JP7281790B1 - Led照明装置及びled照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームの強度を確保しながらフレームを薄型化できるLED照明装置等を提供する。【解決手段】LED照明装置3は、LED12が配置された基板11と、基板11が取り付けられた長尺状で板状のフレーム20と、フレーム20に取り付けられたカバー部材30と、を備え、フレーム20は、基板11が配置される凹部20aと、フレーム20の短手方向において凹部20aの両側に位置する一対の横板部23と、一対の横板部23から第2方向側に延出する一対の側板部24(延出部)とを有し、LED12の第1方向側(光出射側の方向)の端部は、凹部20aの開口面よりも第2方向側(光出射側とは反対側)に位置し、一対の側板部24の先端は、凹部20aよりも第2方向側に位置し、凹部20aの深さをaとし、前記凹部の幅をw1とすると、w1≧10×aの関係式とを満たす。【選択図】図3

Description

本発明は、LED照明装置及びLED照明装置を備えるLED照明器具に関する。
LED(Light Emitting Diode)を用いたLED照明器具が知られている。例えば、天井に設置されるLED照明器具として、ライトバーと呼ばれる長尺状のLED照明装置と、LED照明装置が着脱可能に取り付けられる凹部を有する長尺状の器具本体とを備えるLED照明器具が知られている(特許文献1)。
特許文献1に開示されたLED照明器具におけるLED照明装置(LEDユニット)は、長尺状の基板と、基板に実装された複数のLEDと、複数のLEDを覆う長尺状で透光性を有するカバー部材と、基板を支持するとともにカバー部材が取り付けられる長尺状のフレームとを備える。
特許文献1に開示されたLED照明装置では、フレームの断面形状がコの字状になっている。断面形状がコの字状のフレームは、例えば、LEDが実装された基板が取り付けられる主板部と、主板部の短手方向(幅方向)の両端部から天井側に向けて延出する一対の側板部とを有する。
特開2017-103248号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたLED照明装置のようにフレームの断面形状がコの字状であると、器具本体の凹部とフレームとで囲まれる空間領域が狭くなるので、この空間領域に機能部品又は電線等の各種部品を配置することが難しくなる。
一方、器具本体の凹部とフレームとで囲まれる空間領域を広くしようとして、断面コの字状のフレームの一対の側板部の長さ(主板部からの突出量)を単に短くしてフレームを薄型化すると、フレームの強度が低下するおそれがある。特に、フレームが板金製であって板状である場合、断面コの字状のフレームの一対の側板部の長さを短くすると、フレームの強度が大きく低下してしまう。
フレームの強度が低下すると、LED照明装置を器具本体に取り付ける際の施工時にLED照明装置が変形したり、施工後にLED照明装置の自重や電線等で押されてLED照明装置がたわんだりする。このため、LED照明装置と器具本体の凹部の開口端縁との間に隙間が生じることがある。この結果、その隙間から電線がはみ出したり、その隙間に電線が挟まって線噛みが生じたりする。また、LED照明装置と器具本体との間に隙間が生じると、照明器具としての意匠性が低下する。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、板状のフレームであってもフレームの強度を確保しながらフレームを薄型化することができるLED照明装置及びそのLED照明装置を備えるLED照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るLED照明装置の一態様は、LEDが配置された基板と、前記基板が取り付けられた長尺状で板状のフレームと、前記LEDを覆うように前記フレームに取り付けられたカバー部材と、を備え、前記フレームを基準にして前記LEDの光出射側の方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対側の方向を第2方向としたときに、前記フレームは、前記基板が配置される主板部と、前記主板部に立設する一対の立板部と、前記フレームの短手方向において前記主板部の両側に位置し且つ前記フレームの長手方向に沿って延在する一対の横板部と、前記一対の横板部から前記第2方向側に延出する一対の延出部とを有し、前記一対の立板部のうちの一方の立板部の一方の端部は、前記主板部の一方の端部に接続され、前記一対の立板部のうちの一方の立板部の他方の端部は、前記一対の横板部のうちの一方の横板部の一方の端部に接続され、前記一対の立板部のうちの他方の立板部の一方の端部は、前記主板部の他方の端部に接続され、前記一対の立板部のうちの他方の立板部の他方の端部は、前記一対の横板部のうちの他方の横板部の一方の端部に接続され、前記一対の延出部のうちの一方の延出部は、前記一対の横板部のうちの一方の横板部の他方の端部に接続され、前記一対の延出部のうちの他方の延出部は、前記一対の横板部のうちの他方の横板部の他方の端部に接続され、前記主板部と前記一対の立板部とで凹部が形成されており、前記主板部は、前記凹部の底部であり、前記LEDの前記第1方向側の端部は、前記凹部の開口面よりも前記第2方向側に位置しており、前記一対の延出部の先端は、前記凹部よりも前記第2方向側に位置しており、前記凹部の深さをaとし、前記凹部の幅をw1とすると、w1≧10×aの関係式とを満たす。
また、本発明に係るLED照明器具の一態様は、上記のLED照明装置と、前記LED照明装置が収納される凹部を有する器具本体と、を備える。
フレームの強度を確保しながら、フレームの薄型化を図ることができる。
図1は、実施の形態に係るLED照明器具の斜視図である。 図2は、実施の形態に係るLED照明器具の分解斜視図である。 図3は、実施の形態に係るLED照明器具の断面図である。 図4は、実施の形態に係るLED照明器具の断面図である。 図5は、実施の形態に係るLED照明装置をカバー部材側から見たときの斜視図である。 図6は、実施の形態に係るLED照明装置を裏側から見たときの斜視図である。 図7は、実施の形態に係るLED照明装置の断面斜視図である。 図8は、実施の形態に係るLED照明装置の分解斜視図である。 図9は、実施の形態に係るLED照明器具において、LED照明装置を器具本体に取り付けるときの取付方法を説明するための図である。 図10は、LED照明装置におけるフレームの突出部の形状とフレームの強度との関係を示す図である。 図11は、実施の形態に係るLED照明装置において、工事用電線の配置の第1例を示す図である。 図12は、実施の形態に係るLED照明装置において、工事用電線の配置の第2例を示す図である。 図13は、実施の形態に係るLED照明装置において、工事用電線の配置の第3例を示す図である。 図14は、実施の形態に係るLED照明装置の第1変形例を示す図である。 図15は、実施の形態に係るLED照明装置の第2変形例を示す図である。 図16は、実施の形態に係るLED照明装置の第3変形例を示す図である。 図17は、実施の形態に係るLED照明装置の第4変形例を示す図である。 図18は、実施の形態に係るLED照明装置の第5変形例を示す図である。 図19は、フレームの第1変形例を示す断面図である。 図20は、フレームの第2変形例を示す断面図である。 図21は、フレームの第3変形例を示す断面図である。 図22は、フレームの第4変形例を示す断面図である。 図23は、フレームの第5変形例を示す断面図である。 図24は、フレームの第6変形例を示す断面図である。 図25は、フレームの第7変形例を示す断面図である。 図26は、フレームの第8変形例を示す断面図である。 図27は、フレームの第9変形例を示す断面図である。 図28は、フレームの第10変形例を示す断面図である。 図29は、フレームの第11変形例を示す断面図である。 図30は、フレームの第12変形例を示す断面図である。 図31は、フレームの第13変形例を示す断面図である。 図32は、フレームの第14変形例を示す断面図である。 図33は、フレームの第15変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、工程及び工程の順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、各図において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、本実施の形態では、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸及びY軸は、互いに直交し、且つ、いずれもZ軸に直交する軸である。なお、本明細書において、「上」及び「下」という用語は、必ずしも、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではない。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係るLED照明器具1の構成について、図1~図4を用いて説明する。図1は、実施の形態に係るLED照明器具1の斜視図である。図2は、同LED照明器具1の分解斜視図である。図3及び図4は、同LED照明器具1の断面図である。図3及び図4は、LED照明器具1の短手方向と平行な平面で切断したときの断面を示している。なお、図3と図4とは、異なる断面である。
本実施の形態に係るLED照明器具1は、図1~図4に示すように、器具本体2と、器具本体2に取り付けられたLED照明装置3とを備える。LED照明器具1は、長尺状である。LED照明器具1の全長は、一例として、2フィート、4フィート又は8フィートである。
器具本体2は、LED照明装置3を保持している。器具本体2は、建物における所定の箇所に設置される。本実施の形態におけるLED照明器具1は、天井直付け型の照明器具である。したがって、器具本体2は、ボルト等を用いて室内の天井に取り付けられる。
本実施の形態において、器具本体2は、板金製であり、金属板に曲げ加工等を施すことにより、Y軸方向に長尺且つ扁平な箱形状に形成されている。図2に示すように、器具本体2には、矩形状の開口面を有する凹部2aが設けられている。凹部2aは、器具本体2の長手方向に沿って長尺状に設けられている。凹部2aは、LED照明装置3が収納される収納部であり、器具本体2の略全長に亘って設けられている。また、図2及び図3に示すように、器具本体2の幅方向における凹部2aの両側には、凹部2aの開口端縁2a1から延出し且つ外側に行くほど上側(天井側)に傾斜する傾斜面2bがそれぞれ設けられている。図2に示すように、凹部2aの一対の側面のうちの一方の側面には、2つのスリット2cが設けられている。
LED照明装置3は、照明光を発する照明装置の一例である。本実施の形態において、LED照明装置3は、LEDを光源として用いたLEDユニットである。LED照明装置3は、器具本体2の凹部2aに着脱自在に取り付けられている。例えば、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに取り付けたり、器具本体2の凹部2aに取り付けられたLED照明装置3を凹部2aから取り外したりすることができる。詳細は後述するが、LED照明装置3と器具本体2とは、LED照明装置3に設けられた引っ掛け金具5及び弾性保持部材6(本実施の形態ではキックバネ)を器具本体2に引っ掛けて係止させることで固定することができる。引っ掛け金具5は、LED照明装置3を器具本体2に取り付けるための金具である。本実施の形態において、引っ掛け金具5は、スライド金具である。
図3に示すように、LED照明装置3は、器具本体2に収納された電源装置4から供給される電力によって発光する。電源装置4は、LED照明装置3の光源部10に電力を供給するための装置である。
電源装置4は、LED照明装置3の背面側に配置されている。具体的には、電源装置4は、器具本体2の凹部2aに配置される。つまり、電源装置4は、器具本体2の凹部2aに収納されている。本実施の形態において、電源装置4は、LED照明装置3の一部としてLED照明装置3に取り付けられており、LED照明装置3と一体になっている。なお、電源装置4は、LED照明装置3と一体ではなく、LED照明装置3と分離して器具本体2に配置されていてもよい。例えば、電源装置4は、器具本体2に固定されていてもよい。
電源装置4は、LED照明装置3を発光させるための電力を生成する電源回路によって構成されている。具体的には、電源装置4は、プリント配線基板等の回路基板4aと、回路基板4aに実装された複数の電子部品4bとを有する。本実施の形態において、電源装置4は、さらに、複数の電子部品4bが実装された回路基板4aを収納する回路ケース4cを有する。回路ケース4cは、電子部品4bが実装された回路基板4aを覆うカバーである。回路ケース4cは、一例として、金属板によって構成された金属製の筐体である。電源装置4を構成する電源回路は、例えば、商用電源等の外部電源からの交流電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力をLED照明装置3のLEDに供給する。
電源装置4には、天井裏から器具本体2の貫通孔に挿通されて器具本体2の凹部2a内に引き出された電源線(VVFケーブル等)が接続された電源端子台8(図2参照)を介して交流電力が供給される。VVFケーブル等の電源線は、工事用電線であり、電線の一例である。電源端子台8は、器具本体2の凹部2aに設置されている。
次に、図1~図4を参照しつつ、図5~図8を用いて、LED照明装置3の詳細な構造について説明する。図5は、実施の形態に係るLED照明装置3をカバー部材30側から見たときの斜視図であり、図6は、同LED照明装置3を裏側から見たときの斜視図である。図7は、同LED照明装置3の断面斜視図である。図8は、同LED照明装置3の分解斜視図である。
図2、図5及び図6に示すように、LED照明装置3は、ライトバーと呼ばれる長尺状のライン光源である。LED照明装置3は、例えば白色光等の所定の色の光を発光する。
図3、図7及び図8に示すように、LED照明装置3は、光源部10と、光源部10が配置されるフレーム20と、光源部10を覆うカバー部材30と、エンドキャップ40とを備える。本実施の形態において、LED照明装置3は、電源装置4を備える。つまり、電源装置4は、LED照明装置3に設けられている。具体的には、電源装置4は、フレーム20の天井側の面に取り付けられている。例えば、図3に示すように、電源装置4は、ネジ50によって回路ケース4cの一部をフレーム20の主板部21にネジ止めすることでフレーム20に固定されている。具体的には、回路ケース4cは、開口部を有する筐体であり、底板と底板に立設する側板とによって構成されている。回路ケース4cは、回路ケース4cの開口部がフレーム20側に位置するように配置されている。つまり、回路ケース4cのフレーム20側の部分は、開放されている。
光源部10は、照明光を発する発光部である。本実施の形態において、光源部10は、長尺状である。この場合、長尺状の光源部10は、フレーム20の長手方向(Y軸方向)の全長と略同等の長さの1つの光源部であってもよいし、フレーム20の長手方向に沿って複数個並べられていてもよい。図8に示すように、本実施の形態において、光源部10は、フレーム20の長手方向に沿って2つ並べられている。
光源部10は、LEDを用いたLEDモジュールであり、図7及び図8に示すように、基板11と、基板11に配置されたLED12とを備える。
基板11は、LED12を実装するための実装基板である。本実施の形態において、基板11は、フレーム20の長手方向(Y軸方向)に長尺状をなす略矩形状に形成されている。基板11の厚みは、例えば1.0mmである。図8に示すように、本実施の形態において、基板11は、フレーム20の長手方向に沿って2枚並べられている。
基板11は、例えば金属配線が所定のパターンで形成されたプリント配線基板(プリント基板)である。なお、基板11の表面には、配線を保護するとともに絶縁耐圧を確保するために、配線を覆うように絶縁性樹脂材料からなるレジストが形成されていてもよい。基板11は、LED12が実装される主面のみに配線が形成された片面配線基板であってもよいし、両面に配線が形成された両面配線基板であってもよい。
基板11を構成する基材としては、絶縁性樹脂材料からなる樹脂基板、アルミナ等のセラミック材料の焼結体からなるセラミック基板、アルミニウムまたは銅等の金属材料からなる金属基材の表面に絶縁被膜を施すことで得られるメタルベース基板等が用いられる。
基板11が樹脂基板によって構成されている場合、樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM-3、FR-4等)、クラフト紙等とフェノール樹脂とによって構成された紙フェノール基材(FR-1、FR-2)、紙とエポキシ樹脂とによって構成された紙エポキシ基材(FR-3)、又は、ポリイミド等からなるポリイミド基板等を用いることができる。また、基板11は、リジッド基板であってもよいし、フィルム状のフレキシブル基板であってもよい。
基板11に形成された金属配線は、電源装置4と電気的に接続されている。この場合、基板11に形成された電極又はコネクタ端子と電源装置4とは、リード線等の電線によって接続されている。基板11と電源装置4とを接続する電線は、例えば、フレーム20に設けられた貫通孔に挿通されている。
基板11は、フレーム20に配置される。基板11は、LED12が実装される面である第1面と、第1面に背向する第2面とを有する。基板11の第1面は、カバー部材30側の面であり、基板11の第2面は、フレーム20側の面である。本実施の形態において、基板11の第2面は、フレーム20に接触している。
図7及び図8に示すように、基板11には、LED12が配置されている。具体的には、基板11の第1面に複数のLED12が配置されている。本実施の形態において、複数のLED12は、基板11の長手方向(Y軸方向)に沿って直線状に一列に且つ所定の間隔をおいて実装されている。具体的には、複数のLED12は、基板11の長手方向の略全長にわたって実装されている。したがって、複数のLED12は、フレーム20及びカバー部材30の長手方向に沿って実装されている。なお、複数のLED12は、基板11の長手方向に沿って、一列ではなく、複数列で実装されていてもよい。複数のLED12は、電源装置4と基板11とを接続する電線を介して電源装置4から供給される直流電流によって発光する。
LED12は、発光素子の一例である。本実施の形態において、複数のLED12の各々は、個々にパッケージ化されたSMD構造のLED素子(LED光源)である。したがって、光源部10は、SMDタイプのLEDモジュールである。
SMDタイプのLED12は、樹脂製又はセラミック製の白色の容器(パッケージ)と、容器内に配置されたLEDチップ(ベアチップ)と、LEDチップを封止する封止部材とを備える。本実施の形態において、LED12は、白色光を放出する白色LED素子である。この場合、例えば、LEDチップとしては、通電されると青色光を発する青色LEDチップが用いられ、容器に充填される封止部材としては、YAG等の黄色蛍光体等が含有されたシリコーン樹脂(蛍光体含有樹脂)が用いられる。
このように構成される光源部10は、フレーム20に配置される。具体的には、光源部10の基板11がフレーム20に配置される。
フレーム20は、光源部10が取り付けられる長尺状の取付部材(ベース部材)である。具体的には、フレーム20には、光源部10の基板11が取り付けられる。
フレーム20は、光源部10及び器具本体2と同様に、Y軸方向に長尺状に形成されている。光源部10は、フレーム20に支持されている。本実施の形態において、フレーム20は、光源部10を支持するだけではなく、カバー部材30も支持している。具体的には、LED12が配置された基板11をフレーム20に載置して基板11をフレーム20に固定することで、LED12が配置された基板11がフレーム20に支持される。
フレーム20は、板状である。本実施の形態において、フレーム20は、板金製であり、金属板によって構成されている。フレーム20は、例えば、SPCC(Steel Plate Cold Commercial;冷間圧延鋼板)製の1枚の板金(金属板)にロール成形加工及び/又はプレス加工等を施すことにより所定の形状に形成されている。フレーム20を構成する金属板の厚みは、一例として、0.2mm~2mmである。本実施の形態において、フレーム20は、板金加工により形成されているので、フレーム20を構成する金属板の厚みは、1mm以下であるとよい。具体的には、フレーム20を構成する金属板の厚みは、0.5mmとした。なお、フレーム20の作製方法は、ロール成形加工及びプレス加工に限るものではなく、アルミニウムの押出成型等であってもよい。
図3及び図4に示すように、板状のフレーム20は、主板部21と、一対の立板部22と、一対の横板部23と、一対の側板部24とを有する。図8に示すように、主板部21、一対の立板部22、一対の横板部23及び一対の側板部24は、いずれも、フレーム20の長手方向(Y軸方向)に沿って延在している。また、図3及び図4に示すように、本実施の形態において、フレーム20は、XZ断面において、フレーム20の短手方向の中心を基準にして左右対称に形成されているが、これに限らない。
主板部21は、フレーム20の本体部である。主板部21は、全体として平板状をなす厚みが一定の板状体である。図3に示すように、主板部21には、光源部10が配置される。具体的には、主板部21には、LED12が配置された基板11が載置される。つまり、主板部21は、基板11を支持している。主板部21に配置された光源部10は、主板部21に取り付けられる。具体的には、主板部21には、光源部10の基板11が取り付けられる。本実施の形態において、基板11と主板部21とは接している。なお、光源部10のLED12は、主板部21の幅方向の中心部に配置されているが、これに限らない。
主板部21は、基板11側の面である第1面と、第1面に背向する第2面とを有する。LED照明器具1が天井に設置された状態において、フレーム20は、主板部21の第1面及び第2面が天井面と略平行となるように配置されている。この場合、主板部21の第1面は、床側の面となり、主板部21の第2面は、天井側の面となる。
図3に示すように、主板部21は、器具本体2の凹部2aの開口面よりも天井側(つまり凹部2aの底面側)に位置している。本実施の形態では、LED12も、器具本体2の凹部2aの開口面よりも凹部2aの底面側に位置している。具体的には、主板部21及びLED12は、凹部2aの開口端縁2a1よりも天井側に位置している。これにより、カバー部材30とLED12との距離を遠ざけることができるので、直線状に配列された複数のLED12の輝度むら(粒々感)を抑制することができる。
図8に示すように、主板部21には、金属板で構成されたフレーム20の一部を切り起こすことによって形成された爪部21aが形成されている。主板部21に載置された基板11は、この爪部21aに係止されることで主板部21に固定される。この場合、例えば、基板11をスライドさせて基板11を爪部21aに係止させてもよいし、爪部21aをかしめることで基板11を爪部21aに係止させてもよい。なお、主板部21と基板11との固定方法は、爪部21aによる係止構造に限るものではなく、主板部21と基板11とは、接着剤又は接着テープ等によって接着固定されていてもよい。また、主板部21と基板11とは接しているが、これに限らない。例えば、主板部21と基板11との間に、熱伝導シート等の別部材が挿入されていてもよい。また、主板部21には、基板11の配線と電源装置4とを電気的に接続するための電線が挿通される貫通孔が設けられている。
一対の立板部22は、主板部21に立設する立設板部である。具体的には、一対の立板部22は、主板部21の一方の端部から立設しており、一対の立板部22の他方は、主板部21の他方の端部から立設している。立板部22及び横板部23は、主板部21と側板部24との間に設けられている。一対の立板部22の各々は、平板状である。
図3に示すように、本実施の形態において、一対の立板部22の各々は、主面が主板部21の主面と直交しており、フレーム20の短手方向と直交する方向に延在している。具体的には、一対の立板部22の各々は、Z軸方向に沿って延在している。なお、立板部22は、主板部21に対して傾斜するように形成されていてもよい。
図3及び図4に示すように、主板部21と一対の立板部22とで凹部20aが構成されている。凹部20aの底部は、主板部21である。したがって、凹部20aの底部(主板部21)には、LED12が実装された基板11が配置される。このように、フレーム20は、基板11が配置される凹部20aを有する。また、凹部20aの側部は、立板部22である。本実施の形態において、凹部20aの断面形状は、コの字状である。つまり、凹部20aの空間領域(主板部21と一対の立板部22とで囲まれる領域)の断面形状は、矩形である。
なお、凹部20aの断面形状は、コの字状でなくてもよい。つまり、凹部20aの空間領域の断面形状は、矩形でなくてもよい。例えば、凹部20aの空間領域の断面形状は、台形であってもよい。この場合、主板部21が台形の凹部20aの下底又は上底に対応する部分となり、立板部22が主板部21に対して傾斜する台形の凹部20aの側辺に対応する部分となる。
凹部20aの底部に配置された光源部10は、凹部20aに収納されている。本実施の形態において、凹部20aの深さは光源部10の高さ(厚み)よりも大きくなっており、光源部10は、凹部20aからはみ出さないように収納されている。つまり、LED12は、凹部20aに収納されている。したがって、光源部10のLED12の床側の端部(発光面)は、凹部20aの開口面よりも天井側に位置している。この場合、LED12の床側の端部は、凹部20aの開口面から後退した位置に存在していてもよいし、凹部20aの開口面と面一になっていてもよい。このように、凹部20aにLED12を収納することで、LED12とカバー部材30の主部31との距離を長くすることができるので、フレーム20の長手方向に配列された複数のLED12の輝度むら(粒々感)を抑制することができる。
なお、本実施の形態において、光源部10のLED12は、凹部20aからはみ出ないように凹部20aに収納されているが、これに限らない。例えば、LED12の一部又は全部は、凹部20aからはみ出していてもよい。この場合であっても、光源部10の基板11は、凹部20aからはみ出さないように配置されているとよく、凹部20aの深さは、光源部10の基板11の厚さよりも大きくなっているとよい。
また、図4に示すように、フレーム20の凹部20aの深さをaとし、凹部20aの幅をw1とすると、w1≧10×aの関係式を満たしているとよい。つまり、凹部20aの深さaと凹部20aの幅w1との比は、1:10以上であるとよい。これにより、凹部20aに光源部10が収納されていても、LED12から出射する光が凹部20aの開口面の角部(立板部22と横板部23との接続部分)に当たって遮光されてしまうことを抑制することができる。つまり、w1≧10×aとすることで、LED12から出射する光をけられにくくすることができる。この場合、図4に示すように、凹部20aの幅をw1とし、横板部23の幅をw2とすると、w1>2×w2の関係式を満たしているとよい。
このように、フレーム20に凹部20aが形成されることで、フレーム20に一対の突出部20bが形成される。本実施の形態では、凹部20aが天井側に窪むように形成されているので、一対の突出部20bは、床側に突出するように形成されている。一対の突出部20bの各々は、横板部23と立板部22とによって構成されている。凹部20aと一対の突出部20bとは、プレス加工等によってフレーム20を構成する金属板を変形させることで形成することができる。したがって、主板部21、立板部22、横板部23及び側板部24の板厚は、同じになっている。
横板部23は、凹部20aの横に位置している。本実施の形態において、横板部23は、フレーム20の短手方向における凹部20aの両側に位置している。つまり、凹部20aを挟むように一対の横板部23が形成されている。具体的には、一対の横板部23の一方は、フレーム20の短手方向における凹部20aの一方側に位置し、一対の横板部23の他方は、フレーム20の短手方向における凹部20aの他方側に位置している。つまり、一対の横板部23の一方は、フレーム20の短手方向における主板部21の一方側に位置し、一対の横板部23の他方は、フレーム20の短手方向における主板部21の他方側に位置している。一対の横板部23の各々は、立板部22の床側の端部に接続されており、立板部22の床側の端部から外方に向かって延在している。
また、主板部21を基準にしてLED12の光出射側の方向である第1方向を床側の方向とし、主板部21を基準にして床側方向(第1方向)とは反対側の方向である第2方向を天井側の方向としたときに、一対の横板部23の各々の少なくとも一部は、主板部21よりも床側(第1方向側)に位置している。本実施の形態では、横板部23の全体が主板部21よりも床側に位置している。したがって、各々が立板部22と横板部23とで構成される一対の突出部20bは、主板部21よりも床側に位置している。
これにより、各突出部20bの天井側には、空間領域S1が形成される。空間領域S1は、フレーム20の天井側において突出部20bで囲まれる領域である。つまり、空間領域S1は、フレーム20の天井側において、立板部22と横板部23とで囲まれる領域である。本実施の形態では、横板部23における立板部22の反対側に側板部24が設けられているので、空間領域S1は、立板部22と横板部23と側板部24とで囲まれる領域になっており、床側に窪む凹状の窪み部である。
この空間領域S1には、機能部品が収納されていてもよいし、LED照明装置3を製造する際に工場で配線処理される器具内電線が収納されていてもよい。空間領域S1は、凹状の窪み部であるので、空間領域S1に機能部品及び器具内電線を容易に収納することができる。特に、空間領域S1の外壁として側板部24が存在するので、空間領域S1に収納された器具内電線が空間領域S1からはみ出しにくくなっている。これにより、器具内電線がはみ出して線噛みが発生することを抑制できる。
空間領域S1に収納される機能部品は、例えば機能拡張モジュールである。機能拡張モジュールは、一例として、人感センサや明るさセンサの各種センサを備えるセンサユニット、無線信号を受信するアンテナ及び制御回路を有する無線モジュール、赤外線信号を受信する受光素子及び制御回路を有する赤外線モジュール、プルスイッチ、又は、基板11に実装されたLED12(第1光源)とは別の第2光源等である。無線信号又は赤外線信号は、例えば、LED12を点灯及び消灯したり調光・調色したりするためのリモコン信号、又は、LED照明装置3の各種設定を行うための設定信号等である。また、第2光源は、モニタ表示用の光源(モニタランプ)、カバー部材30から出射する照明光の配光を制御するための光源(例えばワイド配光にするための光源)、演出するためのカラー光源(例えば、赤色、青色及び緑色等のLED光源)、又は、非常時に点灯する非常用光源等である。なお、第2光源として非常用光源を用いる場合は、第2光源を覆うカバー及び/又はカバー部材30は、ガラス等の難燃性材料によって構成されているとよい。
空間領域S1に収納される器具内電線は、例えば、電源装置4に接続された電線又は複数の光源部10同士を接続する電線等である。このうち、電源装置4に接続される電線としては、電源装置4と光源部10とを接続する電力供給線、電源装置4と電源端子台8とを接続する電源線、電源装置4と調光用端子台(不図示)とを接続する調光制御線、及び、後述する機能拡張モジュール(センサ等)に接続された制御線等がある。
また、空間領域S1には、1本の器具内電線ではなく、複数本の器具内電線が収納されていてもよい。空間領域S1に収納された1本又は複数本の器具内電線は、テープ又は金具等の固定部材によってフレーム20に固定される。この場合、空間領域S1を利用してテープを貼り付けたり金具を取り付けたりするとよい。例えば、金具を用いて器具内電線を固定する場合、器具内電線が収納された空間領域S1に蓋をするようにして金具を空間領域S1に固定する。この場合、金具を立板部22と側板部24との間に突っ張るように配置するとよい。
なお、器具内電線は、空間領域S1に収納されていなくてもよい。この場合、器具内電線をフレーム20の主板部21の天井側の面に配置し、器具内電線をテープによって接着固定してもよい。ただし、テープが主板部21のみに貼り付けられていると、テープが剥がれやすい。そこで、この場合、空間領域S1を利用してテープを貼り付けるとよい。例えば、主板部21の天井側の面に器具内電線を配置し、主板部21と立板部22とにまたがるようにテープを貼り付けるとよい。これにより、向きが異なる2つの面にテープが貼り付けられるので、テープが剥がれることを抑制できる。
また、空間領域S1に収納される部品は、機能部品及び器具内電線に限るものではない。例えば、空間領域S1には、ネジの一部(ネジ頭、ネジ足)及びカシメ部品等の固定部材が収納されていてもよいし、電源装置4の電子部品4bの一部又は全部が収納されていてもよい。空間領域S1に収納される電源装置4の電子部品4bとしては、電解コンデンサ及び赤外受光部等の背の高い部品が考えられる。
図3の拡大図に示すように、一対の横板部23の各々は、複数の板部によって構成されている。本実施の形態において、横板部23は、2つの板部によって構成されており、複数の板部として、主板部21と平行な平行板部23a(第1板部)と、主板部21に対して傾斜する傾斜板部23b(第2板部)とを有する。平行板部23a及び傾斜板部23bは、いずれも平板状である。
横板部23において、平行板部23aは、フレーム20の短手方向(幅方向)に延在しており、傾斜板部23bは、フレーム20の短手方向に対して傾斜する方向に延在している。本実施の形態において、傾斜板部23bは、天井側に向かって広がるように傾斜している。したがって、立板部22と横板部23とで構成される突出部20bは、全体として外向きに傾斜するように構成されている。傾斜板部23bは、平行板部23aの外側に位置しており、側板部24の端部に接続されている。本実施の形態において、平行板部23aの長さは、傾斜板部23bの長さよりも長くなっている。
図3及び図4に示すように、フレーム20に形成された一対の突出部20bの少なくとも一部は、器具本体2の凹部2aの開口面よりも床側に位置している。つまり、一対の突出部20bの少なくとも一部は、器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1よりも床側に位置している。本実施の形態では、一対の横板部23が器具本体2の凹部2aの開口面よりも床側に位置している。具体的には、横板部23の平行板部23a及び傾斜板部23bの両方が凹部2aの開口面よりも床側に位置している。
なお、横板部23と立板部22とで構成される突出部20bは、内向きに傾斜するように構成されていてもよい。この場合、横板部23の傾斜板部23bは、平行板部23aの内側に位置し且つ主板部21の端部に接続され、立板部22は、横板部23の平行板部23aの外側に位置し且つ側板部24の端部に接続される。
図3及び図4に示すように、一対の側板部24は、板状の側面部であり、フレーム20における一対の脚部(足)として形成されている。一対の側板部24の各々は、横板部23の端部から天井側(第2方向側)に延出する延出部である。具体的には、一対の側板部24の一方は、一対の横板部23の一方の外側端部から天井側に向かって延在しており、一対の側板部24の他方は、一対の横板部23の他方の外側端部から天井側に向かって延在している。つまり、一対の側板部24は、フレーム20の短手方向における突出部20bの外側端部から天井側に向かって延在している。具体的には、一対の側板部24の各々は、Z軸方向に延在している。
一対の側板部24の各々は、各横板部23の外側端部から主板部21の位置を超えて天井側に向かって延在している。したがって、各側板部24(延出部)の先端は、主板部21よりも天井側(第2方向側)に位置している。つまり、側板部24の先端は、凹部20aよりも天井側に位置している。なお、本実施の形態において、側板部24は、横板部23の傾斜板部23bに接続されている。
本実施の形態において、側板部24と横板部23との接続部分は、凹部20aの底部である主板部21よりも床側(第1方向側)に位置している。これにより、LED12から出射した光が、カバー部材30の外側端部31aの近傍に形成された空間領域にまで回り込みやすくなる。
また、側板部24の長さ(延出量)は、凹部20aの深さよりも長くなっている。すなわち、図4に示すように、凹部20aの深さをaとし、側板部24の長さをb(図3も参照)とすると、b≧aの関係式を満たしているとよい。この場合、側板部24の長さbの上限は特に限定されるものではないが、凹部20aの深さaと側板部24の長さbとは、b≦2×aの関係式を満たしているとよい。つまり、凹部20aの深さと側板部24の長さとの比は、1:2以下であるとよい。これにより、フレーム20全体のZ軸方向の厚さを短くすることができるので、フレーム20を薄型化することができる。
なお、側板部24と横板部23との接続部分が主板部21よりも天井側に位置していてもよい。この場合も、側板部24の長さbは凹部20aの深さaよりも長くなっているとよいが(つまり、b>aであるとよいが)、側板部24の長さbが凹部20aの深さaよりも短くなっていてもよい。この場合、側板部24の長さbの下限は特に限定されるものではない。なお、凹部20aの深さaは、3mm以上であることが好ましい。
図3及び図4に示すように、一対の側板部24の先端部分には、折れ曲げられるように形成された折曲部24aが設けられている。本実施の形態において、折曲部24aは、側板部24の先端部分を厚み方向に折り返すことで形成された折返部である。したがって、折曲部24aは、折り返された部分と、折り返された部分に対向する部分(折り返されていない部分)とによって構成されている。折曲部24aにおける折り返された部分は、例えば、側板部24の先端部分をカールさせて巻き上げることで形成することができる。なお、折曲部24aは、カールさせて形成されたものに限るものではなく、ヘミング加工等により形成されたものであってもよい。なお、カール曲げ又はヘミング曲げによる折曲部24aは、幅方向の内側に折り曲げられて形成されているが、これに限るものではなく、幅方向の外側に折り曲げられて形成されていてもよい。また、折曲部24aは、形成されていなくてもよい。
一対の側板部24の各々には、カバー部材30の取付部33が取り付けられる。具体的には、カバー部材30の取付部33に設けられた凹部33aに側板部24の折曲部24aをスナップインにより係止させて嵌め合わせることで、カバー部材30をフレーム20に固定することができる。
フレーム20に支持された光源部10は、カバー部材30で覆われている。具体的には、カバー部材30は、光源部10における全てのLED12を覆っている。図3に示すように、カバー部材30は、光源部10の基板11も覆っており、複数のLED12を覆うように基板11と対向して配置されている。このように、カバー部材30は、LED12を覆うようにフレーム20に取り付けられている。
カバー部材30は、透光性を有する透光カバーの一例であり、LED12から出射する光を透過する。本実施の形態において、カバー部材30は、透光性を有するだけではなく、拡散性を有する拡散カバーである。したがって、カバー部材30に入射したLED12の光は、カバー部材30で拡散(散乱)しながらカバー部材30を透過する。
図6及び図7に示すように、カバー部材30は、さらに、光源部10が配置されたフレーム20を覆っている。本実施の形態において、カバー部材30は、光源部10が配置されたフレーム20の全体を覆っている。なお、カバー部材30は、光源部10及びフレーム20と同様に、Y軸方向に長尺状に形成されている。
カバー部材30は、フレーム20に取り付けられる。また、カバー部材30とフレーム20とによって筒体が構成されており、光源部10は、この筒体内に収納されている。
図3及び図7に示すように、カバー部材30は、LED12と対向する面を有する主部31と、主部31に接続された一対の延設部32と、一対の延設部32の各々に接続された一対の取付部33とを有する。
図3の拡大図に示すように、カバー部材30と器具本体2の凹部2aの内面との間に隙間Gが存在する。本実施の形態において、この隙間Gは、取付部33と凹部2aの内面との間の隙間である。
主部31は、カバー部材30における本体部であり、LED12の光を透過させて外部に照射させる。主部31は、カバー部材30の外観を構成している。図8に示すように、主部31は、Y軸方向に長尺状であり、樋状に形成されている。主部31は、例えば扁平状の略セミシリンドリカル形状である。したがって、主部31は、Y軸方向に延在する長尺矩形状の開口端面を有する。また、X軸方向に沿って切断したときの主部31の断面形状は、略円弧状に湾曲した湾曲形状を有する。なお、主部31の形状は、桶状のR形状に限るものではなく、コの字状等の角形状であってもよいし、側面の一部がくびれた角形状等であってもよい。
主部31は、フレーム20の突出部20bよりもフレーム20の短手方向の外側に位置する外側端部31aを有する。具体的には、外側端部31aは、主部31における取付部33よりも外側に位置する部分である。主部31の外側端部31aは、器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1に対向している。なお、凹部2aの開口端縁2a1は、XY平面に平行な平坦面である。
一対の延設部32は、厚みが一定で板状の板片である。本実施の形態において、一対の延設部32は、XZ断面において、カバー部材30の短手方向の中心を基準にして左右対称に形成されているが、これに限らない。
各延設部32は、フレーム20の横板部23よりもフレーム20の短手方向の外側に位置する外延設部32aと、外延設部32aから横板部23の少なくとも一部を覆うようにしてLED12側に向かって延在する内延設部32bとを有する。
本実施の形態において、外延設部32aは、取付部33よりも外側に位置する部分であり、内延設部32bは、取付部33よりも内側に位置する部分である。この場合、図3に示すように、外延設部32aは、平板状に形成された部分であり、内延設部32bは、フレーム20の横板部23を境界にして折れ曲がるように形成された部分である。内延設部32bは、フレーム20の突出部20bを覆うようにして折れ曲がっている。
延設部32は、主部31の内面からカバー部材30の内方に向かって延在している。つまり、延設部32は、主部31の内面からLED12側に向かって延在している。延設部32は、主部31の内面におけるフレーム20の突出部20bのうち最も床側(第1方向側)に位置する部位よりも天井側(第2方向側)の位置からLED12側に向かって延在している。本実施の形態において、フレーム20の突出部20bのうち最も床側に位置する部位は、横板部23の平行板部23aである。つまり、延設部32は、平行板部23aよりも天井側の位置からLED12側に向かって延在している。具体的には、延設部32は、主部31の外側端部31aの先端に接続されている。したがって、延設部32において、外延設部32aが主部31の外側端部31aの先端に接続されており、外延設部32aは、主部31の外側端部31aからLED12側に向かって延在している。
このように、延設部32は、フレーム20の横板部23のうち最も床側に位置する部位よりも天井側の位置から横板部23の一部を覆うようにしてLED12側に向かって延在している。これにより、カバー部材30の外側端部31aの近傍において、フレーム20の突出部20bよりも外側の天井側に向かって広がる空間領域を形成することができる。この結果、床側に突出する突出部20bをフレーム20に設けたとしても、LED12から出射した光のうちカバー部材30の主部31を透過せずに主部31の内面で反射した光を、カバー部材30の外側端部31aの近傍に形成された空間領域にまで回り込ませることができる。このため、LED12から出射した光をカバー部材30の主部31の外側端部31aにまで十分に行きわたらせることができるので、カバー部材30の主部31の外側端部31aの近傍まで十分に光らせることができる。したがって、幅方向(X軸方向)の全体にわたってカバー部材30を光らせることができ、カバー部材30の幅方向の端部が暗くなることを抑制することができる。つまり、フレーム20の突出部20bによるカバー部材30の幅方向の端部の暗がりを低減することができる。
また、カバー部材30に延設部32を設けることで、LED照明装置3から出射する照明光の天井側への光束(上方光束)を低減することもできる。この結果、LED照明装置3から出射する照明光の床側への光束を増加させることができるので、LED照明器具1の直下照度を向上させることができる。これにより、複数のLED照明器具1を設置する場合、LED照明器具1の設置台数を削減することができる。
延設部32の外延設部32aは、床側の方向又は天井側の方向において(つまりZ方向において)、凹部2aの内面と取付部33との間の隙間Gと重なる部位を有する。また、外延設部32aは、凹部2aの開口端縁2a1に対向している。したがって、外延設部32aは、隙間Gを跨るように形成されている。この構成により、カバー部材30の主部31の外側端部31aの近傍まで十分に光らせることができるので、幅方向(X軸方向)の全体にわたってカバー部材30の主部31を光らせることができる。したがって、カバー部材30の幅方向の端部が暗くなることを抑制することができる。
外延設部32aにおける開口端縁2a1に対向する部分と主部31の外側端部31aとは、取付部33から外側に突出する突出部を形成している。具体的には、この突出部は、XZ断面において、断面V字形状に形成されている。なお、外延設部32aは、器具本体2の凹部2aの開口面の幅方向外側端部よりも外側に飛び出していない。具体的には、外延設部32aは、凹部2aの開口端縁2a1よりもY軸方向の外側に飛び出していない。具体的には、外延設部32aと主部31の外側端部31aの接続部分(V字の頂点)は、器具本体2の傾斜面2bとほぼ同一面に存在している。これにより、器具本体2の傾斜面2bとカバー部材30の主部31の表面とが連続する一つの面となるので、LED照明装置3の意匠性が向上する。
外延設部32aは、器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1に当接しうる当たり部である。LED照明装置3が器具本体2の凹部2aに収納された状態において、外延設部32aは、開口端縁2a1に当接していてもよいし、開口端縁2a1に当接していなくてもよい。つまり、外延設部32aと開口端縁2a1との間に隙間が存在していてもよいし、外延設部32aと開口端縁2a1とが密着していてもよい。
延設部32の少なくとも一部は、フレーム20の一部に沿った形状を有している。本実施の形態では、延設部32の少なくとも一部は、フレーム20の突出部20bに沿った形状を有する。具体的には、上記のように、延設部32の内延設部32bがフレーム20の突出部20bに沿った形状を有している。
図3に示すように、内延設部32bは、床側に向かって突出するように屈曲している。つまり、内延設部32bは、フレーム20の突出部20bと同様に、床側に向かって突出する突出部を有するように形成されている。フレーム20の突出部20bは、この内延設部32bの屈曲する部分(突出部分)に向かって突出している。したがって、フレーム20の突出部20bは、内延設部32bの突出部分に嵌るように形成されている。
また、内延設部32bの少なくとも一部は、フレーム20に当接しうる。具体的には、内延設部32bの少なくとも一部は、フレーム20の突出部20bの一部に当接しうる。より具体的には、内延設部32bは、横板部23の平行板部23a及び傾斜板部23bに当接しうる。
本実施の形態において、内延設部32bは、横板部23の平行板部23aに対向する第1面部32b1と、横板部23の傾斜板部23bに対向する第2面部32b2と、第1面部31b1の内側端部からLED12側に向かって傾斜する第3面部32b3とを有する。
このように、LED照明装置3が器具本体2の凹部2aに収納された状態において、各延設部32の少なくとも一部は、横板部23に接していてもよいし、横板部23に接していなくてもよい。例えば、延設部32における内延設部32bの第1面部32b1及び第2面部32b2とフレーム20における横板部23の平行板部23a及び傾斜板部23bとは、接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
一対の延設部32の各々において、内延設部32bの第1面部32b1及び第2面部32b2は、横板部23の平行板部23a及び傾斜板部23bと同様に、平板状である。
また、内延設部32bにおいて、第1面部32b1は、フレーム20の横板部23の平行板部23aと同様に、フレーム20の主板部21と平行な平行板部である。第2面部32b2は、フレーム20の横板部23の傾斜板部23bと同様に、フレーム20の主板部21に対して傾斜する傾斜板部である。内延設部32bの第1面部32b1と横板部23の平行板部23aとは、平行であり、互いに対面にしている。同様に、内延設部32bの第2面部32b2と横板部23の傾斜板部23bとは、平行であり、互いに対面にしている。
本実施の形態において、各延設部32は、横板部23に接していない。これにより、延設部32と横板部23とが接触することによって異音が発生することを抑制できる。なお、延設部32の少なくとも一部は、横板部23に接していてもよい。例えば、延設部32における内延設部32bの第1面部32b1と横板部23の平行板部23aとが接触していてもよいし、延設部32における内延設部32bの第2面部32b2と横板部23の傾斜板部23bとが接触していてもよい。
各延設部32の先端は、フレーム20の突出部20bよりもフレーム20の中央側に位置している。具体的には、各延設部32の内延設部32bにおける第3面部32b3の先端が、フレーム20の横板部23の内側端部よりもフレーム20の中央側に位置している。
内延設部32bにおける第3面部32b3は、先端が基板11に向かって延在するように形成されている。本実施の形態では、第3面部32b3は、基板11に向かって基板11側に傾斜するように形成されている。なお、第3面部32b3は、傾斜せずに、第1面部32b1と同様に、基板11と平行に延在していてもよい。
Z軸方向において、延設部32の先端は、基板11と重なっている。具体的には、内延設部32bにおける第3面部32b3の先端が基板11と重なっている。本実施の形態において、第3面部32b3の先端は、基板11に接している。これにより、カバー部材30の取付部33とフレーム20の側板部24との間の隙間から虫が侵入しても、カバー部材30の主部31とフレーム20の主板部21との間の空間にまで虫が侵入することを抑制することができる。また、延設部32によって基板11を押さえ付けることで、基板11が取り付けられたフレーム20が床側にずれることを抑制することができる。さらに、基板11をフレーム20に接着剤等で接着固定した場合に仮に接着剤が剥がれたとしても、フレーム20から離脱する基板11は、延設部32によって支持されることになる。つまり、基板11が落下することを防止することができる。なお、第3面部32b3の先端は、基板11に接していなくてもよい。
各延設部32は、LED12の指向特性(配光角)よりも外側に配置されているとよい。例えば、LED12の配光角(1/2ビーム角)は、120°であるので、一対の延設部32における一対の第3面部32b3の開き角(第3面部32b3の傾斜角)は、120°以上であるとよい。これにより、LED12から出射した光のカバー部材30での損失を少なくして、LED12から出射した光の多くをカバー部材30を透過させて外部に出射させることができる。つまり、カバー部材30の光取り出し効率を向上させることができる。一対の第3面部32b3の開き角は、160°以上であるとよい。なお、一対の第3面部32b3の開き角の上限は、一例として、170°である。
各延設部32とフレーム20との間には、空間が存在している。具体的には、各延設部32とフレーム20の主板部21との間に空間が存在している。この空間には、各種部品をネジ止めしたときネジ足又はネジ頭を収納したり、フレーム20と他の金属部品とをかしめたときのカシメ部を収納したりすることができる。例えば、図3に示すように、この空間には、電源装置4とフレーム20とを固定するためのネジ50のネジ足が収納されている。
また、各延設部32とフレーム20との間の空間には、フレーム20の突出部20bにより形成される空間領域S1と同様に、機能部品が収納されていてもよいし、器具内電線が収納されていてもよい。
一対の取付部33は、フレーム20に取り付けられる部分であり、カバー部材30における一対の脚部として形成されている。具体的には、一対の取付部33は、フレーム20の一対の側板部24に取り付けられる。
一対の取付部33の各々は、延設部32の一部から天井側に向かって延在している。一対の取付部33のZ軸方向の長さは、同じである。なお、図7に示すように、一対の取付部33の各々は、Y軸方向に沿って長尺状に形成されている。一対の取付部33のY軸方向の長さも互いに同じである。
図6及び図7に示すように、一対の取付部33の各々の先端部における幅方向(X軸方向)の内側には凹部33aが形成されている。この凹部33aにフレーム20の側板部24の先端部に設けられた折曲部24aが嵌め込まれることで、カバー部材30の一対の取付部33とフレーム20の一対の側板部24とが互いに係止して固定される。これにより、カバー部材30の一対の取付部33は、フレーム20を抱え込むようにしてフレーム20に固定される。
なお、フレーム20の側板部24とカバー部材30の取付部33とをネジで固定してもよい。このネジは、側板部24と取付部33とが重なった部分に、取付部33の外側からねじ込まれる。また、フレーム20とカバー部材30は、カシメ構造によって固定されていてもよい。例えば、フレーム20の側板部24の一部をかしめてカバー部材30の取付部33に固定することで、フレーム20とカバー部材30とを固定してもよい。
また、本実施の形態において、凹部33aは、先端が折り返されるように形成されており、凹部33aの断面形状は、略コの字状又は略U字状である。なお、凹部33aの形状は、これに限るものではない。例えば、凹部33aは、断面形状がL字状であって先端が折り返されないように形成されていてもよいし、断面形状がV字状であってもよいし、断面形状が円弧状であってもよい。ただし、凹部33aは、折曲部24aが嵌め込まれる形状であるとよい。
カバー部材30は、アクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性を有する材料で構成されている。本実施の形態において、カバー部材30は、透光性樹脂材料によって構成されている。この場合、カバー部材30は、光拡散材が内部に分散された乳白色のカバー部材とすることができる。このようなカバー部材30は、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製することができる。光拡散材としては、シリカ粒子等の光反射性微粒子を用いることができる。
なお、カバー部材30としては、内部に光拡散材を分散させるのではなく、透明カバーの表面(内面又は外面)に光拡散材等を含む乳白色の光拡散膜を形成することによって構成されていてもよい。また、カバー部材30は、光拡散材を用いるのではなく、拡散加工を施すことによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。例えば、カバー部材30は、シボ加工等の表面処理を施すことによって透明カバーの表面に微小凹凸を形成したり、透明カバーの表面にドットパターンを印刷したりすることによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。なお、カバー部材30は、拡散加工する場合であっても、光拡散性を高めるために、さらに光拡散材を含有させてもよい。
本実施の形態において、カバー部材30を構成する主部31、延設部32及び取付部33は、一体に形成されている。したがって、主部31、延設部32及び取付部33は、同じ材料によって構成されている。また、主部31、延設部32及び取付部33は、いずれも同じ厚さであるが、これに限らない。
カバー部材30とフレーム20とが固定されることで長尺状の筒体が構成される。カバー部材30とフレーム20とで構成される筒体の長手方向の両端部の各々にエンドキャップ40が取り付けられている。
本実施の形態において、エンドキャップ40は、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の開口端部を封鎖するように設けられている。つまり、エンドキャップ40は、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の開口端部に蓋をするように筒体に取り付けられており、筒体の開口端部を閉塞している。これにより、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の内部に埃や虫等が入ることを抑制することができる。なお、エンドキャップ40は、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の開口端部を完全に閉塞せずに、エンドキャップ40とフレーム20との間に多少の隙間が空いていてもよい。
エンドキャップ40は、カバー部材30の長手方向の両端部の各々に設けられている。つまり、エンドキャップ40は、カバー部材30の端部に設けられたカバーエンドである。エンドキャップ40は、カバー部材30の長手方向の端部に直接又は間接的に接続されている。エンドキャップ40とカバー部材30とは、接着剤により固着されていてもよいし、超音波溶着によって固着されていてもよい。また、エンドキャップ40及びカバー部材30に爪部や凹部等の係止構造を設けて、エンドキャップ40とカバー部材30とを接合させてもよい。
エンドキャップ40は、樹脂材料によって構成されている。また、エンドキャップ40は、透光性を有していてもよいし、透光性を有していなくてもよい。透光性を有するエンドキャップ40は、例えば、アクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性を有する材料で構成されている。また、エンドキャップ40は、透光性及び拡散性を有していてもよい。この場合、エンドキャップ40は、カバー部材30と同じ材料によって構成されていてもよいし、カバー部材30と異なる材料によって構成されていてもよい。
図3及び図4に示すように、フレーム20の天井側には、空間領域S2が形成されている。つまり、器具本体2とフレーム20との間に空間領域S2が存在している。空間領域S2は、器具本体2の凹部2aの一部又は全部でもある。
この空間領域S2には、電源装置4が配置されている。つまり、電源装置4は、フレーム20の天井側に配置されている。本実施の形態において、電源装置4の中心位置は、LED照明装置3の短手方向における中心位置からずれており、電源装置4は、空間領域S2において、LED照明装置3の短手方向(フレーム20の短手方向)に偏って配置されている。具体的には、電源装置4は、引っ掛け金具5側(図4において左側)に偏っている。また、フレーム20の側板部24が短くなっており、電源装置4の回路基板4aは、回路ケース4c内において、フレーム20の側板部24の先端よりも天井側に位置している。
なお、電源装置4の回路ケース4cのフレーム20側の部分が開放しているので、横板部23の第2方向側は、電源装置4の回路ケース4cに向かって開放している。したがって、フレーム20の突出部20bで構成される空間領域S1と回路ケース4cの内部の空間領域とは連通している。これにより、フレーム20の突出部20bにより形成される空間領域S1を有効に活用することができる。
器具本体2とフレーム20との間の空間領域S2には、LED照明装置3に用いられる電線が配置されていてもよい。LED照明装置3に用いられる電線としては、LED照明器具1を天井等に設置する際に配線処理される工事用電線(工事用配線)と、LED照明装置3を製造する際に工場で配線処理される器具内電線(器具内配線)とがある。
工事用電線としては、VVFケーブル等の電源線及び調光信号線等の信号線等がある。電源線及び信号線等の工事用電線は、例えば、天井から引き出されており、LED照明器具1の施工時にLED照明器具1の所定の箇所に接続される。例えば、VVFケーブル等の電源線は、電源端子台8に接続され、調光用信号線は、調光用端子台に接続される。
一例として、図4には、工事用電線として、VVFケーブル61及び信号線62が空間領域S2に配置された例が示されている。この場合、本実施の形態では、電源装置4が空間領域S2において偏って配置されているので、フレーム20の一対の横板部23のうちの一方(図4では、右側の横板部23)の天井側が開放されている。これにより、図4に示すように、空間領域S2における電源装置4が存在する領域では、LED照明装置3の短手方向における一方側の領域が他方側の領域よりも大きくなっている。つまり、空間領域S2における電源装置4の両側のうちの一方側は、広い領域になっており、空間領域S2における電源装置4の両側のうちの他方側は、狭い領域になっている。このため、工事用配線については、電源装置4の両側の2つの領域のうちの広い領域に配置するとよい。特に、本実施の形態では、フレーム20の側板部24の長さ(高さ)が短くなっているので、側板部24周辺における空間領域S2の上下方向のスペースをさらに広くすることができる。このため、この広くなった空間領域S2を有効活用して工事用配線を配置することができる。例えば、工事用配線を空間領域S2の器具本体2側の天井側端部に寄せて配置することができる。このように、広い空間領域S2を有効活用して工事用配線を配置することができるので、工事用配線が干渉してLED照明装置3が浮いてしまって器具本体2とLED照明装置3との間に隙間が生じることを抑制できる。
なお、空間領域S2における広い領域と狭い領域とに、工事用配線を分けて配置してもよい。この場合、比較的に太い線であるVVFケーブル61は、電源装置4の両側の2つの領域のうちの広い領域に配置し、比較的に細い線である信号線62は、電源装置4の両側の2つの領域のうちの狭い領域に配置してもよい。
また、空間領域S2に配置される器具内電線としては、空間領域S1に収納される上述の器具内電線がある。
このように構成されるLED照明装置3は、器具本体2の凹部2aに収納されて器具本体2に取り付けられる。具体的には、LED照明装置3は、図3、図5及び図6に示される引っ掛け金具5及び弾性保持部材6を用いて器具本体2に取り付けられる。引っ掛け金具5及び弾性保持部材6は、フレーム20に固定されている。
図3に示すように、引っ掛け金具5は、フレーム20の天井側に配置されている。引っ掛け金具5は、板金製の板部材である。引っ掛け金具5は、フレーム20の端部に固定されている。一例として、引っ掛け金具5は、ネジ等の固定部材によってフレーム20に固定されており、フレーム20から外側にはみ出すように延在している。引っ掛け金具5は、器具本体2に引っ掛けられる。本実施の形態では、器具本体2の凹部2aの内壁面にスリット2c(図2参照)が設けられており、引っ掛け金具5は、このスリット2cに引っ掛けられる。
弾性保持部材6は、フレーム20の天井側に配置されている。弾性保持部材6は、例えばキックバネ等のスプリングである。弾性保持部材6は、フレーム20の天井側面において、フレーム20の幅方向の端部に固定されている。弾性保持部材6は、フレーム20の幅方向において、引っ掛け金具5とは反対側に固定されている。弾性保持部材6は、ネジ等の固定部材によってフレーム20に固定されている。具体的には、弾性保持部材6は、取付ネジによってフレーム20に固定された保持金具6c(図6参照)に固定されている。弾性保持部材6は、器具本体2に着脱可能に取り付けられる。本実施の形態において、弾性保持部材6は、器具本体2に固定された受け金具7に着脱可能に係止されている。
なお、図2に示すように、引っ掛け金具5及び弾性保持部材6は、フレーム20の長手方向の両端部に2つずつ設けられているが、これに限らない。また、引っ掛け金具5及び弾性保持部材6は、フレーム20の短手方向に対向する位置に設けられているが、これに限らない。
ここで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けるときの取付方法について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態に係るLED照明器具1において、LED照明装置3を器具本体2に取り付けるときの取付方法を説明するための図である。
天井100に設置された器具本体2にLED照明装置3を取り付ける場合、まず、図9の(a)に示すように、器具本体2に設けられたスリット2c(図2参照)に引っ掛け金具5を引っ掛けてLED照明装置3を片持ち状態で吊り下げるとともに、キックバネである弾性保持部材6の一方の端部を器具本体2に固定された受け金具7に係止させる。
次に、図9の(b)に示すように、引っ掛け金具5をスリット2cの奥に押し込みながら引っ掛け金具5を支点としてLED照明装置3を回転させることでLED照明装置3を器具本体2の凹部2a内に押し上げていく。
このとき、本実施の形態では、電源装置4がフレーム20の幅方向の一方側に偏って配置されている。具体的には、電源装置4は、回転軸側に寄せて配置されている。このように、重量のある電源装置4を回転軸側に寄せて配置することで、小さな力でLED照明装置3を回転させることができる。
そして、LED照明装置3を回転させてLED照明装置3を器具本体2の凹部2aに押し込むことで、図9の(c)に示すように、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに嵌め込むことができる。このとき、凹部2aの開口端縁2a1とカバー部材30の外側端部31aとが当接する。これにより、LED照明装置3を器具本体2に取り付けることができる。
なお、LED照明装置3を器具本体2から取り外す際は、上記とは逆の動作をすることで、LED照明装置3を器具本体2から取り外すことができる。例えば、LED照明装置3を引き下げながら回転させることで、LED照明装置3を器具本体2から取り外すことができる。
ここで、フレーム20の突出部20bの形状とフレーム20の強度との関係を検討したので、その検討結果について、図10を用いて説明する。図10は、フレーム20の突出部20bの形状とフレーム20の強度との関係を示す図である。図10に示すように、フレーム20の強度(剛性)は、断面2次モーメントで評価した。また、図10に示される断面2次モーメントの値は、各フレーム20の半断面での計算結果を示しており、全断面の数値は2倍になる。各フレーム20の寸法については、半断面の幅を30mmとし、凹部20aの深さを3mmとし、板厚を0.5mmとした。なお、各フレーム20において、凹部20aの深さaと凹部20aの幅w1とフレーム20の全幅w3の比は、a:w1:w3=1:10:20で統一した。
図10において、パターン1は、側板部24(足)が存在しない形態であり、パターン2は、側板部24の長さが凹部20aの底部までの形態であり、パターン3は、凹部2aの深さと側板部24の長さとの比が1:1の形態であり、パターン4は、凹部2aの深さと側板部24の長さとの比が1:1.5の形態であり、パターン5は、凹部2aの深さと側板部24の長さとの比が1:2の形態である。
また、構造1は、パターン1~5において、フレーム20の横板部23が傾斜板部23bのみで構成されている形態である。構造2は、パターン1~5において、フレーム20の横板部23が平行板部23aのみで構成されている形態である。構造3は、パターン1~5において、フレーム20の横板部23が平行板部23aと傾斜板部23bとで構成されている形態である。なお、図3及び図4に示されるフレーム20の形状は、構造3のパターン3~5であるが、本実施の形態のフレームには、構造1のパターン3~5及び構造2のパターン4~5に示される形態のフレームも含まれる。
図10に示すように、パターン1、2とパターン3~5とを比較して分かるように、フレーム20の側板部24の先端が凹部20aを超えることで、断面2次モーメントの値が大幅に大きくなることが分かる。つまり、フレーム20の側板部24の先端が凹部20aを超えることで、フレーム20の強度が大幅に向上する。
また、構造1と構造2とを比較して分かるように、横板部23を傾斜板部23bのみとするよりも平行板部23aのみとした方が断面2次モーメントの値が大幅に大きくなることが分かる。さらに、構造2と構造3とを比較して分かるように、横板部23を平行板部23aのみとするよりも平行板部23aと傾斜板部23bとで構成した方が断面2次モーメントの値が大きくなることが分かる。
このように、本実施の形態のフレーム20の形状(つまり、構造1のパターン3~5、構造2のパターン4~5、構造3のパターン3~5)にすることで、断面2次モーメントの値が20以上となり、フレーム20の強度を大幅に向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るLED照明装置3及びLED照明器具1は、LED12が配置された基板11と、基板11が取り付けられた長尺状で板状のフレーム20と、LED12を覆うようにフレーム20に取り付けられたカバー部材30とを備えている。そして、フレーム20は、基板11が配置される凹部20aと、フレーム20の短手方向において凹部20aの両側に位置し且つフレーム20の長手方向に沿って延在する一対の横板部23と、一対の横板部23から天井側に延出する延出部である側板部24とを有しており、側板部24の先端は、フレーム20の凹部20aよりも天井側に位置している。
このように、本実施の形態におけるフレーム20には凹部20aが形成されているので、凹部20aの側方には横板部23で構成された突出部20bが形成される。これにより、フレーム20の強度を高くすることができる。しかも、本実施の形態では、横板部23から天井側に延出する側板部24の先端を凹部20aよりも天井側に位置するように延出させている。これにより、フレーム20の強度をさらに高くすることができる。
これにより、フレームの側板部24の長さを短くしてフレーム20を薄型化しても、必要とされるフレーム20の強度を容易に確保することができる。つまり、フレーム20の側板部24の長さを短くすることで低下した分のフレーム20の強度を、床側に突出する突出部20bを形成することで補うことができる。したがって、板状のフレーム20であっても、フレーム20の強度を確保しながらフレーム20を薄型化することができる。つまり、フレーム20の強度の確保とフレーム20の薄型化との両立を図ることができる。
具体的には、図4に示すように、フレーム20の凹部20aの深さをaとし、フレーム20の側板部24の長さをbとしたときに、b≦2×aの関係式を満たすように側板部24を短くしてフレーム20を薄型化しても、必要とされるフレーム20の強度を容易に確保することができる。この場合、図4に示すように、凹部20aの深さをaとし、フレーム20の幅(全幅)をw3とすると、w3≦20×aの関係式を満たしているとよい。つまり、凹部20aの深さとフレーム20の全幅との比が1:20以下であるとよい。これにより、縦横比が大きい扁平で薄型のフレーム20を実現することができる。
しかも、フレーム20の側板部24の長さを短くすることで、フレーム20の軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、フレーム20の側板部24の長さを短くすることで、LED照明装置3を器具本体2に着脱する際の施工性を改善することもできる。具体的には、フレーム20の側板部24の長さを短くしてフレーム20の全高が低くなることで、LED照明装置3を回転させやすくなってLED照明装置3を器具本体2の凹部2aに容易に挿入することができたり、指が入りやすくなって工事用電線をコネクタに着脱しやすくなったり、LED照明装置3を器具本体2に取り付ける際に内部を覗き込みやすくなって電線が線噛みしにくくなったり、LED照明装置3を器具本体2に取り付ける際の施工時に弾性保持部材6(キックバネ)をつまみやすくなったりする。
また、本実施の形態に係るLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32における内延設部32bとフレーム20の横板部23とが当接しうる構成になっている。具体的には、フレーム20の横板部23における平行板部23a及び傾斜板部23bと、カバー部材30の延設部32における第1面部32b1及び第2面部32b2とが、点ではなく面で当接しうる構成になっている。
この構成により、フレーム20とカバー部材30とが強固に固定されるので、フレーム20の側板部24の長さを短くしてフレーム20を薄型化しても、高い強度を有するLED照明装置3を得ることができる。
このように、本実施の形態に係るLED照明装置3では、フレーム20の強度が確保されているので、LED照明装置3を器具本体2に取り付けたり器具本体2から取り外したりする際の施工時にLED照明装置3が変形したり、施工後にLED照明装置3の自重や電線等で押されてLED照明装置3がたわんだりすることを抑制できる。この結果、LED照明装置3と器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1との間に隙間が生じることを抑制できる。これにより、LED照明装置3と器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1との間から工事用電線又は器具内電線がはみ出すことを抑制できるとともに、LED照明装置3と器具本体2との間に工事用電線又は器具内電線が挟まって線噛みが生じることを抑制できる。また、LED照明装置3と器具本体2との間に隙間が生じてLED照明器具3の意匠性が低下することを抑制することもできる。
また、本実施の形態に係るLED照明器具1及びLED照明装置3のように、フレーム20の側板部24の長さを短くしてフレーム20を薄型化することで、フレーム20と器具本体2の凹部2aとで囲まれる空間領域S2を広くすることができる。
これにより、空間領域S2を有効活用することができる。具体的には、機能部品、工事用電線や器具内電線等の電線、金具、又は、電源装置4等の各種部品を空間領域S2に容易に配置することができる。また、空間領域S2を広くすることで、これらの部品を空間領域S2に取り付ける際の取付作業を容易に行うことができる。なお、この空間領域S2には、例えば、図4に示すように、工事用電線としてVVFケーブル61及び信号線62が配置される。この場合、図4に示すように、カバー部材30の取付部33の先端と器具本体2の凹部2aの底面との間の長さをH1とし、器具本体2の凹部2aの深さをH2とすると、H1/H2≧1/2であるとよい。これにより、空間領域S2に工事用電線を容易に配置することができる。特に、H1/H2≧1/2とすることで、VVFケーブル61がたわんでも空間領域S2からはみ出すことなく空間領域S2に収めることができる。
なお、図4において、空間領域S2に配置されたVVFケーブル61は、器具本体2の凹部2aの底面付近に配置したが、これに限らない。例えば、図11に示されるように、空間領域S2に配置されたVVFケーブル61は、フレーム20に接するように配置してもよい。また、本実施の形態における空間領域S2は広いスペースになっているので、図12に示されるように、重ねた2本のVVFケーブル61を空間領域S2に配置することもできる。また、重ねた2本のVVFケーブル61を横向きに配置するのではなく、図13に示されるように、重ねた2本のVVFケーブル61を縦置きに配置することもできる。なお、図12及び図13において、2本のVVFケーブル61のうちの1本は、複数のLED照明器具1を設置したときに、隣りのLED照明器具1に交流電力を供給するための送り電線とすることができる。
また、本実施の形態に係るLED照明装置3では、図3及び図4に示されるように、フレーム20に形成された突出部20bによって突出部20bの天井側に空間領域S1が形成されている。つまり、フレーム20に突出部20bが形成されることで、フレーム20の強度が高くなるだけではなく、突出部20bの天井側に空間領域S1が形成される。
上述のように、この空間領域S1には、機能部品又は器具内電線等の部品を収納することができ、空間領域S1を有効活用することができる。なお、空間領域S1の活用方法は、機能部品又は器具内電線等の部品を収納することに限るものではなく、空間領域S1は、金具類のセンター合わせ、金具類の位置決め、金具類のガイド又はアース導通等に利用することもできる。アース導通は、金具類を介して電源装置4の回路ケース4c及び/又はフレーム20をアース接続するものである。金具類としては、取付金具、電源、調光端子金具、バネ等がある。
例えば、図14に示すように、金具70の一部を空間領域S1に配置することで、金具70のセンター合わせ、位置決め、ガイド又はアース導通を実現することができる。この場合、金具70の一部を折り曲げた折り曲げ部をフレーム20の立板部22に係止させることで、金具70のセンター合わせ等を行うことができる。
また、図15に示すように、板金製の金具70Aの一部に突出部71(半月ダボ)を形成し、この突出部71をフレーム20Aの立板部22に設けられた貫通孔20cに挿入することで、金具70Aのセンター合わせ等を行ってもよい。この構造により、突出部71が貫通孔20cに嵌って抜けにくくなるので、金具70Aをフレーム20に容易に且つ強固に固定することもできる。
また、図16に示すように、板金製の金具70Bの一部を切り起こした切り起こし片72を形成し、この切り起こし片72をフレーム20の主板部21と立板部22との接続部(角部)に係止させることで、金具70Bのセンター合わせ等を行ってもよい。この場合、切り起こし片72は、空間領域S1に配置される。この構造により、切り起こし片72がガイドとして機能するので、金具70Bの位置合わせを容易に行うことができる。
また、図17に示すように、板金製の金具70Cの一部に突出部73(半月ダボ)を形成し、この突出部73をフレーム20の立板部22に係止することで、金具70Cのセンター合わせ等を行ってもよい。この場合、突出部73は、空間領域S1に配置される。この構造により、突出部73がガイドとして機能するので、金具70Cの位置合わせを容易に行うことができる。
また、図18に示すように、空間領域S1には、弾性保持部材6であるキックバネを保持する金具70Dの一部が収納されていてもよい。図18において、(a)は、断面図であり、(b)は側面図である。金具70Dは、上記の保持金具6c(図6参照)であってもよい。
なお、図示しないが、金具70Dを用いずに、弾性保持部材6であるキックバネのコイル部の一部又は全部が空間領域S1に収納されていてもよい。これにより、キックバネが幅方向に倒れることを抑制することができる。このとき、フレーム20の側板部24がキックバネのコイル部の側方に位置するまで延出させることで、キックバネが倒れることを一層抑制することができる。その他に、空間領域S1には、弾性保持部材6であるキックバネの両端部である根元部及び先端部が収納されていてもよい。これにより、キックバネの両端部(エッジ)が露出することを防止することができ、また、キックバネの両端部がはみ出すことを抑制することができる。
また、図3及び図4に示すように、本実施の形態に係るLED照明装置3では、電源装置4の回路基板4aは、フレーム20の側板部24の先端よりも天井側に位置している。これにより、回路基板4aに実装された複数の電子部品4bは、フレーム20の一対の側板部24に挟まれておらず、側方から見たときにフレーム20から露出する。
仮に、電源装置4が断面コの字状のフレームで完全に覆われていると、電源装置4の回路ケース4cの側面が必ずしもフレームの側板に接触しないため、電源装置4における複数の電子部品4bの中の発熱部品から発生する熱がフレームの内側領域(コの字で囲まれる領域)でこもることになる。これに対して、回路基板4aがフレーム20の側板部24の先端よりも天井側に位置していることで、回路基板4aに実装された発熱部品がフレーム20の側板部24で覆われずに露出するので、電源装置4の発熱部品から発生する熱がフレーム20の天井側の領域(空間領域S2)でこもりにくくなる。しかも、回路基板4aがフレーム20の側板部24の先端よりも天井側に位置していることで、電源装置4がLED12からの輻射熱を受けにくくすることもできる。この場合、図4に示すように、カバー部材30の取付部33の先端と器具本体2の凹部2aの底面との間の長さをH1とし、器具本体2の凹部2aの深さをH2とすると、H1/H2≧1/2であるとよい。これにより、電源装置4の発熱部品から発生する熱が一層こもりにくくなる。
また、図4に示すように、本実施の形態におけるLED照明装置3では、電源装置4の回路ケース4cの側板に貫通孔4dが設けられている。これにより、電源装置4の発熱部品で発生する熱を、貫通孔4dを介して自然対流によって効果的に放熱させることができる。したがって、空間領域S2に熱がこもることを一層抑制できる。
また、図4に示すように、本実施の形態におけるLED照明器具1では、器具本体2の凹部2aの内壁面に貫通孔2dが設けられている。これにより、電源装置4の発熱部品で発生する熱を、貫通孔4dだけではなく貫通孔2dを介してさらに効果的に放熱させることができる。したがって、空間領域S2に熱がこもることをさらに抑制することができる。
(変形例)
以上、本発明に係るLED照明器具及びLED照明装置について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、LED照明装置3に用いられるフレームとしては種々の形状のものを例示したが、以下に説明する形状のフレームを用いてもよい。なお、以下に説明するフレームの中には、既に上述した形状を有するものも含まれる。また、以下に説明するフレームについては、形状は異なるものの、便宜上、上記実施の形態と同じ符号を用いている。また、以下に説明するフレームの特徴は、互いに適用しあってもよいし、上記実施の形態及び変形例に適用してもよい。
まず、上記実施の形態では、横板部23は、平行板部23aと傾斜板部23bとによって構成されていたが、これに限らない。例えば、図19に示されるフレーム201のように、横板部23は、平行板部のみによって構成されていてもよいし、図20に示されるフレーム202のように、横板部23は、傾斜板部のみによって構成されていてもよい。この場合、図20に示されるフレーム202のように、横板部23は、外側に向かって傾斜する傾斜板部のみによって構成されていてもよいし、図21に示されるフレーム203のように、横板部23は、内側に向かって傾斜する傾斜板部のみによって構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、フレーム20の立板部22は、主板部21と垂直に立設していたが、これに限らない。例えば、図22に示されるフレーム204のように、立板部22は、主板部21に対して傾斜するように設けられた傾斜板部であってもよい。この場合、図22に示されるフレーム204では、横板部23は、外側に向かって傾斜する傾斜板部のみによって構成されている。また、図22では、横板部23と側板部24との接続部の位置は主板部21(凹部20aの底部)の位置と同じになっているが、これに限らない。具体的には、図23に示されるフレーム205のように、横板部23と側板部24との接続部の位置は、主板部21(凹部20aの底部)よりも床側に位置していてもよい。また、図示しないが、横板部23と側板部24との接続部の位置は、主板部21(凹部20aの底部)よりも天井側に位置していてもよい。
また、図24に示されるフレーム206のように、横板部23は、湾曲板部で構成されていてもよい。また、図25に示されるフレーム207のように、立板部22が傾斜板部のみで構成され、横板部23が平行板部のみで構成されていてもよいし、図26に示されるフレーム208のように、立板部22が傾斜板部のみで構成され、横板部23が平行板部と傾斜板部とで構成されていてもよい。
また、図27に示されるフレーム209のように、横板部23は、段差状に形成されていてもよい。つまり、横板部23には段差が設けられていてもよい、この場合、図27に示されるフレーム209では、段差を有する横板部23は、主板部21とは高さの位置が異なる2つの平行板部によって構成されているが、これに限らない。例えば、図28に示されるフレーム210のように、段差を有する横板部23は、平行板部と、平行板部の内側に位置する傾斜板部とを有していてもよいし、図29に示されるフレーム211のように、段差を有する横板部23は、平行板部と、平行板部の外側に位置し且つ内側に傾斜する傾斜板部とを有していてもよいし、図30に示されるフレーム212のように、段差を有する横板部23は、外側に傾斜する傾斜板部と内側に傾斜する傾斜板部とを有していてもよい。また、図31に示されるフレーム213のように、横板部23が傾斜板部と平行板部とを有する段差状であり、かつ、立板部22が傾斜板部であってもよいし、図32に示されるフレーム214のように、横板部23が2つの平行板部を有する段差状であり、かつ、立板部22が傾斜板部であってもよい。
なお、図33に示されるフレーム215のように、主板部21における立板部22との境界部分に補強リブ21bを形成してもよい。これにより、側板部24の長さが短いフレームであっても、フレームの強度を確保することができる。補強リブ21bは、例えばプレス加工により形成することができる。
また、上記実施の形態において、フレーム20における側板部24は、一対の横板部23の各々から延出していたが、これに限らない。例えば、フレーム20における側板部24は、一対の横板部23の一方のみから延出していてもよい。つまり、側板部24は、一対の横板部23の少なくとも一方から延出していればよい。
また、上記実施の形態において、カバー部材30における外延設部32aを主部31の一部としてもよい。この場合、カバー部材30において、延設部32は、例えば内延設部32bのみとなり、主部31の一部である外延設部32aからカバー部材30の内方に向かって延在することになる。
また、上記実施の形態において、カバー部材30は、1種類の樹脂材料によって構成されていたが、これに限らない。具体的には、カバー部材30は、2種類以上の材料によって構成されていてもよい。この場合、カバー部材の延設部32の少なくとも一部と主部31とを異なる材料によって構成することができる。例えば、主部31及び取付部33と延設部32とを異なる樹脂材料によって構成することができる。具体的には、主部31、取付部33、延設部32の外延設部32a及び延設部32の内延設部32bの第2面部32b2を透光性樹脂材料で構成し、延設部32の内延設部32bの第1面部32b1及び第3面部32b3を白色又は乳白の樹脂材料によって構成することができる。このようなカバー部材30は、2色成形により形成することができる。このように、延設部32の内延設部32bの少なくとも一部を白色又は乳白の樹脂材料によって構成することで、内延設部32bに反射機能を持たせることができる。これにより、LED12から出射する光のうち延設部32の内延設部32bに到達する光を内延設部32bで反射させて主部31に入射させることができる。この結果で、LED照明器具1の直下照度を向上させることができるので、複数のLED照明器具1を設置する場合、LED照明器具1の設置台数を削減することができる。
また、上記実施の形態では、LED照明装置3を器具本体2に取り付ける場合、LED照明装置3を回転させることで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けたが、これに限らない。つまり、LED照明装置3を回転させることなく、LED照明装置3を器具本体2に取り付けてもよい。具体的には、LED照明装置3に設けられた板バネ等を天井に設置された器具本体2に引っ掛けて、器具本体2に向かってLED照明装置3を平行移動させるように鉛直方向に移動させることで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けてもよい。この場合、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに鉛直方向に押し込んで嵌め込むことで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けることができる。
また、上記実施の形態では、LED12としてLEDチップがパッケージに実装されたSMDタイプのLED素子を用いており、基板11とLED12とからなる発光モジュールがSMDタイプのLEDモジュールであったが、これに限らない。例えば、基板11とLED12とからなる発光モジュールは、COB(Chip On Board)タイプのLEDモジュールであってもよい。この場合、LED12として、LEDチップ(ベアチップ)そのものを用いて、基板11に複数のLED12(LEDチップ)を直線状に配列し、封止部材(例えば蛍光体含有樹脂)によって複数のLED12を一括又は個別に封止すればよい。
また、上記実施の形態では、拡散性及び透光性を有するカバー部材30を用いたが、これに限らない。例えば、カバー部材30に代えて、拡散性及び透光性のうち透光性のみを有する透光カバーを用いてもよい。この場合、透光カバーとして、向こう側が透けて見えるくらいに透過率が高い透明カバーを用いてもよい。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。また、本願出願時の特許請求の範囲に記載された複数の請求項の中から技術的に矛盾しない範囲で2つ以上の請求項を任意に組み合わせたものも本発明に含まれる。例えば、本願出願時の特許請求の範囲に記載された引用形式請求項を、技術的に矛盾しない範囲で上位請求項の全てを引用するようにマルチクレーム又はマルチマルチクレームとしたときに、そのマルチクレーム又はマルチマルチクレームに含まれる全ての請求項の組み合わせも本発明に含まれる。
1 LED照明器具
2 器具本体
2a 凹部
3 LED照明装置
4 電源装置
4a 回路基板
4b 電子部品
4c 回路ケース
11 基板
12 LED
20、20A、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215 フレーム
20a 凹部
22 立板部
23 横板部(板部)
24 側板部(延出部)
30 カバー部材

Claims (8)

  1. LEDが配置された基板と、
    前記基板が取り付けられた長尺状で板状のフレームと、
    前記LEDを覆うように前記フレームに取り付けられたカバー部材と、を備え、
    前記フレームを基準にして前記LEDの光出射側の方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対側の方向を第2方向としたときに、
    前記フレームは、前記基板が配置される主板部と、前記主板部に立設する一対の立板部と、前記フレームの短手方向において前記主板部の両側に位置し且つ前記フレームの長手方向に沿って延在する一対の横板部と、前記一対の横板部から前記第2方向側に延出する一対の延出部とを有し、
    前記一対の立板部のうちの一方の立板部の一方の端部は、前記主板部の一方の端部に接続され、
    前記一対の立板部のうちの一方の立板部の他方の端部は、前記一対の横板部のうちの一方の横板部の一方の端部に接続され、
    前記一対の立板部のうちの他方の立板部の一方の端部は、前記主板部の他方の端部に接続され、
    前記一対の立板部のうちの他方の立板部の他方の端部は、前記一対の横板部のうちの他方の横板部の一方の端部に接続され、
    前記一対の延出部のうちの一方の延出部は、前記一対の横板部のうちの一方の横板部の他方の端部に接続され、
    前記一対の延出部のうちの他方の延出部は、前記一対の横板部のうちの他方の横板部の他方の端部に接続され、
    前記主板部と前記一対の立板部とで凹部が形成されており、
    前記主板部は、前記凹部の底部であり、
    前記LEDの前記第1方向側の端部は、前記凹部の開口面よりも前記第2方向側に位置しており、
    前記一対の延出部の先端は、前記凹部よりも前記第2方向側に位置しており、
    前記凹部の深さをaとし、前記凹部の幅をw1とすると、w1≧10×aの関係式とを満たす、
    LED照明装置。
  2. 前記一対の横板部の各々は、前記主板部に平行な平行板部を有する、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記凹部の幅をw1とし、前記一対の横板部の一方の幅をw2とすると、w1>2×w2の関係式を満たす、
    請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  4. 前記フレームの幅をw3とすると、w3≦20×aの関係式を満たす、
    請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  5. 前記LEDに電力を供給するための電源装置を備え、
    前記電源装置は、前記フレームの前記第2方向側に配置されている、
    請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  6. 前記電源装置は、回路部品が実装された回路基板と、前記回路基板を収納するケースと
    を有し、
    前記電源装置は、前記フレームの短手方向に偏って配置されている、
    請求項5に記載のLED照明装置。
  7. 前記LEDに電力を供給するための電源装置を備え、
    前記電源装置は、回路部品が実装された回路基板を有し、
    前記回路基板は、前記延出部の先端よりも前記第2方向側に位置している
    請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  8. 請求項1又は2に記載のLED照明装置と、
    前記LED照明装置が収納される凹部を有する器具本体と、を備える、
    LED照明器具。
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