JP7433276B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本開示は、発電装置に関する。
特許文献1に開示されているように、液体燃料を消費して発電するエンジン発電機と、エンジン発電機に液体燃料を供給する燃料小出し槽と、燃料小出し槽に液体燃料を補充するために燃料タンクから燃料小出し槽に液体燃料を移送するポンプと、ポンプを制御するコントローラとを備える発電装置が知られている。
燃料小出し槽には、フロートスイッチが設置されている。フロートスイッチは、燃料小出し槽における液体燃料の貯留量が規定値以下になると、その旨を表す信号をコントローラに出力する。コントローラは、その信号を取得した場合にポンプを起動させる。
また、コントローラは、液体燃料の漏洩が生じたか否かの判定も行う。即ち、コントローラは、フロートスイッチが上記信号を前回出力した時点から今回出力した時点までの時間間隔が、予め固定的に定められた閾値としての時間間隔よりも短い場合に、液体燃料の漏洩(以下、燃料漏れともいう。)が生じたと判定する。
特開2002-310024号公報
フロートスイッチが上記信号を前回出力した時点から今回出力した時点までの時間間隔を、予め固定的に定められた閾値としての時間間隔と比較する判定手法では、燃料漏れを含む異常事態の検知の正確性を高めることに限界があった。
本開示の目的は、燃料漏れを含む異常事態を精度よく検知することができる発電装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本開示に係る発電装置は、
駆動されることにより発電する発電機と、
液体燃料を消費することにより前記発電機を駆動する原動機と、
前記液体燃料を移送する供給用燃料移送経路によって前記原動機に接続され、前記原動機に供給される前記液体燃料を貯留する燃料小出し槽と、
前記燃料小出し槽における前記液体燃料の液面の、前記燃料小出し槽に前記液体燃料を補充すべき旨を表す低位レベルへの到達を検出するフロートスイッチと、
前記フロートスイッチによって前記液面の前記低位レベルへの到達が検出された場合に、前記液体燃料を前記燃料小出し槽に補充させる制御を行う制御部と、
(I)前記フロートスイッチによって前記液面の前記低位レベルへの到達が検出された際に、その際前記燃料小出し槽における前記液体燃料の貯留量の推定値である推定貯留量を、予め定められた推定貯留量算出式を用いて、前記発電機の発電量に基づいて算出し、(II)前記推定貯留量、前記液面が前記低位レベルにあるときの前記液体燃料の貯留量である既知の低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値とを比較し、該値よりも前記推定貯留量が多い場合に、異常事態が生じたと判定し、前記推定貯留量が該値以下の場合には、前記異常事態が生じたとは言えないと判定する異常判定を行い、(III)前記異常判定で前記異常事態が生じたとは言えないと判定した場合に、前記推定貯留量と既知の前記低位貯留量とを用いて、前記推定貯留量算出式が妥当であるか否かを判定する妥当性判定を行い、(IV)前記妥当性判定で前記推定貯留量算出式が妥当であるとは言えないと判定した場合に、前記推定貯留量算出式を補正する異常検知部と、
を備える。
本開示に係る発電装置によれば、発電機の発電量に基づいて燃料小出し槽における液体燃料の貯留量の推定値である推定貯留量を算出し、その推定貯留量を用いて異常判定を行うことにより、燃料漏れを含む異常事態を精度よく検知することができる。
実施形態1に係る発電装置の構成を示す概念図 実施形態1に係るフロートスイッチの構成を示す概念図 実施形態1に係る制御装置の機能を示す概念図 実施形態1に係る燃料補充制御及び異常検知処理のフローチャート 実施形態2に係る第1補正処理を示すフローチャート 実施形態2に係る第2補正処理を示すフローチャート
以下、図面を参照し、実施形態に係る発電装置について説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係る発電装置100は、駆動されることにより発電する発電機10と、液体燃料PFを消費することにより発電機10を駆動する原動機20と、原動機20に供給される液体燃料PFを貯留する燃料小出し槽30と、燃料小出し槽30と原動機20とを接続する供給用燃料移送経路41とを備える。
供給用燃料移送経路41は、液体燃料PFを移送する管体によって構成されている。燃料小出し槽30に貯留された液体燃料PFが供給用燃料移送経路41を通じて原動機20に供給される。原動機20は、その液体燃料PFを消費することにより作動する。
原動機20は、内燃機関、具体的には、エンジンで構成されている。液体燃料PFは、例えば、重油、軽油、ガソリン等の石油系炭化水素である。
発電機10は、原動機20によって駆動されることにより電磁誘導を起こし、その電磁誘導によって電力を生成する。発電機10によって生成された電力は、図示せぬ負荷に供給される。負荷とは、例えば、ビル、工場、病院等に設置された電気機器である。
本実施形態に係る発電装置100は、商用電源に停電又は電力不足が生じた非常時に、商用電源に代わって負荷に電力を供給する非常用発電装置である。
また、発電装置100は、燃料小出し槽30を燃料タンク50と接続する補充用燃料移送経路42と、補充用燃料移送経路42に設けられたポンプ60とを備える。
燃料タンク50には、液体燃料PFが備蓄されている。燃料タンク50の容量は、燃料小出し槽30の容量よりも大きい。燃料タンク50の容量は、具体的には100kL程度である。補充用燃料移送経路42は、液体燃料PFを移送する管体によって構成されている。
燃料タンク50に備蓄されている液体燃料PFが、ポンプ60によって、補充用燃料移送経路42を通じて燃料小出し槽30に移送される。移送された液体燃料PFは、燃料小出し槽30に一旦貯留され、燃料小出し槽30から供給用燃料移送経路41を通じて原動機20に供給される。
なお、燃料タンク50は、地下に設置されている。一方、燃料小出し槽30は、位置エネルギーを利用して液体燃料PFを原動機20に円滑に供給するために、地上において原動機20よりも高い位置に配置されている。本実施形態では、燃料小出し槽30を高い位置に配置するために、燃料小出し槽30が架台70に載っている。
また、発電装置100は、燃料小出し槽30に設置されたフロートスイッチ80を備える。フロートスイッチ80は、燃料小出し槽30の内部における液体燃料PFの液面の高さが、予め定められたレベルに到達したことを検出する。
図2を参照し、フロートスイッチ80の構成を具体的に説明する。フロートスイッチ80は、低位レベルLへの液面の到達を検出する低位レベル検出部81と、低位レベルLよりも高い高位レベルHへの液面の到達を検出する高位レベル検出部82とを備える。
低位レベルLは、燃料小出し槽30に液体燃料PFを補充すべきタイミングが到来した旨を表す。なお、本実施形態では、液体燃料PFの液面が低位レベルLにあるときの、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量(以下、低位貯留量という。)は、500Lであり、燃料小出し槽30の容量は2000L程度である。
高位レベルHは、燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充を停止すべきタイミングが到来した旨を表す。なお、本実施形態では、液体燃料PFの液面が高位レベルHにあるときの、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量(以下、高位貯留量という。)は、1800Lである。
また、フロートスイッチ80は、低位レベルLよりも低い限界低位レベルLLへの液面の到達を検出する限界低位レベル検出部83と、高位レベルHよりも高い限界高位レベルHHへの液面の到達を検出する限界高位レベル検出部84とを備える。
限界低位レベルLLは、液体燃料PFの貯留量が異常なほどに少なくなっている旨を表す。なお、本実施形態では、液体燃料PFの液面が限界低位レベルLLにあるときの、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量は、300Lである。
限界高位レベルHHは、液体燃料PFの貯留量が異常なほどに多くなっている旨を表す。なお、本実施形態では、液体燃料PFの液面が限界高位レベルHHにあるときの、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量は、1950Lである。
図1に戻り、説明を続ける。フロートスイッチ80は、燃料小出し槽30において液体燃料PFの液面が、既述の低位レベルL、高位レベルH、限界低位レベルLL、及び限界高位レベルHHのいずれかに到達したことを検出したとき、その旨を表す液面検出信号SFを出力する。
液面検出信号SFとは、具体的には、液体燃料PFの液面の、低位レベルLへの到達を表す低位レベル到達信号SL、液体燃料PFの液面の、高位レベルHへの到達を表す高位レベル到達信号SH、液体燃料PFの液面の、限界低位レベルLLへの到達を表す限界低位レベル到達信号SLL、及び液体燃料PFの液面の、限界高位レベルHHへの到達を表す限界高位レベル到達信号SHHのいずれかである。
また、発電装置100は、液面検出信号SGに基づいてポンプ60を制御する制御装置90も備える。以下、発電装置100の動作について述べる。
原動機20による液体燃料PFの消費に伴って燃料小出し槽30における液体燃料PFの液面が低下する。その液面が既述の低位レベルLに到達すると、その旨を表す低位レベル到達信号SLが、フロートスイッチ80から制御装置90に出力される。
制御装置90は、低位レベル到達信号SLを取得すると、ポンプ60を起動させる。これにより、燃料タンク50から燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充が開始される。この補充によって燃料小出し槽30における液体燃料PFの液面が上昇する。その液面が既述の高位レベルHに到達すると、その旨を表す高位レベル到達信号SHが、フロートスイッチ80から制御装置90に出力される。
制御装置90は、高位レベル到達信号SHを取得すると、ポンプ60を停止させる。これにより、燃料タンク50から燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充が終了する。以上の動作が繰り返し行われる。
以上のように、低位レベル到達信号SLを受けて燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充を開始する一方、高位レベル到達信号SHを受けて燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充を終了させる制御を、以下では、燃料補充制御と呼ぶことにする。
また、フロートスイッチ80が限界低位レベル到達信号SLL又は限界高位レベル到達信号SHHを出力した場合には、保守員が早急に状況確認すべき故障が生じたと言える。そこで、制御装置90は、限界低位レベル到達信号SLL又は限界高位レベル到達信号SHHを取得した場合は、原動機20及びポンプ60を緊急停止させ、問題が生じた旨の警報を外部に発する。以下では、この制御を緊急停止制御と呼ぶことにする。
また、制御装置90は、上記故障の原因となりうる、液体燃料PFの漏洩を含む異常事態を、上記故障に至る前に検知する機能も有する。
即ち、制御装置90は、液体燃料PFの漏洩を含む異常事態が生じたか否かを判定する手順を規定した異常検知プログラム90Pを記憶している。制御装置90は、異常検知プログラム90Pを実行することにより、液体燃料PFの漏洩を含む異常事態が生じたことを検知する異常検知処理を行う。
図3を参照し、制御装置90の機能を具体的に説明する。制御装置90は、上記異常検知処理を行う異常検知部90Aと、上記燃料補充制御及び上記緊急停止制御を行う制御部90Bとを有する。異常検知部90Aの機能は、図1に示した異常検知プログラム90Pによって実現される。以下、異常検知部90Aの機能を具体的に説明する。
異常検知部90Aは、原動機20による液体燃料PFの消費量(以下、燃料消費量という。)を算出する燃料消費量算出部91を有する。燃料消費量算出部91は、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量が既知となる時点、即ち、フロートスイッチ80が低位レベル到達信号SL又は高位レベル到達信号SHを出力した時点からの燃料消費量を算出する。
具体的には、燃料消費量算出部91は、低位レベル到達信号SLを前回取得した時点から高位レベル到達信号SHを今回取得した時点までの期間(以下、液面上昇期間という。)、及び高位レベル到達信号SHを前回取得した時点から低位レベル到達信号SLを今回取得した時点までの期間(以下、液面下降期間という。)の各々における燃料消費量を算出する。
燃料消費量は、発電機10の発電量に依存する。そこで、燃料消費量算出部91は、発電機10の発電量を用いて燃料消費量を算出する。なお、本実施形態で“発電量”とは、電力を時間積分した物理量とする。時間積分の概念には、電力を表す時系列データの、上記液面上昇期間又は上記液面下降期間にわたる総和が含まれる。
具体的には、燃料消費量算出部91は、発電機10が発電した電力を表す時系列データを発電機10から時々刻々取得している。その時系列データを液面上昇期間にわたって時間積分することで、液面上昇期間の発電量が求まる。そして、その発電量を、既知の関数関係を用いて燃料消費量に換算する。このようにして、液面上昇期間の燃料消費量が算出される。液面下降期間の燃料消費量も同様にして算出される。
また、異常検知部90Aは、ポンプ60の稼働の状況に基づいて、燃料タンク50から燃料小出し槽30への液体燃料PFの移送量(以下、燃料補充量という。)を算出する燃料補充量算出部92を有する。ポンプ60は、上述した液面上昇期間と液面下降期間とのうち、液面上昇期間にのみ作動するので、燃料補充量算出部92は、液面上昇期間における燃料補充量を算出する。
燃料補充量は、ポンプ60の稼働の状況に依存する。具体的には、本実施形態に係るポンプ60は、単位時間あたりの液体燃料PFの吐出量が一定値とみなすことができる条件で稼働するギアポンプである。従って、燃料補充量算出部92は、ポンプ60が稼働し続ける液面上昇期間の期間長を、燃料補充量に換算する。このようにして、液面上昇期間における燃料補充量が算出される。
また、異常検知部90Aは、燃料消費量算出部91と燃料補充量算出部92との算出結果を用いて、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量の推定値である推定貯留量を算出する推定貯留量算出部93を有する。
推定貯留量には、液体燃料PFの液面が高位レベルHから低位レベルLに向かう場合の推定貯留量である液面下降時推定貯留量と、液体燃料PFの液面が低位レベルLから高位レベルHに向かう場合の推定貯留量である液面上昇時推定貯留量との2種類がある。
推定貯留量算出部93は、フロートスイッチ80が低位レベル到達信号SLを出力した場合は、下式(1)によって、液面下降時推定貯留量を算出する。
液面下降時推定貯留量=高位貯留量-液面下降期間の燃料消費量…(1)
上式(1)で、高位貯留量とは、既述のとおり、液体燃料PFの液面が高位レベルHにあるときの、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量であり、既知である。液面下降期間の燃料消費量は、既述のとおり、燃料消費量算出部91によって算出される。
一方、推定貯留量算出部93は、フロートスイッチ80が高位レベル到達信号SHを出力した場合は、下式(2)によって、液面上昇時推定貯留量を算出する。
液面上昇時推定貯留量=低位貯留量-液面上昇期間の燃料消費量+燃料補充量…(2)
上式(2)で、低位貯留量とは、既述のとおり、液体燃料PFの液面が低位レベルLにあるときの、燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量であり、既知である。液面上昇期間の燃料消費量は、既述のとおり、燃料消費量算出部91によって算出される。燃料補充量は、既述のとおり、燃料補充量算出部92によって算出される。
また、異常検知部90Aは、推定貯留量算出部93によって算出された推定貯留量を用いて、液体燃料PFの漏洩を含む異常事態が生じたか否かの異常判定を行う異常判定部94を有する。異常判定には、第1異常判定と第2異常判定とがある。以下、具体的に説明する。
異常判定部94は、フロートスイッチ80が低位レベル到達信号SLを出力した場合は、推定貯留量算出部93によって上式(1)で算出された液面下降時推定貯留量と、既知の低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値とを比較し、液面下降時推定貯留量が、低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値より多いか否かの第1異常判定を行う。
異常判定部94は、第1異常判定で、液面下降時推定貯留量が低位貯留量より多い場合には、異常事態が生じたと判定する。即ち、これにより異常事態が検知される。
この場合には、液体燃料PFの現実の貯留量が、健全な場合の推定値である液面下降時推定貯留量よりも充分に少ないことを意味するからである。即ち、液面下降時推定貯留量と低位貯留量との差に相当する量の液体燃料PFが、供給用燃料移送経路41、燃料小出し槽30、及び原動機20の少なくともいずれかにおいて漏洩したり、故障した原動機20によって液体燃料PFが過剰に消費されたり、フロートスイッチ80が故障しているといった、異常事態の発生が懸念される。
なお、上述した誤差許容量は、異常判定部94による異常事態の検知が過剰になりすぎ、異常事態とは言えない状況まで異常事態と判定されてしまうのを防止するために定められる正の定数である。本実施形態では、許容誤差量は、高位貯留量-低位貯留量の5%以上、15%以下の値、具体的には10%の値とする。
一方、異常判定部94は、フロートスイッチ80が高位レベル到達信号SHを出力した場合は、推定貯留量算出部93によって上式(2)で算出された液面上昇時推定貯留量と、既知の高位貯留量に予め定めた上記誤差許容量を加えた値とを比較し、液面上昇時推定貯留量が、高位貯留量に誤差許容量を加えた値より多いか否かの第2異常判定を行う。
異常判定部94は、第2異常判定で、液面上昇時推定貯留量が高位貯留量より多い場合には、異常事態が生じたと判定する。即ち、これにより異常事態が検知される。
この場合にも、液体燃料PFの現実の貯留量が、健全な場合の推定値である液面上昇時推定貯留量よりも充分に少ないことを意味するからである。即ち、液面上昇時推定貯留量と高位貯留量との差に相当する量の液体燃料PFが、補充用燃料移送経路42、燃料小出し槽30、燃料タンク50の少なくともいずれかにおいて漏洩したり、ポンプ60が故障して液体燃料PFの移送の能力が極度に低下していたり、フロートスイッチ80が故障しているといった、異常事態の発生が懸念される。
また、異常検知部90Aは、外部に警報を出力する警報出力部95を有する。警報出力部95は、異常判定部94が行う第1異常判定又は第2異常判定で異常事態が生じたと判定された場合に、第1異常判定と第2異常判定とのどちらで異常事態が生じたと判定されたのかが区別される態様で、警報を出力させる警報出力制御を行う。
異常検知部90Aによる警報出力制御を受けて警報の出力を行う警報出力装置は、発電装置100に備えられていてもよいし、通信回線を介して発電装置100から遠隔の場所に設置されていてもよい。警報の出力とは、具体的には、警報出力装置としてのスピーカによる警告音の発生、警報出力装置としての警告ランプの作動、警報出力装置としてのモニタへの警告文の表示出力、又はこれらの組み合わせを指す。
図4を参照し、以下、燃料補充制御及び異常検知処理について具体的に説明する。前提として、ポンプ60は停止しており、燃料小出し槽30において液体燃料PFの液面が低位レベルLと高位レベルHとの間に位置しており、かつ原動機20は作動中であるとする。
まず、制御装置90は、フロートスイッチ80が低位レベル到達信号SLを出力したか否か判定する(ステップS1)。低位レベル到達信号SLが出力されていない場合は(ステップS1;NO)、ステップS1に戻る。この間、原動機20によって燃料小出し槽30の液体燃料PFが消費され続けているので、燃料小出し槽30における液体燃料PFの液面は、低位レベルLに向かって下降し続けている。
制御装置90の異常判定部94は、フロートスイッチ80によって低位レベル到達信号SLが出力された場合は(ステップS1;YES)、推定貯留量算出部93によって算出された液面下降時推定貯留量と、既知の低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値とを比較し、液面下降時推定貯留量が、低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値よりも多いか否かの第1異常判定を行う(ステップS2)。
なお、この第1異常判定に用いられる液面下降時推定貯留量は、高位レベル到達信号SHが前回出力された時点(後述するステップS5;YES)から、ステップS1で低位レベル到達信号SLが今回出力された時点(ステップS1;YES)までの液面下降期間における燃料消費量を用いて、既述の式(1)により算出される。燃料消費量は、燃料消費量算出部91によって算出され、液面下降時推定貯留量は、推定貯留量算出部93によって算出される。
低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値よりも液面下降時推定貯留量が多い場合は(ステップS2;YES)、健全な場合よりも燃料小出し槽30における液体燃料PFの液面の下降の仕方が速い、つまり、健全な場合よりも液体燃料PFの減り方が速いので、例えば、供給用燃料移送経路41、燃料小出し槽30、及び原動機20の少なくともいずれかにおける燃料漏れ、原動機20の故障、フロートスイッチ80の故障等の異常事態の発生が懸念される。
そこで、制御装置90の警報出力部95は、このような異常事態、即ち、第1異常判定で検知された異常事態が生じた旨を表す警報を出力させる警報出力制御を行う(ステップS3)。この場合、本燃料補充制御及び異常検知処理は一旦終了する。
ステップS3では、図示せぬ警報出力装置が警報出力制御を受けて警報の出力を行うことにより、第1異常判定で検知された異常事態が生じた旨が、保守員に報知される。保守員は、その報知を受けて、発電装置100の点検、修理その他の保守を行う。保守によって異常事態が解消されると、本燃料補充制御及び異常検知処理が再開される。
一方、液面下降時推定貯留量が、低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値以下である場合は(ステップS2;NO)、液体燃料PFの減り方が異常に速いとは言えないので、異常事態が生じたとは言えない。この場合、制御装置90の制御部90Bは、燃料タンク50から燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充を開始するために、ポンプ60を起動させる(ステップS4)。
次に、制御装置90は、フロートスイッチ80が高位レベル到達信号SHを出力したか否か判定する(ステップS5)。高位レベル到達信号SHが出力されていない場合は(ステップS5;NO)、ステップS5に戻る。
この間、原動機20によって燃料小出し槽30の液体燃料PFが消費されつつ、ポンプ60によって燃料小出し槽30に液体燃料PFが補充され続けている。原動機20による液体燃料PFの消費の速度よりも、ポンプ60による液体燃料PFの補充の速度の方が速いので、燃料小出し槽30における液体燃料PFの液面は、高位レベルHに向かって上昇し続けている。
制御装置90の異常判定部94は、フロートスイッチ80によって高位レベル到達信号SHが出力された場合は(ステップS5;YES)、推定貯留量算出部93によって算出された液面上昇時推定貯留量と、既知の高位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値とを比較し、液面上昇時推定貯留量が、高位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値よりも多いか否かの第2異常判定を行う(ステップS6)。
なお、この第2異常判定に用いられる液面上昇時推定貯留量は、低位レベル到達信号SLが前回出力された時点(ステップS1;YES)から、ステップS5で高位レベル到達信号SHが今回出力された時点(ステップS5;YES)までの液面上昇期間における燃料消費量と、その液面上昇期間における燃料補充量とを用いて、既述の式(2)により算出される。燃料消費量は、燃料消費量算出部91によって算出され、燃料補充量は、燃料補充量算出部92によって算出され、液面上昇時推定貯留量は、推定貯留量算出部93によって算出される。
高位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値よりも液面上昇時推定貯留量が多い場合は(ステップS6;YES)、健全な場合よりも燃料小出し槽30における液体燃料PFの液面の上昇の仕方が遅いので、例えば、補充用燃料移送経路42、燃料小出し槽30、及び燃料タンク50の少なくともいずれかにおける燃料漏れ、ポンプ60の故障、フロートスイッチ80の故障等の異常事態の発生が懸念される。
そこで、制御装置90の警報出力部95は、このような異常事態、即ち、第2異常判定で検知された異常事態が生じた旨を表す警報を出力させる警報出力制御を行う(ステップS7)。この場合、本燃料補充制御及び異常検知処理は一旦終了する。
ステップS7では、図示せぬ警報出力装置が警報出力制御を受けて警報の出力を行うことにより、第2異常判定で検知された異常事態が生じた旨が、保守員に報知される。保守員は、その報知を受けて、発電装置100の点検、修理その他の保守を行う。保守によって異常事態が解消されると、本燃料補充制御及び異常検知処理が再開される。
一方、液面上昇時推定貯留量が、高位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値以下である場合は(ステップS6;NO)、液体燃料PFの補充のされ方が異常に遅いとは言えないので、異常事態が生じたとは言えない。この場合、制御装置90の制御部90Bは、燃料タンク50から燃料小出し槽30への液体燃料PFの補充を停止するために、ポンプ60を停止させる(ステップS8)。
その後、制御装置90は、発電装置100の運転を終了させるか否かを判定する(ステップS9)。発電装置100の運転を継続させる場合は(ステップS9;NO)、ステップS1に戻り、発電装置100の運転を終了させる場合は(ステップS9;YES)、本燃料補充制御及び異常検知処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、発電機10の発電量に基づいて燃料小出し槽30における液体燃料PFの貯留量の推定値である推定貯留量を算出し、その推定貯留量を用いて異常判定を行う。このため、従来の判定手法、即ち、フロートスイッチ80から信号が出力される時間間隔を予め固定的に定められた閾値と比較する判定手法に比べて、燃料漏れを含む異常事態を精度よく検知することができる。
具体的には、異常検知部90Aは、既知の高位貯留量と、発電機10の発電量とを用いて、算出式(1)により液面下降時推定貯留量を算出し、かつフロートスイッチ80が低位レベル到達信号SLを出力した際の液面下降時推定貯留量が低位貯留量よりも多い場合に、異常事態が生じたと判定する第1異常判定を行う。これにより、燃料漏れを含む異常事態を精度よく検知することができる。
また、異常検知部90Aは、既知の低位貯留量と、ポンプ60による液体燃料PFの補充量と、発電機10の発電量とを用いて、算出式(2)により液面上昇時推定貯留量を算出し、かつフロートスイッチ80が高位レベル到達信号SHを出力した際の液面上昇時推定貯留量が高位貯留量よりも多い場合に、異常事態が生じたと判定する第2異常判定を行う。これによっても、燃料漏れを含む異常事態を精度よく検知することができる。
また、本実施形態によれば、例えば、燃料小出し槽30における任意の液面の高さを検出する油量計、供給用燃料移送経路41及び補充用燃料移送経路42における液体燃料PFの流量を検出する流量計といった、異常事態を直接的に検出するための専用の計器を必要とせずに、異常事態を検知することができる。このため、発電装置100の構成の複雑化が抑えられ、かつ発電装置100のコストが抑えられる。
[実施形態2]
上記実施形態1において、異常検知部90Aが、上式(1)及び(2)の具体的内容を補正する機能を備えてもよい。以下、その具体例について述べる。
まず、上式(1)(以下、液面下降時推定貯留量の算出式(1)と記す。)を補正する機能について説明する。
図5に示すように、本実施形態では、既述のステップS2の第1異常判定で、異常事態が生じたとは言えない場合、即ち、液面下降時推定貯留量が、低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値以下である場合(ステップS2;NO)、異常判定部94は、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)が妥当と言えるか否かの第1妥当性判定を行う(ステップS11)。
本実施形態に係る第1妥当性判定では、直前の第1異常判定で用いた液面下降時推定貯留量と、低位貯留量との差の絶対値が、予め定められた閾値ε以上であるか否かを判定する。閾値εは、既述の誤差許容量よりも小さい値とする。具体的には、本実施形態では、閾値εは、高位貯留量-低位貯留量の5%以下の値、具体的には3%の値とする。
第1妥当性判定で、直前の第1異常判定で用いた液面下降時推定貯留量と、低位貯留量との差の絶対値が、予め定められた閾値ε未満である場合は(ステップS11;NO)、直前の第1異常判定で用いた液面下降時推定貯留量が低位貯留量に充分に近いため、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)は妥当であると言える。従って、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)を補正する必要がないので、そのまま既述のステップS4に進む。
一方、第1妥当性判定で、直前の第1異常判定で用いた液面下降時推定貯留量と、低位貯留量との差の絶対値が、予め定められた閾値ε以上である場合は(ステップS11;YES)、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)では、液体燃料PFの貯留量の推定精度にやや難があると言える。
そこで、この場合、異常検知部90Aは、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)を補正する第1補正処理を行ったうえで(ステップS12)、既述のステップS4に進む。
具体的には、異常検知部90Aは、直前の第1異常判定で用いた液面下降時推定貯留量が、低位貯留量よりも多い場合は、液面下降時推定貯留量の算出値が小さくなる方向で、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)を補正する。これは、燃料消費量算出部91が、燃料消費量の算出値が大きくなる方向で、燃料消費量の算出式、具体的には、発電量を燃料消費量に換算する関数を補正することで実現される。
一方、異常検知部90Aは、直前の第1異常判定で用いた液面下降時推定貯留量が、低位貯留量よりも少ない場合は、液面下降時推定貯留量の算出値が大きくなる方向で、現在の液面下降時推定貯留量の算出式(1)を補正する。これは、燃料消費量算出部91が、燃料消費量の算出値が小さくなる方向で、燃料消費量の算出式、具体的には、発電量を燃料消費量に換算する関数を補正することで実現される。
次に、上式(2)(以下、液面上昇時推定貯留量の算出式(2)と記す。)を補正する機能について説明する。
図6に示すように、本実施形態では、既述のステップS6の第2異常判定で、異常事態が生じたとは言えない場合、即ち、液面上昇時推定貯留量が、高位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値以下である場合(ステップS6;NO)、異常判定部94は、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)が妥当と言えるか否かの第2妥当性判定を行う(ステップS21)。
本実施形態に係る第2妥当性判定では、直前の第2異常判定で用いた液面上昇時推定貯留量と、高位貯留量との差の絶対値が、予め定められた閾値ε以上であるか否かを判定する。閾値εは、図5のステップS11で用いたものと同様、既述の誤差許容量よりも小さい値とする。具体的には、本実施形態では、閾値εは、高位貯留量-低位貯留量の3%の値とする。
第2妥当性判定で、直前の第2異常判定で用いた液面上昇時推定貯留量と、高位貯留量との差の絶対値が、予め定められた閾値ε未満である場合は(ステップS21;NO)、直前の第2異常判定で用いた液面上昇時推定貯留量が高位貯留量に充分に近いため、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)は妥当であると言える。従って、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)を補正する必要がないので、そのまま既述のステップS8に進む。
一方、第2妥当性判定で、直前の第2異常判定で用いた液面上昇時推定貯留量と、高位貯留量との差の絶対値が、予め定められた閾値ε以上である場合は(ステップS21;YES)、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)では、液体燃料PFの貯留量の推定精度にやや難があると言える。
そこで、この場合、異常検知部90Aは、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)を補正する第2補正処理を行ったうえで(ステップS22)、既述のステップS8に進む。
具体的には、異常検知部90Aは、直前の第2異常判定で用いた液面上昇時推定貯留量が、高位貯留量よりも多い場合は、液面上昇時推定貯留量の算出値が小さくなる方向で、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)を補正する。これは、燃料消費量算出部91が、燃料消費量の算出値が大きくなる方向で、燃料消費量の算出式、具体的には、発電量を燃料消費量に換算する関数を補正することで実現される。また、燃料補充量算出部92が、燃料補充量の算出値が小さくなる方向で、燃料補充量の算出式、具体的には、液面上昇期間の期間長を燃料補充量に換算する比例定数を小さく補正することでも実現される。
一方、異常検知部90Aは、直前の第2異常判定で用いた液面上昇時推定貯留量が、高位貯留量よりも少ない場合は、液面上昇時推定貯留量の算出値が大きくなる方向で、現在の液面上昇時推定貯留量の算出式(2)を補正する。これは、燃料消費量算出部91が、燃料消費量の算出値が小さくなる方向で、燃料消費量の算出式、具体的には、発電量を燃料消費量に換算する関数を補正することで実現される。また、燃料補充量算出部92が、燃料補充量の算出値が大きくなる方向で、燃料補充量の算出式、具体的には、液面上昇期間の期間長を燃料補充量に換算する比例定数を大きく補正することでも実現される。
以上説明したように、本実施形態によれば、液面下降時推定貯留量の算出式(1)及び液面上昇時推定貯留量の算出式(2)が随時に補正されるので、液面下降時推定貯留量及び液面上昇時推定貯留量をいっそう正確に算出できる。この結果、燃料漏れを含む異常事態の検知の精度がいっそう高められる。
以上、実施形態1及び2について説明した。以下に述べる変形も可能である。
図1に示した異常検知プログラム90Pを、発電装置100を監視するコンピュータにインストールすることで、そのコンピュータに異常検知部90Aの機能を実現させることもできる。異常検知プログラム90Pは、そのコンピュータに、以下の機能(a)-(d)を実現させる。このような異常検知プログラム90Pは、通信回線を通じて配布してもよいし、記録媒体に格納して配布してもよい。
(a)既知の高位貯留量と発電機10の発電量とを用いて、算出式(1)により液面下降時推定貯留量を算出し、かつフロートスイッチ80が低位レベル到達信号SLを出力した際の液面下降時推定貯留量が低位貯留量よりも多い場合に、異常事態が生じたと判定する第1異常判定を行う第1異常検知機能。
(b)第1異常判定で異常事態が生じたとは判定されない場合であって、液面下降時推定貯留量と低位貯留量との差の絶対値が予め定められた閾値以上であるときに、液面下降時推定貯留量の算出値が低位貯留量に近づく条件で算出式(1)を補正する第1補正機能。
(c)既知の低位貯留量とポンプ60による液体燃料PFの補充量と発電機10の発電量とを用いて、算出式(2)により液面上昇時推定貯留量を算出し、かつフロートスイッチ80が高位レベル到達信号SHを出力した際の液面上昇時推定貯留量が高位貯留量よりも多い場合に、異常事態が生じたと判定する第2異常判定を行う第2異常検知機能。
(d)第2異常判定で異常事態が生じたとは判定されない場合であって、液面上昇時推定貯留量と高位貯留量との差の絶対値が予め定められた閾値以上であるときに、液面上昇時推定貯留量の算出値が高位貯留量に近づく条件で算出式(2)を補正する第2補正機能。
10 発電機、20 原動機、30 燃料小出し槽、41 供給用燃料移送経路、42 補充用燃料移送経路、50 燃料タンク、60 ポンプ、70 架台、80 フロートスイッチ、81 低位レベル検出部、82 高位レベル検出部、83 限界低位レベル検出部、84 限界高位レベル検出部、90 制御装置、90A 異常検知部、90B 制御部、90P 異常検知プログラム、91 燃料消費量算出部、92 燃料補充量算出部、93 推定貯留量算出部、94 異常判定部、95 警報出力部、100 発電装置、L 低位レベル、LL 限界低位レベル、H 高位レベル、HH 限界高位レベル、PF 液体燃料、SF 液面検出信号、SL 低位レベル到達信号、SH 高位レベル到達信号、SLL 限界低位レベル到達信号、SHH 限界高位レベル到達信号。

Claims (3)

  1. 駆動されることにより発電する発電機と、
    液体燃料を消費することにより前記発電機を駆動する原動機と、
    前記液体燃料を移送する供給用燃料移送経路によって前記原動機に接続され、前記原動機に供給される前記液体燃料を貯留する燃料小出し槽と、
    前記燃料小出し槽における前記液体燃料の液面の、前記燃料小出し槽に前記液体燃料を補充すべき旨を表す低位レベルへの到達を検出するフロートスイッチと、
    前記フロートスイッチによって前記液面の前記低位レベルへの到達が検出された場合に、前記液体燃料を前記燃料小出し槽に補充させる制御を行う制御部と、
    (I)前記フロートスイッチによって前記液面の前記低位レベルへの到達が検出された際に、その際前記燃料小出し槽における前記液体燃料の貯留量の推定値である推定貯留量を、予め定められた推定貯留量算出式を用いて、前記発電機の発電量に基づいて算出し、(II)前記推定貯留量、前記液面が前記低位レベルにあるときの前記液体燃料の貯留量である既知の低位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値とを比較し、該値よりも前記推定貯留量が多い場合に、異常事態が生じたと判定し、前記推定貯留量が該値以下の場合には、前記異常事態が生じたとは言えないと判定する異常判定を行い、(III)前記異常判定で前記異常事態が生じたとは言えないと判定した場合に、前記推定貯留量と既知の前記低位貯留量とを用いて、前記推定貯留量算出式が妥当であるか否かを判定する妥当性判定を行い、(IV)前記妥当性判定で前記推定貯留量算出式が妥当であるとは言えないと判定した場合に、前記推定貯留量算出式を補正する異常検知部と、
    を備える発電装置。
  2. 駆動されることにより発電する発電機と、
    液体燃料を消費することにより前記発電機を駆動する原動機と、
    前記原動機に供給される前記液体燃料を貯留し、かつ前記液体燃料を移送する補充用燃料移送経路を通じて燃料タンクから前記液体燃料が補充される燃料小出し槽と、
    前記補充用燃料移送経路に設けられ、前記補充のために前記補充用燃料移送経路を通じて、前記燃料タンクから前記燃料小出し槽に前記液体燃料を移送するポンプと、
    前記燃料小出し槽における前記液体燃料の液面の、前記燃料小出し槽への前記液体燃料の補充を停止すべき旨を表す高位レベルへの到達を検出するフロートスイッチと、
    前記ポンプの稼働中に、前記フロートスイッチによって前記液面の前記高位レベルへの到達が検出されると前記ポンプを停止させる制御部と、
    (i)前記フロートスイッチによって前記液面の前記高位レベルへの到達が検出された際に、その際前記燃料小出し槽における前記液体燃料の貯留量の推定値である推定貯留量を、予め定められた推定貯留量算出式を用いて、前記発電機の発電量と前記ポンプの稼働の状況とに基づいて算出し、(ii)前記推定貯留量、前記液面が前記高位レベルにあるときの前記液体燃料の貯留量である既知の高位貯留量に予め定めた誤差許容量を加えた値とを比較し、該値よりも前記推定貯留量が多い場合に、異常事態が生じたと判定し、前記推定貯留量が該値以下の場合には、前記異常事態が生じたとは言えないと判定する異常判定を行い、(iii)前記異常判定で前記異常事態が生じたとは言えないと判定した場合に、前記推定貯留量と既知の前記高位貯留量とを用いて、前記推定貯留量算出式が妥当であるか否かを判定する妥当性判定を行い、(iv)前記妥当性判定で前記推定貯留量算出式が妥当であるとは言えないと判定した場合に、前記推定貯留量算出式を補正する異常検知部と、
    を備える発電装置。
  3. 前記異常検知部は、前記異常判定で前記異常事態が生じたと判定した場合に、その旨を表す警報を出力させる警報出力制御を行う、
    請求項1又は2に記載の発電装置。
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