JP7436794B2 - 自動車部材の製造方法及び自動車部材 - Google Patents

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Description

本発明は、動車部材の製造方法及び自動車部材に関する。
鋼材中に水素が侵入すると金属組織が脆化し、遅れ破壊を引き起こす。遅れ破壊は、鋼材中に侵入した水素によって延性や靭性が低下する水素脆化に起因して、その後時間が経過した後に引張強度以下の負荷応力で突然脆性的に破壊する現象である。遅れ破壊は、鋼材の強度が高いほど感度が高くなり、発生の可能性が高まる。このため、高強度薄肉化の進む自動車部材においては、遅れ破壊が発生する可能性が高くなっており、その対策が望まれている。
ここで、車両を構成する部材である自動車部材を高強度鋼板によって形成する場合、プレス加工の寸法精度を高めるために、ホットスタンプによる加工が採用されている。ホットスタンプは、鋼板を加熱して軟質化させた状態でプレス加工を行い、同時に金型との接触に伴う冷却効果により焼き入れを強化することで、高い強度と高い寸法精度とを実現する手法である。一方で、耐食性を確保するため、自動車部材には亜鉛(Zn)めっき鋼板が一般的には用いられる。しかし、ホットスタンプでは溶融した亜鉛が鋼板の表面に付着し、それに伴って破壊が生じる場合があることから、アルミ(Al)めっき鋼板が用いられることがある(例えば、特許文献1、2)。
特許第6334500号 特開2019-10678号公報
しかし、Alめっき鋼板では、Alめっき層により、母材である鋼板に侵入した水素の放出が妨げられる。したがって、Alめっき鋼板では、基本的にはAlめっき層が形成されていない母材の端面(切断面)のみからしか水素は放出されない。このため、水素が十分に放出されず、Alめっき鋼板に遅れ破壊が発生する場合がある。一方、Alめっき層を備えない裸材の場合、内部に侵入した水素を放出することはできるが、耐食性は低下する。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、表面にAlめっき層を有する鋼材の遅れ破壊を抑制し、かつ、耐食性を保持することが可能な、動車部材の製造方法及び自動車部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、母材と、母材の両表面に形成されたAlめっき層とを備える鋼材であって、鋼材の第1の表面及び第2の表面には、少なくとも端部以外の領域を含むAlめっき層の非形成領域が1または複数あり、非形成領域内部の任意の点からAlめっき層までの最短距離は3mm以下であり、Alめっき層は、質量%で、Si:0.05~15.00%、Zn:0~30.00%、Mg:0~5.00%、Fe:0~30.00%、Ca:0~3.00%、Sb:0~0.50%、Pb:0~0.50%、Cu:0~1.00%、Sn:0~1.00%、Ti:0~1.00%、Sr:0~0.50%、Cr:0~1.00%、Ni:0~1.00%、及び、Mn:0~1.00%、を含有し、残部がAl及び1.00%以下の不純物からなる、鋼材が提供される。
鋼材の端部には、Alめっき層が存在してもよい。
あるいは、少なくとも1つの非形成領域は、平面視して鋼材の端部を含んでもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記鋼材を加熱してプレス加工により所定の形状に成形する工程を有する、自動車部材の製造方法が提供される。
上記自動車部材の製造方法において、非形成領域は車体上部側とされることが好ましい。
本発明によれば、表面にAlめっき層を有する鋼材の遅れ破壊を抑制し、かつ、耐食性を保持することができる。
Alめっき鋼板及び裸材の、水素放出挙動の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る鋼材の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る鋼材の他の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る鋼材の他の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る鋼材の他の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る鋼材の他の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る鋼材の他の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る円形状のAlめっき層の非形成領域のある鋼材を示す模式図である。 同実施形態に係る直線状のAlめっき層の非形成領域のある鋼材を示す模式図である。 図4Aの部分平面図である。 図4Bの部分平面図である。 Alめっき鋼板の製造から当該Alめっき鋼板を用いた自動車部材が使用されるまでの工程の一例を示す説明図である。 自動車部材の一例であるセンターピラーの模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.Alめっき鋼板における水素放出>
まず、図1に基づいて、Alめっき鋼板における水素放出について説明する。図1は、Alめっき鋼板及び裸材の、水素放出挙動の一例を示すグラフである。
母材の表面にAlめっき層が施された鋼材であるAlめっき鋼板では、上述したように、母材である鋼板に侵入した水素は、Alめっき層が障壁となって放出されにくいことが知られている。例えば、引張強度が1.5GPaの超高強度鋼板について、当該鋼板のみ(すなわち裸材)と、当該鋼板を母材として表面にAlめっき層を有するものとの、常温での水素放出挙動を調べたところ、図1に示すような結果が得られた。図1では、常温の試験環境下に置かれる前に測定された鋼板中の水素量を基準(以下、「基準水素量」ともいう。)として、試験環境下に置かれた後に測定された鋼板中の水素量(以下、「測定水素量」ともいう。)との比(=測定水素量/基準水素量)を表している。
図1より、Alめっき層のない、すなわち裸材については、試験環境下に置いてから30日経過すると、鋼板中の水素はほぼ放出され、水素量比はゼロとなった。一方、両表面全体にAlめっき層を有するAlめっき鋼板については、鋼板中の水素は端面からのみしか放出されないため、試験環境下に置いてから30日経過した後も水素量比は0.75程度あった。かかる結果より、Alめっき鋼板は、裸材よりも鋼板中の水素が放出されにくいことがわかる。
そこで、本実施形態では、母材と母材の両表面に形成されたAlめっき層とを備える鋼材の第1の表面及び第2の表面に、少なくとも端部以外の領域を含むAlめっき層の非形成領域が1または複数存在する。これにより、端面しかなかったAlめっき鋼板の母材中に含まれる水素が放出される面が増加されるので、水素を短時間で放出することができ、遅れ破壊の発生を防止することができる。また、非形成領域内部の任意の点からAlめっき層までの最短距離は3mm以下とし、Alめっき層を存在させることで、鋼材の耐食性も確保する。以下、本実施形態に係る鋼材について、より詳細に説明する。
<2.Alめっき層の除去>
[2-1.Alめっき層の非形成領域の位置]
まず、図2~図3Eに基づいて、本実施形態に係る鋼材100について説明する。図2は、本実施形態に係る鋼材100の一例を示す模式図である。図3A~図3Eは、本実施形態に係る鋼材100の他の一例を示す模式図である。なお、本実施形態において、鋼材とは、鋼板や鋼帯等のあらゆる形態の鋼材を含むものとして用いている。
本実施形態に係る鋼材100は、母材110の両表面112、113にAlめっき層120、130が施されてなる。鋼材100の、第1のAlめっき層120により被覆された第1の表面101、及び、第2のAlめっき層130により被覆された第2の表面102には、Alめっき層が除去されて母材である鋼材100が露出したAlめっき層の非形成領域が形成されている。例えば図2に示す鋼材100は、第1の表面101側の第1のAlめっき層120の一部が除去され、非形成領域125が形成されている。
ここで、Alめっき層は、後述するように、質量%で、Si:0.05~15.00%、Zn:0~30.00%、Mg:0~5.00%、Fe:0~30.00%、Ca:0~3.00%、Sb:0~0.50%、Pb:0~0.50%、Cu:0~1.00%、Sn:0~1.00%、Ti:0~1.00%、Sr:0~0.50%、Cr:0~1.00%、Ni:0~1.00%、及び、Mn:0~1.00%、を含有し、残部がAl及び1.00%以下の不純物からなる。本実施形態において、Alめっき層の非形成領域とは、母材の表面にAlめっき層が全く存在しない場合だけでなく、僅かにAlめっき層が残存している場合も含む。
本実施形態に係る鋼材100の形態は、図2に示す鋼材100以外の形態であってもよい。例えば図3Aに示す鋼材100Aのように、第1の表面101側の第1のAlめっき層120の一部が除去され、非形成領域125が形成されるとともに、第2の表面102側の第2のAlめっき層130の一部が除去され、非形成領域135が形成されるようにしてもよい。また、例えば図3Bに示す鋼材100Bのように、第1の表面101側に複数の非形成領域125が形成されるとともに、第2の表面102側に複数の非形成領域135が形成されるようにしてもよい。非形成領域125、135の数を増やすほど、母材110中の水素が放出されやすくなる。
さらに、例えば図3Cに示す鋼材100Cのように、第1の表面101側の非形成領域125と、第2の表面102側の非形成領域135とは、鋼材100Cを平面視したときに一致していなくともよい。第1の表面101側の非形成領域125と第2の表面102側の非形成領域135との形成位置をずらすことで、非形成領域125、135の数を抑えつつ、母材110中の水素を効率よく放出させることもできる。なお、非形成領域125、135は、図3Dに示すように、鋼材100Dの中央付近に形成されてもよい。
また、本実施形態に係る鋼材100は、母材110の2つの表面112、113のうちいずれか一方にAlめっき層が設けられていない場合も含む。例えば図3Eに示す鋼材100Eのように、第1の表面101側のみにAlめっき層120が設けられ、第2の表面102側にはAlめっき層が設けられていない場合である。このときAlめっき層が設けられていない第2の表面102は、別途の部材と接触して固定されることを想定しており、耐食性の問題はないと考えることができる。したがって、母材110中の水素は第2の表面102側から放出させることができないため、母材110の端面111だけでなく第1の表面101側にAlめっき層の非形成領域125を形成し、母材110中の水素を放出しやすくするのがよい。
このように、Alめっき層の非形成領域125、135の形成位置に関し、本実施形態に係る鋼材100は様々な形態をとり得るが、いずれの形態においても基本的には端部(例えば、後述する図5Bの端部103a)にAlめっき層が存在するように形成される。ここで、鋼材100の端部とは、鋼材100を平面視したときのエッジ位置をいう。なお、端部の側面を端面103とする。端面103は、鋼材100全体の、つまり母材110及びAlめっき層120、130の端面を指す。後述する端面111は、母材110の端面を指すものとする。
上記のように鋼材100の端部にAlめっき層が存在する場合であっても、鋼材100の端部近傍においては、母材110中の水素はその端面111から放出させることができる。また、Alめっき層に覆われていない母材110の端面111は錆びやすいため、耐食性を確保するためにもなるべく鋼材100の端部近傍のAlめっき層は残しておくのが望ましい。
なお、本実施形態に係る鋼材100において、鋼材100の端部にAlめっき層が存在しない場合もある。すなわち、Alめっき層の非形成領域125、135に、鋼材100の端部が含まれている場合である。このとき、鋼材100の端部を含むAlめっき層の非形成領域125、135においては、鋼材100の端部にAlめっき層が存在せず、母材110が露出している。ただし、このように、鋼材100の端部にAlめっき層が存在しない場合にも、耐食性を確保する観点から、鋼材100の端部を含むAlめっき層の非形成領域125、135の形成は制限される。鋼材100の端部を含むAlめっき層の非形成領域125、135についての詳細な説明は後述する。
[2-2.Alめっき層の非形成領域の形状]
鋼材100に形成されるAlめっき層の非形成領域125、135の形状は特に限定されるものではなく、少なくとも端部以外の領域を含み、かつ、非形成領域125、135内部の任意の点からAlめっき層120、130までの最短距離が3mm以下であればよい。例えば、図4Aに示すように円形状の非形成領域125であってもよい。非形成領域125、135の形状は、円形以外にも、楕円形や、四角形などの多角形等であってもよい。また、非形成領域125、135の形状は、図4Bに示すように、線状であってもよい。線状の非形成領域125、135は、図4Bのように直線であってもよく、曲線であってもよい。
このように、鋼材100に形成されるAlめっき層の非形成領域125、135の形状は様々な形状をとり得るが、耐食性を確保する観点から、鋼材100の端部には、Alめっき層120、130が存在するように形成してもよい。この場合にも、Alめっき層の非形成領域125、135は、当該非形成領域125、135内部の任意の点からAlめっき層120、130までの最短距離が3mm以下となるようにする。
例えば、図4Aに示した円形状の非形成領域125については、図5Aに示すように、鋼材100を板厚方向(Z方向)に平面視して、非形成領域125内の任意の点Pから3mm離れた位置にはAlめっき層120が存在している。すなわち、円形状の非形成領域125の大きさは、最大で直径6mmとなる。なお、非形成領域125、135が他の形状に形成された場合にも、直径6mmの円形と同様の大きさ以下とすればよい。
また、図4Bに示したような、鋼材100の端部にAlめっき層が存在しない場合には、図5Bに示すように、鋼材100を板厚方向(Z方向)に平面視したとき、非形成領域125は、鋼材100の端部103aを含んでいる。この鋼材100の端部103aを含むように形成された非形成領域125は、当該非形成領域125に含まれる端部103a上の任意の点PからAlめっき層120までの最短距離dminが3mm以下である関係を満たしている(すなわち、dmin≦3mm)。つまり、非形成領域125内部の任意の点からAlめっき層120までの最短距離は3mm以下である。これにより、非形成領域125に含まれる端部103aの長さdは、最大で6mmとなる。
図4Bに示したような直線状の非形成領域125では、当該非形成領域125の長手方向においてはAlめっき層が存在しないが、その近傍にはAlめっき層120が存在する。なお、鋼材100の端部にAlめっき層が存在しない場合は、図4Bに示したように1つの非形成領域125に2つの端部103aが含まれる場合だけでなく、1つの非形成領域125に1つの端部103aあるいは3つ以上の端部103aが含まれる場合も含まれる。また、図4Bの2つの非形成領域125は、いずれも端部103aを含んでいるが、少なくとも1つの非形成領域125が平面視して鋼材100の端部103aを含んでいればよい。
このように非形成領域125、135を形成することで、Alめっき層120、130を除去することによる耐食性の低下を抑制することができる。
[2-3.Alめっき層の非形成領域の形成タイミング]
素材10からAlめっき層120、130を除去してAlめっき層の非形成領域125、135を生成する工程は、ホットスタンプ等のプレス加工前に実施されるのが望ましい。ここで、図6に、Alめっき鋼板の製造から当該Alめっき鋼板を用いた自動車部材が使用されるまでの工程の一例を示す。
図6に示すように、Alめっき鋼板が製造される際に、母材である鋼板中に水素が含まれる。製造されたAlめっき鋼板は、自動車部材を製造する工程にてホットスタンプ等により加工される。Alめっき鋼板の工程間の搬送時やプレス加工時に、鋼板中の水素は徐々に放出されるが、プレス加工時には鋼板中への水素の侵入もある。自動車部材を製造する工程で製造された自動車部材は、自動車を製造する工程へ搬送される。自動車の製造工程では、自動車部材の組み立てが行われた後、化成処理、電着処理が行われ、その後塗装焼付け処理が行われる。自動車を製造する工程においても、自動車部材の組み立て時及び塗装焼付け処理時に鋼板中の水素は放出されるが、化成処理時及び電着処理時には鋼板中への水素が侵入する。そして、製造された自動車でも、使用環境において鋼板中の水素の侵入、放出がある。
このように鋼板中の水素の侵入、放出は繰り返し発生するが、自動車の製造工程以降の処理では鋼板に応力が付与される。このため、特に自動車部材の組み立て時、化成処理時及び電着処理時(区間A)や、製造された自動車の使用時(区間B)では、他の区間に比べてAlめっき鋼板または自動車部材の遅れ破壊が発生する可能性が高まり得る。
このような製品の製造工程を考えると、なるべく早い段階から鋼板中の水素の放出を促進させるのが望ましい。具体的には、Alめっき鋼板の製造工程において、自動車部材の製造工程へ出荷する前に、Alめっき鋼板にAlめっき層の非形成領域を形成しておくとよい。これにより、ホットスタンプ時や、自動車部材の製造後から化成処理、電着処理が実施されるまでの間に鋼板中の水素を短時間で放出することができ、自動車部材の遅れ破壊が発生する可能性を低減することができる。
なお、Alめっき鋼板の表面からAlめっき層を除去する手法には、既知の手法を用いればよい。例えば素材10においてAlめっき層120、130を除去する位置にレーザーを照射して、Alめっき層の非形成領域125、135を形成してもよい。レーザーによるAlめっき層120、130の除去は、Alめっき層120、130を除去する領域の位置制御が容易であり、かつ、安価に実施できる。あるいは、Alめっき層120、130を腐食させて除去し、非形成領域125、135を形成してもよい。また、機械加工等の手段によりAlめっき層120、130を切削することにより、Alめっき層120、130を除去してもよい。
また、Alめっき層の非形成領域125、135は、上述のようにAlめっき層120、130を形成した後に、そのAlめっき層120、130の一部を除去することにより形成する以外にも、例えば母材にマスキング等を行い最初から非形成領域125、135となる領域にAlめっき層120、130を形成しないことによって設けてもよい。
<3.自動車部材>
本実施形態に係る鋼材100から自動車部材を製造することで、自動車部材の遅れ破壊の発生を抑制することができる。ここで、鋼材100に形成されているAlめっき層の非形成領域125、135は、耐食性を保持することを考慮して形成されているが、自動車部材となった際に防錆性能が特に要求される領域には、非形成領域125、135は形成されないことが望ましい。
例えば、図7に、自動車部材の一例であるセンターピラー200の模式図を示す。センターピラー200は、車両の車体上部側(アッパー側)から車体下部側(ロア側)に延設される部材である。このようなセンターピラー200において、部分Aで示すアッパー側は、成形中には圧縮応力が発生し、離型後には引張応力が残留する部分であり、遅れ破壊が発生する可能性が他の部分と比較して高い。また、アッパー側の部分では、高い防錆性は要求されていない。このため、成形前のAlめっき鋼板においてアッパー側の部分となる領域にAlめっき層の非形成領域が形成されるのが望ましい。なお、本発明においては、「アッパー側」とは、地面から自動車の最も高い位置までの距離をLとしたときの地面から0.35L以上の位置を意味する。
一方、部分Bで示すロア側は、自動車に組み立てられたときに水等がかかりやすい部分であり、高い防錆性が要求される。したがって、成形前のAlめっき鋼板においてロア側の部分となる領域にAlめっき層の非形成領域を形成しないことが望ましい。
このように、鋼材100から自動車部材を製造する際には、その部材へ求められる性能や使用環境を考慮して、成形前のAlめっき鋼板にAlめっき層の非形成領域を形成してもよい。なお、本実施形態に係る自動車部材としては、センターピラー以外に、Aピラーロア、ルーフレール、ルーフクロス等がある。
本発明の自動車部材の製造方法は、鋼材100を加熱してプレス加工により所定の形状に成形する工程を有する。当該工程において鋼材100は、例えば加熱炉にて約900℃に加熱される。そして、加熱により軟質化された状態で、鋼材100をプレス装置にてプレス加工して成形するとともに、金型との接触に伴う冷却効果により焼入れを行う。こうして、自動車部材が製造される。このとき、上記のように非形成領域125、135は車体上部側とされることが好ましい。
<4.Alめっき層について>
本発明の実施形態によれば、上記鋼材の母材の表面にAlめっき層が形成され、例えば、母材が鋼板の場合には当該鋼板の少なくとも片面すなわち当該鋼板の片面又は両面にAlめっき層が形成される。Alめっき層は、母材との界面に位置するFe及びAlを含有する界面層と、当該界面層の上に位置する主層とを備え、Alめっき層全体として下記の平均組成を有する。以下の説明において、%は質量%を意味する。また、「~」の前後に数値が記載されている場合、前の数値以上、後の数値以下であることを意味する。なお、以下では、本実施形態のAlめっき鋼板、Alめっき層を、「めっき鋼材」、「めっき層」と称する場合もある。
(1)組成
[残部:Al及び1.00%以下の不純物]
Alめっき層における以下に説明する元素を除く残部は、Al及び1.00%以下の不純物である。Alは、ホットスタンプ成形における加熱の際にスケール形成を抑制すると共に、ホットスタンプ形成後の塗装後耐食性を確保するために必須な元素である。不純物としては、Alめっき層の形成過程において不可避的に混入する元素であって、本発明の鋼材が上記本発明の効果を奏し得る範囲で含有が許容される元素を例示することができる。
[Zn:0~30.00%]
Znは、防錆性を向上させるために有効であるが、過剰な添加は液体金属脆化(LME:Liquid Metal Embrittlement)の発生を招くため、その添加量の上限を30.00%とする。
[Mg:0~5.00%]
Mgは、めっき層の耐食性を向上させ、塗膜膨れ等を改善するのに有効な元素である。一方、Mg含有量が高すぎると、過度な犠牲防食作用により、塗膜膨れ及び流れ錆の発生が急激に大きくなる傾向がある。したがって、Mg含有量は5.00%以下とし、好ましくは3.00%以下である。
[Si:0.05~15.00%]
Siは、めっき層の大部分を占めるAlが過剰にFeと合金化することを抑制するために必要な元素である。合金化抑制に必要な濃度は0.05%であり、このましくは5%以上である。Si濃度が15.00%になると浴温が必要以上に高くなり製造性が悪くなるので、その上限は15.00%とする。
[Ca:0~3.00%]
Caは、任意添加元素であるが、添加されることでめっき浴表面のドロス形成を抑制する効果を持つ。過剰に添加するとこちらもかえって製造性を悪くするため、その上限は3.00%が好ましい。
[Fe:0~30.00%]
めっき鋼材を製造する工程にて、母材からのFeがめっき層中に拡散するため、当該めっき層には必然的にFeが含有される。通常、めっき層中に含まれるFeは、30.00%以下である。なお、Feはめっき層中のAlと結合して、母材との界面に主としてFe及びAlを含有する金属間化合物を構成する。
めっき層の基本成分組成は上記のとおりである。さらに、めっき層は、任意選択で、Sb:0~0.50%、Pb:0~0.50%、Cu:0~1.00%、Sn:0~1.00%、Ti:0~1.00%、Sr:0~0.50%、Cr:0~1.00%、Ni:0~1.00%、及びMn:0~1.00%のうち1種又は2種以上を含有してもよい。特に限定されないが、めっき層を構成する上記基本成分の作用及び機能を十分に発揮させる観点から、これらの任意添加元素の合計含有量は5.00%以下とすることが好ましく、2.00%以下とすることがより好ましい。以下、これらの任意選択元素について詳しく説明する。
[Sb:0~0.50%、Pb:0~0.50%、Cu:0~1.00%、Sn:0~1.00%、Ti:0~1.00%]
Sb、Pb、Cu、Sn及びTiは、主層において存在するMg-Zn含有相中に含まれ得るが、所定の含有量の範囲内であれば、ホットスタンプ成形体としての性能に悪影響は及ぼさない。しかしながら、各元素の含有量が過剰な場合には、ホットスタンプにおける加熱の際に、これらの元素の酸化物が析出し、ホットスタンプ成形体の表面性状を悪化させ、りん酸塩化成処理が不良となって塗装後耐食性が悪化する。さらに、Pb及びSnの含有量が過剰になると、耐LME性が低下する傾向がある。したがって、Sb及びPbの含有量は0.50%以下、好ましくは0.20%以下であり、Cu、Sn及びTiの含有量は1.00%以下、好ましくは0.80%以下、より好ましくは0.50%以下である。一方で、各元素の含有量は0.01%以上であってもよい。
[Sr:0~0.50%]
Srは、めっき層の製造時にめっき浴中に含めることで当該めっき浴上に形成されるトップドロスの生成を抑制することができる。また、Srは、ホットスタンプの加熱時に大気酸化を抑制する傾向があるため、ホットスタンプ後の成形体における色変化を抑制することができる。これらの効果は少量でも発揮されるため、Sr含有量は0.01%以上であってもよい。一方、Sr含有量が過剰な場合には、塗膜膨れ及び流れ錆の発生が大きくなり、耐食性が悪化する傾向がある。したがって、Sr含有量は0.50%以下とし、好ましくは0.30%以下、より好ましくは0.10%以下である。
[Cr:0~1.00%、Ni:0~1.00%、Mn:0~1.00%]
Cr、Ni及びMnは、めっき層と母材との界面付近に濃化し、めっき層表面のスパングルを消失させるなどの効果を有する。このような効果を得るためには、Cr、Ni及びMnの含有量はそれぞれ0.01%以上とすることが好ましい。一方で、これらの元素は界面層に含まれるか又は主層に存在するFe-Al含有相中に含まれ得る。しかしながら、これらの元素の含有量が過剰な場合には、塗膜膨れ及び流れ錆の発生が大きくなり、耐食性が悪化する傾向がある。したがって、Cr、Ni及びMnの含有量はそれぞれ1.00%以下とし、好ましくは0.50%以下、より好ましくは0.10%以下である。
めっき層の化学組成は、母材の腐食を抑制するインヒビターを加えた酸溶液にめっき層を溶解し、得られた溶液をICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分光法によって測定することにより決定される。この場合、測定される化学組成は、主層と界面層の合計の平均組成である。
めっき層の厚さは、例えば3~50μmであってよい。また、母材が鋼板の場合には、めっき層は、当該鋼板の両面に設けられてもよく又は片面のみに設けられてもよい。めっき層の付着量は、特に限定されないが、例えば、片面当たり10~170g/mであってよい。本発明において、めっき層の付着量は、地鉄の腐食を抑制するインヒビターを加えた酸溶液にめっき層を溶解し、酸洗前後の重量変化から決定される。
(2)めっき層の形成方法
次に、めっき層の形成方法について説明する。めっき層は、母材の少なくとも片面、好ましくは両面に、以下のように形成される。
まず、母材をN-H混合ガス雰囲気中で所定の温度(例えば750~850℃)及び時間で加熱還元処理する。その後、窒素雰囲気等の不活性雰囲気下でめっき浴温付近まで冷却する。次いで、母材を所定の化学組成を有するめっき浴に0.1~60秒間浸漬した後、これを引き上げ、ガスワイピング法により直ちにNガス又は空気を吹き付けることでめっき層の付着量を所定の範囲内に調整する。
めっき層の付着量は、片面当たり10~170g/mとすることが好ましい。本工程では、めっき付着の補助として、Niプレめっき、Snプレめっき等のプレめっきを施すことも可能である。しかしながら、これらのプレめっきは、合金化反応に変化を及ぼすため、プレめっきの付着量は、片面当たり2.0g/m以下とすることが好ましい。
<5.まとめ>
以上、本発明の一実施形態に係る鋼材とこれを用いた自動車部材の製造方法について説明した。本実施形態によれば、母材と、母材の両表面に形成されたAlめっき層とを備える鋼材の第1の表面及び第2の表面に、少なくとも端部以外の領域を含むAlめっき層の非形成領域が1または複数存在する。これにより、耐食性を保持した状態で、母材に侵入した水素を効率よく短時間で放出することが可能となる。したがって、本実施形態に係る鋼材の遅れ破壊への耐性を高めることができ、自動車部材に用いられるような鋼材の高強度薄肉化に貢献することができる。
以下の3つの試料について、耐食性及び耐水素侵入性を検証するための試験を実施した。
[試料]
試料として、母材の両表面がAlめっき層によって被覆されたAlめっき鋼板を用いた。比較例1の試料は、Alめっき鋼板をそのまま用い、Alめっき層が除去されていないものとした。比較例2の試料は、各試験の試料中央に直径8mmの円形のAlめっき層の非形成領域を設けたものとした。実施例の試料は、各試験の試料中央に直径6mmの円形のAlめっき層の非形成領域を設けたものとした。すなわち、実施例の試料では、Alめっき層の非形成領域内の任意の点から3mm離れた位置にはAlめっき層が存在していた。
[耐食性]
ホットスタンプ成形体の耐食性の評価は、次のようにして行った。まず、ホットスタンプ成形体の試料50mm×100mm×1.6mmに対し、りん酸亜鉛処理(SD5350システム:日本ペイント・インダストリアルコーディング社製規格)を実施した。次いで、電着塗装(PN110パワーニクスグレー-:日本ペイント・インダストリアルコーディング社製規格)を膜厚20μmで実施して、150℃で20分焼き付けを行った。そして、地鉄まで達するクロスカット傷(40×√2mm、2本)を入れた塗装成形体を、JASO(M609-91)に従った複合サイクル腐食試験に供して、150サイクル経過後のクロスカット周囲8箇所の最大膨れ幅を測定した。得られた測定値の平均値を求め、次のように評点付けした。A及びBの評価を合格とした。
A:クロスカット傷からの塗膜膨れ幅が1mm以下
B:クロスカット傷からの塗膜膨れ幅が1mm超、2mm以下
C:クロスカット傷からの塗膜膨れ幅が2mm超、4mm以下
D:赤錆発生
[耐水素侵入性]
ホットスタンプ成形体の耐水素侵入性は、次のようにして行った。まず、200mm×100mm×1.6mmのホットスタンプ成形体の試料を液体窒素中に保管し、昇温脱離法によりホットスタンプ成形体に侵入した水素の濃度を求めた。具体的には、ガスクロマトグラフィを備えた加熱炉中で試料を加熱し、250℃までに試料から放出された水素量を測定した。測定した水素量を試料の質量で除することにより水素侵入量を求めた。この際、Alめっき層が除去されていない比較例1の水素量を1.0として、これに対する比を比較例2及び実施例について算出し、水素量を評価した。
Figure 0007436794000001
表1に、評価結果を示す。水素量評価に関しては、表1より、Alめっき層の非形成領域が形成されている比較例2及び実施例では、Alめっき層が除去されていない比較例1よりも試料中の水素量が減少しており、試料から水素が放出されたことがわかる。しかし、耐食性に関しては、比較例2ではクロスカット傷からの塗膜膨れ幅が2mmを超えたり赤錆が発生したりした。これに対して、実施例では、クロスカット傷からの塗膜膨れ幅も2mm以下に抑えることができた。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 素材
100、100A~100D 鋼材
101 第1の表面
102 第2の表面
103 (鋼材の)端面
110 母材
111 (母材の)端面
120、130 Alめっき層
125、135 非形成領域
200 センターピラー

Claims (5)

  1. 母材と、前記母材の両表面に形成されたAlめっき層とを備える鋼材を素材とする、自動車部材の製造方法であって、
    前記鋼材は、
    前記鋼材の第1の表面及び第2の表面には、少なくとも端部以外の領域を含む前記Alめっき層の非形成領域が1または複数あり、
    前記非形成領域内部の任意の点から前記Alめっき層までの最短距離は3mm以下であり、
    前記Alめっき層は、質量%で、
    Si:0.05~15.00%、
    Zn:0~30.00%、
    Mg:0~5.00%、
    Fe:0~30.00%、
    Ca:0~3.00%、
    Sb:0~0.50%、
    Pb:0~0.50%、
    Cu:0~1.00%、
    Sn:0~1.00%、
    Ti:0~1.00%、
    Sr:0~0.50%、
    Cr:0~1.00%、
    Ni:0~1.00%、及び、
    Mn:0~1.00%、
    を含有し、残部がAl及び1.00%以下の不純物からなり、
    前記鋼材を加熱炉により加熱してプレス加工により所定の形状に成形して、少なくとも一部に、前記Alめっき層の非形成領域を有する自動車部材を製造する、自動車部材の製造方法。
  2. 前記鋼材の端部には、前記Alめっき層が存在する、請求項1に記載の自動車部材の製造方法。
  3. 前記鋼材の少なくとも1つの前記非形成領域は、平面視して前記鋼材の端部を含む、請求項1に記載の自動車部材の製造方法。
  4. 前記非形成領域は、前記鋼材において車体上部側の部分となる領域にある、請求項1~3のいずれか1項に記載の自動車部材の製造方法。
  5. 母材と、前記母材の両表面に形成されたAlめっき層とを備える鋼材を素材とする自動車部材であって、
    前記鋼材は、
    前記鋼材の第1の表面及び第2の表面には、少なくとも端部以外の領域を含む前記Alめっき層の非形成領域が1または複数あり、
    前記非形成領域内部の任意の点から前記Alめっき層までの最短距離は3mm以下であり、
    前記Alめっき層は、質量%で、
    Si:0.05~15.00%、
    Zn:0~30.00%、
    Mg:0~5.00%、
    Fe:0~30.00%、
    Ca:0~3.00%、
    Sb:0~0.50%、
    Pb:0~0.50%、
    Cu:0~1.00%、
    Sn:0~1.00%、
    Ti:0~1.00%、
    Sr:0~0.50%、
    Cr:0~1.00%、
    Ni:0~1.00%、及び、
    Mn:0~1.00%、
    を含有し、残部がAl及び1.00%以下の不純物からなり、
    前記自動車部材は、少なくとも一部に、前記Alめっき層の非形成領域を有する、自動車部材。
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