JP7433626B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP7433626B2
JP7433626B2 JP2019223901A JP2019223901A JP7433626B2 JP 7433626 B2 JP7433626 B2 JP 7433626B2 JP 2019223901 A JP2019223901 A JP 2019223901A JP 2019223901 A JP2019223901 A JP 2019223901A JP 7433626 B2 JP7433626 B2 JP 7433626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
weight
content
component
components
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019223901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021091636A (ja
Inventor
丹 王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Menard Cosmetic Co Ltd
Original Assignee
Nippon Menard Cosmetic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Menard Cosmetic Co Ltd filed Critical Nippon Menard Cosmetic Co Ltd
Priority to JP2019223901A priority Critical patent/JP7433626B2/ja
Publication of JP2021091636A publication Critical patent/JP2021091636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7433626B2 publication Critical patent/JP7433626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本願発明は、みずみずしく、べたつきがなく、高い保湿感を感じる使用感を有し、且つ保湿感の持続効果に優れる水中油型乳化化粧料に関する。
肌に保湿を与え、乾燥を予防又は改善する乳化化粧料として、乳液、クリーム、美容液等が挙げられる。保湿持続効果を高める方法としては、乳化化粧料に油分を多量に配合する方法が挙げられる。例えば、ペースト状の油剤や固形の油剤を多量に配合する方法(特許文献1)がある。しかし、これらの油剤を多量に配合すると保湿持続効果の点では優れているものの、べたつき感や肌なじみの悪さ、強い油膜感を招きやすく、塗布時や塗布後のみずみずしい使用感が感じられないことも多い。
一方、保湿効果を高めるため多価アルコールや水溶性高分子等を多量に配合する方法(特許文献2)もある。しかし、多価アルコールを多量に配合すると、べたつき感や肌なじみの悪さを招く場合がある。また、多量の水溶性高分子の配合も、特有のヌメリ感が生じ、使用感の悪化を招く場合がある。さらに、油性成分が少ない系では、これら多価アルコールや水溶性高分子を多量に配合しても、保湿効果が長時間持続せず、特に冬場のような乾燥時期には保湿効果が不十分である。
以上のように、従来の技術では、みずみずしく、べたつきがなく、高い保湿感を感じる使用感を有し、且つ保湿感の持続効果に優れる水中油型乳化化粧料はなく、優れた使用感と長時間の保湿機能を兼ね備えた乳化化粧料の開発が望まれていた。
特許第5489206号 特許第4036313号
本願発明における課題は、みずみずしく、べたつきがなく、高い保湿感を感じる使用感を有し、且つ保湿感の持続効果に優れる水中油型乳化化粧料を提供することである。
上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、及び多価アルコールを組み合わせ、且つ25℃で固形の高級アルコールの含有量を3重量%以下に、且つ界面活性剤と油性成分の総含有量を10~20重量%にすることにより、みずみずしい使用感を有し、良い保湿持続効果を有する水中油型乳化化粧料が得られ、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記成分(a)~(d)を含有し、且つ25℃で固形の高級アルコールの含有量が3重量%以下で、且つ界面活性剤と油性成分(下記成分を含む)の総含有量が10~20重量%であることを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供する。
(a)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)
(b)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
(c)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル
(d)多価アルコール
また本発明は、前記成分(a)の含有量が0.2~3重量%であり、前記成分(b)の含有量が0.2~5重量%であり、前記成分(c)の含有量が0.1~2重量%であり、前記成分(d)の含有量が10~30重量%である、上記水中油型乳化化粧料を提供する。
また本発明は、前記成分(a)、及び(c)を含む25℃でペースト状の油性成分の総含有量が、界面活性剤と油性成分の総含有量に対して2~30重量%の範囲である、上記水中油型乳化化粧料を提供する。
また本発明は、融点が45℃より高い油性成分(成分(a)、(c)、及び25℃で固形の高級アルコールを除く)の含有量が0.5重量%以下である、上記水中油型乳化化粧料を提供する。
本願発明の水中油型乳化化粧料は、みずみずしく、べたつきがなく、高い保湿感を感じる使用感を有し、且つ保湿感の持続効果に優れる水中油型乳化化粧料である。
本願発明に用いる成分(a)は、ダイマージリノール酸とフィトステロール、イソステアリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールの混合物とのジエステルであり、25℃でペースト状の油性成分である。この成分は一般に市販されており、Plandool-H(日本精化社製)等が挙げられる。
成分(a)の含有量は、0.2~3重量%が好ましく、より好ましくは0.5~2重量%である。0.2重量%未満の場合は、保湿効果が十分に発揮されない場合があり、3重量%を超える場合は、みずみずしさを感じにくくなる場合がある。
本願発明に用いる成分(b)は、アミノ酸であるグルタミン酸とヤシ油由来の成分からなる植物性のアミノ酸系油性成分であり、25℃で液状である。この成分は一般に市販されており、Plandool-LG2(日本精化社製)、エルデュウPS-203(味の素社製)等が挙げられる。
成分(b)の含有量は、0.2~5重量%が好ましく、より好ましくは0.5~4重量%である。0.2重量%未満の場合は、保湿効果が十分に発揮されない場合があり、5重量%を超える場合は、塗布後にべたつき感が生じる場合がある。
本願発明に用いる成分(c)は、マカデミアナッツの種子由来の植物ステロールエステルであり、25℃でペースト状の油性成分である。この成分は一般に市販されており、Plandool-MAS(日本精化社製)等が挙げられる。
成分(c)の含有量は、0.1~2重量%が好ましく、より好ましくは0.2~1重量%である。0.1重量%未満の場合は、保湿効果が十分に発揮されない場合があり、2重量%を超える場合は、塗布後にべたつき感が生じる場合がある。
本願発明に用いる成分(d)は、特に限定されないが、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ソルビトール、トレハロース等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
成分(d)の含有量は、10~30重量%が好ましく、より好ましくは15~25重量%である。10重量%未満の場合は、保湿効果が十分に発揮されない場合があり、30重量%を超える場合は、塗布時や塗布後にべたつき感が生じる場合がある。
本願発明に用いる25℃で固形の高級アルコールは、特に限定されないが、例えば、水添ナタネ油アルコール、ラウリルアルコール、ミルスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、アラキルアルコール等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
25℃で固形の高級アルコールの含有量は、3重量%以下が好ましく、より好ましくは2重量%である。3重量%を超える場合は、みずみずしさがなくなり好ましくない。
本願発明に用いる界面活性剤は通常の化粧料に用いられる界面活性剤であればいずれのものも使用でき、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。特に限定されないが、例えば、ノニオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸アルキルグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N-アシルサルコシン塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルメチルアラニン塩、N-アシルメチルタウリン塩、N-アシルアスパラギン酸塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、スルホベタイン型両性界面活性剤、アミノプロピオン型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、グリシン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本願発明に用いる油性成分は通常の化粧料に用いられる油性成分であればいずれのものも使用できる。特に限定されないが、例えば、天然油としては、アボカド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ホホバ油、胚芽油等が挙げられる。炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、ミネラルオイル、水添ポリ(C6-12オレフィン)、水添ポリイソブテン等が挙げられる。エステル油としては、直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステル油、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油、直鎖脂肪酸と分枝高級アルコールとのエステル油、直鎖脂肪酸と多価アルコールとのエステル油、分枝脂肪酸と低級アルコールとのエステル油、分枝脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油、分枝脂肪酸と分枝高級アルコールとのエステル油、分枝脂肪酸と多価アルコールとのエステル油等が挙げられる。エーテル油としては、一価アルコール同士のエーテル油、一価アルコールと多価アルコールとのエーテル油等が挙げられる。シリコーン油としては、ジメチルシリコーン油、メチルフェニルシリコーン油、環状ジメチルシリコーン油、メチルハイドロジェンシリコーン油、アルコール変性シリコーン油、アルキル変性シリコーン油、アミノ変性シリコーン油等が挙げられる。
界面活性剤と油性成分(成分(a)~(c)と25℃で固形の高級アルコールを含む)の総含有量は10~20重量%が好ましい。10重量%未満の場合は、保湿効果が十分に発揮されず、20重量%を超える場合は、べたつき感が生じ、みずみずしさがなくなり好ましくない。
本願発明に用いる25℃でペースト状の油性成分は、25℃より高い温度に融点を有し、25℃では完全に固化しない半固体状態の油性成分であり、液状、及び固形の油性成分とは区別される。特に限定されないが、例えば、ワセリン、マカデミアナッツ油ポリグリセリル-6エステルズベヘネート、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、架橋型メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
25℃でペースト状の油性成分(成分(a)と(c)を含む)の総含有量は、界面活性剤と油性成分の総含有量に対して2~30重量%が好ましく、より好ましくは5~25重量%である。2重量%未満の場合は、保湿効果が十分に発揮されない場合があり、30重量%を超える場合は、べたつき感が生じ、みずみずしさがなくなる場合がある。
本願発明の融点45℃以上の油性成分(成分(a)、(c)と25℃で固形の高級アルコールを除く)は、常温で固体のものである。融点45℃以上の油性成分は、特に限定されないが、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、モクロウ、コメヌカロウ、綿ロウ、モンタンロウ等のロウ類、カカオ脂、硬化ヤシ油等の油脂類、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト等の炭化水素類、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ステアリル、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、ステアリン酸コレステリル等の脂肪酸エステルが挙げられる。
本発明において、融点は、医薬部外品原料規格I(一般試験法、70.融点測定法 第1法)により測定した値のものである。
融点45℃以上の油性成分(成分(a)、(c)と25℃で固形の高級アルコールを除く)の含有量は0.5重量%以下が好ましく、より好ましくは0.3重量%以下である。0.5重量%を超える場合は、みずみずしさがなくなる場合がある。
本発明の水中油型乳化化粧料は特に限定されるものではないが、クリーム、乳液、美容液、サンスクリーン等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、前記の必須成分の他に、目的の効果が損なわれない範囲で通常の化粧料に用いられる任意の成分を配合することができる。例えば、保湿剤、増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、着色剤、香料、抗炎症剤等が挙げられる。ただし、これら例示に限定されるものではない。
次に、実施例を挙げて、本願発明をより詳細に説明する。ただし、本願発明はこれらにより限定されるものではない。なお、含有量は重量%である。
15名の専門パネルにより、各水中油型乳化化粧料を使用し、「塗布時のみずみずしさ」、「塗布直後のみずみずしさ」、「塗布直後の保湿感」、「塗布直後のべたつき感」、「翌朝の保湿感」について評価を行った。評価は「塗布時のみずみずしさ」、「塗布直後のみずみずしさ」、「塗布直後の保湿感」、「塗布直後のべたつき感」、「翌朝の保湿感」については「ない」、「ある」の2段階で行い、評価基準は以下の通りである。
評価基準
(1) 塗布時のみずみずしさ
◎:13名以上が、塗布時にみずみずしさがあると判定した。
〇:9~12名が、塗布時にみずみずしさがあると判定した。
△:5~8名が、塗布時にみずみずしさがあると判定した。
×:塗布時にみずみずしさがあると判定した人が4名以下。
(2) 塗布直後のみずみずしさ
◎:13名以上が、塗布直後にみずみずしさがあると判定した。
〇:9~12名が、塗布直後にみずみずしさがあると判定した。
△:5~8名が、塗布直後にみずみずしさがあると判定した。
×:塗布直後にみずみずしさがあると判定した人が4名以下。
(3) 塗布直後の保湿感
◎:13名以上が、塗布直後に保湿感があると判定した。
〇:9~12名が、塗布直後に保湿感があると判定した。
△:5~8名が、塗布直後に保湿感があると判定した。
×:塗布直後に保湿感があると判定した人が4名以下。
(4) 塗布直後のべたつき感
◎:13名以上が、塗布直後にべたつき感がないと判定した。
〇:9~12名が、塗布直後にべたつき感がないと判定した。
△:5~8名が、塗布直後にべたつき感がないと判定した。
×:塗布直後にべたつき感がないと判定した人が4名以下。
(5) 翌朝の保湿感
◎:13名以上が、翌朝に保湿感があると判定した。
〇:9~12名が、翌朝に保湿感があると判定した。
△:5~8名が、翌朝に保湿感があると判定した。
×:翌朝に保湿感があると判定した人が4名以下。
(製造方法)
成分1~10を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分11~15を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分16を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、水中油型乳化化粧料を得た。
表1の実施例1~12に示したように、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、及びマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルを含有した場合、評価した全ての項目において良好であることが明らかになった。一方、比較例1~4に示したように、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、及びマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルのいずれか一つ、又は全て含有しない場合、みずみずしさや保湿効果において満足する結果が得られなかった。
(製造方法)
成分1~9を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分10~14を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分15を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、水中油型乳化化粧料を得た。
表2の実施例13~16に示したように、多価アルコールを含有した場合、評価した全ての項目において良好であることが明らかになった。一方、比較例5に示したように、多価アルコールを含有しなかった場合、保湿効果において満足する結果が得られなかった。また、多価アルコールの含有量が15~25重量%において、特に優れた結果が得られた。
(製造方法)
成分1~9を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分10~14を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分15を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、水中油型乳化化粧料を得た。
表3の実施例17~19に示したように、25℃で固形の高級アルコールの含有量が3重量%以下になった場合、評価した全ての項目において良好であることが明らかになった。また、25℃で固形の高級アルコールの含有量が2重量%以下において、特に優れた結果が得られた。一方、比較例6に示したように、25℃で固形の高級アルコールの含有量が3重量%超になった場合、特にみずみずしさにおいて満足する結果が得られなかった。
(製造方法)
成分1~9を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分10~14を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分15を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、水中油型乳化化粧料を得た。
表4の実施例20、21に示したように、界面活性剤と油性成分の総含有量が10~20重量%を満たした場合、評価した全ての項目において良好であることが明らかになった。一方、比較例7、8に示したように、界面活性剤と油性成分の総含有量が10~20重量%を満たさない場合、保湿効果やみずみずしさにおいて満足する結果が得られなかった。
(製造方法)
成分1~10を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分11~15を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分16を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、水中油型乳化化粧料を得た。
表5の実施例22~27に示したように、評価した全ての項目において良好な結果が得られた。また、実施例23~26に示したように、25℃でペースト状の油性成分の総含有量が、界面活性剤と油性成分の総含有量に対して2~30重量%を満たした場合、評価した全ての項目においてより良好な結果が得られた。さらに、25℃でペースト状の油性成分の総含有量が、界面活性剤と油性成分の総含有量に対して5~25重量%において、特に優れた結果が得られた。
(製造方法)
成分1~10を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分11~15を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分16を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら30℃まで冷却し、水中油型乳化化粧料を得た。
表6の実施例28~31に示したように、評価した全ての項目において良好な結果が得られた。また、実施例28~30に示したように、融点が45℃より高い油性成分として含有したミツロウの含有量が0.5重量%以下において、評価した全ての項目においてより良好な結果が得られた。さらに、ミツロウの含有量が0.3重量%以下において、特に優れた結果が得られた。
なお表1~6中、*の成分は下記製品を用いた。
*1:ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)(日本精化社製のPlandool-H)
*2:ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)(日本精化社製のPlandool-LG2)
*3:マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル(日本精化社製のPlandool-MAS)
*4:水添ナタネ油アルコール(高級アルコール工業社製のアルコールNO.20-B)
*5:ミネラルオイル(SONNEBORN.IMC.社製の流パラ#70)
*6:ミリスチン酸オクチルドデシル(高級アルコール工業社製のODM)
*7:ワセリン(SONNEBORN.IMC.社製のワセリン)
*8:ステアリン酸PEG-25(日光ケミカルズ社製のNIKKOL MYS-25V)
*9:ステアリン酸ソルビタン(日光ケミカルズ社製のNIKKOL SS-10V)
*10:PEG-40水添ヒマシ油(日光ケミカルズ社製のNIKKOL HCO-40)
*11:グリセリン(日油社製のグリセリン RG・コ・P)
*12:1,3-ブチレングリコール(ダイセル化学工業社製の1,3-ブチレングリコール)
*13:マカデミアナッツ油ポリグリセリル-6エステルズベヘネート(阪本薬品社製のSフェイス VL-211)
*14:ミツロウ(クローダジャパン社製のSR ビーズワックス-PA-(JP))
以下に、本発明のその他の実施例を示す。
(実施例32:乳液)
(成分) (重量%)
1.ダイマージリノール酸(フィトステリル/
イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)*1 1.0
2.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル)*2 2.0
3.マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル*3 0.2
4.ミネラルオイル*5 3.0
5.ミリスチン酸オクチルドデシル*6 3.0
6.ジメチコン*15 2.0
7.PEG-5水添ヒマシ油*16 0.5
8.PEG-20水添ヒマシ油*17 1.0
9.PEG-40水添ヒマシ油*10 0.5
10.精製水 残 余
11.カルボマー 0.2
12.キサンタンガム 0.1
13.グリセリン*10 3.0
14.1,3-ブチレングリコール*12 8.0
15.ジプロピレングリコール*18 5.0
16.メチルパラベン 0.2
17.AMPD 0.1
18.香料 0.1
*15:ジメチコン(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のシリコーン SH200オイル/350CS)
*16:PEG-5水添ヒマシ油(日光ケミカルズ社製のNIKKOL HCO-5)
*17:PEG-20水添ヒマシ油(日光ケミカルズ社製のNIKKOL HCO-20)
*18:ジプロピレングリコール(旭硝子社製のDPG-FC)
(製造方法)
成分1~9を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分10~16を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分17を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、成分18を添加し、撹拌しながら冷却した。30℃で冷却を停止させ水中油型乳化化粧料を得た。
(実施例33:保湿クリーム)
(成分) (重量%)
1.ダイマージリノール酸(フィトステリル/
イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)*1 1.2
2.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル)*2 2.0
3.マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル*3 0.5
4.水添ナタネ油アルコール*4 1.5
5.ミリスチン酸オクチルドデシル*6 3.0
6.ミネラルオイル*5 7.0
7.ステアリン酸PEG-25*8 1.3
8.ステアリン酸ソルビタン*9 0.6
9.PEG-40水添ヒマシ油*10 1.0
10.ジメチコン*15 0.2
11.精製水 残 余
12.カルボマー 0.4
13.キサンタンガム 0.1
14.グリセリン*11 5.0
15.1,3-ブチレングリコール*12 8.0
16.ジプロピレングリコール*18 7.0
17.メチルパラベン 0.2
18.AMPD 0.2
19.香料 0.1
(製造方法)
成分1~10を均一混合し、80℃まで加温し油相とする。成分11~17を均一混合し、80℃まで加温し水相とする。油相に水相を加えてから、成分18を添加し、80℃にてホモミキサーを5000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、成分19を添加し、撹拌しながら冷却した。30℃で冷却を停止させ水中油型乳化化粧料を得た。
実施例32、33ともに、すべての評価項目において良好な水中油型乳化化粧料が得られた。
本願発明によれば、みずみずしく、べたつきがなく、高い保湿感を感じる使用感を有し、且つ保湿感の持続効果に優れる水中油型乳化化粧料を提供する。




Claims (3)

  1. 下記成分(a)~()を含有し、成分(a)の含有量が0.5~2重量%であり、成分(b)の含有量が0.5~4重量%であり、成分(c)の含有量が0.2~1重量%であり、成分(d)の含有量が15~25重量%であり、成分(e)の含有量が51.9~71.9重量%であり、且つ25℃で固形の高級アルコールの含有量が3重量%以下で、且つノニオン界面活性剤と油性成分(下記成分を含む)の総含有量が10~20重量%であり、ノニオン界面活性剤に対する油性成分の含有量比が3.1~5.9であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
    (a)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)
    (b)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
    (c)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル
    (d)多価アルコール
    (e)水
  2. 前記成分(a)、及び(c)を含む25℃でペースト状の油性成分の総含有量が、ノニオン界面活性剤と油性成分の総含有量に対して2~30重量%であることを特徴とする請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 融点が45℃より高い油性成分(成分(a)、(c)、及び25℃で固形の高級アルコールを除く)の含有量が、0.5重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料。
JP2019223901A 2019-12-11 2019-12-11 水中油型乳化化粧料 Active JP7433626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019223901A JP7433626B2 (ja) 2019-12-11 2019-12-11 水中油型乳化化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019223901A JP7433626B2 (ja) 2019-12-11 2019-12-11 水中油型乳化化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021091636A JP2021091636A (ja) 2021-06-17
JP7433626B2 true JP7433626B2 (ja) 2024-02-20

Family

ID=76313268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019223901A Active JP7433626B2 (ja) 2019-12-11 2019-12-11 水中油型乳化化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7433626B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019006725A (ja) 2017-06-27 2019-01-17 日本精化株式会社 ヒアルロン酸産生促進剤およびこれを配合した化粧料

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019006725A (ja) 2017-06-27 2019-01-17 日本精化株式会社 ヒアルロン酸産生促進剤およびこれを配合した化粧料

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Day Advance Serum Extra ,ID 1419024,Mintel GNPD[online],2010年10月,[検索日2024.01.09],https://www.portal.mintel.com

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021091636A (ja) 2021-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6281744B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
US9956148B2 (en) Oil-in-water-type emulsion cosmetic
KR20120022822A (ko) 피부 외용제
JP6267022B2 (ja) メイクアップ化粧料
JP5720997B2 (ja) 水中油型化粧料
JP6632312B2 (ja) 水中油型乳化組成物
KR101561010B1 (ko) 유중 수형 유화화장료
US20200375854A1 (en) Compositions and methods for treating keratinous substrates
JP5833810B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP5623773B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP6133618B2 (ja) 油中水型乳化組成物
JP5662794B2 (ja) 油中水型乳化組成物
JP7433626B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
WO2020066895A1 (ja) 皮膚化粧料用組成物
JP7022422B2 (ja) 油中水型乳化組成物
US20140017191A1 (en) Water-In-Oil Emulsion Cosmetic Composition
JP3931295B2 (ja) 整髪用乳化化粧料
JP6960141B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP5777859B2 (ja) 乳化組成物
JP5662750B2 (ja) 油中水型乳化組成物
JP7359436B2 (ja) 入浴剤組成物
JP7491496B2 (ja) 化粧水
JP7462455B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP6955255B2 (ja) 水中油型乳化皮膚洗浄料
JP7470237B1 (ja) クレンジングウォーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7433626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150