JP7445301B2 - 線状ハンダ供給装置 - Google Patents
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Description
このため、リール装着部に振動や衝撃等の外力が加わった場合でも、ハンダリールの支持状態が不安定にならないようにすることが要求されている。
そして、リール装着部は、ブラケットと、基端部をブラケットに片持ち梁状に支持されたシャフトと、シャフトに装着されたハンダリールの一端を回転自在に支持する中空の第1カラーと、ハンダリールの他端を回転自在に支持する中空の第2カラーとを有し、シャフトの外周には、フランジ状をした凸段部と、環状溝からなる凹段部とが形成されていて、凹段部は凸段部よりシャフトの先端側に位置しており、第1カラーは、シャフトの凸段部より基端側の位置に、回転自在且つ軸線方向に変位自在なるように嵌装され、カラーばねでシャフトの先端側に向けて付勢されており、第2カラーは、シャフトの凸段部より先端側のリール支持位置に、回転自在且つ着脱自在なるように嵌装され、凸段部とクランプ部材とによって両側から挟持されており、クランプ部材は、シャフトの凹段部に係止するロック位置と凹段部に係止しない非ロック位置とに変位可能なロックリングと、ロックリングをロック位置に向けて付勢するロックばねとを有し、ロックリングがロック位置にあるとき、クランプ部材はロックリングを介してシャフトに固定され、ロックリングが非ロック位置に変位すると、クランプ部材は第2カラーと共にシャフトから取り外し可能である。
また、第1カラー及び第2カラーのうち第1カラーをシャフトに沿って変位自在としたことにより、第1カラーと第2カラーとの間隔が調整可能であるため、サイズの異なる各種のハンダリールに対応することができる。
また、第2部分10bの外径D2は第1部分10aの外径D1と同径であっても良く、この場合、凹段部14内でのシャフト10の外径D4は、第1部分10aの外径D1より小さくなる。
更に、ばね収容孔20の開口端には、内径がばね座21の外径より大きく且つ軸線L方向長さがばね座21の軸線L方向長さと同等かそれより少し短い大径部20aが形成されている。
このように、第1カラー17がシャフト10に沿って変位自在であることにより、第1カラー17と第2カラー18との間隔が調整可能であるため、軸線L方向の長さの異なる各種のハンダリール4に対応することができる。
このようにして第1カラー17及び第2カラー18は、円錐部17b及び18bの一部がハンダリール4の一端及び他端においてそれぞれ中心孔4a内に嵌合することにより、中心孔4aの内径とシャフト10の外径との径差を補った状態で、ハンダリール4をシャフト10に対して同心状に支持するものである。
そして、凹段部14の内部でロックリング26がシャフト10に対して傾斜(図7の実線状態)すると、係止孔27の孔縁が凹段部14の端壁14aに係止するため、ロックリング26を介してクランプ部材23がシャフト10に固定される。従って、この位置がロックリング26のロック位置である。
また、ロックリング26が非傾斜状態に起立(図7の鎖線状態)して係止孔27がシャフト10と同心状になると、ロックリング26のシャフト10に対する係止が解除され、クランプ部材23はシャフト10から取り外すことができるようになる。従って、この位置がロックリング26の非ロック位置である。
ロックばね30,30はコイルばねからなっていて、このコイルばねが、ロックリング26と室壁25aとの間に圧縮状態に配設されている。
また、第1カラー17はシャフト10の軸線L方向に変位自在、即ち位置調整自在であるため、軸線L方向長さの異なる各種のハンダリール4に対応することができる。
溝切りローラ44は、中心部にフラックスが充填されている線状ハンダ3の側面に溝を切る機能と、線状ハンダ3をハンダ付けのタイミングに合わせてハンダ鏝の鏝先に対して必要量ずつ前進させたり後退させたりする機能とを有するもので、ハウジング7の内部の電動モータ(不図示)に連結されて正逆方向に駆動回転される。電動モータはステッピングモータである。
このようにして線状ハンダ3に溝を切ると、ハンダ付け時にフラックスがハンダ鏝に加熱されて急激に気化しても、フラックスは溝から蒸散するため、爆発現象を生じることがない。
しかし、ハンダ送り部2の構成はこのようなものに限定されず、線状ハンダ3の側面に溝を切り込むように構成されていなくても構わない。
2 ハンダ送り部
3 線状ハンダ
4 ハンダリール
8 ブラケット
10 シャフト
13 凸段部
14 凹段部
14a 端壁
17 第1カラー
18 第2カラー
20 ばね収容孔
20a 大径部
21 ばね座
22 カラーばね
23 クランプ部材
26 ロックリング
27 係止孔
30 ロックばね
L 軸線
Claims (5)
- 線状ハンダが巻かれたハンダリールを回転自在且つ取り外し可能なるように装着するリール装着部と、ハンダリールから線状ハンダを繰り出してハンダ付け部位に送り出すハンダ送り部とを有し、
リール装着部は、ブラケットと、基端部をブラケットに片持ち梁状に支持されたシャフトと、シャフトに装着されたハンダリールの一端を回転自在に支持する中空の第1カラーと、ハンダリールの他端を回転自在に支持する中空の第2カラーとを有し、
シャフトの外周には、フランジ状をした凸段部と、環状溝からなる凹段部とが形成されていて、凹段部は凸段部よりシャフトの先端側に位置しており、
第1カラーは、シャフトの凸段部より基端側の位置に、回転自在且つ軸線方向に変位自在なるように嵌装され、カラーばねでシャフトの先端側に向けて付勢されており、
第2カラーは、シャフトの凸段部より先端側のリール支持位置に、回転自在且つ着脱自在なるように嵌装され、凸段部とクランプ部材とによって両側から挟持されており、
クランプ部材は、シャフトの凹段部に係止するロック位置と凹段部に係止しない非ロック位置とに変位可能なロックリングと、ロックリングをロック位置に向けて付勢するロックばねとを有し、ロックリングがロック位置にあるとき、クランプ部材はロックリングを介してシャフトに固定され、ロックリングが非ロック位置に変位すると、クランプ部材は第2カラーと共にシャフトから取り外し可能である、
ことを特徴とする線状ハンダ供給装置。 - ロックリングは係止孔を有し、係止孔の内部をシャフトが貫通しており、
ロックリングがロック位置にあるとき、ロックリングは凹段部内でシャフトに対して傾斜し、係止孔の内周縁が凹段部の端壁に係止し、
ロックリングが非ロック位置にあるとき、ロックリングはシャフトに対して非傾斜状態になり、係止孔の内周縁が凹段部の端壁から外れる、
ことを特徴とする請求項1に記載の線状ハンダ供給装置。 - 第1カラーは、シャフトにハンダリールが装着されていないとき、先端が凸段部に当接することによってシャフトからの脱落が防止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の線状ハンダ供給装置。
- シャフトの基端部には、環状のばね座がシャフトの外周を取り囲むように設けられ、
第1カラーの内部には、円形のばね収容孔が、第1カラーの基端面から第1カラーの長さ方向の途中の位置まで形成され、
カラーばねは、ばね座とばね収容孔の孔底との間に圧縮状態に収容されている、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の線状ハンダ供給装置。 - ばね収容孔の開口端には、内径がばね座の外径より大きい大径部が形成され、
第1カラーは、カラーばねの伸縮により、第1カラーの先端がシャフトの凸段部に当接すると共にばね座がばね収容孔の大径部から抜け出す位置である最大前進位置と、第1カラーの先端がシャフトの凸段部から離間すると共にばね座が大径部内に嵌合する位置である最大後退位置との間で変位可能である、
ことを特徴とする請求項4に記載の線状ハンダ供給装置。
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