以下、本開示に係る照明器具の実施の形態について図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の実施の形態に示す構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。また、明細書の全文において、床面から天井に向かう方向を「上方向」と呼び、天井側を「上側」と呼ぶこととする。また、同様に、天井から床面に向かう垂直な方向を「下方向」と呼び、床面側を「下側」と呼ぶこととする。また、各構成部材において、照明器具1の中央部分に設けられた開口側を「内側」と呼び、照明器具1の外部側を「外側」と呼ぶこととする。各図面においては、互いに直交するX、Y及びZ方向が規定されており、照明器具は、基本的にZ方向を上下方向に向けて設置された状態で説明されているが、必ずしも上下方向のみに限定されるものではなく、例えばZ方向を上下方向から傾斜させて配置されても良い。また、各図面の各構成部材の相対的な寸法関係または形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具1の斜視図である。図2は、図1に示されている照明器具1が取り付けられる天井に設置されたTバー901により構成された被取付部900を示す斜視図である。図3は、図1に示されている照明器具1の分解斜視図である。本開示は、天井に取り付けられる照明器具に関するものである。はじめに、図1~図3に基づいて照明器具1の構成について説明を行う。照明器具1は、被取付部900に取り付けられる枠部100を備える。また、枠部100には光源部200が取り付けられ、枠部100と光源部200との間に拡散パネル部300が保持される。また、照明器具1は、光源部200に載置される導光部400と、光源部200を点灯制御する電源部500と、光源部200及び電源部500を覆うように取り付けられるカバー部600と、外部からの電源線などが挿し込まれる端子台ユニット700と、を有している。
図4は、図1に示されている照明器具1の底面図である。図5は、図4のA-A部の断面構造の説明図である。枠部100は、矩形の枠状に形成されており、ロの字を形成するように枠側部110を4つ有している。枠側部110のそれぞれは、アルミ押し出し加工により形成されており、断面形状がL字形状となっている。枠部100は、被取付部900に取り付けられるものであり、枠部100の側面を構成する枠側部110に取付金具120を有している。取付金具120は、枠側部110から側方に突出した位置において、Z2方向に向かって延びる爪部121を備える。また、取付金具120のZ1方向の端部は、固定部123であり、ねじ902を用いて枠側部110に固定されている。固定部123と爪部121とは、Y方向に延びる接続部122により接続されている。接続部122は、被取付部900のTバー901の上端と当接する。接続部122がTバー901に引っかかることにより、照明器具1が被取付部900に固定される。
取付金具120は、4つの枠側部110の対向する2組の側面のうち、1組に配設される。一方の枠側部110に設けられた取付金具120は、対向する枠側部110に配設された取付金具120に対して水平方向にずれて配設されている。実施の形態1においては、図3に示すように、対向する2つの枠側部110に取り付けられている取付金具120は、互い違いになるようにX方向にずれて配置されている。取付金具120がこのように配設されることで、複数の照明器具1を隣接して配置しても取付金具120同士が干渉するのを防ぐことができる。なお、実施の形態1において、取付金具120は、照明器具1において4つ取り付けられているが、この数量に限定されるものではない。例えば、取付金具120の水平方向の幅寸法を変更して、例えば、一方の枠側部110には2つの取付金具120を配置し、対向する他方の枠側部110には1つの取付金具120を配置しても良い。このとき、一方の枠側部110の2つの取付金具120の間に、他方の枠側部110の1つの取付金具120が位置するように配置し、望ましくは取付金具120の幅方向寸法を大きく設定すると良い。
枠側部110は、光源部200が上面に載置される第1載置部111と、拡散パネル部300が載置される第2載置部112と、を有する。第1載置部111は、光源部200をねじ902などの固定部品で固定できるように肉厚が厚く形成されている。つまり、第1載置部111は、ねじが締結できる程度にZ方向に直交する方向(Y方向又はX方向)の幅が大きく形成されている。また、第1載置部111の内側面Nは、光源部200の外側面Mと面接触できるように形成されており、導光部400の重量により光源部200の内側に倒れる変位又は水平方向XYの変位を抑制することができる。
枠側部110の下端には第2載置部112が設けられている。第2載置部112は、拡散パネル部300が有する第1パッキン320を収容する載置用凹部112aが形成されている。第2載置部112は、第1パッキン320を介して拡散パネル部300が載置される。
図6は、実施の形態1に係る照明器具1の光源部200の斜視図である。図7は、実施の形態1に係る照明器具1の光源部200の断面構造の説明図である。図8は、実施の形態1に係る照明器具1の光源部200の分解斜視図である。図9は、実施の形態1に係る照明器具1の光源部200の分解した状態の断面構造の説明図である。光源部200は、第1本体部210、第1発光基板220、第2発光基板230、第2本体部240、クリップ250、下側反射部260及びストッパー270(図3参照)を有する。図3及び図5に示すように、第1本体部210は、第1発光基板220、第2発光基板230、導光部400を支持するものである。第1本体部210は、内側に導光パネル410が露出する矩形の開口を形成するように、4つの部材をロの字状に組み合わせて形成されている。第1本体部210を構成する4つの部材のそれぞれは、アルミ押し出し形材で形成されている。なお、第1発光基板220及び第2発光基板230は、単に発光基板と称する場合がある。また、発光基板が取り付けられる第1本体部210及び第2本体部240を総称して光源本体部と称する場合がある。また、実施の形態1において、第1本体部210と第2本体部240とは、別部材になっており、組み立てにより一体とされているが、この形態のみに限定するものではない。例えば、予め第1本体部210と第2本体部240とが一体となって形成されていてもよい。この場合、第1本体部210と第2本体部240とが一体になった部材を光源本体部と称し、第1発光基板220及び第2発光基板230は、それぞれ光源本体部の基板取付部213及び241に取り付けられる。
図7に示すように、第1本体部210は、導光板載置部211、第1溝部212、基板取付部213及び固定部215を有する。断面構造において、導光板載置部211は、第1本体部210の内側部分に位置する水平方向に延びる板状の部分である。導光板載置部211は、下方向Z2側の面に拡散パネル部300の上端に配置されている第2パッキン330が収容される押え側凹部211aが形成されている。
導光板載置部211の上方向Z1側の面211cの外側に隣接して段差部211bが形成されている。段差部211bは、下側反射部260が収容されるように凹んでいる。導光板載置部211は、上方向Z1側の面211cと段差部211bに収容された下側反射部260の上面とが平坦になるように形成されている。つまり、段差部211bの深さ寸法は、下側反射部260の厚さ寸法とほぼ同じに形成されている。
第1溝部212は、導光板載置部211の外側に形成されており、面211c及び段差部211bからZ2方向に凹んでいる部分である。第2発光基板230は、第2本体部240とクリップ250を用いて組み合わされている。そして、第2発光基板230の長手方向に沿った一方の端縁230aが第1溝部212に挿入されている。つまり、第1溝部212は、挿入された第1発光基板220と第2本体部240とのZ方向及びXY方向の位置を保持している。また、第1溝部212は、導光板載置部211から下方向Z2側に凹んだ形状である。第1溝部212は、溝がZ2側よりもZ1側が広く形成されている。第1溝部212は、下方向Z2側に下側反射部260の一端側が引っ掛かる引掛け部212aが設けられている。なお、第1発光基板220が挿入される第1溝部212を単に溝と称する場合がある。
第2本体部240は、第2発光基板230の背面が当接するように配置される基板取付部241と、基板取付部241の裏側から突出して設けられるフィン部242と、第2発光基板230の上側の端縁230bが引っ掛かる第2爪部243と、を有している。基板取付部241には、クリップ250の内側凸部251が嵌り込む開口241aが形成されている。また、フィン部242は、複数の板状のフィン242a及び242bから構成されている。フィン部242のうち最も下側に位置する下部フィン242aは、他のフィン242bよりも長く突出している。第1溝部212と枠部100に固定される部位である第1固定部215との間には、第2固定部216が設けられている。図5に示すように、下部フィン242aは、第2固定部216の上面に載置され、ねじ902により固定されている。つまり、第2本体部240は、下部フィン242aと第2固定部216とをねじ902により固定することにより、第1本体部210と一体化している。
基板取付部213は、第1本体部210の下部に設けられており、第1固定部215と第2固定部216との間から下方に延びている。基板取付部213は、第1発光基板220が取り付けられるものであり、Z1方向の端部に第2溝部213a、Z2方向の端部に爪部213bが設けられている。第1発光基板220は、Z1方向の端縁220aが第2溝部213aに挿し込まれた後に、Z2方向の端縁220bが爪部213bに引っ掛かるように回動される。第1発光基板220の端縁220bと第1本体部210の下端部213cとは、図5及び図7に示すように、クリップ250により固定されている。基板取付部213は、開口213dが形成されている。クリップ250の内側に設けられた内側凸部251は、開口213dに嵌り込む。なお、第1発光基板220のような発光基板が挿入される第2溝部213aを単に溝と称する場合がある。
第1固定部215は、第1本体部210の上部に設けられており、基板取付部213よりも枠部100側に位置している。第1固定部215は、L字状に形成されており、枠部100の第1載置部111の上面に載置され、ねじ902などの固定具で枠部100に固定される。
図5に示すように、第1発光基板220は、基板取付部213に固定されるものであり、発光素子222から拡散パネル310に光を入射させる。拡散パネル310は、第1発光基板220の発光素子222からの光を拡散し出射する。図3及び図8に示すように、第1発光基板220は、X方向又はY方向に長尺に形成された第1発光基板221と、第1発光基板221の長手方向に沿って直線状に実装された複数の発光素子222と、長手方向両端に設けられたコネクタ223とを備える。第1発光基板221には、クリップ250の内側凸部251が嵌り込む開口225が形成されている。なお、実施の形態1において、複数の発光素子222は、全て同じような色を発光するものであり、例えば、白色の光を照射するものである。
図5に示すように、第2発光基板230は、第1本体部210の第1載置部111の上面に載置されている導光パネル410の端面410aに向かって光を照射するものである。図3及び図8に示すように、第2発光基板230は、X方向に長尺に形成された第2基板231と、第2基板231の長手方向に沿って実装されている複数の発光素子232と、長手方向両端に設けられた第2コネクタ233とを備える。第2基板231には、クリップ250の内側凸部251が嵌り込む開口235が形成されている。開口235は第2基板231の長手方向に沿って長孔形状に形成されており、第2基板231が熱の影響により膨張もしくは収縮した場合であっても、その変位によりクリップ250が第2基板を拘束しないように構成されている。このように構成されることにより、第2発光基板230は、発光素子232の発光による熱により変形してしまうことを抑制することがきる。
実施の形態1において、第2発光基板230の複数の発光素子232は、異なる色を発光するものが実装されており、例えば、青、白、緑の発光素子がそれぞれ複数実装されている。第2コネクタ233は、複数の色をそれぞれに対応するように設けられており、例えば、2線用のコネクタ233aと単線用のコネクタ233bとから構成され、3色それぞれに対応した発光素子232に対応できるようにしている。
図5に示すように、発光素子232は、第2基板231の上下方向、つまりZ方向において中央部に設けられている。この複数の発光素子232の位置は、第2発光基板230が第1溝部212に挿し込まれた状態において、導光パネル410の入光面である端面410aと対向する位置である。
図8に示すように、第2本体部240は、第2発光基板230が当接するように配置される基板取付部241、基板取付部241の反対側から複数突出するように設けられるフィン部242と、第2発光基板230の端部が引っ掛かる第2爪部243を有している。基板取付部241には、クリップ250の内側凸部251が嵌り込む開口241aが形成されている。また、フィン部242の下部フィン242aは、他のフィン部242よりも長く突出している。
また、第2発光基板230は、端部の発光素子232と第2コネクタ233の間に後述するストッパー270のパネル止め部271cが当接する箇所を有している(図10参照)。このパネル止め部271cが当接する箇所を端部の発光素子232と隣接する箇所に設けることで、パネル止め部271cが発光素子232からの光を遮ることを抑制することができる。また、第2基板231における発光素子232に対する上下の範囲に導線パターン(図示なし)が形成されている。このパターンは複数の色それぞれに合わせて複数形成されており、上下に分けて形成されている。また、この導線パターンにはコンデンサなど電計部品が実装されている。コンデンサなど電気部品234は発光素子232に対して上下Zにずれた位置に設けられている。
図8及び図9に示すようにクリップ250は、第1発光基板220を第1本体部210の基板取付部213に、第2発光基板230を第2本体部240の基板取付部241に、それぞれ固定するものである。クリップ250は、U字形状をした係止部材であり、弾性変形可能な樹脂などで形成されている。ここで発光基板が基板取付部に配置された状態で端部側からクリップ250が挿し込まれることで、発光基板と基板取付部を挟み固定する。ここで発光基板は、第1発光基板220又は第2発光基板230であり、基板取付部は、第1本体部210の基板取付部213又は第2本体部240の基板取付部241である。
また、クリップ250は、U字形状の内側に内側凸部251が形成されている。内側凸部251は、発光基板及び基板取付部のそれぞれに設けられた開口に嵌り込み、クリップ250自体が外れるのを抑制することができる。ここで開口は、第1発光基板220の開口225、第2発光基板230の開口235、第1本体部210の基板取付部213の開口213d及び第2本体部240の基板取付部241の開口241aである。基板取付部側の開口213d及び241aは、丸孔でクリップ250の内側凸部251とほぼ同等の大きさであり、発光基板側の開口225及び235は、発光基板の長手方向に長軸を向けた長穴である。開口225及び235が、発光基板の長手方向に長軸を向けた長孔であるため、第1発光基板220及び第2発光基板230は、熱による伸縮が可能なようにクリップ250に挟持されている。
第1発光基板220及び第2発光基板230は、熱による伸縮ができないように固定されると、反りなどの変形が発生する場合がある。基板が反ると、基板が他部品へ接触したり、光源となる発光素子の位置がずれるなどの不具合が発生するという課題があった。しかし、実施の形態1に係る照明器具1によればクリップ250により第1発光基板220が第1本体部210の基板取付部213の表面に接触し押しつけられ、第2発光基板230が第2本体部240の基板取付部241に接触し押しつけられる。つまり、発光基板が光源本体部に接触し押しつけられる。これにより発光基板から第1本体部210及び第2本体部240に熱が移動し易い。これにより、発光基板の放熱性が向上し、発光基板の熱による変形が抑えられる。また、発光基板は、溝とクリップ250とにより面方向に挟まれて光源本体部に取り付けられているため、発熱の膨張による長手方向の寸法変化を吸収できる構造になっている。これにより発光基板は、発熱による変形が抑えられ、破損及び位置ずれを抑えることができる。
図5~図9に示される下側反射部260は、第2発光基板230の発光素子232からの光を反射させ導光パネル410に入光させるものである。そのため、下側反射部260は、反射性能を有するシートをZ字状に曲げられ形成されている。下側反射部260は、発光素子232からの光が損失するのを抑制し、効率良く導光パネル410に入光させる。また、下側反射部260は、第2発光基板230と第1本体部210とを絶縁するものであり、第1溝部212の内側と第2発光基板230の銅箔部(図示なし)との間に介在する。
第2発光基板230は、第2本体部240とともに第1溝部212にZ2側の端縁230aが保持されるとともに、第2本体部240の第2爪部243によってZ1側への移動が抑制された状態で保持される。
第2本体部240は、下部フィン242aが第2固定部216に当接しねじ902などの固定具で固定される。第2本体部240は、Z1側への移動を抑制されるとともに、第2本体部240と第1本体部210とが一体化され、第2発光基板230の放熱効率が向上する。図5に示すように、下部フィン242aは他のフィン242bよりも長く突設していることで、上方向Z1側からねじ902固定具で固定することができる。また、光源部200は、第2発光基板230と第2本体部240を第1本体部210の第1溝部212に挿し込むことにより一体に組み立てすることができ、かつ第2発光基板230及び第2本体部を面方向に保持することができる。
図5に示すように、光源部200は、第1発光基板220と第2発光基板230をY方向において異なる位置に設置するとともに、第2発光基板230の端縁230aを含む端部が第1溝部212に一部が収容されることで、光源部200のZ方向の寸法を抑えることができる。つまり、第1発光基板220のZ1側の端縁220aを含む端部は、第2発光基板230のZ2側の端縁230aを含む端部と上下方向において重なって位置する。なお、第1溝部212は、第2発光基板230のZ2側の端縁230aを含む端部が挿し込まれており、Z2方向、即ち拡散パネル310及び第1発光基板220の発光素子222が配置されている側に突出しているが、第1発光基板220の発光素子222の光が、遮られることなく拡散パネル310に到達する様に形成されている。なお、第1発光基板220及び第2発光基板230のZ1側の端縁220a及び230bを含む端部を上端部と呼ぶ場合がある。また、第1発光基板220及び第2発光基板230のZ2側の端縁220b及び230aを含む端部を下端部と呼ぶ場合がある。さらに、拡散パネル310を第1の導光板、導光パネル410を第2の導光板、と称する場合がある。
また、第1溝部212は、図5に示す、第1発光基板220及び第2発光基板230の長手方向に垂直な断面において、Z2側よりもZ1側が広く形成されており、第2発光基板230が挿し込まれた状態で、第1溝部212と第2発光基板230上の電気部品234とが接触するのを抑制する。この第1溝部212の構造により電気部品234を導光板載置部211よりもZ2側に配置することができ、第2発光基板230の配置をZ2側に抑えることができる。第2発光基板230の配置をZ2方向に抑えることにより、照明器具1の高さ方向の寸法を抑制することができる。また、これにより照明器具1の大型化を抑制する。また、このとき、第1発光基板220の上端部は、第2発光基板230の下端部と上下方向において重なって位置する。つまり、第1発光基板220の上端部は、第2発光基板230の下端部とY方向の視点において重なっており、照明器具1のZ方向寸法の抑制に寄与している。
図10は、実施の形態1に係る照明器具1の第2発光基板230の長手方向の端部周辺の斜視図である。ストッパー270は、第1溝部212に部分的に挿入されて固定され、第2発光基板230、第2本体部240の水平方向XYの移動を規制するものである。また、ストッパー270は、導光パネル410が第2発光基板230上の発光素子232と接触するのを抑制するものである。
図11は、図10に示されているストッパー270の上側から見た斜視図である。図12は、図10に示されているストッパー270の下側から見た斜視図である。ストッパー270は、ストッパー本体部271と、ストッパー本体部271からZ2方向に延びるストッパー脚部272を有している。図10に示される様に、ストッパー本体部271は、第2コネクタ233が収容されるコネクタ収容部271aを備える。図11に示す様に、コネクタ収容部271aは、第2発光基板230側から見て第2発光基板230から離れる側に凹んでいる。ストッパー本体部271は、側面271fから突出する様にパネル止め部271cを備える。パネル止め部271cは、第2発光基板230の長手方向の中央部側に向かって側面271fから突出しており、コネクタ収容部271aとX方向に並んで配置されている。パネル止め部271cは、第2発光基板230の発光素子232と導光パネル410の端面410aとの間に挿し込まれる様に位置している。そのため、第2発光基板230の面方向への移動が規制され、発光素子232と導光パネル410の端面410aとは、接触しない。
また、ストッパー本体部271は、上面にZ1側へ高くなるように傾斜した傾斜部271bを備える。傾斜部271bは、後述する蓋部440に合わせて形成されたものである。
また、ストッパー本体部271は、第2発光基板230が第2基板231の長手方向へ移動するのを抑制する基板止め部271dと、第2本体部240が水平方向、つまりXYに平行な方向へ移動するのを抑制する本体止め部271eを有している。基板止め部271dは、パネル止め部271cの第2発光基板230側の面271kから第2本体部240側に突出した段差面である。また、本体止め部271eは、Z方向から見てL字状に形成されており、基板止め部271dよりも更に第2本体部240側に突出した段差面である。
図3に示す様に、ストッパー270は、導光パネル410の四隅のそれぞれに配設されている。導光パネル410は、ストッパー本体部271の側面271fとパネル止め部271cとに囲まれて水平方向XYの移動が規制されている。
図13は、図10のストッパー270のストッパー脚部272と第1溝部212との位置関係の説明図である。ストッパー脚部272は、ストッパー270を第1本体部210に固定するための構造であり、第1本体部の第1溝部212に挿し込まれ、嵌り込む。ストッパー脚部272は、第1脚部272aと、第2脚部272bと、を有している。第1脚部272aは、図13に示すように、2つの第1本体部210が互いに垂直になるように端部を突き合わせて配置された状態において、一方の第1本体部210Aの第1溝部212と他方の第1本体部210Bの第1溝部212とに跨がって配置される。つまり、第1脚部272aは、2つの第1溝部212に亘って嵌合するものである。
図13に示す様に、第1脚部272aは、2つの第1本体部210に嵌合している状態を示している。図12に示すように、第1脚部272aは、Y方向に沿って形成される第1壁部273と、X方向に平行に形成される第2壁部274と、第2壁部274の中央部から第1壁部273とはY方向反対側に延びる第3壁部275と、を備える。第1壁部273は、他方の第1本体部210Bの第1溝部212の外側の壁に沿って位置する。第2壁部274は、一方の第1本体部210Aの第1溝部212の内側の壁に沿って位置する。第3壁部275は、他方の第1溝部212の内側の壁に沿って位置する。第2壁部274と第3壁部275とは、互いに垂直に突き合わされた2つの第1溝部212の内側の角部と嵌合する。また、ストッパー270は、第1脚部272aの第2壁部274と平行な第2脚部272bを有する。ストッパー270は、第1脚部272aと第2脚部272bを第1溝部212に挿し込むことで固定され、第2発光基板230、第2本体部240及び導光パネル410の水平方向XYへの移動を抑制することができる。
図5に示される、拡散パネル部300は、第1本体部210の下部に取り付けられた第1発光基板220からの光を拡散透過させるものである。拡散パネル部300は、透過性を有する拡散パネル310と、拡散パネル310のZ2側の端面に設けられる第1パッキン320と、拡散パネル310のZ1側の端面に設けられる第2パッキン330と、を有する。
拡散パネル310は、Z1側に向かうに従って照明器具1の内側に傾斜するように設けられている。図3に示される様に、拡散パネル310は、傾斜した面をロの字状に4つ配設した形状である。換言すると、拡散パネル310は、四角錐の頂点側が無い四角錐台の側面で構成される形状である。
拡散パネル310は、枠部100の第1載置部111に第1パッキン320とともに載置される。そして、拡散パネル310のZ1側の端面は、枠部100に光源部200が取り付けられることにより第2パッキン330を介して第1本体部210の押え側凹部211aに覆われる。つまり、拡散パネル310は、枠部100と光源部200とにより上下に挟持される。拡散パネル310は、第1発光基板220から照射される水平方向の光を斜め下側方向に向かって照射する。
図4に示す様に、導光部400は、ロの字状に形成された光源部200の開口から露出するように設けられている。また、図3及び図5に示す様に、導光部400は、導光パネル410と、反射シート420と、上側反射部430と、蓋部440と、を有している。
図5に示す様に、導光パネル410は、端面410aに第2発光基板230からの光が入光し、入光した光を拡散して照射するものである。導光パネル410は、第2発光基板230からの複数の光が拡散されて照射する。実施の形態1に係る照明器具1は、導光パネル410において青空を模した色に混色された光を照射する。
反射シート420は、導光パネル410の照射面411とは反対側の面である載置面412に載置される。反射シート420は、第2発光基板230からの光のうち上方向Z1側にくる光を反射するものである。第2発光基板230から導光パネル410に入射した光は、反射シート420に反射することによりZ1側に漏れるのが抑制され、導光パネル410内を伝播し、照射面411から照射される。この反射シート420は、樹脂で形成されており、導光パネル410側の面が細かな凹凸形状になっている。凹凸形状の凹の部分は、導光パネル410の載置面412との間に隙間が設けられ、載置面412との間に空気層ができる。反射シート420は、この凹凸形状により光を乱反射させている。反射シート420は、導光パネル410の上側の面である載置面412に載せられており、導光パネル410側の面に凹凸を有するため、簡易な構造で導光パネル410に入射した光を伝播させ照射することができ、照明器具1のコストを削減することができる。
導光パネル410の端面410aの上方には、上側反射部430が配置されている。上側反射部430は、下側反射部260と同様なものであり、導光パネル410と第2発光基板230との間の隙間の上方を塞ぐように配置されている。上側反射部430は、反射性能を有するシートがL字状に曲げられ形成されている。また、上側反射部430は、第2基板231の上方向Z1側の表面を保護する効果もある。
図3に示す様に、蓋部440は、導光パネル410、反射シート420を上方向Z1側から覆い保護するものである。蓋部440は、板金を曲げて形成されており、蓋主部441と、蓋脚部442と、蓋抑え部443を有している。蓋主部441は、電源部500が取り付けられる位置に貫通穴である蓋開口部441aが形成されている。電源部500は開口させることで軽量化をはかっている。
図5に示す様に、蓋主部441は、抑え片部443cを除いて反射シート420と隙間をあけて対向する様に設けられている。蓋主部441の中央部が反射シート420との間に隙間を設けていることで、反射シート420の凹凸は押圧されることなく導光パネル410に載置され、第2発光基板230からの光を拡散反射させることができる。反射シート420は、押圧されると表面の凹凸が平坦になってしまい光を全反射するようになってしまう。すると、反射シート420は、光を水平方向XYに反射するものの、下方向Z2側へ反射する光量が減ってしまうため、導光パネル410から照射される光が減ってしまう。実施の形態1によれば、蓋主部441は、抑え片部443cを除いて反射シート420と隙間をあけているため、導光パネル410から照射される光量が減少することがなく、照射能力が向上する。
図14は、図3のB部の拡大図である。蓋部440は、蓋主部441の対向する一対の端縁に抑え片部443cが形成され、異なる一対の端縁に蓋脚部442が形成されている。蓋脚部442は、ねじ902などの固定具により光源部200の第1本体部210に固定されている。蓋脚部442は、蓋主部441を反射シート420と隙間をあけるように保持している。
蓋抑え部443は、蓋主部441の蓋脚部442が設置されている端縁とは異なる端縁に設けられている。蓋抑え部443は、蓋傾斜部443aと、蓋切り欠き部443bと、抑え片部443cとを有している。蓋傾斜部443aは、ストッパー270の傾斜部271bに沿って傾斜した形状であり、上方向Z1側から傾斜部271bを覆い、ストッパー270の上方向Z1側への移動を抑制している。蓋切り欠き部443bは、ストッパー270のコネクタ収容部271aを避けるように形成されている。図5に示す様に、抑え片部443cと光源部200の第1本体部210の導光板載置部211とは、導光パネル410、反射シート420及び上側反射部430を挟持するように形成されている。
図15、図16、図17、図18、図19及び図20は、実施の形態1に係る照明器具1の光源部200に導光部400を組み付ける過程を説明する斜視図である。光源部200と導光部400とを組立てるのは、図15~図20に示すように容易である。導光部400は、光源部200に対してZ1側から組立てることができ、Z2側から作業する必要が無いため、裏返して作業するなどの手間がなく、組み立て作業が容易である。
図15に示す第1工程では、光源部200の第1本体部210の第1溝部212に、下側反射部260、ストッパー270、第2発光基板230、及び第2本体部240を挿し込み取り付けする。第2発光基板230は、ストッパー270により、第2本体部240側へ押圧された状態になる。なお、第2発光基板230と第2本体部240とは、予めクリップ250により組み合わされた状態で第1溝部212に挿入すると良い。
図16に示す第2工程では、光源部200の第1本体部210の四隅にそれぞれ配置されたストッパー270のストッパー本体部271とパネル止め部271cに囲まれた領域に導光パネル410を収容する。
図17に示す第3工程では、反射シート420を導光パネル410のZ1側の面である載置面412に載置する。
図18に示す第4工程では、導光パネル410と第2発光基板230の間を覆うように上側反射部430を載置する。
図19に示す第5工程では、抑え片部443cが反射シート420と上側反射部430とを押圧するように蓋部440が配置される。なお、蓋部440を組み付ける前の状態である、枠部100、光源部200及び導光部400が組み合わされた状態のものを光源組立体と称する場合がある。
図20に示す第6工程では、蓋部440を第1本体部210にねじ902などの固定具で固定する。
図21は、実施の形態1に係る照明器具1のカバー部600を外した状態の斜視図である。電源部500は、第1発光基板220、第2発光基板230に電力を供給し、照明器具1の点灯を制御するものである。電源部500は、電源フレーム510と、点灯制御回路基板520と、通信ユニット530とを備えている。電源部500は、図3に示されている蓋部440の蓋開口部441aを塞ぐように蓋部440に取り付けられている。
図22は、図21の電源フレーム510の斜視図である。電源フレーム510は、点灯制御回路基板520を保持する回路保持部511と、通信ユニット530を保持するユニット保持部512を有している。ユニット保持部512のユニット保持底面部512aには、通信の為の信号を遮らないように信号用開口512bが設けられている。信号用開口512bは、蓋開口部441aと対向している。信号用開口512bは、丸孔形状であるが、スリット形状のような線状に設けられていても良い。ユニット保持部512のユニット保持底面部512aは、回路保持部511の回路保持底面部511aよりも上方向Z1側に位置している。ユニット保持底面部512aは、回路保持底面部511aよりも上方向Z1側に設けられることでユニット保持底面部512aの下側にスペースが設けられ、通信ユニット530が有する信号受信部及びアンテナが信号用開口512bを介して下方向Z2側に突出できる。
点灯制御回路基板520は、第1発光基板220及び第2発光基板230のそれぞれに電力を供給する。通信ユニット530は、外部からの無線通信、赤外線通信などによる信号を受信し、点灯制御回路基板520に点灯に関する信号を送信するものである。電源部500は、蓋開口部441aを塞ぐように導光部400に取り付けられることで、導光部400を保護することができる。また、電源部500の下側に二重に部材が重なることがないため、照明器具1の重量を減らすことができる。また、反射シート420を導光パネル410に載置しているため、導光部400が蓋開口部441aを有することによる光学的な損失が抑制されている。
また、電源部500は、蓋開口部441aを塞ぐように設けられていることで、反射シート420と蓋部440との間の空気層に直接面するので放熱性が良くなる。電源部500が蓋部440の板金に当接するように取り付けられると、熱伝導の損失が生じてしまうが、実施の形態1に係る照明器具1の電源部500の配置によれば放熱性が向上する。また、信号用開口512bと蓋開口部441aとが対向するように設けられていることで、通信ユニット530は、金属部材で遮られることなく照明器具1が照射している側からの信号を受信することができる。
図21に示す様に、カバー部600は、下方向Z2側が開口した略箱形状をしており、電源部500、導光部400及び導光部400より上方向Z1側に突設している第2発光基板230を上方から覆っている。カバー部600は、側面に端子台ユニット700が接続されるカバー開口610が形成されている。また、カバー部600は、第2発光基板230、導光部400、及び電源部500をそれぞれ個別に覆う様に設けるよりも、一括して覆う様に構成することにより、簡易な構成にでき、軽量化が図られる。なお、枠部100、光源部200、導光部400、電源部500及びカバー部600が組み合わされた状態を光源ユニットと称する場合がある。
図23は、実施の形態1に係る照明器具1を上方から見た斜視図である。XY方向において、カバー部600は枠部100よりも幅が小さく形成されている。つまり、カバー部600の側面611は、枠部100の側面である枠側部110の表面よりも、照明器具1の中央寄り、即ち照明器具1の内側に位置している。照明器具1は、カバー部600と枠部100とが成す隅部に、電源線または信号線が配置される領域である電線配置部601が形成されている。電線配置部601は、カバー部600の側面611と枠部100により形成される段差の隅部により形成される空間であり、カバー部600の側面611に対しX方向外側の領域であって枠部100の上面からZ1側の領域である。なお、照明器具1において、第2発光基板230は照明器具1の4つの側辺のうち対向する2つの側辺に対応して配置されている。電線配置部601は、第2発光基板230が配置されていない対向する2つの側辺に対応して形成されている。よって、照明器具1は、対向するカバー部600の側面611間の幅寸法が枠部100の幅寸法よりも小さく形成することができ、電線配置部601を広く設けることができる。端子台ユニット700は、蓋部440に取り付けられており、カバー部600のカバー開口610を塞ぐように配設され、カバー部600の側面611から突出する様に固定されている。
図24は、図23に示されている端子台ユニット700の上方から見た斜視図である。図25は、図23に示されている端子台ユニット700の下方から見た斜視図である。図26は、図23に示されている端子台ユニット700の上方から見た分解斜視図である。図27は、図23に示されている端子台ユニット700の下方から見た分解斜視図である。端子台ユニット700は、電力供給の為の電源線(図示なし)が接続される電源端子台710と、外部からの信号線(図示無し)が接続される信号端子台720と、電源端子台710と信号端子台720が取り付けられる端子台フレーム730と、を備えている。
図25に示す様に、電源端子台710は、略直方体形状をしており、直方体形状の一方の面に電源線が挿し込まれる電源線挿込部711を有している。また、図24に示す様に信号端子台720も、略直方体形状をしており、直方体形状の一方の面に信号線が挿し込まれる信号線挿込部721を有している。電源端子台710及び信号端子台720は、カバー部600の側面611から突出して配置されている。
端子台フレーム730は、電源端子台710及び信号端子台720のそれぞれと電源部500とを接続する電線(出力電線とも言う、図示無し)が収容される配線収容部731を備える。配線収容部731は、カバー部600の側面611から突出して配置されている。また、端子台フレーム730は、配線収容部731のY方向の両端からそれぞれ突設した取付部732を有している。図27及び図28に示される様に、配線収容部731は、電源端子台710及び信号端子台720のそれぞれの出力電線の挿し込み口が挿通される開口734及び735が形成されている。
図24~27に示される様に、端子台フレーム730のY方向の両端に対に設けられた取付部732の端子台配置部732aには、電源端子台710と信号端子台720とがそれぞれ取り付けられている。電源端子台710と信号端子台720とは、電源線挿込部711と信号線挿込部721とが互いに反対方向へ向くように配置されている。つまり、電源端子台710と信号端子台720とは、外部からの電線の挿し込み方向が反対を向くように配置されている。
また、端子台ユニット700の端子台フレーム730は、カバー部600に取り付けられた状態において、電源端子台710の電源線挿込部711及び信号端子台720の信号線挿込部721がカバー部600の側面611に沿った方向を向くように開口されている。つまり、カバー部600の側面611と、電源線挿込部711及び信号線挿込部721が形成されている面とは、交差する方向を向いて設けられており、実施の形態1においては垂直である。これにより、照明器具1は、電源線及び信号線をカバー部600の側面611に沿って挿し込むことができる。また、照明器具1は、電源線および信号線を電線配置部601に配置することができる。よって、複数の照明器具1を隣接して配置しても、電源線が隣接する照明器具1に干渉するのを抑制することができる。また、電源線が照明器具1の上方向Z1側に突出して配置されるのを抑制することができ、電源線が躯体と干渉するのを抑制することができる。また、電源端子台710と信号端子台720は、配線収容部731を挟み配置することで照明器具1の高さが高くなること抑制することができる。なお、電源端子台710と信号端子台720とを総称して、コネクタと称する場合がある。
実施の形態1において電源線挿込部711及び信号線挿込部721は、被覆が除去され導体がむき出しとなっている電線の端部が挿し込まれる。しかし、電源線挿込部711及び信号線挿込部721は、図示しないコネクタ部材が挿し込まれる様に構成されていても良い。このとき、実施の形態1において電線の導体がむき出しとなっている箇所にコネクタ部材が取り付けられ、電源線挿込部711及び信号線挿込部721に接続される。
実施の形態1の照明器具1は、上記のように、外部からの電線がカバー部600の側面611に沿って電源線挿込部711又は信号線挿込部721に挿し込まれるように配置されたコネクタを備える。このような構成により、照明器具1は、電源線及び信号線などの外部からの電線を、枠部100及び光源部200の側面に沿った方向にコネクタに接続できる。そして、外部からの電線は、照明器具1のカバー部600の側面611に沿って照明器具1の側方に配置することができる。端子台ユニット700が光源部200にとりつけられたカバー部600の側面611から突出して設けられ、コネクタが側面611に沿って挿し込まれる。そのため、端子台ユニット700に接続される電線は、枠部100、光源部200及びカバー部600の側面に平行な方向に延びる様に位置する。これにより、外部から接続される電線が照明器具1から離れる側に向かって膨らむのが抑制されるため、電線と周囲の器具又は天井材等とが接触しにくくなる。従って、電線が傷つけられたり挟み込まれたりすることにより損傷するのを抑制することができる。
(変形例)
図28は、実施の形態1に係る照明器具1の変形例である照明器具1001の斜視図である。変形例に係る照明器具1001は、照明器具1に相当する部分を光源ユニット1200とし、光源ユニット1200が天井(被取付部)に設置された器具本体1100に取り付けられて構成されるものである。なお、光源ユニット1200と照明器具1との主な構成の違いは、枠部1210、蓋部1220の形状であり、共通する構造については説明を省略する。
図29、図30及び図31は、図28の照明器具1001の分解斜視図である。図32は、図30の光源ユニット1200の断面構造の説明図である。照明器具1001は、天井の被取付部900に取り付けされる器具本体1100と、器具本体1100に着脱可能に取り付けられる光源ユニット1200と、を備えている。
器具本体1100は、一面が開口した箱形状である本体部1110と、端子台1120と受け部1130を備えている。本体部1110は、本体底面部1111の略中央に吊りボルトなど固定具が挿し込まれる取付孔1112が形成されている。
端子台1120は、図示しない電源線が取り付けられるものであり、端子台コネクタ1121を有している。また、本体底面部1111の取付孔1112からずれた位置に配設されている。
受け部1130は、本体部1110の側面に設けられており、光源ユニット1200に設けられた取付バネ1230と係合して、光源ユニット1200を器具本体1100に固定する。
光源ユニット1200の枠部1210は、実施の形態1に係る照明器具1の枠部100の構成にくわえて器具本体1100の開口の縁を覆う鍔部1211と、取付バネ1230が取り付けられる立上り部1212を備えている。
図30に示す様に、光源ユニット1200の蓋部1220は、一方の第2発光基板230と電源部500とを覆う第1蓋部1221と、他方の第2発光基板230を覆う第2蓋部1222を有している。Y方向において、第2蓋部1222は第1蓋部1221よりも短く形成されており、第1蓋部1221と第2蓋部1222の間に収容部1223が設けられている。収容部1223は、Y方向において中央側より第2蓋部1222側によって配設されている。
取付バネ1230は、光源ユニット1200を器具本体1100に固定するものであり、受け部1130と係合する。取付バネ1230は、弾性力を有する線材をV字状に形成したものである。また、光源ユニット1200は、端子台1120を介して電力供給を受ける為に、端子台コネクタ1121と接続する電源側コネクタ1224を有している。
光源ユニット1200を器具本体1100に取り付けするとき、吊りボルトなどの固定具と端子台1120は収容部1223内側に配置される。端子台1120は、第2蓋部1222側に中央より寄せて配置しているので収容部1223に配置することができる。よって、照明器具1001は、上下方向に薄型化することができる。