JP7421014B1 - 加工シミュレーション装置及び加工シミュレーション方法 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、特許文献1には、数値制御方法が、加工プログラムに指令された指令経路および指令送り速度により工作機械の速度制御を行った場合の加工具の軌跡を指令位置から加工位置までの伝達特性に基づいて予測し、予測された軌跡上における加工具の位置の時間的変化を表す特徴量とその許容値に基づいて許容送り速度を求めることが記載されている。特徴量は、予測された軌跡上における加工具の加速度、または加速度の法線成分等を用いる。
具体的には、特許文献2には、加工シミュレーション装置が、グラフィックデータ上の加工シミュレーションを加工に先立って実行し、加工シミュレーション手段で加工情報に基づいて断続切削による強制振動の周波数及び/又は負荷変動の周波数をシミュレートし、そこから得られる周波数に基づいて、数値制御指令作成手段で数値制御指令を作成することが記載されている。加工シミュレーション装置によって、主軸回転速度を実加工に適合した条件で実加工や加工プログラム作成に反映できるため、断続切除による強制振動の周波数及び/又は負荷変動の周波数もしくはそれらの整数倍の高調波周波数と、機械、工具、治具、あるいは工作物等の持つ固有振動周波数が近い値になることが無くなり、共振によるびびりの発生を防ぐことができることも記載されている。
具体的には、特許文献3には、非真円形工作物を加工する場合における加工方法において、非真円形工作物のプロフィルデータを工作物主軸と工具送り軸の各データに分け、それぞれのデータをフーリエ変換し、各周波数における利得と位相を算出する第1ステップと、輪郭形状加工主軸装置の伝達関数と、工具送り軸装置の伝達関数から、各周波数における利得と位相を算出する第2ステップと、工作物主軸および工具送り軸には、第1ステップから求められた各周波数における利得と位相に、第2ステップから求められた各周波数の利得と位相を加算する第3ステップと、第3ステップにより求められた非真円形工作物の工作物主軸および工具送り軸の各周波数データの逆フーリエ変換を行う第4ステップと、第4ステップより得られた非真円形工作物の工作物主軸および工具送り軸用加工データである補正データを作成する第5ステップと、補正データに基づいて非真円形工作物の加工を行うことが記載されている。
具体的には、特許文献4には、加工シミュレーション装置が、加工プログラムに基づいて工具を用いて加工対象物の加工を行う工作機械の加工シミュレーションを行う加工シミュレーション装置であって、位置指令と工作機械の伝達特性とに基づいて、加工プログラムに基づいて動作するときの工作機械の動きのシミュレーションを行うことにより、工具の位置を推定する機械シミュレーション部と、工具の情報と、推定された工具の位置とに基づいて、加工対象物の加工シミュレーションを行う加工シミュレーション部とを備えることが記載されている。
よって、工作機械の試運転を伴うデータ収集と伝達特性を計算するための専門知識とを必要とすることなく、工作機械の伝達関数を得ることが望まれる。
前記伝達特性生成部は、記憶部から、前記工作機械のモータ情報と前記工作機械のモータ制御系の制御パラメータとを含む制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記モータ情報に基づいてモータ特性を計算するモータ特性計算部と、
前記制御パラメータに基づいて前記モータ制御系の制御特性を計算する制御特性計算部と、
前記モータ特性と前記制御特性とに基づいて、所定の要件を満たす前記伝達特性を計算する伝達特性計算部とを含み、
前記所定の要件が、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、前記工作機械の固有振動数、及び前記工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つを含む、加工シミュレーション装置である。
工作機械のモータ情報に基づいてモータ特性を計算する処理と、
前記工作機械のモータ制御系の制御パラメータに基づいて前記モータ制御系の制御特性を計算する処理と、
前記モータ特性と前記制御特性とに基づいて、所定の要件を満たす伝達特性を計算する処理と、
前記伝達特性を用いて前記工作機械の挙動を模擬する処理と、
を実行し、
前記所定の要件が、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、前記工作機械の固有振動数、前記工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つを含む、加工シミュレーション方法である。
図1は本発明の一実施形態の工作機械の加工シミュレーションシステムの構成例を示す構成図である。
以下、伝達特性生成部210の各構成について説明する。
制御情報取得部211は、工作機械の制御装置100の記憶部101から、モータ情報と制御パラメータとを含む制御情報を取得する。モータ情報は、例えば、モータによるモータ慣性(モータイナーシャともいう)、イナーシャ比及びばね定数のうちの少なくとも1つである。イナーシャ比は、負荷慣性/モータ慣性を示す。負荷慣性は負荷イナーシャともいう。モータ慣性は、減速機及びボールねじのイナーシャを含む場合もある。制御パラメータは、例えば、制御装置100のモータ制御系に含まれる位置制御部の位置制御比例ゲインKP、並びに速度ループゲインKV、速度制御部の速度制御積分ゲインK1及び速度制御部の速度制御比例ゲインK2のうちの少なくとも1つである。
記憶部101は、モータ慣性を仕様書又はモータ特性データベースの一部として記憶していてもよい。その場合、制御情報取得部211は、記憶部101からモータの型式等のモータの特定が可能な情報を取得し、仕様書又はモータ特性データベースを参照することでモータ慣性を取得する。
モータ特性計算部212は、モータ情報に基づいてモータ特性を計算する。
工作機械の駆動部となるモータと被駆動部との機械モデルを、図2に示す剛体系モデルで表すと、モータ情報が、モータ慣性JM、イナーシャ比Rであるとすると、モータ特性M1は数式1(以下の数1)の伝達関数で示される。sはラプラス変換の変数である。
制御特性計算部213は、制御パラメータに基づいてモータ制御系の制御特性を計算する。
制御装置100に含まれる、モータ制御系と、駆動部及び被駆動部とが、位置制御ループを構成する場合、位置制御ループは図4のブロック図で示される。図4に示すように、位置制御ループは、位置制御部111、速度制御部112、駆動部と被駆動部からなる機械モデル部113及び積分器114で表すことができる。位置制御ループは、図4に示すように、内部に速度制御ループを持つ2重ループで構成されることが多い。図4において、y’は位置指令、yは位置実績、rは速度指令、uは操作量、wは速度実績を示す。操作量uは、例えばトルク指令であるが、サーボモータではトルク定数KTを介して、トルク=KT×電流となる関係が成立するので、操作量uを電流としてもよい。
位置制御ループが図5に示すブロック図の構成である場合、位置制御ループは位置制御部111と積分器114とから構成され、モータ制御系は位置制御部111が該当する。モータ制御系となる位置制御部111の制御特性CPは、CP=KPで示され、制御パラメータは位置制御比例ゲインKPとなる。
伝達特性計算部214は、所定の要件を満たすように、モータ特性計算部212で計算されたモータ特性と、制御特性計算部213で計算された制御特性との少なくとも1つを変更して、工作機械の伝達特性を計算する。所定の要件は、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、工作機械の固有振動数、及び工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つである。所定の要件については後述する。所定の要件の値は、ユーザが与えても、伝達特性計算部214が、制御装置100の記憶部101、制御装置100外に設けた記憶部又は加工シミュレーション装置内に設けた記憶部から得るようにしてもよい。
閉ループの伝達関数GCは、開ループの伝達関数GOを用いて、GC=GO/(1+GO)で示される。
位置制御ループの閉ループ伝達関数GPC(s)は、図5に示す、位置制御ループの開ループ伝達関数GPO(s)がGPO(s)=KP/sなので、数式5(以下の数5)で示される。
(所定の要件が位置制御の応答周波数の場合)
そこで、閉ループ伝達関数の周波数応答ゲインが、0dBから-3dB(振幅比1/√2)あたりと交わる、又は極大となる周波数を制御の応答周波数という。
また、開ループ伝達関数の周波数応答ゲインが、0dBと交わる周波数を制御の応答周波数という。
制御特性Cが速度P制御で、モータ特性Mが二慣性系モデルのときの速度制御ループの開ループの伝達関数は、数式11(以下の数11)で示される。
周波数応答ゲインが0dBと交わる箇所が応答周波数であり、周波数応答ゲインの極小値をとる箇所が固有振動数であり、周波数応答ゲインの極大値をとる箇所が共振周波数である。
図8は、速度PI制御の周波数応答ゲインの一例を示す特性図である。
制御特性Cとして速度P制御の場合を考え、モータ特性Mとして剛体系モデルを用いると、周波数応答ゲインは、数式14において、K1=0、K2=1として、数式16(以下の数16)のように示される。
前述したように、工作機械の駆動部であるモータと被駆動部を、図3に示す二慣性系モデルで表すと、モータ情報が、モータ慣性JM、固有振動数ωO、共振周波数ωPであるとすると、モータ特性M2は数式2で示される。数式2における、固有振動数ωO、共振周波数ωPは、モータ慣性JM、イナーシャ比R、モータ慣性と負荷慣性間のばね要素のばね定数KSを用いて、数式3で示される。これらの固有振動数ωO、共振周波数ωPが、工作機械の固有振動数、共振周波数となる。
加工シミュレーション装置200に含まれる伝達特性生成部210はパーソナルコンピュータのアプリケーションソフトとして、図10に示すユーザインタフェースを有する。
図10に示すように、表示画面には、制御情報取得部211が取得した制御情報から読み取られた値、例えば、位置制御比例ゲインKP、速度ループゲインKV、速度制御積分ゲインK1、速度制御比例ゲインK2等の制御パラメータ、及びモータ慣性JM、イナーシャ比R、ばね定数KS等のモータ情報が表示される。具体的には、図10に示すように、位置制御比例ゲインKPは30、速度ループゲインKVは1、速度制御積分ゲインK1は1089、速度制御比例ゲインK2は10.164、モータ慣性JMは0.022[kgm2]、イナーシャ比Rは1.2、ばね定数KSは6878[Nm]が表示画面に表示される。これらの制御パラメータ及びモータ情報は、ユーザが入力する所定の要件に基づいて変更される。
画面左側には工作機械の複数の軸からモデルを生成したい対象の軸を選択する領域が表示される。
また、図10では回転モータを想定してモータ慣性の単位をイナーシャ[kgm2]としているが、リニアモータを用いる場合は慣性の単位を質量[kg]としてもよい。ばね定数もねじりばねを想定して単位[Nm]としているが、伸縮ばねを用いる場合は単位[N/m]としてもよい。
(1)所定の要件となる「位置制御の応答周波数」を満足するよう位置制御比例ゲインKPを変更する例
ユーザが、位置制御の応答周波数として10Hzを指定したとすると、周波数10Hzは角周波数で示すと、10×2π(rad/s)=62.832(rad/s)となる。数式10を用いて説明したように、位置制御比例ゲインKPが位置制御の応答周波数に等しいため、位置制御比例ゲインKPは、KP=10×2π=62.832となるように設定される。
所定の要件となる「位置制御の応答周波数」を満足するように、制御特性CPとなる位置制御比例ゲインKPが図10に示す30から62.832に変更される。
数式15の左辺をfc[Hz]に変更して、数式18(以下の数18)とする。
本例では所定の要件となる速度制御の応答周波数50Hzを速度ループゲインKVのみ変更することで満足させる例を以下に説明する。数式18を速度ループゲインKVについて解き、数式19(以下の数19)で速度ループゲインKVを求める。
このようにして、所定の要件となる「速度制御の応答周波数」を満足するように、制御特性CVの速度ループゲインKVが1から2.191に変更されて制御特性CVが変更される。
数式17の左辺をfc[Hz]に変更して、数式20(以下の数20)とする。
数式3に示した固有振動数ωOを、ばね定数KSについて解いて、数式23(以下の数23)を得る。
数式3に示した共振周波数ωPを、ばね定数KSについて解いて、数式25(以下の数25)を得る。
しかし、仮にシミュレーション実行部がダンパ又は非線形性を考慮していたとしても、伝達特性計算部で変更する制御特性又はモータ特性を求める計算においてはダンパ又は非線形性は無視してもよい。なぜならば、ダンパ及び非線形は、制御ゲインやイナーシャ比、ばね定数に比べて応答周波数、固有振動数、共振周波数といった周波数特性に対する感度が低いからである。
次に、加工シミュレーション方法について説明する。以下の説明では、加工シミュレーション方法が加工シミュレーション装置200を用いて実行される例について説明するが、加工シミュレーション装置200以外の装置において実行されてもよい。
加工シミュレーション装置に含まれる構成部をソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現する実現するために、加工シミュレーション装置は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備える。プロセッサは実行部として機能する。加工シミュレーション装置は、並列に動作する複数のプロセッサを備えていてもよい。また、加工シミュレーション装置は、アプリケーションソフトウェア又はOS(Operating System)等の各種のプログラムを格納したHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、及びプロセッサが図1、図6を用いて説明した、加工シミュレーション装置の機能及び動作を実行するために必要なプログラム及びプログラム上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)といった主記憶装置も備える。加工シミュレーション装置は、主記憶装置を複数備えていてもよい。
また、これらの実施形態及び変形例は、組み合わせて実施することもできる。例えば、上述した実施形態において、各動作の順序や各処理の順序は、一例として示したものであり、これらに限定されるものではない。
(付記1)
工作機械の伝達特性を生成する伝達特性生成部(210)と、前記伝達特性を用いて前記工作機械の挙動を模擬するシミュレーション実行部(220)と、を備え、
前記伝達特性生成部は、記憶部から、前記工作機械のモータ情報と前記工作機械のモータ制御系の制御パラメータとを含む制御情報を取得する制御情報取得部(211)と、
前記モータ情報に基づいてモータ特性を計算するモータ特性計算部(212)と、
前記制御パラメータに基づいて前記モータ制御系の制御特性を計算する制御特性計算部(213)と、
前記モータ特性と前記制御特性とに基づいて、所定の要件を満たす前記伝達特性を計算する伝達特性計算部(214)とを含み、
前記所定の要件が、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、前記工作機械の固有振動数、前記工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つを含む、加工シミュレーション装置(200)。
前記モータ情報は、モータによるモータ慣性、イナーシャ比及びばね定数のうちの少なくとも1つを含み、
前記制御パラメータは、位置制御比例ゲイン、速度ループゲイン、速度制御積分ゲイン及び速度制御比例ゲインのうちの少なくとも1つを含む、付記1に記載の加工シミュレーション装置。
前記モータ特性計算部(212)は、前記モータ慣性及び前記イナーシャ比を含む剛体系モデル、又は前記モータ慣性、前記イナーシャ比及び前記ばね定数を含む二慣性系モデルを用いて前記モータ特性を計算する、付記2に記載の加工シミュレーション装置。
前記制御特性計算部(213)は、前記位置制御比例ゲインを用いて前記制御特性を計算する、付記2に記載の加工シミュレーション装置。
前記制御特性計算部(213)は、前記速度ループゲイン、又は前記速度ループゲインと前記速度制御積分ゲインと前記速度制御比例ゲイン、を用いて前記制御特性を計算する、付記2に記載の加工シミュレーション装置。
前記モータ特性は、モータ慣性、イナーシャ比及びばね定数のうちの少なくとも1つを含み、
前記制御特性は、位置制御比例ゲイン、速度ループゲイン、速度制御積分ゲイン及び速度制御比例ゲインのうちの少なくとも1つを含み、
前記伝達特性計算部(214)は、前記伝達特性が前記所定の要件を満たすように、前記モータ慣性、前記イナーシャ比、前記ばね定数、前記位置制御比例ゲイン、前記速度ループゲイン、前記速度制御積分ゲイン及び前記速度制御比例ゲインのうちの少なくとも1つを変更する、付記1に記載の加工シミュレーション装置。
前記伝達特性計算部(214)は、前記伝達特性が前記所定の要件を満たすように、モータ慣性に負荷慣性を加算する、又はモータ慣性と負荷慣性とをばね要素で結合する、付記1に記載の加工シミュレーション装置。
コンピュータが、
工作機械のモータ情報に基づいてモータ特性を計算する処理と、
前記工作機械のモータ制御系の制御パラメータに基づいて前記モータ制御系の制御特性を計算する処理と、
前記モータ特性と前記制御特性とに基づいて、所定の要件を満たす伝達特性を計算する処理と、
前記伝達特性を用いて前記工作機械の挙動を模擬する処理と、
を実行し、
前記所定の要件が、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、前記工作機械の固有振動数、前記工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つを含む、加工シミュレーション方法。
100 工作機械の制御装置
101 記憶部
200 加工シミュレーション装置
210 伝達特性生成部
211 制御情報取得部
212 モータ特性計算部
213 制御特性計算部
214 伝達特性計算部
220 シミュレーション実行部
Claims (8)
- 工作機械の伝達特性を示す伝達関数を生成する伝達特性生成部と、前記伝達関数を用いて前記工作機械の挙動を模擬するシミュレーション実行部と、を備え、
前記伝達特性生成部は、記憶部から、前記工作機械のモータ情報と前記工作機械のモータ制御系の制御パラメータとを含む制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記モータ情報に基づいてモータ特性を計算するモータ特性計算部と、
前記制御パラメータに基づいて前記モータ制御系の制御特性を計算する制御特性計算部と、
前記モータ特性と前記制御特性との少なくとも1つに基づいて、所定の要件を満たす前記伝達関数を計算する伝達特性計算部とを含み、
前記伝達特性計算部により計算される前記伝達関数は、前記モータ特性と前記制御特性との少なくとも1つを含み、
前記所定の要件が、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、前記工作機械の固有振動数、及び前記工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つを含み、ユーザによって与えられる、加工シミュレーション装置。 - 前記モータ情報は、モータによるモータ慣性、イナーシャ比及びばね定数のうちの少なくとも1つを含み、
前記制御パラメータは、位置制御比例ゲイン、速度ループゲイン、速度制御積分ゲイン及び速度制御比例ゲインのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の加工シミュレーション装置。 - 前記モータ特性計算部は、前記モータ慣性及び前記イナーシャ比を含む剛体系モデル、又は前記モータ慣性、前記イナーシャ比及び前記ばね定数を含む二慣性系モデルを用いて前記モータ特性を計算する、請求項2に記載の加工シミュレーション装置。
- 前記制御特性計算部は、前記位置制御比例ゲインを用いて前記制御特性を計算する、請求項2に記載の加工シミュレーション装置。
- 前記制御特性計算部は、前記速度ループゲイン、又は前記速度ループゲインと前記速度制御積分ゲインと前記速度制御比例ゲイン、を用いて前記制御特性を計算する、請求項2に記載の加工シミュレーション装置。
- 前記モータ特性は、モータ慣性、イナーシャ比及びばね定数のうちの少なくとも1つを含み、
前記制御特性は、位置制御比例ゲイン、速度ループゲイン、速度制御積分ゲイン及び速度制御比例ゲインのうちの少なくとも1つを含み、
前記伝達特性計算部は、前記伝達関数が前記所定の要件を満たすように、前記モータ慣性、前記イナーシャ比、前記ばね定数、前記位置制御比例ゲイン、前記速度ループゲイン、前記速度制御積分ゲイン及び前記速度制御比例ゲインのうちの少なくとも1つを変更する、請求項1に記載の加工シミュレーション装置。 - 前記伝達特性計算部は、前記伝達関数が前記所定の要件を満たすように、モータ慣性に負荷慣性を加算する、又はモータ慣性と負荷慣性とをばね要素で結合する、請求項1に記載の加工シミュレーション装置。
- コンピュータが、
工作機械のモータ情報に基づいてモータ特性を計算する処理と、
前記工作機械のモータ制御系の制御パラメータに基づいて前記モータ制御系の制御特性を計算する処理と、
前記モータ特性と前記制御特性との少なくとも1つに基づいて、所定の要件を満たす前記工作機械の伝達特性を示す伝達関数を計算する処理と、
前記伝達関数を用いて前記工作機械の挙動を模擬する処理と、
を実行し、
前記伝達関数は、前記モータ特性と前記制御特性との少なくとも1つを含み、
前記所定の要件が、位置制御の応答周波数、速度制御の応答周波数、前記工作機械の固有振動数、及び前記工作機械における駆動部と被駆動部との共振周波数のうちの少なくとも1つを含み、ユーザによって与えられる、加工シミュレーション方法。
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