JP7432268B1 - ゲームシステム、ゲームの制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の選択肢を利用したゲームにおいて、当選条件の成立に対する利用者の期待感を長時間にわたり維持する。【解決手段】ゲームシステムは、配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択する選択部と、複数の選択肢のうち選択部により選択された2個の選択肢の間に位置する1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更する第2制御部52と、複数の選択肢の状態が当選条件を充足するか否かを判定する第2判定部53とを具備する。【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 1:令和4年8月23日 ロケーションテストの実施 シルクハット川崎ダイス(神奈川県川崎市川崎区駅前本町8 ダイスビル地下2階) 2:令和4年8月23日 ウェブサイトへの掲載「アニマロッタ/夢のアニマランド」(提出物件A) URL:https://p.eagate.573.jp/game/lotta/an6/anima7_howtoplay.html
特許法第30条第2項適用申請有り 3:令和4年9月1日 ロケーションテストの実施 アピナ川越(埼玉県川越市泉町1-1 ウニクス南古谷 シネマ棟1F) 4:令和4年9月8日 ウェブサイトへの掲載「アニマロッタ/夢のアニマランド/ロケテスト開催!」(提出物件B) URL:https://www.konami.com/amusement/topics/24533/ 5:令和4年9月22日 ロケーションテストの実施 タイトーFステーションオリナス錦糸町(東京都墨田区太平4丁目1-2 オリナスモール地下1階) 6:令和4年9月22日 ウェブサイトへの掲載「アニマロッタ/夢のアニマランド/ロケテスト開催!」(提出物件C) URL:https://www.konami.com/amusement/topics/24533/
特許法第30条第2項適用申請有り 7:令和4年10月4日 ウェブサイトへの掲載「アニマロッタ/夢のアニマランド/ロケテスト開催!」(提出物件D) URL:https://www.konami.com/amusement/topics/24533/ 8:令和4年10月7日 ロケーションテストの実施 ラウンドワン池袋(東京都豊島区東池袋1丁目14-1 池袋スクエア) 9:令和4年10月12日 ウェブサイトへの掲載「アニマロッタ/夢のアニマランド/ロケテスト開催!」(提出物件D) URL:https://www.konami.com/amusement/topics/24533/ 10:令和4年10月14日 ロケーションテストの実施 バイパスレジャーランド藤江本館(石川県金沢市藤江南2丁目41)
特許法第30条第2項適用申請有り 11:令和5年1月10日 ロケーションテストの実施 サープラ横浜あそびタウン(神奈川県横浜市都筑区中川中央1丁目25-1 ノースポート・モール6F) 12:令和5年1月12日 設置検証の実施 レジャーランド厚木(神奈川県厚木市戸室5丁目31-1 アツギ・トレリス) 13:令和5年1月17日 ロケーションテストの実施 スポーツウェーブ鉄腕24 浜野店(千葉県千葉市中央区浜野町1025-59)
本開示は、ゲームに関する。
各種の抽選ゲームが従来から提案されている。例えば特許文献1には、5個のマス目からなるJPビンゴカード表示部を利用したビンゴゲームが開示されている。複数のマス目のうち抽選により選択された番号に対応するマス目が有効な状態に設定される。JPビンゴカード表示部の全部のマス目が有効な状態に設定された場合に、スーパーJPビンゴが成立する。
特開2003-310817号公報
特許文献1の構成においては、番号の抽選毎に1個のマス目が有効な状態に設定される。したがって、1回のゲームの終盤において有効なマス目が少ない状況では、利用者は、スーパーJPビンゴの成立の可能性が低いことを把握し、結果的にゲームに対する興味を喪失する場合がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、複数の選択肢を利用したゲームにおいて、当選条件の成立に対する利用者の期待感を長時間にわたり維持することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係るゲームシステムは、配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択する選択部と、前記複数の選択肢のうち前記選択部により選択された2個の選択肢の間に位置する1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更する制御部と、前記複数の選択肢の状態が当選条件を充足するか否かを判定する判定部とを具備する。
本開示のひとつの態様に係る制御方法は、配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択し、前記複数の選択肢のうち前記選択された2個の選択肢の間に位置する1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更し、前記複数の選択肢の状態が当選条件を充足するか否かを判定する。
本開示のひとつの態様に係るプログラムは、配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択する選択部、前記複数の選択肢のうち前記選択部により選択された2個の選択肢の間に位置する1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更する制御部、および、前記複数の選択肢の状態が当選条件を充足するか否かを判定する判定部、としてコンピュータシステムを機能させる。
ひとつの形態におけるゲームシステムの構成を例示する平面図である。 ゲームシステムの構成を例示するブロック図である。 ゲームシステムが提供するゲームの進行を表すフローチャートである。 制御装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 通常抽選ゲームにおける抽選画面の模式図である。 抽選画面の各マスの状態に関する説明図である。 通常抽選ゲームの進行に関する説明図である。 連結処理の説明図である。 通常抽選処理のフローチャートである。 通常抽選処理のフローチャートである。 通常抽選ゲームに関する効果の説明図である。 第2特別抽選ゲームにおける抽選画面の模式図である。 抽選画面の各選択肢の状態に関する説明図である。 特別抽選処理のフローチャートである。
図面を参照しながら本開示の実施の形態を説明する。以下に例示される形態は、本開示にとって必須ではない種々の限定を含む。したがって、本開示の範囲は、以下に例示する形態には限定されない。
[実施形態]
図1は、本開示のひとつの形態におけるゲームシステム100の構成を例示する平面図である。ゲームシステム100は、遊技施設に設置される。遊技施設は、例えばゲームセンターまたはカジノ等の娯楽施設、またはショッピングセンター等の商業施設である。ゲームシステム100は、遊技施設内の複数の利用者(すなわちプレイヤ)にゲームを提供する。なお、例えばカジノにおいて使用されるゲームシステム100は、ゲーミングマシンとも称呼される。
図1に例示される通り、ゲームシステム100は、抽選機構10と複数のステーション20とを具備する。なお、ゲームシステム100は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置としても実現される。
抽選機構10は、抽選ボール12を利用した物理抽選を実行する。抽選機構10は、抽選盤13と抽選フィールド14と投入機構15とを具備する。抽選盤13は、回転可能に支持された円板状の構造体(ルーレット)である。本形態の抽選盤13は、例えばモータ等の駆動機構(図示略)により駆動されることで回転する。ただし、抽選盤13は回転しなくてもよい。
抽選盤13には周方向に沿って複数(25個)のポケット16が設置される。すなわち、複数のポケット16が環状に配列される。複数のポケット16の各々は、抽選ボール12が進入可能な孔である。
各ポケット16は、抽選ボール12が当該ポケット16を通過する通過状態と、抽選ボール12が当該ポケット16の内側に保持される保持状態とに制御される。通過状態にある1個のポケット16には複数の抽選ボール12が順次に進入し得る。他方、保持状態にある1個のポケット16に抽選ボール12が保持された状態では、他の抽選ボール12は当該ポケット16に進入できない。
複数のポケット16の各々には相異なる番号Nが割当てられる。図1に例示される通り、各ポケット16近傍には、当該ポケット16に割当てられた番号Nが表記される。すなわち、複数の番号Nが環状に配列される。
抽選フィールド14は、鉛直方向からの平面視で抽選盤13を包囲する円環状の板状部材である。抽選フィールド14の表面は、外周縁から内周縁(すなわち抽選盤13側)にかけて降下する傾斜面である。
投入機構15は、抽選フィールド14の外周縁の近傍に設置され、抽選フィールド14の面上に抽選ボール12を投入する。投入機構15により投入された抽選ボール12は、抽選フィールド14の面上を転動しながら徐々に抽選盤13に接近し、最終的には抽選盤13の複数のポケット16の何れかに進入する。複数の番号Nのうち抽選ボール12が進入したポケット16に対応する番号Nが抽選の結果である。以上の説明から理解される通り、抽選機構10は、相異なるポケット16に対応する複数の番号Nの何れかを無作為に選択する抽選部である。すなわち、抽選機構10は、複数の番号Nの何れかを抽選により順次に選択する。
複数のステーション20は、抽選機構10を包囲するように周方向に配列される。各ステーション20は、利用者がゲームをプレイするために使用するユニットである。図1に例示される通り、各ステーション20は、表示装置21と操作装置22と受付装置23と払出装置24とを具備する。なお、各ステーション20は無線により抽選機構10に接続されてもよい。
表示装置21は、各種の画像を表示する。表示装置21は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Electroluminescence)パネル等の表示パネルで構成される。操作装置22は、利用者による操作を受付ける。具体的には、操作装置22は、表示装置21の表示面と一体に構成されたタッチパネルである。ただし、利用者が操作する操作子を操作装置22として利用してもよい。
受付装置23は、利用者からメダル(すなわちトークンコイン)を受付ける。具体的には、受付装置23は、物理メダルおよび電子メダルを利用者から受付ける。物理メダルは、円板状の有体の遊技価値である。電子メダルは、電子データにより実現される無体の遊技価値である。受付装置23のうち物理メダルを受付ける機構は、物理メダルが挿入される挿入口と、挿入口に対する物理メダルの挿入を検出する検出器とを具備する。また、受付装置23のうち電子メダルを受付ける機構は、例えば利用者の電子メダル口座を管理する口座管理システム(図示略)と通信する通信機器である。例えば、受付装置23は、口座管理システムとの通信により電子メダルの引出処理を実行する。なお、電子メダルの数量を記憶する記録媒体との近距離無線通信により電子メダルの引出処理を実行する通信機器が、受付装置23として利用されてもよい。
受付装置23が利用者から受付けたメダルはクレジットに交換される。具体的には、受付装置23が受付けたメダルの数量に応じた数値が、利用者が保有するクレジット(以下「保有クレジット」という)に加算される。クレジットは、利用者がゲームのプレイのために消費する遊技価値である。
払出装置24は、メダルを出力する。具体的には、保有クレジットに対応する数量のメダルが、払出装置24により出力される。払出装置24のうち物理メダルを出力する機構は、物理メダルを貯留する貯留容器と、貯留容器から物理メダルを順次に排出する排出機構とを具備する。また、払出装置24のうち電子メダルを出力する機構は、前述の口座管理システムとの通信により電子メダルの預入処理を実行する通信機器である。なお、電子メダルの数量を記憶する記録媒体との近距離無線通信により電子メダルの預入処理を実行する通信機器が、払出装置24として利用されてもよい。
図2は、ゲームシステム100の構成を例示するブロック図である。図2に例示される通り、本形態のゲームシステム100は、前述の抽選機構10および複数のステーション20に加えて制御装置31と記憶装置32とを具備する。
制御装置31は、ゲームシステム100の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置31が構成される。なお、制御装置31の機能の一部または全部は、各ステーション20に搭載されてもよい。
記憶装置32は、制御装置31が実行するプログラムと制御装置31が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば、保有クレジットの数量が記憶装置32に記憶される。記憶装置32は、例えば磁気記録媒体もしくは半導体記録媒体等の公知の記録媒体、または、複数種の記録媒体の組合せで構成される。なお、ゲームシステム100に着脱される可搬型の記録媒体が、記憶装置32として利用されてもよい。また、通信網を介した書込または読出が可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)が、記憶装置32として利用されてもよい。
図3は、本形態におけるゲームの進行を表すフローチャートである。以下の説明の通り、本形態のゲームシステム100においては、通常抽選ゲームと第1特別抽選ゲームと第2特別抽選ゲームとが実行される。
制御装置31は、通常抽選ゲームの開始条件の成立を待機する(S1:NO)。例えば、周期的な割込の発生が開始条件として例示される。開始条件が成立すると(S1:YES)、制御装置31は、通常抽選ゲームを開始する(S2)。通常抽選ゲームは、各利用者がステーション20を利用して定常的にプレイするゲームである。複数のステーション20の各々において通常抽選ゲームが並列に実行される。通常抽選ゲームは、抽選機構10を利用した抽選ゲームである。通常抽選ゲームにおいて、抽選機構10の各ポケット16は保持状態に維持される。
通常抽選ゲームにおいて利用者は特別アイテムを獲得可能である。通常抽選ゲームを実行すると、制御装置31は、利用者が獲得した特別アイテムの個数が所定値に到達したか否かを判定する(S3)。特別アイテムの個数が所定値を下回る場合(S3:NO)、制御装置31は、通常抽選ゲームの待機(S1)に移行する。
他方、特別アイテムの個数が所定値に到達した場合(S3:YES)、制御装置31は、第1特別抽選ゲームを開始する(S4)。第1特別抽選ゲームは、利用者の当選/落選を抽選により決定する抽選ゲームである。例えば、第1特別抽選ゲームは、抽選機構10を利用した物理抽選、または制御装置31による演算処理を利用した電子抽選を含む。なお、第1特別抽選ゲームの具体的な内容は任意である。
制御装置31は、利用者が第1特別抽選ゲームに当選したか否かを判定する(S5)。利用者が第1特別抽選ゲームに落選した場合(S5:NO)、制御装置31は、通常抽選ゲームの待機(S1)に移行する。なお、第1特別抽選ゲームの結果に応じた報酬が利用者に付与されてもよい。他方、利用者が第1特別抽選ゲームに当選した場合(S5:YES)、制御装置31は、第2特別抽選ゲームを開始する(S6)。第1特別抽選ゲームに当選した利用者のステーション20において第2特別抽選ゲームが開始される。なお、第1特別抽選ゲームは省略されてもよい。すなわち、通常抽選ゲームにおいて所定の条件が成立した場合に第2特別抽選ゲームが開始されてもよい。
第2特別抽選ゲームは、抽選機構10を利用して利用者の当選/落選を決定する抽選ゲームである。すなわち、通常抽選ゲームと第2特別抽選ゲームとにおいて共通の抽選機構10が利用される。第2特別抽選ゲームにおいて、抽選機構10の各ポケット16は通過状態に維持される。
第2特別抽選ゲームに当選した場合、利用者には特別報酬が付与される。特別報酬は、
通常抽選ゲームまたは第1特別抽選ゲームで利用者が獲得可能な報酬と比較して充分に多量の報酬(ジャックポット)である。具体的には、多数のクレジットが利用者の保有クレジットに特別報酬として加算される。他方、第2特別抽選ゲームに落選した場合、抽選の結果に応じた報酬が利用者に付与される。第2特別抽選ゲームが終了すると、制御装置31は通常抽選ゲームの待機(S1)に移行する。すなわち、第2特別抽選ゲームの終了により通常抽選ゲームが再開される。
図4は、制御装置31の機能的な構成を例示するブロック図である。制御装置31は、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することで複数の機能(第1抽選制御部40および第2抽選制御部50)を実現する。第1抽選制御部40は、通常抽選ゲームを制御する。第2抽選制御部50は、第1特別抽選ゲームおよび第2特別抽選ゲームを制御する。以下、通常抽選ゲームおよび第2特別抽選ゲームの各々について説明する。
[通常抽選ゲーム]
第1抽選制御部40は、設定部41と第1制御部42と第1判定部43と第1付与部44とを含む。設定部41は、通常抽選ゲームに利用されるゲームカード61を設定する。
図5は、通常抽選ゲームにおいて表示装置21に表示される第1抽選画面60の模式図である。図5に例示される通り、第1抽選画面60は、設定部41が設定したゲームカード61と、第1領域62および第2領域63とを含む。
ゲームカード61は、複数のマス64が配列された仮想的なビンゴカードである。各マス64は、通常抽選ゲームに使用される表示オブジェクトである。複数のマス64は、平面状に配列される。具体的には、複数のマス64は、縦方向および横方向に沿って縦5行×横5列の行列状に配列される。縦方向および横方向の一方は「第1方向」の一例であり、他方は「第2方向」の一例である。
各マス64には、抽選機構10の各ポケット16に対応する1個の番号Nが割当てられる。複数のマス64と複数の番号Nとは、相互に重複せずに1対1に対応する。すなわち、相異なる番号Nに対応する複数のマス64がゲームカード61に配列される。番号Nは各マス64に重ねて表示される。
図4の第1制御部42は、設定部41が設定したゲームカード61を含む第1抽選画面60を表示装置21に表示し、通常抽選ゲームの進行に応じて第1抽選画面60を更新する。例えば、第1制御部42は、抽選機構10による抽選の結果に応じて各マス64の状態を制御する。具体的には、第1制御部42は、抽選機構10が選択した番号Nに応じて各マス64を複数の状態の何れかに設定する。各マス64の状態は、図6に例示される通り、通常状態と選択状態と有効状態と特別状態との何れかに設定される。
図4の第1判定部43は、ゲームカード61の各マス64の状態が所定の条件(以下「第1当選条件」という)を充足するか否かを判定する。第1当選条件は、通常抽選ゲームにおける当選のための条件である。本形態の第1当選条件は、縦方向、横方向または斜め方向に配列する5個のマス64が選択状態または有効状態に設定されること(すなわちビンゴ)である。すなわち、第1判定部43は、ゲームカード61において選択状態または有効状態に設定されたマス64の配列が第1当選条件を充足するか否かを判定する。以下の説明においては、選択状態または有効状態に設定された5個のマス64で構成される縦方向、横方向または斜め方向の1列を「ライン」と表記する。1回の通常抽選ゲームにおいては、位置または方向が相違する複数のラインが成立し得る。
図6を参照して各マス64の状態について説明する。通常状態は、選択状態、有効状態および特別状態の何れにも該当しない初期的または標準的な状態である。選択状態は、マス64に対応する番号Nが抽選機構10により選択された状態である。すなわち、抽選機構10が選択した番号Nに対応するマス64が、他の状態(通常状態、有効状態または特別状態)から選択状態に変更される。通常状態は、番号Nがまだ選択されていない状態とも表現される。なお、図6における実線の矢印は、番号Nの選択による状態の変更を意味する。
有効状態は、一般的なビンゴゲームにおけるフリー状態に相当する。すなわち、有効状態は、番号Nが選択されたか否かとは無関係に第1当選条件の成立に寄与する状態である。なお、有効状態に設定されたマス64に対応する番号Nが選択された場合、当該マス64は有効状態から選択状態に変更される。なお、有効状態および選択状態の双方に該当することを意味する他の状態に遷移してもよい。
特別状態のマス64は、番号Nがまだ選択されていない状態である。特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合、当該マス64が特別状態から選択状態に変更されるほか、特定のマス64を有効状態に設定できる権利(以下「状態変更権」という)が利用者に付与される。すなわち、特別状態は、当該状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に状態変更権が利用者に付与される状態である。具体的には、通常状態、選択状態または特別状態にあるマス64が状態変更権により有効状態に設定される。なお、番号Nの選択により特別状態から選択状態に変更されたマス64自身も、状態変更権により有効状態に設定され得る。図6における破線の矢印は、状態変更権による状態の変更を意味する。
以上の説明の通り、第1制御部42は、複数のマス64のうち抽選機構10により選択された番号Nに対応するマス64を選択状態に設定する。通常状態のマス64のほか有効状態または特別状態のマス64も選択状態に変更され得る。
図6に例示される通り、特別状態のマス64の近傍には数値mが表示される。数値mは、利用者が有効状態に設定できるマス64の個数である。数値mは、利用者が所望のマス64を有効状態に設定できる回数とも表現される。数値mは、例えば1から5までの何れかの自然数に設定される。
図5に例示される通り、複数のマス64は、複数のグループGに区分される。複数のグループGの各々は、縦方向に配列する5個のマス64の集合である。第1抽選画面60の第1領域62には、複数のグループGの各々について合計値Mが表示される。各グループGの合計値Mは、当該グループGに属する特別状態のマス64の番号Nが選択された結果として利用者に付与された数値mの総和である。すなわち、合計値Mは、利用者が有効状態に設定できるマス64の総個数である。第1制御部42は、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択されるたびに、当該マス64に対応する数値mを合計値Mに加算する。
特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合、利用者が有効状態に設定できるマス64は、特別状態のマス64と同じグループGに属するマス64に限定される。すなわち、第1制御部42は、複数のグループGのうち何れかのグループG内の特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に、当該グループG内のマス64を有効状態に設定する。以上の形態によれば、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に任意のマス64が有効状態に設定される形態と比較して、第1当選条件が過度に容易に成立することを抑制できる。
利用者は、操作装置22の操作により、特別状態のマス64と同じグループGに属する複数のマス64から所望のマス64を指示できる。第1制御部42は、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合、当該マス64と同じグループGに属する複数のマス64のうち、利用者からの指示に応じたマス64を有効状態に変更する。具体的には、第1制御部42は、利用者が指示した通常状態、選択状態または特別状態のマス64を有効状態に変更する。
図4の設定部41は、特別状態の1以上のマス64を含む複数のマス64が配列された初期的なゲームカード61を設定する。具体的には、設定部41は、ゲームカード61の候補として事前に用意された複数のカード(以下「候補カード」という)の何れかを、通常抽選ゲームに実際に適用されるゲームカード61として選択する。複数の候補カードにおいては、各番号Nの位置、初期的に有効状態または特別状態に設定されるマス64の位置、および、特別状態の各マス64に対応する数値m等が相違する。なお、設定部41がゲームカード61を設定する方法は以上の例示に限定されない。例えば、設定部41は、各番号Nの位置、有効状態および特別状態のマス64の位置、特別状態の各マス64に対応する数値mをランダムに決定することでゲームカード61を設定してもよい。
第1付与部44は、第1当選条件が成立した場合に利用者に報酬を付与する。本形態における報酬はクレジットである。すなわち、第1付与部44は、第1当選条件が成立した場合に、記憶装置32に記憶された保有クレジットに報酬の数量(以下「第1報酬量P1」という)を加算する。
第1付与部44は、第1当選条件の成立により利用者に付与される第1報酬量P1を、使用量Bと成立ライン数Kと第1報酬倍率O1とに応じて設定する。使用量Bは、通常抽選ゲームの開始時に利用者が使用(具体的にはベット)したクレジットの数量である。使用量Bは、利用者が指示したベット数とも表現される。成立ライン数Kは、通常抽選ゲームにおいて第1当選条件が成立したラインの総数である。第1報酬倍率O1は、第1報酬量P1を決定するための変数(例えばオッズ)である。具体的には、第1付与部44は、使用量Bと成立ライン数Kとに応じて設定された基礎値に第1報酬倍率O1を乗算することで第1報酬量P1を決定する。
図5の第2領域63には、成立ライン数Kの数値毎に、利用者が獲得できる第1報酬量P1の暫定値が表示される。使用量Bまたは成立ライン数Kが増加するほど第1報酬量P1は増加する。また、第1報酬倍率O1が増加するほど第1報酬量P1は増加する。利用者は、第2領域63を確認することで、成立ライン数Kに応じて獲得できる第1報酬量P1を把握できる。なお、第1報酬量P1の複数の暫定値のうち現在の成立ライン数Kに対応する暫定値は強調表示される。
また、第1付与部44は、成立ライン数Kが所定値に到達した場合に、前述の特別アイテムを利用者に付与する。図5に例示される通り、第2領域63には、特別アイテムの付与の条件を表す指示画像66が表示される。指示画像66は、成立ライン数Kの複数の数値のうち特別アイテムの付与の条件となる所定値(図5においては「8」)を指示する画像である。なお、特別アイテムの付与の条件は、以上の例示に限定されない。
第1制御部42は、有効状態のマス64に対応する番号Nが抽選機構10により選択された場合に、第1報酬倍率O1を増加(オッズアップ)させる。すなわち、有効状態のマス64に対応する番号Nの選択毎に、第1報酬倍率O1が段階的に増加する。同様に、第1制御部42は、選択状態のマス64が有効状態に設定された場合に、第1報酬倍率O1を増加させる。すなわち、選択状態から有効状態への変更毎に、第1報酬倍率O1が段階的に増加する。なお、選択状態と有効状態との間の変更は1回に制限されてもよい。
例えば、第1報酬倍率O1は、初期値である「1.0」から「0.2」単位で増加する。ただし、第1報酬倍率O1の増加率は以上の例示に限定されない。以上に例示した第1報酬倍率O1の増加は、利用者に付与される報酬(第1報酬量P1)の増加を意味し、利用者に付与される特典の例示である。以上の形態によれば、第1当選条件の成立を目指す効果的な誘因を利用者に付与できる。なお、第1報酬倍率O1の変化の仕方は以上の例示に限定されない。
以上の通り、本形態においては、有効状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に利用者に特典(第1報酬倍率O1の増加)が付与される。したがって、有効状態に既に設定されたマス64がゲームの進行に影響しない形態と比較して、利用者の興味を長時間にわたり維持できる。また、例えば、有効状態のマス64に対応する番号Nが選択されることで当該マス64が選択状態に変更されても、第1当選条件の成立までの進捗は変化しない。すなわち、第1当選条件の成立の機会は減少する。したがって、有効状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合、利用者は失望する可能性がある。本形態においては、第1当選条件の成立の機会が減少するのと引換に利用者に特典が付与されるから、有効状態と選択状態との重複による利用者の失望を低減できる。
また、本形態においては、選択状態のマス64が有効状態に設定された場合に利用者に特典(第1報酬倍率O1の増加)が付与される。したがって、既に選択状態に設定されたマス64がゲームの進行に影響しない形態と比較して、利用者の興味を長時間にわたり維持できる。
図7は、通常抽選ゲームの進行に関する説明図である。図7に例示される通り、通常抽選ゲームが実行される期間は、第1期間T1と第2期間T2と処理期間Tpとに区分される。第2期間T2は、第1期間T1の経過後の期間である。抽選機構10は、第1期間T1および第2期間T2の各々において、複数の番号Nの何れかを抽選により選択する。処理期間Tpは、第1期間T1と第2期間T2との間の期間である。処理期間Tpにおいては、第2期間T2の準備のための処理が実行される。処理期間Tpは、第1期間T1の末尾に位置する一部の期間、または、第2期間T2の先頭に位置する一部の期間として把握されてもよい。なお、前述の通り、通常抽選ゲームにおいて各ポケット16は保持状態に維持される。したがって、1回の通常抽選ゲームにおいては、各番号Nが重複なく順次に選択される。
[第1期間T1]
抽選機構10は、第1期間T1において合計2回の第1抽選処理を実行する。第1回目の第1抽選処理において、投入機構15は、3個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入する。したがって、複数の番号Nのうち3個の番号Nが抽選により選択される。第2回目の第1抽選処理において、投入機構15は、2個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入する。したがって、複数の番号Nのうち2個の番号Nが抽選により選択される。第1制御部42は、抽選機構10が選択した番号Nに対応するマス64を選択状態に変更する。すなわち、第1期間T1においては5個のマス64が選択状態に設定される。なお、第1期間T1における第1抽選処理の回数および各第1抽選処理における抽選ボール12の個数は任意であり、以上の例示には限定されない。
第1期間T1において、第1制御部42は、前述の通り、特別状態のマス64に対応する番号Nが抽選機構10により選択された場合に、当該マス64を特別状態から選択状態に変更し、かつ、当該マス64に対応する数値mを合計値Mに加算する。
また、所望のグループGの合計値Mが1以上である場合、利用者は、第1期間T1内の任意の時点において、操作装置22の操作により当該グループG内の所望のマス64を指示できる。第1期間T1において、第1制御部42は、利用者から指示されたマス64を有効状態に設定する。以上の説明から理解される通り、第1期間T1は、有効状態に設定すべきマス64を利用者が検討および指示する期間(thinking time)である。
以上の説明から理解される通り、第1期間T1において、第1制御部42は、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に、当該マス64を選択状態に変更する処理と、利用者からの指示に応じたマス64を有効状態に設定する処理とを実行する。第2期間T2においては、第1制御部42は以上の処理を実行しない。
[処理期間Tp]
第1期間T1の終了により処理期間Tpが開始する。処理期間Tpが開始すると、第1制御部42は、ゲームカード61の複数のマス64のうち特別状態の複数のマス64を相互に関連付ける。第1制御部42が複数のマス64を関連付ける処理(以下「連結処理」という)は、第1期間T1の終了を契機として実行され、第1期間T1内においては実行されない。
図8は、連結処理の説明図である。連結処理は、所定の条件(以下「連結条件」という)を充足する複数のマス64を相互に関連付ける処理である。連結処理は、例えば以下の条件1から条件3を含む。
条件1:複数のマス64が特別状態にあること。
条件2:複数のマス64が縦方向または横方向に隣合うこと。
条件3:複数のマス64の間で数値mが相等しいこと。
すなわち、図8に例1および例2として図示される通り、第1制御部42は、縦方向または横方向に隣合い、かつ、数値mが相等しい特別状態の複数のマス64を、相互に関連付ける。第1制御部42は、複数のマス64が相互に関連付けられたことを表す画像(以下「連結画像65」という)を表示装置21に表示する。連結画像65は、相互に関連付けられた複数のマス64を包囲する枠状の画像である。
例えば図8の例1においては、連結条件を充足する「10」および「6」の2個のマス64が相互に関連付けられる。なお、「17」のマス64は、条件1および条件2を充足するけれども数値mが相違するから、関連付けの対象から除外される。また、図8の例2においては、連結条件を充足する「4」、「18」および「3」の3個のマス64が相互に関連付けられる。
連結条件を充足する全通りの組合せについて、連結処理により各マス64が相互に関連付けられる。連結条件を充足するマス64の組合せがゲームカード61に存在しない場合、連結処理は実行されない。なお、各候補カードは、連結条件が適度な頻度で成立するように設定される。例えば、数値mが相等しい複数の特別状態のマス64が縦方向または横方向に隣合うように、各候補カードは設定される。なお、縦方向または横方向の1列に特別状態のマス64が1個も存在しない場合もあり得る。以下の説明において、連結条件の成立により相互に関連付けられた複数のマス64を「連結マス64」と表記する。
以上の通り、本形態においては、縦方向または横方向に隣合う複数のマス64が相互に関連付けられる。したがって、相互に関連付けられる複数のマス64を利用者は容易に把握できる。
連結処理を実行すると、第1制御部42は、第1期間T1の終了の時点において特別状態に維持されていた全部のマス64を通常状態に変更する。すなわち、特別状態のマス64について設定された数値mは、第1期間T1の終了とともに消滅する。以上の通り、特別状態の各マス64に対応する数値mの消滅と引換に、利用者は、複数のマス64が相互に関連付けられるという利益を享受できる。
[第2期間T2]
図7に例示される通り、処理期間Tpの終了により第2期間T2が開始する。第2期間T2が開始すると、抽選機構10は、第2期間T2において3回の第1抽選処理を実行する。各回の第1抽選処理において、投入機構15は1個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入する。したがって、複数の番号Nのうち未選択の1個の番号Nが、第1抽選処理毎に順次に選択される。第1制御部42は、抽選機構10が選択した番号Nに対応するマス64を選択状態に変更する。
また、第2期間T2において、第1制御部42は、連結処理により相互に関連付けられた複数の連結マス64のうちの何れか(以下「第1マス64」という)に対応する番号Nが第1抽選処理により選択された場合、第1マス64を選択状態に変更するほか、複数の連結マス64のうち第1マス64以外の1以上のマス64(以下「第2マス64」という)を有効状態に設定する。
例えば、図8の例1において、第1抽選処理により「10」が選択された場合、「10」のマス64(第1マス)が選択状態に変更され、かつ、「6」のマス64(第2マス)が有効状態に変更される。また、図8の例2において、第1抽選処理により「18」が選択された場合、「18」のマス64(第1マス)が選択状態に変更され、かつ、「4」および「3」のマス64(第2マス)が有効状態に変更される。したがって、第2マス64が有効状態に設定されない形態と比較して、第1当選条件が成立する可能性を増加させることが可能である。
[通常抽選処理]
図9および図10は、制御装置31が通常抽選ゲームを制御する処理(以下「通常抽選処理」という)のフローチャートである。通常抽選処理は、図3のステップS2において実行される。以下に説明する処理が複数のステーション20において並列に実行される。
通常抽選処理が開始されると、制御装置31(設定部41)は、ゲームカード61を設定する(Sa1)。具体的には、制御装置31は、事前に用意された複数の候補カードからゲームカード61を選択する。制御装置31(第1制御部42)は、ゲームカード61を含む第1抽選画面60を表示装置21に表示する(Sa2)。また、制御装置31(第1制御部42)は、クレジットの使用(ベット)の指示を利用者から受付ける(Sa3)。具体的には、制御装置31は、使用量Bの指示を利用者から受付ける。
使用量Bの指示を受付けると第1期間T1(Sa4~Sa11)が開始する。制御装置31(第1制御部42)は、抽選機構10に第1抽選処理を実行させる(Sa4)。抽選機構10は、制御装置31からの指示に応じて所定個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入し、複数の番号Nのうち抽選ボール12が進入したポケット16の番号Nを特定する。第1抽選処理において投入される抽選ボール12の個数は第1抽選処理毎に変更される。制御装置31(第1制御部42)は、第1抽選処理の結果に応じて各マス64の状態を変更する(Sa5)。具体的には、制御装置31は、抽選機構10が選択した番号Nに対応するマス64を選択状態に変更する。
制御装置31(第1制御部42)は、特別状態のマス64に対応する番号Nが第1抽選処理により選択されたか否かを判定する(Sa6)。特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合(Sa6:YES)、制御装置31は、当該マス64が属するグループGの合計値Mに当該マス64の数値mを加算する(Sa7)。すなわち、数値mに相当する個数のマス64を有効状態に変更する状態変更権が利用者に付与される。他方、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択されていない場合(Sa6:NO)、制御装置31は、合計値Mの増加(Sa7)を実行しない。
また、制御装置31(第1制御部42)は、有効状態のマス64に対応する番号Nが第1抽選処理により選択されたか否かを判定する(Sa8)。有効状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合(Sa8:YES)、制御装置31は、第1報酬倍率O1を増加させる(Sa9)。他方、有効状態のマス64に対応する番号Nが選択されていない場合(Sa8:NO)、制御装置31は、第1報酬倍率O1の増加(Sa9)を実行しない。
以上の処理を実行すると、制御装置31は、第1期間T1における第1抽選処理の実行回数が所定値(例えば2)に到達したか否かを判定する(Sa10)。第1抽選処理の実行回数が所定値に到達していない場合(Sa10:NO)、制御装置31は、処理をステップSa4に移行する。すなわち、第1抽選処理(Sa4)とその結果に応じた処理(Sa5~Sa9)とが反復される。他方、第1抽選処理の実行回数が所定値に到達した場合(Sa10:YES)、制御装置31は、第1期間T1の終了まで待機する(Sa11:No)。
第1期間T1内の任意の時点において、利用者は、各グループGの合計値Mに相当する個数のマス64を指定できる。第1期間T1が終了すると(Sa11:YES)、処理期間Tp(Sa12~Sa16)が開始する。制御装置31(第1制御部42)は、第1期間T1において利用者が指定した各マス64を有効状態に設定する(Sa12)。利用者の指定により選択状態のマス64が有効状態に変更された場合、制御装置31は、第1報酬倍率O1を増加させる(Sa13)。
以上の処理を実行すると、制御装置31(第1制御部42)は、連結処理を実行する(Sa14)。具体的には、制御装置31は、前述の連結条件を充足する複数のマス64を相互に関連付け、複数の連結マス64に対応する連結画像65を表示装置21に表示する。また、制御装置31(第1制御部42)は、第1期間T1の終了時に特別状態に維持されていた各マス64を特別状態から通常状態に変更する(Sa15)。
制御装置31(第1制御部42)は、第1期間T1の終了の時点において各グループGの合計値Mが1以上である場合、当該グループGに属する複数のマス64のうち合計値Mに相当する個数のマス64を有効状態に設定する(Sa16)。すなわち、利用者に付与された状態変更権が強制的に使用される。有効状態に設定されるマス64は、例えばグループG内からランダムに選択される。なお、第1期間T1の終了の時点において残存する合計値Mは消滅してもよい。
以上の処理が実行されると第2期間T2(Sa17~Sa23)が開始される。第2期間T2が開始されると、制御装置31(第1制御部42)は、抽選機構10に第1抽選処理を実行させる(Sa17)。抽選機構10は、制御装置31からの指示に応じて1個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入し、複数の番号Nのうち抽選ボール12が進入したポケット16の番号Nを特定する。制御装置31(第1制御部42)は、第1抽選処理の結果に応じて各マス64の状態を変更する(Sa18)。具体的には、制御装置31は、抽選機構10が選択した番号Nに対応するマス64を選択状態に変更する。
制御装置31(第1制御部42)は、有効状態のマス64に対応する番号Nが第1抽選処理により選択されたか否かを判定する(Sa19)。有効状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合(Sa19:YES)、制御装置31は、第1報酬倍率O1を増加させる(Sa20)。他方、有効状態のマス64に対応する番号Nが選択されていない場合(Sa19:NO)、制御装置31は、第1報酬倍率O1の増加(Sa20)を実行しない。
制御装置31(第1制御部42)は、複数の連結マス64の何れか(第1マス64)に対応する番号Nが第1抽選処理により選択されたか否かを判定する(Sa21)。第1マス64に対応する番号Nが第1抽選処理により選択された場合(Sa21:YES)、制御装置31(第1制御部42)は、第1マス64に関連付けられた1以上の第2マス64を有効状態に設定する(Sa22)。他方、連結マス64に対応する番号Nが選択されていない場合(Sa21:NO)、制御装置31は、第2マス64を有効状態に設定する処理(Sa22)を実行しない。
以上の処理を実行すると、制御装置31は、第2期間T2における第1抽選処理の実行回数が所定値(例えば3)に到達したか否かを判定する(Sa23)。第1抽選処理の実行回数が所定値に到達していない場合(Sa23:YES)、制御装置31は、処理をステップSa17に移行する。すなわち、第1抽選処理(Sa17)とその結果に応じた処理(Sa18~Sa22)とが反復される。
他方、第1抽選処理の実行回数が所定値に到達した場合(Sa23:YES)、制御装置31(第1付与部44)は、今回の通常抽選ゲームにおける第1報酬量P1を決定する(Sa24)。具体的には、制御装置31は、使用量Bと成立ライン数Kと第1報酬倍率O1とに応じて第1報酬量P1を設定する。そして、制御装置31(第1付与部44)は、第1報酬量P1のクレジットを利用者に付与する(Sa25)。すなわち、制御装置31は、記憶装置32に記憶された保有クレジットに第1報酬量P1を加算する。以上の処理により1回の通常抽選ゲームが終了する。
以上に説明した通り、本形態においては、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に、複数のマス64の何れかが有効状態に設定される。したがって、第1抽選処理により選択された番号Nに対応するマス64が選択状態に設定されるだけの形態と比較して、第1当選条件が成立する可能性が増加する。また、特別状態にある複数のマス64が相互に関連付けられ、相互に関連付けられた複数の連結マス64のうち第1マス64に対応する番号Nが選択された場合には、第1マス64が選択状態に設定されるほか、複数のマス64のうち第1マス64以外の1以上の第2マス64が有効状態に設定される。すなわち、1個の番号Nの選択により2以上のマス64が一括的に選択状態または有効状態に設定される。したがって、複数のマス64の各々が個別的にのみ選択状態に設定される形態と比較して、第1当選条件が成立する可能性が増加する。以上の通り、本形態によれば、第1当選条件が成立する可能性を増加させることが可能である。
本形態においては特に、複数のマス64のうち利用者からの指示に応じたマス64が有効状態に設定される。したがって、第1当選条件が成立する可能性が増加するように利用者がマス64を選択する興趣性が実現される。
また、第1期間T1においては、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に当該マス64が特別状態から選択状態に変更され、第2期間T2においては特別状態の複数のマス64が相互に関連付けられる。したがって、利用者は、第1期間T1において特別状態のマス64に対応する番号Nが選択されることで多数のマス64が有効状態に設定されることを所望する場合と、第1期間T1において特別状態のマス64に対応する番号Nが非選択に維持されることで第2期間T2において多数のマス64が相互に関連付けられることを所望する場合とがある。以上の通り、本形態によれば、進行状況またはゲーム性を多様化することが可能である。
図11に例示される通り、第1期間T1の終了の時点においてゲームカード61が状態Aにある場合を想定する。状態AにおいてはグループG3の合計値Mが「1」である。したがって、利用者は、グループG3に属するマス64を指定して有効状態に変更できる。また、状態Aにおいて、「20」および「23」のマス64が連結条件を充足する。以上に例示した状態Aにおいては、図11の状態B1または状態B2を利用者が指示することが想定される。
状態B1は、利用者が「7」のマス64を指定した場合である。状態Aにおいて「7」のマス64は選択状態に設定されていたから、有効状態に変更されることで第1報酬倍率O1が増加する。また、連結条件を充足する「20」および「23」の2個のマス64は、連結処理により相互に関連付けられる。したがって、第2期間T2の第1抽選処理により「20」および「23」の何れかの番号Nが選択された場合に、横1列(4,18,23,10,6)のラインが成立する。以上の通り、利用者は、第2期間T2において「20」または「23」のマス64に対応する番号Nが選択されると予想した場合には、状態B1を選択することで、第1報酬倍率O1を増加させつつラインの成立を目指すことが可能である。ただし、第2期間T2において「20」または「23」が選択されなければ、横1列のラインは成立しない。
他方、状態B2は、利用者が「23」のマス64を指定した場合である。「23」のマス64が有効状態に設定されることで横1列(4,18,23,10,6)のラインが成立する。さらに、連結条件を充足する「20」および「23」の2個のマス64は、連結処理により相互に関連付けられる。状態B2においては、第2期間T2の第1抽選処理により「23」のマス64に対応する番号Nが選択された場合に、第1報酬倍率O1を増加させることができる。以上の通り、利用者は、状態B2を選択することで、横1列のラインを確実に成立させつつ、第1報酬倍率O1の増加を目指すことが可能である。状態B1および状態B2の説明から理解される通り、本形態によれば、利用者が多様な戦略を選択できる興趣性の高いゲームを提供できる。
第2期間T2においては、複数のマス64の何れかを状態変更権により有効状態に設定する動作は実行されない。すなわち、第1期間T1においては、特別状態のマス64に対応する番号Nの選択を条件として状態変更権が利用者に付与され、第2期間T2においては、状態変更権を獲得する機会と引換に、特別状態の2以上のマス64を相互に関連付ける特典が利用者に付与される。
また、特定のグループGに属する特別状態のマス64に対応する番号Nの選択により有効状態に設定されるマス64が、当該グループG内のマス64に制限される。したがって、特別状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合に任意のマス64が有効状態に設定される形態と比較して、第1当選条件が過度に容易に成立することを抑制できる。
[第2特別抽選ゲーム]
次に、第2特別抽選ゲームについて説明する。図4の第2抽選制御部50は、前述の通り、第2特別抽選ゲームを制御する。第2抽選制御部50は、進行部51と第2制御部52と第2判定部53と第2付与部54とを含む。
図12は、第2特別抽選ゲームにおいて表示装置21に表示される第2抽選画面70の模式図である。図12に例示される通り、第2抽選画面70は、第1領域71と第2領域72とを含む。第1領域71は、複数の選択肢74を含む。各選択肢74は、第2特別抽選ゲームに使用される表示オブジェクトである。複数の選択肢74は、環状に配列される。環状には、真円状、長円状または楕円状が含まれる。
複数の選択肢74の各々には、抽選機構10による選択の候補となる相異なる番号Nが割当てられる。すなわち、抽選機構10の各ポケット16に割当てられた番号Nが第2抽選画面70の各選択肢74にも割当てられる。第2抽選画面70においては各選択肢74とともに番号Nが表示される。
番号Nの個数と選択肢74の個数とは相等しく、複数の選択肢74と複数の番号Nとは1対1に対応する。抽選機構10における複数の番号Nの配列と第2抽選画面70における複数の選択肢74の配列とは共通する。具体的には、抽選機構10において複数の番号Nが配列する順番と、第2抽選画面70において各選択肢74の番号Nが配列する順番とは共通する。また、複数の番号Nが配列する形状(環状)と複数の選択肢74が配列する形状とも共通する。
第2特別抽選ゲームにおいて、抽選機構10は、所定の制限回数(例えば合計6回)にわたり第2抽選処理を反復する。制限回数は、第2抽選処理が反復される回数の上限値である。各回の第2抽選処理において、投入機構15は、2個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入する。なお、2個の抽選ボール12は、抽選フィールド14に同時に投入されてもよいし、相異なる時点において順番に投入されてもよい。
各抽選ボール12は、複数のポケット16の何れかに進入する。すなわち、抽選機構10は、複数の番号Nの何れか抽選により選択する。具体的には、各抽選ボール12により相異なる2個の番号Nが選択される。ただし、第2特別抽選ゲームにおいて、抽選機構10の各ポケット16は通過状態に維持される。したがって、1回の第2抽選処理において投入される2個の抽選ボール12が1個のポケット16に重複して進入する場合がある。すなわち、各抽選ボール12により選択される2個の番号Nは、共通する場合がある。以上の説明の通り、抽選機構10は、1回の第2抽選処理において2個の番号Nを選択する。
第2特別抽選ゲームは、抽選機構10による抽選の結果に応じて各選択肢74の状態を変更する抽選ゲームである。図13は、各選択肢74の状態の変更に関する説明図である。
選択肢74の状態は、第1状態および第2状態の何れかに設定される。第1状態は、選択肢74の初期的な状態である。第2抽選処理の結果に応じて各選択肢74の状態が第1状態から第2状態に変更される。第1状態の選択肢74と第2状態の選択肢74とは、相異なる表示態様で表示される。なお、「表示態様」は、利用者が視覚的に弁別可能な画像の特性を意味する。例えば、表示色、模様(図柄)、サイズまたは形状が、「表示態様」の概念には包含される。表示色は、色相(色調),彩度または明度(階調)により規定される。
図4の進行部51は、第2抽選画面70の複数の選択肢74のうち抽選機構10により選択された各番号Nに対応する選択肢74を選択する。すなわち、進行部51は、第2抽選処理により選択される2個の番号Nのうち一方の番号Nに対応する選択肢74(以下「第1選択肢74a」という)と、他方の番号Nに対応する選択肢74(以下「第2選択肢74b」という)とを選択する。抽選機構10により選択された2個の番号Nが相違する場合には、第1選択肢74aと第2選択肢74bとは別個の選択肢74である。図13においては、第1選択肢74aに対応する番号Nが「3」であり、第2選択肢74bに対応する番号Nが「10」である場合が例示されている。他方、抽選機構10により選択された2個の番号Nが共通する場合には、第1選択肢74aと第2選択肢74bとは共通の選択肢74である。
以上の説明の通り、抽選機構10は、複数の番号Nの何れかを抽選により選択し、進行部51は、複数の選択肢74のうち抽選機構10により選択された番号Nに対応する選択肢74を選択する。すなわち、抽選機構10および進行部51は、複数の選択肢74の何れかを抽選により選択する要素(選択部)として機能する。
図13に例示される通り、第2制御部52は、複数の選択肢74のうち第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間に位置する1以上の選択肢74を第1状態から第2状態に変更する。すなわち、周方向において第1選択肢74aと第2選択肢74bとに挟まれた選択肢74が第2状態に設定される。例えば、図13においては、「3」および「10」の2個の選択肢74が選択された結果、両者間に位置する「4」から「9」の6個の選択肢74が第2状態に設定された状態が例示されている。
また、第2制御部52は、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bについても第2状態に設定する。すなわち、第1選択肢74aから第2選択肢74bまでの各選択肢74が第2状態に設定される。第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合、第2制御部52は、1個の選択肢74(第1選択肢74aおよび第2選択肢74b)を第2状態に設定する。なお、以上に説明した条件に合致する選択肢74が既に第2状態にある場合、第2制御部52は当該選択肢74を第2状態に維持する。
図13には、第1選択肢74aと第2選択肢74bとにより複数の選択肢74の配列を区画した第1範囲α1と第2範囲α2とが図示されている。すなわち、第1選択肢74aと第2選択肢74bとを境界として第1範囲α1と第2範囲α2とが画定される。
第1範囲α1および第2範囲α2の各々には、円弧状に配列された1個以上の選択肢74が含まれる。第2制御部52は、第1範囲α1および第2範囲α2のうち選択肢74の個数が少ない範囲に含まれる1以上の選択肢74を第2状態に設定する。例えば、図13の例示においては、第1範囲α1のほうが第2範囲α2と比較して選択肢74の個数が少ない。したがって、第2制御部52は、第1範囲α1内の各選択肢74を第2状態に設定する。
なお、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが周方向に隣合う場合、第2制御部52は、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bの2個の選択肢74を第2状態に設定する。すなわち、第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間に他の選択肢74が存在しない場合には、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bの2個の選択肢74が第2状態に設定される。以上の説明から理解される通り、複数の選択肢74のうち第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間に位置する「1以上の選択肢74」という表現は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間に1以上の選択肢74が存在する場合に特に着目したときの当該「1以上の選択肢74」を意味する。すなわち、前述の例示の通り、第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間に他の選択肢74(すなわち「1以上の選択肢74」)が存在しない状況は当然に想定され、そのような状況の発生を排除する趣旨ではない。
図4の第2判定部53は、複数の選択肢74の状態が所定の条件(以下「第2当選条件」という)を充足するか否かを判定する。具体的には、第2判定部53は、制限回数の第2抽選処理が終了した時点における複数の選択肢74の状態が第2当選条件を充足するか否かを判定する。本形態の第2当選条件は、複数の選択肢74の全部が第2状態に設定されることを含む。以上の構成によれば、第2当選条件の成否の可能性をゲームの進行の過程において利用者が容易に把握できる。
また、本形態においては、第1範囲α1および第2範囲α2のうち選択肢74の個数が少ない範囲に含まれる1以上の選択肢74が第2状態に設定される。したがって、第1範囲α1および第2範囲α2のうち選択肢74の個数が多い範囲に含まれる選択肢74を第2状態に変更する形態と比較して、第2当選条件が過度に容易に成立することを抑制できる。ただし、第1範囲α1および第2範囲α2のうち選択肢74の個数が多い範囲に含まれる選択肢74を第2状態に設定してもよい。
第2付与部54は、第2当選条件が成立した場合に利用者に特別報酬を付与する。本形態における特別報酬はクレジットである。すなわち、第2付与部54は、第2当選条件が成立した場合に、記憶装置32に記憶された保有クレジットに特別報酬の数量(以下「第2報酬量P2」という)を加算する。第2報酬量P2は、例えば第1報酬量P1と比較して充分に多量である。
第2付与部54は、第2当選条件の成立により利用者に付与される第2報酬量P2を、基準値Rと第2報酬倍率O2とに応じて設定する。基準値Rは、第2報酬量P2の最小値に相当する所定の初期値である。第2報酬倍率O2は、第2報酬量P2を決定するための変数(例えばオッズ)である。具体的には、第2付与部54は、基準値Rに第2報酬倍率O2を乗算することで第2報酬量P2を決定する。
本形態の第2付与部54は、第2当選条件が成立しない場合にも、複数の選択肢74の状態に応じた数量(以下「報酬量Q」という)のクレジットを利用者に付与する。報酬量Qは、制限回数の第2抽選処理が終了した時点において第2状態に設定された選択肢74の個数(以下「当選個数」という)に応じて設定される。具体的には、当選個数が多いほど報酬量Qは増加する。例えば、当選個数の数値(1~24)毎に基準値Rが設定される。第2付与部54は、実際の当選個数に対応する基準値Rに第2報酬倍率O2を乗算することで報酬量Qを決定する。なお、第2当選条件の成立時の第2報酬量P2は、報酬量Qのひとつとして把握されてもよい。
図12に例示される通り、第2抽選画面70の第2領域72には、当選個数の数値(1~24)毎に報酬量Qが表示される。また、選択肢74の総数に相当する当選個数(25)については第2報酬量P2が表示される。したがって、利用者は、第2領域72を確認することで、当選個数に応じて獲得できる報酬の数量(第2報酬量P2または報酬量Q)を把握できる。なお、現在の当選個数に対応する報酬量Qは強調表示される。また、第2領域72には第2報酬倍率O2も表示される。
前述の通り、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合、複数の選択肢74のうち1個の選択肢74のみが第2状態に設定される。第2制御部52は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に、第2報酬倍率O2を増加させる。すなわち、第2抽選処理において第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通するたびに、第2報酬倍率O2が段階的に増加する。第2報酬倍率O2が増加する結果、利用者に付与される報酬(第2報酬量P2または報酬量Q)が増加する。
また、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合、第2制御部52は、第2抽選処理の制限回数を増加させる。例えば、第2制御部52は、第2抽選処理の制限回数を1だけ増加させる。すなわち、利用者は、第2抽選処理を再実行(リプレイ)することが可能である。
以上に説明した通り、本形態の第2制御部52は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に利用者に特典を付与する。本形態における特典は、利用者に付与される報酬(第2報酬量P2または報酬量Q)を増加させること、および、第2抽選処理の制限回数を増加させることを含む。第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合には、第2状態に設定される選択肢74が1個である。したがって、多数の選択肢74が第2状態に設定されることを目指す利用者は失望する可能性がある。本形態においては、利用者に特典が付与されるから、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合にも利用者の期待感を維持できる。
本形態においては特に、報酬の増加が特典として利用者に付与される。したがって、当選条件の成立を目指す効果的な誘因を利用者に付与できる。また、例えば第2当選条件の成立後も抽選機構10による第2抽選処理が継続される形態において、最終的に獲得できる報酬の増加を利用者が期待できる。また、本形態においては、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に第2抽選処理の制限回数が増加する。したがって、第2当選条件の成立を目指す効果的な誘因を利用者に付与できる。
[特別抽選処理]
図14は、制御装置31が第2特別抽選ゲームを制御する処理(以下「特別抽選処理」という)のフローチャートである。特別抽選処理は、図3のステップS6において実行される。第1特別抽選ゲームに当選した利用者のステーション20を対象として、以下に説明する処理が実行される。特別抽選処理が開始されると、制御装置31は、第2抽選画面70を表示装置21に表示する(Sb1)。
制御装置31(第2制御部52)は、抽選機構10に第2抽選処理を実行させる(Sb2)。抽選機構10は、制御装置31からの指示に応じて2個の抽選ボール12を抽選フィールド14に投入し、複数の番号Nのうち各抽選ボール12が進入したポケット16の番号Nを特定する。制御装置31(進行部51)は、第2抽選画面70の複数の選択肢74のうち抽選機構10が特定した番号Nに対応する第1選択肢74aおよび第2選択肢74bを選択する(Sb3)。
制御装置31(第2制御部52)は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通するか否かを判定する(Sb4)。第1選択肢74aと第2選択肢74bとが相違する場合(Sb4:NO)、制御装置31(第2制御部52)は、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bを第2状態に設定する(Sb5)。また、制御装置31(第2制御部52)は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間の1以上の選択肢74を第2状態に設定する(Sb6)。
他方、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合(Sb4:YES)、制御装置31(第2制御部52)は、当該選択肢74を第2状態に設定する(Sb7)。また、制御装置31(第2制御部52)は、第2報酬倍率O2を増加させ(Sb8)、第2抽選処理の制限回数を増加させる(Sb9)。すなわち、制御装置31は、利用者に特典を付与する(Sb8,Sb9)。
以上の処理が終了すると、制御装置31は、今回の第2特別抽選ゲームにおける第2抽選処理の実行回数が制限回数に到達したか否かを判定する(Sb10)。第2抽選処理の実行回数が制限回数に到達していない場合(Sb10:NO)、制御装置31は、処理をステップSb2に移行する。すなわち、実行回数が制限回数に到達するまで、第2抽選処理(Sb2)とその結果に応じた処理(Sb3~Sb9)とが反復される。
他方、第2抽選処理の実行回数が制限回数に到達した場合(Sb10:YES)、制御装置31(第2制御部52)は、複数の選択肢74の全部が第2状態に設定されたか否かを判定する(Sb11)。すなわち、第2当選条件が成立したか否かが判定される。全部の選択肢74が第2状態に設定されている場合(Sb11:YES)、制御装置31(第2付与部54)は、第2報酬量P2を利用者に付与する(Sb12)。具体的には、制御装置31は、基準値Rと第2報酬倍率O2とに応じた第2報酬量P2を算定し、利用者の保有クレジットに第2報酬量P2を加算する。他方、第2状態に設定された選択肢74が一部である場合(Sb11:NO)、制御装置31(第2付与部54)は、第2状態に設定された選択肢74の個数に応じた報酬量Qを利用者に付与する(Sb13)。以上の処理により第2特別抽選ゲームが終了する。
以上に説明した通り、本形態においては、複数の選択肢74のうち抽選機構10により選択された2個の選択肢74の間の1以上の選択肢74が第2状態に設定される。したがって、抽選機構10による抽選毎に1個の選択肢74のみが第2状態に設定される形態と比較して各選択肢74の状態の変化が多様化され、結果的に第2当選条件の充足の可能性が急激に増加し得る。したがって、第2当選条件の成立に対する利用者の期待感を長時間にわたり維持できる。
ところで、例えば複数の選択肢74が直線状に配列された形態においては、両端部に位置する各選択肢74が第2状態に設定される可能性が、両端部以外の各選択肢74と比較して低い。本形態においては、複数の選択肢74が環状に配列されるから、複数の選択肢74を均等な確率で第2状態に変更できる。ただし、複数の選択肢74の配列の形状は任意であり、例えば複数の選択肢74が直線状に配列されてもよい。
また、本形態においては、抽選機構10における複数の番号Nの配列と第2抽選画面70における複数の選択肢74の配列とが共通する。したがって、複数の番号Nの配列と複数の選択肢74の配列とが相違する形態と比較して、抽選機構10による第2抽選処理の結果と第2状態に設定される選択肢74との関係を利用者が容易に把握できる。
[変形例]
以上に例示した形態は多様に変形され得る。前述の形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で併合してもよい。
[通常抽選ゲームに関する変形例]
(1)前述の形態においては、1個のグループGに属する特別状態のマス64の番号Nが選択された場合に、当該グループGに属するマス64が有効状態に設定される構成を例示したが、状態変更権により有効状態に設定されるマス64は、特別状態のマス64と同じグループGのマス64に限定されない。例えば、特別状態のマス64の横方向に位置するマス64(すなわち同じ行のマス64)が有効状態に設定されてもよい。また、ゲームカード61から利用者が選択した任意のマス64が有効状態に設定されてもよい。また、特別状態のマス64の斜め方向に位置するマス64など、特別状態のマス64に対して特定の位置関係にあるマス64が、状態変更権により有効状態に設定されてもよい。
また、状態変更権により有効状態に設定されるマス64は、利用者が指定したマス64に限定されない。例えば、複数のマス64からランダムに選択されたマス64が有効状態に設定されてもよい。
(2)前述の形態においては、状態変更権により特定のマス64が有効状態に設定される形態を例示したが、状態変更権により特定のマス64が特別状態に設定されてもよい。特別状態のマス64が増加することで、連結処理により相互に関連付けられるマス64が増加する。
(3)前述の形態においては、選択状態と有効状態との間の変更が発生した場合に第1報酬倍率O1が増加する形態を例示した。選択状態と有効状態との間の変更は、複数回にわたり反復的に発生してもよい。また、第1制御部42は、選択状態と有効状態との間の変更毎に、第1報酬倍率O1の増加量を変化させてもよい。例えば、選択状態と有効状態との間の変更毎に第1報酬倍率O1の増加量が段階的に増加してもよい。
(4)前述の形態においては、通常状態、選択状態または特別状態のマス64が状態変更権により有効状態に変更される形態を例示したが、有効状態のマス64に対して状態変更権が適用されてもよい。すなわち、合計値Mの範囲内で利用者が有効状態のマス64を指定できてもよい。第1制御部42は、利用者が指定したマス64が有効状態に設定されるたびに、第1報酬倍率O1を増加させる。有効状態の設定毎に第1報酬倍率O1の増加量を変化させてもよい。例えば、有効状態の設定毎に第1報酬倍率O1の増加量が段階的に増加してもよい。
また、例えばグループG内の全部のマス64が選択状態または有効状態に設定されることで縦1列のラインが成立した場合に、状態変更権により他のグループGのマス64を有効状態に設定できる状態に遷移してもよい。
(5)前述の形態においては、縦方向または横方向に隣合う複数のマス64が相互に関連付けられる形態を例示したが、連結処理により相互に関連付けられるマス64の条件は以上の例示に限定されない。例えば、斜め方向に隣合う複数のマス64が相互に関連付けられる形態も想定される。また、連結処理により関連付けられる複数のマス64が相互に隣合う必要は必ずしもない。
また、連結条件は、前述の条件1から条件3に限定されない。具体的には、連結条件が条件1から条件3以外の条件を含んでもよい。例えば、各マス64の番号Nに関する条件が連結条件に含まれる形態が想定される。番号Nに関する条件としては、例えば番号Nが奇数または偶数であること、番号Nが所定の範囲内の数値であること、等が例示される。条件1から条件3の何れかが省略されてもよい。例えば、複数のマス64の間で数値mが相等しいという条件3は連結条件から省略されてもよい。
(6)第1期間T1の終了の時点において、特定状態のマス64が他の特定状態のマス64と隣合わずに残存する場合がある。特定状態の他のマス64と隣合わない特定状態のマス64は、連結処理により他のマス64と関連付けられてもよい。
(7)前述の形態においては、第1期間T1の終了の時点において合計値Mが1以上である場合に、合計値Mに相当する個数のマス64が強制的に有効状態に設定される形態を例示したが、合計値Mが残存した場合の処理は以上の例示に限定されない。例えば、第1制御部42は、第1期間T1の終了の時点における合計値Mに応じて第1報酬倍率O1を増加させてもよい。また、合計値Mに相当する個数の通常状態のマス64が、連結処理により他のマス64に関連付けられてもよい。
(8)前述の形態においては、有効状態のマス64に対応する番号Nが選択された場合、または、選択状態のマス64が有効状態に設定された場合に、第1報酬倍率O1が増加する形態を例示したが、通常抽選ゲームにおいて利用者に付与される特典は、以上の例示に限定されない。例えば、特定のアイテムまたはクレジットの所定量等の報酬が特典として利用者に付与されてもよい。また、例えば通常抽選ゲームにおいて実行される第1抽選処理の回数が増加されてもよい。特定のゲームをプレイする権利が特典として利用者に付与されてもよい。以上の説明から理解される通り、利用者に付与される特典は、抽選ゲームに関する利益を意味する。
(9)前述の形態においては、通常抽選ゲームにおいて各ポケット16が保持状態に維持される形態を例示したが、通常抽選ゲームにおいて各ポケット16は通過状態に維持されてもよい。各ポケット16が通過状態に維持される形態においては、各番号Nが重複して選択され得る。第1制御部42は、各番号Nの選択が重複した回数に応じて、第1報酬倍率O1を増加させてもよい。なお、通常抽選ゲームにおいて各ポケット16が通過状態に維持される形態では、各ポケット16が保持状態に維持される形態と比較して、当選状態となるマス64の個数(ひいては成立ライン数K)が減少する可能性がある。したがって、利用者が充分な報酬を獲得するためには、マス64を有効状態に設定できる権利(状態変更権)が重要となる。
(10)前述の形態においては、縦方向および横方向に複数のマス64が配列された形態を例示したが、複数のマス64の配列パターンは以上の例示に限定されない。具体的には、複数のマス64の配列を規定する2方向(第1方向および第2方向)の角度は、直角に限定されない。例えば六角形状の複数のマス64が第1方向と第2方向とに沿ってハニカム状に配列された形態において、第1方向と第2方向との角度は60°または120°である。
また、複数のマス64の配列は、平面状の配列に限定されない。例えば、複数のマス64が3次元空間に立体的に配列されてもよい。複数のマス64が立体的に配列された形態においては、3次元空間に設定された直交3軸のうち1軸の方向が「第1方向」に相当し、他の1軸の方向が「第2方向」に相当する。
(11)前述の形態においては、連結処理の実行後(Sa15)に、第1制御部42が、第1期間T1の終了の時点において特別状態に維持されていた各マス64を通常状態に変更する形態を例示したが、各マス64は、通常状態に変更されることなく第2期間T2においても特別状態に維持されてよい。すなわち、数値mが設置されたマス64が、第2期間T2においても特別状態を維持したまま、連結処理により他のマス64に関連付けられてもよい。第2期間T2において、複数の連結マス64のうち特別状態の第1マス64が選択状態に変更された場合、第2マス64が有効状態に変更されるとともに、第1マス64の数値mに相当する個数のマス64が有効状態に設定される。以上の形態によれば、第1期間T1と比較して第2期間T2において有効状態となるマス64の個数が増加するから、第1当選条件の成立に対する利用者の期待感を増大させることが可能である。
[第2特別抽選ゲームに関する変形例]
(12)前述の形態においては、第1選択肢74aと第2選択肢74bとの間の1以上の選択肢74に加えて、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bも第2状態に設定する形態を例示したが、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bは第2状態に設定しなくてもよい。すなわち、第2制御部52は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとに挟まれた1以上の選択肢74のみを第1状態から第2状態に変更してもよい。
(13)前述の形態においては、第1範囲α1および第2範囲α2のうち選択肢74の個数が少ない範囲に含まれる1以上の選択肢74を第2状態に設定したが、選択肢74の個数が多い範囲に含まれる1以上の選択肢74が第2状態に設定されてもよい。また、操作装置22に対する操作により利用者が第1範囲α1または第2範囲α2を選択してもよい。第2制御部52は、利用者が選択した範囲内の1以上の選択肢74を第2状態に設定する。
第1範囲α1および第2範囲α2の何れかが抽選処理により選択されてもよい。第2制御部52は、抽選処理により選択された範囲内の1以上の選択肢74を第2状態に設定する。第1範囲α1および第2範囲α2の何れかを選択する抽選処理は、抽選機構10を利用した物理抽選でもよいし、制御装置31による演算処理で実現される電子抽選でもよい。
また、第2抽選処理において3個の番号Nが選択される形態において、第2制御部52は、第1個目および第2個目の番号Nにより第1選択肢74aおよび第2選択肢74bを決定し、第3個目の番号Nにより第1範囲α1および第2範囲α2の何れかを選択してもよい。例えば、第1範囲α1および第2範囲α2のうち第3個目の番号Nを含む範囲を選択し、当該範囲内の1以上の選択肢74を第2状態に設定する。
(14)第2特別抽選ゲームにおいて実行される第2抽選処理の回数は、前述の形態における例示(合計6回)に限定されない。例えば物理抽選または電子抽選等の抽選処理により第2抽選処理の回数が選択されてもよい。操作装置22に対する利用者からの操作に応じて第2抽選処理の回数が設定されてもよい。なお、第2抽選処理の回数が少ないほど、第2当選条件の成立の可能性は低下する。そこで、第2抽選処理の回数が少ないほど、第2付与部54が第2報酬量P2を増加させてもよい。
(15)前述の形態においては、第2特別抽選ゲームにおいて第2抽選処理が制限回数にわたり反復される形態を例示したが、第2抽選処理の実行回数が制限回数を下回る段階において第2当選条件が成立した場合に、その段階で第2特別抽選ゲームが終了されてもよい。
(16)前述の形態においては、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に、第2報酬倍率O2と第2抽選処理の制限回数とが増加する形態を例示したが、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に利用者に付与される特典は、以上の例示に限定されない。例えば、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通するたびに、第2付与部54は、所定量の報酬を利用者に付与してもよい。すなわち、利用者の保有クレジットに所定値が加算されてもよい。また、特定のアイテムが特典として利用者に付与されてもよい。特定のゲームをプレイする権利が特典として利用者に付与されてもよい。
また、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に、第2制御部52は、操作装置22に対する利用者からの指示に応じた選択肢74を第2状態に設定してもよい。例えば、第2制御部52は、利用者が指定した選択肢74を第1状態から第2状態に変更する。
また、第2制御部52は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通する場合に、当該選択肢74に最も近い第1状態の選択肢74を、第2状態に変更してもよい。例えば、図12に例示された状態において、第1選択肢74aおよび第2選択肢74bがともに「16」の選択肢74である場合には、第1状態にある「14」の選択肢74が第2状態に変更される。
第2抽選処理で選択された選択肢74に最も近く第1状態にあるという条件を2個の選択肢74が充足する場合、第2制御部52は、2個の選択肢74の双方を第1状態から第2状態に変更してもよい。また、第2制御部52は、2個の選択肢74のうち物理抽選または電子抽選等の抽選処理により選択された1個の選択肢74を第1状態から第2状態に変更してもよいし、2個の選択肢74のうち利用者が選択した1個の選択肢74を第1状態から第2状態に変更してもよい。
(17)第1選択肢74aと第2選択肢74bとが共通した回数(以下「共通回数」という)に応じて、利用者に付与される特典が変化する形態も想定される。
例えば、第2付与部54は、共通回数に応じて第2報酬倍率O2を増加させてもよい。共通回数の増加毎に第2報酬倍率O2が段階的に増加する。第2報酬倍率O2の増加量または増加率が共通回数に応じて増加してもよい。例えば、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが最初に共通した段階では第2報酬倍率O2が1.0倍から1.2倍に増加し、第2回目に共通した段階では第2報酬倍率O2が1.2倍から1.5倍に増加する。
また、第2付与部54は、共通回数に応じて第2報酬量P2を増加させてもよい。共通回数の増加毎に第2報酬量P2が段階的に増加する。第2報酬量P2の増加量または増加率が共通回数に応じて増加してもよい。例えば、第1選択肢74aと第2選択肢74bとが最初に共通した段階では第2報酬量P2に1000が加算され、第2回目に共通した段階では第2報酬量P2に2200が加算される。
(18)前述の形態においては、複数の番号Nと複数の選択肢74とが1対1に対応する形態を例示したが、番号Nと選択肢74との対応関係は、以上の例示に限定されない。例えば1個の番号Nに2以上の選択肢74が対応してもよい。第2抽選処理により1個の番号Nが選択されると、当該番号Nに対応する2以上の選択肢74が第2状態に設定される。また、例えば1個の選択肢74に2以上の番号Nが対応してもよい。2以上の番号Nの何れかが第2抽選処理により選択された場合に、当該選択肢74が第2状態に設定される。
(19)第2抽選処理において1個の番号Nの選択が反復されるたびに、当該番号Nに対応する選択肢74の状態が第1状態および第2状態の一方から他方に交互に変更されてもよい。また、前述の形態においては、各選択肢74が第1状態から第2状態に変更される形態を例示したが、第2制御部52は、選択肢74の変更の条件が成立するたびに、選択肢74の状態を第1状態および第2状態の一方から他方に交互に変更してもよい。
(20)第2特別抽選ゲームにおいて、第2状態に変更された選択肢74の個数が少ない場合に利用者に特典が付与されてもよい。例えば、第2付与部54は、第2状態に変更された選択肢74が所定値を下回る場合に、所定量の報酬を利用者に付与する。利用者に付与される特典の内容は以上の例示に限定されない。例えば、第1特別抽選ゲームまたは第2特別抽選ゲームが開始される条件の緩和が、特典として利用者に付与されてもよい。例えば、第1特別抽選ゲームの開始に必要な特別アイテムの個数が減少する特典、または、第1特別抽選ゲームを省略して第2特別抽選ゲームが開始される特典が、利用者に付与される。
(21)第2抽選処理により選択される番号Nが重複した場合に、第2付与部54は、利用者に付与する報酬を増加してもよい。例えば、第2抽選処理により重複して選択された番号Nの個数に応じて第2報酬倍率O2が増加してもよい。また、第2抽選処理により選択される番号Nが重複せずに第2当選条件が成立した場合に、第2付与部54は、利用者に付与される報酬を増加してもよい。
(22)前述の形態においては、第2抽選処理毎に2個の抽選ボール12により2個の選択肢74を選択したが、第2抽選画面70の各選択肢74を選択する方法は、以上の例示に限定されない。例えば、抽選機構10は、抽選ボール12を1個ずつ抽選フィールド14に投入することで、複数の番号Nの何れかを順次に選択してもよい。第2制御部52は、相前後して選択された番号Nに対応する2個の選択肢74を第1選択肢74aおよび第2選択肢74bとして各選択肢74の状態を変更する。例えば、3個の抽選ボール12の投入により、「3」→「10」→「15」の順番で番号Nが選択された場合、「10」が選択された段階で「3」から「10」までの選択肢74が第2状態に設定され、「15」が選択された段階で「10」から「15」までの選択肢74が第2状態に設定される。
(23)前述の形態においては、抽選機構10における複数の番号Nの配列と第2抽選画面70における複数の選択肢74の配列とが共通する形態を例示したが、抽選機構10における複数の番号Nの配列と複数の選択肢74の配列とは相違してもよい。例えば、抽選機構10において複数の番号Nが配列する順番と、第2抽選画面70において各選択肢74の番号Nが配列する順番とは相違してもよい。また、複数の番号Nが配列する形状と複数の選択肢74が配列する形状とは相違してもよい。例えば、抽選機構10における複数の番号Nは環状に配列する一方、第2抽選画面70における複数の選択肢74は直線状に配列してもよい。
(24)複数の選択肢74の配列は任意であり、例えば環状または直線状には限定されない。例えば、複数の選択肢74が複数列に配列された形態、または、相異なる2方向に複数の選択肢74が平面状(例えば行列状)に配列された形態も想定される。複数の選択肢74が平面状に配列された形態において、第2制御部52は、第1選択肢74aと第2選択肢74bとを連結する経路上の1以上の選択肢74を第1状態から第2状態に変更する。第1選択肢74aと第2選択肢74bとを連結する経路は、例えば曲折の回数(例えば1回または2回)等に関する制約条件のもとで第1選択肢74aと第2選択肢74bとを連結する経路である。第1選択肢74aおよび第2選択肢74bが第2状態に設定されてもよい。
[他の変形例]
(25)前述の形態においては、複数のポケット16の何れかに抽選ボール12を進入させる物理抽選を例示したが、複数の番号Nの何れかを選択する物理抽選の方法は以上の例示に限定されない。例えば、周囲に複数の絵柄が形成された複数の回転体を回転させるスロットゲーム、または、相異なる番号Nに対応する複数の領域が区画された遊技面にダーツを投射するダーツゲーム等、任意の方式の抽選ゲームにより、複数の番号Nの何れかが選択されてもよい。
(26)前述の形態においては、抽選機構10が複数の番号Nの何れかを選択したが、抽選機構10が選択する要素(抽選要素)は、以上の例示に限定されない。例えば、抽選機構10が複数の色彩の何れかを選択する形態、抽選機構10が複数の記号(文字等)の何れかを選択する形態、または、抽選機構10が複数のキャラクタの何れかを選択する形態も想定される。すなわち、抽選要素は、抽選により選択される要素として包括的に表現され、前述の形態における番号Nは抽選要素の一例に過ぎない。
(27)前述の形態においては、抽選機構10を利用した物理抽選により複数の番号Nの何れかを選択したが、複数の番号Nの何れかを抽選により選択するための要素(抽選部)は、抽選機構10に限定されない。例えば、制御装置31が演算処理により実現する電子抽選により、複数の番号Nの何れかが選択されてもよい。すなわち、第1抽選処理および第2抽選処理は、物理抽選および電子抽選の何れでもよい。
(28)前述の形態においては、クレジットが報酬として利用者に付与される形態を例示したが、利用者に付与される報酬の形態は以上の例示に限定されない。例えば、物理メダル、貨幣(コイン)またはチケット等の有体の遊技価値が報酬として利用者に付与されてもよい。また、電子メダル、クレジットまたはポイント等の無体の遊技価値が報酬として利用者に付与されてもよい。利用者が消費する遊技価値と利用者に報酬として付与される遊技価値とについて同種/異種は不問である。
(29)前述の形態においては、現実空間に設置されたゲームシステム100を例示したが、ゲームシステム100は、演算処理により実現される仮想空間に設置された仮想的なオブジェクトとしても実現される。したがって、例えばスマートフォンまたはタブレット端末等の情報装置により、前述の形態におけるゲームシステム100と同様のサービスが利用者に提供されてもよい。例えば、情報装置が実行するプログラムにより提供されるアプリケーションゲーム、または、情報装置と通信可能なサーバが提供するクラウドゲームとして、ゲームシステム100と同様のゲームが実現される。
(30)前述の形態に係るゲームシステム100の機能は、制御装置31を構成する1以上のプロセッサと、記憶装置32に記憶されたプログラムとの協働により実現される。以上の形態に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体または磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体も包含される。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体も除外されない。また、配信装置が通信網を介してプログラムを配信する構成では、当該配信装置においてプログラムを記憶する記録媒体が、前述の非一過性の記録媒体に相当する。
[付記]
以上の記載から、例えば以下のように本開示の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記するが、本開示を図示の態様に限定する趣旨ではない。
[付記A]
各種の抽選ゲームが従来から提案されている。例えば特開2009-11565号公報(特許文献1)には、複数の番号が行列状に配列されたビンゴ表を利用したビンゴゲームが開示されている。ビンゴ表の複数の番号のうち抽選装置により選択された番号が入賞番号に設定され、所定個の入賞番号が1列に配列した場合に当選(ビンゴ)と判定される。
特許文献1の構成においては、抽選装置による抽選毎に1個の番号が入賞番号に設定される。したがって、1回のゲームの終盤において1列を構成する入賞番号の個数が少ない状況では、利用者は、当選の可能性が低いことを把握し、結果的にゲームに対する興味を喪失する場合がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様(付記A)は、複数のマスが配列されたゲームカードを利用するゲームにおいて、当選条件が成立する可能性を増加させることを目的とする。
[付記A1]
本開示のひとつの態様(付記A1)に係るゲームシステム(100)は、特別状態のマス(64)を含む複数のマス(64)が配列されたゲームカード(61)を設定する設定部(41)と、複数の抽選要素(N)の何れかを抽選により順次に選択する抽選部(10)と、前記複数のマス(64)のうち前記抽選により選択された抽選要素(N)に対応するマス(64)を選択状態に設定する制御部(42)と、前記ゲームカード(61)において前記選択状態または有効状態に設定されたマス(64)の配列が当選条件を充足するか否かを判定する判定部(43)とを具備し、前記制御部(42)は、前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、当該マス(64)を前記特別状態から前記選択状態に変更し、かつ、前記複数のマス(64)の何れかを前記有効状態に設定し、前記複数のマス(64)のうち前記特別状態の2以上のマス(64)を相互に関連付け、前記2以上のマス(64)のうちの何れかである第1マス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、前記第1マス(64)を前記選択状態に設定し、かつ、前記2以上のマス(64)のうち前記第1マス(64)以外の1以上の第2マス(64)を前記有効状態に設定する。
以上の態様においては、特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に、複数のマス(64)の何れかが有効状態に設定される。したがって、抽選により選択された抽選要素(N)に対応する1個のマス(64)が選択状態に設定されるだけの形態と比較して、当選条件が成立する可能性が増加する。また、特別状態にある2以上のマス(64)が相互に関連付けられ、相互に関連付けられた2以上のマス(64)のうち第1マス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に、第1マス(64)が選択状態に設定されるほか、当該2以上のマス(64)のうち第1マス(64)以外の1以上の第2マス(64)が有効状態に設定される。すなわち、抽選要素(N)の1回の選択により2以上のマス(64)が一括的に選択状態または有効状態に設定される。したがって、複数のマス(64)の各々が個別的にのみ選択状態に設定される形態と比較して、当選条件が成立する可能性が増加する。以上の通り、本開示の構成によれば、当選条件が成立する可能性を増加させることが可能である。
「マス(64)」は、複数の状態(例えば特別状態、選択状態、有効状態または通常状態)の何れかに設定される遊技要素である。複数のマス(64)は、例えば所定の規則により配列される。例えば、複数のマス(64)は縦方向および横方向に行列状に配列される。
「特別状態」は、当該状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に、複数のマス(64)のうち1以上のマス(64)を有効状態に設定できる権利が利用者に付与される状態である。「有効状態」は、当該マス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された否かとは無関係に当選条件の成立に寄与する状態(すなわちフリー状態)である。すなわち、「有効状態」は、抽選要素(N)の選択とは無関係に設定される選択状態とも表現される。
「当選条件」は、ゲームカード(61)を利用したゲームに当選するための条件であり、選択状態または有効状態に設定されたマス(64)の配列に関する条件である。例えば選択状態または有効状態に設定された所定個のマス(64)が1列に配列することが、当選条件の典型例である。ただし、当選条件は以上の例示に限定されない。当選条件の成立により利用者には報酬が付与される。したがって、当選条件は、利用者に対する報酬の付与のための条件とも表現される。
「抽選要素(N)」は、抽選により選択される候補となる選択肢である。例えば番号が「抽選要素(N)」の典型例であるが、色彩、形状、絵柄または模様等、利用者が弁別可能な任意の要素が「抽選要素(N)」の概念に包含される。
「抽選」は、複数の抽選要素(N)の何れか(具体的には1以上の抽選要素(N))を無作為に選択する処理を意味する。例えば、機械的な抽選機構を利用した物理抽選、または演算装置による演算処理を利用した電子抽選が「抽選」として例示される。「抽選部(10)」は、現実空間内に設置された抽選機構、仮想空間内に設置された抽選機構、または、演算装置による演算処理により電子抽選を実行する抽選機能である。
「第1マス(64)」は、相互に関連付けられた2以上のマス(64)のうちの何れかである。「第2マス(64)」は、2以上のマス(64)のうち第1マス(64)以外の1以上のマス(64)である。
[付記A2]
付記A1の具体例(付記A2)において、前記制御部(42)は、前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、前記複数のマス(64)のうち利用者からの指示に応じたマス(64)を前記有効状態に設定する。以上の態様においては、複数のマス(64)のうち利用者からの指示に応じたマス(64)が有効状態に設定される。したがって、当選条件が成立する可能性が増加するように利用者がマス(64)を選択する興趣性が実現される。
[付記A3]
付記A1または付記A2の具体例(付記A3)において、前記抽選部(10)は、第1期間(T1)と、前記第1期間(T1)の経過後の第2期間(T2)との各々において、前記複数の抽選要素(N)の何れかを前記抽選により選択し、前記制御部(42)は、前記第1期間(T1)において、前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、当該マス(64)を前記特別状態から前記選択状態に変更し、前記第2期間(T2)において、前記2以上のマス(64)のうちの前記第1マス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、前記第1マス(64)を前記選択状態に設定し、かつ、前記第2マス(64)を前記有効状態に設定する。以上の態様において、第1期間(T1)においては、特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に当該マス(64)が特別状態から選択状態に変更され、第2期間(T2)においては特別状態の2以上のマス(64)が相互に関連付けられる。したがって、利用者は、第1期間(T1)において特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択されることで多数のマス(64)が有効状態に設定されることを所望する場合と、第1期間(T1)において特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が非選択に維持されることで第2期間(T2)において多数のマス(64)が相互に関連付けられることを所望する場合とがある。以上の通り、本態様によれば、進行状況またはゲーム性を多様化することが可能である。
「第1期間(T1)」は、1回以上の抽選が実行される任意の期間である。例えば、抽選部(10)による抽選が複数回にわたり反復される形態においては、抽選の反復回数が所定の回数に到達するまでの期間が「第1期間(T1)」として設定される。
例えば、複数のポケットの何れかに抽選ボールを落下させる形態においては、1個の抽選ボールの投入を単位(1回)として抽選の反復回数が計数される。また、所定個の抽選ボールを投入する動作が反復される形態においては、所定個の抽選ボールの投入を単位(1回)として抽選の反復回数が計数される。例えば、3個→2個→1個→1個→…、のように抽選ボールの投入が反復される形態においては、動作が3回(3個→2個→1個)にわたり反復されるまでの期間が「第1期間(T1)」に相当し、当該第1期間(T1)の経過により第2期間(T2)が開始する。
「第2期間(T2)」は、「第1期間(T1)」の経過後の任意の期間である。第1期間(T1)と第2期間(T2)との間に別の期間が設定されてもよい。なお、第1期間(T1)における抽選の回数と第2期間(T2)における抽選の回数との異同または大小は任意である。第1期間(T1)において1回以上の抽選が実行され、第2期間(T2)において1回以上の抽選が実行される。
[付記A4]
付記A3の具体例(付記A4)において、前記制御部(42)は、前記第2期間(T2)において、前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に前記複数のマス(64)の何れかを前記有効状態に設定する動作を、実行しない。以上の態様において、第2期間(T2)においては、特定のマス(64)を有効状態に設定する動作は実行されない。すなわち、第1期間(T1)においては、特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)の選択を条件として特定のマス(64)を有効状態に設定する権利が利用者に付与され、第2期間(T2)においては、当該権利を獲得する機会の消滅と引換に、特別状態の2以上のマス(64)を相互に関連付ける特典が利用者に付与される。
[付記A5]
付記A1から付記A4の何れかの具体例(付記A5)において、前記複数のマス(64)は、複数のグループ(G)に区分され、前記制御部(42)は、前記複数のグループ(G)のうち何れかのグループ(G)内の前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に、当該グループ(G)内のマス(64)を前記有効状態に設定する。以上の態様においては、特定のグループ(G)内の特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に有効状態に設定されるマス(64)が、当該グループ(G)内のマス(64)に制限される。したがって、特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に任意のマス(64)が有効状態に設定される形態と比較して、当選条件が過度に容易に成立することを抑制できる。
複数のマス(64)をグループ(G)に区分する方法は任意である。例えば、相互に交差する第1方向および第2方向に複数のマス(64)が配列された形態においては、第1方向または第2方向に配列する2以上のマス(64)を単位としてグループ(G)が設定される。また、各マス(64)に対応する抽選要素(N)に関する条件に応じて複数のマス(64)がグループ(G)に区分されてもよい。例えば、抽選要素(N)が番号である形態では、例えば奇数/偶数等の性質毎、または数値の範囲毎に、複数のマス(64)がグループ(G)に区分されてもよい。
[付記A6]
付記A1から付記A5の何れかの具体例(付記A6)において、前記複数のマス(64)は、相互に交差する第1方向および第2方向に配列され、前記制御部(42)は、前記複数のマス(64)のうち前記第1方向または前記第2方向に隣合う前記特別状態の2以上のマス(64)を相互に関連付ける。以上の態様においては、第1方向または第2方向に隣合う2以上のマス(64)が相互に関連付けられる。したがって、相互に関連付けられる2以上のマス(64)を利用者は容易に把握できる。
第1方向または第2方向に隣合う2以上のマス(64)に加えて、第1方向および第2方向に対して傾斜する方向(例えば斜め方向)に隣合う2以上のマス(64)が相互に関連付けられてもよい。
[付記A7]
付記A1から付記A6の何れかの具体例(付記A7)において、前記制御部(42)は、前記有効状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、利用者に特典を付与する。以上の態様によれば、有効状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択された場合に利用者に特典が付与される。したがって、有効状態に既に設定されたマス(64)がゲームの進行に影響しない形態と比較して、利用者の興味を長時間にわたり維持できる。また、有効状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が選択されることで当該マス(64)が選択状態に変更されても、当選条件の成立までの進捗は変化しない。すなわち、当選条件の成立の機会は減少する。したがって、有効状態のマス(64)に対応する番号が選択された場合、利用者は失望する可能性がある。本態様においては、当選条件の成立の機会が減少するのと引換に利用者に特典が付与されるから、有効状態と選択状態との重複による利用者の失望を低減できる。
[付記A8]
付記A1から付記A7の何れかの具体例(付記A8)において、前記制御部(42)は、前記選択状態のマス(64)が前記有効状態に変更された場合に、利用者に特典を付与する。以上の態様によれば、選択状態のマス(64)が有効状態に変更された場合に利用者に特典が付与される。したがって、既に選択状態に設定されたマス(64)がゲームの進行に影響しない形態と比較して、利用者の興味を長時間にわたり維持できる。
[付記A9]
付記A7または付記A8の具体例(付記A9)において、前記当選条件が成立した場合に前記利用者に報酬を付与する付与部(44)をさらに具備し、前記特典は、前記利用者に付与される報酬を増加させることを含む。以上の態様においては、報酬の増加が特典として利用者に付与される。したがって、当選条件の成立を目指す効果的な誘因を利用者に付与できる。
「報酬を増加させること」は、報酬の数量を直接的に増加させることのほか、報酬の数量を決定するための数値を調整することも含む。例えば、基礎的な数値に倍率(オッズ)を乗算することで報酬の数量が決定される形態においては、倍率を増加させること(オッズアップ)が特典として利用者に付与されてよい。
[付記A10]
本開示のひとつの態様(付記A10)に係るゲームの制御方法は、特別状態のマス(64)を含む複数のマス(64)が配列されたゲームカード(61)を設定し、複数の抽選要素(N)の何れかを抽選により順次に選択し、前記複数のマス(64)のうち前記抽選により選択された抽選要素(N)に対応するマス(64)を選択状態に設定し、前記ゲームカード(61)において前記選択状態または有効状態に設定されたマス(64)の配列が当選条件を充足するか否かを判定する、コンピュータシステムにより実現される制御方法であって、前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、当該マス(64)を前記特別状態から前記選択状態に変更し、かつ、前記複数のマス(64)の何れかを前記有効状態に設定し、前記複数のマス(64)のうち前記特別状態の2以上のマス(64)を相互に関連付け、前記2以上のマス(64)のうちの何れかである第1マス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、前記第1マス(64)を前記選択状態に設定し、かつ、前記2以上のマス(64)のうち前記第1マス(64)以外の1以上の第2マス(64)を前記有効状態に設定する。
[付記A11]
本開示のひとつの態様(付記A1)に係るプログラムは、特別状態のマス(64)を含む複数のマス(64)が配列されたゲームカード(61)を設定する設定部(41)、複数の抽選要素(N)の何れかを抽選により順次に選択する抽選部(10)、前記複数のマス(64)のうち前記抽選により選択された抽選要素(N)に対応するマス(64)を選択状態に設定する制御部(42)、および、前記ゲームカード(61)において前記選択状態または有効状態に設定されたマス(64)の配列が当選条件を充足するか否かを判定する判定部(43)、としてコンピュータシステムを機能させるプログラムであって、前記制御部(42)は、前記特別状態のマス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、当該マス(64)を前記特別状態から前記選択状態に変更し、かつ、前記複数のマス(64)の何れかを前記有効状態に設定し、前記複数のマス(64)のうち前記特別状態の2以上のマス(64)を相互に関連付け、前記2以上のマス(64)のうちの何れかである第1マス(64)に対応する抽選要素(N)が前記抽選により選択された場合に、前記第1マス(64)を前記選択状態に設定し、かつ、前記2以上のマス(64)のうち前記第1マス(64)以外の1以上の第2マス(64)を前記有効状態に設定する。
[付記B]
各種の抽選ゲームが従来から提案されている。例えば特開2003-310817号公報(特許文献1)には、5個のマス目からなるJPビンゴカード表示部を利用したビンゴゲームが開示されている。複数のマス目のうち抽選により選択された番号に対応するマス目が有効な状態に設定される。JPビンゴカード表示部の全部のマス目が有効な状態に設定された場合に、スーパーJPビンゴが成立する。
特許文献1の構成においては、番号の抽選毎に1個のマス目が有効な状態に設定される。したがって、1回のゲームの終盤において有効なマス目が少ない状況では、利用者は、スーパーJPビンゴの成立の可能性が低いことを把握し、結果的にゲームに対する興味を喪失する場合がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様(付記B)は、複数の選択肢を利用したゲームにおいて、当選条件の成立に対する利用者の期待感を長時間にわたり維持することを目的とする。
[付記B1]
本開示のひとつの態様(付記B1)に係るゲームシステム(100)は、配列された複数の選択肢(74)の何れかを抽選により選択する選択部(10,51)と、前記複数の選択肢(74)のうち前記選択部(10,51)により選択された2個の選択肢(74)の間に位置する1以上の選択肢(74)を第1状態から第2状態に変更する制御部(52)と、前記複数の選択肢(74)の状態が当選条件を充足するか否かを判定する判定部(53)とを具備する。
以上の態様においては、複数の選択肢(74)のうち抽選により選択された2個の選択肢(74)の間の1以上の選択肢(74)が第2状態に設定される。したがって、選択部(10,51)による抽選毎に1個の選択肢(74)のみが第2状態に設定される形態と比較して各選択肢(74)の状態の変化が多様化され、結果的に当選条件の充足の可能性が急激に増加し得る。したがって、当選条件の成立に対する利用者の期待感を長時間にわたり維持できる。
「選択肢(74)」は、抽選により選択される候補となる要素である。例えば番号が「選択肢(74)」の典型例であるが、色彩、形状、絵柄または模様等、利用者が弁別可能な任意の要素が「選択肢(74)」の概念に包含される。複数の選択肢(74)に関する配列のパターンは任意である。例えば、環状または矩形状等の環状に複数の選択肢(74)が配列されてもよいし、複数の選択肢(74)が複数列に配列されてもよい。
「抽選」は、複数の選択肢(74)の何れか(具体的には1以上の選択肢(74))を無作為に選択する処理を意味する。複数の選択肢(74)の何れかが重複して選択されてもよいし重複なしで選択されてもよい。例えば、機械的な抽選機構を利用した物理抽選、または演算装置による情報処理を利用した電子抽選が「抽選」として例示される。
「第1状態」および「第2状態」は各選択肢(74)の状態である。「第1状態」と「第2状態」とは、相互に区別可能な相異なる状態である。例えば、「第1状態」は選択肢(74)の初期的な状態であり、「第2状態」は、抽選により選択された2個の選択肢(74)の間に位置する場合における第1状態からの変更後の状態である。
「2個の選択肢(74)」は、1回の抽選において並列(例えば同時)に選択される2個の選択肢(74)でもよいし、1個の選択肢(74)を選択する抽選が反復される形態において、時間軸上の相異なる時点において選択される2個の選択肢(74)でもよい。
抽選により選択された2個の選択肢(74)の間に位置する1以上の選択肢(74)が第1状態から第2状態に変更される。抽選により選択された2個の選択肢(74)自体の状態が変更されるか否かは不問である。
「当選条件」は、複数の選択肢(74)の状態(第1状態/第2状態)に関する任意の条件である。例えば、複数の選択肢(74)の全部が第2状態に設定されること、第2状態に設定された選択肢(74)の個数が閾値を上回ること、第1状態に維持された選択肢(74)の個数が閾値を上回ること、等の任意の条件が「当選条件」として例示される。
[付記B2]
付記B1の具体例(付記B2)において、前記当選条件は、前記複数の選択肢(74)の全部が前記第2状態に設定されることを含む。以上の態様においては、全部の選択肢(74)が第2状態に設定されることが当選条件に含まれる。したがって、当選条件の成否の可能性をゲームの進行の過程において利用者が容易に把握できる。
以上の形態においても、抽選により選択された選択肢(74)自体が第1状態から第2状態に変更されるか否かは不問である。すなわち、抽選により選択された選択肢(74)自体が第2状態に変更される態様と、当該選択肢(74)自体は第2状態に変更されない態様との双方が包含される。
[付記B3]
付記B1または付記B2の具体例(付記B3)において、前記複数の選択肢(74)は、環状に配列される。例えば複数の選択肢(74)が直線状に配列された形態においては、両端部に位置する各選択肢(74)が第2状態に設定される可能性が、両端部以外の各選択肢(74)と比較して低い。複数の選択肢(74)が環状に配列された形態によれば、複数の選択肢(74)を均等な確率で第2状態に変更できる。
「環状」の典型例は円環状であるが、多角形等の任意の閉図形の輪郭線により構成されるループ状も「環状」の概念に包含される。円環状は、真円状のほか長円状または楕円状を含む。
[付記B4]
付記B3の具体例(付記B4)において、前記制御部(52)は、前記抽選により選択された2個の選択肢(74)により前記複数の選択肢(74)の配列を区画した2個の範囲(α1,α2)のうち選択肢(74)の個数が少ない範囲に含まれる1以上の選択肢(74)を、前記第2状態に設定する。以上の態様によれば、2個の範囲(α1,α2)のうち選択肢(74)の個数が多い範囲に含まれる1以上の選択肢(74)を第2状態に変更する形態と比較して、当選条件が過度に容易に成立することを抑制できる。
[付記B5]
付記B1から付記B4の何れかの具体例(付記B5)において、前記選択部(10,51)は、前記複数の選択肢(74)にそれぞれ対応する複数の抽選要素(N)の何れかを前記抽選により選択する抽選部(10)と、前記複数の選択肢(74)のうち前記抽選により選択された抽選要素(N)に対応する選択肢(74)を選択する進行部(51)とを含み、前記複数の抽選要素(N)の配列と前記複数の選択肢(74)の配列とは共通する。以上の態様においては、複数の抽選要素(N)の配列と複数の選択肢(74)の配列とが共通するから、複数の抽選要素(N)の配列と複数の選択肢(74)の配列とが相違する形態と比較して、抽選要素(N)の抽選の結果と第2状態に設定される選択肢(74)との関係を利用者が容易に把握できる。
「複数の抽選要素(N)」は、例えば抽選処理により選択される要素である。例えば、相異なる番号に対応する複数のポケットの何れかに抽選ボールを落下させる物理抽選においては、各ポケットに対応する番号が「抽選要素(N)」に相当する。他方、複数の選択肢(74)は、当選条件の成否の判定に利用される要素であり、例えば表示装置に画像として表示される。「抽選部」は、現実空間内に設置された抽選機構、仮想空間内に設置された抽選機構、または、演算装置による情報処理により電子抽選を実行する抽選機能である。
「複数の抽選要素(N)の配列と複数の選択肢(74)の配列とが共通する」とは、複数の抽選要素(N)と複数の選択肢(74)との間で配列のパターンが共通することを意味する。配列のパターンは、当該配列を構成する要素の個数、配列の順番および形状により規定される。すなわち、複数の抽選要素(N)と複数の選択肢(74)との間において、要素の個数、配列の順番および形状が共通する。
[付記B6]
付記B1から付記B5の何れかの具体例(付記B6)において、前記制御部(52)は、前記複数の選択肢(74)のうちの前記抽選により選択された2個の選択肢(74)が共通する場合に、利用者に特典を付与する。抽選により選択された2個の選択肢(74)が共通する場合には、第1状態から第2状態に変更される選択肢(74)が1個以下である。以上の場合に利用者に特典が付与される形態によれば、抽選により選択された2個の選択肢(74)が共通する場合にも利用者の期待感を維持できる。
「2個の選択肢(74)が共通する場合」には、ひとつの選択肢(74)が抽選により並列(例えば同時)に選択される場合、および、相異なる時点において順次に選択された2個の選択肢(74)が一致する場合が含まれる。前者の場合としては、例えば、複数の選択肢(74)のうち2個の選択肢(74)を選択する電子抽選において、特定の選択肢(74)が重複して同時に選択される場合が想定される。後者の場合としては、例えば、複数のポケットに2個の抽選ボールを落下させる物理抽選において、特定の選択肢(74)に対応するポケットに2個の抽選ボールが重複して順次に落下する場合が想定される。
[付記B7]
付記B6の具体例(付記B7)において、前記当選条件が成立した場合に前記利用者に報酬を付与する付与部(54)をさらに具備し、前記特典は、前記利用者に付与される報酬を増加させることを含む。以上の態様においては、報酬の増加が特典として利用者に付与される。したがって、当選条件の成立を目指す効果的な誘因を利用者に付与できる。また、例えば当選条件の成立後も抽選部(10)による抽選が継続される形態において、最終的に獲得できる報酬の増加を利用者が期待できる。
「報酬を増加させること」は、報酬の数量を直接的に増加させることのほか、報酬の数量を決定するための数値を調整することも含む。例えば、基礎的な数値に倍率(オッズ)を乗算することで報酬の数量が決定される形態においては、倍率を増加させること(オッズアップ)が特典として利用者に付与されてよい。
[付記B8]
付記B6または付記B7の具体例(付記B8)において、前記特典は、前記選択部(10,51)による前記抽選の制限回数を増加させることを含む。抽選部(10)による抽選の回数が増加するほど当選条件が成立する可能性は増加する。したがって、抽選の制限回数の増加が特典として利用者に付与される形態によれば、当選条件の成立を目指す効果的な誘因を利用者に付与できる。
抽選部(10)による抽選の「1回」は、抽選の種類に応じた動作を単位として計数される。例えば、複数のポケットの何れかに抽選ボールを落下させる形態においては、1個の抽選ボールの投入を単位(1回)として抽選の回数が計数される。また、所定個(例えば2個)の抽選ボールを投入する動作が反復される形態においては、所定個の抽選ボールの投入を単位(1回)として抽選の回数が計数される。
[付記B9]
本開示のひとつの態様(付記B9)に係るゲーム制御方法は、配列された複数の選択肢(74)の何れかを抽選により選択し、前記複数の選択肢(74)のうち前記選択された2個の選択肢(74)の間に位置する1以上の選択肢(74)を第1状態から第2状態に変更し、前記複数の選択肢(74)の状態が当選条件を充足するか否かを判定する。
[付記B10]
本開示のひとつの態様(付記B10)に係るプログラムは、配列された複数の選択肢(74)の何れかを抽選により選択する選択部(10,51)、前記複数の選択肢(74)のうち前記選択部(10,51)により選択された2個の選択肢(74)の間に位置する1以上の選択肢(74)を第1状態から第2状態に変更する制御部(52)、および、前記複数の選択肢(74)の状態が当選条件を充足するか否かを判定する判定部(53)、としてコンピュータシステムを機能させる。
100…ゲームシステム、10…抽選機構、12…抽選ボール、13…抽選盤、14…抽選フィールド、15…投入機構、16…ポケット、N…番号、20…ステーション、21…表示装置、22…操作装置、23…受付装置、24…払出装置、31…制御装置、32…記憶装置、40…第1抽選制御部、41…設定部、42…第1制御部、43…第1判定部、44…第1付与部、50…第2抽選制御部、51…進行部、52…第2制御部、53…第2判定部、54…第2付与部、60…第1抽選画面、61…ゲームカード、62…第1領域、63…第2領域、64…マス、70…第2抽選画面、71…第1領域、72…第2領域、74…選択肢、74a…第1選択肢、74b…第2選択肢。

Claims (10)

  1. 配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択する選択部と、
    前記複数の選択肢のうち1以上の選択肢を挟む2個の選択肢が前記選択部により選択された場合に前記1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更する制御部と、
    前記複数の選択肢の状態が、前記複数の選択肢のうち前記第1状態または前記第2状態に設定された選択肢の個数に関する当選条件を充足するか否かを判定する判定部と
    を具備するゲームシステム。
  2. 前記当選条件は、前記複数の選択肢の全部が前記第2状態に設定されることを含む
    請求項1のゲームシステム。
  3. 前記複数の選択肢は、環状に配列される
    請求項1または請求項2のゲームシステム。
  4. 前記制御部は、前記抽選により選択された2個の選択肢により前記複数の選択肢の配列を区画した2個の範囲のうち選択肢の個数が少ない範囲に含まれる1以上の選択肢を、前記第2状態に設定する
    請求項3のゲームシステム。
  5. 前記選択部は、
    前記複数の選択肢にそれぞれ対応する複数の抽選要素の何れかを前記抽選により選択する抽選部と、
    前記複数の選択肢のうち前記抽選により選択された抽選要素に対応する選択肢を選択する進行部とを含み、
    前記複数の抽選要素の配列と前記複数の選択肢の配列とは共通する
    請求項1のゲームシステム。
  6. 前記制御部は、前記複数の選択肢のうちの前記抽選により選択された2個の選択肢が共通する場合に、利用者に特典を付与する
    請求項1のゲームシステム。
  7. 前記当選条件が成立した場合に前記利用者に報酬を付与する付与部をさらに具備し、
    前記特典は、前記利用者に付与される報酬を増加させることを含む
    請求項6のゲームシステム。
  8. 前記特典は、前記選択部による前記抽選の制限回数を増加させることを含む
    請求項6または請求項7のゲームシステム。
  9. 配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択し、
    前記複数の選択肢のうち1以上の選択肢を挟む2個の選択肢が選択された場合に前記1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更し、
    前記複数の選択肢の状態が、前記複数の選択肢のうち前記第1状態または前記第2状態に設定された選択肢の個数に関する当選条件を充足するか否かを判定する
    コンピュータシステムにより実現されるゲームの制御方法。
  10. 配列された複数の選択肢の何れかを抽選により選択する選択部、
    前記複数の選択肢のうち1以上の選択肢を挟む2個の選択肢が前記選択部により選択された場合に前記1以上の選択肢を第1状態から第2状態に変更する制御部、および、
    前記複数の選択肢の状態が、前記複数の選択肢のうち前記第1状態または前記第2状態に設定された選択肢の個数に関する当選条件を充足するか否かを判定する判定部、
    としてコンピュータシステムを機能させるプログラム。
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