JP7434967B2 - 動作支援サーバ、作業機、及び性能情報の提供方法 - Google Patents

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本発明は、動作支援サーバ、作業機、及び性能情報の提供方法に関する。
建築現場において、作業中の作業機(例えば、クレーン)の演算器では、作業機の作業姿勢に対応する性能情報(例えば、定格総荷重)を算出するための演算が行われている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された移動式クレーン(以下、「従来の移動式クレーン」と称する。)は、性能情報を算出し、算出した性能情報に基づいて移動式クレーンの動作を制御する。
従来の移動式クレーンは、リアルタイムで検出した移動式クレーンの姿勢に関する情報に基づいて性能情報を算出し、算出した性能情報に基づいて移動式クレーンの動作を制御する。この際、移動式クレーンに組み込まれた演算器では、高度で複雑な演算が実施される。
又、従来、作業機のオペレータは、スキルを向上するために、シミュレーション用アプリケーションが組み込まれた作業機用シミュレータ(以下、単に「シミュレータ」と称する。)において、シミュレーションを行っていた。このようなシミュレータに組み込まれた演算器は、シミュレータの表示部に表示された作業機の動作を制御するために高度で複雑な演算を実施する。
特開2016-117543号公報
本発明の目的は、作業機及びシミュレータにおける演算量を減らすことである。
本発明に係る動作支援サーバの一態様は、作業機の機種情報及び作業機の姿勢に関する情報を取得する取得部と、機種情報に対応する作業機の諸元データを記憶する記憶部と、機種情報に対応する諸元データ、機種情報、及び姿勢に関する情報に基づいて、作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得する制御部と、動作指示情報を提示する提示部と、を備える。
上述の動作支援サーバを実施する場合に、好ましくは、作業機は、実物の作業機であってよい。
又、動作指示情報は、作業機の被操作機能部を駆動するアクチュエータを制御するための制御情報を含んでよい。
本発明に係る作業機の一態様は、上述の動作支援サーバに接続可能な作業機であって、被操作機能部と、被操作機能部を駆動するためのアクチュエータと、作業機の機種情報及び作業機の姿勢に関する情報を含むメッセージを動作支援サーバに送信し、作業機の動作を指示するための動作指示情報を含むレスポンスを動作支援サーバから取得する通信部と、動作指示情報に基づいて、アクチュエータを制御する制御部と、を備える。
本発明に係る性能情報の提供方法の一態様は、上述の性能情報サーバにおいて実行される性能情報の提供方法であって、動作支援サーバは、作業機の機種情報に対応する諸元データを記憶し、作業機の機種情報及び作業機の姿勢に関する情報を取得するステップと、機種情報に対応する諸元データ、機種情報、及び姿勢に関する情報に基づいて作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得するステップと、動作指示情報を提示するステップと、を含む。
上述の性能情報の提供方法を実施する場合に、好ましくは、作業機は、実物の作業機であってよい。
又、動作指示情報は、作業機の被操作機能部を駆動するアクチュエータを制御するための制御情報を含んでよい。
本発明によれば、作業機及びシミュレータにおける演算量を減らすことができる。
図1は、実施形態に係る制御システムの構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る制御システムの機能ブロック図である。 図3は、作業機とサーバとの間におけるデータの流れを示す図である。 図4は、実施形態1に係るサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図5は、性能データ表の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。以下、図面を適宜参照して、本実施形態について説明する。本明細書の全体を通じて同一要素には、特に断らない限り、同一符号を付す。添付の図面と共に以下に記載される事項は、例示的な実施形態を説明するためのものであり、唯一の実施形態を示すためのものではない。例えば、実施形態において動作の順序が示された場合、動作の順序は、全体的な動作として矛盾が生じない範囲で、適宜変更されてもよい。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係るクレーン支援システムCSの構成を示す図である。図2は、実施形態に係るクレーン支援システムCSの構成を示すブロック図である。
<クレーン支援システムの概要>
以下、図1及び図2を参照して本実施形態に係るクレーン支援システムCSのシステム構成について説明する。クレーン支援システムCSは、作業機支援システムの一例に該当する。
クレーン支援システムCSは、ハードウェア構成として、クレーンC及び複数のサーバS1~S4を有する。サーバS1~S4はそれぞれ、性能情報サーバの一例に該当する。尚、本実施形態のクレーン支援システムCSは、クレーンCとサーバS1~S4とがネットワークNを介して接続されたシステムである。
ネットワークNは、インターネットに限らず、インターネットに接続されていないイントラネット等でもよい。サーバと作業機とは、有線接続されてもよいし、無線接続されてもよい。又、無線通信としては、例えば、WIFI(登録商標)又はBluetooth(登録商標)が挙げられる。
クレーン支援システムCSにおけるクレーン及びサーバの数は、図示の場合に限定されない。又、サーバの位置は、特に限定されない。例えば、サーバは、作業機が配置された作業現場に配置されていてもよい。又、サーバは、作業機に搭載されていてもよい。
<クレーン>
以下、クレーンCの構成について説明する。クレーンCは、作業機の一例に該当し、移動式クレーン(例えば、ラフテレーンクレーン)である。但し、クレーンCは、移動式クレーンに限らず、種々のクレーンであってよい。又、作業機は、クレーンに限定されない。作業機は、例えば、ブルドーザ、油圧ショベルカー、コンクリートポンプ車、高所作業車、ダンプトラック、トレーラ、及びリフターであってもよい。
クレーンCは、基本構成として、一般的なラフテレーンクレーンと同様の構成を有する。大きな概念として、クレーンCは、走行体1と、旋回体2と、を有する。
具体的には、走行体1は、左右一対のフロントタイヤ11と、リヤタイヤ12と、を有する。又、走行体1は、荷物の運搬作業を行う際に接地させて安定を図るアウトリガ13を有する。
又、旋回体2は、旋回台21と、ブーム22と、ジブ23と、を有する。旋回台21は、旋回可能な状態で、走行体1に支持されている。ブーム22は、伸縮可能な伸縮式ブームである。ブーム22は、伸縮可能且つ起伏可能な状態で旋回台21に支持されている。
このようなブーム22は、旋回台21が旋回軸を中心に回転すると、旋回する。ジブ23は、使用状態において、ブーム22の先端に支持される。ジブ23は、非使用状態(図1のクレーンCの状態)において、ブーム22の側方に格納されている。
又、ブーム22には、ワイヤロープ(不図示)が架け渡されている。旋回台21には、ワイヤロープを巻き付けたウインチ(不図示)が設けられている。ワイヤロープは、ブーム22又はジブ23の先端から、シーブ(不図示)を介して垂下されている。ワイヤロープの先端には、フック(不図示)が固定されている。
旋回台21、ブーム22、ジブ23、ワイヤロープ、及びフックは、被操作機能部の一例に該当し、アクチュエータにより駆動(移動)される。
クレーンCは、被操作機能部を駆動するアクチュエータ24として、旋回用アクチュエータ241、起伏用アクチュエータ242、伸縮用アクチュエータ243、及びウインチ用アクチュエータ244を有する(図2参照)。以下、旋回用アクチュエータ241、起伏用アクチュエータ242、伸縮用アクチュエータ243、及びウインチ用アクチュエータ244をまとめてアクチュエータ24と称する。
旋回用アクチュエータ241は、例えば、油圧式のモータであって、旋回軸を中心に旋回台21を回転させる。旋回台21が回転すると、旋回台21と共にブーム22が旋回する。よって、旋回用アクチュエータ241は、ブーム22を旋回させるためのアクチュエータと捉えてよい。
起伏用アクチュエータ242は、例えば、油圧式の伸縮シリンダであって、自身の伸縮にともない、ブーム22を起立又は倒伏させる。よって、起伏用アクチュエータ242は、ブーム22を起立させる又は倒伏させるためのアクチュエータと捉えてよい。
伸縮用アクチュエータ243は、例えば、油圧式の伸縮シリンダであって、自身の伸縮にともない、ブーム22を伸長又は縮小させる。よって、伸縮用アクチュエータ243は、ブーム22を伸長させる又は縮小させるためのアクチュエータと捉えてよい。
ウインチ用アクチュエータ244は、例えば、油圧式のモータであって、ウインチを第一方向(繰り出し方向とも称する。)又は第二方向(巻き取り方向とも称する。)に回転させる。ウインチが回転すると、ウインチの回転にともない、ワイヤロープは繰り出される又は巻き取られる。
ワイヤロープの繰り出し又は巻き取りに応じて、フックは上昇又は降下する。よって、ウインチ用アクチュエータ244は、フックを上昇させる又は降下させるためのアクチュエータと捉えてよい。
又、クレーンCは、操作入力部25、姿勢検出部26、荷重検出部27、位置検出部28、表示部29、通信部30、記憶部31、及び制御部32等を有する。
操作入力部25は、例えば、運転室に設けられた操作レバーである。操作入力部25は、クレーンCのオペレータ(以下、単に「オペレータ」と称する。)が、被操作機能部の動作に関する指示を入力するためのものである。このような操作入力部25は、オペレータからの操作入力を受け付ける。
操作入力部25は、オペレータから操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力に対応する操作情報を制御部32(具体的には、第一制御部33の動作制御部331)に出力する。尚、操作入力部25は、クレーンCと無線接続又は有線接続された操作端末に設けられていてもよい。
具体的には、操作入力部25は、旋回用レバー、起伏用レバー、及び伸縮用レバーを有する。
旋回用レバーは、オペレータがブーム22の旋回動作を指示するためのレバーである。旋回用レバーの操作方向(例えば、旋回用レバーの傾斜方向)は、ブーム22の旋回方向に対応する。又、旋回用レバーの操作量(例えば、旋回用レバーの傾斜角度)は、ブーム22の旋回速度に対応する。
旋回用レバーが基準状態に対して傾斜していない状態において、ブーム22の旋回速度は、ゼロとなる。又、旋回用レバーが基準状態に対して最大限傾斜した状態(換言すれば、旋回用レバーがストロークエンドに入った状態)において、ブーム22の旋回速度は、最高速度となる。
又、起伏用レバーは、オペレータがブーム22の起立動作又は倒伏動作を指示するためのレバーである。起伏用レバーの操作方向(例えば、起伏用レバーの傾斜方向)は、ブーム22の起立動作又はブーム22の倒伏動作に対応する。
又、起伏用レバーの操作量(例えば、起伏用レバーの傾斜角度)は、ブーム22の起立速度又は倒伏速度に対応する。起伏用レバーが基準状態に対して傾斜していない状態において、ブーム22の起立速度又は倒伏速度は、ゼロである。又、起伏用レバーが基準状態に対して最大限傾斜した状態(換言すれば、起伏用レバーがストロークエンドに入った状態)において、ブーム22の起立速度又は倒伏速度は、最高速度となる。
又、伸縮用レバーは、オペレータがブーム22の伸長動作又は縮小動作を指示するためのレバーである。伸縮用レバーの操作方向(例えば、伸縮用レバーの傾斜方向)は、ブーム22の伸長動作又はブーム22の縮小動作に対応する。
又、伸縮用レバーの操作量(例えば、伸縮用レバーの傾斜角度)は、ブーム22の伸長速度又は縮小速度に対応する。伸縮用レバーが基準状態に対して傾斜していない状態において、ブーム22の伸長速度又は縮小速度は、ゼロとなる。又、伸縮用レバーが基準状態に対して最大限傾斜した状態(換言すれば、伸縮用レバーがストロークエンドに入った状態)において、ブーム22の伸長速度又は縮小速度は、最高速度となる。
姿勢検出部26は、クレーンCの姿勢に関する情報を検出する。姿勢検出部26は、検出した姿勢に関する情報を、制御部32(第一制御部33)に送る。姿勢に関する情報は、例えば、ブームの起伏角に関する情報、ブームの長さに関する情報、ブームの旋回角に関する情報、ジブの起伏角に関する情報、ジブの長さに関する情報、アウトリガの張出幅に関する情報、及びフックの位置に関する情報を含む。
姿勢検出部26は、所定の時間間隔で、姿勢に関する情報を検出する。姿勢検出部26は、検出した姿勢に関する情報を、所定の時間間隔で制御部32(第一制御部33)に送る。
荷重検出部27は、吊荷荷重に関する情報を検出する。荷重検出部27は、所定の時間間隔で、吊荷荷重に関する情報を検出する。荷重検出部27は、検出した吊荷荷重に関する情報を、所定の時間間隔で制御部32(第一制御部33)に送る。
位置検出部28は、クレーンCの位置に関する情報を検出する。位置検出部28は、検出した位置に関する情報を、所定の時間間隔で制御部32(第一制御部33)に送る。位置検出部28は、例えば、GPSセンサである。この場合、位置に関する情報は、座標(GPS座標)である。位置検出部28は、複数のGPSセンサを含んでよい。
クレーンCは、位置検出部28の検出値及び/又は姿勢検出部26の検出値に基づいて、吊荷の位置に関する情報又はフックの位置に関する情報を取得する、荷物位置検出部(不図示)を有してもよい。荷物位置検出部は、検出した吊荷の位置に関する情報及び/又はフックの位置に関する情報を、所定の時間間隔で制御部32(第一制御部33)に送る。
表示部29は、情報を表示する。表示部29は、例えば、運転室内に設けられたモニタである。
通信部30は、ネットワークNを介してサーバS1~S4と通信する。そのために、通信部30は、情報の送信部及び受信部(図示省略)を備える。サーバS1~S4との通信は、例えば、通信制御部341によって制御される。
又、通信部30は、サーバS1~S4に向けて、後述の作業機に関する情報(具体的には、クレーンCの機種情報及び姿勢に関する情報)を送信する。そして、通信部30は、サーバS1~S4から、クレーンCの動作を指示するための動作指示情報を受信する。
記憶部31は、第一記憶部311及び第二記憶部312を有する。第一記憶部311は、作業機(クレーンC)の機種情報を記憶する。第二記憶部312は、作業機に関する情報の送り先であるサーバを特定するための情報を記憶する。サーバを特定するための情報は、サーバ特定情報とも称される。第二記憶部312は、サーバ特定情報を、作業機(例えば、クレーン)の機種と対応付けて記憶する。
尚、第一記憶部311及び第二記憶部312は、一つのハードウェア(主記憶装置)により構成されている。但し、第一記憶部311及び第二記憶部312は、複数のハードウェアにより構成されてもよい。
制御部32は、上述した各エレメント25~31それぞれの動作を制御してクレーンC全体の動作を制御する。クレーン支援システムCSの機能に着目した場合、制御部32は、第一制御部33及び第二制御部34等を備える。
第一制御部33は、動作制御部331及び表示制御部332等を有する。第一制御部33は、過負荷防止装置の制御部としての機能も有する。
動作制御部331は、操作入力部25から取得した操作情報に基づいて、アクチュエータ24の動作を制御する。
又、動作制御部331は、支援モジュールMから取得した、クレーンCの動作を指示するための動作指示情報に基づいて、アクチュエータ24の動作を制御する。動作制御部331は、動作指示情報を取得していない状態において、操作入力部25から取得した操作情報に基づいてアクチュエータ24を制御し、動作指示情報を取得した場合には、動作指示情報に基づいてアクチュエータ24を制御する。
つまり、動作制御部331は、操作入力部25から入力された操作情報に基づいてクレーンCの動作を制御している場合であっても、動作指示情報が入力された場合には、動作指示情報に基づいて、クレーンCの動作を制御する。
例えば、操作入力部25から入力された操作情報がブーム22を最高速度で動作(例えば、旋回、起伏、又は伸縮)させるための情報であっても、動作指示情報が最高速度の50%の速度でブーム22を動作(例えば、旋回、起伏、又は伸縮)させるための情報である場合には、動作制御部331は、動作指示情報に基づいて、最高速度の50%の速度でブーム22を動作(例えば、旋回、起伏、又は伸縮)させる。
又、例えば、操作入力部25から入力された操作情報がブーム22を所定速度で動作(例えば、旋回、起伏、又は伸縮)させるための情報であっても、動作指示情報がブーム22の動作(例えば、旋回、起伏、又は伸縮)を停止するための情報である場合には、動作制御部331は、動作指示情報に基づいて、ブーム22の動作(例えば、旋回、起伏、又は伸縮)を停止する。
尚、クレーンCは、動作制御部331によるクレーンCの動作の制御において、操作入力部25から入力された操作情報と動作指示情報とのうちの何れの情報を優先するかを設定するための設定手段を有してもよい。
表示制御部332は、表示部29の動作を制御する。表示制御部332は、支援モジュールMから取得した情報を表示部29に表示させる。
(第二制御部)
第二制御部34は、通信制御部341、及び、支援制御部342等を有する。第二制御部34は、支援モジュールMの機能を実現する。
(通信制御部)
通信制御部341は、通信部30を介した、クレーンCとサーバS1~S4との通信を制御する。
(支援制御部)
支援制御部342は、作業機側取得部343と、メッセージ生成部344と、を有する。
(作業機側取得部)
作業機側取得部343は、第一制御部33及びサーバから種々の情報を取得する。作業機側取得部343は、第一制御部33が他のエレメントから取得した種々の情報を取得すると捉えてよい。
具体的には、作業機側取得部343は、第一制御部33から、作業機(クレーンC)の機種情報を取得する。又、作業機側取得部343は、第一制御部33から、作業機に関する情報の送り先であるサーバを特定するための情報(サーバ特定情報)を取得する。又、作業機側取得部343は、第一制御部33から、作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報を取得する。
又、作業機側取得部343は、第一制御部33から、クレーンCの位置に関する情報を取得する。又、作業機側取得部343は、第一制御部33から、吊荷の位置に関する情報及び/又はフックの位置に関する情報を取得する。又、作業機側取得部343は、第一制御部33から、吊荷荷重に関する情報を検出する。
そして、支援制御部342は、取得した種々の情報を、メッセージ生成部344に送る。例えば、支援制御部342は、取得したサーバ特定情報、作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報を、メッセージ生成部344に送る。
又、作業機側取得部343は、通信部331及び通信制御部341を介して、サーバ特定情報により特定されたサーバから、動作指示情報を取得する。作業機側取得部343は、取得した動作指示情報を、動作制御部331に送る。
(メッセージ生成部)
メッセージ生成部344は、提示部の一例に該当し、サーバ特定情報により特定されたサーバに送るためのメッセージを生成する。メッセージ生成部344により生成されるメッセージは、パラメータを含む。メッセージは、サーバ特定情報を含んでもよい。
パラメータは、作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報を含む。作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報は、基本情報とも称する。
尚、後述のサーバS1のメッセージ取得部431が、作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報のうち少なくとも一つの情報をクレーンCとは別に設けられた情報取得装置から取得する場合には、パラメータは、メッセージ取得部431が情報取得装置から取得する情報を、含んでもよいし、含まなくてもよい。
又、パラメータは、基本情報と共に、位置に関する情報、荷物の位置に関する情報、フックの位置に関する情報、及び作業に関する情報のうちの少なくとも一つの情報を含んでよい。
作業に関する情報は、荷物の重量に関する情報を含んでよい。作業に関する情報は、アウトリガ状態(オンタイヤ作業状態又はアウトリガ作業状態)に関する情報を含んでよい。
作業に関する情報は、ブームに関する情報(例えば、ブームの種類)、ジブに関する情報(例えば、ジブの種類)、フックに関する情報(例えば、フックの種類)、ワイヤに関する情報(例えば、ワイヤ掛け数)、及びカウンタウエイトに関する情報(例えば、カウンタウエイトの重量)等のうち少なくとも一つの情報を含んでよい。
メッセージ生成部344により生成されるメッセージは、例えば、MQTTSプロトコルのメッセージ形式である。但し、メッセージ生成部344により生成されるメッセージは、MQTTSプロトコルのメッセージ形式に限らず、例えば、HTTPSプロトコルのメッセージ形式であってもよい。
メッセージ生成部344は、生成したメッセージを、通信部331及び通信制御部341を介して、サーバ特定情報により特定されたサーバに向けて送信する。
尚、メッセージ生成部344が生成するメッセージには、サーバがクレーンCの性能情報を生成するための情報が含まれる。サーバが、クレーンCの性能情報を生成するための総ての情報を、クレーンC以外の装置から取得する場合には、クレーンCは、メッセージ生成部344を有する必要はない。つまり、サーバが、クレーンCの性能情報を生成するための総ての情報を、クレーンCは、サーバにメッセージを送信しなくてもよい。
以上のように、第二制御部34の機能により実現される支援モジュールMは、クレーンCの第一制御部33と連携して動作する。支援モジュールMは、第一制御部33に組み込まれている(アドインされている)。
尚、支援モジュールMは、第一制御部33と連携して動作するハードウェアであれば、第一制御部33とは異なるハードウェア(例えば、制御器、タブレット、又はパーソナルコンピュータ)に組み込まれていてもよい。このような支援モジュールMは、TCP/IPプロトコル(例えば、MQTTSプロトコル、HTTPSプロトコル)を利用して、サーバS1~S4から、動作指示情報を取得する。
支援モジュールMは、クレーンCの機種情報及び姿勢に関する情報を、第一制御部33から取得する。支援モジュールMは、クレーンCの機種情報及び姿勢に関する情報を含むメッセージを、サーバ特定情報により特定されるサーバに送信する。
この際、支援モジュールMは、作業機(クレーンC)に対応するサーバを特定するサーバ特定情報をメッセージに含めることにより、メッセージの送り先であるサーバを特定してもよい。サーバ特定情報は、例えば、サーバのURIである。
又、支援モジュールMは、動作指示情報を含むメッセージをサーバから受信する。そして、支援モジュールMは、受信したメッセージに含まれる動作指示情報を、第一制御部33に送る。支援モジュールMは、メッセージをそのまま第一制御部33に送ってもよいし、メッセージから抽出した情報(例えば、動作指示情報)を第一制御部33に送ってもよい。
<サーバ>
図1に示すクレーン支援システムCSは、複数のサーバS1~S4を備える。図1には、非限定的な一例として、4台のサーバS1~S4が例示されている。サーバの数は、1以上3以下でもよいし5以上でもよい。
サーバS1~S4は、例えば、作業機メーカー毎に設けられる。以下、サーバS1~S4のうちサーバS1について説明する。尚、サーバS2~S4の構成は、サーバS1と同様であるため省略する。サーバS1は、例えば、作業機メーカーM1に対応するサーバである。又、サーバS2~S4はそれぞれ、作業機メーカーM2~M4に対応するサーバである。但し、サーバS1~S4の機能は、一つのサーバに設けられてもよい。この場合、この一つのサーバが、作業機メーカーM2~M4に対応する。
(サーバの機能構成例)
サーバS1は、通信部41、記憶部42、及び制御部43等を有する。
(通信部)
通信部41は、クレーンCと、ネットワークNを介して通信する。そのため、通信部41は、情報の送信部及び受信部(図示省略)等を備える。クレーンCとの通信は、通信制御部(不図示)によって制御される。
本実施形態の場合、サーバS1は、インターネットを介してクレーンCと接続されている。サーバS1とクレーンCとは、例えば、MQTTSプロトコル又はHTTPSプロトコル等のTCP/IPプロトコルを用いて通信する。尚、サーバS1とクライアント端末Tとの通信プロトコルは、MQTTSプロトコル及びHTTPSプロトコルに限定されず、種々の通信プロトコルであってよい。
通信部41は、クレーンCから受信したメッセージを、制御部43に送る。又、通信部41は、制御部43から取得したメッセージを、クレーンCに送信する。
(記憶部)
記憶部42は、演算部432が行う演算で使用される演算式(不図示)を記憶する。演算式は、性能情報の演算に使用される。記憶部42は、後述の補間演算に用いられる補間演算式を記憶する。
記憶部42は、演算部432が行う演算で使用される性能データ(例えば、定格総荷重)を記憶する。記憶部42は、例えば、性能データを表形式の性能テーブルとして記憶する。性能テーブルは、作業機画像の姿勢条件(ブームの起伏角、ブームの長さ、ブームの旋回角、ジブの起伏角、ジブの長さ、及びアウトリガの張出幅)、クレーンの作業状態、及びクレーンの作業半径等のパラメータと、性能データとを対応付けた表(以下、「性能データ表」と称する。)である。
(性能データ表の一例)
性能データ表は、性能テーブルの一例に該当し、姿勢条件(姿勢に関する情報とも称する。)、作業状態情報、及び作業半径等から、性能データ(例えば、定格総荷重)を求めるための表である。このような性能データ表は、作業機の機種毎に記憶部42に記憶されている。
性能データ表の一例を、図5に示す。図5には、ブーム作業状態且つアウトリガ作業状態であって、各アウトリガの張出幅が最大の場合の、ブーム長さ及び作業半径と、性能データである定格総荷重とに関する性能データ表44が例示されている。
例えば、図5に示す性能データ表44は、ブーム長さ(例えば、9.35m)及び作業半径(例えば、2.5m)がパラメータとして与えられると、これら各パラメータに対応する定格総荷重(25t)が得られる。尚、性能データ表は、ジブ作業状態、オンタイヤ状態、及び/又はアウトリガ状態等の作業状態情報毎に設けられている。又、アウトリガの張出幅に応じて、複数の性能データ表が設けられている。
図5に示す性能データ表44は、所定間隔で並べられたブーム長さ及び作業半径と、定格総荷重とにより構成されている。所定間隔を小さくするほど、精度のよい性能データ表となる。例えば、図5に示す性能データ表44に値が示されているブーム長さ(例えば、9.35m、16.4m等)及び作業半径(例えば、2.5m、3.0m)であれば、定格総荷重は、性能データ表から求められる。
しかしながら、図5に示す性能データ表44に示されていないブーム長さ(例えば、12m)の場合には、作業半径2.5mにおける定格総荷重を、性能データ表44から求めることができない。性能データ表44から直接求めることができない定格総荷重は、演算部432が、補間演算により求める。演算部432は、記憶部42から取得した補間演算式を用いて、この補間演算を実行する。
性能データ表44は、例えば、アウトリガジャッキの反力に関する性能データ表、又は、ブームの撓みに関する性能データ表であってもよい。ブームの撓みに関する性能データ表は、例えば、ブーム又はジブの種類と、クレーンの姿勢条件と、吊り上げ荷重に応じたブーム又はジブの先端の撓み量と、を対応付けて記憶している。クレーンの姿勢条件は、例えば、ブーム長さ、ブーム起伏角、ジブ長さ、及びジブオフセット角(ジブ起伏角)である。
又、記憶部42は、作業機毎の諸元データを記憶する。記憶部42は、機種情報に対応付けて諸元データを記憶する。諸元データは、演算部432が行う演算で使用される。
作業機が移動式クレーンの場合の諸元データは、移動式クレーンのキャリア部(下部走行体ともいう)の重量重心位置及び重量を含む。又、諸元データは、各アウトリガの張出長さに対する各アウトリガの重量重心位置及び重量を含む。
又、諸元データは、上部旋回体の旋回中心座標、重量重心位置、及び/又は重量を含む。又、諸元データは、上部旋回体の基準座標に対するベースブームの回転中心座標、重量重心位置、及び/又は重量を含む。
又、諸元データは、ベースブームに対する2ndブームの取り付け原点座標、重量重心位置、及び/又は重量を含む。更に、諸元データは、ワイヤロープの単位長さあたりの重量を含む。尚、諸元データは、上述の例に限定されない。
(制御部)
制御部43は、メッセージ取得部431、演算部432、及びメッセージ生成部433等を有する。
(メッセージ取得部)
メッセージ取得部431は、取得部の一例に該当し、通信部41から取得したメッセージの解析を行う。本実施形態の場合、メッセージは、MQTTSプロトコルのメッセージ形式である。
具体的には、メッセージ取得部431は、メッセージからパラメータを抽出する。パラメータは、性能情報の演算に用いる情報であって、作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報を含む。
尚、メッセージ取得部431は、作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報のうち少なくとも一つの情報をクレーンCではなく、クレーンCとは別に設けられた情報取得装置から取得してもよい。つまり、メッセージ取得部431は、作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報を、クレーンC以外の装置から取得してもよい。
メッセージ取得部431が作業機(クレーンC)の機種情報及び作業機(クレーンC)の姿勢に関する情報をクレーンC以外の装置から取得する場合、クレーンCから取得したメッセージは、メッセージ取得部431が情報取得装置から取得した情報を、含んでもよいし、含まなくてもよい。情報取得装置は、例えば、クレーンCを撮影する撮像部(例えば、カメラ)と、撮像装置が生成した画像を解析してクレーンCの機種情報及び/又はクレーンCの姿勢に関する情報を取得する画像解析部と、を備える。この場合、クレーンCの姿勢検出部26は、省略されてもよい。
メッセージ取得部431は、メッセージから抽出した情報を演算部432に送る。尚、メッセージ取得部431の機能は、後述の演算部432により実現されてもよい。
(演算部)
演算部432は、制御部の一例に該当し、メッセージ取得部431から取得した情報と、記憶部42から取得した情報とに基づいて、作業機(クレーンC)の性能情報(例えば、定格荷重)を演算する。
演算部432は、メッセージに含まれる情報(作業機の機種情報)に基づいて、演算に使用する演算式を選定する。そして、演算部432は、選定した演算式を記憶部42から取得する。
演算部432は、メッセージに含まれる情報に基づいて、演算に使用する演算式及び作業機の諸元データを選定する。ここで演算部432が選定する諸元データは、メッセージに含まれる作業機の機種情報に対応する諸元データである。そして、演算部432は、選定した諸元データを記憶部42から取得する。
(第一の演算について)
演算部432が行う演算の一例として、演算部432は、メッセージ取得部431から取得したパラメータ(機種情報及び姿勢に関する情報等)と、記憶部42から取得した演算式及び諸元データとに基づいて、性能情報(定格荷重及び/又は定格総荷重)を演算する。
尚、本明細書において、性能情報は、定格荷重及び/又は定格総荷重を意味する。本明細書において、定格荷重は、クレーンCの姿勢に応じてクレーンCが吊り上げることができる最大荷重であって、フック、フックブロック、及びグラブバケット等の吊り具の重量を除いた荷重を意味する。
又、本明細書において、定格総荷重は、クレーンCの姿勢に応じてクレーンCが吊り上げることができる最大荷重であって、フック、フックブロック、及びグラブバケット等の吊り具の重量を含む荷重を意味する。
このような演算は、第一の演算と称される。本明細書において、第一の演算は、記憶部42に記憶された性能データ(性能データ表)を使用しない演算を意味する。
(第二の演算について)
又、演算部432が行う演算の一例として、演算部432は、メッセージ取得部431から取得したパラメータ(機種情報及び姿勢に関する情報等)と、記憶部42から取得した演算式、性能データ表、及び諸元データとに基づいて、性能情報(定格荷重及び/又は定格総荷重)を演算する。
このような演算は、第二の演算や補間演算と称される。本明細書全体において、第二の演算及び補間演算は、記憶部42に記憶された性能データ(性能データ表)を使用する演算を意味する。
尚、本明細書において、補間演算は、性能データ表のデータ間の性能データ(例えば、定格荷重及び/又は定格総荷重)を補間する演算を意味することもある。このような補間演算は、例えば、線形補間等の補間方法により行われる。このような補間演算は、作業機メーカー各社の独自のノウハウに基づく補間方法により行われる。演算部432は、演算結果を、メッセージ生成部433に送る。
演算部432は、算出した性能情報に基づいて、クレーンCの動作を指示するための動作指示情報を算出する。動作指示情報は、例えば、クレーンCの動作速度(具体的には、旋回速度、伸縮速度、又は起伏速度)を指示するための情報を含んでよい。又、動作指示情報は、例えば、クレーンCの動作の停止を指示するための情報を含んでよい。
このような動作指示情報は、例えば、クレーンCがブーム22を旋回させている場合、性能情報に基づいて算出された限界旋回角に基づいて生成される。限界旋回角は、作業機の限界姿勢の一例に該当する。
限界旋回角とは、クレーンCが吊り上げている荷物の重量(以下、「吊上重量」と称する。)が、演算部432により算出された定格荷重及び/又は定格総荷重に一致するブーム22の旋回角である。吊上重量は、荷物のみの重量であってよい。又、吊上重量は、荷物の重量と、フック、フックブロック、及びグラブバケット等の吊り具の重量との和であってもよい。
演算部432は、算出した限界旋回角と、クレーンCから取得した姿勢に関する情報に含まれるブーム22の旋回角に関する情報と、に基づいて、動作指示情報を生成する。
ここで、クレーンCから取得した姿勢に関する情報に含まれるブーム22の旋回角に関する情報は、ブーム22の実際の旋回角(以下、単に「実際の旋回角」と称する。)を示している。演算部432は、限界旋回角に対する実際の旋回角の割合に基づいて、ブーム22の旋回速度を指示するための動作指示情報を生成する。
例えば、限界旋回角に対する実際の旋回角の割合が第一閾値よりも小さい場合、実際の旋回角が、限界旋回角に到達するまで余裕がある。このため、演算部432は、ブーム22の旋回速度を最高速度に指示するための動作指示情報を生成する。
一方、限界旋回角に対する実際の旋回角の割合が第一閾値以上の場合、実際の旋回角が、限界旋回角に到達するまで余裕がない。このため、演算部432は、ブーム22の旋回速度を最高速度よりも遅い速度(例えば、最高速度の50%の速度)に指示するための動作指示情報を生成する。
更に、実際の旋回角が限界旋回角に一致した状態又は実際の旋回角が限界旋回角に一致する直前の状態では、演算部432は、旋回動作の停止を指示するための動作指示情報を生成する。このように演算部432は、実際の旋回角が限界旋回角に近づくほど、ブーム22の旋回速度を遅くするような動作指示情報を生成する。
尚、速度を変更するタイミング及び回数は、実際の旋回角と限界旋回角との関係に応じて、適宜決定すればよい。
又、動作指示情報は、例えば、クレーンCがブーム22を伸長させている場合、性能情報に基づいて算出されたブーム22の限界長さに基づいて生成される。ブーム22の限界長さとは、クレーンCの吊上重量が、演算部432により算出された定格荷重及び/又は定格総荷重に一致するブーム22の長さである。ブーム22の限界長さは、作業機の限界姿勢の一例に該当する。
演算部432は、算出したブーム22の限界長さと、クレーンCから取得した姿勢に関する情報に含まれるブーム22の長さに関する情報と、に基づいて、動作指示情報を生成する。
ここで、クレーンCから取得した姿勢に関する情報に含まれるブーム22の長さに関する情報は、ブーム22の実際の長さ(以下、単に「実際の長さ」と称する。)を示している。演算部432は、限界長さに対する実際の長さの割合に基づいて、ブーム22の伸縮速度(伸長速度)を指示するための動作指示情報を生成する。
例えば、限界長さに対する実際の長さの割合が第一閾値よりも小さい場合、実際の長さが、限界長さに到達するまで余裕がある。このため、演算部432は、ブーム22の伸長速度を最高速度に指示するための動作指示情報を生成する。
一方、限界長さに対する実際の長さの割合が第一閾値以上の場合、実際の長さが、限界長さに到達するまで余裕がない。このため、演算部432は、ブーム22の伸長速度を最高速度よりも遅い速度(例えば、最高速度の50%の速度)に指示するための動作指示情報を生成する。
更に、実際の長さが限界長さに一致した状態又は実際の長さが限界長さに一致する直前の状態では、演算部432は、伸長動作の停止を指示するための動作指示情報を生成する。このように演算部432は、実際の長さが限界長さに近づくほど、ブーム22の伸長速度を遅くするような動作指示情報を生成する。
尚、速度を変更するタイミング及び回数は、実際の長さと限界長さとの関係に応じて、適宜決定すればよい。
又、動作指示情報は、例えば、クレーンCがブーム22を倒伏させている場合、性能情報に基づいて算出されたブーム22の限界起伏角に基づいて生成される。
ブーム22の限界起伏角とは、クレーンCの吊上重量が、演算部432により算出された定格荷重及び/又は定格総荷重に一致するブーム22の起伏角である。
演算部432は、算出した限界起伏角と、クレーンCから取得した姿勢に関する情報に含まれるブーム22の起伏角に関する情報と、に基づいて、動作指示情報を生成する。限界起伏角は、作業機の限界姿勢の一例に該当する。
ここで、クレーンCから取得した姿勢に関する情報に含まれるブーム22の起伏角に関する情報は、ブーム22の実際の起伏角(以下、単に「実際の起伏角」と称する。)を示している。演算部432は、限界起伏角に対する実際の起伏角の割合に基づいて、ブーム22の起伏速度(倒伏速度)を指示するための動作指示情報を生成する。
例えば、限界起伏角に対する実際の起伏角の割合が第一閾値よりも小さい場合、実際の起伏角が、限界起伏角に到達するまで余裕がある。このため、演算部432は、ブーム22の起伏速度(倒伏速度)を最高速度に指示するための動作指示情報を生成する。
一方、限界起伏角に対する実際の起伏角の割合が第一閾値以上の場合、実際の起伏角が、限界起伏角に到達するまで余裕がない。このため、演算部432は、ブーム22の起伏速度(倒伏速度)を最高速度よりも遅い速度(例えば、最高速度の50%の速度)に指示するための動作指示情報を生成する。
更に、実際の起伏角が限界起伏角に一致した状態、又は、実際の起伏角が限界起伏角に一致する直前の状態では、演算部432は、起伏動作(倒伏動作)の停止を指示するための動作指示情報を生成する。このように演算部432は、実際の起伏角が限界起伏角に近づくほど、ブーム22の倒伏速度を遅くするような動作指示情報を生成する。
尚、速度を変更するタイミング及び回数は、実際の起伏角と限界起伏角との関係に応じて、適宜決定すればよい。
(メッセージ生成部)
メッセージ生成部344は、演算部432から取得した演算結果を含むメッセージ(レスポンスとも称する。)を生成する。メッセージ生成部344は、生成したメッセージを、通信部331に送る。メッセージは、例えば、MQTTSプロトコルのメッセージ形式である。
ここで、図3を参照しつつ、演算部432が行う演算の一例について、クレーンCとサーバS1との間のデータの流れに着目して説明する。図3は、クレーンCとサーバS1との間におけるデータの流れを簡易的に示す図である。
図3に示すように、先ず、クレーンCは、メッセージ51をサーバS1に送信する。クレーンCは、所定の時間間隔でメッセージ51をサーバS1に送信する。つまり、クレーンCは、サーバS1からの要求の有無に関係なく、メッセージ51をサーバS1に送信する。
メッセージ51は、サーバS1を特定するためのサーバ特定情報52及びパラメータ53を含む。パラメータ53は、例えば、機種情報及び姿勢に関する情報を含む。尚、パラメータ53は、少なくとも、演算部432が実施する性能情報の演算に必要な情報を含めばよい。
サーバS1は、クレーンCから取得したメッセージ51に含まれるパラメータ53、サーバS1の記憶部42から取得した演算式54、性能データ表44(図5参照)、及び諸元データ55に基づいて、パラメータ53に含まれる姿勢に関する情報に対応する性能情報(定格荷重及び/又は定格総荷重)を演算する。
具体的には、演算部432は、メッセージ取得部431から取得したパラメータ53に含まれる機種情報に対応する演算式54を記憶部42から取得する。
又、演算部432は、メッセージ取得部431から取得したパラメータ53(機種情報及び姿勢に関する情報)に対応する性能データ表44(図5参照)を記憶部42から取得する。この際、演算部432は、取得したパラメータ53(機種情報及び姿勢に関する情報)に対応する複数の性能データ表を記憶部42から取得する。
更に、演算部432は、取得したパラメータ53の機種情報によって特定される作業機に対応する諸元データ55を、記憶部42から取得する。
そして、演算部432は、クレーンCから取得したパラメータ53と、記憶部42から取得した演算式54、性能データ表44、及び諸元データ55とに基づいて、パラメータ53に含まれる姿勢に関する情報に対応する性能情報を取得する(演算する)。又、演算部432は、取得した性能情報に基づいて、動作指示情報56を取得する(演算する)。
そして、サーバS1は、演算結果(動作指示情報56)を含むメッセージ57をクレーンCに送信する。メッセージ57には、動作指示情報56と共に、クレーンCを特定するクレーン特定情報58が含まれる。クレーン特定情報58は、作業機特定情報の一例に該当する。
演算部432は、作業機の実機に搭載された演算部とほぼ同精度の演算を行うことができる。換言すれば、演算部432が演算に使用する演算式、性能データ表、及び諸元データは、作業機の実機に搭載された演算部が演算に使用する演算式、性能データ表、及び諸元データと同様である。
(サーバのハードウェア構成例)
図4に示すように、サーバS1はそれぞれ、ハードウェア構成に着目した場合、プロセッサ1001、メモリ1002、及びストレージ1003等を備える。
又、サーバS1は、通信IF1004及び電源回路1005等を備える。更に、サーバS1は、入力装置(不図示)及び出力装置(不図示)等を備えてもよい。これらのエレメント1001~1005は、例えば、バス1006によって接続されている。
プロセッサ1001は、サーバS1の動作を制御する。プロセッサ1001は、演算能力を備えた回路又はデバイスの一例である。プロセッサ1001には、例えば、CPU、MPU、及びGPUの少なくとも1つが用いられる。
メモリ1002は、プロセッサ1001によって実行されるプログラム、及び、プログラムの実行に応じて処理されるデータ又は情報等を記憶している。メモリ1002には、RAM及びROMが含まれる。RAMは、プロセッサ1001のワークメモリに用いられる。
ストレージ1003は、プロセッサ1001によって実行されるプログラムを記憶する。又、ストレージ1003は、プログラムの実行に応じて処理されるデータ又は情報等を記憶する。ストレージ1003は、既述の演算式、性能データ表、及び諸元データを記憶する。
ストレージ1003は、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)といった半導体ドライブ装置を含む。半導体ドライブ装置の追加で又は代替で、フラッシュメモリのような不揮発性メモリが、ストレージ1003に含まれてもよい。
メモリ1002及びストレージ1003が、図2の記憶部42に該当すると捉えてよい。
サーバS1の機能を実現するプログラム(以下、「演算プログラム」と称する。)を成すプログラムコードの全部又は一部は、メモリ1002及び/又はストレージ1003に記憶されてもよいし、オペレーティングシステム(OS)の一部に組み込まれてもよい。演算プログラムは、性能情報を演算するためのプログラム(以下、「性能情報演算プログラム」と称する。)と、性能情報に基づいて動作指示情報を演算するプログラム(以下、「動作指示情報演算プログラム」と称する。)と、を含む。
プログラム及び/又はデータは、プロセッサ1001による読み取りが可能な記録媒体に記録された形態で提供されてよい。記録媒体の一例としては、フレキシブルディスク、CD-ROM,CD-R,CD-RW,MO,DVD、ブルーレイディスク、及びポータブルハードディスク等が上げられる。又、USBメモリ等の半導体メモリも記録媒体の一例である。
通信IF1004は、図2の通信部41に該当し、ネットワークNと通信するためのインタフェースである。通信IF1004は、ネットワークNとの有線通信のための有線インタフェースを備える。
プロセッサ1001が、記憶部42に記憶された演算プログラムを読み出して実行することにより、サーバS1は、動作支援サーバの一例として機能する。
例えば、プロセッサ1001が演算プログラムを実行することによって、図2に例示した制御部43及び制御部43の各エレメント431~433が具現される。
電源回路1005は、例えば図4に示した各エレメント1001~1004が動作するための電力を各エレメント1001~1004に供給する。
尚、サーバS2~S4の機能構成及びハードウェア構成は、サーバS1の機能構成及びハードウェア構成と同等でよい。
<本実施形態の作用・効果>
以上のような構成を有する本実施形態の場合、サーバが、取得した機種情報に対応する諸元データ、機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得する。そして、取得した動作指示情報を作業機に提示する。このため、作業機やシミュレータにおける、動作を制御するための演算の量を減らすことができる。
<付記1>
又、上述の実施形態は、動作支援サーバが、1台の作業機(クレーン)に接続されている例について説明した。但し、動作支援サーバS1は、同時に2台以上の作業機(クレーン)に接続されてもよい。以下、動作支援サーバS1が、第一作業機と第二作業機に接続された例について、図2を参照して説明する。
ここで、第一作業機と第二作業機とは、同じ作業現場に隣り合って配置されているものとする。又、第一作業機と第二作業機とは、最大作業範囲が重複する位置に配置されているものとする。
このような動作支援サーバの場合、取得部(メッセージ取得部431)は、第二作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報を取得する。そして、制御部(演算部432)は、第一作業機の機種情報、第一作業機の姿勢に関する情報、及び第一作業機の機種情報に対応する第一作業機の諸元データと、取得した第二作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報と、に基づいて、第一作業機と第二作業機とが干渉しないように、第一作業機の動作を制御するための制御情報を取得する。そして、制御部(演算部432)は、取得した制御情報を動作指示情報に含める。
<付記2>
又、上述の実施形態は、動作支援サーバが、実際の作業機(クレーン)に対して、動作指示情報を提示する場合について説明した。従来から、作業機のオペレータのスキル向上のために、オペレータは、シミュレーション用アプリケーションが組み込まれた作業機用シミュレータ(以下、単に「シミュレータ」と称する。)において、シミュレーションを行っていた。
シミュレータは、作業現場で実際に実施される作業のシミュレーションを行うことができる。このようなシミュレータは、実際の作業機(クレーン)と同様の操作入力部(アクセルペダル、操作レバー、及び操作ボタン等)を有する。シミュレータの記憶部には、実際の作業機と同様の機能及び諸言を有する作業機の画像が記憶されている。
シミュレータの表示部(モニタ)には、作業機の画像や建築現場の画像等が表示される。オペレータは、シミュレータの操作入力部を操作することにより、シミュレータの表示部に表示された作業機の画像を操作する。
本発明に係る動作支援サーバは、このようなシミュレータに動作指示情報を提示してもよい。この場合、上述の実施形態における支援モジュールMに相当する支援モジュールが、シミュレータにアドインされる。よって、シミュレータに組み込まれた支援モジュールは、上述の実施形態における支援モジュールMとほぼ同様の機能を有する。
又、シミュレータに動作指示情報を提示する動作支援サーバ(以下、シミュレータ用動作支援サーバと称する。)の機能は、上述の実施形態におけるサーバS1(図2参照)の機能とほぼ同様である。このため、以下、シミュレーション用動作支援サーバの各エレメントについて、図2と同様の符号を用いて説明する。
シミュレータ用動作支援サーバは、シミュレータの表示部(不図示)に表示された作業機(例えば、クレーン)である仮想作業機の機種情報及び仮想作業機の姿勢に関する情報を、シミュレータから取得する取得部(メッセージ取得部431)を有する。
又、シミュレータ用動作支援サーバは、仮想作業機の機種情報に対応する仮想作業機の諸元データを記憶する記憶部(記憶部42)を有する。又、シミュレータ用動作支援サーバは、シミュレータから取得した機種情報、姿勢に関する情報と、シミュレータから取得した機種情報に対応する諸元データとに基づいて、シミュレータの表示部に表示された仮想作業機の動作を指示するための動作指示情報を演算する(取得する)制御部(演算部432)を有する。又、シミュレーション用動作支援サーバは、シミュレータに対して動作指示情報を提示する提示部(メッセージ生成部433)を有する。
以上のように、上述のようなシミュレータ用動作支援サーバの場合、作業機の機種情報及び作業機の姿勢に関する情報はそれぞれ、シミュレータの表示部に表示された仮想作業機に関する機種情報及び姿勢に関する情報である。
又、上述のようなシミュレータ用動作支援サーバの場合、動作指示情報は、シミュレータにおける仮想作業機の動作を指示するための情報である。動作指示情報を受け取ったシミュレータのシミュレータ側制御部(不図示)は、動作指示情報に含まれる制御情報に基づいて、シミュレータの表示部に表示された仮想作業機の動作を制御する。
又、シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)は、機種情報、姿勢に関する情報、及び機種情報に対応する諸元データに基づいて、仮想作業機の性能情報を取得する。シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)は、取得した性能情報に基づいて、シミュレータにおいて仮想作業機が取り得る姿勢の限界姿勢を取得する。そして、シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)は、仮想作業機の姿勢が限界姿勢を超えないように、シミュレータにおける仮想作業機を制御するための制御情報を動作指示情報に含める。
又、シミュレーション用動作支援サーバの取得部(メッセージ取得部431)は、シミュレータの表示部に表示された仮想作業機とは異なる仮想作業機である第二仮想作業機の位置に関する情報を取得する。シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)は、仮想作業機の機種情報、仮想作業機の姿勢に関する情報、及び仮想作業機の機種情報に対応する仮想作業機の諸元データと、取得した第二仮想作業機の位置に関する情報と、に基づいて、仮想作業機と第二仮想作業機とが干渉しないようにシミュレータにおける仮想作業機を制御するための制御情報を取得する。そして、シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)は、取得した制御情報を動作指示情報に含める。
又、シミュレーション用動作支援サーバの取得部(メッセージ取得部431)は、シミュレータの表示部において、仮想作業機の周囲に表示された建築物(不図示)である仮想建築物の位置に関する情報を取得する。又、シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)、仮想作業機の機種情報、仮想作業機の姿勢に関する情報、及び仮想作業機の機種情報に対応する仮想作業機の諸元データと、取得した仮想建築物の位置に関する情報と、に基づいて、仮想作業機と仮想建築物とが干渉しないようにシミュレータにおける仮想作業機を制御するための制御情報を取得する。そして、シミュレーション用動作支援サーバの制御部(演算部432)は、取得した制御情報を動作指示情報に含める。
尚、上述の実施形態の説明は、動作支援サーバが、シミュレータに動作指示情報を提示する場合に、適宜援用できる。この場合、クレーンCがシミュレータの表示部に表示された仮想クレーンであるものとして適宜読み替えればよい。
本発明に係る動作支援サーバは、クレーンに限らず、種々の作業機を対象とすることができる。
CS クレーン支援システム
C クレーン
S1~S4 サーバ
N ネットワーク
M 支援モジュール
M1~M4 メーカー
1 走行体
11 フロントタイヤ
12 リヤタイヤ
13 アウトリガ
2 旋回体
21 旋回台
22 ブーム
23 ジブ
24 アクチュエータ
241 旋回用アクチュエータ
242 起伏用アクチュエータ
243 伸縮用アクチュエータ
244 ウインチ用アクチュエータ
25 操作入力部
26 姿勢検出部
27 荷重検出部
28 位置検出部
29 表示部
30 通信部
31 記憶部
311 第一記憶部
312 第二記憶部
32 制御部
33 第一制御部
331 動作制御部
332 表示制御部
34 第二制御部
341 通信制御部
342 支援制御部
343 作業機側取得部
344 メッセージ生成部
41 通信部
42 記憶部
43 制御部
431 メッセージ取得部
432 演算部
433 メッセージ生成部
44 性能データ表
51、57 メッセージ
52 サーバ特定情報
53 パラメータ
54 演算式
55 諸元データ
56 動作指示情報
58 クレーン特定情報
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信インタフェース
1005 電源回路
1006 バス

Claims (17)

  1. 作業機の機種情報及び前記作業機の姿勢に関する情報を取得する取得部と、
    前記機種情報に対応する前記作業機の諸元データを記憶する記憶部と、
    前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、前記作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得する制御部と、
    前記動作指示情報を提示する提示部と、を備え、
    前記作業機は、実物の作業機であり、
    前記動作指示情報は、前記作業機の被操作機能部を駆動するアクチュエータを制御するための制御情報を含む、
    動作支援サーバ。
  2. 前記取得部は、前記機種情報及び前記姿勢に関する情報のうちの少なくとも一つの情報を、前記作業機から取得する、請求項に記載の動作支援サーバ。
  3. 前記取得部は、前記機種情報及び前記姿勢に関する情報のうちの少なくとも一つの情報を、前記作業機とは別に設けられた情報取得装置から取得する、請求項に記載の動作支援サーバ。
  4. 前記制御情報は、前記被操作機能部の移動速度を制御するため情報を含む、請求項に記載の動作支援サーバ。
  5. 前記制御部は、前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、前記作業機の性能情報を取得し、取得した前記性能情報に基づいて、前記動作指示情報を取得し、
    前記制御部は、取得した前記性能情報に基づいて、前記作業機の限界姿勢を取得し、前記作業機の姿勢が前記限界姿勢を超えないように前記アクチュエータを制御するための制御情報を前記動作指示情報に含める、請求項に記載の動作支援サーバ。
  6. 前記取得部は、前記作業機とは異なる作業機である第二作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報を取得し、
    前記制御部は、前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報と、取得した前記第二作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報と、に基づいて、前記作業機と前記第二作業機とが干渉しないように前記アクチュエータを制御するための制御情報を取得し、取得した前記制御情報を前記動作指示情報に含める、請求項に記載の動作支援サーバ。
  7. 前記取得部は、前記作業機の周囲に存在する建築物の位置に関する情報を取得し、
    制御部は、前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報と、取得した前記建築物の位置に関する情報と、に基づいて、前記作業機と前記建築物とが干渉しないように前記アクチュエータを制御するための制御情報を取得し、取得した前記制御情報を前記動作指示情報に含める、請求項に記載の動作支援サーバ。
  8. 前記作業機は、クレーンであり、
    前記被操作機能部は、旋回可能且つ起伏可能且つ伸縮可能な状態で前記クレーンに設けられたブームであり、
    前記アクチュエータは、前記ブームを旋回させるための旋回用アクチュエータ、前記ブームを起伏させるための起伏用アクチュエータ、及び前記ブームを伸縮させるための伸縮用アクチュエータを含み、
    前記動作指示情報は、前記旋回用アクチュエータ、前記起伏用アクチュエータ、及び前記伸縮用アクチュエータを制御するための制御情報を含む、請求項の何れか一項に記載の動作支援サーバ。
  9. 作業機の機種情報及び前記作業機の姿勢に関する情報を取得する取得部と、
    前記機種情報に対応する前記作業機の諸元データを記憶する記憶部と、
    前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、前記作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得する制御部と、
    前記動作指示情報を提示する提示部と、を備え、
    前記作業機は、作業機のシミュレーションを行うためのアプリケーションが動作するシミュレータの表示部に表示された仮想作業機であり、
    前記機種情報及び前記姿勢に関する情報はそれぞれ、前記仮想作業機の機種情報及び前記仮想作業機の姿勢に関する情報であり、
    前記動作指示情報は、前記シミュレータにおける前記仮想作業機の動作を指示するためのものであり、
    前記取得部は、前記機種情報及び前記姿勢に関する情報を前記シミュレータから取得し、
    前記制御部は、前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、前記仮想作業機の性能情報を取得し、取得した前記性能情報に基づいて、前記シミュレータにおいて前記仮想作業機が取り得る姿勢の限界姿勢を取得し、前記仮想作業機の姿勢が前記限界姿勢を超えないように、前記シミュレータにおける前記仮想作業機を制御するための制御情報を前記動作指示情報に含め
    前記提示部は、前記動作指示情報を前記シミュレータに提示する、
    作支援サーバ。
  10. 作業機の機種情報及び前記作業機の姿勢に関する情報を取得する取得部と、
    前記機種情報に対応する前記作業機の諸元データを記憶する記憶部と、
    前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、前記作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得する制御部と、
    前記動作指示情報を提示する提示部と、を備え、
    前記作業機は、作業機のシミュレーションを行うためのアプリケーションが動作するシミュレータの表示部に表示された仮想作業機であり、
    前記機種情報及び前記姿勢に関する情報はそれぞれ、前記仮想作業機の機種情報及び前記仮想作業機の姿勢に関する情報であり、
    前記動作指示情報は、前記シミュレータにおける前記仮想作業機の動作を指示するためのものであり、
    前記取得部は、前記機種情報及び前記姿勢に関する情報とともに、前記シミュレータの表示部に表示された前記仮想作業機とは異なる仮想作業機である第二仮想作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報を、前記シミュレータから取得し、
    制御部は、前記機種情報、前記姿勢に関する情報、及び前記機種情報に対応する前記諸元データと、取得した前記第二仮想作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報と、に基づいて、前記仮想作業機と前記第二仮想作業機とが干渉しないように前記シミュレータにおける前記仮想作業機を制御するための制御情報を取得し、取得した前記制御情報を前記動作指示情報に含め、
    前記提示部は、前記動作指示情報を前記シミュレータに提示する、
    作支援サーバ。
  11. 前記取得部は、前記シミュレータの表示部において、前記仮想作業機の周囲に表示された建築物である仮想建築物の位置に関する情報を取得し、
    制御部は、前記機種情報、前記姿勢に関する情報、及び前記機種情報に対応する前記諸元データと、取得した前記仮想建築物の位置に関する情報と、に基づいて、前記仮想作業機と前記仮想建築物とが干渉しないように前記シミュレータにおける前記仮想作業機を制御するための制御情報を取得し、取得した前記制御情報を前記動作指示情報に含める、請求項9又は10に記載の動作支援サーバ。
  12. 動作支援サーバに接続可能な作業機であって、
    被操作機能部と、
    前記被操作機能部を駆動するためのアクチュエータと、
    前記作業機の機種情報及び前記作業機の姿勢に関する情報を含むメッセージを動作支援サーバに送信し、前記作業機の動作を指示するための動作指示情報を含むレスポンスを動作支援サーバから取得する通信部と、
    前記動作指示情報に基づいて、前記アクチュエータを制御する制御部と、を備える
    作業機。
  13. 前記作業機のオペレータが前記被操作機能部の動作に関する指示を入力するための操作入力部を、更に備え、
    前記制御部は、前記動作支援サーバから前記動作指示情報を取得していない状態において、前記操作入力部から入力された操作入力に基づいて前記アクチュエータを制御し、前記動作支援サーバから前記動作指示情報を取得した場合には、前記動作指示情報に基づいて前記アクチュエータを制御する、請求項12に記載の作業機。
  14. 前記被操作機能部は、旋回可能且つ起伏可能且つ伸縮可能なブームであり、
    前記アクチュエータは、前記ブームを旋回させるための旋回用アクチュエータ、前記ブームを起伏させるための起伏用アクチュエータ、及び前記ブームを伸縮させるための伸縮用アクチュエータを含み、
    前記動作指示情報は、前記旋回用アクチュエータ、前記起伏用アクチュエータ、及び前記伸縮用アクチュエータを制御するための制御情報を含む、請求項12又は13に記載の作業機。
  15. 動作支援サーバにおいて実行される性能情報の提供方法であって、
    前記動作支援サーバは、作業機の機種情報に対応する諸元データを記憶し、
    作業機の機種情報及び前記作業機の姿勢に関する情報を取得するステップと、
    前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて前記作業機の性能情報を取得するステップと、
    取得した前記性能情報に基づいて前記作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得するステップと、
    前記動作指示情報を提示するステップと、を含み、
    前記作業機は、実物の作業機であり、
    前記動作指示情報は、前記作業機の被操作機能部を駆動するアクチュエータを制御するための制御情報を含む、
    性能情報の提供方法。
  16. 動作支援サーバにおいて実行される性能情報の提供方法であって、
    前記動作支援サーバは、作業機の機種情報に対応する諸元データを記憶し、
    作業機のシミュレーションを行うためのアプリケーションが動作するシミュレータの表示部に表示された仮想作業機の機種情報及び前記仮想作業機の姿勢に関する情報を、前記シミュレータから取得するステップと、
    前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて前記作業機の性能情報を取得するステップと、
    取得した前記性能情報に基づいて前記シミュレータにおける前記仮想作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得するステップと、
    前記動作指示情報を提示するステップと、を含
    前記動作指示情報を取得するステップにおいて、前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて、前記仮想作業機の性能情報を取得し、取得した前記性能情報に基づいて、前記シミュレータにおいて前記仮想作業機が取り得る姿勢の限界姿勢を取得し、前記仮想作業機の姿勢が前記限界姿勢を超えないように、前記シミュレータにおける前記仮想作業機を制御するための制御情報を前記動作指示情報に含める、
    性能情報の提供方法。
  17. 動作支援サーバにおいて実行される性能情報の提供方法であって、
    前記動作支援サーバは、作業機の機種情報に対応する諸元データを記憶し、
    作業機のシミュレーションを行うためのアプリケーションが動作するシミュレータの表示部に表示された仮想作業機の機種情報及び前記仮想作業機の姿勢に関する情報とともに、前記シミュレータの表示部に表示された前記仮想作業機とは異なる仮想作業機である第二仮想作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報を、前記シミュレータから取得するステップと、
    前記機種情報に対応する前記諸元データ、前記機種情報、及び前記姿勢に関する情報に基づいて前記作業機の性能情報を取得するステップと、
    取得した前記性能情報に基づいて前記シミュレータにおける前記仮想作業機の動作を指示するための動作指示情報を取得するステップと、
    前記動作指示情報を提示するステップと、を含
    前記動作指示情報を取得するステップにおいて、前記機種情報、前記姿勢に関する情報、及び前記機種情報に対応する前記諸元データと、取得した前記第二仮想作業機の姿勢に関する情報及び位置に関する情報と、に基づいて、前記仮想作業機と前記第二仮想作業機とが干渉しないように前記シミュレータにおける前記仮想作業機を制御するための制御情報を取得し、取得した前記制御情報を前記動作指示情報に含める、
    性能情報の提供方法。
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