JP7418155B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
特許文献1には、高周波ノイズの低減を目的として、アース接続体を設けた動力伝達装置が開示されている。
特開2016-105693号公報
特許文献1の動力伝達装置では、アース接続体が、本体ケースの外側に張り出して配置されているので、動力伝達装置が大型化している。
そこで、アース接続体を有する動力伝達装置の大型化を抑制することが求められている。
本発明は、
アース接続体と、
モータと、
前記モータの下流に接続されたカウンタギアと、
前記カウンタギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、
前記デファレンシャルギアの下流に接続された2つのドライブシャフトと、を有し、
前記ドライブシャフトの一方は、前記モータのロータの内周を貫通して配置されており、
前記カウンタギアの回転軸は前記ドライブシャフトの回転軸に対して径方向にオフセットしており、
前記アース接続体は、前記カウンタギアと軸方向にオーバーラップする位置において前記カウンタギアと電気接続され、
前記アース接続体は、前記デファレンシャルギアのデフケースにおいて前記ドライブシャフトの他方が挿入された支持部と径方向においてオーバーラップし、且つ、前記デファレンシャルギアのサイドギア及びかさ歯車と径方向においてオーバーラップしない構成の動力伝達装置とした。

本発明によれば、アース接続体を有する動力伝達装置の大型化を抑制できる。
本実施形態にかかる動力伝達装置を説明する図である。 動力伝達装置のカウンタギア周りの拡大図である。 動力伝達装置の差動装置周りの拡大図である。 変形例にかかる動力伝達装置を説明する図である。 変形例にかかる動力伝達装置を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態にかかる動力伝達装置1を説明する図である。
図2は、動力伝達装置1のカウンタギア5周りの拡大図であって、アース接続体7の配置を説明する図である。
図3は、動力伝達装置1の差動装置6周りの拡大図である。
動力伝達装置1は、モータ2と、モータ2の出力回転を減速して差動装置6に入力するカウンタギア5(減速ギア)と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、を有している。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、カウンタギア5と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
モータ2の出力回転は、カウンタギア5で減速されて差動装置6に入力された後、ドライブシャフト8(8A、8B)を介して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。図1では、ドライブシャフト8Aが、動力伝達装置1を搭載した車両の左輪に回転伝達可能に接続されていると共に、ドライブシャフト8Bが、右輪に回転伝達可能に接続されている。
ここで、カウンタギア5は、モータ2の下流に接続されており、差動装置6は、カウンタギア5の下流に接続されており、ドライブシャフト8(8A、8B)は、差動装置6の下流に接続されている。
本実施形態では、モータハウジング10と、外側カバー11と、内側カバー12と、外側ケース13と、内側ケース14で、動力伝達装置1の本体ケース9を構成している。
そして、モータハウジング10と、外側カバー11と、内側カバー12で、モータ2のケース(第1ケース部材)を構成している。
外側ケース13と内側ケース14で、カウンタギア5と差動装置6を収容するケース(第2ケース部材)を構成している。
モータハウジング10の内径側で、外側カバー11と内側カバー12との間に形成される空間Saは、モータ2を収容するモータ室となっている。
外側ケース13と内側ケース14の間に形成される空間Sbは、カウンタギア5と差動装置6を収容するギア室となっている。
モータ2は、円筒状のモータシャフト20と、モータシャフト20に外挿された円筒状のロータコア21と、ロータコア21の外周を所定間隔で囲むステータコア25とを、有している。
モータシャフト20は、ドライブシャフト8Bの挿通孔200を有する筒状部材であり、モータシャフト20は、ドライブシャフト8Bに外挿されている。
モータシャフト20の挿通孔200は、長手方向の一端20a側の連結部201と、他端20b側の被支持部202が、回転軸X方向における連結部201と被支持部202との間の中間領域203よりも大きい内径で形成されている。
連結部201の内周および被支持部202の内周は、ドライブシャフト8Bに外挿されたニードルベアリングNB、NBで支持されている。
この状態において、モータシャフト20は、ドライブシャフト8Bに対して相対回転可能に設けられている。
モータシャフト20では、一端20aから他端20b側に離れた位置の外周に、ベアリングB1が外挿されて固定されている。
図2に示すように、ベアリングB1は、モータシャフト20の外周に設けた段部205により、ロータコア21側(図中、右側)への移動が規制されている。
ベアリングB1の外周は、内側カバー12の内径側に位置するモータ支持部121で支持されている。この状態においてベアリングB1は、モータ支持部121の内周に設けた段部121aで、ロータコア21とは反対側(図中、左側)への移動が規制されている。
そのため、モータシャフト20では、ロータコア21から見て一端20a側に離れた位置の外周が、ベアリングB1を介して、内側カバー12の円筒状のモータ支持部121で回転可能に支持されている。
モータ支持部121の内周には、リップシールRSが固定されている。
リップシールRSは、ベアリングB1から見てカウンタギア5側(図中、左側)に隣接した位置に設けられている。
リップシールRSの図示しないリップ部は、モータシャフト20の外周に弾発的に接触しており、モータシャフト20の外周とモータ支持部121の内周との隙間が、リップシールRSで封止されている。
図1に示すように、モータシャフト20では、他端20b側の被支持部202の外周に、ベアリングB1が外挿されて固定されている。
モータシャフト20の他端20b側は、ベアリングB1を介して、外側カバー11の円筒状のモータ支持部111で回転可能に支持されている。
ロータコア21の外周を所定間隔で囲むモータハウジング10では、回転軸X方向の一端10aと他端10bに、シールリングS、Sが設けられている。モータハウジング10の一端10aは、当該一端10aに設けたシールリングSにより、内側カバー12の環状の接合部120に隙間なく接合されている。
モータハウジング10の他端10bは、当該他端10bに設けたシールリングSにより、外側カバー11の環状の接合部110に隙間なく接合されている。
この状態において、内側カバー12側のモータ支持部121は、後記するコイルエンド253aの内径側で、ロータコア21の一端部21aに、回転軸X方向の隙間をあけて対向して配置される。
そして、外側カバー11側のモータ支持部111は、後記するコイルエンド253bの内径側で、ロータコア21の他端部21bに、回転軸X方向の隙間をあけて対向して配置される。
モータハウジング10の内側では、外側カバー11側のモータ支持部111と、内側カバー12側のモータ支持部121との間に、ロータコア21が配置されている。
ロータコア21は、複数の珪素鋼板を積層して形成したものであり、珪素鋼板の各々は、モータシャフト20との相対回転が規制された状態で、モータシャフト20に外挿されている。
モータシャフト20の回転軸X方向から見て、珪素鋼板はリング状を成しており、珪素鋼板の外周側では、図示しないN極とS極の磁石が、回転軸X周りの周方向に交互に設けられている。
回転軸X方向におけるロータコア21の一端部21aは、モータシャフト20の大径部204で位置決めされている。ロータコア21の他端部21bは、モータシャフト20に圧入されたストッパ23で位置決めされている。
ステータコア25は、複数の電磁鋼板を積層して形成したものであり、電磁鋼板の各々は、モータハウジング10の内周に固定されたリング状のヨーク部251と、ヨーク部251の内周からロータコア21側に突出するティース部252を、有している。
本実施形態では、巻線253を、複数のティース部252に跨がって分布巻きした構成のステータコア25を採用しており、ステータコア25は、回転軸X方向に突出するコイルエンド253a、253bの分だけ、ロータコア21よりも回転軸X方向の長さが長くなっている。
なお、ロータコア21側に突出する複数のティース部252の各々に、巻線を集中巻きした構成のステータコアを採用しても良い。
モータハウジング10では、ヨーク部251が固定された領域に、冷却用の媒体(例えば、冷却水)が通流する流路101が設けられている。
流路101は、回転軸X方向に間隔をあけて複数(本実施形態では、3つ)設けられている。流路101の各々は、回転軸X周りの周方向の全周に亘って設けられている。
動力伝達装置1では、モータ2の駆動時に発生した熱を、流路101を通流する冷却用の媒体との熱交換により回収して、モータハウジング10の発熱で加熱された第1ケース部材(モータハウジング10、内側カバー12、外側カバー11)を冷却する。
図2に示すように、モータシャフト20の一端20a側は、内側カバー12のモータ支持部121と、内側ケース14の円筒状の支持部141を、差動装置6側(図中、左側)に貫通している。
モータシャフト20の一端20a側の連結部201は、内側カバー12と外側ケース13との間に形成された空間Scを貫通して、外側ケース13と内側ケース14とを接合して形成した空間Sb内に位置している。
空間Sb内には、カウンタギア5と差動装置6が収容されていると共に、カウンタギア5と差動装置6を潤滑するための潤滑油OL(オイル)が貯留されている。
潤滑油OLは、動力伝達装置1の非駆動時に、鉛直線方向における回転軸Xの下側に及ぶ高さ位置まで貯留されている。
モータ支持部121の内周のリップシールRSは、潤滑油OLのモータ室(空間Sa)内への流入を阻止している。
内側ケース14の円筒状の支持部141の内周には、ベアリングB3が固定されており、モータシャフト20の一端20a側の外周は、ベアリングB3を介して、支持部141に支持されている。
モータシャフト20の一端20aは、後記する差動装置6の円筒状の支持部601の先端601aに、回転軸X方向の隙間をあけて対向している。
モータシャフト20では、一端20a側の連結部201の外周に、伝達ギア26がスプライン嵌合している。伝達ギア26は、モータシャフト20の一端20aに螺合したナットNにより、回転軸X方向の位置決めがされている。
伝達ギア26の外周には、カウンタギア5の大径歯車52が、回転伝達可能に噛合している。
カウンタギア5において大径歯車52は、軸部51の外周にスプライン嵌合している。
軸部51の長手方向の一端部51aと他端部51bには、ベアリングB4が外挿されている。軸部51の一端部51aに外挿されたベアリングB4は、外側ケース13の円筒状の第2支持部135に挿入されている。軸部51の一端部51aは、ベアリングB4を介して、外側ケース13の第2支持部135で回転可能に支持されている。
軸部51の他端部51bに外挿されたベアリングB4は、内側ケース14の円筒状の第2支持部145に挿入されている。軸部51の他端部51bは、ベアリングB4を介して、内側ケース14の第2支持部145で回転可能に支持されている。
この状態において、カウンタギア5の軸部51は、回転軸Xに平行な軸線X1に沿って設けられている。
カウンタギア5の軸部51は、ドライブシャフト8(8A、8B)に対して、回転軸Xの径方向に離れた位置に設けられている。
カウンタギア5の軸部51は、モータ2の出力回転が大径歯車52を介して入力されると、軸線X1回りに回転する。
軸部51では、大径歯車52から見て一端部51a側(図中、左側)に隣接して、パークギア53が設けられている。
軸部51では、パークギア53から見て一端部51a側(図中、左側)に離れた位置に、小径歯車部511が設けられている。小径歯車部511は、軸部51と一体に形成されていると共に、大径歯車52の外径R1よりも小さい外径R2で形成されている(図3参照:R1>R2)。
図2に示すように、小径歯車部511は、差動装置6のデフケース60に固定されたファイナルギアFGに回転伝達可能に噛合している。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転が、モータシャフト20と一体に回転する伝達ギア26と、伝達ギア26に噛合した大径歯車52とを介して、カウンタギア5に入力される。
カウンタギア5では、大径歯車52とパークギア53が軸部51の外周にスプライン嵌合していると共に、小径歯車部511が軸部51と一体に形成されている。
そのため、モータ2の出力回転が、大径歯車52を介してカウンタギア5に入力されると、パークギア53と小径歯車部511とが、大径歯車52と共に軸線X1回りに回転する。
そうすると、小径歯車部511が回転伝達可能に噛合するファイナルギアFGが、デフケース60に固定されているので、カウンタギア5の軸線X1回りの回転に連動して、デフケース60が回転軸X回りに回転する。
ここで、カウンタギア5では、小径歯車部511の外径R2が大径歯車52の外径R1よりも小さくなっている(図3参照)。
そして、カウンタギア5では、大径歯車52が、モータ2の出力回転の入力部となっており、小径歯車部511が、入力された回転の出力部となっている。
そうすると、カウンタギア5に入力された回転は、大きく減速されたのちに、デフケース60に出力される。
図3に示すように、デフケース60は、シャフト61と、かさ歯車62A、62Bと、サイドギア63A、63Bとを、内部に収納する中空状に形成されている。
デフケース60では、回転軸X方向(図中、左右方向)の両側部に、筒状の支持部601、602が設けられている。支持部601、602は、シャフト61から離れる方向に、回転軸Xに沿って延出している。
デフケース60の支持部602には、ベアリングB2が外挿されている。支持部602に外挿されたベアリングB2は、外側ケース13のリング状の第1支持部131で保持されており、デフケース60の支持部602は、ベアリングB2を介して、外側ケース13で回転可能に支持されている。
支持部602には、外側ケース13の開口部130を貫通したドライブシャフト8Aが、回転軸X方向から挿入されており、ドライブシャフト8Aは、支持部602で回転可能に支持されている。
開口部130の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Aの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Aの外周と開口部130の内周との隙間が封止されている。
デフケース60の支持部601には、ベアリングB2が外挿されている。支持部601に外挿されたベアリングB2は、支持部材15のリング状の支持部151で保持されている。
図1に示すように、支持部材15は、支持部151の外周から、モータ2側(図中、右側)に延びる筒状部152と、筒状部152の先端側の開口を全周に亘って囲むフランジ部153とを有している。支持部材15のフランジ部153は、当該フランジ部153を貫通したボルトBにより、内側ケース14の支持部141に固定されている。
デフケース60の支持部601は、ベアリングB2を介して、支持部材15で回転可能に支持されている。本実施形態では、支持部材15が内側ケース14に固定されている。そのため、デフケース60の支持部601は、ベアリングB2と支持部材15を介して、固定側部材である内側ケース14で支持されている。
図1に示すように、デフケース60の支持部601には、外側カバー11の開口部114を貫通したドライブシャフト8Bが、回転軸X方向から挿入されている。
ドライブシャフト8Bは、モータ2のモータシャフト20と、カウンタギア5の大径歯車52の内径側を回転軸X方向に横切って設けられており、ドライブシャフト8Bの先端側が、支持部601で回転可能に支持されている。
外側カバー11の開口部114の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Bの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Bの外周と開口部114の内周との隙間が封止されている。
図3に示すように、デフケース60の内部では、ドライブシャフト8A、8Bの先端部の外周に、サイドギア63A、63Bがスプライン嵌合しており、サイドギア63A、63Bとドライブシャフト8(8A、8B)とが、回転軸X周りに一体回転可能に連結されている。
デフケース60には、回転軸Xに直交する方向に貫通した軸孔60a、60bが、回転軸Xを挟んで対称となる位置に設けられている。
軸孔60a、60bは、回転軸Xに直交する軸線Y上に位置しており、軸孔60a、60bには、シャフト61が挿入されている。
シャフト61は、ピンPでデフケース60に固定されており、シャフト61は、軸線Y周りの自転が禁止されている。
シャフト61は、デフケース60内において、サイドギア63A、63Bの間に位置しており、軸線Yに沿って配置されている。
デフケース60内においてシャフト61には、かさ歯車62A、62Bが外挿して回転可能に支持されている。
かさ歯車62A、62Bは、シャフト61の長手方向(軸線Y方向)で間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bは、互いの歯部を対向させた状態で配置されている。
シャフト61においてかさ歯車62A、62Bは、当該かさ歯車62A、62Bの軸心を、シャフト61の軸心と一致させて設けられている。
デフケース60内において、回転軸X方向におけるかさ歯車62A、62Bの両側には、サイドギア63A、63Bが位置している。
サイドギア63A、63Bは、互いの歯部を対向させた状態で、回転軸X方向に間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bとサイドギア63A、63Bとは、互いの歯部を噛合させた状態で組み付けられている。
デフケース60の下部側は、外側ケース13と内側ケース14で形成される空間Sbで、潤滑油OLに浸っている。
実施の形態では、シャフト61の一端61aまたは他端61bが最も下部側に位置した際に、シャフト61の一端61aまたは他端61bが少なくとも潤滑油OL内に位置する高さまで、空間Sb内に潤滑油OLが貯留されている。
前記したようにデフケース60は、カウンタギア5を介して入力されるモータ2の出力回転で、回転軸X回りに回転する。デフケース60が回転軸X回りに回転すると、空間Sb内の潤滑油OLが掻き上げられて、デフケース60内のかさ歯車62A、62Bとサイドギア63A、63Bとの噛み合い部分や、カウンタギア5の噛み合い部分が潤滑される。
ここで、動力伝達装置1では、モータ2が、当該モータ2に電気的に接続されたインバータ(図示せず)により制御される。
そして、動力伝達装置1では、インバータ(図示せず)を発生源とする高周波ノイズが発生する。発生した高周波ノイズは、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って伝播する。
本実施形態では、モータ2の出力回転の伝達経路上で、カウンタギア5の下流側に、アース接続体7が設けられている。アース接続体7は、例えば、動力伝達装置1を搭載した車両の車体に対して電気的に接続されており、動力伝達経路の下流側に流れる電圧を減衰させて、高周波ノイズを低減させるために設けられている。
図2に示すように、本実施形態においてアース接続体7は、カウンタギア5の軸部51と一体形成された導電部材71と、導電部材71の外周にスプリングSpの付勢力で圧接するブラシ72と、ブラシ72と車体とを接続するアース線73と、を有している。
アース接続体7は、カウンタギア5の軸部51と一体に形成されており、実質的にアース接続体7は、カウンタギア5と回転軸X方向にオーバーラップする位置で、カウンタギア5と電気的に接続されている。
アース接続体7は、外側ケース13を利用して設けられている。
図3に示すように、外側ケース13では、デフケース60の支持部602が、カウンタギア5の軸部51の一端部51aよりも、回転軸X方向における外側(図中、左側)に位置している。
そのため、外側ケース13は、ドライブシャフト8Aを支持する第1支持部131側(図中、左側)に向かうにつれて回転軸Xに直交する方向の幅が狭くなる先細りの形状を有している。
そのため、第1支持部131の外径側には、マウント部材100との間に空間的な余裕がある。マウント部材100は、動力伝達装置1を車体に取り付ける際に、車体側に固定された状態で、動力伝達装置1を支持するものである。
本実施形態では、第1支持部131の外径側の空間を利用して、アース接続体7を設けている。
具体的には、第1支持部131の外径側に位置する第2支持部135に、アース接続体7の収容室70(アース接続体室)を付設して、この収容室70内にアース接続体7を設置している。
収容室70は、第2支持部135と一体に形成された筒状壁部701と、筒状壁部701の開口を塞ぐアースカバー702とを有している。
筒状壁部701は、第2支持部135と略整合する外径R3で形成されている。アースカバー702は、筒状壁部701の開口に印籠状に係合した状態で、ボルトBで筒状壁部701に固定されている。アースカバー702は、第1支持部131の外周端131aを通る直線Lよりも、カウンタギア5側(図中、右側)に位置している。直線Lは、回転軸Xに直交している。
アース接続体7を設けるに当たり、外側ケース13と、直線Lと、マウント部材100とで囲まれた余剰スペース(デットスペース)を利用することで、動力伝達装置1が回転軸X方向(軸長方向)と重力方向(図中、上下方向)に大型化することを防止している。
図2に示すように、筒状壁部701の内周には、絶縁性材料で形成されたブラシ保持部材74が固定されている。ブラシ保持部材74は、導電部材71の外周に僅かな隙間をあけて対向していると共に、収容穴741を有している。
ブラシ保持部材74において収容穴741は、導電部材71との対向部に開口しており、収容穴741には、スプリングSpとブラシ72とが収容されている。
ブラシ72は、スプリングSpの付勢力で、導電部材71の外周に接触した状態で維持されている。
導電部材71は、回転軸X方向から見て円柱状を成しており、カウンタギア5の軸部51と同心に配置されている。導電部材71は、軸部51の一端部51aからモータ2から離れる方向(図中、左方向)に直線状に延びている。
導電部材71は、軸線X1上を、軸線X1に沿って直線状に延びている。導電部材71の先端は、アースカバー702との間に隙間を空けて対向している。
導電部材71の外周に弾性的に接触するブラシ72には、アース線73の長手方向の一端が直接的または間接的に接続されている。アース線73は、アース接続体7を収容する空間Sd(収容室70)から外部に引き出されており、アース線73の他端は、動力伝達装置1を搭載した車両に接続されている。
外側ケース13の第2支持部135には、カウンタギア5の軸部51が通過可能な開口135aが形成されている。
開口135aの内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、軸部51の一端部51a側の外周に弾発的に接触することで、軸部51の外周と開口135aの内周との隙間が封止されている。
リップシールRSは、差動装置6が回転する際に掻き上げられた潤滑油OLが、収容室70内に進入しないようにするために設けられている。
かかる構成の動力伝達装置1の作用を説明する。
図1に示すように、動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、カウンタギア5と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
モータ2の駆動により、ロータコア21が回転軸X回りに回転すると、ロータコア21と一体に回転するモータシャフト20を介して、カウンタギア5に回転が入力される。
カウンタギア5では、モータシャフト20の伝達ギア26に噛合する大径歯車52が、モータ2の出力回転の入力部となっており、デフケース60のファイナルギアFGに噛合する小径歯車部511が、入力された回転の出力部となっている。
ここで、カウンタギア5では、小径歯車部511の外径R2が大径歯車52の外径R1よりも小さくなっている(図3参照)。
そのため、カウンタギア5に入力された回転は、大きく減速されたのちに、小径歯車部511が噛合するファイナルギアFGを介して、デフケース60(差動装置6)に出力される。
そして、デフケース60が入力された回転で回転軸X回りに回転することにより、ドライブシャフト8(8A、8B)が回転軸X回りに回転して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。
ここで、動力伝達装置1では、モータ2を制御するインバータ(図示せず)を発生源とする高周波ノイズが発生する。発生した高周波ノイズは、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って伝播する。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路上に、アース接続体7が設けられている。図2に示すように、アース接続体7は、カウンタギア5の軸部51と一体形成された導電部材71と、導電部材71の外周にスプリングSpの付勢力で圧接するブラシ72と、ブラシ72と車体とを接続するアース線73と、を有している。
そのため、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って伝播する電圧が、アース接続体7の部分で減衰する。これにより、高周波ノイズを低減させることができる。
さらに、アース接続体7は、外側ケース13の第1支持部131の外径側の空間であって、マウント部材100との間のデッドスペースを利用して設けられている。
具体的には、図3に示すように、第1支持部131の外径側に位置する第2支持部135に、アース接続体7の収容室70を付設して、この収容室70内にアース接続体7を設置している。
ここで、アース接続体7の収容室70をアースカバー702が、第1支持部131の外周端131aを通る直線Lよりも、カウンタギア5側(図中、右側)に位置するように、収容室70が設けられている。そのため、動力伝達装置1を、回転軸X方向(軸長方向)に大型化させることなく、アース接続体7が設けられている。
このように、アース接続体7のブラシ72が、導電部材71に電気的に接触する位置が、回転軸Xの径方向でデフケース60とオーバーラップする位置に設定されている。そのため、動力伝達装置1を回転軸Xの径方向に大型化させることなく、アース接続体7を設置できるので、動力伝達装置1の小型化が可能になる。
以上の通り、本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(1)動力伝達装置1は、
アース接続体7と、
モータ2と、
モータ2の下流に接続されたカウンタギア5と、
カウンタギア5の下流に接続された差動装置6(デファレンシャルギア)と、
差動装置6の下流に接続されたドライブシャフト8(8A、8B)と、を有する。
ドライブシャフト8Bは、モータ2のロータコア21の内周を貫通して配置されている。
カウンタギア5の回転軸(軸線X1)はドライブシャフト8(8A、8B)の回転軸Xに対して径方向にオフセットしている。
アース接続体7は、カウンタギア5の軸部51と回転軸X方向にオーバーラップする位置で、カウンタギア5と電気的に接続されている。
本実施形態にかかる動力伝達装置1では、ドライブシャフト8Bが、モータ2のロータコア21の内周側を回転軸X方向に横切って設けられているので、動力伝達装置1は、互いに平行な回転軸を2つ持つ、いわゆる2軸タイプの動力伝達装置である。
これに対して特許文献1の動力伝達装置は、互いに平行な回転軸を3つ持つ、いわゆる3軸タイプの動力伝達装置である。
2軸タイプの動力伝達装置は、3軸タイプの動力伝達装置に対して、動力伝達装置全体の小型化になる。
前記した実施形態にかかる2軸タイプの動力伝達装置1では、カウンタギア5の周辺にデットスペースが生じ、空間的な余裕がある。
よって、デットスペースを利用して、アース接続体7を、カウンタギア5の軸部51と回転軸X方向にオーバーラップする位置に配置して、アース接続体7をカウンタギア5と電気的に接続すると、動力伝達装置1全体の大型化を抑制できる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(2)アース接続体7におけるカウンタギア5の軸部51との電気接続箇所は、差動装置6のデフケース60と、回転軸Xの径方向においてオーバーラップしている。
回転軸Xの径方向から見て、電気接続箇所は、デフケース60と重なる位置に配置されている。
このように構成すると、デフケース60周辺のスペースを利用して、アース接続体を設けることができるので、回転軸Xの径方向における動力伝達装置1全体の大型化を抑制できる。これにより、動力伝達装置1の小型化が可能になる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(3)動力伝達装置1では、差動装置6が配置されたギア室(外側ケース13と内側ケース14都の間に形成された空間Sb)から隔離された収容室70内に、アース接続体7が配置されている。
動力伝達装置1の駆動時には、ギア室内の潤滑油OLが回転軸X周りに回転するデフケース60により掻き上げられて、カウンタギア5が、掻き上げられた潤滑油OLで潤滑される。
ここで、アース接続体7が、掻き上げられた潤滑油OL(潤滑油)に曝されることは極力避けることが好ましいことから、ギア室から隔離された別室(空間Sd)に、アース接続体7を配置することで、掻き上げられた潤滑油OLのアース接続体7に及ぶことを好適に防止できる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(4)動力伝達装置1は、動力伝達装置1を車体に取り付ける際に動力伝達装置1を支持するマウント部材100を有する。
マウント部材100は、回転軸Xの径方向で、カウンタギア5よりも外径側に設けられている。
アース接続体7の収容室70は、回転軸Xの径方向で、マウント部材100と、ドライブシャフト8Aとに挟まれた位置に配置されている。
このように構成すると、アース接続体7が、マウント部材100とドライブシャフト8Aとの間のスペースに配置されるので、動力伝達装置1全体の大型化を抑制できる。
図4は、アース接続体7の配置が異なる変形例にかかる動力伝達装置1Aを説明する図である。
前記した実施形態では、アース接続体7が、外側ケース13の外側(モータ2とは反対側)に配置されている場合を例示した。アース接続体7を設ける位置は、この態様にのみ限定されない。
動力伝達装置1Aの周囲では、内側ケース14のモータ2側にも空間的な余裕がある。
この空間には、一般的にインバータ(図示せず)が設置されるものの、収容室70を設置するための空間的な余裕がある。
図4に示すように、収容室70A(アース接続体室)は、内側ケース14の第2支持部145と一体に形成された筒状壁部701と、筒状壁部701の開口を塞ぐアースカバー702とを有している。
筒状壁部701は、第2支持部145から、内側カバー12の接合部120の外径側まで及ぶ回転軸X方向の長さで形成されている。筒状壁部701は、外側ケース13側(図中、右側)に開口を向けて設けられている。
アースカバー702は、筒状壁部701の開口に印籠状に係合した状態で、ボルトBで筒状壁部701に固定されている。
収容室70の内部では、絶縁性材料で形成されたブラシ保持部材74が、筒状壁部701の内周に固定されている。ブラシ保持部材74で支持されたブラシ72は、スプリングSpの付勢力で、導電部材71の外周に接触した状態で配置されている。
導電部材71は、回転軸X方向から見て円柱状を成しており、カウンタギア5の軸部51と同心に配置されている。導電部材71は、軸部51の他端部51bからモータ2に近づく方向(図中、右方向)に直線状に延びている。
導電部材71は、軸線X1上を、軸線X1に沿って直線状に延びている。導電部材71の先端側は、第2支持部145の開口145aを貫通して、アースカバー702との間に隙間を空けて対向している。
開口145aの内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、軸部51の外周に弾発的に接触することで、軸部51の外周と開口145aの内周との隙間が封止されている。
導電部材71の外周に弾性的に接触するブラシ72には、アース線73の長手方向の一端が直接的または間接的に接続されている。アース線73は、アース接続体7を収容する収容室70から外部に引き出されており、アース線73の他端は、動力伝達装置1を搭載した車両に接続されている。
以上の通り、変形例にかかる動力伝達装置1Aは、以下の構成を有している。
(5)アース接続体7を収容する収容室70Aは、カウンタギア5と回転軸X方向にオーバーラップする位置であって、モータハウジング10の外径側に配置されている。
アース接続体7は、カウンタギア5の軸部51と回転軸X方向にオーバーラップする位置で、カウンタギア5と電気的に接続されている。
このように構成することによっても、アース接続体7を、動力伝達装置1Aのデッドスペースを利用して設けることができるので、動力伝達装置1Aの大型化を抑制できる。
図5は、アース接続体7の配置が異なる変形例にかかる動力伝達装置1Bを説明する図である。
動力伝達装置1Bにおいて外側ケース13と内側ケース14との間に形成される空間Sbでは、カウンタギア5における小径歯車部511の近傍領域に、空間的な余裕がある。
動力伝達装置1Bでは、モータ2側から見て小径歯車部511の奥側に、収容室70B(アース接続体室)を設置するための空間的な余裕がある。
図5に示すように、収容室70Bは、外側ケース13の側壁部138と、外側ケース13の内周に固定した仕切壁16との間に形成されている。
外側ケース13において側壁部138は、回転軸Xに直交する向きで設けられており、外側ケース13は、第2支持部135の外周から外径側に延びている。
仕切壁16は、側壁部138との間に間隔をあけて、側壁部138に対して平行に設けられている。軸線X1方向において仕切壁16は、側壁部138と小径歯車部511との間に配置されている。
仕切壁16の内径型の端部には、第2支持部135側に突出する突出部161が設けられている。外側ケース13では、側壁部138と第2支持部135との境界部に、モータ2側(図中、右側)に突出する突出部139が設けられている。
仕切壁16側の突出部161と、外側ケース13側の突出部139は、回転軸X方向に間隔を開けて対向している。
側壁部138と仕切壁16との間には、導電部材71Bが設けられている。導電部材71Bは、リング状の基部710の外径側が、側壁部138と仕切壁16との間に挿入されている。基部710の内周は、カウンタギア5の軸部51の外周にスプライン嵌合している。そのため、導電部材71Bは、カウンタギア5に回転が入力されると、カウンタギア5の軸部51と一体に軸線X1回りに回転する。
導電部材71Bでは、基部710の外径側に凹部711、711が設けられている。
凹部711、711は、軸線X1方向における基部710の両側に設けられている。
軸線X1方向における一方の凹部711には、外側ケース13側の突出部139が、軸線X1方向から挿入されており、他方の凹部711には、仕切壁16側の突出部161が、軸線X1方向から挿入されている。
そのため、凹部711、711と、突出部139、161により、収容室70B内への潤滑油OLの流入を規制するためのラビリンスシールを構成している
収容室70Bの内部では、絶縁性材料で形成されたブラシ保持部材74が、外側ケース13の内周に固定されている。ブラシ保持部材74で支持されたブラシ72は、スプリングSpの付勢力で、導電部材71Bの基部710の外周に弾性的に接触している。
ブラシ72には、アース線73の長手方向の一端が直接的または間接的に接続されている。アース線73は、アース接続体7を収容する収容室70から外部に引き出されており、アース線73の他端は、動力伝達装置1を搭載した車両に接続されている。
以上の通り、変形例にかかる動力伝達装置1Aは、以下の構成を有している。
(6)アース接続体7を収容する収容室70Bは、カウンタギア5と回転軸X方向の径方向にオーバーラップする位置であって、外側ケース13と内側ケース14の間の空間Sb内で、小径歯車部511の外径側に配置されている。
アース接続体7は、カウンタギア5の軸部51と一体に回転する導電部材71Bの外周に電気的に接続されている。
このように構成することによっても、アース接続体7を、動力伝達装置1Bのデッドスペースを利用して設けることができるので、動力伝達装置1Bの大型化を抑制できる。
(7)アース接続体7と、カウンタギア5の軸部51とが電気的に接続される位置は、回転軸Xの径方向で、デフケース60とオーバーラップしている。
このように構成することによっても、デフケース60周辺のスペースを利用して、アース接続体を設けることができるので、回転軸Xの径方向における動力伝達装置1全体の大型化を抑制できる。
ここで、本明細書における用語「下流に接続」とは、上流に配置された部品から下流に配置された部品へと動力が伝達される接続関係にあることを意味する。
例えば、モータ2の下流に接続されたカウンタギア5という場合は、モータ2からカウンタギア5へと動力が伝達されることを意味する。
また、本明細書における用語「直接接続」とは、他の減速機構、増速機構、変速機構などの減速比が変換される部材を介さずに部材同士が動力伝達可能に接続されていることを意味する。
前記した実施形態では、減速機構の一例としてカウンタギア5を例示したが、カウンタギア5に代えて遊星減速ギアを採用しても良い。
なお、モータ2の出力部(モータシャフト20)とカウンタギア5の入力部(大径歯車52)との連結態様は、前記した実施形態のものに限定されない。
モータ2の出力部(モータシャフト20)とカウンタギア5の入力部(大径歯車52)とを、別のギア部品などを介して回転伝達可能に連結した構成としても良い。
前記した実施形態では、モータ2のロータコア21を支持するモータシャフト20が中空軸となっており、この中空軸の内部をドライブシャフト8Bが貫通しており、モータ2の出力回転が、カウンタギア5を介して差動装置6に出力される動力伝達装置を例示した。
この動力伝達装置は、互いに平行な回転軸を2つ持つ、いわゆる2軸タイプの動力伝達装置である。
本件発明は、この2軸タイプの動力伝達装置だけでなく、互いに平行な回転軸を3つ持つ、いわゆる3軸タイプの動力伝達装置(特開2013-221566号公報)や、回転軸を1つ持つ、いわゆる1軸タイプの動力伝達装置(特開2018-103676号公報)にも適用可能である。
前記した実施形態では、アース接続体7が、回転軸X回りに回転する導電部材71と、導電部材71の外周に弾発的に接触したブラシ72の、2部品で構成されている場合を例示したが、1部品で構成されていても良い。
この場合において、導電部材71は、カウンタギア5と別体に形成されていても良い。
別体形成の場合、導電部材を、スリップリングを介して電気接続させてもよい。この場合にも、スリップリングにおける電気接触部(ブラシ)が潤滑油OLに曝されないように、前記した隔壁や、シール部材(オイルシール)を利用することが好ましい。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
1、1A、1B 動力伝達装置
10 モータハウジング
100 マウント部材
101 流路
11 外側カバー
110 接合部
111 モータ支持部
114 開口部
12 内側カバー
120 接合部
121 モータ支持部
13 外側ケース
130 開口部
131 第1支持部
135 第2支持部
138 側壁部
139 突出部
14 内側ケース
141 支持部
145 第2支持部
15 支持部材
151 支持部
152 筒状部
153 フランジ部
16 仕切壁
161 突出部
2 モータ
200 挿通孔
201 連結部
202 被支持部
203 中間領域
20 モータシャフト
21 ロータコア
23 ストッパ
25 ステータコア
251 ヨーク部
252 ティース部
253 巻線
253a、253b コイルエンド
26 伝達ギア
5 カウンタギア
51 軸部
511 小径歯車部
52 大径歯車
53 パークギア
6 差動装置
60 デフケース
601、602 支持部
61 シャフト
62A、62B かさ歯車
63A、63B サイドギア
7 アース接続体
70、70A、70B 収容室(アース接続体室)
701 筒状壁部
702 アースカバー
71 導電部材
710 基部
711 凹部
72 ブラシ
73 アース線
74 ブラシ保持部材
741 収容穴
8(8A、8B) ドライブシャフト
9 本体ケース
B ボルト
B1、B2、B3、B4 ベアリング
FG ファイナルギア
L 直線
N ナット
NB ニードルベアリング
OL 潤滑油
P ピン
RS リップシール
S シールリング
Sp スプリング
Sa 空間(モータ室)
Sb 空間(ギア室)
Sc、Sd 空間
X 回転軸
X1、Y 軸線

Claims (3)

  1. アース接続体と、
    モータと、
    前記モータの下流に接続されたカウンタギアと、
    前記カウンタギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、
    前記デファレンシャルギアの下流に接続された2つのドライブシャフトと、を有し、
    前記ドライブシャフトの一方は、前記モータのロータの内周を貫通して配置されており、
    前記カウンタギアの回転軸は前記ドライブシャフトの回転軸に対して径方向にオフセットしており、
    前記アース接続体は、前記カウンタギアと軸方向にオーバーラップする位置において前記カウンタギアと電気接続され、
    前記アース接続体は、前記デファレンシャルギアのデフケースにおいて前記ドライブシャフトの他方が挿入された支持部と径方向においてオーバーラップし、且つ、前記デファレンシャルギアのサイドギア及びかさ歯車と径方向においてオーバーラップしないことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記デファレンシャルギアが配置されたギア室と隔離されたアース接続体室に前記アース接続体を配置することを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2において、
    前記動力伝達装置を支持するマウント部材を有し、
    前記マウント部材と前記ドライブシャフトとに挟まれた位置に前記アース接続体室が配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
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