JP7436306B2 - 医療用デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、医療用デバイスに関する。
特許文献1には、冠動脈バイパス術のような開胸術で用いられる医療用デバイスが開示されている。この医療用デバイスは、アーム機構と、アーム機構を開創器に装着するための取付部とを備える。
アーム機構は、屈曲可能なアーム本体と、アーム本体の内孔に挿通されてアーム本体の一端部を他端部側に引っ張ることによりアーム本体を所定の屈曲形状に保持するためのワイヤと、ワイヤに設けられたねじ部材と、ねじ部材を軸線方向に移動させるための操作部材とを備える。操作部材は、ねじ部材に螺合するナット部と、医療従事者が操作するためのハンドル部とを有する。このようなアーム機構では、ハンドル部を回転操作することによりねじ部材が軸線方向に移動するため、ワイヤに張力を作用させたり、ワイヤに作用している張力を除去したりすることができる。特許文献1において、ナット部は、ハンドル部に対して一体的に設けられている。換言すれば、操作部材は、一体成形品である。
米国特許第7201716号明細書
上述した従来技術では、操作部材は一体成形品である。つまり、ハンドル部は、ナット部から取り外すことができない。そのため、医療用デバイスを開創器に装着するとともに、アーム本体を所定の屈曲状態に保持した(ナット部をねじ部材に螺合させた)状態で、手術中に医療従事者(術者又は補助者等)の手がハンドル部に当たることがある。また、複数本のアーム本体を使用した場合に、隣り合うアーム本体にハンドル部が干渉することがある。一方で、医療従事者の手とハンドル部との干渉を避けるためにハンドル部を小さくすると、ナット部をねじ部材に対して円滑に回転させることができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、アーム本体を所定の屈曲形状に保持することができるとともに、手術中に医療従事者の手や隣り合うアーム本体がハンドル部材に当たることを回避することができる医療用デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、アーム機構と前記アーム機構を開創器に取り付けるための取付部とを備え、前記アーム機構は、屈曲可能な筒状のアーム本体と、前記アーム本体の内孔に挿通されて前記アーム本体の一端部を他端部側に引っ張ることにより前記アーム本体を所定の屈曲形状に保持するためのワイヤと、前記ワイヤに設けられたねじ部材と、前記ねじ部材の回転を規制した状態で前記ねじ部材を軸線方向に移動可能に支持する支持部と、前記ねじ部材を軸線方向に移動させるための操作部材と、を有した医療用デバイスであって、前記操作部材は、前記ねじ部材に螺合するナット部材と、前記ナット部材に着脱可能なハンドル部材と、を有し、前記ナット部材及び前記ハンドル部材は、前記ハンドル部材が前記ナット部材に装着された装着状態で前記ハンドル部材の回転操作によって前記ナット部材を前記ねじ部材に対して回転させるとともに前記ねじ部材を前記支持部に対して軸線方向に移動させることができるように形成されている、医療用デバイスである。
本発明によれば、操作部材は、ねじ部材に螺合するナット部材と、ナット部材に着脱可能なハンドル部材とを有している。そのため、医療用デバイスを開創器に装着するとともにアーム本体を所定の屈曲形状に保持した(ナット部材をねじ部材に螺合させた)状態で、ハンドル部材をナット部材から取り外すことができる。これにより、アーム本体を所定の屈曲形状に保持することができるとともに手術中に医療従事者の手や隣り合うアーム本体がハンドル部材に当たることを回避することができる。
また、ナット部材及びハンドル部材は、ハンドル部材がナット部材に装着された装着状態でハンドル部材の回転操作によってナット部材をねじ部材に対して回転させるとともに、ねじ部材を支持部に対して軸線方向に移動させることができるように形成されている。そのため、ナット部材に装着されたハンドル部材を回転操作することにより、ワイヤに張力を作用させたりワイヤに作用している張力を除去したりすることができる。
本発明の一実施形態に係る医療用デバイスを開創器に取り付けた状態を示す説明図である。 図1の医療用デバイスの斜視図である。 図2の医療用デバイスの一部省略分解斜視図である。 図2の医療用デバイスの一部省略縦断面図である。 図5Aは、図4のVA-VA線に沿った横断面図であり、図5Bは、図4のVB-VB線に沿った横断面図である。 図4の医療用デバイスの第1動作説明図である。 図4の医療用デバイスの第2動作説明図である。 図4の医療用デバイスの第3動作説明図である。 図1の医療用デバイスにおいて、ハンドル部材をナット部材から取り外した状態を示す説明図である。 第1変形例に係る操作部材を備えた医療用デバイスにおいて、ハンドル部材をナット部材から取り外した状態を示す一部省略斜視図である。 図10に示す医療用デバイスの横断面図である。 第2変形例に係る操作部材を備えた医療用デバイスにおいて、ハンドル部材をナット部材から取り外した状態を示す一部省略斜視図である。 図12に示す医療用デバイスの横断面図である。 第3変形例に係る操作部材を備えた医療用デバイスの一部省略斜視図である。 図14の医療用デバイスにおいて、ハンドル部材をナット部材から取り外した状態を示す斜視図である。 図14の医療用デバイスの横断面図である。 第4変形例に係る操作部材を備えた医療用デバイスの一部省略斜視図である。 図17の医療用デバイスにおいて、ハンドル部材をナット部材から取り外した状態を示す斜視図である。 図17の医療用デバイスの一部省略縦断面図である。 図19のXX-XX線に沿った縦断面図である。 図19のXXI-XXI線に沿った横断面図である。 図19の医療用デバイスの第1動作説明図である。 図19の医療用デバイスの第2動作説明図である。
以下、本発明に係る医療用デバイスについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る医療用デバイス10について説明する。図1に示すように、医療用デバイス10は、切開部を開創する開創器300に装着して使用されるものである。具体的に、医療用デバイス10は、開胸術(例えば、冠動脈バイパス術)の際に、開創器300であるリトラクタ302のラック部304に装着されるものである。ただし、医療用デバイス10は、リトラクタ302を形成する2つの支持アーム306のいずれかに装着されてもよい。なお、支持アーム306には、胸骨を引っ掛けるためのブレード308が着脱可能である。
図1及び図2に示すように、医療用デバイス10は、一方向に延在したアーム機構12と、アーム機構12を開創器300に取り付けるための取付部14とを備える。アーム機構12は、アーム本体16、接続部18、ワイヤ20、ねじ部材22、支持部24及び操作部材26を有する。
図2において、アーム本体16は、屈曲可能且つ筒状に形成されている。アーム本体16の一端部(先端部)には、接続部18が設けられている。アーム本体16の他端部(基端部)には、支持部24が設けられている。アーム本体16は、複数のリング部28が軸線方向に一列に連なって形成される。複数のリング部28は、リング部28の一端部(先端部)がリング部28の他端部(基端部)に挿入されることによって互いに連結されている。複数のリング部28は、傾動可能な状態で互いに連結されている。
接続部18は、医療器具310(アタッチメント)を接続するためのものである。医療器具310としては、例えば、心臓等の臓器の組織を動かないように固定するためのスタビライザ312が用いられる。ただし、医療器具310は、スタビライザ312に限定されず、心臓等の臓器を所定の姿勢に保持するためのポジショナー、臓器を圧排するための鈎等であってもよい。また、接続部18と医療器具310は取り外しができない一体成形品であってもよい。
ワイヤ20は、アーム本体16の内孔に挿通されてアーム本体16の一端部(先端部)を他端部(基端部)側に引っ張るためのものである。ワイヤ20の一端部は、アーム本体16の一端部又は接続部18に固定されている。
図3及び図4に示すように、ねじ部材22は、ワイヤ20の他端部に設けられている。図4において、ねじ部材22には、ねじ部材22の一端面(矢印X1方向の端面)に開口する第1内孔30と、ねじ部材22の他端面(矢印X2方向の端面)に開口する第2内孔32とが形成されている。第1内孔30と第2内孔32とは、ねじ部材22の軸線上に同軸に設けられるとともに互いに連通している。第1内孔30には、ワイヤ20が挿通されている。第2内孔32の直径は、第1内孔30の直径よりも大きい。つまり、ねじ部材22には、第1内孔30と第2内孔32との境界部に段差面34が形成されている。第2内孔32には、円筒状のワイヤ固定部材36が配設されている。
ワイヤ固定部材36の一端面(矢印X1方向の面)は、段差面34に当接している。ワイヤ固定部材36の内孔には、ワイヤ20の他端部が挿入されている。ワイヤ固定部材36の内周面は、例えば、接着剤や溶接等によってワイヤ20の他端部に固定されている。第2内孔32の内周面のうち第1内孔30とは反対側の端部には、雌ねじ部38が形成されている。雌ねじ部38には、ワイヤ固定部材36及びねじ部材22が第2内孔32から抜け出ることを防止するための抜け止め部材40の雄ねじ部42が螺合している。
抜け止め部材40は、ワイヤ固定部材36の他端面(矢印X2方向の端面)に接触している。なお、抜け止め部材40は、ワイヤ固定部材36の他端面から離間してもよい。なお、ワイヤ20の他端部は、第2内孔32の内周面に直接的に接着剤や溶接等で固定されてもよい。この場合、ワイヤ固定部材36を省略することができる。
図3及び図5Aに示すように、ねじ部材22の外周面の一端側(矢印X1方向に位置する部位)には、2つの第1平坦面44と2つの第1湾曲面46とが形成されている。各第1平坦面44は、ねじ部材22の軸線方向に沿って延在している。2つの第1平坦面44は、ねじ部材22の軸線を挟むように位置するとともに互いに平行に延在している。2つの第1湾曲面46は、ねじ部材22の軸線を挟むように位置している。各第1湾曲面46は、横断面(ねじ部材22の軸線方向と直交する方向の断面)が円弧状に形成されている。各第1湾曲面46は、2つの第1平坦面44を互いに連結する。
図3に示すように、ねじ部材22の外周面のうち第1平坦面44以外の部分の全体には、雄ねじ部48が形成されている。ただし、雄ねじ部48は、各第1湾曲面46に形成されていなくてもよい。
図4において、支持部24は、ねじ部材22の回転を規制した状態でねじ部材22を軸線方向に移動可能に支持する。支持部24は、支持本体50と、支持本体50に設けられた当接部52とを有する。支持本体50には、連結孔54、連通孔56、規制孔58及び配置孔60が形成されている。連結孔54は、支持本体50の一端面に開口している。連結孔54には、アーム本体16の他端部が連結(嵌入)される(図2参照)。連通孔56は、連結孔54と規制孔58とを連通する。連通孔56には、ワイヤ20が挿通している。
規制孔58は、支持本体50の延在方向に沿って延在している。規制孔58には、ねじ部材22の一端側(2つの第1平坦面44が形成されている部分)が配置されている。図5Aにおいて、規制孔58の内周面は、ねじ部材22の一端側の外周面に対応した形状に形成されている。すなわち、規制孔58の内周面には、2つの第2平坦面62と2つの第2湾曲面64が形成されている。第2平坦面62は、第1平坦面44に対向している。第2湾曲面64は、第1湾曲面46に対向している。
図4に示すように、配置孔60は、規制孔58から支持本体50の他端面まで延びている。配置孔60は、円形状に形成されている(図5B参照)。配置孔60には、当接部52が配置されている。当接部52は、円筒状に形成されている。当接部52の内孔66には、ねじ部材22が挿通している。
図3及び図4に示すように、操作部材26は、ナット部材68と、ナット部材68に着脱可能なハンドル部材70とを有する。ナット部材68は、ナット本体72と、ナット本体72の外周面に設けられたゴム製の滑り止め部74とを含む。
図4において、ナット本体72の内周面には、ねじ部材22の雄ねじ部48に螺合する雌ねじ部76が形成されている。滑り止め部74は、ハンドル部材70がナット部材68に装着された装着状態でナット部材68とハンドル部材70との相対回転を抑制する相対回転抑制部78として機能する。滑り止め部74は、円筒状に形成されるとともにナット本体72の外周面の全体に固着されている。
図3及び図4において、ハンドル部材70は、筒部80と、筒部80に設けられたハンドル本体82とを含む。筒部80は、筒本体84と、筒本体84の一端部に設けられた装着部86とを有する。筒本体84の他端部には、ハンドル本体82が設けられている。筒本体84は、円筒状に形成されて全長に亘って一定内径及び一定外径を有している。図4に示すように、装着部86の内径は、筒本体84の内径よりも大きい。すなわち、筒部80の内周面には、装着部86と筒本体84との境界部に段差部88が設けられている。
装着部86の長さ(筒部80の軸線方向に沿った長さ)は、滑り止め部74の軸線方向の長さと同一である。ただし、装着部86の長さは、適宜設定可能である。装着部86の内径は、装着部86の内孔にナット部材68を挿入可能であり、且つ装着部86をナット部材68に装着した際に、装着部86の内周面が滑り止め部74の外周面に接触する大きさに設定される。
図3に示すように、ハンドル本体82は、人手によって回転操作し易い大きさ及び形状に形成されている。ハンドル本体82は、筒部80とは反対側に向かって(矢印X2方向に向かって)拡径している。また、ハンドル本体82の外周面には、複数の凹部90が周方向に等間隔に設けられている。これにより、ハンドル本体82を回転操作する際に、滑り止め効果が得られる。
図2において、取付部14は、支持本体50に横方向に回転可能である。換言すれば、取付部14は、支持本体50の延在方向に対して交差する方向に延びた回転軸の周りに回転できるように支持本体50に設けられている。取付部14は、ハンドル本体82の回転操作に伴うアーム本体16の保持と同時に固定される。取付部14は、リトラクタ302のラック部304又は支持アーム306等に取り付けることができるクランプである(図1参照)。取付部14の構成は、適宜変更可能である。
次に、医療用デバイス10の使用方法について説明する。まず、図1に示すように、医療従事者(ユーザ)は、患者(不図示)にセットされたリトラクタ302のラック部304(又は支持アーム306)に医療用デバイス10の取付部14を取り付ける。そして、医療従事者は、医療器具310が患者の臓器(例えば、心臓)の所定位置に位置するようにアーム本体16を屈曲させる。
その後、図6に示すように、医療従事者は、ハンドル部材70をナット部材68に装着する。これにより、装着部86の内周面は、滑り止め部74の外周面に接触する。そして、医療従事者は、ハンドル部材70(ハンドル本体82)を回転操作(矢印R方向に回転操作)する。そうすると、ナット部材68は、ハンドル部材70と一緒にねじ部材22に対して回転するとともに当接部52側(矢印X1方向)に移動する。
続いて、図7に示すように、ナット部材68が当接部52に当接した状態でハンドル部材70を回転操作(矢印R方向に回転操作)すると、ねじ部材22が支持部24に対して矢印X2方向に移動する。これにより、ワイヤ20は、矢印X2方向に引っ張られる。換言すれば、ワイヤ20には、矢印X2方向の張力が作用する。つまり、ワイヤ20によってアーム本体16の一端部が他端部側に引っ張られる。従って、アーム本体16が所定の屈曲形状に保持される(図1参照)。
その後、図8及び図9に示すように、医療従事者は、ハンドル部材70を支持部24とは反対側(矢印X2方向)に引っ張ることにより、ハンドル部材70をナット部材68から離脱させる。この際、ナット部材68が当接部52に当接した状態でねじ部材22に螺合しているため、ワイヤ20には張力が作用し続ける。つまり、アーム本体16は、所定の屈曲形状の保持が維持される。これにより、手術中に医療従事者の手がハンドル部材70に当たることが回避される。
手術中にアーム本体16の屈曲度合い等を変えたい場合、医療従事者は、ハンドル部材70をナット部材68に装着し、ハンドル部材70を回転操作(矢印R方向とは反対方向に回転操作)する。そうすると、ねじ部材22が支持部24に対して矢印X1方向に移動してワイヤ20に作用していた張力が除去されるため、アーム本体16の屈曲形状の保持が解除される。これにより、医療従事者は、アーム本体16の湾曲形状を容易に変えることができる。
本実施形態に係る医療用デバイス10は、以下の効果を奏する。
操作部材26は、ねじ部材22に螺合するナット部材68と、ナット部材68に着脱可能なハンドル部材70とを有している。そのため、医療用デバイス10を開創器300に装着するとともにアーム本体16を所定の屈曲形状に保持した(ナット部材68をねじ部材22に螺合させた)状態で、ハンドル部材70をナット部材68から取り外すことができる。これにより、アーム本体16を所定の屈曲形状に保持することができるとともに手術中に医療従事者の手や隣り合うアーム本体16がハンドル部材70に当たることを回避することができる。
また、ナット部材68及びハンドル部材70は、ハンドル部材70がナット部材68に装着された装着状態でハンドル部材70の回転操作によってナット部材68をねじ部材22に対して回転させるとともにねじ部材22を支持部24に対して軸線方向に移動させることができるように形成されている。そのため、ナット部材68に装着されたハンドル部材70を回転操作することにより、ワイヤ20に張力を作用させたりワイヤ20に作用している張力を除去したりすることができる。
ナット部材68は、装着状態でハンドル部材70とナット部材68との相対回転を抑制する相対回転抑制部78を有する。
このような構成によれば、相対回転抑制部78により、ハンドル部材70の回転操作によってナット部材68をねじ部材22に対して効率的に回転させることができる。
相対回転抑制部78は、ゴム製の滑り止め部74を有する。
このような構成によれば、滑り止め部74によってハンドル部材70とナット部材68との相対回転を効果的に抑えることができる。
ハンドル部材70は、ナット部材68に嵌合可能な筒状の装着部86を備え、ナット部材68は、ねじ部材22に螺合するナット本体72と、ナット本体72の外周面に設けられた滑り止め部74と、を有する。装着部86の内周面は、装着状態で滑り止め部74の外周面に接触する。
このような構成によれば、操作部材26の構成を簡素化することができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係る操作部材26aについて説明する。なお、本変形例に係る操作部材26aにおいて、上述した操作部材26と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。後述する第2~第4変形例に係る操作部材26b~26dについても同様である。
図10及び図11に示すように、操作部材26aは、ナット部材68aと、ナット部材68aに着脱可能なハンドル部材70aとを有する。ナット部材68aは、ねじ部材22に螺合するナット本体72aを含む。ナット本体72aの外周面には、第1係合部92が設けられている。第1係合部92は、セレーションであって、複数の第1凸部92aと複数の第1溝部92bとを含む。第1凸部92a及び第1溝部92bのそれぞれは、ナット本体72aの軸線方向の全長に亘って延在している。第1凸部92aと第1溝部92bとは、ナット本体72aの周方向に交互に全周に亘って設けられている。
ハンドル部材70aは、筒部80aと、ハンドル本体82とを含む。筒部80aは、筒本体84と、筒本体84の一端部に設けられた装着部86aとを有する。装着部86aには、ハンドル部材70aがナット部材68aに装着された装着状態で第1係合部92に係合する第2係合部94を有する。
第2係合部94は、セレーションであって、複数の第2凸部94aと複数の第2溝部94bとを含む。第2凸部94a及び第2溝部94bのそれぞれは、装着部86aの全長に亘って延在している。第2凸部94aと第2溝部94bとは、装着部86aの周方向に交互に全周に亘って設けられている。第1係合部92及び第2係合部94は、ナット部材68aとハンドル部材70aとの相対回転を抑制(制限)する相対回転抑制部78aを形成する。なお、第1係合部92及び第2係合部94のそれぞれは、スプラインであってもよい。
このような操作部材26aでは、装着状態で、第1凸部92aが第2溝部94bに挿入されるとともに第2凸部94aが第1溝部92bに挿入される。そのため、ハンドル部材70aを回転操作すると、ナット部材68aがハンドル部材70aとともにねじ部材22に対して回転する。
本変形例に係る操作部材26aにおいて、ナット部材68aは、ねじ部材22に螺合するナット本体72aと、ナット本体72aの外周面に設けられた第1係合部92と、を有する。ハンドル部材70aは、ナット部材68aに嵌合可能な筒状の装着部86aと、装着部86aの内周面に設けられて装着状態で第1係合部92に係合する第2係合部94と、を有する。相対回転抑制部78aは、第1係合部92と第2係合部94とを含み、第1係合部92及び第2係合部94のそれぞれは、セレーション又はスプラインである。
このような構成によれば、ナット部材68aとハンドル部材70aとの装着状態で第2係合部94を第1係合部92に係合させることにより、ナット部材68aとハンドル部材70aとの相対回転を効果的に抑制することができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係る操作部材26bについて説明する。図12及び図13に示すように、操作部材26bは、ねじ部材22に螺合するナット部材68bと、ナット部材68bに着脱可能なハンドル部材70bとを備える。ナット部材68bは、ねじ部材22に螺合するナット本体72bと、ナット本体72bの外周面に形成された少なくとも複数(例えば、4つ)の溝部100とを有する。
各溝部100は、ナット部材68bの軸線方向の全長に亘って延在している。複数の溝部100は、ナット部材68bの周方向に等間隔に配置されている。ナット部材68bの周方向に隣り合う溝部100の間には、凸部102が設けられている。各溝部100の底面には、磁石部104が埋設されている。磁石部104は、溝部100の延在方向の中央部に位置している。磁石部104の数、位置、大きさ、形状及び構成材料(磁石の種類)は、適宜変更可能である。
ハンドル部材70bは、筒部80bと、ハンドル本体82とを含む。筒部80bは、筒本体84と、筒本体84の一端部に設けられた装着部86bとを有する。装着部86bは、ハンドル部材70bがナット部材68bに装着された装着状態で、溝部100に挿入される複数(例えば、4つ)の挿入部106を含む。挿入部106は、筒本体84の一端面からハンドル本体82とは反対側(矢印X1方向)に延出している。
挿入部106の幅(筒本体84の周方向に沿った長さ)は、溝部100の幅と略同じである。挿入部106は、磁性材料により構成されており、磁石部104に対して吸着する。複数の溝部100(複数の凸部102)、複数の磁石部104、及び複数の挿入部106は、ナット部材68bとハンドル部材70bとの相対回転を抑制(制限)する相対回転抑制部78bを形成する。
このような操作部材26bでは、装着状態で、複数の挿入部106が複数の溝部100のそれぞれに挿入される。そして、ハンドル部材70bを回転操作すると、挿入部106が凸部102(溝部100の側面)に接触するため、ナット部材68bがハンドル部材70bとともにねじ部材22に対して回転する。なお、挿入部106が磁石部104に吸着されているため、ハンドル部材70bの回転操作の際に、挿入部106が溝部100から離脱することを抑えられる。
本変形例に係る操作部材26bにおいて、ナット部材68bは、ねじ部材22に螺合するナット本体72bと、ナット部材68bの軸線方向に沿って延在するようにナット本体72bの外周面に形成された溝部100と、を有する。ハンドル部材70bは、装着状態で溝部100に挿入される挿入部106を有し、相対回転抑制部78bは、溝部100及び挿入部106を含む。
このような構成によれば、装着状態でハンドル部材70bを回転操作した際に挿入部106を溝部100の側面(凸部102)に接触させることができる。よって、ナット部材68bとハンドル部材70bとの相対回転を効果的に抑制することができる。
相対回転抑制部78bは、溝部100の底面に設けられた磁石部104を含む。
このような構成によれば、ハンドル部材70bを回転操作する際に、挿入部106が溝部100から離脱することを磁石部104によって効果的に抑えることができる。
上述した操作部材26bにおいて、磁石部104は、溝部100の底面ではなく挿入部106の内面に設けられてもよい。この場合、ナット部材68bは、磁性体で構成される。また、磁石部104は、溝部100の底面と挿入部106の内面との両方に設けられてもよい。この場合、溝部100の底面に設けられた磁石部104と挿入部106の内面に設けられた磁石部104とは、互いに対向してもよいし、対向していなくてもよい。これら磁石部104が対向していない場合、ナット部材68b及び挿入部106のそれぞれは、磁性体で構成される。また、溝部100(凸部102)及び挿入部106の数、位置、大きさ及び形状は、適宜設定可能である。磁石部104の構成材料(磁性材料)は、適宜設定可能である。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係る操作部材26cについて説明する。図14及び図15に示すように、操作部材26cは、ナット部材68cと、ナット部材68cに着脱可能なハンドル部材70cとを備える。ナット部材68cは、ねじ部材22に螺合するナット本体72cと、ナット本体72cの外周面に形成された2つの挟持溝110とを有する。
各挟持溝110は、ナット部材68cの軸線方向に沿ってナット部材68cの全長に亘って延在している。各挟持溝110の溝底面には、平面110aが形成される。2つの平面110a(挟持溝110)は、ナット部材68cの周方向に180°位相がずれた位置に設けられている(図16参照)。2つの平面110aは、互いに平行である。各平面110aは、ナット部材68cの全長に亘って延在している。
ハンドル部材70cは、鉗子状に形成されている。ハンドル部材70cは、2つのレバー部材112を互いに交差させた状態で連結軸114(ピン)によって回動自在に連結して形成されている。2つのレバー部材112は、互いに同一に形成されている。レバー部材112は、挟持部116、中間部118及び操作本体120を備える。
挟持部116は、一方向に延在している。挟持部116には、ナット部材68cを挟持する際に平面110aに接触する平坦な挟持面116aが設けられている。挟持面116aの長さは、ナット部材68cの軸線方向に沿った平面110aの長さよりも長い。挟持面116aの幅は、ナット部材68cの平面110aの幅よりも狭い。
中間部118は、挟持部116と操作本体120とを繋ぐ。中間部118は、四角形状(長方形状)の板状部である。挟持部116は、中間部118の長手方向の一端部に設けられている。中間部118の中央には、連結軸114が設けられている。操作本体120は、中間部118の長手方向の他端部から挟持部116とは反対方向に延出した延出部122と、延出部122の延出端部に設けられた指掛け部124と、延出部122に設けられたラチェット部126とを有している。指掛け部124には、医療従事者の手指が掛けられる。
ハンドル部材70cにおいて、2つのラチェット部126は、互いに係合することにより、2つの挟持部116が互いに離間する方向の動作(開き動作)を制限する爪部128を含む。ラチェット部126は、2つの挟持面116aが互いに平行に位置するとともに2つの挟持面116aの間隔が2つの平面110aの間隔と略同一になった際に2つの爪部128が互いに係合するように形成されている(図14及び図16参照)。
このような操作部材26cでは、2つの爪部128の係合を解除するとともにナット部材68cを2つの挟持部116の間に位置させた状態で、指掛け部124を操作して2つの挟持部116を互いに近接する方向に閉じる。そうすると、2つの挟持面116aがナット部材68cの2つの平面110aのそれぞれに接触することにより、ナット部材68cがハンドル部材70cによって挟持される。そのため、ハンドル部材70cを回転操作すると、ナット部材68cがハンドル部材70cとともにねじ部材22に対して回転する。
ハンドル部材70cによってナット部材68cを挟持した状態(挟持状態)で、挟持面116aと平面110aとは互いに略平行になる。つまり、挟持状態で挟持面116aと平面110aとの接触面積を比較的広くすることができる。これにより、2つの挟持部116によってナット部材68cを効果的に挟持することができる。また、挟持状態で、2つのラチェット部126の爪部128が互いに係合するため、2つの挟持部116の開き動作が制限される。そのため、回転操作の際に、ハンドル部材70cがナット部材68cから離脱することを抑えることができる。
本変形例に係る操作部材26cにおいて、ナット部材68cは、ねじ部材22に螺合するナット本体72cを有し、ハンドル部材70cは、ナット本体72cの外面に接触して当該ナット本体72cを挟持可能な挟持部116を有する。
このような構成によれば、ナット部材68cに対してハンドル部材70cを容易に装着することができる。
ナット本体72cの外周面には、ナット本体72cの周方向に180°位相がずれた位置に互いに平行な平面110aが形成され、挟持部116は、平面110aを挟持可能に形成されている。
このような構成によれば、挟持部116によってナット本体72cを効果的に挟持することができる。さらに、挟持部116及び平面110aにセレーションが形成されてもよい。この場合、ハンドル部材70cの回転力をナット部材68cに効果的に伝達させることができる。
(第4変形例)
次に、第4変形例に係る操作部材26dについて説明する。図17~図19に示すように、操作部材26dは、ナット部材68dと、ナット部材68dに着脱可能なハンドル部材70dとを備える。図18及び図19において、ナット部材68dは、ねじ部材22に螺合するナット本体72dと、少なくとも1つ以上の係止部130と、少なくとも1つ以上の付勢部材132とを有する。
図18~図21に示すように、ナット本体72dの外周面には、2つの収容孔134と、2つの位置決め溝136とが形成されている。図21において、2つの収容孔134は、ナット本体72dの周方向に180°位相がずれた位置に設けられている。位置決め溝136は、収容孔134に対してナット本体72dの周方向に90°位相がずれた位置に設けられている。すなわち、2つの位置決め溝136は、ナット本体72dの周方向に180°位相がずれた位置に設けられている。各位置決め溝136は、ナット本体72dの全長に亘って延在している(図18及び図20参照)。
図19及び図21に示すように、各係止部130は、ナット本体72dの径方向に変位可能なように収容孔134に設けられている。係止部130は、ベース部130aと、ベース部130aからナット本体72dの径方向外方に突出した係止突起130bとを有する。ベース部130aの幅(ナット本体72dの周方向に沿った長さ)は、ナット本体72dの外周面に開口する収容孔134の開口部134aの幅(ナット本体72dの周方向に沿った長さ)よりも長い(図21参照)。係止突起130bは、収容孔134の開口部134aに挿入される。係止突起130bには、その突出端からナット本体72dの他端側に向かってナット本体72dの径方向内方に傾斜した傾斜面138が形成されている(図19参照)。
付勢部材132は、係止部130をナット本体72dの径方向外方に付勢するように収容孔134に設けられている。すなわち、付勢部材132は、ベース部130aよりもナット本体72dの径方向内方に位置している。付勢部材132は、例えば、ゴム等の弾性部材を用いることができる。ただし、付勢部材132は、板バネ、コイルバネ等のバネ部材等であってもよい。また、収容孔134は係止部130を内部に押し込めるよう、空洞であってもよい。この時、付勢部材132は板バネ等のバネ部材であることが望ましい。
図17~図19に示すように、ハンドル部材70dは、筒部80cと、ハンドル本体82と、離脱機構140とを有する。筒部80cは、筒本体84aと、筒本体84aの一端部に設けられた装着部86cとを含む。
図18~図21において、装着部86cには、2つの係止孔142と、2つの位置決め凸部144とが設けられている。各係止孔142は、ハンドル部材70dがナット部材68dに装着された装着状態で係止部130が挿入される。すなわち、係止部130は、装着状態で係止孔142に位置する係止位置と係止孔142から離脱する離脱位置とに変位可能なように収容孔134に設けられている。2つの係止孔142は、装着部86cの周方向に180°位相がずれて位置している。各係止孔142は、筒部80cの軸線方向に沿って長方形状に延在している。各係止孔142は、装着部86cの一端よりも他端側に位置している(図18及び図19参照)。換言すれば、各係止孔142の一端(矢印X1方向の端)は、装着部86cの一端よりも他端側に位置している。
図18及び図21において、各位置決め凸部144は、装着状態で位置決め溝136に挿入される。2つの位置決め凸部144は、係止孔142に対して装着部86cの周方向に90°位相がずれた位置に設けられている。つまり、2つの位置決め凸部144は、装着部86cの周方向に180°位相がずれて位置している。各位置決め凸部144は、筒部80cの軸線方向に沿って延在している。
図18~図21に示すように、離脱機構140は、係止部130を係止孔142から離脱させるためのものである。離脱機構140は、筒部80cの内孔に設けられた接触部146と、接触部146を筒部80cの軸線方向に移動させるための離脱操作部148とを有する。接触部146は、筒状に形成されている。接触部146の外周面は、筒部80cの内周面に接触又は近接している。接触部146には、接触部146の一端から他端に向かって延出した2つの切欠き部150が形成されている(図18及び図20参照)。切欠き部150には、筒部80cに対して接触部146を矢印X1方向に移動させた際に位置決め凸部144が挿入される。
図18及び図19において、離脱操作部148は、接触部146の他端部から接触部146の径方向外方に突出している。離脱操作部148は、筒本体84aに形成された貫通孔152に挿通されている。すなわち、離脱操作部148の一部は、筒部80cの外側に露出している。貫通孔152は、筒本体84aの軸線方向に沿って長方形状に延在している。
係止部130、付勢部材132及び係止孔142は、装着状態でハンドル部材70dとナット部材68dとの相対回転を抑制する相対回転抑制部78cを形成する。
このような操作部材26dでは、装着部86cの内孔にナット部材68dを挿入すると、装着部86cに設けられた各位置決め凸部144がナット本体72dの位置決め溝136に挿入される。これにより、ナット本体72dの周方向において、ナット本体72dと装着部86cとが位置決めされる(ナット本体72dの周方向において、係止突起130bと係止孔142とが位置決めされる)。そして、装着部86cを矢印X1方向にさらに移動させると、装着部86cの一端が係止突起130bの傾斜面138に当たるため、係止部130は、装着部86cによってナット本体72dの径方向内方に押される。
そうすると、係止部130が付勢部材132の付勢力に抗してナット本体72dの径方向内方に変位するため、係止突起130bの突出端が装着部86cの内面よりもナット本体72dの径方向内方に位置する。そして、係止孔142が係止突起130bの位置まで移動すると、係止突起130bは、付勢部材132の付勢力によって押されて係止孔142に挿入される。これにより、ハンドル部材70dとナット部材68dとの相対回転が制限(抑制)される。
ハンドル部材70dをナット部材68dから取り外す場合、医療従事者は、離脱操作部148を筒部80cに対して矢印X1方向に移動させる。そうすると、接触部146が筒部80cに対して矢印X1方向に移動するため、接触部146の一端が係止突起130bの傾斜面138に接触する。なお、この際、接触部146の切欠き部150が位置決め凸部144に挿入されるため、接触部146が位置決め凸部144に当たることはない。
これにより、係止部130は、接触部146によってナット本体72dの径方向内方に押される。従って、係止部130が付勢部材132の付勢力に抗してナット本体72dの径方向内方に変位するため、係止突起130bの突出端が装着部86cの内面よりもナット本体72dの径方向内方に位置する。すなわち、係止突起130bが係止孔142から離脱されるため、医療従事者は、ハンドル部材70dをナット部材68dから矢印X2方向に引き抜くことができる。
本変形例において、ナット部材68dは、ねじ部材22に螺合するナット本体72dと、ナット本体72dに設けられた係止部130と、を有する。ハンドル部材70dは、ナット本体72dに嵌合可能な筒状の装着部86cを有し、装着部86cには、装着状態で係止部130が挿入される係止孔142が形成されている。相対回転抑制部78cは、係止部130及び係止孔142を含む。
このような構成によれば、係止部130を係止孔142に挿入することにより、ナット部材68dとハンドル部材70dとの相対回転を効果的に抑制することができる。
係止孔142は、装着部86cの一端よりも他端側に位置し、係止部130は、ナット本体72dの径方向に変位可能な状態でナット本体72dに設けられている。ナット部材68dは、係止部130をナット本体72dの径方向外方に付勢する付勢部材132を有し、ハンドル部材70dは、係止部130を係止孔142から離脱させるための離脱機構140を有する。
このような構成によれば、ハンドル部材70dをナット部材68dに対して容易に着脱することができる。
係止部130、係止孔142及び位置決め溝136のそれぞれの数、位置、大きさ及び形状は、適宜変更可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、アーム機構(12)と前記アーム機構を開創器(300)に取り付けるための取付部(14)とを備え、前記アーム機構は、屈曲可能な筒状のアーム本体(16)と、前記アーム本体の内孔に挿通されて前記アーム本体の一端部を他端部側に引っ張ることにより前記アーム本体を所定の屈曲形状に保持するためのワイヤ(20)と、前記ワイヤに設けられたねじ部材(22)と、前記ねじ部材の回転を規制した状態で前記ねじ部材を軸線方向に移動可能に支持する支持部(24)と、前記ねじ部材を軸線方向に移動させるための操作部材(26、26a~26d)と、を有した医療用デバイス(10)であって、前記操作部材は、前記ねじ部材に螺合するナット部材(68、68a~68d)と、前記ナット部材に着脱可能なハンドル部材(70、70a~70d)と、を有し、前記ナット部材及び前記ハンドル部材は、前記ハンドル部材が前記ナット部材に装着された装着状態で前記ハンドル部材の回転操作によって前記ナット部材を前記ねじ部材に対して回転させるとともに前記ねじ部材を前記支持部に対して軸線方向に移動させることができるように形成されている、医療用デバイスを開示している。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ナット部材及び前記ハンドル部材の少なくともいずれかは、前記装着状態で前記ハンドル部材と前記ナット部材との相対回転を抑制する相対回転抑制部(78、78a~78c)を有してもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記相対回転抑制部は、ゴム製の滑り止め部(74)を有してもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ハンドル部材は、前記ナット部材に嵌合可能な筒状の装着部(86)を備え、前記ナット部材は、前記ねじ部材に螺合するナット本体(72)と、前記ナット本体の外周面に設けられた滑り止め部と、を有し、前記装着部の内周面は、前記装着状態で前記滑り止め部の外周面に接触してもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ナット部材は、前記ねじ部材に螺合するナット本体(72a)と、前記ナット本体の外周面に設けられた第1係合部(92)と、を有し、前記ハンドル部材は、前記ナット部材に嵌合可能な筒状の装着部(86a)と、前記装着部の内周面に設けられて前記装着状態で前記第1係合部に係合する第2係合部(94)と、を有し、前記相対回転抑制部は、前記第1係合部と前記第2係合部とを含み、前記第1係合部及び前記第2係合部のそれぞれは、セレーション又はスプラインであってもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ナット部材は、前記ねじ部材に螺合するナット本体(72b)と、前記ナット部材の軸線方向に沿って延在するように前記ナット本体の外周面に形成された溝部(100)と、を有し、前記ハンドル部材は、前記装着状態で前記溝部に挿入される挿入部(106)を有し、前記相対回転抑制部は、前記溝部及び前記挿入部を含んでもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記相対回転抑制部は、前記溝部の底面及び前記挿入部の内面の少なくともいずれかに設けられた磁石部(104)を含んでもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ナット部材は、前記ねじ部材に螺合するナット本体(72c)を有し、前記ハンドル部材は、前記ナット本体の外面に接触して当該ナット本体を挟持可能な挟持部(116)を有してもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ナット本体の外周面には、前記ナット本体の周方向に180°位相がずれた位置に互いに平行な平面(110a)が形成され、前記挟持部は、前記平面を挟持可能に形成されてもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記ナット部材は、前記ねじ部材に螺合するナット本体(72d)と、前記ナット本体に設けられた係止部(130)と、を有し、前記ハンドル部材は、前記ナット本体に嵌合可能な筒状の装着部(86c)を有し、前記装着部には、前記装着状態で前記係止部が挿入される係止孔(142)が形成され、前記相対回転抑制部は、前記係止部及び前記係止孔を含んでもよい。
上記の医療用デバイスにおいて、前記係止孔は、前記装着部の一端よりも他端側に位置し、前記係止部は、前記ナット本体の径方向に変位可能な状態で前記ナット本体に設けられ、前記ナット部材は、前記係止部を前記ナット本体の径方向外方に付勢する付勢部材(132)を有し、前記ハンドル部材は、前記係止部を前記係止孔から離脱させるための離脱機構(140)を有してもよい。
10…医療用デバイス 12…アーム機構
14…取付部 16…アーム本体
20…ワイヤ 22…ねじ部材
24…支持部 26、26a~26d…操作部材
68、68a~68d…ナット部材 70、70a~70d…ハンドル部材
72、72a~72d…ナット本体 74…滑り止め部
78、78a~78c…相対回転抑制部 86、86a~86c…装着部
92…第1係合部 94…第2係合部
100…溝部 104…磁石部
106…挿入部 110a…平面
116…挟持部 130…係止部
132…付勢部材 140…離脱機構
142…係止孔 300…開創器

Claims (11)

  1. アーム機構と前記アーム機構を開創器に取り付けるための取付部とを備え、
    前記アーム機構は、
    屈曲可能な筒状のアーム本体と、
    前記アーム本体の内孔に挿通されて前記アーム本体の一端部を他端部側に引っ張ることにより前記アーム本体を所定の屈曲形状に保持するためのワイヤと、
    前記ワイヤに設けられたねじ部材と、
    前記ねじ部材の回転を規制した状態で前記ねじ部材を軸線方向に移動可能に支持する支持部と、
    前記ねじ部材を軸線方向に移動させるための操作部材と、を有した医療用デバイスであって、
    前記操作部材は、
    前記ねじ部材に螺合するナット部材と、
    前記ナット部材に着脱可能なハンドル部材と、を有し、
    前記ナット部材及び前記ハンドル部材は、前記ハンドル部材が前記ナット部材に装着された装着状態で前記ハンドル部材の回転操作によって前記ナット部材を前記ねじ部材に対して回転させるとともに前記ねじ部材を前記支持部に対して軸線方向に移動させることができるように形成されている、医療用デバイス。
  2. 請求項1記載の医療用デバイスであって、
    前記ナット部材及び前記ハンドル部材の少なくともいずれかは、前記装着状態で前記ハンドル部材と前記ナット部材との相対回転を抑制する相対回転抑制部を有する、医療用デバイス。
  3. 請求項2記載の医療用デバイスであって、
    前記相対回転抑制部は、ゴム製の滑り止め部を有する、医療用デバイス。
  4. 請求項2記載の医療用デバイスであって、
    前記ハンドル部材は、前記ナット部材に嵌合可能な筒状の装着部を備え、
    前記ナット部材は、
    前記ねじ部材に螺合するナット本体と、
    前記ナット本体の外周面に設けられた滑り止め部と、を有し、
    前記装着部の内周面は、前記装着状態で前記滑り止め部の外周面に接触する、医療用デバイス。
  5. 請求項2記載の医療用デバイスであって、
    前記ナット部材は、
    前記ねじ部材に螺合するナット本体と、
    前記ナット本体の外周面に設けられた第1係合部と、を有し、
    前記ハンドル部材は、
    前記ナット部材に嵌合可能な筒状の装着部と、
    前記装着部の内周面に設けられて前記装着状態で前記第1係合部に係合する第2係合部と、を有し、
    前記相対回転抑制部は、前記第1係合部と前記第2係合部とを含み、
    前記第1係合部及び前記第2係合部のそれぞれは、セレーション又はスプラインである、医療用デバイス。
  6. 請求項2記載の医療用デバイスであって、
    前記ナット部材は、
    前記ねじ部材に螺合するナット本体と、
    前記ナット部材の軸線方向に沿って延在するように前記ナット本体の外周面に形成された溝部と、を有し、
    前記ハンドル部材は、前記装着状態で前記溝部に挿入される挿入部を有し、
    前記相対回転抑制部は、前記溝部及び前記挿入部を含む、医療用デバイス。
  7. 請求項6記載の医療用デバイスであって、
    前記相対回転抑制部は、前記溝部の底面及び前記挿入部の内面の少なくともいずれかに設けられた磁石部を含む、医療用デバイス。
  8. 請求項1記載の医療用デバイスであって、
    前記ナット部材は、前記ねじ部材に螺合するナット本体を有し、
    前記ハンドル部材は、前記ナット本体の外面に接触して当該ナット本体を挟持可能な挟持部を有する、医療用デバイス。
  9. 請求項8記載の医療用デバイスであって、
    前記ナット本体の外周面には、前記ナット本体の周方向に180°位相がずれた位置に互いに平行な平面が形成され、
    前記挟持部は、前記平面を挟持可能に形成されている、医療用デバイス。
  10. 請求項2記載の医療用デバイスであって、
    前記ナット部材は、
    前記ねじ部材に螺合するナット本体と、
    前記ナット本体に設けられた係止部と、を有し、
    前記ハンドル部材は、前記ナット本体に嵌合可能な筒状の装着部を有し、
    前記装着部には、前記装着状態で前記係止部が挿入される係止孔が形成され、
    前記相対回転抑制部は、前記係止部及び前記係止孔を含む、医療用デバイス。
  11. 請求項10記載の医療用デバイスであって、
    前記係止孔は、前記装着部の一端よりも他端側に位置し、
    前記係止部は、前記ナット本体の径方向に変位可能な状態で前記ナット本体に設けられ、
    前記ナット部材は、前記係止部を前記ナット本体の径方向外方に付勢する付勢部材を有し、
    前記ハンドル部材は、前記係止部を前記係止孔から離脱させるための離脱機構を有する、医療用デバイス。
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JP2002524183A (ja) 1998-09-15 2002-08-06 メドトロニック・インコーポレーテッド 組織の局部的領域を一時的に固定するための方法及び装置
JP2006175130A (ja) 2004-12-24 2006-07-06 Shimane Univ 骨接合術用具

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