JP7440466B2 - 投射装置、投射制御方法、およびプログラム - Google Patents

投射装置、投射制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、空間光を投射する投射装置等に関する。
空間を伝播する光信号(以下、空間光信号とも呼ぶ)を送受信し合う空間光通信や、被投射面に画像を表示させる投影、投射光による表面状態の検査などの用途では、レーザ光が用いられる。安全性の観点から、レーザの出力は、法令で制限されている。法令で定められた基準よりもレーザの出力が大きい場合、フィルタ等を用いて、レーザの出力を故意に落とす必要がある。例えば、法令で定められた基準で製造された投射装置の輝度が不十分な場合、2台の投射装置から投射された投射光を重ね合わせれば、所望の輝度を得ることができる。しかしながら、装置が配置される場所の空間的な制約や、コスト面での制約によって、投射装置の設置台数を増やすことができない場合もある。
特許文献1には、光変調器を含む画像投影装置について開示されている。特許文献1の装置は、光源、光変調器、フーリエ変換レンズ、スクリーン、および投影光学系を備える。光変調器は、光源から入射したレーザ光を、ホログラムデータに基づいて変調して出射する。フーリエ変換レンズは、光変調器からの出射光に対してフーリエ変換を行う。スクリーンは、光変調器による1次回折光による像の結像位置に配置される。投影光学系は、スクリーンに結像した画像に基づいて投影画像を生成する。
特開2016-176996号公報
特許文献1の装置は、光源から出射されて、光変調器を通過したレーザ光を、フーリエ変換レンズでフーリエ変換する。そして、特許文献1の装置は、フーリエ変換されたレーザ光を、スクリーンが拡散して、投影光学系で投射する。特許文献1の装置は、光源から投影光学系まで直線的に進行させた光を、投影光学系によってウィンドウシールドに投射する。そのため、特許文献1の装置は、光源から投影光学系に至る光路を直線的に形成する必要があり、装置を小型化することが難しかった。また、特許文献1の装置は、ウィンドウシールドのサイズを小さくすることで、所望画像の高次光が表示されないようにする。そのため、特許文献1の装置は、ウィンドウシールドよりも広範囲に向けて投影光を投影する場合、所望画像の高次光が表示されてしまう。
本開示の目的は、コンパクトな構成でありながら、所望画像の高次光を含まない投射光を広範囲に向けて投射できる投射装置等を提供することにある。
本開示の一態様の投射装置は、光源と、光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された光の位相を変調部に設定された複数の変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の変調領域の境界に配置され、複数の変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、所望の画像を形成するためのパターンを空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域の各々に設定し、パターンが設定された変調部に光が照射されるように光源を制御する制御部と、空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域ごとに変調された変調光が照射される曲面状の反射面を有し、変調光を反射面で反射し、反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える。
本開示の一態様の投射制御方法は、光源と、光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された光の位相を変調部に設定された複数の変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の変調領域の境界に配置され、複数の変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域ごとに変調された変調光が照射される曲面状の反射面を有し、変調光を反射面で反射し、反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置を制御する投射制御方法であって、空間光変調器の変調部に複数の変調領域を設定し、空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域の各々に、所望の画像を形成するためのパターンを設定し、パターンが設定された変調部に光が照射されるように、光源を制御する。
本開示の一態様のプログラムは、光源と、光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された光の位相を変調部に設定された複数の変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の変調領域の境界に配置され、複数の変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域ごとに変調された変調光が照射される曲面状の反射面を有し、変調光を反射面で反射し、反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置を制御するためのプログラムであって、空間光変調器の変調部に複数の変調領域を設定する処理と、空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域の各々に、所望の画像を形成するためのパターンを設定する処理と、パターンが設定された変調部に光が照射されるように、光源を制御する処理と、をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、コンパクトな構成でありながら、所望画像の高次光を含まない投射光を広範囲に向けて投射できる投射装置等を提供することが可能になる。
第1の実施形態の投射装置の構成の一例を示す概念図である。 第1の実施形態の投射装置の内部構成を上方の視座から見た一例を示す概念図である。 第1の実施形態の投射装置の空間光変調器の変調部に設定される変調領域と、変調部に配置される隔壁との位置関係の一例について説明するための概念図である。 第1の実施形態の投射装置の空間光変調器の変調部に設定されるパターンの一例について説明するための概念図である。 第1の実施形態の投射装置の内部に設定される集光点について説明するための概念図である。 第1の実施形態の投射装置による投射光のパターンについて説明するための概念図である。 第1の実施形態の投射装置の光源の一例を示す概念図である。 第1の実施形態の投射装置の光源の一例を示す概念図である。 第1の実施形態の投射装置の光源の一例を示す概念図である。 第1の実施形態の投射装置の光源の一例を示す概念図である。 第1の実施形態の投射装置の光源の一例を示す概念図である。 第2の実施形態の投射装置の構成の一例を示す概念図である。 第2の実施形態の投射装置の内部構成を上方の視座から見た一例を示す概念図である。 第2の実施形態の投射装置の光源の一例を示す概念図である。 第2の実施形態の投射装置の空間光変調器の変調部に設定される変調領域と、変調部に配置される隔壁との位置関係の一例について説明するための概念図である。 第2の実施形態の投射装置による投射光のパターンについて説明するための概念図である。 第3の実施形態の投射装置の構成の一例を示す概念図である。 第3の実施形態の投射装置の内部構成を上方の視座から見た一例を示す概念図である。 第3の実施形態の投射装置の内部構成を下方の視座から見た一例を示す概念図である。 第3の実施形態の投射装置の空間光変調器の変調部に設定される変調領域と、変調部に配置される隔壁との位置関係の一例について説明するための概念図である。 第3の実施形態の投射装置による投射光のパターンについて説明するための概念図である。 第4の実施形態の投射装置の構成の一例を示す概念図である。 各実施形態の制御や処理を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
以下の実施形態の説明に用いる全図において、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、光や信号の向きを限定するものではない。また、図面中の光の軌跡を示す線は、概念的なものであり、実際の光の進行方向や状態を正確に表すものではない。例えば、図面においては、空気と物質との界面における屈折や反射、回折、拡散などによる光の進行方向や状態の変化を省略したり、光束を一本の線で表現したりすることもある。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、空間を伝播する光信号(以下、空間光信号とも呼ぶ)を送受信し合う空間光通信や、被投射面に画像を表示させる投影、投射光による表面状態の検査などの用途に用いられる。本実施形態の投射装置は、空間を伝搬する光を投射する用途であれば、光空間通信や投影、検査以外の用途に用いられてもよい。
(構成)
図1~図2は、本実施形態の投射装置10の構成の一例を示す概念図である。投射装置10は、光源11、空間光変調器13、0次光除去器14、曲面ミラー15、および制御部17を備える。光源11、空間光変調器13、0次光除去器14、および曲面ミラー15は、投射部100を構成する。図1は、投射装置10の内部構成を横方向から見た側面図である。図2は、投射装置10の内部構成を上方向から見た側面図である。図2においては、光源11を省略する。図1~図2は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源11は、出射器111とレンズ112を含む。光源11は、二方向に向けて、レーザ光101を出射する。光源11から二方向に向けて出射されたレーザ光101は、レンズ112によって拡大され、空間光変調器13の変調部130に設定された二つの変調領域(第1変調領域131、第2変調領域132)の各々に照射される。光源11には、出射器111およびレンズ112を一つずつ含む構成、または出射器111およびレンズ112を二つずつ含む構成を選択できる。光源11の構成例については、後述する。
出射器111は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101を、レンズ112に向けて出射する。光源11から出射されるレーザ光101の波長は、特に限定されず、用途に応じて選定されればよい。例えば、出射器111は、可視や赤外の波長帯のレーザ光101を出射する。例えば、800~900ナノメートル(nm)の近赤外線であれば、レーザクラスを上げられるので、他の波長帯よりも1桁くらい感度を向上できる。例えば、1.55マイクロメートル(μm)の波長帯の赤外線ならば、高出力のレーザ光源を用いることができる。1.55μmの波長帯の赤外線のレーザ光源としては、アルミニウムガリウムヒ素リン(AlGaAsP)系レーザ光源や、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)系レーザ光源などを用いることができる。
レンズ112は、出射器111から出射されたレーザ光101を、空間光変調器13の変調部130の大きさに合わせて拡大する。出射器111から出射されたレーザ光101は、レンズ112によって拡大され、光源11から出射される。光源11から出射された光102は、空間光変調器13の変調部130に設定された二つの変調領域の各々に向けて進行する。
空間光変調器13は、光102が照射される変調部130を有する。変調部130には、第1変調領域131と第2変調領域132が設定される。第1変調領域131と第2変調領域132の間には、隔壁135が配置される。隔壁135は、変調部130の面に対して垂直に立てられる。隔壁135は、第1変調領域131で変調された変調光103-1と、第2変調領域132で変調された変調光103-2とが、変調部130で変調された直後に混じり合わないように、変調部130を二分する。第1変調領域131および第2変調領域132の各々には、制御部17の制御に応じて、投射光105によって表示される画像に応じたパターンが設定される。空間光変調器13を用いる場合、回折現象を利用するため、回折格子と同じように高次の像が発生する。高次の像は、電力が低くなるために鮮明ではなくなるが、視認されてしまう。隔壁135は、被投射面に表示されうる高次の像を取り除く。
空間光変調器13の変調部130には、光源11から出射された光102が照射される。空間光変調器13の変調部130に入射した光102は、空間光変調器13の変調部130に設定されたパターンに応じて変調される。空間光変調器13の変調部130で変調された変調光103は、曲面ミラー15の反射面150に向けて進行する。
例えば、空間光変調器13は、強誘電性液晶やホモジーニアス液晶、垂直配向液晶などを用いた空間光変調器によって実現される。例えば、空間光変調器13は、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)によって実現できる。また、空間光変調器13は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)によって実現されてもよい。位相変調型の空間光変調器13では、投射光105を投射する箇所を順次切り替えるように動作させることによって、エネルギーを像の部分に集中することができる。そのため、位相変調型の空間光変調器13を用いる場合、光源11の出力が同じであれば、その他の方式と比べて画像を明るく表示させることができる。
図3は、空間光変調器13の変調部130に設定される第1変調領域131と第2変調領域132の一例である。第1変調領域131には、変調光103-1によって形成される画像に対応するパターン(位相画像)が設定される。第2変調領域132には、変調光103-2によって形成される画像に対応する位相画像が設定される。例えば、変調光103-1および変調光103-2のうちいずれか一方しか画像の表示に用いられない場合、画像の表示に用いられる変調光103を出射する方の変調領域だけに、位相画像が設定されてもよい。
空間光変調器13の変調部130に割り当てられた第1変調領域131および第2変調領域132の各々は、複数の領域に分割される(タイリングとも呼ぶ)。例えば、第1変調領域131および第2変調領域132の各々は、所望のアスペクト比の四角形の領域(タイルとも呼ぶ)に分割される。複数のタイルの各々は、複数の画素によって構成される。第1変調領域131および第2変調領域132に設定された複数のタイルの各々には、位相画像がタイリングされる。例えば、複数のタイルの各々には、予め生成された位相画像が設定される。複数のタイルの各々には、投射される画像に対応する位相画像が設定される。複数のタイルに位相画像が設定された状態で、変調部130に光102が照射されると、各タイルの位相画像に対応する画像を形成する変調光103が出射される。変調部130に設定されるタイルが多いほど、鮮明な画像を表示させることができるが、各タイルの画素数が低下すると解像度が低下する。そのため、変調部130に設定されるタイルの大きさや数は、用途に応じて設定される。
図4は、空間光変調器13の変調部130の第1変調領域131および第2変調領域132に設定されるパターンの一例を示す概念図である。第1変調領域131および第2変調領域132の各々には、合成画像1303が設定される。合成画像1303は、所望の画像を形成するための位相画像1301と、所望の画像を形成する光を集光させる仮想レンズ画像1302とが合成されたパターンである。光の波面は、回折と同様に、位相制御によって制御できる。位相が球状に変化すると、波面に球状の差ができてレンズ効果が発生する。仮想レンズ画像1302は、空間光変調器13の変調部130に照射される光102の位相を球状に変化させ、所定の焦点距離の位置(第2集光点とも呼ぶ)に集光するレンズ効果を発生させる。仮想レンズ画像1302によって集光された像は、曲面ミラー15の反射面150に結像される。第1変調領域131で変調された変調光103-1の第2集光点は、曲面ミラー15の第1反射領域151に設定される。第1変調領域131で変調された変調光103-1は、曲面ミラー15の第1反射領域151において、変調光103-1によって形成される像を結像させる。第2変調領域132で変調された変調光103-2の第2集光点は、曲面ミラー15の第2反射領域152に設定される。第2変調領域132で変調された変調光103-2は、曲面ミラー15の第2反射領域152において、変調光103-2よって形成される像を結像させる。例えば、合成画像1303は、予め生成させておき、記憶部(図示しない)に記憶させておけばよい。なお、図4は、一例であって、位相画像1301や仮想レンズ画像1302、合成画像1303のパターンを限定するものではない。
第1変調領域131で変調された変調光103-1と、第2変調領域132で変調された変調光103-2とは、変調部130からの出射直後は、隔壁135によって隔てられる。変調光103-1と変調光103-2は、曲面ミラー15の反射面150で反射された後、互いに混じり合うようにも設定できるし、互いに混じり合わないようにも設定できる。曲面ミラー15の反射面150で反射された後の変調光103-1と変調光103-2の混合状況は、光源11からの光102の出射方向を調整することで設定できる。
0次光除去器14は、変調光103の光路に配置される。0次光除去器14は、変調光103に含まれる0次光を除去する。0次光除去器14を通過した変調光103には、0次光が含まれない。0次光除去器14は、支持部材140と光吸収部材145とを含む。
支持部材140は、光吸収部材145を支持する部材である。支持部材140は、変調光103に含まれる0次光の光路上に光吸収部材145を固定する。例えば、支持部材140は、ガラスやプラスチックなどのように変調光103を透過しやすい材質で構成される。支持部材140をプラスチックで構成する場合は、リタデーションが発生しにくいように、全面が均一であり、位相むらの小さい材料を用いることが好ましい。例えば、支持部材140には、複屈折が抑制されたプラスチック材料が好適である。例えば、支持部材140は、光吸収部材145を固定する線材を含む構成としてもよい。例えば、支持部材140の周縁を枠状に形成し、その枠の開口部の内側に線材を張り巡らせて、張り巡らせた線材によって光吸収部材145を固定できる。支持部材140を線材で構成する場合は、変調光103の照射によって劣化が起こりにくいように、光による劣化の起こりにくい素材とし、変調光103の通過を妨げにくいように細い線材を用いることが好ましい。
光吸収部材145は、支持部材140によって、変調光103に含まれる0次光の光路上に保持される。本実施形態の構成では、変調光103-1および変調光103-2の各々の光路上に、光吸収部材145が配置される。例えば、光吸収部材145には、カーボンなどの黒体が用いられる。また、使用されるレーザ光101の波長が固定されている場合には、レーザ光101の波長の光を選択的に吸収する材質の光吸収部材145が用いられることが好ましい。
図5は、0次光が集光される集光点(第1集光点)と、仮想レンズ画像1302によって変調光103が集光される集光点(第2集光点)との位置関係の一例について説明するための概念図である。図5の例では、空間光変調器13と曲面ミラー15の間の位置に、第1集光点が設定される。空間光変調器13と曲面ミラー15の間の第1集光点の位置には、0次光除去器14が配置される。0次光除去器14に含まれる光吸収部材145は、変調光に含まれる0次光を除去する。第2集光点は、曲面ミラー15の反射面150に設定される。
曲面ミラー15は、曲面状の反射面150を有する反射鏡である。反射面150は、第1反射領域151と第2反射領域152に分割される。第1反射領域151には、変調光103-1が照射される。第2反射領域152には、変調光103-2が照射される。曲面ミラー15の反射面150は、投射光105の投射角に合わせた曲面/曲率を有する。第1反射領域151と第2反射領域152の曲面/曲率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1反射領域151と第2反射領域152の曲面/曲率は、変調光103と投射光105の進行方向に応じて設定される。例えば、曲面ミラー15の反射面150は、球面を含んでもよい。例えば、曲面ミラー15の反射面150は、自由曲面を含んでもよい。例えば、曲面ミラー15の反射面150は、単一の曲面ではなく、複数の曲面を組み合わせた形状を含んでもよい。例えば、曲面ミラー15の反射面150は、曲面と平面を組み合わせた形状を含んでもよい。例えば、第1反射領域151を有する曲面ミラー15と、第2反射領域152を有する曲面ミラー15とを組み合わせてもよい。また、第1反射領域151を有する反射面150と、第2反射領域152を有する反射面150とを、任意の向きに向けて変更できるように、曲面ミラー15が構成されてもよい。
曲面ミラー15は、空間光変調器13の変調部130に反射面150を向けて、変調光103の光路上に配置される。曲面ミラー15の反射面150には、空間光変調器13の変調部130で変調された変調光103が照射される。曲面ミラー15の反射面150で反射された光(投射光105)は、反射面150の曲率に応じた拡大率で拡大されて、投射される。図1の例の場合、投射光105は、曲面ミラー15の反射面150における変調光103の照射範囲の曲面/曲率に応じて、水平方向(図1の紙面方向)と鉛直方向(図1の紙面の上下方向)に拡大される。投射光105の拡大方向は、水平方向および鉛直方向のいずれかであってもよい。また、投射光105の拡大方向は、水平方向や鉛直方向に対して斜めの方向であってもよい。
曲面ミラー15の反射面150には、仮想レンズ画像1302によって結像された画像が表示される。曲面ミラー15の反射面150で反射された変調光103は、投射光105として投射される。曲面ミラー15の反射面150に表示された画像の形状と、投射光105によって被投射面に表示される画像の形状とは、鏡面対称性を示す。フーリエ変換レンズなどのレンズ系の投射光学系を用いる場合、レンズを構成する部材の数の多さや、レンズの入射面や反射面における光の反射/散乱、ケラレによる一部の光の損失などによって、効率が落ちやすい。例えば、投射光学系を用いた構成では、効率が2割程度になる。本実施形態のように、レンズ系の投射光学系を用いずに、曲面ミラー15を用いる場合、効率は3割程度に抑制できる。すなわち、投射光学系を用いる構成と比較して、本実施形態のように曲面ミラー15を用いる場合、光の効率が向上する。
図6は、投射装置10から投射される投射光105の投射パターンについて説明するための概念図である。図6は、投射装置10の内部に配置された曲面ミラー15と被投射面を上方から見た図である。図6には、第1反射領域151で反射された投射光105-1(実線)の照射範囲と、第2反射領域152で反射された投射光105-2(破線)の投射範囲とをハッチングで示す。光源11から二方向に出射される光102の出射軸や、第1反射領域151と第2反射領域152の反射方向を調整することで、いくつかの投射パターンを実現できる。図6は、投射光105の投射パターンを誇張して図示しているため、曲面ミラー15と被投射面との位置関係は正確ではない。
図6(A)は、投射光105-1の投射範囲と、投射光105-2の投射範囲とが、被投射面において互いに重なり合うパターン(オーバーラップ型)である。図6(A)においては、投射光105-1と投射光105-2の照射範囲が重なり合う様子をハッチングで示す。投射光105-1と投射光105-2の照射範囲が重なり合う領域では、他の領域と比較して光の輝度を高く設定できる。投射光105-1と投射光105-2の重なり合う投射範囲では、単独の投射光105と比較して、光の輝度が約2倍になる。例えば、物体の表面の傷などを検査する場合のように、輝度の高い光が必要な用途においては、図6(A)のオーバーラップ型のパターンで投射光105を投射させればよい。
図6(B)は、投射光105-1の投射範囲と、投射光105-2の投射範囲とが、被投射面において互いに重なり合わずに隣接し合うパターン(標準型)である。被投射面に映像を表示させる用途や、均一な輝度の光が必要な用途などにおいては、図6(B)の標準型のパターンで投射光105を投射させればよい。
図6(C)は、投射光105-1の投射範囲と、投射光105-2の投射範囲との間に、隙間があるパターン(ギャップ型)である。単一の投射装置10から異なる被投射体に投射光105を投射する用途などにおいては、図6(C)のギャップ型のパターンで投射光105を投射させればよい。
〔光源〕
次に、投射装置10に含まれる光源11の具体例について、いくつか例をあげて説明する。光源11は、二方向に向けて光102を出射するように構成される。ここでは、出射器111が単一の例と、出射器111が二つの例とをあげる。
図7は、出射器111が単一の例(光源11-1)である。光源11-1は、出射器111、レンズ112、ビームスプリッタ113、および出射ミラー115を含む。ビームスプリッタ113および出射ミラー115は、光学系を構成する。出射器111は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101を、レンズ112に向けて出射する。レンズ112は、出射器111とビームスプリッタ113の間に配置される。レンズ112は、出射器111から出射されたレーザ光101を、空間光変調器13の変調部130の大きさに合わせて拡大する。ビームスプリッタ113は、レンズ112によって拡大された光102の光路上に配置される。例えば、ビームスプリッタ113は、キューブ型やプレート型の構造を有する。例えば、ビームスプリッタ113として、無極性ビームスプリッタを用いることができる。ビームスプリッタ113として無極性ビームスプリッタを用いる場合、透過光と反射光の比率が1:1となるハーフミラーを構成すれば、検査用照明の一つである同軸落射照明にも適用できる。例えば、ビームスプリッタ113として、偏光ビームスプリッタを用いることができる。ビームスプリッタ113として偏光ビームスプリッタを用いれば、レーザ光101をs偏光とp偏光に分離できる。ビームスプリッタ113は、光102のうち、第1変調領域131に照射される成分(光102-1)を出射ミラー115に向けて反射し、第2変調領域132に照射される成分(光102-2)を通過させる。ビームスプリッタ113を通過した光は、第2変調領域132に向けて進行する。出射ミラー115は、ビームスプリッタ113によって反射された光102-1の光路上に、反射面を向けて配置される。出射ミラー115の反射面は、ビームスプリッタ113によって反射された光102-1を、第1変調領域131に向けて反射する。
図8は、出射器111が単一の例(光源11-2)である。光源11-2は、出射器111、レンズ112、分岐ミラー114、第1出射ミラー115-1、および第2出射ミラー115-2を含む。分岐ミラー114、第1出射ミラー115-1、および第2出射ミラー115-2は、光学系を構成する。出射器111は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101を、レンズ112に向けて出射する。レンズ112は、出射器111と分岐ミラー114の間に配置される。レンズ112は、出射器111から出射されたレーザ光101を、空間光変調器13の変調部130の大きさに合わせて拡大する。分岐ミラー114は、光102の光路上に配置される。例えば、分岐ミラー114は、直角プリズムの直角を構成する二面に金属膜が施された直角プリズムミラーによって実現される。直角プリズムミラーによって実現される場合、分岐ミラー114の直角は、レンズ112に向けて配置される。分岐ミラー114は、光102のうち、第1変調領域131に照射される成分(光102-1)を、第1出射ミラー115-1に向けて反射する。分岐ミラー114は、光102のうち、第2変調領域132に照射される成分(光102-2)を、第2出射ミラー115-2に向けて反射する。第1出射ミラー115-1は、分岐ミラー114によって反射された光102-1の光路上に、分岐ミラー114に反射面を向けて配置される。第1出射ミラー115-1の反射面は、分岐ミラー114によって反射された光102-1を、第1変調領域131に向けて反射する。第2出射ミラー115-2は、分岐ミラー114によって反射された光102-2の光路上に、分岐ミラー114に反射面を向けて配置される。第2出射ミラー115-2の反射面は、分岐ミラー114によって反射された光102-2を、第2変調領域132に向けて反射する。
図9は、出射器111が二つの例(光源11-3)である。光源11-1は、第1出射器111-1、第2出射器111-2、第1レンズ112-1、および第2レンズ112-2を含む。第1出射器111-1と第2出射器111-2は、互いの出射軸が交差しないように配置される。第1出射器111-1は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101-1を、第1レンズ112-1に向けて出射する。第1レンズ112-1は、第1出射器111-1から出射されるレーザ光101-1の光路上に配置される。第1レンズ112-1は、第1出射器111-1から出射されたレーザ光101-1を、空間光変調器13の変調部130の第1変調領域131の大きさに合わせて拡大する。第1レンズ112-1によって拡大された光は、第1変調領域131に向けて進行する。第2出射器111-2は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101-2を、第2レンズ112-2に向けて出射する。レーザ光101-1およびレーザ光101-2の波長や出力、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2レンズ112-2は、第2出射器111-2から出射されるレーザ光101-2の光路上に配置される。第2レンズ112-2は、第2出射器111-2から出射されたレーザ光101-2を、空間光変調器13の変調部130の第2変調領域132の大きさに合わせて拡大する。第2レンズ112-2によって拡大された光は、第2変調領域132に向けて進行する。
図10は、出射器111が二つの例(光源11-4)である。光源11-1は、第1出射器111-1、第2出射器111-2、第1レンズ112-1、および第2レンズ112-2を含む。第1出射器111-1と第2出射器111-2は、互いの出射軸が交差するように配置される。第1出射器111-1は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101-1を、第1レンズ112-1に向けて出射する。第1レンズ112-1は、第1出射器111-1から出射されるレーザ光101-1の光路上に配置される。第1レンズ112-1は、第1出射器111-1から出射されたレーザ光101-1を、空間光変調器13の変調部130の第1変調領域131の大きさに合わせて拡大する。第1レンズ112-1によって拡大された光は、第1変調領域131に向けて進行する。第2出射器111-2は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101-2を、第2レンズ112-2に向けて出射する。レーザ光101-1およびレーザ光101-2の波長や出力、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2レンズ112-2は、第2出射器111-2から出射されるレーザ光101-2の光路上に配置される。第2レンズ112-2は、第2出射器111-2から出射されたレーザ光101-2を、空間光変調器13の変調部130の第2変調領域132の大きさに合わせて拡大する。第2レンズ112-2によって拡大された光は、第2変調領域132に向けて進行する。
図11は、出射器111が二つの例(光源11-5)である。光源11-1は、第1出射器111-1、第2出射器111-2、第1レンズ112-1、第2レンズ112-2、第1出射ミラー115-1、および第2出射ミラー115-2を含む。第1出射ミラー115-1および第2出射ミラー115-2は、光学系を構成する。第1出射器111-1と第2出射器111-2は、レーザ光101の出射面が対面するように配置される。第1出射器111-1は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101-1を、第1レンズ112-1に向けて出射する。第1レンズ112-1は、第1出射器111-1から出射されるレーザ光101-1の光路上に配置される。第1レンズ112-1は、第1出射器111-1から出射されたレーザ光101-1を、空間光変調器13の変調部130の第1変調領域131の大きさに合わせて拡大する。第1レンズ112-1によって拡大された光102-1は、第1出射ミラー115-1に向けて進行する。第1出射ミラー115-1は、第1レンズ112-1によって拡大された光102-1の光路上に、第1レンズ112-1に反射面を向けて配置される。第1出射ミラー115-1は、第1レンズ112-1によって拡大された光102-1を、第1変調領域131に向けて反射する。第1出射ミラー115-1によって反射された光102-1は、第1変調領域131に向けて進行する。第2出射器111-2は、制御部17の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光101-2を、第2レンズ112-2に向けて出射する。レーザ光101-1およびレーザ光101-2の波長や出力、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2レンズ112-2は、第2出射器111-2から出射されるレーザ光101-2の光路上に配置される。第2レンズ112-2は、第2出射器111-2から出射されたレーザ光101-2を、空間光変調器13の変調部130の第2変調領域132の大きさに合わせて拡大する。第2レンズ112-2によって拡大された光102-2は、第2出射ミラー115-2に向けて進行する。第2出射ミラー115-2は、第2レンズ112-2によって拡大された光102-2の光路上に、第2レンズ112-2に反射面を向けて配置される。第2出射ミラー115-2は、第2レンズ112-2によって拡大された光102-2を、第2変調領域132に向けて反射する。第2出射ミラー115-2によって反射された光102-2は、第2変調領域132に向けて進行する。
図9~図11の構成の光源11-3~5は、出力の弱い出射器111を組み合わせることで、所望の出力の光を出射できる。例えば、光源11-3~5は、4.5ミリワット(mW)の出射器111を二つ用いて、9.0mWの出力を得ることができる。すなわち、図9~図11の構成の場合、光源11-3~5の実質的なレーザクラスを落とせるので、法令の基準をクリアしながら、高出力の投射光を投射できる。
以上のように、本実施形態の投射装置は、光源、空間光変調器、隔壁、0次光除去器、制御部、および曲面ミラーを備える。空間光変調器は、光源から出射された光が照射される二つの変調領域が設定される変調部を有する。空間光変調器は、照射された光の位相を変調部に設定された二つの変調領域の各々で変調する。隔壁は、二つの変調領域の境界に配置される。隔壁は、二つの変調領域の各々で変調された変調光を隔てる。0次光除去器は、空間光変調器の変調部に設定された二つの変調領域の各々に対応付けられた二つの光吸収部材と、二つの光吸収部材を支持する支持部材とによって構成される。二つの光吸収部材の各々は、対応付けられた変調領域で変調された変調光に含まれる0次光の光路に配置される。二つの光吸収部材の各々は、対応付けられた変調領域で変調された変調光に含まれる0次光を除去する。制御部は、所望の画像を形成するためのパターンを空間光変調器の変調部に設定された二つの変調領域の各々に設定する。制御部は、パターンが設定された変調部に光が照射されるように光源を制御する。曲面ミラーは、空間光変調器の変調部に設定された二つの変調領域ごとに変調された変調光が照射される曲面状の反射面を有する。曲面ミラーは、変調光を反射面で反射し、反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する。
本実施形態の投射装置は、フーリエ変換レンズや投射レンズなどの投射光学系を含まないため、コンパクトに構成できる。また、本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部に設定された二つの変調領域に、投射範囲ごとのパターンを設定する。そのため、本実施形態の投射装置によれば、二つの投射範囲を含む広範囲に向けて投射光を投射できる。また、本実施形態の投射装置は、二つの変調領域の境界に隔壁が配置されるため、異なる変調領域で変調された変調光が出射直後に混ざり合わない。そのため、本実施形態の投射装置によれば、所望画像に伴う高次光が、隣接した投射範囲に投射されることを防止できる。さらに、本実施形態の投射装置は、変調光に含まれる0次光を除去するため、投射範囲に0次光が投射されない。すなわち、本実施形態の投射装置によれば、コンパクトな構成でありながら、不要な光成分を含まない投射光を広範囲に向けて投射できる。
本実施形態の一態様において、隔壁は、二つの変調領域の全ての境界に、空間光変調器の変調部に対して略垂直に立てられて配置される。本態様によれば、二つの変調領域の全ての境界に隔壁が立てられるため、所望画像の高次光が被投射面に表示されにくい。
本実施形態の一態様において、制御部は、所望画像を形成するための位相画像と、所望画像を形成する変調光を曲面ミラーの反射面に集光させる仮想レンズ画像とが合成された合成画像を、空間光変調器の変調部に設定された二つの変調領域の各々に設定する。本態様によれば、仮想レンズ画像の集光位置が曲面ミラーの反射面に設置されるため、被投射面において所望画像をより鮮明に表示できる。
本実施形態の一態様において、光源は、出射器、レンズ、および光学系を有する。出射器は、光を出射する。レンズは、出射器から出射された光を、空間光変調器の変調部の大きさに合わせて拡大する。光学系は、レンズによって拡大された光を、二つの変調領域の各々に向けて分割して出射する。本態様によれば、単一の出射器を用いて、二つの変調領域に向けた光を出射する光源を実現できる。
本実施形態の一態様において、光源は、二つの出射器と二つのレンズを有する。二つの出射器の各々は、二つの変調領域のいずれかに対応付けられる。二つの出射器の各々は、対応付けられた変調領域に出射軸を向けて配置される。二つの出射器の各々は、光を出射する。二つのレンズの各々は、二つの出射器の各々に対応付けて配置される。二つのレンズの各々は、対応付けられた出射器から出射された光を、空間光変調器の変調部の大きさに合わせて拡大する。本態様の投射装置は、光を分割する光学系を含まない。そのため、本態様によれば、光学系で光の損失が発生しないため、光源から出射される光の効率を向上できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、二つの変調領域に対応付けられて、反射面が二つの反射領域に分割される。曲面ミラーは、二つの変調領域の各々で変調された変調光が、変調光に対応付けられた反射領域で反射される位置に配置される。本態様によれば、曲面ミラーの反射面を二つの反射領域に分割することで、二つの変調領域の各々で変調された変調光に基づく投射光を、所望の投射範囲に向けてより正確に投射できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、二つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに重なり合うように、二つの反射領域が設定される。本態様では、二つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成される。そのため、本態様によれば、二つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域に、高輝度な光を投射できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、二つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに重なり合わないように、二つの反射領域が設定される。本実施形態では、二つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成されない。二つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が予期なく形成されると、輝度を低く設定したい領域に高輝度な光が投射される可能性がある。本態様によれば、二つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成されないため、予期せぬ高輝度の領域が発生することを防止できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、二つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに隣接するように、二つの反射領域が設定される。本態様では、二つの反射領域で反射された投射光が、互いに隣接する投射範囲に投射される。そのため、本態様によれば、隣接した投射範囲において、シームレスな画像や、連続的な表示情報を形成することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部が三つの変調領域に分割され、三方向に向けて投射光を投射する。以下においては、空間光変調器の変調部が長手方向に三分割される例をあげる。変調部は、短手方向に三分割されてもよい。
(構成)
図12~図13は、本実施形態の投射装置20の構成の一例を示す概念図である。投射装置20は、光源21、空間光変調器23、0次光除去器24、曲面ミラー25、および制御部27を備える。光源21、空間光変調器23、0次光除去器24、および曲面ミラー25は、投射部200を構成する。図12は、投射装置20の内部構成を横方向から見た側面図である。図13は、投射装置20の内部構成を上方向から見た側面図である。図13においては、光源21を省略する。図12~図13は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源21は、出射器211とレンズ212を含む。光源21は、三方向に向けて、レーザ光201を出射する。具体的には、光源21から三方向に向けて出射されたレーザ光201は、空間光変調器23の変調部230に設定された三つの変調領域(第1変調領域231、第2変調領域232、第3変調領域233)の各々に照射される。光源21には、出射器211およびレンズ212を一つずつ含む構成や、出射器211およびレンズ212を三つずつ含む構成を選択できる。光源21の構成例については、後述する。
出射器211は、第1の実施形態の出射器111と同様の構成である。出射器211は、制御部27の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光201を出射する。レンズ212は、出射器211から出射されたレーザ光201を、空間光変調器23の変調部230の大きさに合わせて拡大する。出射器211から出射されたレーザ光201は、レンズ212によって拡大され、光源21から出射される。光源21から出射された光202は、空間光変調器23の変調部230に向けて進行する。
図14は、出射器211が単一の例(光源21-1)である。光源21-1は、出射器211、レンズ212、第1分岐ミラー214-1、第2分岐ミラー214-2、第1出射ミラー215-1、および第2出射ミラー215-2を含む。第1分岐ミラー214-1、第2分岐ミラー214-2、第1出射ミラー215-1、および第2出射ミラー215-2は、光学系を構成する。レンズ212を通過した光202の一部を通過させるために、第1分岐ミラー214-1と第2分岐ミラー214-2は、間隔を空けて配置される。例えば、第1分岐ミラー214-1および第2分岐ミラー214-2は、直角プリズムの直角を構成しない斜面に金属膜が施された直角プリズムミラーによって実現される。直角プリズムミラーによって実現される場合、第1分岐ミラー214-1および第2分岐ミラー214-2の各々の斜面は、レンズ212と、第1出射ミラー215-1および第2出射ミラー215-2の各々とに向けて配置される。光源21は、図14の構成ではなく、第1の実施形態で示した構成(図7~11)を組み合わせて実現されてもよい。例えば、三つの出射器211を用いて、三方向にレーザ光201を出射するように構成できる。
出射器211は、制御部27の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光201を、レンズ212に向けて出射する。レンズ212は、出射器211から出射されたレーザ光201の光路上に配置される。レンズ212は、出射器211から出射されたレーザ光201を、空間光変調器23の変調部230の大きさに合わせて拡大する。第1分岐ミラー214-1は、レンズ212によって拡大された光202の光路上に配置される。第1分岐ミラー214-1は、光202のうち、第1変調領域231に照射される成分(光202-1)を第1出射ミラー215-1に向けて反射する。第1出射ミラー215-1は、第1分岐ミラー214-1によって反射された光202-1の光路上に、第1分岐ミラー214-1に反射面を向けて配置される。第1出射ミラー215-1の反射面は、第1分岐ミラー214-1によって反射された光202-1を、第1変調領域231に向けて反射する。レンズ212を通過した光202の一部(光202-2)は、第1分岐ミラー214-1と第2分岐ミラー214-2の間の隙間を抜けて、第2変調領域232に向けて進行する。第2分岐ミラー214-2は、レンズ212によって拡大された光202の光路上に配置される。第2分岐ミラー214-2は、光202のうち、第3変調領域233に照射される成分(光202-3)を第2出射ミラー215-2に向けて反射する。第2出射ミラー215-2は、第2分岐ミラー214-2によって反射された光202-3の光路上に、第2分岐ミラー214-2に反射面を向けて配置される。第2出射ミラー215-2の反射面は、第2分岐ミラー214-2によって反射された光202-3を、第3変調領域233に向けて反射する。
空間光変調器23は、第1の実施形態の空間光変調器13と同様の構成である。空間光変調器23は、光202が照射される変調部230を有する。変調部230には、第1変調領域231、第2変調領域232、および第3変調領域233が設定される。第1変調領域231と第2変調領域232の間には、第1隔壁235-1が配置される。第2変調領域232と第3変調領域233の間には、第2隔壁235-2が配置される。第1隔壁235-1と第2隔壁235-2は、変調部230の面に対して垂直に立てられる。第1隔壁235-1と第2隔壁235-2は、変調部230を三分する。第1隔壁235-1は、第1変調領域231で変調された変調光203-1と、第2変調領域232で変調された変調光203-2とが、変調部230で変調された直後に混じり合わないように、第1変調領域231と第2変調領域232を分割する。第2隔壁235-2は、第2変調領域232で変調された変調光203-2と、第3変調領域233で変調された変調光203-3とが、変調部230で変調された直後に混じり合わないように、第2変調領域232と第3変調領域233を分割する。第1変調領域231、第2変調領域232、および第3変調領域233の各々には、制御部27の制御に応じて、投射光205によって表示される画像に応じたパターンが設定される。
図15は、空間光変調器23の変調部230に設定される第1変調領域231、第2変調領域232、第3変調領域233の一例である。第1変調領域231には、変調光203-1によって形成される画像に対応するパターン(位相画像)が設定される。第2変調領域232には、変調光203-2によって形成される画像に対応する位相画像が設定される。第3変調領域233には、変調光203-3によって形成される画像に対応する位相画像が設定される。例えば、変調光203-1、変調光203-2、および変調光203-3のうちいずれかしか画像の表示に用いられない場合、画像の表示に用いられる変調光203を出射する変調領域だけに、位相画像が設定されてもよい。
第1変調領域231で変調された変調光203-1と、第2変調領域232で変調された変調光203-2とは、変調部230からの出射直後は、第1隔壁235-1によって隔てられる。また、第2変調領域232で変調された変調光203-2と、第3変調領域233で変調された変調光203-3とは、変調部230からの出射直後は、第2隔壁235-2によって隔てられる。変調光203-1、変調光203-2、および変調光203-3は、曲面ミラー25の反射面250で反射された後、互いに混じり合うようにも設定できるし、互いに混じり合わないようにも設定できる。曲面ミラー25の反射面250で反射された後の変調光203-1、変調光203-2、および変調光203-3の混合状況は、光源21からの光202の出射方向を調整することで設定できる。
0次光除去器24は、変調光203の光路に配置される。0次光除去器24は、変調光203に含まれる0次光を除去する。0次光除去器24を通過した変調光203には、0次光が含まれない。0次光除去器24は、支持部材240と光吸収部材245とを含む。支持部材240は、第1の実施形態の支持部材140と同様である。光吸収部材245は、支持部材240によって、変調光203に含まれる0次光の光路上に保持される。本実施形態の構成では、変調光203-1、変調光203-2、および変調光203-3の各々の光路上に、光吸収部材245が配置される。光吸収部材245の材質は、第1の実施形態の光吸収部材145と同様である。
曲面ミラー25は、第1の実施形態の曲面ミラー15と同様の構成である。曲面ミラー25は、曲面状の反射面250を有する反射鏡である。反射面250は、第1反射領域251、第2反射領域252、および第3反射領域253に分割される。第1反射領域251には、変調光203-1が照射される。第2反射領域252には、変調光203-2が照射される。第3反射領域253には、変調光203-3が照射される。曲面ミラー25の反射面250は、投射光205の投射角に合わせた曲面/曲率を有する。第1反射領域251、第2反射領域252、第3反射領域253の曲面/曲率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1反射領域251、第2反射領域252、第3反射領域253の曲面/曲率は、変調光203と投射光205の進行方向に応じて設定される。例えば、第1反射領域251を有する曲面ミラー25と、第2反射領域252を有する曲面ミラー25と、第1反射領域251を有する曲面ミラー25とを組み合わせてもよい。また、第1反射領域251を有する反射面250、第2反射領域252を有する反射面250、および第3反射領域253を有する反射面250の反射方向が変更できるように、曲面ミラー25が構成されてもよい。
図16は、投射装置20から投射される投射光205の投射パターンについて説明するための概念図である。図16は、投射装置20の内部に配置された曲面ミラー25を上方から見た図である。図16には、第1反射領域251で反射された投射光205-1(実線)、第2反射領域252で反射された投射光205-2(破線)、および第3反射領域253で反射された投射光205-3(一点鎖線)の投射範囲をハッチングで示す。光源21から三方向に出射される光202の出射軸や、第1反射領域251、第2反射領域252、および第3反射領域253の反射方向を調整することで、いくつかの投射パターンを実現できる。図16は、投射光205の投射パターンを誇張して図示しているため、曲面ミラー25と被投射面との位置関係は正確ではない。
図16(A)は、投射光205-1~3の投射範囲が、被投射面において互いに重なり合うパターン(オーバーラップ型)である。図16(A)においては、投射光205-1~3の投射範囲が重なり合う様子をハッチングで示す。図16(A)の場合、投射光205の投射範囲が重なり合うパターンは、3通りある。第1パターンは、投射光205-1と投射光205-2の投射範囲が重なり合うパターンである。第2パターンは、投射光205-2と投射光205-3の投射範囲が重なり合うパターンである。第3パターンは、投射光205-1~3の投射範囲が重なり合うパターンである。第1パターンおよび第2パターンで投射光205が重なり合う投射範囲においては、単独の投射光と比較して、光の輝度が高い。第3パターンで投射光205が重なり合う投射範囲においては、第1パターンおよび第2パターンで投射光205が重なり合う投射範囲と比べて、光の輝度を高く設定できる。第5パターンにおいて、投射光205-1~3が重なる投射範囲では、単独の投射光と比較して、光の輝度が約3倍になる。例えば、物体の表面の傷などを検査する場合のように、輝度の高い光が必要な用途においては、図16(A)のオーバーラップ型のパターンで投射光205を投射させればよい。
図16(B)は、投射光205-1~3の投射範囲が、被投射面において互いに重なり合わずに隣接し合うパターン(標準型)である。被投射面に映像を表示させる用途や、均一な輝度の光が必要な用途などにおいては、図16(B)の標準型のパターンで投射光205を投射させればよい。
図16(C)は、投射光205-1~3の投射範囲の間に、隙間があるパターン(ギャップ型)である。単一の投射装置20から異なる被投射体に投射光205を投射する用途などにおいては、図16(C)のギャップ型のパターンで投射光205を投射させればよい。
以上のように、本実施形態の投射装置は、光源、空間光変調器、隔壁、0次光除去器、制御部、および曲面ミラーを備える。空間光変調器は、光源から出射された光が照射される三つの変調領域が設定される変調部を有する。空間光変調器は、照射された光の位相を変調部に設定された三つの変調領域の各々で変調する。隔壁は、三つの変調領域の境界に配置される。隔壁は、三つの変調領域の各々で変調された変調光を隔てる。0次光除去器は、空間光変調器の変調部に設定された三つの変調領域の各々に対応付けられた三つの光吸収部材と、三つの光吸収部材を支持する支持部材とによって構成される。三つの光吸収部材の各々は、対応付けられた変調領域で変調された変調光に含まれる0次光の光路に配置される。三つの光吸収部材の各々は、対応付けられた変調領域で変調された変調光に含まれる0次光を除去する。制御部は、所望の画像を形成するためのパターンを空間光変調器の変調部に設定された三つの変調領域の各々に設定する。制御部は、パターンが設定された変調部に光が照射されるように光源を制御する。曲面ミラーは、曲面状の反射面を有する。曲面状の反射面には、空間光変調器の変調部に設定された三つの変調領域ごとに変調された変調光が照射される。曲面ミラーは、変調光を反射面で反射し、反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する。
本実施形態の投射装置は、フーリエ変換レンズや投射レンズなどの投射光学系を含まないため、コンパクトに構成できる。また、本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部に設定された三つの変調領域に、投射範囲ごとのパターンを設定する。そのため、本実施形態の投射装置によれば、三つの投射範囲を含む広範囲に向けて投射光を投射できる。また、本実施形態の投射装置は、三つの変調領域の境界に隔壁が配置されるため、異なる変調領域で変調された変調光が出射直後に混ざり合わない。そのため、本実施形態の投射装置によれば、所望画像に伴う高次光が、隣接した投射範囲に投射されることを防止できる。さらに、本実施形態の投射装置は、変調光に含まれる0次光を除去するため、投射範囲に0次光が投射されない。すなわち、本実施形態の投射装置によれば、コンパクトな構成でありながら、不要な光成分を含まない投射光を広範囲に向けて投射できる。
本実施形態の一態様において、隔壁は、三つの変調領域の全ての境界に、空間光変調器の変調部に対して略垂直に立てられて配置される。本態様によれば、三つの変調領域の全ての境界に隔壁が立てられるため、所望画像の高次光が被投射面に表示されにくい。
本実施形態の一態様において、制御部は、所望画像を形成するための位相画像と、所望画像を形成する変調光を曲面ミラーの反射面に集光させる仮想レンズ画像とが合成された合成画像を、空間光変調器の変調部に設定された三つの変調領域の各々に設定する。本態様によれば、仮想レンズ画像の集光位置が曲面ミラーの反射面に設置されるため、被投射面において所望画像をより鮮明に表示できる。
本実施形態の一態様において、光源は、出射器、レンズ、および光学系を有する。出射器は、光を出射する。レンズは、出射器から出射された光を、空間光変調器の変調部の大きさに合わせて拡大する。光学系は、レンズによって拡大された光を、三つの変調領域の各々に向けて分割して出射する。本態様によれば、単一の出射器を用いて、三つの変調領域に向けた光を出射する光源を実現できる。
本実施形態の一態様において、光源は、三つの出射器と三つのレンズを有する。三つの出射器の各々は、三つの変調領域のいずれかに対応付けられる。三つの出射器の各々は、対応付けられた変調領域に出射軸を向けて配置される。三つの出射器の各々は、光を出射する。三つのレンズの各々は、三つの出射器の各々に対応付けて配置される。三つのレンズの各々は、対応付けられた出射器から出射された光を、空間光変調器の変調部の大きさに合わせて拡大する。本態様の投射装置は、光を分割する光学系を含まない。そのため、本態様によれば、光学系で光の損失が発生しないため、光源から出射される光の効率を向上できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、三つの変調領域に対応付けられて、反射面が三つの反射領域に分割される。曲面ミラーは、三つの変調領域の各々で変調された変調光が、変調光に対応付けられた反射領域で反射される位置に配置される。本態様によれば、曲面ミラーの反射面を三つの反射領域に分割することで、三つの変調領域の各々で変調された変調光に基づく投射光を、所望の投射範囲に向けてより正確に投射できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、三つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに重なり合うように、三つの反射領域が設定される。本態様では、三つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成される。そのため、本態様によれば、三つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域に、高輝度な光を投射できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、三つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに重なり合わないように、三つの反射領域が設定される。本実施形態では、三つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成されない。三つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が予期なく形成されると、輝度を低く設定したい領域に高輝度な光が投射される可能性がある。本態様によれば、三つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成されないため、予期せぬ高輝度の領域が発生することを防止できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、三つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに隣接するように、三つの反射領域が設定される。本態様では、三つの反射領域で反射された投射光が、互いに隣接する投射範囲に投射される。そのため、本態様によれば、隣接した投射範囲において、シームレスな画像や、連続的な表示情報を形成することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部が四つの変調領域に分割され、四方向に向けて投射光を投射する。以下においては、空間光変調器の変調部が十字で四分割される例をあげる。変調部は、長手方向や短手方向に四分割されてもよい。
(構成)
図17~図19は、本実施形態の投射装置30の構成の一例を示す概念図である。投射装置30は、光源31、空間光変調器33、0次光除去器34、曲面ミラー35、および制御部37を備える。光源31、空間光変調器33、0次光除去器34、および曲面ミラー35は、投射部300を構成する。図17は、投射装置30の内部構成を横方向から見た側面図である。図18は、投射装置30の内部構成を上方向から見た側面図である。図19は、投射装置30の内部構成を下方向から見た側面図である。図18~図19においては、光源31を省略する。図17~図19は、概念的なものであり、各構成要素間の位置関係や、光の進行方向などを正確に表したものではない。
光源31は、出射器311とレンズ312を含む。光源31は、四方向に向けて、レーザ光301を出射する。具体的には、光源31から四方向に向けて出射されたレーザ光301は、空間光変調器33の変調部330に設定された四つの変調領域(第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、第4変調領域334)の各々に照射される。光源31には、出射器311およびレンズ312を一つずつ含む構成、または出射器311およびレンズ312を複数含む構成を選択できる。光源31の構成例については、図面を省略する。例えば、図7~図11の光源11-1~5を二つ組み合わせれば、四方向にレーザ光301を出射する構成を実現できる。
出射器311は、第1の実施形態の出射器111と同様の構成である。出射器311は、制御部37の制御に応じて、所定の波長帯のレーザ光301を出射する。レンズ312は、出射器311から出射されたレーザ光301を、空間光変調器33の変調部330の大きさに合わせて拡大する。出射器311から出射されたレーザ光301は、レンズ312によって拡大され、光源31から出射される。光源31から出射された光302は、空間光変調器33の変調部330に向けて進行する。
空間光変調器33は、第1の実施形態の空間光変調器13と同様の構成である。空間光変調器33は、光302が照射される変調部330を有する。変調部330には、第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、および第4変調領域334が設定される。隔壁335は、第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、および第4変調領域334を、十字で四分する。隔壁335は、変調光303-1~4が、変調部330で変調された直後に混じり合わないように、変調部330を分割する。第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、および第4変調領域334の各々には、制御部37の制御に応じて、投射光305によって表示される画像に応じたパターンが設定される。
図20は、空間光変調器33の変調部330に設定される第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、および第4変調領域334の一例である。第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、および第4変調領域334の各々は、隔壁335によって分割される。第1変調領域331には、変調光303-1によって形成される画像に対応するパターン(位相画像)が設定される。第2変調領域332には、変調光303-2によって形成される画像に対応する位相画像が設定される。第3変調領域333には、変調光303-3によって形成される画像に対応する位相画像が設定される。第4変調領域334には、変調光303-4によって形成される画像に対応する位相画像が設定される。例えば、変調光303-1~4のうちいずれかしか画像の表示に用いられない場合、画像の表示に用いられる変調光303を出射する変調領域だけに、位相画像が設定されてもよい。
第1変調領域331、第2変調領域332、第3変調領域333、および第4変調領域334の各々で変調された変調光303-1~4は、変調部330からの出射直後は、隔壁335によって隔てられる。変調光303-1~4は、曲面ミラー35の反射面350で反射された後、互いに混じり合うようにも設定できるし、互いに混じり合わないようにも設定できる。曲面ミラー35の反射面350で反射された後の変調光303-1~4の混合状況は、光源31からの光302の出射方向を調整することで設定できる。
0次光除去器34は、変調光303の光路に配置される。0次光除去器34は、変調光303に含まれる0次光を除去する。0次光除去器34を通過した変調光303には、0次光が含まれない。0次光除去器34は、支持部材340と光吸収部材345とを含む。支持部材340は、第1の実施形態の支持部材140と同様である。光吸収部材345は、支持部材340によって、変調光303に含まれる0次光の光路上に保持される。本実施形態の構成では、変調光303-1~4の各々の光路上に、光吸収部材345が配置される。光吸収部材345の材質は、第1の実施形態の光吸収部材145と同様である。
曲面ミラー35は、第1の実施形態の曲面ミラー15と同様の構成である。曲面ミラー35は、曲面状の反射面350を有する反射鏡である。反射面350は、第1反射領域351、第2反射領域352、第3反射領域353、および第4反射領域354に分割される。第1反射領域351には、変調光303-1が照射される。第2反射領域352には、変調光303-2が照射される。第3反射領域353には、変調光303-3が照射される。第4反射領域354には、変調光303-4が照射される。曲面ミラー35の反射面350は、投射光305の投射角に合わせた曲面/曲率を有する。第1反射領域351、第2反射領域352、第3反射領域353、および第4反射領域354の曲面/曲率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1反射領域351、第2反射領域352、第3反射領域353、および第4反射領域354の曲面/曲率は、変調光303と投射光305の進行方向に応じて設定される。例えば、第1反射領域351を有する曲面ミラー35と、第2反射領域352を有する曲面ミラー35と、第1反射領域351を有する曲面ミラー35と、第4反射領域354を有する曲面ミラー35とを組み合わせてもよい。また、第1反射領域351を有する反射面350、第2反射領域352を有する反射面350、第3反射領域353を有す反射面350、および第4反射領域354を有する反射面350の反射方向が変更できるように、曲面ミラー35が構成されてもよい。
図21は、投射装置30から投射される投射光305の投射パターンについて説明するための概念図である。図21は、投射装置30から投射された投射光305-1~4が被投射面上を、投射装置30の側(正面)から見た図である。図21には、投射光305-1(実線)、投射光305-2(破線)、投射光305-3(一点鎖線)、および投射光305-4(二点鎖線)の投射範囲をハッチングで示す。光源31から四方向に出射される光302の出射軸や、第1反射領域351、第2反射領域352、第3反射領域353、および第4反射領域354の反射方向を調整することで、いくつかの投射パターンを実現できる。
図21(A)は、投射光305-1~4の投射範囲が、被投射面において互いに重なり合うパターン(オーバーラップ型)である。図21(A)においては、投射光305-1~4の投射範囲が重なり合う様子をハッチングで示す。図21(A)の場合、投射光305の投射範囲が重なり合うパターンは、5通りある。第1パターンは、投射光305-1と投射光305-2の投射範囲が重なり合うパターンである。第2パターンは、投射光305-3と投射光305-4の投射範囲が重なり合うパターンである。第3パターンは、投射光305-1と投射光305-3の投射範囲が重なり合うパターンである。第4パターンは、投射光305-2と投射光305-4の投射範囲が重なり合うパターンである。第5パターンは、投射光305-1~4の投射範囲が重なり合うパターンである。第1~第4パターンで投射光305が重なり合う投射範囲においては、単独の投射光と比較して、光の輝度を高く設定できる。第5パターンで投射光305が重なり合う投射範囲においては、第1~第4パターンで投射光305が重なり合う投射範囲と比べて、光の輝度を高く設定できる。第5パターンにおいて、投射光305-1~4が重なる投射範囲では、単独の投射光と比較して、光の輝度が約4倍になる。例えば、物体の表面の傷などを検査する場合のように、輝度の高い光が必要な用途においては、図21(A)のオーバーラップ型のパターンで投射光305を投射させればよい。
図21(B)は、投射光305-1~4の投射範囲が、被投射面において互いに重なり合わずに隣接し合うパターン(標準型)である。被投射面に映像を表示させる用途や、均一な輝度の光が必要な用途などにおいては、図21(B)の標準型のパターンで投射光305を投射させればよい。
図21(C)は、投射光305-1~4の投射範囲の間に、隙間があるパターン(ギャップ型)である。単一の投射装置30から異なる被投射体に投射光305を投射する用途などにおいては、図21(C)のギャップ型のパターンで投射光305を投射させればよい。
以上のように、本実施形態の投射装置は、光源、空間光変調器、隔壁、0次光除去器、制御部、および曲面ミラーを備える。空間光変調器は、光源から出射された光が照射される四つの変調領域が設定される変調部を有する。空間光変調器は、照射された光の位相を変調部に設定された四つの変調領域の各々で変調する。隔壁は、四つの変調領域の境界に配置される。隔壁は、四つの変調領域の各々で変調された変調光を隔てる。0次光除去器は、空間光変調器の変調部に設定された四つの変調領域の各々に対応付けられた四つの光吸収部材と、四つの光吸収部材を支持する支持部材とによって構成される。四つの光吸収部材の各々は、対応付けられた変調領域で変調された変調光に含まれる0次光の光路に配置される。四つの光吸収部材の各々は、対応付けられた変調領域で変調された変調光に含まれる0次光を除去する。制御部は、所望の画像を形成するためのパターンを、空間光変調器の変調部に設定された四つの変調領域の各々に設定する。制御部は、パターンが設定された変調部に光が照射されるように光源を制御する。曲面ミラーは、空間光変調器の変調部に設定された四つの変調領域ごとに変調された変調光が照射される曲面状の反射面を有する。曲面ミラーは、変調光を反射面で反射し、反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する。
本実施形態の投射装置は、フーリエ変換レンズや投射レンズなどの投射光学系を含まないため、コンパクトに構成できる。また、本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部に設定された四つの変調領域に、投射範囲ごとのパターンを設定する。そのため、本実施形態の投射装置によれば、四つの投射範囲を含む広範囲に向けて投射光を投射できる。また、本実施形態の投射装置は、四つの変調領域の境界に隔壁が配置されるため、異なる変調領域で変調された変調光が出射直後に混ざり合わない。そのため、本実施形態の投射装置によれば、所望画像に伴う高次光が、隣接した投射範囲に投射されることを防止できる。さらに、本実施形態の投射装置は、変調光に含まれる0次光を除去するため、投射範囲に0次光が投射されない。すなわち、本実施形態の投射装置によれば、コンパクトな構成でありながら、不要な光成分を含まない投射光を広範囲に向けて投射できる。
本実施形態の一態様において、隔壁は、四つの変調領域の全ての境界に、空間光変調器の変調部に対して略垂直に立てられて配置される。本態様によれば、四つの変調領域の全ての境界に隔壁が立てられるため、所望画像の高次光が被投射面に表示されにくい。
本実施形態の一態様において、制御部は、所望画像を形成するための位相画像と、所望画像を形成する変調光を曲面ミラーの反射面に集光させる仮想レンズ画像とが合成された合成画像を、空間光変調器の変調部に設定された四つの変調領域の各々に設定する。本態様によれば、仮想レンズ画像の集光位置が曲面ミラーの反射面に設置されるため、被投射面において所望画像をより鮮明に表示できる。
本実施形態の一態様において、光源は、出射器、レンズ、および光学系を有する。出射器は、光を出射する。レンズは、出射器から出射された光を、空間光変調器の変調部の大きさに合わせて拡大する。光学系は、レンズによって拡大された光を、四つの変調領域の各々に向けて分割して出射する。本態様によれば、単一の出射器を用いて、四つの変調領域に向けた光を出射する光源を実現できる。
本実施形態の一態様において、光源は、四つの出射器と四つのレンズを有する。四つの出射器の各々は、四つの変調領域のいずれかに対応付けられる。四つの出射器の各々は、対応付けられた変調領域に出射軸を向けて配置される。四つの出射器の各々は、光を出射する。四つのレンズの各々は、四つの出射器の各々に対応付けて配置される。四つのレンズの各々は、対応付けられた出射器から出射された光を、空間光変調器の変調部の大きさに合わせて拡大する。本態様の投射装置は、光を分割する光学系を含まない。そのため、本態様によれば、光学系で光の損失が発生しないため、光源から出射される光の効率を向上できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、四つの変調領域に対応付けられて、反射面が四つの反射領域に分割される。曲面ミラーは、四つの変調領域の各々で変調された変調光が、変調光に対応付けられた反射領域で反射される位置に配置される。本態様によれば、曲面ミラーの反射面を四つの反射領域に分割することで、四つの変調領域の各々で変調された変調光に基づく投射光を、所望の投射範囲に向けてより正確に投射できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、四つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに重なり合うように、四つの反射領域が設定される。本態様では、四つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成される。そのため、本態様によれば、四つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域に、高輝度な光を投射できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、四つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに重なり合わないように、四つの反射領域が設定される。本実施形態では、四つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成されない。四つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が予期なく形成されると、輝度を低く設定したい領域に高輝度な光が投射される可能性がある。本態様によれば、四つの投射範囲に向けて投射された投射光が互いに重なり合う領域が形成されないため、予期せぬ高輝度の領域が発生することを防止できる。
本実施形態の一態様において、曲面ミラーは、被投射面において、四つの反射領域で反射された投射光の投射範囲が互いに隣接するように、四つの反射領域が設定される。本態様では、四つの反射領域で反射された投射光が、互いに隣接する投射範囲に投射される。そのため、本態様によれば、隣接した投射範囲において、シームレスな画像や、連続的な表示情報を形成することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る投射装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の投射装置は、第1~第3の実施形態の投射装置を簡略化した構成である。
図22は、本実施形態の投射装置40の構成の一例を示すブロック図である。投射装置40は、光源41、空間光変調器43、曲面ミラー45、および制御部47を備える。図22は、投射装置40の内部構成を横方向の視座から見た図である。
光源41は、光402を出射する。空間光変調器43は、変調部430を有する。変調部430には、光源41から出射された光402が照射される複数の変調領域が設定される。空間光変調器43は、照射された光402の位相を、変調部430に設定された複数の変調領域の各々で変調する。隔壁435は、複数の変調領域の境界に配置される。隔壁435は、複数の変調領域の各々で変調された変調光403を隔てる。制御部47は、所望の画像を形成するためのパターンを、空間光変調器43の変調部430に設定された複数の変調領域の各々に設定する。制御部47は、パターンが設定された変調部430に光402が照射されるように光源41を制御する。曲面ミラー45は、空間光変調器43の変調部430に設定された複数の変調領域ごとに変調された変調光403が照射される曲面状の反射面450を有する。曲面ミラー45は、変調光403を反射面450で反射し、反射面450の曲率に応じて投射角が拡大された投射光405を投射する。
以上のように、本実施形態の投射装置は、フーリエ変換レンズや投射レンズなどの投射光学系を含まないため、コンパクトに構成できる。また、本実施形態の投射装置は、空間光変調器の変調部に設定された複数の変調領域に、投射範囲ごとのパターンを設定する。そのため、本実施形態の投射装置によれば、複数の投射範囲を含む広範囲に向けて投射光を投射できる。また、本実施形態の投射装置は、複数の変調領域の境界に隔壁が配置されるため、異なる変調領域で変調された変調光が出射直後に混ざり合わない。そのため、本実施形態の投射装置によれば、所望画像に伴う高次光が、隣接した投射範囲に投射されることを防止できる。すなわち、本実施形態の投射装置によれば、コンパクトな構成でありながら、所望画像の高次光を含まない投射光を広範囲に向けて投射できる。
第1~第3の実施形態においては、空間光変調器の変調部を2~4つの変調領域に分割する例をあげた。第1~第3の実施形態の例に限定されず、空間光変調器の変調部は、5つ以上の変調領域に分割されてもよい。
(ハードウェア)
ここで、本開示の各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成について、図23の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、図23の情報処理装置90は、各実施形態の制御や処理を実行するための構成例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
図23のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96を備える。図23においては、インターフェースをI/F(Interface)と略記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス98を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを、主記憶装置92に展開する。プロセッサ91は、主記憶装置92に展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係る制御や処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92には、プロセッサ91によって、補助記憶装置93等に格納されたプログラムが展開される。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリによって実現される。また、主記憶装置92として、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリが構成/追加されてもよい。
補助記憶装置93は、プログラムなどの種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって実現される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器が接続されてもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成としてもよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
また、情報処理装置90には、ドライブ装置が備え付けられてもよい。ドライブ装置は、プロセッサ91と記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータやプログラムの読み込み、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。ドライブ装置は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る制御や処理を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図23のハードウェア構成は、各実施形態に係る制御や処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る制御や処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体によって実現されてもよい。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現されてもよい。プロセッサが実行するプログラムが記録媒体に記録されている場合、その記録媒体はプログラム記録媒体に相当する。
各実施形態の構成要素は、任意に組み合わせてもよい。また、各実施形態の構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、回路によって実現されてもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
光源と、
前記光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された前記光の位相を前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々で変調する空間光変調器と、
複数の前記変調領域の境界に配置され、複数の前記変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、
所望の画像を形成するためのパターンを前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に設定し、前記パターンが設定された前記変調部に前記光が照射されるように前記光源を制御する制御手段と、
前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域ごとに変調された前記変調光が照射される曲面状の反射面を有し、前記変調光を前記反射面で反射し、前記反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置。
(付記2)
前記隔壁は、
複数の前記変調領域の全ての境界に、前記空間光変調器の前記変調部に対して略垂直に立てられて配置される付記1に記載の投射装置。
(付記3)
前記制御手段は、
所望画像を形成するための位相画像と、前記所望画像を形成する前記変調光を前記曲面ミラーの前記反射面に集光させる仮想レンズ画像とが合成された合成画像を、前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に設定する付記1または2に記載の投射装置。
(付記4)
前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に対応付けられた複数の光吸収部材と、複数の前記光吸収部材を支持する支持部材とによって構成される0次光除去器を備え、
複数の前記光吸収部材の各々は、対応付けられた前記変調領域で変調された前記変調光に含まれる0次光の光路に配置され、対応付けられた前記変調領域で変調された前記変調光に含まれる前記0次光を除去する付記1乃至3のいずれか一つに記載の投射装置。
(付記5)
前記光源は、
前記光を出射する出射器と、
前記出射器から出射された前記光を、前記空間光変調器の前記変調部の大きさに合わせて拡大するレンズと、
前記レンズによって拡大された前記光を、複数の前記変調領域の各々に向けて分割して出射する光学系と、を有する付記1乃至4のいずれか一つに記載の投射装置。
(付記6)
前記光源は、
前記光を出射する複数の出射器と、
複数の前記出射器の各々に対応付けて配置され、対応付けられた前記出射器から出射された前記光を、前記空間光変調器の前記変調部の大きさに合わせて拡大する少なくとも一つのレンズと、を有し、
複数の前記出射器の各々は、
複数の前記変調領域のいずれかに対応付けられ、対応付けられた前記変調領域に出射軸を向けて配置される付記1乃至4のいずれか一つに記載の投射装置。
(付記7)
前記曲面ミラーは、
複数の前記変調領域に対応付けられて、前記反射面が複数の反射領域に分割され、
複数の前記変調領域の各々で変調された前記変調光が、前記変調光に対応付けられた前記反射領域で反射される位置に配置される付記1乃至6のいずれか一つに記載の投射装置。
(付記8)
前記曲面ミラーは、
被投射面において、複数の前記反射領域で反射された前記投射光の投射範囲が互いに重なり合うように、複数の前記反射領域が設定される付記7に記載の投射装置。
(付記9)
前記曲面ミラーは、
被投射面において、複数の前記反射領域で反射された前記投射光の投射範囲が互いに重なり合わないように、複数の前記反射領域が設定される付記7に記載の投射装置。
(付記10)
前記曲面ミラーは、
被投射面において、複数の前記反射領域で反射された前記投射光の投射範囲が互いに隣接するように、複数の前記反射領域が設定される付記9に記載の投射装置。
(付記11)
光源と、前記光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された前記光の位相を前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の前記変調領域の境界に配置され、複数の前記変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域ごとに変調された前記変調光が照射される曲面状の反射面を有し、前記変調光を前記反射面で反射し、前記反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置を制御する投射制御方法であって、
前記空間光変調器の前記変調部に複数の前記変調領域を設定し、
前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に、所望の画像を形成するためのパターンを設定し、
前記パターンが設定された前記変調部に前記光が照射されるように、前記光源を制御する投射制御方法。
(付記12)
光源と、前記光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された前記光の位相を前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の前記変調領域の境界に配置され、複数の前記変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域ごとに変調された前記変調光が照射される曲面状の反射面を有し、前記変調光を前記反射面で反射し、前記反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置を制御するためのプログラムであって、
前記空間光変調器の前記変調部に複数の前記変調領域を設定する処理と、
前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に、所望の画像を形成するためのパターンを設定する処理と、
前記パターンが設定された前記変調部に前記光が照射されるように、前記光源を制御する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
10、20、30、40 投射装置
11、21、31、41 光源
13、23、33、43 空間光変調器
14、24、34、44 0次光除去器
15、25、35、45 曲面ミラー
17、27、37、47 制御部
111、211、311 出射器
112、212、312 レンズ
113 ビームスプリッタ
114 分岐ミラー
115 出射ミラー
135、235、335、435 隔壁
140、240、340 支持部材
145、245、345 光吸収部材

Claims (12)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された前記光の位相を前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々で変調する空間光変調器と、
    複数の前記変調領域の境界に配置され、複数の前記変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、
    所望の画像を形成するためのパターンを前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に設定し、前記パターンが設定された前記変調部に前記光が照射されるように前記光源を制御する制御手段と、
    前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域ごとに変調された前記変調光が照射される曲面状の反射面を有し、前記変調光を前記反射面で反射し、前記反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置。
  2. 前記隔壁は、
    複数の前記変調領域の全ての境界に、前記空間光変調器の前記変調部に対して略垂直に立てられて配置される請求項1に記載の投射装置。
  3. 前記制御手段は、
    所望画像を形成するための位相画像と、前記所望画像を形成する前記変調光を前記曲面ミラーの前記反射面に集光させる仮想レンズ画像とが合成された合成画像を、前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に設定する請求項1または2に記載の投射装置。
  4. 前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に対応付けられた複数の光吸収部材と、複数の前記光吸収部材を支持する支持部材とによって構成される0次光除去器を備え、
    複数の前記光吸収部材の各々は、対応付けられた前記変調領域で変調された前記変調光に含まれる0次光の光路に配置され、対応付けられた前記変調領域で変調された前記変調光に含まれる前記0次光を除去する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の投射装置。
  5. 前記光源は、
    前記光を出射する出射器と、
    前記出射器から出射された前記光を、前記空間光変調器の前記変調部の大きさに合わせて拡大するレンズと、
    前記レンズによって拡大された前記光を、複数の前記変調領域の各々に向けて分割して出射する光学系と、を有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の投射装置。
  6. 前記光源は、
    前記光を出射する複数の出射器と、
    複数の前記出射器の各々に対応付けて配置され、対応付けられた前記出射器から出射された前記光を、前記空間光変調器の前記変調部の大きさに合わせて拡大する少なくとも一つのレンズと、を有し、
    複数の前記出射器の各々は、
    複数の前記変調領域のいずれかに対応付けられ、対応付けられた前記変調領域に出射軸を向けて配置される請求項1乃至4のいずれか一項に記載の投射装置。
  7. 前記曲面ミラーは、
    複数の前記変調領域に対応付けられて、前記反射面が複数の反射領域に分割され、
    複数の前記変調領域の各々で変調された前記変調光が、前記変調光に対応付けられた前記反射領域で反射される位置に配置される請求項1乃至6のいずれか一項に記載の投射装置。
  8. 前記曲面ミラーは、
    被投射面において、複数の前記反射領域で反射された前記投射光の投射範囲が互いに重なり合うように、複数の前記反射領域が設定される請求項7に記載の投射装置。
  9. 前記曲面ミラーは、
    被投射面において、複数の前記反射領域で反射された前記投射光の投射範囲が互いに重なり合わないように、複数の前記反射領域が設定される請求項7に記載の投射装置。
  10. 前記曲面ミラーは、
    被投射面において、複数の前記反射領域で反射された前記投射光の投射範囲が互いに隣接するように、複数の前記反射領域が設定される請求項9に記載の投射装置。
  11. 光源と、前記光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された前記光の位相を前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の前記変調領域の境界に配置され、複数の前記変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域ごとに変調された前記変調光が照射される曲面状の反射面を有し、前記変調光を前記反射面で反射し、前記反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置を制御する投射制御方法であって、
    前記空間光変調器の前記変調部に複数の前記変調領域を設定し、
    前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に、所望の画像を形成するためのパターンを設定し、
    前記パターンが設定された前記変調部に前記光が照射されるように、前記光源を制御する投射制御方法。
  12. 光源と、前記光源から出射された光が照射される複数の変調領域が設定される変調部を有し、照射された前記光の位相を前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々で変調する空間光変調器と、複数の前記変調領域の境界に配置され、複数の前記変調領域の各々で変調された変調光を隔てる隔壁と、前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域ごとに変調された前記変調光が照射される曲面状の反射面を有し、前記変調光を前記反射面で反射し、前記反射面の曲率に応じて投射角が拡大された投射光を投射する曲面ミラーと、を備える投射装置を制御するためのプログラムであって、
    前記空間光変調器の前記変調部に複数の前記変調領域を設定する処理と、
    前記空間光変調器の前記変調部に設定された複数の前記変調領域の各々に、所望の画像を形成するためのパターンを設定する処理と、
    前記パターンが設定された前記変調部に前記光が照射されるように、前記光源を制御する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
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