JP7443786B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法プログラムおよび情報処理システムに関する。
従来、画像形成装置等の情報処理装置にインストールされたアプリケーションは、当該アプリケーションに関するプログラムファイルおよびデータファイル等のデータ群(以下、アプリデータと称する場合がある)の最新バージョンを外部の装置から導入することにより、更新または再インストールが行われる。
このようなアプリケーションを更新する技術として、フラッシュメモリを備えた電子機器において、フラッシュメモリに格納されたアプリケーションプログラムを更新する手法が開示されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載されたアプリケーションの更新方法では、電子機器の内部に格納したアプリケーションのデータを更新することができない場合があり、さらに、インストールしていないアプリケーションのデータを格納している状態では、当該アプリケーションについて不要なインストールが実行されてしまう可能性があるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、アプリケーションのデータが更新されないこと、および不要なインストールが実行されてしまうことを抑制することができる情報処理装置、情報処理方法プログラムおよび情報処理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、アプリケーションのインストールに用いるアプリデータを格納する第1記憶部と、前記第1記憶部にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むアプリファイルを記憶する第2記憶部と、外部装置から第1アプリデータを取得する取得部と、前記アプリファイルが示す第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されているか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定された場合、該第1記憶部において該第2アプリデータを前記取得部により取得された前記第1アプリデータで更新する更新部と、前記第1アプリデータに対応するアプリケーションと同じアプリケーションがインストールされているか否かを判定する第2判定部と、前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定され、かつ、前記第2判定部により前記同じアプリケーションがインストールされていないと判定された場合、前記第1アプリデータを用いたアプリケーションのインストールを行わないインストール部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、アプリケーションのデータが更新されないこと、および不要なインストールが実行されてしまうことを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る画像形成装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る画像形成装置のアプリケーションの更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る画像形成装置のアプリケーションの更新処理の実行前の画像形成装置におけるデータ構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る画像形成装置のアプリケーションの更新処理の実行後の画像形成装置におけるデータ構成の一例を示す図である。 図7は、従来のアプリケーションの更新処理の実行後の画像形成装置におけるデータ構成の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る画像形成装置のデータ領域およびインストール領域におけるデータ構成の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る画像形成装置のデータ領域およびインストール領域のデータ構成においてデータ領域のアプリデータが破損した状態を示す図である。 図10は、実施形態に係る画像形成装置のデータ領域、インストール領域およびシステム領域のデータ構成の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る画像形成装置の改善したアプリケーションの更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
また、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。また、ファームウェアとは、電子機器に組み込まれたハードウェアを制御するためのソフトウェアである。そして、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリおよびハードディスク等のハードウェアの管理、ならびにプロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
以下では、本発明に係る情報処理装置の一例として、MFP(Multifunction Peripheral:複合機)等の画像形成装置を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。例えば、本発明に係る情報処理装置は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、携帯電話等の情報処理装置、コンシューマ向け電子機器、オフィスまたは作業現場に設置される共有端末、産業機械、組み込み機械、または医療機器等であってもよい。なお、複合機(MFP)とは、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、およびファクス機能等の複数の異なる機能を有する装置である。
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システムの全体構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、画像形成装置10と、外部装置20と、を含む。画像形成装置10および外部装置20は、ネットワーク2を介してデータ通信が可能となっている。
画像形成装置10は、印刷ジョブに基づいて画像形成(印刷処理)を行うMFP等であり情報処理装置の一例である。また、画像形成装置10は、本実施形態において、アプリケーションのインストール(更新(アップデート)を含む)の対象となる情報処理装置(コンピュータの一例)である。
外部装置20は、画像形成装置10へ導入するためアプリケーションの最新バージョンを含むパッケージを有する装置である。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、画像形成装置10は、ユーザの操作を受け付ける操作部11と、スキャナ機能およびプリンタ機能等の各種の画像形成機能を実現する本体部12と、を備える。
操作部11および本体部12は、専用の通信路13を介して、相互に通信可能に接続されている。通信路13は、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることができるが、これに限定されるものではなく、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。本体部12は、操作部11で受け付けた操作に応じた動作を行う。また、本体部12は、外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
<操作部のハードウェア構成>
図2に示すように、操作部11は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、フラッシュメモリ904と、操作パネル905(入力部の一例)と、接続I/F906と、通信I/F907と、バス908と、を備えている。
CPU901は、操作部11の動作を統括的に制御する演算装置である。CPU901は、RAM903をワークエリア(作業領域)としてROM902またはフラッシュメモリ904等に格納されたプログラムを実行することにより、操作部11全体の動作を制御する。例えば、CPU901は、ユーザから受け付けた入力に応じた情報(画像)を操作パネル905に表示させる等の各種機能を実現する。
ROM902は、例えば、操作部11の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、および各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM903は、CPU901のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。フラッシュメモリ904は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。
操作パネル905は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報(例えば、受け付けた操作に応じた情報、画像形成装置10の動作状況を示す情報、および設定情報等)を表示する、入力機能および表示機能を有する装置である。操作パネル905は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)で構成される。なお、操作パネル905は、液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、タッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)の表示装置で構成されていてもよい。また、操作パネル905は、タッチパネル機能に加えてまたはこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部、またはランプ等の表示部を設けることもできる。
接続I/F906は、通信路13を介して、本体部12と通信するためのインターフェースである。
通信I/F907は、操作部11をネットワーク2に接続し、ネットワーク2に接続された外部装置との通信を行うためのネットワークインターフェースである。通信I/F907は、例えば、イーサネット(登録商標)に対応し、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
バス908は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した操作部11のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。
<本体のハードウェア構成>
図2に示すように、本体部12は、CPU911と、ROM912と、RAM913と、ストレージ914と、スキャナエンジン915と、プリンタエンジン916と、接続I/F917と、通信I/F918と、バス919と、を備えている。
CPU911は、本体部12の動作を統括的に制御する演算装置である。CPU911は、RAM913をワークエリア(作業領域)としてROM912またはストレージ914等に格納されたプログラムを実行することにより、本体部12全体の動作を制御する。例えば、CPU911は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、およびプリンタ機能等の各種機能を実現する。
ROM912は、例えば、本体部12の起動時に実行されるBIOS、および各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM913は、CPU911のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ストレージ914は、例えば、OS、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。ストレージ914は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等で構成される。
スキャナエンジン915は、画像形成機能のうち、原稿をスキャンして画像として読み取るスキャナ機能を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。プリンタエンジン916は、画像形成機能のうち、用紙等の印刷媒体への印刷を行うプリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。
接続I/F917は、通信路13を介して、操作部11と通信するためのインターフェースである。
通信I/F918は、本体部12をネットワーク2に接続し、ネットワーク2に接続された外部装置との通信を行うためのネットワークインターフェースである。通信I/F918は、例えば、イーサネットに対応し、TCP/IP等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
バス919は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した本体部12のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、印刷済みの印刷媒体を仕分けるフィニッシャ、または原稿を自動給送するADF(Auto Document Feeder:自動原稿給送装置)のような特定のオプションが含まれていてもよい。
(画像形成装置の機能ブロック構成)
図3は、実施形態に係る画像形成装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10の機能ブロックの構成について説明する。
図3に示す画像形成装置10は、画像形成装置10内にインストールされたアプリケーションを起動させることにより、アプリケーションに基づく機能を実行する。なお、本実施形態では画像形成装置10の操作部11に対するアプリケーションのインストール(更新(アップデート)を含む)を想定するものとする。また、画像形成装置10は、アプリケーションについて未インストールの状態で当該アプリケーションをインストールするためのアプリデータを内部に格納することができる。ここで、アプリデータとは、画像形成装置10にインストール可能なアプリケーションに関するプログラムおよびデータファイル等のデータ群をいうものとする。画像形成装置10のユーザは、例えば、所望のアプリケーションの利用を希望するタイミングで、操作パネル905への操作により、画像形成装置10内に予め格納されているアプリデータを用いて、アプリケーションをインストールすることができる。
画像形成装置10は、図3に示すように、外部装置20に格納されている、最新バージョンのアプリケーションをインストールするためのアプリデータADaを含むパッケージ201を導入することによって、アプリデータADaに基づきアプリケーションAP(更新対象アプリケーション)を更新したり、新たにアプリケーションをインストールすることができる。また、画像形成装置10は、パッケージ201を導入することによって、格納されているアプリデータAD(更新対象アプリデータ)を更新できる。以下、最新バージョンのアプリケーションをインストールするためのアプリデータを、最新バージョンのアプリデータと称する場合がある。
なお、本実施形態において、インストールとは、画像形成装置10内にインストールされていない新しいアプリケーションをインストールするクリーンインストール、および、画像形成装置10内に既にインストール済みの古いバージョンのアプリケーションに対して、新しいバージョンのアプリケーションを上書きして更新するアップデートを含むものとする。
図3に示すように、画像形成装置10は、取得部101と、第1判定部102と、第2判定部103と、アプリデータ更新部104(更新部)と、インストール部105と、システム領域106(第2記憶部の一例)と、データ領域107(第1記憶部の一例)と、インストール領域108と、を備える。なお、図3に示す外部装置20のパッケージ201に含まれるアプリデータADは、最新バージョンのアプリデータを想定しているが、データ領域107に格納されたアプリデータAD、およびインストール領域108にインストールされたアプリケーションAPは、それぞれ最新バージョンであるか旧バージョンであるかを問わず、単にそれぞれデータ領域107に格納されているアプリデータ、およびインストール領域108にインストールされたアプリケーションを示すものとする。
取得部101は、ネットワーク2を介して、外部装置20からパッケージ201の最新バージョンのアプリケーションをインストールするためのアプリデータADa(第1アプリデータ)を取得する機能部である。取得部101は、例えば、図2に示す操作部11のCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
第1判定部102は、システム領域106のアプリファイルAFを参照し、データ領域107に格納されている更新対象となるアプリデータADが、当該アプリファイルAFが示すアプリデータ(第2アプリデータ)と一致するか否かを判定する機能部である。さらに、第1判定部102は、データ領域107に格納されている更新対象となるアプリデータADが、パッケージ201のアプリデータADaと同じアプリケーションに対応するものであるか否かを判定する。ここで、同じアプリケーションとは、バージョンは異なってはいても同じ機能を発揮するアプリケーションを示すものとする。例えば、「アプリケーションAAA Ver1.0」および「アプリケーションAAA Ver.3.0」は、同じアプリケーションであると表現する。第1判定部102は、例えば、図2に示す操作部11のCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
第2判定部103は、更新対象となるアプリケーションAPがインストール領域108にインストールされているか否かを判定する機能部である。第2判定部103は、例えば、図2に示す操作部11のCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
アプリデータ更新部104は、データ領域107に格納されているアプリデータADを、最新バージョンのアプリデータであるアプリデータADaで更新する機能部である。アプリデータ更新部104は、例えば、図2に示す操作部11のCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
インストール部105は、データ領域107に格納されているアプリデータAD、または、パッケージ201に含まれるアプリデータADaを用いて、インストール領域108にアプリケーションをインストールする機能部である。インストール部105は、例えば、図2に示す操作部11のCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
システム領域106は、データ領域107にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むファイルであるアプリファイルAFを記憶する記憶領域である。システム領域106は、例えば、図2に示すRAM903またはフラッシュメモリ904によって実現される。
データ領域107は、アプリケーションをインストール領域108へインストールするためのアプリデータADを格納する記憶領域である。データ領域107は、図2に示すフラッシュメモリ904によって実現される。このデータ領域107に記憶されたアプリデータADは、画像形成装置10の内部(フラッシュメモリ904)に格納されているものの、インストール領域108にはまだインストールされていないアプリケーションをインストールするためのアプリデータである。アプリデータADは、ユーザまたは管理者の操作パネル905に対する操作等によって、インストール部105にいつでもアプリケーションとしてインストール領域108へインストールされることができる。
インストール領域108は、画像形成装置10にインストールされたアプリケーションAPを記憶する記憶領域である。インストール領域108は、図2に示すフラッシュメモリ904によって実現される。
外部装置20は、パッケージ201を記憶装置等に格納する装置である。パッケージ201は、画像形成装置10へ最新バージョンのアプリケーションをインストールするためのアプリデータADaを含むソフトウェアパッケージである。パッケージ201に含まれるアプリデータADaは、1のアプリデータに限定されるものではなく、複数のアプリデータであってもよい。この場合、複数のアプリデータは、特定の1のアプリケーションをインストールするためのアプリデータであってもよく、複数の各アプリケーションをそれぞれインストールするためのアプリデータであってもよく、またはどちらのアプリデータを含むものであってもよい。
なお、外部装置20は、ネットワーク2を介して画像形成装置10と通信可能な装置としたが、これに限定されるものではなく、例えば、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースを介してデータ通信可能な、CD(Conpact Disc)ドライブ装置、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ装置、またはフラッシュメモリ等の持ち運び可能な記憶装置であってもよい。この場合、これらの記憶装置が画像形成装置10の操作部11に読取り可能に接続されることによって、パッケージ201に含まれる最新のアプリデータADaを用いて、データ領域107に格納されたり、インストール領域108へアプリケーションとしてインストールされる。
また、図3では操作部11に対するアプリケーションのインストールを想定したものとしたが、これに限定されるものではなく、本体部12へのアプリケーションのインストールを想定したものであってもよい。
また、図3に示す取得部101、第1判定部102、第2判定部103、アプリデータ更新部104およびインストール部105のうち少なくともいずれかの機能部は、専用のハードウェア回路(集積回路等)によって実現されるものとしてもよい。
また、図3に示す画像形成装置10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示す画像形成装置10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3に示す画像形成装置10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(アプリケーションの更新処理の一例)
図4は、実施形態に係る画像形成装置のアプリケーションの更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、図4を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置10のアプリケーションの更新処理として、後述する図11に示す更新処理との比較例となる処理を説明する。画像形成装置10は、図1に示したように外部装置20がネットワーク2を介してデータ通信が可能となると、外部装置20のパッケージ201に含まれるアプリデータADaを用いてアプリケーションの更新処理が実行される。
<ステップS101>
画像形成装置10の取得部101は、ネットワーク2を介して、パッケージ201の最新バージョンのアプリケーションをインストールするためのアプリデータADaを取得する。そして、画像形成装置10の第1判定部102は、データ領域107にアプリデータ(更新対象アプリデータ)が格納されているか否かを判定する。さらに、第1判定部102は、データ領域107にアプリデータが格納されている場合、当該アプリデータが、取得部101により取得されたアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応するものか否かを判定する。同じアプリケーションに対応するものか否かについては、例えばデータ領域107のアプリデータの名称とアプリデータADaの名称とを比較する等により判定すればよい。
データ領域107にアプリデータ(更新対象アプリデータ)が格納されており、かつ、当該アプリデータがアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応するものである場合(ステップS101:Yes)、ステップS102へ移行する。一方、データ領域107にアプリデータが格納されてなく、または、データ領域107に格納されたアプリデータがアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応しない場合(ステップS101:No)、ステップS104へ移行する。
<ステップS102>
画像形成装置10のアプリデータ更新部104は、データ領域107に格納されているアプリデータ(例えば図3に示すアプリデータAD)(更新対象アプリデータ)を、取得部101により取得された最新バージョンのアプリデータADaで更新する。そして、ステップS103へ移行する。
<ステップS103>
画像形成装置10の第2判定部103は、更新対象となるアプリケーション(更新対象アプリケーション)がインストール領域108にインストールされているか否かを判定する。具体的には、第2判定部103は、取得部101により取得されたアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーション(上述のようにバージョンが異なる場合も含む)が、インストール領域108にインストールされているか否かを判定する。例えば、第2判定部103は、操作部11のOSからインストール済みのアプリケーションの情報を得て、その情報とアプリケーション名とに基づいて、判定することができる。更新対象アプリケーションがインストールされている場合(ステップS103:Yes)、ステップS104へ移行し、インストールされていない場合(ステップS103:No)、アプリケーションのインストールを実行せずに、アプリケーションの更新処理を終了する。
<ステップS104>
ステップS101において、データ領域107にアプリデータが格納されてなく、もしくは、データ領域107に格納されたアプリデータがアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応しないと判定された場合、または、ステップS103において、更新対象となるアプリケーション(更新対象アプリケーション)がインストール領域108にインストールされていると判定された場合、アプリデータ更新部104は、取得部101により取得されたアプリデータADaを用いて、インストール領域108に最新バージョンのアプリケーションをインストール(アップデート)する。そして、アプリケーションの更新処理を終了する。
(アプリケーションの更新処理の実行前後のデータ構成の具体例)
図5は、実施形態に係る画像形成装置のアプリケーションの更新処理の実行前の画像形成装置におけるデータ構成の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る画像形成装置のアプリケーションの更新処理の実行後の画像形成装置におけるデータ構成の一例を示す図である。図7は、従来のアプリケーションの更新処理の実行後の画像形成装置におけるデータ構成の一例を示す図である。図5~図7を参照しながら、図4で示したアプリケーションの更新処理の実行前後の画像形成装置10内のデータ構成の具体例について説明する。
図5に示すように、外部装置20のパッケージ201には、3種類の最新バージョンのアプリデータAD_A_New、AD_B_New、AD_C_Newが含まれているものとする。また、図5に示すように、アプリケーションの更新処理の実行前の状態では、画像形成装置10のデータ領域107には、旧バージョンのアプリデータAD_A_Old、アプリデータAD_B_Oldが格納されており、インストール領域108には、旧バージョンのアプリケーションAP_B_Oldがインストールされているものとする。すなわち、図5では、画像形成装置10への格納およびインストール状態が異なる3種類のアプリケーション(ここでは、アプリケーションA、B、Cと称するものとする)の例が示されている。例えば、アプリデータAD_B_New、アプリデータAD_B_OldおよびアプリケーションAP_B_Oldは、いずれもアプリケーションBに対応するものである。
図5に示すデータ構成の状態において、図4で上述したパッケージ201を用いたアプリケーションの更新処理が実行されると、画像形成装置10のデータ構成は、図6に示す状態となる。
まず、アプリケーションAについては、図5に示すアプリケーションの更新処理前には、データ領域107にアプリデータAD_A_Oldが格納され、かつ、インストール領域108にはアプリケーションとしてインストールされていない状態となっている。この状態でアプリケーションの更新処理が実行されると、図4において、ステップS101(Yes)→ステップS102→ステップS103(No)の順で進む。したがって、図6に示すように、第1判定部102による判断の結果、アプリデータ更新部104によってデータ領域107に格納されたアプリデータAD_A_Oldが、パッケージ201のアプリデータAD_A_Newで上書きされて更新され(図6の(1A))、かつ、アプリケーションA(アプリデータAD_A_Newに基づくアプリケーション)はインストールされない。
したがって、図6に示すように、アプリケーションAについての更新処理の結果、アプリケーションAをインストールせずに、データ領域107においてアプリデータAD_A_Newのみを更新できるので、未インストール状態で画像形成装置10内に格納されているアプリデータを更新でき、当該アプリデータに基づくアプリケーションの不要なインストールを抑制することができる。
次に、アプリケーションBについては、図5に示すアプリケーションの更新処理前には、データ領域107にアプリデータAD_B_Oldが格納され、かつ、インストール領域108にはアプリケーションAP_B_Oldがインストールされている状態となっている。この状態でアプリケーションの更新処理が実行されると、図4において、ステップS101(Yes)→ステップS102→ステップS103(Yes)→ステップS104の順で進む。したがって、図6に示すように、第1判定部102による判定の結果、アプリデータ更新部104によってデータ領域107に格納されたアプリデータAD_B_Oldが、パッケージ201のアプリデータAD_B_Newで上書きされて更新される(図6の(1B))。さらに、第2判定部103による判定の結果、インストール部105によって、アプリデータAD_B_Newに基づいて、アプリケーションAP_B_Oldから、最新バージョンのアプリケーションBであるアプリケーションAP_B_Newにアップデートされる(図6の(2B))。
したがって、図6に示すように、アプリケーションBについての更新処理の結果、データ領域107においてアプリデータAD_B_Newを更新し、かつ、当該アプリデータAD_B_Newに基づいて、インストール領域108でアプリケーションの更新(アップデート)も行うことができる。
そして、アプリケーションCについては、図5に示すアプリケーションの更新処理前には、データ領域107にはアプリケーションCに対応するアプリデータが格納されておらず、かつ、インストール領域108にもアプリケーションとしてインストールされていない状態となっている。この状態でアプリケーションの更新処理が実行されると、図4において、ステップS101(No)→ステップS104の順で進む。したがって、図6に示すように、第1判定部102による判定の結果、インストール部105によって、アプリデータAD_C_Newに基づいて、最新バージョンのアプリケーションCであるアプリケーションAP_C_Newがインストールされるが(図6の(1C))、パッケージ201のアプリデータAD_C_Newは、データ領域107に格納されない。
したがって、図6に示すように、アプリケーションCについての更新処理の結果、アプリデータAD_C_Newをデータ領域107に格納せずに、最新バージョンの当該アプリデータAD_C_Newに基づいてアプリケーションAP_C_Newのインストールを行うことができる。
次に、図7を参照しながら、従来のアプリケーションの更新処理、すなわち、図4に示した処理ではなく、パッケージ201のアプリファイルを用いて、すべてのアプリケーションを一斉にインストール行う処理について説明する。
アプリケーションA、Cは、図5に示すようにアプリケーションの更新処理前には、インストール領域108にインストールされていないので、従来のアプリケーションの更新処理によって、図7に示すように、パッケージ201の最新バージョンのアプリデータAD_A_New、AD_C_Newを用いて、インストール領域108に対して最新バージョンのアプリケーションAP_A_New、AP_C_Newのインストールが実行される。
アプリケーションBは、図5に示すようにアプリケーションの更新処理前には、インストール領域108に旧バージョンのアプリケーションAP_B_Newがインストールされているので、従来のアプリケーションの更新処理によって、図7に示すように、パッケージ201の最新バージョンのアプリデータAD_B_Newを用いて、インストール領域108に対して最新のバージョンのアプリケーションAP_B_Newにアップデートされる。
一方、データ領域107では、従来のアプリケーションの更新処理ではパッケージ201によるアプリデータの更新がなんら行われないので、図7に示すように、更新処理の後でも依然として旧バージョンのアプリデータAD_A_Old、AD_B_Oldが残っている。つまり、インストール領域108に最新バージョンのアプリケーションAP_A_New、AP_B_Newがインストールされているにもかかわらず、データ領域107に格納された旧バージョンのアプリデータAD_A_Old、AD_B_Oldによって、不要なアプリケーションのインストールが実行される可能性があり、また、旧バージョンのアプリデータAD_A_Old、AD_B_Oldを更新することもできない。また、データ領域107のアプリデータのバージョンと、インストール領域108のアプリケーションのバージョンとが異なるものになっている。
一方、図4に示したアプリケーションの更新処理を実行することによって、図7に示すようなデータ構成になることがなく、不要なアプリケーションのインストールが実行されることを抑制することができる。また、データ領域107に対してアプリデータの更新を行うこともできるので、アプリケーションの更新処理後のデータ領域107のアプリデータのバージョンと、インストール領域108のアプリケーションのバージョンとを同一にできる。
このような構成により、未インストール状態で画像形成装置10内(データ領域107内)に格納されているアプリデータを更新でき、旧バージョンのアプリデータに基づくアプリケーションの不要なインストールを抑制することができる。これにより、まだインストールされていない画像形成装置10内(データ領域107)に格納しているアプリデータを常に最新に保ち、必要に応じてインストール領域108に対してインストールできるようになるため、画像形成装置10のユーザまたは管理者の作業が簡略になり、利便性が向上する。
また、図4に示したアプリケーションの更新処理により、画像形成装置10内のアプリデータを任意に更新することが可能となるので、工場出荷時にインストール領域108にインストールせずに、アプリデータとして画像形成装置10内(データ領域107)に格納した状態で、リリースできるようになる。これによって、外部の記憶媒体を必要せずに、必要に応じてアプリケーションをインストールできるようになるため、利便性が向上する。
なお、図6では、パッケージ201に含まれる最新バージョンのアプリデータにより、データ領域107に格納された旧バージョンが更新され、当該最新バージョンのアプリデータを用いて、インストール領域108にインストールされている旧バージョンのアプリケーションが最新バージョンのアプリケーションにアップデートされる動作を示したが、これに限定されるものではない。例えば、更新されるアプリデータ、およびアップデートされるアプリケーションは、最新バージョンである必要はなく、少なくとも旧バージョンよりも新しいバージョンであればよい。また、更新されるアプリデータ、およびアップデートされるアプリケーションは、最新バージョンまたは新しいバージョンである必要もなく、データ領域107に格納されたアプリデータを旧バージョンのアプリデータで更新してもよく、インストール領域108にインストールされたアプリケーションを旧バージョンのアプリケーションにダウングレードするものとしてもよい。これによって、最新バージョンまたは新しいバージョンのアプリデータまたはアプリケーションに何らかの不具合が含まれる場合に、当該不具合のない旧バージョンのアプリデータまたはアプリケーションに戻すことによって、当該不具合に基づく影響を排除することができる。
ただし、データ領域107に格納されたアプリデータは、操作部11の物理的打撃または故障等によりデータ破損が発生し、または、工場出荷状態へ戻すファクトリーリセットによりアプリデータのデータ破損が発生する可能性がある。このようなアプリデータに対するデータ破損が生じて、アプリデータの読み出しが正常に行うことができなくなり、第1判定部102によるデータ領域107にアプリデータ(更新対象アプリデータ)が格納されているか否かの正常な判定が実行できず、データ破損が生じたアプリデータがデータ領域107に格納されていながら、インストール領域108へ最新バージョンのアプリケーションがインストールされてしまうという事態が発生し得る。このように、データ領域107にデータ破損を含むアプリデータが格納された状態で、インストール領域108に最新バージョンのアプリケーションがインストールされると、当該データ破損を含むアプリデータに基づいて、不適正(不要)なアプリケーションで更新されてしまうことが発生し得る。以下の図8~図11では、上記の事態の発生を抑制するための改善したアプリケーションの更新処理について説明する。
(改善したアプリケーションの更新処理)
図8は、実施形態に係る画像形成装置のデータ領域およびインストール領域におけるデータ構成の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る画像形成装置のデータ領域およびインストール領域のデータ構成においてデータ領域のアプリデータが破損した状態を示す図である。図10は、実施形態に係る画像形成装置のデータ領域、インストール領域およびシステム領域のデータ構成の一例を示す図である。図11は、実施形態に係る画像形成装置の改善したアプリケーションの更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8~図11を参照しながら、上述の図4に示したアプリケーションの更新処理に対して改善したアプリケーションの更新処理について説明する。
図8では、データ領域107に正常にアプリデータADが格納され、インストール領域108にアプリケーションAPがインストールされた状態を示している。例えば、図5に示すようにデータ領域107にアプリデータAD_B_Oldが格納され、インストール領域108にアプリケーションAP_B_Oldがインストールされた状態、および、図6に示すようにデータ領域107にアプリデータAD_B_Newが格納され、インストール領域108にアプリケーションAP_B_Newがインストールされた状態に対応する。
しかし、データ領域107に格納されたアプリデータは、操作部11の物理的打撃または故障等によりデータ破損が発生し、または、工場出荷状態へ戻すファクトリーリセットによりアプリデータのデータ破損が発生する可能性があり、図9に示すように、データ領域107にはデータ破損を含むアプリデータADを格納した状態が起こり得る。このようなアプリデータADに対するデータ破損が生じて、アプリデータADの読み出しが正常に行うことができなくなり、第1判定部102によるデータ領域107にアプリデータAD(更新対象アプリデータ)が格納されているか否かの正常な判定が実行できず、データ破損が生じたアプリデータADがデータ領域107に格納されていながら、インストール領域108へ最新バージョンのアプリケーションがインストールされてしまうという事態が発生し得る。このように、データ領域107にデータ破損を含むアプリデータADが格納された状態で、インストール領域108に最新バージョンのアプリケーションがインストールされると、当該データ破損を含むアプリデータADに基づいて、不適正(不要)なアプリケーションで更新されてしまうことが発生し得る。
そこで、図10に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、図3で上述したように、データ領域107にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むファイルであるアプリファイルAFを記憶するシステム領域106を有する。そして、第1判定部102は、システム領域106のアプリファイルAFを参照し、データ領域107に格納されている更新対象となるアプリデータADが、当該アプリファイルAFが示すアプリデータと一致するか否かを判定するものとする。このように、第1判定部102によりアプリファイルAFを用いた判定を行う動作を含む、改善したアプリケーションの更新処理の流れについて、図11を参照しながら説明する。
<ステップS11>
画像形成装置10の取得部101は、ネットワーク2を介して、パッケージ201の最新バージョンのアプリケーションをインストールするためのアプリデータADa(第1アプリデータ)を取得する。そして、画像形成装置10の第1判定部102は、システム領域106のアプリファイルAFを参照し、データ領域107に格納されている更新対象となるアプリデータADが、当該アプリファイルAFが示すアプリデータ(第2アプリデータ)と一致するか否かを判定する。すなわち、第1判定部102は、アプリファイルAFが示すアプリデータがデータ領域107に格納されているか否かを判定する。さらに、第1判定部102は、データ領域107に、アプリファイルAFが示すアプリデータが格納されている場合、当該アプリデータが、取得部101により取得されたアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応するものか否かを判定する。同じアプリケーションに対応するものか否かについては、例えば、アプリファイルAFが示すアプリデータの名称とアプリデータADaの名称とを比較する等により判定すればよい。
データ領域107にアプリファイルAFが示すアプリデータ(更新対象アプリデータ)が格納されており、かつ、当該アプリデータがアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応するものである場合(ステップS11:Yes)、ステップS12へ移行する。一方、データ領域107にアプリファイルAFが示すアプリデータが格納されてなく、または、データ領域107に格納されたアプリファイルAFが示すアプリデータが、アプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応しない場合(ステップS11:No)、ステップS14へ移行する。
<ステップS12>
画像形成装置10のアプリデータ更新部104は、データ領域107に格納されているアプリデータ(更新対象アプリデータ)を、取得部101により取得された最新バージョンのアプリデータADaで更新する。この場合、アプリデータ更新部104は、システム領域106のアプリファイルAFにおいて、アプリデータADaで更新された元のアプリデータの情報を削除し、更新したアプリデータADaの情報を新たに書き込む。これによって、アプリファイルAFが示すアプリデータと、データ領域107に格納されたアプリデータとが一致し、アプリファイルAFによってデータ領域107に格納されているアプリデータの適切な管理を維持することができる。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
画像形成装置10の第2判定部103は、更新対象となるアプリケーション(更新対象アプリケーション)がインストール領域108にインストールされているか否かを判定する。具体的には、第2判定部103は、取得部101により取得されたアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーション(上述のようにバージョンが異なる場合も含む)が、インストール領域108にインストールされているか否かを判定する。例えば、第2判定部103は、操作部11のOSからインストール済みのアプリケーションの情報を得て、その情報とアプリケーション名とに基づいて、判定することができる。更新対象アプリケーションがインストールされている場合(ステップS13:Yes)、ステップS14へ移行し、インストールされていない場合(ステップS13:No)、アプリケーションのインストールを実行せずに、改善されたアプリケーションの更新処理を終了する。
<ステップS14>
ステップS11において、データ領域107にアプリファイルAFが示すアプリデータが格納されてなく、もしくは、データ領域107に格納されたアプリファイルAFが示すアプリデータがアプリデータADaに対応するアプリケーションと同じアプリケーションに対応しないと判定された場合、または、ステップS13において、更新対象となるアプリケーション(更新対象アプリケーション)がインストール領域108にインストールされていると判定された場合、アプリデータ更新部104は、取得部101により取得されたアプリデータADaを用いて、インストール領域108に最新バージョンのアプリケーションをインストール(アップデート)する。そして、改善されたアプリケーションの更新処理を終了する。
なお、ステップS12でのアプリデータの更新の後に、ステップS13で第2判定部103による判定が行われているが、これに限定されるものではなく、ステップS12に先行して、第2判定部103によるステップS13の判定が行われるものとしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置10では、データ領域107にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むファイルであるアプリファイルAFを記憶するシステム領域106が備えられ、第1判定部102によって、システム領域106のアプリファイルAFが参照され、データ領域107に格納されている更新対象となるアプリデータADが、当該アプリファイルAFが示すアプリデータと一致するか否かが判定されるものとしている。これによって、データ領域107に格納されたアプリデータについてデータ破損が発生したとしても、アプリファイルAFが示す情報に基づいて、データ領域107に格納されたアプリデータが、パッケージ201のアプリデータADaで更新すべきか否かを判定するので、データ破損を含むアプリデータがデータ領域107に格納されていても、第1判定部102により当該アプリデータが更新対象アプリデータであると判定することができるので、最新バージョンのアプリデータADaにより更新することができる。したがって、アプリデータが更新されないことを抑制し、かつ、不要なインストールが実行されてしまうことを抑制することができる。
なお、上述の実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の実施形態において、画像形成装置10(情報処理装置の一例)の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係る画像形成装置10(情報処理装置の一例)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVDまたはSD(Secure Digital)カード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係る画像形成装置10(情報処理装置の一例)で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係る画像形成装置10(情報処理装置の一例)で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係る画像形成装置10(情報処理装置の一例)で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1 情報処理システム
2 ネットワーク
10 画像形成装置
11 操作部
12 本体部
13 通信路
20 外部装置
101 取得部
102 第1判定部
103 第2判定部
104 アプリデータ更新部
105 インストール部
106 システム領域
107 データ領域
108 インストール領域
201 パッケージ
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 フラッシュメモリ
905 操作パネル
906 接続I/F
907 通信I/F
908 バス
911 CPU
912 ROM
913 RAM
914 ストレージ
915 スキャナエンジン
916 プリンタエンジン
917 接続I/F
918 通信I/F
919 バス
AD、ADa、AD_A_New、AD_A_Old、AD_B_New、AD_B_Old、AD_C_New アプリデータ
AF アプリファイル
AP、AP_A_New、AP_B_New、AP_B_Old、AP_C_New アプリケーション
特開2011-164827号公報

Claims (9)

  1. アプリケーションのインストールに用いるアプリデータを格納する第1記憶部と、
    前記第1記憶部にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むアプリファイルを記憶する第2記憶部と、
    外部装置から第1アプリデータを取得する取得部と、
    前記アプリファイルが示す第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されているか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定された場合、該第1記憶部において該第2アプリデータを前記取得部により取得された前記第1アプリデータで更新する更新部と、
    前記第1アプリデータに対応するアプリケーションと同じアプリケーションがインストールされているか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定され、かつ、前記第2判定部により前記同じアプリケーションがインストールされていないと判定された場合、前記第1アプリデータを用いたアプリケーションのインストールを行わないインストール部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記インストール部は、前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定され、かつ、前記第2判定部により前記同じアプリケーションがインストールされていると判定された場合、該同じアプリケーションを前記第1アプリデータに基づくアプリケーションにアップデートする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記インストール部は、前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていないと判定された場合、前記第1アプリデータを用いてアプリケーションをインストールする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記更新部は、前記第1記憶部において前記第2アプリデータを前記第1アプリデータで更新した場合、前記第2記憶部の前記アプリファイルにおいて、該第2アプリデータを示す情報を削除し、該第1アプリデータを示す情報を書き込む請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 操作入力を受け付ける入力部を、さらに備え、
    前記インストール部は、前記入力部への操作入力に従って、前記第1記憶部に記憶されたアプリデータを用いてアプリケーションをインストールする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1判定部は、前記アプリファイルが示す前記第2アプリデータの名称と、前記第1記憶部に記憶されているアプリデータの名称とを比較することによって、該第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されているか否かを判定する請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
    外部装置から第1アプリデータを取得する取得ステップと、
    アプリケーションのインストールに用いるアプリデータを格納する第1記憶部において、前記第1記憶部にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むアプリファイルを記憶する第2記憶部に記憶された該アプリファイルが示す第2アプリデータが格納されているか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定した場合、該第1記憶部において該第2アプリデータを、取得した前記第1アプリデータで更新する更新ステップと、
    前記第1アプリデータに対応するアプリケーションと同じアプリケーションがインストールされているか否かを判定する第2判定ステップと、
    前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定し、かつ、前記同じアプリケーションがインストールされていないと判定した場合、前記第1アプリデータを用いたアプリケーションのインストールを行わないステップと、
    実行する情報処理方法。
  8. コンピュータに、
    外部装置から第1アプリデータを取得する取得ステップと、
    アプリケーションのインストールに用いるアプリデータを格納する第1記憶部において、前記第1記憶部にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むアプリファイルを記憶する第2記憶部に記憶された該アプリファイルが示す第2アプリデータが格納されているか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定した場合、該第1記憶部において該第2アプリデータを、取得した前記第1アプリデータで更新する更新ステップと、
    前記第1アプリデータに対応するアプリケーションと同じアプリケーションがインストールされているか否かを判定する第2判定ステップと、
    前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定し、かつ、前記同じアプリケーションがインストールされていないと判定した場合、前記第1アプリデータを用いたアプリケーションのインストールを行わないステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  9. 外部装置と、情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記外部装置は、アプリケーションをインストールするための第1アプリデータを格納し、
    前記情報処理装置は、
    アプリケーションのインストールに用いるアプリデータを格納する第1記憶部と、
    前記第1記憶部にどのようなアプリデータが格納されているかを示す情報を含むアプリファイルを記憶する第2記憶部と、
    前記外部装置から第1アプリデータを取得する取得部と、
    前記アプリファイルが示す第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されているか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定された場合、該第1記憶部において該第2アプリデータを前記取得部により取得された前記第1アプリデータで更新する更新部と、
    前記第1アプリデータに対応するアプリケーションと同じアプリケーションがインストールされているか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1判定部により前記第2アプリデータが前記第1記憶部に格納されていると判定され、かつ、前記第2判定部により前記同じアプリケーションがインストールされていないと判定された場合、前記第1アプリデータを用いたアプリケーションのインストールを行わないインストール部と、
    を備えた情報処理システム。
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