JP7420446B1 - 決済装置、決済方法、及び決済プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる、決済装置、決済方法、及び決済プログラムを提供する。【解決手段】本開示にかかる決済装置1は、非接触ICカード、接触ICカード、及び磁気カードの内、使用するカードの種別を特定する種別特定部2と、それぞれのカードの種別に対応するリーダライタ3と、接触ICカード又は非接触ICカードの処理を行う際に、リーダライタ3が読み取ったカードの内容によって、割引対象のカードに該当するか否かを判定し、割引対象に該当する場合は金額変更を行って、決済処理の最初に戻り、金額をカードに入力する処理から再度行う、決済処理部4と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、決済装置、決済方法、及び決済プログラムに関する。
現在、日本には、3種類の規格のクレジットカードが流通している。クレジットカードの規格の一つに、クレジット決済を市場展開し始めた当初より使用されている磁気ストライプカードが用いられる。また、磁気ストライプカードの偽造防止や不正利用防止の観点から、2000年代初頭より導入されはじめた、国際的な規格であるEMV(Europay,MasterCard,VISA protocol)規格に準拠した接触IC(Integrated Circuit)カードが用いられる。さらに、ここ数年で導入され始めたカード所有者の操作性とカードの耐久性を向上させた、EMV規格に準拠の非接触ICカードが用いられる。
3種類の規格のクレジットカードは、それぞれの規格の市場導入時期や決済装置の実装機能の制限から、決済装置は1種類の規格のみしか対応できない状態で導入されてきた。例えば、POS(Point Of Sale)システムは磁気カードリーダを具備しているため、磁気カードの処理はPOSシステムにおいて行ってきた。しかし、非接触ICカードも取り扱いたいPOSユーザーである店舗は、POSに非接触リーダライタが具備されていないため、別端末にて非接触ICカードの処理を行うという状況もみられる。
ところが今後、海外からの渡航者に対するクレジット決済処理による対応の増加を考慮すると、海外においては3種類それぞれの規格のカードが流通しているため、全ての規格に対応することが望ましい。さらに、店舗における対応を考慮すると、クレジット決済処理の操作性の向上も望まれる。特許文献1には、1つの挿入口から挿入されたカードの種別に応じた決済処理が可能なカード処理装置に関する技術が開示されている。
特開2020-135431号公報
特許文献1において開示された技術によれば、決済処理を行う際に、読み取ったカードの種別を判別することが可能である。しかしながら、店頭割引が行われる場合に、決済処理に用いるカードの種類によって、カードの入力処理と金額変更処理の順序が異なる場合がある。特許文献1において開示された技術によれば、決済装置の操作を行う店員が、カード所有者である顧客に、どの種別のカードを用いて決済するのか確認しなければならない等、操作性がよいとは言えない。
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる、決済装置、決済方法、及び決済プログラムを提供することを目的とする。
本開示における決済装置は、使用するカード種別を特定する種別特定部と、それぞれのカード種別に対応するリーダライタと、接触ICカード又は非接触ICカードの処理を行う際に、読み取ったカードの内容によって、割引対象のカードに該当するか否かを判定し、割引対象に該当する場合は、金額変更を行って決済処理の最初に戻り、金額をカードに入力する処理から再度行う決済処理部とを備える。
本開示における決済方法は、接触ICカード又は非接触ICカードの処理を行う際に、読み取ったカードの内容によって、割引対象のカードに該当するか否かを判定し、割引対象に該当する場合は、金額変更を行って決済処理の最初に戻り、金額をカードに入力する処理から再度行う。
本開示における決済プログラムは前記決済方法をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる、決済装置、決済方法、及び決済プログラムを提供することができる。
本開示における実施形態1の決済装置1の構成図である。 本開示における実施形態1の決済装置1が行う売上処理のフロー図である。 本開示における実施形態2の決済装置10の構成図である。 本開示における実施形態2の決済装置10が行う売上処理のフロー図である。 本開示における実施形態3の決済装置10が行う売上処理のフロー図である。 関連する決済装置が行う売上処理のフロー図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<実施形態1>
本実施形態における決済装置1の構成について図1を用いて説明する。
決済装置1は、種別特定部2、リーダライタ3、及び決済処理部4を備える。
種別特定部2は、非接触ICカード、接触ICカード、及び磁気カードの内、使用するカードの種別を特定する。それぞれのカードは、カードの種別に対応したリーダライタ3によって読み取られる。決済処理部4は、非接触ICカード又は接触ICカードの処理を行う際に、リーダライタ3が読み取ったカードの内容によって、割引対象カードに該当するか否かを判定し、割引対象に該当する場合は金額変更を行って、決済処理の最初に戻り、金額をカードに入力する処理から再度行う。
<本実施形態における決済装置が行う売上処理の説明>
ここで、図2を用いて本実施形態における決済装置1が行う売上処理フローについて説明する。
商品情報の入力が完了し、支払う金額が仮確定すると、カード待ち状態となる(ステップ01)。
非接触ICカードが、非接触ICカードリーダライタに翳されると(ステップ10)、非接触ICカードの処理へ遷移する(ステップ11)。金額のカードへの入力(ステップ12)、カード情報の読み込みを行い(ステップ13)、店頭割引対象かつ金額変更前であれば(ステップ14のYES)、金額変更を行い(ステップ15)、確定した金額を再度カードに入力する(ステップ12)。店頭割引対象かつ金額変更前でなければ(ステップ14のNO)、支払処理に遷移する(ステップ16)。
接触ICカードが接触カードリーダライタに挿されると(ステップ20)、接触ICカードの処理へ遷移する(ステップ21)。金額のカードへの入力(ステップ22)、カード情報の読み込みを行い(ステップ23)、店頭割引対象かつ金額変更前であれば(ステップ24のYES)、金額変更を行い(ステップ25)、確定した金額を再度カードに入力する(ステップ22)。店頭割引対象かつ金額変更前でなければ(ステップ24のNO)、支払処理に遷移する(ステップ26)。
磁気カードが磁気カードリーダによって擦られると(ステップ30)、磁気カードの処理へ遷移する(ステップ31)。カード情報の読み込みを行い(ステップ32)、店頭割引対象のカードであれば(ステップ33のYES)、金額変更を行い(ステップ34)、支払処理に遷移する(ステップ35)。店頭割引対象でなければ(ステップ33のNO)、そのまま支払処理に遷移する(ステップ35)。
本実施形態における決済装置1によれば、決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる。
<実施形態2>
本実施形態における決済装置10の構成について図3を用いて説明する。
決済装置10は、決済方法選択部11、カード情報読取部12、金額算出部13、認証部14及び決済処理部15を備える。なお、決済装置10は、これらの機能に限らず、図示しない制御手段や記憶手段等様々な機能を備えることができる。
決済方法選択部11は、決済を行う際、最初にどの決済方法を用いて決済するかを、ボタンにて選択する。決済方法には、現金決済、クレジット決済、プリペイド決済、ポイント決済、その他の決済等の決済方法があるが、本実施形態ではクレジット決済(クレジットカード決済)が選択されたものとする。また、クレジットカード決済には、非接触ICカード決済、接触ICカード決済、磁気カード決済がある。決済方法としてクレジットカードボタンが選択されるとカード待ち状態となる。また、決済方法選択部11は、支払方法を選択することもできる。支払方法には、一括払い、分割払い、ボーナス払い等の支払方法がある。
カード情報読取部12は、それぞれのカードの種類に対応するリーダライタによって構成される。カード情報読取部12は、非接触ICカードリーダライタ部、接触ICカードリーダライタ部、及び磁気カードリーダ部を備える。非接触ICカードリーダライタ部は、非接触ICカードの読み取りを行う。接触ICカードリーダライタ部は、接触ICカードの読み取りを行う。磁気カードリーダ部は、磁気カードの磁気ストライプ部から磁気データの読み取りを行う。また、カード情報読取部12は、接触型ICカードを挿入するための挿入口を備えていてもよい。このとき、カード情報読取部12は、挿入口にカードが挿入されると、カードリーダを用いてカードのIC部から情報を読み取ることができる。
カード情報読取部12は、非接触ICカード、接触ICカード、及び磁気カードの内、使用するカードの種別を特定する。カード情報読取部12は、カード情報が読み取られるとそれぞれのカード決済方法に応じた処理へ遷移する。カード情報読取部12は、カード情報の読み込みを行うと、読み取ったカードデータからカード番号を取得する。カード情報読取部12は、顧客によって暗証番号等の認証情報を入力するための操作部を備えていてもよい。
金額算出部13は、店頭割引対象のカードであれば予め算出した金額の変更を行い、算出した金額をカードに入力する。店頭割引対象のカードの場合、金額変更を行い、再度EMV規格に基づいた決済処理を始めから行う。金額算出部13は、接触ICカード又は非接触ICカードの処理を行う際に、リーダライタが読み取ったカードの内容によって、割引対象のカードに該当するか否かを判定し、該当する場合は金額変更を行う。金額変更を行うと、決済処理の最初に戻り、金額をカードに入力する処理が行われる。割引対象のカードに該当するか否かは、処理を行うカードに格納された識別情報に基づいて判断される。なお、金額算出部13には、処理を行うカードが割引対象のカードに該当するか否かを判定する前に、金額変更する前の金額が入力される。仮の金額を入力しなければ、カードデータの読み取りやカード番号の取得を行えないからである。
認証部14は、カード利用者の本人認証を行う。認証方法は、PIN(Personal Identification Number)コードを暗証番号として入力する方法を用いるが、これに限らず様々な方法を用いてもよい。接触ICカード処理における本人認証は、オフラインPIN認証とオンラインPIN認証の2種類用いることができる。オフラインPIN認証は、入力したPINコード(暗証番号)をPINコード入力時にカードに備えるプログラムによって認証する。オンラインPIN認証は、入力したPINコード(暗証番号)をオンラインオーソリ時にカード会社によって認証される。
認証部14は、入力された暗証番号と、カード情報読取部12が読み取った、接触型ICカードに格納されたデータとを比較することによって認証を行う。認証部14は、読み取った商品の金額、ICクレジットカード内のデータ、及び支払い回数等の情報を、対応するカード会社のコンピュータ等の外部装置に送信して、決済が可能であるかどうかの照会を行う。以下、当該照会をオンラインオーソリと称する。認証部14は、ICカードに格納された取引情報に基づいて、オンラインオーソリを実行することによって、決済の成立及び不成立を確認する。認証部14は、確認結果等をカードに入力する。
決済処理部15は、カードに応じた決済処理を行う。接触ICカード処理における決済処理は、オンラインオーソリを実施しなかったときの決済の成立及び不成立の決定を含む。決済の成立及び不成立の決定は、取引情報に基づいて、カードが備えるプログラムによって決定される。
決済処理は、商品またはサービスの代価を支払う場合、現金ではなく、電子データをやり取りすることによって支払いを行うことを示す。例えば、クレジットカードのカード番号(識別番号)やそれに付随する各種情報を外部装置とやり取することによって行われる決済が決済処理に含まれる。決済処理部15は、決済金額のカードへの入力や、カード処理完了音を鳴らす。決済処理部15は、カード情報読取部12において特定された種別が非接触ICカードであって、リーダライタに非接触ICカードが翳された後に支払い区分を選択する処理を行い、支払い区分に応じた処理が完了した時点でカード処理完了処理音を出力する。また、決済処理部15は、売上データ及び集計データの作成や、レシートの印刷等の決済に係る処理を行う。決済処理部15は、内部に被記録媒体としてのロール紙を収納し、レシート等の帳票の印刷を行うプリンタを備えていてもよい。
<本実施形態における決済装置が行う売上処理の説明>
ここで、図4を用いて本実施形態における決済装置10が行う売上処理フローについて説明する。
初期状態は、商品情報の入力が完了し、支払う金額が仮確定している状態である(ステップ010)。決済方法には、現金決済、クレジット決済、プリペイド決済、ポイント決済、その他決済等の決済方法があるが、ここではクレジット決済(クレジットカード決済)が選択されたものとする。なお、クレジットカード決済には、非接触ICカード決済、接触ICカード決済、磁気カード決済とあるが、クレジットカード決済用としては統合されたクレジットカード決済ボタンが1つあるのみである(ステップ011)。クレジットカード決済ボタンが選択されるとカード待ち状態となる(ステップ012)。
非接触ICカードが非接触ICカードリーダライタに翳されると(ステップ100)、非接触ICカードの処理へ遷移する(ステップ101)。非接触ICカードが、決済装置が具備する非接触ICカードリーダライタに翳されると、EMV規格に基づいた決済処理を開始する。金額のカードへの入力(ステップ102)、カードデータの読み込みを行い(ステップ103)、読み取ったカードデータからカード番号を取得する(ステップ104)。店頭割引対象カードかつ金額変更前であれば(ステップ105のYES)、金額変更を行い(ステップ106)、確定した金額を再度カードに入力する(ステップ102)。すなわち、店頭割引対象カードの場合は、金額変更を行い、再度EMV規格に基づいた決済処理を始めから行うこととなる。
店頭割引対象カードかつ金額変更前という条件を満たさなければ(ステップ105のNO)、カード会社との契約内容により選択可能な支払方法が表示され(ステップ107)、支払方法(一括払い、分割払い、ボーナス払い等)の選択を行う(ステップ108)。一括払いの場合は(ステップ109のYES)、カード処理完了音を鳴らし(ステップ114)、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ115)。
一括払い以外の場合は(ステップ109のNO)、再度カード待ち状態となり(ステップ110)、非接触ICカードが翳されると(ステップ111)、取引情報に基づいてオンラインオーソリを実行する(ステップ112)。また、決済の成立/不成立を確認し、その確認結果等をカードへ入力し(ステップ113)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ114)。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ115)。すなわち、非接触ICカードの処理において、カードデータの読み込み後にカード処理完了音を鳴らすことを行わず、カード番号取得後に店頭割引の判定と支払方法の選択を行い、選択された支払方法に応じた処理が完了した時点で、カード処理完了音を鳴らし、決済処理を行う。
接触ICカードが接触カードリーダライタに挿されると(ステップ200)、接触ICカードの処理へ遷移する(ステップ201)。接触ICカードが、決済装置が具備する接触ICカードリーダライタに挿入されると、EMV規格に基づいた決済処理を開始する。金額のカードへの入力(ステップ202)、カードデータの読み込みを行い(ステップ203)、読み取ったカードデータからカード番号を取得する(ステップ204)。店頭割引対象カードかつ金額変更前であれば(ステップ205のYES)、金額変更を行い(ステップ206)、確定した金額を再度カードに入力する(ステップ202)。すなわち、店頭割引対象カードの場合は、金額変更を行い、再度EMV規格に基づいた決済処理を始めから行うこととなる。
店頭割引対象カードかつ金額変更前という条件を満たさなければ(ステップ205のNO)、カード会社との契約内容により選択可能な支払方法が表示され(ステップ207)、支払方法(一括払い、分割払い、ボーナス払い等)の選択を行う(ステップ208)。本人認証方法はカードに依存しており、PINによる本人認証の場合はここでPIN入力する(ステップ209)。
オンライン決済を行うか、オフライン決済を行うかを判定し(ステップ210)、オフライン決済を行う場合は(ステップ211のNO)、カード処理完了音を鳴らし(ステップ214)、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ215)。オンライン決済を行う場合は(ステップ211のYES)、取引情報に基づいてオンラインオーソリを実行する(ステップ212)。また、決済の成立/不成立を確認し、その確認結果等をカードへ入力し(ステップ213)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ214)。オフライン決済の場合は(ステップ211のNO)、オンラインオーソリを行わず、カード処理完了音を鳴らす(ステップ214)。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ215)。
磁気カードが磁気カードリーダによって擦られると(ステップ300)、磁気カードの処理へ遷移する(ステップ301)。磁気カードが、決済装置が具備する磁気カードリーダにて擦られると、磁気データを読み込み(ステップ302)、読み取った磁気データからカード番号を取得する(ステップ303)。店頭割引対象カードであれば(ステップ304のYES)、金額変更を行い(ステップ305)、カード会社との契約内容により選択可能な支払方法が表示され(ステップ306)、支払方法(一括払い、分割払い、ボーナス払い等)の選択を行う(ステップ307)。
店頭割引対象カードでなければ(ステップ304のNO)、そのままカード会社との契約内容により選択可能な支払方法が表示され(ステップ306)、支払方法(一括払い、分割払い、ボーナス払い等)の選択を行う(ステップ307)。その後、これらの取引情報に基づいてオンラインオーソリを実行し(ステップ308)、決済の成立/不成立を確認する。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ309)。
本実施形態における決済装置10によれば、非接触ICカード、接触ICカード、磁気カード等のクレジットカード決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる。
<実施形態3>
本実施形態における決済装置10の構成は、実施形態2の構成図である図3と同様である。
カード情報読取部12の非接触ICリーダライタ部は、クレジットカード(非接触ICカード)に加え、電子マネー(非接触ICカード)の読み取りを行う。その他の構成要素は、実施形態2における決済装置10の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
<本実施形態における決済装置が行う売上処理の説明>
ここで、図5を用いて本実施形態における決済装置10が行う売上処理フローについて説明する。
本実施形態における決済装置10は、実施形態2の決済装置10における決済方法である、クレジット(非接触ICカード)、クレジット(接触ICカード)、クレジット(磁気カード)に加え、電子マネー(非接触ICカード)が追加される形態である。選択に用いるボタンは、これら4つが統合された1つのボタン(カード決済ボタン)を用いる。クレジットカード(非接触IC)、クレジットカード(接触IC)、クレジットカード(磁気)にかかる処理は、実施形態2における決済装置10と同様であるため、詳細な説明は省略する。
初期状態は、支払う金額が仮確定している状態である(ステップ010)。決済装置10において、カード決済ボタンが選択されると(ステップ011)、カード待ち状態となる(ステップ012)。
電子マネーが、非接触ICカードリーダライタに翳されると(ステップ400)、電子マネーカードの処理へ遷移する(ステップ401)。店頭割引対象カードであれば(ステップ402のYES)、金額変更を行った(ステップ403)後、カードデータの読み込みを行い(ステップ404)、金額をカードに入力し(ステップ405)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ406)。店頭割引対象のカードでなければ(ステップ402のNO)、金額変更を行わず、カードデータの読み込みを行い(ステップ404)、金額をカードに入力し(ステップ405)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ406)。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ407)。
本実施形態における決済装置10によれば、電子マネーを含む、決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる。
<関連する決済装置>
関連する決済装置の構成は、決済方法として、どのカードを使用するかを選択するボタン(クレジット(非接触IC)ボタン、クレジット(接触IC)ボタン、クレジット(磁気)ボタン、及び電子マネー(非接触IC)ボタン)を備えている点が、実施形態3の決済装置10と異なる。その他の構成は、実施形態3の決済装置10の構成(図3)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
<関連する決済装置が行う売上処理の説明>
ここで、図6を用いて関連する決済装置が行う売上処理フローについて説明する。
初期状態は、商品情報の入力が完了し、支払う金額が仮確定している状態である(ステップ010)。関連する決済装置において、決済処理を行う際、最初にどのカードを使用するか、ボタン(クレジット(非接触IC)ボタン、クレジット(接触IC)ボタン、クレジット(磁気)ボタン、及び電子マネー(非接触IC)ボタン)にて選択する(ステップ011)。
クレジット(非接触IC)ボタンを選択した場合は(ステップ150)、まず店員が店頭割引対象カードであるか判断し(ステップ151)、店頭割引対象カードであれば(ステップ151のYES)、金額変更を行う(ステップ152)。店頭割引対象カードでなければ(ステップ151のNO)、金額変更を行なわない。次に、店員が客(カード所有者)に、希望の支払方法を確認し(ステップ153)、支払方法を選択する(ステップ154)。その後、カード待ち状態となり(ステップ155)、決済装置が具備する非接触ICカードリーダライタに非接触ICカードが翳されると(ステップ156)、EMV規格に基づいた決済処理を開始する。金額のカードへの入力(ステップ157)、カードデータの読み込みを行い(ステップ158)、カード処理完了音を鳴らし(ステップ159)、客にカードを決済装置から外して良いことを知らせる。読み取ったカードデータからカード番号を取得する(ステップ160)。
一括払いの場合は(ステップ161のYES)、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ167)。一括払い以外の場合は(ステップ161のNO)、再度カード待ち状態となり(ステップ162)、非接触ICカードが翳されると(ステップ163)、取引情報に基づいてオンラインオーソリを実行する(ステップ164)。また、決済の成立/不成立を確認し、その確認結果等をカードへ入力し(ステップ165)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ166)。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ167)。
クレジット(接触IC)ボタンを選択した場合は(ステップ250)、まず店員が店頭割引対象カードであるか判断し(ステップ251)、店頭割引対象カードであれば(ステップ251のYES)、金額変更を行う(ステップ252)。店頭割引対象カードでなければ(ステップ251のNO)、金額変更を行なわない。その後、カード待ち状態となり(ステップ253)、決済装置が具備する接触ICカードリーダライタに接触ICカードが挿されると(ステップ254)、EMV規格に基づいた決済処理を開始する。金額のカードへの入力(ステップ255)、カードデータの読み込みを行い(ステップ256)、読み取ったカードデータからカード番号を取得する(ステップ257)。カード会社との契約内容により選択可能な支払方法が表示され(ステップ258)、支払方法を選択する(ステップ259)。
本人認証方法はカードに依存しており、PINによる本人認証の場合は、ここでPIN入力する(ステップ260)。オンライン決済を行うか、オフライン決済を行うかを判定し(ステップ261)、オンライン決済を行う場合は(ステップ262のYES)、取引情報に基づいてオンラインオーソリを実行する(ステップ263)。また、決済の成立/不成立を確認し、その確認結果等をカードへ入力し(ステップ264)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ265)。オフライン決済の場合は(ステップ262のNO)、オンラインオーソリを行わず、カード処理完了音を鳴らす(ステップ265)。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ266)。
クレジット(磁気)ボタンを選択した場合は(ステップ350)、カード待ち状態となり(ステップ351)、決済装置が具備する磁気カードリーダにて磁気カードが擦られると(ステップ352)、磁気データを読み込み(ステップ353)、読み取った磁気データからカード番号を取得する(ステップ354)。店頭割引対象カードであれば(ステップ355のYES)、金額変更を行う(ステップ356)。店頭割引対象カードでなければ(ステップ355のNO)、金額変更を行なわない。カード会社との契約内容により選択可能な支払方法が表示され(ステップ357)、支払方法を選択する(ステップ358)。その後、これらの取引情報に基づいてオンラインオーソリを実行し(ステップ359)、決済の成立/不成立を確認する。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ360)。
電子マネー(非接触IC)ボタンを選択した場合は(ステップ450)、まず店員が店頭割引対象カードであるか判断し(ステップ451)、店頭割引対象カードであれば(ステップ451のYES)、金額変更を行う(ステップ452)。店頭割引対象カードでなければ(ステップ451のNO)、金額変更を行なわない。その後、カード待ち状態となり(ステップ453)、決済装置が具備するカードリーダライタに電子マネーが翳されると(ステップ454)、電子マネーを用いた決済に関する所定のガイドラインに基づいた決済処理を開始する。カードデータの読み込みを行い(ステップ455)、金額をカードへ入力し(ステップ456)、カード処理完了音を鳴らす(ステップ457)。そして、決済処理にて売上データ/集計データの作成、レシートの印刷等を行う(ステップ458)。
<本実施形態の決裁装置と関連する決済装置との相違点>
本実施形態の決済装置と関連する決済装置の処理の違いは、本実施形態の決済装置が、接触ICカードの処理において、店頭割引対象カードの場合は、金額変更を行い、EMV規格に基づいた決済処理を始めから再度行うことになる点である。また、非接触ICカードの処理においては、カードデータの読み込み後にカード処理完了音を鳴らすことを行わず、カード番号取得後に店頭割引と支払選択を行い、支払選択された内容に応じた処理が完了した時点でカード処理完了音を鳴らす点である。これらの点において関連する決済装置の処理と異なる。
そのため、本実施形態の決済装置によれば、カード所有者である顧客がカード入力を行う前に、決済装置の操作者である店員が、顧客にどの決済手段を使用するのか確認を取る必要がなくなり、操作性が良くなる。また、非接触ICカードを用いる場合であって、一括払いの方法が選択された場合においては、カードを2回翳す必要がなくなり、1回翳すのみの操作となる。本実施形態の決済装置によれば、3種類の規格のクレジットカード(非接触IC、接触IC、磁気)及び電子マネー(非接触IC)による決済処理の操作性を統一することによって、決済方法の選択または指示入力を不要とする。
より詳細には、本実施形態の決済装置によれば、以下のとおり、我が国に特有の決済慣行に起因する2つの課題を解決することができる。
1つ目の課題は、支払方法の選択である。
支払方法は、一括払い、分割払い、ボーナス払い、ボーナス併用払い及びリボルビング払い等が用いられる。3種類の規格のクレジットカードの間において、カード入力と支払選択の順序に違いがある。磁気カード及び接触ICカードは、カード入力後に支払選択を行う。非接触ICカードは、一括払いの場合、オフライン決済、すなわちカードと決済装置にて決済成立及び不成立を決定する決済となる。一括払い以外の場合、オンライン決済、すなわちオンラインオーソリを実行し、カード会社に決済成立及び不成立を確認する決済となる。オンライン決済となった場合は、オーソリ情報をカードに入力する必要があるため、再度カードをかざす処理となる。そのため、カード入力前に支払選択を行う仕様となっている。
この点、本実施形態の決済装置によれば、支払方法の選択において、非接触カードの一括払いと一括払い以外で処理に違いがあるためカードを翳す前に支払方法の選択を行うという点が解決される。本実施形態の決済装置は、カードを翳した後に支払選択を行い、選択内容に応じた処理が完了した時点でカード処理完了音を鳴らすことによって、カード処理が完了する前にカードを外してしまうことを防止し、一括払いと一括払い以外の処理を共通化する。一括払い以外が選択された場合であっても、オンライン決済処理が完了した後にカード処理完了音が鳴ることになるため、1回かざして決済が済むことになる。これにより、非接触カードの場合も、カード入力後の支払選択を実行することができる。
2つ目は、カードに応じた店頭割引が行われる点である。
3種類の規格のクレジットカードの間において、カード入力と金額変更の順番に違いがある。磁気カードは、カード入力後に金額変更を行う。カード入力することによって、カードからカード番号を読み出し、割引対象のカードであるか判定できるからである。ところが、接触ICカード及び非接触ICカードの場合は、EMV規格に基づいた決済処理にて、カード番号を読み出す前に、金額が必要となるため、カード入力前に、店員が割引対象カードであるか判断し、割引入力を行う。
この点、本実施形態の決済装置によれば、カードに応じた店頭割引処理において、接触ICカード及び非接触ICカードのカード番号を読み出す前に金額が必要となる点が解決される。本実施形態の決済装置は、店頭割引が発生した場合、再度EMV規格に基づいた決済処理を始めから行う構成とすることによって、カード入力後の金額変更を実行することができる。
本実施形態の決済装置によれば、決済に用いるカードの種別に応じた決済処理を、より簡易に行うことができる。
<その他の実施形態>
本開示における決済装置は、例えば、決済方法としての実施形態を備える。すなわち本開示における決済方法は、非接触ICカード、接触ICカード、及び磁気カードの内、使用するカードの種別を特定し、非接触ICカード又は接触ICカードの処理を行う際に、リーダライタが読み取ったカードの内容によって、割引対象のカードに該当するか否かを判定し、割引対象に該当する場合は金額変更を行って、決済処理の最初に戻り、金額をカードに入力する処理から再度行う、決済方法である。
また、上記決済方法は、コンピュータ上で動作するプログラムとしての実施形態でもよい。本開示における決済プログラムは、前記決済方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
上記の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体は、例えば、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)などである。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1,10 決済装置
2 種別特定部、3 リーダライタ、4 決済処理部
11 決済方法選択部、12 カード情報読取部、13 金額算出部、14 認証部、15 決済処理部

Claims (8)

  1. 決済装置によって実行される決済方法であって、
    非接触ICカード又は接触ICカードの処理を行う際に、
    読み取ったカードの内容によって、割引対象のカードに該当するか否かを判定し、
    割引対象に該当する場合は、金額変更を行って決済処理の最初に戻り、
    金額をカードに入力する処理から再度行う、
    決済方法。
  2. 処理を行うカードが割引対象のカードに該当するか否かを判定する前に、
    金額変更する前の金額をカードに入力する、
    請求項1に記載の決済方法。
  3. 処理を行うカードに格納された識別情報に基づいて割引を行うか否かを判断する、
    請求項1に記載の決済方法。
  4. 使用するカード種別を特定する種別特定部と、
    それぞれのカード種別に対応するリーダライタと、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の決済方法を実行する決済処理部と、
    を備えた決済装置。
  5. 前記決済処理部は、
    前記リーダライタに前記非接触ICカードがかざされた後に、
    支払い区分を選択する処理を行い、当該支払い区分に応じた処理が完了した時点で、
    カード処理完了音を出力する、
    請求項4に記載の決済装置。
  6. 前記決済処理部は、
    前記接触ICカードを用いてオンライン決済を行う場合、
    オーソリ要求をカード会社のサーバに送信することによって照会されたオーソリ結果を、
    前記接触ICカードに入力する処理を完了した時点で、
    カード処理完了音を出力する、
    請求項4に記載の決済装置。
  7. 前記種別特定部は、
    決済方法を選択するための統合された1つのボタンを備える、
    請求項5に記載の決済装置。
  8. 請求項1~3のいずれか1項に記載の決済方法をコンピュータに実行させる決済プログラム。
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