以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。少なくとも一の実施形態に係る特典付与システムは、予め設定されたユーザ属性に基づいて抽出されるユーザが所定行動をとることを条件として、そのユーザへ特典を付与してもよい。特典を付与するキャンペーンを、ポイント獲得キャンペーンともいう。ポイントを獲得するための条件を、ポイント獲得条件ともいう。また、所定行動を、ポイント獲得条件と呼ぶ場合がある。
予め設定されたユーザ属性に基づいて抽出されるユーザを、特典付与システムが特典を付与するユーザの候補者という。抽出されるユーザは、単に候補者ともいう。また、候補者を、キャンペーンの対象者ともいう。候補者は、予め設定されたユーザ属性を有するユーザであってもよい。ユーザ属性を、単に属性ともいう。ユーザ属性は、ユーザ自身により登録されたそのユーザの情報を含んでもよい。そうした情報の例として、生年月日、性別、住所等が挙げられる。またユーザ属性は、ユーザがとった1又は複数の行動を含んでもよい。ユーザ属性としての行動は特に限定はされないものの、そうしたユーザ属性の例として、取引対象の購入、予約、情報の閲覧、会員登録等が挙げられる。取引対象は、商取引の対象となり得る何かであってもよい。取引対象は、例えば商品及びサービスのうち少なくとも何れか一方であってもよい。またユーザ属性は、ユーザの行動から推測されるそのユーザの属性を含んでもよい。例えば、キャットフードの購入頻度が相対的に高いユーザは、猫好きという属性を有すると推定される場合があってもよい。
候補者は、例えば所定サービスの会員のうちの一部のユーザであってもよい。候補者の条件としてのユーザ属性は、例えばその特典を付与する事業者若しくはその特典の原資を負担する事業者等により予め設定されてもよい。そのような事業者の例として、その所定サービスの運営者、その他のサービスの運営者又は広告主が挙げられる。広告主が存在する場合、その広告主が特典の原資を負担してもよい。キャンペーンにおいて特典が付与されるユーザの候補者は、そのキャンペーンに参加すると特典を獲得することができると定められたユーザであってよい。所定サービスの会員のうち、候補者以外のユーザを、非候補者という。非候補者は、そのキャンペーンに参加したとしても特典を獲得することができないと定められたユーザであってもよい。キャンペーンへの参加とは、例えば所定行動をとることであってもよい。従って、候補者が所定行動をとると特典を獲得することができる一方で、非候補者が所定行動をとっても特典を獲得することができないと定められていてもよい。キャンペーンに参加するためには、候補者が予めそのキャンペーンにエントリすることが必要であってもよいし、不要であってもよい。エントリとは、そのキャンペーンへの参加の申請若しくはそのキャンペーンの参加予定者のリストにそのユーザを追加するための手続きに相当してもよい。エントリ自体は、所定行動に含まれなくてもよい。非候補者がたとえキャンペーンにエントリした上で所定行動をとることができたとしても、特典を獲得することができないと定められていてもよい。
キャンペーンで付与される特典は特に限定されないが、特典の例として、ポイントプログラムで利用可能なポイント、電子クーポン、電子マネー、キャッシュバック、割引、デジタルコンテンツ、有形物等が挙げられる。
所定サービスには、各会員を識別するためのユーザ識別情報が登録されてもよい。所定サービスは特に限定されないが、所定サービスの例として、インターネット総合サービス、オンラインショッピング、施設の予約サービス、移動体通信サービス等が挙げられる。
ポイント獲得条件となる所定行動は、例えばオンライン上でとることが可能な行動であってもよい。その所定行動は、例えば端末装置に対するユーザによる所定の操作若しくは所定の操作の組み合わせに相当してもよい。例えば所定行動は、ウェブサイト内でのユーザの特定の操作であったり、そのサービスのアプリ(アプリケーション)上でのユーザの特定の操作であったりしてもよい。所定行動は、オフラインでとることが可能な行動であって、特典付与システムがネットワークを通じて捕捉可能な行動であってもよい。所定行動は、例えば上述した事業者にとって好ましい行動であってもよい。所定行動の例として、会員登録、ユーザの情報の登録、そのサービスのアプリのインストール、取引対象の購入、その他特定の態様でのそのサービスの利用等が挙げられる。
以下に説明する実施形態は、所定サービスがインターネット総合サービスであり、特典がポイントである場合の実施形態である。
[1.第1実施形態]
[1-1.通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、通信システムSは、情報配信サーバ1と、複数のサービスサーバ2と、ポイントプログラムサーバ3と、会員情報管理サーバ4と、複数のユーザ端末5と、を含んで構成される。情報配信サーバ1、各サービスサーバ2、ポイントプログラムサーバ3、会員情報管理サーバ4、及び各ユーザ端末5は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
情報配信サーバ1とサービスサーバ2とポイントプログラムサーバ3と会員情報管理サーバ4とは、所定のインターネット総合サービスに関連する処理を実行してもよい。インターネット総合サービスは、主にインターネット等のネットワークを介して提供されるサービスの集合であってもよい。これらのサーバ装置は、そのインターネット総合サービスに対応する同一のドメインに属してもよい。情報配信サーバ1とポイントプログラムサーバ3との組み合わせは、本発明の特典付与システムの一例に相当してもよい。或いは、情報配信サーバ1とサービスサーバ2とポイントプログラムサーバ3との組み合わせが、特典付与システムの一例に相当してもよい。
情報配信サーバ1は、ユーザ端末5に対して情報配信を行うサーバ装置であってもよい。例えば、情報配信サーバ1は、告知情報を配信してもよい。例えば、情報配信サーバ1は、所定のウェブページ内に告知情報を表示させたり、ユーザ端末5が実行可能な所定のアプリの画面内に告知情報を表示させたりしてもよい。告知情報は、特定の物事についてユーザに知らせるための情報であってもよい。例えば、告知情報は、ポイント獲得キャンペーンを知らせる情報であってもよい。告知情報は、広告であってもよいし広告ではなくてもよい。広告と非広告との違いは、告知情報の配信のために広告料が必要であるか否かの違いであってもよい。便宜上、本実施形態においては、特典としてのポイント付与のための原資は広告料に含まないものとする。しかしながら、その原資は広告料に含まれてもよい。
各サービスサーバ2は、インターネット総合サービスに含まれる特定のサービスをユーザに提供するための処理を実行するサーバ装置であってもよい。提供されるサービスは、オンラインサービス及びその他ネットワークを通じて提供可能なサービスを含んでもよい。インターネット総合サービスに含まれるサービスの例として、オンラインショッピングモール等のオンラインショッピング、電子書籍等のデジタルコンテンツの販売サービス、宿泊施設等の施設の利用予約サービス、チケットの予約サービス、情報検索サービス、ネット銀行、ネット証券、クレジットカード決済、電子決済サービス、インスタントメッセージングサービス、移動体通信サービス、地図サービス、ソーシャルネットワーキングサービス、ポイント活動支援サービス、ポイントプログラム等が挙げられる。なお、ポイントプログラムに関する処理は、何れかのサービスサーバ2ではなく、ポイントプログラムサーバ3が行うことになっていてもよい。各サービスサーバ2は、例えばユーザ端末5からの要求に応じて、そのサービスサーバ2に対応するサービスのウェブページを送信したり、そのサービスに関する処理を実行したりしてもよい。少なくとも一のサービスについては、そのサービスを利用するためのアプリがユーザ端末5へ提供されてもよい。このアプリは、例えば所定のアプリケーションプラットフォームからダウンロード可能であってもよいし、そのサービスに対応するサービスサーバ2からダウンロード可能であってもよい。そのサービスサーバ2は、例えばそのアプリを実行しているユーザ端末5からの要求に応じて、そのサービスのウェブページを送信したり、ユーザ端末5が特定の画面を表示するためのその他の情報を送信したりしてもよい。本実施形態においては、各サービスの運営者が、そのサービスの利用を促進するためのポイント獲得キャンペーンを設定可能であってもよい。
ポイントプログラムサーバ3は、ポイントプログラムに関する処理を実行するサーバ装置であってもよい。例えばポイントプログラムサーバ3は、各ユーザが保有するポイントを管理してもよい。ユーザが保有するポイントの数を、利用可能ポイント数という。ポイントプログラムサーバ3は、ユーザによるポイントの獲得及び利用に応じて、そのユーザの利用可能ポイント数を更新してもよい。また、ポイントプログラムサーバ3は、ポイント獲得キャンペーンに参加したユーザに対してポイントを付与する処理を実行してもよい。本実施形態におけるポイントプログラムは、例えばユーザが取引対象を購入したときの購入代金等の所定割合に相当するポイントをユーザに付与することを主なサービスとしてもよい。ポイント付与の対象となる取引対象の購入態様の例として、インターネット総合サービスに含まれるサービスを利用した取引対象の購入、それらのサービスと提携する実店舗での取引対象の購入等が挙げられる。また、ポイントプログラムは、インターネット総合サービスに含まれるサービスの利用代金の所定割合に相当するポイントをユーザに付与してもよい。更にポイントプログラムは、それらのサービスや実店舗でユーザが取引対象を購入する際にポイントを利用可能とするサービスであってもよい。
会員情報管理サーバ4は、インターネット総合サービスの会員に関する情報を管理するサーバ装置であってもよい。ユーザがインターネット総合サービスの会員になると、そのユーザにユーザIDが付与される。ユーザIDは、インターネット総合サービスにおいてそのユーザを識別する識別情報であってもよい。インターネット総合サービスの会員となったユーザは、そのインターネット総合サービスに含まれるサービスのうちの多くのサービスを利用することが可能となってもよい。一部のサービスを利用するために、ユーザは、インターネット総合サービスの会員であることを条件とした別途の会員登録を行う必要があってもよい。
各ユーザ端末5は、インターネット総合サービスを利用可能なユーザが利用する端末装置であってもよい。ユーザ端末5の例として、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話機、タブレット式コンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の情報携帯端末、セットトップボックス等が挙げられる。各ユーザ端末5には、ウェブブラウザが組み込まれていてもよい。また、ユーザ端末5のうち少なくとも携帯用の端末装置には、インターネット総合サービスに含まれるサービスを利用するためのアプリがインストール可能であってもよい。各ユーザ端末5は、例えばユーザによる操作に応じて、ウェブブラウザ又はアプリに従って情報配信サーバ1、サービスサーバ2又はポイントプログラムサーバ3からウェブページ等の情報を受信して画面に表示してもよい。
[1-2.ポイント獲得キャンペーンの画面遷移]
次に、ポイント獲得キャンペーンにおけるポイント獲得までのユーザ端末5の画面遷移例について、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3は、画面遷移例を示す図である。例えば、インターネット総合サービスに含まれる或るサービスの運営者がポイント獲得キャンペーンを設定したとする。このサービスは、例えばポイントプログラムであるとする。候補者となるユーザの属性が予め定められている。例えば、全キャンペーンでユーザ属性が共通に定められていてもよい。或いは、付与されるポイントの数に応じて、ユーザ属性が定められてもよい。或いは、キャンペーンごとにユーザ属性が定められていてもよい。
その後、或るユーザが何らかのサービスを利用しているとする。利用されるサービスは特に限定されない。ユーザ端末5は、ウェブブラウザ又はアプリにて、ユーザが利用中のサービスに関する何らかの画面を表示する。この画面は、ウェブページであってもよいし、ウェブページではなくてもよい。例えば、ユーザ端末5は、何れかのサーバ装置から送信されてきたHTML(HyperText Markup Language)文書又は画面を表示するためのその他の情報に基づいて、ディスプレイに画面を表示してもよい。以降も、本実施形態で言及されるあらゆる画面は、ウェブページであってもよいし、ウェブページではなくてもよい。ユーザ端末5が表示する画面に、例えば図2に示すような告知情報100が含まれている場合がある。この告知情報100は、ポイント獲得キャンペーンを知らせる情報である。非候補者に対しては、告知情報100は表示されない。情報配信サーバ1により告知情報100がユーザ端末5へ送信される。告知情報100は、例えばポイント数110、条件情報120、ボタン130、及び期限情報140等を含んでもよい。ポイント数110は、ポイント獲得キャンペーンに参加したユーザに対して付与されるポイントの数を示す。条件情報120は、ポイント獲得条件としての所定行動を示す情報であってもよい。条件情報120は、キャンペーンへの参加を促す情報を含んでもよい。図2の例におけるポイント獲得条件は、ポイント運用を開始することである。ポイント運用とは、例えば、ポイントプログラムを利用して、ユーザが所有するポイントを金融商品に投資することであってもよい。ボタン130は、キャンペーンランディング画面200を表示させるためのボタンである。ボタン130には、キャンペーンランディング画面200へのリンクが埋め込まれていてもよい。このリンクは、通常のリンクであってもよいし、ディープリンクであってもよい。以降も、本実施形態で言及されるあらゆるリンクは、通常のリンクであってもよいし、ディープリンクであってもよい。リンクの種類に応じて、ユーザ端末5は、その画面を、ウェブブラウザで表示するか又は特定のサービスに対応するアプリで表示する。ボタン130には、キャンペーンへの参加を促す情報が表示されてもよい。ボタン130は、このボタン130が操作された後の画面の制御を、サービスサーバ2(またはポイントプログラムサーバ3)へ引き渡すためのボタンであってもよい。期限情報140は、ポイントを獲得するための所定行動をとる期限を示す。
ユーザがボタン130を押す操作を行うと、図2に示すように、ユーザ端末5はキャンペーンランディング画面200を表示してもよい。キャンペーンランディング画面200は、例えばポイント獲得キャンペーンを実施するサービスに対応するサービスサーバ2の制御により表示されてもよい。キャンペーンランディング画面200は、ポイント獲得キャンペーンの案内を示す画面であってもよい。ポイント獲得キャンペーンの案内は、ポイント獲得条件を含んでもよい。キャンペーンランディング画面200は、条件情報210を含んでもよい。条件情報210は、ポイント獲得条件をより具体的に示す情報であってもよい。例えば、条件情報210は、テキストや映像等で条件を示してもよい。図2の例に示す条件情報210は、ポイント運用の画面を表示させて、パンダの画像をタップすることを示す。キャンペーンランディング画面200は、更にCTA(Click To Action)ボタン220を含むことがあってもよい。CTAボタン220は、実際のポイント獲得キャンペーンに参加するために操作可能なボタンであってもよい。例えば、CTAボタン220は、参加用画面300を表示させるためのボタンであってもよい。CTAボタン220には、参加用画面300へのリンクが埋め込まれていてもよい。CTAボタン220には、キャンペーンへの参加を促す情報が表示されてもよい。
ユーザがCTAボタン220を押す操作を行うと、図2に示すように、ユーザ端末5は参加用画面300を表示することがあってもよい。参加用画面300は、ポイント獲得条件としての所定行動をとるための操作を受け付け可能な画面であってもよい。所定行動をとるための操作は、例えば所定行動のうち少なくとも一部の行動に相当する操作であってもよいし、所定行動のうち少なくとも一部の行動としての操作を行う画面を表示させる操作であってもよい。参加用画面300は、ポイント獲得キャンペーンを実施するサービスの画面の一つであってもよいし、そうではなくてもよい。参加用画面300の構成及び表示内容は、サービスやキャンペーンの内容に応じて異なる。図2に示される参加用画面300は、ポイントプログラムにおいて、ポイント運用を開始させる操作が可能な画面である。参加用画面300は、例えば開始ボタン310を含んでもよい。開始ボタン310は、ポイント運用を開始してサービス画面400を表示させるためのボタンである。
ユーザが開始ボタン310を押す操作を行うと、図3に示すように、ユーザ端末5は、サービス画面400を表示してもよい。サービス画面400は、例えばポイント獲得キャンペーンを実施するサービスに対応するサービスサーバ2の制御により表示されてもよい。サービス画面400は、キャンペーンランディング画面200に示される案内(例えば条件情報210)に従うことで、ユーザ端末5が表示することがある画面であってもよい。サービス画面400は、キャンペーンを実施するサービスの画面の一つであってもよい。サービス画面400は、ポイント受取操作画面500を表示させるための操作が可能な画面であってもよい。例えば、サービス画面400は、導線要素410を含んでもよい。導線要素410は、ポイント受取操作画面500を表示させるために操作可能な操作要素であってもよい。導線要素410には、ポイント受取操作画面500へのリンクが埋め込まれていてもよい。導線要素410の例として、ボタン、アイコン、バー、リンク、その他クリッカブルな画像等が挙げられる。ポイント獲得条件としての所定行動は、この導線要素410を操作することを含んでもよいし、含まなくてもよい。導線要素410を操作することが、所定行動に相当してもよい。或いは、導線要素410を操作することが、所定行動に含まれる複数の行動のうちの最後の行動に相当してもよい。導線要素410は、この導線要素410が操作された後の画面の制御を、ポイントプログラムサーバ3へ引き渡すためのボタンであってもよい。図3に示すサービス画面400は、ポイント運用の画面である。この画面には、運用中のポイントに関する情報が表示される。そして、導線要素410として、パンダの画像が表示される。
サービスやキャンペーンによって、キャンペーンランディング画面200からサービス画面400までの画面遷移は様々である。例えば、キャンペーンランディング画面200でCTAボタン220が操作されると、サービス画面400が直接表示されることがあってもよい。この場合のサービス画面400は、例えば参加用画面300としての性質も有する画面であってもよい。また、キャンペーンランディング画面200とサービス画面400との間に複数の画面が表示されてもよい。また例えば、ポイント獲得条件が、或るサービスのアプリをインストールすることを含むことがあってもよい。この場合、CTAボタン220が操作されると、ユーザ端末5は、アプリケーションプラットフォームのアプリを起動してもよい。ユーザは、参加用画面300としてのアプリケーションプラットフォームの画面でアプリをインストールする操作を行う。そして、ユーザは、インストールしたアプリを起動させる。このアプリの所定の画面がサービス画面400であってもよい。また例えば、キャンペーンランディング画面200がCTAボタン220を含まないことがあってもよい。キャンペーンランディング画面200に表示された条件情報210により、如何なる条件を満たせばよいかをユーザは認識することができる。その後ユーザは、そのキャンペーンを実施するサービスのウェブサイトにアクセスし、またはそのサービスのアプリを起動させる。そして、ユーザがそのサービス内でポイント獲得条件を満たすための行動をとると、サービスサーバ2は、サービス画面400をユーザ端末5に表示させてもよい。
ユーザが導線要素410を押す操作を行うと、図3に示すように、ユーザ端末5はポイント受取操作画面500を表示してもよい。ポイント受取操作画面500は、例えばポイントプログラムサーバ3の制御により表示されてもよい。ポイント受取操作画面500は、特典としてのポイントを受け取るための操作が可能な画面であってもよい。ポイント受取操作画面500は、例えば通知メッセージ510、促しメッセージ520及び受取ボタン530を含んでもよい。通知メッセージ510は、ポイントを受け取り可能であることを示すメッセージであってもよい。促しメッセージ520は、ポイントの受け取りを促すメッセージであってもよい。受取ボタン530は、ポイントを受け取るためのボタンである。ユーザが受取ボタン530を押す操作を行うと、ユーザにポイントが付与される。そして、図3に示すように、ユーザ端末5は、ポイント受取完了画面600を表示してもよい。ポイント受取完了画面600は、例えば通知メッセージ510及び受取完了メッセージ610を含んでもよい。受取完了メッセージ610は、ポイントの受け取りが完了したことを示すメッセージであってもよい。こうして、ポイント獲得条件を満たしたユーザに対して迅速にポイントを付与することができる。受取完了メッセージ610が表示されてから例えば数秒後、ユーザ端末5は、例えばポイント獲得キャンペーンを実施するサービスの画面を表示してもよい。この画面はサービス画面400であってもよい。このときに表示されるサービス画面400は導線要素410を含まない。
前述したように、告知情報100は候補者に対してのみ表示される。しかしながら、告知情報100が表示されない非候補者であっても、そのキャンペーンの内容を何らかの方法で知ることができる場合がある。そうすると、非候補者は、ポイントを獲得するためにそのキャンペーンに参加してしまうことが考えられる。また、例えばキャンペーンランディング画面200やポイント受取操作画面500のURLを何らかの方法で入手することができた場合、非候補者は、そのURLでキャンペーンランディング画面200又はポイント受取操作画面500を表示させることができる。この場合も、従来であれば、非候補者はポイントを獲得することができてしまう場合がある。そこで、ポイントプログラムサーバ3は、ポイント受取操作画面500で受取ボタン530を操作したユーザが候補者である場合にのみ、ポイント受取完了画面600を表示させてもよい。ポイントプログラムサーバ3は、受取ボタン530を操作したユーザが非候補者である場合、ポイント受取完了画面600を表示させなくてもよい。この場合、ポイントプログラムサーバ3は、図3に示すようにポイント受取不可画面700を表示させてもよい。ポイント受取不可画面700は、ポイントの受け取りが不可能であることを示す画面であってもよい。ポイント受取不可画面700は、例えば受取不可メッセージ710を含んでもよい。受取不可メッセージ710は、ポイントの受け取りが不可能であることを示すメッセージであってもよい。
[1-3.サーバの構成]
[1-3-1.情報配信サーバの構成]
次に、情報配信サーバ1の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る情報配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、情報配信サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、キャンペーンDB14a、CTAボタン操作DB14b、及びポイント受取DB14c等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。
図5は、情報配信サーバ1のデータベース及びリストに記憶される情報の例を示す図である。キャンペーンDB14aには、各ポイント獲得キャンペーンに関するキャンペーン情報が記憶されてもよい。例えば、キャンペーンを実施するサービスの運営者によりキャンペーン情報が設定されてもよい。図5に示すように、キャンペーンDB14aには、キャンペーン情報として、例えばキャンペーンID、付与ポイント数、キャンペーン期間、ポイント獲得条件テキスト、ランディング画面URL、及び導線要素データURL等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。キャンペーンIDは、キャンペーンを識別する識別情報である。キャンペーンIDは、そのキャンペーンを実施するサービスの識別情報であってもよい。付与ポイント数は、そのキャンペーンの参加者に付与されるポイントの数を示す。キャンペーン期間は、そのキャンペーンが実施される期間の開始日及び終了日それぞれの日付を示す。ポイント獲得条件テキストは、ポイント獲得条件を示す文字情報である。このポイント獲得条件テキストは、告知情報100の条件情報120に相当する。ランディング画面URLは、キャンペーンランディング画面200のURLを示す。導線要素データURLは、導線要素410をユーザ端末5に表示させるためのデータのURLを示す。このデータは、例えば画像や動画のデータであってもよいし、マルチメディアコンテンツのデータであってもよい。
CTAボタン操作DB14bには、キャンペーンランディング画面200でCTAボタン220を操作したユーザに関する情報が記憶されてもよい。例えば、CTAボタン操作DB14bには、CTAボタン220を操作したユーザごとに、キャンペーンID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。キャンペーンIDは、操作されたCTAボタン220に対するキャンペーンを示す。ユーザIDは、そのCTAボタン220を操作したユーザを示す。
ポイント受取DB14cには、キャンペーンでポイントを受け取ったユーザに関する情報が記憶されてもよい。例えば、ポイント受取DB14cには、ポイントを受け取ったユーザごとに、キャンペーンID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。キャンペーンIDは、ユーザにポイントを付与したキャンペーンを示す。ユーザIDは、そのポイントを受け取ったユーザを示す。
情報配信サーバ1は、キャンペーンDB14a、CTAボタン操作DB14b及びポイント受取DB14cにアクセスするためのAPI(Application Programming Interface)を、サービスサーバ2及びポイントプログラムサーバ3へ提供してもよい。サービスサーバ2及びポイントプログラムサーバ3は、このAPIを利用して、情報配信サーバ1から、データベースに記憶された情報を取得してもよい。或いは、これらのデータベースのうちの少なくとも一つは、ポイントプログラムサーバ3に記憶されてもよい。ポイントプログラムサーバ3は、そのデータベースにアクセスするためのAPIを提供してもよい。
記憶部14には、更に候補者リスト60が記憶されてもよい。候補者リスト60は、ポイントを受け取るユーザの候補者のリストである。例えば、候補者リスト60は、各候補者のユーザIDを含んでもよい。全キャンペーンで候補者のユーザ属性が同一である場合、記憶部14には、一つの候補者リスト60のみが記憶されてもよい。付与されるポイント数に応じてユーザ属性が設定される場合、記憶部14には、ポイント数の範囲ごとに候補者リスト60が記憶されてもよい。この場合、各候補者リスト60のファイル名やその候補者リスト60を格納するディレクトリのディレクトリ名等が、ポイント数の範囲を含んでもよい。キャンペーンごとにユーザ属性が設定されている場合、記憶部14には、キャンペーンごとに、候補者リスト60が記憶されてもよい。この場合、各候補者リスト60のファイル名やその候補者リスト60を格納するディレクトリのディレクトリ名等が、例えばキャンペーンIDを含んでもよい。こうして候補者リスト60とキャンペーンとが関連付けられてもよい。
情報配信サーバ1、サービスサーバ2、及びポイントプログラム3のそれぞれに、互いに同一の候補者リスト60が記憶されてもよい。各サーバ装置は、そのサーバ装置に記憶された候補者リスト60を参照してもよい。或いは、各サーバ装置が候補者リスト60を記憶するのではなく、サービスサーバ2及びポイントプログラム3のうちの何れか一方が、候補者を示すデータベースを記憶してもよい。このデータベースを記憶するサーバ装置は、そのデータベースにアクセスするためのAPIを、他のサーバ装置へ提供してもよい。
更に記憶部14には、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、情報配信サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されていてもよい。情報配信サーバプログラムは、告知情報の配信に関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。情報配信サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、サービスサーバ2、ポイントプログラムサーバ3、会員情報管理サーバ4、またはユーザ端末5等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
[1-3-2.サービスサーバの構成]
次に、各サービスサーバ2の構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るサービスサーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、サービスサーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インタフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インタフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
入出力インタフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインタフェース処理を行う。
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。キャンペーンを実施するサービスに対応するサービスサーバ2の記憶部24には、そのキャンペーン用の候補者リスト60が記憶されてもよい。また、記憶部24には、キャンペーンランディング画面200、参加用画面300、サービス画面400等の画面をユーザ端末5に表示させる情報が記憶されてもよい。この情報は、例えばHTML文書であってもよい。また記憶部24には、導線要素410のデータが記憶されてもよい。
記憶部24には、更にオペレーティングシステム、DBMS、サービスサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されていてもよい。サービスサーバプログラムは、そのサービスサーバ2が対応するサービスに関する処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。サービスサーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部25は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、情報配信サーバ1、ポイントプログラムサーバ3、会員情報管理サーバ4、またはユーザ端末5等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
[1-3-3.ポイントプログラムサーバの構成]
次に、ポイントプログラムサーバ3の構成について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るポイントプログラムサーバ3の概要構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、ポイントプログラムサーバ3は、システム制御部31と、システムバス32と、入出力インタフェース33と、記憶部34と、通信部35と、を備えている。システム制御部31と入出力インタフェース33とは、システムバス32を介して接続されている。
システム制御部31は、CPU31a、ROM31b、RAM31c等により構成されている。
入出力インタフェース33は、記憶部34及び通信部35とシステム制御部31との間のインタフェース処理を行う。
記憶部34は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部34には、ポイントDB34a及びポイント履歴DB34b等のデータベースが記憶されてもよい。図8は、ポイントプログラムサーバ3のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。ポイントDB34aには、各ユーザの利用可能ポイント数が記憶されてもよい。例えば、DB34aには、図8に示すように、ユーザID及び利用可能ポイント数等が互いに関連付けて記憶されてもよい。
ポイント履歴DB34bには、ユーザによるポイントの獲得及び利用の履歴が記憶されてもよい。例えば、ポイント履歴DB34bには、ポイントがユーザによって獲得又は利用されるごとに、ポイントログとして、ユーザID、変更日時、サービス情報、内容情報、及び変更ポイント数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、ポイントを獲得又は利用したユーザを示す。変更日時は、ポイントの獲得又は利用があった日時を示す。サービス情報は、そのポイントの獲得又は利用が、如何なるサービスを利用して行われたかを示す。内容情報は、ポイントの獲得又は利用の要因となったイベントの内容を示す。変更ポイント数は、ユーザが獲得又は利用したポイントの数を示す。正の変更ポイント数は獲得を示し、負の変更ポイント数は利用を示す。
記憶部34には、更に候補者リスト60が記憶されてもよい。また記憶部34には、ポイント受取操作画面500、ポイント受取完了画面600、ポイント受取不可画面700等の画面をユーザ端末5に表示させる情報が記憶されてもよい。この情報は、例えばHTML文書であってもよい。記憶部34には、更にオペレーティングシステム、DBMS、ポイントプログラムサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されていてもよい。ポイントプログラムサーバプログラムは、ポイントプログラムに関する処理をシステム制御部31に実行させるプログラムである。ポイントプログラムサーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部35は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部35は、ネットワークNWを介して、情報配信サーバ1、サービスサーバ2、会員情報管理サーバ4、またはユーザ端末5等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
[1-3-4.会員情報管理サーバのデータベースの構成]
次に、情報配信サーバ1に記憶されるデータベースの構成について、図9を参照して説明する。記憶手段としての会員情報管理サーバ4は、会員DB41、識別情報変換DB42、及び行動履歴DB43等のデータベースを記憶してもよい。会員情報管理サーバ4は、これらのデータベースにアクセスするためのAPIを、情報配信サーバ1、サービスサーバ2、及びポイントプログラムサーバ3へ提供してもよい。
図9は、会員情報管理サーバ4のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。会員DB41には、インターネット総合サービスの各会員の属性等を示す会員情報が記憶されてもよい。例えば、会員DB41には、図9に示すように、会員情報として、ユーザID、氏名、性別、生年月日、電話番号、住所、会員ランク、サービス利用状態等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。電話番号や住所等の情報は、ユーザにより随時変更可能であってもよい。会員ランクは、インターネット総合サービスにおけるユーザのランクを示す。会員ランクが高いほど、ユーザは、インターネット総合サービスにおいてより優遇を受けることが可能となっていてもよい。会員ランクの総数は特に限定されない。会員ランクの例として、ダイヤモンドランク、プラチナランク、ゴールドランク、シルバーランク及びレギュラーランクが挙げられる。ダイヤモンドランク、プラチナランク、ゴールドランク、シルバーランク及びレギュラーランクの順にランクが高い。会員ランクは、ユーザによるインターネット総合サービスの利用状況に応じて決定されてもよい。例えば、過去所定期間内にユーザが獲得したポイント数及びポイントを獲得した回数のうち少なくとも何れか一方に基づいて、会員ランクが決定されてもよい。ポイントを獲得するためには、インターネット総合サービスに含まれるサービスを利用することが必要であってもよい。例えば、ユーザは、それらのサービスを利用して取引対象を購入することが必要であってもよい。ユーザが獲得したポイント数が高いほど、またはポイントの獲得回数が多いほど、会員ランクが高くなってもよい。例えば会員情報管理サーバ4は、会員DB41に記憶された各ユーザの会員ランクを月ごとに更新してもよい。会員情報管理サーバ4は、例えばポイントプログラムサーバ3のポイント履歴DB34bに基づいて、各ユーザの会員ランクを決定してもよい。サービス利用状態は、インターネット総合サービスに含まれる各サービスについて、そのユーザがそのサービスを利用しているか否かを示してもよい。例えば、利用するためには会員登録が必要なサービスのサービス利用状態は、ユーザが会員登録をしているか否かを示してもよい。クレジットカード決済のサービス利用状態は、クレジットカードがそのユーザに発行されているか否かを示してもよい。ネット銀行やネット証券のサービス利用状態は、そのユーザの口座が開設されているか否かを示してもよい。アプリで利用可能なサービスのサービス利用状態は、ユーザがそのサービスのアプリからログインを行ったことがあるか否かを示してもよい。
識別情報変換DB42には、インターネット総合サービスの会員としてのユーザと、そのユーザが利用するユーザ端末5とを紐付けるための情報が、ユーザ端末5ごとに記憶されてもよい。例えば、識別情報変換DB42には、端末ID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。端末IDは、ユーザが利用するユーザ端末5を識別する識別情報である。ユーザIDは、そのユーザ端末5を利用するユーザを示す。ユーザがインターネット総合サービスを利用するために、そのユーザが利用するユーザ端末5が、インターネット総合サービスのサーバ装置(例えばサービスサーバ2又はポイントプログラムサーバ3)に初めてアクセスしたとき、そのサーバ装置は、そのユーザ端末5に対して新たな端末IDを生成してもよい。そして、そのサーバ装置は、インターネット総合サービスのドメインに関連付けられたHTTP(HyperText Transfer Protocol)クッキーとして、その端末IDを含むクッキーを、そのユーザ端末5を送信してもよい。ユーザ端末5は、サーバ装置から受信したクッキーを記憶する。前述したように、情報配信サーバ1、各サービスサーバ2、及びポイントプログラムサーバ3は、インターネット総合サービスのドメインに属する。そのため、ユーザ端末5は、それらのサーバ装置へ要求を送信するとき、記憶しておいたクッキーも併せて送信する。これにより、各サーバ装置は、ユーザ端末5から端末IDを取得することができる。ユーザがインターネット総合サービスの会員登録を行い又はログインを行うとき、ユーザ端末5は、そのユーザのユーザIDを、インターネット総合サービスの何れかのサーバ装置へ送信する。そのサーバ装置は、ユーザ端末5から受信したユーザIDと端末IDとを互いに関連付けて、識別情報変換DB42へ記憶させてもよい。端末IDはユーザIDと関連付けられるので、その端末IDはユーザを識別する情報であるということもできる。
行動履歴DB43には、インターネット総合サービスに含まれる各サービスの利用時における各ユーザの行動の履歴が記憶される。例えば、行動履歴DB43には、ユーザの行動が記録されるごとに、行動ログとして、ログID、行動日時、サービスID、ユーザID、及び行動情報等が、互いに関連付けられて記憶されてもよい。ログIDは、行動ログを識別する識別情報である。行動日時は、行動がとられた日時を示す。サービスIDは、その行動を記録したサービスを識別する識別情報である。ユーザIDは、その行動をとったユーザを示す。行動情報は、とられた行動の内容を示す。ユーザが何らかの行動をとったことに応じて、その行動を示す行動ログがリアルタイムに行動履歴DB43に記憶されてもよい。例えば、各サービスサーバ2及びポイントプログラムサーバ3は、そのサーバ装置が対応するサービス内における各ユーザの行動を監視してもよい。サーバ装置は、何れかのユーザがそのサービスにおいて予め定められた行動をとったことを検出すると、その行動について行動ログを生成して行動履歴DB43に記憶させてもよい。
ポイント獲得キャンペーンを実施するサービスの運営者は、例えば会員DB41や行動履歴DB43を利用して、予め設定したユーザ属性を有するユーザを候補者として抽出してもよい。例えば、運営者は、その属性を有するユーザのユーザIDを、会員DB41や行動履歴DB43から検索してもよい。運営者は、検索されたユーザIDを含む候補者リスト60を作成してもよい。
[1-4.システム制御部の機能概要]
[1-4-1.情報配信サーバ]
次に、情報配信サーバ1におけるシステム制御部11の機能概要を、図10及び11を参照して説明する。図10は、情報配信サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、情報配信サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図10に示すように、ユーザ識別情報取得部1101、候補者判定部1102、告知情報送信部1103、操作者特定情報更新部1104、操作者判定部1105、及び操作要素情報送信部1106等として機能してもよい。
ユーザ識別情報取得部1101は、ユーザ端末5のユーザを識別する端末IDを、そのユーザ端末5から取得してもよい。例えば、少なくとも一のサービスに対応するサービスサーバ2が配信するウェブページうち、特定のウェブページには、何れかのキャンペーンの告知情報100を表示するための表示枠が設定されていてもよい。例えば、そのウェブページのHTML文書は、その表示枠の情報として、ユーザ端末5が情報配信サーバ1から告知情報100を受信するためのタグ情報やスクリプトを含んでもよい。タグ情報は、HTMLタグのセットであってもよい。ユーザ端末5が、そうしたHTML文書に基づいて、ウェブページを表示するとき、表示枠の情報に従って、告知情報要求を情報配信サーバ1へ送信する。告知情報要求は、告知情報の要求を示してもよい。告知情報要求は、例えばその表示枠に対応するキャンペーンのキャンペーンID、及びクッキーとしての端末IDを含んでもよい。そのため、情報配信サーバ1は端末IDを取得することできる。
また、ユーザ識別情報取得部1101は、キャンペーンランディング画面200でユーザによるCTAボタン220への操作が受け付けられた場合にも、ユーザ端末5から端末IDを取得してもよい。例えば、キャンペーンランディング画面200がウェブページである場合、このウェブページのHTML文書は、CTAボタン220を表示するためのタグ情報及びスクリプト等を含んでもよい。ユーザがCTAボタン220を操作すると、ユーザ端末5が情報配信サーバ1へ参加用画面情報要求を送信するように、スクリプトが記述されてもよい。参加用画面情報要求は、例えばキャンペーンランディング画面200が対応するキャンペーンのキャンペーンIDと、クッキーとしての端末IDとを含んでもよい。
また、ユーザ識別情報取得部1101は、ユーザ端末5がサービス画面400を表示するときにも、ユーザ端末5から端末IDを取得してもよい。サービス画面400としてのウェブページにも、導線要素410を表示するための表示枠が設定されていてもよい。ユーザ端末5は、表示枠の情報に従って、導線要素情報要求を情報配信サーバ1へ送信する。導線要素情報要求は、サービス画面400をユーザ端末5に表示させる情報である導線要素情報の要求を示してもよい。導線要素情報要求は、例えばサービス画面400が対応するキャンペーンのキャンペーンIDと、クッキーとしての端末IDとを含んでもよい。
候補者判定部1102は、ユーザ識別情報取得部1101により取得された端末IDに基づいて、端末IDの取得元のユーザ端末5のユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。例えば、候補者判定部1102は、端末IDと、候補者を特定可能な候補者特定情報と、に基づいて判定を行ってもよい。候補者特定情報は、例えば候補者を直接示す情報であってもよいし、そのユーザ端末5のユーザの属性を示す情報であってもよい。ユーザの属性と、予め設定されたユーザ属性と、の比較に基づいて、そのユーザが候補者であるか否かを判定することができる。候補者特定情報は、例えば候補者リスト60であってもよい。
候補者判定部1102は、ユーザ端末5から告知情報要求を受信したときに、そのユーザ端末5のユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。また、候補者判定部1102は、ユーザ端末5がサービス画面400を表示する際にユーザ端末5から導線要素情報要求を受信したときにも判定を行ってもよい。
告知情報送信部1103は、端末IDの取得元のユーザ端末5のユーザが候補者であると候補者判定部1102により判定された場合、そのキャンペーンの告知情報をそのユーザ端末5へ送信してもよい。図11は、ポイントを適切に付与するために各画面に設定された条件の一例を示す図である。告知情報送信部1103は、告知情報を送信することにより、図11に示すように、キャンペーンの候補者が利用するユーザ端末5に、告知情報100を表示させてもよい。一方、告知情報送信部1103は、端末IDの取得元のユーザ端末5のユーザが候補者ではない場合、告知情報をそのユーザ端末5へ送信しなくてもよい。この場合、ユーザ端末5は告知情報を表示しない。これにより、候補者に対してのみ告知情報100を表示させることができる。
送信される告知情報は、キャンペーンランディング画面200へのリンクを含んでもよい。例えば、告知情報送信部1103は、キャンペーンDB14aに記憶されたキャンペーン情報に基づいて、告知情報に相当するタグ情報を生成してもよい。このタグ情報は、ユーザ端末5に告知情報100表示させるためのタグを含んでもよい。例えば、告知情報送信部1103は、付与ポイント数、キャンペーン期間の終了日、ポイント獲得条件テキスト、ランディング画面URL、キャンペーンID等を含むタグ情報を生成してもよい。ランディング画面URLは、リンク先のキャンペーンランディング画面200を示す情報として用いられてもよい。告知情報送信部1103は、生成したタグ情報をユーザ端末5へ送信してもよい。ユーザ端末5は、このタグ情報に従って、ウェブページの表示枠内に告知情報100を表示してもよい。
告知情報送信部1103は、ユーザが候補者であり、且つ、そのユーザがそのキャンペーンでポイントをまだ受け取っていない場合にのみ、告知情報をユーザ端末5へ送信してもよい。告知情報送信部1103は、ユーザがポイントを既に受け取っている場合には、告知情報を送信しなくてもよい。告知情報送信部1103は、ポイント受取DB14cを参照することで、そのユーザがポイントを受け取っているか否かを判定することができる。
操作者特定情報更新部1104は、キャンペーンランディング画面200で、参加用画面300(またはサービス画面400)を表示させる表示操作が受け付けられた場合、その表示操作を行った操作者を特定可能な操作者特定情報を更新してもよい。このとき、操作者特定情報更新部1104は、ユーザ識別情報取得部1101により取得された端末IDにより識別されるユーザが操作者であることを示すように、操作者特定情報を更新してもよい。表示操作は、例えばCTAボタン220を操作することであってもよい。操作者特定情報は、例えばCTAボタン操作DB14bであってもよい。前述したように、ユーザがCTAボタン220を操作すると、ユーザ端末5は情報配信サーバ1へ参加用画面情報要求を送信する。操作者特定情報更新部1104は、ユーザ端末5から参加用画面情報要求を受信することにより表示操作を検出してもよい。操作者特定情報更新部1104は、識別情報変換DB42から、端末IDに関連付けられたユーザIDを取得してもよい。操作者特定情報更新部1104は、参加用画面情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせを、CTAボタン操作DB14bに記憶させてもよい。
操作者判定部1105は、ユーザ端末5がサービス画面400を表示するとき、操作者情報と、ユーザ識別情報取得部1101により取得された端末IDと、に基づいて、この端末IDにより示されるユーザが、CTAボタン220の操作者であるか否かを判定してもよい。前述したように、サービス画面400を表示するとき、ユーザ端末5は情報配信サーバ1へ導線要素情報要求を送信する。操作者判定部1105は、識別情報変換DB42から、端末IDに関連付けられたユーザIDを取得してもよい。操作者判定部1105は、導線要素情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがCTAボタン操作DB14bに記憶されているか否かに基づいて、判定を行ってもよい。
操作要素情報送信部1106は、サービス画面400を表示するユーザ端末5に導線要素410を表示させる導線要素情報を、そのユーザ端末5へ送信してもよい。例えば導線要素情報は、導線要素410を表示するためのタグ情報であってもよい。このタグ情報は、例えばキャンペーンDB14aに記憶されている導線要素データURLと、ポイント受取操作画面500のURLとを含んでもよい。ポイント受取操作画面500のURLは、例えばそのポイント受取操作画面500に対応するキャンペーンのキャンペーンIDを含んでもよい。ユーザ端末5は、導線要素情報に含まれる導線要素データURLに基づいて、何れかのサービスサーバから導線要素410のデータを受信し、このデータに基づいて、サービス画面400内に導線要素410の画像を表示してもよい。また、導線要素410が操作されると、ユーザ端末5は、ポイント受取操作画面500のURLに基づいて、ポイントプログラムサーバ3へ受取操作画面情報要求を送信してもよい。受取操作画面情報要求は、ポイント受取操作画面500をユーザ端末5に表示させる情報の要求を示してもよい。この情報は、例えばHTML文書であってもよい。ポイント受取操作画面情報要求は、ポイント受取操作画面500のURLを含んでもよい。また、ポイント受取操作画面情報要求は、クッキーとしての端末IDを含んでもよい。
操作要素情報素送信部1106は、ユーザ端末5のユーザが候補者であると候補者判定部1102により判定された場合、導線要素情報を送信してもよい。導線要素情報の送信により、操作要素情報送信部1106は、図11に示すように、ユーザ端末5によりサービス画面400内に導線要素410を表示させてもよい。その一方、操作要素情報素送信部1106は、ユーザ端末5のユーザが候補者ではない場合、導線要素情報を送信しなくてもよい。この場合、ユーザ端末5は、サービス画面400内に導線要素410を表示しない。これにより、候補者に対してのみ導線要素410を表示させることができる。
また、操作要素情報素送信部1106は、ユーザが候補者であると候補者判定部1102により判定され、且つ、そのユーザがCTAボタン220の操作者であると判定された場合に、導線要素情報を送信してもよい。その一方、操作要素情報素送信部1106は、ユーザがCTAボタン220の操作者ではない場合、導線要素情報を送信しなくてもよい。これにより、キャンペーン画面200でキャンペーンの案内を確認したユーザに対してのみ、導線要素410を表示させることができる。操作要素情報素送信部1106は、キャンペーンランディング画面200にCTAボタン220が表示されないキャンペーンについては、ユーザ端末5のユーザが候補者であるか否かに基づいて、導線要素410を表示させるか否かを判定してもよい。
[1-4-2.サービスサーバ]
次に、ポイント獲得キャンペーンを実施するサービスに対応するサービスサーバ2におけるシステム制御部21の機能概要を、図12を参照して説明する。図12は、サービスサーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、サービスサーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図12に示すように、ランディング画面情報送信部2101及びサービス画面情報送信部2102等として機能してもよい。
ランディング画面情報送信部2101は、情報配信サーバ1によりユーザ端末5へ送信された告知情報がユーザにより操作されることに応じて、キャンペーンランディング画面200をユーザ端末5に表示させる情報を、ユーザ端末5へ送信してもよい。送信される情報は、例えばHTML文書であってもよい。
サービス画面情報送信部2102は、サービス画面400をユーザ端末5に表示させる情報を、ユーザ端末5へ送信してもよい。ここで送信される情報もHTML文書であってもよい。
なお、少なくとも一のサービスに対応するサービスサーバ2のシステム制御部21は、情報配信サーバ1のユーザ識別情報取得部1101、候補者判定部1102、操作者特定情報更新部1104、操作者判定部1105、及び操作要素情報送信部1106と同等の機能を有してもよい。そして、そのサービスにキャンペーンについて導線要素410をサービス画面400に表示させるか否かの制御は、情報配信サーバ1ではなくそのサービスサーバ2が行ってもよい。
[1-4-3.ポイントプログラムサーバ]
次に、ポイントプログラムサーバ3におけるシステム制御部31の機能概要を、図11及び図13を参照して説明する。図13は、ポイントプログラムサーバ3におけるシステム制御部31の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部31は、CPU31aが、ポイントプログラムサーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図13に示すように、受取画面情報要求受信部3101、ユーザ識別情報取得部3102、候補者判定部3103、受取画面情報送信部3104、及びポイント付与部3105等として機能してもよい。
受取画面情報要求受信部3101は、ポイント獲得条件としての所定行動の完了後に表示されることが定められた受取画面をユーザ端末5に表示させる受取画面情報の要求を受信してもよい。この受取画面は、ポイントの受け取りを示す画面であってもよい。例えば、受取画面は、ポイントの受取が可能であることを示す画面であってもよいし、ポイントを受け取る操作を受け付け可能な画面であってもよいし、ポイントの受取が完了したことを示す画面であってもよい。本実施形態において、受取画面は、ポイント受取完了画面600である。例えば、ポイント受取操作画面500において受取ボタン530が操作されると、ユーザ端末5は、ポイントプログラムサーバ3へポイント付与要求を送信してもよい。このポイント付与要求が、受取画面情報の要求に相当してもよい。ポイント付与要求は、そのユーザ端末5の端末IDとポイント受取操作画面500に対応するキャンペーンのキャンペーンIDとを含んでもよい。
ユーザ識別情報取得部3102及び候補者判定部3103は、それぞれ情報配信サーバ1のユーザ識別情報取得部1101及び候補者判定部1102と同様の機能を基本的に有してもよい。ここで、ユーザ識別情報取得部3102は、受取画面情報要求受信部3101によりユーザ端末5から受信された受取画面情報の要求から端末IDを取得してもよい。候補者判定部3103は、受取画面情報要求受信部3101により要求が受信されたとき、ユーザ識別情報取得部3102により取得された端末ID及び候補者リスト60に基づいて、そのユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。
受取画面情報送信部3104は、受取画面情報要求受信部3101により受取画面情報の要求が受信されることに応じて、受取画面情報をユーザ端末5へ送信してもよい。受取画面情報は、例えばHTML文書であってもよいし、現在表示されている画面を受取画面に変更するための情報であってもよい。ここで、受取画面情報送信部3104は、ユーザ端末5のユーザが候補者であると候補者判定部3103により判定された場合、受取画面情報を送信してもよい。これにより、受取画面情報送信部3104は、図11に示すように、ユーザ端末5にポイント受取完了画面600を表示させてもよい。その一方、受取画面情報送信部3104は、ユーザ端末5のユーザが候補者ではない場合、受取画面情報を送信しなくてもよい。この場合、受取画面情報送信部3104は、例えばポイント受取不可画面700をユーザ端末5に表示させる情報を、そのユーザ端末5へ送信してもよい。これにより、候補者に対してのみ受取画面を表示させることができる。
ポイント付与部3105は、ユーザ端末5のユーザがポイント獲得条件を満たした後、そのユーザにポイントを付与する処理を実行してもよい。例えば、ポイント付与部3105は、ポイント受取操作画面500においてポイントを受け取るための操作が受け付けられることに応じて、ポイントを付与してもよい。ここで、ポイント付与部3105は、そのユーザが候補者であると候補者判定部1102により判定された場合、そのユーザにポイントを付与してもよい。ポイント付与部3105は、例えばユーザ識別情報取得部3102により取得された端末IDに基づいて、ポイントDB34aに記憶されているそのユーザの利用可能ポイント数に、そのキャンペーンの付与ポイント数を加算することで、ポイントを付与してもよい。
[1-5.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図14乃至図19を参照して説明する。図14は、本実施形態に係る通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図14に示すように、何れかのユーザ端末5は、例えば何れかのサービスのウェブページを表示する(ステップS101)。このウェブページは、告知情報100の表示枠を含む。従って、ユーザ端末5は、情報配信サーバ1へ告知情報要求を送信する(ステップS102)。告知情報要求を受信した情報配信サーバ1は、告知情報送信制御処理を実行する(ステップS103)。
図15は、本実施形態に係る情報配信サーバ1のシステム制御部11により実行される告知情報送信制御処理の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、告知情報送信部1103は、告知情報要求に含まれるキャンペーンIDに関連付けられたキャンペーン情報を、キャンペーンDB14aから取得する(ステップS201)。次いで、候補者判定部1102は、識別情報変換DB42から、告知情報要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。候補者判定部1102は、このユーザIDが、候補者リスト60に記憶されているか否かを判定する(ステップS202)。ここで、付与されるポイント数で候補者リスト60が異なる場合、候補者判定部1102は、キャンペーン情報に含まれる付与ポイント数に対応する候補者リスト60を用いて判定を行ってもよい。キャンペーンごとに候補者リスト60が異なる場合、告知情報送信部1103は、告知情報要求に含まれるキャンペーンIDに対応する候補者リスト60を用いて判定を行ってもよい。そのユーザIDが候補者リスト60に記憶されていない場合(ステップS202:NO)、告知情報送信制御処理は終了する。
そのユーザIDが候補者リスト60に記憶されている場合(ステップS202:YES)、告知情報送信部1103は、今日が、取得されたキャンペーン情報に含まれるキャンペーン期間内であるか否かを判定する(ステップS203)、今日がキャンペーン期間外である場合(ステップS203:NO)、告知情報送信制御処理は終了する。
今日がキャンペーン期間内である場合(ステップS203:YES)、告知情報送信部1103は、告知情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されているか否かを判定する(ステップS204)。その組み合わせが記憶されている場合(ステップS204:YES)、告知情報送信制御処理は終了する。
その組み合わせが記憶されていない場合(ステップS204:NO)、告知情報送信部1103は、取得されたキャンペーン情報に基づいて告知情報を生成し、この告知情報をユーザ端末5へ送信する(ステップS205)。ステップS205が終わると、告知情報送信制御処理は終了する。
図14に戻り、告知情報送信制御処理において、情報配信サーバ1が、告知情報をユーザ端末5へ送信するか(ステップS104)、または告知情報の送信なくしてポイント付与に関する処理が終了する。告知情報が送信された場合、ユーザ端末5は、ウェブページ内に告知情報100を表示する(ステップS105)。その後、ユーザは、告知情報100のボタン130を押下する操作を行う(ステップS106)。この操作を検出したユーザ端末5は、キャンペーンランディング画面のURLを含むキャンペーンランディング画面情報要求を、そのURLに対応するサービスサーバ2へ送信する(ステップS107)。サービスサーバ2のランディング画面情報送信部2101は、キャンペーンランディング画面200のウェブページのHTML文書を、ユーザ端末5へ送信する(ステップS108)。ユーザ端末5は、このHTML文書に基づいてキャンペーンランディング画面200を表示する。
キャンペーンランディング画面200において、ユーザがCTAボタン220を押下する操作を行う(ステップS109)。この操作を検出したユーザ端末5は、情報配信サーバ1へ参加用画面情報要求を送信する(ステップS110)。情報配信サーバ1の操作者特定情報更新部1104は、識別情報変換DB42から、参加用画面情報要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。操作者特定情報更新部1104は、参加用画面情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせを、CTAボタンDB14bに記憶させる(ステップS111)。次いで、操作者特定情報更新部1104は、ユーザ端末5へURL変更応答を送信する(ステップS112)。URL変更応答は、例えばHTTPリダイレクトに従った応答であってもよい。URL変更応答は、本来の参加用画面300のURLを含んでもよい。URL変更応答を受信したユーザ端末5は、例えばサービスサーバ2へ参加用画面情報要求を送信する(ステップS113)。参加用画面情報要求を受信したサービスサーバ2は、参加用画面300のHTML文書をユーザ端末5へ送信する(ステップS114)。ユーザ端末5は、このHTML文書に基づいて参加用画面300を表示する。こうして、ユーザはキャンペーンに参加することができる。
その後、ユーザがポイント獲得条件を満たすための操作を行っていくことによって、最終的に、サービスサーバ2は、サービス画面400のHTML文書をユーザ端末5へ送信する(ステップS115)。ユーザ端末5は、このHTML文書に基づいてサービス画面400を表示する。このとき、ユーザ端末5は、情報配信サーバ1へ導線要素情報要求を送信する(ステップS116)。導線要素情報要求を受信した情報配信サーバ1は、導線要素情報送信御処理を実行する(ステップS117)。
図16は、本実施形態に係る情報配信サーバ1のシステム制御部11により実行される導線要素情報送信御処理の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、操作要素情報送信部1106は、導線要素情報要求に含まれるキャンペーンIDに関連付けられたキャンペーン情報を、キャンペーンDB14aから取得する(ステップS301)。次いで、候補者判定部1102は、識別情報変換DB42から、導線要素情報要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。候補者判定部1102は、このユーザIDが候補者リスト60に記憶されているか否かを判定する(ステップS302)。判定に用いられる候補者リスト60は、図15に示す告知情報送信制御処理のステップS202の場合と同一であってもよい。そのユーザIDが記憶されていない場合(ステップS302:NO)、導線要素情報送信御処理は終了する。
そのユーザIDが記憶されている場合(ステップS302:YES)、操作要素情報送信部1106は、今日が、キャンペーン情報に含まれるキャンペーン期間内であるか否かを判定する(ステップS303)、今日がキャンペーン期間外である場合(ステップS303:NO)、導線要素情報送信御処理は終了する。
今日がキャンペーン期間内である場合(ステップS303:YES)、操作要素情報送信部1106は、導線要素情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されているか否かを判定する(ステップS304)。その組み合わせが記憶されている場合(ステップS304:YES)、導線要素情報送信御処理は終了する。
その組み合わせが記憶されていない場合(ステップS304:NO)、操作者判定部1105は、導線要素情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがCTAボタン操作DB14bに記憶されているか否かを判定する(ステップS305)。その組み合わせが記憶されていない場合(ステップS30:NO)、導線要素情報送信御処理は終了する。
その組み合わせが記憶されている場合(ステップS305:YES)、操作要素情報送信部1106は、取得されたキャンペーン情報に基づいて導線要素情報を生成し、この導線要素情報をユーザ端末5へ送信する(ステップS306)。ステップS306が終わると、導線要素情報送信御処理は終了する。なお、キャンペーンランディング画面200にCTAボタンがないキャンペーンについては、ステップS305は実行されなくてもよい。
図14に戻り、導線要素情報送信御処理において、情報配信サーバ1が導線要素情報をユーザ端末5へ送信するか(ステップS118)、または導線要素情報の送信なくしてポイント付与に関する処理が終了する。導線要素情報が送信された場合、ユーザ端末5は、導線要素情報に基づいて、サービス画面400に導線要素410を表示する(ステップS119)。
図17は、本実施形態に係る通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。ステップS119の後、図17に示すように、ユーザは、導線要素410を押下する操作を行う(ステップS401)。この操作を検出したユーザ端末5は、受取操作画面情報要求をポイントプログラムサーバ3へ送信する(ステップS402)。受取操作画面情報要求を受信したポイントプログラムサーバ3は、ポイント受取操作画面500のHTML文書をユーザ端末5へ送信する(ステップS403)。ユーザ端末5は、このHTML文書に基づいてポイント受取操作画面500を表示する。ユーザは、ポイント受取操作画面500から受取ボタン530を押下する操作を行う(ステップS404)。この操作を検出したユーザ端末5は、ポイント付与要求をポイントプログラムサーバ3へ送信する(ステップS406)。ポイント付与要求を受信したポイントプログラムサーバ3は、受取画面情報送信制御処理を実行する(ステップS406)。
図18は、本実施形態に係るポイントプログラムサーバ3のシステム制御部31により実行される受取画面情報送信制御処理の一例を示すフローチャートである。図18に示すように、受取画面情報送信部3104はポイント付与要求に含まれるキャンペーンIDに関連付けられたキャンペーン情報を、キャンペーンDB14aから取得する(ステップS501)。次いで、候補者判定部3103は、識別情報変換DB42から、ポイント付与要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。候補者判定部3103は、ユーザIDが候補者リスト60に記憶されているか否かを判定する(ステップS501)。判定に用いられる候補者リスト60は、図15に示す告知情報送信制御処理のステップS202の場合と同一であってもよい。
そのユーザIDが記憶されている場合(ステップS501:YES)、受取画面情報送信部3104は、今日が、キャンペーン情報に含まれるキャンペーン期間内であるか否かを判定する(ステップS503)。今日がキャンペーン期間内である場合(ステップS503:YES)、受取画面情報送信部3104は、導線要素情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されているか否かを判定する(ステップS504)。
その組み合わせが記憶されていない場合(ステップS504:NO)、ポイント付与部3105は、ポイント付与処理を実行する(ステップS505)。
図19は、本実施形態に係るポイントプログラムサーバ3のシステム制御部31により実行されるポイント付与処理の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、ポイント付与部3105は、ポイント付与要求に含まれるキャンペーンIDと同一のキャンペーンIDを含むキャンペーン情報を、キャンペーンDB14aから取得する(ステップS601)。次いで、ポイント付与部3105は、識別情報変換DB42から、ポイント付与要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。ポイント付与部3105は、取得されたユーザIDに関連付けられたユーザIDを、識別情報変換DB42から取得する。ポイント付与部3105は、取得されたユーザIDに関連付けてポイントDB34aに記憶されている利用可能ポイント数に、キャンペーン情報に含まれる付与ポイント数を加算することにより、その利用可能ポイント数を更新する(ステップS602)。次いで、ポイント付与部3105は、ポイント付与要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせを、ポイント受取DB14cに記憶させて(ステップS603)、ポイント付与処理は終了する。
図18に戻り、ポイント付与処理が終わると、受取画面情報送信部3104は、ポイント受取操作画面500をポイント受取完了画面600に更新するためのデータをユーザ端末5へ送信する(ステップS506)。このデータは、例えば促しメッセージ520を受取完了メッセージ610に変更するための情報、及び受取ボタン530を消去するための情報を含んでもよい。ステップS506が終わると、受取画面情報送信制御処理は終了する。
主とされたユーザIDが記憶されていない場合(ステップS502:NO)、今日がキャンペーン期間外である場合(ステップS503:NO)、またはキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されている場合(ステップS504:YES)、受取画面情報送信部3104は、ポイント受取操作画面500をポイント受取不可画面700に更新するためのデータをユーザ端末5へ送信する(ステップS507)。このデータは、例えば通知メッセージ510を受取不可メッセージ710に変更するための情報、並びに、促しメッセージ520及び受取ボタン530を消去するための情報を含んでもよい。ステップS507が終わると、受取画面情報送信制御処理は終了する。
図17に戻り、受取画面情報送信制御処理において、ポイント管理サーバ3は、ポイント受取完了画面600又はポイント受取不可画面700のデータをユーザ端末5へ送信する。ユーザ端末5は、このデータに基づいて、ポイント受取完了画面600又はポイント受取不可画面700を表示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、特典付与システムが、端末IDをユーザ端末5から取得してもよい。また、特典付与システムが、端末IDに基づいて、ユーザ端末5のユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。また、特典付与システムが、ユーザが候補者である場合、告知情報をユーザ端末5へ送信してもよい。また、特典付与システムが、受取画面情報の要求をユーザ端末5から受信してもよい。また、受取画面情報の要求が受信されたとき、ユーザ端末5のユーザが候補者であるか否かを更に判定してもよい。特典付与システムが、ユーザが候補者である場合、受取画面情報をユーザ端末5へ送信してよい。特典付与システムが、ユーザが候補者ではない場合、受取画面情報を送信しなくてもよい。従って、ユーザの属性に応じて、特典を受け取り可能なユーザを制限することができる。
ここで、特典付与システムが、ポイント受取操作画面において受取操作が受け付けられたとき、ユーザ端末5から受取画面情報の要求を受信してもよい。また、特典付与システムが、ユーザ端末5のユーザが候補者である場合、ユーザ端末5のユーザへ特典を付与する付与処理を実行してもよい。この場合、ユーザが候補者である場合、そのユーザは特典の受け取りが完了し、ユーザ端末5はポイント受取完了画面を表示する。
ここで、サービス画面において導線要素が操作されることに応じて、ポイント受取操作画面がユーザ端末5により表示されてもよい。そのため、ユーザ端末5に表示される画面が、キャンペーンに関連するサービスで提供される画面から、ポイントを受け取るための画面に遷移する。
ここで、特典付与システムが、サービス画面を表示するユーザ端末5に導線要素情報を送信してもよい。また、特典付与システムが、ユーザ端末5がサービス画面を表示するとき、そのユーザ端末5のユーザが候補者であるか否かを更に判定してもよい。また、特典付与システムが、ユーザが候補者ではない場合、導線要素情報を送信しなくてもよい。この場合、ユーザの属性に応じて、ユーザ端末5に表示される画面を、キャンペーンに関連するサービスで提供される画面から、ポイントを受け取るための画面に遷移可能なユーザを制限することができる。
ここで、特典付与システムが、キャンペーンランディング画面において表示操作が受け付けられた場合、操作者特定情報を更新してもよい。また、特典付与システムが、操作者特定情報と端末IDとに基づいて、ユーザ端末5のユーザが操作者であるか否かを判定してもよい。また、特典付与システムが、ユーザが操作者ではない場合、導線要素情報を送信しなくてもよい。この場合、キャンペーンランディング画面で案内を確認したか否かに応じて、ユーザ端末5に表示される画面を、キャンペーンに関連するサービスで提供される画面から、ポイントを受け取るための画面に遷移可能なユーザを制限することができる。
[2.第2実施形態]
[2-1.ポイントプログラムサーバのシステム制御部の機能概要]
次に第2実施形態について説明する。以下に述べる点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、受取画面情報の要求に応じてユーザが候補者であるか否かを判定するタイミングが、第1実施形態の場合と異なる。
先ず、ポイントプログラムサーバ3のシステム制御部31の機能概要について、図20を参照して説明する。受取画面情報要求受信部3101は、受取画面情報の要求として、ポイント受取操作画面500を表示させる情報の要求をユーザ端末5から受信してもよい。この要求は、サービス画面400で導線要素410が操作されることに応じてユーザ端末5から送信されてくる受取操作画面情報要求であってもよい。候補者判定部3103は、受取操作画面情報要求が受信されたとき、ユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。
図20は、画面遷移例を示す図である。図20において、図3と同一の要素については同一の符号が付されている。受取画面情報送信部3104は、ユーザが候補者であると候補者判定部3103により判定された場合、ポイント受取操作画面500を表示させる情報をユーザ端末5へ送信してもよい。これにより、図20に示すように、ユーザ端末5はポイント受取操作画面500を表示する。その後、ユーザが受取ボタン530を操作すると、ユーザ端末5はポイント受取完了画面600を表示する。ポイント受取不可画面700は基本的には表示されない。一方、受取画面情報送信部3104は、ユーザが候補者ではない場合、ポイント受取不可画面800を表示させる情報を、ユーザ端末5へ送信してもよい。これにより、図20に示すように、ユーザ端末5はポイント受取不可画面800を表示する。ポイント受取不可画面800は、ポイントの受け取りが不可能であることを示す画面であってもよい。ポイント受取不可画面800は、例えば受取不可メッセージ710を含んでもよい。受取不可メッセージ810は、ポイントの受け取りが不可能であることを示すメッセージであってもよい。ポイント受取不可画面800は、ポイントを受け取るための操作の受け付けが不可能な画面であってもよい。例えば、ポイント受取不可画面800は、受取ボタン530等の操作可能な要素を含まなくてもよい。
なお、候補者判定部3103は、ユーザ端末5からポイント付与要求を受信したときにも、ユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。受取画面情報送信部3104は、この判定結果に応じて、ポイント受取完了画面600又はポイント受取不可画面700をユーザ端末5により表示させてもよい。
[2-2.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図21及び図22を参照して説明する。図21は、本実施形態に係る通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図21において、図17と同一の処理については同一の符号が付されている。図21に示すように、サービス画面400において導線要素410の操作を検出したユーザ端末5は(ステップS401)、受取操作画面情報要求をポイントプログラムサーバ3へ送信する(ステップS402)。受取操作画面情報要求を受信したポイントプログラムサーバ3は、受取画面情報送信制御処理を実行する(ステップS411)。
図22は、本実施形態に係るポイントプログラムサーバ3のシステム制御部31により実行される受取画面情報送信制御処理の一例を示すフローチャートである。図22において、図18と同一の処理については同一の符号が付されている。図22に示すように、先ずステップS501~S504が、第1実施形態の場合と同様に実行される。なお、これらのステップは、受取操作画面情報要求に含まれるキャンペーンID及び端末IDを用いて実行される。受取画面情報送信部3104は、識別情報変換DB42から、端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。このキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されていない場合(ステップS504:NO)、受取画面情報送信部3104は、ポイント受取操作画面500のHTML文書をユーザ端末5へ送信して(ステップS511)受取画面情報送信制御処理は終了する。
ユーザIDが記憶されていない場合(ステップS502:NO)、今日がキャンペーン期間外である場合(ステップS503:NO)、またはその組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されている場合(ステップS504:YES)、受取画面情報送信部3104は、ポイント受取不可画面800のHTML文書をユーザ端末5へ送信して(ステップS512)、受取画面情報送信制御処理は終了する。
図21に戻り、受取画面情報送信制御処理でポイントプログラムサーバ3がポイント受取操作画面500のHTML文書をユーザ端末5へ送信した場合(ステップS412)、ユーザ端末5は、このHTML文書に基づいてポイント受取操作画面500を表示する。ポイント受取操作画面500において受取ボタン530の操作を検出したユーザ端末5は、ポイント付与要求をポイントプログラムサーバ3へ送信する(ステップS406)。ポイント付与要求を受信したポイントプログラムサーバ3は、ポイント付与処理を実行する(ステップS413)。このポイント付与処理は、第1実施形態のポイント付与処理と同一であってもよい。一方、受取画面情報送信制御処理でポイントプログラムサーバ3がポイント受取不可画面800のHTML文書をユーザ端末5へ送信した場合、ユーザ端末5はポイント受取不可画面800を表示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの属性に応じて、特典を受け取るための操作が可能なユーザを制限することができる。また、ユーザの属性に応じて、ユーザ端末5に表示される画面を、キャンペーンに関連するサービスで提供される画面から、ポイントを受け取るための画面に遷移可能なユーザを制限することができる。
[3.第3実施形態]
次に第3実施形態の概要について説明する。以下に述べる点を除き、第3実施形態は第1実施形態又は第2実施形態と同一であってもよい。第1実施形態及び第2実施形態において、ユーザが候補者であるか否かを判定するための候補者特定情報として、候補者リストが用いられていた。本実施形態においては、候補者特定情報として、端末ユーザ5のユーザの属性を示す情報が用いられる。例えば候補者特定情報は、各ユーザの属性を示す情報であってもよい。この場合の候補者特定情報は、ユーザが何らかの行動をとることに応じて更新又は変更され得る情報であってもよい。例えば候補者特定情報として、会員DB41に記憶された性別、生年月日、電話番号、住所、会員ランク、サービス利用状況のうち少なくとも何れか一つが用いられてもよい。また、例えば候補者特定情報として、行動履歴DB43に記憶された行動ログが用いられてもよい。例えば電話番号や住所といった情報は、ユーザが随時又はリアルタイムで変更することができる情報である。会員ランク及びサービス利用状況は、ユーザの行動によって所定のタイミングで、随時又はリアルタイムで変更され得る情報である。行動履歴DB43には、ユーザによる行動によって随時又はリアルタイムで行動ログが追加される。
例えば情報配信サーバ1及びポイントプログラムサーバ3のうち少なくとも何れか一方は、候補者となるユーザの属性を示す候補者属性情報を記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。全キャンペーンで候補者のユーザ属性が同一である場合、一の候補者属性情報が記憶されればよい。付与されるポイント数に応じてユーザ属性が設定される場合、ポイント数の範囲ごとに候補者属性情報が記憶されてもよい。この場合、所定のデータベースに、ポイント数の範囲と候補者属性情報とが関連付けて記憶されてもよい。キャンペーンごとにユーザ属性が設定されている場合、例えばキャンペーンDB14aに候補者属性情報が記憶されてもよい。何れかのサーバ装置に記憶された候補者属性情報に他のサーバ装置からアクセスするためのAPIが提供されてもよい。
情報配信サーバ1の候補者判定部1102及びポイントプログラムサーバ3の候補者判定部3103のそれぞれは、例えば端末ID、候補者属性情報、及び候補者特定情報に基づいて、ユーザが候補者であるか否かを判定してもよい。例えば、図15に示す告知情報送信制御処理のステップS202において、情報配信サーバ1は、ユーザが候補者であるか否かを判定する。このステップ202において、情報配信サーバ1は候補者属性情報を取得してもよい。情報配信サーバ1は、告知情報要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを、識別情報変換DB42から取得してもよい。情報配信サーバ1は、取得されたユーザIDに関連付けられた情報を、会員DB41及び行動履歴DB43のうち少なくとも何れか一方から取得してもよい。情報配信サーバ1は、取得された情報に基づいて、告知情報要求を送信してきたユーザ端末5のユーザが、候補者属性情報により示される属性を有するか否かを判定してもよい。情報配信サーバ1は、候補者属性情報により示される属性をユーザが有する場合、ユーザは候補者であると判定して、ステップS202を実行してもよい。情報配信サーバ1は、候補者属性情報により示される属性をユーザが有しない場合、ユーザは候補者ではないと判定し、告知情報送信制御処理は終了してもよい。図16に示す導線要素情報送信制御処理のステップS302、及び、図18に示す受け取り画面情報送信制御処理のステップS502においても、同様の判定が行われてもよい。
ユーザの行動又はその他の理由により、ユーザの属性は変化し得る。そのため、例えば告知情報100の表示時に、ユーザは候補者となる属性を有していた一方で、サービス画面400の表示時やポイント受取操作画面500の表示時には、そのユーザは、候補者となる属性を既に有していないことも起こり得る。候補者リスト60は静的な情報であるため、ユーザの属性が変化しても候補者リストは変化しない。そのため、サービス画面400やポイント受取操作画面500の表示時には実際には候補者ではないユーザもポイントを受け取ることができる可能性がある。候補者リスト60とは対象的に、会員DB41及び行動履歴DB43は、ユーザの行動に応じて動的に更新される。例えばその行動により、会員DB41及び行動履歴DB43は、変化後のユーザの属性を示すことがある。そのため、告知情報100の表示時には候補者となる属性を有していたことでサービス画面400又はポイント受取操作画面500を表示させることができたユーザであっても、その画面の表示時には候補者となる属性を既に有しなくなったユーザに対して、ポイントが付与されることを抑止することができる。
[4.第4実施形態]
[4-1.概要]
次に第4実施形態の概要について説明する。以下に述べる点を除き、第4実施形態は第1実施形態~第3実施形態のうち少なくとも何れかと同一であってもよい。
本実施形態に係る情報配信サーバ1は、告知情報を、広告として配信してもよい。その広告の広告主は、例えばインターネット総合サービスのドメインとは異なるドメインのウェブサイト等で、ユーザにオンラインサービスを提供する事業者であってもよい。この事業者により提供されるサービスは、インターネット総合サービスに含まれなくてもよい。複数のサービスサーバ2のうち何れかのサービスサーバ2は、その事業者のサービスを提供するための処理を行うサーバ装置であってもよい。
インターネット総合サービスの広告サービスは、広告主からキャンペーンの費用を請求することができる。キャンペーン費用は、例えば広告料とポイント料とを含んでもよい。広告料は、広告の配信に応じて請求される。広告料の発生時期は、課金方式によって異なる。課金方式の例として、プレビュー課金、クリック課金、及び成果報酬型課金等が挙げられる。何れの課金方式が用いられるかは、広告サービスの運営者により予め定められていてもよい。ポイント料は、ユーザにポイントを付与するための費用に相当する。ポイント料は、ユーザにポイントを付与することに応じて請求される。ポイント料の額は、付与されたポイントの数に相当する金額であってもよいし、その金額よりも所定割合高い金額であってもよい。なお、インターネット総合サービスに含まれるサービスでポイント獲得キャンペーンが実施される場合、そのサービスの運営者は、キャンペーン費用としてポイント料のみを負担するようになっていてもよい。
[4-2.情報配信サーバの構成]
次に、情報配信サーバ1の構成について、図23及び図24を参照して説明する。図23は、本実施形態に係る情報配信サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図23において、図4と同一の要素については同一の符号が付されている。図20と図4とが異なる点は、図23において、記憶部14に、キャンペーン費用DB14dが更に記憶されている点である。
図24は、キャンペーンDB14a及びキャンペーン費用DB14dに記憶される情報の例を示す図である。図21に示すキャンペーンDB14aと図5に示すキャンペーンDB14aとが異なる点は、図24に示すキャンペーンDB14aには、広告主ID、キャンペーン予算、及び広告配信停止割合が更に記憶される点である。広告主IDは、広告主を識別する識別情報である。キャンペーン予算は、ポイント獲得キャンペーンのために設定された予算である。キャンペーン予算は、例えばキャンペーン期間全体での予算を示してもよいし、月ごとの予算を示してもよい。広告配信停止割合は、広告主への参加用画面情報要求がキャンペーン予算の何割以上となると広告としての告知情報の配信を停止するかを示す。広告配信停止割合は、例えば100%以下の範囲内で設定されてもよい。キャンペーン予算及び広告配信停止割合は、広告主により設定されてもよい。
キャンペーン費用DB14dには、各ポイント獲得キャンペーンの広告主が負担する費用に関する情報が記憶されてもよい。例えば、キャンペーン費用DB14dには、キャンペーンID及び費用額が、互いに関連付けて記憶されてもよい。費用額は、キャンペーンIDにより示されるキャンペーンの費用の現時点での金額を示す。費用額の初期値はゼロである。
[4-3.システム制御部の機能概要]
[4-3-1.情報配信サーバ]
次に、情報配信サーバ1におけるシステム制御部11の機能概要を、図25及び図26を参照して説明する。図25は、情報配信サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。図25において、図11と同一の要素については同一の符号が付されている。図25と図11とが異なる点は、図25において、システム制御部11は、更に広告料加算部1107として機能する点である。
広告料加算部1107は、告知情報送信部1103による告知情報の送信の結果、広告料が発生する場合、キャンペーン費用DB14dに記憶されたキャンペーンの費用額に広告料を加算してもよい。例えば、広告料加算部1107は、予め定められた単価の広告料を加算することで、費用額を更新してもよい。図26は、キャンペーン予算に応じてポイントを適切に付与するために各画面に設定された条件の一例を示す図である。図26に示すように、広告としての告知情報100が表示されてからサービス画面400が表示されるまでの間に、キャンペーン費用に広告料が加算されてもよい。プレビュー課金の場合、告知情報100が表示されると広告料が発生してもよい。クリック課金の場合、ユーザが告知情報100を操作することで、ユーザ端末5がキャンペーンランディング画面200を表示すると、広告料が発生してもよい。成果報酬型課金の場合、コンバージョンが発生した場合に広告料が発生してもよい。コンバージョンは、例えば広告の成果に相当する行動をユーザがとることであってもよい。コンバージョンは、ポイント獲得条件としての所定行動のうち、少なくとも一部の行動を含んでもよい。サービス画面400内の導線要素410を操作する行動は、コンバージョンに含まれなくてもよい。ポイント料は、ユーザにポイントを付与することに応じて請求される。
図26に示すように、告知情報送信部1103は、キャンペーン費用DB14dに記憶されたキャンペーンの費用額が、キャンペーンDB14aに記憶されたキャンペーン予算の広告配信停止割合未満である場合、告知情報をユーザ端末5へ送信してもよい。例えば、キャンペーン予算が10万円であり、広告配信停止割合が95%である場合、費用額が9万5千円未満である場合に告知情報が送信される。一方、告知情報送信部1103は、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上である場合、告知情報を送信しなくてもよい。これにより、支払うべき費用がキャンペーン予算を超える前に、告知情報の送信を停止させることができる。
操作要素情報送信部1106は、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上である場合、たとえ端末ユーザ5のユーザが候補者であっても、導線要素情報をユーザ端末5へ送信しなくてもよい。これにより、支払うべき費用がキャンペーン予算を大きく超えることを抑止することができる。ここで、操作要素情報送信部1106は、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上であり、且つ、そのユーザがCTAボタン410の操作者ではないと操作者判定部1105により判定された場合、導線要素情報を送信しなくてもよい。その一方で、操作要素情報送信部1106は、ユーザ端末5のユーザが候補者であると候補者判定部1102により判定され、且つ、そのユーザがCTAボタン410の操作者であると操作者判定部1105により判定された場合、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上であるとしても、導線要素情報を送信してもよい。CTAボタン410を操作したユーザは、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上となる前に表示された告知情報100を操作することにより、キャンペーンランディング画面200を表示させたユーザであると考えられる。そして、キャンペーンランディング画面200でCTAボタン410を操作したユーザは、キャンペーンに参加することでポイントを獲得可能であると信じている可能性がある。そうしたユーザに対しては、たとえ告知情報100の表示後にキャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上となっていたとしても、ポイントを付与することが適切である場合がある。なお、導線要素410の表示が、第1実施形態の場合と同様にCTAボタン220を操作したことを条件とする場合、操作要素情報送信部1106の処理を第1実施形態から変更する必要はない。
ポイント獲得キャンペーンを実施するサービスが、インターネット総合サービスのドメインとは異なるドメインで提供されるサービスである場合、ユーザ端末5がサービス画面400を表示する際にユーザ識別情報取得部が1101を取得することができない場合がある。その理由は、ユーザ端末5に記憶された端末IDのクッキーが、そのサービスのドメインにとってサードパーティクッキーに相当するからである。近年はサードパーティクッキーが利用禁止とされることが主流となっている。そのため、情報配信サーバ1の操作要素情報送信部1106が、サービス画面400内に導線要素410を表示させるか否かを制御することができない。そのようなサービスに対応するサービスサーバ2から送信されるサービス画面400のHTML文書は、導線要素410が必ず表示されるように記述されてもよい。この場合、候補者ではないユーザであっても、導線要素410を操作することはできる。しかしながら、ポイントプログラムサーバ3の制御により、候補者に対してのみポイント受取操作画面500又はポイント受取完了画面600が表示される。従って、導線要素410の表示を制御することができなくても、大きな問題は発生しない。
[4-3-3.ポイントプログラムサーバ]
次に、ポイントプログラムサーバ3におけるシステム制御部31の機能概要を、図27を参照して説明する。図27は、ポイントプログラムサーバ3におけるシステム制御部31の機能ブロックの一例を示す図である。図24において、図13と同一の要素については同一の符号が付されている。図27と図13とが異なる点は、図27において、システム制御部31は、更に操作者判定部3106及びポイント料加算部3107として機能する点である。
操作者判定部3106は、情報配信サーバ1の操作者判定部1105と同様の機能を基本的に有してもよい。ここで、操作者判定部3106は、受取画面情報要求受信部3101によりユーザ端末5から受取画面情報の要求を受信したとき、ユーザ識別情報取得部3102により取得された端末ID及びCTAボタン操作DB14bに基づいて、そのユーザがCTAボタン410の操作者であるか否かを判定してもよい。
受取画面情報送信部3104は、キャンペーン費用DB14dに記憶されたキャンペーンの費用額が、キャンペーンDB14aに記憶されたキャンペーン予算の広告配信停止割合以上である場合、端末ユーザ5のユーザが候補者であっても、図26に示すように、ポイント受取不可画面700のHTML文書をユーザ端末5へ送信してもよい。これにより、支払うべき費用がキャンペーン予算を大きく超えることを抑止することができる。ここで、受取画面情報送信部3104は、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上であり、且つ、そのユーザがCTAボタン410の操作者ではないと操作者判定部3106により判定された場合、ポイント受取不可画面700のHTML文書を送信してもよい。その一方で、受取画面情報送信部3104は、ユーザ端末5のユーザが候補者であると候補者判定部3103により判定され、且つ、そのユーザがCTAボタン410の操作者であると操作者判定部3106により判定された場合、たとえキャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上であるとしても、図26に示すように、ポイント受取不可画面700のHTML文書を送信してもよい。前述した理由と同様に、キャンペーンランディング画面200でCTAボタン410を操作したユーザに対しては、たとえ告知情報100の表示後にキャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上であるとしても、ポイントを付与することが適切である場合がある。
ポイント付与部3105は、記憶されたキャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上である場合、ユーザ端末5のユーザにポイントを付与しなくてもよい。また、ポイント付与部3105は、そのユーザが候補者であり、且つ、そのユーザがCTAボタン410の操作者である場合、キャンペーンの費用額がキャンペーン予算の広告配信停止割合以上であるとしても、そのユーザにポイントを付与してもよい。
ポイント料加算部3107は、ポイント付与部3105によりポイントを付与する処理が実行されることに応じて、キャンペーン費用DB14dに記憶されたキャンペーンの費用額に、付与されるポイントの数に応じたポイント料を加算してもよい。例えば、ポイント料加算部3107は、ポイントと金銭との交換比率に基づいて、付与ポイント数をポイント料に変換してもよい。例えば1ポイントが1円に相当してもよい。
[4-4.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図28及び図29を参照して説明する。以下に示す動作例は、広告料の課金方式がプレビュー課金である場合の例である。
図28は、本実施形態に係る情報配信サーバ1のシステム制御部11により実行される告知情報送信制御処理の一例を示すフローチャートである。図28において、図15と同一の処理については同一の符号が付されている。図28に示すように、先ずステップS201~S204が第1実施形態の場合と同様に実行される。告知情報要求に含まれるキャンペーンIDと識別情報変換DB42から取得されたユーザIDとの組み合わせがポイント受取DB14cに記憶されていない場合(ステップS204:NO)、告知情報送信部1103は、キャンペーン情報に含まれるキャンペーン予算に広告配信停止割合を乗算することで、広告配信停止額を計算する。告知情報送信部1103は、キャンペーン情報に含まれるキャンペーンIDに関連付けてキャンペーン費用DB14dに記憶されている費用額が広告配信停止額未満であるか否かを判定する(ステップS211)。費用額が広告配信停止額以上である場合(ステップS231:NO)、告知情報配信制御処理は終了する。
費用額が広告配信停止額未満である場合(ステップS231:YES)、告知情報送信部1103は、ユーザ端末5へ告知情報を送信する(ステップS205)。次いで、広告料加算部1107は、キャンペーン情報に含まれるキャンペーンIDに関連付けてキャンペーン費用DB14dに記憶されている費用額に所定の広告単価を加算することで、参加用画面情報要求を更新して(ステップS232)、告知情報配信制御処理は終了する。
図29は、本実施形態に係るポイントプログラムサーバ3のシステム制御部31により実行される受取画面情報送信制御処理の一例を示すフローチャートである。図29において、図18と同一の処理については同一の符号が付されている。図29に示すように、先ずステップS501~S504が第1実施形態の場合と同様に実行される。取得されたユーザIDがポイント受取DB14cに記憶されていない場合(ステップS504:NO)、告知情報送信部1103は、取得されたキャンペーン情報に含まれるキャンペーン予算に広告配信停止割合を乗算することで、広告配信停止額を計算する。告知情報送信部1103は、キャンペーン情報に含まれるキャンペーンIDに関連付けてキャンペーン費用DB14dに記憶されている費用額が広告配信停止額未満であるか否かを判定する(ステップS531)。費用額が広告配信停止額以上である場合(ステップS531:NO)、操作者判定部3106は、受取操作画面情報要求に含まれるキャンペーンIDとユーザIDとの組み合わせがCTAボタン操作DB14bに記憶されているか否かを判定する(ステップS532)。その組み合わせが記憶されていない場合(ステップS532:NO)、受取画面情報送信部3104は、ポイント受取不可画面700のデータをユーザ端末5へ送信して(ステップS507)、受取画面情報送信制御処理は終了する。その組み合わせが記憶されている場合(ステップS532:YES)、または費用額が広告配信停止額未満である場合(ステップS531:YES)、ポイント付与部3105はポイント付与処理を実行する(ステップS505)。次いで、広告料加算部1107は、キャンペーン情報に含まれるキャンペーンIDに関連付けてキャンペーン費用DB14dに記憶されている費用額に、付与ポイント数に応じて計算されるポイント料を加算することで、参加用画面情報要求を更新する(ステップS533)。次いで、受取画面情報送信部3104は、ポイント受取完了画面600のデータをユーザ端末5へ送信して(ステップS506)、受取画面情報送信制御処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、特典付与システムが、広告料が発生することに応じてキャンペーン費用に広告料を加算し、何れかのユーザに対して特典が付与されることに応じて、キャンペーン費用に特典料を加算してもよい。この場合、広告料と特典費用とを別々にキャンペーン費用に加算することができる。
また、特典付与システムが、キャンペーン費用が予算の広告配信停止割合以上である場合、告知情報をユーザ端末5へ送信しなくてもよい。この場合、キャンペーン費用が予算に対して過大になることを抑止することができる。
また、特典付与システムが、キャンペーン費用が予算の広告配信停止割合以上である場合、受取画面情報を送信しなくてもよい。また、特典付与システムが、ユーザ端末5のユーザが候補者であり、且つ、そのユーザが、キャンペーン画面で表示操作を行った操作者である場合、キャンペーン費用が予算の広告配信停止割合以上であっても、受取画面情報を送信してもよい。この場合、キャンペーン費用が予算に対して過大になることを抑止しながら、キャンペーン費用が予算の広告配信停止割合に達する前に告知情報を表示させて、キャンペーンランディング画面で案内を確認したユーザに対しては、その後キャンペーン費用が広告配信停止割合に達したとしても、特典を付与することができる。
また、ユーザが所定行動のうち予め定められた少なくとも一部の行動をとることにより、広告料が発生してもよい。この場合、所定行動をとったユーザに特典を付与することにより、広告の成果が得られることを促進することができる。
(付記1)端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報を前記端末装置から取得する取得手段と、前記取得されたユーザ識別情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、予め設定されたユーザ属性に基づいて抽出される候補者であるか否かを判定する第1判定を実行する候補者判定手段と、前記端末装置のユーザが前記候補者であると判定された場合、前記候補者が所定行動をとることを条件として前記候補者に特典を付与するキャンペーンを知らせる告知情報であって、前記キャンペーンの案内を示すキャンペーン画面へのリンクを含む告知情報を、前記端末装置へ送信する告知情報送信手段と、前記所定行動の完了後に表示されることが定められた受取画面であって、前記特典の受け取りを示す受取画面を前記端末装置に表示させる受取画面情報の要求を、前記端末装置から受信する要求受信手段と、前記要求が受信されることに応じて、前記受取画面情報を前記端末装置へ送信する受取画面情報送信手段と、を備え、前記候補者判定手段は、前記要求が受信されたとき、前記端末装置のユーザが前記候補者であるか否かを判定する第2判定を更に実行し、前記受取画面情報送信手段は、前記端末装置のユーザが前記候補者ではないと前記第2判定で判定された場合、前記受取画面情報を前記端末装置へ送信しないことを特徴とする特典付与システム。
(付記2)前記受取画面は、前記特典の受け取りが完了したことを示す画面であり、前記所定行動の完了後に、前記特典を受け取るための受取操作を受け付け可能な受取操作画面が、前記端末装置により表示され、前記要求受信手段は、前記受取操作画面において前記受取操作が受け付けられたとき、前記端末装置から前記要求を受信することを特徴とする付記1に記載の特典付与システム。
(付記3)前記端末装置のユーザが前記候補者であると前記第2判定で判定された場合、前記端末装置のユーザへ特典を付与する付与処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする付記2に記載の特典付与システム。
(付記4)前記所定行動は、所定のサービスに関連する行動を含み、前記サービスで提供される所定のサービス画面であって、所定の操作要素を含むことがあるサービス画面が、前記キャンペーン画面により示される前記案内に前記ユーザが従うことで、前記端末装置により表示されることがあり、前記サービス画面において前記操作要素が操作されることに応じて、前記受取操作画面が前記端末装置により表示されることを特徴とする付記2又は3に記載の特典付与システム。
(付記5)前記受取画面は、前記特典を受け取るための受取操作を受け付け可能な受取操作画面であり、前記送信された受取画面情報に基づいて前記端末装置により表示された前記受取操作画面において前記受取操作が受け付けられることに応じて、前記端末装置のユーザへ特典を付与する付与処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載の特典付与システム。
(付記6)前記所定行動は、所定のサービスに関連する行動を含み、前記サービスで提供される所定のサービス画面であって、前記受取操作画面を表示させるために操作可能な操作要素を含むことがあるサービス画面が、前記キャンペーン画面により示される前記案内に前記ユーザが従うことで、前記端末装置により表示されることがあり、前記要求受信手段は、前記表示されたサービス画面において前記操作要素が操作されたとき、前記端末装置から前記要求を受信することを特徴とする付記5に記載の特典付与システム。
(付記7)前記サービス画面を表示する前記端末装置に、前記サービス画面内に前記操作要素を前記端末装置に表示させる操作要素情報を送信する操作要素情報送信手段を更に備え、前記候補者判定手段は、前記端末装置が前記サービス画面を表示するとき、前記端末装置のユーザが前記候補者であるか否かを判定する第3判定を更に実行し、前記操作要素情報送信手段は、前記端末装置のユーザが前記候補者ではないと前記第3判定で判定された場合、前記操作要素情報を送信しないことを特徴とする付記4又は6に記載の特典付与システム。
(付記8)前記キャンペーン画面は、前記所定行動をとるための操作を受け付け可能な操作画面を表示させる表示操作を受け付け可能な画面であり、前記キャンペーン画面において前記表示操作が受け付けられた場合、前記表示操作を行った操作者を特定可能な操作者特定情報を、前記取得されたユーザ識別情報により識別される前記ユーザが前記操作者であることを示すように更新する更新手段と、前記操作者特定情報と前記取得されたユーザ識別情報とに基づいて、前記端末装置のユーザが前記操作者であるか否かを判定する操作者判定手段と、を更に備え、前記操作要素情報送信手段は、前記端末装置のユーザが前記操作者ではないと判定された場合、前記操作要素情報を送信しないことを特徴とする付記7に記載の特典付与システム。
(付記9)前記サービス画面は、前記操作画面であるか、または、前記操作画面よりも後に表示されることが予定されている画面であることを特徴とする付記8に記載の特典付与システム。
(付記10)前記所定行動は、前記操作要素を操作することを含むことを特徴とする付記4、6乃至9の何れか一に記載の特典付与システム。
(付記11)前記キャンペーンを実施するために発生したキャンペーン費用であって、何れかのユーザに対して前記特典が付与されるごとに増加するキャンペーン費用が記憶手段に記憶され、前記告知情報送信手段は、前記記憶されたキャンペーン費用が、前記キャンペーンについて設定された予算の所定割合以上である場合、前記告知情報を前記端末装置へ送信せず、前記キャンペーン画面は、前記所定行動をとるための操作を受け付け可能な操作画面を表示させる表示操作を受け付け可能な画面であり、前記キャンペーン画面において前記表示操作が受け付けられた場合、前記表示操作を行った操作者を特定可能な操作者特定情報を、前記取得されたユーザ識別情報により識別される前記ユーザが前記操作者であることを示すように更新する更新手段と、前記操作者特定情報と前記取得されたユーザ識別情報とに基づいて、前記端末装置のユーザが前記操作者であるか否かを判定する操作者判定手段と、を更に備え、前記受取画面情報送信手段は、前記キャンペーン費用が前記予算の前記所定割合以上である場合、前記受取画面情報を送信せず、前記端末装置のユーザが前記候補者であると判定され、且つ、前記端末装置のユーザが前記操作者であると判定された場合、前記キャンペーン費用が前記予算の前記所定割合以上であっても、前記受取画面情報を送信することを特徴とする付記1乃至10の何れか一に記載の特典付与システム。
(付記12)前記送信される告知情報は、広告であることを特徴とする付記1乃至10の何れか一に記載の特典付与システム。
(付記13)前記キャンペーンを実施するために広告主に請求されるキャンペーン費用が記憶手段に記憶され、前記告知情報送信手段により前記告知情報が送信される結果、前記特典を付与するための特典費用とは異なる広告料が発生することに応じて、前記記憶されたキャンペーン費用に前記広告料を加算する第1加算手段と、何れかのユーザに対して前記特典が付与されることに応じて、前記記憶されたキャンペーン費用に、付与される前記特典に応じた前記特典費用を加算する第2加算手段と、を更に備えることを特徴とする付記12に記載の特典付与システム。
(付記14)前記告知情報送信手段は、前記キャンペーン費用が、前記キャンペーンについて設定された予算の所定割合以上である場合、前記告知情報を前記端末装置へ送信しないことを特徴とする付記13に記載の特典付与システム。
(付記15)前記端末装置のユーザが前記所定行動のうち予め定められた少なくとも一部の行動をとることにより、前記広告料が発生することを特徴とする付記13又は14に記載の特典付与システム。
(付記16)前記キャンペーン画面により示される前記案内は、前記条件を含むことを特徴とする付記1乃至15の何れか一に記載の特典付与システム。
(付記17)前記候補者判定手段は、前記取得されたユーザ識別情報と、前記候補者を特定可能な候補者特定情報と、に基づいて、前記端末装置のユーザが前記候補者であるか否かを判定することを特徴とする付記1乃至15の何れか一に記載の特典付与システム。
(付記18)前記候補者特定情報は、ユーザごとに該ユーザの属性を示す情報であることを特徴とする付記17に記載の特典付与システム。
(付記19)コンピュータにより実行される特典付与方法において、端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報を前記端末装置から取得する取得ステップと、前記取得されたユーザ識別情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、予め設定された属性に基づいて抽出される候補者であるか否かを判定する第1候補者判定ステップと、前記端末装置のユーザが前記候補者であると判定された場合、前記候補者が所定行動をとることを条件として前記候補者に特典を付与するキャンペーンを知らせる告知情報であって、前記キャンペーンの案内を示すキャンペーン画面へのリンクを含む告知情報を、前記端末装置へ送信する告知情報送信ステップと、前記所定行動の完了後に表示されることが定められた受取画面であって、前記特典の受け取りを示す受取画面を前記端末装置に表示させる受取画面情報の要求を、前記端末装置から受信する要求受信ステップと、前記要求が受信されたとき、前記取得されたユーザ識別情報に基づいて、前記端末装置のユーザが前記候補者であるか否かを判定する第2候補者判定ステップと、前記端末装置のユーザが前記候補者であると前記第2候補者判定ステップにより判定された場合、前記受取画面情報を前記端末装置へ送信し、前記端末装置のユーザが前記候補者ではないと前記第2候補者判定ステップにより判定された場合、前記受取画面情報を前記端末装置へ送信しない受取画面情報送信ステップと、を含むことを特徴とする特典付与方法。