JP7442422B2 - ボビン及びボビン製造方法 - Google Patents

ボビン及びボビン製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば光ファイバーケーブル、被覆電線、放電ワイヤ等の線材、又は、医薬用チューブ・エアゾールチューブをその胴部に巻き付け、使用するためのボビン及びその製造方法に関する。
出願人は、下記特許文献1や特許文献2に示すように主として、光ファイバーケーブルを巻き付け、使用するための紙製ボビンの提案を行っている。紙製ボビンは、外周胴部に線材を巻き付け可能とする紙製の円筒材と、紙製ボビンのホイール部分を構成し、円筒材の直径よりも大径とされ、中心を円筒材の軸線位置に対応させる状態で円筒材の各側端部に取着する一対の紙製の円板材とからなる。紙製ボビンは全体が紙製とされるため、軽量で、しかも線材を巻き付けた状態で製品を輸出入する場合、木製ボビンのように燻蒸の必要がないため、極めて有用性が高いものとされている。
特開2000-198627号公報 特開平10-129938号公報
一方、紙製ボビンは、ホイール部分が紙製であるため、ボビンを床面や路面で転がして使用する場合において、耐久性に難がある場合があり、また水濡れにも弱く耐候性の点でも木製ボビンや合成樹脂製ボビンに比べ劣るものとされていた。そこで近年では、ホイール部分を合板材や合成樹脂製として、これらを一体化してなる複合材からなるボビンも提案している。
しかしながら、合板材を用いたボビンは、重量が大きくなるとともに、線材を巻き付けた状態で製品を輸出入する場合に燻蒸という煩雑な処理が必要となるため取り扱い性の点で不具合がある。
本発明は、こうした従来の不具合に着目してなされたものであり、全体軽量で、円板材等の耐久性に優れ、円板材(ホイール部分)等の再利用が可能なボビン及びその製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボビンは、外周胴部に線材を巻き付け可能とする紙製又は合成樹脂製の円筒材と、円筒材の直径よりも大径とされ、中心を円筒材の軸線位置に対応させる状態で円筒材の各側端部に取り付ける一対の円板材と、円板材の外周面に固定される、弾性を有するベルト材と、を備え、円板材の外周面には、その周方向に沿って、円板材の軸線に向かう径方向に凹む凹部が設けられ、ベルト材は、その長手方向に直交する断面において、凹部と係合可能とする係合部を備え、円板材の外周面にベルト材の係合部を嵌入することによって、凹部と係合部とが互いに係合し、円板材の外周面にベルト材が配置されることを特徴としている。
本発明のボビンにおいて、円筒材の側端部に挿入されて円板材の側端部の内周面と接合される、紙製又は合成樹脂製で円板状をなす一対のキャップ板と、円筒材の軸線方向に沿って延在し、円筒材内を通って一対のキャップ部を貫通した両端部が、一対の円板材にそれぞれ固定される支持軸と、を備えることが好ましい。
本発明のボビンにおいて、円板材は、互いに対向する板材の間に、中空構造体を並べた構成を有することが好ましい。
本発明のボビンにおいて、ベルト材の係合部は、帯状の基部から略垂直に延びる延伸部と、延伸部から側方に延出する突起部とを備えることが好ましい。
本発明のボビンにおいて、突起部は先端側ほど基部に近づく形状とされていることが好ましい。
本発明のボビンにおいて、凹部と係合部は接着によって固定されることが好ましい。
本発明のボビンの製造方法は、紙材又は合成樹脂材を全体筒状となるように積層することによって円筒材を形成する円筒材形成工程と、板材から、打ち抜き加工又はルーター加工によって、円筒材よりも大径となる、一対の円板材を形成する円板材形成工程と、円板材形成工程で形成された円板材の外周面に、その周方向に沿って、円板材の軸線に向かう径方向に凹む凹部を形成する凹部形成工程と、凹部形成工程において凹部が形成された円板材の外周面に、ベルト材を固定するベルト材固定工程と、ベルト材固定工程においてベルト材が固定された、一対の円板材を、円筒材の軸線位置に対応させる状態で、円筒材の各側端部に取り付ける円板材取付工程と、を備え、ベルト材は、その長手方向に直交する断面において、凹部と係合可能とする係合部を備え、ベルト材固定工程において、円板材の凹部に対して、係合部を嵌入することによって、凹部と係合部が互いに係合し、円板材の外周面にベルト材が固定されることを特徴としている。
本発明によると、全体軽量で耐久性に優れ、円板材等の再利用が可能なボビンを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るボビンの構成を示す斜視図である。 図1に示すボビンの分解斜視図である。 図1に示すボビンの側面図である。 板材から円板材を形成する工程を示す図である。 円板材に対して凹部を形成する工程を示す図である。 円板材に対してベルト材を固定する工程を示す図である。 (a)は円板材の構成を示す断面図、(b)は(a)の円板材に対して凹部を設けた状態を示す断面図である。 円板材の凹部へベルト材の係合部を押入する工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るボビンとその製造方法について図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1又は図2に示すように、本実施形態に係るボビン10は、紙製の円筒材20と、一対の円板材31、32と、ベルト材41、42と、紙製又は合成樹脂製の一対のキャップ板51、52と、6本の支持軸60と、を備える。
なお、図2においては、6本の支持軸60のうちの1本のみを表示して、ほかの5本の表示を省略している。
円筒材20は、中空の円筒状をなしており、その外周胴部に、光ファイバーケーブル、被覆電線、放電ワイヤ等の線材、又は医薬用チューブ・エアゾールチューブを巻き付け可能とされている。円筒材20は、紙製又は合成樹脂製であって、例えば、段ボール材、紙管原紙、ライナー紙、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレンで構成する。円筒材20の材質や厚みは、巻き付ける線材の種類や巻き数等に応じて、耐久性、コスト、総重量等を考慮して適宜選択する。
一対の円板材31、32は、互いに平行に対向するように配置され、かつ、中心を円筒材20の中心軸AXの軸線位置に対応させる状態で、円筒材20の軸線方向の両端部にそれぞれ取り付けられる。円板材31、32は、互いに同一の形状を有し、合成樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレンを成形することで構成される。このような材料で構成することにより、軽量で高い剛性を有するとともに、使用後には円筒材20から分離してリサイクルすることが可能となる。
円板材31、32は、それぞれ、円形の平面の中心(円筒材20の中心軸AXが通る位置)を厚み方向に貫通する中央孔部38を備える。この中央孔部38には、ボビン10の使用の際に用いるキー溝が設けられている。円板材31、32の中央孔部38には、それぞれ、キー溝カバー81、82が外側から取り付けられる。なお、図3は、ボビン10を中心軸AXに沿って見た側面図であって、キー溝カバー81をつける前の状態を示す図である。
さらに、円板材31、32は、それぞれ、円形の平面の中心に関して等角度間隔に設けられ、厚み方向に貫通する、6つの固定孔部39を備える。固定孔部39の数は、円板材31、32の直径と巻き重量に応じて異ならせることが好ましい。
図7に示すように、円板材31、32は、互いに対向する、表面シート材33と裏面シート材34との間に、2つの中空構造体35、36を、各シート材33、34の面方向に沿ってそれぞれ並べた構成を有する。表面シート材33と裏面シート材34は、単層でも、複数層を積層したものでもよい。
中空構造体35、36は、表面シート材33と裏面シート材34とが対向する方向に沿った回転軸を有する、中空の円錐台形状であり、その上底面同士が互いに当接するように配置されている。このような形状の円板材31、32としては、例えば、宇部エクシモ株式会社製のツインコーン(登録商標)が挙げられる。
中空構造体35、36の形状は、円錐台形状に限られない。例えば、頂点同士を接触させるように配置した円錐形状若しくは多角形の錐体形状、上面同士を互いに当接させた、円柱若しくは角柱形状、又は、これら以外の回転体形状としてもよい。
また、中空構造体35、36のように、表面シート材33と裏面シート材34との間に2層設けるのではなく、2層の中空構造体35、36のうちの1層のみ、又は3層以上を、表面シート材33と裏面シート材34との間に設けても良い。このような形状の円板材31、32としては、例えば、宇部エクシモ株式会社製のシングルコーン(登録商標)、ミドルコーン(登録商標)が挙げられる。
また、中空構造体35、36は、表面シート材33と裏面シート材34の面方向において、互いにずれた位置に配置してもよい。
中空構造体35、36が、錐体、柱状体その他の回転体であるとき、その回転軸は、表面シート材33と裏面シート材34の面方向と直交してもよいし、直交しない配置でもよい。例えば、表面シート材33と裏面シート材34の面方向に平行な方向に延びる回転軸を有する回転体でもよい。
また、中空構造体35、36は、表面シート材33と裏面シート材34との間に、回転体以外の中空構造体を配置した構成も可能である。
図7(b)又は図8に示すように、円板材31、32の外周面には、その周方向(図7(b)及び図2のC方向)に沿って、円板材31、32の中心線AXに向かう径方向(図8及び図2のD方向)に凹む凹部37が設けられている。凹部37は、例えば、刃先が先細となった、円板状のバイトを回転させて行う切削によって形成され、全体としてベルト材41、42の係合部46の形状に合わせた形状(図8参照)を有し、凹部37内に係合部46全体が押入可能とされる。
凹部37を形成すると、中空構造体35の一部の壁部が除去されることで、この部分に開口が生じる。図8に例示する凹部37は、ベルト材41、42の係合部46における、延伸部44と突起部45の形状及び配置に応じて、円板材31、32の径方向Dにおいて、円板材31の中心に向かうほど間隔が狭くなる中空円錐状とされている。
図1~図3に示すように、ベルト材41、42は、帯状をなし、円板材31、32の外周面に対して、それぞれ密着して覆うように配置可能な弾性を有する材料で構成される。ベルト材41、42を構成する材料としては、例えば、TPO(オレフィン系エラストマー),塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹脂が挙げられ、該ベルト材41,42は押出成形、射出成型等の方法により形成される。これらの材料で構成することにより、円筒材20に線材を巻き付ける前や、巻き付けた後の移動等において、ボビンを転がすことに対する十分な耐久性を確保することができる。
図8に示すように、ベルト材41、42は、帯状の基部43と、基部43の長手方向に直交する断面において略垂直に延びる延伸部44と、延伸部44から側方に延出する複数フィン体からなる突起部45を備える。延伸部44は略同一の外径の円柱状をなしている。突起部45は、それぞれ、延伸部44から遠ざかり先端側に向かうほど基部43側に近づくように、延伸部44に対して90度未満の角度の傾斜を有して延びている。突起部45は、延伸部44の中心軸に対する最大外径として、円板材31、32の凹部37の入口の内径37aより小さいサイズを有する。
ベルト材41、42の弾性は、突起部45を撓ませつつ、円板材31、32の中空円錐状の凹部37内に押入可能な程度である。このように突起部45を撓ませつつ凹部37内に押入することにより、突起部45と凹部37の内面との間の摩擦、及び、中空構造体35の凹凸又は開口に基づく係合により、円板材31、32に対してベルト材41、42をそれぞれ固定することが可能となる。延伸部44及び突起部45と凹部37との固定を確実にするために、ベルト材41、42、及び、凹部37の少なくとも一方に接着剤を付着させた状態で凹部37への押入を行う。
ここで、ベルト材41、42の弾性、延伸部44、突起部45の形状及び数は、円板材31、32の凹部37の形状、凹部37に対する固定強度又は押入の容易性などを考慮して任意に設定できる。
凹部37の奥まで係合部46を押入すると、突起部45が撓んで凹部37の内壁に強く接触し、上記開口が生じた部分においては突起部45が中空構造体35の内部に入って係合する。凹部37と係合部46は、凹部37内に係合部46が押入された状態で接着材によって互いに固定される。
円筒材20の中心軸AXの方向の両端の側端部21、22には、紙製又は合成樹脂製の一対のキャップ板51、52(一対のキャップ部)がそれぞれ挿入され、側端部21、22の内周面とそれぞれ接合される。一対のキャップ板51、52は、例えば、段ボール材、紙管原紙、ライナー紙、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレンで構成し、それぞれ、円形の平面の中心(円筒材20の中心軸AXが通る位置)を厚み方向に貫通する中央孔部58を備え、さらに、円形の平面の中心に関して等角度間隔に設けられ、厚み方向に貫通する、6つの固定孔部59を備える。6つの固定孔部59は、円筒材20の中心軸AXの方向において、円板材31、32の6つの固定孔部39のそれぞれに対応するように配置される。
6本の支持軸60は、図2では1本のみを例示しているが、円筒材20の中心軸AXに沿って配置される。支持軸60の一方の端部61は、第1のキャップ板51の固定孔部59を貫通して、第1の円板材31の固定孔部59を貫通する。支持軸60の他方の端部62は、第2のキャップ板52の固定孔部59を貫通して、第2の円板材32の固定孔部59を貫通する。固定孔部59を貫通した端部62には皿ワッシャー72が固定されており、第1の円板材31を貫通した端部61に螺合したネジ71を締めることにより、キャップ板51、52を備えた円筒材20が、一対の円板材31、32の間に挟まれた形で固定される。支持軸60は、ボビン10としての固定強度や使用時の耐久性を考慮して、金属、硬質の合成樹脂等の材料、又は、一定の強度を有する紙製の筒材で構成する。なお、キャップ板51、52と同様に支持軸60を貫通させることができれば、板状以外の形状、例えば、円筒材20に挿通される円柱形状とした一対のキャップ部を、キャップ板51、52の代わりに設けることもできる。
次に、図4~図8を参照しつつ、ボビン10の製造方法について説明する。
円筒材20は、一般的な紙管と同様に工程で形成される(円筒材形成工程)。すなわち、紙管原紙、クラフト紙等の原紙を所定の幅にスリット加工したものを金属芯に平状に巻き、全体筒状になるように積層し、貼り合わせて形成する。巻き数は、ボビン10に巻き付ける線材の仕様等に合わせて調整する。合成樹脂製円筒材を使用する場合もある。
図4に示すように、円板材31、32は、板材30から、打ち抜き加工又はルーター加工によって、円筒材20よりも大径となるようにそれぞれ形成される(円板材形成工程)。板材30は、例えば、熱可塑性を有する合成樹脂の成形において、板状部分の表面に、中空構造体35、36の一方に対応する、中空の円錐台状の凸部を一定の間隔で形成し、形成した合成樹脂同士を、それぞれが有する凸部が対応するように、接着、熱溶融等によって互いに接合させて板材30を形成する。
円板材31、32の外周面には、その周方向に沿って、円板材31、32の軸線に向かう径方向に凹む凹部37(図7(b)、図8)がそれぞれ形成される(凹部形成工程)。この凹部37は、図5に示すように、全体円板状で、周部に先細とされた切削刃が設けられたバイト101を回転させ、円板材31、32の外周面に所定の強さで当てることによって、それぞれ形成される。凹部37は、バイト101の切削刃の形状により、円板材31、32の径方向Dにおいて、円板材31の中心に向かうほど間隔が狭くなる溝状に形成される。
上述のように凹部37が形成された、円板材31、32の外周面には、ベルト材41、42がそれぞれ固定される(ベルト材固定工程)。本工程では、円状平面の中心を中心として回転する円板材31(円板材32)に対して、まず、凹部37内へ、供給ローラ103によって供給される接着剤104が流入される。次に、接着剤104が供給された凹部37に対しては、円板材31(円板材32)の回転によって、搬送ローラ102と対向する位置で、ベルト材41(ベルト材42)が搬送ローラ102と押圧されつつ搬送されることで、凹部37内に係合部46が押入されつつ、円板材31(円板材32)の外周面にベルト材41(ベルト材42)が巻き付けられ、搬送ローラ102による押圧と接着剤104の固化によって、円板材31、32の外周面にベルト材41、42がそれぞれ固定される。
次に、上記ベルト材固定工程においてベルト材41、42が固定された、一対の円板材31、32を、円筒材20の軸線位置に対応させる状態で、円筒材20の各側端部に取り付ける(円板材取付工程)。この取り付けでは、予め円筒材20の両側端部21、22にキャップ板51、52がそれぞれ固定されており、6つの固定孔部59のそれぞれに支持軸60がそれぞれ挿通されている。円筒材20に円板材31、32を取り付ける際には、支持軸60の一方の端部61を、対応する円板材31の固定孔部39に、他方の端部62を対応する円板材32の固定孔部39に、それぞれ挿通させ、端部61にネジ71を螺合し、端部62には皿ワッシャー72を螺合し、ネジ71を締めることにより、キャップ板51、52を備えた円筒材20を、一対の円板材31、32の間に挟まれた形で固定させる。
こうして形成されるボビン10は、紙製又は合成樹脂製からなる円筒材20とベルト材41、42を外周部に巻き付け、全体を合成樹脂材で形成される円板材31、32とを分離する状態で容易に分解することが可能となり、紙製からなる円筒材20については容易に焼却したり、廃棄することが可能となり、一方、円板材31、32についてはその汚損、破損状態をみて再利用することも可能とされる。以上のような構成、製造方法により、全体として軽量で、円板材等の耐久性に優れ、分解が容易で、円板材等の再利用が可能なボビンを実現することが可能となる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
10 ボビン
20 円筒材
21、22 側端部
30 板材
31、32 円板材
33、34 シート材
35、36 中空構造体
37 凹部
37a 凹部の入口の内径
38 中央孔部
39 固定孔部
41、42 ベルト材
43 基部
44 延伸部
45 突起部
46 係合部
51、52 キャップ板(キャップ部)
58 中央孔部
59 固定孔部
60 支持軸
61、62 端部
71 ネジ
72 皿ワッシャー
81、82 キー溝カバー
101 バイト
102 搬送ローラ
103 供給ローラ
104 接着剤
AX 中心軸
C 周方向
D 径方向

Claims (6)

  1. 外周胴部に線材を巻き付け可能とする紙製又は合成樹脂製の円筒材と、
    前記円筒材の直径よりも大径とされ、中心を前記円筒材の軸線位置に対応させる状態で前記円筒材の各側端部に取り付ける一対の円板材と、
    前記円板材の外周面に固定される、弾性を有するベルト材と、を備え、
    前記円板材の外周面には、その周方向に沿って、前記円板材の軸線に向かう径方向に凹む凹部が設けられ、
    前記ベルト材は、その長手方向に直交する断面において、前記凹部と係合可能とする係合部を備え、
    前記円板材の外周面に前記ベルト材の前記係合部を嵌入することによって、前記凹部と前記係合部とが互いに係合し、前記円板材の外周面に前記ベルト材が配置されるボビンであって、
    前記円筒材の側端部に挿入されて前記円板材の側端部の内周面と接合される、紙製又は合成樹脂製で円板状をなす一対のキャップ部と、
    前記円筒材の軸線方向に沿って延在し、前記円筒材内を通って前記一対のキャップ部を貫通した両端部が、前記一対の円板材にそれぞれ固定される支持軸と、を備えることを特徴とするボビン。
  2. 前記円板材は、互いに対向する板材の間に、中空構造体を並べた構成を有する請求項1に記載のボビン。
  3. 前記ベルト材の前記係合部は、帯状の基部から略垂直に延びる延伸部と、前記延伸部から側方に延出する突起部とを備える請求項1に記載のボビン。
  4. 前記突起部は先端側ほど前記基部に近づく形状とされている請求項3に記載のボビン。
  5. 前記凹部と前記係合部は接着によって固定される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボビン。
  6. 紙材又は合成樹脂材を全体筒状となるように積層することによって円筒材を形成する円筒材形成工程と、
    板材から、打ち抜き加工又はルーター加工によって、前記円筒材よりも大径となる、一対の円板材を形成する円板材形成工程と、
    前記円板材形成工程で形成された前記円板材の外周面に、その周方向に沿って、前記円板材の軸線に向かう径方向に凹む凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部形成工程において前記凹部が形成された前記円板材の外周面に、ベルト材を固定するベルト材固定工程と、
    前記ベルト材固定工程において前記ベルト材が固定された、一対の前記円板材を、前記円筒材の軸線位置に対応させる状態で、前記円筒材の各側端部に取り付ける円板材取付工程と、を備え、
    前記ベルト材は、その長手方向に直交する断面において、前記凹部と係合可能とする係合部を備え、
    前記ベルト材固定工程において、前記円板材の前記凹部に対して、前記係合部を嵌入することによって、前記凹部と前記係合部が互いに係合し、前記円板材の外周面に前記ベルト材が固定されることを特徴とするボビン製造方法。
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