JP7446247B2 - データの送信に関与するユーザ機器および基地局 - Google Patents

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Description

本開示は、3GPP通信システムなどの通信システムにおける方法、デバイス、および物品を対象とする。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、第5世代(5G)とも呼ばれる次世代セルラー技術の技術仕様に取り組んでいる。
1つの目的は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low-latency communications)、大量マシン型通信(mMTC:massive machine type communications)を少なくとも含む、すべての使用シナリオ、要求事項、および展開シナリオに対処する単一の技術的枠組みを提供することである(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる非特許文献1の第6節を参照)。例えば、eMBB展開シナリオは、室内ホットスポット、密集した都市、地方、都市マクロ、および高速を含むことができる。URLLC展開シナリオは、産業制御システム、モバイルヘルスケア(リモート監視/診断/処置)、車両のリアルタイム制御、スマートグリッドのための広域監視/制御システムを含むことができる。mMTCは、スマートウェアラブルやセンサネットワークなど、非タイムクリティカルなデータ転送を伴う多数の装置を有するシナリオを含むことができる。eMBBとURLLCのサービスは、両方とも非常に広い帯域幅を要求する点で類似しているが、URLLCサービスが超低遅延を必要とする点で相違している。
第2の目的は、前方互換性を達成することである。ロングタームエボリューション(LTE、LTE-A)セルラーシステムに対する後方互換性は必要なく、これによって、全く新しいシステム設計および/または新規の特徴の導入が容易になる。
物理レイヤの信号波形は、OFDMに基づくことになるであろうが、非直交波形および多元接続のサポートの可能性もある。例えば、DFT-S-OFDM、および/またはDFT-S-OFDMのバリエーション、および/またはフィルタリング/ウィンドウイングのような、OFDMの上の追加機能がさらに検討されている。LTEでは、CPベースOFDMおよびDFT-S-OFDMが、ダウンリンク送信用およびアップリンク送信用の波形としてそれぞれ使用される。NRにおける設計目標の1つは、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクに対してできる限り共通の波形を求めることである。
TR 38.913 version 15.0.0 TR 38.804 v14.0.0 3GPP TS 38.300 v15.2.0 3GPP TR 38.801 v14.0.0 3GPP TS 38.211 v15.2.0 3GPP TS 38.322 version 15.2.0 TR 38.874 version 0.4.0
非限定的かつ例示的な実施形態は、データを送信するための改善された手順の提供を容易にする。
1つの一般的な第1の例において、本明細書に開示された技術は、以下に係る受信機、送信機、および処理回路を有するユーザ機器を特徴とする。送信機は、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信する。受信機は、前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを受信する。処理回路は、少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する。
1つの一般的な第1の例において、本明細書に開示された技術は、ユーザ機器によって実行される以下のステップを有する方法を特徴とする。ステップは、
送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信するステップと、
前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを受信するステップと、
少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定するステップと、
を含む。
1つの一般的な第1の例において、本明細書に開示された技術は、以下に係る送信機だけでなく受信機および処理回路を有するサービング基地局を特徴とする。送信機は、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信する。受信機は、前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを受信する。処理回路は、少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する。
一般的または具体的な実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的な組合せとして実現できることに留意されたい。
開示された実施形態のさらなる利益および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。これらの利益および/または利点は、いくつかの実施形態ならびに明細書および図面に記載された特徴によって個々に得ることができるが、これらは、そのような利益および/または利点の1つ以上を得るためにすべてが提供される必要はない。
以下、例示的な実施形態について添付の図面を参照してより詳細に説明する。
3GPP NRシステムの例示的なアーキテクチャを示す図 LTE eNB、gNB、およびUEに対する例示的なユーザプレーンおよび制御プレーンのアーキテクチャを示す図 AM RLCエンティティを簡略化した例示的なモデルを示す図 RLCレイヤでのAMデータ転送を示す図 12ビットのシーケンス番号を使用する場合の例示的なRLCステータス報告を示す図 IABドナー、中間IABノード、およびUEを含む、統合されたアクセスバックホールに関する図 IABシナリオのアーキテクチャオプション1aを示す図 アーキテクチャグループ1の例示的なユーザプレーンプロトコルアーキテクチャを示す図 アーキテクチャグループ1の例示的なユーザプレーンプロトコルアーキテクチャを示す図 フロー制御前の、アップリンクおよびダウンリンクにおける簡略化された輻輳シナリオを示す図 フロー制御後の、アップリンクおよびダウンリンクにおける簡略化された輻輳シナリオを示す図 フロー制御前の、アップリンクおよびダウンリンクにおける簡略化された別の輻輳シナリオを示す図 フロー制御後の、アップリンクおよびダウンリンクにおける簡略化された別の輻輳シナリオを示す図 フロー制御前の、アップリンクおよびダウンリンクにおける簡略化されたさらに別の輻輳シナリオを示す図 フロー制御後の、アップリンクおよびダウンリンクにおける簡略化されたさらに別の輻輳シナリオを示す図 UEおよびgNBの例示的な簡略化した構造を示す図 例示的なアップリンクデータトラフィックルートシナリオを示す図 一実施形態の例示的な実施に係る、送信側(ここでは例示的にUE)の動作のフロー図 一実施形態の例示的な実施に係るUEの構造を示す図 送信側(ここでは例示的にUE)と受信側(ここでは例示的にIABドナー)との間のデータパケット交換を示す図、 例示的なダウンリンクデータトラフィックルートシナリオを示す図 一実施形態の他の例示的な実施に係る、送信側(ここでは例示的にUE)の動作のフロー図
5G NRシステムアーキテクチャおよびプロトコルスタック
背景技術のセクションで示したように、3GPPは、最大100GHzの周波数範囲で動作する新しい無線アクセス技術(NR)の開発を含む、単に5Gと呼ばれる第5世代セルラー技術の次回リリースに取り組んでいる。3GPPは、緊急の市場ニーズとより長期的な要求事項の両方を適時に満たすNRシステムをうまく標準化するために必要な技術コンポーネントを特定し開発しなければならない。これを達成するために、無線インタフェースおよび無線ネットワークアーキテクチャの進化が、研究項目「New Radio Access Technology」において検討されている。結果および合意は、テクニカルレポートである非特許文献2に集められており、参照することにより完全に本明細書に組み込まれている。
とりわけ、総合システムアーキテクチャは、NG-無線アクセスユーザプレーン(SDAP/PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)のUEへのプロトコル終端を提供する、gNBを含むNG-RAN(Next Generation - Radio Access Network)を想定する。gNBは、Xnインタフェースによって互いに相互接続される。また、gNBは、次世代(NG:Next Generation)インタフェースによってNGC(Next Generation Core)に、より具体的には、NG-CインタフェースによってAMF(Access and Mobility Management Function)(例えば、AMFを実行する特定のコアエンティティ)に、また、NG-UインタフェースによってUPF(User Plane Function)(例えば、UPFを実行する特定のコアエンティティ)に接続される。NG-RANアーキテクチャは、図1に示されている(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献3の第4節を参照)。
さまざまな展開シナリオをサポートすることができる(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献4を参照)。例えば、そこには非一元展開シナリオ(例えば、非特許文献4の第5.2節を参照。一元展開は第5.4節に示されている)が示されており、5G NRをサポートする基地局を展開することができる。図2は、例示的な非一元配備シナリオ(例えば、前記非特許文献4の図5.2.-1を参照)を示し、その上、LTE eNB、およびgNBとLTE eNBの両方に接続されるユーザ機器(UE)をさらに示している。NR 5Gのための新しいeNBは、例示的に、gNBと呼ばれることがある。eLTE eNBは、EPC(Evolved Packet Core)およびNGC(Next Generation Core)への接続性をサポートするeNBの進化である。
NRのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献3の第4.4.1節を参照)は、PDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル:Packet Data Convergence Protocol)、RLC(無線リンク制御:Radio Link Control)、およびMAC(メディアアクセス制御:Medium Access Control)のサブレイヤを有し、これらはネットワーク側のgNBで終端される。さらに、新しいアクセス層(AS:access stratum)サブレイヤ(SDAP、サービスデータアダプテーションプロトコル:Service Data Adaptation Protocol)がPDCPの上に導入される(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献3の第6.5サブ項を参照されたい)。NRの制御プレーンプロトコルスタックの詳細については、例えば、非特許文献3の第4.4.2節を参照されたい。レイヤ2機能の概要は、非特許文献3の第6サブ項で与えられる。PDCP、RLC、およびMACのサブレイヤの機能は、非特許文献3の第6.4節、第6.3節、および第6.2節にそれぞれ列挙されている。RRCレイヤの機能は、非特許文献3の第7サブ項に列挙されている。非特許文献3の上記節は、参照することにより本明細書に組み込まれている。
5Gシステムに対して例示的に想定される新しいNRレイヤは、LTE(-A)通信システムにおいて現在使用されているユーザプレーンレイヤ構造に基づくことができる。
NRの使用事例/展開シナリオは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼低遅延通信(URLLC)、大量マシン型通信(mMTC)を含むことができ、これらは、データ速度、レイテンシ、およびカバレッジの面で多様な要件を有する。例えば、eMBBは、ピークデータ速度(ダウンリンクでは20Gbps、アップリンクでは10Gbps)と、IMT-Advancedによって提供されるデータ速度の3倍ほどのユーザ経験データ速度とをサポートすることが期待される。一方、URLLCの場合には、超低遅延(ユーザプレーン遅延に対してULとDLでそれぞれ0.5ms)および高信頼性(1ms以内に1~10-5)に関してより厳格な要件が求められる。最後に、mMTCは、好ましくは、高接続密度(都市環境では1,000,000デバイス/km)、過酷な環境での大きなカバレッジ、および低価格デバイスのための極めて長寿命のバッテリ(15年)を必要とする可能性がある。
したがって、1つの使用事例に適したOFDMニューメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、OFDMシンボル持続時間、サイクリックプレフィックス(CP)持続時間、スケジューリング間隔あたりのシンボル数)は、他の使用事例ではうまく機能しない場合がある。例えば、低遅延サービスは、好ましくは、mMTCサービスよりも短いシンボル持続時間(および、したがって、より大きなサブキャリア間隔)、および/または、mMTCサービスよりも少ないスケジューリング間隔あたりのシンボル(別名、TTI)を必要とする場合がある。また、チャネル遅延スプレッドが大きい展開シナリオは、好ましくは、遅延スプレッドが短いシナリオよりも長いCP持続時間を必要とする場合がある。したがって、サブキャリア間隔は、同じCPオーバーヘッドを保持するように最適化されるべきである。NRは、サブキャリア間隔の2つ以上の値をサポートすることができる。これに対応して、現時点で15kHz、30kHz、60kHzのサブキャリア間隔が検討されている。シンボル継続時間Tとサブキャリア間隔(∀f)は、式(∀f=1/T)を通して直接関係している。LTEシステムと同様に、「リソースエレメント」という用語を使用して、最小のリソース単位が1つのOFDM/SC-FDMAシンボルの長さに対して1つのサブキャリアで構成されることを示すことができる。
ニューメロロジーおよびサブキャリアの各々に対する新しい無線システム5G‐NRでは、サブキャリアおよびOFDMシンボルのリソースグリッドが、アップリンクとダウンリンクに対してそれぞれ定義される。リソースグリッドの各エレメントは、リソースエレメントと呼ばれ、周波数領域の周波数インデックスおよび時間領域のシンボル位置に基づいて特定される。参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献5から明らかなように、いくつかの定義が既に達成されている。
RLCレイヤのARQ(自動再送要求:Automatic Repeat reQuest)
RLCレイヤは、さまざまな機能を託されているAM RLCエンティティ(Acknowledge Mode RLC entity)を有する(例えば、RLC、無線リンク制御、プロトコル仕様、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献6を参照)。
gNBで設定されたRLCエンティティに対しては、UEで設定されたピアRLCエンティティがあり、その逆も同様である。特に、AM RLCエンティティは、送信側と受信側を有する。AM RLCエンティティの送信側は、上位レイヤからRLC SDUを受け取り、そのピアAM RLCエンティティに下位レイヤを介してRLC PDUを送信する。AM RLCエンティティの受信側は、RLC SDUを上位レイヤに送り、そのピアAM RLCエンティティから下位レイヤを介してRLC PDUを受信する。
図3は、AM RLCエンティティを簡略化した例示的なモデルを示す(例えば、非特許文献6の第4.2.1.3節を参照)。この図から明らかなように、RLC PDUは、論理チャネルDL/UL DCCH(Dedicated Control CHannel)またはDL/UL DTCH(Dedicated Traffic CHannel)を通じて送受信される。
RLCレイヤのAMデータ転送は、送信ウィンドウの使用を伴う(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた、非特許文献6の第5.2.3節、送信および受信動作を含む「AMデータ転送」を参照)。特に、AM RLCエンティティの送信側は、シーケンス番号(SN:Sequence Number)が送信ウィンドウの中にあるか外にあるかに応じてRLC PDUの送信を制御(制限)するための送信ウィンドウを維持する。例えば、送信ウィンドウの外にある(SNを有する)RLC PDUは送信されないのに対し、送信ウィンドウの中にある(SNを有する)RLC PDUは送信することができる。送信ウィンドウのサイズは、固定可能な(例えば、AM_window_sizeという名前の)パラメータによって与えられ、2048(例えば、12ビットのシーケンス番号を使用する場合)または131072(例えば、18ビットのSNを使用する場合)に設定可能である(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた、非特許文献6の第7.2節「定数」を参照)。
RLCレイヤにおけるAMデータ転送は、図4に簡略化された例示的な形で示されている。説明を目的として、送信ウィンドウのサイズは10PDUであると仮定する。したがって、送信ウィンドウは、以前送信されたデータパケットに対する肯定応答を受信することなく、送信可能なPDU(この文脈において例示的にデータパケットと呼ぶこともできる)の量を、10個のPDUに制限する。送信ウィンドウは、スライディングウィンドウであってもよく、これは、送信ウィンドウの下端でPDUの肯定応答を受信すると前方に移動する。その結果、下端は、最後順次に完全に受信されたRLC PDUに続くSNを有するPDUに対応する。選択した例では、SNが11~20のPDUが、送信ウィンドウに配置され、受信側に送信可能である。さらに、SNが11、13、20のPDUのみが受信側で正常に受信されると仮定する(SNが12、14~19の残りのPDUは、例えば、無線リンクで失われたため、正常に復号できなかったものとする)。
後でより詳細に説明するように、AM RLCレイヤは、ARQと呼ばれる誤り訂正メカニズムを含む。これは、送信側に受信フィードバック(例えば、ACKおよび/またはNACK)を提供することを可能にするとともに、送信側が否定応答されたPDUに対して再送信を実行することを可能にする。
図4において、送信ウィンドウは、SN=11でACKが受信されたため、1つのPDUだけスライドされる。SN=11は、その時点での送信ウィンドウの下端である。その結果、SN=21のPDUは、今や送信ウィンドウ(SN=12~SN=21)の中に入り、例えば、SN=12、14-19のPDUの再送信と共に、受信側に送信することができる。
誤り訂正機能は、ARQ(Automatic Repeat reQuest)を使用してRLCレイヤによって実現される。特に、RLCエンティティの送信側は、データの再送信をサポートし、一方、RLCエンティティの受信側は、下位レイヤにおけるデータの喪失の検出と、そのピアRLCエンティティへの再送信の要求とをサポートする(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた、非特許文献6の第5.3節「ARQ手順」を参照)。ARQ機能は、RLCレイヤの受信側によって送信側に送信されるSTATUSメッセージ(例えば、状態報告とも呼ばれる)に基づく。STATUSメッセージは、RLC PDUに対する肯定的および/または否定的な応答確認(受信失敗および受信成功の通知)を含むことができる。STATUSメッセージは、RLC PDUの失敗したおよび/または成功した受信のフィードバックを提供することができ、送信側が、どのRLC PDUが受信RLC側に正常に送信されたかおよびどれがそうでなかったかを少なくとも特定することを可能にする。
ステータス報告の一例は、否定応答されたRLC PDUのシーケンス番号(NACK_SN)および肯定応答に対する1つのシーケンス番号(ACK_SN)を含み、ACK_SNは、次の受信されなかったRLC SDU(結果のステータス報告(累積応答確認)では欠落として示されない)のシーケンス番号に設定される。RLCエンティティの送信側は、SN=ACK_SNのRLC SDUまでの(しかしSN=ACK_SNのRLC SDUは含まない)すべてのRLC SDUが、NACK_SNのステータス報告に示されたRLC SDUを除いて、そのピアRLCエンティティによって受信されたものとステータス報告を解釈する。このようなステータス報告の一例が、12ビットのシーケンス番号が通信のために使用されるという仮定に基づいて、図5に示されている(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献6の第5.3.4、6.2.3.10~6.2.3.17節を参照)。
送信RLCエンティティは、送信されたRLC PDUの受信フィードバック(成功または不成功などの受信状態)を取得するためのRLC STATUSメッセージの送信をトリガするために、そのピアRLCエンティティをポーリングすることができる。RLCステータスのポーリングは、例えば以下のうちの1つ以上など、さまざまな条件によってトリガすることができる。
- 最後のポーリング後にすでに送信されたPDUの数、
- 最後のポーリング後にすでに送信されたバイト数、
- 送信バッファ内の最後のPDUの送信、
- 最後のポーリング後の時間を示す、ポーリング再送タイマの満了
- ARQウィンドウストールの発生。
RLCステータスメッセージは、それに応じてAMD PDUの対応するフィールドを設定し(例えば、「1」の値に設定された1ビットのPフィールド。「0」の値に設定されたPフィールドは、ステータスレポートが要求されないことを意味する)、そのAMD PDUを受信側に送信することによってポーリングされる(要求される)。
これに応じて、RLCエンティティの受信側は、そのようなポーリング要求を受信すると、そのピアRLCエンティティ(送信側)にSTATUSレポートを送信する。このStatusレポートは、ポーリングビットが設定された受信したAMD PDU以下のシーケンス番号を持つPDUの受信状態を含む。
IAB-5Gにおける統合されたアクセスおよびバックホール
ミリ波ベースのセルラーアクセスは、空間的再利用を高め、より高い帯域幅を達成するものであるが、新しい5G NRの不可欠な部分である。しかし、ミリ波帯で送信される信号は、大きなパスロスを被るため、ミリ波ベースのセルラーアクセスは、主に、スモールセルネットワークに対して実現可能である。多くのスモールセルに有線バックホールを提供することは、展開のコストおよび複雑さを増大させる可能性がある。他方、無線バックホールは、ネットワーク事業者が、追加のファイバ展開コストを招くことなく、スモールセル基地局を柔軟に展開することを容易にし、さらに、ネットワークの展開(rollout)の初期段階における増分展開を容易にする。特に、ファイバは、基地局のサブセット(アンカーノード)に展開することができ、残りの基地局のアクセストラフィックは、アンカーノードに無線でバックホールすることができる。
統合されたアクセスおよびバックホール(IAB)は、ワイヤレスバックホールを実施する技術であり、ここで、アクセスおよびバックホール通信は、同じ規格の無線技術(例えば、5G NR)を使用し、これにより、高密度セルネットワークの柔軟な展開のための重要な基準である、異なる製造業者からの異なる基地局間の相互運用性が可能となる。IABは、帯域内および帯域外の両方の中継を通して展開することができ、屋内および屋外の両方のネットワークで使用することができる。
IABは、スタンドアロン(SA)および非スタンドアロン(NSA)の展開をサポートすることができ、IABのノードは、SAまたはNSAのモードで動作することができる。マルチホップバックホールは、シングルホップよりも大きな範囲拡張を提供し、その限定された範囲により6GHz以上の周波数に対して特に有益である。展開におけるホップの最大数は、周波数やセル密度、伝播環境、トラフィック負荷など、多くの要因に依存することが予想される。
図6は、1つのIABドナーおよび多数のIABノード、ならびに異なるノードに接続することができるために2つ以上のホップを有するデータトラフィックルートを確立するUEを含む、統合されたアクセスバックホールに関する例示的な参考図を示す。例えば、IABドナーは、基地局(サービング基地局、gNB)に類似した一連の機能を有する単一の論理ノードと見なすことができる。
異なるレイヤ2(L2)とレイヤ3(L3)の中継アーキテクチャが可能であり、これらは、例えば、マルチホップ転送を達成するために必要なインタフェースおよび/または追加機能で必要とされる修正に関して異なる。これらのアーキテクチャは、2つのアーキテクチャグループに分けることができる。アーキテクチャグループ1は、IABドナーで分かれている集約ノード(CU:Central Unit)/分散ノード(DU:Distributed Unit)を活用し、アーキテクチャグループ2では、中間ノード間のホップバイホップ転送が上位レイヤのユーザプレーンプロトコル(例えば、GTP-U、UDP、またはIPネステッドトンネリング)を使用する。
なお、中間ノードの存在は、UEに対して透過的であってもよい、つまり、UEは、UEとIABドナ(サービング基地局)の間に中間ノードがあることを知らないことに留意されたい。
第1のアーキテクチャグループのアーキテクチャ1aは、F1-Uのバックホールのために、アダプテーションレイヤまたはアダプテーションレイヤと組み合わせたGTP-Uを使用する。図7は、アーキテクチャオプション1aを例示的に示す(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献7の第6.3.1.1節を参照)。アーキテクチャグループ1については、アダプテーションレイヤの配置や、アダプテーションレイヤによってサポートされる機能、マルチホップRLCのサポート、スケジューラに対する影響、QoSなど、いくつかのユーザプレーンの側面を考慮することができる。1つのユーザプレーンプロトコルアーキテクチャを選択するためには、これらのさまざまな側面の間でトレードオフが発生する可能性が高い。図8および図9は、アーキテクチャグループ1の例示的なユーザプレーンプロトコルアーキテクチャを示す(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献7の第8.2.1節を参照)。これらの図から明らかなように、レイヤ2-中継は、アダプテーションレイヤを使用して(アダプテーションレイヤと組み合わせたGTP-Uを使用する代わりに)実行されることが例示的に仮定されている。アダプテーションレイヤは、例示的に、RLCレイヤの上またはMACレイヤの上に配置される。また、RLCレイヤは、RLC ARQ機能と他の機能(RLC分割など)の間で分割されないことが例示的に仮定されている。しかし、このユーザプレーンプロトコルアーキテクチャは、本願で均等に検討されることができる多くの異なるオプションの中の単なる1つにすぎない。
アダプテーションレイヤ(図中の例示的な「Adapt」)は、さまざまな機能をサポートすることができる(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献7の第8.2.2節「アダプテーションレイヤ」を参照)。上記のアーキテクチャオプション1aにおいて、それらの機能は、以下のうちの1つ以上を含むことができる。
- PDUに対するUEベアラの識別
- 無線バックホールトポロジ全体にわたるルーティング
- スケジューラによる無線バックホールリンク上のDLおよびULでのQoS実施
- UEユーザプレーンPDUのバックホールRLCチャネルへのマッピング
IABは、アクセスのためにすでに5G NRで定義されている既存の機能およびインタフェースの再利用に努めており、マルチホップ転送などの追加機能に加えて、これらの機能およびインタフェースの変更または強化も特定し定義することになっている。
本発明者らによって認識されるように、改善されたRLC ARQデザインは、統合されたアクセスおよびバックホールシナリオのために定義することができる。一般に、ARQは、エンドツーエンド(E2E:End-to-End))ソリューションとホップバイホップ(HBH:Hop-by-Hop)ソリューションに分けることができるが、他のより複雑なソリューションにも分けることができる。E2EまたはHBH ARQを使用するかどうかは、実装されるプロトコルアーキテクチャにも依存する。上記のRLCアダプテーションレイヤ(図8参照)を使用するプロトコルアーキテクチャは、ホップバイホップARQのみをサポートすることができるのに対し、上記のMACアダプテーションレイヤ(図9参照)を使用するプロトコルアーキテクチャは、ホップバイホップおよびエンドツーエンドARQの両方をサポートすることができる。両方のアダプテーションレイヤ配置(上記MAC、上記RLC)については、RLC ARQを送信側(TX側)で前処理することができる。アダプテーションレイヤの配置については、他の観察を行うことができる(例えば、参照することにより本明細書に組み込まれた非特許文献7の第8.2.2節を参照)。
ここでは、エンドツーエンドARQは、RLC ARQが、UEおよびIABドナーノードなど、データトラフィックルートの2つのエンドノードの間で実行される点で、理解されるべきである。中間ノードをトラバースする、データトラフィックルート全体に対して1つのARQ処理のみが存在する。なお、MACレイヤにおけるHARQ(ハイブリッドARQ)は、依然としてホッピング毎に使用することができることに留意されたい。RLC ARQは、データトラフィックルートの2つのエンドノード(例えば、UEとIABドナー)の間で実行されるため、中間ノードは、ただ、RLC PDUおよびACK/NACKを(他の方向に)宛先に向けて中継するだけである。中継ホップのいずれか1つで失われたパケットの場合、その失われたパケット(受信側によって送信側にNACKされる)は、すべての中継ホップ上で再送されなければならず、これは、PDUが以前PDUを正常に送信したホップ上で不必要に再送されることになるため、非効率的であると考えることができる。
さらに、PDUの再送信がエンドツーエンドARQに対してうまく機能するためには、受信フィードバック(例えば、ACK/NACK)も、受信機から送信機に戻る途中ですべての中継ホップをうまくトラバースする必要がある。ACK/NACKは、RLC PDUを肯定的にも否定的にも応答確認するために、状態報告メッセージ(RLC ARQ STATUS PDUに関する上記説明を参照)を使用して送信することができる。その結果、そのような状態報告メッセージが中継ホップのいずれか1つで失われた場合、これにより、すべての中継ホップにわたってすでに正常に送信されたPDUの再送が不必要にトリガされる可能性がある。
一方、ホップバイホップARQにおいて、ARQ機能は、直接的に互いに隣り合った2つのノード(例えば、図8参照)、つまり、1ホップのエンティティの間でそれぞれ実行される。したがって、NACKされたPDUは、否定応答が決定されたホップ上でのみ再送信されることができ、これは、E2E ARQオプションと比較してより効率的である(とりわけ、無線アクセスと無線バックホールリンクの間で同じ周波数帯域幅を共有する帯域内(in-band)システムの場合)。しかし、HBH-ARQは、実際には、フルRLCレイヤ(より正確には、少なくともそれのRLC ARQ部分)がIABドナーのみならず中間ノードをも含むすべてのIABノードに展開される結果となる。したがって、中間ノードは、追加のARQステートマシンによってより複雑で高価になる可能性がある。これは、ファイバが最終的に利用可能である場合、IAB中間ノードのIABドナーへのアップグレードが容易になるという利点によって相殺される可能性がある。
また、E2E ARQおよびHBH ARQは、E2E ARQにおけるマルチホップ中継のより長いラウンドトリップタイム(RTT)に適応したり、または、E2E ARQ使用時の複数ホップ全体にわたる失われたRLCステータス報告に対する影響を軽減するためのRLCプロトコルにおける追加の機能に適応したりするために、RLCレイヤでのシーケンス番号空間を拡張する必要性など、3GPP仕様に対するそれらの影響に関しても異なる。
マルチホップデータトラフィックルートにおけるフロー制御
上記のマルチホップIABバックホールシナリオでは(しかし、LTE-A中継展開など、IABと直接的には関係のない、他の使用事例においても)、1つ以上の中間ノードでデータ輻輳が発生する可能性がある。データ輻輳は、ノードの受信(incoming)データ速度が送信(outgoing)データ速度よりも高いシナリオを指すものとして広く理解することができる。その結果、そのノード内のバッファが増加し、最終的にバッファオーバーフローおよびパケットドロップにつながる。フロー制御メカニズムは、データ輻輳を解決または軽減することができる。以下に説明するように、1つの解決策は、受信するデータトラフィックを減らすために、上流のノードに付与するリソースを少なくすることである(例えば、中間ノードが、UEに付与するアップリンク無線リソースを減らす)。
例えば、アップリンクで、中間IABノードは、他の上流IABノードのgNBとして機能し、ULグラント、つまり、つまり、IABノードに向かうアップリンクデータ速度を制御する現在の送信/スケジューリングメカニズムを調整することによって、上流IABノード(またはUE)からのアップリンクデータ量を制御することができる。これは、アップリンクにおける輻輳を軽減するための1つのメカニズムである。
ダウンリンクでは、下流IABノードまたはUEへのリンクの容量は、上流IABノードへのバックホールリンクの容量よりも小さい場合がある。上流IABノードのDU(Distribution Unit)側は、その下流IABノードのダウンリンクバッファ状態を知らない場合があり、その結果、この中間ダウンストリームIABノードにおいてダウンリンクデータ輻輳およびパケット廃棄が生じる場合がある。ホップバイホップARQの場合、廃棄されたPDUは、再送信されず、下流UEのPDCPエンティティは、上位レイヤに順にPDUを送る前に、t-並び替え(t-reordering)タイマを待つ。この遅延は、上位レイヤに対して悪影響を及ぼす可能性があり、例えば、TCPスロースタートを引き起こす可能性がある。エンドツーエンドARQの場合、廃棄されたPDUは、以前すでに正常に送信されたリンクのアップストリームで再送信される。これは、バックホールリンク容量を不必要に消費する。
追加でアップリンクおよびダウンリンクのデータ輻輳を回避し処理するフロー制御メカニズムを定義することができる。
図10~図15は、アップリンクおよびダウンリンクにおける、フロー制御の前(上側)およびフロー制御の後(下側)のさまざまな例示的な輻輳シナリオを、簡略化された例示的な形で示している。
図10および図11のアップリンクの例から明らかなように、輻輳およびパケットドロップは、例示的に2つの中間ノード1と2の間の弱いリンク(破線の矢印で示す)に起因して、中間ノード2で発生すると仮定されている。特に、中間ノード1(例えば、図8および図9に示す、I-ノード2の移動端末(MT:Mobile Terminal)側)に接続された中間ノード2の側のアップリンク送信バッファは、バッファオーバーフローとなり、パケット廃棄をもたらすことがある。フロー制御の結果、上流ノードUE1は、弱いリンクで利用可能な送信容量に適合するようにデータ送信の速度を低下させるため、輻輳の問題は、中間ノード2で解決される(点線の矢印で示す)。
図12および図13のアップリンクの例は、IABドナーとの弱い無線リンクに起因する中間ノード1でのアップリンクデータトラフィックのパケット輻輳を例示的に仮定している。フロー制御による、中間ノード2およびUE1でのアップリンクデータ送信の適応は、点線の矢印を用いて示されている。
図14および図15のダウンリンクの例から明らかなように、輻輳およびパケットドロップは、例示的にUE1への最後のホップの弱いリンクに起因して、中間ノード2で発生すると仮定されている。特に、UE(例えば、図8および図9に示すDU側)に接続された中間ノード2の側は、ダウンリンク送信バッファオーバーフローとなることがある。I-ノード1は、I-ノード2のバッファ状態を知らず、I-ノード2は、この状態を制御することができないため、輻輳問題を解決するフロー制御メカニズムとしてグラントを適応させることは、この例示的なシナリオでは不可能である。いずれにしても、他の2つのシナリオについて上記したように、フロー制御は、理想的には、輻輳の課題を解決するために上流ノード(中間ノード1およびソースノード、例えば、IABドナー)の一部または全部がデータ送信を低減する(点線の矢印で示す)という結果を有することができる。その結果、中間ノード2に到着するデータが少なくなり、中間ノード2は今やUE1への最後のリンクで十分なデータを送信することができるようになったと仮定すると、輻輳問題は解決され、この理由でデータがドロップされる必要はない。
上記のフロー制御は、輻輳問題を解決することを達成するが、本発明者らは、前記関連においていくつかの問題を認識した。例えば、フロー制御は、かなり遅れて、つまり、輻輳および/またはパケットロスがすでに発生した時に、実行されることがある。輻輳およびパケットドロップが発生する前のフロー制御はない。また、フロー制御は、ホップ毎のフロー制御であり、これにより、輻輳問題が輻輳したノードからソースノードにゆっくりと伝播する可能性がある。例えば、まず1つの中間ノード(例えば、図13のI-ノード1)が次の中間ノード(例えば、図13のI-ノード2)へのアップリンク機会のグラントを少なくした場合、そのノード(つまり、I-ノード1)において輻輳を緩和することができる。しかし、この結果、I-ノード2が輻輳する可能性がある。これを順次繰り返すことにより、輻輳は、輻輳したノードからソースノードにゆっくりと伝播する。その結果、ソースノードからのデータの低減に時間がかかる。また、ダウンリンクにおけるフロー制御メカニズムの必要性がある。
本発明者らは、ダウンリンクおよびアップリンクにおける上記輻輳問題を回避または軽減することを容易にする効率的なフロー制御手順を定義する必要性を認識した。
以下では、この必要性を満たすUE、基地局、および手順について、5G移動通信システムのために想定される新しい無線アクセス技術について説明する。さまざまな実装およびバリエーションについても説明する。以下の開示は、上記の議論および知見によって容易にされたものであり、例えば、少なくともその一部に基づくことができる。
しかし、一般的に、本明細書では、本開示の基礎をなす原理を明確かつ理解可能な方法で説明することができるように多くの仮定がなされていることに留意されたい。しかし、これらの仮定は、本開示の範囲を限定すべきではない例示目的のために本明細書に記載された単なる例として理解されるべきである。当業者であれば、以下の開示の原理および特許請求の範囲に記載された原理が、さまざまなシナリオに、本明細書に明示的に記載されていない方法で適用可能であることを認識するであろう。
さらに、以下で使用する、手順やエンティティ、レイヤなどの用語のいくつかは、LTE/LTE-Aシステムに、または、現在の3GPP 5G標準化で使用される用語に密接に関連しているが、次の3GPP 5G通信システムのための新しい無線アクセス技術の文脈で使用される具体的な用語は、まだ完全には決定されていない。したがって、用語は、実施形態の機能に影響を及ぼすことなく、将来変更可能である。したがって、当業者は、実施形態およびその保護範囲が、最新のまたは最終合意された用語を欠くために本明細書で例示的に使用される特定の用語に限定されるべきではなく、本開示の機能および原理の基礎をなす機能および概念に関してより広く理解されるべきであることを認識する。
例えば、移動局または移動ノードまたはユーザ端末またはユーザ機器(UE)は、通信ネットワーク内の物理エンティティ(物理ノード)である。1つのノードは、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティは、所定の一連の機能を、同じもしくは別のノードまたはネットワークの他の機能エンティティに実装および/または提供するソフトウェアまたはハードウェアモジュールを指す。ノードは、当該ノードを通信可能にする通信設備または媒体に当該ノードを接続する1つ以上のインタフェースを有することができる。同様に、ネットワークエンティティは、当該ネットワークエンティティを他の機能エンティティまたは対応するノードと通信可能にする通信設備または媒体に機能エンティティを接続する論理インタフェースを有することができる。
ここで、「基地局」または「無線基地局」という用語は、通信ネットワーク内の物理エンティティを指す。移動局と同様に、基地局は、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティは、所定の一連の機能を、同じもしくは別のノードまたはネットワークの他の機能エンティティに実装および/または提供するソフトウェアまたはハードウェアモジュールを指す。物理エンティティは、1つ以上のスケジューリングおよび設定を含む、通信デバイスに関するいくつかの制御タスクを実行する。なお、基地局機能および通信デバイス機能は、単一のデバイス内に統合されてもよい。例えば、移動端末は、他の端末に対する基地局の機能も実装することができる。LTEで使用される用語は、eNB(またはeNodeB)であり、5G NRで現在使用されている用語は、gNBである。
特許請求の範囲および明細書で使用される「受信フィードバック」という表現は、送信側によって以前受信側に送信されたデータパケットの成功したまたは成功しなかった受信についての受信側からの任意の適切なフィードバックを意味するように広く解釈されるべきである。例示的な実装形態は、5G NRに対する上記RLC状態報告などの既存のメカニズムに基づくことができるが、それのバリエーションであってもよく、または完全に異なるものであってもよい。受信フィードバックを例示的にどのように実施するかに関するさらなる情報は、さまざまな実施形態を説明する際に提供される。
特許請求の範囲および明細書で使用される「送信ウィンドウ」という用語は、データパケット(例えば、RLC PDU)の送信に使用されるメカニズムとして広く解釈されるべきである。一例において、送信ウィンドウは、送信可能なデータパケットの数を制限する、なぜなら、送信ウィンドウサイズが、送信可能なデータパケットの数を決定するからである。また、送信ウィンドウは、例示的に、データパケットが正常に送信されたときに送信ウィンドウをスライドさせる(つまり、移動させる)スライディングウィンドウとして実装することができる。1つの例示的な実装は、5G NRについて上記したRLC AMウィンドウのような既存のメカニズムに基づくことができる。しかし、他の実装も同様に使用することができる。送信ウィンドウを実施する例示的な方法に関するさらなる情報は、さまざまな実施形態を説明する際に提供される。
図16は、ユーザ機器(通信デバイスとも呼ばれる)およびスケジューリングデバイス(ここでは、例示的に、基地局、例えば、eLTE eNB(あるいはng-eNBと呼ばれる)または5G NRのgNBに位置すると仮定される)の一般的な簡略化した例示的なブロック図を示す。UEおよびeNB/gNBは、それぞれ送受信機を使用して、(無線)物理チャネルで互いに通信している。
通信デバイスは、送受信機および処理回路を有することができる。次に、送受信機は、受信機および送信機を有し、および/または、受信機および送信機として機能することができる。処理回路は、1つ以上のプロセッサまたは任意のLSIなどの1つ以上のハードウェアであってもよい。送受信機と処理回路の間には、入出力点(またはノード)があり、これを通じて、処理回路は、動作中、送受信機を制御することができる、つまり、受信機および/または送信機を制御し、ならびに受信/送信データを交換することができる。送受信機は、送信機および受信機として、1つ以上のアンテナ、増幅器、RF(無線周波数)変調器/復調器などを含むRFフロントを含むことができる。処理回路は、自身が提供するユーザデータや制御データを送信しおよび/または自身がさらに処理するユーザデータや制御データを受信するように送受信機を制御することなどの制御タスクを実装することができる。また、処理回路は、判定や決定、計算、測定などの他の処理を実行する役割を果たすことができる。送信機は、送信処理およびこれに関連する他の処理を実行する役割を果たすことができる。受信機は、受信処理およびこれに関連する他の処理(例えば、チャネルの監視など)を実行する役割を果たすことができる。
したがって、この場合、さまざまな実施形態およびそのバリエーションの以下の開示から明らかになるように、本プロセッサは、送信ウィンドウサイズを決定するステップ、例えば、必要に応じて送信ウィンドウサイズを増減するステップを少なくとも部分的に実行するように例示的に構成することができる。また、処理回路は、タイマを動作させるステップ、例えば、タイマを起動し、モニタし、停止し、およびその満了を判定するステップを少なくとも部分的に実行することができる。処理回路によって少なくとも部分的に実行することができる別のタスクは、ACKやNACKなどのフィードバック信号を評価して、データパケットが受信側で正常に受信されたかどうかを判定することである。
送信機は、データパケットを送信するステップを少なくとも部分的に実行することができるように構成することができる。
次に、受信機は、以前送信されたデータパケットに関する受信側からの受信フィードバックを受信するステップを少なくとも部分的に実行することができるように構成することができる。
以下で提供されるソリューションは、主に、新しい5G NR標準化(スタンドアロンおよび非スタンドアロン)、特にIAB拡張に適用されるが、LTEの中継などの他のシステムにも適用することができる。また、以下において、ソリューションは、主に、一方のエンドノードとしてのUE、他方のエンドノードとしてのIABドナー、およびその間にある1つ以上のIAB中間ノードを含むマルチホップデータトラフィックルートを有するIABシナリオの文脈で提示される。しかし、これは、主に、ソリューションの説明を容易にするためである。したがって、以下に説明するソリューションは、単にIABシナリオにおいてのみ使用される必要はなく、LTE中継のようなマルチホップデータトラフィックルートを有する他のシナリオにおいても使用することができる。
さらに、主な使用シナリオではないものの、以下のソリューションは、例えば、UEが基地局(例えば、gNB)に直接接続されているワンホップシナリオにも適用することができる。以下に例示的に仮定される簡略化したIABシナリオは、図17に示され、2つのデータトラフィックルートを有する。一方は、UE1 - 中間ノード2(I-ノード2) - 中間ノード1(I-ノード1) - エンドノード(例えば、IABドナー)であり、他方は、UE2 - 中間ノード3(I-ノード3) - 中間ノード1(I-ノード1) - エンドノード(例えば、IABドナー)である。さらに、アップリンク送信シナリオが例示的に仮定され、それに従って、データは、UEによってエンドノードに向けて送信され、それによって、それぞれの無線アクセスおよびバックホールリンクをトラバースする。
しかし、上記のソリューションは、サイドをそれぞれ交代して、例えば、UEがデータ送信側ではなくデータ受信側である、ダウンリンクデータトラフィックルートにも適用することができる。これに対応して、エンドツーエンドARQソリューションでは、UEが、したがって、受信RLC ARQエンティティであり、IABドナーが、送信RLC ARQエンティティである。
さらに、本ソリューションは、以下で説明するように、エンドツーエンドARQアーキテクチャおよびホップバイホップARQアーキテクチャに適用することができる。
1つの例示的なソリューションについて、UE側(例えば、図17のUE1および/またはUE2)で実行される処理シーケンスを示す図18を参照して、説明する。なお、ここでは、UEをデータトラフィックルートの送信側とする。したがって、同じ動作を、UEではない送信側、例えば、サービング基地局、IABドナーに対して使用することができる。この場合、UEは、受信側となる。
例えば、実装されるARQアーキテクチャオプション(E2EまたはHBH ARQ)に応じて、受信フィードバックは、データトラフィックルートの中間ノード(HBHの場合)またはエンドノード(E2Eの場合)によって送信することができる。まず、このソリューションは、E2EおよびHBH ARQオプションの両方に適用可能であるが、主にE2E ARQオプションに関して説明する。
要するに、以下のソリューションは、以前送信されたデータパケットに対して決定された受信フィードバックに基づいて、送信ウィンドウサイズをデータトラフィックルートのデータトラフィック条件に適応させることを可能にする動的送信ウィンドウサイズメカニズムを導入する。
図18から明らかなように、例示的で簡略化したUE手順は、ユーザ機器がIAB無線バックホールによってエンドノードに向かってデータパケットを送信することから始まる。この送信は、送信ウィンドウに基づいてUEによって実行される。その後、UEは、これら以前送信したデータパケットに関する受信フィードバックを、例えば、肯定応答および/または否定応答の形で受信する。
この例のシナリオにおいてE2E ARQソリューションを仮定すると、受信フィードバックをデータトラフィックルートのソースノード(つまり、UE)に送信するのは、データトラフィックルートの宛先ノード(つまり、IABドナー)である。データパケットは、中間IABノード(I-ノード1~3)によってIABドナーまで転送された。このIABドナーが、このようなデータパケットに対する受信フィードバックを決定し送信するエンティティである。
UEは、受信フィードバックを受信した後、この受信フィードバックを使用して、送信ウィンドウ(データパケットの送信に使用されている)のサイズを変更する必要があるかどうか、例えば、送信ウィンドウのサイズが依然としてデータトラフィックルートに適切であるかどうかを決定することができる。
UEは、送信ウィンドウのサイズを変更することを決定し、調整後のサイズの送信ウィンドウに基づいてデータパケットを送信することに進むことができる。一方、UEは、送信ウィンドウのサイズを変更せずに維持することを決定し、変更なしのサイズの送信ウィンドウに基づいてデータパケットを送信することに進むことができる。
このソリューションにおいて、受信フィードバックは、送信側によって分析されると、下流における可能性のあるもしくは差し迫った輻輳についてのインジケータとして、または、より広く、下流で利用可能なデータスループットについてのインジケータとして使用することができる。例えば、UEは、フィードバック(例えば、肯定的または否定的ACK)のレイテンシから、キューの遅延およびスループットの制限を決定することができる。言い換えると、UEは、送信ウィンドウサイズを適合させることが有利な状況(例えば、輻輳状況、低データスループット状況など)を識別するために、以前送信したデータパケット(例えば、受信側から受信した)の受信状態を分析する。
例えば、下流ノード(中間ノードI-ノード1など)の輻輳または差し迫った輻輳は、例えば、中間ノードと次の下流ノードとの間の弱いリンク(例えば、図17において、I-ノード1とエンドノード(IABドナー)の間の無線バックホールリンク)によって引き起こされる多くの否定応答されたデータパケットによって特徴付けることができる。データパケットは、中間ノードI-ノード1でドロップされ、これによって、このようなデータパケットに対して受信側(例えば、IABドナー)から送信側(つまり、UE)に否定応答が送信されることがある。輻輳を回避または解決することを容易にするために、UEは、それに基づいて、フロー制御メカニズムの一部として送信ウィンドウサイズを適合させることを決定することができる。
一方、多くの肯定応答されたデータパケットは、強いデータトラフィックルート(強いとは、例えば、良好な無線リンクを意味する)を示唆し、おそらくより多くのデータパケットの送信を可能にする。
UEの動作は、データ送信を、マルチホップデータトラフィックルートの無線バックホールおよびアクセスリンク上の変化する条件に柔軟に適応させることができる。例えば、UEは、データパケットの送信速度が低下するように送信ウィンドウサイズを小さくすることができる。これにより、データトラフィックを、無線リンク(弱いと仮定する)の(輻輳した)中間ノードの送信能力の低下に適応させることができる。したがって、中間ノードは、最初に輻輳状態になっていなくてもよく、または、すでに輻輳している場合、中間ノードが輻輳を低減または解決することを容易にしてもよい。
一方、データスループットを増加させるために、UEは、送信ウィンドウサイズを大きくすることができる。例えば、これは、輻輳が解消された(例えば、干渉が少ないために、もはや弱いリンクがない)後に以前のデータスループットを回復するように、UEが、小さくした送信ウィンドウサイズで(例えば、送信ウィンドウを小さくし、したがって、以前のデータスループットを減少させた後に)動作している場合に有利であり得る。例えば、多くの否定応答を受信する代わりに、UEは、フロー制御後に、多くの肯定応答を受信し、したがって、送信ウィンドウサイズの縮小はもはや必要ではない(例えば、輻輳は解決された)と結論付けることができる。しかし、データスループットを増加させるために送信ウィンドウサイズを大きくすることは、例えば、データトラフィックルート上のデータスループットをさらに増加させることが可能である場合にも(例えば、滑らかな(fluent)データトラフィックルートの場合)、送信ウィンドウサイズを事前に小さくしておくことなく、有利であり得る。
全体的に、データスループットは、送信ウィンドウサイズを小さくする(例えば、弱い無線リンク、輻輳)(オプションとして、最小値よりもさらに下げることはない)ことによって低減することができ、また、データスループットは、送信ウィンドウサイズを大きくする(例えば、良好な無線リンク、輻輳なし)(オプションとして、最大値よりもさらに上げることはない)ことによって増大することができる。
送信ウィンドウサイズの縮小および増大は、異なるステップおよびステップサイズに沿って、例えば、毎回5PDUずつ増大/減少するように、段階的に実行することができる。上記のように、送信ウィンドウサイズのこのような段階的な適応は、最大(例えば、5000、しかし任意の他の適切な数も同様に可能である)および最小(例えば、1PDU、しかし任意の他の適切な数も同様に可能である)の送信ウィンドウサイズによって制限することができる。
少なくとも受信フィードバックに基づいて、送信ウィンドウサイズを増大または減少させる必要性(例えば、輻輳および/または調整されるデータパケットスループット)を識別する方法について、さまざまな基準および条件を定義することができる。さらなる例示的なバリエーションでは、他のシナリオをデータ輻輳から区別することを容易にするために、受信フィードバックに加えて、他の情報を前記決定のために使用することができる。例えば、以前送信されたデータパケットに対する受信フィードバックは、受信側から受信されるだけでなく、後でより詳細に説明するように、例えばタイマに基づいて、UEによって自律的に決定されてもよい。別の例として、UEは、例えば下流ノードからのチャネル品質報告、輻輳報告に関する他の情報を(例えば、アダプテーションレイヤを介して)取得することもでき、UEは、このような情報を使用して前記決定を実行することができる。
1つのバリエーションにおいて、1つの条件は、UEによって以前送信されたデータパケットに対して決定された連続的な肯定応答または否定応答の数に基づいている(例えば、応答確認が連続的なデータパケットを指すという意味で連続的である、つまり、連続的なシーケンス番号を有する)。例えば、チェックする条件は、連続的な否定応答の数が所定のしきい値よりも大きいかどうかであり、大きい場合、UEは、送信ウィンドウサイズを小さくすることができる。逆に、大きくない場合、UEは、送信ウィンドウサイズを小さくせず、送信ウィンドウサイズを変更せずに維持することができ、その送信ウィンドウを使用してデータパケットの送信を継続することができる。
これに対応して、UEは、さらに、肯定応答に対して同様のチェックを実行して、連続的な肯定応答の数が所定のしきい値(連続的な否定応答との比較に使用されるしきい値と同じまたは異なる)よりも大きいかどうかを決定することができ、大きい場合、UEは、送信ウィンドウサイズを大きくすることができる。逆に、大きくない場合、UEは、送信ウィンドウサイズを大きくせず、送信ウィンドウサイズを変更せずに維持することができ、その送信ウィンドウを使用してデータパケットの送信を継続することができる。
UEによってチェックされるさらなる代替的または追加的条件は、所定の時間内に決定された肯定応答および/または否定応答の数を参照することができる。具体的には、UEは、一定の時間内に受信した肯定応答および否定応答をモニタする(この場合、これらの応答確認は、連続的なデータパケットを指しても指さなくてもよい)。前の条件についてちょうど説明した内容と同様に、このようにしてモニタされた肯定応答の数は、送信ウィンドウサイズを大きくするかどうかを決定するためにしきい値と比較することができ、逆もまた同様であり、このようにしてモニタされた否定応答の数は、送信ウィンドウサイズを小さくするかどうかを決定するために、UEによって同じまたは別のしきい値と比較することができる。例えば、UEは、x秒の時間(例えば、xは3秒以上)の間に、y個を超える肯定/否定応答(例えば、yは、送信されたパケットの数およびモニタ期間xの長さにも依存する)が受信されるかどうかを絶えずモニタする。
UEによってチェックされるさらなる代替的または追加的条件は、送信されたデータパケットの総数と比較して肯定および/または否定応答の関係を決定することであり得る。例えば、UEは、データパケットの総数を追跡し、これらの送信されたデータパケットに関して決定された肯定および/または否定応答をモニタする。例えば、関係(例えば、NACK/データパケットおよびACK/データパケットなど、パーセンテージとして表される)を、UEによって決定し、それぞれのしきい値と比較することができる。パーセンテージがしきい値を超える場合、UEは、送信ウィンドウサイズをそれぞれ小さくし(NACKのパーセンテージがNACKのしきい値を超える場合)または大きくする(ACKパーセンテージがACKしきい値を超える場合)ことを決定する。
上記の条件は、単に例として理解されるべきである。当業者は、これらの条件のバリエーションまたは全く異なる条件を同様に定義することができる。
また、上記の説明では、送信ウィンドウのサイズを変更するかどうかを決定するのに使用される条件について別々に説明した。しかし、ソリューションの他のバリエーションは、送信ウィンドウサイズが変更されなければならないことをUEが決定するために、それらの条件の1つ以上が満たされなければならないということに頼ることができる。これは、輻輳または差し迫った輻輳などの状況を識別する信頼性を高めることができる。
送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定するステップを実行するためのこれらの条件および/または対応するパラメータ(例えば、しきい値)は、例えばネットワーク側によって構成されて(例えば、IABドナー。例えば、RRCレイヤの一部など上位レイヤ構成メッセージを使用して)、UEに予め定められていてもよく、または、UEにハードコードされてもよい(例えば、SIMカードを介して、もしくは3GPP仕様に沿ってプログラムされて)。
上記のソリューションは、以前送信されたデータパケットに対して決定された受信フィードバックに基づいて適切に決定されたように送信ウィンドウサイズを段階的に増減させるものとして説明した。しかし、送信ウィンドウサイズを段階的に増減させることに付け加えて、以前送信されたデータパケットに対して得られた受信フィードバックに基づいてUEによって選択可能な少なくとも2つの異なる送信ウィンドウサイズを使用してソリューションを実現することも同様に可能である。
1つの例示的な実装によれば、UEが受信フィードバックに応じて切り替える2つの送信ウィンドウサイズのみを定義することができる。例えば、最初の送信ウィンドウサイズは、データパケット送信を開始するためにUEによって使用されることができる。小さくした送信ウィンドウサイズ(例えば、最初の送信ウィンドウサイズの半分)は、送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定した後に(例えば、あまりにも多くの否定応答が受信される場合)、さらなるデータパケット送信のために端末によって使用されることができる。次に、UEは、やがて、送信ウィンドウサイズを再び大きくして最初に使用されたものにすることを決定することができ、以下同様である。
逆に、最初の送信ウィンドウサイズは、UEが低い方のデータスループットで開始するように、小さい方の値とすることができ、低い方のデータスループットは、送信ウィンドウサイズを大きくする条件が発生したとの決定時に送信ウィンドウサイズを大きくすることによって高くすることができる。
しかし、上記では送信ウィンドウの2つの異なるサイズのみについて説明したが、他の例示的な実装は、UEが選択できる3つ以上の適切な送信ウィンドウサイズを使用することができる。より多くの送信ウィンドウサイズを有することは、オプションとして、決定された受信フィードバックに基づいて送信ウィンドウサイズをどれだけ増減させるかを決定するために2つ以上のしきい値を実装することから利益を得ることもできる。これにより、より正確で、より細かい、なおかつ迅速なフロー制御メカニズムの実装が容易になる可能性がある。
図19は、上記のソリューションに係る簡略化された例示的なUE構造を示す。図19に示すUEのさまざまな構成要素は、例えば、制御およびユーザデータならびに他の信号をやり取りするために、例えば、対応する入出力ノード(図示せず)を用いて、互いに相互接続することができる。説明目的で示されてはいないが、UEは、さらなる構成要素を含むことができる。
同図から明らかなように、UEは、送信ウィンドウに基づいて(例えば、送信ウィンドウサイズを更新する前後に)データパケットを送信するデータパケット送信機を含む。UEは、さらに、少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを受信する受信フィードバック受信機を含む。また、UEは、受信フィードバック受信機によって受信された受信フィードバックに基づいて送信ウィンドウサイズを決定する回路(図19の送信ウィンドウサイズ決定回路)を含む。
図20は、上記の例示的なソリューションのうちの1つに係る1つの例示的なデータパケット交換を示す。例示的に、送信側およびソースノードとしてのUEは、IABドナー(宛先ノードおよび受信側として)に向けてデータパケットを送信する際に、サイズが10PDUの送信ウィンドウを使用すると仮定する。パケットは、中間ノードI-ノード2とI-ノード1によって転送される。また、例示的に、中間ノードI-ノード1は、輻輳(おそらくIABドナーへの弱い無線リンクによる)が発生し、その結果、受信するデータパケットの一部(例えば、パケット11、12、20)のみが送信されるとも仮定する。データパケット11、12、20は、実際に、IABドナーで正常に受信されると仮定し、さらに、SN=20のデータパケットは、RLCステータスポーリング要求も含むと仮定する。このポーリング要求によって受信側で対応するフィードバックがトリガされると仮定すると、IABドナーは、送信側(UE)に受信フィードバックを送信する。この受信フィードバックは、シーケンス番号11、12、20(図のACKを参照)のデータパケットが正常に受信されたのに対し、シーケンス番号13~19のデータパケットは否定応答されたことを示す(図のNACKを参照)。
UEは、NACKの数から、輻輳がデータトラフィックルート内で発生していると決定し、送信ウィンドウサイズを半分に減らすことができる(例えば、この場合は5に減らす)。さらに、送信ウィンドウをスライドして、下端をSN=13(つまり、12+1)、上端をSN=17にする。これに対応して、シーケンス番号13~17のデータパケットをUE側から送信し、一方、データトラフィックルートは、13~17をIABドナーに送信することができると仮定する。再び、対応する受信フィードバックは、受信側でトリガされ(例えば、パケット17のポーリングビット)、UEにシーケンス番号13、14、17のデータパケットの肯定応答およびシーケンス番号15、16のデータパケットの否定応答を通知すると仮定する。
このようにして、データスループットは、最後の中間ノード(輻輳を伴う)の利用可能なスループット能力に適応される。
さまざまなソリューションについて上記したように、送信ウィンドウサイズは、動的であり、以前送信されたデータに対して送信側によって得られた受信フィードバックに基づいて適応させることができる。(ARM RLCエンティティの)送信側は、送信ウィンドウサイズを適応させる一方で、受信側は、同様に自身の受信ウィンドウサイズを変更する必要はない。受信側は、以前と同じ受信ウィンドウサイズ、例えば、受信側が初期化されたサイズを維持することができる。例えば、受信ウィンドウは、可能な最大サイズで初期化され、たとえ送信側(例えば、UE)がその送信ウィンドウサイズを小さくしても変更されない。このようなソリューションでは、送信側が送信ウィンドウサイズを小さくしたことさえ気付かない。
他の例示的な実装において、送信ウィンドウサイズと受信ウィンドウサイズは、同期させることができ、この場合、送信ウィンドウサイズと受信ウィンドウサイズは、同じ程度に且つ(ほとんど)同時に増減少される。送信ウィンドウおよび受信ウィンドウのサイズを同期させることによって、受信側がPDUを不正確に保持および/または廃棄する(その結果、異なるウィンドウスライディング動作をもたらす可能性がある)ことを防止することができる。
1つの例示的な実装において、受信側は、送信側と同じ決定、つまり、受信フィードバックに基づいて送信ウィンドウサイズを大きくするか、小さくするか、または維持する(つまり、変更しない)かの決定を行うことができる。この場合、送信側および受信側は、決定の同じ基礎(つまり、受信フィードバック)を有利に有することができる。
送信ウィンドウサイズと受信ウィンドウサイズを同期させるさらなるソリューションは、明示的なシグナリングを使用することである。例えば、新しい送信ウィンドウサイズに関する情報が、例えば、データパケットの一部として、受信側に送信される(例えば、状態報告ポーリングビットと同じまたは類似の方法で)。この情報により、受信側(例えば、アップリンクシナリオのIABドナー)は、同じ方法で受信ウィンドウの大きさを適応させることができる。
さらに、受信側は、応答確認タイマがすぐに満了することを知っている場合、受信フィードバックの送信を優先する(例えば、ユーザデータなどの他の送信よりも受信フィードバックを優先する)ようにさらに変更することができる。例えば、受信側は、応答確認タイマがすでに満了していることを知っている場合、受信フィードバックの送信の優先順位を下げるようにさらに変更することができる。送信されたデータパケットは、例えば、それがいつ送信側から送信されたかのようなタイムスタンプを含むことができ、その結果、受信側は、送信側の対応する応答確認タイマがいつ満了するかを予測することができる。
上記説明では、適応送信ウィンドウを使用するソリューションは、主に、送信側、例えば、図17で仮定したアップリンクシナリオにおけるUEの観点から説明されている。
図21は、図17と同様に、ダウンリンクデータトラフィックルートの例示的なIABシナリオを示す。図21のこの例示的なシナリオにおいて、UEは、データパケットを受信するエンティティである。E2E ARQが実装され、それに従って、UEが受信RLC ARQエンティティを有し、IABドナーが送信RLC ARQエンティティを有することが、さらに例示的に仮定されている。UEは、受信フィードバックを送信側(例えば、このシナリオではIABドナー)に報告する。一方、その後、送信側は、以前送信したデータパケットに対する受信フィードバックに基づいて、送信ウィンドウサイズの適応を実行する。UE(アップリンクシナリオにおける送信側として)およびIABドナー(アップリンクシナリオにおける受信側として)によって実行されるために説明されるさまざまなソリューションは、IABドナー(ダウンリンクシナリオにおける送信側として)およびUE(ダウンリンクシナリオにおける受信側として)の動作に同様に適用可能である。
手短にかつ概要として、IABドナーは、送信ウィンドウに基づいてデータパケットをUEに送信し、UEは、受信したデータパケットに対して受信フィードバックをIABドナーに返信する(データパケットが正常に復号できたかどうかに応じて肯定応答または否定応答となる)。この受信フィードバック(おそらくさらなる情報を伴う)に基づいて、IABドナーは、例えば、送信ウィンドウサイズを大きくするか、小さくするか、または変更せずに維持するかのいずれかによって、その送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する。IABドナーは、サイズが大きくなった、小さくなった、または以前と同じに維持されたいずれかの送信ウィンドウに基づいて、ダウンリンクでデータパケットの送信を継続する。
以下で説明するように、上記した図18に係るソリューションは、主に、E2E ARQアーキテクチャの一部として説明されたが、ARQがすべてのホップで実行されるHBH ARQアーキテクチャにも適用することができる。したがって、このソリューションは、UEと次の中間ノードの間や、2つの中間ノードの間、中間ノードとIABドナーの間など、データトラフィックルートの任意の2つのノードの間で実装することができる。これらは、UEや中間ノード、IABドナーなど、適用可能なノードそれぞれにおいて実装することができる。
より具体的には、UEの後のデータトラフィックルートの最初の中間ノード(例えば、図17において、UE1に対するI-ノード2、UE2に対するI-ノード3)は、以前送信されたデータパケットを受信し、HBH ARQをサポートしている場合には、そのデータパケットの受信に関するフィードバックをUE1に返信する。エンドツーエンドソリューションに関して非常に詳細に上述したように、UEは、したがって、受信した受信フィードバックに基づいて送信ウィンドウサイズを適応させることができる。繰り返しを避けるため、読者は、上記の点に関して、E2Eのためのソリューションを説明した上記セクションを参照されたい。
上記したソリューションは、2つのエンドノードがUEとサービング基地局としてのgNBであるワンホップシナリオにも適用可能である。このようなワンホップシナリオの場合、1つのホップしかないため、E2E ARQとHBH ARQとのソリューションを区別することは不要である。あるいは、言い換えれば、1つのホップ上のARQは、基本的に、同時にE2EとHBHの両方である。これに対応して、データパケットの意図された受信者は、UEのサービング基地局(例えば、gNB)であり、受信フィードバックは、サービング基地局(例えば、gNB)によってUEに送信される。
ソリューションの他のバリエーションにおいて、適応送信ウィンドウサイズに基づく上述の改善されたフロー制御メカニズムは、具体的な機会またはシナリオに対して選択的にアクティブにすることができる。上記のように、ソリューションは、マルチホップシナリオ(IABなど)またはシングルホップシナリオにも適用することができるが、輻輳問題は、通常、マルチホップソリューションで発生する。したがって、ネットワーク側は、UEがマルチホップシナリオにある場合にのみ、このようなフロー制御メカニズムをアクティブにすることを決定することができる。
1つのソリューションによれば、ネットワーク側は、このような改善されたフロー制御メカニズムを使用するかどうかを決定することができ、したがって、この点に関してユーザ機器を構成する。例えば、サービング基地局(例えば、IABドナー)は、RRCシグナリングを使用して、例えば、RRC再構成(RRC Reconfiguration)メッセージ、またはRRCセットアップ(RRC setup)およびRRC再確立(RRC Reestablishment)メッセージなどの機能をアクティブにすることができる。
なお、実際の実装に応じて、データがマルチホップシナリオで送信されるかどうかは、UEに対して透過的であってもよい、つまり、UEは、いかなる中間ノードも認識しておらず、自身はサービング基地局(IABドナー)に直接接続されていると仮定することに留意されたい。これに対応して、このようなシナリオにおいて、UEは、単純に特定の使用シナリオを認識していないため、上記機能を自律的にアクティブにしなくてもよい。
以上、適応送信ウィンドウサイズを使用する改善されたフロー制御メカニズムについて、一般的に説明した。特定の実装において、これらのメカニズムおよびソリューションは、LTEフレームワークだけでなく既存および将来の5G NRフレームワークにも実装することができる。例えば、ソリューションは、5G NRに対して現在定義されているRLCレイヤと組み合わせて実装することができる。上記のように、RLCレイヤは、実行される再送と、RLC状態報告(Status Report)(図5参照)として実装される受信フィードバックとを有する、そのAMデータ転送に対するARQ機能を提供する。
ソリューションをRLC AMプロトコル機能に実装する場合、RLC AMデータ転送は、固定サイズではなく、動的サイズ(AM_window_size)を有する送信ウィンドウを使用する。
以下、1つの非常に具体的な例示的実装について説明する。最大ウィンドウサイズ(Max_AM_window_size)および異なる初期ウィンドウサイズ(Init_AM_window_size)(例えば、非特許文献6の第9.2節を参照):
Max_AM_Window_Size:
この定数は、各AM RLCエンティティの送信側と受信側の両方によって使用される。12ビットSNが使用される場合、Max_AM_Window_Size=2048であり、18ビットSNが使用される場合、Max_AM_Window_Size=131072である。
Init_AM_Window_Size:
Init_AM_Window_Sizeは、Max_AM_Window_Sizeの半分に等しい。
受信側のAMデータ転送定義は、受信ウィンドウサイズとしてMax_AM_window_sizeを使用するように修正することができる。
さらに、送信側から受信側への受信フィードバック要求の送信は、RLCレイヤに対して定義されたトリガされた条件のうちの1つに従ってトリガされたポーリングビットに基づいて実行することができる。上記したように、受信側からのRLC状態報告のポーリングは、PDUのポーリングビットを送信側から受信側に送信することを含むことができる。上記ソリューションのさらなるバリエーションによれば、受信側から状態報告をポーリングするためのトリガされた条件のいくつかは、適応された送信ウィンドウサイズに適応させることができる。これにより、送信ARQ側が以前送信されたPDUの受信状態を合理的な時間で取得することができることを容易にすることができる。
例えば、送信されたデータ量に基づくこれらのトリガは、送信ウィンドウサイズが送信可能なデータ量に強く影響することを考えると、適応された送信ウィンドウサイズに依存する。したがって、ユーザ機器は、これらのデータ量トリガ条件が満たされているかどうかを判定する際に、現在の送信ウィンドウサイズを考慮に入れることができる。
例えば、UEは、少なくとも多くのデータパケットまたはバイトが、最後のRLC状態報告がポーリングされた後に送信されたかどうかを判定し、それらのデータパケットの送信に使用された送信ウィンドウサイズに基づいて、データパケットおよびバイトの数を増減する。
1つの特定の実施態様は、必要に応じてトリガ条件を拡大または縮小するためにスケーリングファクタを使用する。具体的には、スケーリングファクタは、例えば、最大送信ウィンドウサイズと使用される送信ウィンドウサイズとの間の関係を反映することができる。例えば、送信ウィンドウサイズの半分が使用された場合、RLC状態報告をトリガする条件も半分にすることができ(例えば、データPDUの半分および/またはバイトの半分)、また、その逆も同様である。
同様に、RLC状態報告をポーリングするさらなるトリガ条件は、最後のポーリングが送信された後の時間を制御するポーリング再送時間(Poll retransmit time)の満了である。このタイマを送信ウィンドウサイズに応じてスケーリングすることにより、送信ウィンドウサイズが小さい場合に、ポーリングをより頻繁に送信することができる。これは、ウィンドウストールの回避を容易にするという利点を有することができる、なぜなら、RLC状態報告内の応答確認がより早く受信され、それに対応して送信ウィンドウをより早くスライドさせることができるからである。
以上、トリガ条件の適応について、一般的に説明した。特定の実装において、それは、LTEフレームワークだけでなく既存および将来の5G NRフレームワークにも実装することができる。例えば、ソリューションは、5G NRに対して現在定義されているRLCレイヤと組み合わせて実装することができる。
例えば、新しいスケーリングファクタ定義を、既存の定義に追加することができる(非特許文献6の第7.4節を参照):
d)pollIABScale
このパラメータは、パラメータpollPDUおよびpollByteならびにt-PollRetransmitを拡大または縮小するために、各AM RLCエンティティの送信側によって使用される。
それに対応して、トリガ条件の一部または全部を適応された送信ウィンドウサイズに適応させることによって、受信フィードバックのポーリング(要求)は、より適切になり、必要に応じて時間的に前後にシフトさせることができる。
さらなる一連のバリエーションによれば、送信ノード(例えば、UE)は、以前送信されたデータパケットに対してタイマ(例えば、以下、応答確認タイマと呼ぶ)を制御することができる。例えば、UEは、データパケットに対する肯定応答または否定応答を制御するために、送信されたデータパケットごとに1つのタイマを制御することができる。
1つの例示的な実装において、送信ノード(例えば、UE)は、データパケットの送信時に1つの応答確認タイマを起動することができる。このタイマは、そのデータパケット(つまり、タイマを起動したデータパケット)の受信状態に関するフィードバックを受信すると、停止される。フィードバックは、例えば、RLC状態報告内で受信された、肯定応答または否定応答とすることができる。
データパケットに対してフィードバックが受信されない場合、対応する応答確認タイマは、やがて満了し、この場合、送信側は、各データパケットが受信側によって正しく受信されなかったと判定する。これに対応して、送信側は、そのデータパケットに対するNACKを決定する。
1つの例示的なバリエーションによれば、NACKは、受信側から受信された(例えば、RLC状態報告内の)NACKと同様に送信側によって使用することができる。このような応答確認タイマから決定されたNACKおよび受信側から受信されたNACKは、送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定するために、送信側によって使用することができる。特に、上記の条件のいくつかは、以前送信されたデータパケットに対して得られたNACKの数に依存する。
応答確認タイマおよびその時間値は、予め設定することができ、例えば、適切な構成メッセージを送信側(例えば、UE)に送信することによって、例えば、ネットワーク側によって設定することができる。1つの例において、応答確認タイマおよびその値は、RRC再構成メッセージ、RRCセットアップメッセージ、またはRRC再確立メッセージの1つ以上を通じて設定することができる。
他方、追加的または代替的に、応答確認タイマおよびその時間値は、SIMの一部として予め決定し、または3GPP仕様の一部として定義することができる。
ネットワーク側から設定されることによって容易になる1つの利点は、タイマの値を送信側(例えば、UE)と受信側(例えば、IABドナー)との間のホップ数に適応させることができることである。特に、ルートが長いほど(例えば、ホップ数が多いほど)、応答確認タイマの値を長く設定することができ、逆に、ルートが短いほど(例えば、ホップ数が少ないほど)、応答確認タイマを短く設定することができる。
1つのさらなる利点は、応答確認タイマの値を、データパケットに関連付けられるサービスタイプに適応させることができることである。サービスタイプは、例えば、ビデオ会議サービスやベストエフォートサービス(電子メール、FTP)などであり、帯域幅およびレイテンシに関して一定の要件を課すことができる。例えば、サービスの優先順位が高いほど、より多くの帯域幅が必要になることを意味することができる。この場合、優先順位が高いほど、タイマの値を長く設定することができる。
オプションとして、応答確認タイマが満了した際に送信側によって得られるNACKを使用して、前記失われたデータパケットに対する送信側での再送信をトリガすることもできる。
以上、新しい応答確認タイマメカニズムについて、一般的に説明した。特定の実装において、それは、LTEフレームワークだけでなく既存および将来の5G NRフレームワークにも実装することができる。例えば、ソリューションは、5G NRに対して現在定義されているRLCレイヤと組み合わせて実装することができる。
例えば、新しいタイマ定義を、既存の定義に追加することができる(非特許文献6の第7.3節を参照):
d)t-IAB_NACK
このタイマは、タイマ満了時にNACKされているPDUを決定するために、AM RLCエンティティの送信側によって使用される。
適応送信ウィンドウおよび応答確認タイマを使用する例示的なソリューションが、図22に示されており、この図は、UE(送信側として)で実行されるプロセスのフロー図を示す。図18のフロー図と比較すると、図22は、送信ウィンドウサイズを増減する実装に言及している点、および、各データパケットに対して応答確認タイマを動作させ、それぞれの満了後にデータパケットに対する追加の否定応答を生成するのに使用される点で、より具体的である。その後、追加の否定応答は、送信ウィンドウサイズを大きくするか、小さくするか、または送信ウィンドウサイズを変更せずに維持するかの決定を行うのに使用することができる。
図22から明らかなように、USは、送信された各データパケットに対して応答確認タイマを起動することができ、タイマが停止されるか(例えば、ACKまたはNACKなどの受信した受信フィードバックによって)または満了するかについてタイマを制御することができる。応答確認タイマが満了すると、UEは、対応するデータパケット(タイマを起動した)を正常に送信することができなかったと判定し、そのデータパケットを否定応答(NACK)すべきものと認める。
このタイマ-NACKは、受信側から受信された受信フィードバックと共に使用して、送信ウィンドウを適応させることができる。この点に関して、送信ウィンドウサイズを適応させるかどうか、およびどのように適応させるかを決定するために、受信フィードバックに対して上記した条件のいずれかをチェックすることができる。その結果に応じて、送信ウィンドウサイズを大きくし、小さくし、または変更しない。いずれにせよ、UEの手順は、送信ウィンドウ(大きくした、小さくした、または以前と同じサイズである)を使用してデータパケットの送信を続行する。
以下、さらなるソリューションについて説明する。本発明者らによって認識された、HBH ARQ(例えば、IABなどのマルチホップシナリオにおける)の1つの問題は、1つのホップにおけるARQ動作が別のホップにおけるARQ動作から分離されていることである。例えば、図8のIABノード2におけるダウンリンクでの輻輳を仮定した場合、DU側バッファは、UEから多くのNACKを受信するため、オーバーフローが始まるも、依然としてIABノード2のMT側から受信PDUを受信する。IABノード1はIABノード2のMTからACKのみを受信するため、IABノード2とIABノード1との間のARQ動作は、正常に機能する。
以下のソリューションは、ノードがデータパケットを送信しているか、データパケットを受信しているかに応じて、ホップの2つのノード(それぞれホップの送信ノードと受信ノード)の間で使用することができる。例えば、ダウンリンクの場合、UEは、受信ノードであることができ、第1の中間ノードは、送信ノードであることができる。アップリンクの場合には、UEは、送信ノードとなり、第1の中間ノードは、受信ノードとなる。このロジックは、他のホップ、例えば、2つの中間ノードを含むホップ、または、1つの中間ノードとIABノードを含むホップでも同様に適用可能である。以下の状況の議論および説明を容易にするために、輻輳がUEの後の第1の中間ノード(図8のI-ノード2)においてアップリンクで発生するという例示的なシナリオを仮定する。HBH ARQは、I-ノード2とI-ノード1の間で実行され、HBH ARQは、UEとI-ノード2の間で実行される。このシナリオにおいて、I-ノード2は、輻輳情報をUEに提供する。
しかし、ソリューションは、UEとI-ノード2の間の第1のホップに関してそのようなアップリンクシナリオの文脈で説明されるが、当該ソリューションが、他のホップおよびダウンリンクシナリオにおいて同様に適用可能であることは、読者には明らかであろう。
1つの例示的なソリューションは、仮定されたシナリオのI-ノード2のような中間ノードのDU側およびMT側のうちの内部シグナリングに基づく。上記のように、中間ノードの一方の側における輻輳の場合、中間ノードの他方の側は、入ってくるデータパケットの応答確認を続ける。したがって、輻輳が発生しているまたは発生するであろうことを他方の側に内部的に示すことによって、中間ノードの他方の側は、さらに入ってくる(例えば、UEから)データパケットに対するARQフィードバックの送信を止めることができる。例えば、入ってくるデータパケットの応答確認の停止は、例えば、他の側によって内部的に示されるまたは予め設定された時間量に制限することができる。これに対応して、上流ノード(例えば、仮定されたシナリオのUE、または、他のシナリオでは別の中間ノードもしくはIABドナー)は、さらなるデータパケットの送信を減らす、なぜなら、その上流ノードは、ホップの受信側からの肯定応答がなければその送信ウィンドウをスライドすることができないからである。これにより、このような暗黙的指示は、輻輳問題を解決または回避することができる。
代替的または追加的ソリューションによれば、輻輳情報は、ホップの2つのノードの間で明示的に送信され、ホップバイホップARQを実行する場合、具体的に、輻輳が発生している中間ノード(例えば、中間ノード)から、データを送信するその上流ノード(例えば、仮定されたシナリオのUE、または、他のシナリオでは別の中間ノードもしくはIABドナー)に送信される。
この輻輳情報は、例えば、受信フィードバック(例えば、RLC ARQ情報)の一部として受信することができる。輻輳情報は、1ビットと短くあることができ、この場合、当該情報は、下流ノード(例えば、仮定されたシナリオのI-ノード2)の輻輳の有無を区別する。あるいは、輻輳情報は、数ビット長であることができ、この場合、当該情報は、輻輳についてより詳細な情報を提供することができる。例えば、輻輳情報は、次の下流ノードへの弱い無線リンクによる輻輳や、下流ノードによって提供される非常に限られたグラントによる輻輳など、輻輳のさまざまな理由を区別することができる。また、輻輳情報は、輻輳がどれくらい厳しいかを示すこともでき、これによって、輻輳情報を受信するノード(例えば、仮定されたシナリオのUE)は、例えば、データ速度の低減量によって、適切に対応することができる。送信側(例えば、仮定されたシナリオのUE)は、少なくとも一定の時間、ホップの受信側へのデータ送信の速度を低下させる。
ソリューションのさらなるバリエーションにおいて、ホップの送信側(例えば、仮定されたシナリオのUE)は、ホップの受信側から受信した受信フィードバック(例えば、ACK;NACK)に基づいて輻輳情報を分析する。例えば、肯定応答および/または否定応答の分布によって、送信側(例えば、UE)は、輻輳によるパケットロスと、無線干渉によるパケットロスとを区別することができる。例えば、送信されたデータパケットにある程度均一に分布している否定応答は、パケットロスが輻輳に起因することを示している可能性がある。一方、一連の連続したNACK(つまり、連続したシーケンス番号を指す)は、パケットロスが無線干渉に起因することを示している可能性がある。
状況に応じて、ホップの送信側(例えば、UE)は、受信した輻輳情報に対して異なる対応をすることができる。例えば、パケットロスが主に下流ノードの輻輳に起因する場合、送信側(例えば、UE)は、送信ウィンドウサイズを縮小することができ、一方、パケットロスが主に無線干渉に起因する場合、送信側は、送信ウィンドウサイズを同じに保つことができる。
さらなる例示的実装によれば、HBH ARQの場合、輻輳した中間ノードは、エンドノード(IABドナー)によって与えられる情報を利用して、輻輳の影響を最小にするためにそのアグリゲーションポリシーを変更することができる。IABドナーによって与えられた情報は、F1-APインタフェースを通して運ばれ、特定のサービスタイプのレイテンシがかなり増大したことを示す。その後、輻輳した中間ノードは、サービスタイプに基づいてデータベアラを集約することを決定することができ、特定のサービスタイプの集約されたベアラの送信にのみ焦点を当てる/優先順位を付ける。
さらなる態様
第1の態様によれば、ユーザ機器が提供され、当該ユーザ機器は、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信する送信機を有する。前記UEは、前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを受信する受信機を有する。前記UEは、少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する処理回路を有する。
第1の態様に加えて提供される第2の態様によれば、前記送信機は、前記処理回路が前記送信ウィンドウサイズを変更すると決定した場合に、前記変更された送信ウィンドウサイズを有する前記送信ウィンドウに基づいて、さらなるデータパケットを送信する。
第1または第2の態様に加えて提供される第3の態様によれば、前記少なくとも1つのデータパケットは、無線リンク経由で、前記ユーザ機器のサービング基地局である基地局に直接送信され、前記受信フィードバックは、前記基地局から受信される。
あるいは、前記少なくとも1つのデータパケットは、少なくとも2つのホップを有するデータトラフィックルートの第1の中間ノードに送信される。前記データトラフィックルートは、ソースノードとしての前記ユーザ機器と、宛先ノードとしての受信エンティティとをさらに有する。前記少なくとも1つのデータパケットは、前記ユーザ機器によって前記ユーザ機器の隣にある前記第1の中間ノードに送信され、前記第1の中間ノードによって前記宛先ノードに向けて転送される。1つのオプションの実装において、前記受信フィードバックは、前記第1の中間ノードから受信され、前記少なくとも1つのデータパケットが前記宛先ノードによって正しく受信されたか否かを示す、または、もう1つのオプションの実装において、前記受信フィードバックは、前記第1の中間ノードから受信され、前記少なくとも1つのデータパケットが前記第1の中間ノードによって正しく受信されたか否かを示す。
第1~第3の態様のいずれかに加えて提供される第4の態様によれば、前記処理回路は、前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する際に、前記ユーザ機器によって以前送信された前記データパケットに対して決定された肯定的および/または否定的な応答確認に基づいて、前記送信ウィンドウサイズを大きくするかまたは小さくするかを決定する。
1つのオプションの実装において、前記送信ウィンドウサイズは、最大送信ウィンドウサイズよりも大きくすることはできず、また、1つのオプションの実装において、前記送信ウィンドウサイズは、最小送信ウィンドウサイズよりも小さくすることはできない。
第4の態様に加えて提供される第5の態様によれば、前記処理回路は、前記送信ウィンドウサイズを大きくするかまたは小さくするかを決定する際に、
以下の場合に前記送信ウィンドウサイズを大きくすることを決定し、
- 多数の肯定応答が、前記ユーザ機器によって以前送信されたデータパケットに対する前記受信フィードバック内に受信され、前記多数の肯定応答は、連続したデータパケットに言及している、および/または
- 多数の肯定応答が、定義された期間内に受信されている、および/または、
- 送信されたデータパケットの数に対する肯定応答の割合が、しきい値を超えている、
以下の場合に前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する、
- 多数の否定応答が、前記ユーザ機器によって以前送信されたデータパケットに対する前記受信フィードバック内に受信され、前記多数の否定応答は、連続したデータパケットに言及している、および/または
- 多数の否定応答が、定義された期間内に受信されている、および/または、
- 送信されたデータパケットの数に対する否定応答の割合が、しきい値を超えている。
第1~第5の態様のいずれかに加えて提供される第6の態様によれば、前記送信ウィンドウは、どのデータパケットを送信するかを決定するために前記ユーザ機器によって使用される。オプションの実装において、前記処理回路は、前記データパケットが前記送信ウィンドウの中のシーケンス番号に関連付けられている場合にはデータパケットを送信可能であると決定し、前記データパケットが前記送信ウィンドウの外のシーケンス番号に関連付けられている場合にはデータを送信不可であると決定する。
第1~第6の態様のいずれかに加えて提供される第7の態様によれば、前記受信機は、前記受信フィードバックに基づいて前記送信ウィンドウサイズを変更するメカニズムを開始するかどうかを前記ユーザ機器に設定するための設定メッセージを受信する。オプションの実装において、前記設定メッセージは、前記ユーザ機器の前記サービング基地局から受信され、前記サービング基地局は、前記データトラフィックルートの前記宛先ノードである。
第1~第7の態様のいずれかに加えて提供される第8の態様によれば、前記受信フィードバックは、以前送信された少なくとも1つのデータパケットに対する肯定応答または否定応答を示す状態報告である。オプションの実装において、前記受信フィードバックは、自動再送要求(ARQ)(否定応答されたデータパケットの再送信に基づく送信誤り訂正を実施するために前記ユーザ機器と受信側との間で使用されるメカニズム)の一部として送信される。1つのオプションの実装において、前記ARQメカニズムは、無線リンク制御(RLC)レイヤの一部である。
第1~第8の態様のいずれかに加えて提供される第9の態様によれば、前記処理回路は、前記送信された少なくとも1つのデータパケットの各々に対して応答確認タイマを起動する。前記処理回路は、各データパケットに対する受信フィードバックを受信すると、前記応答確認タイマを停止する。前記応答確認タイマが満了すると、前記処理回路は、各データパケットが受信側によって正しく受信されなかったと判定し、オプションとして、正しく受信されなかったと判定された各データパケットを再送信することを決定する。1つのオプションの実装において、各データパケットが正しく受信されなかったという判定は、前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する際に、否定応答として使用される。
第9の態様に加えて提供される第10の態様によれば、前記受信機は、前記ユーザ機器のサービング基地局から、前記応答確認タイマの値を設定するための情報を含む設定メッセージを受信する。1つのオプションの実装において、前記応答確認タイマの前記値は、ソースノードとしての前記ユーザ機器とデータトラフィックルートの宛先ノードとの間の前記データトラフィックルートのホップ数に比例する。1つのオプションの実装において、前記応答確認タイマの前記値は、前記ユーザ機器によって送信された前記少なくとも1つのデータパケットに関連付けられたサービス種別に依存する。
第1~第10の態様のいずれかに加えて提供される第11の態様によれば、前記処理回路は、少なくとも1つのトリガ条件が、前記送信された少なくとも1つのデータパケットに対する前記受信フィードバックを送信させるために受信フィードバック要求の前記受信側への送信をトリガするかどうかを判定する。前記少なくとも1つのトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む、
- 少なくともいくつかのデータパケットが前回の受信フィードバック要求の後に送信されていること、
- 少なくともいくつかのバイト数のデータが前回の受信フィードバック要求の後に送信されていること、
- 前回の受信フィードバック要求が送信された後の時間を示す受信フィードバック要求タイマの満了。
前記処理回路は、前記トリガ条件のうちの少なくとも1つが前記受信フィードバック要求の前記送信をトリガするかどうかを判定する際に、データパケットを送信するために前記ユーザ機器によって使用される前記送信ウィンドウサイズを考慮する。
第1~第11の態様のうちのいずれか1つに加えて第12の態様によれば、前記少なくとも1つのデータパケットは、少なくとも2つのホップを有するデータトラフィックルートの第1の中間ノードに送信される。前記データトラフィックルートは、ソースノードとしての前記ユーザ機器と、宛先ノードとしての受信エンティティとをさらに有する。前記受信機は、以前送信されたデータパケットに対する前記受信フィードバックと共に輻輳情報を受信し、前記輻輳情報は、前記データトラフィックルートの前記第1の中間ノード、前記ソースノード、および前記宛先ノードのうちの少なくとも1つがデータ輻輳に遭っていることを示す。前記処理回路は、一定期間データパケットの送信を減少させるよう前記送信機を制御する。オプションの実装において、前記受信フィードバック内の前記輻輳情報は、1ビットである。前記輻輳情報は、応答確認の分布など、前記受信フィードバックのパターンから解釈される。
第13の態様によれば、前記ユーザ機器によって実行される以下のステップを有する方法が提供される。少なくとも1つのデータパケットが、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて送信される。前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックが受信される。少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかが決定される。
第14の態様によれば、サービング基地局が提供される。前記サービング基地局の送信機は、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信する。前記サービング基地局の受信機は、前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを受信する。前記サービング基地局の処理回路は、少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する。
第14の態様に加えて提供される第15の態様によれば、前記サービング基地局は、IAB(統合されたアクセス&バックホール)ドナーであり、オプションとして、前記IABドナーは、ユーザ機器が前記少なくとも1つのデータパケットの宛先ノードであり且つ少なくとも1つの中間IABノードが存在するダウンリンクデータトラフィックルートにおけるソースノードである。
本開示のハードウェアおよびソフトウェア実装
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと連携したソフトウェアで実現することができる。上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的または全体的に、集積回路などのLSIによって実現可能であり、また、各実施形態で説明した各処理は、部分的または全体的に、同じLSIまたはLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは、チップとして個別に形成されてもよいし、または、機能ブロックの一部または全部を含むように1つのチップが形成されてもよい。LSIは、データ入力とこれに接続されたデータ出力を含んでもよい。ここで、LSIは、集積度の違いにより、IC(integrated circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることがある。しかし、集積回路を実現する技術は、LSIに限られるものではなく、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを用いて実現されてもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部に配置された回路セルの接続および設定を再構成可能なリコンフィギャラブル・プロセッサを使用してもよい。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実現することができる。半導体技術または他の派生技術の進歩の結果として将来の集積回路技術がLSIに取って代わる場合には、その将来の集積回路技術を用いて機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジーも適用可能である。
また、さまざまな実施形態は、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実装することもでき、または、ハードウェアに直接実装することもできる。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装の組み合わせも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、RAMやEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD-ROM、DVDなどに格納することができる。さらに、異なる実施形態の個々の特徴は、個別にまたは任意の組み合わせで、別の実施形態の主題となることができることに留意されたい。
当業者であれば、具体的な実施形態に示される本開示に対して多数の変更および/または修正を行うことができることを理解するであろう。したがって、本実施形態は、すべての点で例示であり、限定ではないと考えられるべきである。

Claims (18)

  1. 動作中、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットをサービング基地局に送信する送信機と、
    動作中、前記サービング基地局から、前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを肯定応答および/または否定応答として受信する受信機と、
    動作中、少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する処理回路と、
    を有し、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに対して受信される前記否定応答の数が、しきい値を超えている場合に、前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する
    ユーザ機器。
  2. 前記送信機は、動作中、前記処理回路が前記送信ウィンドウサイズを変更すると決定した場合に、前記変更された送信ウィンドウサイズを有する前記送信ウィンドウに基づいて、さらなるデータパケットを送信する、
    請求項1に記載のユーザ機器。
  3. 前記少なくとも1つのデータパケットは、無線リンク経由で、前記ユーザ機器の前記サービング基地局である基地局に直接送信され、前記受信フィードバックは、前記基地局から受信される、
    または、
    前記少なくとも1つのデータパケットは、少なくとも2つのホップを有するデータトラフィックルートの第1の中間ノードに送信され、前記データトラフィックルートは、ソースノードとしての前記ユーザ機器と、宛先ノードとしての受信エンティティとをさらに有し、前記少なくとも1つのデータパケットは、前記ユーザ機器によって前記ユーザ機器の隣にある前記第1の中間ノードに送信され、前記第1の中間ノードによって前記宛先ノードに向けて転送される、
    記受信フィードバックは、前記第1の中間ノードから受信され、前記少なくとも1つのデータパケットが前記宛先ノードによって正しく受信されたか否かを示す、または、
    記受信フィードバックは、前記第1の中間ノードから受信され、前記少なくとも1つのデータパケットが前記第1の中間ノードによって正しく受信されたか否かを示す、
    請求項1または2に記載のユーザ機器。
  4. 前記処理回路は、前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する際に、
    前記ユーザ機器によって以前送信された前記データパケットに対して決定された肯定的および/または否定的な応答確認に基づいて、前記送信ウィンドウサイズを大きくするかまたは小さくするかを決定する、
    記送信ウィンドウサイズは、最大送信ウィンドウサイズよりも大きくすることはできず、
    記送信ウィンドウサイズは、最小送信ウィンドウサイズよりも小さくすることはできない、
    請求項1~3の一項に記載のユーザ機器。
  5. 前記処理回路は、前記送信ウィンドウサイズを大きくするかまたは小さくするかを決定する際に、
    以下の場合に前記送信ウィンドウサイズを大きくすることを決定し、
    記ユーザ機器によって以前送信されたデータパケットに対する前記受信フィードバック内に受信される肯定応答の数が、しきい値を超え、前記肯定応答の数は、連続したデータパケットに言及している、および/または
    義された期間内に受信される肯定応答の数が、しきい値を超えている、および/または、
    - 送信されたデータパケットの数に対する肯定応答の割合が、しきい値を超えている、
    以下の場合に前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する、
    記ユーザ機器によって以前送信されたデータパケットに対する前記受信フィードバック内に受信される否定応答の数が、しきい値を超え、前記否定応答の数は、連続したデータパケットに言及している、および/または
    義された期間内に受信される否定応答の数が、しきい値を超えている、および/または、
    - 送信されたデータパケットの数に対する否定応答の割合が、しきい値を超えている、
    請求項4に記載のユーザ機器。
  6. 前記送信ウィンドウは、どのデータパケットを送信するかを決定するために前記ユーザ機器によって使用され、
    記処理回路は、動作中、前記データパケットが前記送信ウィンドウの中のシーケンス番号に関連付けられている場合にはデータパケットを送信可能であると決定し、前記データパケットが前記送信ウィンドウの外のシーケンス番号に関連付けられている場合にはデータを送信不可であると決定する、
    請求項1~5の一項に記載のユーザ機器。
  7. 前記受信機は、動作中、前記受信フィードバックに基づいて前記送信ウィンドウサイズを変更するメカニズムを開始するかどうかを前記ユーザ機器に設定するための設定メッセージを受信し、
    記設定メッセージは、前記ユーザ機器の前記サービング基地局から受信され、前記サービング基地局は、前記データトラフィックルートの前記宛先ノードである、
    請求項3に記載のユーザ機器。
  8. 前記受信フィードバックは、以前送信された少なくとも1つのデータパケットに対する肯定応答または否定応答を示す状態報告であり、
    記受信フィードバックは、自動再送要求(ARQ)(否定応答されたデータパケットの再送信に基づく送信誤り訂正を実施するために前記ユーザ機器と受信側との間で使用されるメカニズム)の一部として送信され、前記ARQメカニズムは、無線リンク制御(RLC)レイヤの一部である、
    請求項1~7の一項に記載のユーザ機器。
  9. 前記処理回路は、動作中、前記送信された少なくとも1つのデータパケットの各々に対して応答確認タイマを起動し、前記処理回路は、動作中、各データパケットに対する受信フィードバックを受信すると、前記応答確認タイマを停止し、
    前記応答確認タイマが満了すると、前記処理回路は、動作中、各データパケットが受信側によって正しく受信されなかったと判定し、正しく受信されなかったと判定された各データパケットを再送信することを決定し、
    データパケットが正しく受信されなかったという判定は、前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する際に、否定応答として使用される、
    請求項1~8の一項に記載のユーザ機器。
  10. 前記受信機は、動作中、前記ユーザ機器のサービング基地局から、前記応答確認タイマの値を設定するための情報を含む設定メッセージを受信し、
    記応答確認タイマの前記値は、ソースノードとしての前記ユーザ機器とデータトラフィックルートの宛先ノードとの間の前記データトラフィックルートのホップ数に比例し、
    記応答確認タイマの前記値は、前記ユーザ機器によって送信された前記少なくとも1つのデータパケットに関連付けられたサービス種別に依存する、
    請求項9に記載のユーザ機器。
  11. 前記処理回路は、動作中、少なくとも1つのトリガ条件が、前記送信された少なくとも1つのデータパケットに対する前記受信フィードバックを送信させるために受信フィードバック要求の前記受信側への送信をトリガし、前記少なくとも1つのトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含み、
    - 少なくともいくつかのデータパケットが前回の受信フィードバック要求の後に送信されていること、
    - 少なくともいくつかのバイト数のデータが前回の受信フィードバック要求の後に送信されていること、
    - 前回の受信フィードバック要求が送信された後の時間を示す受信フィードバック要求タイマの満了、
    前記処理回路は、動作中、前記トリガ条件のうちの少なくとも1つが前記受信フィードバック要求の前記送信をトリガするかどうかを判定する際に、データパケットを送信するために前記ユーザ機器によって使用される前記送信ウィンドウサイズを考慮する、
    請求項8~10の一項に記載のユーザ機器。
  12. 前記少なくとも1つのデータパケットは、少なくとも2つのホップを有するデータトラフィックルートの第1の中間ノードに送信され、前記データトラフィックルートは、ソースノードとしての前記ユーザ機器と、宛先ノードとしての受信エンティティとをさらに有し、
    前記受信機は、動作中、以前送信されたデータパケットに対する前記受信フィードバックと共に輻輳情報を受信し、前記輻輳情報は、前記データトラフィックルートの前記第1の中間ノード、前記ソースノード、および前記宛先ノードのうちの少なくとも1つがデータ輻輳に遭っていることを示し、
    前記処理回路は、動作中、一定期間データパケットの送信を減少させるよう前記送信機を制御し、
    記受信フィードバック内の前記輻輳情報は、1ビットであり、
    記輻輳情報は、応答確認の分布が示す前記受信フィードバックのパターンから解釈される、
    請求項1~11の一項に記載のユーザ機器。
  13. ユーザ機器によって実行される以下のステップを有する方法であって、
    送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信するステップと、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを肯定応答および/または否定応答として受信するステップと、
    少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定するステップと、
    を有し、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに対して受信される前記否定応答の数が、しきい値を超えている場合に、前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する
    方法。
  14. 動作中、送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットをユーザ機器に送信する送信機と、
    動作中、前記ユーザ機器から、前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを肯定応答および/または否定応答として受信する受信機と、
    動作中、少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する処理回路と、
    を有し、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに対して受信される前記否定応答の数が、しきい値を超えている場合に、前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する
    サービング基地局。
  15. 前記サービング基地局は、IAB(統合されたアクセス&バックホール)ドナーであり、前記IABドナーは、前記ユーザ機器が前記少なくとも1つのデータパケットの宛先ノードであり且つ少なくとも1つの中間IABノードが存在するダウンリンクデータトラフィックルートにおけるソースノードである、
    請求項14に記載のサービング基地局。
  16. サービング基地局によって実行される以下のステップを有する方法であって、
    送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信するステップと、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを肯定応答および/または否定応答として受信するステップと、
    少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定するステップと、
    を有し、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに対して受信される前記否定応答の数が、しきい値を超えている場合に、前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する、
    方法。
  17. ユーザ機器の処理を制御する集積回路であって、前記処理は、
    送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信する処理と、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを肯定応答および/または否定応答として受信する処理と、
    少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する処理と、
    を有し、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに対して受信される前記否定応答の数が、しきい値を超えている場合に、前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する、
    集積回路。
  18. サービング基地局の処理を制御する集積回路であって、前記処理は、
    送信ウィンドウサイズを有する送信ウィンドウに基づいて少なくとも1つのデータパケットを送信する処理と、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに関する受信フィードバックを肯定応答および/または否定応答として受信する処理と、
    少なくとも前記受信された受信フィードバックに基づいて、少なくともさらなるデータパケットを送信するために使用される前記送信ウィンドウの前記送信ウィンドウサイズを変更するかどうかを決定する処理と、
    を有し、
    前記少なくとも1つの送信されたデータパケットに対して受信される前記否定応答の数が、しきい値を超えている場合に、前記送信ウィンドウサイズを小さくすることを決定する、
    集積回路。
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