JP7428264B2 - 情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、およびプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、およびプログラムに関する。
近年、スマートフォンなどの通信装置の普及に伴い、ジオフェンスと呼ばれる位置情報を利用するサービスが開始している。ジオフェンスとは、地図上に設けられた仮想的なフェンス(境界線)で囲まれたエリアである。こうしたジオフェンスを設定して、そのフェンスに入ったユーザが所持するユーザ端末に対して、ジオフェンス内の店舗等から、広告やクーポンなどの店舗に関する情報を提供する。
ところで、グループで行動する複数のユーザに対して、こうした情報提供サービスを提供する場合、音声サービスなどの情報提供・サービスによる共感体験を共有させることが望ましい場合がある。
例えば、特許文献1には、美術品の作者紹介などの展示物の詳細説明をユーザに提供するシステムが記載されている。同システムにおいて、音声情報配信サーバは、リーダライタがICタグを検知すると、ICタグに記憶されたユーザIDから、ICタグ所持者が属するグループを特定し、特定したグループに属するユーザが所持するPDAに、映像情報のサブコンテンツである音声情報を配信する。
また、特許文献2には、グループ化された複数のガイド端末で同期してガイド音声が再生されるコンテンツ再生システムが開示されている。親機のコンテンツ再生部は、グループ化されているガイド端末の全てまたは一部(たとえば過半数)がいずれかの展示物の見学エリア、すなわちエリアマーカの到達範囲に入ったとき、子機に対してこの見学エリア(展示物)に対応するガイドコンテンツを再生するように指示を送る。
国際公開第2009/011357号 特開2009―245389号
しかしながら、これまでの技術では、グループ内の各ユーザの位置については考慮されていない。したがって、グループで行動するユーザに対して、互いの位置情報に基づいて適切にコンテンツを提供することができない。
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、グループで行動する複数のユーザに対して適切に情報を提供することができる情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、プログラム等を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様にかかる情報提供装置は、コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する登録部と、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する到達検知部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する距離算出部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する提供制御部と、を備える。
本開示の第2の態様にかかる情報提供システムは、コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する登録部と、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する到達検知部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する距離算出部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する提供制御部と、を備える。
本開示の第3の態様にかかる情報提供方法は、
コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶し、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録し、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する。
本開示の第4の態様にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体は、
コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶し、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録し、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御することをコンピュータに実行させるプログラムを記憶している。
本開示によれば、グループで行動するユーザに対して適切に情報を提供することができる情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、およびプログラム等を提供することができる。
実施の形態1にかかる情報提供装置の構成例を説明する図である。 実施の形態1にかかる情報提供方法を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる情報提供システムの構成例を説明する図である。 実施の形態2にかかるサーバの構成例を説明する図である。 実施の形態2にかかるサーバのハードウェア構成例を示す図である。 実施の形態2にかかるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。 実施の形態2にかかるグループユーザに対するコンテンツの再生方法を説明するフローチャートである。 グループユーザのうち、先頭のユーザAが指定ジオフェンスに進入した場面を説明する図である。 実施の形態2の変形例にかかるグループユーザに対するコンテンツの再生方法を説明するフローチャートである。 音声情報リストの一例を示すテーブルである。 グループ識別情報リストの一例を示すテーブルである。 比較例のジオフェンスの設定方法とその問題点を説明する図である。 いくつかの実施の形態にかかるジオフェンスの設定方法を説明する図である。 いくつかの実施の形態にかかるジオフェンスの設定方法を説明する図である。 いくつかの実施の形態にかかるジオフェンスの設定方法を説明する図である。 いくつかの実施の形態にかかるジオフェンスの設定方法を説明する図である。 ジオフェンスへの進入方向の設定方法を説明する図である。 ジオフェンスへの進入方向の判別方法を説明する図である。 ジオフェンスへの退出方向の判別方法を説明する図である。 時間帯ごとの調整値を示すテーブルである。 ジオフェンスへ進入後の移動方向の判別方法を説明する図である。 ジオフェンスへの再進入時にコンテンツを配信しない例を説明する図である。 同一のジオフェンスに関連付けられたコンテンツの種別を変更する例を示す図である。 施設に関連付けられた複数のジオフェンスの例を説明する図である。 同一のジオフェンスに関連付けられたコンテンツの種別を変更する例を示す図である。 実施の形態3にかかる情報提供装置の構成例を説明する図である。 ユーザがジオフェンスを通過し退出する際の問題を説明する図である。 ユーザがジオフェンスを通過し退出する際の対処方法を説明する図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。
図1を参照して、本実施の形態にかかる情報提供装置を説明する。
情報提供装置100は、コンピュータにより実現される情報処理装置である。情報提供装置100は、記憶部102、登録部1011、位置情報取得部1012、到達検知部1013、距離算出部1014、および提供制御部1015を含む。
記憶部102は、コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する。登録部1011は、複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する。位置情報取得部1012は、前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する。到達検知部1013は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する。距離算出部1014は、前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する。提供制御部1015は、前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報の提供を制御する。
図2は、実施の形態1にかかる情報提供方法を示すフローチャートである。情報提供方法は、以下のステップを含む。コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する(ステップS101)。複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する(ステップS102)。グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する(ステップS103)。グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する(ステップS104)。
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する(ステップS105)。前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する(ステップS106)。
以上説明した本実施の形態によれば、グループで行動する複数のユーザに対して適切に情報を提供することができる。
実施の形態2
図3は、情報提供システムの構成例を説明する図である。
情報提供システム1は、サーバ10(情報提供装置とも呼ばれる場合がある)と、有線又は無線ネットワーク30を介してサーバ10と接続された1つ以上のユーザ端末20を備える。図3には、3つのユーザ端末20A、20B、20Cが図示されているが、本発明はこれに限定されず、4つ以上のユーザ端末が設けられてもよい。ネットワーク30は、ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)、及びワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)、例えば、インターネット、移動体通信網を含み得る。サーバ10は、実施の形態1にかかる情報提供装置の一例である。
サーバ10は、ジオフェンス内に入ったユーザに対して、例えば、地図上の特定の目標物、施設、店舗などに関する情報(例えば、クーポン、イベントなど)や「映像AR」と「音響AR」を融合した案内サービス(コンテンツサービスとも呼ばれる場合がある)を提供する。本実施形態では、特に、音声コンテンツを含むコンテンツを提供するものとする。これらの目標物は、予め設定されたジオフェンスに関連づけられている。本明細書においては、ジオフェンスは、単に領域とも呼ばれる場合がある。
図4は、サーバの構成例を説明するブロック図である。
サーバ10は、制御部101と、記憶部102を有するコンピュータである。制御部101は、CPU(中央処理装置)などのプロセッサを有する。制御部101は、登録部1011、位置情報取得部1012、到達検知部1013、距離算出部1014、提供制御部1015を含む。
登録部1011は、複数のユーザおよび複数のユーザ端末を関連付けるグループを、記憶部102のグループ情報データベース1024に登録する。例えば、登録部1011は、ユーザ端末20からのグループ登録要求を受け付けて、当該グループを、グループ情報データベース1024に登録することができる。各グループは、グループを一意に識別するグループIDが付与され、複数のユーザIDおよび複数のユーザ端末ID等をまとめて管理する。
位置情報取得部1012は、ユーザが所持するユーザ端末の位置情報(例えば、ユーザ端末のGPS受信機による位置情報)を取得する。位置情報取得部1012は、複数のユーザ端末の位置情報をそれぞれ取得する。位置情報取得部1012は、グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、各ユーザ端末の位置情報をグループとして管理する。
到達検知部1013は、グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置(例えば、指定ジオフェンス)に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する。ここで、コンテンツ情報を提供する位置に到達した1人のユーザは、最初に、当該位置に到達したユーザとすることもでき、あるいは、グループ内で任意の定めた代表者とすることもできる。こうしたユーザは、マスターユーザとも呼ばれることがある。また、最初に到達したユーザ又はグループ内で任意の定めた代表者が所持するユーザ端末を、マスターデバイスとも呼ばれることがある。
距離算出部1014は、上記到達が検知された場合、各ユーザ端末の位置情報から、ユーザ端末間の距離を算出する。具体的には、マスターデバイスとなるユーザ端末と、グループの他のユーザ端末との距離を算出する。
提供制御部1015は、前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供する。提供制御部1015は、上記到達が検知された際の各ユーザ端末の算出された距離に基づいて、他のユーザ端末へのコンテンツの提供を制御する。
記憶部102は、地図情報データベース1021、登録位置情報データベース1022、ユーザ情報データベース1023、グループ情報データベース1024、ジオフェンスデータベース1026、コンテンツデータベース1026、履歴情報データベース1027を含む。
地図情報データベース1021は、車道や歩道などを含む道路網、交差点およびT字路などを含む分岐点、信号機、交通標識、様々な建物、施設などの情報を含むことができる。
登録位置情報データベース1022は、例えば、店舗や建物、美術館、映画館、遺跡、観光名所などの登録目標物に関する情報を記憶する。また、登録位置情報データベース1022は、標識、看板、マネキン、マスコット人形、動物、花火等、種々の物体の位置情報を記憶することができる。施設の関係者が、こうした情報を情報提供システム1に事前に登録することで、施設に関連付けられたジオフェンスに入ったユーザのユーザ端末20に対して、こうした情報が提供され得る。登録位置情報に関連した情報と、映像ARや音響ARとを融合したコンテンツデータが提供されてもよい。
ユーザ情報データベース1023は、ユーザ端末20を介してコンテンツ情報を受けたいユーザについてのユーザID、パスワード、端末ID、端末位置情報、年齢、性別、趣味、嗜好などのユーザに関する情報(ユーザの属性情報)を含むことができる。また、ユーザ情報データベース1023は、ユーザが情報配信を希望する店舗や建物、美術館、映画館、遺跡、観光名所、標識、看板、マネキン、マスコット人形、動物、花火等、種々の物体などの目標物に関する情報を含むことができる。ユーザIDは、ユーザを一意に識別する識別子である。ユーザ識別情報は、ユーザIDに限らず、ユーザの氏名、所属、生年月日などの組み合わせによりユーザを一意に識別できる情報も含む。端末IDは、端末を一意に識別する識別子である。端末識別情報は、端末IDに限らず、製造年、製造者名、製品番号など組み合わせに端末を一意に識別できる情報も含む。
グループ情報データベース1024は、上記の複数のユーザを含む登録グループを記憶する。グループ情報データベース1024は、グループID、各グループメンバーID、およびマスターデバイスID、マスターユーザIDを含む。グループIDは、グループを一意に識別する識別子である。
ジオフェンスデータベース1025は、前述した登録位置情報に関連付けて、設定されたジオフェンスのジオフェンスID、緯度、経度、範囲、大きさ、進入角度閾値、退出角度閾値を含むことができる。ジオフェンスIDは、ジオフェンスを一意に識別する識別子である。進入角度閾値および退出角度閾値は、コンテンツ提供者によって任意に設定される。進入角度閾値および退出角度閾値は、それぞれ上限閾値と下限閾値を有する。進入角度閾値および退出角度閾値は、ユーザの実際の進入角度および退出角度と比較して、ユーザの進入角度および退出角度が閾値内、すなわち、上限閾値と下限閾値の範囲内であれば、コンテンツをユーザに提供する。ユーザの進入角度および退出角度が閾値外、すなわち、上限閾値と下限閾値の範囲外であれば、提供制御部1015は、コンテンツをユーザに提供しない。
コンテンツデータベース1026は、ジオフェンスIDおよびユーザIDに関連付けられたコンテンツ情報を含むことができる。コンテンツ情報は、所定再生時間を有する音響ARを有するコンテンツであってもよいし、映像ARと音響ARとを融合した所定再生時間を有するコンテンツデータとしてもよい。こうしたコンテンツの長さ、すなわち、所定再生時間は、ユーザの歩く速度やジオフェンスと店舗までの距離等を考慮して、任意に設定することができる。
さらに、履歴情報データベース1027は、ユーザ端末IDと、ジオフェンスIDと、コンテンツの提供の履歴情報を記憶することができる。また、履歴情報データベース1026は、コンテンツ情報の提供時間をさらに記憶することができる。履歴情報データベース1026は、履歴情報記憶部とも呼ばれる。
なお、上記の例では、サーバ10の内部に、記憶部102を設けたが、記憶部102は、サーバ10の外部にあってもよい。その場合、情報提供システム内であれば、サーバ10の外部に設けた記憶部とネットワークを介して接続されたサーバにより、本発明を実現することもできる。
ユーザ端末20は、例えば、街の中を歩くユーザが携帯し得るコンピュータであり、例えば、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートフォンウォッチ、ヒアラブルデバイスなどの携帯端末とすることができる。
図5は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5に示すように、サーバ10は、CPU101a、RAM102a、ROM103aなどを有するコンピュータ(情報処理装置)である。CPU101aは、RAM102a、ROM103a、または、ハードディスク104aに格納されたソフトウェアに従い演算および制御を行う(CPUは単にプロセッサとも呼ばれる)。RAM102aは、CPU101aが各種処理を実行する際の一時記憶領域として使用される。ハードディスク104aには、オペレーティングシステム(OS)や、登録プログラムなどが記憶される。ディスプレイ105aは、液晶ディスプレイとグラフィックコントローラとから構成され、ディスプレイ105aには、画像やアイコンなどのオブジェクト、および、GUIなどが表示される。入力部106aは、ユーザがサーバ10に各種指示を与えるための装置であり、例えば、ボタンやキーボード、スクリーンキーボード、マウスなどによって構成される。I/F(インターフェース)部107aは、IEEE 802.11aなどの規格に対応した無線LAN通信や有線LAN通信を制御することができ、TCP/IPなどのプロトコルに基づき同一通信ネットワークおよびインターネットを介して外部機器と通信する。システムバス115aは、CPU101a、RAM102a、ROM103a、および、ハードディスク104aなどとのデータのやり取りを制御する。
図6は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成例を示すブロック図である。図6に示すように、ユーザ端末20は、CPU201a、RAM202a、ROM203aなどを有するコンピュータ(情報処理装置)である。CPU201aは、RAM202a、ROM203a、または、ハードディスク204aに格納されたソフトウェアに従い演算および制御を行う(CPUは単にプロセッサとも呼ばれる)。RAM202aは、CPU201aが各種処理を実行する際の一時記憶領域として使用される。ハードディスク204aには、オペレーティングシステム(OS)や、後述の登録プログラムなどが記憶される。ディスプレイ205aは、液晶ディスプレイとグラフィックコントローラとから構成され、ディスプレイ205aには、画像やアイコンなどのオブジェクト、および、GUIなどが表示される。入力部206aは、ユーザがユーザ端末20に各種指示を与えるための装置であり、例えば、ボタンやキーボード、スクリーンキーボード、マウスなどによって構成される。I/F(インターフェース)部207aは、IEEE 802.11aなどの規格に対応した無線LAN通信や有線LAN通信を制御することができ、TCP/IPなどのプロトコルに基づき同一通信ネットワークおよびインターネットを介して外部機器と通信する。位置検出部208aは、GPS(Global Positioning System)受信機を含み、人工衛星によって送信された電波を受信することにより、地球上におけるユーザ端末の現在地及び現在時刻を検出することができる。方向検知部209aは、ユーザ端末の方向を取得するための、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサ、3軸コンパスセンサ等を含む9軸センサを備える。システムバス215aは、CPU201a、RAM202a、ROM203a、および、ハードディスク204aなどとのデータのやり取りを制御する。
なお、上記したユーザ端末20のハードウェア構成例では、映像ARなどの映像や画像データを表示するためのディスプレイ205aを有しているが、音響ARなど音声データを提供する音声サービスの場合は、ディスプレイ205aを有しなくてもよい。また、音声サービスを受聴するため、ユーザ端末のI/F(インターフェース)部207aと有線又は無線で接続されたイヤホンやヘッドホン、ヘッドセット、ヒアラブルデバイスなどを用いてもよい。
ここで、本開示の特徴部分の一つである、グループユーザに対する音響ARコンテンツの再生方法について説明する。ユーザ位置に基づいて、音声コンテンツをユーザ端末に提供するシステムは、歩行中のユーザが所定の位置(例えば、ジオフェンス)に到達した場合に、ユーザ端末に音声コンテンツの再生を開始させる。対象の複数のユーザをグループとして管理し、当該複数のユーザから選択された代表者(マスターユーザとも呼ばれる)の位置が、特定の位置(例えば、ジオフェンス)に達した場合、マスターユーザだけでなく、グループの各ユーザのユーザ端末にも、音声コンテンツを提供するように制御するものである。
これにより、グループで行動している複数のユーザに対して、同調的な音声サービスを提供することが可能になる。また、状況に応じて、同調的な音声サービスを提供することもできる。
図7は、実施の形態2にかかるグループユーザに対するコンテンツの再生方法を説明するフローチャートである。
サーバ10の登録部1011は、ユーザ端末からのグループ登録要求を受けつけると、記憶部102のグループ情報データベース1024に、各ユーザを関連付けたグループを登録する(ステップS1)。本例では、ユーザA、B、Cをグループとして登録する。これらのグループユーザは、一緒に特定のエリア(例えば、観光名所、美術館の内部など)を、又は目標物(例えば、特定の施設)に向かって移動しているものとする。
図8は、グループユーザのうち、先頭のユーザAが指定ジオフェンスに進入した場面を説明する図である。サーバ10の位置情報取得部1012は、各グループのユーザ端末の位置情報を取得する。図8に示すように、到達検知部1013は、グループユーザのうち、先頭のユーザAが指定ジオフェンスに進入したことをユーザ端末20Aの位置情報を取得することにより検知する(ステップS2)。到達検知部1013は、進入条件(進入方向、進入角度など)を考慮して、到達を検知してもよい(詳細は後述する)。本例では、先頭のユーザAが、マスターユーザとして設定される。なお、マスターユーザは、ユーザ自身の選択により、任意に設定されてもよい。サーバ10の位置情報取得部1012は、ユーザAが指定ジオフェンスに進入した際の他のユーザB,Cの位置情報も取得することができる。
サーバ10の距離算出部1014は、ユーザAが指定ジオフェンスに進入した際のユーザ間の距離、すなわち、ユーザAとユーザBとの距離dABとユーザAとユーザCとの距離dACを算出する(ステップS3)。距離の算出方法としては2つの方法がある。1つは、各ユーザ端末の位置情報(GPSなど)から、それぞれのユーザ端末間の相対距離を算出する。もう一つは、ユーザ端末の発信又は受信する信号(例えば、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、赤外線など)の受信強度により、ユーザ端末間の距離を算出する。受信強度が閾値より高ければ、ユーザ端末間の距離は、所定距離以内である(すなわち、互いに近い)と推定される。
サーバ10の提供制御部1015は、算出された距離dと設定値xを比較し、比較結果に基づいて、指定ジオフェンスに関連付けられたコンテンツの提供を制御する。具体的には、提供制御部1015は、算出されたdが設定値x以下の場合、指定ジオフェンスに関連付けられたコンテンツをユーザ端末に提供する。dAB≦xである場合(ステップS4でYES)、ジオフェンスに関連付けられたコンテンツが、ユーザ端末20Aに提供されるのと同時に、ユーザ端末20Bにも提供される(ステップS5)。一方、dAC>xである場合(ステップS4でNO)、ジオフェンスに関連付けられたコンテンツは、ユーザ端末20Cには提供されない(ステップS6)。なお、設定値xは、任意に設定することができ、ジオフェンスごとに変更されてもよい。
図9は、実施の形態2の変形例にかかるグループユーザに対するコンテンツの再生方法を説明するフローチャートである。図9では、図7のステップS4でNO(dAC>x)の判定された後に続く処理が示されている。
AC>xである場合(ステップS4でNO)、ユーザ端末20Cに対して、他のコンテンツが再生されていることが検知されると(すなわち、ユーザCが他のコンテンツを視聴中である場合)(ステップS8でYES)、提供制御部1015は、ユーザ端末20Cに対して、指定ジオフェンスに関連付けられたコンテンツを提供しない。例えば、ユーザCが他のジオフェンスに関連付けられた他のコンテンツを視聴している場合、提供制御部1015は、ユーザ端末Cに、指定ジオフェンスに関連付けられた、ユーザ端末Aと同一のコンテンツを提供しない(ステップS9)。つまり、ユーザCは、他のコンテンツを継続して視聴する。その後、ユーザCは他のコンテンツの視聴を終了すると(ステップS11)、ステップS10の処理に進む。
一方、ユーザ端末20Cに対して、他のコンテンツが再生されていることが検知されない場合(すなわち、ユーザCが他のコンテンツを視聴していない場合)(ステップS8でNO)、提供制御部1015は、ユーザAが指定ジオフェンスに進入したことをユーザCに通知し、ユーザCを指定ジオフェンスに誘導するコンテンツを、ユーザ端末20Cに再生する(ステップS10)。この誘導するコンテンツは、例えば、音声コンテンツであってもよいし、ディスプレイ上の指示コンテンツであってもよい。こうすることで、グループ行動から遅れてしまったユーザを、グループ行動に導くことができ、結果的にグループに対して、同調的な音声サービスを提供することができる。
サーバ10の到達検知部1013は、ユーザCが指定ジオフェンスに進入したことを、進入条件の判定結果に基づき、検知する(ステップS12)。ユーザCが指定ジオフェンスに進入した際に、ユーザAがコンテンツを継続して視聴している場合は(ステップS14でYES)、提供制御部1015は、ユーザAが視聴しているコンテンツ(すなわち、指定ジオフェンスに関連付けられたコンテンツ)を、ユーザ端末20Cに対して、途中再生する。これにより、ユーザAとユーザCは、タイミングを合わせて、同調的な音声サービスを視聴することができる。
ユーザCが指定ジオフェンスに進入した際に、ユーザAがコンテンツを継続して視聴していない(すなわち、ユーザAはすでにコンテンツの視聴が完了している)場合は(ステップS14でNO)、提供制御部1015は、ユーザCのユーザ端末20Cに対して、指定ジオフェンスに関連付けられたコンテンツを最初から再生する(ステップS18)。
以上説明した実施の形態2の変形例では、グループ行動から遅れてしまったユーザのユーザ端末に対して、別のコンテンツを再生させて、グループ行動に戻るように促すことができる。また、グループ行動に遅れて戻ったユーザに対して、状況に応じた同調的な音声サービスを提供することもできる。
図10は、音声情報リストの一例を示すテーブルである。
音声情報リストは、音声コンテンツとその提供位置情報とを対応付けて管理する。提供制御部1015は、こうした音声情報リストに基づいて、コンテンツ情報の提供を制御する。例えば、位置Aは、経度Yおよび緯度Xに設定され、半径5mのジオフェンス(領域)が設定される。また、位置Aには、コンテンツ情報として音響ARが設定されている。この音響ARでは、音量が5倍、コンテンツの長さが10s、コンテンツのファイル名として、コンテンツAが設定されている。また、位置Bおよび位置Cには、それぞれ音声コンテンツ(ステレオ)が設定されている。
提供制御部1015は、ユーザ端末の位置情報と、このような音声情報リストに基づいて、当該ユーザ端末に、位置情報に関連付けられたコンテンツを提供することができる。
図11は、グループ識別情報リストの一例を示すテーブルである。
グループ識別情報リストは、複数のデバイス識別情報と共通するグループ識別情報とを対応付けて管理する。図11では、グループXは、デバイスA~Cを含む。デバイスAを所持するユーザが、指定ジオフェンスに最初に到達したものとする。これにより、グループ内のマスターデバイスであることを示すマスターフラグが、デバイスAに設定されている。また、各デバイスの現在位置情報は、緯度及び経度で示されている。各デバイスの現在位置情報から、到達の際の、デバイスAと他のデバイスB又はCとの距離が算出される。算出された距離に基づいて、各デバイスへの再生コンテンツの提供の有無が制御される。図11では、マスターデバイスであるデバイスAに、コンテンツBが再生される。デバイスAとデバイスBとの算出された距離が閾値以内であるので、デバイスBにも、コンテンツBが提供される。一方、デバイスAとデバイスBとの算出された距離が閾値を超えているため、デバイスCには、コンテンツが再生されない。なお、音声サービスに関しサーバ10の制御により位置情報送信および指示に基づくコンテンツ再生を行う機能は、ユーザ端末においてアプリケーションとして搭載され、アプリケーション上で各種制御を実行する場合がある。その場合には、デバイス識別情報とは、デバイスに搭載されたアプリケーションプログラムに関連付けられたアプリケーション用識別情報であってもよい。
なお、再生対象外となったデバイスCは、グループXから除外するようにしてもよい。
また、グループYには、デバイスD~Fを含む。デバイスEには、マスターデバイスであることを示すマスターフラグが設定されている。このデバイスEがジオフェンスに到達したものとする。次に、デバイスEと、他のデバイスD又はFとの距離が算出される。算出された距離に基づいて、各デバイスへの再生コンテンツの提供の有無が制御される。まず、マスターデバイスであるデバイスEには、コンテンツCが再生される。デバイスDについては、算出された距離が閾値以内であるので、マスターデバイスと同様のコンテンツCが再生される。デバイスFには、デバイスEとの距離が閾値を超えるので、マスターデバイスと異なる他のコンテンツβが再生される。
以上のように、提供制御部1015は、グループ登録された複数のユーザ端末の位置情報とグループ識別情報リストに基づいて、各ユーザ端末へのコンテンツの提供を制御することができる。
次に、ジオフェンスの設定方法について詳細に説明する。
図12は、比較例のジオフェンスの設定方法とその問題点を説明する図である。
ここでは、施設400(例えば、店舗)に対して、ジオフェンスGを設定する。
この比較例では、施設400を中心として、円形状のジオフェンスGが設定されている。すなわち、施設400の座標(緯度、経度)を中心として、所定の半径の領域がジオフェンスとして設定されている。このように、施設の緯度及び経度と、ジオフェンスの半径を情報提供システムに入力することで、ジオフェンス内に施設が含まれるように容易にジオフェンスが設定される。ユーザがジオフェンスGに進入したことを、ユーザが携帯するユーザ端末の位置検出部208(例えば、GPS受信機)が検出すると、施設400に関する情報(例えば、クーポンやイベント情報など)がユーザ端末に提供される。しかし、ユーザ端末に音声データを提供するサービスを開発するにあたり、以下のような3つの問題が生じている。
(1)店舗に向かう動線上にない道であっても、ジオフェンスの領域の一部が道に重なると、対象とすべきでないユーザにも、不適切に音声サービスが提供されてしまう。こうした誤検知を回避するように、ジオフェンスの半径を設定することが難しい。
(2)店舗から遠ざかるユーザ8に対しても、不適切に音声サービスが提供されてしまう。
(3)ジオフェンスに入った後、急に方向転換したユーザ9に対しても、不適切に音声サービスが提供されてしまう。
以上の問題に加えて、特に、GPSを用いるサービスでは、GPSの測定誤差(約10m)を回避することができない。そのため、適切に情報が提供されるように、測定誤差を考慮してジオフェンスを設定する必要がある。
図13は、いくつかの実施の形態にかかる例示的なジオフェンスの設定方法を説明する図である。
音声サービスでは、ユーザがジオフェンスに進入したことにより、店舗に関する音声サービス(所定の時間を有する)を、ユーザ端末を介してユーザに提供する。
上記した3つの問題点に対する解決方法は以下の通りである。
(1)ユーザが店舗に至る動線上で、店舗から所定距離だけ離れた位置にジオフェンスG1,G2,G3,G4を配置する。ユーザを店舗に円滑に誘導するには、所定時間の音声サービスが終了するとほぼ同時に、ユーザを店舗に到着させることが好ましい。
(2)ジオフェンスへの進入方向を設定する。これにより、ジオフェンスへの進入方向とは反対側にある施設の音声サービスを提供しない。店舗から遠ざかるユーザに音声サービスが提供されるのを防止できる。
(3)ジオフェンスへの進入検知において、ユーザがジオフェンスに一定時間、滞在したことを確認し、その後、音声サービスを提供する。これにより、急に方向転換したユーザに音声サービスが提供されるのを防止できる。
以下、各問題点に対する解決方法について、具体的に説明する。
図14は、施設400から所定距離だけ離間してジオフェンスG1,G2を設定する例を示す。
図14に示すように、施設400の前に、一本道Rが左右に延びている。ユーザである店舗の顧客が道Rを通って店舗に到達することを想定し、店舗から所定距離だけ離れた位置に2つのジオフェンスG1,G2を設定する。図14の矢印A1および矢印A2は、音声サービスの開始と終了を概略的に示している。ユーザ端末の位置情報からユーザがジオフェンス内に進入したことが検知されると、音声サービスが開始され、ユーザの歩行速度に合わせて、ちょうどユーザが店舗に到達するあたりで、音声サービスが終了する。すなわち、店舗とジオフェンスとの距離は、音声サービスなどのコンテンツの所定時間とユーザの歩行速度を考慮して、任意に設定される。歩行速度は、ユーザの年齢、性別などに考慮して、設定してもよい。サーバ10が、ユーザIDおよび端末IDを取得することにより、ユーザの年齢、性別などに考慮して、施設(店舗)とジオフェンスとの距離の距離を、動的に変更してもよい。また、ジオフェンスは、施設と重ならないように設定されてもよい。
また、図14に示すように、ジオフェンスG1,G2は、道路に対して、略垂直方向に細長くなるように設定されている。これは、GPSによる測定誤差を考慮するためである。図示していないが、通常、道路に沿って多数の建物や高層ビルが存在する。そのため、建物の反射によるGPSのずれは、道路に対して垂直方向に大きくなる傾向があると考えられる。
ジオフェンスの細長い形状は、矩形や楕円形、複数の円形の組み合わせ(図15で後述する)を含む好適な細長い形状とすることができる。矩形のジオフェンスを設定する場合は、4点の座標(緯度経度情報)を入力すればよい。
なお、本例では、店舗に対して左右に延びる一本道を想定したが、左右の道路のうち片方の道が行き止まりなどにより、通行できない場合、反対側の道のみにジオフェンスを設定することができる。
図15は、例示的な細長い形状のジオフェンスの詳細図である。図15は、図14に示すような一本道を想定して、ジオフェンスを設定している。
対象施設400から延びた線L1から、線L1に対して垂直な方向にXm離れた位置を中心として半径Rmの円形のジオフェンスG11を設置する。このジオフェンスG11と所定半径Rmずらして重ねた、半径Rmの円形のジオフェンスG12を設置する。さらに、このジオフェンスG12とRmずらして重ねた、半径Rmの円形のジオフェンスG13を設置する。このように、複数の円形のジオフェンスG11、G12、G13をグループ化して、細長いジオフェンスG1を形成する。
同様に、線L1に対して、複数の円形のジオフェンスG11、G12、G13の反対側に、複数の円形のジオフェンスG21、G22、G23を設置する。すなわち、対象施設400から延びた線L1から、線L1に垂直な方向にXm離れた位置を中心として半径Rmの円形のジオフェンスG21を設置する。このジオフェンスG21と所定半径Rmずらして重ねた、半径Rmの円形のジオフェンスG22を設置する。さらに、このジオフェンスG22とRmずらして重ねた、半径Rmの円形のジオフェンスG23を設置する。このように、複数の円形のジオフェンスG21、G22、G23をグループ化して、細長いジオフェンスG2を形成する。
以上説明したように、細長いジオフェンスを用いることで、GPSの誤差が生じても、適切にコンテンツ情報をユーザ端末に提供することができる。
図15では、3つの円形ジオフェンスを、一つのジオフェンスとしてグループ化したが、歩行者の動線や道幅を考慮して、2つ、又はそれ以上の円形のジオフェンスをグループ化してもよい。
本例では、施設400から円形ジオフェンスの中心までの距離Xmは、約15mとし、円形ジオフェンスの半径は、約3mとする。隣接する円形ジオフェンスの重なり部分(図15では、最小幅)は、4.5m以上とすることが望ましい。細長いジオフェンスの長手方向の長さLは、10m以下とする。細長いジオフェンスは、道幅(又は歩行エリアの幅)と少なくとも同じ長さ分だけ道(又は歩行エリア)の両端からそれぞれ延ばすことが好ましい。また、細長いジオフェンスが矩形の場合、長手方向の長さは、10m以下で、幅が4.5m以上の矩形とすることができる。なお、これらは、道幅、歩行者の平均歩行速度、GPSの測定間隔(約1秒間隔)、コンテンツの時間などを考慮して定められたものであり、本開示は、これらに限定されない。
上記したように、例えば、音声データの再生時間長に基づいて、領域を設定する所定距離を定める。そのため、記憶部102のコンテンツデータベースに記憶された音声データが更新されたり、一部の追加や削除がされた場合などにより、音声データの再生時間長が変化した場合には、制御部101は、それに応じて施設とジオフェンスとの所定距離を変更してもよい。
上記の例では、店舗前の一本道を歩行エリアであると想定した。しかし、実際の道幅にかかわらず、歩行者が歩くことが想定されるエリア(歩道を含む)を歩行エリアと定め、該歩行エリアに対応して、ジオフェンスを設定することができる。テーマパークのような歩行者(ユーザ)が歩くことが想定されるエリアが広い場合は、例えば、テーマパークの入口と、ユーザにより予約済のアトラクションの入口とをつなぐ経路を歩行エリアと定めてもよい。
細長いジオフェンスの長手方向の長さLは、歩行エリアの幅と、GPSの測定誤差を考慮して定めることができる。すなわち、細長いジオフェンスの長手方向の長さLは、歩行エリアの幅の両端から、両方の外側に向かって測定誤差を許容する所定の幅だけ延ばすことが好ましい。言い換えると、GPS測定誤差が10mであるとするならば、細長いジオフェンスの長手方向の長さLは、歩行エリアの幅に加え20mの長さを有する。より好ましくは、歩行エリアの幅の両端から、両方の外側に向かってGPSの測定誤差分だけ延ばしてもよい。
図16は、交差点C1を含む道路網R1,R2,R3,R4に施設から所定距離だけ離間してジオフェンスG1,G2,G3,G4を設定する例を示す。本例においても、前述したように、対象の施設400から所定距離だけ離れた位置にジオフェンスを設定する。ただし、施設が、交差点やT字路など分岐点の近傍(分岐点から所定距離内)に道路R4に沿って設けられている場合は、分岐された各道R1、R2,R3(施設がある道路から離れた道路)上に、それぞれジオフェンスを設置する。すなわち、図16に示すように、施設400が交差点C1から所定距離Xmにある場合、ジオフェンスG2を、交差点C1に対して、施設400と反対側の道路R2に設置し、ジオフェンスG3を、施設400から交差点を右折する道R3に設置し、ジオフェンスG1を、施設400から交差点を左折する道R1上に設置する。
すなわち、施設までの経路が分岐する(例えば、交差点やT字路など)場合、分岐点の手前から所定距離(Xm)だけ離れた位置にジオフェンスG1、G2、G3を設定する。言い換えると、目標物(施設)から前記経路上の所定距離の間に分岐点がある場合は、ジオフェンス(領域)は、目標物に対し、所定距離より長い距離である第2の所定距離となる経路上の位置に設定される、ということができる。第2の所定距離は、所定距離より、分岐点を通過する経路分だけ長く設定される。
また、図16の矢印A1~A4は、音声サービスなどのコンテンツが再生中であることを示している。矢印A1、A2、A3が示すように、分岐点を経由して施設400に接近し得るユーザが交差点C1に入る手前で、コンテンツの再生が終了する。また、矢印A4が示すように、歩行者が施設のある道路R4を歩く場合は、コンテンツの再生は施設の手前で終了する。このように、施設までの経路が分岐する手前に、ジオフェンスを設置し、かつ施設に関するコンテンツの再生を分岐する前に終了することで、施設に確実に移動しないユーザに対して、不必要な情報が提供されることを防止できる。
情報提供システム1においては、図13に示すように、ユーザが、ディスプレイに表示された地図情報における対象施設400にカーソル5を合わせて、マウスをクリックすることで、自動的に、ジオフェンスが適切に設定されてもよい。
なお、図16では、説明の便宜上、円形のジオフェンスG1~G4を使用したが、前述したように、道路に対して略垂直方向に細長く延びたジオフェンスG1~G4を形成することで、GPSの測定誤差をカバーすることができる。
続いて、図17を参照してジオフェンスへの進入方向の設定方法について説明する。
図17では、図面を簡略化するため、円形のジオフェンスを図示しているが、前述したように道幅から延びた細長い形状のジオフェンスを用いてもよい。
図17に示すように、ジオフェンスG1~G4は、いずれも、施設400に向かう方向(すなわち、交差点C1に向かう方向)を進入方向(図17では、○で示す)と定めている。このため、当該進入方向から入ったユーザに対して、そのユーザ端末に音声サービスを提供する。施設400に関する音声サービスのコンテンツは、ジオフェンス毎に異なるように定めてもよい。例えば、ユーザがジオフェンスG1に進入するときに再生される音声サービスは、「施設は、次の交差点を右に曲がり、右手にあります」とアナウンスすることができる。ユーザがジオフェンスG2に進入するときに再生される音声サービスは、「施設は、次の交差点をまっすぐ進んで右手にあります」とアナウンスすることができる。ユーザがジオフェンスG3に進入するときに再生される音声サービスは、「次の交差点を左に曲がり、右手にあります」とアナウンスすることができる。さらに、ユーザがジオフェンスG4に進入するときに再生される音声サービスは、「まっすぐ進んで左手にあります」とアナウンスすることができる。
一方、施設400から遠ざかる方向(すなわち、交差点C1から遠ざかる方向)を非進入方向(図17では、Xで示す)と定めており、当該非進入方向から入ったユーザに対して、音声サービスは提供されない。
図18は、ユーザのジオフェンスへの進入方向を判別する方法を説明する図である。
なお、本情報提供システムにおいては、GPS測定間隔は約1秒間隔で行うものとして説明するが、任意の測定間隔に設定してもよい。
ユーザ端末を所持するユーザが、ジオフェンスGへ進入する際、GPSにより、位置P1から位置P2に進行したとする。その場合、位置P1から位置P2への進入角度θを、所定方向(本例では、北方向)を基準として算出する。算出された進入角度が、所定の角度閾値内、例えば、180度<θ<360度の場合は、ユーザは、適切な進入方向(図18では○で示す)からジオフェンスに進入したものとみなすことができる。
一方、ユーザ端末を所持するユーザが、ジオフェンスGへ進入する際、GPSの測定間隔(約1秒)で、位置P3から位置P4に進行したとする。その場合、位置P3から位置P4への進入角度θを、所定方向(本例では、北方向)を基準として算出する。進入角度が、所定の角度閾値内、例えば、0度<θ<180度の場合は、ユーザは、不適切な進入方向(非進入方向、図18ではXで示す)からジオフェンスに進入したものとみなすことができる。
あるいは、変形例として、次のように、ユーザの進入方向を判別してもよい。まず、図18に示すように、ジオフェンスGの境界線の一部QRSを進入境界線と定め、ジオフェンスGの境界線の一部QTSを非進入境界線と定める。
ユーザ端末を所持するユーザがジオフェンスGへ進入する際、GPSの測定間隔(約1秒)で、位置P1から位置P2に進行したとする。この場合、ユーザがジオフェンスGの進入境界線QRSを越えて進入しているので、制御部101は、ユーザがジオフェンスで予め定められた進入方向から進入したと判断することができる。この場合、コンテンツ情報は提供される。
一方、ユーザ端末を所持するユーザが、ジオフェンスGへ進入する際、GPSの測定間隔(約1秒)で、位置P3から位置P4に進行したとする。その場合、ユーザがジオフェンスGの非進入境界線QTSを越えて進入しているので、制御部101は、ユーザがジオフェンスで定められた非進入方向から進入したと判断することができる。この場合、コンテンツ情報は提供されない。
図19は、ユーザのジオフェンスからの退出方向を判別する方法を説明する図である。
次に、ユーザ端末を所持するユーザが、ジオフェンスG内から外へ退出する際、GPSにより、位置P1から位置P2に進行したとする。位置P1から位置P2への退出角度θを、所定方向(本例では、北方向)を基準として算出する。算出された退出角度が、退出角度閾値外(例えば、180度<θ<360度)の場合は、ユーザは、不適切な退出方向(非退出方向、図19ではXで示す)にジオフェンスを退出したものとみなすことができる。この場合、コンテンツ情報は提供されない。
一方、ユーザ端末を所持するユーザが、ジオフェンスG内から外へ退出する際、GPSの測定間隔(約1秒)で、位置P3から位置P4に進行したとする。その場合、位置P3から位置P4への退出角度θを、所定方向(本例では、北方向)を基準として算出する。進入角度が、退出角度閾値外(例えば、0度<θ<180度)の場合は、ユーザは、適切な退出方向(図19では○で示す)にジオフェンスを退出したものとみなすことができる。この場合、コンテンツ情報が提供される。
以上のように、コンテンツ提供者は、ジオフェンスに対して、所定の進入角度閾値および退出角度閾値を設定することができる。サーバ10の制御部101は、ユーザ端末20からの位置情報を連続的に受信し、ジオフェンスへの進入角度およびジオフェンスからの退出角度を算出し、適切な進入方向および適切な退出方向を判別することができる。これにより、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザ端末20に対して、適切なコンテンツ情報を提供することができる。
なお、上記した例では、ジオフェンスへの進入前後の測定間隔の2点の測定値から、進入方向を判断したが、2点以上、例えば、3点や4点の測定値から、進入方向を判断してもよい。
図20は、時間帯ごとの調整値を示すテーブルである。
図20に示すように、時間帯ごとに、任意の調整値を設定する。調整値(図20のa~e)は、任意の値を取りうる。また、調整値は、ゼロであってもよい。制御部101の時刻取得部1018は、ユーザ端末20からの位置情報がジオフェンスに進入した際の時刻(例えば、10:20)を所得する。制御部101は、取得された時刻に対応する時間帯(例えば、7:00~11:00)の調整値(例えば、b)を取得する。制御部101の調整部1014は、前述した進入角度閾値に調整値を乗算して、進入角度閾値を調整する。ジオフェンスを設定した道路は、時間帯ごとに混雑度合いが変わる。例えば、ユーザが比較的に直線的に歩ける状況(例えば、道が空いている)では、角度閾値を狭くなるように調整値を設定してもよい。一方、ユーザが蛇行しやすい状況(例えば、道が混雑している)では、角度閾値が広くなるように調整値に設定してもよい。
なお、上記の例では、進入角度閾値に調整値を乗算したが、進入角度閾値に調整値(正の値、又は負の値)を加算してもよい。また、調整値は、進入角度閾値に対してだけでなく、退出角度閾値に対しても使用され得る。調整値は、進入角度閾値用と、退出角度閾値用で異なってもよい。
なお、図20に示す時間帯は例示に過ぎず、任意に設定することができる。
変形例として、制御部101は、GPSの精度を取得し、GPSの精度が精度閾値より悪い場合は、角度閾値に対する調整値を大きくするように制御してもよい。
他の変形例として、サーバ10の制御部101は、ユーザ端末20のカレンダアプリから、ユーザのスケジュールを取得し、取得したユーザのスケジュールに応じて、角度閾値用の調整値を変更してもよい。例えば、スケジュールがあれば、調整値を大きくしてもよい。
進入方向だけを判別するだけでは、ジオフェンスに進入後、急に方向転換したユーザに対しても、不適切に音声サービスが提供されてしまう。そこで、この問題点への解決方法を説明する。
図21を参照して、進入後の移動方向を判別する方法を説明する。
制御部101は、ユーザが予め定められた進入方向からジオフェンスへ進入したことを検知した後、さらに、GPS測定間隔にわたって連続したGPS測定値(少なくとも2つの測定値)を受信する。これにより、ユーザがジオフェンスに進入後のユーザの移動方向を判断することができる。
例えば、図21に示すように、GPSの測定間隔で、ユーザの位置P1および位置P2が測定されたあと、更に、次の位置P3がジオフェンスG内にあることが検知された場合、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザ端末に対して、音声サービスを提供する。言い換えると、ユーザがジオフェンスG内に所定時間(本例では、約2秒)以上滞在した場合、サーバ10の提供制御部1015は、音声サービスを提供する。
一方、GPSにより、ユーザの位置P4および位置P5が測定されたあと、更に、次の位置P6がジオフェンスGの外にあることが検知された場合、サーバ10の制御部101は、ユーザ端末に対して、音声サービスを提供しない。これにより、ユーザ端末の位置が一時的に誤ってジオフェンス内に入ってしまった場合には、サーバ10の制御部101は、ユーザ端末に対して、コンテンツが配信されないようにすることができる。
なお、上記の例では、進入後の移動方向を判別する際、2点の測定値を測定したが、ジオフェンス内の3点以上を測定したあと、コンテンツを再生するようにしてもよい。また、判別直後から音声出力の開始時点までの間隔は、ジオフェンスと対象施設との距離やコンテンツの再生時間に応じて、適宜調整することができる。以上のように、提供制御部1015は、ユーザが領域(ジオフェンス)に進入後、所定時間経過後に、ユーザが領域に進入したと判断してもよい。あるいは、提供制御部1015は、ユーザが領域(ジオフェンス)に進入後、ユーザが領域の境界上の進入位置から所定距離さらに進んだ後に、ユーザが領域に進入したと判断してもよい。
さらに、ジオフェンス内に進入したユーザに対して一度配信したコンテンツは、再度、同ユーザがジオフェンスに進入しても、同ユーザに対して配信しなくてもよい。具体的には、図22に示すように、ジオフェンス外の位置P1と、ジオフェンス内の位置P2および位置P3を測定したあと、施設400に関連付けられたコンテンツが再生される。その後、ユーザが、ジオフェンス内の位置P4を経て、ジオフェンス外の位置P5、P6、P7と移動し、再度、ジオフェンス内の位置P8,P9と移動したとする。この場合、情報処理装置は、一度コンテンツを配信したユーザに対して、所定時間内は、同じコンテンツを再度配信しないようにすることができる。
サーバ10の制御部101は、提供したコンテンツ情報を、ユーザ識別情報及びジオフェンス識別情報と関連付けて、履歴情報として記憶部102の履歴情報データベース1027に記憶させることができる。
具体的には、音響AR用音声情報(コンテンツ情報)に対し再生有無フラグを設けている。情報処理装置(ユーザ端末又はクラウド側のサーバ)では、ユーザ端末で出力した音響AR用音声情報に対して再生済フラグ用所定時間(例えば1時間)を設定する。情報処理装置は、ユーザがジオフェンス進入時に、ユーザID又は端末IDを確認するとともに、ジオフェンスIDに対応する音響AR用音声情報のフラグの有無を確認する。そして、情報処理装置は、フラグがある場合には、同ユーザ端末に対してコンテンツを再生せず、フラグが無い場合に、同ユーザ端末に対して再生する。このように、記憶部102は、ユーザ端末群と、目標物に関する情報の送信有無との履歴情報をさらに記憶し、制御部101は、前記履歴情報に基づいて、目標物に関する情報をユーザ端末20に送信することができる。記憶部102は、目標物に関する情報の送信時間をさらに記憶し、制御部は、送信時間に基づいて、目標物に関する情報を送信することができる。
また、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザの通過経路の履歴情報に基づいて、同一のジオフェンスに関連付けられたコンテンツの種別を変更してもよい。この場合、コンテンツの再生の有無にかかわらず、ユーザがどのような経路を通ってきたかを示すユーザの通過経路の履歴情報に基づいて、コンテンツを変更する。
サーバ10は、ユーザ端末の識別情報と、複数の前記領域の識別情報と、複数の領域におけるユーザ端末の位置情報と、を関連付けて、ユーザの通過経路に関する履歴情報として記憶する履歴情報記憶部(履歴情報データベース1027)を更に備え、提供制御部1015は、履歴情報に基づいて、コンテンツ情報を変更する。図23は、同一のジオフェンスに関連付けられたコンテンツの種別を変更する例を示す図である。例えば、図23に示すように、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザが事前にジオフェンスG1を通過後に、ジオフェンスG3に進入した場合、コンテンツAを提供してもよい。一方、サーバ10の制御部101は、ユーザが事前にジオフェンスG2を通過後に、ジオフェンスG3に進入した場合、コンテンツBを提供してもよい。このように、過去に通過したジオフェンスを履歴情報として記憶することで、ユーザに対して、より柔軟にコンテンツサービスを提供することができる。
また、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザの通過経路および提供されたコンテンツの履歴情報に基づいて、同一のジオフェンスに関連付けられたコンテンツの種別を変更してもよい。
サーバ10は、ユーザ端末の識別情報と、複数の前記領域の識別情報と、前記複数の領域における前記ユーザの位置情報と、前記複数の領域に関して提供されたコンテンツ情報と、を関連付けて、ユーザの通過経路および提供されたコンテンツに関する履歴情報として記憶する履歴情報記憶部(履歴情報データベース1027)を更に備える。提供制御部1015は、履歴情報記憶部の履歴情報に基づいて、コンテンツ情報を変更する。
図24は、施設に関連付けられた複数のジオフェンスの例を説明する図である。図25は、同一のジオフェンスに関連付けられたコンテンツの種別を変更する例を示す図である。
図24では、ユーザ8が施設400までの経路上には、複数のジオフェンスG2、G3が所定の間隔を空けて配置されている。例えば、図25に示すように、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザが事前にジオフェンスG2に角度閾値外で進入し、ジオフェンスG2に関連付けられたコンテンツが提供されずに、ジオフェンスG2を通過した後に、ジオフェンスG3に角度閾値内で進入した場合、コンテンツCを提供してもよい。一方、サーバ10の提供制御部1015は、ユーザが事前にジオフェンスG2に角度閾値内で進入し、ジオフェンスG2に関連付けられたコンテンツが提供され、ジオフェンスG2を通過した後に、ジオフェンスG3に角度閾値内で進入した場合、コンテンツDを提供してもよい。例えば、コンテンツCは、コンテンツDよりも、目標物に関するより充実したコンテンツとすることができる。このように、過去に通過したジオフェンスと当該ジオフェンスに関連付けられたコンテンツの再生の有無を履歴情報として記憶することで、ユーザに対して、より柔軟にコンテンツサービスを提供することができる。
実施の形態3
図26は、実施の形態3にかかる情報提供装置の構成例を説明する図である。図26では、実施の形態1と同一の構成要素は、図1と同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態にかかる情報提供装置100は、制御部101と、記憶部102とを備える。情報提供装置100は、CPU(central processing unit)等のプロセッサ、メモリ、インターフェース回路等を備えるコンピュータにより実現され得る。記憶部102は、目標物までの経路上に設定された領域を指定する領域指定情報と、領域に設定された進入角度閾値又は退出角度閾値である角度閾値と、目標物に関するコンテンツ情報と、を関連付けて記憶する。
目標物は、建物や施設、店舗に限らず、標識、看板、マネキン、マスコット人形、動物、花火等、種々の物体を含むことができる。記憶部102は、目標物の位置情報(例えば、緯度および経度)を記憶する。目標物までの経路とは、歩行者が目標物に到達するまでに通過する道筋であり、推定到着時間が最も短い道筋に限らず、歩行者と通過し得る様々な道筋を含むことができる。領域は、地図上に設けられた仮想的なフェンス(境界線)で囲まれたエリアである。領域指定情報は、地図データ上に領域を指定するための緯度、軽度、大きさ、半径などを指定する情報を含み得る。角度閾値は、領域に設定された進入角度閾値と退出角度閾値を含み得る。目標物に関するコンテンツ情報は、標識、看板、マネキン、マスコット人形、動物、花火等に関する情報、施設のイベント情報、クーポン情報、道案内(ディスプレイに表示する、又は音声サービス)、交通情報(渋滞や事故情報)、観光情報、映像や音響AR(Augmented Reality)などを含むことができる。
制御部101は、登録部1011,位置情報取得部1012、移動角度特定部1017、到達検知部1013、距離算出部1014、方向取得部1018、調整部1019、提供制御部1015、音像定位処理部1016を備える。登録部1011は、ユーザ端末20からのグループ登録要求を受け付けて、複数のユーザおよび複数のユーザ端末を関連付けるグループを、記憶部102のグループ情報データベース1024に登録する。各グループは、グループを一意に識別する識別情報が付与され、複数のユーザIDおよび複数のユーザ端末ID等をまとめて管理する。
位置情報取得部1012は、ユーザが所持するユーザ端末(単数又は複数)の位置情報を取得する。移動角度特定部1017は、ユーザ端末の位置情報に用いて、ユーザが領域へ進入する角度、又は領域から退出する角度を示す移動角度を特定する。調整部1019は、所定の条件を満たした場合に、角度閾値を調整する。到達検知部1013は、領域の位置情報と、ユーザ端末の位置情報と、に基づいて、ユーザが領域に到達したことを検知することができる。提供制御部1015は、到達が検知された場合、特定された移動角度と調整された角度閾値とを比較した比較結果(すなわち、進入条件)に基づいて、コンテンツ情報の提供を制御する。
距離算出部1014は、上記到達が検知された場合、かつ進入条件を満たす場合、各ユーザ端末の位置情報から、ユーザ端末間の距離を算出する。提供制御部1015は、前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供する。提供制御部1015は、上記到達が検知された際の各ユーザ端末の算出された距離に基づいて、他のユーザ端末へのコンテンツの提供を制御する。
実施の形態3にかかる制御部101は、ユーザ端末の方向を取得する方向取得部1018を更に備える。前述したように、ユーザ端末20は、方向検知部209aを有し、ユーザ端末20の方向を周期的に取得することができ、取得した方向をサーバ10の方向取得部1018に送信することができる。方向取得部1018が取得したユーザ端末の方向の推移、および位置情報取得部1012が取得したユーザ端末の位置情報から、制御部101は、ユーザの歩行特性を判断することができる。例えば、ユーザがほぼ直線的に歩行していると判断された場合は、調整部1019は、進入角度閾値又は退出角度閾値を狭くなるように調整してもよい。あるいは、ユーザがほぼ蛇行しながら歩行していると判断された場合は、調整部1019は、進入角度閾値又は退出角度閾値を広くなるように調整してもよい。本実施の形態にかかる提供制御部1015は、音像定位処理部1016を更に備える。音像定位処理部1016は、コンテンツ情報に音像定位処理を行う。
方向取得部1018は、ユーザが領域へ進入する時又は領域から退出する時のユーザ端末20の方向を取得することができる。前述したように、ユーザ端末20は、ユーザ端末の方向を検知する方向検知部209aを有し、ユーザ端末20の方向を周期的に取得することができ、取得した方向をサーバ10の方向取得部1018に送信することができる。
提供制御部1015は、取得したユーザ端末の方向および、特定された移動角度と調整された角度閾値とを比較した比較結果に基づいて、コンテンツ情報の提供を制御する。例えば、ユーザがジオフェンスに進入した時の進入角度が進入角度閾値内であっても、ユーザ端末20の方向が進行方向とは異なる方向を向いている場合には、音像定位処理部1016による音像定位処理をしない音声情報を出力してもよいし、あるいは提供制御部1015は、コンテンツ自体を提供しなくてもよい。特に、ユーザ端末として、ユーザが頭部に装着可能なヒアラブルデバイスを使用する場合、ユーザの顔の向きも取得することができる。ユーザの顔がうつむいているとき、進行方向とは異なる真横を向いているときは、提供制御部1015は、コンテンツを提供しなくてもよい。
提供制御部1015の音像定位処理部1016は、出力する音コンテンツに対して、目標物の位置およびユーザの姿勢情報(すなわち、ユーザ端末の方向)に応じて音声コンテンツに対し音像定位処理を行う。音響ARで行う音像定位処理とは、仮想音源の位置に音像定位した音声情報を右耳用音声情報、左耳用音声情報として生成することであり、これらの音声情報を聞くことによって、ユーザは仮想音源の位置から音を聞く仮想感を実現できる。音像定位は、仮想音源からの距離、仮想音源に対するユーザの方位を取得し、これらの情報に基づいて、音声コンテンツに対して音像定位処理を行うものである。仮想音源とユーザとの距離は、仮想音源の位置とユーザの位置の緯度経度情報に基づいて算出可能である。仮想音源に対するユーザの方位は、移動角度と仮想音源の位置情報に基づいて算出可能である。仮想音源位置は、ターゲット位置を示すターゲット位置情報と同じであってもよい。さらには、近傍に位置するオブジェからの発話やバーチャル彼女の発話を聴取する体感を実現する場合には、ユーザ近傍に設けられた物体や仮想物と対応する位置であってもよい。これによりユーザがジオフェンスに進入したときのユーザの頭部の向きに応じて、音像定位された音声情報を聞くことができるため、たとえジオフェンスへの進入角度が、進入角度閾値の範囲内でばらつきがあったとしても所定位置からの音声情報として聞くことが可能となる。音像定位処理部1016は、複数のユーザ端末の絶対位置を把握し、仮想音源の位置に音像定位した音声情報を右耳用音声情報、左耳用音声情報として生成することができる。
その他の実施の形態
図27は、ユーザがジオフェンスを通過し退出する際の問題を説明する図である。
ユーザがジオフェンスGに設定された進入角度閾値外から、ジオフェンスGに進入した場合、提供制御部1015は、コンテンツ情報を提供しない。ユーザは、ジオフェンスGを進行し、ジオフェンス内から外へ退出する際に、誤検出による不具合が発生していた。例えば、ジオフェンスの退出位置近傍(例えば、図27の位置P5)で、ユーザが信号等で立ち止まると、GPS誤差やユーザのふらつきなどにより、ユーザ端末の位置情報がジオフェンスに進入角度閾値内で進入したようにみなされ、不必要にコンテンツ情報がユーザに提供されてしまう。このような誤検出を解消するため、ユーザがジオフェンスに角度閾値外から進入し、再度、角度閾値内に入った場合でも、最初の進入から所定時間内であれば、提供制御部1015は、コンテンツを提供しない。ここでの所定時間は、ユーザの平均歩行速度とジオフェンスの大きさを考慮して、任意に設定することができる。こうすることで、提供制御部1015は、所定時間内において、図27に示すような場合を無視することができる。
図28は、ユーザがジオフェンスを通過する際の対処方法を説明する図である。
ユーザがジオフェンスを退出後、ジオフェンス外において、複数の箇所(例えば、P6、P7、P8)でユーザの位置が検出された場合に、提供制御部1015は、ユーザがジオフェンスを退出したと判断してもよい。その後、ユーザが向きを変えて歩き続けて、再度、ジオフェンスに進入角度閾値内で進入したとき(図28で位置P11)、提供制御部1015は、コンテンツを提供してもよい。以上のように、提供制御部1015は、ユーザが領域(ジオフェンス)から退出後、所定時間経過後に、ユーザが領域から退出したと判断してもよい。あるいは、提供制御部1015は、ユーザが領域(ジオフェンス)から退出後、ユーザが領域の境界上の退出位置から所定距離さらに進んだ後に、ユーザが領域から退出したと判断してもよい。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記した音声サービスを、音像定位技術を用いて、音像定位位置が目標物の位置に設定された音響AR用音声情報を出力することも可能である。一般に音響AR用音声情報は、目標物に対するユーザ位置に基づいて加工された音声情報を、ユーザが所持するヒアラブルデバイスに出力する。本実施形態にかかる情報提供システムでは、ジオフェンスの進入を検出するときは、ユーザ位置と目標物との位置関係はほとんど同じであるため、ユーザの位置情報に基づいた加工を行わずに予めジオフェンス位置に基づいて加工済の音響AR用音声情報をそのままユーザ端末に出力することが可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する登録部と、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する到達検知部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する距離算出部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する提供制御部と、を備える、情報提供装置。
(付記2)
前記到達検知部は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、最初のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該最初のユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記1に記載の情報提供装置。
(付記3)
前記到達検知部は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、予め設定された代表ユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該代表ユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記1に記載の情報提供装置。
(付記4)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値以内である場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供する、付記1に記載の情報提供装置。
(付記5)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記1に記載の情報提供装置。
(付記6)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されている場合、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記1に記載の情報提供装置。
(付記7)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されていない場合、前記コンテンツ情報を提供する位置に誘導する他のコンテンツを、前記他のユーザ端末に提供する、付記1に記載の情報提供装置。
(付記8)
前記到達検知部が、前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記提供制御部が前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を継続して提供している場合、
前記提供制御部は、前記第1のユーザ端末に継続して提供される前記コンテンツ情報を途中から、前記他のユーザ端末に提供する、付記7に記載の情報提供装置。
(付記9)
前記到達検知部が、前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記提供制御部が前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供していない場合、
前記提供制御部は、前記コンテンツ情報を最初から、前記他のユーザ端末に提供する、付記7に記載の情報提供装置。
(付記10)
コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する登録部と、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する到達検知部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する距離算出部と、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する提供制御部と、を備える、情報提供システム。
(付記11)
前記到達検知部は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、最初のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該最初のユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記10に記載の情報提供システム。
(付記12)
前記到達検知部は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、予め設定された代表ユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該代表ユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記10に記載の情報提供システム。
(付記13)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値以内である場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供する、付記10に記載の情報提供システム。
(付記14)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記10に記載の情報提供システム。
(付記15)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されている場合、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記10に記載の情報提供システム。
(付記16)
前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されていない場合、前記コンテンツ情報を提供する位置に誘導する他のコンテンツを、前記他のユーザ端末に提供する、付記10に記載の情報提供システム。
(付記17)
前記到達検知部が、前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記提供制御部が前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を継続して提供している場合、
前記提供制御部は、前記第1のユーザ端末に継続して提供される前記コンテンツ情報を途中から、前記他のユーザ端末に提供する、付記16に記載の情報提供システム。
(付記18)
前記到達検知部が、前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記提供制御部が前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供していない場合、
前記提供制御部は、前記コンテンツ情報を最初から、前記他のユーザ端末に提供する、付記16に記載の情報提供システム。
(付記19)
コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶し、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録し、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する、情報提供方法。
(付記20)
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、最初のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該最初のユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記19に記載の情報提供方法。
(付記21)
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、予め設定された代表ユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該代表ユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記19に記載の情報提供方法。
(付記22)
前記算出された距離が設定値以内である場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供する、付記19に記載の情報提供方法。
(付記23)
前記算出された距離が設定値を超える場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記19に記載の情報提供方法。
(付記24)
前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されている場合、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記19に記載の情報提供方法。
(付記25)
前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されていない場合、前記コンテンツ情報を提供する位置に誘導する他のコンテンツを、前記他のユーザ端末に提供する、付記19に記載の情報提供方法。
(付記26)
前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報が継続して提供されている場合、
前記第1のユーザ端末に継続して提供される前記コンテンツ情報を途中から、前記他のユーザ端末に提供する、付記25に記載の情報提供方法。
(付記27)
前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報が提供されていない場合、
前記コンテンツ情報を最初から、前記他のユーザ端末に提供する、付記25に記載の情報提供方法。
(付記28)
コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶し、
複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録し、
前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出し、
前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御することをコンピュータに実行させる、プログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記29)
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、最初のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該最初のユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知することをコンピュータに実行させるプログラムが記憶された、付記28に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記30)
前記グループとして登録された複数のユーザのうち、予め設定された代表ユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該代表ユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、付記28に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記31)
前記算出された距離が設定値以内である場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供する、付記28に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記32)
前記算出された距離が設定値を超える場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記28に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記33)
前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されている場合、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、付記28に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記34)
前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されていない場合、前記コンテンツ情報を提供する位置に誘導する他のコンテンツを、前記他のユーザ端末に提供する、付記28に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記35)
前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報が継続して提供されている場合、
前記第1のユーザ端末に継続して提供される前記コンテンツ情報を途中から、前記他のユーザ端末に提供する、付記34に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記36)
前記他のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを前記他のユーザ端末の位置情報により検知した場合、かつ、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報が提供されていない場合、
前記コンテンツ情報を最初から、前記他のユーザ端末に提供する、付記34に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
1 情報提供システム
5 カーソル
8 ユーザ
9 ユーザ
10 サーバ
20 ユーザ端末
30 ネットワーク
100 情報提供装置
101 制御部
102 記憶部
103 取得部
400 施設
1011 登録部
1012 位置情報取得部
1013 到達検知部
1014 距離算出部
1015 提供制御部
1016 音像定位処理部
1017 移動角度特定部
1018 方向取得部
1019 調整部
1021 地図情報データベース
1022 登録位置情報データベース
1023 ユーザ情報データベース
1024 グループ情報データベース
1025 ジオフェンスデータベース
1026 コンテンツデータベース
1027 履歴情報データベース

Claims (10)

  1. コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する登録部と、
    前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する到達検知部と、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する距離算出部と、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する提供制御部と、を備える、情報提供装置。
  2. 前記到達検知部は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、最初のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該最初のユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記到達検知部は、前記グループとして登録された複数のユーザのうち、予め設定された代表ユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該代表ユーザが所持する前記第1のユーザ端末の位置情報により検知する、請求項1に記載の情報提供装置。
  4. 前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値以内である場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供する、請求項1に記載の情報提供装置。
  5. 前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合は、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、請求項1に記載の情報提供装置。
  6. 前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されている場合、前記他のユーザ端末に、前記コンテンツ情報を提供しない、請求項1に記載の情報提供装置。
  7. 前記提供制御部は、前記算出された距離が設定値を超える場合、かつ前記他のユーザ端末に他のコンテンツが提供されていない場合、前記コンテンツ情報を提供する位置に誘導する他のコンテンツを、前記他のユーザ端末に提供する、請求項1に記載の情報提供装置。
  8. コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録する登録部と、
    前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知する到達検知部と、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出する距離算出部と、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する提供制御部と、を備える、情報提供システム。
  9. コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶し、
    複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録し、
    前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、
    前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知し、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出し、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御する、情報提供方法。
  10. コンテンツ情報と、当該コンテンツ情報を提供する位置を示す提供位置情報とを関連付けて記憶し、
    複数のユーザがそれぞれ所持する複数のユーザ端末の識別情報をグループとして登録し、
    前記グループとして登録された複数のユーザ端末の位置情報を取得し、
    前記グループとして登録された複数のユーザのうち、1人のユーザが前記コンテンツ情報を提供する位置に到達したことを、当該1人のユーザが所持する第1のユーザ端末の位置情報により検知し、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末と他のユーザ端末との距離を算出し、
    前記到達が検知された場合、前記第1のユーザ端末に前記コンテンツ情報を提供するとともに、前記算出された距離に基づいて、前記グループの他のユーザが所持する他のユーザ端末への、前記コンテンツ情報の提供を制御することをコンピュータに実行させる、プログラ
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