JP7445301B2 - 線状ハンダ供給装置 - Google Patents

線状ハンダ供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7445301B2
JP7445301B2 JP2020109037A JP2020109037A JP7445301B2 JP 7445301 B2 JP7445301 B2 JP 7445301B2 JP 2020109037 A JP2020109037 A JP 2020109037A JP 2020109037 A JP2020109037 A JP 2020109037A JP 7445301 B2 JP7445301 B2 JP 7445301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
collar
solder
lock ring
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020109037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022006670A (ja
Inventor
卓馬 垣迫
Original Assignee
株式会社ジャパンユニックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ジャパンユニックス filed Critical 株式会社ジャパンユニックス
Priority to JP2020109037A priority Critical patent/JP7445301B2/ja
Publication of JP2022006670A publication Critical patent/JP2022006670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7445301B2 publication Critical patent/JP7445301B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Description

本発明は、線状ハンダが巻かれたハンダリールから線状ハンダを繰り出してハンダ付け部位に供給する線状ハンダ供給装置に関するものである。
例えば、ハンダ付けロボットで半導体チップ等の電子部品をプリント基板にハンダ付けする場合、特許文献1や特許文献2等に開示されているようなハンダ供給装置が使用されている。このハンダ供給装置は、線状ハンダが巻かれたハンダリールを着脱自在に装着するためのリール装着部を有している。このリール装着部は、片持梁状に支持されたシャフトにハンダリールを回転自在に装着し、このハンダリールから線状ハンダを繰り出してハンダ付け部位に供給するものである。
特許文献1に記載された第1のハンダ供給装置のリール装着部においては、シャフトに装着されたハンダリール(ボビン)をシャフトから脱落しないように支持させるため、ロック螺子を使用し、このロック螺子を、シャフトの先端部に形成した雄螺子部に螺着するようにしている。このため、ハンダリールをシャフトに装着したりシャフトから取り外したりする場合に、ロック螺子を回転させてシャフトに螺着したりシャフトから取り外したりする必要があり、比較的手間を必要とする。
一方、特許文献2に記載された第2のハンダ供給装置のリール装着部においては、ハンダリールの支持のため、ロック螺子の代わりに、回転操作をすることなくシャフトに対して着脱することができるクランプ部材を使用している。このクランプ部材は、シャフトが貫通する中心孔を備えたロックリングと、このロックリングを傾斜させるロックばねとを有していて、ロックリングがロックばねに押されて傾斜すると、中心孔の孔縁がシャフトの外周に係止するため、このロックリングを介してクランプ部材がシャフトに固定され、ロックリングをロックばねに抗して起立させる(非傾斜状態にする)と、中心孔の孔縁がシャフトに対して非係止状態になるため、クランプ部材をシャフトから取り外すことができる。このため、このリール装着部は、ハンダリールの着脱を簡単かつ迅速に行うことができるという利点を有するものである。
しかし、この第2のハンダ供給装置のリール装着部は、ハンダ付け作業時に振動や衝撃等の外力が加わった場合に、ロックリングがシャフトに対して位置ずれを起こし、クランプ部材によるハンダリールの支持状態が不安定になることも考えられる。
このため、リール装着部に振動や衝撃等の外力が加わった場合でも、ハンダリールの支持状態が不安定にならないようにすることが要求されている。
特開2008-12547号公報 特開2014-166643号公報
本発明の技術的課題は、線状ハンダ供給装置のリール装着部を、振動や衝撃等の外力が加わった場合でもハンダリールを安定的に支持することができるようにすることにある。
課題を解決するため、本発明の線状ハンダ供給装置は、線状ハンダが巻かれたハンダリールを回転自在且つ取り外し可能なるように装着するリール装着部と、ハンダリールから線状ハンダを繰り出してハンダ付け部位に送り出すハンダ送り部とを有している。
そして、リール装着部は、ブラケットと、基端部をブラケットに片持ち梁状に支持されたシャフトと、シャフトに装着されたハンダリールの一端を回転自在に支持する中空の第1カラーと、ハンダリールの他端を回転自在に支持する中空の第2カラーとを有し、シャフトの外周には、フランジ状をした凸段部と、環状溝からなる凹段部とが形成されていて、凹段部は凸段部よりシャフトの先端側に位置しており、第1カラーは、シャフトの凸段部より基端側の位置に、回転自在且つ軸線方向に変位自在なるように嵌装され、カラーばねでシャフトの先端側に向けて付勢されており、第2カラーは、シャフトの凸段部より先端側のリール支持位置に、回転自在且つ着脱自在なるように嵌装され、凸段部とクランプ部材とによって両側から挟持されており、クランプ部材は、シャフトの凹段部に係止するロック位置と凹段部に係止しない非ロック位置とに変位可能なロックリングと、ロックリングをロック位置に向けて付勢するロックばねとを有し、ロックリングがロック位置にあるとき、クランプ部材はロックリングを介してシャフトに固定され、ロックリングが非ロック位置に変位すると、クランプ部材は第2カラーと共にシャフトから取り外し可能である。
本発明において、ロックリングは係止孔を有し、係止孔の内部をシャフトが貫通しており、ロックリングがロック位置にあるとき、ロックリングは凹段部内でシャフトに対して傾斜し、係止孔の内周縁が凹段部の端壁に係止し、ロックリングが非ロック位置にあるとき、ロックリングはシャフトに対して非傾斜状態になり、係止孔の内周縁が凹段部の端壁から外れる。
本発明において、第1カラーは、シャフトにハンダリールが装着されていないとき、先端が凸段部に当接することによってシャフトからの脱落が防止されることが望ましい。
本発明において、シャフトの基端部には、環状のばね座がシャフトの外周を取り囲むように設けられ、第1カラーの内部には、円形のばね収容孔が、第1カラーの基端面から第1カラーの長さ方向の途中の位置まで形成され、カラーばねは、ばね座とばね収容孔の孔底との間に圧縮状態に収容されていても良い。
本発明において、第1カラーは、カラーばねの伸縮により、第1カラーの先端がシャフトの凸段部に当接すると共にばね座がばね収容孔の大径部から抜け出す位置である最大前進位置と、第1カラーの先端がシャフトの凸段部から離間すると共にばね座が大径部内に嵌合する位置である最大後退位置との間で変位可能である。
本発明によれば、シャフトに凹段部を形成し、第2カラーを支持するクランプ部材のロックリングをこの凹段部に係止させるようにしたので、リール装着部に振動や衝撃等の外力が加わった場合でも、ロック部材の位置ずれが生じにくく、このため、クランプ部材をシャフトに確実に固定することができ、その結果、ハンダリールを確実且つ安定的に支持することが可能になる。
また、第1カラー及び第2カラーのうち第1カラーをシャフトに沿って変位自在としたことにより、第1カラーと第2カラーとの間隔が調整可能であるため、サイズの異なる各種のハンダリールに対応することができる。
本発明に係る線状ハンダ供給装置の一実施形態を示す側面図である。 図1の平面図である。 リール装着部の断面図である。 図3の分解図である。 第1カラーの最大前進位置を示す断面図である。 第1カラーの最大後退位置を示す断面図である。 図3の要部拡大図である。 図7のVIII-VIII線での断面図である。 図7のIX-IX線での断面図である。
図1及び図2には、本発明に係る線状ハンダ供給装置の一実施形態が示されている。この線状ハンダ供給装置は、例えばハンダ付けロボットに組み込まれ、半導体チップ等の電子部品をプリント基板上に自動的にハンダ付けする場合などに、各ハンダ付け部位に向けて線状ハンダを自動的に供給するために使用される。
線状ハンダ供給装置は、リール装着部1とハンダ送り部2とを有している。リール装着部1は、線状ハンダ3が巻かれたハンダリール4を装着するための部分であり、ハンダ送り部2は、リール装着部1に装着されたハンダリール4から線状ハンダ3を必要長さずつ繰り出し、移送路5に沿ってハンダ付け部位に送り出すための部分である。
ハンダリール4は、内部を中心孔4aが軸線L方向に貫通する円筒形の巻芯6と、この巻芯6の軸線L方向の一端及び他端にそれぞれ設けられた円環形の端板6aとからなっていて、巻芯6の外周に線状ハンダ3が螺旋状かつ多重に巻き付けられている。
リール装着部1は、ハンダ送り部2のハウジング7から延出するブラケット8を有している。このブラケット8は、基端部をハンダ送り部2のハウジング7にねじ9で固定されていて、先端部が自由端となっており、この先端部の側面に、円柱形をしたシャフト10の基端部の雄螺子部11がナット12a,12bで固定されることにより、このシャフト10が片持梁状に支持されている。
図3-図7も参照して、シャフト10の外周には、フランジ状をした凸段部13が、シャフト10の長さ方向の中間点よりやや先端寄りの位置に形成され、この凸段部13によってシャフト10が、凸段部13よりシャフト10の基端側に位置する第1部分10aと、凸段部13よりシャフト10の先端側に位置する第2部分10bとに区画されている。第2部分10bの外径D2は、第1部分10aの外径D1より大きいが、凸段部13の外径D3よりは小さい。そして、第2部分10bの先端部寄りの位置に、環状溝からなる凹段部14が形成されている。この凹段部14の深さは、例えば1mm以下といったように浅いため、凹段部14内でのシャフト10の外径D4は、第2部分10bの外径D2より小さいが、第1部分10aの外径D1よりは大きい。しかし、凹段部14の深さは1mmより大きくても構わない。
また、第2部分10bの外径D2は第1部分10aの外径D1と同径であっても良く、この場合、凹段部14内でのシャフト10の外径D4は、第1部分10aの外径D1より小さくなる。
また、凹段部14の左右の端壁14a,14bは、軸線Lに対して垂直をなしていても良いが、図示したように次第に外開きをなすように傾斜していても構わない。
シャフト10には、ハンダリール4が、中心孔4aの内部をシャフト10が貫通するように装着され、このハンダリール4の軸線L方向の一端及び他端が、シャフト10の外周に嵌装された第1カラー17及び第2カラー18で回転自在に支持されている。
第1カラー17は、次第に先細りをなす先端部以外は一定の外径を有する細長い円柱部17aと、円柱部17aの基端部に連なる円錐部17bとを有する筒状の部材であって、シャフト10の第1部分10aに、円柱部17aの先端をシャフト10の先端側(凸段部13側)に向けた姿勢で、軸線L方向に変位自在なるように嵌装されている。このとき、円柱部17aの外径は、ハンダリール4の中心孔4aの内径より十分に小さいため、この円柱部17aは、中心孔4a内に余裕を持って嵌合しており、一方、円錐部17bの大径端側の外径は、円柱部17aの外径及び中心孔4aの内径よりより大きいため、この円錐部17bの小径端側(円柱部17aに連なる側)の一部は、ハンダリール4の中心孔4a内に嵌合して中心孔4aの内周縁に当接している。
また、第1カラー17の内部には、円形のばね収容孔20が、第1カラー17の基端面から、軸線Lに沿って第1カラー17の長さの1/2を超える位置まで延在するように形成され、シャフト10の基端部に取り付けられた環状のばね座21と、ばね収容孔20の孔底との間に、コイルばねからなるカラーばね22が圧縮状態に収容され、このカラーばね22によって第1カラー17が、シャフト10の先端側に向けて常時付勢されている。
更に、ばね収容孔20の開口端には、内径がばね座21の外径より大きく且つ軸線L方向長さがばね座21の軸線L方向長さと同等かそれより少し短い大径部20aが形成されている。
これによって第1カラー17は、カラーばね22の伸縮により、図5に示す最大前進位置と図6に示す最大後退位置との間で変位可能である。最大前進位置は、カラーばね22の伸長により、第1カラー17の先端がシャフト10の凸段部13に当接すると共に、ばね座21がばね収容孔20の大径部20aから完全に抜け出す位置であり、最大後退位置は、カラーばね22の短縮により、第1カラー17の先端が凸段部13から離れると共に、ばね座21が大径部20a内に嵌合して大径部20aの底壁に当接する位置である。
このように、第1カラー17がシャフト10に沿って変位自在であることにより、第1カラー17と第2カラー18との間隔が調整可能であるため、軸線L方向の長さの異なる各種のハンダリール4に対応することができる。
一方、第2カラー18は、円筒部18aと円錐部18bとを有する筒状の部材であって、凸段部13よりもシャフト10の先端側の部分即ち第2部分10bに、円錐部18bをシャフト10の基端側(凸段部13側)に向けた姿勢で、回転自在且つ着脱自在なるように嵌装され、円錐部18bの先端が凸段部13に当接するリール支持位置に、シャフト10の第2部分10bに嵌着されたクランプ部材23によってシャフト10の先端側から保持された状態に取り付けられている。換言すれば、第2カラー18は、リール支持位置に、凸段部13とクランプ部材23とによって両側から挟持された状態で取り付けられているということができる。
第2カラー18の円錐部18bにおける小径端側(先端側)の一部は、ハンダリール4の中心孔4a内に嵌合して中心孔4aの内周縁に当接している。
このようにして第1カラー17及び第2カラー18は、円錐部17b及び18bの一部がハンダリール4の一端及び他端においてそれぞれ中心孔4a内に嵌合することにより、中心孔4aの内径とシャフト10の外径との径差を補った状態で、ハンダリール4をシャフト10に対して同心状に支持するものである。
クランプ部材23は、シャフト10の第2部分10bが挿通する挿通孔24を中心に備えた筒状の部材であって、シャフト10の基端側を向く小径部23aと、シャフト10の先端側を向く大径部23bとを有している。大径部23bの外径は小径部23aの外径より大きい。そして、小径部23aは、第2カラー18に相対的に回転自在なるように連結され、一方、大径部23bには収容室25が形成され、収容室25の内部に、シャフト10に係止したりシャフト10から離脱したりするロックリング26が内蔵されている。
ロックリング26は、シャフト10の第2部分10bが貫通する係止孔27を有し、係止孔27の内径は、第2部分10bの外径D2より僅かに大きい。
そして、凹段部14の内部でロックリング26がシャフト10に対して傾斜(図7の実線状態)すると、係止孔27の孔縁が凹段部14の端壁14aに係止するため、ロックリング26を介してクランプ部材23がシャフト10に固定される。従って、この位置がロックリング26のロック位置である。
また、ロックリング26が非傾斜状態に起立(図7の鎖線状態)して係止孔27がシャフト10と同心状になると、ロックリング26のシャフト10に対する係止が解除され、クランプ部材23はシャフト10から取り外すことができるようになる。従って、この位置がロックリング26の非ロック位置である。
ロックリング26をロック位置に傾斜させるため、クランプ部材23に形成されたボルト取付孔28には、ストッパボルト29が収容室25内に突出するように取り付けられ、このストッパボルト29の先端が、ロックリング26の外周端寄りの位置でロックリング26の前面26aに当接し、ロックリング26の背面26b側には、シャフト10を挟んで対称をなす位置に、一対のロックばね30,30がロックリング26の背面26bと収容室25の室壁25aとの間に介設されている。そして、ロックばね30,30がロックリング26を前面26a側に向けて押すことにより、ロックリング26が、ストッパボルト29を支点として図7に実線で示す方向に傾斜する。
ロックばね30,30はコイルばねからなっていて、このコイルばねが、ロックリング26と室壁25aとの間に圧縮状態に配設されている。
また、ロックリング26を非ロック位置に起立させるため、図1及び図8から明らかなように、ロックリング26には、ロックばね30,30が当接する位置より外周端寄りの位置に、左右一対の操作部26c,26cが形成され、この操作部26c,26cが、クランプ部材23の左右両側面にそれぞれ形成された開口31,31を通じて外部に露出している。開口31,31は、クランプ部材23の側面の一部を凹状に窪ませた部分に形成されている。そして、操作部26c,26cを指でロックばね30,30の付勢力に抗する方向に押圧操作することにより、ロックリング26を図7に鎖線で示すように起立させることができる。
更に、クランプ部材23を第2カラー18に連結するため、図7及び図9から明らかなように、クランプ部材23の小径部23aは、第2カラー18に形成された円形の連結孔34内に嵌合され、小径部23aの外周に、環状をした係止溝35が小径部23aを取り巻くように形成されると共に、第2カラー18の円筒部18aにおける直径方向の相対する位置に、互いに平行する一対のピン取付孔36,36が係止溝35に接するように形成され、このピン取付孔36,36内に係止ピン37,37が、係止溝35の一部に係止した状態に挿入されている。これにより、第2カラー18とクランプ部材23とは、シャフト10の軸線Lを中心にして相対的に回転自在であるが、軸線L方向には相互に固定的であるように連結されている。
係止ピン37は、金属薄板を円筒状に巻いて形成した中空のスプリングピンであって、側面に波形の開口を有し、外径をピン取付孔36の孔径よりより僅かに大きく形成されており、係止ピン37がピン取付孔36内に弾力的に圧入されている。しかし、この係止ピン37は、中実ピンであっても良い。
このように構成されたリール装着部1にハンダリール4を装着するときは、図4に示すように、クランプ部材23と第2カラー18とをシャフト10から取り外した状態で、ハンダリール4を第1カラー17の円柱部17aに嵌装し、そのあと、クランプ部材23と第2カラー18とをシャフト10の先端部(第2部分10b)に嵌装し、図3に示すように、第2カラー18の先端がシャフト10の凸段部13に当接するリール支持位置まで第2カラー18及びクランプ部材23を前進させる。そうすると、図7からも明らかなように、ロックリング26が凹段部14内でシャフト10に対して傾斜し、係止孔27の孔縁が凹段部14の端壁14aに係止するため、このロックリング26を介してクランプ部材23がシャフト10に固定され、それによって第2カラー18が、クランプ部材23とシャフト10の凸段部13とによって両側から挟持された状態でリール支持位置に保持される。
このようにして、ハンダリール4の一端は、カラーばね22で付勢された第1カラー17にによって弾力的に支持され、ハンダリール4の他端は、ハンダ支持位置に保持された第2カラー18によってシャフト10上の定位置で支持される。
このとき、クランプ部材23においては、ロックリング26が凹段部14内でシャフト10に対して傾斜することにより、係止孔27の孔縁が、凹段部14の端壁14aに係止するため、シャフト10に凹段部14が形成されていない場合に比べてシャフト10に対するロックリング26の係止がより確実になる。その結果、ハンダ付け作業時にリール装着部1に振動や衝撃等の外力が加わった場合でも、ロックリング26即ちクランプ部材23のシャフト10に対する位置ずれが生じないため、ハンダリール4の支持がより確実且つ安定的なものになる。
ハンダリール4を交換等のために取り外すときは、ロックリング26の操作部26c,26cを指で操作してロックリング26をロックばね30,30に抗して図7に鎖線で示すように起立させると共に、係止孔27をシャフト10と同心状にすることにより、シャフト10に対するロックリング26の係止を解除し、その状態でクランプ部材23をシャフト10に沿って移動させることにより、クランプ部材23を第2カラー18と共にシャフト10からから取り外す。そして、ハンダリール4を新しいものと交換したあと、回転カラー及びクランプ部材23を、再び前述したようにしてシャフト10に取り付ければ良い。
この場合、第1カラー17は、凸段部13に係止することによってシャフト10に装着されたままであるため、ハンダリール4の交換時にこの第1カラー17やカラーばね22等がシャフト10から抜け落ちることがなく、このため、交換作業を容易に行うことができる。
また、第1カラー17はシャフト10の軸線L方向に変位自在、即ち位置調整自在であるため、軸線L方向長さの異なる各種のハンダリール4に対応することができる。
なお、図示した実施形態においては、第2カラー18が係止ピン37,37によってクランプ部材23に連結されているが、第2カラー18は必ずしもクランプ部材23に連結されていなくても良い。
一方、ハンダ送り部2は、ハウジング7の上面に、移送路5の入口側と出口側とに位置するようにハンダ導入部材40とハンダ導出部材41とが設けられる共に、ハンダ導入部材40の中心孔に通じる中心孔を内部に備えた先細り状の入口ノズル42と、ハンダ導出部材41の中心孔に通じる中心孔を内部に備えた先細り状の出口ノズル43とが、先細り状をした端部同士を互いに向かい合わせにした状態で移送路5に沿って配設されている。そして、ハンダリール4から繰り出された線状ハンダ3がハンダ導入部材40から入口ノズル42に導入され、出口ノズル43からハンダ導出部材41を経てハンダ付け部位に向けて送り出される。
入口ノズル42と出口ノズル43との間のスペースには、移送路5を挟んで相対する位置に、溝切りローラ44とガイドローラ45とが、移送路5と直交しかつ互いに平行するローラ軸線を中心に回転自在に配設されている。
溝切りローラ44は、中心部にフラックスが充填されている線状ハンダ3の側面に溝を切る機能と、線状ハンダ3をハンダ付けのタイミングに合わせてハンダ鏝の鏝先に対して必要量ずつ前進させたり後退させたりする機能とを有するもので、ハウジング7の内部の電動モータ(不図示)に連結されて正逆方向に駆動回転される。電動モータはステッピングモータである。
このため、溝切りローラ44には、外側に向けて鋭く尖った刃先を全周に連続して有するリング状の溝切刃46と、歯車の歯のように間欠的に形成された多数の爪を外周に有するリング状の送り刃47とが、溝切りローラ44の軸線方向に重ねて配設され、送り刃47が、線状ハンダ3の側面に食い込んで線状ハンダ3を必要量だけ前進させたり後退させたりし、溝切刃46が、線状ハンダ3の前進時に線状ハンダ3の側面にフラックス充填領域まで達する溝を連続して切り込むようになっている。
このようにして線状ハンダ3に溝を切ると、ハンダ付け時にフラックスがハンダ鏝に加熱されて急激に気化しても、フラックスは溝から蒸散するため、爆発現象を生じることがない。
一方、ガイドローラ45は、外周に線状ハンダ3が嵌合するV字状のガイド溝45aを有し、溝切りローラ44による線状ハンダ3の前進及び後退時に、線状ハンダ3に追随して正逆方向に従動回転するようになっている。
しかし、ハンダ送り部2の構成はこのようなものに限定されず、線状ハンダ3の側面に溝を切り込むように構成されていなくても構わない。
1 リール装着部
2 ハンダ送り部
3 線状ハンダ
4 ハンダリール
8 ブラケット
10 シャフト
13 凸段部
14 凹段部
14a 端壁
17 第1カラー
18 第2カラー
20 ばね収容孔
20a 大径部
21 ばね座
22 カラーばね
23 クランプ部材
26 ロックリング
27 係止孔
30 ロックばね
L 軸線

Claims (5)

  1. 線状ハンダが巻かれたハンダリールを回転自在且つ取り外し可能なるように装着するリール装着部と、ハンダリールから線状ハンダを繰り出してハンダ付け部位に送り出すハンダ送り部とを有し、
    リール装着部は、ブラケットと、基端部をブラケットに片持ち梁状に支持されたシャフトと、シャフトに装着されたハンダリールの一端を回転自在に支持する中空の第1カラーと、ハンダリールの他端を回転自在に支持する中空の第2カラーとを有し、
    シャフトの外周には、フランジ状をした凸段部と、環状溝からなる凹段部とが形成されていて、凹段部は凸段部よりシャフトの先端側に位置しており、
    第1カラーは、シャフトの凸段部より基端側の位置に、回転自在且つ軸線方向に変位自在なるように嵌装され、カラーばねでシャフトの先端側に向けて付勢されており、
    第2カラーは、シャフトの凸段部より先端側のリール支持位置に、回転自在且つ着脱自在なるように嵌装され、凸段部とクランプ部材とによって両側から挟持されており、
    クランプ部材は、シャフトの凹段部に係止するロック位置と凹段部に係止しない非ロック位置とに変位可能なロックリングと、ロックリングをロック位置に向けて付勢するロックばねとを有し、ロックリングがロック位置にあるとき、クランプ部材はロックリングを介してシャフトに固定され、ロックリングが非ロック位置に変位すると、クランプ部材は第2カラーと共にシャフトから取り外し可能である、
    ことを特徴とする線状ハンダ供給装置。
  2. ロックリングは係止孔を有し、係止孔の内部をシャフトが貫通しており、
    ロックリングがロック位置にあるとき、ロックリングは凹段部内でシャフトに対して傾斜し、係止孔の内周縁が凹段部の端壁に係止し、
    ロックリングが非ロック位置にあるとき、ロックリングはシャフトに対して非傾斜状態になり、係止孔の内周縁が凹段部の端壁から外れる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の線状ハンダ供給装置。
  3. 第1カラーは、シャフトにハンダリールが装着されていないとき、先端が凸段部に当接することによってシャフトからの脱落が防止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の線状ハンダ供給装置。
  4. シャフトの基端部には、環状のばね座がシャフトの外周を取り囲むように設けられ、
    第1カラーの内部には、円形のばね収容孔が、第1カラーの基端面から第1カラーの長さ方向の途中の位置まで形成され、
    カラーばねは、ばね座とばね収容孔の孔底との間に圧縮状態に収容されている、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の線状ハンダ供給装置。
  5. ばね収容孔の開口端には、内径がばね座の外径より大きい大径部が形成され、
    第1カラーは、カラーばねの伸縮により、第1カラーの先端がシャフトの凸段部に当接すると共にばね座がばね収容孔の大径部から抜け出す位置である最大前進位置と、第1カラーの先端がシャフトの凸段部から離間すると共にばね座が大径部内に嵌合する位置である最大後退位置との間で変位可能である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の線状ハンダ供給装置。
JP2020109037A 2020-06-24 2020-06-24 線状ハンダ供給装置 Active JP7445301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020109037A JP7445301B2 (ja) 2020-06-24 2020-06-24 線状ハンダ供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020109037A JP7445301B2 (ja) 2020-06-24 2020-06-24 線状ハンダ供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022006670A JP2022006670A (ja) 2022-01-13
JP7445301B2 true JP7445301B2 (ja) 2024-03-07

Family

ID=80110541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020109037A Active JP7445301B2 (ja) 2020-06-24 2020-06-24 線状ハンダ供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7445301B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012663A2 (en) 2006-07-28 2008-01-31 Meta System - S.P.A. Air soldering unit
JP2014166643A (ja) 2013-02-28 2014-09-11 Japan Unix Co Ltd 線状はんだ供給装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012663A2 (en) 2006-07-28 2008-01-31 Meta System - S.P.A. Air soldering unit
JP2014166643A (ja) 2013-02-28 2014-09-11 Japan Unix Co Ltd 線状はんだ供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022006670A (ja) 2022-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10574040B2 (en) Cable stripper having an adjustable bushing
US5806859A (en) Self-contained collet adaptor
JP5272002B2 (ja) クイック・アジャスト・ドローロッド位置決めナット
US6270086B1 (en) Collet actuator for tool holder
WO2020226060A1 (ja) 部材交換装置
JP7445301B2 (ja) 線状ハンダ供給装置
US8523190B2 (en) Apparatus to secure a cylindrical object for laser processing
JP3710714B2 (ja) 回転工具のビット取り付け装置
US9138811B2 (en) Method and apparatus for lathe tool alignment
JP2006263828A (ja) 切削工具
JP2006297466A (ja) パンチ金型
JP5956366B2 (ja) 線状はんだ供給装置
TW557240B (en) Tapping unit
US20200384545A1 (en) Clamping chuck with inclined slides
JPH06507844A (ja) 各種のホルダに適用し得るフライス切削工具用の固定装置
JP4273377B2 (ja) ドリルチャック及びチャック装置
JP6735211B2 (ja) センタ装置
JP2001054832A (ja) 工具保持具
KR20240117526A (ko) 플레어 형성 공구
JP7178611B2 (ja) 溶接用チップ
JP2019190578A (ja) ネジ脱落防止機構
JP3710149B2 (ja) 工具取付台
JP4522108B2 (ja) コレットチャック装置
JP4793007B2 (ja) 金属缶製造装置
JP2003170324A (ja) 自動工具交換機の工具位置決め構造及び工具位置決め方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7445301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150