JP7439763B2 - 通信装置及び制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、通信装置及び制御装置に関する。
将来の自動運転の実現のため、近年、車載通信(V2X通信)への期待が高まってきている。V2X通信とは、Vehicle to X通信の略であり、車と“何か”が通信を行うシステムである。ここでの“何か”の例として、車両(Vehicle)、設備(Infrastructure)、ネットワーク(Network)、及び歩行者(Pedestrian)等が挙げられる(V2V、V2I、V2N、及びV2P)。例えば、特許文献1には、V2X通信に関する技術の一例が開示されている。
また、車用の無線通信としては、これまで主に、802.11pベースのDSRC(Dedicated Short Range Communication)の開発が進められてきたが、近年になり、LTEベースの車載通信である“LTE-based V2X”の標準規格化が行われた。LTEベースのV2X通信では、基本的なセーフティメッセージ等のやり取りなどがサポートされている。
特開2017-208796号公報
一方、NR(New Radio)を用いたNR V2X通信では、高い信頼性及びレイテンシの要求が求められ、従来のV2X通信の方法では、この高い信頼性及びレイテンシの要求が満たせない。
そこで、本開示では、NR V2X通信において効率的にV2X通信を行うことが可能な、新規かつ改良された通信装置及び制御装置を提案する。
本開示によれば、基地局装置から、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作するための情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記マスタとして動作するための処理を実行する制御部と、を備える、通信装置が提供される。
また本開示によれば、通信装置が、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作するための情報を設定する制御部と、前記制御部が設定した情報を、前記通信装置を前記マスタとして動作させるために前記通信装置に送信する通信部と、を備える、制御装置が提供される。
また本開示によれば、他装置とのサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作する通信装置から前記サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記サイドリンク通信に関する処理を実行する制御部と、を備える、通信装置が提供される。
本開示の一実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 V2X通信の概要について示した図である。 V2X通信の全体像の一例について説明するための説明図である。 V2X通信のユースケースの一例を示した図である。 V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。 V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。 V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。 V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。 V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。 V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。 サイドリンク通信に割り当てられたリソースの構成の一例について示した図である。 Mode4リソース割り当てに基づき端末装置がパケットを送信する場合の動作タイムラインの一例について説明するための説明図である。 LTE V2Xでのセンシング動作を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。 本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。 本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。 本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。 本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.構成例
1.1.システム構成の一例
1.2.基地局の構成例
1.3.端末装置の構成例
2.V2X通信
3.サイドリンクへのリソースの割り当て方式
4.送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御
5.応用例
5.1.基地局に関する応用例
5.2.端末装置に関する応用例
6.まとめ
<<1.構成例>>
<1.1.システム構成の一例>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。
図1に示すように、システム1は、無線通信装置100と、端末装置200とを含む。ここでは、端末装置200は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、UEとも呼ばれ得る。無線通信装置100Cは、UE-Relayとも呼ばれる。ここでのUEは、LTE又はLTE-Aにおいて定義されているUEであってもよく、UE-Relayは、3GPPで議論されているProse UE to Network Relayであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
(1)無線通信装置100
無線通信装置100は、配下の装置に無線通信サービスを提供する装置である。例えば、無線通信装置100Aは、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の基地局である。基地局100Aは、基地局100Aのセル10Aの内部に位置する装置(例えば、端末装置200A)との無線通信を行う。例えば、基地局100Aは、端末装置200Aへのダウンリンク信号を送信し、端末装置200Aからのアップリンク信号を受信する。
基地局100Aは、他の基地局と例えばX2インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。また、基地局100Aは、所謂コアネットワーク(図示を省略する)と例えばS1インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。なお、これらの装置間の通信は、物理的には多様な装置により中継され得る。
ここで、図1に示した無線通信装置100Aは、マクロセル基地局であり、セル10Aはマクロセルである。一方で、無線通信装置100B及び100Cは、スモールセル10B及び10Cをそれぞれ運用するマスタデバイスである。一例として、マスタデバイス100Bは、固定的に設置されるスモールセル基地局である。スモールセル基地局100Bは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10B内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200B)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。なお、無線通信装置100Bは、3GPPで定義されるリレーノードであってもよい。マスタデバイス100Cは、ダイナミックAP(アクセスポイント)である。ダイナミックAP100Cは、スモールセル10Cを動的に運用する移動デバイスである。ダイナミックAP100Cは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10C内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200C)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。ダイナミックAP100Cは、例えば、基地局又は無線アクセスポイントとして動作可能なハードウェア又はソフトウェアが搭載された端末装置であってよい。この場合のスモールセル10Cは、動的に形成される局所的なネットワーク(Localized Network/Virtual Cell)である。
セル10Aは、例えば、LTE、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-ADVANCED PRO、GSM(登録商標)、UMTS、W-CDMA、CDMA2000、WiMAX、WiMAX2又はIEEE802.16などの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。
なお、スモールセルは、マクロセルと重複して又は重複せずに配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。ある例では、スモールセルは、専用の基地局によって運用される。別の例では、スモールセルは、マスタデバイスとなる端末がスモールセル基地局として一時的に動作することにより運用される。いわゆるリレーノードもまた、スモールセル基地局の一形態であると見なすことができる。リレーノードの親局として機能する無線通信装置は、ドナー基地局とも称される。ドナー基地局は、LTEにおけるDeNBを意味してもよく、より一般的にリレーノードの親局を意味してもよい。
(2)端末装置200
端末装置200は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)において通信可能である。端末装置200は、セルラーシステムの無線通信装置(例えば、基地局100A、マスタデバイス100B又は100C)との無線通信を行う。例えば、端末装置200Aは、基地局100Aからのダウンリンク信号を受信し、基地局100Aへのアップリンク信号を送信する。
また、端末装置200としては、所謂UEのみに限らず、例えば、MTC端末、eMTC(Enhanced MTC)端末、及びNB-IoT端末等のような所謂ローコスト端末(Low cost UE)が適用されてもよい。また、RSU(Road Side Unit)のようなインフラストラクチャ端末やCPE(Customer Premises Equipment)のような端末が適用されてもよい。
(3)補足
以上、システム1の概略的な構成を示したが、本技術は図1に示した例に限定されない。例えば、システム1の構成として、マスタデバイスを含まない構成、SCE(Small Cell Enhancement)、HetNet(Heterogeneous Network)、MTCネットワーク等が採用され得る。またシステム1の構成の、他の一例として、マスタデバイスがスモールセルに接続し、スモールセルの配下でセルを構築してもよい。
<1.2.基地局の構成例>
次いで、図2を参照して、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成を説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、基地局100は、アンテナ部110と、無線通信部120と、ネットワーク通信部130と、記憶部140と、制御部150とを含む。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
なお、前述したように、本実施形態に係るシステム1においては、端末装置がリレー端末として動作し、リモート端末と基地局との間の通信を中継する場合がある。このような場合には、例えば、当該リレー端末に相当する無線通信装置100Cは、ネットワーク通信部130を備えていなくてもよい。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)制御部150
制御部150は、基地局100の様々な機能を提供する。制御部150は、通信制御部151と、情報取得部153と、通知部155とを含む。なお、制御部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部151は、無線通信部120を介した端末装置200との間の無線通信の制御に係る各種処理を実行する。また、通信制御部151は、ネットワーク通信部130を介した他のノード(例えば、他の基地局やコアネットワークノード等)との間の通信の制御に係る各種処理を実行する。
情報取得部153は、端末装置200や他のノードから各種情報を取得する。取得された当該情報は、例えば、端末装置との間の無線通信の制御や、他のノードとの連携に係る制御等に利用されてもよい。
通知部155は、端末装置200や他のノードに各種情報を通知する。具体的な一例として、通知部155は、セル内の端末装置が基地局と無線通信を行うための各種情報を当該端末装置に通知してもよい。また、他の一例として、通知部155は、セル内の端末装置から取得した情報を、他のノード(例えば、他の基地局)に通知してもよい。
<1.3.端末装置の構成例>
次に、図3を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図3は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、端末装置200は、アンテナ部210と、無線通信部220と、記憶部230と、制御部240とを含む。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
また、本実施形態に係るシステム1においては、端末装置200が、他の端末装置200と基地局100を介さずに直接通信を行う場合がある。この場合には、無線通信部220は、他の端末装置200との間でサイドリンク信号を送受信してもよい。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)制御部240
制御部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。例えば、制御部240は、通信制御部241と、情報取得部243と、通知部247とを含む。なお、制御部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部241は、無線通信部220を介した基地局100や他の端末装置200との間の無線通信の制御に係る各種処理を実行する。例えば、通信制御部241は、パケットの送信に利用するリソースを予約してもよい。また、通信制御部241は、予約されたリソースのうち一部のリソースを選択し、選択した当該リソースを利用してパケットが送信されるように制御してもよい。
また、通信制御部241は、基地局100や他の端末装置200から取得された情報に基づき、所定の判定を行ってもよい。より具体的な一例として、通信制御部241は、他の端末装置200に対してパケットを送信可能か否か判定してもよい。また、このとき通信制御部241は、他の端末装置200に送信予定のパケットをドロップするか否かを判定してもよい。
情報取得部243は、基地局100や他の端末装置200から各種情報を取得する。具体的な一例として、情報取得部243は、他の端末装置200に関する情報(例えば、受信capability等)を、当該他の端末装置200から取得してもよい。また、情報取得部243は、他の端末装置200との通信に利用するリソースを選択するための各種情報を、基地局100や他の端末装置200から取得してもよい。より具体的な一例として、情報取得部243は、他の端末装置200が予約したリソースに関する情報を当該他の端末装置200から取得してもよい。
通知部247は、基地局100や他の端末装置200に各種情報を通知する。具体的な一例として、通知部247は、送信予定のデータやパケットに関する情報を、他の端末装置200(例えば、当該データやパケットの送信先となる端末装置200)に通知してもよい。また、通知部247は、パケットの送信に利用するために予約したリソースに関する情報を、他の端末装置200に通知してもよい。
<<2.V2X通信>>
続いて、V2X通信について概要を説明する。V2X通信とは、Vehicle to X通信の略であり、車と“何か”が通信を行うシステムである。例えば、図4は、V2X通信の概要について示した図である。ここでの“何か”の例としては、例えば、図4に示すように、車両(Vehicle)、設備(Infrastructure)、ネットワーク(Network)、及び歩行者(Pedestrian)等が挙げられる(V2V、V2I、V2N、及びV2P)。
(V2X通信の全体像)
また、図5は、V2X通信の全体像の一例について説明するための説明図である。図5に示す例では、クラウドサーバとしてV2Xのアプリケーションサーバ(APPサーバ)が保有され、当該アプリケーションサーバにより、コアネットワーク側でV2X通信の制御が実施される。基地局は、端末装置とのUuリンクの通信を行う一方で、V2V通信やV2P通信等の直接通信の通信制御を実施する。また、基地局の他に、路肩のインフラストラクチャ(Infrastructure)としてRSU(Road Side Unit)が配置される。RSUとしては、基地局型のRSUと、UE型のRSUと、の二つが考えられる。RSUにおいてはV2Xアプリケーション(V2X APP)の提供やデータリレー等のサポートが行われる。
(V2X通信のユースケース)
自動車向けの無線通信としては、これまで主に、802.11pベースのDSRC(Dedicated Short Range Communication)の開発が進められてきたが、近年になり、LTEベースの車載通信である“LTE-based V2X(LTEベースのV2X通信)”の標準規格化が行われた。LTEベースのV2X通信では、基本的なセーフティメッセージ等のやり取りなどがサポートされている。一方で、さらなるV2X通信の改善をめざし、近年5G技術(NR:New Radio)を用いたNR V2X通信の検討が行われている。例えば、図6は、V2X通信のユースケースの一例を示した図である。
NR V2X通信では、これまでLTEベースのV2Xではサポートが困難であったような、高信頼性、低遅延、高速通信、ハイキャパシティを必要とする新たなユースケースがサポートされる。具体的な一例として、図6に示す例のうち、例えば、ダイナミックマップの提供やリモートドライビング等が挙げられる。また、この他にも、車車間や路車間でセンサデータのやり取りを行うようなセンサデータシェアリングや、隊列走行向けのプラトゥーニングユースケースが挙げられる。このようなNR V2X通信のユースケース及び要求事項については、3GPP TR22.886において規定されている。参考として、以下にユースケースの一例について概要を説明する。
(1)Vehicles Platooning
複数の車両が隊列となり、同じ方向に走行する、隊列走行のユースケースであり、隊列走行を主導する車と他の車との間で隊列走行を制御するための情報のやり取りが行われる。これらの情報のやりとりにより、例えば、隊列走行の車間距離をより詰めることが可能となる。
(2)Extended Sensors
センサ関連の情報(データ処理前のRawデータや、処理後のデータ)を車車間等において交換可能とするユースケースである。センサ情報は、ローカルセンサ、ライブビデオイメージ(例えば、周辺の車両、RSU、及び歩行者との間のライブビデオイメージ)、及びV2Xアプリケーションサーバ等を通して集められる。車両はこれらの情報交換により、自身のセンサ情報では得られない情報を入手することが可能となり、より広範囲の環境を認知/認識することが可能となる。なお、本ユースケースでは、多くの情報を交換する必要があるため、通信には高いデータレートが求められる。
(3)Advanced Driving
準自動走行や、完全自動走行を可能とするユースケースである。本ユースケースでは、RSUが自身のセンサ等から得られた認知/認識情報を周辺車両へとシェアすることで、それぞれの車両が、軌道や操作を他の車両と同期、協調しながら調整することができる。また、それぞれの車両は、ドライビングの意図や意思を周辺車両とシェアすることも可能となる。
(4)Remote Driving
遠隔操縦者やV2Xアプリケーションに遠隔操縦させるユースケースである。遠隔操作は、運転を行うことが困難な人に替わって他者が運転を行う場合や、危険地域での車両の操作等に用いられる。ルートや走行する道がある程度決まっているような公共交通機関に対しては、例えば、クラウドコンピューティングベースの操縦を適用することも可能である。本ユースケースでは、高い信頼性と低い伝送遅延が通信に求められる。
(物理レイヤエンハンスメント)
上述した要求事項を達成するためには、LTE V2Xから物理レイヤのさらなるエンハンスメントが必要となる。対象となるリンクは、UuリンクやPC5リンク(サイドリンク)が挙げられる。Uuリンクは、基地局やRSU(Road Side Unit)等のインフラストラクチャと、端末装置との間のリンクである。また、PC5リンク(サイドリンク)は、端末装置間のリンクである。主なエンハンスメントのポイントを以下に示す。
エンハンスメントの一例としては、以下が挙げられる。
・チャネルフォーマット
・サイドリンクフィードバック通信
・サイドリンクリソース割り当て方式
・車両位置情報推定技術
・端末間リレー通信
・ユニキャスト通信、マルチキャスト通信のサポート
・マルチキャリア通信、キャリアアグリゲーション
・MIMO/ビームフォーミング
・高周波周波数対応(例: 6GHz以上)
また、チャネルフォーマットとしては、例えば、Flexible numerology、short TTI(Transmission Time Interval)、マルチアンテナ対応、及びWaveform等が挙げられる。また、サイドリンクフィードバック通信としては、例えば、HARQ、CSI(Channel Status Information)等が挙げられる。
(V2Xオペレーションシナリオ)
以下に、V2Xの通信オペレーションシナリオの一例について述べる。V2N通信においては、基地局-端末装置間のDL/UL通信のみでシンプルであった。これに対して、V2V通信では、多様な通信経路が考えられる。以降では、主にV2V通信の例に着目して、各シナリオの説明を行うが、V2PやV2Iについても同様の通信オペレーションを適用可能である。なお、V2PやV2Iにおいては、通信先がPedestrianやRSUとなる。
例えば、図7~図12は、V2Xオペレーションシナリオの一例について説明するための説明図である。具体的には、図7は、車両同士が基地局(E-UTRAN)を介さずに直接通信を行うシナリオを示している。図8は、車両同士が基地局を介して通信を行うシナリオを示している。図9及び図10は、車両同士が端末装置(UE、ここではRSU)及び基地局を介して通信を行うシナリオを示している。図11及び図12は、車両同士が端末装置(UE、ここではRSUや他の車両)を介して通信を行うシナリオを示している。
なお、図7~図12において、「サイドリンク」は、端末装置間の通信リンクに相当し、PC5とも称される。サイドリンクの具体的な一例として、V2V、V2P、及びV2Iの通信リンクが挙げられる。「Uuインタフェース」は、端末装置-基地局間の無線インタフェースに相当する。Uuインタフェースの具体的な一例として、V2Nの通信リンクが挙げられる。「PC5インタフェース」は、端末装置間の無線インタフェースに相当する。
<<3.サイドリンクリソース割り当て方式>>
本実施形態では、NR V2X通信におけるV2V通信リンクのリソース割り当て方式にフォーカスする。LTEのサイドリンクコントロールチャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)とデータチャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)においては、LTEの無線フレーム(radio frame)が使われている。NR V2Xは異なるサービスタイプをサポート、例えば一台の車に対して、高速大容量通信(eMBB)も低遅延高信頼(URLLC)通信も行う場合がある。特に、URLLC通信を行う時、LTEのフレーム構成を使うと、ultra-latencyの要求に満たせない可能性があるため、NRのnumerologyとフレーム構成を使用した方がよいと考えられる。つまり、NR V2Xにおいては、異なるサービスの要求を満たせるように、NRのnumerologyとフレーム構成をNRのサイドリンクに使うことが望ましい。
一方で、NRのnumerologyやフレーム構成をサイドリンクに適用すると、LTEのフレーム構成と違う場合に、LTE V2Xのセンシングのやり方でデコードできない、またはセンシングの結果に影響を与えることがある。異なるフレーム構成のトラフィックが共存する場合に、既存の方法で同時にセンシングすることができない。さらに、LTEとNRの車が共存する場合に、NRは後方互換性を保っていないため、LTEで通信を行う車はNRで通信を行う車の送信パケットが読めない。そうすると、LTEで通信を行う車のセンシングの結果に影響する。
そこで本実施形態では、NRのnumerologyやフレーム構成に対応可能なNR V2Xセンシングについて述べる。
まず。LTEのセンシング結果における、サイドリンクへリソース選択の方式について概要を説明する。
例えば、図13は、サイドリンク通信に割り当てられたリソース(リソースプール)の構成の一例について示した図であり、周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplexing)が適用される場合の一例について示している。図13に示すように、リソースプールは、SA(Scheduling Assignment)領域とData領域とに分けられ、各領域により、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)及びPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)が送信される。なお、以降では、図13に示すようにFDMが適用される場合に着目して説明するが、必ずしも本開示に係る技術の適用先を限定するものではない。具体的な一例として、時間分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)が適用される場合においても、以降で説明する本開示に係る技術を適用することが可能である。なお、TDMが適用される場合には、SA領域とData領域とは時間軸上で直交することとなる。
サイドリンクへのリソース割り当ての方式としては、基地局がサイドリンクのリソースを割り当てる「Mode3リソース割り当て」の方式と、端末装置自身でセンシングを行いサイドリンクのリソース選択を行う「Mode4リソース割り当て」の方式とがある。端末装置は自らリソースを選択する場合に、ランダムにリソースを選択するか、若しくは過去のリソースの使用状況をセンシングしてから、そのセンシング結果に基づき、リソースを選択する。
・Mode4リソース割り当て
図14を参照して、Mode4リソース割り当ての概要について説明する。図14は、Mode4リソース割り当てに基づき端末装置がパケットを送信する場合の動作タイムラインの一例について説明するための説明図である。図14に示すように、パケットを送信する端末装置は、まず、当該パケットの送信に利用するリソースをリソースプール内から発見するためにセンシングを行う。次いで、端末装置は、当該センシングの結果に基づき、当該リソースプール内からのリソースの選択を行う。そして、端末装置は、選択したリソースを利用してパケットの送信を行う。また、このとき端末装置は、必要に応じて、以降におけるパケットの送信に利用するリソースの予約を行う。
LTE V2Xでは、センシングとして、SA decodingとEnergy measurementという2つのセンシング方法がサポートされた。端末装置は、これらのセンシングを同時に行い、リソース選択を実施する。
SA decodingは、端末装置から送信されたコントロールチャネルをデコードするセンシング方法である。SA情報の中には、未来のリソースがリザーブされているかどうかを判断することが可能になる。しかしながら、SA信号のデコードを失敗すると、データ領域のリソース占有状況が分からなくなるといったデメリットがある。また、SA信号により占有されていると分かった場合でも、送信側の端末装置が受信側の端末装置の位置から十分に離れている場合、実際にデータ領域における電力レベルは許容レベル以下の可能性がある。SA decodingのみでは、こういったデータ領域の電力レベルまでの測定が行えないため、実際に使用可能なリソースに関しても送信できないものとして排除してしまう懸念がある。
上記の問題を解決する為に、LTE V2XではEnergy measurementとSA decodingとを併用して使われることが合意された。Energy measurementは、実際のリソース使用状況を電力レベルで測定できるため、SA decodingを補完することが可能となる。
図15は、LTE V2Xでのセンシング動作を示す説明図である。図15は、リソースプール内からリソースを選択するためのセンシングの動作の一例について示したものである。
具体的には、端末装置は、センシングウィンドウ内における電力測定結果や、当該センシングウィンドウ内におけるリソースの予約状況に基づき、リソース選択ウィンドウ内におけるリソースの選択や、将来のリソースの予約を行う。具体的な一例として、図15に示す例では、端末装置は、送信対象となるパケットが発生した場合に、センシングの結果に基づき、未来のリソースの使用状況、例えば、将来的に他のパケットの送信に利用されるリソースを予測する。端末装置は、当該予測の結果を利用することで、当該パケットの送信に利用可能なリソース、即ち、他のパケットの送信に利用されないことが予測されるリソースの選択や予約が可能となる。
<<4.送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御>>
LTEに比べ、NRでは要求事項が厳しくなる。LTEでは、最小のリザベーション周期は20ミリ秒であるのに対し、NRではより厳しいレイテンシ要求(3ミリ秒)のあるユースケースがサポートされる。従って、LTEにおいて行われていた方法ではレイテンシ要求を満たせない可能性がある。また、LTEでは90%程度の信頼性が要求されていたのに対し、NRではほぼ100%の信頼性が要求されるため、LTEにおいて行われていた方法では信頼性の要求を満たせない可能性がある。
またMode3において、コリジョンフリーのリソースの割り当てが可能であるが、リソーススケジューリングのため、スケジューリングのリクエスト及びレスポンスのオーバーヘッドが大きい。Mode4では、端末装置が自らリソースを選ぶため、オーバーヘッドは少ないが、リソースの衝突が発生しやすくなるため、サイドリンク通信のパフォーマンスが低下する。
そこで本件開示者は、より厳しいレイテンシ要求及び信頼性要求を満たせるサイドリンク通信が可能な技術について鋭意検討を行った。その結果、本件開示者は、以下で説明するように、送受信者以外の第三者が、サイドリンクを通じて、送受信者間のサイドリンク通信を制御することで、より厳しいレイテンシ要求及び信頼性要求を満たせるサイドリンク通信が可能な技術を考案するに至った。
以下においては、上述の第三者であり、サイドリンク通信を行う端末装置を制御する端末装置を「Master UE」と称し、Master UEにサイドリンク通信を制御される端末装置を「Slave UE」と称することにする。
Master UEとなるには、サイドリンク通信のリソーススケジューリングを行えること、または、他の端末装置のサイドリンク通信において、他の端末装置のリソース割り当てにアシストできること、の少なくともいずれかのケイパビリティを持つことを要するものとする。他の端末装置のサイドリンク通信において、他の端末装置のリソース割り当てにアシストできることとは、具体的に、リソース選択に関わる情報(例えばセンシング結果)を提供することや、送信パラメータに制約情報をかけ、サイドリンク通信を制御すること、などがある。送信パラメータに制約情報をかけるとは、例えば、他の端末装置のサイドリンク通信に選択可能なリソースや、MCS(Modulation and Coding Scheme)を制約することである。
Master UEになれる端末装置は、例えば、UE-type RSU(Road Site Unit)である端末装置であってもよく、複数の端末装置の中から選ばれた端末装置であってもよい。複数の端末装置はランダムにMaster UEを選択してもよく、所定の順番でMaster UEになってもよい。
図16は、本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。図16には、基地局100(Base Station)、Master UE、Slave UEの動作が示されている。
基地局100は、Master UEがサイドリンク通信に介入できる介入レベルと、実施できるオペレーションとを設定する(ステップS101)。従来のLTE V2Xには、基地局が端末装置のリソース割り当て方法として、Mode3(scheduled-14)かMode4(ue-selected-r14)かを指示していた。本実施形態では、Master UEによるサイドリンク制御というモードが導入されるため、このMaster UEによるサイドリンク制御というモード(例えばmaster-controlled-r14)を指示する。
基地局100は、ステップS101で介入レベルと実施できるオペレーションとを設定すると、その設定の内容をMaster UEに通知する(ステップS102)。基地局100から通知を受けたMaster UEは、その通知に従ってサイドリンク制御情報を設定する(ステップS103)。このサイドリンク制御情報は、Slave UEによるサイドリンク通信を制御するための情報であり、具体例は後述する。
Master UEは、サイドリンク制御情報をSlave UEに通知する(ステップS104)。そしてSlave UEは、Master UEによって設定されたサイドリンク制御情報に従って、サイドリンク通信を行う(ステップS105)。これによりSlave UEは、厳しいレイテンシ要求及び信頼性要求を満たせるサイドリンク通信が可能となる。
本実施形態では、Master UEはサイドリンクの制御において、異なる介入レベルで分けられるものとする。この介入レベルは、本開示の動作レベルの一例である。例えば、レベル1が情報収集と情報共有、レベル2が端末制約、レベル3が端末制御、という介入レベルでありうる。もちろん、レベルの数や、そのレベルに対応する動作は係る例に限定されるものでは無い。以下では、各レベルのプロシージャの一例について述べる。
(レベル1・情報収集と情報共有)
レベル1のMaster UEは、サイドリンク通信に必要な情報を収集し、Slave UEにシェアする。シャアされた情報は、Slave UEがどのように使用するか決定する。図17は、本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。図17には、基地局100(Base Station)、レベル1のMaster UE、Slave UEの動作が示されている。
基地局100は、Master UEがサイドリンク通信に介入できる介入レベルと、実施できるオペレーションとを設定する(ステップS111)。ここでは、基地局100はMaster UEの介入レベルとしてレベル1を設定する。基地局100は、ステップS111で介入レベルと実施できるオペレーションとを設定すると、その設定の内容をMaster UEに通知する(ステップS112)。基地局100から通知を受けたMaster UEは、その通知に従ってサイドリンク制御情報を設定する(ステップS113)。
Master UEは、例えば、ある期間内(T1~T2)のCBR(Channel Busy Ratio)、端末装置ごとのチャネルリソース占用率(Channel Occupancy Ratio)、ある期間内のリソースの使用状況(例えば、サブチャネル毎のRSSI(Received Signal Strength Indicator))、他の端末装置のトラフィックモデル、他の端末装置の送信パケットの優先度情報、他の端末装置の送信パケットのサービスタイプ、他の端末装置の位置、速度、移動方向などの情報などを収集及びSlave UEと共有する。
Master UEは、これらの情報を、自らがセンシングすることによって収集しても良く、基地局100から通知してもらうことで収集しても良い。またMaster UEは、これらの情報を他のMaster UEから通知してもらうことで収集しても良い。またMaster UEは、これらの情報を、他の通信装置(Slave UEに限られない)から通知してもらうことで収集しても良い。他の通信装置から通知してもらう場合、他の通信装置から定期的にレポートしてもらってもよい。また他の通信装置から通知してもらう場合、他の通信装置にリクエストを送り、その通信装置からリクエストに応じてレポートしてもらってもよい。他の通信装置からレポートしてもらう場合に、基地局またはMaster UEは、報告するタイミング、報告のための送信リソースを他の通信装置にスケジュールしてもよく、他の通信装置に設定してもよい。他の通信装置からレポートしてもらう場合に、報告のタイミングは明示的に指示してもよく、黙示的に指示してもよい。例えば基地局またはMaster UEは、リクエストを受けてからXサブフレーム後(Xは1以上整数)に報告するよう他の通信装置に設定してもよい。
Master UEは、サイドリンク送信に関わる情報をSlave UEに通知する(ステップS114)。そしてSlave UEは、Master UEによってシェアされた情報を参照して、サイドリンク通信を行う(ステップS115)。
Master UEは、収集した情報を、サイドリンクのRRC(Radio Resource Control)を通じてSlave UEにシェアしてもよい。またMaster UEは、収集した情報を、Physical sidelink channel(例えばPSCCHやPSSCH)を通じてSlave UEにシェアしてもよい。
(レベル2・端末制約)
レベル2のMaster UEは、サイドリンク通信を行う端末装置の送信に関わるパラメータを制約する。つまりレベル2のMaster UEは、Slave UEのサイドリンク通信に必要なパラメータに対して、ある制限をかけることができる。例えば、レベル2のMaster UEは、あるパラメータの候補を設定することができる。Slave UEは、Master UEが設定したパラメータの候補の中から送信用のリソースを選ぶことができる。また、レベル2のMaster UEは、Slave UEがセンシングを行う領域を制限することができる。Slave UEは、Master UEによって制限されたセンシング領域内のリソースのみの利用状況をセンシングする。これによりSlave UEは、厳しいレイテンシ要求及び信頼性要求を満たせるサイドリンク通信が可能となる。
図18は、本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。図18には、基地局100(Base Station)、レベル2のMaster UE、Slave UEの動作が示されている。
基地局100は、Master UEがサイドリンク通信に介入できる介入レベルと、実施できるオペレーションとを設定する(ステップS121)。ここでは、基地局100はMaster UEの介入レベルとしてレベル2を設定する。基地局100は、ステップS121で介入レベルと実施できるオペレーションとを設定すると、その設定の内容をMaster UEに通知する(ステップS122)。基地局100から通知を受けたMaster UEは、その通知に従ってサイドリンク制御情報を設定する(ステップS123)。
Master UEは、サイドリンク送信に関わる制約されたパラメータをSlave UEに通知する(ステップS124)。そしてSlave UEは、Master UEによって制約された情報を参照して、サイドリンク通信を行う(ステップS125)。
レベル2のMaster UEが制約可能なパラメータとしては、例えば、センシングウィンドウに関するパラメータ、送信可能な候補リソースセット、送信電力の最大値、選択可能なMCS、設定可能なリソースリザベーション周期、設定可能なリソースセレクションカウンタ、HARQ Feedbackを送信可能なリソースプール、メジャメント結果をレポート時に送信可能なリソースプール、MIMOに関するパラメータ、キャリアアグリゲーションが可能なコンポーネントキャリア再送の回数(例えば再送回数の最大値)、繰り返し(Repetition)送信の回数(例えばRepetition回数の最大値)などがある。レベル2のMaster UEは、センシングウィンドウに関するパラメータとして、センシングの時間領域、センシングの周波数領域、センシングの時間及び周波数領域のいずれかを制約しうる。レベル2のMaster UEは、送信可能な候補リソースセットとして、サイドリンク通信可能な時間リソースセット、周波数リソースセット、時間及び周波数リソースセットのいずれかを制約しうる。レベル2のMaster UEは、MIMOに関するパラメータとして、ビームパターン(例えばビームの角度、幅、ビームスウィーピングの範囲)、Slave UEが使用するアンテナポートのパターンを制約しうる。
レベル2のMaster UEは、上述したパラメータを制約する際に、パラメータの選択可能な候補を制約しても良く、パラメータの極限値を設定することで制約しても良い。パラメータの選択可能な候補を制約する場合、レベル2のMaster UEは、パラメータの選択可能な範囲を制約してもよく、ビットマップの形式でパラメータの選択可能な候補を制約してもよい。
基地局100は、制約するパラメータをMaster UEに通知してもよく、Master UEにコンフィギュア(プリコンフィギュア)してもよい。そしてMaster UEは、上記ステップS124において、制約するパラメータを、サイドリンクを通してSlave UEに通知する。
(レベル3・端末制御)
レベル3のMaster UEは、Slave UEのサイドリンク通信に必要なパラメータを確実に制御する。例えば、レベル3のMaster UEは、サイドリンク通信用の時間と周波数リソースをスケジュールする。
図19は、本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。図19には、基地局100(Base Station)、レベル3のMaster UE、Slave UEの動作が示されている。
基地局100は、Master UEがサイドリンク通信に介入できる介入レベルと、実施できるオペレーションとを設定する(ステップS131)。ここでは、基地局100はMaster UEの介入レベルとしてレベル3を設定する。基地局100は、ステップS131で介入レベルと実施できるオペレーションとを設定すると、その設定の内容をMaster UEに通知する(ステップS132)。基地局100から通知を受けたMaster UEは、その通知に従ってサイドリンク制御情報を設定する(ステップS133)。
レベル3のMaster UEは、制御可能なパラメータとして、サイドリンク送信用の時間リソースまたは周波数リソースの少なくともいずれか、送信電力、送信用のMCS、チャネルリソースの上限(CR limit)、リソースリザベーション周期、リソースセレクションカウンタ、HARQ Feedback送信用の時間リソースまたは周波数リソースの少なくともいずれか、メジャメント結果のレポート時に使用する送信用の時間リソースまたは周波数リソースの少なくともいずれか、MIMOに関するパラメータ、キャリアアグリゲーションに関するパラメータ、繰り返し送信の回数等を制御しうる。
Master UEは、サイドリンク送信に関わる制約されたパラメータをSlave UEに通知する(ステップS134)。そしてSlave UEは、Master UEによって制約された情報を参照して、サイドリンク通信を行う(ステップS135)。
基地局100は、制御するパラメータをMaster UEに通知してもよく、Master UEにコンフィギュア(プリコンフィギュア)してもよい。そしてMaster UEは、上記ステップS134において、制約するパラメータを、サイドリンクを通してSlave UEに通知する。
以上、それぞれの介入レベルについて説明した。Master UEによるサイドリンクの制御において、少なくともその介入レベルと、その介入レベルの実施できるオペレーションが設定される必要がある。そこで、以下では介入レベルと、その介入レベルの実施できるオペレーションの設定方法について説明する。
ここではMaster UEが基地局100のカバレッジ内(In coverage)にいる場合と、カバレッジ外(out-of-coverage)の場合とに分けて説明する。
Master UEが基地局100のカバレッジ内にいる場合、基地局100は、介入レベルと、その介入レベルで実施できるオペレーションのマッピング情報をMaster UEに指示してもよい。また、Master UEが基地局100のカバレッジ内にいる場合、基地局100は、介入レベルを通知しておき、その介入レベルで実施できるオペレーションのマッピング情報は、Master UEにプリコンフィギュアされていてもよい。
一方、Master UEが基地局100のカバレッジ外にいる場合、基地局100は介入レベルと、その介入レベルで実施できるオペレーションのマッピング情報をMaster UEにプリコンフィギュアしていてもよい。Master UEは、そのプリコンフィギュアされた情報に基づいて介入レベルと、その介入レベルの実施できるオペレーションを設定しても良い。
上述のマッピング情報は、大まかにマッピングされたものであってもよい。例えば、レベル1は情報収集・シェア、レベル2は端末制約、レベル3は端末制御、といったものであってもよい。この場合に、Master UEは、具体的にどの情報を収集・共有し、どのパラメータを制約または制御するか、自ら決定する。また上述のマッピング情報は、細かく設定されたものであってもよい。例えば、レベル1は、センシング結果の情報を収集・共有するといったものであってもよい。
設定のタイミングは、Master UEが基地局に接続する時であってもよく、Master UEが基地局からレベル設定のリクエストを受けた時であってもよく、Master UEがRRC-CONNECTED状態になった時であってもよい。
基地局100は、例えば、PBCH(Physical Broadcast Channel)、SIB(System Information Block)、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)等を用いて、Master UEへ、介入レベルと、その介入レベルで実施できるオペレーションを通知しても良い。
基地局100は、介入レベルと、その介入レベルで実施できるオペレーションをMaster UEに設定する際、例えば、CBR情報、Master UEの位置情報、Master UEのケイパビリティ、Master UEのトラフィックモデル等を考慮した設定を行ってもよい。Master UEの位置情報を考慮する場合を例に挙げて説明する。例えば、Master UEの位置状況によって、Slave UEの密度は違うと考えられる。管理するSlave UEの数が多くなるほど、Master UEの介入レベルが高くなることが望ましい。Master UEの介入レベルが低いと(例えば情報収集やシェアしか出来ないと)、Slave UEが自らリソースを選択することになり、リソースコリジョンが発生しやすくなってしまう。従って、管理するSlave UEの数が多くなるようにMaster UEが配置されていれば、基地局100は、介入レベルを高く設定するようにしてもよい。
図20は、本開示の実施の形態に係る送受信者間のサイドリンクV2V通信の制御の概要を示す流れ図である。図20には、基地局100(Base Station)、Master UE、Slave UEの動作が示されている。
基地局100は、Master UEがサイドリンク通信に介入できる介入レベルと、実施できるオペレーションとを設定する(ステップS141)。基地局100は、ステップS141で介入レベルと実施できるオペレーションとを設定すると、その設定の内容をMaster UEに通知する(ステップS142)。また基地局100は、介入レベルと実施できるオペレーションとを設定する際に、Master UEへアクティベーションリクエストを送信する(ステップS143)。基地局100からアクティベーションリクエストを受けたMaster UEは、その通知に従ってサイドリンク制御情報を設定する(ステップS144)。
続いてMaster UEは、サイドリンク制御情報をSlave UEに通知する(ステップS145)。そしてSlave UEは、Master UEによって設定されたサイドリンク制御情報に従って、サイドリンク通信を行う(ステップS146)。
Slave UEは、Master UEから送られた情報に基づいてV2X通信を実行する。ここで、Slave UEがどのようにMaster UEを発見するかどうかについて説明する。
Master UEにサイドリンクで制御されるSlave UEは、Master UEのディスカバリを行う。この際、Slave UEは周囲にdiscovery requestをブロードキャストすることでMaster UEを探してもよい。また、Master UEが周囲にdiscovery announcementをブロードキャストし、Slave UEを探してもよい。
Slave UEは、基地局100、またはMaster UEからメジャメントの指示を受けた場合に、メジャメントを行う。その後、Slave UEは、指示されたメジャメントの報告タイミングでMaster UEにメジャメントの結果を報告する。または、Slave UEは、基地局100、またはMaster UEから定期的にメジャメント及び報告の指示を受けた場合に、設定された周期でメジャメントを行い、Master UEへメジャメントの報告を行ってもよい。
Master UEがSlave UEに情報をシェアする場合、Slave UEはMaster UEがシェアした情報を参考し、サイドリンク通信を行う。例えば、Master UEがセンシング結果をシェアする場合に、Slave UEは、自装置のセンシング結果とMaster UEのセンシング結果とを用いて、送信リソースを選択することができる。
Master UEがSlave UEのサイドリンク通信に関わるパラメータを制約する場合、Slave UEはMaster UEの制約に従って、サイドリンク送信を行う。例えば、Master UEによってセンシングエリアが制約された場合に、Slave UEは制約されたエリアだけをセンシングする。また例えば、Master UEによってCR(チャネルリソース)が制約された場合に、Slave UEはチャネルリソースの上限(CR limit)を超えないようにサイドリンク通信のリソースを選択する。
Master UEがSlave UEのサイドリンク通信に関わるパラメータを制御する場合、Slave UEは、Master UEでスケジュールされたリソース、および設定されたサイドリンク送信に関わるパラメータを使用して、サイドリンク送信を行う。
このように、本実施形態では、Slave UEはMaster UEによってサイドリンク通信を管理されることになる。従って、本実施形態に係るSlave UEは、厳しいレイテンシ要求及び信頼性要求を満たせるサイドリンク通信が可能となる。
<<5.応用例>>
<5.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図21は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図21に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図21に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図21に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図21に示したeNB800において、図2を参照して説明した基地局100に含まれる1つ以上の構成要素(例えば、通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図21に示したeNB800において、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図22に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図21を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図21を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図22に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図22に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図22に示したeNB830において、図2を参照して説明した基地局100に含まれる1つ以上の構成要素(例えば、通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図22に示したeNB830において、例えば、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<5.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図23に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図23には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図23に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図23にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図23に示したスマートフォン900において、図3を参照して説明した端末装置200に含まれる1つ以上の構成要素(例えば、通信制御部241、情報取得部243、及び通知部247の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図23に示したスマートフォン900において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図24に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図24には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図24に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図24にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図24に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図24に示したカーナビゲーション装置920において、図3を参照して説明した図3を参照して説明した端末装置200に含まれる1つ以上の構成要素(例えば、通信制御部241、情報取得部243、及び通知部247の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図24に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<6.まとめ>>
以上説明したように本開示の実施の形態によれば、NR V2X通信において効率的にリソースのセンシングを行うことが可能な端末装置、及びその端末装置と無線通信を行う基地局装置が提供される。
本開示の実施の形態は、主にV2X通信を対象として説明したが、本開示は係る例に限定されるものでは無く、サイドリンクの拡張となるため、V2X通信以外のユースケースにも適用可能であることは言うまでもない。例えば、D2D通信、MTC通信、ムービングセル、リレー通信などへ、本開示の実施の形態で示した技術を適用することが可能である。また本開示の実施の形態は、複数のキャリアを用いてサイドリンク通信を行うマルチキャリア通信にも適用されてもよい。
図2に示した基地局100は、本開示の制御装置の一例として機能しうる。そして図2に示した基地局100の構成において、無線通信部120は、本開示の制御装置の通信部として機能し、制御部150は、本開示の制御装置の制御部として機能しうる。
図3に示した端末装置200は、本開示の通信装置の一例として機能しうる。そして図3に示した端末装置200の構成において、無線通信部220は、本開示の通信装置の通信部として機能し、制御部240は、本開示の通信装置の制御部として機能しうる。また端末装置200は、移動体に備えられる装置であり得る。そして、その移動体は車両であり得る。
本明細書の各装置が実行する処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、各装置が実行する処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、各装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した各装置の構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供されることが可能である。また、機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
基地局装置から、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作するための情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、前記マスタとして動作するための処理を実行する制御部と、
を備える、通信装置。
(2)
前記取得部は、前記マスタの動作レベルとして複数の動作レベルの中のいずれかの動作レベルとして動作するための情報を取得する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記マスタの動作レベルは、サイドリンク通信のための情報を収集して前記他装置と共有する第1のレベル、前記他装置のサイドリンク通信の動作を制約する第2のレベル、前記他装置のサイドリンク通信の動作を制御する第3のレベルを少なくとも有する、前記(2)に記載の通信装置。
(4)
前記第1のレベルで動作する場合、前記制御部は、サイドリンク通信で使用されるリソースの使用状況に関する情報を前記他装置と共有する、前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記第1のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置と共有する情報のセンシングを実行する、前記(3)に記載の通信装置。
(6)
前記第1のレベルで動作する場合、前記取得部は、前記他装置と共有する情報を他の装置から取得する、前記(3)に記載の通信装置。
(7)
前記第2のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対してサイドリンク通信に関するパラメータを制約する、前記(3)に記載の通信装置。
(8)
前記第2のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対してセンシング領域を制約するための情報を提供する、前記(7)に記載の通信装置。
(9)
前記第3のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対してサイドリンク通信に関するパラメータを制御する、前記(3)に記載の通信装置。
(10)
前記第3のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対してサイドリンク通信のためのリソースのスケジュールを実行する、前記(9)に記載の通信装置。
(11)
通信装置が、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作するための情報を設定する制御部と、
前記制御部が設定した情報を、前記通信装置を前記マスタとして動作させるために前記通信装置に送信する通信部と、
を備える、制御装置。
(12)
前記通信部は、前記マスタの動作レベルとして複数の動作レベルの中のいずれかの動作レベルとして動作するための情報を送信する、前記(11)に記載の制御装置。
(13)
前記マスタの動作レベルは、サイドリンク通信のための情報を収集して前記他装置と共有する第1のレベル、前記他装置のサイドリンク通信の動作を制約する第2のレベル、前記他装置のサイドリンク通信の動作を制御する第3のレベルを少なくとも有する、前記(12)に記載の制御装置。
(14)
前記制御部は、それぞれの動作レベルについて前記マスタが実行出来る動作を設定する、前記(12)または(13)に記載の制御装置。
(15)
前記通信部は、前記マスタとして動作させる前記通信装置がカバレッジ内にあれば、少なくとも前記動作レベルを前記通信装置に送信する、前記(12)~(14)のいずれかに記載の制御装置。
(16)
前記通信部は、前記通信装置が自装置に接続したタイミングでいずれかの動作レベルとして動作するための情報を送信する、前記(12)~(15)のいずれかに記載の制御装置。
(17)
前記制御部は、前記マスタとして動作させる前記通信装置の位置情報に基づいて、該通信装置の前記動作レベルを決定する、前記(12)~(16)のいずれかに記載の制御装置。
(18)
他装置とのサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作する通信装置から前記サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、前記サイドリンク通信に関する処理を実行する制御部と、
を備える、通信装置。
(19)
前記制御部は、前記サイドリンク通信に関する情報の取得に先立って、前記マスタとして動作する通信装置を発見するための処理を実行する、前記(18)に記載の通信装置。
(20)
前記制御部は、前記通信装置から共有された情報を用いて前記サイドリンク通信を実行する、前記(18)または(19)に記載の通信装置。
(21)
前記制御部は、前記通信装置によって制約された情報に基づいて前記サイドリンク通信を実行する、前記(18)~(20)のいずれかに記載の通信装置。
(22)
前記制御部は、前記通信装置によって制約されたサイドリンク通信に関するパラメータに基づいて前記サイドリンク通信を実行する、前記(21)に記載の通信装置。
(23)
前記制御部は、前記通信装置によって制御された情報に基づいて前記サイドリンク通信を実行する、前記(18)~(20)のいずれかに記載の通信装置。
(24)
前記制御部は、前記通信装置によって制御された前記サイドリンク通信のためのリソースのスケジュールに基づいて前記サイドリンク通信を実行する、前記(23)に記載の通信装置。
(25)
基地局装置から、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作する第1の通信装置と、
前記第1の通信装置から前記サイドリンク通信が制御されるスレーブとして動作する第2の通信装置と、
を備え、
前記第1の通信装置は、
基地局装置から、前記マスタとして動作するための情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、前記マスタとして動作するための処理を実行する制御部と、
を備え、
前記第2の通信装置は、
前記マスタとして動作する前記第1の通信装置から前記サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、前記サイドリンク通信に関する処理を実行する制御部と、
を備える、通信システム。
1 システム
100 基地局
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 制御部
151 通信制御部
153 情報取得部
155 通知部
200 端末装置
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 制御部
241 通信制御部
243 情報取得部
247 通知部

Claims (16)

  1. 基地局装置のカバレッジ内にいる場合、前記基地局装置から、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作する動作レベル、及び、前記動作レベルで実施できるオペレーションの内容を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記内容に基づいて、前記マスタとして動作するための処理を実行する制御部と、
    を備え
    前記動作レベルは、複数の動作レベルの中から前記基地局装置によって設定され、
    前記オペレーションは、前記基地局装置によって設定される、通信装置。
  2. 前記マスタの前記動作レベルは、前記サイドリンク通信のための情報を収集して前記他装置と共有する第1のレベル、前記他装置の前記サイドリンク通信の動作を制約する第2のレベル、前記他装置の前記サイドリンク通信の動作を制御する第3のレベルを少なくとも有する、請求項に記載の通信装置。
  3. 前記第1のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記サイドリンク通信で使用されるリソースの使用状況に関する情報を前記他装置と共有する、請求項に記載の通信装置。
  4. 前記第1のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置と共有する情報のセンシングを実行する、請求項に記載の通信装置。
  5. 前記第2のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対して前記サイドリンク通信に関するパラメータを制約する、請求項に記載の通信装置。
  6. 前記第2のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対してセンシング領域を制約するための情報を提供する、請求項に記載の通信装置。
  7. 前記第3のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対して前記サイドリンク通信に関するパラメータを制御する、請求項に記載の通信装置。
  8. 前記第3のレベルで動作する場合、前記制御部は、前記他装置に対して前記サイドリンク通信のためのリソースのスケジュールを実行する、請求項に記載の通信装置。
  9. 通信装置が、他装置同士のサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作するための動作レベル、及び、前記動作レベルで実施できるオペレーションを設定する制御部と、
    前記制御部が設定した前記動作レベル、及び、前記動作レベルで実施できるオペレーションの内容、カバレッジ内にいる前記通信装置に送信する通信部と、
    を備える、制御装置。
  10. 前記マスタの前記動作レベルは、前記サイドリンク通信のための情報を収集して前記他装置と共有する第1のレベル、前記他装置の前記サイドリンク通信の動作を制約する第2のレベル、前記他装置の前記サイドリンク通信の動作を制御する第3のレベルを少なくとも有する、請求項に記載の制御装置。
  11. 前記通信部は、前記通信装置が自装置に接続したタイミングでいずれかの動作レベルとして動作するための情報を送信する、請求項に記載の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記マスタとして動作させる前記通信装置の位置情報に基づいて、該通信装置の前記動作レベルを決定する、請求項に記載の制御装置。
  13. 他装置とのサイドリンク通信を制御するためのマスタとして動作するための動作レベル、及び、前記動作レベルで実施できるオペレーションの内容を、基地局装置のカバレッジ内にいる場合、当該基地局装置から取得して、前記マスタとして動作するマスタ通信装置から前記サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した情報に基づいて、前記サイドリンク通信に関する処理を実行する制御部と、
    を備え
    前記動作レベルは、複数の動作レベルの中から前記基地局装置によって設定され、
    前記オペレーションは、前記基地局装置によって設定される、通信装置。
  14. 前記制御部は、前記サイドリンク通信に関する情報の取得に先立って、前記マスタ通信装置を発見するための処理を実行する、請求項13に記載の通信装置。
  15. 前記制御部は、前記マスタ通信装置から共有された情報を用いて前記サイドリンク通信を実行する、請求項13に記載の通信装置。
  16. 前記制御部は、前記マスタ通信装置によって制約された情報に基づいて前記サイドリンク通信を実行する、請求項13に記載の通信装置。
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