JP7417807B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭で使用される電気掃除機に係り、特に電動送風機と集塵部を上下配置にし、電動送風機を内蔵した本体ユニットと集塵タンクとが着脱可能な電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機として、例えば特許文献1に記載の電気掃除機がある。
この電気掃除機は、走行用車輪を搭載した車輪ベースに集塵タンクをねじで係止した構造であり、更に、車輪ベース前方に把手を設け、使用者がこの把手を持ち集塵タンクと車輪ベースを傾斜させることにより、集塵タンク内のゴミを捨てることが可能である。
特開2014-221129号公報
しかしながら上記特許文献1に記載された従来の電気掃除機では、ベース本体6と集塵タンクがねじで係止めされており、容易に外れないようにしている。このため、集塵タンク内のゴミを捨てる際には、使用者は車輪ベースも持つ必要があり、容易にゴミを捨てることができない。
本発明の電気掃除機は、集塵タンクと、複数の車輪と前記集塵タンクを載置するための載置部とペダルとを有するベース本体と、を有し、ベース本体は、集塵タンクを保持する保持機構を有し、ペダルの操作に応じて集塵タンクのベース本体への保持を解除する、電気掃除機である。
また、本発明の電気掃除機は、ベース本体は、集塵タンクをベース本体上方へ持上げる持上げ機構を有し、ペダルの操作に応じて、集塵タンクをベース本体から持上げる電気掃除機である。
本発明の電気掃除機は、ペダルを押下するだけで、集塵タンクのベース本体への係止を解除し、集塵タンクをベース本体から突出した状態とすることが可能であるため、使用者は容易に集塵タンクをベース本体から取り外すことが可能となり、容易に集塵タンク内のゴミを捨てることが可能である。また、集塵タンクをベース本体に装着した際には、引掛部が集塵タンクをベース本体に係止するため、集塵タンクがベース本体から容易に外れることを回避することが可能であり、安全性を確保することができる。
実施の形態1における電気掃除機の斜視図。 電気掃除機の分解斜視図。 電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。 ベース本体を下方から見た斜視図。 集塵タンクがベース本体に係止された状態での部分断面図。 集塵タンクがベース本体に係止された状態での部分断面図。 集塵タンクをベース本体から取り外した状態での上面図。 集塵タンクをベース本体から取り外した状態での部分断面図。 集塵タンクの斜視図。 実施の形態2における電気掃除機の斜視図。 実施の形態2における電気掃除機の斜視図。 実施の形態2における電気掃除機の分解斜視図。 実施の形態2における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。 実施の形態2における電気掃除機の正面図。 実施の形態2における電気掃除機の部分断面図。 変形例における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。 変形例における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。 実施の形態3における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。 実施の形態3におけるベース本体を下方から見た斜視図。 実施の形態3におけるベースプレートの上方から見た斜視図。 実施の形態3における左側連結部の詳細図。 実施の形態3におけるベース本体を側方から見た部分断面図。 実施の形態4における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態での上面図。 実施の形態4における集塵タンクを下方から見た斜視図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
第1の実施態様は、集塵タンクと、複数の車輪と前記集塵タンクを載置するための載置部とペダルとを有するベース本体と、を有し、前記ベース本体は、前記集塵タンクを保持する保持機構を有し、前記ペダルの操作に応じて前記集塵タンクの前記ベース本体への保持を解除する、電気掃除機である。
第2の実施態様は、前記ベース本体は、前記集塵タンクを前記ベース本体上方へ持上げる持上げ機構を有し、前記ペダルの操作に応じて、前記持上げ機構が作動し、前記集塵タンクを前記ベース本体から持上げる、電気掃除機である。
第3の実施態様は、前記載置部は、前記集塵タンクを載置するための載置穴を有し、前記保持機構は、前記集塵タンクを前記載置穴に載置した状態で前記集塵タンクを前記ベース本体に係止するための係止部材を有し、前記係止部材と前記持上げ機構は前記ペダルと接続されており、前記ペダルが押下されると、前記係止部材による前記集塵タンクの前記ベース本体への係止が解除され、前記持上げ機構が前記集塵タンクを前記ベース本体の上方へ持上げる、電気掃除機である。
第4の実施態様は、前記載置部は、前記集塵タンクを載置するための載置穴であり、前記保持機構は、前記集塵タンクを前記載置穴に載置した状態で前記集塵タンクを前記ベース本体に係止するための係止部材を有し、前記係止部材は先端が傾斜した斜面を有し、前記集塵タンクを前記載置部に載置する際に、前記集塵タンクが、前記斜面上を滑った後に
前記載置部に載置される、電気掃除機である。
第5の実施態様は、前記載置穴が形成されたベース本体には、複数の穴部が形成され、前記係止部材は前記穴部から突出又は引っ込むように配置され、前記ペダルが押下されると、前記係止部材が前記穴部から突出した状態から引っ込んだ状態に変化する、電気掃除機である。
第6の実施態様は、前記係止部材は、前記載置穴の後方側に2つ配置され、前記載置穴の前方側に2つ配置されている、電気掃除機である。
第7の実施態様は、前記持上げ機構は、連結軸を軸にして互いに接続した2つの連結部材を有し、前記ペダルが押下されると、前記連結軸を頂点として2つの連結部材が上方へ突出する、電気掃除機である。
第8の実施態様は、前記連結軸と前記2つの連結部材は、前記載置穴に複数配置されている電気掃除機である。
第9の実施態様は、前記連結軸は、前記2つの連結部材のうち、前記ペダルと接続されている連結部材側に設けられている電気掃除機である。
第10の実施態様は、前記ペダルと接続されている連結部材側に設けられている前記連結軸は、もう一方の連結部材と前記連結軸が上方向に移動した際に当接する電気掃除機である。
第11の実施態様は、前記ベース本体には、複数の嵌合凹部が形成され、前記集塵タンクの底面に設けられた複数の嵌合凸部と嵌合して載置される電気掃除機である。
第12の実施態様は、前記複数の嵌合凹部の少なくとも一つの嵌合凹部の内径は、他の嵌合凹部の内径と異なる電気掃除機である。
第13の実施態様は、前記集塵タンクの底面に、締結部材を介してアース部材が取り付けられ、前記ベース本体に設けられた貫通穴を通して前記アース部材が床面に接触する電気掃除機である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の斜視図である。
図1の電気掃除機において、集塵タンク1は、前方にホース(図示せず)の端部が接続される吸気口部2を備え、集塵タンク1の左右側面には蓋部3を固定するためのクランプ4を備えている。
蓋部3は、電動送風機(図示せず)を内蔵し上面にハンドル5を有する。使用者はこのハンドル5を持つことにより、電気掃除機或いは集塵タンク1のみを移動させることが可能である。
集塵タンク1は、ベース本体6上に着脱可能に配置され、ベース本体6は複数の走行用車輪7を有する。走行用車輪7は、ベース本体6前方側に配置された車輪よりもベース本体6の後方側に配置された車輪の方が、車輪の直径が大きくなっている。
ベース本体6の後方にはペダル8が配置され、使用者がペダル8を踏むことにより、ベ
ース本体6と集塵タンク1との係止が解除され、ベース本体6から集塵タンク1が外れる。
ベース本体6の前方側は、延長管やノズル等を挿入するためのノズル挿入部9を有している。
使用者が電気掃除機を収納する際には、延長管やノズル等をノズル挿入部9に挿入した状態で収納することにより、延長管やノズル等を紛失することを回避できるだけでなく、電気掃除機本体と付属部品等をまとめて収納することができる。
図2は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の分解斜視図である。
図2に示すように、蓋部3は、集塵タンク1内に臨む吸込開口10を有し、内部に電動送風機(図示せず)を内蔵し、集塵タンク1内の空気を吸込開口10から吸い込む。
金属製の集塵タンク1は、蓋部3内の電動送風機側に塵埃が侵入するのを阻止するためのフィルター11を備えている。
図3は、集塵タンク1をベース本体6から取り外した時の状態を示す斜視図である。
図3に示すようにベース本体6は、集塵タンク1を載置するための載置穴12を有しており、この載置穴12に集塵タンク1が着脱可能に載置される。
ベース本体6の載置穴12が形成された部分の下方側は、載置穴12の中央に向かって突となっており、集塵タンク1を載置穴12に載置した際に、この突部分が集塵タンク1を支えるようになっている。
また、この載置穴12には、載置穴12に集塵タンク1を載置した状態で、ベース本体6の内、集塵タンク1の側面下方と対向するベース本体6部分には複数の穴部13が設けられている。この穴部13から係止部材14が突出又は引っ込むようになっている。
穴部13は、ベース本体6の後方側に2つ設けられ、前方側に2つ設けられている。
集塵タンク1の下方底面近傍は、外方に向けて突となったアンダーカット形状となっている。係止部材14は、このアンダーカット形状の部分の直上で集塵タンク1に係止するようになっている。
載置穴12では、第1の連結部材15aと第2の連結部材15bが連結軸15cで連結されており、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eが連結軸15fで連結されている。尚、これら第1の連結部材15aと第2の連結部材15bと連結軸15c、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eと連結軸15fを単に連結部と称する。
第1の連結部材15aと第2の連結部材15bは、連結軸15cを軸として上下に移動可能であり、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eは、連結軸15fを軸として上下に移動可能である。第1の連結部材15aと第3の連結部材15dはペダル8と接続或いは一体形成されている。
使用者が、ペダル8を踏むことにより、第1の連結部材15aと第2の連結部材15bが、連結軸15cを軸として上に上がると共に、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eが連結軸15fを軸として上に上がる。また、同時に穴部13の奥に係止部材14
が引っ込む。このため、係止部材14と集塵タンク1の係止が解除されるとともに、集塵タンク1が上方に持ち上がる。
図4は、ベース本体6を裏面側から見た斜視図である。
第1の連結部材15aはベース本体6の後方側にある一方の軸16aでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。ペダル8が使用者により踏まれると、第1の連結部材15aはこの軸16aを軸にして上方に上がる。一方、第3の連結部材15dもベース本体6の後方側にある片方の軸16aでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。ペダル8が使用者により踏まれると、第3の連結部材15dはこの軸16aを軸にして上方に上がる。
また、ベース本体6の前方側で、第2の連結部材15bは、ベース本体6の前方側にある一方の軸16bでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。一方、ベース本体6の前方側で、第4の連結部材15eは、ベース本体6の前方側にある片方の軸16bでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。
図5は、集塵タンク1がベース本体6に係止されたときのペダル8側の部分断面図である。図6は、集塵タンク1がベース本体6に係止されたときのベース本体6前方側の部分断面図である。
ペダル8と係止部材14と第1の連結部材15a及び第2の連結部材15bは一体的に形成されている。尚、一体的ではなくてこれらの部品が連結された構造としても良い。
図5、図6に示すように、使用者がペダル8を踏んでいない状態では、穴部13から係止部材14が突出して、係止部材14が集塵タンク1に係止している。
図7はベース本体6の平面図であり、図8は集塵タンク1をベース本体6に載置した状態における側面図である。但し、ベース本体6の部分のみ部分断面図となっている。
本実施の形態では、係止部材14の端面を内方、かつ下方に向けて傾斜させた斜面14aを設けているので、塵埃を廃棄後、集塵タンク1をベース本体6に向けて押さえつけると、集塵タンク1の下端で係止部材14の斜面14aが押さえられて係止部材14が引っ込むため、使用者は容易に集塵タンク1をベース本体6に装着できることができる。
或いは、使用者がペダル8を踏むことにより、係止部材14を穴部13の奥に引っ込ませ、この状態で集塵タンク1を載置穴12に載置し、続いて使用者がペダル8から足を離すと、係止部材14が集塵タンク1の下方底面近傍部分のアンダーカット部分近傍に係止する。
次に、第1の実施形態の電気掃除機の使用例を以下に説明する。
使用者が、図1に示す集塵タンク1のクランプ4を外し、蓋部3上部に設けられたハンドル5を握り、蓋部3を集塵タンク1から取り外す。その後、図2に示すフィルター11を集塵タンク1から取り外すと、図2に示すように、集塵タンク1内の塵埃が排出できる状態となる。
使用者は、集塵タンク1を塵埃廃棄場所へ移動する際、図8に示すように、ペダル8を踏むことにより係止部材14が穴部13の奥に引っ込み、集塵タンク1と係止部材14との係止が解除されると共に連結軸15c(と連結軸15f)が集塵タンク1を上方に持ち
上げるため、使用者は集塵タンク1を取り外せる状態となる。使用者は、集塵タンク1をベース本体6から取り外し、塵埃廃棄場所へ移動させることができる。使用者は、集塵タンク1を塵埃廃棄場所へ移動させた後に、図9に示すように集塵タンク1を横に向けて、集塵タンク1内のゴミを捨てることができる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。図10は実施の形態2の電気掃除機の斜視図である。図10に示す電気掃除機は、ベース本体6の前方に、吸気口部17を有する吸気口保持部18を有し、後方に、後方の走行用車輪7の高さと略同じ高さ或いは、後方の走行用車輪7の高さよりも高さが高いベース後部19を有している。
図10に示すように、吸気口保持部18の上方に吸気口部17が配されているが、吸気口部17は、吸気口保持部18の略中央の高さ或いは下方の高さ位置に配置しても良い。
電気掃除機のベース本体6には大型の集塵タンク1を載置する必要があるため、集塵タンク1の転倒がなく安全にベース本体6が走行するためには、ベース本体6の重量バランスを十分考慮して設計する必要がある。
このため、実施の形態2では、ベース本体6の前方に吸気口保持部18を設けると共に、ベース本体6の後方に走行用車輪7の高さと略同じ或いは高い高さを有するベース後部19を設けることにより、ベース本体6の重量バランスをとっている。このような構造であるために、ベース本体6が安定して走行することができる。
また、図10に示すようにベース本体6の前方側には、延長管やノズル等を挿入するためのノズル挿入部9を有している。
使用者が電気掃除機を収納する際には、延長管やノズル等をノズル挿入部9に挿入した状態で収納することにより、延長管やノズル等を紛失することを回避できるだけでなく、電気掃除機本体と付属部品等をまとめて収納することができる。更に、延長管やノズル等をノズル挿入部9に挿入した状態ではその重み分、ベース本体6の前方が重くなり、このことが先ほど述べたようなベース本体6の重量バランスを保つことに寄与することになる。
図10に示すように、ベース本体6の側面はベース後部19から前方側に向けて滑らかな曲線となっており、載置穴12の開口部分の形状も同じように滑らかな曲線となっている。このような形状は、電気掃除機の美的外観の向上に寄与している。
図11は、図10に示す電気掃除機の斜め後方から見た斜視図である。
図11において、ベース本体6の後方には溝部20が形成されており、この溝部20の下方にはペダル8が配されている。
この溝部20が形成されていることにより、ベース後部19の左右両側が前後方向の厚さがあり、ベース後部19の中央側が前後方向の厚さが薄い形状となっている。このため、使用者がペダル8を踏んだ際にベース本体6の後方中央部分に力が加わっても、ベース後部19の左右両側の重量があるため、ベース本体6の前方が浮き上がることをできるだけ回避することができる。
尚、本実施例では、溝部20の下方にペダル8が位置する構成としているが、ペダル8が溝部20の上下方向に移動する構成としても良い。例えば、使用者がペダル8を踏んで
いない状態では、スプリング等の弾性部材によりペダル8が溝部20上方に位置し、使用者がペダル8を踏むと、弾性部材の力に抗してペダル8が溝部20下方に移動する構成としても良い。
図12は、図11に示す電気掃除機の分解斜視図である。
図12に示すように、蓋部3は、集塵タンク1内に臨む吸込開口10を有し、内部に電動送風機(図示せず)を内蔵し、集塵タンク1内の空気を吸込開口10から吸い込む。
金属製の集塵タンク1は、蓋部3内の電動送風機側に塵埃が侵入するのを阻止するためのフィルター11を備えている。
図13は、集塵タンク1をベース本体6から取り外した時の状態を示す斜視図である。
図13に示すようにベース本体6は、集塵タンク1を載置するための載置穴12を有しており、この載置穴12に集塵タンク1が着脱可能に載置される。集塵タンク1をベース本体6に着脱するための構造は、実施の形態1の構成と同一であるため、説明を省略する。
図14は、図13に示す電気掃除機の正面図である。
図15は、図14に示す電気掃除機の吸気口保持部18近傍の断面図である。
図15に示すように、吸気口保持部18にはパッキン21が設けられており、このパッキンを介して、吸気口保持部18と集塵タンク1の吸気口部2とが接続される。
このように、第2の実施例装置では、吸気口保持部18がベース本体6側に形成されているため、使用者は、ホース等をベース本体側に形成された吸気口保持部18の吸気口部17に接続した状態で、集塵タンク1をベース本体6から外すことができる。
このため、ホースを集塵タンク1に接続する構成に比べて、集塵タンク1内の塵埃を捨てる際にホースが邪魔になることがなく、使用し易い電気掃除機を提供することができる。
(実施の形態3)
次に実施の形態3について説明する。
図18は実施の形態3における電気掃除機の集塵タンク1をベース本体6から取り外した状態を示す斜視図である。
図18に示すように、ベース本体6の載置穴12には、ベースプレート23及びリング状の台座部24がベース本体6と一体に設けられている。
また、実施の形態1と同様に、載置穴12には、載置穴12に集塵タンク1を載置した状態で、ベース本体6の内、集塵タンク1の側面下方と対向するベース本体6部分には、穴部13がベース本体6の後方側に2つ、前方側に2つ設けられている。この穴部13から係止部材14が突出又は引っ込むようになっている。
図19は、実施の形態3における電気掃除機のベース本体6を裏面側から見た斜視図である。
図19に示すように、ペダルアッシー25がベースプレート23の背面に取り付けられている。
図20は、ベースプレート23の上方から見た斜視図である。
ペダルアッシー25では、第1の連結部材26aと第2の連結部材26bが連結軸26cで連結されており、第3の連結部材26dと第4の連結部材26eが連結軸26fで連結されている。
第1の連結部材26aと第3の連結部材26dはペダル8と接続或いは一体形成されている。
使用者が、ペダル8を踏むことにより、第1の連結部材26aと第2の連結部材26bが、連結軸26cを中心として上に上がると共に、第3の連結部材26dと第4の連結部材26eが連結軸26fを軸として上に上がる。また、同時に穴部13の奥に係止部材14が引っ込む。このため、係止部材14と集塵タンク1の係止が解除され、集塵タンク1を上方に持ち上げることができる。
図21は、連結軸26f近傍の部分拡大斜視図である。
連結軸26fは第3の連結部材26dと一体に設けられている。
第4の連結部材26eは連結軸26fが上方向に移動した際に当接する係り部26iを有し、下方向に移動した際には、連結軸26fに当接しない逃げ部26jを有している。
使用者が電気掃除機を操作中に、誤って前方方向の障害物に衝突させた場合、集塵タンク1が慣性力で前方の係止部材14を押し込むことによって、図22に示すように、第4の連結部材26eが上に持ち上がる。この場合、第4の連結部材26eは逃げ部26jを有しているため、連結軸26fは第4の連結部材26eに当接しない。したがって、第3の連結部材26dは上に持ち上がらず、よって後方の係止部材14が穴部13の奥に引っ込まないため、集塵タンク1がベース本体6から誤って外れることはない。
尚、連結軸26cで連結されている第1の連結部材26aと第2の連結部材26bにおいても、同様の機能を有しているため、その説明を省略する。
(実施の形態4)
次に実施の形態4について説明する。
図23はベース本体6を上方から見た上面図である。
図23に示すように、ベースプレート23の中央部に貫通穴29、ベースプレート23の前後方向端部に略円形の同一内径を有する二つの嵌合凹部27a、27b、台座部24の左右方向端部に略半円形の同一内径を有する二つの嵌合凹部27c、27dが設けられている。
嵌合凹部27c、27dの内径は嵌合凹部27a、27bの内径より大きく形成されている。
図24は、集塵タンク1の底部斜視図である。
図24に示すように、集塵タンク1の底部には嵌合凸部28a、28b、28c、28dが前後左右方向に各々1か所ずつ設けられ、それぞれ嵌合凹部27a,27b、27c、27dに隙間なく嵌め込みが可能な外径で構成されているため、集塵タンク1をベース本体6にガタツキなく嵌合できる。
また、集塵タンク1の左右方向に設けられた嵌合凸部28c、28dは台座部24の左右方向に設けられた嵌合凹部27c、27dとのみ嵌め込みが可能となり、集塵タンク1の吸気口部2が前後方向に向くように取り付けられることが可能となる。
尚、上記実施例では嵌合凹部と嵌合凸部は各々4か所としたが、2か所以上であれば、同様の効果が得られる。
集塵タンク1の底面には、締結部材30を介してアース部材31が取り付けられ、ベースプレート23に設けられた貫通穴29を通して、アース部材31が床面に接触することで、集塵タンク1に帯電した静電気を除電している。
(変形例)
本実施例装置の電気掃除機の変形例について説明する。
図16は、本実施形態の電気掃除機の変形例である。例えば、集塵タンク1の上方前後側に使用者が持つための把手部22を設けても良い。この把手部22は、例えば集塵タンク1の左右側に設けても良く、集塵タンク1の縦方向における中央部分又は下方部分に設けても良い。
図17は、本実施形態の電気掃除機の変形例である。例えば、集塵タンク1の上方開口部分に、略半円状の把手部22を設けても良い。
本実施例では、第1の連結部材15aと第2の連結部材15bが連結軸15cで連結されており、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eが連結軸15fで連結されているが、集塵タンク1を上方に持ち上げる機構はこのような連結機構ではなく他の構成とすることも考えられる。
例えば、軸支された断面が略L字状の部材が上下に移動する構成にし、この部材が集塵タンク1を持ち上げるような構造としても良い。
本実施例装置では、吸気口部17が吸気口保持部18に固定されている構造であるが、吸気口部17が上下方向に移動できる構造としても良い。このような構造とすることにより、大きさ(より詳細には高さ)の異なる集塵タンク1をベース本体6に載置することが可能となる。
本実施例装置では、ペダル8をベース本体6の後方側に設けたが、ベース本体6の前方側に設けた構造としても良い。
本実施例装置では、集塵タンク1の側面に吸気口部17を設けたが、この吸気口部17が上下方向に移動する構造としても良い。
本実施例装置では、集塵タンク1の底面が塞がった構造となっているが、集塵タンク1の底面が開閉可能とする構造としても良い。
後輪の走行用車輪7の軸の位置を、ペダル8よりも後方に配置する構造としても良い。
以上のように、本発明に係る電気掃除機は特に家庭、業務用等の電気掃除機等に広く適用できる。
1 集塵タンク
2 吸気口部
3 蓋部
4 クランプ
5 ハンドル
6 ベース本体
7 走行用車輪
8 ペダル
9 ノズル挿入部
10 吸込開口
11 フィルター
12 載置穴
13 穴部
14 係止部材
14a 斜面
15a 第1の連結部材
15b 第2の連結部材
15c 連結軸
15d 第3の連結部材
15e 第4の連結部材
15f 連結軸
16a、16b 軸
17 吸気口部
18 吸気口保持部
19 ベース後部
20 溝部
21 パッキン
22 把手部
23 ベースプレート
24 台座部
25 ペダルアッシー
26a 第1の連結部材
26b 第2の連結部材
26d 第3の連結部材
26e 第4の連結部材
26c、26f 連結軸
26i 係り部
26j 逃げ部
27a、27b 嵌合凹部
27c、27d 嵌合凹部
28a、28b 嵌合凸部
28c、28d 嵌合凸部
29 貫通穴
30 締結部材
31 アース部材

Claims (8)

  1. 集塵タンクと、複数の車輪と前記集塵タンクを載置するための載置部とペダルとを有するベース本体と、を有し、
    前記ベース本体は、前記集塵タンクを保持する保持機構と前記集塵タンクを前記ベース本体上方へ持上げる持上げ機構を有し、
    前記載置部は、前記集塵タンクを載置するための載置穴を有し、
    前記保持機構は、前記集塵タンクを前記載置穴に載置した状態で前記集塵タンクを前記ベース本体に係止するための係止部材を有し、
    前記係止部材と前記持上げ機構は前記ペダルと接続されており、前記ペダルが押下されると、前記係止部材による前記集塵タンクの前記ベース本体への係止が解除され、前記持ち上げ機構が前記集塵タンクを前記ベース本体の上方へ持上げる、電気掃除機。
  2. 前記係止部材は先端が傾斜した斜面を有し、前記集塵タンクを前記載置部に載置する際に、前記集塵タンクが、前記斜面上を滑った後に前記載置部に載置される、請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記載置穴が形成された前記ベース本体には、複数の穴部が形成され、
    前記係止部材は前記穴部から突出又は引っ込むように配置され、
    前記ペダルが押下されると、前記係止部材が前記穴部から突出した状態から引っ込んだ状態に変化する、請求項1または2に記載の電気掃除機。
  4. 前記係止部材は、前記載置穴の後方側に2つ配置され、前記載置穴の前方側に2つ配置されている、請求項3に記載の電気掃除機。
  5. 前記持上げ機構は、連結軸を軸にして互いに接続した2つの連結部材を有し、前記ペダルが押下されると、前記連結軸を頂点として前記2つの連結部材が上方へ突出する、請求項1に記載の電気掃除機。
  6. 前記連結軸と前記2つの連結部材は、前記載置穴に複数配置されている請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 前記連結軸は、前記2つの連結部材のうち、前記ペダルと接続されている連結部材側に設けられている、請求項6に記載の電気掃除機。
  8. 前記ペダルと接続されている連結部材側に設けられている前記連結軸は、もう一方の連結部材と前記連結軸が上方向に移動した際に当接する、請求項7に記載の電気掃除機。
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