JP7440635B2 - ロボットシステム - Google Patents

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Description

本明細書は、ロボットシステムを開示する。
従来、バラ置き状態でワークを供給するコンベアと、垂直多関節型などのロボットと、コンベア上のワークを検出するセンサと、ロボットを制御する制御装置とを備え、コンベア上のワークを1個ずつロボットに把持させるロボットシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ロボットシステムでは、コンベア上のワーク同士の干渉の有無を判定し、把持領域に他のワークの干渉があるワークのステータスを取り出し不可とし、干渉がないワークのステータスを取り出し可として、ステータスDBに記憶する。また、ロボットシステムでは、ロボットがワークを把持すると、そのワークのために取り出し不可とされていたワークについて干渉の有無を再判定し、干渉がなければステータスDBを取り出し可に更新することにより、ロボットによる把持を可能としている。
特開2019-209459号公報
上述したロボットシステムでは、ロボットが1のワークを処理する度に、干渉の有無の再判定やステータスDBの更新を行うだけでなく、再判定の結果などから次に把持するワークを決定する必要がある。このため、ワークを処理してから次のワークの処理を直ちに開始することができない場合がある。このようなシステムでは、単位時間当たりにできるだけ多くのワークを処理することが求められるため、作業効率を上げるために、なお改善の余地がある。
本開示は、バラ置き状態で供給された複数のワークを効率良く保持して移動させることを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示のロボットシステムは、
供給エリアにバラ置き状態で供給された複数のワークを順次保持して移動させるロボットと、
前記供給エリアの複数のワークを撮像する撮像装置と、
前記撮像装置により撮像された画像を処理することにより、所定条件に基づいてワークの保持の仮順序を定め、前記仮順序が先であって保持可能としたワークを除いた状態を想定して前記ロボットがワークを保持する際の周辺ワークとの干渉有無を順に判定し、干渉がないと判定したワークを保持可能として保持順序を決定する画像処理装置と、
前記保持順序と該保持順序で定められた複数のワークを保持して移動させる際の前記ロボットの動作経路とに基づいて、複数のワークを順次保持して移動させるように前記ロボットを制御する制御装置と、
を備えることを要旨とする。
本開示のロボットシステムは、画像処理装置が、所定条件に基づいてワークの保持の仮順序を定め、仮順序が先であって保持可能としたワークを除いた状態を想定してロボットがワークを保持する際の周辺ワークとの干渉有無を順に判定し、干渉がないと判定したワークを保持可能として保持順序を決定する。これにより、既に保持可能としたワークを除いて実際にワークを保持する際の状態を想定して、各ワークの干渉有無を判定するから、ワークを保持可能とする確率を高めて保持効率を向上させることができる。また、制御装置は、保持順序と複数のワークを保持して移動させる際のロボットの動作経路とに基づいて、複数のワークを順次保持して移動させるようにロボットを制御する。これにより、ワークを保持する度に次の保持対象や動作経路を逐次決定する必要がなく、ワークを移動させてから次のワークの保持を速やかに開始することができるから、保持順序で定められた複数のワークを連続的に処理することができる。したがって、バラ置き状態で供給された複数のワークを効率良く保持して移動させることができる。
ロボットシステム10の構成の概略を示す構成図。 ワーク供給装置20の断面図。 作業ロボット30の構成の概略を示す構成図。 作業ロボット30と制御装置80と画像処理装置90との電気的な接続関係を示すブロック図。 制御処理の一例を示すフローチャート。 撮像・画像処理の一例を示すフローチャート。 撮像・画像処理の一例を示すフローチャート。 各ワーク領域に対する優先順位を示す説明図。 各ワーク領域と内在ワーク数との関係を示す説明図。 把持順序を決定する様子の一例を示す説明図。 把持順序を決定する様子の一例を示す説明図。 把持順序を決定する様子の一例を示す説明図。 把持順序の仮順序と決定順序との一例を示す説明図。
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、ロボットシステム10の構成の概略を示す構成図である。図2は、ワーク供給装置20の構成の概略を示す構成図である。図3は、作業ロボット30の構成の概略を示す構成図である。図4は、作業ロボット30と制御装置80と画像処理装置90の電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1中、左右方向はX軸方向であり、前後方向はY軸方向であり、上下方向はZ軸方向である。
ロボットシステム10は、図1,図4に示すように、トレイ搬送装置15と、ワーク供給装置20と、作業ロボット30と、カメラ35と、制御装置80と、画像処理装置90とを備える。ロボットシステム10は、本実施形態では、ワーク供給装置20により供給されたワークWをピッキングし、ピッキングしたワークWを、トレイ搬送装置15により搬送されたトレイT上に所定の姿勢で整列させてプレースするピックアンドプレースシステムとして構成される。なお、ロボットシステム10は、ピックアンドプレースシステムに限られず、例えば、ワークWをピッキングして作業エリアへ移動させると共に作業エリア上の対象物に装着する装着システムなど、作業ロボット30を用いて供給エリアにあるワークWを順次保持して移動させるものであれば、如何なるシステムにも適用できる。
トレイ搬送装置15は、前後方向(Y軸方向)に間隔を空けて左右方向(X軸方向)に架け渡された一対のベルトコンベアを有する。トレイTは、ベルトコンベアによって作業ロボット30の作業エリアまで搬送される。
ワーク供給装置20は、ホッパ装置などの補給装置によりコンベアベルト21の上面にバラ置き状態で載置された複数のワークWを作業ロボット30がピッキング可能な位置(供給エリア)まで搬送する。コンベアベルト21は、図2に示すように、前後方向(Y軸方向)に間隔を隔てて配置された駆動ローラ22および従動ローラ23に架け渡されている。ワーク供給装置20は、駆動ローラ22を駆動させることで、コンベアベルト21の上面に載置された複数のワークWを搬送する。コンベアベルト21の裏面側には、解し装置25が設けられている。解し装置25は、コンベアベルト21の裏面を叩いてコンベアベルト21の上面を上下に振動させるものである。これにより、コンベアベルト21の上面に複数のワークWが塊の状態で載置されていても、複数のワークWの塊は、解し装置25によって解きほぐされる。
作業ロボット30は、図3に示すように、5軸の垂直多関節アーム(以下、アームという)32を備える。アーム32は、6つのリンク(第1~第6リンク41~46)と、各リンク間を回転または旋回可能に連結する5つの関節(第1~第5関節51~55)とを有する。各関節(第1~第5関節51~55)には、対応する関節を駆動するモータ(サーボモータ)61~65と、対応するモータの回転位置を検出するエンコーダ(ロータリエンコーダ)71~75とが設けられている。
アーム32の先端リンク(第6リンク46)には、エンドエフェクタとしての複数種のピッキングツールT1~T3が着脱可能に取り付けられる。本実施形態では、ピッキングツールT1は、磁性体からなるワークWを電磁石により吸着する電磁チャックである。また、ピッキングツールT2は、ワークWを把持する近接位置とワークWの把持を解除する離間位置との間を移動可能な一対のクランプ爪を有するメカニカルチャック(以下、メカチャックという)である。さらに、ピッキングツールT3は、ワークWを負圧によって吸着する吸着ノズルである。先端リンクに装着するピッキングツールは、吸着や把持によりワークWを適切に保持できるように、ピッキング対象のワークWの形状や素材に合わせて適宜選択される。
カメラ35は、アーム32の第5リンク45に取り付けられている。カメラ35は、ワーク供給装置20により供給エリアに供給された各ワークWの位置および姿勢を認識するために当該ワークWを撮像したり、トレイ搬送装置15により搬送されたトレイTの位置を認識するために当該トレイTを撮像したりする。
トレイ搬送装置15とワーク供給装置20と作業ロボット30は、図1に示すように、支持台12上に設置されている。本実施形態では、ワーク供給装置20と作業ロボット30とは、前後方向(Y軸方向)に所定の間隔を隔てて設置されている。トレイ搬送装置15は、ワーク供給装置20と作業ロボット30との間に設置されている。
制御装置80は、図4に示すように、CPU81を中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU81の他に、ROM82やHDD83、RAM84、図示しない入出力インタフェース、図示しない通信インタフェースなどを備える。制御装置80には、エンコーダ71~75などからの検知信号が入力される。また、制御装置80からは、トレイ搬送装置15やワーク供給装置20、モータ61~65、ツールアクチュエータ66などへの制御信号が出力される。ツールアクチュエータ66は、作業ロボット30に装着されているピッキングツールを駆動するためのアクチュエータである。
画像処理装置90は、図4に示すように、CPU91を中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU91の他に、ROM92やHDD93、RAM94、図示しない入出力インタフェース、図示しない通信インタフェースなどを備える。画像処理装置90には、カメラ35からの画像信号や入力装置95からの入力信号などが入力される。また、画像処理装置90からは、カメラ35への駆動信号や出力装置96への出力信号などが出力される。ここで、入力装置95は、例えばキーボードやマウス等、オペレータが入力操作を行う入力デバイスである。出力装置96は、例えば液晶ディスプレイ等、各種情報を表示するための表示デバイスである。画像処理装置90は、制御装置80と通信可能に接続されており、互いに制御信号やデータのやり取りを行っている。
次に、こうして構成されたロボットシステム10の動作、特にメカチャックを用いてワークWを把持して移動させる際の制御装置80の処理と画像処理装置90の処理について説明する。図5は、制御装置80により実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。図6および図7は、画像処理装置90により実行される撮像・画像処理の一例を示すフローチャートである。
図5の制御処理では、制御装置80のCPU81は、まず、ワーク供給装置20により供給されたワークWの撮像位置へアーム32(カメラ35)が移動するよう各モータ61~65を制御し(S100)、画像処理装置90に対してワークWの撮像と画像処理とを要求する(S110)。画像処理装置90は、制御装置80からの要求に応じて撮像・画像処理を実行し、撮像・画像処理によって認識したワークWの把持順序と作業ロボット30の動作経路(把持経路)とを決定して制御装置80に送信する。なお、撮像・画像処理の詳細は後述する。
次に、CPU81は、画像処理装置90によって決定されたワークWの把持順序と作業ロボット30の動作経路とを受信するのを待つ(S120)。CPU81は、把持順序と動作経路とを受信したと判定すると、把持順序に従って把持可能なワークWがあるか否かを判定する(S130)。なお、把持順序で把持が指示された全てのワークWの把持が完了するまで、通常はCPU81は把持可能なワークWがあると判定する。CPU81は、把持可能なワークWがあると判定すると、把持順序に従って、把持順序が最も早いワークWから1つずつ順に把持の対象ワークを設定する(S140)。続いて、CPU81は、動作経路に基づいて対象ワークへアーム32が移動するよう各モータ61~65を制御し(S150)、対象ワークを把持し動作経路に基づいてトレイTの目標位置へ対象ワークを移載するようツールアクチュエータ66と各モータ61~65とを制御する(S160)。これらの処理は、受信した動作経路に基づいて、目標とされる把持位置や移載位置に対応するアーム32の各関節の目標位置を設定し、各関節が設定した目標位置へ移動するようモータ61~65を制御したり、ツールアクチュエータ66の開閉動作を制御することなどにより行われる。
そして、CPU81は、必要数の作業が終了したか否かを判定する(S170)。CPU81は、必要数の作業が終了していないと判定すると、S130に戻って処理を行い、必要数の作業が終了したと判定すると、制御処理を終了する。
また、CPU81は、把持順序で指示された全てのワークWの把持が完了したなどにより、S130で把持可能なワークWがないと判定すると、供給エリア上のワークWの残数があるか否かを判定する(S180)。CPU81は、ワークWの残数があると判定すると、複数のワークWが互いに干渉し合っている塊があり、そのワーク塊を解きほぐしてワークWの位置を変更するため、解し装置25を駆動制御してコンベアベルト21の上面を振動させるワーク解し動作を行う(S190)。一方、CPU81は、ワークWの残数がないと判定すると、供給エリアへワークWを供給するためワーク供給装置20を駆動制御するワーク供給動作を行う(S200)。
CPU81は、ワーク解し動作あるいはワーク供給動作を行うと、ワークWの画像認識をやり直すため、S100に戻りアーム32(カメラ35)を撮像位置へ移動させてからS110で画像処理装置90に対して撮像・画像処理を要求する。このように、制御装置80は、供給エリアに複数のワークWが供給されると、最初に画像処理装置90の画像認識により把持可能なワークWを見つけ出して把持順序と動作経路とを決定させる。そして、制御装置80は、把持可能なワークWがなくなるまで、把持順序と動作経路とに従って作業ロボット30によりワークWを順次把持して移動させる。また、制御装置80は、把持可能なワークWがなくなると、供給エリア上にワークWの残数があれば、解し装置25によってワークWの塊を解きほぐして画像認識をやり直す。一方、制御装置80は、ワークWの残数がなければ、ワーク供給装置20を駆動して供給エリアにワークWを供給する。画像認識や解し動作は、ある程度の時間を要するため、画像認識の実行回数や解し動作の実行回数を減らすことにより、作業時間を短縮して作業効率を上げることができる。
図6および図7の撮像・画像処理では、画像処理装置90のCPU91は、まず、供給エリア上にあるワークWを撮像するようカメラ35を駆動制御する(S300)。続いて、CPU91は、得られた撮像画像においてワークWの領域(ワーク領域)とそれ以外の背景の領域(背景領域)とを検出する(S310)。この処理は、撮像画像中の各画素ごとに、画像の色と、予め取得したワークWおよび背景のそれぞれの色とを比較することにより行われる。そして、CPU91は、検出したワーク領域の輪郭を抽出し、抽出した輪郭の面積および粗位置を求める(S320)。面積は、例えばワーク領域の輪郭の中にある画素数を計数することにより求めることができる。粗位置は、例えばワーク領域の輪郭に対して外接矩形を設定し、設定した外接矩形の中心座標などとして求めることができる(粗位置決め)。
次に、CPU91は、認識した各ワーク領域において、1つのワーク領域(輪郭)内に内在するワークWの数(内在ワーク数)をS320で求めた面積に基づいて計数する(S330)。内在ワーク数は、例えば、ワーク領域(輪郭)の面積が第1判定値以上で且つ第1判定値よりも大きい第2判定値未満である場合には、1個と計数され、第2判定値以上で且つ第2判定値よりも大きい第3判定値未満である場合には、2個と計数され、第3判定値以上で且つ第3判定値よりも大きい第4判定値未満である場合には、3個と計数され、第4判定値以上である場合には、4個以上と計数される。なお、内在ワーク数が1個であることは、認識した1つのワーク領域(輪郭)内にワークWが1個だけしか存在しないことを意味し、内在ワーク数が複数個である場合には、認識した1つのワーク領域(輪郭)内に複数個のワークWが隣接あるいは重なり合っていることを意味する。即ち、CPU91は、内在ワーク数からワークWが他のワークWと隣接していることを認識することができる。なお、粗位置決めや内在ワーク数の計数などの各処理は、本発明者らが出願したPCT/JP2019/036529に記載されているので詳細な説明は省略する。続いて、CPU91は、各ワーク領域の作業ロボット30との距離(粗位置から作業ロボット30までの距離)を求める(S340)。そして、CPU91は、内在ワーク数と作業ロボット30との距離とにより各ワーク領域に対して優先順位を定めて把持順序の仮順序を設定する(S350)。
図8は、各ワーク領域に対する優先順位を示す説明図である。図9は、各ワーク領域と内在ワーク数との関係を示す説明図である。図8中、各ワーク領域に付された番号は優先順位を示す。優先順位は、図示するように、内在ワーク数が少ないほど高くなり、且つ、内在ワーク数が同じであれば作業ロボット30との距離が近いほど高くなるように設定される。なお、作業ロボット30との距離に代えて、ワークWの移動先であるトレイTとの距離を用いてもよい。内在ワーク数が少ないほど優先順位を高くするのは、内在ワーク数が少ないほど該当するワーク領域内に存在するワークWを把持し易いと考えられるからである。また、作業ロボット30は、対象ワークを把持した後、把持した対象ワークを作業ロボット30側に引き寄せながら持ち上げる動作、即ち斜め上方向に対象ワークを移動させる動作を行う。このため、対象ワークに対して作業ロボット30側に隣接する把持対象外の対象外ワークが存在すると、対象ワークが対象外ワークと接触し、対象外ワークの位置がずれる場合がある。この場合、作業ロボット30(画像処理装置90)はこの対象外ワークを把持するために画像認識をやり直す必要があるため、作業効率が低下してしまう。作業ロボット30との距離が近いほど優先順位を高くするのはこうした理由に基づく。なお、供給エリアに対して作業ロボット30とトレイTとが異なる方向にあり、作業ロボット30が把持した対象ワークをトレイT側に引き寄せながら持ち上げる場合などでは、トレイTとの距離を用いればよい。S350では、このような優先順位の高いものから順にワークWを把持するように、把持順序の仮順序即ち暫定的な把持順序が設定される。
CPU91は、仮順序を設定すると、以下のようにして把持順序の確定処理を行う。まず、CPU91は、仮順序に従って処理対象のワーク領域を1つ選択する(S360)。次に、CPU91は、事前に用意したワークWの輪郭形状モデルを用いてパターンマッチングを行うことでワーク領域内にあるワークWに対して精密位置決めを行う(S370)。なお、CPU91は、1つのワーク領域内に複数個のワークWが内在している場合には、複数個のワークWのそれぞれに対して精密位置決めを行う。次に、CPU91は、メカチャックを用いてワークWを把持する際に当該メカチャックが周辺ワークと干渉するか否かの干渉チェックを行う(S380)。ワークWの干渉チェックは、干渉チェック領域AIを設定し、干渉チェック領域AI内に周辺ワークが存在するか否かを判定することにより行われる。干渉チェック領域AIは、メカチャックの先端形状と可動域(影響が及ぶ範囲)の形状とに基づいて、形状と大きさとがメカチャックの種類毎に定められた複数の領域のうち、メカチャックの種類に応じて選択されたものが設定される。
ここで、図10~図12は、把持順序を決定する様子の一例を示す説明図である。図13は、把持順序の仮順序と決定順序との一例を示す説明図である。これらの例では、5つのワークWa~Weの把持順序を決定する様子を示す。図10~図12では、作業ロボット30やトレイTなどの図示は省略するが、作業ロボット30との距離は、図8と同様に図中下側で近く図中上側で遠いものとする。また、仮順序(1)~(5)は、ワークWa,Wb,Wc,Wd,Weの順に定められている。また、ワークWa,Wb,Wc,Wd,Weのそれぞれの干渉チェック領域AI(a),(b),(c),(d),(e)は、各ワークWを挟むように設定される点線の領域である。この領域は、例えばワークWのピッキング位置を中心としてメカチャックの一対のクランプ爪が近接位置(把持位置)と離間位置(把持解除位置)との間を移動する領域を示す2つの矩形領域として設定される。図10では、ワークWa,Wb,Wcの干渉チェック領域AI(a),(b),(c)は他のワークWと干渉していないが、ワークWdの干渉チェック領域AI(d)はワークWeと干渉し、ワークWeの干渉チェック領域AI(e)はワークWcと干渉している。
CPU91は、各ワークWの干渉チェックを行うと、干渉なしと判定したか否かを判定し(S390)、干渉なしと判定すると、把持可能ワークとしてそのワーク領域を削除する(S400)。このため、以降のワークWの干渉チェックでは、既に干渉なしと判定された把持可能ワークを除いた状態を想定して、干渉チェックが行われる。また、CPU91は、S390で干渉ありと判定すると、そのワークWを把持不可ワークとして一旦保留する(S410)。把持不可ワークとされたワークWは、仮順序で定めた順序で把持されることはない。そして、CPU91は、全てのワークWの干渉チェックが完了したか否かを判定し(S420)、完了していないと判定すると、S360に戻り処理を行う。CPU91は、これらの処理を繰り返し、仮順序を定めた全てのワークWについて、干渉チェックを順次行って干渉有無を判定することで把持可否を決定する。
図10の例では、ワークWaの干渉チェック領域AI(a)は、干渉なしと判定されるため、ワークWaは把持可能としてワーク領域が削除される。このため、実際にワークWaが把持されてトレイT上に移載された後にワークWb~Weを把持する際と同様に、ワークWaは供給エリアに存在しないものとされる。即ち、以降のワークWb~Weは、ワークWaを除いた状態を想定して干渉チェックが行われる。なお、図11,図12では、削除済みのワークWを点線で表示する。同様に、干渉チェック領域AI(b),(c)も干渉なしと判定されるため、ワークWbが把持可能としてワーク領域が削除され、ワークWcが把持可能としてワーク領域が削除される。一方、ワークWdの干渉チェック領域AI(d)は、ワークWeと干渉するため、ワークWdは把持不可として保留される。ワークWeの干渉チェック領域AI(e)は、図10ではワークWcと干渉しているが、ワークWcが把持可能としてワーク領域が削除された後は(図11の点線表示)、ワークWcと干渉しておらず干渉なしと判定される。このため、ワークWeは把持可能としてワーク領域が削除される。したがって、図10の例では、ワークWa,Wb,Wc,Weは把持可能としてワーク領域が削除され、ワークWdは把持不可として保留される(図11,図13参照)。なお、図13中、「○」が干渉なしを示し、「×」が干渉ありを示す。このように、CPU91は、仮順序が先のワークWであって既に把持可能としたワークWを除いて実際にワークWを把持する際の状態を想定して、仮順序が後のワークWの干渉チェックを行うから、ワークWを把持可能とする確率を高めることができる。
CPU91は、仮順序を定めた全てのワークWの干渉チェックを行うと、S410で把持不可とした把持不可ワークのうち、他のワークWと隣接していない隣接なしの把持不可ワークがあるか否かを判定する(S430)。CPU91は、ワークWが他のワークWと隣接しているか否かを、S330で内在ワーク数を計数する際に認識した結果に基づいて判定することができる。CPU91は、隣接なしの把持不可ワークがあると判定すると、その把持不可ワークを処理対象として再度干渉チェックを行う(S440)。CPU91は、把持可能とした全てのワークWを削除した状態で、S440の干渉チェックを行う。なお、隣接なしのワークWに限定して再度干渉チェックを行うのは、隣接ありのワークWの場合、隣接する他のワークWが先に把持された際に、隣接ありのワークWの位置がずれる可能性があり、元の位置で把持しようとしても把持できない可能性があるためである。
図11では、ワークWdの干渉チェック領域AI(d)がワークWeと干渉するため、ワークWdは把持不可とされたが、その後にワークWeは把持可能とされて削除されている。即ち、図12に示すように、干渉チェック領域AI(d)の干渉チェックを再度行う際には、削除されたワークWe(点線で表示)は干渉チェック領域AI(d)に干渉しない。このため、ワークWdは、再度の干渉チェックにより干渉なしとされる。
CPU91は、再度干渉チェックを行った結果が干渉なしか否かを判定し(S450)、干渉なしと判定すると把持可能ワークとしてワーク領域を削除する(S460)。一方、CPU91は、干渉ありと判定すると、S460をスキップする。続いて、CPU91は、他に処理対象のワークW即ち隣接なしの把持不可ワークがあるか否かを判定し(S470)、処理対象のワークWがあると判定するとS440に戻り処理を行う。また、CPU91は、他に処理対象のワークWがないと判定すると、作業ロボット30との距離が近いワークWが先の順序となるように、再判定により把持可能としたワークWを仮順序の末尾に追加する(S480)。即ち、把持可能としたワークWは、仮順序の元の順から仮順序の末尾に変更される。なお、S480の処理は、上述したように、作業ロボット30との距離ではなくトレイTとの距離を用いて行われてもよい。図12の例では、再判定のワークWはワークWdの1つだけであるから、ワークWdが仮順序の末尾に追加される。したがって、当初はワークWa,Wb,Wc,Wd,Weの仮順序だったものが、ワークWa,Wb,Wc,We,Wdの順となる。
続いて、CPU91は、現在の仮順序の把持可能ワークを決定順序として把持順序を決定すると共に(S490)、決定した把持順序に基づいて作業ロボット30が各ワークWを順に把持して移動させる際の動作経路を決定する(S500)。そして、CPU91は、決定した把持順序と動作経路とを制御装置80に送信して(S510)、本処理を終了する。CPU91は、S410で把持不可ワークとして保留されたままのワークWを仮順序から除いて、把持順序を決定する。また、CPU91は、動作経路として、把持順序で定めた複数のワークWについて、供給エリアで把持してトレイT上に移載する処理を繰り返す際に、できるだけアーム32(ピッキングツール)の移動距離が短く効率のよい経路を導出して設定する。なお、CPU91は、S430で隣接なしの把持不可ワークがないと判定すると、把持不可ワークの再判定や仮順序の末尾への追加などを行うS440~S480の処理をスキップして、S490~S510の処理を行う。
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の作業ロボット30がロボットに相当し、カメラ35が撮像装置に相当し、画像処理装置90が画像処理装置に相当し、制御装置80が制御装置に相当する。
以上説明したように、本開示のロボットシステム10では、画像処理装置90が、把持可能としたワークWを除いた状態を想定して、各ワークWの干渉有無を判定するから、ワークWを把持可能とする確率を高めることができる。このため、把持順序に定めるワーク数をできるだけ増やし、解し装置25の解し動作の実行回数を少なくすることが可能となるから、把持効率を向上させることができる。また、制御装置80は、把持順序と、把持順序に基づく動作経路とに基づいて、複数のワークWを順次把持して移動させるように作業ロボット30を制御する。このため、制御装置80は、ワークWを把持する度に次の把持対象や動作経路を逐次決定する必要がなく、把持順序で定められた複数のワークを効率よく連続的に処理することができる。
また、画像処理装置90は、把持順序を決定する際に動作経路を決定して制御装置80に出力するから、把持順序と動作経路とを別々の装置で決定するものに比して効率よく処理することができる。
また、画像処理装置90は、把持不可ワークについて、全ての把持可能ワークを除いた状態を想定して再度干渉チェックを行い、干渉なしと判定したワークWを把持可能として仮順序の末尾に追加する。このため、一旦把持不可としたワークWを把持可能とする確率を高めて把持効率を向上させることができる。
また、画像処理装置90は、隣接なしの把持不可ワークについて再度干渉チェックを行うから、位置ずれのおそれのないワークWを対象として干渉有無を適切に再判定することができる。
また、画像処理装置90は、再判定により把持可能とした複数のワークWがある場合、作業ロボット30までの距離が短いワークWが先の順となるように仮順序の末尾に追加する。このため、再判定により把持可能としたワークWを、作業ロボット30が把持して作業ロボット30側に寄せながら取り出す場合に、他のワークWと接触するのを抑えることができる。
また、画像処理装置90は、内在ワーク数が少ないほど高くなり、且つ、作業ロボット30(またはトレイT)との距離が近いほど高くなるように設定される優先順位に基づいて仮順序を適切に定めることができる。このため、仮順序で定めたワークWを把持可能とする確率を高めることで、把持効率をさらに向上させることができる。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、内在ワーク数が少ないほど高くなり、且つ、内在ワーク数が同じであれば作業ロボット30(またはトレイT)との距離が近いほど高くなる優先順位に基づいて仮順序を定めたが、これに限られるものではない。例えば、作業ロボット30との距離が近いほど高くなり、且つ、距離が同じまたは同程度であれば内在ワーク数が少ないほど高くなる優先順位に基づいて仮順序を定めてもよい。あるいは、内在ワーク数に拘わらず作業ロボット30との距離に基づいて仮順序を定めてもよいし、作業ロボット30との距離に拘わらず内在ワーク数に基づいて仮順序を定めてもよい。即ち、ワークWの把持し易さやワークWを把持する際の動作経路、周辺ワークとの接触の有無などを考慮した所定条件に基づいて仮順序を定めればよい。
上述した実施形態では、メカチャックを用いてワークWを把持する場合を例示したが、これに限られず、電磁チャックを用いてワークWを吸着する場合など、他の種類のピッキングツールを用いてワークWを保持する場合に適用してもよい。例えば電磁チャックの場合、ワークWのピッキング位置を中心として電磁チャックの磁力が及ぶ円形領域を干渉チェック領域として、干渉チェックを行うものなどとすればよい。
上述した実施形態では、再判定により把持可能と判定した複数のワークWがある場合、作業ロボット30(またはトレイT)までの距離が短いワークWが先の順となるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、元の仮順序が先のワークWが先の順になるようにしてもよい。
上述した実施形態では、隣接あり把持不可ワークを対象から外して再度干渉チェックをしたが、これに限られず、隣接ありの把持不可ワークを対象に含めてもよい。ただし、隣接ありのワークWは、位置ずれする可能性があるから、実際に把持する際に位置ずれしていないことを確認してから把持する必要がある。
上述した実施形態では、把持不可ワークについて、再度干渉チェックを行い、干渉がないと判定すると仮順序の末尾に追加したが、これに限られず、再度の干渉チェックや追加を行わなくてもよい。
上述した実施形態では、画像処理装置90が把持順序を決定する際に作業ロボット30の動作経路を決定したが、これに限られるものではない。把持順序に従って作業ロボット30が一連の把持動作を開始するまでに、動作経路が定められればよく、例えば制御装置80が把持順序に基づいて動作経路を決定してもよい。即ち、把持順序と動作経路とを別々の装置が決定してもよい。
ここで、本開示のロボットシステムは、以下のように構成してもよい。例えば、本開示のロボットシステムにおいて、前記画像処理装置は、前記保持順序を決定する際に前記動作経路を決定し、前記保持順序と前記動作経路とを前記制御装置に出力するものとしてもよい。こうすれば、保持順序と動作経路を画像処理装置でまとめて決定することができるから、別々の装置で決定するものに比して効率よく処理することができる。
本開示のロボットシステムにおいて、前記画像処理装置は、前記仮順序に従って各ワークの前記干渉有無を順に判定した後、保持不可としたワークについて、保持可能とした全てのワークを除いた状態を想定して前記干渉有無を再判定し、再判定により干渉がないと判定したワークを保持可能として末尾に追加して前記保持順序を決定するものとしてもよい。ここで、周辺ワークと干渉があると判定したために一旦保持不可としたワークであっても、そのワークよりも仮順序が後のワークが保持可能とされて除かれた状態になると、干渉がなくなることがある。このため、保持不可としたワークについて干渉有無を再判定することで、ワークを保持可能とする確率を高めることができる。また、再判定の結果、保持可能としたワークは、末尾に追加して保持順序を決定することで、実際にワークを保持する際の周辺ワークとの干渉を防止することができる。
本開示のロボットシステムにおいて、前記画像処理装置は、前記画像を処理することにより、ワーク同士の接触有無を判定可能であり、保持不可としたワークのうち接触があると判定したワークを対象から外して、前記干渉有無を再判定するものとしてもよい。ここで、接触があると判定したワークは、接触している相手のワークが保持される際に、位置がずれることがある。このため、そのようなワークを対象から外すことにより、位置ずれのおそれのないワークを対象として干渉有無を適切に再判定することができる。
本開示のロボットシステムにおいて、前記画像処理装置は、前記画像から複数のワークの領域を認識し、認識した領域とワークの移動先または前記ロボットまでの距離を計測可能であり、前記再判定により保持可能とした複数のワークがある場合、前記距離が短い領域のワークが先の順となるように前記複数のワークを末尾に追加するものとしてもよい。こうすれば、再判定により保持可能としたワークを、ロボットが保持してロボット側に移動させつつ取り出す場合に、他のワークと接触するのを抑えることができる。
本開示のロボットシステムにおいて、前記画像処理装置は、前記画像から複数のワークの領域を認識し、認識した領域の面積に基づいて該領域内に内在しているワーク数を判定し該ワーク数が少ない領域のワークほど優先される条件と、認識した領域とワークの移動先または前記ロボットまでの距離を計測し該距離が短い領域のワークほど優先される条件とを前記所定条件とするものとしてもよい。こうすれば、仮順序を適切に定めることができるから、仮順序で定めたワークを保持可能とする確率を高めることで、保持効率をさらに向上させることができる。
本開示のロボットシステムにおいて、前記画像処理装置は、前記干渉有無を判定するための判定用領域として、前記ロボットが前記ワークを保持するためのツールの種類に応じた領域を設定可能であり、前記判定用領域の形状と大きさは、前記ツールの先端形状と可動範囲とに基づいて定められているものとしてもよい。こうすれば、ツールの種類毎に、先端形状や可動範囲に適した形状と大きさの判定用領域を用いることができるから、干渉有無をさらに適切に判定することができる。
本開示は、ロボットシステムの製造産業などに利用可能である。
10 ロボットシステム、12 支持台、15 トレイ搬送装置、20 ワーク供給装置、21 コンベアベルト、22 駆動ローラ、23 従動ローラ、25 解し装置、30 作業ロボット、32 アーム、35 カメラ、41 第1リンク、42 第2リンク、43 第3リンク、44 第4リンク、45 第5リンク、46 第6リンク、51 第1関節、52 第2関節、53 第3関節、54 第4関節、55 第5関節、61~65 モータ、66 ツールアクチュエータ、71~75 エンコーダ、80 制御装置、81 CPU、82 ROM、83 HDD、84 RAM、90 画像処理装置、91 CPU、92 ROM、93 HDD、94 RAM、95 入力装置、96 出力装置、AI,AI(a)~(e) 干渉チェック領域、T トレイ、T1~T3 ピッキングツール、W,Wa~We ワーク。

Claims (7)

  1. 供給エリアにバラ置き状態で供給された複数のワークを順次保持して移動させるロボットと、
    前記供給エリアの複数のワークを撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像された画像を処理することにより、所定条件に基づいてワークの保持の仮順序を定め、前記仮順序が先であって保持可能としたワークを除いた状態を想定して前記ロボットがワークを保持する際の周辺ワークとの干渉有無を順に判定し、干渉がないと判定したワークを保持可能として保持順序を決定する画像処理装置と、
    前記保持順序と該保持順序で定められた複数のワークを保持して移動させる際の前記ロボットの動作経路とに基づいて、複数のワークを順次保持して移動させるように前記ロボットを制御する制御装置と、
    を備え
    前記画像処理装置は、前記仮順序に従って各ワークの前記干渉有無を順に判定した後、保持不可としたワークについて、保持可能とした全てのワークを除いた状態を想定して前記干渉有無を再判定し、再判定により干渉がないと判定したワークを保持可能として末尾に追加して前記保持順序を決定する
    ロボットシステム。
  2. 請求項1に記載のロボットシステムであって、
    前記画像処理装置は、前記保持順序を決定する際に前記動作経路を決定し、前記保持順序と前記動作経路とを前記制御装置に出力する
    ロボットシステム。
  3. 請求項1または2に記載のロボットシステムであって、
    前記画像処理装置は、前記画像を処理することにより、ワーク同士の接触有無を判定可能であり、保持不可としたワークのうち接触があると判定したワークを対象から外して、前記干渉有無を再判定する
    ロボットシステム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボットシステムであって、
    前記画像処理装置は、前記画像から複数のワークの領域を認識し、認識した領域とワークの移動先または前記ロボットまでの距離を計測可能であり、前記再判定により保持可能とした複数のワークがある場合、前記距離が短い領域のワークが先の順となるように前記複数のワークを末尾に追加する
    ロボットシステム。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のロボットシステムであって、
    前記画像処理装置は、前記画像から複数のワークの領域を認識し、認識した領域の面積に基づいて該領域内に内在しているワーク数を判定し該ワーク数が少ない領域のワークほど優先される条件と、認識した領域とワークの移動先または前記ロボットまでの距離を計測し該距離が短い領域のワークほど優先される条件とを前記所定条件とする
    ロボットシステム。
  6. 供給エリアにバラ置き状態で供給された複数のワークを順次保持して移動させるロボットと、
    前記供給エリアの複数のワークを撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像された画像を処理することにより、所定条件に基づいてワークの保持の仮順序を定め、前記仮順序が先であって保持可能としたワークを除いた状態を想定して前記ロボットがワークを保持する際の周辺ワークとの干渉有無を順に判定し、干渉がないと判定したワークを保持可能として保持順序を決定する画像処理装置と、
    前記保持順序と該保持順序で定められた複数のワークを保持して移動させる際の前記ロボットの動作経路とに基づいて、複数のワークを順次保持して移動させるように前記ロボットを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、前記画像から複数のワークの領域を認識し、認識した領域の面積に基づいて該領域内に内在しているワーク数を判定し該ワーク数が少ない領域のワークほど優先される条件と、認識した領域とワークの移動先または前記ロボットまでの距離を計測し該距離が短い領域のワークほど優先される条件とを前記所定条件とする
    ロボットシステム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボットシステムであって、
    前記画像処理装置は、前記干渉有無を判定するための判定用領域として、前記ロボットが前記ワークを保持するためのツールの種類に応じた領域を設定可能であり、
    前記判定用領域の形状と大きさは、前記ツールの先端形状と可動範囲とに基づいて定められている
    ロボットシステム。
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