JP7432128B2 - 運動情報出力装置、運動情報出力方法、およびプログラム - Google Patents

運動情報出力装置、運動情報出力方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7432128B2
JP7432128B2 JP2022573827A JP2022573827A JP7432128B2 JP 7432128 B2 JP7432128 B2 JP 7432128B2 JP 2022573827 A JP2022573827 A JP 2022573827A JP 2022573827 A JP2022573827 A JP 2022573827A JP 7432128 B2 JP7432128 B2 JP 7432128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
ball
rotation
axis
displaying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022573827A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022149201A1 (ja
Inventor
弾 三上
岳洋 福田
直樹 西條
真澄 山口
牧夫 柏野
奏 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Publication of JPWO2022149201A1 publication Critical patent/JPWO2022149201A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7432128B2 publication Critical patent/JP7432128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B71/00Games or sports accessories not covered in groups A63B1/00 - A63B69/00
    • A63B71/06Indicating or scoring devices for games or players, or for other sports activities
    • A63B71/0619Displays, user interfaces and indicating devices, specially adapted for sport equipment, e.g. display mounted on treadmills
    • A63B71/0622Visual, audio or audio-visual systems for entertaining, instructing or motivating the user
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B24/00Electric or electronic controls for exercising apparatus of preceding groups; Controlling or monitoring of exercises, sportive games, training or athletic performances
    • A63B24/0021Tracking a path or terminating locations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B69/00Training appliances or apparatus for special sports
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B69/00Training appliances or apparatus for special sports
    • A63B69/0002Training appliances or apparatus for special sports for baseball
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B71/00Games or sports accessories not covered in groups A63B1/00 - A63B69/00
    • A63B71/06Indicating or scoring devices for games or players, or for other sports activities
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/20Drawing from basic elements, e.g. lines or circles
    • G06T11/206Drawing of charts or graphs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B24/00Electric or electronic controls for exercising apparatus of preceding groups; Controlling or monitoring of exercises, sportive games, training or athletic performances
    • A63B24/0021Tracking a path or terminating locations
    • A63B2024/0028Tracking the path of an object, e.g. a ball inside a soccer pitch
    • A63B2024/0034Tracking the path of an object, e.g. a ball inside a soccer pitch during flight
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B69/00Training appliances or apparatus for special sports
    • A63B69/0002Training appliances or apparatus for special sports for baseball
    • A63B2069/0004Training appliances or apparatus for special sports for baseball specially adapted for particular training aspects
    • A63B2069/0006Training appliances or apparatus for special sports for baseball specially adapted for particular training aspects for pitching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2200/00Indexing scheme for image data processing or generation, in general
    • G06T2200/24Indexing scheme for image data processing or generation, in general involving graphical user interfaces [GUIs]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、球の運動に関する情報を表示する技術に関する。
特許文献1には、選手目線での試合体験を可能にする仮想環境構築技術が開示されている。ここでは、撮影した物体表面の詳細(例えば球の縫い目、模様)から基準の姿勢に対してどの程度回転しているのかなどの情報を求め、そのような情報を仮想動的素材(例えば野球の球のCGデータ)の仮想空間上の位置および姿勢に変換し、仮想動的素材の位置および姿勢に関する時系列データを出力することが開示されている。
国際公開第WO2017/131071号
しかしながら、3次元空間を回転しながら移動する球の回転軸の情報を、当該球の軌道の変化との関係が分かり易いように2次元表示する方法は知られていない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、3次元空間を回転しながら移動する球の回転軸の情報を、当該球の軌道の変化との関係が分かり易いように2次元表示することを目的とする。
上述の課題を解決するために、第1地点側から第2地点側に向けて球が移動する1以上の運動について、第1地点側または第2地点側から見た球の回転軸を表す情報を表示するため情報を出力し、当該運動について、第1地点と第2地点とを結ぶ仮想直線に直交する方向に位置する外方側から見た球の回転軸を表す情報を表示するため情報を出力する。
例えば、投手側から打者側に向けて球が投じられる1以上の投球について、投手側または打者側から見た球の回転軸を表す情報を表示するため情報を出力し、当該投球について、球の上側または下側から見た球の回転軸を表す情報を表示するため情報を出力する。
これにより、3次元空間を回転しながら移動する球の回転軸の情報を、当該球の軌道の変化との関係が分かり易いように2次元表示することができる。
図1は実施形態の運動情報出力装置の機能構成を例示したブロック図である。 図2は実施形態の運動情報出力装置から出力された情報に基づいて表示されるユーザインタフェース画面を例示した図である。 図3は実施形態の運動情報出力装置から出力された情報に基づいて表示されるユーザインタフェース画面を例示した図である。 図4は実施形態の運動情報出力装置から出力された情報に基づいて表示されるユーザインタフェース画面を例示した図である。 図5は実施形態の運動情報出力装置から出力された情報に基づいて表示されるユーザインタフェース画面を例示した図である。 図6は実施形態の運動情報出力装置から出力された情報に基づいて表示されるユーザインタフェース画面を例示した図である。 図7は実施形態の運動情報出力装置から出力された情報に基づいて表示されるユーザインタフェース画面を例示した図である。 図8Aは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図8Bは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図9Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図9Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図9Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図10Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図10Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図10Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図11Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図11Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図11Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図12Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図12Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図12Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図13Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図13Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図13Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図14Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図14Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図14Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図15Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図15Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図15Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図16Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図16Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図16Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図17Aは、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を視覚的に表示した様子を例示した図である。図17Bは、投球について打者側から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。図17Cは、投球について球の真上から見た球の回転軸を視覚的に表示した様子を例示した図である。 図18は、実施形態の運動情報出力装置のハードウェア構成を例示したブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態では、野球などの投手によって行われる投球に関する運動情報を表示する例を説明する。
<構成>
図1は、第1実施形態の運動情報表示システム1の構成を例示したブロック図である。
図1に例示するように、本実施形態の運動情報表示システム1は、運動情報出力装置10および表示装置11を有する。本実施形態の運動情報出力装置10は、記憶部101、情報抽出部102、入力部103、表示制御部104、および評価記録部105を有する。後述のように、運動情報出力装置10の一例は、コンピュータにプログラムが読み込まれることで構成される装置である。また表示装置11は、入力された情報に基づいて映像を表示する装置である。表示装置11の一例は、ディスプレイ、透明ディスプレイ、スマートグラス、VRゴーグルなどである。
<前処理>
前処理として、1以上の投手が1以上の球種の投球を1回以上行い、その投球の様子を動画撮影しておく。本実施形態では、投手側から打者側に向けて球が投じられる投球について、打者側(捕手側、バックネット裏側)から投手の投球の様子を撮影する例を示す。投球の様子を撮影して得られた動画を「投球動画」と呼ぶことにする。投球動画には、投球時の投手の動きだけではなく、投じられた球の動き(球の移動や回転など)を表す映像が含まれる。また、投じられた球の動きは各種のセンサーによって計測される。このようなセンサーの例はドップラーレーダー(例えば、トラックマンなど)などである。投じられた球の動きを計測して得られた計測結果を「投球計測結果」と呼ぶことにする。このように得られた投球動画および投球計測結果は、それらに対応する「投球属性」に対応付けられて記憶部101に格納される。投球属性とは、各投球動画の属性を表す情報である。投球属性の例は、投球した投手を特定する情報(例えば、投手名や識別子など)、投球された打者を特定する情報(例えば、打者名や識別子など)、当該投手の属性(例えば、球団、年齢、右投げか左投かなどを表す情報)、当該打者の属性(例えば、球団、年齢、右打ちか左打ちかなどを表す情報)、投球された球種(例えば、カーブ、スライダー、チェンジアップ、ストレート(Fastball、以下、「FB」と呼ぶ)など)、および投球日時や投球動画の撮影日時やイニングを特定する情報などである。投球属性がこれらをすべて含んでいてもよいし、これらの一部のみを含んでいてもよいし、その他の情報を含んでいてもよい。
情報抽出部102は、記憶部101に格納された投球動画および投球計測結果から各投球に関する運動情報を(視覚的に)表示するための情報を抽出し、それらを各投球の投球属性に対応付けて記憶部101に格納する。例えば、情報抽出部102は、各投球に関する運動情報を表示するための情報として以下を抽出し、それらを各投球の投球属性に対応付けて記憶部101に格納する。
(1)各投球について、打者側から見た球の回転軸を(視覚的に)表示するための情報(回転軸XY:正面(打者視点))
(2)各投球について、球の上側(例えば、球の真上)から見た球の回転軸を(視覚的に)表示するため情報
(3)各投球について、球の回転量(例えば、回転数、回転速度)を(視覚的に)表示するための情報
(4)投手側から見た球の軌道の変化量を(視覚的に)表示するための情報
(5)投じられた球の打者側(例えば、ホームベース上)の通過位置を(視覚的に)表示するための情報
(6)投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を(視覚的に)表示するための情報
(1)各投球について、打者側から見た球の回転軸を表示するための情報(回転軸XY:正面(打者視点))
この情報の例は、打者側から見た球の回転軸を表す2次元座標、および打者側から見た球の2次元座標系の所定の基準軸と打者側から見た球の回転軸との間の角度などである。打者側から見た球の回転軸を表す2次元座標は、打者側から見た球の回転軸を特定できるものであればどのようなものでもよい。好ましくは、打者側から見た球の回転軸を表す2次元座標が、打者側から見た球の回転軸および回転方向の両方を特定できるものであることが望ましい。例えば、打者側から見た球の2次元座標系(例えば、X軸とY軸とによる直交座標系)での2次元座標(x1,y1)と原点(0,0)とを通る直線L上に打者側から見た球の回転軸が位置するような当該2次元座標(x1,y1)を、打者側から見た球の回転軸を表す2次元座標とする。より好ましくは、当該直線L上に打者側から見た球の回転軸が位置し、かつ、原点(0,0)から2次元座標(x1,y1)を見たときの当該直線L回りの所定回転方向RXY(右回転方向または左回転方向)が、打者側から見た球の回転方向となるような当該2次元座標(x1,y1)を、打者側から見た球の回転軸を表す2次元座標とする。例えば、当該所定回転方向RXYが右回転方向なら、右手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x1,y1)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が打者側から見た球の回転方向となる。また、例えば、当該所定回転方向RXYが左回転方向なら、左手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x1,y1)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が打者側から見た球の回転方向となる。なお、打者側から見た球の2次元座標系は、打者側から見た球の像を二次元表示する2次元平面の座標系であれば、どのようなものでもよい。打者側から見た球の2次元座標系の例は、打者側の視点が位置する座標軸(例えば、Z軸)に略垂直な平面の2次元座標系(例えば、X軸とY軸とによる直交座標系)である。なお、「略**」とは「**」または「**」の近傍を意味する。また打者側から見た球の回転軸とは、3次元空間内の球の回転軸を、当該2次元座標系の2次元平面へ投影変換(例えば、透視投影変換や平行投影変換)したものである。また、打者側から見た球の2次元座標系の所定の基準軸の例は、当該2次元座標系X軸またはY軸である。打者側から見た球の回転軸を表示するための情報は、投球動画から得られてもよいし、投球計測結果から得られてもよい。打者側から見た球の回転軸を表示するための情報は、例えば、参考文献1に記載された方法および公知の投影変換を用いて得ることができる。
参考文献1:Takashi Ijiri, Atsushi Nakamura, Akira Hirabayashi, Wataru Sakai, Takeshi Miyazaki, Ryutaro Himeno, “Automatic Spin Measurements for Pitched Baseballs via Consumer-Grade High-Speed Cameras,” Signal Image Video and Process. 2017. 11. 7. 1197-1204.
(2)各投球について、球の上側(例えば、球の真上)から見た球の回転軸を表示するため情報
この情報の例は、球の上側から見た球の回転軸を表す2次元座標、および2次元座標上の所定の基準軸と球の上側から見た球の回転軸との間の角度などである。球の上側から見た球の回転軸を表す2次元座標は、球の上側から見た球の回転軸を特定できるものであれば、どのようなものでもよい。好ましくは、球の上側から見た球の回転軸を表す2次元座標が、球の上側から見た球の回転軸および回転方向の両方を特定できるものであることが望ましい。例えば、球の上側から見た球の2次元座標系(例えば、X軸とZ軸とによる直交座標系)での2次元座標(x,z)と原点(0,0)とを通る直線L上に球の上側から見た球の回転軸が位置するような当該2次元座標(x,z)を、球の上側から見た球の回転軸を表す2次元座標とする。より好ましくは、当該直線L上に球の上側から見た球の回転軸が位置し、かつ、原点(0,0)から2次元座標(x,z)を見たときの当該直線L回りの所定回転方向RXZ(右回転方向または左回転方向)が、球の上側から見た球の回転方向となるような当該2次元座標(x,z)を、球の上側から見た球の回転軸を表す2次元座標とする。例えば、当該所定回転方向RXZが右回転方向なら、右手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x,z)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が球の上側から見た球の回転方向となる。また、例えば、当該所定回転方向RXZが左回転方向でなら、左手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x,z)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が球の上側から見た球の回転方向となる。なお、球の上側から見た球の2次元座標系は、球の上側から見た球の像を二次元表示する2次元平面の座標系であればどのようなものでもよい。球の上側から見た球の2次元座標系の例は、球の上側に位置する視点が位置する座標軸(例えば、Y軸)に垂直な平面の2次元座標系(例えば、X軸とZ軸とによる直交座標系)である。また球の上側から見た球の回転軸とは、3次元空間内の球の回転軸を当該2次元座標系の2次元平面へ投影変換(例えば、透視投影変換や平行投影変換)したものである。例えば、地面と略平行(略水平)な平面の2次元座標系を球の上側から見た球の2次元座標系とすればよい。球の上側から見た球の2次元座標系は、例えば、前述の打者側から見た球の2次元座標系に直交する。また、球の上側から見た球の2次元座標系の所定の基準軸の例は、当該2次元座標系X軸またはZ軸である。球の上側から見た球の回転軸を表示するための情報は、投球動画から得られてもよいし、投球計測結果から得られてもよい。球の上側から見た球の回転軸を表示するための情報は、例えば、参考文献1に記載された方法および公知の投影変換を用いて得ることができる。
(3)各投球について、球の回転量(例えば、回転数、回転速度)を表示するための情報
球の回転量を表示するための情報は、投じられた球の回転(自転)の速さを表示するための情報である。球の回転量は、例えば、投球動画のフレーム当たりの球の回転数であってもよいし、単位時間当たりの球の回転数(例えば、回毎分(rpm: revolutions per minute)、回毎秒(rps: revolutions per second))であってもよい。球の回転量を表示するための情報の例は、球の回転量を表す数値である。このような情報は、投球動画から得られてもよいし、投球計測結果から得られてもよい。具体的には、このような情報は、例えば、参考文献1に記載された方法を用いて得ることができる。
(4)投手側から見た球の軌道の変化量(重力の影響を含む)を表示するための情報
この情報は、投じられた球が打者側に到達するまでの球の軌道の変化量を表示するための情報である。投手側から見た球の軌道の変化量は、例えば、球が変化することなく打者側(例えば、ホームベース上)に到達したと想定した場合の到達位置(以下、「想定到達位置」と呼ぶ)に対する、実際に打者側に到達した球の相対位置(以下、「相対到達位置」と呼ぶ)である。想定到達位置は、例えば、球が回転することなく打者側(例えば、ホームベース上)に到達したと想定した場合の到達位置である。例えば、投手側から見た球の2次元座標系(例えば、X軸とY軸とによる直交座標系)での相対到達位置を表す2次元座標(x,y)を表す情報を、投手側から見た球の軌道の変化量を表示するための情報とする。この相対到達位置を表す2次元座標(x,y)は、例えば、想定到達位置を当該2次元座標系の原点(0,0)としたものである。
(5)投じられた球の打者側(例えば、ホームベース上)の通過位置を表示するための情報
この情報の例は、打者側から見た球の2次元座標系(例えば、X軸とY軸とによる直交座標系)における、球の打者側の通過位置を表す2次元座標(x,y)である。例えば、球の打者側の通過位置を当該2次元座標系の2次元平面へ投影変換したものを、球の打者側の通過位置を表す2次元座標(x,y)とする。
(6)投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示するための情報
この情報は、前述した「投手側から見た球の軌道の変化量」から重力に基づく軌道の変化量を除いた変化量を表示するための情報である。この情報の例は、相対到達位置から重力に基づく球の変化量を取り除いた位置(以下、「重力の影響を除いた相対到達位置」と呼ぶ)を表す2次元座標(x,y)を表す情報である。この重力の影響を除いた相対到達位置を表す2次元座標(x,y)は、例えば、想定到達位置を当該2次元座標系の原点(0,0)としたものである。
<表示処理>
次に、上述の前処理を前提として行われる表示処理を説明する。
運動情報出力装置10の表示制御部104は、入力部103に入力された検索条件に基づいて記憶部101を検索し、表示を行う各投球に関する運動情報を表示するための情報、投球属性、および投球動画を記憶部101から抽出し、それらを表示装置11に対して出力する。表示装置11は、運動情報出力装置10の表示制御部104から出力された各投球に関する運動情報を表示するための情報、投球属性、および投球動画に基づいて、これらを視覚的に表示するユーザインタフェース画面1000を表示する。以下、ユーザインタフェース画面1000を例示する。
≪ユーザインタフェース画面の全体≫
図2に例示するように、ユーザインタフェース画面1000は、投球動画を表示する投球動画表示部1100、投じられた球の情報を表示する投球情報表示部1200、検索条件が入力される検索欄1301,…,1307を有する。投球情報表示部1200は表示部1201,…,1206を有する。
投球動画表示部1100は、投球動画を表示する投影動画表示部1110、およびユーザインタフェース(以下、「UI」と呼ぶ)である操作部1120を有する。操作部1120は、グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface(GUI))であり、再生操作部1121、音量操作部1122、表示選択部1123、ダウンロード操作部1124、対照比較選択部1125、および重畳選択部1126を有する。再生操作部1121は投影動画表示部1110に表示される投球動画の再生、再生速度、停止、早送り、巻き戻しなどの操作を行うためのUIである。音量操作部1122は音量を操作するためのUIであり、表示選択部1123は投球動画の表示サイズを選択(例えば、投球動画のみを全画面表示)するためのUIであり、ダウンロード操作部1124は投球動画をダウンロードするためのUIである。対照比較選択部1125は、複数の投球動画を並べて表示させる操作を行うためのUIであり、重畳選択部1126は複数の投球動画を重畳して表示させる操作を行うためのUIである。対照比較選択部1125および重畳選択部1126の操作で表示される投球動画の様子については後述する。
表示部1201は、投手側から打者側に向けて球が投じられる1以上の投球について、打者側から見た球の回転軸を表示する領域である。本実施形態では、打者側から見た球の2次元座標系での2次元座標(X,Y)=(x1,y1)に配置された印によって、各投球での打者側から見た球の回転軸を表示する例を示す。すなわち、図8Aに例示するように、この例では2次元座標(x1,y1)と原点(0,0)とを通る直線L上に打者側から見た球の回転軸が位置するような当該2次元座標(x1,y1)に印を表示し、これによって各投球での打者側から見た球の回転軸を表す。好ましくは、当該直線L上に打者側から見た球の回転軸が位置し、かつ、原点(0,0)から2次元座標(x1,y1)を見たときの当該直線L回りの所定回転方向RXY(右回転方向または左回転方向)が、打者側から見た球の回転方向となるような当該2次元座標(x1,y1)に印を表示する。図8Aの例は所定回転方向RXYが右回転方向である場合の例であり、この場合、右手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x1,y1)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が打者側から見た球の回転方向となる。一方、所定回転方向RXYが左回転方向なら、左手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x1,y1)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が打者側から見た球の回転方向となる。なお、表示部1201に表示される2次元座標系は、X軸とY軸とによる直交座標系である。この例のX軸は打者側から見た横方向(略水平な左右方向、地面に対して略平行な左右方向)の軸であり、Y軸は打者側から見た縦方向(略鉛直な上下方向、地面に対して略垂直な上下方向)の軸である。また、本実施形態の表示部1201では、複数の投球に関する運動情報(複数の投球についての情報)を、球の回転量の大きさに応じて異なる表示形式で同時に表示する。すなわち、表示部1201の2次元座標(x1,y1)に配置された印の表示形式は、球の回転量の大きさに応じて異なる。球の回転量の大きさに応じた印の表示形式に限定はない。例えば、球の回転量の大きさに応じて印の彩度が異なってもよいし、輝度が異なってもよいし、記号が異なってもよいし、形状が異なってもよいし、大きさが異なってもよい。また球の回転量の大きさに応じた印の表示形式の種類にも限定はない。例えば、印の表示形式が2種類存在してもよいし、3種類以上存在してもよい。あるいは、球の回転量の大きさに応じて印の彩度や輝度が連続的に異なっていてもよい。本実施形態では、球の回転量の大きさが三種類に区分され、それらに応じた3種類の表示形式の印が表示される例を示す。すなわち、最も回転量の大きな区分に属する球の回転軸を白抜きの四角形の印で表し、最も回転量の小さな区分に属する球の回転軸を黒塗りの四角形の印で表し、中間の回転量の区分に属する球の回転軸を十字付きの四角形の印で表している。しかし、これは本発明を限定するものではない。図8Aでは、右投手によって投じられたカーブ、スライダー、チェンジアップ、FBの球種について球の打者側から見た球の回転軸をそれぞれ1個ずつ例示している。このように、球の回転軸および回転量は球種によって異なる。この詳細については後述する。
表示部1202は、上述の各投球について、球の上側から見た球の回転軸を表示する領域である。本実施形態では、球の上側から見た球の2次元座標系での2次元座標(X,Z)=(x,z)に配置された印によって、各投球での球の上側から見た球の回転軸を表示する例を示す。すなわち、図8Bに例示するように、この例では2次元座標(x,z)と原点(0,0)とを通る直線L上に球の上側から見た球の回転軸が位置するような当該2次元座標(x,z)に印を表示し、これによって各投球での球の上側から見た球の回転軸を表す。好ましくは、当該直線L上に球の上側から見た球の回転軸が位置し、かつ、原点(0,0)から2次元座標(x,z)を見たときの当該直線L回りの所定回転方向RXZ(右回転方向または左回転方向)が、球の上側から見た球の回転方向となるような当該2次元座標(x,z)に印を表示する。図8Bの例は所定回転方向RXZが右回転方向である場合の例であり、この場合、右手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x,z)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が球の上側から見た球の回転方向となる。一方、所定回転方向RRXZが左回転方向なら、左手の小指側を原点(0,0)側に配置して親指側を2次元座標(x,z)側に配置した場合に、中指先が向く方向側が球の上側から見た球の回転方向となる。なお、表示部1202に表示される2次元座標系は、X軸とZ軸とによる直交座標系である。この例のX軸は表示部1201のX軸と同じであり、Z軸は球の上側から見た縦方向(投手側と打者側とを結ぶ仮想直線に対して略平行な方向)の軸である。また、本実施形態の表示部1202では、複数の投球に関する運動情報(複数の投球についての情報)を、球の回転量の大きさに応じて異なる表示形式で同時に表示する。すなわち、表示部1202の2次元座標(x,z)に配置された印の表示形式も、球の回転量の大きさに応じて異なる。印の表示形式の具体例は、表示部1201のものと同じである。図8Bでは、右投手が投じたカーブ、スライダー、チェンジアップ、FBの球種の球の上側から見た球の回転軸をそれぞれ1個ずつ例示している。このように、球の回転軸および回転量は球種によって異なる。この詳細については後述する。
表示部1203は、上述の各投球について、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示する領域である。すなわち、表示部1203は、投じられた球が打者側に到達するまでの球の軌道の変化量から重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示する。本実施形態では、重力の影響を除いた相対到達位置を表す2次元座標(X,Y)=(x,y)に配置された印によって、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示する。この例の2次元座標(x,y)は、想定到達位置を当該2次元座標系の原点(0,0)としたものである。この例のX軸およびY軸は表示部1201のX軸およびY軸と同じである。また、表示部1204の2次元座標(x,y)に配置された印の表示形式も、球の回転量の大きさに応じて異なる。印の表示形式の具体例は、表示部1201のものと同じである。
表示部1204は、上述の各投球について、投手側から見た球の軌道の変化量(重力の影響を含む)を表示する領域である。すなわち、表示部1204は、投じられた球が打者側に到達するまでの球の軌道の変化量を表示する。本実施形態では、投手側から見た球の2次元座標系での相対到達位置を表す2次元座標(X,Y)=(x,y)に配置された印によって、投手側から見た球の軌道の変化量を表示する例を示す。この例の2次元座標(x,y)は、想定到達位置を当該2次元座標系の原点(0,0)としたものである。この例のX軸およびY軸は、表示部1201のX軸およびY軸と同じである。また、表示部1204の2次元座標(x,y)に配置された印の表示形式も、球の回転量の大きさに応じて異なる。印の表示形式の具体例は、表示部1201のものと同じである。
表示部1205は、上述の各投球について、投じられた球の打者側(例えば、ホームベース上)の通過位置を表示する領域である。本実施形態では、打者側から見た球の2次元座標系における、球の打者側の通過位置を表す2次元座標(X,Y)=(x,y)に配置された印によって、各投球で投じられた球の打者側の通過位置を表示する。この例のX軸およびY軸は、表示部1201のX軸およびY軸と同じである。また、表示部1205の2次元座標(x,y)に配置された印の表示形式も、球の回転量の大きさに応じて異なる。印の表示形式の具体例は、表示部1201のものと同じである。
表示部1206は、選択された1つの投球における球の回転軸Aと回転方向Rとを当該球の立体図形動画(アニメーション)で表示する領域である。すなわち、表示部1206は、選択された投球の球が回転する様子を示す立体図形動画を表示する。この立体図形動画では、回転軸Aを中心として球が回転方向Rに回転する様子が示される。
検索欄1301,…,1307は、投球動画を検索するための検索条件を入力するための欄である。利用者は運動情報出力装置10(図1)の入力部103から各検索欄1301,…,1307に検索条件を入力することができる。検索欄1301,1302には、投球動画の撮影日時の範囲を入力することができる。すなわち、検索欄1301には撮影日時の範囲の始期を入力でき、検索欄1302には撮影日時の範囲の終期を入力できる。検索欄1303には、投球が行われたイニングを入力することができる。検索欄1304には、投球を行った投手を入力することができる。検索欄1305は任意の検索ワードを入力することができ、検索欄1306,1307では、検索欄1305に入力された検索ワードをOR検索するかAND検索するかを指定することができる。
≪検索処理と表示≫
検索欄1301,…,1307に検索条件が入力されると、その検索条件は運動情報出力装置10(図1)の表示制御部104に送られる。表示制御部104は、入力された検索条件に基づいて記憶部101を検索し、検索条件に合致する投球属性と当該投球属性に対応付けられた各投球に関する運動情報を表示するための情報と投球動画を抽出し、それらを表示装置11に対して出力する。例えば、特定の球種の投球のみ(例えば、カーブのみ)を抽出する検索条件が入力された場合、表示制御部104は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)のうち、検索条件で指定された特定の球種についての複数の情報(運動情報を表示するための情報)を同時に表示するための情報と、それらに対応する投球属性と投球動画とを抽出し、それらを表示装置11に対して出力する。例えば、特定の投手(同一投手)が投じた投球のみを抽出する検索条件が入力された場合、表示制御部104は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)のうち、検索条件で指定された特定の投手(同一投手)についての複数の情報(運動情報を表示するための情報)を同時に表示するための情報と、それらに対応する投球属性と投球動画とを抽出し、それらを表示装置11に対して出力する。例えば、特定の投手(同一投手)が投じた特定の球種の投球のみを抽出する検索条件が入力された場合、表示制御部104は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)のうち、検索条件で指定された特定の投手(同一投手)および特定の球種についての複数の情報(運動情報を表示するための情報)を同時に表示するための情報と、それらに対応する投球属性と投球動画とを抽出し、それらを表示装置11に対して出力する。また例えば、表示制御部104は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)を、球種ごとに異なる表示形式で同時に表示するための情報と、それらに対応する投球属性と投球動画とを抽出し、それらを表示装置11に対して出力してもよい。例えば、投球属性が投球された球種の情報を含み、運動情報を表示するための情報が各球種の表示形式(例えば、球種に応じて異なる形状の印、例えば、カーブを四角形の印、スライダーを三角形の印、チェンジアップをダイヤ型の印、FBを丸形の印で表示するなど。あるいは、球種に応じて異なる彩度の印、例えば、カーブを赤色の印、スライダーを青色の印、チェンジアップを黄色の印、FBを緑の印で表示するなど。)を指定する情報を含んでいてもよい。各球種の表示形式があらかじめ定められている場合には、運動情報を表示するための情報が各球種の表示形式を指定する情報を含んでいなくてもよい。
表示装置11は、送られた情報に対応する運動情報を表示するための情報、すなわち、「打者側から見た球の回転軸」「球の上側から見た球の回転軸」「投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量」「投手側から見た球の軌道の変化量(重力の影響を含む)」「投じられた球の打者側(例えば、ホームベース上)の通過位置」をそれぞれ前述のように各表示部1201,…,1205に表示する。すなわち、各表示部1201,…,1205は、検索条件に合致した各投球について「打者側から見た球の回転軸」「球の上側から見た球の回転軸」「投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量」「投手側から見た球の軌道の変化量(重力の影響を含む)」「投じられた球の打者側(例えば、ホームベース上)の通過位置」を表す印をそれぞれ表示する。例えば、特定の球種の投球のみに関する運動情報を表示するための情報が送られた場合、表示装置11は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)のうち、当該特定の球種についての複数の情報(運動情報を表示するための情報)を同時に各表示部1201,…,1205に表示する。例えば、特定の投手(同一投手)が投じた投球のみに関する運動情報を表示するための情報が送られた場合、表示装置11は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)のうち、当該特定の投手(同一投手)についての複数の情報(運動情報を表示するための情報)を同時に各表示部1201,…,1205に表示する。例えば、特定の投手(同一投手)が投じた特定の球種の投球のみに関する運動情報を表示するための情報が送られた場合、表示装置11は、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)のうち、当該特定の投手(同一投手)および特定の球種についての複数の情報(運動情報を表示するための情報)を同時に表示するための情報を各表示部1201,…,1205に表示する。また例えば、表示装置11が、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)を、球種ごとに異なる表示形式で同時に各表示部1201,…,1205に表示してもよい。例えば、表示装置11が、カーブを四角形の印、スライダーを三角形の印、チェンジアップをダイヤ型の印、FBを丸形の印で表示してもよい。この場合も、さらに球の回転量に応じて異なる表示形式で印を表示してもよい。例えば、最も回転量の大きな区分に属する球の回転軸を白抜きの印で表し、最も回転量の小さな区分に属する球の回転軸を黒塗りの印で表し、中間の回転量の区分に属する球の回転軸を十字付きの印で表示してもよい。
利用者は、入力部103からの入力処理(例えば、クリックやタップ)によって、表示部1201,…,1206に表示された任意の印を選択可能であり、これによって特定の投球を選択可能である。図2に例示するように、いずれかの表示部1201,…,1206に表示された特定の印を選択することで特定の投球が選択されると、すべての表示部1201~1206において、選択された投球に対応する印Mが他の投球に対応する印と異なる表示形式で表示される。図2の例では、選択された投球に対応する各印Mが他の投球に対応する印よりも大きく表示される。しかしこれは本発明を限定するものではなく、例えば、選択された投球に対応する各印Mが他の投球に対応する印と異なる形状の印で表示されてもよいし、異なる色の印で表示されてもよいし、異なる色および形状の印で表示されてもよいし、異なる色および大きさの印で表示されてもよい。すなわち、複数の投球についての印(運動情報を表示するための情報)のうち、選択された特定の投球についての複数の印(運動情報を表示するための情報)が、他の投球についての印(運動情報を表示するための情報)と異なる表示形式で同時に表示される。
また図3に例示するように、表示装置11は、検索条件に合致した各投球に関するテキスト情報であるレコードを表示する検索結果欄1130も表示する。図3に例示する検索結果欄1130は、選択欄1131、コメント欄1132、評価欄1133、および検索結果リスト1134を含む。選択欄1131は、特定のレコードを選択するための選択欄である。コメント欄1132および評価欄1133は、各レコードの投球に対するコメントおよび評価(good/bad)をそれぞれ入力するための欄である。検索結果リスト1134は、各レコードのテキスト情報を表示する欄である。各レコードのテキスト情報は、例えば、上述のように運動情報出力装置10から送られた投球属性および各投球に関する運動情報を表示するための情報の少なくともいずれかから得られる。図3に例示する検索結果リスト1134には、各レコードについて、投球日時や撮影日時やイニングを表す「Date」「Time」「Inning」、投手を表す「Pitcher」、打者を表す「Batter」、球の回転軸の方向を表す「axis_x」「axis_y」「axis_z」「theta」、および球の回転量を表す「rpm」の欄などが表示される。利用者は、入力部103から選択欄1131への入力処理(例えば、クリックやタップ)によって特定のレコードを選択でき、これによっても特定の投球を選択可能である。これにより、前述のように、すべての表示部1201,…,1206において、選択された投球に対応する印Mが他の投球に対応する印と異なる表示形式で表示される(図2)。また、利用者は、入力部103からコメント欄1132や評価欄1133への入力によって、各投球に対するコメントや評価結果を入力することができる。入力されたコメントや評価結果は運動情報出力装置10(図1)の評価記録部105に送られ、評価記録部105は、入力されたコメントや評価結果を、それらに対応する投球の投球属性として記憶部101に記録する。
表示部1201,…,1206での印の選択や選択欄1131への入力処理によって特定の投球が選択されると、表示部1206は、選択された1つの投球における球の回転軸Aと回転方向Rとを当該球の立体図形動画で表示する(図2)。複数の投球が選択された場合には、例えば、最後に選択された1つの投球における球の立体図形動画が表示部1206に表示される。
さらに、投球動画表示部1100(図2)の投影動画表示部1110には、上述のように選択された投球の投球動画が表示される。表示された投球動画は、再生操作部1121、音量操作部1122、表示選択部1123によって操作可能であり、ダウンロード操作部1124によってダウンロード可能である。複数の投球についての投球動画が選択された場合、入力部103(図1)からの入力処理によって対照比較選択部1125または重畳選択部1126を操作(例えば、クリックやタップ)し、複数の投球動画を並べて表示させるか、重畳して表示させるかを選択できる。例えば、2個の投球動画が選択され、対照比較選択部1125への操作が行われた場合、図4に例示するように、選択された2個の投球動画が投球動画表示部1100に並べて表示される。一方、2個の投球動画が選択され、重畳選択部1126への操作が行われた場合、図5に例示するように、選択された2個の投球動画が投球動画表示部1100に重畳して表示される。また例えば、4個の投球動画が選択され、対照比較選択部1125への操作が行われた場合、図6に例示するように、選択された4個の投球動画が投球動画表示部1100に並べて表示される。一方、4個の投球動画が選択され、重畳選択部1126への操作が行われた場合、図7に例示するように、選択された4個の投球動画が投球動画表示部1100に重畳して表示される。このような状態で複数の投球動画を再生することで、これら複数の投球動画の投球を比較することができる。また、前述のように、特定の投球が選択されると、すべての表示部1201,…,1206(図2)において、選択された投球に対応する印Mが他の投球に対応する印と異なる表示形式で表示される。これは複数の投球が選択された場合も同様である。そのため、利用者は、投球動画表示部1100で選択された複数の投球動画の投球を比較しつつ、それら複数の投球に関する運動情報を表示部1201,…,1206で比較できる。
≪表示部1201,1201,1203の表示と球種との関係≫
図9Aから図11Cに、右投手が複数の球種(カーブ、スライダー、チェンジアップ、FB)について投球を行った場合の表示部1201,1202,1203の表示内容を例示する。図9Aから図9Cに例示するように、球の重力の影響を除いた球の軌道の変化量、ならびに球の回転軸および回転量は球種によって異なり、表示部1201,1202,1203によってそれらの関係が視覚的・直感的に理解できる。例えば、チェンジアップとFBは球の回転軸は類似しているが、回転量が大きく異なり、それによって軌道の変化に違いが出ていることが分かる。また、カーブ、スライダー、FBの球の回転量は類似しているが、回転軸が大きく異なり、それによって軌道の変化に違いが出ていることが分かる。図10Aから図10Cは、カーブに近い変化を行うスライダーの投球が選択され、選択された投球に対応する印S1が他の印よりも大きく表示された様子を示している。一方、図11Aから図11Cは、ストレートに近いスライダーの投球が選択され、選択された投球に対応する印S2が他の印よりも大きく表示された様子を示している。このように、同じ球種であっても、変化の程度によって変化量や回転軸は相違し、表示部1201,1202,1203によって、その違いが視覚的・直感的に理解できる。
図12Aから図16Cに、左投手が複数の球種(カーブ、スライダー、チェンジアップ、FB)について投球を行った場合の表示部1201,1202,1203の表示内容を例示する。左投手の場合、右投手と比べ、表示部1201,1202に表示される球種応じた印の位置が上下逆(Y軸方向に逆)になり、表示部1203に表示される球種応じた印の位置が左右逆(X軸方向に逆)になる。この場合も、表示部1201,1202,1203によって、球種に応じた球の重力の影響を除いた球の軌道の変化量、ならびに球の回転軸および回転量と球種との関係が視覚的・直感的に理解できる。また、図13Aから図16Cに、変化の程度が異なるスライダーの投球が選択され、選択された投球に対応する印S3,S4,S5,S6が他の印よりも大きく表示された様子を示している。このように、表示部1201,1202,1203により、同じ球種の変化の程度による変化量や回転軸の違いを視覚的・直感的に理解できる。
図17に表示装置11が、複数の投球についての情報(運動情報を表示するための情報)を、球種ごとに異なる表示形式で同時に各表示部1201,1202,1203に表示する例を示す。この例では、カーブを四角形の印、スライダーを三角形の印、チェンジアップをダイヤ型の印、FBを丸形の印で表示している。また、最も回転量の大きな区分に属する球の回転軸を白抜きの印で表し、最も回転量の小さな区分に属する球の回転軸を黒塗りの印で表し、中間の回転量の区分に属する球の回転軸を十字付きの印で表示している。これにより、球種が視覚的に表示されるため、球種に応じた変化量や回転軸の違いをより視覚的・直感的に理解できる。
このように、本実施形態では、3次元空間を回転しながら移動する球の回転軸の情報を、当該球の軌道の変化との関係が分かり易いように2次元表示することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、入力された情報に基づいて映像を表示するディスプレイなどの表示装置11を用いて、前述の各種情報および投球動画を表示した。しかしながら、前述の各種情報および投球動画がスクリーンや壁などに投影されてもよい。以降、すでに説明した事項については同じ参照番号を流用して説明を簡略化する。
図1に例示するように、第2実施形態の運動情報表示システム1は、運動情報出力装置10、表示装置21、被投影体22を有する。本実施形態の表示装置21は、入力された情報に基づく映像を投影する装置である。被投影体22は、表示装置21から映像が投影される物体(スクリーン、壁、建築物など)である。
本実施形態では、運動情報出力装置10の表示制御部104が、表示を行う各投球に関する運動情報を表示するための情報、投球属性、および投球動画を表示装置21に対して出力する。表示装置21は、運動情報出力装置10の表示制御部104から出力された各投球に関する運動情報を表示するための情報、投球属性、および投球動画に基づいて、これらを視覚的に表示するユーザインタフェース画面1000の映像を被投影体22に投影する。また、音声については例えば表示装置21から出力される。利用者は被投影体22に投影されたユーザインタフェース画面1000を見ながら、入力部103に各種情報を入力する。その他は第1実施形態で説明した通りである。
[ハードウェア構成]
各実施形態における運動情報出力装置10は、例えば、CPU(central processing unit)等のプロセッサ(ハードウェア・プロセッサ)やRAM(random-access memory)・ROM(read-only memory)等のメモリ等を備える汎用または専用のコンピュータが所定のプログラムを実行することで構成される装置である。このコンピュータは1個のプロセッサやメモリを備えていてもよいし、複数個のプロセッサやメモリを備えていてもよい。このプログラムはコンピュータにインストールされてもよいし、予めROM等に記録されていてもよい。また、CPUのようにプログラムが読み込まれることで機能構成を実現する電子回路(circuitry)ではなく、単独で処理機能を実現する電子回路を用いて一部またはすべての処理部が構成されてもよい。また、1個の装置を構成する電子回路が複数のCPUを含んでいてもよい。
図18は、各実施形態における運動情報出力装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。図18に例示するように、この例の運動情報出力装置10は、CPU(Central Processing Unit)10a、入力部10b、出力部10c、RAM(Random Access Memory)10d、ROM(Read Only Memory)10e、補助記憶装置10f及びバス10gを有している。この例のCPU10aは、制御部10aa、演算部10ab及びレジスタ10acを有し、レジスタ10acに読み込まれた各種プログラムに従って様々な演算処理を実行する。また、入力部10bは、データが入力される入力端子、キーボード、マウス、タッチパネル等である。また、出力部10cは、データが出力される出力端子、ディスプレイ、所定のプログラムを読み込んだCPU10aによって制御されるLANカード等である。また、RAM10dは、SRAM (Static Random Access Memory)、DRAM (Dynamic Random Access Memory)等であり、所定のプログラムが格納されるプログラム領域10da及び各種データが格納されるデータ領域10dbを有している。また、補助記憶装置10fは、例えば、ハードディスク、MO(Magneto-Optical disc)、半導体メモリ等であり、所定のプログラムが格納されるプログラム領域10fa及び各種データが格納されるデータ領域10fbを有している。また、バス10gは、CPU10a、入力部10b、出力部10c、RAM10d、ROM10e及び補助記憶装置10fを、情報のやり取りが可能なように接続する。CPU10aは、読み込まれたOS(Operating System)プログラムに従い、補助記憶装置10fのプログラム領域10faに格納されているプログラムをRAM10dのプログラム領域10daに書き込む。同様にCPU10aは、補助記憶装置10fのデータ領域10fbに格納されている各種データを、RAM10dのデータ領域10dbに書き込む。そして、このプログラムやデータが書き込まれたRAM10d上のアドレスがCPU10aのレジスタ10acに格納される。CPU10aの制御部10aaは、レジスタ10acに格納されたこれらのアドレスを順次読み出し、読み出したアドレスが示すRAM10d上の領域からプログラムやデータを読み出し、そのプログラムが示す演算を演算部10abに順次実行させ、その演算結果をレジスタ10acに格納していく。このような構成により、運動情報出力装置10の機能構成が実現される。
上述のプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例は非一時的な(non-transitory)記録媒体である。このような記録媒体の例は、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等である。
このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。上述のように、このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶装置に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
各実施形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
[変形例等]
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、表示制御部104が、各投球について、打者側から見た球の回転軸を表示するための情報を出力し、表示部1201に、打者側から見た球の回転軸を表示した。しかしながら、表示制御部104が、各投球について、投手側から見た球の回転軸を表示するための情報を出力し、表示部1201に、投手側から見た球の回転軸を表示してもよい。
また上述の実施形態では、表示制御部104が、各投球について、球の上側から見た球の回転軸を表示するための情報を出力し、表示部1202に、球の上側から見た球の回転軸を表示した。しかしながら、表示制御部104が、各投球について、球の下側から見た球の回転軸を表示するための情報を出力し、表示部1202に、球の下側から見た球の回転軸を表示してもよい。
また上述の実施形態では、表示制御部104が、各投球について、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示するための情報を出力し、表示部1203に、投手側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示した。しかしながら、表示制御部104が、各投球について、打者側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示するための情報を出力し、表示部1203に、打者側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示してもよい。表示部1204についても同様であり、表示部1204に、打者側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示してもよい。また上述の実施形態では、表示部1205が、投じられた球の打者側の通過位置として、打者側から見た球の2次元座標系における、球の打者側の通過位置を表す2次元座標(x,y)を表示する例を示した。しかしながら、表示部1205が、投じられた球の打者側の通過位置として、投手側から見た球の2次元座標系における、球の打者側の通過位置を表す2次元座標(x,y)を表示してもよい。
また、上述の実施形態では、投手側から打者側に向けて球が投じられる投球について、打者側(捕手側、バックネット裏側)から投手の投球の様子を撮影して得られた動画を投球動画とした。しかしながら、その他の方向から投球の様子を撮影して得られた動画を投球動画としてもよい。例えば、投手側、天井側、スタンド側などから投手の投球の様子を撮影して得られた動画を投球動画としてもよい。
また、上述の実施形態では、運動情報出力装置10の情報抽出部102が、各投球に関する運動情報を表示するための情報を抽出し、それらを各投球の投球属性に対応付けて記憶部101に格納した。しかしながら、各投球に関する運動情報を表示するための情報がすでに記憶部101されているのであれば、この処理は省略できる。また、各投球に関する運動情報を表示するための情報が運動情報出力装置10の外部で生成され、運動情報出力装置10の記憶部101に格納されてもよい。この場合には、運動情報出力装置10の情報抽出部102を省略できる。あるいは、事前に各投球に関する運動情報を表示するための情報が作成されるのではなく、各投球に関する運動情報を表示するたびに、この情報が生成されてもよい。
また、上述の実施形態では、野球などの投手による投球に関する運動情報を表示する例を説明した。しかしながら、これは本発明を限定するものではない。例えば、野球に変えてソフトボールなどの投球に関する運動情報を表示してもよいし、投球に関する運動情報に変えて、フットボール、ラグビー、サッカーなどのその他の球技における球の運動情報が表示されてもよい。すなわち、運動情報出力装置が、第1地点側から第2地点側に向けて球が移動する1以上の運動について、第1地点側または第2地点側から見た球の回転軸を表示するための情報を出力し、当該運動について、第1地点と第2地点とを結ぶ仮想直線に直交する方向に位置する外方側から見た球の回転軸を表す情報を表示するための情報を出力してもよい。なお、第1地点と第2地点とを結ぶ仮想直線に直交する方向の例は、球の上側方向、下側方向、側面側方向などである。この場合、表示装置11が、第1地点側または第2地点側から見た球の回転軸を(視覚的に)表示し、第1地点と第2地点とを結ぶ仮想直線に直交する方向に位置する外方側から見た球の回転軸を表す情報を(視覚的に)表示してもよいし、表示装置21がこれらを被投影体22に投影してもよい。さらに運動情報出力装置が、第1地点側または第2地点側から見た、重力の影響を除いた球の軌道の変化量を表示するための情報をさらに出力してもよい。この場合、表示装置11がさらにこの情報を(視覚的に)表示してもよいし、表示装置21がこれらを被投影体22に投影してもよい。また、フットボールやラグビーボールなどの楕円球の運動情報を表示する場合、表示装置11がさらに球の姿勢を表す情報を表示してもよいし、表示装置21がこれを被投影体22に投影してもよい。
また、運動情報出力装置10と表示装置11,21がインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されていてもよい。この場合、表示装置11,21が運動情報出力装置10の遠隔地に配置されていてもよい。例えば、表示装置11,21の設置地域が運動情報出力装置10の設置地域の国外であってもよい。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
1,2 運動情報表示システム
10 運動情報出力装置
11,21 表示装置

Claims (9)

  1. 投手側から打者側に向けて球が投じられる1以上の投球について、第1の2次元座標と第1原点とを通る第1直線上に前記投手側または前記打者側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第1の2次元座標に印を表示するための情報を出力する第1手段と
    前記投球について、第2の2次元座標と第2原点とを通る第2直線上に前記球の上側または下側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第2の2次元座標に印を表示するため情報を出力する第2手段と
    前記投手側または前記打者側から見た、前記球の軌道の変化量を表示するための情報を出力する第3手段と、を有し、
    複数の前記投球についての前記情報を、前記球の回転量の大きさに応じて異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力し、
    複数の前記投球についての前記情報を、球種ごとに異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力する、
    運動情報出力装置。
  2. 請求項1の運動情報出力装置であって、
    前記投手側または前記打者側から見た、重力の影響を除いた前記球の軌道の変化量を表示するための情報をさらに出力する運動情報出力装置。
  3. 請求項2の運動情報出力装置であって、
    複数の前記投球についての前記情報のうち、特定の球種についての複数の前記情報を同時に表示するための情報を出力する、運動情報出力装置。
  4. 請求項2の運動情報出力装置であって、
    複数の前記投球についての前記情報のうち、選択された特定の投球についての複数の前記情報を、他の投球についての前記情報と異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力する、運動情報出力装置。
  5. 請求項からのいずれかの運動情報出力装置であって、
    複数の前記投球についての前記情報は、同一投手による複数の前記投球についての前記情報である、運動情報出力装置。
  6. 第1地点側から第2地点側に向けて球が移動する1以上の運動について、第1の2次元座標と第1原点とを通る第1直線上に前記第1地点側または前記第2地点側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第1の2次元座標に印を表示するための情報を出力する第1手段と
    前記運動について、第2の2次元座標と第2原点とを通る第2直線上に前記第1地点と前記第2地点とを結ぶ仮想直線に直交する方向に位置する外方側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第2の2次元座標に印を表す情報を表示するための情報を出力する第2手段と
    前記第1地点側または前記第2地点側から見た、前記球の軌道の変化量を表示するための情報を出力する第3手段と、を有し、
    複数の前記運動についての前記情報を、前記球の回転量の大きさに応じて異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力し、
    複数の前記運動についての前記情報を、球種ごとに異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力する、運動情報出力装置。
  7. 運動情報出力装置の第1手段が、投手側から打者側に向けて球が投じられる1以上の投球について、第1の2次元座標と第1原点とを通る第1直線上に前記投手側または前記打者側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第1の2次元座標に印を表示するための情報を出力するステップと
    前記運動情報出力装置の第2手段が、前記投球について、第2の2次元座標と第2原点とを通る第2直線上に前記球の上側または下側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第2の2次元座標に印を表示するための情報を出力するステップと
    前記運動情報出力装置の第3手段が、前記投手側または前記打者側から見た、前記球の軌道の変化量を表示するための情報を出力するステップと、を有し、
    複数の前記投球についての前記情報を、前記球の回転量の大きさに応じて異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力し、
    複数の前記投球についての前記情報を、球種ごとに異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力する、運動情報出力方法。
  8. 運動情報出力装置の第1手段が、第1地点側から第2地点側に向けて球が移動する1以上の運動について、第1の2次元座標と第1原点とを通る第1直線上に前記第1地点側または前記第2地点側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第1の2次元座標に印を表示するための情報を出力するステップと
    前記運動情報出力装置の第2手段が、前記運動について、第2の2次元座標と第2原点とを通る第2直線上に前記第1地点と前記第2地点とを結ぶ仮想直線に直交する方向に位置する外方側から見た前記球の回転軸が位置するような前記第2の2次元座標に印を表示するための情報を出力するステップと
    前記運動情報出力装置の第3手段が、前記第1地点側または前記第2地点側から見た、前記球の軌道の変化量を表示するための情報を出力するステップと、を有し、
    複数の前記運動についての前記情報を、前記球の回転量の大きさに応じて異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力し、
    複数の前記運動についての前記情報を、球種ごとに異なる表示形式で同時に表示するための情報を出力する、
    運動情報出力方法。
  9. 請求項1からのいずれかの運動情報出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2022573827A 2021-01-06 2021-01-06 運動情報出力装置、運動情報出力方法、およびプログラム Active JP7432128B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/000162 WO2022149201A1 (ja) 2021-01-06 2021-01-06 運動情報出力装置、運動情報出力方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022149201A1 JPWO2022149201A1 (ja) 2022-07-14
JP7432128B2 true JP7432128B2 (ja) 2024-02-16

Family

ID=82358164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022573827A Active JP7432128B2 (ja) 2021-01-06 2021-01-06 運動情報出力装置、運動情報出力方法、およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240066379A1 (ja)
JP (1) JP7432128B2 (ja)
WO (1) WO2022149201A1 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008073209A (ja) 2006-09-21 2008-04-03 Seiko Epson Corp 球技用のボール、その挙動評価支援装置、その挙動評価支援システム
JP2010079547A (ja) 2008-09-25 2010-04-08 Yoshihiro Suee 回転ボール運動の三次元軌跡表示プログラム及び三次元軌跡表示の方法
JP2012040071A (ja) 2010-08-16 2012-03-01 Astro Design Inc 野球トレーニングシステム
JP2014180576A (ja) 2013-03-15 2014-09-29 Wilson Sporting Goods Co ボール感知
JP2016063905A (ja) 2014-09-24 2016-04-28 株式会社横浜DeNAベイスターズ バッティング予測システム
US20160354665A1 (en) 2015-06-04 2016-12-08 Jeffrey Kyle Greenwalt Ball including one or more sensors to improve pitching performance
US20170333777A1 (en) 2016-05-17 2017-11-23 Sportsmedia Technology Corporation Automated or assisted umpiring of baseball game using computer vision
JP2020099592A (ja) 2018-12-25 2020-07-02 株式会社アクロディア 端末装置、撮像システムおよびコンピュータプログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5868578A (en) * 1995-09-21 1999-02-09 Baum; Charles S. Sports analysis and testing system

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008073209A (ja) 2006-09-21 2008-04-03 Seiko Epson Corp 球技用のボール、その挙動評価支援装置、その挙動評価支援システム
JP2010079547A (ja) 2008-09-25 2010-04-08 Yoshihiro Suee 回転ボール運動の三次元軌跡表示プログラム及び三次元軌跡表示の方法
JP2012040071A (ja) 2010-08-16 2012-03-01 Astro Design Inc 野球トレーニングシステム
JP2014180576A (ja) 2013-03-15 2014-09-29 Wilson Sporting Goods Co ボール感知
JP2016063905A (ja) 2014-09-24 2016-04-28 株式会社横浜DeNAベイスターズ バッティング予測システム
US20160354665A1 (en) 2015-06-04 2016-12-08 Jeffrey Kyle Greenwalt Ball including one or more sensors to improve pitching performance
US20170333777A1 (en) 2016-05-17 2017-11-23 Sportsmedia Technology Corporation Automated or assisted umpiring of baseball game using computer vision
JP2020099592A (ja) 2018-12-25 2020-07-02 株式会社アクロディア 端末装置、撮像システムおよびコンピュータプログラム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
姫野龍太郎,"魔球ブームとピッチングの進化(後編)",[online],情報・知識&オピニオン imidas,イミダス・集英社,2007年05月25日,[令和5年10月31日検索],インターネット<URL:https://imidas.jp/jijikaitai/k-40-008-07-05-g206>

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022149201A1 (ja) 2022-07-14
WO2022149201A1 (ja) 2022-07-14
US20240066379A1 (en) 2024-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10401951B2 (en) Motion tracking user interface
CN102549527B (zh) 用于便携式有形交互的系统
US7295220B2 (en) Interactive system and method
US8654099B2 (en) Control of data processing based on inter-image motion detection
US20050288078A1 (en) Game
US11297303B2 (en) Control apparatus, control method, and storage medium
US20130080976A1 (en) Motion controlled list scrolling
US20100246887A1 (en) Method and apparatus for object tracking
US11373329B2 (en) Method of generating 3-dimensional model data
Fuvattanasilp et al. SlidAR+: Gravity-aware 3D object manipulation for handheld augmented reality
JP7432128B2 (ja) 運動情報出力装置、運動情報出力方法、およびプログラム
US20230142566A1 (en) System and method for precise positioning with touchscreen gestures
US11562538B2 (en) Method and system for providing a user interface for a 3D environment
US20230334767A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
CN110520821A (zh) 将输入投射到三维物体表示
Kraft Real time baseball augmented reality
Uematsu et al. Visual Enhancement for Sports Entertainment by Vision‐Based Augmented Reality
TWM615954U (zh) 區位顯示系統
CN114820710A (zh) 一种信息处理方法、装置、设备及可读存储介质
Hunt Baseball Visualization

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7432128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150