JP7427925B2 - ゲート電位制御装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示の技術は、ゲート電位制御装置に関する。
特許文献1に開示のゲート電位制御装置は、メインスイッチング素子のゲートの電位を制御することで、メインスイッチング素子をスイッチングさせる。ゲート電位制御装置は、メインスイッチング素子のゲートとゲートオフ電位の間に接続されたオフ用スイッチング素子を有している。メインスイッチング素子をオフするオフ動作では、ゲート電位制御装置は、オフ用スイッチング素子をオンすることでメインスイッチング素子のゲートにゲートオフ電位を印加し、メインスイッチング素子をオフする。
オフ動作において、メインスイッチング素子の主電流は減少する。また、オフ動作において、メインスイッチング素子の主電極間の主電圧は、オン電圧からサージ電圧のピーク値まで上昇し、その後、ピーク値よりも低くオン電圧よりも高いオフ電圧に低下する。特許文献1のゲート電位制御装置は、オフ動作において、主電流が減少を開始するタイミングから主電圧がサージ電圧のピーク値に達するタイミングまでの期間の一部で、一時的にオフ用スイッチング素子をオフする。このようにオフ用スイッチング素子を一時的にオフすることで、メインスイッチング素子のゲートがフローティングとなり、サージ電圧を低減することができる。
特開2018-157617号公報
特許文献1の技術では、オフ動作において主電流が減少を開始したタイミングの直後にオフ用スイッチング素子をオフする必要があるので、主電流の減少開始を検出してからオフ用スイッチング素子をオフする制御を実行しても、オフ用スイッチング素子を適切なタイミングでオフすることができない。したがって、オフ動作において最初にオフ用スイッチング素子をオンしたタイミングから基準時間の経過後に、オフ用スイッチング素子をオフする。これによって、主電流が減少を開始したタイミングの直後にオフ用スイッチング素子をオフすることができる。しかしながら、メインスイッチング素子の特性のばらつきやメインスイッチング素子の動作状態によって、主電流が減少を開始するタイミングや、主電圧にサージ電圧が生じるタイミングが変化する。したがって、前記基準時間を一定とすると、オフ用スイッチング素子を適切なタイミングでオフすることができない場合がある。前回のオフ動作においてサージ電圧が生じるタイミング等を測定し、その測定結果に応じて基準時間を変更することも考え得る。しかしながら、この場合、前回のオフ動作でノイズ等によって適切なタイミングを測定できなかった場合に、その後のオフ動作を適切に実施することが困難となる。本明細書では、オフ動作の一部の期間でオフ用スイッチング素子をオフする制御において、オフ用スイッチング素子をオフするタイミングを適切に制御することが可能なゲート電位制御装置を提案する。
本明細書が開示するゲート電位制御装置は、メインスイッチング素子のゲート電位を制御する。このゲート電位制御装置は、オン用スイッチング素子と、オフ用スイッチング素子と、制御回路を有する。前記オン用スイッチング素子の一方の主端子がゲートオン電位に接続されており、前記オン用スイッチング素子の他方の主端子が前記メインスイッチング素子のゲートに接続されている。前記オフ用スイッチング素子の一方の主端子が前記ゲートに接続されており、前記オフ用スイッチング素子の他方の主端子が前記ゲートオン電位よりも低いゲートオフ電位に接続されている。前記制御回路は、前記オフ用スイッチング素子を制御する。前記制御回路が、前記メインスイッチング素子をオフするオフ動作において、第1タイミングにおいて前記オフ用スイッチング素子をオンし、前記第1タイミングから第1基準時間が経過した第2タイミングにおいて前記オフ用スイッチング素子をオフし、前記第2タイミングから第2基準時間が経過した第3タイミングにおいて前記オフ用スイッチング素子をオンする。前記オフ動作において、前記メインスイッチング素子の主電極間の主電圧が、オン電圧からサージ電圧のピーク値まで上昇し、その後、前記ピーク値よりも低く前記オン電圧よりも高いオフ電圧に低下するように変化する。前記オフ動作において、前記メインスイッチング素子に流れる主電流が減少する。前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間が、前記主電流が減少を開始する第4タイミングから前記主電圧が前記ピーク値に達する第5タイミングまでの期間の一部である。前記制御回路が、各オフ動作において、前記4タイミングと前記第2タイミングの間の時間差を検出する。前記制御回路が、以前に行った複数回の前記オフ動作において検出された複数の前記時間差に基づいて、前記第1基準時間を調整する。
このゲート電位制御装置は、各オフ動作において、第4タイミング(主電流が低下を開始するタイミング)と第2タイミング(オフ用スイッチング素子がオフするタイミング)の間の時間差を検出する。そして、以前に行った複数回のオフ動作において検出された複数の前記時間差に基づいて、第1基準時間(すなわち、オフ動作の最初にオフ用スイッチング素子をオンするタイミングからオフ用スイッチング素子をオフするまでの時間)を調整する。これによって、第1基準時間を適切な値に調整することができ、サージ電圧を好適に抑制することができる。また、以前に行った複数回のオフ動作で検出された複数の前記時間差に基づいて第1基準時間を調整するので、特定のオフ動作においてノイズ等によって前記時間差を適切に検出できなかったとしても、その後のオフ動作を適切に行うことができる。
実施例1のゲート電位制御装置の回路図。 オフ動作における各値の変化を示すグラフ。 実施例2のゲート電位制御装置の回路図。
図1に示す実施例1のゲート電位制御装置10は、メインスイッチング素子70のゲートGの電位を制御する。実施例1では、メインスイッチング素子70は、nチャネル型のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)である。但し、メインスイッチング素子70が、IGBT(insulated gate bipolar transistor)等の他のスイッチング素子であってもよい。メインスイッチング素子70のドレインDは、高電位配線72に接続されている。メインスイッチング素子70のソースSは、低電位配線74に接続されている。なお、図1において、グランドは、いずれも、低電位配線74を意味する。メインスイッチング素子70は、センスソースSSを有している。センスソースSSは、センス抵抗76を介してグランドに接続されている。メインスイッチング素子70がオンすると、ドレインDからソースSに主電流Idsが流れる。また、メインスイッチング素子70がオンすると、センスソースSSにセンス電流Issが流れる。センス電流Issは、主電流Idsに比例するとともに主電流Idsよりも小さい。センス電流Issは、センス抵抗76を通って流れる。したがって、センス抵抗76の両端の間に、センス電流Issに比例する電圧(すなわち、主電流Idsに比例する電圧)が生じる。
ゲート電位制御装置10は、ゲートオン抵抗62を介してメインスイッチング素子70のゲートGに接続されているとともに、ゲートオフ抵抗64を介してメインスイッチング素子70のゲートGに接続されている。ゲート電位制御装置10は、PMOS12、NMOS14、NMOS16、AND回路18、遅延回路20、積算回路22、時間差算出回路24、ADC(アナログデジタルコンバータ)26、ADC28、タイミング検出回路30、タイミング検出回路32、及び、信号配線34を有している。
信号配線34には、外部からメインスイッチング素子70のスイッチングを指令する駆動指令信号Vsが入力される。
PMOS12は、pチャネル型のMOSFETである。PMOS12のゲートは、信号配線34に接続されている。PMOS12のソースは、ゲートオン電位VH(例えば、20V)が印加された配線40に接続されている。ゲートオン電位VHは、メインスイッチング素子70のゲート閾値よりも高い電位である。PMOS12のドレインは、ゲートオン抵抗62を介してメインスイッチング素子70のゲートGに接続されている。PMOS12は、信号配線34に印加される駆動指令信号Vsに応じてスイッチングする。PMOS12がオンすると、配線40からPMOS12とゲートオン抵抗62を介してゲートGに電流が流れ、ゲートGが充電される。
NMOS14は、nチャネル型のMOSFETである。NMOS14のゲートは、AND回路18の出力端子に接続されている。NMOS14のゲート電位Vg14は、AND回路18によって制御される。NMOS14のドレインは、ゲートオフ抵抗64を介してメインスイッチング素子70のゲートGに接続されている。NMOS14のソースは、グランドに接続されている。NMOS14がオンすると、ゲートGからゲートオフ抵抗64とNMOS14を介してグランドへ電流が流れ、ゲートGが放電される。
NMOS16は、nチャネル型のMOSFETである。NMOS16のゲートは、NMOS14のゲート(すなわち、AND回路18の出力端子)に接続されている。したがって、NMOS16のゲート電位は、NMOS14のゲート電位Vg14と等しい。NMOS16のドレインは、抵抗42を介して配線44に接続されている。配線44には、電位V1(例えば、5V)が印加されている。NMOS16のソースは、グランドに接続されている。NMOS16がオンすると、配線44から抵抗42とNMOS16を介してグランドへ電流が流れる。
ADC26は、NMOS16のドレインとNMOS16のソースに接続されている。ADC26の出力端子は、タイミング検出回路30に接続されている。ADC26は、NMOS16のドレイン―ソース間の電圧を検出し、検出した電圧をデジタル値として出力する。
タイミング検出回路30には、ADC26の出力信号(すなわち、NMOS16のドレイン―ソース間の電圧のデジタル値)が入力される。上述したように、NMOS16のゲート電位は、NMOS14のゲート電位Vg14と等しい。このため、NMOS16のドレイン―ソース間電圧は、NMOS14のゲート電位Vg14と相関を有する。ADC26は、メインスイッチング素子70をオフするオフ動作中に、NMOS16のドレイン―ソース間電圧に基づいて、NMOS14のゲート電位Vg14が特定の変化をするタイミングを検出する。
ADC28は、センス抵抗76の両端に接続されている。ADC28の出力端子は、タイミング検出回路32に接続されている。ADC28は、センス抵抗76の両端間の電圧を検出し、検出した電圧をデジタル値として出力する。
タイミング検出回路32には、ADC28の出力信号(すなわち、センス抵抗76の両端間の電圧のデジタル値)が入力される。上述したように、センス抵抗76の両端間の電圧は、メインスイッチング素子70に流れる主電流Idsに比例する。タイミング検出回路32は、メインスイッチング素子70をオフするオフ動作中に、センス抵抗76の両端間の電圧に基づいて、主電流Idsが減少を開始するタイミングを検出する。
時間差算出回路24には、タイミング検出回路30、32のそれぞれが検出したタイミングが入力される。時間差算出回路24は、タイミング検出回路30が検出したタイミングとタイミング検出回路32が検出したタイミングとの差(時間差)を算出する。
積算回路22には、時間差算出回路24が定期的に算出する時間差が入力される。積算回路22は、時間差算出回路24から入力される時間差を積算し、時間差の平均値を算出する。
遅延回路20には、積算回路22が算出する時間差の平均値が入力される。また、遅延回路20には、信号配線34から駆動指令信号Vsが入力される。また、遅延回路20は、第1基準時間P1と第2基準時間P2を記憶している。遅延回路20は、駆動指令信号Vs、平均値、第1基準時間P1、及び、第2基準時間P2に基づいて、信号Vfを出力する。
AND回路18には、遅延回路20の出力信号Vfが入力される。また、AND回路18には、信号配線34から駆動指令信号Vsが入力される。AND回路18は、遅延回路20の出力信号Vfと駆動指令信号VsがともにHigh(高電位)の場合にHighとなり、それ以外の場合にLow(低電位)となる信号を出力する。
次に、ゲート電位制御装置10がメインスイッチング素子70をオフするオフ動作について説明する。図2は、オフ動作中における各値の変化を示している。図2において、記号Vg70はメインスイッチング素子70のゲート電位を示しており、記号Vdsはメインスイッチング素子70のドレイン―ソース間電圧を示している。
図2のタイミングt1よりも前の期間Taでは、駆動指令信号VsがLowに維持されている。このため、PMOS12のゲート電位がLowであり、PMOS12がオンしている。また、期間Taでは、AND回路18に入力される駆動指令信号VsがLowに維持されているので、AND回路18の出力信号(すなわち、NMOS14のゲート電位Vg14)もLowに維持される。したがって、NMOS14はオフしている。したがって、期間Taでは、メインスイッチング素子70のゲートGにゲートオン電位VHが印加されている。したがって、メインスイッチング素子70はオンしている。このため、期間Taにおいて、主電流Idsは高く、電圧Vdsは低い。なお、期間Taでは、遅延回路20が出力する信号VfがHighに維持されている。
タイミングt1において、駆動指令信号VsがLowからHighに変化する。すなわち、タイミングt1において、メインスイッチング素子70をオフする指令がゲート電位制御装置10に入力される。駆動指令信号VsがLowからHighに変化すると、遅延回路20が時間の計測を開始する。遅延回路20は、駆動指令信号VsがLowからHighに変化したタイミングt1からの経過時間を計測する。上述したように、遅延回路20は、第1基準時間P1を記憶している。遅延回路20は、タイミングt1から第1基準時間P1が経過するまで、信号VfをHighに維持する。
また、タイミングt1において駆動指令信号VsがLowからHighに変化すると、PMOS12のゲート電位がHighとなる。このため、タイミングt1においてPMOS12がオフする。また、タイミングt1において信号VfはHighに維持されているので、タイミングt1において駆動指令信号VsがLowからHighに変化すると、AND回路18の出力信号(すなわち、ゲート電位Vg14)がLowからHighに変化する。したがって、タイミングt1において、NMOS14がオンする。その結果、メインスイッチング素子70のゲートGから、ゲートオフ抵抗64とNMOS14を介してグランドへゲート電流が流れる。これによって、ゲートGが放電される。このため、タイミングt1以降に、ゲート電位Vg70が低下する。
ゲート電位Vg70は、ミラー電位Vmrまで低下した後に、一旦、ミラー電位Vmrで安定する。そして、その後、ゲート電位Vg70は、ミラー電位Vmrから0Vまで低下する。
ゲート電位Vg70がミラー電位Vmr近くまで低下したタイミングt4において、メインスイッチング素子70に流れる主電流Idsが減少を開始する。また、タイミングt4において、メインスイッチング素子70に印加されている電圧Vdsが上昇し始める。主電流Idsは、略ゼロまで低下する。また、電圧Vdsが上昇する過程において、回路の寄生インダクタンス等の影響によってサージ電圧が発生する。このため、電圧Vdsは、タイミングt5において、一旦ピーク電圧Vdspまで上昇する。電圧Vdsは、その後、電圧Vdshまで低下して安定する。電圧Vdshは、ピーク電圧Vdspよりも低く、オン電圧(メインスイッチング素子70がオンしているときの電圧Vds(略0V))よりも高い電圧である。
上述したように、遅延回路20は、タイミングt1からの経過時間を計測する。遅延回路20は、タイミングt1から第1基準時間P1が経過したタイミングt2において、出力信号VfをHighからLowに変化させる。なお、タイミングt2がタイミングt4よりも後でタイミングt5よりも前となるように、第1基準時間P1が設定されている。出力信号VfがHighからLowに変化すると、AND回路18の出力信号(すなわち、NMOS14のゲート電位Vg14)がHighからLowに変化する。したがって、タイミングt2において、NMOS14がオフする。このため、タイミングt2以降の期間Tbでは、NMOS14とPMOS12がともにオフしており、メインスイッチング素子70のゲートGがフローティングとなる。ゲートGがフローティングになると、ゲートGとドレインDの間に存在する寄生容量を介した容量結合によって、ゲート電位Vg70がわずかに上昇する。このため、期間Tbにおいては、メインスイッチング素子70のインピーダンスが低くなる。このため、期間Tbにおいて、電圧Vdsの上昇速度が緩やかになる。
上述したように、遅延回路20は、第2基準時間P2を記憶している。遅延回路20は、タイミングt2から第2基準時間P2が経過したタイミングt3において、出力信号VfをLowからHighに変化させる。なお、タイミングt3がタイミングt5(電圧Vdsがピーク電圧Vdspとなるタイミング)よりも前となるように、第2基準時間P2が設定されている。出力信号VfがLowからHighに変化すると、AND回路18の出力信号(すなわち、NMOS14のゲート電位Vg14)がLowからHighに変化する。したがって、タイミングt3において、NMOS14がオンする。このため、タイミングt3以降において、ゲートGの放電が再開され、ゲート電位Vg70が0Vまで低下する。このため、タイミングt3以降に、主電流Idsが略ゼロまで減少する。また、電圧Vdsは、タイミングt3よりも後のタイミングt5においてピーク電圧Vdspを形成し、その後に電圧Vdshまで変化して安定する。期間Tbの間に電圧Vdsの上昇速度が低減されるので、ピーク電圧Vdspの大きさが抑制される。このように、タイミングt2とタイミングt3の間の期間(すなわち、タイミングt4とタイミングt5の間の期間の一部)でメインスイッチング素子70のゲートGをフローティングに制御することで、サージ電圧を抑制することができる。これによって、各デバイスへのストレスを軽減できるとともに、サージ電圧による誤動作を抑制することができる。
次に、第1基準時間P1を調整する動作について説明する。ゲート電位制御装置10は、メインスイッチング素子70を繰り返しオン―オフする。各オフ動作において、ゲート電位制御装置10は、タイミングt4とタイミングt2の時間差Δtを算出する。時間差Δtを算出する処理は、以下の通りである。まず、タイミング検出回路32が、センス抵抗76の両端間に生じる電圧に基づいて、主電流Idsが減少を開始するタイミングt4を検出する。次に、タイミング検出回路30が、NMOS16のドレイン―ソース間の電圧に基づいて、オフ動作中にNMOS14のゲート電位Vg14がHighからLowに変化するタイミングt2を検出する。次に、時間差算出回路24が、タイミングt4とタイミングt2の時間差Δtを算出する。
各オフ動作において、時間差Δtが時間差算出回路24から積算回路22に入力される。積算回路22は、各オフ動作において入力される時間差Δtを積算し、時間差Δtの平均値Δtaveを算出する。積算回路22は、オフ動作を実行する毎に、平均値Δtaveを算出する。平均値Δtaveは、ゲート電位制御装置10の起動後のすべてのオフ動作における時間差Δtの平均値であってもよいし、過去n回(例えば、数十回)のオフ動作における時間差Δtの平均値であってもよい。算出された平均値Δtaveは、遅延回路20に入力される。遅延回路20は、平均値Δtaveが入力されると、次回のオフ動作において時間差Δtが平均値Δtaveと等しくなるように、第1基準時間P1を調整する。例えば、前回のオフ動作における時間差Δtが平均値Δtaveよりも短い場合には、第1基準時間P1をより長い値に修正する。したがって、次回のオフ動作では、時間差Δtが平均値Δtaveにより近い値となるようにNMOS14を制御することができる。
以上に説明したように、実施例1のゲート電位制御装置10は、過去複数回のオフ動作における時間差Δtの平均値Δtaveに基づいて、次回のオフ動作における第1基準時間P1を調整する。これによって、各オフ動作において時間差Δtが安定し、より適切にサージ電圧を抑制することが可能となる。また、いずれかのオフ動作においてノイズ等によって異常な時間差Δtが算出されたとしても、過去複数回のオフ動作における時間差Δtの平均値Δtaveに基づいて第1基準時間P1を調整するので、第1基準時間P1が異常な値に設定されることを防止することができる。
また、このゲート電位制御装置10は、主電流Idsが減少を開始するタイミングt4、及び、ゲートGがフローティングするタイミングt2のそれぞれを検出し、これらの時間差Δtに基づいて第1基準時間P1を調整するので、時間差Δtを従来よりも正確に制御することができる。したがって、より適切にサージ電圧を抑制することができる。
図3は、実施例2のゲート電位制御装置10xを示している。実施例2のゲート電位制御装置10xは、実施例1のゲート電位制御装置10にオフセット電圧生成回路80を付加したものである。オフセット電圧生成回路80は、オフ動作の開始タイミングt1における主電流Idsを検出する。そして、検出された主電流Idsに応じた大きさのオフセット電圧を生成する。オフセット電圧生成回路80は、主電流Idsが大きいほど、大きいオフセット電圧を生成する。オフセット電圧は、積算回路22に入力される。積算回路22は、平均値Δtaveに、オフセット電圧に応じた長さの付加時間を加算または減算した目標時間差Δtcを算出する。したがって、検出された主電流Idsが大きいほど、目標時間差Δtcが長くなる。算出された目標時間差Δtcは、遅延回路20に入力される。遅延回路20は、時間差Δtが目標時間差Δtcと等しくなるように、第1基準時間P1を調整する。調整された第1基準時間P1は、次回のオフ動作において使用される。したがって、次回のオフ動作では、時間差Δtが目標時間差Δtcとほぼ一致するようにNMOS14が制御される。
ゲートGをフローティングとするタイミングt2の最適値が、オフ動作の開始時の主電流Idsの大きさによって変化する場合がある。例えば、オフ動作の開始時の主電流Idsが大きいほど、タイミングt2を遅くすることで、サージ電圧を効果的に抑制できる場合がある。実施例2のゲート電位制御装置10xでは、オフ動作の開始時の主電流Idsが大きいほど、第1基準時間P1が長くなる(すなわち、タイミングt2が遅くなる)。このため、このような場合により好適にサージ電圧を抑制することができる。
なお、上述した実施例1、2では、第2基準時間P2が固定値であったが、第2基準時間P2がオフ動作毎に変更されてもよい。
また、上述した実施例1、2では、NMOS16のドレイン―ソース間電圧に基づいてゲート電圧VgがHighからLowに変化するタイミングt2を検出したが、ゲート電圧Vgを直接検出してタイミングt2を検出してもよい。この場合、NMOS16は不要である。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
10 :ゲート電位制御装置
12 :PMOS
14 :NMOS
16 :NMOS
18 :AND回路
20 :遅延回路
22 :積算回路
24 :時間差算出回路
30 :タイミング検出回路
32 :タイミング検出回路
34 :信号配線
62 :ゲートオン抵抗
64 :ゲートオフ抵抗
70 :メインスイッチング素子
72 :高電位配線
74 :低電位配線
76 :センス抵抗

Claims (1)

  1. メインスイッチング素子のゲート電位を制御するゲート電位制御装置であって、
    一方の主端子がゲートオン電位に接続されており、他方の主端子が前記メインスイッチング素子のゲートに接続されているオン用スイッチング素子と、
    一方の主端子が前記ゲートに接続されており、他方の主端子が前記ゲートオン電位よりも低いゲートオフ電位に接続されているオフ用スイッチング素子と、
    前記オフ用スイッチング素子を制御する制御回路、
    を有しており、
    前記制御回路が、前記メインスイッチング素子をオフするオフ動作において、第1タイミングにおいて前記オフ用スイッチング素子をオンし、前記第1タイミングから第1基準時間が経過した第2タイミングにおいて前記オフ用スイッチング素子をオフし、前記第2タイミングから第2基準時間が経過した第3タイミングにおいて前記オフ用スイッチング素子をオンし、
    前記オフ動作において、前記メインスイッチング素子の主電極間の主電圧が、オン電圧からサージ電圧のピーク値まで上昇し、その後、前記ピーク値よりも低く前記オン電圧よりも高いオフ電圧に低下するように変化し、
    前記オフ動作において、前記メインスイッチング素子に流れる主電流が減少し、
    前記第2タイミングから前記第3タイミングまでの期間が、前記主電流が減少を開始する第4タイミングから前記主電圧が前記ピーク値に達する第5タイミングまでの期間の一部であり、
    前記制御回路が、各オフ動作において、前記第4タイミングと前記第2タイミングの間の時間差を検出し、
    前記制御回路が、以前に行った複数回の前記オフ動作において検出された複数の前記時間差に基づいて、前記第1基準時間を調整する、
    ゲート電位制御装置。
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