JP7435344B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本開示は、固定子の内周側に回転子が配置された内転型の回転電機に関する。
内転型の回転電機において、回転子鉄心の外周面に複数の磁石を周方向に並べて配置し、これらの磁石を非磁性体のホルダを用いて回転子鉄心の外周面に固定するものが開発されている。このような回転電機では、ホルダ及び磁石等の回転子を構成する各部材が破損等した場合、回転時の遠心力により各部材が回転子鉄心から離れて固定子に接触し、回転不能となるおそれがある。そのため、回転電機の故障を防ぐには各部材の飛散を防止する必要があり、従来、回転子鉄心の外周面に並べられた磁石の外周に、非磁性体の材料で円筒形に形成されたカバーを配置して、各部材の飛散を防止していた(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第2006/008964号
回転電機の動作時における固定子と回転子の接触を避けるため、固定子内周面と回転子外周面との間には空隙を設ける必要がある。一方、固定子と回転子との距離が小さくなれば、回転電機がもつトルクが増大し、回転電機の特性が向上するため、固定子内周面と回転子外周面との間の空隙を狭くするのが好ましい。
しかしながら、磁石の外周に円筒形のカバーを配置する場合、固定子内周面と回転子外周面との間の空隙を狭くするためにカバーの板厚を薄くする必要があるが、カバーの板厚は加工方法によって制限される。薄板を円筒形に加工してカバーを形成すれば、カバーの板厚を薄くできるが、加工時に形成された接合部がカバーの最大外径に影響し、固定子内周面と回転子外周面との間の空隙を狭くできず、回転電機の特性を向上できないという課題があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、接合部がカバーの最大外径に影響せず、回転電機の特性を向上することができる回転電機を提供することを目的とする。
本開示に係る回転電機は、固定子と、固定子の内周側に設けられ、回転軸に固定された回転子鉄心と、回転子鉄心の外周部に、周方向に並べて固定された複数の磁石と、複数の磁石のうち、隣接した磁石の間に固定されたホルダと、ホルダ及び磁石を収容する円筒形のカバーと、を備え、カバーは、カバーの周方向における一端と他端とが接合された接合部を有し、ホルダは、隣接した磁石のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部と、磁石保持部の外周側に設けられ、軸方向に形成された磁石保持部の内周側に窪んだ収納部と、を有し、接合部は、収納部に収納されているものである。
本開示によれば、固定子内周面と回転子外周面との間の空隙を狭くできるため、回転電機の特性が向上する。
実施の形態1に係る回転電機を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る回転電機を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る回転子鉄心を示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転子の構成の一部を概略的に示す分解図である。 実施の形態1に係る回転子の構成の一部を概略的に示す斜視図である。 実施の形態1に係るカバーを示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転子を示す説明図である。 実施の形態1に係る回転子の変形例を示す説明図である。 実施の形態1に係る回転子の変形例を示す説明図である。 実施の形態2に係る回転電機を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る回転電機を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る回転子の構成の一部を概略的に示す分解図である。 実施の形態2に係る回転子の構成の一部を概略的に示す分解図である。 実施の形態2に係る回転子の構成の一部を概略的に示す斜視図である。 実施の形態2に係る回転子を示す部分拡大図である。 実施の形態2に係る回転子の変形例を示す説明図である。 実施の形態2に係る回転子の変形例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて実施の形態について説明する。なお、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、及び「外周面」という場合は、それぞれ、回転子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、及び「外周面」をいうものとする。
実施の形態1.
図1及び図2はそれぞれ、実施の形態1に係る回転電機100を示す概略断面図である。図1には、回転電機100の軸方向に垂直な断面を示しており、図2には、回転電機100の軸方向に平行な断面を示している。回転電機100は、例えば、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)システムに用いられ、円筒形の固定子3と、固定子3の内周側に設けられた回転子6とを有する。また、固定子3は、回転電機100のモータフレーム2内に固定されており、固定子鉄心31及び固定子巻線32を有する。そして、固定子3の内周面と、回転子6の外周面とは対向している。
固定子3の固定子鉄心31と固定子巻線32との間には、固定子鉄心31及び固定子巻線32間の短絡を防止するため、絶縁部材(図示せず)が配置されている。また、固定子巻線32は、3相以上の多相の巻線群で構成される。固定子巻線32の各相の巻線に、制御装置(図示せず)を用いて、回転子6の位相に基づいて所定の電流を順次通電することで、回転子6を回転させることができる。
回転子6は、例えば、圧入、溶接、及び回り止めのキーの組み込み等により、回転電機100の回転軸65と固定されている。図2に示すように、回転軸65は、軸受5に支持されて回動可能に、モータフレーム2に固定されている。そして、回転子6に発生した回転トルクは、回転軸65を介して回転電機100の外部に出力される。ここで、回転軸65と回転子鉄心61とは、回動時の回転トルクに耐えるよう、強固に固定されている。
また、回転子6は、固定子3の内周側に配置されており、回転子鉄心61、回転子鉄心61の外周部63に固定された磁石8、及び磁石8を外周側から固定するホルダ71を有する。さらに、回転子6の外周面と固定子3の内周面との間には、回転子6及び固定子3の接触を防止するため、空隙が設けられており、回転子6の外周にはカバー81が設けられている。以下、各構成について説明する。
図3は、実施の形態1に係る回転子鉄心61を示す斜視図である。回転子鉄心61は、鋼板等、磁性体材料から形成された薄板を積層して構成され、固定子3の内周側に設けられている。回転子鉄心61を構成する薄板は、積層された薄板同士が、抜きかしめ、溶接、及び接着等の方法により固定されている。また、回転子鉄心61の平面視(回転子6を軸方向から見た視点)における中心部には、回転軸65が取り付けられる孔64が設けられている。なお、回転子鉄心61と回転軸65とを回り止めキーにより固定する場合は、回転子鉄心61の内周面にキー溝を設ければよい。
図1に戻り、回転子鉄心61の形状と回転子鉄心61の外周部63に固定された磁石8とについて説明する。回転子鉄心61は、平面視において、多角形に形成されており、多角形を構成する各辺、すなわち回転子鉄心61の外周部63に磁石8が固定される。回転子鉄心61の形状及び回転子鉄心61の外周部63に配置する磁石8の数は、回転子6の磁数に応じて適宜設計可能であり、図1の例では、回転子鉄心61の外周部63のそれぞれに、磁石8が周方向に8個固定されている。なお、磁石8は、例えば永久磁石で構成され、周方向において磁性が交互に異なるよう配置されている。
本実施の形態のように、回転子6が単一の回転子鉄心61を有し、回転子鉄心61の外周部63に磁石8を固定すれば、回転電機100によって得られるトルクの平均値は、回転子をステップスキューさせた回転電機と比較して増大する。ここで、回転子をステップスキューさせた回転電機とは、回転子を複数の回転子鉄心で構成し、複数の回転子鉄心間で磁石を所定の角度ずらして配置させた回転電機をいう。
また、図3に示すように、回転子鉄心61は溝部62を有する。回転子鉄心61において、多角形の各頂点には溝部62が設けられている。回転子鉄心61の溝部62に、次に説明するホルダ71の柱状部74が篏合され、ホルダ71により、回転子鉄心61に磁石8が固定される。
磁石保持部72には内周側に、軸方向に延在する柱状部74が形成されている。柱状部74は、回転子鉄心61の溝部62と篏合するよう、回転子鉄心61における外周側の幅が、内周側の幅よりも小さくなっている。ここで、溝部62は、回転子鉄心61における外周側の幅が、内周側の幅よりも小さくなっている。このようにすると、回転子6の回転時にホルダ71が離脱することを防止できる。
図4及び図5はそれぞれ、実施の形態1に係る回転子6の構成の一部を概略的に示す分解図及び斜視図である。図4及び図5には、回転子6が有する、回転子鉄心61、磁石8、及びホルダ71を示している。ホルダ71は、例えば、樹脂等の非磁性体の材料で形成され、回転子6の磁石8を保持する磁石保持部72と、磁石保持部72を連結する円環状の連結部73とを有する。磁石保持部72は、回転子鉄心61の周方向に複数設けられ、それぞれ隣接した磁石8の間に固定されている。また、磁石保持部72は、外周側の両端部が周方向に向かって延在している。これにより、磁石保持部72が磁石8の外周面を覆い、磁石8の径方向への離脱を防止している。なお、図5の例において、磁石保持部72は、磁石8の外周面の一部を覆っている。
図4に示す矢印の方向へホルダ71を移動し、柱状部74と溝部62とを篏合させると、図5に示すように回転子鉄心61、磁石8、及びホルダ71が組み付けられる。ここで、柱状部74と溝部62とは、ねじ等の固定部材、接着剤等で固定されてもよい。
さらに、磁石保持部72の外周側には、軸方向に延在した収納部76が設けられている。図4及び図5の例では、収納部76は、周方向に複数配置された磁石保持部72の全てに設けられている。このようにすると、部品の共通化ができるとともに、回転子6の回転時にバランスを確保できる。なお、収納部76についての詳細は後述する。また、磁石保持部72の軸方向の一端は、連結部73と接続されており、連結部73を介して磁石保持部72は他の磁石保持部72と連結されている。図4及び図5の例では、磁石保持部72の上端が連結部73と接続されている。
図6は、実施の形態1に係るカバー81を示す斜視図である。カバー81は、例えばステンレス等の非磁性体の材料で構成された薄板により、円筒形に形成されている。図6(a)に示すように、カバー81は、例えば、薄板を円筒形に成形し、薄板の端部を重ねて溶接、かしめ、接着等により接合して形成される。また、カバー81は、図6(b)に示すように、例えば内径側に折り込んだ有底形状で形成されていてもよい。深絞り加工の場合、板厚が薄いと加工が困難であるため、円筒形のカバーを形成する際の板厚に制限が生じるが、カバー81を、薄板を円筒形に成形した構成としたことで、円筒形にする場合の板厚に制限が生じることがない。これによりカバー81の板厚を薄くでき、固定子3の内周面と回転子6の外周面との間の空隙を狭くできる。
ここで、カバー81において接合された箇所を接合部82という。つまり、カバー81は接合部82を有し、接合部82は、カバー81において周方向の一端と他端とが接合された部分である。また、接合部82は、カバー81における他の箇所よりも厚く形成されている。図6(a)及び図6(b)の例では、接合部82は、カバー81を構成する薄板の端部において、カバー81の周方向における一端の内周面と他端の外周面とが重なって形成されている。さらに、接合部82は、薄板の端部が重ならず、溶接等により一端と他端との間が、接合材により接合されたものであってもよい。また、カバー81は、接合部82の位置と収納部76の位置が周方向において一致するように角度を合わせて回転子6と組み付けられて、接合部82がホルダ71に設けた収納部76に収納される。なお、図6(a)中の符号83は、カバー81の周方向における一端を、符号84は、カバー81の周方向における他端をそれぞれ示している。
図7は、実施の形態1に係る回転子6を示す説明図である。図7(a)は、回転子6の軸方向に垂直な断面を示した断面図であり、図7(b)は、図7(a)に示した断面の部分拡大図である。図7(a)に示すように、カバー81に回転子6が圧入され、回転子鉄心61の外周面の磁石8及びホルダ71は、回転子6の最外周に取り付けられたカバー81に収容される。なお、図7の例では、ホルダ71の磁石保持部72を周方向に対称な形状で表しているが、磁石保持部72は周方向に非対称でもよい。
また、図7(b)に示すように、磁石8は径方向外側に突出した形状を有している。そして、磁石8の外周面に配置されたホルダ71の最大外径は、磁石8の外周面の最大外径以下となっている。このようにすると、磁石8の外周面とカバー81の内周面との間に間隙が形成されず、カバー81の最大外径を縮小することができる。
磁石保持部72に設けられた収納部76について説明する。収納部76は、磁石保持部72の上端から下端まで連続して設けられており、本実施の形態の例においては図5等に示すように、収納部76は連結部73の上端まで延長されて設けられている。図7の例では、収納部76は、磁石保持部72の周方向における中心に形成されている。
また、収納部76は、カバー81の接合部82が収納されるように、つまり、収納部76は、ホルダ71の最大外径より少なくとも接合部82の厚み以上、内周側に窪んで溝状に形成されている。すなわち、ホルダ71の最大外径と収納部76における底部との間の距離は、少なくとも接合部82の厚み以上である。さらに、収納部76の周方向の幅は、少なくとも接合部82の幅よりも大きい。ここで、ホルダ71の最大外径とは、ホルダ71の径方向における回転子6中心からの最大の距離である。また、図7の例では、接合部82の幅とは、カバー81を構成する薄板が重なった部分の幅である。なお、溶接等により、接合部82において薄板が重ならない場合は、接合材が存在する幅が接合部82の幅である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、ホルダ71に収納部76を設け、収納部76と接合部82との位置を合わせてカバー81を組み付けることで、接合部82が、カバー81における他の箇所よりも径方向において外側に突出することがない。すなわち、上述のように収納部76を設け、この収納部76に接合部82を収納することにより、カバー81を、薄板を丸めた構成としても、ホルダ71の収納部76にカバー81の接合部82を収納することができる。これにより、カバー81の板厚を薄くするとともに、接合部82が回転子6の最大外径に影響しないため、カバー81の板厚の低減量を固定子3の最内周と磁石8の最外周との磁気的なギャップ量の低減に反映することができる。
このように、回転電機100に、固定子3と、回転軸65に固定された回転子鉄心61と、回転子鉄心61の外周部63に、周方向に並べて固定された複数の磁石8と、隣接した磁石8の間に固定されたホルダ71と、ホルダ71及び磁石8を収容する円筒形のカバー81と、を備え、カバー81は、カバー81の周方向における一端と他端とが接合された接合部82を有し、ホルダ71は、隣接した磁石8のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部72と、磁石保持部72の外周側に設けられ、軸方向に形成された磁石保持部72の内周側に窪んだ収納部76と、を有し、接合部82は、収納部76に収納されているものであると、接合部82がカバー81の最大外径に影響せず、固定子3の内周面と回転子6の外周面との間の間隙を狭くして回転電機100の特性を向上することができる。
<変形例>
次に、本実施の形態におけるホルダ71の変形例について説明する。図8は、実施の形態1に係る回転子6の変形例を示す説明図である。上述の説明では、ホルダ71が磁石保持部72と連結部73とを有し、磁石保持部72の一端が連結部73と接続されて、磁石保持部72と他の磁石保持部72とが連結される例について説明したが、図8に示す変形例のように、ホルダ71には連結部73を設けなくてもよい。つまり、ホルダ71は、連結部73を有さず、磁石保持部72が独立して設けられた構成であってもよい。この場合においても、磁石保持部72に形成された柱状部74と、回転子鉄心61の溝部62とが篏合して磁石保持部72が固定されるため、磁石保持部72により磁石8が径方向へ離脱することを防止できる。
さらに、本実施の形態におけるホルダ71の他の変形例について説明する。図9は、実施の形態1に係る回転子6の変形例を示す説明図である。上述の説明では、ホルダ71に溝状の収納部76を設ける例について説明したが、カバー81の接合部82を、回転子6の他の部分より径方向外側へ突出することなく収納できれば、収納部76の形状は溝状でなくてもよい。例えば、図9(a)に示すように、収納部76を、ホルダ71の円筒面の一部を、回転軸65と平行な平面として形成してもよい。このとき、ホルダ71の最大外径は、周方向における端部と回転子6の中心との距離となり、収納部76はこの最大外径よりも内周側に窪んでいる。なお、前述のように収納部76が平面として形成されていても、接合部82を収納できる程度に収納部76が形成されていれば、溝状でなくても窪んでいるという。収納部76を軸に平行な平面として形成した場合の回転子6の断面図を図9(b)に示す。この場合においても、図9(c)の部分拡大図に示すように、接合部82を収納部76に収納して、二点鎖線で示したカバー81の最大外径より内側に収めることができる。つまり、接合部82が回転子9の最大外径に影響しないため、カバー81の板厚の低減量を、固定子3の最内周と磁石8の最外周との磁気的なギャップ量の低減に反映することができる。
なお、本実施の形態において、周方向に複数配置された磁石保持部72の全てに収納部76が設けられている例について説明したが、複数配置された磁石保持部72のうち、少なくとも一つの磁石保持部72に収納部76が設けられていればよい。このようにすると、接合部82を収納部76に収納することができるため、カバー81の板厚を薄くするとともに、接合部82が回転子6の最大外径に影響しないため、カバー81の板厚の低減量を固定子3の最内周と磁石8の最外周との磁気的なギャップ量の低減に反映することができる。
また、本実施の形態の回転電機100を組み立てる場合、例えば、回転子鉄心61に磁石8とホルダ71とを組み付け、回転子鉄心61に回転軸65を固定し、カバー81に回転子6を圧入すればよい。なお、回転子鉄心61に回転軸65を固定する工程は、回転子鉄心61に磁石8とホルダ71とを組み付ける工程の前に行ってもよい。
実施の形態2.
図10及び図11はそれぞれ、実施の形態2に係る回転電機101を示す概略断面図である。図10には、回転電機101の軸方向に垂直な断面を示しており、図11には、軸方向に平行な断面を示している。本実施の形態に係る回転電機101は、回転子9が複数の回転子鉄心を有してステップスキューしたものであり、ホルダ91a、91bに形成された収納部96a、96bの位置が、複数の回転子鉄心間における磁石8a、8bの角度のずれに対応する点で実施の形態1と異なる。実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、回転子9は、軸方向に並べられた複数の回転子鉄心を有しており、軸方向において複数の回転子に分割できる。以下、説明のため、回転子9のうち、軸方向において上方の回転子9を第1回転子6aといい、下方の回転子9を第2回転子6bという。さらに、上下に分割された第1回転子6a及び第2回転子6bがそれぞれ有する回転子鉄心を、それぞれ第1回転子鉄心層61a及び第2回転子鉄心層61bという。つまり、本実施の形態の回転子鉄心は、軸方向に並べられた複数の回転子鉄心層である。第1回転子鉄心層61a及び第2回転子鉄心層61bは軸方向において上下に並べて配置されている。
図10に戻り、第1回転子鉄心層61aの形状と、第1回転子鉄心層61aの外周部に固定された磁石(以下、第1磁石8aという。)とについて説明する。第1回転子鉄心層61aは、平面視において、多角形に形成されており、第1回転子鉄心層61aの外周部に第1磁石8aが固定される。図10の例では、第1回転子鉄心層61aの外周部のそれぞれに、第1磁石8aが周方向に8個固定されている。
図12は、実施の形態2に係る回転子9の構成の一部を概略的に示す分解図である。第2回転子鉄心層61bも、第1回転子鉄心層61aと同様に、平面視において、多角形に形成されており、第2回転子鉄心層61bの外周部のそれぞれに磁石(以下、第2磁石8bという。)が固定される。なお、第1回転子鉄心層61a及び第2回転子鉄心層61bは、それぞれ回転軸65と固定されている。
図12に示すように、第1回転子鉄心層61aと第1磁石8aとの外周部にはホルダが設けられており、第2回転子鉄心層61bと第2磁石8bとの外周部にもホルダが設けられている。以下、説明のため、第1回転子鉄心層61aと第1磁石8aとの外周部に設けられたホルダを第1ホルダ91aといい、第2回転子鉄心層61bと第2磁石8bとの外周部に設けられたホルダを第2ホルダ91bという。
第1ホルダ91aは、例えば、樹脂等の非磁性体の材料で形成され、第1磁石8aを保持する第1磁石保持部92aと、第1磁石保持部92aを連結する円環状の第1連結部93aとを有する。また、第2ホルダ91bも同様に、例えば、樹脂等の非磁性体の材料で形成され、第2磁石8bを保持する第2磁石保持部92bと、第2磁石保持部92bを連結する円環状の第2連結部93bとを有する。
さらに、第1ホルダ91aの第1磁石保持部92aには、外周側に、軸方向に延在する第1収納部96aが設けられている。一方、第2ホルダ91bの第2磁石保持部92bには、外周側に、軸方向に延在する第2収納部96bが設けられている。第1収納部96a及び第2収納部96bについては、詳細を後述する。
第1磁石保持部92aは、第1回転子鉄心層61aの周方向に複数設けられ、それぞれ隣接する第1磁石8aの間に固定されている。また、第1磁石保持部92aは、外周側の両端部が周方向に向かって延在している。これにより、第1磁石保持部92aが第1磁石8aの外周面を覆い、第1磁石8aの径方向への離脱を防止している。そして、第1磁石保持部92aは、軸方向の一端が第1連結部93aと接続されており、それぞれ他の第1磁石保持部92aと連結されている。図12の例では、第1磁石保持部92aの上端部が第1連結部93aと接続されている。
第2磁石保持部92bについても、第1磁石保持部92aと同様に、第2回転子鉄心層61bの周方向に複数設けられ、それぞれ隣接する第2磁石8bの間に固定されている。また、第2磁石保持部92bは、外周側の両端部が周方向に向かって延在している。これにより、第2磁石保持部92bが第2磁石8bの外周面を覆い、第2磁石8bの径方向への離脱を防止している。そして、第2磁石保持部92bは、軸方向の一端が第2連結部93bと接続されており、それぞれ他の第2磁石保持部92bと連結されている。図12の例では、第2磁石保持部92bの下端部が第2連結部93bと接続されている。
このように、第1ホルダ91aと第2ホルダ91bとで、他の回転子鉄心層が配置された側と反対側に、第1連結部93aと第2連結部93bとをそれぞれ設けると、第1回転子鉄心層61aと第2回転子鉄心層61bとの間の接合を阻害しない。
また、第1磁石保持部92a及び第2磁石保持部92bには、内周側に、軸方向に延在する第1柱状部94a及び第2柱状部94bがそれぞれ形成されている。第1柱状部94a及び第2柱状部94bは、それぞれ第1回転子鉄心層61aの第1溝部62a及び第2回転子鉄心層61bの第2溝部62bと篏合するよう、外周側の幅が、内周側の幅よりも小さくなっている。
図13は、実施の形態2に係る回転子9の構成の一部を概略的に示す分解図である。図12に示す矢印の方向へ第1ホルダ91aを移動し、第1柱状部94aと第1溝部62aとを篏合させると、図13に示すように第1回転子鉄心層61a、第1磁石8a、及び第1ホルダ91aが組み付けられて固定される。
また、図12に示す矢印の方向へ第2ホルダ91bを移動し、第2柱状部94bと第2溝部62bとを篏合させると、図13に示すように第2回転子鉄心層61b、第2磁石8b、及び第2ホルダ91bが組み付けられて固定される。なお、第1柱状部94a及び第2柱状部94bと、第1溝部62a及び第2溝部62bとは、それぞれねじ等の固定部材、接着剤等で固定されてもよい。また、図13の例において、第1磁石保持部92a及び第2磁石保持部92bはそれぞれ、第1磁石8a及び第2磁石8bの外周面の一部を覆っている。
図14は、実施の形態2に係る回転子9の構成の一部を概略的に示す斜視図である。第1回転子鉄心層61a及び第2回転子鉄心層61bは、所定の角度θずれて配置されており、それぞれ回転軸65と固定されている。第1回転子鉄心層61aと第2回転子鉄心層61bとは角度θずれて配置されているため、第1回転子鉄心層61aの外周部に配置された第1磁石8aと、第2回転子鉄心層61bの外周部に配置された第2磁石8bとにおいても、両者は角度θずれて配置されている。つまり第1磁石8a及び第2磁石8bは、固定子3に流れる磁束の周方向の位相が角度θ異なるように配置されている。以下、磁石8a、8bから固定子3に流れる磁束の周方向の位相を、単に位相という。
なお、回転子9を組み立てる場合、第1回転子鉄心層61aと第2回転子鉄心層61bとを、角度θ異なるように回転軸65に圧入して固定すればよい。また、角度θ異なった第1回転子鉄心層61aと第2回転子鉄心層61bとを、溶接、かしめ、接着等により接合したのち、回転軸65を圧入して固定してもよい。
このように、第1回転子鉄心層61a及び第2回転子鉄心層61bが回転子9に設けられており、第1回転子鉄心層61a及び第2回転子鉄心層61bのそれぞれには、第1磁石8a及び第2磁石8bが周方向に並べて固定されている。さらに、第1磁石8a及び第2磁石8bは、回転子鉄心層間で、位相が角度θ異なって配置されている。
すなわち、本実施の形態の回転電機101は、回転子9を2段の回転子鉄心層でステップスキューさせたものであり、このようにすると、コギングトルクリプル及び通電トルクリプルを低減できる。コギングトルクリプル及び通電トルクリプルを低減すれば、例えば、回転電機101をEPSとして用いる場合に、コギングトルクリプル及び通電トルクリプルによる振動がハンドルを介して運転者に伝播することを抑制できる。ここで、コギングトルクリプルは、回転子に通電していない状態における回転子の回転に伴って発生するトルクをいい、通電トルクリプルは、回転電機の回転時におけるトルクの変動量をいう。以下、コギングトルクリプル及び通電トルクリプルをまとめて、トルクリプルという。
第1磁石保持部92aの外周側及び第2磁石保持部92bの外周側には、それぞれ軸方向に延在した第1収納部96a及び第2収納部96bが設けられている。ここで、第1収納部96a及び第2収納部96bは、カバー81の接合部82が収納されるように形成されている。
つまり、第1収納部96aは、第1ホルダ91aの最大外径より少なくとも接合部82の厚み以上、内周側に窪んで溝状に形成されている。すなわち、第1ホルダ91aの最大外径と第1収納部96aにおける底部との間の距離は、少なくとも接合部82の厚み以上である。一方、第2収納部96bについても同様に、第2ホルダ91bの最大外径より少なくとも接合部82の厚み以上、内周側に窪んで溝状に形成されている。すなわち、第2ホルダ91bの最大外径と第2収納部96bにおける底部との間の距離は、少なくとも接合部82の厚み以上である。なお、第1収納部96a及び第2収納部96bの周方向の幅は、少なくとも接合部82の幅よりも大きい。
さらに、第1収納部96aと第2収納部96bとの位置関係について説明する。第1収納部96a及び第2収納部96bは、複数の回転子鉄心層61a、61bで、軸方向に連続している。そして、第1ホルダ91aの上端及び第2ホルダ91bの下端まで、つまり回転子9の軸方向において上端から下端まで連続している。図14の例では、第1収納部96aと第2収納部96bとは、第1収納部96aの周方向の中心と、第2収納部96bの周方向の中心とが、軸方向において一致するように配置されている。このようにすると、第1磁石8a及び第2磁石8bの位相が所定角度異なって配置されていても、カバー81の接合部82を第1収納部96a及び第2収納部96bに収納できる。
図15は、実施の形態2に係る回転子9を示す部分拡大図である。図15に示す角度Aは、第1磁石保持部92aと周方向に隣接した第1磁石8aの中心及び回転子9の中心を結ぶ線L1と、第1収納部96aの周方向の中心及び回転子9の中心を結ぶ線L2がなす角度である。第1磁石保持部92aが、周方向において左右対称の形状である場合、角度Aは、第1磁石保持部92aの中心及び回転子9の中心を結ぶ線と、第1収納部96aの周方向の中心及び回転子9の中心を結ぶ線がなす角度である。
第1磁石8aと第2磁石8bとの位相のずれの角度がθである場合、角度Aはθ/2であると好ましい。このようにすると、第1ホルダ91aと第2ホルダ91bを同一の形状とし、第1ホルダ91aと第2ホルダ91bとを反転させて配置すれば、第1収納部96aと第2収納部96bとの角度ずれが、第1磁石8aと第2磁石8bとの位相のずれの角度θと等しくなり、第1収納部96aの周方向の中心と、第2収納部96bの周方向の中心とが、軸方向において一致する。これにより、第1ホルダ91a及び第2ホルダ91bの形状を同一として部品種類数を低減でき、誤った部品の組み付けの発生の抑制及びコストの削減ができる。この場合、収納部96aは、周方向における磁石保持部92aの中心から第1の方向へθ/2、つまり角度θの半分ずれた位置に配置され、収納部96bは、周方向における磁石保持部92bの中心から第1の方向と反対の第2の方向へθ/2、つまり角度θの半分ずれた位置に配置される。
このように、回転子9に多段の回転子鉄心層を設け、各回転子鉄心層に設けられたホルダの収納部96a、96bを、複数の回転子鉄心層61a、61bで軸方向において連続させることで、回転電機101が回転子9を多段の回転子鉄心層でステップスキューさせたものであっても、接合部82がカバー81の最大外径に影響せず、固定子3の内周面と回転子9の外周面との間の間隙を狭くして回転電機101の特性を向上することができる。
<変形例>
次に、本実施の形態に係る第1ホルダ91a及び第2ホルダ91bの変形例について説明する。図16は、実施の形態2に係る回転子9の変形例を示す説明図である。上述の説明では、第1ホルダ91aが第1磁石保持部92aと第1連結部93aとを有し、第1磁石保持部92aの一端が第1連結部93aと接続されて、第1磁石保持部92aと他の第1磁石保持部92aとが連結される例について説明したが、図16(a)に示すように、第1ホルダ91aには第1連結部93aを設けなくてもよい。つまり、第1ホルダ91aは、第1連結部93aを有さず、第1磁石保持部92aが独立して設けられた構成であってもよい。この場合においても、第1磁石保持部92aに形成された第1柱状部94aと、第1回転子鉄心層61aの第1溝部62aとが篏合して第1磁石保持部92aが固定されるため、第1磁石保持部92aにより第1磁石8aが径方向へ離脱することを防止できる。なお、図16(b)に示すように、第2ホルダ91bについても同様に、第2連結部93bを有さず、第2磁石保持部92bが独立して設けられた構成であってもよい。
さらに、回転電機101の変形例について説明する。図17は、本実施の形態に係る回転子9の変形例を示す説明図である。上述の説明では、回転子9を2段の回転子鉄心層でステップスキューさせたものとして説明したが、回転子9を3段以上の回転子鉄心層でステップスキューさせてもよい。この場合、複数の回転子鉄心層のそれぞれに設けられたホルダが有する磁石保持部のそれぞれに収納部を設け、複数の回転子鉄心層で収納部が軸方向に連続するようにすれば、接合部82を収納部に収納できる。回転子9を多段の回転子鉄心層でステップスキューさせれば、より高次のトルクリプルを低減でき、例えば、回転電機101をEPSとして用いる場合に、高次のトルクリプルによる振動がハンドルを介して運転者に伝播することを抑制できる。
図17には、回転子9が3段の回転子鉄心層でステップスキューさせたものである例を示している。図17の例において、回転子111a~111cがそれぞれ有する磁石112a~112cは、それぞれの位相が角度θ1ずつずれている。また、磁石保持部113a~113cにそれぞれ形成された収納部114a~114cは、回転子111aの上端及び回転子111cの下端まで、つまり回転子9の上端から下端まで、軸方向において連続している。このようにすると、磁石112a~112cの位相が異なって配置されていても、カバー81の接合部82を収納部114a~114cに収納できる。
さらに、回転子111a~111cにおける回転方向の角度ずれの合計がθ、つまり上端の回転子111aと下端の回転子111cとの間において位相がθ異なる場合、収納部114aを磁石保持部113aの中心からθ/2、つまり角度θの半分ずらした位置に形成し、収納部114bを磁石保持部113bの中心に形成すると好ましい。このようにして、磁石保持部113cに替えて、磁石保持部113aを上下反転させて回転子111cに取り付ければ、回転子9の上端から下端まで収納部が軸方向において連続するため、ホルダの種類を2種類とすることができ、誤った部品の組み付けの発生の抑制及びコストの削減ができる。この場合、収納部114aは、磁石保持部113aの中心から第1の方向へθ/2、つまり角度θの半分ずれた位置に配置され、収納部114cは、磁石保持部113cの中心から第1の方向と反対の第2の方向へθ/2ずれた位置に配置される。
なお、本実施の形態において、ホルダに溝状の収納部を設ける例について説明したが、カバー81の接合部82を、回転子9の他の部分より径方向外側へ突出することなく収納できれば、収納部の形状は溝状でなくてもよい。収納部は、例えば図9(a)で示したように、ホルダの円筒面の一部を、軸に平行な平面として形成されていてもよい。この場合、多段の回転子鉄心層間で、それぞれの回転子鉄心層に設けられたホルダの収納部の中心が、軸方向において一致するように収納部を設ければよい。
また、本実施の形態において、周方向に複数配置された第1磁石保持部92aの全てに第1収納部96aが設けられている例について説明したが、複数配置された第1磁石保持部92aのうち、少なくとも一つの第1磁石保持部92aに第1収納部96aが設けられていればよい。なお、第2収納部96bについても、周方向に複数配置された第2磁石保持部92bの少なくとも一つに設けられていればよい。この場合、第1収納部96a及び第2収納部96bは、第1収納部96aの周方向の中心と、第2収納部96bの周方向の中心とが、軸方向において一致するように配置すればよい。このようにすると、接合部82を第1収納部96a及び第2収納部96bに収納することができるため、カバー81の板厚を薄くするとともに、接合部82が回転子9の最外径に影響しないため、カバー81の板厚の低減量を固定子3の最内周と磁石8の最外周との磁気的なギャップ量の低減に反映することができる。
なお、実施の形態1~2において、円筒形、多角形等の用語を用いて部品の形状等を説明したが、これらの用語は、製造上の公差や組み立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含む。つまり、回転電機100、101における、部品の形状等は、製造上の公差又は組み立て上のばらつきを含んでもよい。
また、本明細書中に開示する各実施の形態は、その範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることが可能であり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
2 モータフレーム、3 固定子、6、9、111a、111b、111c 回転子、6a 第1回転子、6b 第2回転子、8、112a、112b、112c 磁石、8a 第1磁石、8b 第2磁石、31 固定子鉄心、32 固定子巻線、61 回転子鉄心、61a 第1回転子鉄心層、61b 第2回転子鉄心層、62 溝部、62a 第1溝部、62b 第2溝部、63 外周部、64 孔、65 回転軸、71 ホルダ、72、113a、113b、113c 磁石保持部、73 連結部、74 柱状部、76、114a、114b、114c 収納部、81 カバー、82 接合部、91a 第1ホルダ、91b 第2ホルダ、92a 第1磁石保持部、92b 第2磁石保持部、93a 第1連結部、93b 第2連結部、94a 第1柱状部、94b 第2柱状部、96a 第1収納部、96b 第2収納部、100、101 回転電機。

Claims (9)

  1. 固定子と、
    前記固定子の内周側に設けられ、回転軸に固定された回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に、周方向に並べて固定された複数の磁石と、
    複数の前記磁石のうち、隣接した前記磁石の間に固定されたホルダと、
    前記ホルダ及び前記磁石を収容する円筒形のカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記カバーの周方向における一端と他端とが接合された接合部を有し、
    前記ホルダは、隣接した前記磁石のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部と、前記磁石保持部の外周側に設けられ、軸方向に形成された前記磁石保持部の内周側に窪んだ収納部と、を有し、
    前記接合部は、前記収納部に収納されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ホルダは、前記回転子鉄心に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記収納部は、前記ホルダの最大外径よりも前記接合部の厚み以上、内周側に窪んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 固定子と、
    前記固定子の内周側に設けられ、回転軸に固定された回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に、周方向に並べて固定された複数の磁石と、
    複数の前記磁石のうち、隣接した前記磁石の間に固定されたホルダと、
    前記ホルダ及び前記磁石を収容する円筒形のカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記カバーの周方向における一端と他端とが接合された接合部を有し、
    前記ホルダは、隣接した前記磁石のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部と、前記磁石保持部の外周側に設けられ、軸方向に形成された前記磁石保持部の内周側に窪んだ収納部と、を有し、
    前記接合部は、前記収納部に収納され、
    前記ホルダの最大外径は、前記磁石の最大外径以下であり、
    前記ホルダの最大外径と前記収納部の底部との間の距離は、前記接合部の厚み以上であることを特徴とす回転電機。
  5. 固定子と、
    前記固定子の内周側に設けられ、回転軸に固定された回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に、周方向に並べて固定された複数の磁石と、
    複数の前記磁石のうち、隣接した前記磁石の間に固定されたホルダと、
    前記ホルダ及び前記磁石を収容する円筒形のカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記カバーの周方向における一端と他端とが接合された接合部を有し、
    前記ホルダは、隣接した前記磁石のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部と、前記磁石保持部の外周側に設けられ、軸方向に形成された前記磁石保持部の内周側に窪んだ収納部と、を有し、
    前記接合部は、前記収納部に収納され、
    前記回転子鉄心は、軸方向に並べて配置された複数の回転子鉄心層であり、
    前記磁石は、複数の前記回転子鉄心層の外周部にそれぞれ固定されて、複数の前記回転子鉄心層の間において前記固定子に流れる磁束の周方向の位相が異なり、
    前記ホルダは、複数の前記回転子鉄心層のそれぞれにおいて、複数の前記磁石のうち、隣接した前記磁石の間に固定され、
    前記収納部は、複数の前記ホルダが有する前記磁石保持部のそれぞれに形成され、複数の前記回転子鉄心層で、軸方向に連続していることを特徴とす回転電機。
  6. 上端の前記回転子鉄心層に固定された前記磁石と、下端の前記回転子鉄心層に固定された前記磁石とは、前記位相が角度θ異なり、
    上端の前記回転子鉄心層に配置された前記ホルダの前記収納部は、周方向における前記磁石保持部の中心から前記角度θの半分の角度、第1の方向へずれた位置に形成され、
    下端の前記回転子鉄心層に配置された前記ホルダの前記収納部は、周方向における前記磁石保持部の中心から前記角度θの半分の角度、前記第1の方向と反対の第2の方向へずれた位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  7. 前記ホルダは、円環状の連結部を有し、
    前記磁石保持部は、前記連結部に軸方向の一端が接続されて、他の前記磁石保持部と連結されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 固定子と、
    前記固定子の内周側に設けられ、回転軸に固定された回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に、周方向に並べて固定された複数の磁石と、
    複数の前記磁石のうち、隣接した前記磁石の間に固定されたホルダと、
    前記ホルダ及び前記磁石を収容する円筒形のカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記カバーの周方向における一端と他端とが接合された接合部を有し、
    前記ホルダは、隣接した前記磁石のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部と、前記磁石保持部の外周側に設けられ、軸方向に形成された前記磁石保持部の内周側に窪んだ収納部と、を有し、
    前記接合部は、前記収納部に収納され、
    前記収納部は、溝状に形成され、前記ホルダの最大外径よりも前記接合部の厚み以上、内周側に窪んでいることを特徴とす回転電機。
  9. 固定子と、
    前記固定子の内周側に設けられ、回転軸に固定された回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に、周方向に並べて固定された複数の磁石と、
    複数の前記磁石のうち、隣接した前記磁石の間に固定されたホルダと、
    前記ホルダ及び前記磁石を収容する円筒形のカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記カバーの周方向における一端と他端とが接合された接合部を有し、
    前記ホルダは、隣接した前記磁石のそれぞれの外周面を覆う磁石保持部と、前記磁石保持部の外周側に設けられ、軸方向に形成された前記磁石保持部の内周側に窪んだ収納部と、を有し、
    前記接合部は、前記収納部に収納され、
    前記収納部は、前記回転軸と平行な平面として形成され、前記ホルダの最大外径よりも前記接合部の厚み以上、内周側に窪んでいることを特徴とす回転電機。
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