JP7440802B2 - 通信装置及び光通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置及び光通信システムに関する。
電波よりも波長の短い光を用いた無線通信が利用されている。光を用いた無線通信は電波を用いた無線通信よりも電力効率、通信容量、指向性などの点で優れている。
地球に設置した通信局と大気圏外の星(例えば、月など)に設置した通信局との間で光を用いた無線通信を行う場合、地球の大気ゆらぎの影響により地球に設置した通信局が送受信する光信号の強度が大きく減衰するという問題がある。これを解決する手段として、非特許文献1には、地球に設置した通信局において他の通信局から受信する光信号を基にして、あらかじめ送信する光信号に補償処理を行うことで光信号のパワーの減衰を防ぐ技術が開示されている。
無線通信において信号強度の低下を防ぐ手法として、複数の通信局から位相を合わせた信号を送信し指向性を高めるものが知られている。このような手法にはアダプティブアレイやMIMO(Multiple Input Multiple Output)などの技術が用いられる。しかし、光を用いた無線通信においては、光の波長が電波の波長より短く、通信局を構成する光学素子やそのシステム内の位相差の影響が無視できず、位相を合わせることが困難である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、光を用いた無線通信において、複数の装置から受信側の通信局において位相差が小さくなるように光信号を送信する通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、光を出力する光出力部と前記光出力部から出力された前記光を複数の分岐光に分ける光分岐部と前記複数の分岐光に対応して設けられる複数の空間光通信部であって、前記光分岐部から入力された対応する分岐光を、空間を介して相手通信装置に送信する空間光通信部を備える通信装置である。
本発明によれば光を用いた無線通信において、複数の装置から位相差を小さくした光信号を送信する通信装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る光通信システムを示す図である。 第1の実施形態に係る第1通信装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る第2通信装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る空間光通信部の構成例である。 第1の実施形態に係る第1通信装置の信号送信の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る第1通信装置の信号受信の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る第1通信装置の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る第一遅延等化部の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る第一遅延等化部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る第1通信装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る送信側第二遅延等化部の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る送信側第二遅延等化部の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る第1通信装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る第三遅延等化部の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る第三遅延等化部の動作を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る第1通信装置の構成を示す図である。 第5の実施形態に係る第2通信装置の構成を示す図である。 第5の実施形態に係る第1通信装置の動作を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係る第1通信装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る第1通信装置の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は、第1の実施形態に係る光通信システム100を示す図である。
光通信システム100は、遠隔の2地点の間で光信号を用いた通信を行うためのシステムである。光通信システム100は、第1通信装置1及び第2通信装置2を備える。
第1通信装置1は、地球に設置される通信局である。第2通信装置2は、地球から遠く離れた大気圏外の星(例えば、月など)に設置される、もしくは宇宙空間を飛行する通信局である。
光通信システム100において、第1通信装置1と第2通信装置2とは光信号を互いに送受信する。
図2は、第1の実施形態に係る第1通信装置1の構成を示す図である。
第1通信装置1は、信号出力部10、送信側発振光出力部11、光変調部12、第一光分岐部13、空間光通信部14、第一光合波部15、受信側発振光出力部16、光復調部17、信号入力部18を備える。
信号出力部10は、第2通信装置2に送信すべき情報を示す電気信号を光変調部12に出力する。つまり、信号出力部10の出力端は電気ケーブルを介して光変調部12の入力端に接続される。
送信側発振光出力部11は、光信号のキャリアとなる発振光を光変調部12に出力する。つまり、送信側発振光出力部11の出力端は光ケーブルを介して光変調部12の入力端に接続される。
光変調部12は、信号出力部10より入力された信号により、送信側発振光出力部11から入力された発振光を変調する。光変調部12は、光変調により生成した光信号を第一光分岐部13に出力する。つまり、光変調部12の出力端は光ケーブルを介して第一光分岐部13の入力端に接続される。
第一光分岐部13は、光変調部12より入力された光信号を分岐し、複数の空間光通信部14に出力する。つまり、第一光分岐部13は、1つの入力端と複数の出力端を有し、複数の出力端それぞれが光ケーブルを介して対応する空間光通信部14の送信ポートに接続される。
複数の空間光通信部14は、それぞれ地球上の異なる箇所に分散して設けられ、第2通信装置2に対向して設けられる光アンテナである。複数の空間光通信部14は、送信ポートに入力された光信号を光無線信号に変換して送信する。他方、複数の空間光通信部14は、受信した光無線信号を光信号に変換して受信ポートから出力する。各空間光通信部14の送信ポートは、光ケーブルを介して第一光分岐部13の対応する出力端に接続され、受信ポートは、光ケーブルを介して第一光合波部15の対応する入力端に接続される。
つまり、複数の空間光通信部14は、それぞれ第一光分岐部13から入力された光信号を第2通信装置2に空間を介して送信する。またつまり、複数の空間光通信部14は、それぞれ第2通信装置2から空間を介して送信された光信号を受信し、第一光合波部15に出力する。
第一光合波部15は、複数の空間光通信部14から入力された光信号を合波し、光復調部17に出力する。つまり、第一光合波部15は、複数の入力端と1つの出力端を有し、出力端が光ケーブルを介して光復調部17に接続される。
受信側発振光出力部16は、発振光を光復調部17に出力する。つまり、受信側発振光出力部16の出力端は光ケーブルを介して光復調部17の入力端に接続される。
光復調部17は、第一光合波部15から入力された光信号を、受信側発振光出力部16より入力された発振光に基づいて復調し、電気信号を生成する。光復調部17は、生成した電気信号を信号入力部18に出力する。光復調部17の出力端は、電気ケーブルを介して信号入力部18の入力端に接続される。
信号入力部18は、光復調部17から信号を受信する。
図3は、第1の実施形態に係る第2通信装置2の構成を示す図である。
第2通信装置2は少なくとも信号出力部10、送信側発振光出力部11、光変調部12、空間光通信部14、受信側発振光出力部16、光復調部17、信号入力部18を備える。つまり、第1通信装置1と異なり空間光通信部14を複数個備える必要はなく、また第一光分岐部13及び第一光合波部15を備える必要はない。
《空間光通信部の構造》
図4は第1の実施形態に係る空間光通信部14の構成例である。
ここで、第1通信装置1及び第2通信装置2が備える空間光通信部14の構成について説明する。
空間光通信部14は、アンテナ141、焦点調整部142、波面整形部143、ハーフミラー144A、ハーフミラー144B、波面検出部145、波面制御部146、光軸調整部147を備える。
アンテナ141は、受信した光無線信号を焦点調整部142に入射する。また、アンテナ141は焦点調整部142から入射された光無線信号を通信相手に送信する。アンテナ141は複数のミラーで構成される。
焦点調整部142は、波面制御部146による制御に基づきアンテナ141及び波面整形部143から入射される光無線信号の焦点を調整する。また、焦点調整部142は波面整形部143から入射される光無線信号をアンテナ141に入射し、アンテナ141から入射される光無線信号を波面整形部143に入射する。
波面整形部143は、波面制御部146による制御に基づきハーフミラー144A及び焦点調整部142から入射される光無線信号の波面を補正する。また波面整形部143は焦点調整部142から入射される光無線信号をハーフミラー144Aに入射し、ハーフミラー144Aから入射される光無線信号を焦点調整部142に入射する。波面整形部143の構成例としては可変形鏡が挙げられる。
ハーフミラー144Aは、波面整形部143から入射される光無線信号の一部を反射する。ハーフミラー144Aは、反射された光がハーフミラー144Bに入射されるように設置される。また、ハーフミラー144Aは第一光分岐部13から入射される光無線信号の一部を透過し波面整形部143に入射する。ハーフミラー144Bは、ハーフミラー144Aから入射される光無線信号の一部を反射し第一光合波部15に入射する。また、ハーフミラー144Aから入射される光無線信号の一部を透過し波面検出部145に入射する。波面検出部145は、ハーフミラー144Bから入射される光無線信号の波面を検出する。波面制御部146は波面検出部145が検出する波面に基づき焦点調整部142、波面整形部143及び光軸調整部147を制御する。光軸調整部147は波面制御部146による制御に基づき光無線信号の光軸を調整する。光軸調整部147は第1通信装置1を構成する部品の角度などを調整することで光軸を調整する。
空間光通信部14の送信ポートに光無線信号が入力されると、当該光無線信号はハーフミラー144Aに入射され、その光無線信号の一部はハーフミラー144Aを透過し波面整形部143に入射される。光無線信号は波面整形部143によりその波面を整形され、焦点調整部142に入射される。その後、光無線信号はアンテナ141に入射され第2通信装置2に送信される。
空間光通信部14のアンテナ141が光無線信号を受信すると、当該光無線信号は焦点調整部142に入射され次いで波面整形部143に入射される。波面整形部143に入射された光無線信号はその波面を整形されハーフミラー144Aに入射される。ハーフミラー144Aに入射される光無線信号の一部は透過しハーフミラー144Bに入射される。ハーフミラー144Bに入射される光無線信号の一部は透過し波面検出部145に入射されその波面が検出される。ハーフミラー144Bに入射される光無線信号の一部は反射し第一光合波部15に入射される。
第2通信装置2が備える空間光通信部14は、第1通信装置1が備える空間光通信部14より単純な構成であってよい。例えば、第2通信装置2が備える空間光通信部14はアンテナ141、ハーフミラー144A、ハーフミラー144Bを備え、焦点調整部142、波面整形部143、波面検出部145、波面制御部146、光軸調整部147を備えなくてもよい。
また、第2通信装置2が備える空間光通信部14において、ハーフミラー144Aは光変調部12から入射される光無線信号の一部を透過し波面整形部143に入射し、ハーフミラー144Bは、ハーフミラー144Aから入射される光無線信号の一部を反射し光復調部17に入射する。つまり、第2通信装置2においては図4の第一光分岐部13が光変調部12に、第一光合波部15が光復調部17に置き換わった構成になる。
《通信装置の動作》
次に、本実施形態による通信装置の動作について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る第1通信装置1の信号送信の動作を示すフローチャートである。
まず、信号出力部10は光変調部12に信号を出力する(ステップS1)。光変調部12は、ステップS1で信号出力部10から入力された信号により送信側発振光出力部11から入力される発振光を変調して光信号を生成する。光変調部12は、生成した光信号を第一光分岐部13に出力する(ステップS2)。第一光分岐部13は、ステップS2で光変調部12より入力された光信号を分岐し、複数の空間光通信部14に出力する(ステップS3)。空間光通信部14は第一光分岐部13より入力された光信号を第2通信装置2に対して空間を介して送信する(ステップS4)。
図6は、第1の実施形態に係る第1通信装置1の信号受信の動作を示すフローチャートである。
まず、空間光通信部14は空間を介して第2通信装置2が送信した光信号を受信し第一光合波部15に出力する(ステップS5)。第一光合波部15はステップS5で空間光通信部14より入力された光信号を合波し光復調部17に出力する(ステップS6)。光復調部17はステップS6で第一光合波部15から入力された光信号を受信側発振光出力部16から入力される発振光により光復調し信号を取り出し、信号入力部18に出力する(ステップS7)。信号入力部18は光復調部17から信号を入力される(ステップS8)。
《作用・効果》
このように、第1の実施形態によれば第1通信装置1は単一の光信号を分岐し、分岐された各光信号を複数の空間光通信部14から送信する。また、第1通信装置1は第2通信装置2から受信した光信号を合波し、単一の発振光により光復調することで信号を受信する。このように、本実施形態の第1通信装置1は、空間光通信部14ごとに信号の変復調を行って光信号を生成する構成と比較して、発振光の位相揺らぎをそろえることができる。これにより、複数の空間光通信部14が送信する複数の光信号を光変復調するときに生じる位相の変化を取り除くことができる。
〈第2の実施形態〉
図7は、第2の実施形態に係る第1通信装置1の構成を示す図である。
第2の実施形態に係る第1通信装置1は、第1の実施形態の構成に加え、空間光通信部14と同数の第一遅延等化部20及び1つの第二光分岐部を備える。つまり、第1通信装置1は、複数の空間光通信部14それぞれに対応する複数の第一遅延等化部20を備える。
第一遅延等化部20は、第一光分岐部13、第一光合波部15、第二光分岐部21、及び対応する空間光通信部14と接続される。第一遅延等化部20は、第一光分岐部13及び対応する空間光通信部14から入力される光信号の位相を、第二光分岐部21から入力される光信号に基づいて制御し、出力する。
第一遅延等化部20は対応する空間光通信部14から入力される光信号を基にして、第一光分岐部13から入力される光信号の位相を制御して空間光通信部14に出力する。また、第一遅延等化部20は、対応する空間光通信部14から光信号の入力を受け入れ、位相を制御して第一光合波部15に出力する。
第二光分岐部21は受信側発振光出力部16から入力された発振光を分岐し、第一遅延等化部20及び光復調部17に出力する。
第一光分岐部13は、光変調部12より入力された光信号を分岐し、第一遅延等化部20に出力する。空間光通信部14は、第一遅延等化部20より入力された光信号を第2通信装置2に空間を介して送信する。また空間光通信部14は、空間を介して受信した光信号を第一遅延等化部20に出力する。第一光合波部15は第一遅延等化部20より入力された光信号を合波し光復調部17に出力する。受信側発振光出力部16は発振光を第二光分岐部21に出力する。光復調部17は第一光合波部15から入力された光信号を、第二光分岐部21より入力された発振光により復調する。
《第一遅延等化部》
図8は、第2の実施形態に係る第一遅延等化部20の構成を示す図である。
第一遅延等化部20は、位相差出力部201、送信位相調整部202、受信位相調整部203、第三光分岐部204を備える。
位相差出力部201は送信位相調整部202、受信位相調整部203、第三光分岐部204及び第二光分岐部21と接続する。送信位相調整部202は第一光分岐部13、位相差出力部及び対応する空間光通信部14と接続する。受信位相調整部203は位相差出力部201、第三光分岐部204及び対応する空間光通信部14と接続する。第三光分岐部204は位相差出力部201、受信位相調整部203及び第一光合波部15と接続する。
位相差出力部201は、光位相検出器として機能し、第二光分岐部21から入力される発振光と第三光分岐部204から入力される光信号との位相差を得る。また、位相差出力部201は算出した位相差を示す信号を送信位相調整部202及び受信位相調整部203に出力する。このとき算出される位相差θは0≦θ<2πである。送信位相調整部202は、第一光分岐部13から入力される光信号の位相を位相差出力部201から入力される位相差のデータに基づいて位相を調整する。また、位相変調した光信号を空間光通信部14に出力する。受信位相調整部203は、空間光通信部14から入力される光信号の位相を位相差出力部201から入力される位相差データ分進んだ位相に位相変調をする。また、位相変調した光信号を第三光分岐部204に出力する。第三光分岐部204は、受信位相調整部203から入力された光信号を分岐させ位相差出力部201及び第一光合波部15に出力する。
図9は、第2の実施形態に係る第一遅延等化部20の動作を示すフローチャートである。
初めに空間光通信部14が光信号を受信する(ステップS11)。その後受信した光信号は受信位相調整部203及び第三光分岐部204を経由して位相差出力部201に入力される。位相差出力部201は第二光分岐部21から入力される発振光の位相から第三光分岐部204から入力される光信号の位相を引いて発振光と光信号の位相差を算出する(ステップS12)。位相差出力部201は算出した位相差のデータを送信位相調整部202及び受信位相調整部203に出力する。送信位相調整部202及び受信位相調整部203は入力される位相差のデータに基づいて入力される光信号の位相を調整する(ステップS13)。
ここで、2つの空間光通信部14で受信した信号を例に、第2の実施形態に係る第一遅延等価部による位相の調整について説明する。
例えば1つの第一遅延等化部20の位相差出力部201が得た受信信号と受信側発振光の位相差がθであり、他の1つの第一遅延等化部20の位相差出力部201が得た受信信号と受信側発振光の位相差がθであるとする。位相差は送信位相調整部202及び受信位相調整部203において調整される。すなわち、送信位相調整部202は、位相差出力部が得た位相差に基づいて第一光分岐部13から入力された光信号を遅らせる。また受信位相調整部203は、位相差出力部が得た位相差に基づいて空間光通信部14から入力された光信号を遅らせる。
空間光通信部14が無線により受信する光信号の位相は、受信位相調整部203によってθとθだけ調整されることで、受信側発振光出力部16が出力する発振光に揃えられる。よって最終的に2つの第一遅延等化部20から出力される光信号はすべて位相が揃えられている。
また、空間光通信部14が無線により送信する光信号の位相は、送信前に送信位相調整部202によりそれぞれθとθだけ調整される。そのため送信位相調整部202から空間光通信部14に出力される光信号の位相はそれぞれ異なっている。一方で、送信位相調整部202が出力した光信号が空間光通信部14を通り第2通信装置2に到達するまでに、それぞれ第1通信装置1が受信した光信号と同じ位相θ、θだけずれる。そのため、2つの空間光通信部14が送信した各光信号の位相は、第2通信装置2に到達するときに、揃うこととなる。
《作用・効果》
このように第2の実施形態によれば、空間光通信部14が受信した複数の光信号と受信側発振光出力部16が出力する単一の発振光との位相差を対応する第一遅延等化部20が算出し、算出された位相差により対応する空間光通信部14が送受信する光信号を位相変調する。これにより、単一の発振光の位相を基準として複数の光信号の位相が揃えられ空間光通信部14の内部で生じる位相のずれを解消される。よって各空間光通信部14が送信する光信号の位相をより近い値にすることができる。
〈第3の実施形態〉
図10は、第3の実施形態に係る第1通信装置1の構成を示す図である。
第3の実施形態に係る第1通信装置1は、第1の実施形態の構成に加え、空間光通信部14と同数の送信側第二遅延等化部30、受信側第二遅延等化部31、第四光分岐部32、第五光分岐部33を備える。また、送信側第二遅延等化部30と第四光分岐部32の間に第一経路長不明区間34が存在し、受信側第二遅延等化部31と第五光分岐部33の間に第二経路長不明区間35が存在する。第一経路長不明区間34及び第二経路長不明区間35は光ファイバなど構成要素の長さに誤差が生じ正確な経路長が分かっていない経路である。
送信側第二遅延等化部30は第一光分岐部と接続し、第一経路長不明区間34を介して対応する第四光分岐部と接続する。受信側第二遅延等化部31は対応する空間光通信部14と接続し、第二経路長不明区間35を介して対応する第五光分岐部33と接続する。第四光分岐部32は対応する空間光通信部14と接続し、第一経路長不明区間34を介して対応する送信側第二遅延等化部30と接続する。第五光分岐部33は第一光合波部15と接続し、第二経路長不明区間35を介して対応する受信側第二遅延等化部31と接続する。
送信側第二遅延等化部30は、第一光分岐部13から入力される光信号及び第四光分岐部32から入力される光信号の位相に基づいて第一光分岐部13から入力される光信号の位相を変化させる。受信側第二遅延等化部31は、空間光通信部14及び第五光分岐部から入力される光信号の位相に基づいて第四光分岐部32から入力される光信号の位相に基づいて空間光通信部14から入力される光信号の位相を変化させる。第四光分岐部32は、送信側第二遅延等化部30から第一経路長不明区間34経由で入力される光信号を分岐させ、送信側第二遅延等化部30及び空間光通信部14に出力する。第五光分岐部33は、受信側第二遅延等化部31から第二経路長不明区間35経由で入力される光信号を分岐させ、受信側第二遅延等化部31及び第一光合波部15に出力する。
《第二遅延等化部》
図11は、第3の実施形態に係る送信側第二遅延等化部30の構成を示す図である。
送信側第二遅延等化部30は、第一発振光出力部301、第二光合波部302、位相制御部303、第六光分岐部304、第一位相調整部305を備える。
第一発振光出力部301は第二光合波部302と接続する。第二光合波部302は第一光分岐部及び第六光分岐部304と接続する。位相制御部303は第六光分岐部304及び第一位相調整部305と接続する。第六光分岐部304は第二光合波部302及び位相制御部303と接続する。第一位相調整部305は位相制御部303、第六光分岐部304と接続し、第一経路長不明区間34経由で第四光分岐部32と接続する。
第一発振光出力部301は第二光合波部302に発振光を出力する。このとき出力される発振光の波長は、第1通信装置1で使用される光信号の波長の2倍である。第二光合波部302は第一光分岐部13及び第一発振光出力部301から入力される光を合波し第六光分岐部304に出力する。位相制御部303は、第六光分岐部304及び第一位相調整部305から入力される光信号の位相に基づき第一位相調整部305を制御する。第六光分岐部304は第二光合波部302から入力される光信号を分岐し位相制御部303及び第一位相調整部305に出力する。第一位相調整部305は、位相制御部303の制御に基づき第六光分岐部304及び第四光分岐部32から入力される光信号を位相変調する。また、第一位相調整部305は第六光分岐部304から入力される光信号を第四光分岐部32に出力し第四光分岐部32から入力される光信号を第一位相調整部305に出力する。
受信側第二遅延等化部31は、送信側第二遅延等化部30と同一の構成を有する。受信側第二遅延等化部31の第二光合波部302は、対応する空間光通信部14と接続し、第一位相調整部305は第二経路長不明区間35経由で対応する第五光分岐部33と接続する。
《位相制御部303の動作》
第一発振光出力部301から出力され位相制御部303に入力される発振光には伝搬するルートが2つ存在する。1番目のルートは第二光合波部302及び第六光分岐部304を経由して位相制御部303に入力されるというルートである。2番目のルートは第二光合波部302、第六光分岐部304、第一位相調整部305、第一経路長不明区間34、第四光分岐部32、第一経路長不明区間34、第一位相調整部305という順番で進み位相制御部303に入力されというルートである。後者のルートの方が第一経路長不明区間34を往復する分発振光が伝搬する経路長が長くなる。このとき2つのルートを進行した発振光の位相差は式(1)で表される。
Figure 0007440802000001
ここでλは発振光の波長、πは円周率、δは第一経路長不明区間34の経路長である。位相制御部303は式(1)で表される位相差を測定し、第一位相調整部305を制御する。第一位相調整部305は位相制御部303で測定される位相差が(2n+1)π(nは整数)になるように位相を調整する。つまり、2つのルートで進行するそれぞれの発振光の位相が逆位相になるように位相を調整する。
位相調整後、2つのルートをそれぞれ進行した発振光の位相差は式(2)で表される。
Figure 0007440802000002
ここで2Δは位相調整後の発振光が伝搬する2つのルートの見かけの経路差である。光信号は第一光分岐部13、第二光合波部302、第六光分岐部304、第一位相調整部305、第一経路長不明区間34、第四光分岐部32、空間光通信部14というルートで第2通信装置2に送信される。同じ光信号において第二光合波部302における位相と第四光分岐部32における位相の差は式(3)で表される。
Figure 0007440802000003
発振光の波長λは光信号の波長λの2倍に設定している。そのため、位相調整後に送信側第二遅延等化部30を通り出力される光信号の位相は入力される光信号の逆位相となり、第一経路長不明区間34の経路長に依存しない。
図12は第3の実施形態に係る送信側第二遅延等化部30の動作を示すフローチャートである。
初めに第一発振光出力部301が発振光を出力する(ステップS21)。発振光は第一経路長不明区間34を通るルートと通らないルートの2つのルートで位相制御部303に入力される(ステップS22)。位相制御部303は2つのルートを伝搬した光が互いに逆位相の光になるように第一位相調整部305を制御し、第一位相調整部305は位相制御部303の制御に基づき入力される光の位相を調整する(ステップS23)。その後、第一光分岐部13から第二光合波部302に光信号を出力すると、第四光分岐部32において第一経路長不明区間34に依存しない位相の光信号を得ることができる。
ここまで送信側第二遅延等化部30、第一経路長不明区間34及び第四光分岐部32により説明を行った。受信側第二遅延等化部31、第二経路長不明区間35及び第五光分岐部33についても構成及び動作は送信側第二遅延等化部30、第一経路長不明区間34及び第四光分岐部32と同様である。
《作用・効果》
このように第3の実施形態によれば、第一経路長不明区間34及び第二経路長不明区間35の経路長にかかわらず第五光分岐部33から出力される光信号の位相を送信側第二遅延等化部30に入力される光信号の位相の逆位相にすることができる。これにより、第1通信装置1の内部で第一光分岐部13と空間光通信部14の間に経路長の違いがある場合でも位相を合わせることができる。
〈第4の実施形態〉
図13は、第4の実施形態に係る第1通信装置1の構成を示す図である。
第4の実施形態に係る第1通信装置1は、第1の実施形態の構成に加え、空間光通信部14と同数の第三遅延等化部42及び1つの送信パルス発振部40、第三光合波部41、パルス計算部43を備える。
送信パルス発振部40は第三光合波部41と接続する。第三光合波部41は第一光分岐部13、送信パルス発振部40及び1つの第三遅延等化部42と接続する。1つの第三遅延等化部42は第三光合波部41、パルス計算部43、第一光合波部15及び対応する空間光通信部14と接続し、1つを除く他の第三遅延等化部42は第一光分岐部13、パルス計算部43、第一光合波部15及び対応する空間光通信部14と接続する。パルス計算部43は第三遅延等化部42と接続する。
送信パルス発振部40は、パルス光を第三光合波部41に出力する。第三光合波部41は、第一光分岐部13及び送信パルス発振部40から入力される光を合波し、1つの第三遅延等化部42に出力する。第三遅延等化部42は、パルス計算部43の結果に基づいて光信号の伝搬する経路の長さを調整する。また、第一光分岐部13又は第三光合波部41から入力される光を空間光通信部14に出力し、空間光通信部14から入力される光をパルス計算部43及び第一光合波部15に出力する。パルス計算部43は、第三遅延等化部42より入力されるパルス光の観測時間を基にして光信号が伝搬する経路長を算出し第三遅延等化部42を制御する。
〈第三遅延等化部42〉
図14は第4の実施形態に係る第三遅延等化部42の構成を示す図である。
第三遅延等化部42は送信経路長調整部421、受信経路長調整部422、第七光分岐部423を備える。
送信経路長調整部421は第一光分岐部13、パルス計算部43及び対応する空間光通信部14と接続する。受信経路長調整部422はパルス計算部43、第七光分岐部423及び対応する空間光通信部14と接続する。第七光分岐部423は受信経路長調整部422、パルス計算部43、第一光合波部15と接続する。
送信経路長調整部421はパルス計算部43の計算結果に基づき送信経路長調整部421内の経路長を変化させる。また、第一光分岐部13から入力される光信号を空間光通信部14に出力する。受信経路長調整部422はパルス計算部43の計算結果に基づき受信経路長調整部422内の経路長を変化させる。また、空間光通信部14から入力される光信号を第七光分岐部423に出力する。第七光分岐部423は受信経路長調整部422から入力される光信号を分岐しパルス計算部43及び第一光合波部15に出力する。
送信経路長調整部421及び受信経路長調整部422は、内部に光信号が光ファイバ中ではなく空間を伝搬する区間を有する。送信経路長調整部421及び受信経路長調整部422は、その区間の両端を構成する部材を移動させることで、区間の長さを変化させることで、経路長を変化させる。
〈第4の実施形態の動作〉
図15は第4の実施形態に係る第三遅延等化部42の動作を示すフローチャートである。
初めに送信パルス発振部40がパルス光を第三光合波部41に出力する(ステップS31)。その後パルス光は1つの第三遅延等化部42を経由して空間光通信部14から第2通信装置2に送信される。このパルス光は例えば大気層のある1点などで反射し、戻ってきたパルス光を再び空間光通信部14が受信する(ステップS32)。その後戻ってきたパルス光は第三遅延等化部42を経てパルス計算部43に入力される。パルス計算部43は第三遅延等化部42より入力されるパルス光の観測時間を基にして光信号が伝搬する経路長を算出し(ステップS33)、第三遅延等化部42を制御する(ステップS34)。第三遅延等化部42の送信経路長調整部421及び受信経路長調整部422はパルス計算部43の算出結果に基づき経路長を変化させる。
《作用・効果》
このように第4の実施形態によれば、1つの空間光通信部14がパルス光を出力し、反射して戻ってきたパルス光を複数の空間光通信部14が受信し、その受信時間の差によってパルス光が反射した地点とそれぞれの空間光通信部14までの距離を算出し第三遅延等化部42の内部の経路長を変化させる。このため、第4の実施形態によれば、複数の空間光通信部の間における最短経路長と最長経路長の差が光信号の1波長より長い場合でも経路長を合わせることができる。
〈第5の実施形態〉
図16は、第5の実施形態に係る第1通信装置1の構成を示す図である。
図17は、第5の実施形態に係る第2通信装置2の構成を示す図である。
第5の実施形態に係る第1通信装置1は、第4の実施形態に係る第1通信装置1の構成に加えパルス発振指示送信部44を備える。また、第5の実施形態に係る第2通信装置2は、第1の実施形態に係る第2通信装置2の構成に加えパルス発振指示受信部45、第二パルス発振部46、第四光合波部47をさらに備える。
パルス発振指示送信部44は第2通信装置2にパルス光の出力指示を送信する。パルス発振指示受信部45は、第1通信装置1からパルス光の出力指示を受信する。パルス発振指示送信部44とパルス発振指示受信部45とが行う通信は光通信に限られず、例えば無線通信などを用いてもよい。第二パルス発振部46は、パルス発振指示受信部45が受信する指示に基づきパルス光を第四光合波部47に出力する。第四光合波部47は第二パルス発振部46から入力される光パルスと光変調部12から入力される光信号を合波し空間光通信部14に出力する。
第5の実施形態に係る第1通信装置1は送信パルス発振部40及び第三光合波部41を備えなくてもよい。また、第1通信装置1が送信パルス発振部40及び第三光合波部41を備える場合、パルス発振指示送信部44は送信パルス発振部40がパルス光を出力するのを制御してもよい。例えば、パルス発振指示送信部44は、第4の実施形態と同様の手法でパルス光の反射光を用いた制御を試み、反射光をうまく検出できない場合に、第2通信装置2にパルス光の出力指示を出力してもよい。
〈第5の実施形態の動作〉
図18は、第5の実施形態に係る第1通信装置1の動作を示すフローチャートである。
初めにパルス発振指示送信部44が第2通信装置2に対してパルス光の出力指示を送信する(ステップS41)。第2通信装置2のパルス発振指示受信部45が出力指示を受信し第二パルス発振部46がパルス光を第四光合波部47に出力する。パルス光は第四光合波部47により光信号と合波され空間光通信部14により第1通信装置1に送信される。第1通信装置1がパルス光を受信してからの動作であるステップS42からステップS44は第4の実施形態におけるステップS32からステップS34と同じである。
《作用・効果》
このように第5の実施形態によれば、第1通信装置1のパルス発振指示送信部44が第2通信装置2に対してパルス光を送信させ、第1通信装置1の複数の空間光通信部14が送信されたパルス光を受信する。この受信時間の差により第2通信装置2と第1通信装置1のそれぞれの空間光通信部14の経路差を算出し経路長を変化させる。これにより、第1通信装置1は、第2通信装置2とそれぞれの空間光通信部14との距離を正確に算出することができるため、複数の空間光通信部14の経路長を合わせることができる。
〈第6の実施形態〉
図19は、第6の実施形態に係る第1通信装置1の構成を示す図である。
第6の実施形態に係る第1通信装置1は、第1の実施形態の構成に加え、励起光出力部50及び一括光増幅部51を備える。
励起光出力部50は、一括光増幅部51に励起光を出力する。一括光増幅部51は、第一光分岐部13から入力される複数の光信号を励起光出力部50より入力される励起光により増幅し対応する空間光通信部14に出力する。また一括光増幅部51は、第一光分岐部13から入力される複数の光信号を励起光出力部50より入力される励起光により増幅し第一光合波部15に出力する。一括光増幅部51の構成例としてはMC-EDFA(Multicore Erbium-Doped Fiber Amplifier)が挙げられる。
送信する光信号は光変調部12から第一光分岐部13に入力された後、第一光分岐部13により分岐され一括光増幅部51に入力され増幅される。その後それぞれの光信号が空間光通信部14に入力され第2通信装置2に送信される。
受信する光信号は空間光通信部14により受信された後一括光増幅部51に入力され増幅される。その後それぞれの光信号は第一光合波部15に入力される。
《作用・効果》
このように第6の実施形態によれば、分岐させた光信号を単一の励起光により増幅することができる。これにより、複数の異なる励起光を使う場合と比較して励起光のゆらぎによる光信号の位相変化を取り除くことができる。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
第1の実施形態から第6の実施形態の構成は適宜可能な範囲で組み合わせることができる。
《第一の実施形態の変形例》
上述した実施形態では、1つの光変調部12により生成された光信号を分岐させているが、これに限られない。例えば、光変調部12を空間光通信部14の個数分備え、複製した信号を分岐させた発振光で光変調し、それぞれの光変調部12で生成された光信号を対応する空間光通信部14に出力してもよい。
また、上述した実施形態では、それぞれの空間光通信部14が受信した光信号を合波し、その光信号を1つの光復調部17により復調しているが、例えば、光復調部17を空間光通信部14の個数分備え、光復調してから生成した信号を合成してもよい。
ここで、上記の構成を、第1の実施形態の変形例として説明する。
図20は、第1の実施形態に係る第1通信装置1の変形例を示す図である。
図20に示す第1通信装置1は、図1に示す第1通信装置1と異なり光変調部12及び光復調部17を空間光通信部14の個数分備え、第八光分岐部60、信号複製部61、第九光分岐部62、信号合成部63をそれぞれ1つ備える。
光変調部12は第八光分岐部60、信号複製部61及び対応する空間光通信部14と接続する。光復調部17は第九光分岐部62、信号合成部63及び対応する空間光通信部14と接続する。第八光分岐部60は送信側発振光出力部11と光変調部12と接続する。信号複製部61は信号出力部10及び光変調部12と接続する。第九光分岐部62は受信側発振光出力部16及び光復調部17と接続する。信号合成部63は光復調部17及び信号入力部18と接続する。
第八光分岐部60は、送信側発振光出力部11から入力された発振光を分岐し複数の光変調部12に出力する。信号複製部61は信号出力部10から入力された信号を複製し複数の光変調部12に出力する。第九光分岐部62は、受信側発振光出力部16から入力された発振光を分岐し複数の光復調部17に出力する。信号合成部63は複数の光復調部17から入力された信号を合成し信号入力部18に出力する。図20に示す第1の実施形態に係る第1通信装置1の変形例においても、単一の信号を単一の発振光により光変復調していることから第一の実施形態と同様の効果が得られる。
100 光通信システム
1 第1通信装置
2 第2通信装置
10 信号出力部
11 送信側発振光出力部
12 光変調部
13 第一光分岐部
14 空間光通信部
15 第一光合波部
16 受信側発振光出力部
17 光復調部
18 信号入力部
141 アンテナ
142 焦点調整部
143 波面整形部
144A、144B ハーフミラー
145 波面検出部
146 波面制御部
147 光軸調整部
20 第一遅延等化部
21 第二光分岐部
201 位相差出力部
202 送信位相調整部
203 受信位相調整部
204 第三光分岐部
30 送信側第二遅延等化部
31 受信側第二遅延等化部
32 第四光分岐部
33 第五光分岐部
34 第一経路長不明区間
35 第二経路長不明区間
301 第一発振光出力部
302 第二光合波部
303 位相制御部
304 第六光分岐部
305 第一位相調整部
40 送信パルス発振部
41 第三光合波部
42 第三遅延等化部
43 パルス計算部
44 パルス発振指示送信部
45 パルス発振指示受信部
46 第二パルス発振部
47 第四光合波部
421 送信経路長調整部
422 受信経路長調整部
423 第七光分岐部
50 励起光出力部
51 一括光増幅部
60 第八光分岐部
61 信号複製部
62 第九光分岐部
63 信号合成部

Claims (4)

  1. 光を出力する光出力部と、
    前記光出力部から出力された前記光を複数の分岐光に分ける光分岐部と、
    前記複数の分岐光に対応して設けられる複数の空間光通信部であって、前記光分岐部から入力された対応する分岐光を、空間を介して相手通信装置に送信する空間光通信部と、
    前記光分岐部と前記空間光通信部の間に設けられ、前記分岐光の位相を制御して前記空間光通信部に出力する遅延等化部と、を備え、
    前記遅延等化部は、前記光分岐部から入力される光と前記空間光通信部に出力する光の位相を同じくし、前記空間光通信部から入力される光と光合波部に出力する光の位相を同じくする、
    通信装置。
  2. 光を出力する光出力部と、
    前記光出力部から出力された前記光を複数の分岐光に分ける光分岐部と、
    前記複数の分岐光に対応して設けられる複数の空間光通信部であって、前記光分岐部から入力された対応する分岐光を、空間を介して相手通信装置に送信する空間光通信部と、
    前記光分岐部と前記空間光通信部の間に設けられ、前記分岐光の位相を制御して前記空間光通信部に出力する遅延等化部と、を備え、
    前記遅延等化部は、前記空間光通信部が空間を介して受信するパルス光に基づいて前記遅延等化部内の光経路の長さを変化させ、
    前記パルス光は、前記空間光通信部のうち1つからパルス光を出力されたパルス光が反射したパルス光である、
    通信装置。
  3. 光を出力する光出力部と、
    前記光出力部から出力された前記光を複数の分岐光に分ける光分岐部と、
    前記複数の分岐光に対応して設けられる複数の空間光通信部であって、前記光分岐部から入力された対応する分岐光を、空間を介して相手通信装置に送信する空間光通信部と、
    前記光分岐部と前記空間光通信部の間に設けられ、前記分岐光の位相を制御して前記空間光通信部に出力する遅延等化部と、を備え、
    前記遅延等化部は、前記空間光通信部が空間を介して受信するパルス光に基づいて前記遅延等化部内の光経路の長さを変化させ、
    前記相手通信装置によるパルス光の出力を制御する位相調整要求部をさらに備える、
    通信装置と、
    前記相手通信装置と、
    を備える光通信システム。
  4. 前記光分岐部と前記空間光通信部の間に設けられ、前記光分岐部から入力される前記複数の分岐光を単一の励起光を用いて光増幅する光増幅部を、
    さらに備える請求項1または請求項2に記載の通信装置。
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