロピルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(203mg、1.00mmol)を0℃で滴下した。混合物を環境温度で12時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、N-(7-((2R,3R,4R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-4-((トリメチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得た。MS:843/845(M+1/M+3)。
段階8:N-(7-((2R,3R,4R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-4-((トリメチルシリル)エチニル)テトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(90mg、0.11mmol)のピリジン(3mL)中の混合物に、環境温度でトリエチルアミン(1.08g、10.7mmol)及びトリエチルアミントリヒドロフルオリド(860mg、5.33mmol)を加えた。次に、攪拌を環境温度で1時間続けた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(90%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、N-(7-((2R,3R,4S,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-4-エチニル-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミドを得た。MS: 615/617 (M+1/M+3). 1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 8.57 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.06 - 8.00 (m, 2H), 7.73 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.68 - 7.60 (m, 1H), 7.58 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.56 - 7.53 (m, 1H), 7.52 - 7.32 (m, 1H), 7.10 - 7.00 (m, 2H), 6.88 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.94 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.54 - 4.41 (m, 3H), 3.15 (s, 1H).
段階9:N-(7-((2R,3R,4S,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-4-エチニル-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(40mg、0.065mmol)のMeOH(2mL)中の混合物に、環境温度でナトリウムメタノレート(17.6mg、0.325mmol)を加えた。次に、攪拌を環境温度で16時間続けた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO水溶液調整剤)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-エチニルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを得た。MS: 511/513 (M+1/M+3). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.60 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.22 (br s, 2H), 6.95 - 6.93 (m, 2H), 6.76 - 6.60 (m, 3H), 6.22 (s, 1H), 6.16 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.35 - 4.29 (m, 3H), 3.61 (s, 1H).
実施例4
(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール
Figure 0007446282000066
段階1:((3aR,5R,6S,6aR)-5-((tert-ブチルジフェニルシリルオキシ)メチル)-2,2-ジメチル-6-(ナフタレン-2-イルメトキシ)-テトラヒドロフロ[3,2-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メタノール(12g、20mmol)及びイミダゾール(5.44g、80mmol)のトルエン(240mL)中の攪拌溶液に、PPh(21g、80mmol)を25℃でアルゴン雰囲気下に加えた。次に、I(10.1g、40mmol)を混合物に60℃で少量ずつ加えた。得られた混合物を80℃で14時間攪拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、飽和Na水溶液(200mL)で反応停止し、EtOAc(300mL)で希釈した。有機層を、HO(150mL)、飽和NaHCO水溶液(150mLで2回)及びブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%から40%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、tert-ブチル(((3aR,5R,6S,6aR)-5-(ヨードメチル)-2,2-ジメチル-6-(ナフタレン-2-イルメトキシ)-テトラヒドロフロ[3,2-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メトキシ)ジフェニルシランを得た。MS: 726 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 7.92 - 7.68 (m, 4H), 7.60 - 7.25 (m, 13H), 5.68 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.98 - 4.82 (m, 2H), 4.71 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.71 - 3.50 (m, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.27 (s, 3H), 0.81 (s, 9H).
段階2:tert-ブチル(((3aR,5R,6S,6aR)-5-(ヨードメチル)-2,2-ジメチル-6-(ナフタレン-2-イルメトキシ)-テトラヒドロフロ[3,2-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メトキシ)ジフェニルシラン(10.6g、14.6mmol)(蒸留したばかりのトルエンと共留去(10mLで3回))をトルエン200mLに溶かした。60℃でアルゴン雰囲気下に、(Z)-3,3′-(ジアゼン-1,2-ジイル)ビス(2,2-ジメチル-3-オキソプロパンニトリル)(615mg、3.85mmol)及び(n-Bu)SnH(11g、37mmol)を1回で加え;次に、昇温させて120℃とし、反応液をこの温度で3時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAc(300mL)で希釈した。有機層を、HO(150mL)、飽和NaHCO水溶液(150mLで2回)及びブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(14%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、tert-ブチルジフェニル(((3aR,5R,6S,6aR)-2,2,5-トリメチル-6-(ナフタレン-2-イルメトキシ)-テトラヒドロフロ[3,2-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メトキシ)シランを得た。MS: 600 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 7.91-7.84 (m, 4H), 7.56-7.49 (m, 7H), 7.45-7.34 (m, 6H), 5.70 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.94 - 4.83 (m, 2H), 4.67 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 21.0, 9.0 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.30 (s, 3H), 1.26 (s, 3H), 0.82 (s, 9H).
段階3:tert-ブチルジフェニル(((3aR,5R,6S,6aR)-2,2,5-トリメチル-6-(ナフタレン-2-イルメトキシ)テトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メトキシ)シラン(5g、8.6mmol)のDCM(50mL)及び水(12.5mL)中溶液に、環境温度でDDQ(3.90g、17.2mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL)で反応停止し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(150mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1%から20%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5R,6S,6aR)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,5-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 460 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.61 - 7.42 (m, 10H), 5.65 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.57 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.49 - 3.40 (m, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.14 (s, 3H), 0.99 (s, 9H).
段階4:(3aR,5R,6S,6aR)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,5-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(3.5g、7.91mmol)のDCM(80mL)中の攪拌溶液に、0℃でピリジン(2.24mL、27.7mmol)及びデス・マーチンペルヨージナン(6.71g、15.8mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(80mLで3回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(80mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%から24%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5R,6aS)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,5-トリメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オンを得た。MS: 458 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 7.68 - 7.65 (m, 2H), 7.59 - 7.56 (m, 2H), 7.45 - 7.36 (m, 6H), 6.27 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.66 - 3.55 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.26 (s, 3H), 1.00 (s, 9H).
段階5:(3aR,5R,6aS)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,5-トリメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オン(3g、6.8mmol)のTHF(25mL)中の攪拌溶液に、メチルリチウム(1.6M EtO中溶液、10.6mL、17.0mmol)を-78℃で滴下した。得られた混合物を-78℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(50mL)で反応停止し、ジエチルエーテルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%から14%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5R,6S,6aR)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,5,6-テトラメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 479 (M+Na). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.64 - 7.43 (m, 10H), 5.71(d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.58 (s, 1H), 4.26 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.55 - 3.44 (m, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.29 (s, 3H), 1.24 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.00 (s, 9H).
段階6:(3aR,5R,6S,6aR)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,5,6-テトラメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(2.3g、5.04mmol)の1,4-ジオキサン(40mL)及び水(10mL)中溶液に、室温で4-メチルベンゼンスルホン酸(0.173g、1.01mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%から40%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3R,4S,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4,5-ジメチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオールを得た。MS: 439 (M+Na). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.75 - 7.39 (m, 10H), 5.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.04 - 5.01 (m, 1H), 4.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.06 - 4.01 (m, 2H), 3.40 (s, 1H), 1.22 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.98 (s, 9H).
段階7:(3R,4S,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4,5-ジメチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオール(1.45g、3.5mmol)(脱水MeCN6mLと3回共留去)のアセトニトリル(20mL)中の攪拌溶液に、環境温度でアルゴン雰囲気下、トリブチルホスフィン(1.13g、5.6mmol)及び(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(1.41g、5.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。得られた(1S,3R,4S,5R)-3-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3,4-ジメチル-2,6-ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-4-オールを含む混合物を、後処理や精製を行わずに次の段階で直接用いた。
段階8:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.07g、6.96mmol)のDMF(4mL)中の攪拌溶液に、0℃でNaH(418mg、10.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。(1S,3R,4S,5R)-3-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3,4-ジメチル-2,6-ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-4-オール(約3.5mmol)のMeCN(20mL)中の溶液(前の段階から)を、上記の系に室温で加えた。得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(35mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を水(100mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%から24%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを得た。MS: 552 (M+1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.58 (s, 1H), 7.68 - 7.34 (m, 11H), 6.51 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.44 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.65 - 4.60 (m, 1H), 3.82 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 1.34 (s, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.06 (s, 9H).
段階9:(2R,3S,4R,5R)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール(600mg、1.09mmol)のアセトン(50mL)中溶液に、室温で、2,2-ジメトキシプロパン(1.13g、10.9mmol)及び4-メチルベンゼンスルホン酸(19mg、0.11mmol)を加えた。反応混合物を40℃で5時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(40mL)で反応停止し、アセトンを減圧下に除去した。水層をEtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、7-((3aR,4R,6R,6aS)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6,6a-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 592 (M+1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.66 (s, 1H), 7.65 - 7.53 (m, 5H), 7.55 - 7.45 (m, 1H), 7.49 - 7.28 (m, 5H), 6.48 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.54 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.53 (s, 6H), 1.46 (s, 3H), 1.08 (s, 9H).
段階10:7-((3aR,4R,6R,6aS)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6,6a-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(416mg、0.702mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下、フッ化テトラブチルアンモニウム(1M THF中溶液、2.11mL、2.11mmol)を室温で加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から20%MeOH/DCM)によって精製して、((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを得た。MS: 354 (M+1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.69 (s, 1H), 7.41 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.84 (dd, J = 8.9, 3.8 Hz, 1H), 3.74 - 3.55 (m, 2H), 1.71 (s, 6H), 1.59 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
段階11:オキサリルジクロライド(201mg、1.6mmol)の無水DCM(5mL)中溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下にDMSO(309mg、3.96mmol)を滴下した。得られた溶液を-78℃で0.5時間攪拌した。次に、((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(140mg、0.40mmol)の無水DCM(5mL)中溶液を上記の反応系に-78℃で滴下した。得られた溶液を-78℃でさらに0.5時間攪拌した。その後、TEA(400mg、4mmol)を-78℃で加えた。得られた溶液を-78℃で0.5時間攪拌した。反応溶液を0℃でHO(5mL)で反応停止し、DCM(30mL)で希釈した。有機層を飽和NaHCO水溶液(40mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(3aS,4S,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒドを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。MS: 352 (M+1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.52 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 7.46 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 1.73 (s, 3H), 1.67 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.49 (s, 3H).
段階12:メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(395mg、1.11mmol)の無水テトラヒドロフラン(5mL)中溶液に、-10℃でアルゴン雰囲気下、n-BuLi(2.5M THF中溶液、0.411mL、1.03mmol)を滴下した。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。次に、(3aS,4S,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒド(139mg、0.396mmol)の無水テトラヒドロフラン(8mL)中溶液を、上記の反応系に-10℃で滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を、0℃で飽和NHCl水溶液(20mL)で反応停止した。反応溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、HO(20mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/石油エーテル)によって精製して、4-クロロ-7-((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 350 (M+1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.72 (s, 1H), 7.42 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.88 (dd, J = 17.3, 11.0 Hz, 1H), 5.21 (dd, J = 17.3, 1.3 Hz, 1H), 5.13 (dd, J = 11.0, 1.3 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.58 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.47 (s, 3H).
段階13:封管(20mL)に、4-クロロ-7-((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(50mg、0.143mmol)、1,4-ジオキサン(8mL)及びNH・HO(8mL、25%から28重量%)を室温で加えた。混合物を気密に密閉し、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、7-((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを得た。MS: 331 (M+1). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (s, 1H), 7.15 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 5.89 (dd, J = 17.3, 11.0 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H), 5.23 (dd, J = 17.3, 1.4 Hz, 1H), 5.12 (dd, J = 11.0, 1.4 Hz, 1H), 4.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 1.65 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.45 (s, 3H).
段階14:7-((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(20mg、0.061mmol)の無水THF(1.0mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、9-BBN/THF(0.605mL、0.303mmol、0.5M)を滴下した。反応溶液を50℃で1時間攪拌した。得られた溶液を、次の段階で直接用いた。
段階15:上記の溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下に、三塩基性リン酸カリウム(64.3mg、0.303mmol)の水溶液(水0.2mL)を滴下した。反応溶液を室温で0.5時間攪拌した。テトラヒドロフラン(0.3mL)中の3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(31.3mg、0.067mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(4.95mg、6.06μmol)を、上記の反応系それぞれに室温で加えた。反応混合物を、マイクロ波照射下に70℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、水(5mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(10%MeOH/DCMによって展開)によって精製して、7-(2-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを得た。MS: 673/675 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.35 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.43 - 7.29 (m, 4H), 7.19 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.74 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.65 - 5.54 (m, 1H), 5.40 - 5.29 (m, 2H), 4.77 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.55 - 2.45 (m, 1H), 2.05 - 1.93 (m, 1H), 1.87 - 1.76 (m, 1H), 1.66 (s, 3H), 1.63 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.51 (s, 3H).
段階16:7-(2-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(40mg、0.059mmol)のTFA(2mL、26.0mmol)中溶液を、60℃で1時間攪拌した。反応液を冷却して室温とし、減圧下に濃縮して、粗生成物N-(7-(2-((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3,4-ジヒドロキシ-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-2-イル)エチル)-3-ブロモキノリン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミドを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。
段階17:粗N-(7-(2-((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3,4-ジヒドロキシ-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-2-イル)エチル)-3-ブロモキノリン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(0.059mmolとして計算)のメタノール(3mL)中溶液に、室温でKCO(24.6mg、0.178mmol)を加えた。反応混合物を、60℃で1時間攪拌した。固体を濾過し、MeOH(0.5mL)で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを固体として得た。MS: 513/515 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.01 (br s, 2H), 6.64 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.58 (br s, 2H), 6.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.29 (br s, 1H), 4.79 - 4.77 (m, 1H), 4.72 (s, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.20 - 2.15 (m, 1H), 1.70 - 1.63 (m, 1H), 1.25 (s, 3H), 1.17 (s, 3H).
実施例5
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000067
段階1:(3R,3aS,6R,6aR)-2-メトキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a,6-トリオール(2g、10mmol)を脱水トルエンと共留去し(5mLで3回)、次にアセトン(50mL)に再溶解させた。この溶液に4-メチルベンゼンスルホン酸(0.091g、0.53mmol)と、続いて、次に2,2-ジメトキシプロパン(2.74g、26.3mmol)を加えた。得られた混合物を環境温度で1時間攪拌した。得られた溶液のpHを、0℃で飽和NaHCO水溶液(50mL)によって8に調節した。得られた混合物をEtOAcで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 248.20 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 4.96 (s, 1H), 4.41 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.17 (s, 1H), 4.10 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.88-3.79 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.04-1.92 (m, 1H), 1.76-1.62 (m, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).そのカラムを、45%から50%EtOAc/石油エーテルでさらに溶離して、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 248 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 4.92 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.00 (d, J = (5.4 Hz, 1H), 3.91-3.82 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 2.09-1.97 (m, 1H), 1.83-1.62 (m, 2H), 1.52-1.43 (m, 1H), 1.40 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).
段階2:(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(748mg、3.25mmol)のDCM(30mL)中溶液に、室温で、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(437mg、3.57mmol)を加えた。次に、トリエチルアミン(362mg、3.57mmol)と、続いて、4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロライド(929mg、4.87mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間攪拌した。得られた混合物を飽和NHCl水溶液(200mL)で反応停止し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル4-メチルベンゼンスルホネートを得た。MS: 402 (M+NH4). 1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 7.85-7.81 (m, 2H), 7.35-7.32 (m, 2H), 4.94 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.74 - 4.67 (m, 1H), 4.35 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.38 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.18 - 1.75 (m, 4H), 1.49 (s, 3H), 1.37 (s, 3H).
段階3:(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル4-メチルベンゼンスルホネート(400mg、1.04mmol)及び2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-オール(249mg、1.04mmol)(トルエン2mLと3回共沸)のNMP(5mL)中溶液に、CsCO(1.02g、3.12mmol)を加えた。反応混合物を、アルゴン雰囲気下に90℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、飽和NHCl水溶液(60mL)で反応停止し、DCMで抽出した(60mLで3回)。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水した。濾過後、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製した。生成物を、逆相HPLC(ACN/水)によってさらに精製して、3-ブロモ-7-(((3aR,5aR,6S,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)キノリン-2-アミンを得た。MS: 451/453 (M+1/M+3). 1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 8.06 (s, 1H), 7.46 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 8.7, 2.4 Hz, 1H), 5.28 (s, 2H), 4.93 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.66 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.63 - 4.50 (m, 2H), 3.49 (s, 3H), 2.45 - 2.33 (m, 1H), 2.26 - 2.14 (m, 2H), 2.01 - 1.88 (m, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.44 (s, 3H).
段階4:3-ブロモ-7-(((3aR,5aR,6S,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)キノリン-2-アミン(315mg、0.698mmol)のHCl(10mL、4.00mmol、0.4M MeCN/HO=3:2(体積比))中溶液を、90℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止し、DCMで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。合わせた残留物を逆相HPLC(ACN/水)によって精製して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS: 397/399 (M+1/M+3). 1H NMR (300 MHz, メタノール-d4) δ 8.20 (s, 1H), 7.56-7.52 (m, 1H), 7.11 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.97 - 6.92 (m, 1H), 5.34 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.36 (s, 1H), 4.18 (s, 1H), 3.79 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 2.46 - 1.81 (m, 4H).
段階5:(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(240mg、0.604mmol)の無水MeCN(10mL)中の攪拌溶液に、室温でトリブチルホスフィン(0.241mL、0.967mmol)と、続いて、(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(229mg、0.906mmol)を加えた。反応混合物を環境温度で20分間攪拌し、粗(1aS,2aR,3S,5aR,5bR)-3-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-5aH-シクロペンタ[b]オキシレノ[2,3-d]フラン-5a-オールを含む溶液を減圧下に濃縮した。生成物を、精製せずに次の段階で用いた。
段階6:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(184mg、1.20mmol)の脱水DMF(4mL)中の攪拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(72mg、1.8mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌し、懸濁液を、注射器によって、粗(1aS,2aR,3S,5aR,5bR)-3-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-5aH-シクロペンタ[b]オキシレノ[2,3-d]フラン-5a-オールを含むACN(4mL)中溶液に移した。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(50mL)で反応停止し、DCMで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(ACN/水+5mM重炭酸アンモニウム水溶液)によって精製した。粗生成物を、DCM:MeOH=10:1(体積比)によって展開する分取TLC(rf=0.6)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 532/534 (M+1/M+3). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.18 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.88-6.83 (m, 3H), 6.61 (br s, 2H), 6.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.44 (s, 1H), 4.67 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.48 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.15 (s, 1H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.10-1.95 (m, 3H).
実施例6
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000068
段階1:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(55mg、0.10mmol)、1,4-ジオキサン(15mL)及びNH・HO(15mL)の溶液を、封管中、90℃で10時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を飽和NHCl水溶液(30mL)で希釈した。混合物をDCMで抽出した(25mLで5回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 513/515 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.26 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.05 (br s, 2H), 6.87-6.83 (m, 2H), 6.66 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.53 (br s, 2H), 6.02 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.60 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.08 (s, 1H), 2.52-2.50 (m, 1H), 2.07-1.99 (m, 3H).
実施例7
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000069
段階1:(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(1.0g、2.5mmol)の脱水MeCN(30mL)中の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下、25℃で(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(1.13g、4.53mmol)及びトリブチルホスフィン(1.20mL、4.78mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で40分間攪拌した。この溶液を、単離や特性決定を行わずに次の段階で用いた。
段階2:4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.671g、5.04mmol)(使用前に、脱水トルエン10mLと3回共留去)の無水DMF(12mL)中の攪拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(0.302g、7.56mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌した。懸濁液を、環境温度で、(1aS,2aR,3S,5aR,5bR)-3-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-1aH-シクロペンタ[b]オキシレノ[2,3-d]フラン-5a-オール(約2.52mmolと計算)を含む前段階からの溶液に、注射器によって移し入れた。得られた混合物を室温で30分間攪拌した。飽和NHCl水溶液(40mL)で反応停止し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(0%から100%アセトニトリル/水+5mM重炭酸アンモニウム調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 512/514 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.95 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.88-6.83 (m, 3H), 6.52 (br s, 2H), 6.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.45 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.64 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.48 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.14 (s, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.56-2.50 (m, 1H), 2.10-1.99 (m, 3H).
実施例8
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000070
段階1:オキサリルジクロライド(1.47mL、17.4mmol)の無水DCM(20mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下に-78℃で、無水DCM(2mL)中のDMSO(3.08mL、43.4mmol)を加えた。反応液を-65℃で0.5時間攪拌した。(3aR,5aR,6R,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(1.0g、4.34mmol)の無水DCM(10mL)中溶液を、上記の溶液に-65℃で加えた。溶液を-65℃でさらに0.5時間攪拌した。この温度下で、反応混合物にTEA(6.05mL、43.4mmol)を加えた。得られた溶液を-65℃で0.5時間攪拌した。0℃でHO(50mL)によって反応停止し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(40mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(3aR,5aS,8aS)-4-メトキシ-2,2-ジメチルテトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オンを得て、それをトルエンと共沸させ(10mLで3回)、精製せずに次の段階で直接用いた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.77 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.98 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.16 (s, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.50 - 2.30 (m, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.37 (s, 3H).
段階2:メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(4.34g、12.2mmol)の無水THF(20mL)中溶液に、-60℃でアルゴン雰囲気下、n-BuLi(2.5M THF中溶液)(4.52mL、11.3mmol)を滴下した。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。次に、(3aR,5aS,8aS)-4-メトキシ-2,2-ジメチルテトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オン(粗1.8g、4.3mmol)の無水THF(20mL)中溶液を、-60℃で滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。飽和NHCl水溶液(50mL)によって0℃で反応停止した。混合物をEtOAcで抽出し(200mLで2回)、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(3aR,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソールを得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.17 (s, 1H), 5.07 (s, 1H), 5.02 (t, J = 1.1 Hz, 1H), 4.64 (s, 1H), 4.30 (t, J = 1.1 Hz, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.75 - 2.59 (m, 1H), 2.44 - 2.33 (m,1H), 2.23 - 2.09 (m, 1H), 2.15 - 2.05 (m, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.41 (s, 3H).
段階3:(3aR,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール(300mg、1mmol)の無水THF(3mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、9-BBN(0.5M THF中溶液、13.3mL、6.63mmol)を滴下した。反応混合物を50℃で1時間攪拌した。この溶液を、特性決定せずに次の段階で用いた。
段階4:前段階からの中間体を含む溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、三塩基性リン酸カリウム(1.41g、6.63mmol)の水(3mL)中溶液を加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(684mg、1.46mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライド・ジクロロメタン錯体(108mg、0.133mmol)のTHF(5mL)中溶液を室温で加えた。反応混合物を50℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、ブライン(80mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAcで逆抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、3-ブロモ-7-(((3aR,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを得た。粗生成物を、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。MS:569/571(M+1/M+3)。
段階5:3-ブロモ-7-(((3aR,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(粗890mg、1.33mmol)のHCl(0.4M MeCN/HO(3:2、体積比)中溶液、10mL、4mmol)中溶液を、90℃で1時間攪拌した。反応液を冷却して0℃とし、飽和NaCO水溶液(60mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、(3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを得た。MS: 515/517 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 3H), 7.13 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.88 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 5.93 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.20 - 5.12 (m, 1H), 4.64 (t, J = 8.1 Hz, 3H), 4.46 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 3.49 (dd, J = 7.5, 4.1 Hz, 1H), 2.87 - 2.76 (m, 1H), 2.65 (dd, J = 13.6, 7.0 Hz, 1H), 2.20 - 1.19 (m, 5H).
段階6:(3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(250mg、0.486mmol)の脱水MeCN(9mL)中の攪拌溶液に、室温でトリブチルホスフィン(176mg、0.869mmol)と、続いて、(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(206mg、0.815mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、溶液を特性決定せずに次の段階で直接用いた。
段階7:4-メチル-7H-ピロロ[2、3-d]ピリミジン(129mg、0.970mmol)の脱水DMF(6mL)中の攪拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%分散品)(58.2mg、1.46mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌した。懸濁液を、注射器によって、前記エポキシド中間体を含む前段階からの溶液に移し入れ、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 630/632 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 8.32 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.14 - 7.04 (m, 3H), 6.91 - 6.80 (m, 4H), 6.03(d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.61 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 4.22 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.04 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.83 (dd, J = 13.7, 7.2 Hz, 1H), 2.69(s, 3H), 2.65 (s, 1H), 2.37 - 2.22 (m, 1H), 1.99 - 1.93 (m, 1H), 1.55 (d, J = 6.5 Hz, 2H).
段階8:(2R,3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(150mg、0.21mmol)のTFA(2mL)中溶液を、60℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでの分取TLC(MeOH/DCM)によって精製して、粗生成物を固体として得た。粗生成物を、逆相HPLC(ACN/水+5mM重炭酸アンモニウム調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 510/512 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.87 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.53 (br s, 2H), 6.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.22 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.83 (dd, J = 13.6, 7.8 Hz, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.64 (dd, J = 13.6, 7.6 Hz, 1H), 2.35-2.24 (m, 1H), 1.97 (dd, J = 12.4, 5.6 Hz, 1H), 1.79-1.68 (m, 2H), 1.55 (dt, J = 12.4, 6.4 Hz, 1H).
実施例9
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000071
段階1:(3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(70mg、0.14mmol)の脱水MeCN(3mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、MeCN(0.3mL)中の(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(51.4mg、0.204mmol)を滴下した。続いて、0℃でトリブチルホスフィン(0.054mL、0.22mmol)を滴下した。次に、反応液を35℃で1時間攪拌した。得られた溶液を、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。
段階2:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(39.0mg、0.254mmol)の脱水ACN(3mL)中の攪拌懸濁液に、室温でアルゴン雰囲気下、DBU(0.039mL、0.26mmol)を加えた。得られた溶液を室温で30分間攪拌した。次に、前段階からの溶液を、室温でアルゴン雰囲気下に注射器によって移した。得られた混合物を35℃で2時間攪拌した。ブライン(20mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 650/652 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.12 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.37 - 7.29 (m, 4H), 7.10 - 7.05 (m, 1H), 6.86 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.84 - 6.79 (m, 1H), 6.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.37 (brs, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.22 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.08 - 4.01 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.83 (dd, J= 13.6, 7.6 Hz, 1H), 2.64 (dd, J = 14.6, 7.6 Hz, 1H), 2.37 - 2.26 (m, 2H), 1.96 (dd, J = 12.4, 6.0 Hz, 1H), 1.85 - 1.75 (m, 1H), 1.71 - 1.63 (m, 1H), 1.56 - 1.50 (m, 1H).
段階3:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(60mg、0.09mmol)のTFA(2mL、30mmol)中溶液を、60℃で1時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 530/532 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.11 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.10 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.57 - 6.51 (m, 3H), 6.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.39 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.17 (s, 1H), 4.24 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.84 (dd, J = 13.6, 8.0 Hz, 1H), 2.71 - 2.60 (m, 1H), 2.37 - 2.15 (m, 1H), 2.03 - 1.92 (m, 1H), 1.88 - 1.63 (m, 1H), 1.62 - 1.49 (m, 1H).
段階4:封管(20mL)に、室温で、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(30mg、0.06mmol)、1,4-ジオキサン(5mL)及びNH・HO(9mL)を加えた。バイアルを密閉し、反応液を90℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(ACN/水+5mM 重炭酸アンモニウム調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 511/513 (M+1/M+3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.03 (br s, 2H), 6.67 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.54 (br s, 2H), 5.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.04 (s, 1H), 4.13 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 2.82 (dd, J = 13.2, 8.0 Hz, 1H), 2.62 (dd, J = 14.4, 7.2 Hz, 1H), 2.24 - 2.22 (m, 1H), 1.96 - 1.92 (m, 1H), 1.70 - 1.68 (m, 2H), 1.57 - 1.51 (m, 1H).
実施例10及び11
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール(実施例10)、及び
(2R,3S,4R,5R)-2-{[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]メチル}-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール(実施例11)
Figure 0007446282000072
段階1:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した10リットル四頸丸底フラスコに、(5R,6S)-5-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(951g、5mol)のピリジン(7リットル)中溶液及びtert-ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(1.4kg、5.1mol)を入れた。得られた溶液を室温で終夜攪拌した。混合物をMeOH(600mL)で希釈し、減圧下に濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、HCl(0.5M水溶液)、飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(5R,6S)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、(5R,6S)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(2.1kg、5mol)のDCM(15リットル)及びデス-マーチンペルヨージナン(3.18kg、7.50mol)中溶液を入れた。得られた溶液を室温で終夜攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えることで反応停止し、溶液を減圧下に濃縮した。残留物をジエチルエーテルで希釈し、混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(5H)-オンを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、(5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(5H)-オン(2.1kg、5mol)のTHF(10リットル)中溶液を入れた。この混合物に、攪拌しながら0℃でメチルマグネシウムクロライド(1.84リットル、3.0M THF中溶液)を滴下した。得られた溶液を室温で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えることで反応停止した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(5R,6R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.73 - 7.70 (m, 4H), 7.46 - 7.39 (m, 6H), 5.79 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.16 - 4.10 (m, 2H), 3.92 (dd, J = 6.4, 4.5 Hz, 1H), 3.85 - 3.84 (m, 2H), 2.56 (s, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.38 (s, 3H), 1.28 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.14 (s, 3H), 1.09 (s, 8H).
段階4:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した20リットル四頸丸底フラスコに、(5R,6R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(2.2kg、5mol)のAcOH(10リットル)中溶液を入れた。この混合物に、10℃で攪拌しながら硫酸(49.2g、502mmol)を滴下し、続いて、10℃で攪拌しながら無水酢酸(2.04kg、20.0mol)を滴下した。得られた溶液を室温で3時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、EtOAcで希釈した。得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離)によって精製して、(3R,4R,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリイルトリアセテートを油状物として得た。
段階5:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した5リットル四頸丸底フラスコに、4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(420g、1503mmol)、BSA(305g、7.11mol)、(3R,4R,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリイルトリアセテート(795g、1.50mol)のMeCN(7リットル)中溶液、及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(668g、3.00mol)を入れた。得られた溶液を80℃で6時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、EtOAcで希釈した。得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)によって精製して、(2R,3R,4R,5R)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-(4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを油状物として得た。MS:748(M+1)。
段階6:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した5リットル四頸丸底フラスコに、(2R,3R,4R,5R)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-(4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(225g、300.mmol)のテトラヒドロフラン(2.2リットル)中溶液を入れた。溶液を冷却して-78℃とし、イソプロピルマグネシウムクロライド-塩化リチウム錯体(54.6g、376mmol)を滴下し、溶液を-78℃で2時間攪拌した。-78℃でiPrOH(25.2g、420mmol)を滴下することで混合物を反応停止した。この冷反応混合物を、氷及び飽和塩化アンモニウム水溶液の混合物に投入した。混合物をDCMで抽出し(2回)、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(2R,3R,4R,5R)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
段階7:窒素パージし、窒素の不活性雰囲気に維持した5リットル三頸丸底フラスコに、(2R,3R,4R,5R)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(186g、299mmol)のTHF(1.8リットル)及びAcOH(90g、1.5mol)中溶液を入れた。攪拌しながら室温でTBAF(600mL、2.00当量、1.0M THF中溶液)を滴下し、溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,4R,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを固体として得た。MS:384(M+1)。
段階8:(2R,3R,4R,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(542mg、1.41mmol)、TEA(0.59mL、4.2mmol)、及びDMAP(34.5mg、0.28mmol)の混合物をDCM(11mL)に溶かした。4-トルエンスルホニルクロライド(538mg、2.8mmol)を0℃で加え、反応液を室温で終夜攪拌した。混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。水層をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(2R,3R,4R,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-2-((トシルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS:538(M+1)。
段階9:(2R,3R,4R,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-2-((トシルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(380mg、0.71mmol)及び2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-オール(169mg、0.71mmol)のDMF(5mL)中溶液に、0℃で炭酸セシウム(460mg、1.4mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌し、水で反応停止した。沈殿を濾取し、水で洗い、真空乾燥して、(2R,3R,4R,5R)-2-{[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]メチル}-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテートを固体として得た。MS:604/606(M+1/M+3)。
段階10:ジオキサン(4mL)に溶かした(2R,3R,4R,5R)-2-{[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]メチル}-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート(372mg、0.62mmol)の溶液に、水酸化アンモニウム(4mL、51.8mmol、30%水溶液)を加えた。混合物を85℃で終夜加熱した。混合物を冷却して室温とし、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、次のものを得た。
実施例10:(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール。MS: 501/503 (M+1/M+3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 - 8.34 (m, 3H), 8.03 - 7.40 (m, 3H), 7.15 - 7.03 (m, 2H), 6.94 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.65 - 4.96 (m, 2H), 4.40 - 4.35 (m, 1H), 4.29 - 4.18 (m, 4H), 1.27 (s, 3H).
実施例11:(2R,3S,4R,5R)-2-{[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]メチル}-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール。MS: 520/522 (M+1/M+3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 - 8.62 (m, 2H), 8.13 (s, 1H), 7.93 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.18 - 7.11 (m, 2H), 6.73 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.51 - 4.44 (m, 2H), 4.33 - 4.20 (m, 5H), 1.28 (s, 3H).
実施例12
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール
Figure 0007446282000073
3-ブロモ-7-(((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(30mg、0.04mmol)のTFA(1.0mL)中溶液を、40℃で3日間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(ACN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールTFA塩を固体として得た。MS: 516/518 (M+1/M+3). 1H-NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (br, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 - 7.59 (m, 1H), 7.16 - 7.09 (m, 2H), 6.59 - 6.54 (m, 1H), 6.23 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.88 - 4.81 (m, 1H), 4.27 - 4.19 (m, 2H), 4.11 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
実施例13
(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール
Figure 0007446282000074
マイクロ波リアクター中、(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールTFA塩(10mg、0.019mmol)の30%アンモニア水(3mL)中溶液を、150℃で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をキラルSFC(ジオールカラム、35%/65%メタノール/CO)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを固体として得た。MS: 501/503 (M+1/M+3). 1H-NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.22 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.58 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.06 - 6.98 (m, 2H), 6.60 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 6.27 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.87 - 4.82 (m, 1H), 4.39 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 4.12 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 1.48 (s, 3H).
実施例14
(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール
段階1:500mL丸底フラスコに、(3aR,5R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(10.0g、38.4mmol)を入れ、次にそれをDCM(100mL)に溶かした。次に、デス-マーチンペルヨージナン(32.6g、77mmol)を少量ずつ加え、白濁反応液を、室温で80分間攪拌した。DCM(100mL)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で反応停止した。1時間攪拌後、層を抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗(3aR,5S,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オンを油状物として得て、それを、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ 6.14 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.39 - 4.38 (m, 1H), 4.38 - 4.34 (m, 2H), 4.04 - 4.01 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.35 - 1.32 (m, 6H).
段階2:フラスコに、粗(3aR,5R,6aS)-5-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オン(7.42g、最大28.7mmol)を入れ、アルゴンを充填し戻し、トルエン(100mL)を加えた。溶液を冷却して0℃とし、アルゴン雰囲気下にメチルマグネシウムクロライド(3.0M THF中溶液、14.4mL、43.2mmol)を滴下した。5分後、反応液を氷浴から出し、終夜攪拌しながら昇温させて室温とした。反応液を飽和塩化アンモニウムの入った分液漏斗に投入し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(3aR,5R,6R,6aR)-5-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ 5.70 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.12 - 4.08 (m, 2H), 3.95 - 3.91 (m, 1H), 3.78 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 2.67 (s, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.35 (s, 3H), 1.28 (s, 3H).
段階3:(3aR,5R,6R,6aR)-5-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(5.82g、21.2mmol)を入れたフラスコに、アセトニトリル(100mL)を加えた。次に、5体積%水溶液としての硫酸(10mL、188mmol)を加え、反応液を室温で4.5時間攪拌した。反応液を飽和重炭酸ナトリウムの入った分液漏斗に投入し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(S)-1-((3aR,5R,6R,6aR)-6-ヒドロキシ-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)エタン-1,2-ジオールを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で用いた。1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ 5.73 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 3.85 - 3.81 (m, 2H), 3.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.72 - 3.68 (m, 1H), 2.87 (s, 1H), 2.53 (s, 1H), 2.02 (s, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.33 (s, 3H).
段階4:粗(S)-1-((3aR,5R,6R,6aR)-6-ヒドロキシ-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)エタン-1,2-ジオール(1.24g、5.30mmol)のトルエン(100mL)中溶液の入ったフラスコに、イミダゾール(1.44g、21.2mmol)及びトリフェニルホスフィン(5.56g、21.2mmol)をその順で加えた。フラスコを冷却して0℃とし、ヨウ素(4.04g、15.9mmol)を加えた。氷浴を自然に失効させ、溶液を室温でアルゴン雰囲気下に4日間攪拌した。反応液を、1M NaOHの入った分液漏斗に投入し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0-10-20%-30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aR,5R,6R,6aR)-2,2,6-トリメチル-5-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを固体として得た。1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ 5.84 - 5.76 (m, 2H), 5.40 (dt, J = 17.3, 1.5 Hz, 1H), 5.29 (dt, J = 10.7, 1.4 Hz, 1H), 4.21 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 3.9 Hz, 1H),, 2.63 (s, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.12 (s, 3H).
段階5:(3aR,5R,6R,6aR)-2,2,6-トリメチル-5-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(200mg、0.999mmol)及び9-BBN(0.5M THF中溶液、6mL、3.00mmol)を入れたバイアルを、アルゴン雰囲気下に50℃で2時間攪拌した。反応液を冷却して室温とし、リン酸三カリウム(2M水溶液、2.5mL、5.00mmol)を加えた。混合物を室温で30分間高攪拌し、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(609mg、1.298mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(82mg、0.100mmol)のTHF(3mL)中溶液を加えた。バイアルのヘッドスペースをアルゴンでパージし、反応液を50℃で終夜攪拌した。次に、反応液をDCM及び水で希釈し、相分離器に通した。有機層を合わせ、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aR,5R,6R,6aR)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを固体として得た。MS:543/545(M+1/M+3)。
段階6:(3aR,5R,6R,6aR)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(353.2mg、0.650mmol)が入ったバイアルに水(5mL)を加え、続いて、ニート状のギ酸(5mL、130mmol)を加えた。得られた溶液を50℃で終夜加熱した。反応液を冷却して室温とし、水の入った分液漏斗に投入し、25%イソプロパノール/クロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(2S,3R,4S,5R)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオールを固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。MS:503/505(M+1/M+3)。
段階7:バイアル中、4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(405mg、2.64mmol)をDMF(8mL)に溶かした。次に、水素化ナトリウム(106mg、2.64mmol)を加えた。混合物を室温でアルゴン雰囲気下に75分間攪拌した。同時に、別のバイアルに、粗(3R,4S,5R)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオール(532mg、1.06mmol)のアセトニトリル(18mL)中溶液を加えた。次に、トリ-n-ブチルホスフィン(0.45mL、1.80mmol)を加え、続いて、1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(400mg、1.58mmol)を加えた。反応液を室温で25分間攪拌してから、追加の1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(130mg)を加えた。20分後、追加のトリ-n-ブチルホスフィン(0.5mL)を加えた。この混合物を室温でさらに15分間攪拌した。次に、4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン及び水素化ナトリウムを含む溶液を注射器によって取り、最初に(3R,4S,5R)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオールを含む溶液に加えた。この合わせた反応液を、アルゴン雰囲気下に終夜にわたり室温で攪拌した。反応液を水の入った分液漏斗に投入し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、水で2回、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(20%から90%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを固体として得て、それを次の段階で直接用いた。MS:638/640(M+1/M+3)。
段階8:バイアルに、(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール(114mg、0.178mmol)のアンモニア(7M MeOH中溶液、10mL、70.0mmol)及びジオキサン(2mL)中溶液を加えた。マイクロ波リアクター中、この溶液を130℃で4時間加熱した。次に、溶液全体を減圧下に濃縮して、(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。MS:619/621(M+1/M+3)。
段階9:粗(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール(110mg、0.178mmol)の入ったフラスコに、DCM(9mL)を加えた。次に、トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。TFA(5mL)を加え、反応液を室温でさらに1時間攪拌した。TFA(2mL)を加え、反応液を7時間還流させた。反応液を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-2-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオールを固体TFA塩として得た。MS: 499/501 (M+1/M+3). 1H-NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.74 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.10 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 11.4, 2.9 Hz, 1H), 2.81 (ddd, J = 13.8, 9.2, 4.7 Hz, 1H), 2.67 (dt, J = 13.8, 8.1 Hz, 1H), 2.07 - 1.99 (m, 1H), 1.88 - 1.81 (m, 1H), 1.20 (s, 3H).
実施例15
(1S,2R,3S,5R)-3-[2-(2-アミノ-3-ブロモ-7-キノリニル)エチル]-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-1,2-シクロペンタンジオール
Figure 0007446282000076
段階1:(3a′R,4′R,6′S,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-オール(3.8g、16mmol)のDCM(80mL)中の攪拌溶液に、ピリジン(6.45mL、80mmol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、10分間かけてトリフルオロメタンスルホン酸無水物/DCM(23.92mL、23.92mmol)で処理した。混合物を0℃で30分間攪拌し、水(5mL)で処理した。有機層を分離し、ブラインで洗浄した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。トルエン(10mL)を残留物に加え、濃縮して、(3a′R,4′S,6′R,6a′R)-6′-メチル-6′-ビニルテトラヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-イルトリフルオロメタンスルホネートを油状物として得た。残留物をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(2.94g、19.1mmol)のDMF(35mL)中の攪拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(0.893g、22.3mmol)を加えた。混合物をその温度で30分間攪拌した。別のフラスコ中、(3a′R,4′S,6′R,6a′R)-6′-メチル-6′-ビニルテトラヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-イルトリフルオロメタンスルホネート(5.90g、15.9mmol)をDMF(10mL)に溶かした。その溶液を、ナトリウム塩の溶液にゆっくり10分間かけて加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、水で処理した。混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、水(3回)及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/DCM)によって精製して、4-クロロ-7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 374 (M+1). 1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (s, 1H), 8.03 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.00 (dd, J = 17.4, 10.7 Hz, 1H), 5.32 - 5.26 (m, 1H), 5.10 - 4.99 (m, 3H), 4.63 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.08 (dd, J = 12.7, 7.2 Hz, 1H), 1.75 - 1.71 (m, 2H), 1.63 - 1.28 (m, 8H), 1.17 (s, 3H).
段階3:マイクロ波バイアル中、4-クロロ-7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(910mg、2.43mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中の攪拌溶液に、水酸化アンモニウム(28%、4mL)を加えた。マイクロ波リアクター中、反応液を160℃まで5時間加熱させた。混合物を冷却して室温とし、EtOAc及び水で希釈した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮して、7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを得た。その粗生成物をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。MS: 355 (M+1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.06 (s, 1H), 7.37 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.99 (s, 2H), 6.57 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.98 (dd, J = 17.4, 10.7 Hz, 1H), 5.18 - 4.93 (m, 4H), 4.59 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.37 (dd, J = 12.3 Hz, 1H), 2.00 - 1.95 (m, 1H), 1.74 - 1.28 (m, 10H), 1.14 (s, 3H).
段階4:7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(300mg、0.846mmol)に、9-BBN(0.5M THF中溶液、6.77mL、3.39mmol)を加えた。混合物を50℃まで1時間加熱させ、冷却して室温とし、三塩基性リン酸カリウム(898mg、4.23mmol)及び水(0.9mL)で処理し、30分間攪拌した。混合物をTHF(1mL)、3-ブロモ-7-ヨードキノリン-2-アミン(266mg、0.762mmol)、及びPdCl(dppf)(61.9mg、0.085mmol)で処理し、窒素で5分間パージし、50℃まで3時間加熱させた。混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、7-(2-((3a′S,4′R,6′S,6a′R)-4′-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6′-メチルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)エチル)-3-ブロモキノリン-2-アミンを固体として得た。MS: 577/579 (M+1/M+3). 1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.99 (s, 2H), 6.57 (s, 3H), 5.14 - 5.07 (m, 1H), 4.98 - 4.94 (m, 1H), 4.52 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 2.75 - 2.65 (m, 2H), 2.20 (dd J = 12.4 Hz, 1H), 2.05 - 2.00 (m, 1H), 1.78 - 1.28 (m, 12H), 1.14 (s, 3H).
段階5:7-(2-((3a′S,4′R,6′S,6a′R)-4′-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6′-メチルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)エチル)-3-ブロモキノリン-2-アミン(320mg、0.399mmol)に、HCl(4M MeOH中溶液、10mL)を加えた。混合物を終夜攪拌し、50℃まで5時間加熱させた。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮し、逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、(1S,2R,3S,5R)-3-[2-(2-アミノ-3-ブロモ-7-キノリニル)エチル]-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-1,2-シクロペンタンジオールをTFA塩として得た。MS: 497/499 (M+1/M+3). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.17 (brs, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.65 (br s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.27 (brs, 2H), 7.76 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.34 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 5.00 (dd J = 8.8 Hz, 1H), 4.89 (brs, 2H), 4.39 - 4.34 (m, 1H), 3.79 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 2.85 - 2.68 (m, 2H), 1.96 - 1.70 (m, 4H), 1.12 (s, 3H).
実施例16
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール
Figure 0007446282000077
段階1:(3aS,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オール(6.0g、18mmol)の入ったフラスコに、DCM(200mL)と、続いて、デス-マーチンペルヨージナン(10.25g、23.68mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。高攪拌しながら1:1飽和重炭酸ナトリウム水溶液:飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(160mL)で反応停止した。有機層をPhase Separatorによって分離し、減圧下に濃縮した。粗(3aS,4R,5aS,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-6H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オンを次の反応で直接用いた。
段階2:フラスコに、アルゴン雰囲気下、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(21.91g、60.1mmol)を加え、続いて、THF(100mL)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、nBuLi(22mL、2.5M、55mmol)を加えた。反応液を冷浴から出し、室温でアルゴン下に30分間高攪拌した。次に、反応液を冷却し戻して0℃とし、(3aS,4R,5aS,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-6H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オン(5.96g、18.2mmol)のTHF(100mL)中溶液を加えた。添加後、反応液を冷浴から出し、室温で70分間攪拌した。反応液をEtOAc及び飽和塩化アンモニウムの入った分液漏斗に投入した。水層を分離し、EtOAcで2回洗浄した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで脱水し、セライト(登録商標)で濾過し、減圧下に濃縮した。粗取得物を、シリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から100%EtOAc/ヘキサン)に付し、7-((3aS,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 326 (M+1). 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.76 (s, 1H), 7.24 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 5.16 - 5.10 (m, 1H), 5.00 - 4.97 (m, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.80 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.08 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 2.73 (s, 3H), 2.71 - 2.61 (m, 2H), 2.58 - 2.51 (m, 1H), 2.32 - 2.24 (m, 2H), 2.15 - 2.08 (m, 1H), 1.58 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
段階3:7-((3aS,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.22g、3.7mmol)の入ったフラスコに、THF(20mL)を加えた。次に、アルゴン雰囲気下、9-BBN(23.0mL、0.5M THF中溶液、11.5mmol)溶液を加えた。反応液を室温でアルゴン下に終夜攪拌した。次に、リン酸三カリウム(9.5mL、2M水溶液、19mmol)を加え、反応液を室温で30分間攪拌した。次に、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(1.345g、5.60mmol)及びメタンスルホナト(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)(2′-メチルアミノ-1,1′-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(0.312g、0.373mmol)のTHF(10mL)中溶液を加え、反応液を50℃まで2時間加熱させた。反応液を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。粗取得物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(80%から100%EtOAc/ヘキサンから100%3:1EtOAc:EtOH)と、続いて、キラルSFC(OJ-Hカラム、30%MeOH+0.1%NHOH/CO)によって精製して、7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミンを得た。MS:488(M+1)。
段階4:7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(2.03g、4.17mmol)の入ったフラスコに、DCM(50mL)、水(16mL)、及びトリフルオロ酢酸(40mL、520mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオールを得た。MS: 448 (M+1). 1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 8.60 (s, 1H), 7.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.67 (s, 2H), 4.84 - 4.74 (m, 2H), 4.67 (s, 1H), 3.95 (dd, J = 10.2, 7.4 Hz, 1H), 2.76 - 2.66 (m, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.49 - 2.42 (m, 1H), 2.18 (q, J = 9.4 Hz, 1H), 1.88 - 1.78 (m, 3H), 1.71 - 1.64 (m, 1H), 1.64 - 1.55 (m, 1H), 1.49 - 1.43 (m, 1H).
実施例17~18:段階3で7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミンに代えて適切なアリール-ハライドを用いることで、実施例16に記載のものと類似の方法で、表7中の実施例17~18を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表7
Figure 0007446282000078
実施例19:実施例25において段階3に代えて段階1を行い、7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンに代えて適切なアリール-ハライドを用いることで、表8中の実施例19を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表8
Figure 0007446282000079
実施例20~24:7-((3aS,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンに代えて適切なエキソ-オレフィンを用い、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミンに代えて適切なアリール-ハライドを用い、続いて、置換されたエキソ-オレフィンに基づいて必要に応じてSFCによるキラル分割を行い、実施例16の段階3~4に記載の方法と同様にして、表9中の実施例20~24を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表9
Figure 0007446282000080
Figure 0007446282000081
実施例25
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((6-アミノ-7-フルオロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール・3HCl
Figure 0007446282000082
段階1:7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.070g、0.214mmol)が入ったバイアルに、THF(2.047mL)と、続いて、9-BBN(0.5M THF中溶液、1.37mL、0.684mmol)を加えた。反応液を室温でアルゴン雰囲気下に終夜攪拌した。次に、リン酸三カリウム水溶液(1M、1.155mL、1.155mmol)を加え、反応液を室温で1時間高攪拌した。次に、7-ブロモ-3-フルオロ-1,5-ナフチリジン-2-アミン(0.078g、0.321mmol)及び[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.016g、0.021mmol)のTHF(1.01mL)中溶液を加え、反応液を50℃まで2時間加熱させた。反応液を冷却して室温とし、水及びEtOAcの入った分液漏斗に投入した。抽出後、水層をEtOAcで洗浄した(2回)。有機層を合わせ、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。取得物を質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-フルオロ-1,5-ナフチリジン-2-アミンをTFA塩として得た。MS:491(M+1)。
段階2:7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-フルオロ-1,5-ナフチリジン-2-アミン(0.117g、0.239mmol)のMeOH(11.9mL)中溶液に、塩酸(2M、11.9mL、23.9mmol)を滴下した。反応液を室温で90分間攪拌した。昇温させて40℃とし、18時間攪拌した。反応液を二つの別々のバイアルに分け入れ、減圧下に濃縮して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((6-アミノ-7-フルオロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール・3HClを得た。MS: 451 (M+1). 1H NMR (499 MHz, DMSO-d6) δ 9.19 (s, 1H), 8.66 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.32 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.21 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 3.02 - 2.91 (m, 3H), 2.87 - 2.80 (m, 1H), 2.45 - 2.35 (m, 1H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.89 - 1.79 (m, 1H), 1.78 - 1.70 (m, 1H), 1.62 - 1.52 (m, 1H).
実施例26~29:7-((3aS,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンに代えて適切なエキソ-オレフィンを用い、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミンに代えて適切なアリール-ハライドを用い、続いて、置換されたエキソ-オレフィンに基づいて必要に応じてSFCによるキラル分割を行うことで、実施例25の段階1~2に記載の方法と同様にして、表10中の実施例26~29を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表10
Figure 0007446282000083
Figure 0007446282000084
実施例30
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール
Figure 0007446282000085
段階1:1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(1.6g、2.8mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(0.96g、8.4mmol)、4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.4g、8.4mmol)、及びアリルパラジウムクロライド二量体(0.42g、1.1mmol)の入ったフラスコに、アルゴン脱気THF(55mL)を加えた。この混合物を室温で15分間攪拌した。次に、(2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イルアセテート(2.47g、5.61mmol)の脱気THF(23mL)中溶液を加えた。反応液をアルゴン雰囲気下に40℃で3時間攪拌した。混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4-クロロ-5-フルオロ-7-((2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS:552(M+1)。
段階2:4-クロロ-5-フルオロ-7-((2R,6S,6aS)-6-((トリフェニルシリル)オキシ)-1,2,4,5,6,6a-ヘキサヒドロペンタレン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.36g、2.46mmol)のTHF(59mL)中溶液の入ったフラスコに、水(29mL)を加えた。その溶液を冷却して0℃とし、NMO(0.58g、4.9mmol)及び酸化オスミウム(VIII)(0.75mL、4%水溶液、0.12mmol)を加えた。氷浴を自然に失効させながら、反応液を終夜攪拌した。飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(40mL)で反応停止し、混合物を室温で15分間攪拌した。反応液を水及びEtOAcの入った分液漏斗に投入した。分離後、水層をEtOAcで2回、3:1クロロホルム:IPAで1回洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((トリフェニルシリル)オキシ)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオールを得た。取得物を、それ以上精製せずに次の段階で粗取得物のまま直接用いた。
段階3:アセトン(24mL)に溶かした(1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((トリフェニルシリル)オキシ)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール(1.4g、2.4mmol)の入ったフラスコに、アルゴン雰囲気下、硫酸(0.126mL、2.36mmol)を加えた。混合物を室温で4時間攪拌した。反応液を冷却して0℃とし、水酸化ナトリウム(0.3mL、10M水溶液、3mmol)で反応停止した。取得物を水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得た。MS: 368 (M+1). 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.60 (s, 1H), 7.05 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.91 - 4.85 (m, 1H), 4.70 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.11 - 4.08 (m, 1H), 2.59 - 2.52 (m, 2H), 2.41 - 2.34 (m, 1H), 2.25 - 2.19 (m, 1H), 2.13 - 2.06 (m, 1H), 2.06 - 1.93 (m, 2H), 1.59 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
段階4:(3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オール(270mg、0.734mmol)の無水DCM(5mL)中溶液に、窒素雰囲気下に0℃でデス-マーチンペルヨージナン(374mg、0.881mmol)を1回で加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)及びNa 1gで反応停止した。得られた混合物を室温で10分間攪拌した。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した(10mLで3回)。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aS,4R,5aS,8aR)-4-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-6H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オンを得た。MS:366(M+1)。
段階5:バイアルに、アルゴン雰囲気下、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(781mg、2.14mmol)と、続いて、THF(3.3mL)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、次いで、nBuLi(650μL、2.5M、1.624mmol)を滴下した。反応を氷浴から出し、室温で30分間高攪拌した。次に、反応液を冷却し戻して0℃とし、(3aS,4R,5aS,8aR)-4-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-6H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オン(238mg、0.650mmol)のTHF(3.3mL)中溶液を滴下した。反応液を浴から出し、室温で70分間攪拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で反応停止した。混合物をEtOAcで抽出し(10mLで2回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4-クロロ-7-((3aS,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS:364(M+1)。
段階6:4-クロロ-7-((3aS,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(201.6mg、0.554mmol)が入ったアルゴンパージしたバイアルに、THF(4mL)を加えた。次に、9-BBN(3.4mL、1.700mmol、0.5M THF中溶液)溶液を加えた。反応液を、アルゴン風船下に室温で終夜攪拌した。次に、リン酸三カリウム(1.4mL、2.80mmol、2M水溶液)を加え、反応液を約35分間高攪拌した。次に、カリウムtert-ブトキシド(0.1mL、0.100mmol)を加え、続いて直ちにクロロ[ジ(1-アダマンチル)-N-ブチルホスフィン)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)(60mg、0.085mmol)及び7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミン(215mg、0.831mmol)のTHF(4mL)中溶液を加えた。反応液を、アルゴン下に50℃まで4時間40分加熱させた。反応液を冷却して室温とし、DCM及び水で希釈した。混合物を相分離器に通した。有機層を減圧下に濃縮し、粗取得物について、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(20%から40%から60%EtOAc/ヘキサン)、続いて、キラルSFC(OJ-Hカラム、15%MeOH+0.1%NHOH調整剤/CO2)を行って、7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンを泡状物として得た。
段階7:7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミン(21.4mg、0.039mmol)が入ったバイアルにアンモニア(1mL、7M MeOH中溶液、7mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、マイクロ波リアクター中、反応液を140℃で5時間加熱した。混合物を減圧下に濃縮して、7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンを得て、それをそれ以上精製せずに次の反応で粗取得物のまま使用した。
段階8:7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミン(21mg、0.039mmol)が入ったバイアルに、DCM(600μL)、水(190μL)、および、次いでTFA(454μL、5.89mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。反応液を直接減圧下に濃縮した。残留物を質量トリガー逆相HPLC(ACN/水勾配+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオールを得た。MS: 485 (M+1). 1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 8.69 (s, 2H), 8.29 (s, 1H), 7.98 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.68 (s, 2H), 7.19 (s, 1H), 7.06 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.84 - 4.77 (m, 1H), 3.76 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 2.79 - 2.66 (m, 2H), 2.49 - 2.42 (m, 1H), 2.16 (q, J = 9.0 Hz, 1H), 1.82 (dd, J = 12.2, 5.8 Hz, 1H), 1.78 - 1.69 (m, 2H), 1.69 - 1.63 (m, 1H), 1.63 - 1.54 (m, 1H), 1.48 - 1.41 (m, 1H).
実施例31~34:段階1で4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンに代えて適切な核酸塩基を用い、段階6を実施例16における段階3に置き換え、適切なアリール-ハライドを7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンに代えて用いることで、実施例30に記載の方法と同様にして、表11における実施例31~34を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表11
Figure 0007446282000086
Figure 0007446282000087
実施例35~42:段階1で4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンに代えて適切な核酸塩基を用い、段階6を実施例25における段階1に置き換え、適切なアリール-ハライドを7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンに代えて用い、実施例30に記載の方法と同様にして表12における実施例35~42を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表12
Figure 0007446282000088
Figure 0007446282000089
Figure 0007446282000090
実施例43~44:段階6で7-ブロモ-3,5-ジフルオロキノリン-2-アミンに代えて適切なアリール-ハライドを用い、実施例30の段階6~8に記載のプロトコールを行うことで、表13における実施例43~44を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表13
Figure 0007446282000091
実施例45
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000092
段階1:DCM(8mL)及びアセトニトリル(8mL)に溶かした2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(500mg、3.29mmol)に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(2.5g、12mmol)及びDMAP(80mg、0.66mmol)を加えた。溶液を室温で1時間攪拌した。次いで、混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert-ブチル4-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシレートを得た。MS: 453 (M+1). 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.64 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 1.69 (s, 9H), 1.44 (s, 18H).
段階2:tert-ブチル4-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシレート(1.35g、2.98mmol)のMeOH(15mL)中溶液に、室温でTEA(4.15mL、29.8mmol)を加えた。反応液を加熱して60℃とし、終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネートを得た。MS: 353 (M+1). 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.34 (s, 1H), 7.28 (dd, J = 3.5, 2.3 Hz, 1H), 6.50 (dd, J = 3.6, 2.0 Hz, 1H), 1.47 (s, 18H).
段階3:脱水アセトニトリル(5mL)に溶かした(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(100mg、0.299mmol)が入ったバイアルに、室温で1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(113mg、0.45mmol)を加え、続いて、トリ-n-ブチルホスフィン(120μL、0.48mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌した。脱水アセトニトリル(1mL)に溶かしたジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート(211mg、0.598mmol)が入った別のバイアル中、DBU(90μL、0.60mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。その混合物を、先に形成したエポキシドが入った混合物に加え、反応液を室温で2.5時間攪拌した。混合物を濾過し、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、ジ-tert-ブチル(7-{(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-3,3a-ジヒドロキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-イル}-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネートを得た。MS:669(M+1)。
段階4:DCM(3mL)に溶かしたジ-tert-ブチル(7-{(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-3,3a-ジヒドロキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-イル}-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート(97mg、0.14mmol)に、TFA(1.1mL、14.5mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。反応液を減圧下に濃縮した。残留物を質量トリガー逆相HPLC(ACN/水勾配+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS: 469 (M+1). 1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 7.75 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 7.59 (s, 2H), 7.54 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.78 - 6.62 (m, 3H), 5.72 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.08 (s, 1H), 4.09 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 2.82 (dd, J = 13.6, 7.8 Hz, 1H), 2.62 (dd, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 2.28 - 2.20 (m, 1H), 1.92 (dd, J = 12.7, 6.0 Hz, 1H), 1.76 - 1.64 (m, 2H), 1.55 - 1.48 (m, 1H).
実施例46:実施例45の合成の段階3に記載のミツノブプロトコールを行い、続いて、実施例45の段階4で記載のTFA脱保護を行うことで、表14中の実施例45を合成した。ミツノブ手順でのジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート及び(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表14
Figure 0007446282000093
実施例47~48:段階1で2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンに代えて適切な核酸塩基を用い、段階3で(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールに代えて適切なトリオールを用い、実施例45で記載の方法と同様にして、表15中の実施例47~48を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表15
Figure 0007446282000094
実施例49~66:実施例45の合成の段階3に記載のミツノブプロトコールを実施し、続いて、実施例30の段階7に記載のアミノ分解プロトコールを実施することで、表16中の実施例49~66を合成した。ミツノブ手順におけるジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート及び(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表16
Figure 0007446282000095
Figure 0007446282000096
Figure 0007446282000097
Figure 0007446282000098
Figure 0007446282000099
実施例67~70:実施例45の合成の段階3に記載のミツノブプロトコールを実施し、続いて、実施例10及び11の段階11に記載のアミノ分解プロトコールを実施することで、表17中の実施例67~70を合成した。ミツノブ手順におけるジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート及び(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表17
Figure 0007446282000100
Figure 0007446282000101
実施例71~75:実施例45の合成の段階3に記載のミツノブプロトコールを実施し、続いて、中間体15の段階12に記載のアミノ分解プロトコールを実施することで、表18中の実施例71~75を合成した。ミツノブ手順におけるジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート及び(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表18
Figure 0007446282000102
Figure 0007446282000103
実施例76:実施例14の合成の段階7に記載のミツノブプロトコールを実施し、続いて、中間体15の段階12に記載のアミノ分解プロトコールを実施することで、表19中の実施例76を合成した。ミツノブ手順における4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン及び(3R,4S,5R)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表19
Figure 0007446282000104
実施例77~84:実施例45の合成の段階3に記載のミツノブプロトコールを行い、表20中の実施例77~84を合成した。ミツノブ手順におけるジ-tert-ブチル(2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)イミドジカーボネート及び(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表20
Figure 0007446282000105
Figure 0007446282000106
Figure 0007446282000107
実施例85~91:実施例14の合成の段階7に記載のミツノブプロトコールを行い、表21中の実施例85~91を合成した。ミツノブ手順における4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン及び(3R,4S,5R)-5-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-4-メチルテトラヒドロフラン-2,3,4-トリオールに代えて、それぞれ適切な核酸塩基及びトリオールを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表21
Figure 0007446282000108
Figure 0007446282000109
Figure 0007446282000110
実施例92
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000111
段階1:ジオキサン(3000μL)に溶かした(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(102mg、0.157mmol)が入ったバイアルに、メチルアミン(2.0M THF中溶液、6.26mL、12.5mmol)を室温で加えた。混合物を密閉し、70℃で6時間加熱した。混合物を減圧下に濃縮して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを泡状物として得た。MS:645/647(M+1/M+3)。
段階2:DCM(1304μL)に溶かした(2R,3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(101mg、0.156mmol)に、室温でTFA(1300μL、16.87mmol)を加えた。混合物を40℃で5.5時間攪拌し、次いで加熱を止め、反応液を室温で終夜攪拌した。反応液を40℃で2時間加熱した。混合物を減圧下に濃縮し、質量トリガー逆相カラムクロマトグラフィー(ACN:水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 525/527 (M+1/M+3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.57 (s, 2H), 5.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.15 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 2.99 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 2.86 - 2.79 (m, 1H), 2.66 - 2.58 (m, 1H), 2.29 - 2.22 (m, 1H), 1.98 - 1.91 (m, 1H), 1.78 - 1.65 (m, 2H), 1.58 - 1.49 (m, 1H).
実施例93~97:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールに代えて適切なクロロ核酸塩基を用い、実施例92の段階1~2に記載の方法と同様にして、表22中の実施例93~97を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表22
Figure 0007446282000112
Figure 0007446282000113
実施例98
(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチル-2-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオール
Figure 0007446282000114
段階1:((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(400mg、1.18mmol)、キノリン-7-オール(205mg、1.41mmol)及びトリフェニルホスフィン(1578mg、3.06mmol)の溶液を、窒素ガス下、無水THF(12mL)中で攪拌した。DIAD(0.572mL、2.94mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0-50%のEtOAc/PE、次いで、0-5%MeOH/DCM)によって精製して、7-(((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリンを固体として得た。次に、7-(((3aS,4R,6R,6aR)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリン(100mg、0.214mmol)のジオキサン(1mL)中の攪拌溶液に、アンモニア(28%水溶液)(1mL、12.94mmol)を加え、混合物を120℃で8.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下に溶媒留去し、逆相HPLC(ACN/水)によって精製して、7-((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,6-トリメチル-6-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを固体として得た。MS:448(M+1)。
段階2:化合物7-((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,6-トリメチル-6-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(11mg、0.025mmol)に、0℃で、予め混合したTFA(70μL、0.909mmol)/水(150μL)を加えた。得られた懸濁液を室温で30分間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(MeCN/水)によって精製して、(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチル-2-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオールを固体として得た。MS: 408 (M+1). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.79 (dd, J = 4.5, 1.7 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.91 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.48 - 7.37 (m, 5H), 6.62 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.32 - 4.21 (m, 2H), 1.53 (s, 3H).
実施例99:中間体28から出発して上記の実施例98の段階1~2に従うことで、表23中の実施例99を合成した。
表23
Figure 0007446282000115
実施例100
(1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000116
段階1:-70℃のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(73.9mL、73.9mmol)に、-70℃で(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンタ-2-エンカルボキシレート(8g、33.2mmol)のTHF(8mL)中溶液を2分間かけて加えた。得られた溶液を-70℃で30分間攪拌してから、ヨードメタン(3.67mL、59.0mmol)を5分間で加えた。反応液を昇温させて-25℃とし、この温度を2時間維持した。得られた混合物を飽和NaHCO水溶液(200mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(16.6%EtOAc/PE)によって精製して、(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-メチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレートを油状物として得た。MS:199(M-56)。
段階2:(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-メチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレート(7.1g、27.8mmol)のTHF(100mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下、リチウムテトラヒドロボレート(27.8mL、55.6mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて25℃とし、16時間攪拌した。反応混合物をMeOH(50mL)によって反応停止し、飽和NHCl水溶液(300mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、PE(100mL)から再結晶した。固体を濾取し、真空乾燥して、tert-ブチル((1R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-4-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)カーバメートを固体として得た。MS:228(M+1)。
段階3:tert-ブチル((1R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-4-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)カーバメート(7.84g、34.5mmol)及びHCl(4Mジオキサン中溶液、80mL)の混合物を、25℃で2時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をエーテル(200mL)で摩砕した。固体を回収し、エーテル(100mL)で洗浄し、乾燥させて、((1S,4R)-4-アミノ-1-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)メタノール塩酸塩を固体として得た。MS:128(M+1)。
段階4:((1S,4R)-4-アミノ-1-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)メタノール塩酸塩(5.5g、32.6mmol)の2-プロパノール(120mL)中の攪拌混合物に、25℃でアルゴン雰囲気下、2-(4,6-ジクロロピリミジン-5-イル)アセトアルデヒド(6.85g、35.9mmol)及びトリエチルアミン(6.60g、65.2mmol)を加えた。得られた混合物を82℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(250mL)によって反応停止し、酢酸エチルで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(25-32%EtOAc/PE)によって精製して、((1S,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)メタノールを固体として得た。MS:264(M+1)。
段階5:((1S,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)メタノール(300mg、1.138mmol)のTHF(5mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下にナトリウムフェノレート(660mg、5.69mmol)を加えた。反応混合物を66℃で12時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(100mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/PE)によって精製して、((1S,4R)-1-メチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エン-1-イル)メタノールを固体として得た。MS:322(M+1)。
段階6:((1S,4R)-1-メチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エン-1-イル)メタノール(260mg、0.809mmol)のDMF(1mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、1H-イミダゾール(116mg、1.699mmol)及びtert-ブチルクロロジフェニルシラン(289mg、1.052mmol)を1回で加えた。反応混合物を25℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(150mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から20%EtOAc/PE)によって精製して、7-((1R,4S)-4-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを固体として得た。MS:560(M+1)。
段階7:7-((1R,4S)-4-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(260mg、0.464mmol)のTHF(4mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、ピリジン(4mL、49.5mmol)及び酸化オスミウム(VIII)(1.299mL、0.511mmol)を加えた。得られた混合物を同じ温度で1時間攪拌した。反応混合物を飽和Na水溶液(25mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(20mLで5回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を、tBuOH(3.00mL)及び水(3mL)に溶かし、25℃で空気下に亜硫酸水素ナトリウム(5.52mg、0.053mmol)を加えた。得られた混合物を20分間攪拌した。反応混合物を飽和NaHSO水溶液(25mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(25mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。粗残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から70%EtOAc/PE)によって精製して、(3R,5R)-3-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3-メチル-5-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを油状物として得た。MS:594(M+1)。
段階8:(3R,5R)-3-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-3-メチル-5-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール(2.2g、3.71mmol)の脱水アセトン(12mL)中の攪拌溶液に、4-メチルベンゼンスルホン酸(0.064g、0.371mmol)及び2,2-ジメトキシプロパン(1.93g、18.5mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で3時間攪拌した。EtOAc(300mL)及び飽和NaHCO水溶液(100mL)をその溶液に加え、有機層を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/PE)によって精製して、7-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを泡状物として得た。MS:634(M+1)。
段階9:7-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(650mg、1.025mmol)のTHF(5mL)中の攪拌溶液に、25℃でフッ化テトラブチルアンモニウム(1M THF中溶液、3.08mL、3.08mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液(100mL)及びEtOAc(250mL)をその溶液に加え、次いで有機層を減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(0%から70%EtOAc/PE)によって精製して、((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを泡状物として得た。MS:396(M+1)。
段階10:((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(270mg、0.683mmol)の1,4-ジオキサン(6mL)中の攪拌混合物に、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(256mg、0.546mmol)、1,10-フェナントロリン(19.7mg、0.109mmol)、ヨウ化銅(I)(10.4mg、0.055mmol)及び炭酸セシウム(267mg、0.819mmol)を加えた。得られた混合物を110℃で18時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/PE)によって精製して、3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)-7-(((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:736/738(M+1/M+3)。
段階11:3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)-7-(((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリン-2-アミン(230mg、0.312mmol)を2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL、67.3mmol)に溶かし、次に溶液を60℃で2時間攪拌した。溶液をトルエンと5回共留去して、(1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチル-5-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを得た。MS:576/578(M+1/M+3)。
段階12:(1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチル-5-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール(230mg、0.299mmol)の2-プロパノール(2mL)中溶液に、アンモニア/i-PrOH(NH/i-PrOH5:1)(5mL、0.299mmol)を-50℃で加え、得られた混合物を130℃で64時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を分取HPLC(ACN/水)によって精製して、(1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 499/501 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.59 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.98 - 6.92 (m, 2H), 6.89 (br s, 2H), 6.55 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.51 (br s, 2H), 5.03 - 4.96 (m, 1H), 4.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.56 - 4.50 (m, 1H), 4.03 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.97 - 3.91 (m, 2H), 1.93 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 1.19 (s, 3H).
実施例101
(1S,2R,3R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000117
段階1:(1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール(26mg、0.052mmol)のMeOH(3mL)中溶液に、25℃でPd/C(10%)(20mg)を加えた。混合物を水素雰囲気下に25℃で30分間攪拌し、混合物を濾過し、濾液を逆相フラッシュカラム(ACN/水)によって精製して、(1S,2R,3R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 421 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.00 (s, 1H), 7.76 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.91 - 6.80 (m, 4H), 6.57 - 6.52 (m, 2H), 6.26 (br s, 2H), 5.01 - 4.92 (m, 1H), 4.82 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.53 - 4.46 (m, 1H), 3.98 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 3.91 - 3.89 (m, 2H), 1.91 - 1.88 (m, 2H), 1.16 (s, 3H).
実施例102
(1S,2R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(フルオロメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000118
段階1:(1R,2S,3R,5R)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール(4.0g、14.1mmol)(トルエンと3回共沸)のピリジン(40mL)中の攪拌混合物に、室温でアルゴン雰囲気下、1-(クロロ(4-メトキシフェニル)(フェニル)メチル)-3-メトキシベンゼン(5.25g、15.5mmol)を加えた。得られた混合物を室温で約3時間攪拌した。反応混合物をMeOH(25mL)によって反応停止した。混合物をトルエンと共沸させ、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(1S,2R,3R,5R)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 586 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.59 (s, 1H), 7.81 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.44 - 7.41 (m, 2H), 7.35 - 7.24 (m, 7H), 6.92 - 6.90 (m, 4H), 6.68 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.98 - 4.93 (m, 2H), 4.79 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.28 - 4.26 (m, 1H), 3.89 - 3.87 (m, 1H), 3.75 (s, 6H), 3.20 - 3.17 (m, 1H), 3.09 - 3.05 (m, 1H), 2.32 - 2.26 (m, 2H), 1.76 - 1.69 (m, 1H).
段階2:(1S,2R,3R,5R)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール(6.0g、10.2mmol)(トルエンと3回共沸)のDMF(80mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(鉱油中60%品)(1.64g、41.0mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で約30分間攪拌し、次にヨウ化テトラブチルアンモニウム(1.89g、5.12mmol)及び(ブロモメチル)ベンゼン(5.25g、30.7mmol)をさらに加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、3時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(150mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(100mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/PE)によって精製して、7-((1R,2S,3R,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを固体として得た。MS: 766 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.46 (s, 1H), 7.75 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.38 - 7.08 (m, 17H), 6.91 - 6.84 (m, 6H), 6.61 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.20 - 5.10 (m, 1H), 4.61 - 4.48 (m, 2H), 4.39 - 4.35 (m, 1H), 4.27 - 4.19 (m, 2H), 3.93 - 3.91 (m, 1H), 3.71 (s, 6H), 3.15 - 3.11 (m, 2H), 2.50 - 2.40 (m, 1H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 1.82 - 1.72 (m, 1H).
段階3:7-((1R,2S,3R,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(6.0g、7.83mmol)のDCM(50mL)中の攪拌溶液に、室温でアルゴン雰囲気下、水(1.411g、78mmol)及び2,2-ジクロロ酢酸(6%DCA/DCM)(9.09g、70.5mmol)を加えた。得られた混合物をこの温度で15分間攪拌した。次に、トリエチルシラン(18.21g、157mmol)をさらに加え、得られた混合物をこの温度で50分間攪拌した。反応混合物を0℃でピリジン(11.2g、141mmol)によって反応停止し、15分間攪拌した。混合物をトルエンと共沸させ、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/PE)によって精製して、((1R,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンチル)メタノールを固体として得た。MS: 464 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.56 (s, 1H), 7.86 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.39 - 7.27 (m, 5H), 7.15 - 7.11 (m, 3H), 6.94 - 6.91 (m, 2H), 6.66 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.36 - 5.14 (m, 1H), 4.86 - 4.84 (m, 1H), 4.67 - 4.52 (m, 2H), 4.45 - 4.41 (m, 1H), 4.35 - 4.30 (m, 1H), 4.29 - 4.25 (m, 1H), 4.03 - 3.97 (m, 1H), 3.49 - 3.47 (m, 2H), 2.31 - 2.27 (m, 2H), 1.74 - 1.68 (m, 1H).
段階4:((1R,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンチル)メタノール(3.1g、6.68mmol)のDCM(25mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、デス-マーチンペルヨージナン(5.67g、13.4mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で15分間攪拌し、反応混合物を昇温させて室温とし、1時間攪拌した。反応混合物を、飽和NaHCO水溶液(20mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(40mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/PE)によって精製して、(1S,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタンカルボアルデヒドを固体として得た。MS: 462 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.79 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.85 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.33 (m, 5H), 7.18 - 7.13 (m, 3H), 6.96 - 6.93 (m, 2H), 6.70 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.35 - 5.28 (m, 1H), 4.75 - 4.64 (m, 2H), 4.51 - 4.49 (m, 2H), 4.35 - 4.23 (m, 2H), 3.32 - 3.28 (m, 1H), 2.49 - 2.33 (m, 2H).
段階5:(1S,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタンカルボアルデヒド(2.4g、5.20mmol)のジオキサン(20mL)中の攪拌溶液に、25℃でアルゴン雰囲気下、炭酸カリウム(18.8mL、37.7mmol)及びホルムアルデヒド(1.01mL、5.20mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で16時間攪拌した。0℃でHCl水溶液(1M、20mL)を加えて、pH=7に調節することによって反応混合物を反応停止した。混合溶媒を減圧下に除去した。残留物をエタノール(20mL)に溶かし、次に、0℃でアルゴン雰囲気下、水素化ホウ素ナトリウム(0.236g、6.23mmol)を加えた。反応液を0℃で約2時間攪拌した。反応混合物を0℃でHCl水溶液(1M、20mL、pH=7に調節するため)によって反応停止し、水(50mL)をさらに加え、混合物をEtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、((2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,1-ジイル)ジメタノールを固体として得た。MS: 494 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.54 (s, 1H), 7.83 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.38 - 7.29 (m, 5H), 7.12 - 7.08 (m, 3H), 6.91 - 6.88 (m, 2H), 6.64 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.29 - 5.19 (m, 1H), 4.89 - 4.85 (m, 1H), 4.73 - 4.69 (m, 1H), 4.61 - 4.59 (m, 1H), 4.55 - 4.49 (m, 1H), 4.48 - 4.46 (m, 1H), 4.39 - 4.35 (m, 1H), 4.31 - 4.27 (m, 1H), 4.09 - 4.07 (m, 1H), 3.61 - 3.51 (m, 4H), 2.08 - 2.00 (m, 1H), 1.71 - 1.63 (m, 1H).
段階6:((2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,1-ジイル)ジメタノール(1.2g、2.429mmol)(トルエンと3回共沸)のDCM(30mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下にトリエチルアミン(0.737g、7.29mmol)を加えた。この温度で(クロロ(4-メトキシフェニル)メチレン)ジベンゼン(0.788g、2.55mmol)をさらに加え、次いで反応混合物を昇温させて室温とし、2時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(40mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、混合物である((1S,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)メタノール及び((1R,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)メタノールを固体として得た。MS:766(M+1)。混合物(二つの位置異性体)のH NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ 8.57 - 8.52 (m, 1H), 7.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.24 (m, 15H), 7.13 - 7.06 (m, 5H), 6.88 - 6.84 (m, 4H), 6.66 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.14 - 5.08 (m, 2H), 4.96 - 4.40 (m, 4H), 4.29 - 4.12 (m, 2H), 3.77 - 3.74 (m, 5H), 3.39 - 3.36 (m, 1H), 3.21 - 3.19 (m, 1H), 2.09 - 2.00 (m, 1H), 1.86 - 1.80 (m,
1H).
段階7:((1S,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)メタノール(1.45g、0.473mmol)及び((1R,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)メタノール(1.45g、1.42mmol)(トルエンと3回共沸)のDMF(15mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(鉱油中60%品)(0.227g、5.68mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で約30分間攪拌し、次いでヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.262g、0.710mmol)及び(ブロモメチル)ベンゼン(0.728g、4.26mmol)をさらに加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、3時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(50mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、混合物である:固体としての7-((1R,2S,3R,4S)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、及び、固体としての7-((1R,2S,3R,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS:856(M+1)。
段階8:7-((1R,2S,3R,4S)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.00g、0.292mmol)及び7-((1R,2S,3R,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)メチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.00g、0.876mmol)を、室温でAcOH(20mL)及び水(2.5mL)に溶かした。次に、昇温させて40℃とし、反応液を約4時間攪拌した。混合物(トルエンと3回共沸)を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、固体としての((1R,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-1-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンチル)メタノール及び固体としての((1S,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-1-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンチル)メタノールの混合物を得た。MS:584(M+1)。二つの位置異性体の混合物のH-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.51 - 8.49 (m, 1H), 7.78 - 7.66 (m, 1H), 7.37 - 7.26 (m, 10H), 7.11 - 7.07 (m, 3H), 6.89 - 6.86 (m, 2H), 6.59 - 6.54 (m, 1H), 5.26 - 5.16 (m, 1H), 4.74 - 4.24 (m, 8H), 4.09 - 4.07 (m, 1H), 3.66 - 3.50 (m, 4H), 2.08 - 1.97 (m, 1H), 1.79 - 1.71 (m, 1H).
段階9:((1S,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-1-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンチル)メタノール(500mg、0.642mmol)及び((1R,2R,3S,4R)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-1-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンチル)メタノール(500mg、0.214mmol)(トルエンと3回共沸)のDCM(10mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下にDAST(310mg、1.93mmol)を加えた。得られた混合物を室温で約16時間攪拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(25mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(25mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(50%EtOAc/PE)によって精製して、7-((1R,2S,3R,4S)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(フルオロメチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを油状物として得た。MS: 586 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.51 (s, 1H), 7.74 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.39 - 7.33 (m, 10H), 7.15 - 7.06 (m, 3H), 6.90 - 6.87 (m, 2H), 6.61 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.30 - 5.20 (m, 1H), 4.80 - 4.75 (m, 2H), 4.63 - 4.57 (m, 5H), 4.52 - 4.48 (m, 1H), 4.33 - 4.29 (m, 1H), 4.15 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.63 - 3.61 (m, 2H), 2.10 - 1.89 (m, 2H).
段階10:7-((1R,2S,3R,4S)-2,3-ビス(ベンジルオキシ)-4-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(フルオロメチル)シクロペンチル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(395mg、0.674mmol)(トルエンと3回共沸)のDCM(6mL)中の攪拌混合物に、-80℃でアルゴン雰囲気下、トリクロロボラン(1M DCM中溶液)(6.74mL、6.74mmol)を加えた。得られた混合物を-80℃で約60分間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(5mL)で反応停止した。混合物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、(1S,2R,3S,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(フルオロメチル)-3-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 316 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (s, 1H), 7.92 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.18 - 5.04 (m, 2H), 4.94 - 4.92 (m, 2H), 4.73 - 4.34 (m, 3H), 3.90 - 3.87 (m, 1H), 3.55 - 3.45 (m, 2H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.70 - 1.62 (m, 1H).
段階11:(1S,2R,3S,5R)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(フルオロメチル)-3-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール(178mg、0.564mmol)(トルエンと3回共沸)のアセトン(5mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下、4-メチルベンゼンスルホン酸(9.71mg、0.056mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で約5分間攪拌し、次にこの温度で2,2-ジメトキシプロパン(294mg、2.82mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、3時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(10mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、((3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを固体として得た。MS: 356 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (s, 1H), 8.01 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.29 - 5.23 (m, 1H), 5.18 (t, J = 4.2 Hz, 1H), 5.04 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.68 - 4.60 (m, 2H), 4.56 - 4.48 (m, 1H), 3.53 - 3.45 (m, 2H), 2.24 - 2.15 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 1.24 (s, 3H).
段階12:オキサリルジクロライド(0.103mL、1.22mmol)の無水DCM(5mL)中の攪拌溶液に、-78℃でアルゴン雰囲気下、(メチルスルフィニル)メタン(0.174mL、2.445mmol)を加え、混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。次に、((3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(145mg、0.408mmol)の無水DCM(3mL)中溶液を、混合物に-78℃で滴下した。混合物を-78℃でさらに0.5時間攪拌した。この温度下で、トリエチルアミン(0.568mL、4.08mmol)をさらに反応混合物に加え、得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した。反応液を、0℃でHO(10.0mL)で反応停止し、DCM(20mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO水溶液(3mLで10回)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、(3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒドを油状物として得た。MS:354(M+1)。
段階13:ブロモ(メチル)トリフェニルホスホラン(367mg、1.03mmol)を、-30℃でアルゴン雰囲気下にTHF(4mL)に溶かし、次にこの温度でブチルリチウム(2.5Mヘキサン中溶液)(0.382mL、0.954mmol)を滴下した。反応混合物を-10℃で約30分間攪拌した。次に、THF(2mL)中の(3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒド(130mg、0.367mmol)を-30℃で加えた。反応液を室温で約1時間攪拌した。反応混合物を、-40℃で飽和NHCl水溶液(10mL)を加えることによって反応停止し、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(10mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をPrep-TLC(2:1=PE:EtOAc)によって精製して、4-クロロ-7-((3aS,4R,6S,6aR)-6-(フルオロメチル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS: 352 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 8.67 (s, 1H), 8.00 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.06 - 5.96 (m, 1H), 5.31 - 5.08 (m, 4H), 4.79 - 4.77 (m, 1H), 4.65 - 4.58 (m, 1H), 4.49 - 4.42 (m, 1H), 2.49 - 2.44 (m, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.24 (s, 3H).
段階14:封管中、4-クロロ-7-((3aS,4R,6S,6aR)-6-(フルオロメチル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(100mg、0.284mmol)を、ジオキサン5mL及びアンモニア水和物(28%水溶液))(5mL、36.4mmol)に溶かした。反応液を90℃で約16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、7-((3aS,4R,6S,6aR)-6-(フルオロメチル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを固体として得た。MS: 333 (M+1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 8.07 (s, 1H), 7.36 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.99 (s, 2H), 6.58 (d, J = 3.6Hz, 1H), 6.07 - 5.98 (m, 1H), 5.26 - 5.17 (m, 3H), 5.08 - 5.04 (m, 1H), 4.77 - 4.74 (m, 1H), 4.68 - 4.52 (m, 1H), 4.49 - 4.42 (m, 1H), 2.39 - 2.35 (m, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.25 (s, 3H).
段階15:アルゴン雰囲気下、7-((3aS,4R,6S,6aR)-6-(フルオロメチル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(20mg、0.060mmol)を室温で9-BBN(0.5M THF中溶液、0.602mL、0.301mmol)に溶かし、混合物を60℃で1時間攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、KPO(63.9mg、0.301mmol)のHO(0.30mL)中の溶液を加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌した。次に、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(28.2mg、0.060mmol)の無水THF(0.90mL)中溶液及びPd(dppf)Cl(7.37mg、9.03μmol)を、それぞれ混合物に加えた。得られた混合物に、70℃で3時間にわたりマイクロ波照射を行った。有機層を分離し、減圧下に濃縮した。粗生成物を分取TLC(DCM/MeOH=15:1)によって精製して、7-(2-((3aR,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:675/677(M+1/M+3)。
段階16:アルゴン雰囲気下、7-(2-((3aR,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(45mg、0.067mmol)を、環境温度でTFAのHO中溶液(2.0mL、TFA/HO=1:1)に溶かした。反応混合物を50℃で1時間攪拌した。反応混合物をトルエンと3回共沸させてTFAを除去した。粗生成物を、逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製した。生成物をさらに、分取HPLC(ACN/水+6.3mM NHHCO調整剤)によって精製して、所望の生成物(1S,2R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(フルオロメチル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 515/517 (M+1/M+3). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.34 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.60 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.28 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.17 - 7.14 (m, 1H), 6.92 (br s, 2H), 6.58 - 6.53 (m, 3H), 4.95 - 4.83 (m, 3H), 4.79 - 4.38 (m, 3H), 3.85 (t, J = 4.2 Hz, 1H), 2.86 - 2.69 (m, 2H), 2.01 - 1.76 (m, 4H).
実施例103
(1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000119
段階1:アルゴン雰囲気下に、オキサリルジクロライド(1015mg、7.99mmol)の無水DCM(10mL)中溶液に、-78℃でDMSO(1249mg、15.99mmol)を加えた。混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。次に、((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(900mg、2.66mmol)の無水DCM(10mL)中溶液を、-78℃で混合物に滴下した。混合物を-78℃でさらに0.5時間攪拌した。この温度下で、TEA(2.70mg、26.6mmol)を反応混合物に加え、得られた混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。0℃でHO(10mL)によって反応停止した。混合物をDCM(50mL)で抽出し、飽和NaHCO水溶液(30mLで3回)、ブライン(30mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗生成物(3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒドを固体として得た。MS:336(M+1)。
段階2:メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(2.7g、7.50mmol)の無水THF(4.0mL)中の攪拌溶液に、-10℃でアルゴン雰囲気下にn-BuLi(2.5M THF中溶液、2.79mL、6.97mmol)を滴下した。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。次に、(3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒド(900mg、2.68mmol)の無水THF(6.0mL)中溶液を、混合物に-10℃で加えた。混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE0%から30%)によって精製して、4-クロロ-7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6a-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを固体として得た。MS:334(M+1)。
段階3:封管中に、室温で4-クロロ-7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6a-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(800mg、2.40mmol)、1,4-ジオキサン(12mL)及びNH・HO(25%、16mL)を加えた。混合物を気密に密閉し、次いで、90℃で16時間攪拌した。次に、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6a-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを固体として得た。MS:315(M+1)。
段階4:7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6a-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(100mg、0.32mmol)の無水THF(0.5mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、9-BBN(0.5M THF中溶液、3.18mL、1.59mmol)を滴下した。反応溶液を50℃で1時間攪拌した。その反応溶液に、三塩基性リン酸カリウム(336mg、1.581mmol)の水(1mL)中溶液を0℃で滴下した。反応溶液を室温で0.5時間攪拌した。3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(163mg、0.348mmol)のTHF(1mL)中溶液及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(25.8mg、0.032mmol)を室温で加えた。最終反応混合物に、70℃で2時間にわたりマイクロ波照射を行った。反応混合物を冷却して室温とし、水(5mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、Combi-flash(カラム:AQ-C18カラム、80g、60Å、40-60μm;移動相A:水、移動相B:MeCN;流量:50mL/分;勾配:60分で20%Bから90%B(80%保持5分))によって精製して、7-(2-((3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:657/659(M+1/M+3)。
段階5:7-(2-((3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(40mg、0.061mmol)のTFA(2mL、26.0mmol)中溶液を、60℃で1時間攪拌した。TFAを減圧下に除去して、粗生成物N-(7-(2-((1S,2R,3S,4R)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジヒドロキシ-2-メチルシクロペンチル)エチル)-3-ブロモキノリン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミドを油状物として得た。N-(7-(2-((1S,2R,3S,4R)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジヒドロキシ-2-メチルシクロペンチル)エチル)-3-ブロモキノリン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(40mg、0.067mmol)及びKCO(28mg、0.202mmol)のメタノール(3mL)中混合物を、60℃で1時間攪拌した。混合物を濾過し、MeOH(0.5mL)で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水)によって精製して、(1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 497/499 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.25 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.87 (br s, 2H), 6.55 - 6.54 (m, 3H), 4.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.80 - 4.77 (m, 1H), 4.18 (s, 1H), 3.98 - 3.94 (m, 1H), 2.78 - 2.73 (m, 1H), 2.59 - 2.50 (m, 1H), 2.32 - 2.27 (m, 1H), 1.91 - 1.83 (m, 2H), 1.63 - 1.57 (m, 2H), 1.15 (s, 3H).
実施例104
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000120
段階1:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(45mg、0.088mmol)のMeOH(6mL)中溶液に、環境温度でジヒドロキシパラジウム/炭素(18.5mg、0.026mmol)を加えた。得られた混合物を、水素雰囲気(1.2気圧)下に25℃で30分間攪拌した。次に、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(0.05%TFAで調整したACN/水)によって精製した。生成物含有分画を回収し、溶液のpH値をNH・HO(25%)によって7~8に調節した。次に、溶液を減圧下に濃縮し、逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 435 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 (s, 1H), 7.76 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.52 - 7.49 (m, 2H), 7.05 (br s, 2H), 6.80 - 6.75 (m, 2H), 6.66 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.30 (br s, 2H), 6.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.30 (s, 1H), 4.59 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.09 - 4.08 (m, 1H), 2.50 - 2.48 (m, 1H), 2.07 - 1.98 (m, 3H).
実施例105
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000121
段階1:(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール(20mg、0.039mmol)のMeOH(4mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下にトリエチルアミン(7.80mg、0.077mmol)及び無水Pd/C(10mg)(10%Pd/C)を加えた。得られた混合物を、室温で水素雰囲気(約1気圧)下に4時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 406 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.98 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.80 - 7.76 (m, 2H), 7.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.30 (br s, 2H), 5.14 (q, J = 9.6 Hz, 1H), 4.95 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.48 (s, 1H), 4.23 - 4.10 (m, 3H), 2.48 - 2.37 (m, 2H), 1.80 - 1.73 (m, 1H), 1.26 (s, 3H).
実施例106
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000122
段階1:(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール(20mg、0.039mmol)及びPd(PPh(4.45mg、3.86μmol)の無水THF(1mL)中混合物に、室温でアルゴン雰囲気下、トリメチルアルミニウム(2Mトルエン中溶液、0.058mL、0.116mmol)を滴下した。混合物を100℃で2時間攪拌した。冷却して環境温度とした後、混合物を注意深くHCl水溶液(1M、10mL)に投入した。混合物を、EtOAc(40mL)とHO(10mL)との間で分配した。水層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 434 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.60 (s, 1H), 7.71 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.48 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.12 (br s, 2H), 5.10 (q, J = 9.6 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.45 (s, 1H), 4.21 - 4.09 (m, 3H), 2.64 (s, 3H), 2.46 - 2.37 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.26 (s, 3H).
実施例107
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000123
段階1:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(20mg、0.039mmol)のMeOH(5mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下にトリエチルアミン(3.97mg、0.039mmol)及び無水Pd/C(10mg)(10%Pd/C)を加えた。得られた混合物を、室温で水素雰囲気(1.2気圧)下に30分間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相HPLC(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 432 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.69 (s, 1H), 7.87 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.00 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.31 (br s, 2H), 6.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.22 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.84 - 2.78 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.63 - 2.58 (m, 1H), 2.28 - 2.25 (m, 1H), 1.98 - 1.94 (m, 1H), 1.80 - 1.68 (m, 2H), 1.58 - 1.53 (m, 1H).
実施例108
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000124
段階1:脱水アセトニトリル(2.5mL)に溶かした(3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(132.5mg、0.257mmol)の入った乾燥機乾燥したアルゴン冷却バイアルに、室温で1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(97mg、0.386mmol)と、続いて、トリ-n-ブチルホスフィン(103μL、0.411mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌した。脱水アセトニトリル(2.5mL)に溶かした4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(88mg、0.514mmol)が入った別の乾燥機乾燥したアルゴン冷却バイアルに、DBU(78μL、0.514mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、この懸濁液を注射器によって第1の溶液に移した。反応液を室温でアルゴン下に7.5時間攪拌し、次いで水で反応停止し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50% 3:1EtOAc:EtOH/ヘキサン)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを油状物として得た。MS:668(M+1)。
段階2:(2R,3R,3aS,6aR)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(138mg、0.206mmol)が入ったバイアルに、アンモニア(7M MeOH中溶液、2.5mL、17.50mmol)を加えた。バイアルにキャップを施し、マイクロ波リアクター中、140℃で5時間加熱した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0%から70%の3:1EtOAc:EtOH/ヘキサン)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS:649(M+1)。
段階3:DCM(875μL)に溶かした(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(68mg、0.105mmol)に、室温でTFA(348μL、4.516mmol)を加え、4時間攪拌した。TFA(500μL、6.489mmol)を反応混合物に加え、室温で終夜攪拌した。混合物を40℃まで8時間加熱させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 668 (M+1). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.12 - 6.98 (m, 3H), 6.59 (s, 2H), 5.94 (dd, J = 8.2, 1.5 Hz, 1H), 5.28 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.09 (s, 1H), 4.01 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.94 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 2.85 - 2.79 (m, 1H), 2.65 - 2.59 (m, 1H), 2.28 - 2.20 (m, 1H), 1.95 - 1.89 (m, 1H), 1.79 - 1.69 (m, 1H), 1.69 - 1.62 (m, 1H), 1.54 - 1.47 (m, 1H).
実施例109
(1S,2R,3S,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-メチル-5-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000125
段階1:マイクロ波バイアル中に、4-クロロ-7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.075g、.2mmol)、固体担持Pd(0.077g、0.020mmol)、THF(1mL)、及びジメチル亜鉛(2M PhMe中溶液、0.5mL、1.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。注意深くIPAで反応停止し、MeOHを滴下した。反応混合物をセライト層で濾過し、DCM/EtOAcで洗浄し、次いで減圧下に濃縮して、4-メチル-7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを得た。MS:354(M+1)。
段階2:バイアル中に、4-メチル-7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(70.7mg、0.2mmol)、THF(1mL)、及び9-BBN(0.5M THF中溶液、1mL、0.500mmol)を加えた。反応混合物を50℃まで2時間加熱させ、冷却して室温とした。追加の9-BBN(0.5M THF中溶液、1mL、0.5mmol)を加え、反応液を、50℃まで終夜加熱した。反応液を冷却して室温とし、窒素ガス雰囲気下にKPO(2M水溶液、0.75mL、1.50mmol)で反応停止した。別のバイアルに、THF(0.5mL)中の3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-ヨードキノリン-2-アミン(100mg、0.20mmol)、1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(16.3mg、0.020mmol)を加えた。この懸濁液を元の反応容器に加え、混合物を50℃まで終夜加熱させた。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAc、DCM及び水で希釈した。有機層及び水層を相分離器に通すことで分離し、有機層を減圧下に濃縮して、3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-(2-((3a′R,4′S,6′R,6a′S)-4′-メチル-6′-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-イル)エチル)キノリン-2-アミンを得た。MS:726/728(M+1/M+3)。
段階3:3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-(2-((3a′R,4′S,6′R,6a′S)-4′-メチル-6′-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-4′-イル)エチル)キノリン-2-アミン(0.2mmol)のTHF(1mL)、水(0.3mL、16.7mmol)、及びTFA(0.7mL、9.09mmol)中溶液を、室温で終夜攪拌した。反応混合物を50℃まで3時間加熱させた。追加のTFA(1mL、13mmol)を室温で加え、反応混合物を50℃まで3時間加熱させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(1S,2R,3S,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-メチル-5-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 496/498 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.59 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.98 - 6.92 (m, 2H), 6.89 (br s, 2H), 6.55 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.51 (br s, 2H), 5.03 - 4.96 (m, 1H), 4.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.56 - 4.50 (m, 1H), 4.03 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.97 - 3.91 (m, 2H), 1.93 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 1.19 (s, 3H).
実施例110:実施例109の段階2と、続いて段階1及び3を用い、表24中の実施例110を合成した。段階2における4-メチル-7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンに代えて、適切なエキソオレフィンを用いた。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表24
Figure 0007446282000126
実施例111
(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000127
段階1:バイアルに、3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)-7-(((3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)キノリン-2-アミン(100mg、0.136mmol)の50%TFA水溶液(1mL)の混合物を入れた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を分取TLC(DCM:MeOH=17:1)によって精製して、(1S,2R,3R,5R)-3-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチル-5-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS:696/698(M+1/M+3)。
段階2:(1S,2R,3R,5R)-3-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチル-5-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール(60mg、0.086mmol)、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミニウムクロライド(0.428mg、2.58μmol)及び(2R,4S)-4-イソプロピル-2-メトキシ-3-((R)-2-メチル-1-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)プロピル)オキサゾリジン(49mg、0.172mmol)のTHF(0.2mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、DIEA(0.045mL、0.258mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(34.2mg、0.129mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。水10mLで反応停止し、EtOAcで抽出した(15mLで3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=3:1)によって精製し、(1R,2R,4R,5S)-2-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-メチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタノールを油状物として得た。MS: 810/812 (M+1/M+3). 1H-NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 8.46 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.50 - 7.44 (m, 3H), 7.40 - 7.38 (m, 2H), 7.33 - 7.30 (m, 1H), 7.29 - 7.25 (m, 4H), 6.99 - 6.91 (m, 3H), 6.54 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.60 - 5.58 (m, 1H), 5.31 - 5.22 (m, 1H), 4.91 - 4.86 (m, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.08 - 4.04 (m, 3H), 3.84 (s, 3H), 2.83 - 2.82 (m, 1H), 2
.49 - 2.41 (m, 1H), 2.22 - 2.14 (m, 1H), 1.34 (s, 3H), 0.79 (s, 9H), - 0.14 (s, 3H), - 0.38 (s, 3H).
段階3:(1R,2R,4R,5S)-2-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-メチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタノール(20mg、0.025mmol)のDCM(0.5mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、デス-マーチンペルヨージナン(20.92mg、0.049mmol)を1回で加えた。混合物を0℃で2時間攪拌した。飽和Na水溶液5mLで反応停止し、EtOAcで抽出した(5mLで3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、(2R,4R,5S)-2-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-メチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタノンを得た。MS:808/810(M+1/M+3)。
段階4:少量の塩化セリウム(III)(37.0mg、0.150mmol)を、140℃で1時間真空乾燥した。得られた粉末をアルゴン下に冷却した。脱水THF(0.25mL)を加え、その混合物に、-78℃でメチルリチウム(1.6Mエーテル中溶液、0.094mL、0.150mmol)を加えた。混合物をこの温度で1時間攪拌した。次に、冷却した(2R,4R,5S)-2-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-メチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタノン(20.22mg、0.025mmol)のTHF(0.25mL)中溶液を急速に加え、得られた混合物をこの温度で6時間攪拌維持した。飽和NHCl水溶液(5mL)で反応停止し、混合物をEtOAcで抽出した(5mLで3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EA=4:1)によって精製して、(1R,2R,4R,5S)-2-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1,2-ジメチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタノールを油状物として得た。MS: 824/826 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.41 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 3H), 7.41 - 7.38 (m, 2H), 7.28 - 7.24 (m, 4H), 6.98 - 6.93 (m, 4H), 6.52 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.63 - 5.60 (m, 1H), 5.43 - 5.36 (m, 1H), 4.86 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.17 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.40 - 2.32 (m, 2H), 1.27 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 0.78 (s, 9H), 0.03 (s, 3H), -0.04 (s, 3H).
段階5:(1R,2R,4R,5S)-2-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1,2-ジメチル-4-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタノール(35mg、0.042mmol)のTHF(2mL)中の攪拌溶液に、0℃でTBAF(1M THF中溶液、0.084mL、0.084mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、分取TLC(PE:EA=1:1)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-3-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 710/712 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.67 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.49 - 7.45 (m, 2H), 7.35 - 7.25 (m, 5H), 7.15 - 7.12 (m, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.52 - 6.51 (m, 1H), 5.19 - 5.14 (m, 1H), 4.99 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.67 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.56 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 4.38 (s, 1H), 4.14 - 4.11 (m, 1H), 3.96 - 3.94 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.17 - 2.11 (m, 1H), 2.05 - 2.02 (m, 1H), 1.19 - 1.16 (m, 6H).
段階6:(1R,2S,3R,5R)-5-(((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-3-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール(17mg、0.024mmol)のTFA(1mL)中溶液を、50℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(DCM:MeOH=12:1)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-3-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 590/592 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.66 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.50 - 7.45 (m, 2H), 7.31 - 7.28 (m, 1H), 7.26 - 7.24 (m, 2H), 7.03 - 7.02 (m, 1H), 6.96 - 6.94 (m, 1H), 6.54 (br s, 2H), 6.52 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.15 (q, J = 9.6 Hz, 1H), 5.00 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.57 - 4.53 (m, 1H), 4.39 (s, 1H), 4.13 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 2.21 - 2.02 (m, 2H), 1.17 - 1.16 (m, 6H).
段階7:環境温度で封管中、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1,5-ジメチル-3-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール(13mg、0.022mmol)を、NH(液体)/i-PrOH(体積比=5:1))(10mL)に溶かした。次に、反応混合物を130℃で48時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、逆相HPLC(ACN/水+10mmol NHHCO調整剤)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 513/515 (M+1/M+3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.60 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.96 - 6.85 (m, 3H), 6.60 - 6.51 (m, 3H), 5.02 - 4.95 (m, 2H), 4.49 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 4.26 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.12 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.01 - 1.94 (m, 2H), 1.21 (s, 6H).
実施例112及び113
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール及び(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000128
段階1:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(200mg、0.390mmol)のEtOH(20mL)中の攪拌溶液に、環境温度でモノ銅(I)モノ銅(III)モノオキシド(84mg、0.586mmol)、テトラメチル塩化アンモニウム(428mg、3.90mmol)及び(S)-ピロリジン-2-カルボン酸(135mg、1.17mmol)を加えた。混合物を110℃で終夜攪拌した。得られた混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 468 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.69 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.75 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.99 - 6.94 (m, 2H), 6.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.35 - 4.33 (m, 1H), 2.76 (s, 3H), 2.59 - 2.49 (m, 1H), 2.28 - 2.19 (m, 3H). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.88 - 6.84 (m, 3H), 6.62 (br s, 2H), 6.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.46 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.40 (s, 1H), 4.64 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.48 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.13 - 4.12 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.56 - 2.54 (m, 1H), 2.08 - 2.01 (m, 3H).さらに、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 434 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.66 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.32 (s, 1H), 2.75 (s, 3H), 2.57 - 2.47 (m, 1H), 2.26 - 2.18 (m, 3H). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 7.95 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.84 - 6.76 (m, 3H), 6.55 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.30 (br s, 2H), 6.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.46 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.62 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.13 (s, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.56 - 2.54
(m, 1H), 2.08 - 1.97 (m, 3H).
実施例114
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000129
段階1:無水アセトニトリル(4.3mL)に溶かした(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(0.086g、0.217mmol)が入った乾燥機乾燥してアルゴン冷却した2~5mLマイクロ波バイアルに、1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(0.082g、0.325mmol)を加え、続いて、トリ-n-ブチルホスフィン(0.087mL、0.346mmol)を室温で加えた。混合物を1時間攪拌し、その生成物が不安定であるために、この溶液を特性決定せずに直接用いた。脱水アセトニトリル(1.0mL)に溶かしたジ-tert-ブチル(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)カーバメート(0.151g、0.433mmol)が入った別の乾燥機乾燥したアルゴン冷却したマイクロ波バイアルに、DBU(0.065mL、0.433mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、この懸濁液を、注射器によって、上記の混合物に移した。合わせた反応液を室温でアルゴン下に4時間攪拌した。水で反応停止し、EtOAcで抽出し(3回)、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ジ-tert-ブチル(7-{(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-3,3a-ジヒドロキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-イル}-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネートを得た。MS:727/729(M+1/M+3)。
段階2:DCM(1.10mL)に溶かしたジ-tert-ブチル(7-{(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-3,3a-ジヒドロキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-イル}-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネート(0.04g、0.055mmol)に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.127mL、1.649mmol)を加えた。混合物を室温で6時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水、0.1%NHOHで調整)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールをTFA塩としての固体として得た。MS: 527/529 (M+1/M+3). 1H NMR (499 MHz, DMSO-d6) δ 9.55 - 9.19 (m, 3H), 9.15 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 25.0 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.27 (s, 2H), 6.21 (d, J = 113.4 Hz, 2H), 4.79 - 4.46 (m, 2H), 4.42 - 4.24 (m, 2H), 3.85 (d, J = 20.8 Hz, 1H), 3.52 - 3.38 (m, 1H), 3.20 - 3.10 (m, 1H), 2.98 (d, J = 30.6 Hz, 3H), 1.90 (s, 1H), 1.80 - 1.63 (m, 1H).
実施例115
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000130
段階1:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(100mg、0.302mmol)のDCM(1.5mL)及びピリジン(0.3mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(128mg、0.453mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)によって反応停止し、EtOAcで抽出した(25mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/PE)によって精製して、(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イルトリフルオロメタンスルホネートを油状物として得た。MS: 464 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.76 (s, 1H), 7.85 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.54 - 4.52 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.65 - 2.50 (m, 1H), 2.45 - 2.13 (m, 3H), 1.59 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
段階2:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イルトリフルオロメタンスルホネート(100mg、0.216mmol)、3-(ジフルオロメチル)-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-オール(71.3mg、0.216mmol)のNMP(3mL)中の攪拌混合物に、25℃でアルゴン雰囲気下にCsCO(211mg、0.647mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCMで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、3-(ジフルオロメチル)-7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS: 644 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.88 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.38 - 7.19 (m, 2H), 7.09 - 6.83 (m, 7H), 6.32 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.85 - 4.84 (m, 1H), 4.69 - 4.61 (m, 2H), 4.41 - 4.39 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.60 - 2.16 (m, 4H), 1.55 (s, 3H), 1.41 (s, 3H).
段階3:3-(ジフルオロメチル)-7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(100mg、0.155mmol)に、25℃でTFA(5mL)を加えた。得られた混合物を50℃で1.5時間攪拌した。反応混合物をトルエンと5回共沸させて(20mL)、TFAを除去した。残留物を、25℃で水(5mL)及びTFA(5mL)に加えた。混合物を25℃で16時間攪拌した。混合物をトルエンと5回共沸させて(20mL)、TFA及び水を除去した。残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 484 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.27 - 6.84 (m, 4H), 6.45 (br s, 2H), 6.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.66 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.51 - 4.46 (m, 1H), 4.14 (s, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.54 - 2.50 (m, 1H), 2.10 - 1.96 (m, 3H).
実施例116
(1S,2R,3R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000131
段階1:アルゴン保護下に、((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(1.0g、3.09mmol)の無水DCM(20mL)中混合物に、0℃でデス-マーチンペルヨージナン(2.62g、6.18mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を0℃で飽和Na水溶液(20mL)で反応停止し、DCMで抽出した(60mLで2回)。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液(60mL)及びブライン(60mL)によりその順で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から33%EtOAc/PE)によって精製して、(3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒドを油状物として得た。MS: 322 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.92 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.22 - 5.16 (m, 1H), 5.11 (dd, J = 6.8, 4.8 Hz, 1H), 4.97 (dd, J = 7.2, 5.2 Hz, 1H), 3.19 - 3.14 (m, 1H), 2.54 - 2.46 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.27 (s, 3H).
段階2:化合物(3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒド(1.9g、5.91mmol)を、室温で1,4-ジオキサン(60mL)に溶かした。次に、ホルムアルデヒド水溶液(37重量%水溶液、0.701mL、7.09mmol)及び炭酸カリウム水溶液(2M、14.76mL、29.5mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をAcOH水溶液(50重量%)で中和し、次いでEtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEtOH(60mL)に溶かし、ナトリウムテトラヒドロボレート(0.107g、2.83mmol)で0℃で処理した。反応混合物を0℃で3時間攪拌した。次に、混合物を減圧下に濃縮した。得られた残留物を水(50mL)で希釈した。混合物のpHを、AcOH水溶液(50重量%)で7に調節した。次に、混合物をEtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(9:10:1 DCM/EtOAc/MeOH)によって精製して、((3aR,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4,4-ジイル)ジメタノールを泡状物として得た。MS: 354 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (s, 1H), 8.01 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.27 - 5.20 (m, 1H), 4.95 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.89 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.50 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.60 - 3.49 (m, 3H), 3.44 - 3.40 (m, 1H), 2.26 - 2.23 (m, 1H), 2.06 - 1.92 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.22 (s, 3H).
段階3:((3aR,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4,4-ジイル)ジメタノール(2.5g、7.07mmol)のDCM(26mL)中溶液に、0℃でアルゴン下、トリエチルアミン(2.95mL、21.20mmol)及びTBDPS-Cl(3.63mL、14.13mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。得られた溶液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/PE)によって精製して、((3aR,4S,6R,6aS)-4-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを泡状物として得た。MS: 592 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.60 (s, 1H), 7.90 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.64 (m, 4H), 7.49 - 7.41 (m, 6H), 6.70 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.24 - 5.17 (m, 1H), 5.01 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.60 (br s, 1H), 3.77 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.62 - 3.58 (m, 2H), 2.29 - 2.24 (m, 1H), 2.20 - 2.14 (m, 1H), 1.47 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.05 (s, 9H).そのカラムによって、((3aR,4R,6R,6aS)-4-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールも泡状物として得られた。MS: 592 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.49 (s, 1H), 7.80 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.53 - 7.51 (m, 4H), 7.29 - 7.24 (m, 6H), 6.56 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.04 - 4.99 (m, 1H), 4.87 (br s, 1H), 4.77 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.62 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.51 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.46 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.38 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.13 - 2.10 (m, 1H), 1.93 - 1.87 (m, 1H), 1.13 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.81 (s, 9H).
段階4:((3aR,4R,6R,6aS)-4-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(1.7g、2.87mmol)のトルエン(50mL)中の攪拌溶液に、室温でアルゴン下、トリフェニルホスフィン(3.01g、11.5mmol)、1H-イミダゾール(782mg、11.5mmol)、及び二ヨウ素(1.46g、5.74mmol)を加えた。次に、混合物を120℃で3時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/PE)によって精製して、7-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(ヨードメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを油状物として得た。MS: 702 (M+1). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.63 (s, 1H), 7.82 - 7.78 (m, 4H), 7.70 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.50 - 7.45 (m, 6H), 6.74 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.16 - 5.10 (m, 1H), 5.08 - 5.04 (m, 1H), 4.68 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.75 (t, J = 10.0 Hz, 2H), 3.63 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.63 - 2.57 (m, 1H), 2.40 - 2.23 (m, 1H), 1.33 (s, 3H), 1.27 (s, 3H), 1.09 (s, 9H).
段階5:7-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(ヨードメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.6g、2.28mmol)の1,4-ジオキサン(40mL)中の攪拌溶液に、室温でアルゴン下、ナトリウムフェノレート(661mg、5.70mmol)を加えた。反応混合物を80℃で終夜攪拌した。次に、反応混合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/PE)によって直接精製して、7-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(ヨードメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを油状物として得た。MS: 760 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (s, 1H), 7.78 - 7.72 (m, 6H), 7.51 - 7.47 (m, 10H), 6.62 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.22 - 5.16 (m, 1H), 5.09 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.77 - 3.70 (m, 2H), 3.63 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.56 - 2.54 (m, 1H), 2.31 - 2.28 (m, 1H), 1.24 (s, 3H), 1.19 (s, 3H), 1.03 (s, 9H).
段階6:7-((3aS,4R,6R,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-6-(ヨードメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.6g、2.11mmol)のEtOAc(20mL)及びエタノール(20mL)中の攪拌溶液に、室温で窒素下にジヒドロキシパラジウム/炭素(20重量%、1600mg、2.28mmol)を加えた。懸濁液を減圧下に脱気し、Hで数回パージし、次に混合物を、1~2気圧のH下に25℃で30分間攪拌した。次に、混合物をセライト層で濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、7-((3aS,4R,6S,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを油状物として得た。MS: 634 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.41 (s, 1H), 7.79 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.72 - 7.68 (m, 4H), 7.51 - 7.46 (m, 8H), 7.34 - 7.27 (m, 3H), 6.58 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 5.22 - 5.11 (m, 1H), 5.06 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.52 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.71 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 3.61 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 2.50 - 2.44 (m, 1H), 2.15 - 2.02 (m, 1H), 1.30 (s, 3H), 1.29 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 1.03 (s, 9H).
段階7:7-((3aS,4R,6S,6aR)-6-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2,6-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.1g、1.74mmol)のTHF(10mL)中の攪拌溶液に、室温でアルゴン下、フッ化テトラブチルアンモニウム(1M THF中溶液)(3.47mL、3.47mmol)を加えた。反応液を45℃で終夜攪拌した。完了後、溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/PE)によって精製して、((3aR,4S,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを固体として得た。MS: 396 (M+1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.80 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.51 - 7.46 (m, 2H), 7.34 - 7.26 (m, 3H), 6.56 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.24 - 5.18 (m, 1H), 5.02 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 4.57 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.55 - 3.51 (m, 1H), 3.42 - 3.37 (m, 1H), 2.42 - 2.35 (m, 1H), 2.05 - 1.97 (m, 1H), 1.47 (s, 3H), 1.23 (s, 3H), 1.16 (s, 3H).
段階8:((3aR,4S,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(520mg、1.315mmol)のDCM(10mL)中の攪拌溶液に、室温でアルゴン下、デス-マーチンペルヨージナン(837mg、1.97mmol)を加えた。反応液をこの温度で30分間攪拌した。得られた混合物を飽和NaHCO水溶液(1M、20mL)で反応停止し、混合物をDCMで抽出した(30mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた粗(3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒドを次の段階で直接用いた。
段階9:ブロモ(メチル)トリフェニルホスホラン(1.32g、3.68mmol)のTHF(20mL)中の攪拌混合物に、-60℃でアルゴン下、n-ブチルリチウム(2.5Mヘキサン中溶液、1.37mL、3.42mmol)を加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、約30分間維持した。次に、THF(5mL)中の粗(3aR,4R,6R,6aS)-2,2,4-トリメチル-6-(4-フェノキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒド(1.315mmol)を、-40℃でアルゴン下に上記の溶液に滴下した。得られた混合物を室温で3時間攪拌した。-40℃で飽和NHCl水溶液(20mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/PE)によって精製して、4-フェノキシ-7-((3aS,4R,6S,6aR)-2,2,6-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを固体として得た。MS: 392 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.36 (s, 1H), 7.81 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.50 - 7.46 (m, 2H), 7.32 - 7.25 (m, 3H), 6.55 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.20 - 6.13 (m, 1H), 5.20 - 5.12 (m, 3H), 5.04 (dd, J = 5.2, 7.2 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 2.39 - 2.32 (m, 2H), 1.47 (s, 3H), 1.23 (s, 3H), 1.22 (s, 3H).
段階10:封管中、4-フェノキシ-7-((3aS,4R,6S,6aR)-2,2,6-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(272mg、0.695mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)に溶かし、次いで、混合物を濃NH・HO(28重量%、15mL)で処理した。得られた混合物を120℃で16時間加熱した。揮発分を減圧下に除去し、残留物を分取TLC(1:1PE:EtOAc)によって精製して、7-((3aS,4R,6S,6aR)-2,2,6-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを固体として得た。MS: 315 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.06 (s, 1H), 7.38 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.97 (br s, 2H), 6.57 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.18 - 6.11 (m, 1H), 5.17 - 5.08 (m, 2H), 5.08 - 5.04 (m, 1H), 4.98 (dd, J = 4.8, 7.2 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 2.33 - 2.20 (m, 2H), 1.45 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.20 (s, 3H).
段階11:7-((3aS,4R,6S,6aR)-2,2,6-トリメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(174mg、0.553mmol)を入れた20mLマイクロ波管に、室温でアルゴン下、9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(0.5M THF中溶液、4.43mL、2.21mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1時間加熱した。完了後に、混合物を冷却して0℃とした。この混合物に、0℃でリン酸カリウム(587mg、2.77mmol)の水(1.3mL)中溶液を加えた。室温で30分間攪拌後、Pd(dppf)Cl(41mg、0.055mmol)及び7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(147mg、0.608mmol)のTHF(4mL)中溶液を加えた。最終混合物に、80℃で2時間にわたりマイクロ波照射を行った。反応混合物を水(20mL)で希釈し、混合物をEtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mLで3回)、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(20:1EtOAc:MeOH)によって精製して、7-(2-((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-フルオロキノリン-2-アミンを固体として得た。MS: 477 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.06 (s, 1H), 7.78 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 - 7.36 (m, 2H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.97 (br s, 2H), 6.71 (br s, 2H), 6.57 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.05 - 5.02 (m, 2H), 4.44 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.27 - 2.22 (m, 1H), 2.15 - 2.09 (m, 1
H), 1.88 - 1.73 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.21 (s, 3H).
段階12:TFA(2.72mL)及び水(2.72mL)中の7-(2-((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4-トリメチルテトラヒドロ-4H-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(129.4mg、0.272mmol)を、40℃で終夜攪拌した。次いで、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を質量トリガーHPLC(ACN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、(1S,2R,3R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールTFA塩を油状物として得た。MS: 437 (M+1). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.36 (s, 1H), 8.10 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 7.79 - 7.64 (m, 2H), 7.44 (s, 1H), 7.29 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.11 - 5.03 (m, 1H), 5.02 - 4.79 (m, 1H), 4.65 - 4.53 (m, 1H), 3.66 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 2.80 (td, J = 12.7, 4.3 Hz, 1H), 2.67 (td, J = 12.6, 4.3 Hz, 1H), 2.15 (dd, J = 13.5, 10.4 Hz, 1H), 1.88 (td, J = 12.9, 4.6 Hz, 1H), 1.67 (td, J = 12.9, 4.6 Hz, 1H), 1.60 (dd, J = 13.5, 8.9 Hz, 1H), 1.27 (s, 3H).
実施例117
(1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000132
段階1:(1R,4S)-tert-ブチル5-メチル-3-オキソ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2-カルボキシレート(1g、4.48mmol)を4M HCl/MeOH(10mL)に溶かし、反応混合物を加熱還流し、この温度で2時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去して、粗(1S,4R)-メチル4-アミノ-2-メチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレート塩酸塩を得て、それを次の段階で直接用いた。
段階2:(1S,4R)-メチル4-アミノ-2-メチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレート塩酸塩(859mg、4.48mmol)の5:1アセトン:HO(12mL)中の攪拌溶液に、重炭酸ナトリウム(753mg、8.96mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(1076mg、4.93mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間攪拌した。反応混合物を水100mLで希釈し、EtOAc100mLで抽出した。有機層をブライン100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(3:1PE/EtOAc)によって精製して、(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレートを油状物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.58 - 5.52 (m, 1H), 5.04 (s, 1H), 4.72 (s, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.32 - 3.24 (m, 1H), 2.53 (dt, J = 13.9, 8.5 Hz, 1H), 1.90 (dt, J = 13.9, 3.2 Hz, 1H), 1.77 (q, J = 1.3 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H).
段階3:(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレート(4.3g、16.84mmol)のTHF(80mL)中の攪拌溶液に、-78℃で1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド/THF(38.7mL、38.7mmol、1M)を加え、反応混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。次に、-78℃でヨードメタン(2.63g、18.53mmol)を滴下し、得られた混合物を-20℃で2時間攪拌した。飽和水溶液NHCl(100mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(120mLで3回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%から25%EtOAc/PE)によって精製して、(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1,2-ジメチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレートを油状物として得た。1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 5.49 (p, J = 1.5 Hz, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.69 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.21 - 2.15 (m, 2H), 1.69 (t, J = 1.5 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.31 (s, 3H).
段階4:(1S,4R)-メチル4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1,2-ジメチルシクロペンタ-2-エンカルボキシレート(3.1g、11.5mmol)のTHF(50mL)中の攪拌溶液に、0℃で水素化ホウ素リチウム(2M THF中溶液、11.5mL、23.02mmol)を滴下した。次に、反応混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を水(100mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(18%から22%EtOAc/PE)によって精製して、tert-ブチル((1R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジメチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)カーバメートを固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.47 (s, 1H), 4.58 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.54 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.31 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.13 (dd, J = 13.8, 8.7 Hz, 1H), 1.76 (dd, J = 13.8, 3.0 Hz,1H), 1.66 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.00 (s, 3H).
段階5:tert-ブチル((1R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジメチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)カーバメート(550mg、2.279mmol)の1:1 tBuOH:HO(6mL)中の攪拌溶液に、室温で4-メチルモルホリン4-オキサイド(534mg、4.56mmol)を加えた。次に、混合物を冷却して0℃とし、0℃で4%酸化オスミウム(VIII)/水(1.88g、0.296mmol)を加えた。反応混合物を0℃で16時間攪拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液50mLで反応停止し、EtOAc50mLで抽出した。有機層を水50mL及びブライン50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1:1PE/EtOAc)によって精製して、tert-ブチル((1R,2S,3R,4R)-2,3-ジヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジメチルシクロペンチル)カーバメートを固体として得た。次に、tert-ブチル((1R,2S,3R,4R)-2,3-ジヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジメチルシクロペンチル)カーバメート(530mg、1.93mmol)をHCl/MeOH(4M、10mL)に溶かし、反応混合物を25℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それを次の段階で直接用いた。次に、(1R,2S,3R,5R)-3-アミノ-5-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール塩酸塩(402mg、1.9mmol)のi-PrOH(6mL)中の攪拌溶液に、室温でDIEA(0.664mL、3.80mmol)及び4,6-ジクロロ-5-(2,2-ジエトキシエチル)ピリミジン(554mg、2.09mmol)を加えた。反応混合物を加熱して100℃とし、この温度で8時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた粗残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAcで溶離)によって精製して、(1R,2S,3R,5R)-3-((6-クロロ-5-(2,2-ジエトキシエチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオールを油状物として得た。MS:404(M+1)。
段階6:(1R,2S,3R,5R)-3-((6-クロロ-5-(2,2-ジエトキシエチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール(230mg、0.569mmol)のジオキサン(3mL)中の攪拌溶液に、室温でHCl/水(4M、0.285mL、1.139mmol)を加えた。得られた混合物を昇温させて50℃とし、この温度で15分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液20mLで反応停止し、EtOAcで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、(1R,2S,3R,5R)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS:312(M+1)。
段階7:(1R,2S,3R,5R)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール(540mg、1.73mmol)のアセトン(15mL)中の攪拌溶液に、0℃で4-メチルベンゼンスルホン酸(30mg、0.173mmol)及び2,2-ジメトキシプロパン(1.80g、17.3mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(54%EtOAc/PE)によって精製して、((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノールを油状物として得た。MS:352(M+1)。
段階8:オキサリルクロライド(0.30mL、3.41mmol)のDCM(8mL)中の攪拌溶液に、-78℃でDMSO(0.484mL、6.82mmol)を滴下し、得られた混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。次に、DCM(3mL)中の((3aR,4R,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール(400mg、1.137mmol)を滴下し、反応混合物を、-78℃でさらに0.5時間の攪拌を維持した。次に、TEA(1.585mL、11.37mmol)を-78℃で加え、反応混合物を昇温させて室温とし、この温度で1時間攪拌した。次に、飽和塩化アンモニウム水溶液100mLを加え、混合物をEtOAcで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、粗(3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒドを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階9:メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.14g、3.18mmol)のTHF(8mL)中の攪拌溶液に、-20℃でn-ブチルリチウム(2.5Mヘキサン中溶液、0.455mL、1.14mmol)を滴下した。得られた混合物を昇温させて室温とし、1時間攪拌した。次に、(3aR,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-カルボアルデヒド(398mg、1.14mmol)のTHF(3mL)中溶液を-20℃で滴下した。得られた混合物を昇温させて25℃とし、2時間攪拌した。混合物をEtOAc 100mLで希釈し、水100mL及びブライン100mLで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3:1 PE/EtOAc)によって精製して、4-クロロ-7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを油状物として得た。MS:348(M+1)。
段階10:4-クロロ-7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(250mg、0.719mmol)のジオキサン(5mL)中溶液の入った25mL封管に、28重量%NH/HO(25mL)を加えた。得られた混合物を加熱して90℃とし、16時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去して、粗7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階11:10mL丸底フラスコに、室温でアルゴン雰囲気下に7-((3aS,4R,6R,6aR)-2,2,6,6a-テトラメチル-6-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(70mg、0.213mmol)及び9-BBN(0.5M THF中溶液、2.13mL、1.07mmol)を入れた。得られた混合物を加熱して50℃とし、1時間攪拌した。この粗反応混合物に、0℃で三塩基性リン酸カリウム(226mg、1.07mmol)の水(0.2mL)中溶液を加え、得られた混合物を加熱して50℃とし、0.5時間攪拌した。次に、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(110mg、0.234mmol)のTHF(0.2mL)中溶液及び[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(15.59mg、0.021mmol)を室温で加え、得られた混合物を加熱して50℃とし、1時間攪拌した。混合物をEtOAc30mLで希釈し、水30mL及びブライン30mLで洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を分取TLC(10%MeOH/DCM)によって精製して、7-(2-((3aR,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:671/673(M+1/M+3)。
段階12:10mL丸底フラスコに、室温でアルゴン雰囲気下に7-(2-((3aR,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a,4-テトラメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-イル)エチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(80mg、0.119mmol)及びTFA(2mL)を入れた。得られた混合物を加熱して50℃とし、40分間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した。得られた粗取得物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM)によって精製して、(1R,2S,3R)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 511/513 (M+1/M+3). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.18 - 7.13 (m, 2H), 6.89 (br s, 2H), 6.54 - 6.53 (m, 3H), 4.90 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.81 (q, J = 9.0 Hz, 1H), 4.41 - 4.36 (m, 1H), 4.09 (s, 1H), 2.68 - 2.65 (m, 2H), 2.08 - 1.90 (m, 3H), 1.66 - 1.63 (m, 1H), 1.09 (s, 6H).
実施例118
(1R,2S,3S,4R)-1-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルシクロペンタン-1,2,3-トリオール
Figure 0007446282000133
段階1:(1R,4S)-4-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-イルアセテート(5.68g、40.0mmol)、4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(9.20g、59.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(36.7g、140mmol)のTHF(80mL)中の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下に0℃で(E)-ジイソプロピルジアゼン-1,2-ジカルボキシレート(20.20g、100mmol)を加えた。得られた混合物を室温で16時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、(1R,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エン-1-イルアセテートを固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (s, 1H), 7.66 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.32 - 6.19 (m, 2H), 6.09 (ddt, J = 7.4, 4.9, 1.9 Hz, 1H), 6.03 - 5.92 (m, 1H), 2.53 -2.32 (m, 2H), 2.05 (s, 3H).
段階2:(1R,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エン-1-イルアセテート(8.6g、31.0mmol)のDCM(20mL)中の攪拌溶液に、アンモニア/MeOH(200mL、7M、1400mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。溶液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から15%MeOH/DCM)によって精製して、(1R,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エンオールを固体として得た。MS:236(M+1)。
段階3:(1R,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エンオール(350mg、1.49mmol)の無水DCM(7mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、デス-マーチンペルヨージナン(945mg、2.23mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)によって反応停止し、DCM(100mL)で希釈した。混合溶液をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(20%から35%EtOAc/PE)によって精製して、(R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エノンを固体として得た。MS:234(M+1)。
段階4:(R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタ-2-エノン(870mg、3.72mmol)のDCM(3mL)及びピリジン(3mL)中の攪拌溶液に、0℃で二ヨウ素(1.60g、6.33mmol)のDCM(3mL)及びピリジン(3mL)中溶液を加えた。得られた混合物を室温で16時間攪拌した。次に、その溶液にDCM(30mL)及びチオ硫酸ナトリウム溶液(60mL、1M)を加え、有機層を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から80%EtOAc/PE)によって精製して、(R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-ヨードシクロペンタ-2-エノンを固体として得た。MS:360(M+1)。
段階5:(R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-ヨードシクロペンタ-2-エノン(2.9g、8.07mmol)のN-メチル-2-ピロリジノン(25mL)中の攪拌溶液に、ヨウ化銅(I)(0.614g、3.23mmol)、トリフェニルアルシン(0.99g、3.23mmol)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)(1.24g、3.23mmol)、及びテトラメチルスタンナン(14.4g、81mmol)を加えた。得られた混合物を80℃でアルゴン雰囲気下に2時間攪拌した。混合物を冷却し、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から70%EtOAc/PE)によって精製した。その単離物をDCM(100mL)に溶かし、水で洗浄した(60mLで4回)。有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1 PE/EtOAc(40mL)で洗浄し、次いで濾過して、(R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルシクロペンタ-2-エノンを固体として得た。MS:248(M+1)。
段階6:(R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルシクロペンタ-2-エノン(900mg、3.63mmol)及びNMO(851mg、7.27mmol)のTHF(90mL)、水(9.0mL)及びアセトン(9.0mL)中混合物に、室温で(15℃)アルゴン雰囲気下、水中の酸化オスミウム(VIII)(9.25mL、4重量%、3.63mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を室温で15時間攪拌した。反応混合物をアルゴン下に飽和チオ硫酸ナトリウム(60mL)で反応停止し、0℃で20分間攪拌した。得られた混合物をEtOAc/HO(600mL/200mL)で希釈した。有機層を分離し、HO(200mL)及びブライン(200mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗取得物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/PE)によって精製して、(2S,3S,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジヒドロキシ-2-メチルシクロペンタノンを固体として得た。MS:282(M+1)。
段階7:(2S,3S,4R)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジヒドロキシ-2-メチルシクロペンタノン(500mg、1.78mmol)及び4-メチルベンゼンスルホン酸(61.1mg、0.355mmol)の無水アセトン(25mL)中混合物に、室温でアルゴン下、2,2-ジメトキシプロパン(2.77g、26.6mmol)を滴下した。反応混合物を30℃で15時間攪拌した。次に、0℃で飽和重炭酸ナトリウム(20mL)で反応停止した。得られた混合物をEtOAc/HO(200mL/30mL)で希釈し、有機層を分離し、ブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から25%EtOAc/PE)によって精製して、(3aS,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルジヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4(5H)-オンを固体として得た。MS:322(M+1)。
段階8:塩化セリウム(III)(2.45g、9.95mmol)をTHF(15mL)に懸濁させ、室温でアルゴン下に0.5時間攪拌した。第2の火炎乾燥丸底フラスコに、無水THF(10mL)中のエチニルトリメチルシラン(977mg、9.95mmol)を加えた。TMS-アセチレン溶液及びCeClの入ったフラスコを両方とも冷却して-78℃とした。TMS-アセチレン溶液に、n-BuLi(3.98mL、2.5Mヘキサン中溶液、9.95mmol)を注射器によって滴下した。両方の混合物を20分間攪拌し、リチウムTMS-アセチリド溶液を、カニューレによって高攪拌CeCl懸濁液中に移し入れた。混合物を-78℃で0.5時間攪拌した。(3aS,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチルジヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4(5H)-オン(400mg、1.243mmol)を無水THF(15mL)に溶かし、冷却して-78℃とし、セリウムアセチリド塩が入ったフラスコ中にカニューレによって移し入れた。得られた混合物を-78℃で2時間攪拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム(40mL)で反応停止し、EtOAc/HO(200mL/80mL)で希釈した。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0%から18%EtOAc/PE)によって精製して、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチル-4-((トリメチルシリル)エチニル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オールを固体として得た。MS:420(M+1)。
段階9:冷却して0℃とした(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチル-4-((トリメチルシリル)エチニル)テトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オール(220mg、0.524mmol)の無水THF(5mL)中溶液に、アルゴン下、TBAF(1.05mL、1M THF中溶液、1.048mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌した。次に、溶媒を減圧下に除去した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/PE)によって精製して、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-エチニル-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オールを固体として得た。MS:348(M+1)。
段階10:(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-エチニル-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オール(170mg、0.489mmol)を、-70℃でNH(15mL、20%iPrOH中溶液)に溶かした。封管中、反応液を90℃で15時間攪拌した。次に、溶媒を減圧下に除去した。得られた残留物を、シリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から8%MeOH/DCM)によって精製して、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-エチニル-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オールを固体として得た。MS:329(M+1)。
段階11:(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-エチニル-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オール(150mg、0.457mmol)の無水MeOH(4mL)中溶液を、水素雰囲気下、リンドラーLC触媒(22.5mg、10.57μmol)を用いて還元した。反応混合物を30℃で2.5時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をキラルHPLC(EtOH/ヘキサン+8mM NH-MeOH調整剤)によって精製して、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチル-4-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オールを油状物として得た。MS:331(M+1)。
段階12:アルゴン雰囲気下に、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,3a-トリメチル-4-ビニルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オール(70mg、0.212mmol)を、室温で9-BBN溶液(2.12mL、0.5M THF中溶液、1.06mmol)に溶かし、混合物を60℃で1時間攪拌した。次に、反応液を冷却して0℃とし、KPO(183mg、1.059mmol)のHO(2mL)中溶液を加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌した。次に、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(99mg、0.212mmol)及びPd(dppf)Cl(26.0mg、0.032mmol)の無水THF(2.5mL)中溶液を混合物に加えた。得られた混合物に、70℃で2時間マイクロ波照射を行った。混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をEtOAc(100mL)に溶かし、次いで、HO(30mL)及びブライン(30mLで2回)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた粗混合物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から3%MeOH/DCM)によって精製して、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オールを固体として得た。MS:673/675(M+1/M+3)。
段階13:アルゴン雰囲気下に、(3aS,4S,6R,6aS)-6-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-(2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)エチル)-2,2,3a-トリメチルテトラヒドロ-3aH-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール-4-オール(100mg、0.148mmol)を、室温でTFA(3.0mL、38.9mmol)に溶かした。反応混合物を60℃で4時間攪拌した。次いで、混合物を減圧下に溶媒留去した。得られた残留物をトルエンと共留去した(90mLで3回)。この残留物を、逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水)によって精製した。生成物を逆相HPLC(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(1R,2S,3S,4R)-1-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルシクロペンタン-1,2,3-トリオールを固体として得た。MS: 513/515 (M + 1/M + 3). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6 + 10% D2O) δ 8.66 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.33 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 - 6.97 (m, 1H), 5.06 (dd, J = 9.6, 18.4Hz, 1H), 4.06 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.96 - 2.77 (m, 2H), 2.23 - 2.12 (m, 2H), 1.98 - 1.81 (m, 2H), 1.38 (s, 3H).
実施例119
(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール2,2,2-トリフルオロアセテート
Figure 0007446282000134
段階1:(3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-5H-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-オール(141.4mg、0.404mmol)の入った乾燥機乾燥アルゴンパージバイアルに、3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(379mg、0.808mmol)、1,10-フェナントロリン(29.1mg、0.162mmol)、ヨウ化第一銅(15.40mg、0.081mmol)及び炭酸セシウム(395mg、1.213mmol)を加えた。固体をキシレン(4mL)に溶かし、アルゴン下に反応液を140℃まで18時間加熱させた。次に、反応液をゆっくり冷却して室温とした。反応液をセライトで濾過し、次いで減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(20-35-80%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3-ブロモ-7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:690/692(M+1/M+3)。
段階2:3-ブロモ-7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(37.4mg、0.054mmol)の入ったバイアルに、アンモニア(3.5mL、24.50mmol、7N MeOH中溶液)を加えた。マイクロ波中、反応液を140℃で5時間加熱した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、得られた粗7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを、直接次の段階に用いた。
段階3:粗7-(((3aS,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロ-3aH-ペンタレノ[1,6a-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(25mg、0.037mmol)が入ったバイアルに、DCM(0.5mL)と、続いて、TFA(0.4mL、5.19mmol)を加えた。反応液を40℃で75分間攪拌した。次に、水(0.1mL)を追加のDCM(0.1mL)とともに加え、反応液を40℃で合計2.5時間攪拌した。次に、追加のDCM(0.2mL)、追加のTFA(0.3mL)、及び追加の水(0.1mL)を加え、反応液を40℃までさらに2時間加熱させた。最後に、アニソール(100μL、0.915mmol)を加え、反応液を40℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、DMSOに溶かし、濾過し、質量トリガー逆相HPLC(MeCN/水+0.1%TFA調整剤)を行って、(1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)オクタヒドロペンタレン-1,6a-ジオールをTFA塩として固体として得た。MS: 511/513 (M + 1/M + 3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 6.98 - 6.94 (m, 2H), 4.96 - 4.89 (m, 1H), 4.56 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.58 - 2.52 (m, 1H), 2.36 - 2.27 (m, 2H), 2.09 - 2.03 (m, 1H), 1.98 - 1.87 (m, 2H), 1.75 - 1.67 (m, 1H).
実施例120
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)アミノ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000135
段階1:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(200mg、0.604mmol)及びトリフェニルホスフィン(317mg、1.21mmol)のトルエン(2.5mL)中混合物に、室温でイソインドリン-1,3-ジオン(178mg、1.21mmol)を加えた。次に、混合物を冷却して0℃とし、DIAD(0.235mL、1.21mmol)を滴下した。得られた混合物を80℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物を分取TLC(1:1 EtOAc:PE)によって精製して、2-((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)イソインドリン-1,3-ジオンを固体として得た。MS:461(M+1)。
段階2:2-((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(220mg、0.478mmol)のMeOH(1.5mL)中の攪拌溶液に、ヒドラジン水和物(598mg、9.56mmol)を加えた。得られた溶液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた固体をDCM(30mL)に懸濁させた。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、(3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-アミンを油状物として得た。MS:331(M+1)。
段階3:(3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-アミン(40mg、0.097mmol)及び7-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(41.7mg、0.107mmol)のTHF(0.5mL)中の攪拌溶液に、Xantphos Pd G3(4.59mg、4.84μmol)及びナトリウム2-メチルプロパン-2-オレート(27.9mg、0.291mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で16時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(2:1 EtOAc:PE)によって精製して、N2-(2,4-ジメトキシベンジル)-N7-((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)-3-フルオロキノリン-2,7-ジアミンを固体として得た。MS:641(M+1)。
段階4:N2-(2,4-ジメトキシベンジル)-N7-((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)-3-フルオロキノリン-2,7-ジアミン(58mg、0.091mmol)をTFA(2mL、26.0mmol)に溶かした。得られた溶液を50℃で終夜攪拌した。次に、反応混合物を、減圧下にトルエンと共留去した(5mLで2回)。得られた残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製した。生成物を、分取TLC(10:1 DCM/MeOH)と、続いて、逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)アミノ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 451 (M + 1). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 7.92 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.42 - 6.36 (m, 3H), 6.8 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.38 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.23 (s, 1H), 4.42 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 3.96 (s, 1H), 3.55 - 3.53 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.50 - 2.49 (m, 1H), 2.07 - 2.02 (m, 2H), 1.94 - 1.90 (m, 1H).
実施例121
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6a-メチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000136
段階1:(S)-2-メチル-CBS-オキサザボロリジン(1.788g、6.45mmol)のTHF(31mL)中溶液に、0℃でボラン-THF錯体(6.45mL、1M THF中溶液、6.45mmol)を滴下した。反応液を0℃で30分間攪拌した。2-メチルシクロペンタ-2-エノン(3.1g、32.2mmol)のTHF(25mL)中溶液及びボラン-THF錯体(22.57mL、1M THF中溶液、22.57mmol)を、0℃で同時に滴下した。反応混合物をゆっくり昇温させて室温とし、1.5時間攪拌した。水180mLを0℃で加えることで、反応混合物を注意深く反応停止した。混合物を室温で0.5時間攪拌し、次いでDCM(200mL)で抽出した。有機抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、(R)-2-メチルシクロペンタ-2-エノールを油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:(R)-2-メチルシクロペンタ-2-エノール(1g、10.19mmol)のDCM(10mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、DMAP(1.867g、15.28mmol)及びトリエチルアミン(1.562mL、11.21mmol)を加えた。次に、無水酢酸(2.08g、20.4mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。混合物をHO(50mL)で反応停止し、DCMで抽出した(60mLで2回)。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から15%EtOAc/PE)によって精製して、(R)-2-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イルアセテートを油状物として得た。次に、(R)-2-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イルアセテート(700mg、4.99mmol)のTHF(8mL)中溶液を、-78℃で3分間かけてリチウムジイソプロピルアミド(3.99mL、2M THF中溶液/ヘプタン、7.99mmol)に加えた。次に、tert-ブチルクロロジメチルシラン(1.43g、9.49mmol)のTHF(2mL)中溶液を加え、混合物を-78℃で20分間攪拌した。反応混合物を昇温させて室温とし、さらに2時間攪拌した。次に、溶液を終夜加熱還流し、冷却して0℃とし、濃HCl(2mL)で処理した。混合物を0℃で1時間攪拌した。次いで、反応混合物をジエチルエーテル(40mL)と水(20mL)との間で分配した。水層をジエチルエーテル(30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。次に、濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/PE)によって精製して、(R)-2-(2-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)酢酸を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.04 (s, 1H), 5.36 - 5.34 (m, 1H), 5.26 (s, 1H), 2.77 - 2.75 (m, 1H), 2.46 - 2.41 (m, 1H), 2.30 - 1.91 (m, 3H), 1.64 (s, 3H), 1.51 - 1.46 (m, 1H).
段階3:(R)-2-(2-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イル)酢酸(10g、71.3mmol)のtert-ブチルアルコール(100mL)中溶液に、水素化テトラオキソタングステン(X)(1.78g、7.13mmol)及び過酸化水素(18.2mL、30%水溶液、178mmol)を加えた。得られた懸濁液を80℃で30分間攪拌し、次いで反応混合物を冷却して0℃としてから、それを飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で反応停止した。混合物を室温で1時間攪拌し、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(100mLで4回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から60%EtOAc/PE)によって精製して、(3aR,6S,6aS)-6-ヒドロキシ-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オンを油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.09 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.89 - 3.86 (m, 1H), 3.03 - 2.87 (m, 1H), 2.46 - 2.41 (m, 1H), 2.29 - 2.29 (m, 1H), 2.11 - 1.99 (m, 1H), 1.83 - 1.72 (m, 1H), 1.59 - 1.48 (m, 1H), 1.40 - 1.23 (m, 4H).
段階4:(3aR,6S,6aS)-6-ヒドロキシ-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(6g、38.4mmol)のDMF(40mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下に1H-イミダゾール(7.85g、115mmol)及びtert-ブチルクロロジフェニルシラン(12.7g、46.1mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で16時間攪拌した。次に、反応混合物を飽和NaCO水溶液(100mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(200mLで2回)。合わせた有機層を水(100mLで2回)、続いて、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から15%EtOAc/PE)によって精製して、(3aR,6S,6aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オンを油状物として得た。MS: 395 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.65 - 7.60 (m, 4H), 7.56 - 7.37 (m, 6H), 4.11 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 2.97 - 2.88 (m, 1H), 2.57 - 2.51 (m, 1H), 2.28 - 2.23 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.61 - 1.48 (m, 1H), 1.46 - 1.39 (m, 4H), 1.32 - 1.19 (m, 1H), 1.04 (s, 9H).
段階5:(3aR,6S,6aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(13g、32.9mmol)のTHF(40mL)中溶液に、-78℃でクロロトリメチルシラン(17.9g、165mmol)を加えた。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(49.4mL、1M THF中溶液、49.4mmol)を5分間かけて滴下した。得られた混合物を-78℃で30分間攪拌した。フェニルハイポクロロセレノイト(7.57g、39.5mmol)のTHF(15mL)中溶液を反応混合物に加え、混合物を-78℃で2時間攪拌した。次に反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗(3R,3aS,6S,6aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチル-3-(フェニルセラニル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オンを油状物として得て、それを次の段階で直接用いた。
段階6:粗(3R,3aS,6S,6aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチル-3-(フェニルセラニル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(18.08g、32.9mmol)のDCM(250mL)中溶液に、室温で過酸化水素(18.7g、30%水溶液、165mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。次に、混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から20%EtOAc/PE)によって精製して、(6S,6aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチル-4,5,6,6a-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オンを油状物として得た。MS: 410 (M + NH4). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.64 - 7.59 (m, 4H), 7.52 - 7.39 (m, 6H), 5.82 - 5.81 (m, 1H), 3.85 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.86 - 2.67 (m, 1H), 2.44 - 2.30 (m,1H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.97 - 1.84 (m, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.05 (s, 9H).
段階7:(6S,6aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチル-4,5,6,6a-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(8g、20.4mmol)のMeCN(20mL)中溶液を、2-ヒドロキシプロパン-1,2,3-トリカルボン酸(7.83g、40.8mmol)の水(15mL)中溶液に懸濁させた。次に、オスミウム酸カリウム(VI)・2水和物(0.375g、1.02mmol)を加え、続いて、4-メチルモルホリンN-オキサイド(4.77mL、50重量%水溶液、22.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物に水(100mL)を加え、それをEtOAcで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から50%EtOAc/PE)によって精製して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3,3a-ジヒドロキシ-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オンを油状物として得た。MS: 444 (M + NH4). 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.66 - 7.61 (m, 4H), 7.52 - 7.41 (m, 6H), 5.99 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.22 (s, 1H), 4.23 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 1.87 -1.68 (m, 2H), 1.65 - 1.51 (m, 2H), 1.35 (s, 3H), 1.05 (s, 9H).
段階8:(3R,3aS,6S,6aR)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3,3a-ジヒドロキシ-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(7g、16.4mmol)及びクロロビス(シクロオクテン)イリジウム(I)二量体(0.147g、0.164mmol)のDCM(13mL)中の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でジエチルシラン(2.17g、24.6mmol)を滴下した。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。固体フッ化テトラブチルアンモニウム3水和物(5.18g、16.4mmol)を反応混合物に加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。次に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で反応停止し、DCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から50%EtOAc/PE)によって精製して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを油状物として得た。MS:446(M+NH)。
段階9:(3R,3aS,6S,6aR)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(5.5g、12.8mmol)の無水MeCN(260mL)中の攪拌溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(4.86g、19.3mmol)を加え、続いて、0℃でトリブチルホスフィン(5.13mL、20.5mmol)を加えた。得られた混合物を35℃で約1時間攪拌した。別個に、アルゴン雰囲気下に4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(3.74g、24.4mmol)の無水MeCN(25mL)中の攪拌溶液に、室温でDBU(3.48mL、23.1mmol)を加えた。溶液を室温で30分間攪拌し、この溶液を、元々トリオールを含む反応混合物に注射器によって移し、得られた反応を35℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS:564(M+1)。
段階10:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6a-メチルヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(4g、7.09mmol)のアセトン(40mL)中溶液に、環境温度でアルゴン下に4-メチルベンゼンスルホン酸(0.122g、0.709mmol)及び2,2-ジメトキシプロパン(7.38g、70.9mmol)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/PE)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,6S,8aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2,2,5a-トリメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを固体として得た。MS:604(M+1)。
段階11:7-((3aR,4R,5aR,6S,8aS)-6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2,2,5a-トリメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(3.8g、6.29mmol)のTHF(20mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下に0℃でフッ化テトラブチルアンモニウム(12.6mL、1M THF中溶液、12.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/PE)によって精製した。生成物を、PrepSFC(CHIRALPAK IF、40%8mM NH/MeOH/CO)によってさらに精製して、(3aR,4R,5aR,6S,8aS)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,5a-トリメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを固体として得た。MS:366(M+1)。
段階12:(3aR,4R,5aR,6S,8aS)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,5a-トリメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(400mg、1.093mmol)のDCM(15mL)中の攪拌溶液に、0℃でデス-マーチンペルヨージナン(696mg、1.640mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から30%EtOAc/PE)によって精製して、(3aR,4R,5aS,8aS)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,5a-トリメチルテトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オンを固体として得た。MS:364(M+1)。
段階13:ナイステッド試薬(4.51g、20%THF中溶液、1.98mmol)の無水THF(20mL)中混合物に、0℃でアルゴン下、TiCl(1.98mL、1M DCM中溶液、1.98mmol)を滴下した。混合物を0℃で5分間攪拌した。次に、(3aR,4R,5aS,8aS)-4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,5a-トリメチルテトラヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6(5aH)-オン(360mg、0.990mmol)の無水THF(10mL)中溶液を0℃で加えた。得られた混合物を室温で3時間攪拌した。次に、0℃で飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で反応停止した。得られた混合物を室温でEtOAc(100mL)で希釈し、抽出し、次に水層をEtOAcで再抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層をHO(80mL)及びブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から20%EtOAc/PE)によって精製して、4-クロロ-7-((3aR,4R,5aR,8aS)-2,2,5a-トリメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを固体として得た。MS:362(M+1)。
段階14:4-クロロ-7-((3aR,4R,5aR,8aS)-2,2,5a-トリメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(240mg、0.663mmol)の1,4-ジオキサン(8mL)中混合物に、室温でアンモニア水和物(8mL、28重量%、0.663mmol)を加えた。封管中、反応混合物を90℃で15時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(1%から10%MeOH/DCM)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,8aS)-2,2,5a-トリメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを固体として得た。MS:343(M+1)。
段階15:7-((3aR,4R,5aR,8aS)-2,2,5a-トリメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(200mg、0.584mmol)をTHF(3mL)と3回共留去した。次に、室温でアルゴン下に9-BBN溶液(5.84mL、0.5M THF中溶液、2.92mmol)を加えた。反応溶液を60℃で1時間攪拌した。0℃でアルゴン下にリン酸カリウム(620mg、2.92mmol)の水(2.9mL)中溶液を滴下した。反応溶液を室温で0.5時間攪拌した。次に、THF(2.9mL)中の7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(148mg、0.613mmol)及び[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(42.7mg、0.058mmol)を室温で加えた。反応液に、80℃で2.5時間マイクロ波照射を行った。次に、反応混合物を冷却して室温とし、水(20mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相HPLC(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aS)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,5a-トリメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミンを固体として得た。MS:505(M+1)。
段階16:7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aS)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,5a-トリメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-フルオロキノリン-2-アミン(130mg、0.258mmol)のDCM(5mL)中溶液の入った40mLバイアルに、水(1.2mL)と、続いて、TFA(4mL、51.9mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。次に、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、DMSO/NHOH混合物に溶かし、濾過し、質量トリガー逆相HPLC(ACN/水+0.1%NHOH調整剤)に付し、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6a-メチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 465 (M + 1). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 (s, 1H), 7.74 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.07 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 (s, 2H), 6.69 - 6.63 (m, 3H), 5.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.15 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 2.84 (dd, J = 13.5, 4.8 Hz, 1H), 2.57 - 2.51 (m, 1H), 1.89 (dd, J = 11.7, 5.5 Hz, 1H), 1.87 - 1.80 (m, 1H), 1.64 - 1.55 (m, 1H), 1.52 - 1.40 (m, 2H), 1.17 (s, 3H).
実施例122
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000137
段階1:(3aR,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール(123mg、0.544mmol)の無水THF(2mL)中溶液に、0℃でアルゴン雰囲気下、9-BBN溶液(5.44mL、0.5M THF中溶液、2.72mmol)を滴下した。反応混合物を52℃で1時間攪拌した。反応混合物を冷却して室温とした。反応混合物に、0℃でアルゴン下、三塩基性リン酸カリウム(576mg、2.71mmol)の水(0.2mL)中溶液を滴下した。反応液を室温で0.5時間攪拌した。THF(0.3mL)中の7-ブロモ-3-クロロキノリン-2-アミン(140mg、0.543mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロライドジクロロメタン錯体(44.3mg、0.054mmol)を室温で加えた。反応混合物に、70℃で2時間マイクロ波照射を行った。次に、反応液を冷却して室温とし、水(15mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(20mLで2回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を分取TLC(20%EtOAc/PEで溶離)によって精製して、3-クロロ-7-(((3aR,4S,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:405(M+1)。
段階2:3-クロロ-7-(((3aR,4S,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)キノリン-2-アミン(100mg、0.247mmol)の水(6mL)及びアセトニトリル(9mL)中溶液に、室温で濃HCl(0.5mL、6.00mmol)を加えた。溶液を90℃で1時間攪拌した。反応溶液を冷却して0℃とし、次いで、重炭酸ナトリウム(500mg)を少量ずつ加えた。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを固体として得た。MS:351(M+1)。
段階3:アルゴン下、(3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(60mg、0.171mmol)の脱水MeCN(1mL)中の攪拌溶液に、0℃でMeCN(0.5mL)中の(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(64.7mg、0.257mmol)を滴下した。その後、0℃でMeCN(0.5mL)中のトリブチルホスフィン(0.068mL、0.274mmol)を滴下した。得られた溶液を30℃で約1時間攪拌した。別個に、4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(43.3mg、0.325mmol)の脱水DMF(1mL)中の攪拌溶液に、室温でNaH(12.31mg、鉱油中60%品、0.308mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌し、次いで、懸濁液を注射器によって元々トリオールを含む溶液に移した。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。水(10mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(10mLで2回)。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 466 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.88 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.64 (br s, 2H), 6.00 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.31 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.00
(d, J = 6.0 Hz, 1H), 2.85 - 2.79 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.65 - 2.60 (m, 1H), 2.33 - 2.25 (m, 1H), 1.98 - 1.93 (m, 1H), 1.80 - 1.67 (m, 2H), 1.58 - 1.51 (m, 1H).
実施例123
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000138
段階1:(3aR,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール(245mg、1.08mmol)の無水THF(2.5mL)中溶液に、0℃でアルゴン下、9-BBN溶液(8.66mL、0.5M THF中溶液、4.33mmol)を滴下した。反応溶液を55℃で1時間攪拌した。この反応溶液に、0℃でアルゴン下、KPO(1.15g、5.40mmol)の水(2mL)中溶液を加えた。反応液を室温で0.5時間攪拌した。次に、7-ブロモ-3-フルオロキノリン-2-アミン(273mg、1.13mmol)のTHF(2mL)中溶液及びPd(dppf)Cl(119mg、0.162mmol)を室温で加えた。反応混合物を75℃で1.5時間攪拌した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(2:1 EtOAc/PE)によって精製して、3-フルオロ-7-(((3aR,4S,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:389(M+1)。
段階2:3-フルオロ-7-(((3aR,4S,5aR,8aR)-4-メトキシ-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)キノリン-2-アミン(300mg、0.772mmol)の、MeCN/HO(3:2)中の0.4M HCl水溶液(6mL、2.400mmol)溶液を、90℃で1時間攪拌した。次に、反応溶液を冷却して0℃とし、飽和NaCO水溶液(60mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオールを固体として得た。MS:335(M+1)。
段階3:(3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(0.067g、0.2mmol)の脱水MeCN(3mL)中の攪拌溶液に、室温でトリブチルホスフィン(0.077g、0.38mmol)と、続いて、(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(0.091g、0.36mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。別個に、4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.053g、0.400mmol)の脱水DMF(2mL)中の攪拌溶液に、0℃でNaH(0.024g、鉱油中60%品、0.600mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌した。次に、その懸濁液を、注射器によって、元々トリオールを含む溶液に移し入れた。得られた反応を室温で2時間攪拌した。次に、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(40mLで3回)。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を分取TLC(1:1 DCM/MeOH)によって精製した。生成物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 450 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 7.87 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.66 (br s, 2H), 6.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.31 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.22 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 2.84 - 2.79 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.67 - 2.59 (m, 1H), 2.28 - 2.22 (m, 1H), 1.98 - 1.94 (m, 1H), 1.76 - 1.69 (m, 2H), 1.58 - 1.53 (m, 1H).
実施例124
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000139
段階1:(3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(0.100g、0.3mmol)の脱水MeCN(4.5mL)中の攪拌溶液に、室温でトリブチルホスフィン(0.115g、0.57mmol)と、次に(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(0.136g、0.54mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。別個に、4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.092g、0.60mmol)の脱水DMF(2mL)中の攪拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(0.036g、鉱油中60%品、0.90mmol)を加えた。懸濁液を室温で30分間攪拌した。懸濁液を、注射器によって元々トリオールを含む溶液に移し入れた。得られた反応を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(40mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を分取TLC(1:1 PE/EtOAc)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS:470(M+1)。
段階2:封管中、(2R,3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(70mg、0.149mmol)のジオキサン(8mL)中混合物に、室温でアンモニア水和物(8mL、28%、0.050mmol)を加えた。次に、反応混合物を95℃で16時間加熱した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物を分取TLC(10:1 DCM/MeOH)によって精製した。生成物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 451 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 (s, 1H), 7.74 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.09 - 7.05 (m, 3H), 6.68 - 6.66 (m, 3H), 5.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.25 - 5.20 (m, 1H), 5.07 - 5.05 (m, 1H), 4.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.84 - 2.79 (m, 1H), 2.67 - 2.58 (m, 1H), 2.29 - 2.13 (m, 1H), 1.96 - 1.92 (m, 1H), 1.74 - 1.68 (m, 2H), 1.57 - 1.49 (m, 1H).
実施例125
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000140
段階1:マイクロ波管に、室温でアルゴン下、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(40mg、0.078mmol)、2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(19.6mg、0.156mmol)、PdCl(dppf)(14.4mg、0.020mmol)、KCO水溶液(0.96mL、2M、1.92mmol)、及びDMF(2mL)を加えた。反応混合物に、130℃で1時間マイクロ波照射を行った。次に、反応液を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製した。生成物を、分取HPLC(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 447 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.10 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.47 - 7.45 (m, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.06 (br s, 2H), 7.00 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.16 (br s, 2H), 5.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.14 (t, J = 7.6 Hz, 1 H), 3.97 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 2.84 - 2.79 (m, 1 H), 2.63 - 2.58 (m, 1H), 2.28 - 2.22 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 1.95 (dd, J = 12.0, 4.4 Hz, 1 H), 1.75 - 1.70 (m, 2H), 1.56 - 1.51 (m, 1H).
実施例126
(1S,2R,3S,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)エチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
Figure 0007446282000141
段階1:7-((3a′R,4′R,6′R,6a′S)-4′-メチル-4′-ビニルテトラヒドロ-4′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(223mg、0.63mmol)のTHF(1mL)中溶液に、窒素雰囲気下、9-BBN溶液(3.16mL、0.5M THF中溶液、1.58mmol)を加え、混合物を50℃まで数時間加熱させ、冷却して室温とし、KPO(約3mL、2M水溶液)で反応停止した。混合物を15分間攪拌し、有機層を水層から分離した。RuPhos-Pd-G3(12.4mg、0.015mmol)及びtert-ブチル7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-1-カルボキシレート(56.9mg、0.16mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、THF(0.4mL)を加えた。次に、7-((3a′R,4′S,6′R,6a′S)-4′-(2-((1R,5R)-9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル)エチル)-4′-メチルテトラヒドロ-3a′H-スピロ[シクロヘキサン-1,2′-シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール]-6′-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン溶液(1.39mL、0.15mmol)の上記有機層の1/3及びKPO(0.37mL、2M水溶液、0.74mmol)を同時に注入した。追加のボラン溶液バイアルの洗浄液を、THF(0.3mL)を用いて反応バイアルに加えた。得られた混合物を50℃まで終夜加熱させ、冷却して室温とした。反応混合物をDCM及び水で希釈した。有機層と水層を分離した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物をTHF(0.5mL)、水(0.5mL、27.8mmol)、及びTFA(0.5mL、6.5mmol)に再溶解させ、得られた混合物を50℃まで2時間加熱し、次いで冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を質量トリガー逆相HPLC(MeCN/HO+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(1S,2R,3S,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)エチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオールを固体として得た。MS: 445 (M + 1). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.05 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.30 - 7.24 (m, 2H), 7.13 (s, 1H), 7.09 - 6.98 (m, 1H), 6.92 (s, 2H), 6.54 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.93 - 4.83 (m, 2H), 4.59 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.40 (q, J = 6.2 Hz, 1H), 3.78 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 3.57 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.72 (td, J = 12.9, 5.8 Hz, 1H), 2.62 (td, J = 13.3, 12.9, 5.7 Hz, 1H), 1.88 (dd, J = 12.8, 8.8 Hz, 1H), 1.84 - 1.70 (m, 3H), 1.11 (s, 3H).
実施例127
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000142
段階1:脱水MeCN(3mL)に溶かした(3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(70mg、0.177mmol)が入った乾燥機乾燥アルゴン冷却2~5mLマイクロ波バイアルに、室温で1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(67.0mg、0.266mmol)を加え、続いて、トリ-n-ブチルホスフィン(70.8μL、0.283mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌した。無水アセトニトリル(1mL)に溶かしたジ-tert-ブチル(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネート(93mg、0.266mmol)が入った別の乾燥機乾燥アルゴン冷却バイアルに、DBU(53.4μL、0.354mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、次いでこの懸濁液を、注射器によって元々トリオールを含む上記の混合物に移した。室温で30分後、反応液を40℃まで約4時間加熱させた。混合物を冷却して室温とし、水で反応停止し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc:ヘキサン)によって精製して、ジ-tert-ブチル(7-{(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル]-3,3a-ジヒドロキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-イル}-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネートを固体として得た。MS:725/727(M+1/M+3)。
段階2:ジ-tert-ブチル(7-{(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル]-3,3a-ジヒドロキシヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-イル}-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イミドジカーボネート(39.8mg、0.055mmol)のDCM(1.10mL)中溶液に、TFA(20当量)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を質量トリガー逆相HPLC(MeCN:HO勾配+0.1%NHOH)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 525/527 (M + 1/M + 3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1H), 6.55 (s, 2H), 6.51 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.18 (s, 2H), 5.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.08 - 4.03 (m, 1H), 3.91 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 2.83 - 2.78 (m, 1H), 2.64 - 2.59 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 2.28 - 2.21 (m, 1H), 1.97 - 1.93 (m, 1H), 1.72 - 1.67 (m, 2H), 1.57 - 1.49 (m, 1H).
実施例128
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000143
段階1:(3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(3.4g、12.8mmol)の無水MeCN(170mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン下、MeCN(70mL)中のトリブチルホスフィン(5.10mL、20.4mmol)を滴下した。続いて、0℃でアルゴン下にMeCN(70mL)中の(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン)(4.83g、19.2mmol)を滴下した。得られた混合物を40℃で30分間攪拌した。別個に、4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(3.67g、23.88mmol)の脱水MeCN(35mL)中の攪拌溶液に、0℃でアルゴン下、DBU(3.62mL、24.01mmol)を滴下した。得られた溶液を30℃で1時間攪拌した。次に、この溶液を、注射器によって1分間かけて元々トリオールを含む溶液に移した。得られた反応を39℃で2時間攪拌した。反応液をEtOAc(200mL)で希釈し、水で洗浄し(100mLで2回)、ブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(ACN/水+0.05%NHHCO)によって精製して、(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS:402(M+1)。
段階2:(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(8.6g、15.2mmol、71重量%)の2,2-ジメトキシプロパン(100mL)中溶液に、室温でアルゴン下に、4-メチルベンゼンスルホン酸(0.262g、1.52mmol)を加えた。混合物を70℃で16時間攪拌した。次に、反応液を冷却して室温とし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で反応停止した。混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0-50%EtOAc/PE)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを油状物として得た。MS:442(M+1)。
段階3:7-((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(5g、10.75mmol)のジオキサン(60mL)中溶液に、室温で水酸化アンモニウム(120mL、28%、872mmol)を加えた。混合物を気密に密閉し、90℃で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンを固体として得た。MS:423(M+1)。
段階4:7-((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(339mg、0.722mmol)のMeOH(40mL)中混合物に、室温でアルゴン下に水酸化パラジウム/炭素(1.78g、20%、50%水溶液、2.53mmol)を加えた。懸濁液を減圧下に脱気し、Hで数回パージした。反応液を2気圧のH下に室温で2時間攪拌した。混合物をセライト層で濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オールを固体として得た。MS:333(M+1)。
段階5:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(170mg、0.512mmol)のDCM(5mL)及びピリジン(0.5mL)中の攪拌混合物に、0℃でアルゴン下にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(188mg、0.665mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO(30mL)で反応停止し、EtOAcで抽出し(30mLで3回)、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を分取-TLC(1:1 PE:EtOAc)によって精製して、(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イルトリフルオロメタンスルホネートを固体として得た。MS:465(M+1)。
段階6:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イルトリフルオロメタンスルホネート(90mg、0.194mmol)及び2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-オール(44.8mg、0.213mmol)のNMP(0.5mL)中の攪拌溶液に、25℃でアルゴン下にCsCO(95mg、0.291mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間攪拌した。反応混合物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-3-(ジフルオロメチル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:525(M+1)。
段階7:7-(((3aR,4R,5aR,6S,8aR)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)-3-(ジフルオロメチル)キノリン-2-アミン(50mg、0.095mmol)を入れたバイアルに、25℃でTFA(1mL)及び水(1mL)を加えた。得られた混合物を25℃で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 485 (M + 1). 1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.10 - 8.09 (m, 2H), 7.65 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.00 - 6.95 (m, 2H), 6.86 - 6.63 (m, 2H), 6.04 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 2.53 - 2.43 (m, 1H), 2.26 - 2.16 (m, 3H).
実施例129
(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000144
段階1:(3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-オール(50mg、0.15mmol)、3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-ヨードキノリン-2-アミン(113mg、0.23mmol)、4-(ピロリジン-1-イル)ピリジン(26.8mg、0.181mmol)、ヨウ化銅(2.87mg、0.015mmol)、三塩基性リン酸カリウム(128mg、0.60mmol)を入れたバイアルに、トルエン(754μL)を加え、反応液を120℃まで終夜加熱した。反応液を濾過し、減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から100%EtOAc/CHCl)によって精製して、3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-(((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:702/704(M+1/M+3)。
段階2:3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-(((3aR,4R,5aR,6R,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)オキシ)キノリン-2-アミン(64mg、0.091mmol)のCHCl(911μL)中溶液に、TFA(1.40mL、18.2mmol)及び水1滴を加えた。反応混合物を50℃まで4時間加熱した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(MeCN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 512/514 (M+1/M+3). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.78 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.54 (s, 2H), 6.14 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.46 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.84 (dt, J = 8.8, 5.8 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.33 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.25 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 2.22 - 2.12 (m, 1H), 2.11 - 2.03 (m, 1H), 1.73 - 1.64 (m, 1H).
実施例130
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000145
段階1:2-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(43.2mg、0.252mmol)のTHF(8.39mL)中の攪拌スラリーに、ピリジン(20.4μL、0.252mmol)、DIAD(103μL、0.529mmol)、及びトリ-n-ブチルホスフィン(126μL、0.503mmol)を加えた。混合物に、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-2,3,3a-トリオール(100mg、0.252mmol)を全量1回で加えた。混合物をそのまま2時間攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から20%MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを得た。MS:550/552(M+1/M+3)。
段階2:(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(55.1mg、0.1mmol)の1,4-ジオキサン(1mL)及び水酸化アンモニウム(1mL、7.19mmol)中混合物を、マイクロ波下で照射して100℃で2時間経過させた。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から15%MeOH/DCM)によって精製した。生成物を、質量トリガー逆相HPLC(MeCN/水+0.1%TFA調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 531/533 (M+1/M+3). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.68 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.25 - 6.72 (m, 5H), 5.99 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.03 (s, 2H), 2.13 - 1.90 (m, 3H).
実施例131
(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000146
段階1:クロロ(1,5-シクロオクタジエン)イリジウム(I)二量体(18.10mg、0.035mmol)及びDPPE(28.0mg、0.070mmol)のCHCl(3.01mL)中混合物に、N下に4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(281μL、1.76mmol)を加えた。混合物を脱気し、Nにより3回充填し戻した。25℃で20分間攪拌後、混合物に、CHCl(3.01mL)中の7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-メチレンヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(230mg、0.703mmol)を、N下に加えた。混合物を脱気し、Nにより3回充填し戻し、得られた混合物を25℃で15時間攪拌した。反応液を冷却して0℃とし、MeOH 4mLで反応停止し、減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から100%EtOAc/DCM)によって精製して、7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-((4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)メチル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを樹脂状物として得た。MS:456(M+1)。
段階2:7-ブロモ-3-クロロキノリン-2-アミン(50.9mg、0.198mmol)、7-((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-6-((4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)メチル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(75mg、0.165mmol)、PdCl(dppf)-CHCl付加物(26.9mg、0.033mmol)を入れたバイアルに、THF(2.75mL)、水(549μL)を加え、タリウム(I)エトキシド(35.0μL、0.49mmol)を入れた。反応液を65℃で72時間加熱した。反応液をEtOAcで希釈し、濾過し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から100%EtOAc/DCM)によって精製して、3-クロロ-7-(((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)キノリン-2-アミンを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS:506(M+1)。
段階3:3-クロロ-7-(((3aR,4R,5aR,8aR)-2,2-ジメチル-4-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[2,3]フロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)キノリン-2-アミン(10mg、0.012mmol)をCHCl(3mL)に溶かした。水1滴を加え、続いて、TFA(0.457mL、5.93mmol)を加えた。反応液を50℃まで2時間加熱させ、反応液を減圧下に濃縮し、(Whelk-O(R,R)、21×250MeOH+0.1%NHOH35%調整剤/CO)でのSFC分割を行って、(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 466 (M+1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.80 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.10 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.66 (s, 2H), 6.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.47 (s, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.33 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.92 (m, 1H), 2.86 (dd, J = 13.9, 8.2 Hz, 1H), 2.71 (dd, J = 13.9, 8.2 Hz, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.35 (m, 1H), 2.12 - 1.93 (m, 2H), 1.92 - 1.81 (m, 1H), 1.60 (m, 1H).
実施例132
(3aS,4S,5R)-1-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-3a,4(3H)-ジオール
Figure 0007446282000147
段階1:3-ブロモ-7-ヨード-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(3g、6.39mmol)のTHF(18.0mL)中の攪拌溶液に、室温でアルゴン下、アリルトリブチルスタンナン(2.18mL、7.03mmol)及びPd(PPh(0.739g、0.639mmol)を加えた。得られた混合物を加熱して95℃とし、6時間攪拌した。水(200mL)を加えることで反応停止し、酢酸エチルによって抽出した(250mLで2回)。有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(5%から30%のヘキサン/(3:1)酢酸エチル:エタノール混合物)によって精製して、7-アリル-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを油状物として得た。MS:383/385(M+1/M+3)。
段階2:磁気攪拌バーを入れた丸底フラスコ内で、7-アリル-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(1g、2.61mmol)をDCM(52.2mL)に溶かした。フラスコをドライアイス-アセトン浴にセットし、オゾン発生器を取り付けた。空気をオゾン発生器に通し、フラスコに吹き込んだ。反応をLCMSによって5分ごとにモニタリングし、オゾン発生器を停止し、反応混合物に空気を5分間吹き込んでから、少量サンプルを採った。原料が完全に消費され、相当するオゾニド塊が認められた時点で、トリフェニルホスファン(1.369g、5.22mmol)をその冷反応液に加え、反応フラスコを冷浴から取り出し、さらに30分間攪拌した。水(10mL)で反応停止し、DCM(10mL)で抽出し、有機層をブライン(10mL)で洗浄した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)アセトアルデヒドを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:2-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)アセトアルデヒド(5g、13.0mmol)のTHF(130mL)中の攪拌溶液に、0℃でビニルマグネシウムブロミド(20.8mL、1M THF中溶液、20.8mmol)を滴下し、1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(200mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(300mLで2回)。有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%のヘキサン/3:1酢酸エチル:エタノール混合物)によって精製して、1-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)ブタ-3-エン-2-オールを得た。MS:413/415(M+1/M+3)。
段階4:1-(3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)ブタ-3-エン-2-オール(1.5g、3.63mmol)の無水THF(36.3mL)中溶液を、氷浴中で冷却した。次に、窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(363mg、9.08mmol)を加えた。15分間攪拌後、3-ブロモプロパ-1-イン(0.61mL、5.44mmol)のトルエン中溶液を滴下した。得られた反応混合物を、終夜に室温までゆっくり昇温させた。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から30%ヘキサン/3:1酢酸エチル:エタノール混合物)によって精製して、3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)-7-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ブタ-3-エン-1-イル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS:451/453(M+1/M+3)。
段階5:ジコバルトオクタカルボニル(80mg、0.233mmol)を入れたバイアルに、アルゴン雰囲気下に3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)-7-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ブタ-3-エン-1-イル)キノリン-2-アミン(700mg、1.55mmol)のトルエン(15.5mL)中溶液を加えた。COパール装置中、約0.48MPa(約70psi)CO下に、反応液を100℃まで20時間加熱させた。反応液を冷却して室温とし、ジエチルエーテルで希釈し、セライト層に通し、次いで減圧下に濃縮して、粗3-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-3a,4-ジヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-5(3H)-オンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階でそのまま用いた。
段階6:3-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-3a,4-ジヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-5(3H)-オン(500mg、1.04mmol)のTHF(20mL)及びMeOH(10mL)中溶液を、ドライアイス/アセトニトリル浴で冷却して-40℃とした。塩化セリウム(III)7水和物(389mg、1.04mmol)を加えた。混合物を20分間低温攪拌した。次に、ナトリウムテトラヒドロボレート(79mg、2.09mmol)を加えた。次に、反応液を低温で40分間高攪拌した。反応液を浴から取り出し、数分後に、酢酸エチル(100mL)及び3:2:1飽和塩化アンモニウム:水:ブライン(70mL)の入った分液漏斗に投入することで反応停止した。抽出後、水層を酢酸エチルで再度洗浄した(100mLで2回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(0%から50%のヘキサン/3:1酢酸エチル:エタノール混合物)によって精製して、3-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-3,3a,4,5-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-5-オールを得た。MS:481/483(M+1/M+3)。
段階7:3-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-3,3a,4,5-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-5-オール(140mg、0.291mmol)のDCM(20mL)中溶液に、ピリジン(0.071mL、0.872mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(71.1mg、0.582mmol)、及びジ-tert-ブチルジカーボネート(127mg、0.582mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液及びDCMが入った分液漏斗に投入した。抽出後、有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた粗取得物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から5%から10%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、3-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-3,3a,4,5-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-5-イルtert-ブチルカーボネートを得た。MS:581/583(M+1/M+3)。
段階8:N,N′-((1R,2R)-シクロヘキサン-1,2-ジイル)ビス(2-(ジフェニルホスファネル)ベンズアミド)(3.56mg、5.16μmol)、テトラブチルアンモニウムジフルオロトリフェニルシリケート(9.28mg、0.017mmol)、4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(5.28mg、0.034mmol)、及びPddba(1.575mg、1.720μmol)を入れたバイアルに、無水THF(1mL)を加えた。この混合物を室温で15分間攪拌した。次に、3-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-3,3a,4,5-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-5-イルtert-ブチルカーボネート(10mg、0.017mmol)の無水THF(1mL)中溶液を加えた。反応液をアルゴン下に室温で終夜攪拌した。混合物を水(10mL)の入った分液漏斗に投入し、酢酸エチルで抽出した(15mLで2回)。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3-ブロモ-7-((5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3,5,6,6a-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-1-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを得た。MS:616/618(M+1/M+3)。
段階9:3-ブロモ-7-((5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3,5,6,6a-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-1-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(160mg、0.259mmol)のTHF(2mL)及び水(1mL)中溶液に、4-メチルモルホリン4-オキサイド(60.8mg、0.519mmol)及び酸化オスミウム(VIII)溶液(407μL、0.052mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。40%重亜硫酸水溶液(3mL)で反応停止し、15分間攪拌し、次いで25%イソプロピルアセテートを含むクロロホルムで抽出した(5mLで2回)。合わせた有機層を水(3mL)、ブライン(3mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、1-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-3a,4(3H)-ジオールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階10:1-((3-ブロモ-2-((4-メトキシベンジル)アミノ)キノリン-7-イル)メチル)-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-3a,4(3H)-ジオール(16mg、0.025mmol)のDCM(5mL)中溶液に、アルゴン雰囲気下、4-メチルベンゼンスルホン酸-1水和物(14.0mg、0.074mmol)及び2,2-ジメトキシプロパン(30μL、0.244mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の入った分液漏斗に投入し、DCMで抽出した(10mLで2回)。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、3-ブロモ-7-((4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-5H,8H-フロ[3′,4′:1,5]シクロペンタ[1,2-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階11:3-ブロモ-7-((4-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-5H,8H-フロ[3′,4′:1,5]シクロペンタ[1,2-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(16mg、0.023mmol)を入れたバイアルに、アンモニア(1mL、7M MeOH中溶液、7.00mmol)を加えた。バイアルを密閉し、反応液をマイクロ波にて140℃で4時間加熱した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(10%から60%のヘキサン/3:1酢酸エチル:エタノール混合物)によって精製した。生成物を、SFC精製(MeOH+0.1%NHOH、35%調整剤/CO)によってさらに精製して、7-(((3aS,4R,8aS)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-5H,8H-フロ[3′,4′:1,5]シクロペンタ[1,2-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミンを得た。MS:671/673(M+1/M+3)。
段階12:7-(((3aS,4R,8aS)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロ-5H,8H-フロ[3′,4′:1,5]シクロペンタ[1,2-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(4-メトキシベンジル)キノリン-2-アミン(2mg、2.16μmol)を入れたフラスコに、TFA(121μL、1.57mmol)を加え、反応液を45℃で3時間攪拌した。粗取得物を減圧下に濃縮し、残留物を質量トリガー逆相HPLC(MeCN/水+0.1%TFA調整剤)によって精製して、(3aS,4S,5R)-1-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-3a,4(3H)-ジオールをTFA塩として固体として得た。MS: 511/513 (M + 1/M + 3). 1H NMR (499 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.25 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.89 (s, 2H), 6.56 (s, 2H), 6.50 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.02 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.92 - 4.80 (m, 1H), 4.24 (dd, J = 10.5, 7.1 Hz, 1H), 4.00 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 3.76 (q, J = 9.3 Hz, 2H), 3.05 (dd, J = 13.5, 7.6 Hz, 1H), 2.91 (dd, J = 13.3, 6.3 Hz, 1H), 2.28 - 2.19 (m, 1H), 1.99 - 1.87 (m, 1H), 1.59 - 1.44 (m, 1H).
実施例133及び134
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、及び
(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール
Figure 0007446282000148
段階1:ジアセトン-D-グルコース(25g、97mmol)のDCM(300mL)中溶液に、0℃でDMP(61.6g、145mmol)を少量ずつ加えた。次いで、反応液を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。次いで、反応液を冷却して0℃とし、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)を加え、続いて、飽和亜硫酸ナトリウム溶液(100mL)を加えた。反応液を室温で30分間攪拌し、層を分離した。水層をDCMで抽出し(200mLで1回)、次いで合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(3aR,5R,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:攪拌バー、温度プローブ、滴下漏斗及びセプタムを取り付けた500mL三頸フラスコを、減圧下にヒートガンで加熱し、そのガラス器具を冷却して室温とし、(3aR,5R,6aS)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルジヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6(3aH)-オン(20g、77mmol)及びトルエン(309mL)を入れた。その溶液を冷却して0℃とし、ビニルマグネシウムクロライド(58mL、1.6M、93mmol)を、その温度が5℃を超えないような速度で滴下した。添加完了後、反応液を昇温させて室温とし、3時間攪拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)で反応停止し、EtOAc(500mL)で希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し(250mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(3aR,5R,6R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:(3aR,5R,6R,6aR)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-オール(18.0g、62.8mmol)のTHF(165mL)中溶液を冷却して0℃とし、水素化ナトリウム(6.28g、157mmol)を少量ずつ加えた。反応液を0℃で30分間、次いで室温で30分間攪拌した。次いで、TBAI(2.32g、6.28mmol)を加え、続いて、ベンジルブロミド(14.9mL、125mmol)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、飽和塩化アンモニウム溶液(200mL)で反応停止した。混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、層を分離した。合わせた有機層をブラインで洗浄し(200mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソールを得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.43 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.37 - 7.32 (m, 2H), 7.31 - 7.26 (m, 1H), 5.89 (dd, J = 18.0, 11.4 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.49 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 18.0 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 5.9 Hz, 1H), 4.01 - 3.94 (m, 2H), 1.64 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
段階4:(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(1000mg、2.66mmol)及びピリジン(0.645mL、7.97mmol)のDCM(20mL)中溶液を冷却して-78℃とし、オゾン流(Triogenオゾン発生器、圧縮空気使用)をその溶液に10分間通した。容器を空気でパージし、昇温させて室温とした。反応液を冷却して-78℃とし、オゾンをさらに10~15分通した。容器を空気でパージし、昇温させて0℃とした。粗取得物をMeOH(20mL)で希釈し、水素化ホウ素ナトリウム(502mg、13.3mmol)を0℃で加えた。反応液をこの温度で3時間攪拌した。NaOH溶液(1M、50mL)を加えることで反応停止し、5分間攪拌し、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層をブラインで洗浄し(50mLで3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メタノールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階5:硫酸(0.348mL、5体積%水溶液、6.53mmol)を、(3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-5-((R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,2-ジメチル-6ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール(6.15g、16.3mmol)のMeCN(30mL)中溶液に室温で加え、反応液を2時間攪拌した。最小量の水酸化ナトリウムで反応液を塩基性とし、次いで硫酸マグネシウムを加えた。スラリーを濾過し、減圧下に濃縮して、(R)-1-((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)エタン-1,2-ジオールを得て、それをそれ以上精製せずに粗取得物のまま用いた。
段階6:過ヨウ素酸ナトリウム(277mg、1.30mmol)の水中溶液を冷却して0℃とし、次いで(R)-1-((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)エタン-1,2-ジオール(315mg、0.925mmol)のMeOH(2mL)中溶液を滴下した。反応液を0℃で1時間攪拌し、次いで昇温させて室温とし、終夜攪拌した。反応液を冷却して0℃とし、エチレングリコール(1mL、17.9mmol)を加えた。反応液を5分間攪拌し、次いで飽和亜硫酸ナトリウム(50mL)を加え、反応液を昇温させて室温とした。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、有機層をブラインで洗浄し(200mLで3回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、(3aR,4aS,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オールを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
段階7:カリウムtert-ブトキシド(183mg、1.63mmol)を、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(611mg、1.71mmol)のTHF(4mL)中懸濁液に室温で少量ずつ加えた。反応液を室温で3時間攪拌し、次いで溶液を冷却して0℃とし、(3aR,4aS,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-オール(251mg、0.814mmol)の溶液を加え、反応液を2時間攪拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で反応停止し、混合物をEtOAcで抽出した(50mLで1回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-5-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メタノールを得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.40 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.37 - 7.33 (m, 2H), 7.31 - 7.27 (m, 1H), 5.94 (ddd, J = 17.2, 10.8, 5.3 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.49 (dt, J = 17.3, 1.6 Hz, 1H), 5.30 (dt, J = 10.8, 1.5 Hz, 1H), 4.79 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.74 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.73 - 4.70 (m, 1H), 4.68 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.39 (s, 3H).
段階8:3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)-7-ヨードキノリン-2-アミン(1.62g、3.26mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(75mg、0.08mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(310mg、3.3mmol)及びビス(2-ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(88mg、0.16mmol)を入れたバイアルに、((3aR,5R,6R,6aR)-6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチル-5-ビニルテトラヒドロフロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-6-イル)メタノール(500mg、1.63mmol)のTHF(8.16mL)中溶液を加えた。反応液を65℃まで終夜加熱させた。水で反応停止し、次いでDCMで2回抽出した。合わせたDCM層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、7-(((3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)キノリン-2-アミンを得た。MS:677/679(M+1/M+3)。
段階9:三塩化ホウ素(0.79mL、0.79mmol)を、7-(((3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)キノリン-2-アミン(107mg、0.16mmol)のDCM(8mL)中溶液に-78℃で加えた。反応液を15分間攪拌し、昇温させて0℃とし、30分間攪拌した。THF及び飽和NaHCO水溶液(4:1)を加えることで反応停止した。溶媒全量を減圧下に留去し、粗取得物を質量トリガー逆相HPLC(MeCN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(3R,3aS,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-2,3,3a(4H)-トリオールを得た。MS:397/399(M+1/M+3)。
段階10:無水アセトニトリル(750μL)中の(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-2,3,3a(4H)-トリオール(20mg、0.050mmol)が入ったバイアルに、室温で1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(19mg、0.076mmol)を加え、続いて、トリ-n-ブチルホスフィン(20μL、0.08mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌した。脱水DMF(250μL)に溶かした4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(13mg、0.10mmol)の入った別の乾燥機乾燥バイアルに、NaH(4.0mg、0.10mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間攪拌し、次いで元々トリオールを含む前記の混合物に加えた。最終反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を分取HPLC(MeCN/水+0.1%TFA調整剤)によって直接精製して、二つの異性体を得た:TFA塩としての(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、MS: 512/514 (M + 1/M + 3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.96 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.32 - 4.30 (m, 1H), 4.14 - 4.08 (m, 1H), 3.99 -3.95 (m, 1H), 3.42 -3.36 (m, 1H), 3.08 - 3.03 (m, 2H), 2.82 (s, 3H)、および、TFA塩としての(2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール。MS: 512/514 (M + 1/M + 3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.85 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.21 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.32 - 4.25 (m, 1H), 4.23 - 4.20 (m, 1H), 3.99 -3.97 (m, 1H), 3.88 - 3.86 (m, 1H), 3.13 - 3.04 (m, 2H), 2.76 (s, 3H).
実施例135
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール
Figure 0007446282000149
段階1:粗7-(((3aR,4aR,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)キノリン-2-アミン(1.1g、1.6mmol)をシリカでのカラムクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7-(((3aR,4aR,5S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)キノリン-2-アミンを固体として得た。MS: 677/679 (M + 1/M + 3). 1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.40 - 7.27 (m, 6H), 7.18 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.47 (dd, J = 8.3, 2.3 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.76 - 4.73 (m, 2H), 4.70 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.27 (td, J = 7.1, 2.2 Hz, 1H), 4.19 - 4.11 (m, 2H), 3.93 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.18 -3.11 (m, 2H), 1.64 (s, 3H), 1.46 (s, 3H).
段階2:三塩化ホウ素(5mL、5.1mmol)を、7-(((3aR,4aR,5S,7aR,7bR)-7a-(ベンジルオキシ)-2,2-ジメチルヘキサヒドロフロ[3′,4′:4,5]フロ[2,3-d][1,3]ジオキソール-5-イル)メチル)-3-ブロモ-N-(2,4-ジメトキシベンジル)キノリン-2-アミン(690mg、1.02mmol)のDCM(20mL)中溶液に、-78℃で加えた。反応液を15分間攪拌し、次いで昇温させて0℃とし、30分間攪拌した。THF及び飽和NaHCO水溶液(8mL:2mL)を加えることで反応停止した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相HPLC(MeCN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-2,3,3a(4H)-トリオールを得た。MS:397/399(M+1/M+3)。
段階3:脱水アセトニトリル(750μL)中の(3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-2,3,3a(4H)-トリオール(20mg、0.05mmol)が入ったバイアルに、室温で1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(19mg、0.076mmol)を加え、続いて、トリ-n-ブチルホスフィン(20μL、0.08mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌した。脱水アセトニトリル(250μL)中の4-クロロ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(17mg、0.1mmol)が入った別の乾燥機乾燥バイアルに、DBU(15μL、0.10mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間攪拌し、次いで元々トリオールを含む上記の混合物に加えた。得られた混合物を室温で終夜攪拌した。次に、反応液を、逆相HPLC(MeCN/水+0.1%TFA調整剤)によって直接精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオールをTFA塩として固体として得た。MS:546/548(M+1/M+3)。
段階4:アンモニア/メタノール(2mL、7M、14mmol)を、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-クロロ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、TFA塩(16mg、0.029mmol)の入ったマイクロ波バイアルに加えた。反応混合物を145℃で5時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を質量トリガー逆相HPLC(MeCN/水+0.1%NHOH調整剤)によって精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオールを固体として得た。MS: 527/529 (M + 1/M + 3). 1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.56 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.15 - 7.13 (m, 2H), 6.69 (s, 2H), 6.59 (s, 2H), 6.06 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.54 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 5.49 (s, 1H), 4.17 - 4.12 (m, 2H), 4.08 - 3.99 (m, 1H), 3.92 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.37 - 3.35 (m, 1H), 3.01 - 2.89 (m, 2H), 2.40 (s, 3H).
実施例136:4-クロロ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンに代えて適切な核酸塩基を用い、実施例135の段階1~4に記載の方法と同様にして、表25中の実施例136を合成した。置換された試薬及び原料は、市販されていたか、上記で報告の方法に従って合成したか、文献で報告の公知の経路によって合成した。
表25
Figure 0007446282000150
実施例137
(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
Figure 0007446282000151
段階1:封管に、室温で(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(200mg、0.650mmol)、1,4-ジオキサン(3mL)及び濃アンモニア水和物(28重量%、3mL)を入れた。混合物を気密に密閉し、次いで90℃で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカでのカラムクロマトグラフィー(30%MeOH/DCM)によって精製して、(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを油状物として得た。MS: 289 (M + 1). 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.08 (s, 1H), 7.31 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.04 (br s, 2H), 6.63 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.37 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.25 (s, 1H), 5.10 - 5.06 (m, 2H), 4.31 - 4.23 (m, 2H), 2.65 - 2.61 (m, 1H), 2.50 - 2.40 (m, 1H), 2.07 - 2.02 (m, 1H), 1.72 - 1.61 (m, 1H).
段階2:化合物(2R,3R,3aS,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-メチレンヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール(60mg、0.208mmol)をTHFと3回共留去した(各2mL)。次に、それを室温でアルゴン下に9-BBN(2289μL、0.5M THF中溶液、1.15mmol)で処理した。混合物を50℃で1時間攪拌した。この反応物に、0℃でKPO(220mg、1.04mmol)の水(1mL)中溶液を加え、攪拌を室温で0.5時間続けた。次に、7-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-2-アミン(56.6mg、0.207mmol)のTHF(3mL)中溶液を加え、続いて、PdCl(dppf)(15.2mg、0.021mmol)を加えた。最終反応混合物に、マイクロ波照射を70℃で2時間行った。混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/水+5mM NHHCO調整剤)によって精製した。生成物を、逆相HPLC(ACN/水+10mM NHHCO調整剤)によってさらに精製して、(2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオールを固体として得た。MS: 483 (M+1). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.17 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.26 - 7.00 (m, 4H), 6.68 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.45 (br s, 2H), 5.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.08 (s, 1H), 4.13 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.84 -2.81 (m, 1H), 2.66 - 2.65 (m, 1H), 2.30 - 2.23 (m, 1H), 1.97 - 1.93 (m, 1H), 1.71 - 1.68 (m, 2H), 1.58 - 1.51 (m, 1H).
PRMT5-MEP50酵素メチル化アッセイ
PRMT5-MEP50生化学アッセイは、H4ヒストンのN末端由来の短ペプチド基質上の酵素複合体のメチル化活性の直接測定である。メチル化実験は、組換えPRMT5-MEP50タンパク質複合体を用いて行う。小分子の阻害効果の評価は、その化合物がこの反応を阻害する有効性によって測定される(EC50)。
このアッセイでは、次に説明される手順を用いて、20点(1:2連続希釈;最高化合物濃度100000nM)力価測定曲線から、各化合物の効力(EC50)を求めた。白色ProxiPlus 384ウェルプレートの各ウェルに、化合物(1%DMSO/最終アッセイ体積10μL)100nLを分配し、続いて、1.25nMの全長(FL)-PRMT5-MEP50酵素複合体(バキュロウィルス移入Sf21細胞からの組換えタンパク質:FL-PRMT5;MW=73837kDa及びFL-MEP50;MW=38614)を含む1×アッセイ緩衝液(50mMビシンpH8.0、1mM DTT、0.004%Tween20、0.01%BSA)8μL及び150μMS-(5′-アデノシル)-L-メチオニンクロライド(SAM)1μLを加えた。プレートを密閉し、37℃加湿チャンバに入れて化合物との60分間前インキュベーションした。次に、750nMビオチン化H4R3(Me1)ペプチドを含む1×アッセイ緩衝液1μLを加えることで各反応を開始した。10μLの各ウェルでの最終反応液は、1.0nM PRMT5-MEP50、75nMビオチン化ペプチド、及び15μM SAMからなる。メチル化反応を、37℃の密閉プレート中150分間進行させた。5%ギ酸1μLを加えることで、反応を直ちに停止した。次に、プレートを冷凍し、SAMDITM Tech Inc.に送って、H4R3(Me1)からH4R3(Me2)への変換パーセントを求めた。効果パーセント(%生成物変換率;Y軸)対log10化合物濃度(X軸)をプロットすることで用量-応答曲線を形成した。S字(4パラメータ)又は二相(7パラメータ)用量-応答曲線についてのモデルに従って、非線形回帰によってEC50値を求めた。
PRMT5細胞標的連結(TE)アッセイ
PRMT5 TEアッセイは、PRMT5基質のアルギニンの対称ジメチル化(SDMA)を阻害する化合物を確認するためのバイオマーカーアッセイである。次の基質:ヒストンH2A及びH4 R3、ヒストンH3 R2、ヒストンH3 R8、スプライセオソームSmタンパク質、リボソームタンパク質RPS10、p53、FEN1、核質、ヌクレオリン、EGFR及びEBNAがPRMT5について報告されている。当該アッセイは、ハイコンテントイメージング技術を用いて対称ジメチル化核タンパク質を検出することに焦点を当てるものである。対称ジメチル化核タンパク質の発現の検出は、SDMA(CST13222)に対する一次ウサギモノクローナル抗体の混合物によるものであり、それは次に、Alexafluor 488色素結合抗ウサギIgG二次抗体によって認識される。IN Cell Analyzer 2200又はOpera-Phenixが、単一細胞レベルでの対称ジメチル化核タンパク質の発現レベルに直接関係する核Alexafluor 488蛍光色素強度を測定する。各化合物処理したウェルについての阻害パーセントを報告するため、核AF488色素強度を、DMSO処理細胞(MIN)についての平均値と比較する。
本アッセイでは、各化合物の細胞能力(EC50)を、次に説明する手順を用いる10点(1:3連続希釈;最高化合物濃度10000nM)力価測定曲線から求めた。BD falconコラーゲンコーティング黒色/透明底384ウェルプレートの各ウェルに、培地30μL中4000MCF-7細胞を蒔き、5時間付着させた。培地はATCC製剤イーグル最小必須培地、カタログ番号30-2003である。次の成分:0.01mg/mLヒト組換えインシュリン;最終濃度10%までのウシ胎仔血清をその基本培地に加えた。2×化合物を含む追加の培地30μLを、各ウェルに加えた。細胞を、37℃COインキュベータで3日間処理した。第3日に、細胞をCytofixで固定し、0.4%Triton-X-100/Cytofixで透過性化し、Ca/Mgを含まないD-PBSで洗浄した。細胞を、Licor Odesseyブロッキング試薬で室温で1時間にわたりブロックし、次に4℃で終夜にわたり抗SDMA(1:1000)抗体とともにインキュベートした。一次抗体を除去し、次にCa/Mg及び0.05%Tween20を含まないDPBSで3回洗浄した。Hoechst(5μg/mL)、Cell Mask深染色(deep stain)(1:2000)及びAlexa488結合ヤギ抗ウサギIgG(2μg/mL)を室温で1時間加えた。最終洗浄段階(3回の洗浄)を行ってから、In Cell Analyzer 2200又はOpera-Phenixでの撮像のためにプレートを密閉した。分析装置からの画像を、画像解析用にColumbusにアップロードした。蛍光単位パーセント対(Log10)化合物濃度の4パラメータロバスト適合によって、IC50値を求めた。
本発明の代表的化合物について、本実施例に記載のアッセイプロトコールを用いて試験を行った。結果を下記の表26に提供している。
表26:一つのEC50のみが示されている場合、データは4パラメータ単一部位S字モデルに適合させた。二つのEC50が示されている場合。データは7パラメータ二相モデルに適合させた。
Figure 0007446282000152
Figure 0007446282000153

Claims (20)

  1. 下記式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩。
    [式中、
    Xは、CH又はOであり;
    Yは、CH、NH又はOであり;
    は、CR又はNであり;
    、Z、Z、及びZは独立に、N及びCRから選択され;
    は、CH又はNであり;
    は、CR10又はNであり;
    は、CH又はNであり;
    は、CR又はNであり
    及びRは、一緒になって、1~3個のハロゲンで置換されていても良い5員炭素環又は1個のO原子を含む5員複素環アルキル環を形成し;
    は、H、OH、CH、CHF又はFであり;
    は、H、ハロゲン、NH、NHCH、CN、OH、OCH、1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC1-4アルキル、又は1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC3-5シクロアルキルであり;
    は、H、NH又はNHRであり;そして、Rは、存在する場合、H、ハロゲン、CH、CHF、又はCFであり;又は
    及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1個のN原子を含む5員複素環アルキルを形成し、ここで、複素環アルキルは、ハロゲン、CH、CF及びCFHから独立に選択される1~4個の置換基で置換されていても良く;
    は、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルであり;
    は、存在する場合、H、ハロゲン、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC1-4アルキル、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC3-5シクロアルキル、又は1~3個のハロゲンで置換されていても良いアリールであり;
    各Rは、存在する場合、H及びハロゲンから独立に選択され;そして
    10は、存在する場合、H、C1-6アルキル、NH又はハロゲンである。]
  2. 下記式(Ia)の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
    [式中、
    Xは、CH又はOであり;
    Yは、CH、NH又はOであり;
    は、CR又はNであり;
    は、CH又はNであり;
    は、CH又はNであり;
    は、CH又はNであり;
    は、CH又はNであり;
    は、CH、N、CNH又はCCHであり;
    は、CH又はNであり;
    は、CR又はNであり
    及びR 一緒になって5員環を形成し
    は、H、OH、CH、CHF又はFであり;
    は、H、ハロゲン、CH、C、シクロプロピル、NH、NHCH、CN、CF、OH、OCH又はCHFであり;
    は、存在する場合、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFであり;そして、
    は、H、NH又はNHRであり;又は
    及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1個のN原子を含む5員複素環アルキルを形成し、ここで、複素環アルキルは、ハロゲン、CH、CF及びCFHから独立に選択される1~4個の置換基で置換されていても良く;
    は、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルであり;そして、
    は、存在する場合、H、C1-4アルキル又はハロゲンである。]
  3. 下記式Ibの請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
    [式中、
    Xは、CH又はOであり;
    Yは、CH、NH、又はOであり;
    Wは、CR1111又はOであり;
    、Z、Z及びZは、独立に、N及びCRから選択され;
    は、CR10又はNであり;
    は、H、OH、CH、CHF又はFであり;
    は、H、ハロゲン、OH、NH、NHCH、CN、OCH3、1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC1-4アルキル、又は1~3個のハロゲン若しくはOHで置換されていても良いC3-5シクロアルキルであり;
    は、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFであり;
    は、H、NH、又はNHRであり;
    は、H、ハロゲン、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC1-4アルキル、1~3個のハロゲンで置換されていても良いC3-5シクロアルキル、又は1~3個のハロゲンで置換されていても良いアリールであり;
    各Rは、存在する場合、H及びハロゲンから独立に選択され;
    10は、存在する場合、H、C1-6アルキル、NH、又はハロゲンであり;そして
    各R11は、存在する場合、H及びハロゲンから独立に選択される。]
  4. が、H、F、Cl、Br、CF、CHF又はCHである、請求項3に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  5. 各Rが、存在する場合、F、Cl及びHから独立に選択される、請求項3若しくは4に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  6. が、N、CH、CNH、CF、CCl又はC(CH)である、請求項3、4若しくは5に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  7. が、NH、Cl、OCH、CHOH、CHF、C(CHOH、CHCH、CH(CH、シクロプロピル、NHCH又はCHである、請求項3、4、5若しくは6に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  8. が、H、CH、CHCH、シクロプロピル、CHF又はFである、
    請求項3、4、5、6若しくは7に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  9. が、NH、NHCHCF又はNCHシクロプロピルである、請求項3、4、5、6、7若しくは8に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  10. Wが、O、CHF、CF又はCHである、請求項3、4、5、6、7、8若しくは9に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  11. 式Icの請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
    [式中、
    Xは、CH又はOであり;
    Yは、CH、NH又はOであり;
    Wは、CH又はOであり;
    は、H、OH、CH、CHF またはFであり;
    は、H、ハロゲン、CH、C、シクロプロピル、NH、NHCH、CN、CF、OH、OCH又はCHF、CHOH、C(CHOHCHCH又はCH(CHであり;
    は、H、ハロゲン、CH、CHF又はCFであり;
    は、H、NH又はNHRであり;又は
    及びRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、1個のN原子を含む5員複素環アルキルを形成し、ここで、複素環アルキルは、ハロゲン、CH、CF 及びCFHから独立に選択される1~4個の置換基で置換されていても良く;
    は、存在する場合、CH、C、CHCHCH、CH(CH、CHCHF、CHCF又はCH-シクロプロピルであり;そして
    は、H、C1-4アルキル又はハロゲンである。]
  12. がHである、請求項11に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  13. が、CH、Cl、OCH、CHOH、C(CHOH、CHF、CHCH、CH(CH、シクロプロピル又はNHである、請求項11若しくは12に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  14. が、H、Cl、F、CH、CHF、CF又はBrである、請求項11、12若しくは13に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  15. が、NH、NHCHCF又はNHCHシクロプロピルである、請求項11、12、13若しくは14に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  16. がHである、請求項11、12、13、14若しくは15に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  17. (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4R,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3,8-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-クロロ-5-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-クロロ-8-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((6-アミノ-7-フルオロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロ-8-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3,6-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((7-アミノ-6-クロロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-[(2-アミノ-3,5-ジフルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-[(2-アミノ-3-クロロ-5-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル]-2-[4-アミノ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール二塩酸塩、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-(4-アミノ-5-フェニル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-5-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-[4-アミノ-5-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-(4-アミノ-5-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5,5-ジフルオロヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,5S,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-フルオロヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,5S,6S,6aR)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-[(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル]-5-フルオロヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-((シクロプロピルメチル)アミノ)キノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-2-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-エチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(トリフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-[4-(ヒドロキシメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]-2-[4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-(ジフルオロメチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-5-エチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-イソプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(5-フルオロ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-シクロプロピル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(トリフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(2,4-ジメチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(5-フルオロ-4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    2R,3R,3aS,6S,6aR)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)アミノ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-6a-メチルヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(2-アミノ-4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)-2-(2-アミノ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-クロロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-3aH-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール、
    (3aS,4S,5R)-1-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[c]フラン-3a,4(3H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6R,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-5-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン-3,3a(4H)-ジオール、又は
    (2R,3R,3aS,6S,6aR)-6-((2-アミノ-3-(ジフルオロメチル)キノリン-7-イル)メチル)-2-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-3,3a-ジオール
    である請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  18. 以下の化合物又は薬学的に許容されるその塩;
    (1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-エチニルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
    (2R,3S,4R,5R)-2-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,3-ジメチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
    (2R,3S,4R,5R)-2-{[(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ]メチル}-5-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
    (2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-メトキシ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
    (2R,3S,4R,5R)-2-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルテトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
    (1S,2R,3S,5R)-3-[2-(2-アミノ-3-ブロモ-7-キノリニル)エチル]-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチル-1,2-シクロペンタンジオール、
    (1S,2R,3aR,4S,6aR)-4-((2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)メチル)-2-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ヘキサヒドロペンタレン-1,6a(1H)-ジオール、
    (1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(4-(メチルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    (2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチル-2-((キノリン-7-イルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオール、
    (1S,2R,3R,5R)-3-(((2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1S,2R,3R,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1S,2R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(フルオロメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1R,2S,3R,5R)-5-(((2-アミノ-3-メチルキノリン-7-イル)オキシ)メチル)-1-メチル-3-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1S,2R,3S,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-メチル-5-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1S,2R,3S,5R)-3-(2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)エチル)-3-メチル-5-(4-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1S,2R,3R,5R)-3-(2-(2-アミノ-3-フルオロキノリン-7-イル)エチル)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1R,2S,3R,5S)-5-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-3-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-1,5-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオール、
    (1R,2S,3S,4R)-1-(2-(2-アミノ-3-ブロモキノリン-7-イル)エチル)-4-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-メチルシクロペンタン-1,2,3-トリオール、
    (1S,2R,3S,5R)-5-(4-アミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-3-(2-(2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]キノリン-7-イル)エチル)-3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオール
  19. 請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩、及び医薬担体を含む、がん治療のための組成物。
  20. がん治療用の医薬の製造における、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩の使用。
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