JP7420262B2 - 経由地設定装置、経由地設定方法、及び経由地設定プログラム - Google Patents

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Description

開示の技術は、経由地設定装置、経由地設定方法、及び経由地設定プログラムに関する。
従来、救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用システムに関する技術が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。非特許文献1には、救急車による傷病者の搬送において現場到着所要時間および病院収容所要時間の短縮を目的とした技術が開示されている。
消防庁消防大学校消防研究センター、日本電信電話株式会社、株式会社NTTデータ、「救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用ステムの有効性を確認~リアルタイムな救急需要予測等による救急車の搬送時間短縮をめざす~」、[online]、2018年11月26日、[令和2年7月15日検索]、インターネット<URL:https://www.ntt.co.jp/news2018/1811/181126a.html>
ところで、救急車は常に消防署に待機しているわけではない。例えば、救急車は、救急車が呼び出された位置である現場へ向かった後の帰路についている場合等もある。この場合、救急車が次の現場へ向かう際には、帰路の途中である救急車の現在の位置と現場との間において移動経路が設定される。
しかし、救急車が帰路についているのであれば、次の呼び出しが予想される位置の付近を経由することにより、次の現場への到着時刻を早めることが可能であると考えられる。
上記非特許文献1は、救急車の現場到着時間を早めることを目的とした研究開発に関する内容が開示されている。しかし、上記非特許文献1には、移動体の一例である救急車の経由地を設定することにより現場到着時刻を早めることに関しては考慮されていない。
開示の技術は、上記の点に鑑みてなされたものであり、移動体の経由地を適切に設定することにより、移動体が呼び出された位置への到着を早めることを目的とする。
本開示の第1態様は、経由地設定装置であって、移動体が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布と、経由地を設定する対象の移動体である対象移動体の位置を表す位置情報と、前記対象移動体が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、前記経由地を設定する経由地設定部と、前記経由地設定部により設定された前記経由地を出力する出力部と、を含む。
本開示の第2態様は、移動体が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布と、経由地を設定する対象の移動体である対象移動体の位置を表す位置情報と、前記対象移動体が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、前記経由地を設定し、設定された前記経由地を出力する、処理をコンピュータが実行する経由地設定方法である。
開示の技術によれば、移動体の経由地を適切に設定することにより、移動体が呼び出された位置への到着を早めることができる。
本実施形態に係る経由地設定装置の概略を説明するための図である。 経由地設定装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。 移動端末12のハードウェア構成を示すブロック図である。 移動経路設定システム1の機能構成の例を示すブロック図である。 経由地設定装置10の機能構成の例を示すブロック図である。 経由地設定装置10による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の経由地設定装置10による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態の経由地設定装置310の機能構成の例を示すブロック図である。 第5実施形態の経由地設定装置510の機能構成の例を示すブロック図である。 第5実施形態において用いられるテーブルの一例を示す図である。 第5実施形態において用いられるテーブルの一例を示す図である。 第5実施形態におけるクラスタリングを説明するための図である。 第5実施形態において用いられるテーブルの一例を示す図である。 第5実施形態において用いられるテーブルの一例を示す図である。 第5実施形態において用いられるテーブルの一例を示す図である。 第5実施形態の経由地設定装置510による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。 第6実施形態の経由地設定装置510による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
緊急車両(例えば、救急車、消防車、又はパトカー等)は一刻も早く現場に到着することが望まれる。既存技術では緊急車両を配置しておく場所を最適化することで現場までの時間の短縮を図っている。
しかしながら、従来手法は緊急車両が移動するときにも運用の最適化の余地があることに注目していない。例えば、救急車で考えると、傷病者対応が完了して消防署に戻る経路上において、呼ばれやすそうな地域を経由したり、その地域に待機したりすることによって、次の現場までの時間の短縮が期待できる。
図1は、本実施形態の概略図を示す図である。図1に示されるような地図Mにおいて、例えば、移動体の一例である救急車Vが、呼び出された場所Dへ向かいその場所で傷病者を乗車させ病院Hへ向かった場合を考える。そして、救急車Vは、病院Hで傷病者を降車させ消防署Bへの帰路についたとする。この場合、次に救急車Vが呼び出される位置として場所Nが予想される場合、救急車Vは経路R1を走行するよりも経由地Tを経由する経路R2を走行した方が、次に呼び出された場所Nへは早く到着することができる。
そこで、本実施形態では、救急車の適切な経由地を設定する。これにより、呼び出された位置への救急車の到着を早めることができる。
なお、本実施形態では移動体が救急車である場合を例に説明する。
<第1実施形態>
図2は、経由地設定装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、経由地設定装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、表示部16及び通信インタフェース(I/F)17を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12又はストレージ14には、救急車の移動経路を設定するための経由地設定プログラムが格納されている。
ROM12は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部16は、タッチパネル方式を採用して、入力部15として機能しても良い。
通信インタフェース17は、携帯端末等の他の機器と通信するためのインタフェースである。当該通信には、たとえば、4G、5G、又はWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。
図3は、移動端末12のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、移動端末12は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、入力部25、表示部26及び通信インタフェース(I/F)27を有する。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22又はストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又はストレージ24に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM22又はストレージ24には、各種プログラムが格納されている。
ROM22は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部26は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用して、入力部25として機能しても良い。
通信インタフェース27は、携帯端末等の他の機器と通信するためのインタフェースである。当該通信には、たとえば、4G、5G、又はWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。
次に、移動経路設定システム1の機能構成について説明する。図4は、移動経路設定システム1の機能構成の例を示すブロック図である。図4に示されるように、移動経路設定システム1は、経由地設定装置10と複数の移動端末12A,12B,・・・,12Zとを備えており、経由地設定装置10と複数の移動端末12A,12B,・・・,12Zとは、インターネット等のネットワーク11を介して通信可能なように接続される。なお、以下では、複数の移動端末12A,12B,・・・,12Zのうち特定の移動端末を指し示す以外には、単に「移動端末12」と称する。経由地設定装置10は、例えば、指令台等に設置され、移動端末12は救急車に搭載される。
次に、経由地設定装置10の機能構成について説明する。
図5は、経由地設定装置10の機能構成の例を示すブロック図である。
図5に示すように、経由地設定装置10は、機能構成として、取得部100、データ記憶部101、需要予測部102、状況取得部104、経由地設定部106、移動経路設定部108、及び出力部110を有する。各機能構成は、CPU11がROM12又はストレージ14に記憶された経由地設定プログラムを読み出し、RAM13に展開して実行することにより実現される。
取得部100は、複数の救急車の各々の各種データが収集される指令台システム(図示省略)から、各種データを取得する。なお、取得部100は、複数の移動端末12A,12B,・・・,12Zの各々から、各種データを取得するようにしてもよい。また、取得部100は、指令台システムとは異なる外部サーバ(図示省略)から各種データを取得するようにしてもよい。そして、取得部100は、取得した各種データをデータ記憶部101へ格納する。
データ記憶部101には、取得部100により取得された各種データが格納される。例えば、データ記憶部101に格納されるデータには、複数の救急車の各々について、救急車の出動可否状況、救急車の位置情報、救急車が所属する消防署の位置情報、救急車が所属する消防署の識別情報、及び救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点等が含まれる。このため、データ記憶部101には、時々刻々と新たなデータが格納される。
需要予測部102は、救急車が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布を生成する。例えば、予測分布は、過去に救急車が呼び出された位置と時刻との組み合わせを表す救急搬送情報から生成される。例えば、救急搬送情報に対して、月又は時間帯等でフィルターをかけたものが予測分布として用いられる。例えば、需要予測部102は、7月の第1金曜日の予測分布を生成する際には、救急搬送情報から昨年の7月の第1金曜日の情報を抽出して、その情報に基づき予測分布を生成する。このため、予測分布は、救急車が呼び出され得る複数の位置データである。
または、例えば、需要予測部102は、救急搬送情報、過去の各場所の人口情報、及び過去の各場所の天気情報等を用いて機械学習により予め学習された学習済みモデルを用いて予測分布を生成するようにしてもよい。
状況取得部104は、複数の救急車のうちの移動経路を設定する対象の救急車である対象救急車について、対象救急車の出動可否状況、対象救急車の位置情報、対象救急車が所属する消防署の位置情報、及び対象救急車が所属する消防署の識別情報等をデータ記憶部101から取得する。
経由地設定部106は、需要予測部102により生成された予測分布と、状況取得部104により取得された対象救急車の位置を表す位置情報と、対象救急車が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、対象救急車が目的地へ向かう際の経由地を設定する。目的地は、例えば、対象救急車が呼び出された場所へ向かい業務を終えた後に向かう所属消防署等である。
例えば、経由地設定部106は、予測分布と対象救急車の位置情報と対象救急車の目的地情報とに基づいて、対象救急車の位置及び目的地から予め設定された範囲内に存在する位置であって、かつ呼び出されることが予測される発生地点までの距離が短くなることが期待できる位置を対象救急車の経由地として設定する。
移動経路設定部108は、経由地設定部106により設定された経由地を経由するように対象救急車と目的地との間の移動経路を設定する。
出力部110は、移動経路設定部108により設定された移動経路を出力する。
出力部110により出力された移動経路は、例えば、通信インタフェース17を介して、対象救急車の移動端末12へ送信される。
対象救急車の移動端末12は、移動経路を取得する。そして、対象救急車の乗員は、表示部26等に表示された移動経路を確認し、その移動経路に沿って移動する。
次に、経由地設定装置10の作用について説明する。
図6は、経由地設定装置10による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から経由地設定プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、経由地設定処理が行なわれる。
ステップS100において、CPU11は、需要予測部102として、予測分布を生成する。
ステップS102において、CPU11は、状況取得部104として、対象救急車の出動可否状況、対象救急車の位置情報、対象救急車が所属する消防署の位置情報、及び対象救急車が所属する消防署の識別情報をデータ記憶部101から取得する。
ステップS104において、CPU11は、経由地設定部106として、上記ステップS100で生成された予測分布と、上記ステップS102で取得された対象救急車の位置を表す位置情報と、対象救急車が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、対象救急車が目的地へ向かう際の経由地を設定する。
ステップS106において、CPU11は、移動経路設定部108として、上記ステップS104で設定された経由地を経由するように対象救急車と目的地との間の移動経路を設定する。
ステップS108において、CPU11は、出力部110として、上記ステップS106で設定された移動経路を出力する。
以上説明したように、第1実施形態の経由地設定装置10は、救急車が呼び出される位置の需要予測を表す予測分布と、移動経路を設定する対象の救急車である対象救急車の位置を表す位置情報とに基づいて、対象救急車が目的地へ向かう際の経由地を設定する。そして、経由地設定装置10は、設定された経由地を経由するように対象救急車と目的地との間の移動経路を設定し、設定された移動経路を出力する。これにより、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、予め設定された条件が満たされた場合に移動経路を再設定する点が第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態に係る経由地設定装置の構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
例えば、第2実施形態の経由地設定部106又は移動経路設定部108は、予め設定された条件が満たされた場合に、対象救急車の経由地又は移動経路を再設定する。
例えば、第2実施形態の移動経路設定部108は、前回の経由地の設定から所定時間を経過した場合に、対象救急車の経由地を再設定する。このため、前回の経由地の設定から所定時間を経過していない場合には、経由地の再設定は行われない。
または、例えば、第2実施形態の移動経路設定部108は、対象救急車が出動して所定時間を経過した場合、最終の目的地である所属消防署(又は別の消防署)へ向かうような移動経路を設定する。例えば、対象救急車が出動して経由地を経由したうえで60分を経過した場合、その周辺では救急車の呼び出しがなかった場合には、最終の目的地である所属消防署(又は別の消防署)へ向かうような移動経路が設定され、対象救急車は最終の目的地へ向かう。
図7は、第2実施形態の経由地設定装置10による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から経由地設定プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、経由地設定処理が行なわれる。
ステップS100~ステップS102及びステップS104~ステップS108は、第1実施形態と同様の処理が行われる。
ステップS201において、第2実施形態の経由地設定部106は、予め設定された条件が満たされたか否かを判定する。予め設定された条件が満たされた場合には、ステップS104へ進む。一方、予め設定された条件が満たされていない場合には、処理を終了する。
なお、第2実施形態の経由地設定装置の他の構成及び作用については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2実施形態の経由地設定装置10は、予め設定された条件が満たされた場合に、経由地又は移動経路を再設定する。これにより、予め設定された条件が満たされた場合に経由地又は移動経路が設定され、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、複数の救急車の各々の状態を予測して、その予測結果に応じて経由地を設定する点が第1実施形態及び第2実施形態と異なる。なお、第1実施形態又は第2実施形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図8は、第3実施形態の経由地設定装置310の機能構成の例を示すブロック図である。
図8に示すように、第3経由地設定装置310は、機能構成として、取得部100、データ記憶部101、需要予測部102、状況取得部104、経由地設定部106、移動経路設定部108、出力部110、及び状態予測部300を有する。各機能構成は、CPU11がROM12又はストレージ14に記憶された経由地設定プログラムを読み出し、RAM13に展開して実行することにより実現される。
状態予測部300は、対象救急車とは異なる複数の救急車の各々について、当該救急車の履歴に関する履歴情報に基づいて、所定時刻後の対象救急車とは異なる複数の救急車の状態を予測する。例えば、状態予測部300は、呼ばれてから一定時間経過している救急車には近いうちに次の呼び出しに対応可能となることを表すフラグを立てることにより、当該救急車の状態を予測する。この場合、状態予測部300は、データ記憶部101に格納されている、救急車が呼び出された時刻及び場所に関する情報に基づいて、当該救急車の状態を予測する。
また、例えば、状態予測部300は、対象救急車とは異なる複数の救急車の各々について、当該救急車の位置を当該救急車の状態として予測するようにしてもよい。
第3実施形態の経由地設定部106は、状態予測部300により予測された、対象救急車とは異なる複数の救急車の状態に基づいて、対象救急車の経由地を設定する。例えば、経由地設定部106は、対象救急車とは異なる救急車の出動可否状況が所定時刻後に「否」から「可」になるという予測結果に応じて、当該救急車によってある領域がカバーされているものとして、対象救急車の経由地を算出する。例えば、正方領域のエリアに一様に発生地点が分布している場合を考える。この場合、対象救急車とは異なる他の救急車の状態の予測結果に基づいて、正方領域の中心からみて右下のエリアが対象救急車とは異なる他の救急車によって近いうちにカバーされるようになるのであれば、正方領域の中心からみて左上のエリア内に対象救急車の経由地が設定される。これにより、対象救急車の経由地が適切に設定され、複数の救急車によって広範囲な領域がカバーされる。
なお、第3実施形態の経由地設定装置の他の構成及び作用については、第1実施形態又は第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第3実施形態の経由地設定装置310は、対象救急車とは異なる救急車の状態の予測結果に応じて、対象救急車の経由地を設定する。これにより、対象救急車とは異なる救急車の状態の予測結果に応じて経由地が適切に設定され、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、救急車の配置変更を考慮して経由地を設定する点が第1~第3実施形態と異なる。なお、第4実施形態に係る経由地設定装置の構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
救急車は配置変更がなされる場合がある。例えば、救急車は、自身の所属消防署とは異なる別の消防署にて待機し、別の消防署の付近で発生した呼び出しの出動に備える場合等がある。
しかし、別の消防署に救急車の配置スペース等が存在しない場合には、救急車をその別の消防署へ配置変更させることはできない。
一方、救急車の配置変更が可能である場合、救急車が所属消防署から別の消防署へ配置変更されるときの移動時にも経由地を設定することにより、配置変更のときに呼び出しが発生した場合にも救急車は早く現場へ到着することができる。
そのため、第4実施形態の経由地設定部106は、対象救急車が所属する所属消防署とは異なる別の消防署を最終の目的地として設定し、所属消防署から最終の目的地へ移動する際の経由地を設定する。
これにより、何らかの事情により救急車の配置変更ができない場合であっても、例えば、救急車の所属消防署への帰署時の経由地を設定することにより、次の現場までの到着時間の短縮を図ることができる。また、救急車の配置変更が可能である場合であっても、配置変更先の消防署へ向かう途中の経由地を設定することにより、次の現場までの到着時間の短縮を図ることができる。
なお、第4実施形態の経由地設定装置の他の構成及び作用については、第1実施形態~第3実施形態の何れか1つの実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第4実施形態の経由地設定装置10は、対象救急車が所属する所属消防署とは異なる別の消防署を最終の目的地として設定し、所属消防署から最終の目的地までの移動経路における経由地を設定する。これにより、仮に救急車の配置変更ができない場合であっても、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。また、救急車の配置変更が可能である場合には、配置変更の際の移動時に経由地を設定することにより、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、仮想の地図上において、救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点の各々を、複数の救急車の各々をクラスタの中心と見立ててクラスタリングする点が第1~第4実施形態と異なる。なお、第1~第4実施形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図9は、第5実施形態の経由地設定装置510の機能構成の例を示すブロック図である。
図9に示すように、第5実施形態の経由地設定装置510は、機能構成として、取得部100、データ記憶部101、需要予測部102、状況取得部104、経由地設定部106、移動経路設定部108、出力部110、及びクラスタリング部500を有する。各機能構成は、CPU11がROM12又はストレージ14に記憶された経由地設定プログラムを読み出し、RAM13に展開して実行することにより実現される。
第5実施形態の経由地設定装置510は、既知のクラスタリング手法であるK-means法を改良した手法を用いて、救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点の各々をクラスタリングする。なお、この際、第5実施形態の経由地設定装置510は、複数の救急車の各々をクラスタの中心と見立ててクラスタリングする。そして、第5実施形態の経由地設定装置510は、クラスタリングにより得られた特定のクラスタの中心を対象救急車の経由地として設定する。
なお、第5実施形態では、目的地である消防署へ指定時間内に到着できる範囲において経由地が設定される。また、第5実施形態では、指定された時間より短い場合は短い分だけ経由地に待機し、対象救急車への移動経路の出力は1度であるとする。
第5実施形態の状況取得部104は、複数の救急車の各々について、救急車の出動可否状況及び救急車の位置情報をデータ記憶部101から取得する。
クラスタリング部500は、状況取得部104により取得されたデータに基づいて、複数の救急車の各々から、経由地を設定する対象の救急車である対象救急車、経由地へ向かう途中又は経由地に既に位置している救急車である途中救急車、及び基地の一例である消防署に待機している救急車である待機救急車を抽出する。
次に、クラスタリング部500は、仮想の地図上において、対象救急車、途中救急車、及び待機救急車の各々を、複数のクラスタの中心の各々として設定する。例えば、クラスタリング部500は、図10に示されるようなデータから図11に示されるようなデータを抽出することにより、対象救急車、途中救急車、及び待機救急車の各々の位置情報を抽出する。
図12に、クラスタリングを説明するための図を示す。図12に示されるように、仮想の地図上において、各クラスタの中心A,B,Cが設定される。まず、クラスタリング部500は、対象救急車の初期位置を所属消防署の位置に設定する。なお、初期位置の設定方法はどのようであってもよい。次に、クラスタリング部500は、途中救急車が経由地へ向かっている場合にはその初期位置を当該途中救急車の経由地に設定し、途中救急車が消防署に向かっている場合にはその初期位置を消防署の位置に設定する。なお、途中救急車の現在位置は、データ記憶部101から取得される。そして、後述する処理により、各クラスタの中心A,B,Cの各々の位置が更新され、複数の発生地点Xをカバーするような位置となり救急車の配置が適切なものとなる。
次に、クラスタリング部500は、救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点の各々をデータ記憶部101から取得する。
次に、クラスタリング部500は、複数の発生地点の各々から、これから経由地を設定する対象となる時間帯に対応する発生地点の各々を抽出する。例えば、クラスタリング部500は、図13に示されるようなデータから図14に示されるようなデータを抽出することにより、前年同月同時間帯といった発生の傾向が似ていそうな期間において発生地点の各々を抽出する。
次に、クラスタリング部500は、上記において抽出された発生地点の各々から、対象救急車が経由したとしても、指定時間内に目的地へ到着することが可能な範囲内に存在する発生地点の各々を設定し、設定された発生地点の各々に対して、指定時間内に目的地へ到着することが可能であることを表すフラグを付与する。このフラグは救急車の位置を更新する際に用いられる。
次に、クラスタリング部500は、上記において抽出された発生地点の各々を、複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる。なお、クラスタリング部500は、既知のK-means法におけるクラスタへの割り当て手法を用いて計算することにより、発生地点の各々を複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる。具体的には、クラスタリング部500は、発生地点の各々について、当該発生地点と一番近いクラスタの中心を求め当該発生点はそのクラスタの中心のクラスタに所属するものとする。
次に、クラスタリング部500は、上記において抽出された発生地点の各々のクラスタへの割り当て結果に基づいて、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する。なお、クラスタリング部500は、既知のK-means法におけるクラスタの中心の位置の更新手法を用いて計算することにより、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する。具体的には、クラスタリング部500は、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を、当該クラスタに所属する複数の発生地点のうち、対象救急車が経由したとしても指定時間内に目的地に到着することが可能なフラグが付いている発生地点の重心に更新する。クラスタリング部500による更新により、例えば、図15に示されるように対象救急車A1,A2のクラスタの中心の位置(図15では緯度及び経度)が更新される。
なお、クラスタリング部500は、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置のみを更新する。途中救急車については既に経由地又は目的地が決定されており、待機救急車は待機している消防署が既に決定されている。このため、クラスタリング部500は、途中救急車及び待機救急車についてはカバーする対象の発生地点が既に定められているため、これらに対応するクラスタの中心の位置は更新しない。一方、クラスタリング部500は、これから経由地を設定する対象の救急車である対象救急車のクラスタの中心に関しては、その位置の更新を行う。これにより、途中救急車及び待機救急車ではカバーすることができていない範囲が対象救急車によりカバーされることになる。
そして、クラスタリング部500は、発生地点の各々のクラスタへの割り当てと、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置の更新とを繰り返す。なお、クラスタリング部500は、クラスタリングの終了条件が満たされるまで、発生地点の各々のクラスタへの割り当てと、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置の更新とを繰り返す。例えば、クラスタリングの終了条件としては、予め設定された回数だけ繰り返したか又はクラスタの中心の移動が所定値以下であるかといった条件が設定される。
第5実施形態の経由地設定部106は、クラスタリング部500によるクラスタリングの結果により得られた対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を、対象救急車の経由地として設定する。
図16は、第5実施形態の経由地設定装置510による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から経由地設定プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、経由地設定処理が行なわれる。なお、図16に示されるフローチャートは、経由地設定処理のうちのクラスタリング処理のみを表すフローチャートである。
ステップS500において、CPU11は、クラスタリング部500として、データ記憶部101から、複数の救急車の各々の出動可否状況及び位置情報を取得する。
ステップS502において、CPU11は、クラスタリング部500として、上記ステップS500で取得した複数の救急車の各々の出動可否状況及び位置情報に基づいて、複数の救急車の各々から、対象救急車、途中救急車、及び待機救急車を特定する。
ステップS504において、CPU11は、クラスタリング部500として、データ記憶部101から過去の発生地点の各々を取得する。
ステップS506において、CPU11は、クラスタリング部500として、上記ステップS504で取得された複数の発生地点の各々から、これから経由地を設定する対象となる時間帯に対応する発生地点の各々を抽出する。
ステップS508において、CPU11は、クラスタリング部500として、上記ステップS506で抽出された複数の発生地点の各々から、対象救急車が経由したとしても、指定時間内に目的地へ到着することが可能な範囲内に存在する発生地点の各々を設定し、フラグを付与する。
ステップS510において、CPU11は、クラスタリング部500として、上記ステップS506で抽出された複数の発生地点の各々について、当該発生地点の位置と複数のクラスタの中心の位置との間の位置関係に基づいて、当該発生地点の所属するクラスタを計算する。
ステップS512において、CPU11は、クラスタリング部500として、上記ステップS506で抽出された複数の発生地点の各々について、ステップS510で計算された各発生地点の位置の各々に基づいて、対象救急車に対応するクラスタの中心を計算する。
ステップS514において、CPU11は、クラスタリング部500として、予め設定された終了条件が満たされたか否かを判定する。終了条件が満たされた場合には、ステップS516へ進む。一方、終了条件が満たされていない場合には、ステップS510へ戻る。
ステップS516において、CPU11は、クラスタリング部500として、上記ステップS510~ステップS512により得られたクラスタリング結果を出力する。
そして、経由地設定部106は、上記のクラスタリングの結果により得られた対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を、対象救急車の経由地として設定する。
なお、第5実施形態の経由地設定装置の他の構成及び作用については、第1実施形態~第4実施形態の何れか1つの実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第5実施形態の経由地設定装置510は、救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点の各々を、複数の救急車の各々をクラスタ中心と見立ててクラスタリングする。具体的には、第5実施形態の経由地設定装置510は、複数の救急車の各々から、対象救急車と、経由地へ向かう途中又は経由地に既に位置している救急車である途中救急車と、基地に待機している救急車である待機救急車とを抽出する。次に、第5実施形態の経由地設定装置510は、対象救急車、前記途中救急車、及び前記待機救急車の各々を、複数のクラスタの中心の各々として設定する。次に、第5実施形態の経由地設定装置510は、救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点の各々を、複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる。次に、第5実施形態の経由地設定装置510は、発生地点の各々のクラスタへの割り当て結果に基づいて、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する。そして、第5実施形態の経由地設定装置510は、発生地点の各々のクラスタへの割り当てと、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置の更新とを繰り返す。第5実施形態の経由地設定装置510は、クラスタリングの結果により得られた対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を、対象救急車の経由地として設定する。これにより、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。
また、第5実施形態の経由地設定装置510は、複数の発生地点の各々から、対象救急車が経由したとしても、指定時間内に目的地へ到着することが可能な範囲内に存在する発生地点の各々を抽出することにより、指定された時間内に目的地(例えば、消防署)に到着することができる。つまり、この処理により、対象救急車が移動経路上に存在することができる時間を守る範囲内で経由地を設定することができる。
また、第5実施形態の経由地設定装置510は、移動経路を求める対象である対象救急車に対応するクラスタの中心の位置のみを更新し、その他の救急車である、途中救急車及び待機救急車に対応するクラスタの中心の位置は更新しない。これにより、既に移動経路上に存在している途中救急車及び消防署に待機している待機救急車がカバーしている範囲を考慮しつつ、対象救急車の経由地を適切に設定することができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。第6実施形態は、既知のクラスタリング手法であるK-means法を改良した手法を用いて発生地点の各々をクラスタリングする際に、クラスタの中心である救急車が消える確率を考慮する点が第1~第5実施形態と異なる。なお、第6実施形態に係る経由地設定装置の構成は、第5実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第6実施形態のクラスタリング部500は、発生地点の各々を複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる際に、複数の救急車の各々について、救急車が移動することにより当該救急車に対応するクラスタの中心が消える確率P(n=1,2,・・・,N)を算出する。なお、Nは救急要請に対応可能な救急車の数である。
救急車が消防署又は経由地に位置していたとしても、その付近から救急車の呼び出しがあった場合には、当該救急車は出動し消防署又は経由地から消えることになるため、この点を考慮する必要がある。
そこで、第6実施形態のクラスタリング部500は、クラスタの中心である救急車が消える確率を考慮してクラスタリングを実行する。具体的には、クラスタリング部500は、出動する可能性が高い救急車に対応するクラスタの中心の消える確率を高くし、出動する可能性が低い救急車に対応するクラスタの中心の消える確率を低くする。
より詳細には、クラスタリング部500は、救急車に対応するクラスタの中心の消える確率を算出する際に、データ記憶部101に格納された過去の発生地点の各々を利用する。
例えば、クラスタリング部500は、対象のクラスタの中心のクラスタに属する発生地点数を予め設定された定数により除算した値を、当該クラスタの中心の消える確率として設定する。なお、クラスタに属する発生地点数を予め設定された定数により除算した値が1以上になった場合には、例えば、0以上1未満の値が代入される。これにより、所属する過去の発生地点の数が多いクラスタほど消える確率が高くなり、実態が表された確率となる。これにより、後述する処理において、救急車の出動しやすさを考慮して対象救急車の経由地が設定される。
次に、クラスタリング部500は、複数の発生地点の各々について、クラスタの中心の消える確率を用いて当該クラスタが各クラスタに属する確率であるクラスタ所属確率を求める。例えば、クラスタリング部500は、発生地点の各々を複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる際に、ある救急車xのクラスタの中心が消える確率Pとある救急車yのクラスタの中心が消えない確率(1-P)とを乗算することにより、発生地点が他方の救急車のクラスタへ所属する確率を表すクラスタ所属確率を計算する。
確率Pと確率(1-P)とが乗算されることにより、一方の救急車xが出動してしまい、かつ他方の救急車yは出動しないという状況下において、元々救急車xのクラスタに所属していた発生地点が救急車yのクラスタに所属することが表される。
なお、ここで、例えば、3台の救急車x,y,zが存在していた場合を考える。この場合、それぞれの救急車x,y,zが消える確率をP,P,Pとする。ある発生地点と救急車x,y,zとの間の距離は、x,y,zの順に短いとする。この場合、救急車xが消えない確率は1-Pであるため、この発生地点が救急車xのクラスタに属するクラスタ所属確率は1-Pとなる。一方、救急車xが消え、この発生地点が救急車yのクラスタに属するクラスタ所属確率はP(1-P)となる。また、救急車x,yが消え、発生地点が救急車zのクラスタに属するクラスタ所属確率はP(1-P)となる。このようにして、どの発生地点がどのクラスタに割り当てられるのかを表すクラスタ所属確率が計算される。
次に、クラスタリング部500は、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する際に、クラスタ所属確率の各々と発生地点の各々の位置とに基づいて、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する。
具体的には、クラスタリング部500は、以下の式(1)に従って、クラスタの中心iの位置を更新する。なお、以下の式におけるSは、クラスタiに対応する対象救急車の経由地を設定するために抽出された発生地点の集合である。

(1)
そして、クラスタリング部500は、第5実施形態と同様に、発生地点の各々のクラスタへの割り当てと、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置の更新とを繰り返す。
図17は、第6実施形態の経由地設定装置510による経由地設定処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から経由地設定プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、経由地設定処理が行なわれる。なお、図17に示されるフローチャートは、経由地設定処理のうちのクラスタリング処理のみを表すフローチャートである。
ステップS500~ステップS508及びステップS514~ステップS516は、第5実施形態と同様に実行される。
ステップS609において、CPU11は、クラスタリング部500として、救急車に対応するクラスタの各々について、救急車が移動することにより当該救急車に対応するクラスタの中心が消える確率P(n=1,2,・・・,N)を算出する。なお、クラスタの中心が消える確率Pは、例えば、クラスタに属する発生地点数を予め設定された定数により除算した値である。
ステップS610において、CPU11は、クラスタリング部500として、発生地点の各々を複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる際に、上記ステップS609で算出されたクラスタの中心が消える確率Pに基づいて、発生地点が救急車のクラスタへ所属する確率を表すクラスタ所属確率を計算する。
ステップS612において、CPU11は、クラスタリング部500として、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する際に、上記ステップS610で計算されたクラスタ所属確率の各々と過去の発生地点の各々の位置とに基づいて、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する。
なお、第6実施形態の経由地設定装置の他の構成及び作用については、第1実施形態~第5実施形態の何れか1つの実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第6実施形態の経由地設定装置510は、発生地点の各々を複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる際に、複数の救急車の各々について、救急車が移動することにより救急車に対応するクラスタの中心が消える確率P(n=1,2,・・・,N)を算出する。また、第6実施形態の経由地設定装置510は、クラスタの中心が消える確率Pに基づいて、発生地点が救急車のクラスタへ所属する確率を表すクラスタ所属確率を計算する。第6実施形態の経由地設定装置510は、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する際に、クラスタ所属確率の各々と発生地点の各々の位置とに基づいて、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置を更新する。そして、第6実施形態の経由地設定装置510は、発生地点の各々のクラスタへの割り当てと、対象救急車に対応するクラスタの中心の位置の更新とを繰り返す。これにより、救急車が呼び出された位置への到着を早めることができる。
また、第6実施形態の経由地設定装置510は、クラスタに所属する発生地点の数に応じて当該クラスタが消える確率を決定する。具体的には、第6実施形態の経由地設定装置510は、クラスタに所属する発生地点の数が多ければ消える確率が高くなるように設定し、発生地点の数が少なければ消える確率が低くなるように設定する。これにより、出動する可能性が高い救急車及び出動する可能性が低い救急車を適切に考慮することができる。
また、第6実施形態の経由地設定装置510は、移動経路を求める対象である対象救急車に対応するクラスタの中心の位置のみを更新し、その他の救急車である、途中救急車及び待機救急車に対応するクラスタの中心の位置は更新しない。これにより、既に移動経路上に存在している途中救急車及び消防署に待機している待機救急車がカバーしている範囲を考慮しつつ、対象救急車の経由地を適切に設定することができる。
また、第6実施形態の経由地設定装置510は、各クラスタに所属する所属確率をクラスタの中心の位置の更新に利用することにより、消えやすいクラスタの中心の近くに存在する発生地点に、他のクラスタの中心が近づきやすくなる。これにより、複数の救急車により過去の発生地点を適切にカバーすることができる。
なお、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した経由地設定処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、経由地設定処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、経由地設定プログラムがストレージ14に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的(non-transitory)記憶媒体に記憶された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、移動体が救急車である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記各実施形態を、警察車両によるパトロール(いわゆる「警ら」)及び消防車両の出動等、他の緊急車両に適宜適用してもよい。また、上記各実施形態は、緊急車両に限られるものではなく、出前、配達、及びタクシーの配車等、ある需要に対して移動体を出動させるような場合に適用してもよい。
また、移動体の経由地の求め方は任意の手法で良い。例えば、上記第実施形態のように需要予測を用いて適宜求めてもよいし、手動で入力する等であってもよい。
また、最終の目的地点に到達するまで移動経路の通知を繰り返すようにしてもよい。また、一回の計算で、最終の目的地までの経路を求めても良い。また、移動経路の計算及び通知は一部の移動体に対してのみ行ってもよい。また、経由地は複数求めてもよい。また、各移動体は経由地に滞在することもでき、その滞在時間を算出するようにしてもよい。また、地点間を線又は道路ネットワークで結んで移動経路を移動体に通知するようにしても良い。
また、上記第5実施形態及び第6実施形態では、複数の過去の発生地点の各々から、対象救急車が経由したとしても、指定時間内に目的地へ到着することが可能な範囲内に存在する発生地点の各々を抽出し、その発生地点の各々を処理対象とする場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、消防署への帰署までの時間及び範囲等に制限がない場合は、指定時間内に目的地へ到着することが可能な範囲内に存在する発生地点の各々を抽出せずにクラスタリング処理を実行するようにしてもよい。この場合には、過去の発生地点のうち、前年同月同時間帯の発生地点を使用するようにしてもよい。
また、上記第5実施形態及び第6実施形態では、途中救急車が経由地へ向かっている場合にはその初期位置を当該途中救急車の経由地に設定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく初期位置の設定方法はどのようであってもよい。例えば、途中救急車が経由地へ向かっている場合にはその初期位置を当該途中救急車の現在位置に設定するようにしてもよい。なお、この場合には、途中救急車の経由地の情報は不要であるため経由地の情報を取得しなくともよい。また、他にも、上記第5実施形態及び第6実施形態では、途中救急車が消防署に向かっているときには消防署の位置を途中救急車の初期位置とする場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、途中救急車の初期位置を現在位置とするようにしてもよい。
また、上記第5実施形態及び第6実施形態では、消防署の位置、現在位置、又は経由地をクラスタリングの初期位置として設定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、初期位置の設定方法はどのようであってもよい。
また、上記第5実施形態及び第6実施形態では、救急車が過去に呼び出された位置を表す発生地点の各々をクラスタリングする場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、救急車が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布に含まれる発生地点の各々をクラスタリングするようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、対象救急車の移動経路を設定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、単に経由地のみを設定するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記項1)
メモリと、
前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
移動体が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布と、経由地を設定する対象の移動体である対象移動体の位置を表す位置情報と、前記対象移動体が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、前記経由地を設定し、
設定された前記経由地を出力する、
ように構成されている経由地設定装置。
(付記項2)
経由地設定処理を実行するようにコンピュータによって実行可能なプログラムを記憶した非一時的記憶媒体であって、
移動体が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布と、経由地を設定する対象の移動体である対象移動体の位置を表す位置情報と、前記対象移動体が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、前記経由地を設定し、
設定された前記経由地を出力する、
プログラムを記憶した非一時的記憶媒体。
1 移動経路設定システム
10,310,510 経由地設定装置
11 ネットワーク
12 移動端末
100 取得部
101 データ記憶部
102 需要予測部
104 状況取得部
106 経由地設定部
108 移動経路設定部
110 出力部
300 状態予測部
500 クラスタリング部

Claims (13)

  1. 移動体が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布と、経由地を設定する対象の移動体である対象移動体の位置を表す位置情報と、前記対象移動体が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、前記経由地を設定する経由地設定部と、
    前記経由地設定部により設定された前記経由地を出力する出力部と、
    複数の前記移動体の各々から、前記対象移動体と、前記経由地へ向かう途中又は前記経由地に既に位置している移動体である途中移動体と、基地に待機している移動体である待機移動体とを抽出し、
    前記対象移動体、前記途中移動体、及び前記待機移動体の各々を、複数のクラスタの中心の各々として設定し、
    前記予測分布のうちの前記発生地点の各々を、複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てて、
    前記発生地点の各々の前記クラスタへの割り当て結果に基づいて、前記対象移動体に対応するクラスタの中心のみを更新することにより、前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置を更新し、
    前記発生地点の各々の前記クラスタへの割り当てと、前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置の更新とを繰り返すクラスタリング部と、
    を備え、
    前記経由地設定部は、前記クラスタリング部によるクラスタリングの結果により得られた前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置を、前記対象移動体の前記経由地として設定する、
    経由地設定装置。
  2. 前記対象移動体とは異なる複数の移動体の各々の履歴に関する履歴情報に基づいて、前記対象移動体とは異なる前記移動体の状態であって、かつ前記異なる前記移動体が呼び出しに対応可能か否かを表す状態を予測する状態予測部を更に含み、
    前記経由地設定部は、前記状態予測部により予測された前記対象移動体とは異なる前記移動体の状態に基づいて、前記対象移動体の前記経由地を設定する、
    請求項1に記載の経由地設定装置。
  3. 前記クラスタリング部は、
    前記発生地点の各々を複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てる際に、複数の前記移動体の各々について、前記移動体が呼び出しに応じて移動することにより前記移動体に対応する前記クラスタの中心が消える確率Pn(n=1,2,・・・,N)を算出し、前記クラスタの中心が消える確率Pnに基づいて、前記発生地点が前記移動体のクラスタへ所属する確率を表すクラスタ所属確率を計算し、
    前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置を更新する際に、前記クラスタ所属確率の各々と前記発生地点の各々の位置とに基づいて、前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置を更新し、前記発生地点の各々の前記クラスタへの割り当てと、前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置の更新とを繰り返す、
    請求項1又は請求項2に記載の経由地設定装置。
  4. 前記状態予測部は、前記対象移動体とは異なる複数の移動体の各々について、前記異なる前記移動体の位置を、前記異なる前記移動体の状態として予測する、
    請求項に記載の経由地設定装置。
  5. 前記経由地設定部は、前記対象移動体の前記経由地を設定する際に利用するデータを限定することにより、前記対象移動体の前記経由地を設定する、
    請求項1~請求項4の何れか1項に記載の経由地設定装置。
  6. 前記クラスタリング部は、前記途中移動体に割り当てられるクラスタの中心の初期位置を設定する際に、前記途中移動体が前記経由地へ向かっている場合には、前記経由地を前記クラスタの中心の初期位置に設定し、前記途中移動体が前記基地へ向かっている場合には、前記基地の位置を前記クラスタの初期位置に設定する、
    請求項1~請求項5の何れか1項に記載の経由地設定装置。
  7. 前記経由地設定部は、前記対象移動体とは異なる複数の移動体の位置情報及び目的地情報に基づいて、前記対象移動体とは異なる複数の移動体が経由地で待機していることを考慮して、前記対象移動体の前記経由地を設定する、
    請求項1~請求項6の何れか1項に記載の経由地設定装置。
  8. 前記経由地設定部は、前記対象移動体とは異なる複数の移動体の位置情報及び目的地情報に基づいて、前記対象移動体とは異なる複数の移動体が基地で待機していることを考慮して、前記対象移動体の前記経由地を設定する、
    請求項1~請求項7の何れか1項に記載の経由地設定装置。
  9. 前記経由地設定部は、前記対象移動体とは異なる複数の移動体の位置情報及び目的地情報に基づいて、前記対象移動体とは異なる複数の移動体が前記経由地に向かっていることを考慮して、前記対象移動体の前記経由地を設定する、
    請求項1~請求項8の何れか1項に記載の経由地設定装置。
  10. 前記経由地設定部は、前記対象移動体とは異なる複数の移動体の位置情報及び目的地情報に基づいて、前記対象移動体とは異なる複数の移動体が前記基地に向かっていることを考慮して、前記対象移動体の前記経由地を設定する、
    請求項1~請求項9の何れか1項に記載の経由地設定装置。
  11. 移動体が呼び出される位置を表す発生地点の需要予測を表す予測分布と、経由地を設定する対象の移動体である対象移動体の位置を表す位置情報と、前記対象移動体が向かう目的地の情報を表す目的地情報とに基づいて、前記経由地を設定し、
    設定された前記経由地を出力する、
    処理をコンピュータが実行する経由地設定方法であって、
    複数の前記移動体の各々から、前記対象移動体と、前記経由地へ向かう途中又は前記経由地に既に位置している移動体である途中移動体と、基地に待機している移動体である待機移動体とを抽出し、
    前記対象移動体、前記途中移動体、及び前記待機移動体の各々を、複数のクラスタの中心の各々として設定し、
    前記予測分布のうちの前記発生地点の各々を、複数のクラスタのうちの何れかのクラスタへ割り当てて、
    前記発生地点の各々の前記クラスタへの割り当て結果に基づいて、前記対象移動体に対応するクラスタの中心のみを更新することにより、前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置を更新し、
    前記発生地点の各々の前記クラスタへの割り当てと、前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置の更新とを繰り返し、
    前記対象移動体の前記経由地を設定する際に、クラスタリングの結果により得られた前記対象移動体に対応する前記クラスタの中心の位置を、前記対象移動体の前記経由地として設定する、
    経由地設定方法
  12. コンピュータを、請求項1~請求項10の何れか1項に記載の経由地設定装置として機能させるための経由地設定プログラム
  13. コンピュータを、請求項1~請求項10の何れか1項に記載の経由地設定装置として機能させるための経由地設定プログラムを記憶した記憶媒体。
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