以下の詳細な記述において、説明の目的のため、いくつかの特定の詳細、および、実施形態が説明されて、本発明の十分な理解を提供する。以下の詳細な記述中で、特定の素子、および、配置が説明されて、本発明の記述をはっきりとさせる。理解できることは、ここで説明される例示的な実施形態は、説明をはっきりとさせる目的に用いられ、本発明の概念は、各種形式で具体化され、それらの例示的実施形態に制限されない。その上、異なる実施形態の図面は、類似、および/または、対応する符号を用いて、類似、および/または、対応する素子を示して、本発明をはっきりと記述する。しかし、異なる実施形態の図面中の類似、および/または、対応する符号の使用は、異なる実施形態間の任意の相互関係を提言するものではない。方向を示す用語、たとえば、 “上”, “下”, “左”, ”右”, “前” や“後”は添付図面の基準方向である。これにより、方向用語の使用は、説明のためであり、本発明を制限するものではない。
この明細書において、相対表現が用いられる。たとえば、 “下部”, “底部”, “高い” や “頂部” が用いられて、素子間の位置を記述する。理解すべきことは、装置が逆になる場合、 “下” 側の一素子は “上”側の一素子になる。
用語“約”と “ほぼ” は通常、 規定値の +/- 20% 好ましくは、規定値の +/- 10%、さらに特に規定値の +/- 5% を表示する。本発明の規定値は近似値である。特定の説明がない状況下で、規定値は“約” や “ほぼ”の意味を含む。
第一実施形態群
図1~図3を参照する。図1は、本発明の一実施形態による光学システム1-100の立体図であり、 図2は、本発明の一実施形態による光学システム1-100の立体分解図であり、図3は、本発明の一実施形態による図1の光学システム1-100の線1-A-1-A’に沿った断面図である。光学システム1-100は光学カメラシステムであり、且つ、設定されて、第一光学素子1-OEを搭載、および、駆動し、第一光学素子1-OEは光軸1-0を定義する。光学システム1-100は、異なる電子装置、あるいは、スマートフォン等の携帯電子機器に設置されて、ユーザーが、画像捕捉機能を実行することができるようにする。この実施形態において、光学システム1-100は、オートフォーカス(AF)機能を有するボイスコイルモーター (VCM)であるが、これに限定されない。その他の実施形態において、光学システム1-100は、さらに、オートフォーカス、および、光学画像安定化 (OIS)の機能を実行する。
図2に示されるように、この実施形態において、光学システム1-100は、固定アセンブリ1-FA、変形部材1-101、可動素子1-103、および、接続アセンブリ1-CA、可動アセンブリ1-MA、および、駆動モジュール1-DMを有する。変形部材1-101は、可動素子1-103と第一光学素子1-OEの間に接続され、可動素子1-103は固定アセンブリ1-FAに対して可動であり、駆動モジュール1-DMが設置されて、可動素子1-103を固定アセンブリ1-FAに対して移動させる。特に、可動アセンブリ1-MAは、接続アセンブリ1-CAにより、可動素子1-103に可動で接続され、駆動モジュール1-DMは、可動アセンブリ1-MAを固定アセンブリ1-FAに対して移動させ、これにより、可動素子1-103を駆動する。
この実施形態において、図2、および、図3に示されるように、固定アセンブリ1-FAは、ケース1-102、フレーム1-104、および、ベース1-112を有する。ケース1-102は、ベース1-112に固定して接続され、フレーム1-104も、ケース1-102の内壁面に固定して接続される。主軸1-AXは固定アセンブリ1-FAにより定義される。光学システム1-100が作動しない時、主軸1-AXは、第一光学素子1-OEの光軸1-0に平行か、重複する。その上、可動素子1-103は、第一光学素子1-OEに面する可動素子表面1-103Sを有する。
図2、および、図3に示されるように、上述のケース1-102は中空構造を有し、その上に、ケース開口1-1021が形成される。ベース開口1-1121がベース1-112上に形成される。ケース開口1-1021の中心は、第一光学素子1-OEの光軸1-0に対応し、ベース開口1-1121は、ベース1-112下方に設置される感光部材 (図示しない)に対応する。この実施形態において、第一光学素子1-OEは、ケース開口1-1021中に固定して設置される。外部光は、第一光学素子1-OEにより、ケース1-102に進入し、その後、ベース開口1-1121を通過後、上述の感光部材により受光されて、デジタルイメージ信号を生成する。
さらに、ケース1-102はベース1-112上に設置され、且つ、収容空間1-1023を有して、可動素子1-103、フレーム1-104、および、可動アセンブリ1-MA、接続アセンブリ1-CA、および、駆動モジュール1-DMを収容する。
図2、および、図3に示されるように、この実施形態において、可動アセンブリ1-MAは、四個の可動部材(第一可動部材1-1081、第二可動部材1-1082、第三可動部材1-1083、および、可動部材1-1084)を有し、接続アセンブリ1-CAは、四個の接続部材 (第一接続部材1-1051、第二接続部材1-1052、第三接続部材1-1053、および、第四接続部材1-1054)を有する。第一可動部材1-1081~第四可動部材1-1084は、それぞれ、第一接続部材1-1051~第四接続部材1-1054により、可動素子1-103に接続される。
その上、光学システム1-100はさらに、第一弾性素子1-106、および、第二弾性素子1-110を有し、ベース1-112は四個の突出カラム1-1123を有する。第一弾性素子1-106の外側部分 (外環部)は、突出カラム1-1123の頂面に固定して設置され、第二弾性素子1-110の外側部分 (外環部)は、各突出カラム1-1123の平面1-1125に固定して設置され、第一弾性素子1-106、および、第二弾性素子1-110の内側部分(内環部)はそれぞれ、可動アセンブリ1-MAの上下側に接続されて、第一可動部材1-1081~第四可動部材1-1084が収容空間1-1023中に吊るされる。
この実施形態において、駆動モジュール1-DMは、四個の駆動アセンブリ (第一駆動アセンブリ1-DA1、第二駆動アセンブリ1-DA2、第三駆動アセンブリ1-DA3、および、第四駆動アセンブリ1-DA4)を有する。第一駆動アセンブリ1-DA1は、第一駆動コイル1-CL1、および、第一磁気素子1-MG1を有し、第二駆動アセンブリ1-DA2は、第二駆動コイル1-CL2、および、第二磁気素子1-MG2を有し、第三駆動アセンブリ1-DA3は、第三駆動コイル1-CL3、および、第三磁気素子1-MG3を有し、第四駆動アセンブリ1-DA4は、第四駆動コイル1-CL4、および、第四磁気素子1-MG4を有する。
この実施形態において、各磁気素子は磁気面を有する。たとえば、図2に示されるように、第一磁気素子1-MG1、および、第二磁気素子1-MG2はそれぞれ、第一磁性面1-MS1、および、第二磁性面1-MS2を有し、第一磁性面1-MS1は第一駆動コイル1-CL1に面し、第二磁性面1-MS2は第二駆動コイル1-CL2に面し、第一磁性面1-MS1、および、第二磁性面1-MS2は異なる方向を向く。
この実施形態において、図2に示されるように、フレーム1-104は、複数の溝1-1041、および、中央開口1-1043を有する。この実施形態において、フレーム1-104は、四個の磁気素子を受け入れる四個の溝1-1041を有するが、溝1-1041、および、磁気素子の数量は、この実施形態に限定されない。中央開口1-1043が設置されて、第一駆動コイル1-CL1~第四駆動コイル1-CL4、および、第一可動部材1-1081~第四可動部材1-1084を収容する。
この実施形態において、第一駆動コイル1-CL1~第四駆動コイル1-CL4は巻線コイルであり、それぞれ、第一可動部材1-1081~第四可動部材1-1084上に設置され、且つ、第一駆動コイル1-CL1~第四駆動コイル1-CL4が通電するとき、それらは、それぞれ、第一磁気素子1-MG1~第四磁気素子1-MG4と作用して、電磁気駆動力を生成し、第一可動部材1-1081~第四可動部材1-1084の少なくとも一つを、光軸1-0 (Z軸)に沿って、ベース1-112、および、フレーム1-104に対して移動させて、オートフォーカス、あるいは、光学画像安定化の機能を実行する。
駆動モジュール1-DMの駆動アセンブリは、個別で、あるいは、共同で作動することができる。たとえば、第一駆動アセンブリ1-DA1が設置されて、第一可動部材1-1081を固定アセンブリ1-FAに対して移動させ、第二駆動アセンブリ1-DA2が設置されて、第二可動部材1-1082を、固定アセンブリ1-FA、および、第一可動部材1-1081に対して移動させる。
さらに、図2に示されるように、この実施形態において、固定アセンブリ1-FAはさらに、第一弾性素子1-106、あるいは、第二弾性素子1-110により、駆動モジュール1-DMに電気的に接続される少なくとも一つの回路部材1-170を有する。回路部材1-170は、インサート成形技術により実施されるが、これに限定されない。
次に、図4~図6を参照する。図4は、本発明の一実施形態による第一光学素子1-OEが変形部材1-101により押されていない状態を説明する図であり、図5、および、図6は、本発明の一実施形態による第一光学素子1-OEが変形部材1-101により押された後を示す図である。図4に示されるように、第一光学素子1-OEは、液体レンズ素子1-OE1、および、固定部材1-OE2を有する液体レンズである。液体レンズ素子1-OE1は、液体レンズ素子1-OE1を保護しサポートする中空構造を有する固定部材1-OE2中に設置される。変形部材1-101は、液体レンズ素子1-OE1、および、固定部材1-OE2下方に設置される。固定部材1-OE2の底部は薄膜なので、変形部材1-101が用いられて、液体レンズ素子1-OE1の形状を変化させる。
図4は、液体レンズ素子1-OE1が変形せず、且つ、変形部材1-101が初期位置にあり、液体レンズ素子1-OE1が光軸1-0を有することを示す。駆動モジュール1-DMが、可動アセンブリ1-MAを移動させるとき、たとえば、駆動電流を駆動モジュール1-DMの駆動コイルに加え、磁力が、駆動コイルと対応する磁気素子間に生成されて、可動アセンブリ1-MAが駆動されて、磁力により移動するとともに、接続アセンブリ1-CAにより、変形部材1-101に力を加えて、液体レンズ素子1-OE1の下側を押す。よって、液体レンズ素子1-OE1が変形する。
図2、および、図5に示されるように、駆動モジュール1-DMの第一駆動アセンブリ1-DA1、および、第三駆動アセンブリ1-DA3が、同じ大きさの押す力1-F1、1-F3を提供するとき、変形部材1-101は、光軸1-0に沿って平行移動する。この時、液体レンズ素子1-OE1のレンズ曲率は、図4中の液体レンズ素子1-OE1の曲率から変化する。つまり、液体レンズ素子1-OE1の形状が変化する。これにより、液体レンズ素子1-OE1の光学特性は変化し、よって、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果を達成する。
同様に、図6を参照すると、駆動モジュール1-DMが、変形部材1-101を傾斜移動させるとき、図6に示されるように、変形部材1-101は斜めに移動し、不均衡な量の押す力1-F1、および、1-F3を、液体レンズ素子1-OE1の二個の異なる側に提供して、液体レンズ素子1-OE1の光軸1-0は回転し、且つ、主軸1-AXから逸脱する。つまり、それらの間に形成される角度 1-θ1 がある。これにより、液体レンズ素子1-OE1の光学特性が変化し、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果が達成される。
次に、図2、および、図7を参照する。図7は、本発明の一実施形態による光学システム1-100の部分構造図である。この実施形態において、可動アセンブリ1-MAの第一可動部材1-1081は、第一可動部材表面1-1081Sを有し、第三可動部材1-1083は、第三可動部材表面1-1083Sを有し、第一可動部材表面1-1081Sは、第一駆動アセンブリ1-DA1に面し、第三可動部材表面1-1083Sは第三駆動アセンブリ1-DA3に面する。
引き続き、図8を参照し、図8は、本発明の一実施形態による光学システム1-100の部分構造図である。仮想平面1-HPが光学システム1-100により定義され、仮想平面1-HPは、主軸1-AXに垂直である。駆動モジュール1-DMが可動アセンブリ1-MAを駆動するとき、および、主軸1-AXに垂直な一方向で見るとき、可動素子表面1-103Sと仮想平面1-HP間の角度1-A1は、第一可動部材表面1-1081Sと第三可動部材表面1-1083Sの中心の線1-LNと仮想平面1-HPの角度1-A2以下である。
図2、および、図9を参照する。図9は、本発明の一実施形態による第一接続部材1-1051、および、可動素子1-103の立体図である。可動アセンブリ1-MAは、四個の接続部材により、可動素子1-103に接続される。たとえば、第一可動部材1-1081は、第一接続部材1-1051の弾性部分1-105Fにより、可動素子1-103に接続される。
図2、および、図9に示されるように、弾性部分1-105Fは、主軸1-AXにほぼ水平な板状構造を有する。さらに、第一接続部材1-1051は、可動素子1-103に面するプラットフォーム表面1-105Tを有する。その上、光学システム1-100はさらに、プラットフォーム表面1-105Tと可動素子1-103間に設置される接着部材1-ADを有する。接着部材1-ADはゲル、あるいは、はんだである。
図10は、本発明の一実施形態による第一接続部材1-1051、および、第一可動部材1-1081を示す図である。図10に示されるように、可動アセンブリ1-MAの第一可動部材1-1081は、第一収容スロット1-AS1を有し、第一収容スロット1-AS1は、第一接続部材1-1051を収容する。
その上、第一可動部材1-1081はさらに、第二収容スロット1-AS2を有し、接着素子1-AEは、第二収容スロット1-AS2中に設置され、且つ、第一接続部材1-1051に接着されて、よって、第一接続部材1-1051が、第一可動部材1-1081上に固定して設置される。
図11~図13を参照する。図11は、本発明の別の実施形態による光学システム1-100Aの立体分解図であり、図11Aは、本発明の別の実施形態による光学システム1-100Aの部分構造の上面図であり、図12は、本発明の別の実施形態による光学システム1-100Aの立体分解図であり、図13は、本発明の別の実施形態による光学システム1-100Aの部分構造の底面図である。光学システム1-100Aは、光学システム1-100に類似する。この実施形態において、光学システム1-100Aの接続アセンブリ1-CAはさらに、四個の接続部材を有する。
各接続部材は、弾性部分、および、剛性部を有する。図11、図11A、および、図12に示されるように、第二接続部材1-1052は、弾性部分1-1055、および、剛性部1-1056を有する。弾性部分1-1055は、主軸1-AXに水平ではない、たとえば、主軸1-AXに垂直である板状構造を有し、剛性部1-1056は、接着部材1-ADにより、弾性部分1-1055に接続される。剛性部1-1056は、可動アセンブリ1-MAの弾性部分1-1055、および、第二可動部材1-1082間に接続され、且つ、主軸1-AX (Z軸)の方向で、剛性部1-1056の弾性係数は、弾性部分1-1055の弾性係数より大きい。つまり、Z軸方向において、第二接続部材1-1052は硬く、且つ、X軸、あるいは、Y軸で、柔らかい(弾性を有する)。
さらに、図12に示されるように、光学システム1-100Aはさらに、少なくとも一つの第二光学素子1-LSを収容するレンズバレル1-LBを有し、第二光学素子1-LSは固体レンズ(solid lens)である。レンズバレル1-LBは、可動素子1-103に延伸する四個の突起1-LBPを有する。
この実施形態において、接続アセンブリ1-CAの接続部材の弾性部分は、主軸1-AX周辺に配置される。特に、図11Aに示されるように、第一接続部材1-1051~第四接続部材1-1054の弾性部分1-1055は、主軸1-AX周辺に設置される。その上、図11A、および、図12に示されるように、主軸1-AXの方向で見るとき、突起1-LBPは、二個の隣接する弾性部分1-1055間に位置する。
次に、引き続き、図11A、および、図13(レンズバレル1-LB、および、第二光学素子1-LSは、図13中で示されない)を参照する。弾性部分1-1055は、第一カンチレバー1-1057、第二カンチレバー1-1058、および、接触部分1-1059を有する。第一カンチレバー1-1057、および、第二カンチレバー1-1058は対称に配置される。たとえば、第四接続部材1-1054の第一カンチレバー1-1057、および、第二カンチレバー1-1058はX軸に対して対称であり、接触部分1-1059は、可動素子1-103の底部に固定される。
この実施形態において、主軸1-AXの方向で見るとき、可動素子1-103は、第一カンチレバー1-1057の少なくとも一部と重複しない。図13に示されるように、第一カンチレバー1-1057、および、第二カンチレバー1-1058の一部だけが、可動素子1-103と重複する。注意すべきことは、その他の実施形態において、第一カンチレバー1-1057、および、第二カンチレバー1-1058も、可動素子1-103と重複しない。
その上、図13に示されるように、開口1-1031、および、四個の穿孔1-1033が、可動素子1-103上に形成される。主軸1-AXは開口1-1031を通過し、これらの穿孔1-1033は、開口1-1031に隣接する。特に、これらの穿孔1-1033が設置されて、対称な方式で、開口1-1031を囲む。穿孔1-1033の設計に基づいて、アセンブリ操作を実行するとき、オペレータは、穿孔1-1033により、可動素子1-103を取り外すことができ、中央開口1-1031に接触しないので、開口1-1031へのダメージを回避する。
図12、および、図14を参照する。図14は、本発明の別の実施形態による可動アセンブリ1-MAの部分構造図である。この実施形態において、剛性部1-1056の一部は、第一可動部材1-1081に組み込まれる。剛性部1-1056は、第一セクション1-SG1、および、第一セクション1-SG1に接続される第二セクション1-SG2を有し、第二セクション1-SG2は、第一セクション1-SG1に平行ではない。たとえば、第一セクション1-SG1は、第二セクション1-SG2に垂直である。
図15は、本発明の別の実施形態による光学システム1-100Aの部分構造の上面図である。この実施形態において、主軸1-AXの方向で見るとき、可動アセンブリ1-MAは第一光学素子1-OEと重複し、第一光学素子1-OEが大きく、且つ、たとえば、大量の光線が進入するなど、良い光学特性を有することを意味する。その他の実施形態において、可動アセンブリ1-MAは第一光学素子1-OEと重複しない。第一光学素子1-OEは小さいので、軽量化を達成することができる。
本発明は、第一光学素子1-OE、変形部材1-101、可動素子1-103、固定アセンブリ1-FA、接続アセンブリ1-CA、可動アセンブリ1-MA、および、駆動モジュール1-DMを有する光学システムを提供する。可動素子1-103は、変形部材1-101により、第一光学素子1-OEに接続され、可動アセンブリ1-MAは、接続アセンブリ1-CAにより、可動素子1-103に接続される。駆動モジュール1-DMが設置されて、可動アセンブリ1-MAを固定アセンブリ1-FAに対して移動させるとき、可動素子1-103が移動して、変形部材1-101に、第一光学素子1-OEの底部を押させ、これにより、液体レンズ素子1-OE1の光学特性が変化する。
その上、可動アセンブリ1-MAの各可動部材は、独立して、あるいは、共同で動くので、液体レンズ素子1-OE1の光学特性は、異なる必要性に従って変化する。よって、光学ズーム、光学焦点調整、あるいは、光学振動補償等の機能が達成され、駆動メカニズムのパフォーマンスが改善される。
第二実施形態群
図16~図18を参照する。図16は、本発明の一実施形態による光学システム2-100の立体図であり、図17は、本発明の一実施形態による光学システム2-100の立体分解図であり、図18は、本発明の一実施形態による図16の光学システム2-100の線(2-A)-(2-A’)に沿った断面図である。光学システム2-100は光学カメラシステムであり、且つ、第一光学素子2-OEを搭載、および、駆動させ、第一光学素子2-OEは光軸2-Oを定義する。光学システム2-100は、異なる電子装置、あるいは、スマートフォン等の携帯電子機器に設置されて、ユーザーが、画像捕捉機能を実行することができるようにする。この実施形態において、光学システム2-100は、オートフォーカス(AF)機能を有するボイスコイルモーター(VCM)であるが、これに限定されない。その他の実施形態において、光学システム2-100は、さらに、オートフォーカス、および、光学画像安定化(OIS)の機能を実行することができる。
図17に示されるように、この実施形態において、光学システム2-100は、固定アセンブリ2-FA、変形部材2-101、可動素子2-103、および、接続アセンブリ2-CA、可動アセンブリ2-MA、および、駆動モジュール2-DMを有する。変形部材2-101は、可動素子2-103と第一光学素子2-OE間に接続され、可動素子2-103は固定アセンブリ2-FAに対し可動で、駆動モジュール2-DMが設置されて、可動素子2-103を固定アセンブリ2-FAに対して移動させる。特に、可動アセンブリ2-MAは、接続アセンブリ2-CAにより、可動素子2-103に可動で接続され、駆動モジュール2-DMは、可動アセンブリ2-MAを固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、これにより、可動素子2-103を駆動する。
この実施形態において、図17、および、図18に示されるように、固定アセンブリ2-FAは、ケーシング2-102、フレーム2-104、および、ベース2-112を有する。ケーシング2-102は、ベース2-112に固定して接続され、且つ、フレーム2-104も、ケーシング2-102の内壁面に固定して接続される。主軸2-AXは、固定アセンブリ2-FAにより定義される。光学システム2-100が作動しない時、主軸2-AXは、第一光学素子2-OEの光軸2-Oに平行か、あるいは、重複する。その上、可動素子2-103は、第一光学素子2-OEに面する可動素子表面2-103Sを有する。
図17、および、図18に示されるように、上述のケーシング2-102は中空構造を有し、且つ、その上に、ケース開口2-1021が形成される。ベース開口2-1121がベース2-112上に形成され、ケース開口2-1021の中心は、第一光学素子2-OEの光軸2-0に対応し、ベース開口2-1121は、ベース2-112下方に設置される感光部材 (図示しない)に対応する。この実施形態において、第一光学素子2-OEは、ケース開口2-1021中に固定して設置される。外部光は、第一光学素子2-OEにより、ケーシング2-102に進入し、その後、ベース開口2-1121を通過後、上述の感光部材により受光されて、デジタルイメージ信号を生成する。
さらに、ケーシング2-102はベース2-112上に設置され、且つ、収容空間2-1023を有し、可動素子2-103、フレーム2-104、および、可動アセンブリ2-MA、接続アセンブリ2-CA、および、駆動モジュール2-DMを収容する。
図17、および、図18に示されるように、この実施形態において、可動アセンブリ2-MAは、四個の可動部材(第一可動部材2-1081、第二可動部材2-1082、第三可動部材2-1083、および、第四可動部材2-1084)を有し、接続アセンブリ2-CAは、四個の接続部材 (第一接続部材2-1051、第二接続部材2-1052、第三接続部材2-1053、第四接続部材2-1054)を有する。第一可動部材2-1081~第四可動部材2-1084は、それぞれ、第一接続部材2-1051~第四接続部材2-1054により、可動素子2-103に接続される。
その上、光学システム2-100はさらに、第一弾性素子2-106、および、第二弾性素子2-110を有し、ベース2-112は、四個の突出カラム2-1123を有する。第一弾性素子2-106の外側部分(外環部)は、突出カラム2-1123上表面の上に固定して設置され、第二弾性素子2-110の外側部分(外環部)は、各突出カラム2-1123の平面2-1125上に固定して設置され、第一弾性素子2-106、および、第二弾性素子2-110の内側部分(内環部)は、それぞれ、可動アセンブリ2-MAの上下側に接続されるので、第一可動部材2-1081~第四可動部材2-1084は、収容空間2-1023中に吊るされる。
この実施形態において、駆動モジュール2-DMは、4個の駆動アセンブリ (第一駆動アセンブリ2-DA1、第二駆動アセンブリ2-DA2、第三駆動アセンブリ2-DA3、および、第四駆動アセンブリ2-DA4)を有する。第一駆動アセンブリ2-DA1は、第一駆動コイル2-CL1、および、第一磁気素子2-MG1を有し、第二駆動アセンブリ2-DA2は、第二駆動コイル2-CL2、および、第二磁気素子2-MG2を有し、第三駆動アセンブリ2-DA3は、第三駆動コイル2-CL3、および、第三磁気素子2-MG3を有し、第四駆動アセンブリ2-DA4は、第四駆動コイル2-CL4、および、第四磁気素子2-MG4を有する。
この実施形態において、各磁気素子は磁気面を有する。たとえば、図2に示されるように、第一磁気素子2-MG1、および、第二磁気素子2-MG2は、それぞれ、第一磁性面2-MS1、および、第二磁性面2-MS2を有し、第一磁性面2-MS1は第一駆動コイル2-CL1に面し、第二磁性面2-MS2は第二駆動コイル2-CL2に面し、第一磁性面2-MS1、および、第二磁性面2-MS2は異なる方向を向く。
この実施形態において、図2に示されるように、フレーム2-104は、複数の溝2-1041、および、中央開口2-1043を有する。この実施形態において、フレーム2-104は、四個の磁気素子を受け入れる四個の溝2-1041を有するが、溝2-1041と磁気素子の数量は、この実施形態に限定されない。中央開口2-1043が設置されて、第一駆動コイル2-CL1~第四駆動コイル2-CL4、および、第一可動部材2-1081~第四可動部材2-1084を収容する。
この実施形態において、第一駆動コイル2-CL1~第四駆動コイル2-CL4は、それぞれ、第一可動部材2-1081~第四可動部材2-1084上に設置される巻線コイルであり、第一駆動コイル2-CL1~第四駆動コイル2-CL4が通電するとき、それらは、それぞれ、第一磁気素子2-MG1 ~第四磁気素子2-MG4と作用して、電磁気駆動力を生成し、第一可動部材2-1081~第四可動部材2-1084の少なくとも一つを、ベース2-112、および、フレーム2-104に対し、光軸2-O(Z軸)に沿って移動させて、オートフォーカス、あるいは、光学画像安定化の機能を実行する。
駆動モジュール2-DMの駆動アセンブリは、個別で、あるいは、共同で作動することができる。たとえば、第一駆動アセンブリ2-DA1が設置されて、第一可動部材2-1081を固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、第二駆動アセンブリ2-DA2が設置されて、第二可動部材2-1082を、 固定アセンブリ2-FA、および、第一可動部材2-1081に対して移動させる。
さらに、図17に示されるように、この実施形態において、固定アセンブリ2-FAはさらに、少なくとも一つの回路部材2-170を有し、第一弾性素子2-106、あるいは、第二弾性素子2-110により、駆動モジュール2-DMに電気的に接続される。回路部材2-170は、インサート成形技術により実施されるが、これに限定されない。その上、回路部材2-170、第一弾性素子2-106、および、第二弾性素子2-110は、回路アセンブリを構成する。
次に、図19~図21を参照する。図19は、本発明の一実施形態による第一光学素子2-OEが変形部材2-101により押されていない状態を説明する図であり、図20、および、図21は、本発明の一実施形態による第一光学素子2-OEが変形部材2-101により押された後を示す図である。図19に示されるように、第一光学素子2-OEは液体レンズであり、液体レンズ素子2-OE1、および、固定部材2-OE2を有する。液体レンズ素子2-OE1は、液体レンズ素子2-OE1を保護、および、サポートする中空構造を有する固定部材2-OE2中に設置される。変形部材2-101は、液体レンズ素子2-OE1、および、固定部材2-OE2下方に設置される。固定部材2-OE2の底は薄膜なので、変形部材2-101が用いられて、液体レンズ素子2-OE1の形状を変化させる。
図19は、液体レンズ素子2-OE1が変形せず、変形部材2-101が初期位置にあり、液体レンズ素子2-OE1が光軸2-Oを有することを示す図である。駆動モジュール2-DMが可動アセンブリ2-MAを移動させるとき、たとえば、駆動電流を、駆動モジュール2-DMの駆動コイルに加え、磁力が、駆動コイルと対応する磁気素子間に生成されるので、可動アセンブリ2-MAは磁力により移動するとともに、接続アセンブリ2-CAにより、変形部材2-101に力を加えて、液体レンズ素子2-OE1の下側を押す。よって、液体レンズ素子2-OE1が変形する。
図17、および、図20に示されるように、駆動モジュール2-DMの第一駆動アセンブリ2-DA1、および、第三駆動アセンブリ2-DA3が、同じ大きさの押す力2-F1、2-F3を提供するとき、変形部材2-101は、光軸2-Oに沿って平行移動する。この時、液体レンズ素子2-OE1のレンズ曲率は、図19の液体レンズ素子2-OE1の曲率から変化する。つまり、液体レンズ素子2-OE1の形状は変化する。これにより、液体レンズ素子2-OE1の光学特性は変化して、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果を達成する。
同様に、図21を参照すると、駆動モジュール2-DMが変形部材2-101を傾斜移動させるとき、図21に示されるように、変形部材2-101は斜めに移動し、不均衡な量の押す力2-F1、および、2-F3を、液体レンズ素子2-OE1の二個の異なる側に提供するので、液体レンズ素子2-OE1の光軸2-0は回転し、且つ、主軸2-AXから逸脱する。つまり、それらの間に形成される角度(挟角)2-θ1がある。これにより、液体レンズ素子2-OE1の光学特性が変化し、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果が達成される。
次に、図22は、本発明の別の実施形態による光学システム2-100Aの部分構造の立体図である。この実施形態において、第一弾性素子2-106は、四個の導電素子2-1061~2-1064を有し、第二弾性素子2-110は、四個の導電素子2-1101~2-1104を有する。
図22に示されるように、第一駆動アセンブリ2-DA1の第一駆動コイル2-CL1は、回路アセンブリの導電素子2-1061(第一導電素子)により、第二駆動アセンブリ2-DA2の第二駆動コイル2-CL2に電気的に接続される。特に、導電素子2-1061(第一導電素子)は、第一ストリングアーム2-SA1、および、第二ストリングアーム2-SA2を有し、それぞれ、第一駆動アセンブリ2-DA1の第一駆動コイル2-CL1、および、第二駆動アセンブリ2-DA2の第二駆動コイル2-CL2に接続される。
その上、ベース2-112の突出カラム2-1123は、第一駆動コイル2-CL1と第二駆動コイル2-CL2間に位置し、導電素子2-1061(第一導電素子)は、突出カラム2-1123に接続される。たとえば、導電素子2-1061は、接着剤かはんだにより、突出カラム2-1123に固定される。
図22に示されるように、第一駆動アセンブリ2-DA1の第一駆動コイル2-CL1はさらに、導電素子2-1101(第二導電素子)により、第二駆動アセンブリ2-DA2の第二駆動コイル2-CL2に電気的に接続され、導電素子2-1061(第一導電素子)、および、導電素子2-1101(第二導電素子)は、第一駆動アセンブリ2-DA1、および、第二駆動アセンブリ2-DA2の両側にそれぞれ設置され、たとえば、Z軸で、第一駆動アセンブリ2-DA1、および、第二駆動アセンブリ2-DA2の上側と下側に設置される。
さらに、可動アセンブリ2-MAの第一可動部材2-1081は、上述の第一、および、第二導電素子により、固定アセンブリ2-FAの突出カラム2-1123に可動で接続されるが、これに限定されない。本発明のその他の実施形態において、可動アセンブリ2-MAはさらに、上述の第一導電素子により、固定アセンブリ2-FAの突出カラム2-1123に可動で接続される。
同様に、第二駆動アセンブリ2-DA2の第二駆動コイル2-CL2は、導電素子2-1062(第三導電素子)により、第三駆動アセンブリ2-DA3の第三駆動コイル2-CL3に電気的に接続され、第二駆動アセンブリ2-DA2の第二駆動コイル2-CL2はさらに、導電素子2-1102(第四導電素子)により、第三駆動アセンブリ2-DA3の第三駆動コイル2-CL3に電気的に接続される。上述の第三、および、第四導電素子は、それぞれ、第二駆動アセンブリ2-DA2、および、第三駆動アセンブリ2-DA3の上側と下側に設置される(Z軸に沿って)。
引き続き、図22、および、図23を参照する。図23は、本発明の別の実施形態による光学システム2-100Aの部分構造図である。上述の導電素子(たとえば、第一、および、第三導電素子)はすべて、板状構造を有し、且つ、導電素子2-1061の延伸方向(たとえば、Y軸方向)に沿って見るとき、導電素子2-1061(第一導電素子)は、導電素子2-1062(第三導電素子)の少なくとも一部と重複する。この実施形態において、導電素子2-1061 (第一導電素子)は、導電素子2-1062(第三導電素子)と重複する。
図24は、本発明の別の実施形態による光学システム2-100Aの部分構造の拡大図である。導電素子2-1061(第一導電素子)、および、導電素子2-1062(第三導電素子)は、可動アセンブリ2-MAの第二可動部材2-1082の頂面2-108T上に設置され、主軸2-AX(Z軸)の方向で見るとき、導電素子2-1061(第一導電素子)は、導電素子2-1062(第三導電素子)と重複しない。
さらに、この実施形態において、光学システム2-100Aはさらに、導電素子2-1061(第一導電素子)と導電素子2-1062(第三導電素子)の間に設置される絶縁素子2-IEを有する。この実施形態において、図24に示されるように、絶縁素子2-IEはゲルで、可動アセンブリ2-MAの導電素子2-1061(第一導電素子)、導電素子2-1062(第三導電素子)、および、第二可動部材2-1082に接続される。絶縁素子2-IEが用いられて、導電素子2-1061(第一導電素子)、および、導電素子2-1062(第三導電素子)の末端を第二可動部材2-1082に固定するとともに、導電素子6-1061(第一導電素子)を、導電素子2-1062 (第三導電素子)から電気的に独立させる。
図25は、本発明の別の実施形態による光学システム2-100Aの部分構造の別の視点の拡大図である。光学システム2-100Aは光学システム2-100に類似する。それらの差異は、光学システム2-100Aの各接着部材は、弾性部分、および、剛性部を有することである。たとえば、第一接続部材2-1051は、弾性部分2-1055、および、剛性部2-1056を有し、剛性部2-1056は、接着部材2-ADにより、弾性部分2-1055に接続される。剛性部2-1056は、弾性部分2-1055と第一可動部材2-1081間に接続される。
さらに、図25に示されるように、導電素子2-1061(第一導電素子)は、電気接点2-EC、および、ナロー部分2-NPを有する。電気接点2-ECは、たとえば、溶接により、第一駆動アセンブリ2-DA1の第一駆動コイル2-CL1の電気接点2-EC1に電気的に接続される。ナロー部分2-NPは電気接点2-ECに隣接し、ナロー部分2-NPの設計は、溶接中の伝熱を減少させ、第一可動部材2-1081がダメージを受けるのを防止することができるとともに、熱エネルギーを電気接点2-EC上に集中させて、はんだの溶解をさらに確実にし、これにより、はんだが安全にセットされる。
図26は、本発明の一実施形態によるベース2-112を除去後の光学システム2-100Aの拡大図である。この実施形態において、導電素子2-1061(第一導電素子)、および、導電素子2-1101(第二導電素子)は、たとえば、溶接により、ベース2-112中に組み込まれる回路部材2-170により、外部の電気接続部分2-TEPに電気的に接続される。
特に、図26に示されるように、導電素子2-1061(第一導電素子)は、第一電気接続点2-EP1により、回路部材2-170に電気的に接続され、導電素子2-1101(第二導電素子)は、第二電気接続点2-EP2により、回路部材2-170に電気的に接続される。その上、第一電気接続点2-EP1と第一光学素子2-OE間の最短距離は、第二電気接続点2-EP2と第一光学素子2-OE間の最短距離と異なる。つまり、主軸2-AXに沿った方向で、第一電気接続点2-EP1と第一光学素子2-OE間の距離は、第二電気接続点2-EP2と第一光学素子2-OE間の距離より短い。
次に、図27は、本発明の別の実施形態によるベース2-112除去後の光学システム2-100Aの底面図である。主軸2-AXで見るとき、第二駆動アセンブリ2-DA2は外部の電気接続部分2-TEPと重複し、第一駆動アセンブリ2-DA1は外部の電気接続部分2-TEPと重複しない。外部の電気接続部分2-TEPは、ベース2-112から露出するピンである。
この実施形態において、回路部材2-170は多角形構造、たとえば、図27中の長方形構造を構築する。さらに、導電素子2-1062(第三導電素子) は、第三電気接続点2-EP3により、回路部材2-170に電気的に接続され、導電素子2-1102(第四導電素子)は、第四電気接続点2-EP4により、回路部材2-170に電気的に接続され、上記の第二電気接続点2-EP2、および、第四電気接続点2-EP4は、回路部材2-170の一側、たとえば、左側に設置される。
注意すべきことは、主軸2-AXで見るとき、上述の第二電気接続点2-EP2、および、第四電気接続点2-EP4は、上述の第一気接続点2-EP1と第三電気接続点2-EP3間に位置することである。
図28は、本発明の別の実施形態による光学システムの一部の構造の立体図である。この実施形態において、各駆動アセンブリはさらに、フレキシブル回路板を有する。たとえば、第一駆動アセンブリ2-DA1~第四アセンブリ2-DA4は、それぞれ、回路板2-1141~2-1144を有し、各回路板は六個の電気接点2-EC1~2EC6を有する。
この実施形態において、回路板2-1141の電気接点2-EC1、および、電気接点2-EC2は、それぞれ、正電圧、および、負電圧に電気的に接続される。回路板2-1141の電気接点2-EC3、および、電気接点2-EC4は、それぞれ、データ信号、および、クロック信号に電気的に接続され、電気接点2-EC5、および、電気接点2-EC6は、それぞれ、第一出力信号、および、第二出力信号を出力する。
回路板2-1141、および、回路板2-1142は、導電素子2-1061、および、導電素子2-1101をシェアするので、回路板2-1142の電気接点2-EC2は、正電圧に電気的に接続され、回路板2-1142の電気接点2-EC4は、データ信号に電気的に接続される。同様に、回路板2-1142、および、回路板2-1143は、導電素子2-1062、および、導電素子2-1102をシェアするので、回路板2-1142の電気接点2-EC1は、負電圧に電気的に接続される。回路板2-1142の電気接点2-EC3は、クロック信号に電気的に接続され、回路板2-1142の電気接点2-EC5、および、電気接点2-EC6は、それぞれ、第二出力信号、および、第一出力信号を出力する。
つまり、回路板2-1141(第一回路素子)の回路レイアウトは、回路板2-1142(第二回路素子)の回路レイアウトと異なる。たとえば、回路板2-1141の回路レイアウトは、回路板2-1142の回路レイアウトと対称をなす。
本発明は、第一光学素子2-OE、変形部材2-101、可動素子2-103、固定アセンブリ2-FA、接続アセンブリ2-CA、可動アセンブリ2-MA、および、駆動モジュール2-DMを有する光学システムを提供する。可動素子2-103は、変形部材2-101により、第一光学素子2-OEに接続され、可動アセンブリ2-MAは、接続アセンブリ2-CAにより、可動素子2-103に接続される。駆動モジュール2-DMが可動アセンブリ2-MAを駆動して、固定アセンブリ2-FAに対して移動させるとき、可動素子2-103が移動して、変形部材2-101に、第一光学素子2-OE底部を押させて、これにより、液体レンズ素子2-OE1の光学特性が変化する。
その上、駆動アセンブリ中の隣接する回路板の回路レイアウトは対称をなし、可動アセンブリ2-MA中の隣接する可動部材は、導電素子をシェアすることができるので、本発明の光学システムは簡単なメカニズム設計、および、小型化の目的を達成する。
第三実施形態群
図29は、四個の駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4の回路板2-1141~2-1144に電気的に接続される八個の導電素子2-1061~2-1064、および、2-1101~2-1104を示す図である。
図22、図28、および、図29を参照すると、八個の導電素子2-1061~2-1064、および、2-1101~2-1104は、四個の駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4の回路板2-1141~2-1144に電気的に接続される弾性のある金属スプリングシートである。ここで、二個の導電素子2-1061、2-1101は、2-1141、2-1142に電気的に接続され、二個の導電素子2-1062、2-1102は回路板2-1142、2-1143に電気的に接続され、二個の導電素子2-1063、2-1103は、回路板2-1143、2-1144に電気的に接続され、二個の導電素子2-1064、2-1104は回路板2-1144、2-1141に電気的に接続される。注意すべきことは、八個の導電素子2-1061~2-1064、および、2-1101~2-1104がさらに、ベース2-112の表面に露出する外部の電気接続部分2-TEPにより、外部回路に電気的に接続されることである。
図29に示されるように、回路板2-1141~2-1144はそれぞれ、可動部材2-1081~2-1084に取り付けられ、四個の制御回路素子2-C1~2-C4は、回路板2-1141~2-1144上に設置される。さらに、可動部材2-1081~2-1084は、XY平面 (図22)にほぼ平行な水平方向で、互いに間隔を隔てられ、水平方向、および、主軸2-AXは挟角(included angle)を形成し、各可動部材2-1081~2-1084は、固定アセンブリ2-FA、および、その他の可動部材に対して移動する。
この実施形態において、回路板2-1141上の制御回路素子2-C1(第一制御回路素子)は、第一時間間隔で、第一駆動信号を駆動アセンブリ2-DA1に送信して、可動部材2-1081を固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、導電素子2-1061は、回路板2-1141により、制御回路素子2-C1に電気的に接続される。
同様に、回路板2-1142上の制御回路素子2-C2(第二制御回路素子)は、第二時間間隔で、第二駆動信号を駆動アセンブリ2-DA2に送信して、可動部材2-1082を固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、導電素子2-1062は、回路板2-1142により、制御回路素子2-C2に電気的に接続される。
同様に、回路板2-1143上の制御回路素子2-C3(第三制御回路素子)は、第三時間間隔で、第三駆動信号を駆動アセンブリ2-DA3に送信して、可動部材2-1083を固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、導電素子2-1063は、回路板2-1143により、制御回路素子2-C3に電気的に接続される。
同様に、回路板2-1144上の制御回路素子2-C4(第四制御回路素子)は、第四時間間隔で、第四駆動信号を駆動アセンブリ2-DA4に送信して、可動部材2-1084を固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、導電素子2-1064は、回路板2-1144により、制御回路素子2-C4に電気的に接続される。いくつかの実施形態において、制御回路素子2-C1~2-C4は、マイクロコントローラーユニット(MCU)、ホール効果センサー、あるいは、ICコンポーネントを有する。
図22、図28、および、図29に示されるように、光学システムはほぼ方形構造を有し、駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA3は光学システムの二個の反対側に配置され、駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA4は光学システムのもう二個の反対側に配置される。さらに、二個の駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA2は、光学システムの隣接する側に配置され、二個の駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA3は、光学システムの隣接する側に配置され、二個の駆動アセンブリ2-DA3、および、2-DA4は、光学システムの隣接側に配置され、二個の駆動アセンブリ2-DA4、および、2-DA1は、光学システムの二個の隣接する側に配置される。
注意すべきことは、電流信号が、外部回路から、導電素子2-1061~2-1064、および、2-1101~2-1104により、駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4に供給され、これにより、可動部材2-1081~2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させることである。しかし、隣接する駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA2は、導電素子2-1061、および、2-1101をシェアするので、導電素子2-1061、および、2-1101は、同時に、駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA2を用いて、可動部材2-1081~2-1082を移動させることができない。
上述と同じ理由により、駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA3は、可動部材2-1082~2-1083を同時に移動させることができず、駆動アセンブリ2-DA3、および、2-DA4は、可動部材2-1083~1084を同時に移動させることができず、駆動アセンブリ2-DA4、および、2-DA1は、可動部材2-1084~1081を同時に移動させることができない。
図29、および、図30を参照する。図30は、四個の駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4が、異なる時間間隔3-T1 ~3-T4で、順番に、可動部材2-1081~2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させることを示すシーケンス線図である。図30に示されるように、隣接する駆動アセンブリが、同じ導電素子をシェアして、外部回路と通信する問題を克服するため、この実施形態における四個の駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4は、それぞれ、第一時間間隔3-T1、第二時間間隔3-T2、第三時間間隔3-T3、および、第四時間間隔3-T4で、可動部材2-1081~2-1084を固定アセンブリ2-FAに対して移動させることができる。つまり、外部回路は、異なる時間間隔で、同じ導電素子により、電流信号を異なる駆動アセンブリに送信することができる。よって、可動アセンブリ2-MA、可動素子2-103、および、変形部材2-101が移動し、液体レンズ素子2-OE1の光軸2-Oが効果的に調整される。
図31は、駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA3が、それぞれ、同じ時間間隔で、可動部材2-1081、および、2-1083を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させ、および、駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA4が、それぞれ、同じ時間間隔で、可動部材2-1082、および、2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させることを示すシーケンス線図である。図29に示されるように、駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA3は、同じ導電素子をシェアしないので、それらは、同じ時間間隔で、可動部材2-1081、および、2-1083を固定アセンブリ2-FAに対して移動させることができる。同様に、駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA4は同じ導電素子をシェアしないので、それらも、同じ時間間隔で、可動部材2-1082、および、2-1084を固定アセンブリ2-FAに対して移動させることができる。つまり、第一時間間隔3-T1は第三時間間隔3-T3と同じで、第二時間間隔3-T2も第四時間間隔3-T4と同じで、これにより、可動アセンブリ2-MAの駆動時間が減少し、それらの光学システム2-100、および、駆動モジュール2-DMの効率が大幅に改善される。さらに、光学システム2-100の小型化も達成される。
図32は、駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4が、それぞれ、異なる時間間隔3-T1~3-T4で、可動部材2-1081、および、2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させることを示すシーケンス線図である。図32の別の実施形態において、第一時間間隔3-T1、および、第三時間間隔3-T3は部分的に重複し、第二時間間隔3-T2、および、第四時間間隔3-T4も部分的に重複し、隣接する駆動アセンブリが共同で同じ導電素子をシェアする問題を克服する。
上述の実施形態において、光学システムの隣接する側上の駆動アセンブリは同じ導電素子をシェアしないので、駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA3が、可動部材2-1081、および、2-1083を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させるとき、駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA4は、可動部材2-1082、および、2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させない。上述と同じ理由により、駆動アセンブリ2-DA2、および、2-DA4が、可動部材2-1082、および、2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させるとき、駆動アセンブリ2-DA1、および、2-DA3は、可動部材2-1081、および、2-1083を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させない。
第四実施形態群
図17、および、図33を参照すると、図33は、図17中の四個の可動部材2-1081~2-1084が、主軸2-AXに沿って、範囲4-1~4-4内で、それぞれ、固定アセンブリ2-FAに対して可動であることを示す図である。
図17に示されるように、可動部材2-1081~2-1084はそれぞれ、駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4により、主軸2-AXに沿って、固定アセンブリ2-FAに対して移動することができる。この実施形態において、図33に示されるように、可動部材2-1081は、主軸2-AXに沿って、範囲4-1中で移動し、可動部材2-1082は、主軸2-AXに沿って、範囲4-2中で移動し、可動部材2-1083は、主軸2-AXに沿って、範囲4-3中で移動し、可動部材2-1084は、主軸2-AXに沿って、範囲4-4中で移動する。
注意すべきことは、光学システム中のパーツの組み立て公差のために、範囲4-1~4-4は同じではない(図33)ことである。公差により生じる欠陥を克服するため、本発明の一実施形態による光学システムの較正方法(calibration method)が以下で提供される。
光学素子2-OEを可動素子2-103の主表面に組み立てる前に、第一高さ4-h1、および、第二高さ4-h2は前もって、各範囲4-1~4-4で決定される。注意すべきことは、全可動部材2-1081~2-1084はそれぞれ、主軸2-AXに沿って調整されるので、可動素子2-103が第一高さ4-h1、あるいは、第二高さ4-h2に動くとき、可動素子2-103の主表面は主軸2-AXに垂直である。
いくつかの実施形態において、光学機器は、図38の矢印のように、光線を可動素子2-103の主表面に投影するとともに、光線が主表面により反射されて、主軸2-AXに対する主表面の姿勢(attitude)を検出する。いくつかの実施形態において、外部装置が用いられて、光学システム2-100とほぼ同じ仕様を有する複数の照合システムを測定し、第一と第二高さ4-h1と4-h2を決定する。
ここで、図33に示されるように、運転間隔4-Rが、第一と第二高さ4-h1と4-h2間で定義され、可動素子2-103が移動することができる。注意すべきことは、可動部材2-1081~2-1084はそれぞれ、範囲4-1~4-4(最大範囲)で、固定アセンブリ2-FAに対して移動するとともに、運転間隔4-Rは、範囲4-1~4-4の各一つより小さい。本発明の目的は、運転間隔4-R中に、可動素子2-103の主表面が主軸2-AXに垂直であることを維持することであり、よって、光学素子2-OEの主軸2-AXの角度偏位による光学システムの効率低下を防止する。
図34は、可動素子2-103の位置と駆動アセンブリ2-DA1に加えられる電流信号間の直線関係を示す曲線である。図35は、図34の電流信号と電気信号コード配列(0~4095)間の直線関係を示す曲線である。
図34に示されるように、可動素子2-103が第一高さ4-h1に位置し、主表面が主軸2-AXに垂直であるとき、駆動アセンブリ2-DA1に加えられる電流が第一駆動値4-I1を有すると仮定する。また、可動素子2-103が第二高さ4-h2に位置し、主表面が主軸2-AXに垂直であるとき、駆動アセンブリ2-DA2に加えられる電流が第二駆動値4-I2を有すると仮定する。この時、駆動アセンブリ2-DA1の位置対電流線形補間線4-IC1が定義される。
ここで、電気信号コード配列(0~4095)が、光学システム中の制御回路素子の入力パラメータとして用いられる。図35に示されるように、コード配列は0~4095であり、第一、および、第二駆動値4-I1、および、4-I2はそれぞれ、コード0とコード4095が割り当てられる。これにより、駆動アセンブリ2-DA1に関する運転間隔4-Rと電気信号コード配列間の関係が形成される。同様に、その他の駆動アセンブリ2-DA2~2-DA4に関する運転間隔4-Rと電気信号コード配列間の関係も形成される。
このほか、光学システム2-100はさらに、四個の位置センサー(たとえば、ホール効果センサー)を有して、それぞれ、四個の可動部材2-1081~2-1084の位置を検出する。可動素子2-103が第一高さ4-h1にあり、主表面が主軸2-AXに垂直であるとき、位置センサーが可動部材2-1081を検出し、第一感知信号値を生成すると仮定する。可動素子2-103が第二高さ4-h2にあり、主表面が主軸2-AXに垂直であるとき、位置センサーが可動部材2-1081を検出し、第二感知信号値を生成すると仮定する。
この実施形態において、第一、および、第二感知信号値はそれぞれ、位置感知信号コード配列中のコード0とコード4095に割り当てられる(図36)。ここで、位置センサーに関する位置対位置感知信号コード配列曲線4ーSC1が形成される。
注意すべきことは、位置対位置感知信号コード配列曲線4ーSC1、および、位置対位置感知信号コード配列曲線4ーSC1は、線形補間(linear interpolation)により生成される理想曲線であり、且つ、可動素子2-103は、第一高さ4-h1、および、第二高さ4-h2でのみ、光学機器により較正(calibrated)されることである。運転間隔4-Rで、可動素子2-103の位置制御の効率と正確さを改善するため、いくつかのサンプリング位置が、第一と第二高さ4-h1と4-h2間の運転間隔4-R、たとえば、図37に示されるサンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5で設定される。いくつかの実施形態において、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5は、同じ、あるいは、異なる間隔で隔てられる。
その後、可動部材2-1081~2-1084がそれぞれ、駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4により、主軸2-AXに沿って、固定アセンブリ2-FAに対して移動するので、可動素子2-103は順番に、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5まで推される。強調すべきことは、可動素子2-103が、サンプリング位置4-h3、4-h4、あるいは、4-h5に移動する間、可動素子2-103の主表面が、主軸2-AXに垂直になるように調整されることである。
駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4が、可動素子2-103を順番に、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5まで推し、且つ、主表面が主軸2-AXに垂直であるとき、各駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4に供給される駆動電流値(図39のサンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5に対応する)は、メモリユニット中に保存され、各駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4の位置と駆動電流値間の関係が形成される。
可動素子2-103がサンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5に移動するとき、駆動アセンブリ2-DA1が、それぞれ、駆動電流値4-I3、4-I4、および、4-I5(図39)を有すると仮定する。注意すべきことは、光学システム中の素子の組み立て公差と位置決めエラーのために、駆動電流値4-I3、4-I4、および、4-I5が、図34の位置対電流曲線4-IC1から逸脱することである。
同様に、可動素子2-103が、それぞれ、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5に移動するとき、位置センサーは、可動部材2-1081の位置を検出するとともに、位置感知信号コード4-S3、4-S4、および、4-S5を生成する。注意すべきことは、位置感知信号コード4-S3、4-S4、および、4-S5が、図36の位置対位置感知信号コード配列曲線4-SC1から逸脱することである。
理解すべきことは、可動素子2-103が、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5の任意の一つに移動するとき、駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4に供給される駆動電流値(あるいは、電流信号のコード)は異なり、且つ、可動部材2-1081~2-1084が、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5の任意の一つに移動することを検出するとき、位置センサーにより生成される位置感知信号コードも異なることである。図39、および、図40に示されるように、サンプリング位置4-h3、4-h4、および、4-h5は、駆動電流値、および、位置感知信号コード配列に関連する非線形関係を有する。
ここで、可動素子2-103の運転間隔4-R中の位置、駆動電流値と位置センサー間の関係をさらに精確にするため、曲線適合により、修正された関係曲線4-ICM1が生成される。同様に、各位置センサーの可動素子2-103の位置、および、位置感知信号コード配列間の修正された関係曲線4-SCM1も曲線適合により生成されて、以下の駆動、および、制御プロセスを実行する。
いくつかの実施形態において、修正された関係曲線4-ICM1に基づいて、各駆動アセンブリに提供される電気信号が再符号化されて、線形補間する。同様に、修正された関係曲線4-SCM1に基づいて、各位置センサーの位置感知信号コードがさらに再定義されて、線形補間する。一旦、上記ステップが完成したら、光学素子2-OEが可動素子2-103に組み立てられるとともに、上述の全てのステップが再び繰り返されて、可動素子2-103の主表面が主軸2-AXに垂直になるように確保する。
いくつかの実施形態において、慣性センサー(inertial sensor)が提供されて、光学システムの姿勢(attitude)を検出する。光学システムの姿勢情報にしたがって、修正された電気信号が駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4に供給されて、可動素子2-103の主表面は、主軸2-AXに垂直なまま維持される。
いくつかの実施形態において、修正された電気信号の姿勢情報、および、データがメモリユニット中に保存されて、可動素子2-103の効果的、且つ、快速な位置制御を促進する。
いくつかの実施形態において、駆動アセンブリ2-DA1~2-DA4に提供される電気信号は電流、あるいは、電圧信号であり、よって、可動部材2-1081~2-1084を、固定アセンブリ2-FAに対して移動させる。上記ステップが完成したとき、開ループ制御(open-loop control)、あるいは、閉ループ制御(closed-loop control)により、可動素子2-103を、運転間隔4-R中の目標位置に効果的に移動させるとともに、可動素子2-103の主表面が主軸2-AXに垂直な状態を保持する。よって、光学素子2-OEの角度偏位が防止され、光学システムの効率を改善する。
第五実施形態群
図41~図43を参照する。図41は、本発明の一実施形態による光学システム5-100の立体図、図42は、本発明の一実施形態による光学システム5-100立体分解図、図43は、本発明の一実施形態による図41の光学システム5-100の線5-A-5-A’に沿った断面図である。光学システム5-100は光学カメラシステムであり、且つ、第一光学素子5-OEを搭載、および、駆動し、第一光学素子5-OEは光軸5-0を定義する。光学システム5-100は、異なる電子装置、あるいは、スマートフォン等の携帯電子機器に設置されて、ユーザーが、画像捕捉機能を実行することができるようにする。この実施形態において、光学システム5-100は、オートフォーカス(AF)機能を有するボイスコイルモーター(VCM)であるが、これに限定されない。その他の実施形態において、光学システム5-100はさらに、オートフォーカス、および、光学画像安定化(OIS)の機能を実行することができる。
図42に示されるように、この実施形態において、光学システム5-100は、固定アセンブリ5-FA、変形部材5-101、可動素子5-103、および、接続アセンブリ5-CA、可動アセンブリ5-MA、および、駆動モジュール5-DMを有する。変形部材5-101は、可動素子5-103と第一光学素子5-OE間に接続され、可動素子5-103は、固定アセンブリ5-FAに対して可動であり、駆動モジュール5-DMが設置されて、可動素子5-103を固定アセンブリ5-FAに対して移動させる。特に、可動アセンブリ5-MAは、接続アセンブリ5-CAにより、可動素子5-103に可動で接続され、駆動モジュール5-DMは、可動アセンブリ5-MAを、固定アセンブリ5-FAに対して移動させ、これにより、可動素子5-103を駆動する。
この実施形態において、図42、および、図43に示されるように、固定アセンブリ5-FAは、ケーシング5-102、フレーム5-104、および、ベース5-112を有する。ケーシング5-102は、ベース5-112に固定して接続され、フレーム5-104はさらに、ケーシング5-102の内壁面に固定して接続される。主軸5-AXは固定アセンブリ5-FAにより定義される。光学システム5-100が作動しないとき、主軸5-AXは、第一光学素子5-OEの光軸5-0に平行である、あるいは、重複する。その上、可動素子5-103は、第一光学素子5-OEに面する可動素子表面 5-103Sを有する。
図42、および、図43に示されるように、上述のケース5-102は中空構造を有し、且つ、その上に、ケース開口5-1021が形成される。ベース開口5-1121がベース5-112上に形成され、ケース開口5-1021の中心は、第一光学素子5-OEの光軸5-0に対応し、ベース開口5-1121は、ベース5-112下方に設置される感光部材(図示しない)に対応する。この実施形態において、第一光学素子5-OEは、ケース開口5-1021中に固定して設置される。外部光は、第一光学素子5-OEにより、ケーシング5-102に進入し、その後、ベース開口5-1121を通過後、上述の感光部材により受光され、デジタルイメージ信号を生成する。
さらに、ケーシング5-102がベース5-112上に設置され、且つ、収容空間5-1023を有して、可動素子5-103、フレーム5-104、および、可動アセンブリ5-MA、接続アセンブリ5-CA、および、駆動モジュール5-DMを収容する。
図42、および、図43に示されるように、この実施形態において、可動アセンブリ5-MAは、四個の可動部材(第一可動部材5-1081、第二可動部材5-1082、第三可動部材5-1083、および、第四可動部材5-1084)を有し、接続アセンブリ5-CAは、四個の接続部材(第一接続部材5-1051、第二接続部材5-1052、第三接続部材5-1053、および、第四接続部材5-1054)を有する。第一可動部材5-1081~第四可動部材5-1084は、それぞれ、第一接続部材5-1051~第四接続部材5-1054により、可動素子5-103に接続される。特に、第一接続部材5-1051~第四接続部材5-1054はそれぞれ、弾性部分5-1055、および、剛性部5-1056を有する。弾性部分5-1055は可動素子5-103に接続され、剛性部5-1056は、接着部材5-ADにより、弾性部分5-1055に接続される。その上、図42に示されるように、複数の弾性部分5-1055は弾性シートを形成して、共同で、主軸5-AXを囲む。
その上、光学システム5-100はさらに、第一弾性素子5-106、および、第二弾性素子5-110を有し、ベース5-112は四個の突出カラム5-1123を有する。第一弾性素子5-106の外側部分(外環部)は、突出カラム5-1123の上表面上に固定して設置され、第二弾性素子5-110の外側部分(外環部)は、各突出カラム5-1123の一平面5-1125上に固定して設置され、および、第一弾性素子5-106、および、第二弾性素子5-110の内側部分(内環部)はそれぞれ、可動アセンブリ5-MAの上下側に接続されて、第一可動部材5-1081~第四可動部材5-1084は収容空間5-1023中に吊るされる。
この実施形態において、駆動モジュール5-DMは、四個の駆動アセンブリ (第一駆動アセンブリ5-DA1、第二駆動アセンブリ5-DA2、第三駆動アセンブリ5-DA3、および、第四駆動アセンブリ5-DA4)を有する。第一駆動アセンブリ5-DA1は、第一駆動コイル5-CL1、および、第一磁気素子5-MG1を有し、第二駆動アセンブリ5-DA2は、第二駆動コイル5-CL2、および、第二磁気素子5-MG2を有し、第三駆動アセンブリ5-DA3は、第三駆動コイル5-CL3、および、第三磁気素子5-MG3を有し、第四駆動アセンブリ5-DA4は、第四駆動コイル5-CL4、および、第四磁気素子5-MG4を有する。
この実施形態において、各磁気素子は磁気面を有する。たとえば、図42に示されるように、第一磁気素子5-MG1、および、第二磁気素子5-MG2はそれぞれ、第一磁性面5-MS1、および、第二磁性面5-MS2を有し、第一磁性面5-MS1は第一駆動コイル5-CL1に面し、第二磁性面5-MS2は第二駆動コイル5-CL2に面し、第一磁性面5-MS1、および、第二磁性面5-MS2は異なる方向を向く。
この実施形態において、図42に示されるように、フレーム5-104は、複数の溝5-1041、および、中央開口5-1043を有する。この実施形態において、フレーム5-104は、四個の磁気素子を受け入れる四個の溝5-1041を有するが、溝5-1041、および、磁気素子の数量は、この実施形態に限定されない。中央開口5-1043が設置されて、第一駆動コイル5-CL1~第四駆動コイル5-CL4、および、第一可動部材5-1081~第四可動部材5-1084を収容する。
この実施形態において、第一駆動コイル5-CL1~第四駆動コイル5-CL4は巻線コイルであり、それぞれ、第一可動部材5-1081~第四可動部材5-1084上に設置され、第一駆動コイル5-CL1~第四駆動コイル5-CL4が通電するとき、それらは、それぞれ、第一磁気素子5-MG1~第四磁気素子5-MG4と作用して、電磁気駆動力を生成し、第一可動部材5-1081~第四可動部材5-1084の少なくとも一つを、光軸5-0 (Z軸) に沿って、ベース5-112、および、フレーム5-104に対して移動させて、オートフォーカス、あるいは、光学画像安定化の機能を実行する。
駆動モジュール5-DMの駆動アセンブリは、独立して、あるいは、共同で作動することができる。たとえば、第一駆動アセンブリ5-DA1が設置されて、第一可動部材5-1081を、固定アセンブリ5-FAに対して移動させ、第二駆動アセンブリ5-DA2は、第二可動部材5-1082を、固定アセンブリ5-FA、および、第一可動部材5-1081に対して移動させる。
さらに、図42に示されるように、この実施形態において、固定アセンブリ5-FAはさらに、少なくとも一つの回路部材5-170を有して、第一弾性素子5-106、あるいは、第二弾性素子5-110により、駆動モジュール5-DMに電気的に接続される。回路部材5-170は、インサート成形技術により実施されるが、これに限定されない。その上、回路部材5-170、第一弾性素子5-106、および、第二弾性素子5-110は回路アセンブリを構成する。
次に、図44~図46を参照する。図44は、本発明の一実施形態による第一光学素子5-OEが変形部材5-101により押されていない状態を示す図であり、図45、および、図46は、本発明の一実施形態による第一光学素子5-OEが変形部材5-101により押された後を示す図である。図44に示されるように、第一光学素子5-OEは、液体レンズ素子5-OE1、および、固定部材5-OE2を有する液体レンズである。液体レンズ素子5-OE1は、液体レンズ素子5-OE1を保護、および、サポートする中構造を有する固定部材5-OE2中に設置される。変形部材5-101は、液体レンズ素子5-OE1、および、固定部材5-OE2下方に設置される。固定部材5-OE2の底部は薄膜なので、変形部材5-101が用いられて、液体レンズ素子5-OE1の形状を変化させる。
図44は、液体レンズ素子5-OE1が変形せず、および、変形部材5-101が初期位置にあり、液体レンズ素子5-OE1が光軸5-0を有することを示す図である。駆動モジュール5-DMが可動アセンブリ5-MAを移動させる、たとえば、駆動電流を、駆動モジュール5-DMの駆動コイルに供給するとき、磁力が、駆動コイルと対応する磁気素子間に生成されるので、可動アセンブリ5-MAは磁力により移動するとともに、接続アセンブリ5-CAにより、変形部材5-101に力が加えられて、液体レンズ素子5-OE1の下側を押す。よって、液体レンズ素子5-OE1が変形する。
図42、および、図45に示されるように、駆動モジュール5-DMの第一駆動アセンブリ5-DA1、および、第三駆動アセンブリ5-DA3が同じ大きさの押す力5-F1、5-F3を提供するとき、変形部材5-101は、光軸5-0に沿って平行移動する。この時、液体レンズ素子5-OE1のレンズ曲率は、図44の液体レンズ素子5-OE1の曲率から変化する。つまり、液体レンズ素子5-OE1の形状が変化する。これにより、液体レンズ素子5-OE1の光学特性が変化し、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果を達成する。
同様に、図46を参照すると、駆動モジュール5-DMが、変形部材5-101を傾斜移動させるとき、図46に示されるように、変形部材5-101が斜めに移動し、不均衡な量の押す力5-F1、および、5-F3を、液体レンズ素子5-OE1の両側に提供するので、液体レンズ素子5-OE1の光軸5-0が回転し、且つ、主軸5-AXから逸脱する。つまり、それらの間に角度5-θ1 を有する。これにより、液体レンズ素子5-OE1の光学特性が変化し、光学ズーム、焦点調整、耐衝撃効果が達成される。
図47は、本発明の一実施形態による図43の光学システム5-100の拡大図である。図47に示されるように、第四接続部材5-1054は、弾性部分5-1055、および、剛性部5-1056を有する。弾性部分5-1055は主軸5-AXに平行ではなく、たとえば、主軸5-AXに垂直である。剛性部5-1056は、可動アセンブリ5-MAの弾性部分5-1055と第四可動部材5-1084間に接続される。注意すべきことは、主軸5-AXの方向において、可動素子5-103の可動素子表面5-103S(上表面)と第一光学素子5-OE間の距離5-ds1は、接着部材5-ADと第一光学素子5-OE間の距離5-ds2より小さいことである。上記の設計に基づき、可動アセンブリ5-MAが移動するとき、剛性部5-1056、および、接着部材5-ADが、第一光学素子5-OEと接触して、第一光学素子5-OEにダメージを与えるのを防止することができる。
図48は、本発明の一実施形態による光学システム5-100の部分構造の上面図である。図48に示されるように、主軸5-AXに沿って見るとき、各接続部材の弾性部分は、可動素子5-103から外側に延伸する。たとえば、第四接続部材5-1054の弾性部分5-1055は、可動素子5-103から外側に延伸する。その上、この実施形態において、接続アセンブリ5-CAは四個の接続部材を有し、主軸5-AXに沿って見るとき、これらの接続部材の弾性部分は、第一横軸5-AX1、あるいは、第二横軸5-AX2に対してミラー対称である。
特に、各接続部材の弾性部分は、主軸5-AXに垂直な複数の方向に沿って延伸する、つまり、XY平面に沿って延伸するストリングにより形成される。その上、図48に示されるように、主軸5-AXに沿って見るとき、第四接続部材5-1054の弾性部分5-1055のストリングは、固定幅5-WSを有し、ストリングの両端は可動素子5-103に接続される。
この実施形態において、弾性部分5-1055のストリングは、二個のカンチレバーを有する。たとえば、第四接続部材5-1054の弾性部分5-1055のストリングは、第一カンチレバー5-1057、および、第二カンチレバー5-1058を有し、第一カンチレバー5-1057、および、第二カンチレバー5-1058は、第一横軸5-AX1に対して対称である。
弾性部分のストリングの設計に基づいて、可動アセンブリ5-MAが、接続アセンブリ5-CAにより、可動素子5-103を駆動する安定性が増加する。たとえば、第四可動部材5-1084が主軸5-AXに沿って移動するとき、可動素子5-103は、主軸5-AXに沿ってだけ移動し、第一横軸5-AX1、あるいは、第二横軸5-AX2に沿って移動しない。
図47、および、図49を参照する。図49は、本発明の一実施形態による光学システム5-100の部分構造の上面図である。主軸5-AXに沿って見るとき、第一光学素子5-OEの表面5-OEBSは、ストリングの少なくとも一部と部分的に重複する。表面5-OEBSは、図47中、光軸5-0に沿った固定部材5-OE2の底表面上の液体レンズ素子5-OE1の突起の一部である。
図49に示されるように、表面5-OEBSは、第一部分5-POC1、第二部分5-POC2、および、プレス表面5-PRSを有する。プレス表面5-PRSは、変形部材5-101は図47の固定部材5-OE2の底表面と接触する領域であり、この実施形態において、プレス表面5-PRSは環状区域(annular area)である。
その上、第一部分5-POC1は、プレス表面5-PRSの内部に位置し、第二部分5-POC2は、プレス表面5-PRS外部に位置し、各接続部材の弾性部分5-1055のストリングは、第二部分5-POC2の少なくとも一部と重複する。さらに、この実施形態において、第二部分5-POC2も、接着部材5-ADと部分的に重複するが、これに限定されない。その他の実施形態において、第二部分5-POC2は、接着部材5-ADと重複しない。
図50は、本発明の別の実施形態による光学システム5-100の断面図である。この実施形態は前の実施形態に類似し、且つ、それらの差異は、この実施形態中の剛性部5-1056が二個のストリングから構成され、且つ、二個のストリングが、主軸5-AXに対してミラー対称であることである。この実施形態中、剛性部5-1056の設計に基づいて、可動部材(たとえば、第一可動部材5-1081)が主軸5-AXに沿って移動するとき、剛性部5-1056が、XY平面に沿って折れ曲がるのが防止され、剛性部5-1056が容易に断裂する問題も改善される。
図51、および、図52を参照する。図51は、本発明の別の実施形態による可動素子5-103、および、いくつかの弾性部分5-1055の組み立て後の立体図であり、図52は、本発明の別の実施形態による可動素子5-103、および、いくつかの弾性部分5-1055の組み立て後の上面図である。この実施形態において、各弾性部分5-1055は単一ストリングから構成され、且つ、ストリングは不均一な幅を有する。弾性部分5-1055の設計に基づいて、応力集中により生じる弾性部分5-1055のダメージの問題が回避される。
図52に示されるように、主軸5-AXに沿って見るとき、各ストリングは、第一端5-10551、および、第二端5-10552を有する。第一端5-10551は可動素子5-103に接続され、第二端5-10552は、たとえば、接着部材5-ADにより、対応する剛性部5-1056に接続される。その上、これらの接続部材 (弾性部分5-1055、および、剛性部5-1056を有する)は、主軸5-AXに対して回転対称である。
図53は、本発明の別の実施形態による可動素子5-103、および、いくつかの弾性部分5-1055の組み立て後の別の視点の立体図である。この実施形態において、ストリングは、接着部材5-ADにより、可動素子5-103に接続される。特に、図53に示されるように、開口5-1055Hが第一端5-10551上に形成され、接着部材5-ADが前記開口5-1055H中に設置されるので、弾性部分5-1055が可動素子5-103に固定される。
この実施形態において、弾性部分5-1055、および、可動素子5-103は金属材で形成される。その上、その他の実施形態において、可動素子5-103、および、これらの弾性部分5-1055 (ストリング)は、たとえば、スタンピング技術(stamping technique)により一体成型される。一体成型の設計に基づいて、位置決め不要な組み立ての便宜性、および、強度の増加が達成される。
図54は、本発明の別の実施形態による可動素子5-103、および、いくつかの弾性部分5-1055の組み立て後の別の視点の立体図である。この実施形態において、可動素子5-103はプラスチック材で形成され、少なくとも一つの位置決め部分5-103Pが、可動素子5-103上に形成される。位置決め部分5-103Pは開口5-1055Hに対応し、且つ、ストリングの第一端5-10551の位置に設置される。その上、接着部材5-ADはさらに、開口5-1055H中に設置されて、第一端5-10551は、可動素子5-103に固定される。位置決め部分5-103Pの設計に基づいて、組み立ての便宜性、および、位置決めの精度が向上する。
図55は、本発明の別の実施形態による可動素子5-103、および、いくつかの弾性部分5-1055の立体図である。この実施形態において、可動素子5-103はプラスチック材で形成され、これらの弾性部分5-1055 (ストリング)は金属材で形成され、且つ、インサート成形技術により、可動素子5-103中に組み込まれる。この設計に基づいて、光学システム5-100の組み立て便宜性が改善される。
本発明は、第一光学素子5-OE、変形部材5-101、可動素子5-103、固定アセンブリ5-FA、接続アセンブリ5-CA、可動アセンブリ5-MA、および、駆動モジュール5-DMを有する光学システムを提供する。可動素子5-103は、変形部材5-101により、第一光学素子5-OEに接続され、可動アセンブリ5-MAは、接続アセンブリ5-CAにより、可動素子5-103に接続される。駆動モジュール5-DMが、可動アセンブリ5-MAを固定アセンブリ5-FAに対して移動させるとき、可動素子5-103が移動して、変形部材5-101に第一光学素子5-OEの底部を押させ、これにより、液体レンズ素子5-OE1の光学特性が変化する。
その上、いくつかの実施形態において、弾性部分5-1055のストリングは、二個のカンチレバーを有するように設計され、このストリングの設計に基づいて、接続アセンブリ5-CAにより、可動素子5-103を駆動する可動アセンブリ5-MAの安定性が増加する。
第六実施形態群
図56は、本発明の一実施形態による携帯型電子装置6-50にインストールされる光学システム6-100の立体図である。携帯型電子装置6-50は、任意の種類の携帯型電子装置、あるいは、携帯端末、たとえば、PDA、スマートフォン、タブレット、携帯電話、携帯インターネット機器 (MID)、ノード型パソコン、車用コンピュータ、デジタルカメラ、デジタルメディアプレーヤー、ゲーム機、あるいは、任意のその他のタイプのモバイルコンピューティングデバイスである。しかし、当業者なら理解できるように、それらの装置に制限されない。この実施形態において、光学システム6-100は、長い焦点距離を有するカメラシステムであり、ユーザーにさらに良い撮影効果を提供することができる。光線は、開口6-52により光学システム6-100に発射されて、一つ、あるいは、いくつかのデジタルイメージを生成する。
図57、および、図58を参照する。図57は、本発明の一実施形態による光学システム6-100の立体図であり、図58は、本発明の一実施形態による光学システム6-100の断面図である。この実施形態において、光学システム6-100は、携帯型電子装置6-50に埋め込まれるハウジング6-102を有し、光学システム6-100はさらに、ハウジング6-102中に設置される固定部材6-104、第一光学モジュール6-110、第二光学モジュール6-120、反射光学モジュール6-140(第四光学モジュール)、および、感光モジュール6-180を有する。
固定部材6-104は、ハウジング6-102の底表面に固定される板状構造を有し、第一光学モジュール6-110、第二光学モジュール6-120、反射光学モジュール6-140、および、感光モジュール6-180は、固定部材6-104中に固定して設置されるとともに、第一方向(X軸)で配置される。第一方向において、第一光学モジュール6-110は、反射光学モジュール6-140(第四光学モジュール)と第二光学モジュール6-120間に設置される。
注意すべきことは、各光学モジュール(感光モジュール6-180を有する)と固定部材6-104間に一ギャップがあることである。たとえば、図58に示されるように、ギャップが、固定部材6-104と第一光学モジュール6-110間に形成され、もう一つのギャップが、固定部材6-104と第二光学モジュール6-120間に形成される。光学システム6-100は複数の接着部材6-ADを有し、これらのギャップを充填して、光学モジュールが固定部材104に固定される。
さらに、第一光学モジュール6-110は第一ハウジング6-1102を有し、第二光学モジュール6-120は第二ハウジング6-1202を有し、第一ハウジング6-1102は第一壁面6-1102Sを有し、第二ハウジング6-1202は第二壁面6-1202Sを有し、第一壁面6-1102Sは第二壁面6-1202Sに面する。この実施形態において、第一壁面6-1102Sは第二壁面6-1202Sと接触せず、第一壁面6-1102Sと第二壁面6-1202S間に形成されるギャップ6-GPがあることを意味する。
同様に、反射光学モジュール6-140のハウジング6-1402と第一ハウジング6-1102間にも一ギャップがある。つまり、本発明の光学システム6-100の各モジュールは自身のハウジングを有し、隣接するハウジングは互いに接触しない。
図58、および、図59を参照する。図59は、本発明の一実施形態による光学システム6-100の上面図である。第一光学モジュール6-110の第一光学素子(光学素子6-OE)は第一光軸6-01を有し、第二光学モジュール6-120の第二光学素子(レンズ6-1220)は第二光軸6-02を有し、第一光学モジュール6-110、および、第二光学モジュール6-120が設置されて、接着部材6-ADが固化する前に、第一光軸6-01が第二光軸6-02に照準する。
たとえば、図59に示されるように、第一光学モジュール6-110、および、第二光学モジュール6-120が、接着部材6-ADを用いることにより、固定部材6-104に搭載されるとき、第二光軸6-02は、組み立て公差のせいで、第一光軸6-01と照準しない。この時、オペレータは第二光学モジュール6-120を回転させて、第二光軸6-02が第一光軸6-01と照準するとともに、その後、接着部材6-ADが凝固して、第一光学モジュール6-110、および、第二光学モジュール6-120を固定部材6-104上にしっかりと固定する。
本発明の一実施形態において、接着部材6-ADは紫外線(UV)ゲルであるが、これに限定されず、紫外線照射により凝固すればいい。
注意すべきことは、図58、および、図59に示されるように、第一方向(X軸)に垂直な第二方向(Y軸)で見るとき、第一光学モジュール6-110の駆動アセンブリ6-DAは、第二光学モジュール6-120のレンズ6-1220(第二光学素子)の少なくとも一部分と重複する。
さらに、図57~図59に示されるように、光学システム6-100はさらに、第五光学モジュール6-150、および、第六光学モジュール6-160を有する。第五光学モジュール6-150はアパーチャーを有し、第六光学モジュール6-160はシャッターを有する。第五光学モジュール6-150は反射光学モジュール6-140上に設置され(図58)、第六光学モジュール6-160は、感光モジュール6-180と第二光学モジュール6-120間に設置される。
第五光学モジュール6-150は、第三方向(Z軸)の入射光6-Lを受光し、入射光6-Lは、第五光学モジュール6-150を通過した後、反射光学モジュール6-140により受光される。その後、反射光学モジュール6-140は反射光6-RLを反射する。反射光6-RLは、第一方向で移動するとともに、順に、第一光学モジュール6-110、第二光学モジュール6-120、および、第六光学モジュール6-160を通過して、感光モジュール6-180により受光されて、デジタルイメージを生成する。
次に、第二光学モジュール6-120の特異的構造が以下で記述される。図58に示されるように、第二光学モジュール6-120は、主として、レンズ駆動メカニズム6-1210、および、レンズ6-1220を有し、レンズ駆動メカニズム6-1210が用いられて、レンズ6-1220を移動させる。たとえば、レンズ駆動メカニズム6-1210は、レンズホルダー6-1211、外側フレーム6-1212、二個のスプリングシート6-1213、少なくとも一つの コイル6-1214、および、少なくとも一つの磁気素子6-1215を有する。コイル6-1214、および、磁気素子6-1215は、第二駆動コンポーネントを構成する。
レンズ6-1220(第二光学素子)は、レンズホルダー6-1211(第二接続部材)に取り付けられる。二個のスプリングシート6-1213は、レンズホルダー6-1211、および、外側フレーム6-1212に接続され、且つ、それぞれ、レンズホルダー6-1211の反対側上に設置される。よって、レンズホルダー6-1211は、外側フレーム6-1212中に可動で吊り下げられる。コイル6-1214、および、磁気素子6-1215は、それぞれ、レンズホルダー6-1211、および、外側フレーム6-1212上に設置され、互いに対応する。電流がコイル6-1214を流れるとき、電磁効果が、コイル6-1214と磁気素子6-1215間に生成され、その上に設置されるレンズホルダー6-1211、および、レンズ6-1220が駆動して、外側フレーム6-1212(第二固定部分)に相対して移動、たとえば、X軸に沿って移動する。その上、第二光学モジュール6-120は、さらに、感知コンポーネント6―1216を有し、外側フレーム6-1212に相対するレンズホルダー6-1211の動きを感知する。
次に、反射光学モジュール6-140の特異的構造が以下で記述される。図58に示されるように、反射光学モジュール6-140は、主として、光学部材6-1410、光学部材ホルダー6-1420、フレーム6-1430、少なくとも一つの第一ヒンジ6-1450、第一駆動モジュール6-1460、および、位置検出器6-1401を有する。
光学部材ホルダー6-1420は、第一ヒンジ6-1450により、枢動可能に、フレーム6-1430に接続される。光学部材ホルダー6-1420がフレーム6-1430に対して回転するとき、上に設置される光学部材6-1410も、フレーム6-1430に対して回転する。光学部材6-1410は、プリズムか反射鏡である。
第一駆動モジュール6-1460は、第一電磁気駆動アセンブリ6-1461、および、第二電磁気駆動アセンブリ6-1462を有し、それぞれ、フレーム6-1430、および、光学部材ホルダー6-1420上に設置され、且つ、互いに対応する。
たとえば、第一電磁気駆動アセンブリ6-1461は駆動コイルを有し、第二電磁気駆動アセンブリ6-1462は磁石を有する。電流が駆動コイル (第一電磁気駆動アセンブリ6-1461)を流れるとき、電磁効果が駆動コイルと磁石間に生成される。よって、光学部材ホルダー6-1420、および、光学部材6-1410が駆動されて、フレーム6-1430に相対して、第一ヒンジ6-1450を中心として回転し、これにより、感光モジュール6-180上の反射光6-RLの位置を調整する。
位置検出器6-1401はフレーム6-1430上に設置され、且つ、第二電磁気駆動アセンブリ6-1462に対応するので、第二電磁気駆動アセンブリ6-1462の一部を検出して、光学部材6-1410の回転角度を得る。たとえば、位置検出器6-1401は、ホール効果センサー、磁気抵抗センサー(MR sensor)、巨大磁気抵抗効果センサー(GMR sensor)、トンネル型磁気効果センサー(TMR sensor)、あるいは、フラックスゲートセンサーである。
次に、第一光学モジュール6-110の構造が記述される。図60~図62を参照する。図60は、本発明の一実施形態による第一光学モジュール6-110の立体図であり、図61は、本発明の一実施形態による第一光学モジュール6-110の立体分解図であり、図62は、本発明の一実施形態による第一光学モジュール6-110の図60の線6-A-6-A'に沿った断面図である。この実施形態において、第一光学モジュール6-110は、光学素子モジュール6-OEM、固定アセンブリ6-FA(第一固定部分)、可動アセンブリ6-MA(第一可動アセンブリ)、駆動アセンブリ6-DA(第一駆動アセンブリ)、および、位置感知アセンブリ6-SAを有する。可動アセンブリ6-MAは、光学素子モジュール6-OEMの光学素子6-OE(第一光学素子)に対応し、可動アセンブリ6-MAは、固定アセンブリ6-FAに対して可動である。駆動アセンブリ6-DAが設置されて、可動アセンブリ6-MAを駆動し、固定アセンブリ6-FAに対して移動するとともに、位置感知アセンブリ6-SAが設置されて、固定アセンブリ6-FAに対する可動アセンブリ6-MAの位置と移動を感知する。
図61に示されるように、固定アセンブリ6-FAは、トップフレーム6-1102、サイドフレーム6-1104、および、ベース6-1112を有する。トップフレーム6-1102は、サイドフレーム6-1104に固定して接続され、サイドフレーム6-1104は、ベース6-1112に固定して接続される。トップフレーム6-1102は、一個の開口6-11021、および、四個の突出カラム6-11023を有し、光学素子モジュール6-OEMは、これらの突出カラム6-11023上に固定して設置される。サイドフレーム6-1104、および、ベース6-1112は収容空間6-AS(図62)を形成し、可動アセンブリ6-MA、および、駆動アセンブリ6-DAを収容する。その上、固定アセンブリ6-FAは、さらに、サイドフレーム6-1104の一側上に固定して設置される回路板6-1114を有する。
可動アセンブリ6-MAは、可動部材6-1108、および、二個の弾性部材6-1106を有する。可動部材6-1108は、収容空間6-AS中に可動で設置され、弾性部材6-1106は、サイドフレーム6-1104とベース6-1112間に設置される。その上、駆動アセンブリ6-DAは、駆動コイル6-DCL、第一駆動磁気素子6-MG1、および、第二駆動磁気素子6-MG2を有する。
図61に示されるように、駆動コイル6-DCLは、可動部材6-1108中に設置される。可動部材6-1108は、駆動コイル6-DCL周辺に位置する複数の溝6-1108Cを有し、接着部材6-ADは、各溝6-1108C中に収容されるので、駆動コイル6-DCLが可動部材6-1108中に固定される。第一駆動磁気素子6-MG1、および、第二駆動磁気素子6-MG2は駆動コイル6-DCLに対応し、且つ、固定アセンブリ6-FA中に固定して提供される。特に、第一駆動磁気素子6-MG1、および、第二駆動磁気素子6-MG2は、サイドフレーム6-1104上に設置され、且つ、収容空間6-AS中に位置する。その上、駆動コイル6-DCLは、二個の弾性部材6-1106により、回路板6-1114に電気的に接続される。たとえば、駆動コイル6-DCLは、図61中のはんだ6-SDにより、回路板6-1114に電気的に接続される。
この実施形態において、位置感知アセンブリ6-SAは、第二ユニット6-SAU、および、感知素子6-SEを有する。感知素子6-SEは、回路板6-1114上に設置され、且つ、第二ユニット6-SAUに対応する。第二ユニット6-SAUは、複数の参照磁気素子6-RGEを有する。これらの参照磁気素子6-RGEは第一方向(たとえば、X軸)で配置され、第二ユニット6-SAU、および、感知素子6-SEは、配置方向(Y軸)で配置され、第一方向は配置方向に垂直ではない。
図61、および、図62に示されるように、光学素子6-OEは液体レンズであり、光学素子6-OEはフローチャネル6-OE1を有する。半透明の液体は、フローチャネル6-OE1、および、光学素子6-OE中に設置される。さらに、第一光学モジュール6-110はさらに、変形部材6-1101(第一接続部材)を有し、可動部材6-1108の突起支柱6-11081は変形部材6-1101に挿入され、変形部材6-1101は、フローチャネル6-OE1の一端と接触する(たとえば、図62の左側)。
この実施形態において、X軸に沿った光学素子6-OE、および、フローチャネル6-OE1の一、あるいは、両側は薄膜構造である。駆動コイル6-DCLが通電するとき、駆動コイル6-DCLは、第一駆動磁気素子6-MG1、および、第二駆動磁気素子6-MG2と作用して、電磁気駆動力を生成する。この電磁気駆動力は、可動部材6-1108をX軸に沿って移動させる。これにより、可動部材6-1108、および、変形部材6-1101はフローチャネル6-OE1を押し、よって、フローチャネル6-OE1中の液体の一部が光学素子6-OEに流入し、これにより、光学素子6-OEを変形させる。よって、光学素子6-OEの光学特性が変化して、光学ズームの効果を達成する。
図62に示されるように、分離構造6-1108SS(スペーサ素子)が可動部材6-1108上に形成され、分離構造6-1108SSは、これらの参照磁気素子6-RGE間に設置される。第一方向(X軸)で見るとき、参照磁気素子6-RGEは、分離構造6-1108SSと部分的に重複し、分離構造6-1108SSは、非透磁材、たとえば、プラスチック材を有する。さらに、第一光学モジュール6-110は、分離構造6-1108SSと対応する参照磁気素子6-RGE間に設置される複数の接着部材6-ADを有し、参照磁気素子6-RGEは、可動部材6-108に固定される。
図63は、本発明の別の実施形態による光学システム6-100の上面図である。この実施形態において、光学システム6-100はさらに、第三光学モジュール6-130を有し、第三光学モジュール6-130は、第一光学モジュール6-110と同じ構造を有する。たとえば、第三光学モジュール6-130は、第三駆動アセンブリ(たとえば、駆動アセンブリ6-DA)、第三固定部分(たとえば、固定アセンブリ6-FA)、および、第三接続部材(たとえば、変形部材6-1101)を有する。
第一方向(X軸)で見るとき、第二駆動アセンブリの磁気素子6-1215は、第三光学モジュール6-130の第三光学素子(たとえば、光学素子6-OE)の少なくとも一部と重複する。第二方向(Y軸)で見るとき、第三光学モジュール6-130の第三駆動アセンブリの駆動コイル6-DCLは部分的に、レンズ6-1220(第二光学素子)と重複する。
注意すべきことは、第一光学モジュール6-110の光学素子6-OE(第一光学素子)、および、第三光学モジュール6-130の光学素子6-OE(第三光学素子)は、第二駆動アセンブリの磁気素子6-1215の反対側上に位置する。上記の設計に基づき、第二光学モジュール6-120は、長いレンズ6-1220が設置されるので、光学システム6-100は良い撮影効果を獲得することができる。
その上、本発明の第一光学モジュール6-110~反射光学モジュール6-140は第一方向(X軸)で配置され、それらは、第三方向(Z軸)でスタックされない。第三方向は、第一方向(X軸)、および、第二方向(Y軸)に垂直である。
本発明は光学システムを提供し、且つ、複数のモジュールを有し、ハウジング6-102中に設置され、且つ、固定部材6-104に固定される。これらのモジュールは、液体レンズモジュール、反射光学モジュール、アパーチャー、あるいは、感光モジュールを有する。固定部材6-104上のこれらのモジュールの配置は、異なる設計要求にしたがって調整されて、光学システムの良いパフォーマンスを達成することができる。
その上、これらのモジュール中の第一光学モジュール6-110~反射光学モジュール6-140は、Z軸に沿ってスタックされないので、本発明の光学システムは、小型化の目的を達成することができる。
第七実施形態群
最初に、図64を参照する。本発明の一実施形態の光学素子駆動メカニズム7-100が電子装置7-1中に搭載されて、写真や動画を撮影し、上述の電子装置7-1は、たとえば、スマートフォンやデジタルカメラであるが、本発明はこれらに限定されない。注意すべきことは、図64に示される光学素子駆動メカニズム7-100と電子装置7-1間の位置とサイズは単なる例であり、光学素子駆動メカニズム7-100と電子装置7-1間の位置とサイズを制限しない。実際、異なる需要にしたがって、光学素子駆動メカニズム7-100は、電子装置7-1中の異なる位置に搭載される。
図65を参照すると、光学素子駆動メカニズム7-100は光軸7-0を有し、光軸7-0は、光学素子駆動メカニズム7-100を貫通する。図66を参照すると、光学素子駆動メカニズム7-100は、可動部分7-10、固定部分7-20、および、駆動アセンブリ7-30を有する。可動部分7-10は、少なくとも三個の感知アセンブリ7-11、四個の固定素子7-12、および、ホルダー7-13を有する。固定部分7-20は、外部フレーム7-21、ベース7-22、および、イメージセンサーホルダー7-23を有する。駆動アセンブリ7-30は、四個の圧電素子7-31、四個の変形素子7-32、および、四個の接続素子7-33を有する。図65を再度参照すると、光学素子駆動メカニズム7-100の可動部分7-10は光学素子7-110と接触し、イメージセンサーホルダー7-23は、ベース7-22と接触して、イメージセンサー (図示しない)を搭載する。外部フレーム7-21は四個の側壁7-21aを有し、側壁7-21aは光軸7-0に平行で、ギャップ7-Tが、外部フレーム7-21と駆動アセンブリ7-30間に提供される。このようにすることにより、光学素子駆動メカニズム7-100が衝撃を受けるとき、駆動アセンブリ7-30と外部フレーム7-21間のコリジョンが回避され、これにより、駆動アセンブリ7-30がダメージから保護される。図65、および、図66に示されるように、本発明の実施形態において、光学素子7-110はレンズである。さらに特に、可動部分7-10のホルダー7-13は、中空のリング構造とスルーホール7-13a、および、スルーホール7-13a上に形成されるねじ溝構造7-13bを有し、光学素子7-110は、ねじ溝構造7-13bにより、スルーホール7-13a中にロックされる。
図67を参照する。少なくとも三個の感知アセンブリ7-11がホルダー7-13上に設置されて、固定部分7-20に対する可動部分7-10のホルダー7-13の動きを検出する。感知アセンブリ7-11は、磁気素子、磁界感知ユニット、光学参照素子(an optical reference)、光線感知素子、あるいは、それらの任意の組み合わせ)である。注意すべきことは、四個、あるいは、それ以上の感知アセンブリがあることである。ベース7-22は、ステップ部分7-22a、および、表面部分7-22bを有する。外部フレーム7-21がステップ部分7-22a上に設置されて(図65を参照する)、外部フレーム7-21がさらにしっかりと、ベース7-22に取り付けられるように確保し、且つ、これは、取り付け面積を増加させて、ベース7-22に対する外部フレーム7-21の動きのレベルを抑制させる。圧電素子7-31は、ベース7-22の表面部分7-22bと直接接触し、圧電素子7-31は表面部分7-22b上に固定される。変形素子7-32は圧電素子7-31に対応し、変形素子7-32は表面部分7-22bと直接接触し、且つ、表面部分7-22b上に固定される。いくつかの実施形態において、駆動アセンブリ7-30は、少なくとも二個の圧電素子7-31、および、少なくとも二個の対応する変形素子7-32を有し、圧電素子7-31のそれぞれ一つは、対応する変形素子7-32を独立して駆動する。図67に示されるように、本発明の実施形態において、四個の圧電素子7-31は、四個の変形素子7-32に対応し、圧電素子7-31のそれぞれ一つは、対応する変形素子7-32を独立して駆動する。注意すべきことは、駆動アセンブリ7-30の圧電素子7-31、変形素子7-32、および、接続素子7-33の数量は四個に限定されない。その他の実施形態において、一個、二個、三個、あるいは、それ以上の圧電素子7-31、変形素子7-32、および、接続素子7-33がある。
図67に示されるように、光軸7-0に垂直な方向に沿って観察するとき、変形素子7-32の下半分7-32aは圧電素子7-31と重複し、および、変形素子7-32の上半分7-32bは、圧電素子7-31から上方に露出する変形素子7-32の部分である。圧電素子7-31は二枚の圧電材料から構成され、二枚の圧電材料はそれぞれ、変形素子7-32の下半分7-32aと接触して、圧電材料が外部電流を受信して変形後、圧電素子7-31は、変形素子7-32を、光軸7-0に平行な延伸方向に沿って変形させる。言い換えると、外部電流を受信した後、圧電素子7-31、および、変形素子7-32の延伸方向は、光軸7-0に平行である。変形素子7-32の上半分7-32bは接続素子7-33と接触するが、変形素子7-32の上半分7-32bは圧電素子7-31と接触せず、接続素子7-33はホルダー7-13と接触する。この方法で、外部電流を受信することにより、圧電材料が変形し、変形素子7-32を変形させるとき、接続素子7-33は変形素子7-32の上半分7-32bに沿って移動し、これにより、ホルダー7-13を、光軸7-0に沿って、固定部分7-20に対して移動させる。可動部分7-10は、接続素子7-33、および、固定素子7-12により、固定部分7-20に可動で接続される。
図68を参照すると、圧電素子7-31、および、変形素子7-32は板状構造を有する。本発明の実施形態において、変形素子7-32の下半分7-32aは、部分的に、圧電素子7-31から下方に露出する。この方法で、変形素子7-32とベース7-22の表面部分7-22b間の接触面積が増加して、変形素子7-32がさらにしっかりと、表面部分7-22bに取り付けられ、且つ、可撓性の接着材料(たとえば、可撓性の接着剤)が用いられ、変形素子7-32は大体でベース7-22に固定され、圧電素子7-31、および、変形素子7-32の動きに影響しない。さらに、サポート構造が、変形素子7-32(あるいは、圧電素子7-31)と固定部分に設置されて、確実に、圧電素子7-31、および、変形素子7-32の位置を制限する。さらに、下半分7-32aの中間部分(ベースに突き出る)は硬いゲルが提供され、二個のサイドパーツ(ベースに突き出る)は柔らかなゲルが提供されて、接着力を改善する。変形素子7-32の上半分7-32bは二個の拡張部分7-32’を有し、拡張部分7-32’は、光軸7-0にほぼ平行な一方向に沿って、所定の距離延伸し、その後、拡張部分7-32’は、光軸7-0にほぼ垂直な方向に沿って延伸し、拡張部分7-32’は互いに対面して設置される。接続素子7-33は、対応する拡張部分7-32b’の接触表面7-32b’’と接触する。特に、接続素子7-33は、摩擦推力により、接触表面7-32b’’と隣接する。変形素子7-32は変形材料(たとえば、金属)から形成され、接触表面7-32b’’ は硬くなければならないので、接触表面7-32b’’と接続素子7-33間の摩擦推力は、変形素子7-32の変形時に変化しない。さらに、図示しないその他の実施形態において、可撓性の接着材料が、上半分7-32bと固定部分間、あるいは、圧電素子7-31と固定部分間に設置される。
図69を参照すると、接続素子7-33は、第一部分7-33a、曲げ部分7-33b、および、第二部分7-33cを有する。第一部分7-33aは、曲げ部分7-33bに直接接続され、第二部分7-33cも、曲げ部分7-33bに直接接続されるが、第一部分7-33aは第二部分7-33cに直接接続されない。破線W1は第一部分7-33aと曲げ部分7-33b間の境界で、破線W2は、曲げ部分7-33bと第二部分7-33c間の境界である。図69に示される実施形態において、第一部分7-33aは直線状ではなく、且つ、曲げポイント7-C1、および、曲げポイント7-C2を有し、第二部分7-33cは直線状である。一般に、接続素子7-33は、閉鎖構造と開放構造から構成されるU字型構造である。接続素子7-33はフレキシブルで、且つ、予圧を有する。接続素子7-33の非直線状第一部分7-33a、および、直線状第二部分7-33cの構造は、接続素子7-33が予圧を効果的に運用するとともに、予圧は、第一部分7-33a、および、第二部分7-33cを、反対方向で、変形素子7-32の接触表面7-32b’’に隣接させて、接続素子7-33が、接触表面7-32b’’に対して移動しないように確保する。
図70を参照すると、接続素子7-33の第一部分7-33aは第一表面7-33a’を有し、第二部分7-33cは第二表面7-33c’を有する。第一表面7-33a’は、可動部分7-10から見て外方向に面し、第二表面7-33c’は可動部分7-10に面する。第一部分7-33aはさらに、第一開口7-33a’’を有し、第二部分7-33cはさらに、第二開口7-33c’’を有する。一般的に言えば、第一開口7-33a’’、および、二開口7-33c’’は円形開口である。しかし、必要に応じて、第一開口7-33a’’、および、第二開口7-33c’’ の形状は、その他、非円形開口でもよい。可動部分7-10の固定素子7-12は、第一開口7-33a’’、および、第二開口7-33c’’を貫通する。
一実施形態において、第一開口7-33a’’のサイズ7-33a’’’は、第二開口7-33c’’のサイズ7-33c’’’より小さい。これにより、第二表面7-33c’ と固定素子7-12間の最短距離7-S2は、第一表面7-33a’と固定素子7-12間の最短距離7-S1より長い。よって、ホルダー7-13が、固定部分7-20に対して回転移動するとき、第二部分7-33cの開口7-33c’’は、第一部分7-33aの第一開口7-33a’’ より大きい可動領域を有する固定素子7-12を提供し、ホルダー7-13は、第二開口7-33c’’により影響を受けず、これにより、ホルダー7-13の回転運動の角度は不必要な制限により制限されない。
図71、および、図72を参照すると、別の実施形態において、第一開口7-33a’’のサイズ7-33a’’’は、第二開口7-33c’’のサイズ7-33c’’’ と同じである。しかし、固定素子7-12のサイズは、不変ではない。固定素子7-12は、第一開口7-33a’’で、第一サイズ7-12aを有し、固定素子7-12は、第二開口7-33c’’で、第二サイズ7-12bを有し、第一サイズ7-12aは、第二サイズ7-12bより大きい。この配置において、第二表面7-33c’と固定素子7-12間の最短距離7-S2は、第一表面7-33a’と固定素子7-12間の最短距離7-S1より長い。これにより、ホルダー7-13が固定部分7-20に対して回転するとき、第二部分7-33cの第二開口7-33c’’は、第一部分7-33aの第一開口7-33a’’より大きい可動領域を有する固定素子7-12を提供するので、ホルダー7-13は、第二開口7-33c’’の影響を受けない。これにより、ホルダー7-13の回転運動の角度は不要な制限により制限されない。
図73を参照すると、駆動アセンブリ7-30の接続素子7-33の第二部分7-33cは、光軸7-0に垂直な方向に沿って延伸した後、可動部分7-10のホルダー7-13と接触する。光軸7-0に垂直な方向に沿って延伸し、且つ、第一部分7-33aの曲げポイント7-C1、および、曲げポイント7-C2で曲げた後、接続素子7-33の第一部分7-33aは、元の延伸方向にほぼ水平な方向に沿って延伸するとともに、曲げ部分7-33bに接続される。注意すべきことは、曲げポイント7-C1と曲げポイント7-C2の湾曲後の第一部分7-33aは、曲げポイント7-C1と曲げポイント7-C2の湾曲前の第一部分7-33aより、ホルダー7-13に接近し、且つ、第一部分7-33aはホルダー7-13と接触しない。さらに、固定素子7-12、および、第二表面7-33c’はホルダー7-13と直接接触して、ホルダー7-13が確実に、接続素子7-33と接触するとともに、ホルダー7-13を接続素子7-33に可動で接続するようにする。固定素子7-12は、第一部分7-33aの第一開口7-33a’’と第二部分7-33cの第二開口7-33c’’を貫通するので(図70、図71、および、図72を参照する)、光軸に沿って見るとき、第一部分7-33a、および、第二部分7-33cは、少なくとも部分的に重複する。注意すべきことは、図73に示される実施形態において、固定素子7-12は、第一部分7-33aから突出しないことである。よって、光学素子駆動メカニズム7-100の固定素子7-12とその他の素子間の不要な接触が回避され、小型化効果が達成される。
図74を参照すると、図74に示される実施形態において、接続素子7-33’の第一部分7-33’aは、曲げポイント7-C1’、 曲げポイント7-C2’、および、曲げポイント7-C3’を有する。第二部分7-33’cは直線状ではなく、第二部分7-33’cは曲げポイント7-C4’を有する。光軸7-0に垂直な方向に沿って延伸後、第二部分7-33’cは可動部分7-10のホルダー7-13と接触し、第二部分7-33’cの曲げポイント7-C4’で角度曲がり、光軸7-0に垂直な別の方向に沿って再び延伸し、ホルダー7-33との接触を維持するとともに、曲げ部分7-33’bに接続される。光軸7-0に垂直な方向に沿って延伸後、および、第一部分7-33’aの曲げポイント7-C1’、および、曲げポイント7-C2’で曲がった後、接続素子7-33’の第一部分7-33’aは、第一部分7-33’aの元の延伸方向にほぼ平行な方向に沿って延伸し続ける。第一部分7-33’aは、その後、第二部分7-33’cにほぼ平行な方向に沿って延伸し続けるとともに、第二部分7-33’cの曲げポイント7-C4’での角度とほぼ同じ角度で、第一部分7-33’aが、曲げポイント7-C3’で曲がった後、曲げ部分7-33’bに接続される。注意すべきことは、曲げポイント7-C2’と曲げ部分7-33’b間の第一部分7-33’aは、曲げポイント7-C1’と接続素子7-33’間よりも、ホルダー7-13に近く、第一部分7-33’aは、ホルダー7-13と接触しないことである。図73に示される実施形態中の接続素子7-33と比較して、図74に示される実施形態中の接続素子7-33’は長い、よい応力分布、および、高い機械強度を有するとともに、衝突時に損壊する可能性が低い。固定素子7-12、および、第二表面7-33’c’は、ホルダー7-13と直接接触して、確実に、ホルダー7-13が接続素子7-33と接触し、ホルダー7-13が接続素子7-33に可動で接続されるようにする。光軸7-0に沿って観察するとき、固定素子7-12は、第一部分7-33’aの第一開口7-33’a’’、および、第二部分7-33’cの第二開口7-33’c’’を貫通するので(図70、図71、および、図72に示される実施形態と類似する)、第一部分7-33’a、および、第二部分7-33’cは、固定素子7-12に対して、少なくとも部分的に重複する。注意すべきことは、図74に示される実施形態において、固定素子7-12は、第一部分7-33’aから突出しないことである。この方法で、光学素子駆動メカニズム7-100の固定素子7-12とその他の素子間の不要な接触が回避され、小型化効果が達成される。
図75を参照すると、圧電素子7-31の各一つ、および、駆動アセンブリ7-30の対応する変形素子7-32の各一つの変位量が同じであるとき、駆動アセンブリ7-30は、可動部分7-10のホルダー7-13を、光軸7-0に平行な方向に沿って、固定部分7-20に対して移動させるとともに、可動部分7-10のホルダー7-13の並進運動が達成される。破線は、ホルダー7-13の初期位置を示す。図76を参照すると、ひとつのケースにおいて、駆動アセンブリ7-30の圧電素子7-31、および、変形素子7-32の変位量が異なるとき、駆動アセンブリ7-30は、可動部分7-10のホルダー7-13を、光軸7-0に垂直な方向に、固定部分7-20に対して回転させて、可動部分7-10のホルダー7-13の回転運動が達成され、破線はホルダー7-13の初期位置を示す。図77を参照すると、別のケースにおいて、駆動アセンブリ7-30の圧電素子7-31、および、変形素子7-32の変位量が異なるとき、駆動アセンブリ7-30は、可動部分7-10のホルダー7-13を光軸7-0に平行な方向に沿って移動させるとともに、光軸7-0に垂直な方向で、固定部分7-20に対して回転させ、可動部分7-10のホルダー7-13の並進運動、および、回転運動が達成され、破線はホルダー7-13の初期位置を示す。
図78を参照すると、本発明の別の実施形態の光学素子駆動メカニズム7-120は、可動部分7-40、固定部分7-50、および、駆動アセンブリ7-30を有する。光学素子駆動メカニズム7-100と比較すると、光学素子駆動メカニズム7-120の可動部分7-40はホルダーがないが、可動部分7-40はさらに、イメージセンサーホルダー7-44を有する。光学素子駆動メカニズム7-120の固定部分7-50はイメージセンサーホルダーがないが、固定部分7-50はさらに、ホルダー7-53を有する。光学素子駆動メカニズム7-120の駆動アセンブリ7-30の特徴は、光学素子駆動メカニズム7-100の駆動アセンブリ7-30の特徴と同じである。光学素子駆動メカニズム7-120の主構造、機能、および、配置は、光学素子駆動メカニズム7-100の素子と同じなので、繰り返さない。本発明の実施形態において、光学素子7-130は、イメージセンサーホルダー7-44上に設置されるイメージセンサーであり、光学素子7-135は一般のレンズである。つまり、本発明の実施形態において、ホルダー7-53は固定部分7-50に対して移動せず、可動部分7-40のイメージセンサーホルダー7-44は、駆動アセンブリ7-30により、固定部分7-50に対して移動し、これにより、イメージセンサーを駆動して、固定部分7-50に対して移動させる。
図79を参照すると、駆動アセンブリ7-30の圧電素子7-31はホルダー7-53と接触し、駆動アセンブリ7-30の接続素子7-33は、イメージセンサーホルダー7-44と接触する。つまり、外部電流を受信することにより、圧電素子7-31の圧電材料が変形し、変形素子7-32を変形させるとき、接続素子7-33は、変形素子7-32に沿って移動するので、イメージセンサーホルダー7-44、および、光学素子7-130を、光軸7-0に沿って、固定部分7-50に対して移動させる。同様に、駆動アセンブリ7-30の圧電素子7-31の各一つ 、および、変形素子7-32の各一つは個別で移動して、可動部分7-40のイメージセンサーホルダー7-44が、平行移動、回転、あるいは、同時に回転、および、平行移動できるようにする。この方法で、光学素子7-135に進入し、光学素子7-130に到達する光線は、イメージセンサーホルダー7-44の平行移動、回転、あるいは、同時に回転、および、平行移動により、ズーム、あるいは、フォーカスを行う。
図80を参照すると、本発明の別の実施形態の光学素子駆動メカニズム7-140は、可動部分7-70、固定部分7-80、および、駆動アセンブリ7-30を有する。光学素子駆動メカニズム7-100と比較すると、光学素子駆動メカニズム7-140の可動部分7-70はホルダーがないが、可動部分7-70はさらに、圧迫リング7-74を有する。固定部分7-80はさらに、ホルダー7-84を有する。つまり、本発明の実施形態において、ホルダー7-84は固定部分7-80上に固定される。光学素子駆動メカニズム7-140の駆動アセンブリ7-30の特徴は、光学素子駆動メカニズム7-100の駆動アセンブリ7-30の特徴と同じである。光学素子駆動メカニズム7-140の主構造、機能、および、配置は光学素子駆動メカニズム7-100の素子と同じであり、説明を繰り返さない。本発明の実施形態において、光学素子7-150は液体レンズであり、光学素子7-155は、一般のレンズである。
図81を参照すると、液体レンズ7-150は、固定部分7-80の外部フレーム7-81上に設置され、圧迫リング7-74は、液体レンズ7-150下方に設置される。本発明の実施形態において、駆動アセンブリ7-30は固定部分7-80上に設置され、駆動アセンブリ7-30は、可動部分7-70と接触する。さらに特に、駆動アセンブリ7-30の圧電素子7-31は、固定部分7-80のベース7-82と接触し、駆動アセンブリ7-30の接続素子7-33は、可動部分7-70の圧迫リング7-74と接触する。外部電流を受信することにより、圧電素子7-31の圧電材料が変形し、変形素子7-32を変形させるとき、接続素子7-33は変形素子7-32に沿って移動し、これにより、圧迫リング7-74を、光軸7-0に沿って、固定部分7-80に対して移動させ、圧迫リング7-74は液体レンズ7-150を圧迫する。同様に、圧電素子7-31の各一個、および、変形素子7-32の各一個は個別で移動して、圧迫リング7-74が、異なる方式で、液体レンズ7-150を圧迫する。
図82を参照すると、変形素子7-32が変形しないとき(図示しない)、圧迫リング7-74は液体レンズ7-150を圧迫せず、液体レンズ7-150は変形せず、液体レンズ7-150の曲率は変化せず、液体レンズ7-150の鏡中央線7-M は変化しない(つまり、光軸7-0に平行)。図83を参照すると、変形素子7-32が均一に変形するとき(図示しない)、および、圧迫リング7-74が、均一な力で液体レンズ7-150を圧迫するとき、液体レンズ7-150は変形し、曲率は変化し、液体レンズ7-150の鏡中央線7-Mは変化しない(つまり、光軸7-0に平行)。図84を参照すると、変形素子7-32が非均一で変形するとき(図示しない)、および、圧迫リング7-74が、非均一な力で液体レンズ7-150を圧迫するとき、液体レンズ7-150は変形し、曲率が変化し、液体レンズ7-150の鏡中央線7-Mが変化する(つまり、光軸7-0に平行でない)。これにより、圧迫リング7-74は、液体レンズを、変形素子7-32の異なる変形により異なって変形させ、光学焦点調整、および、光学画像安定化の効果を達成する。
第八実施形態群
図85、および、図86を参照する。図85は、この開示の一実施形態による反射素子駆動モジュール8-201の立体図であり、図86は、この開示の図85の一実施形態による反射素子駆動モジュール8-201の立体分解図である。図85、および、図86に示されるように、本発明の実施形態において、反射素子駆動モジュール8-201は、10cm以下の高さの長方形構造を有し、且つ、主に、上ケース8-210、ベース8-220、フレーム8-230、四個の磁石8-240、ホルダー8-250、コイル8-260、弾性素子8-270、四個のサスペンションワイヤ8-274、駆動板2-280、回路板8-290、第一磁界感知素子8-292、および、第二磁界感知素子8-294、第三磁界感知素子8-296、第一反射素子8-300、第二反射素子8-310、ブラケット8-315、および、光学素子8-320を有する。反射素子駆動モジュール8-201は、反射素子駆動モジュール8-201内部の第一反射素子8-300、および、第二反射素子8-310により、光軸8-0を有する入射光を反射し、入射光は最後に、光学素子8-320で受光される。
上ケース8-210は中空構造を有し、且つ、ベース8-220と結合して、反射素子駆動モジュール8-201のハウジング8-Fを形成し、上ケース8-210は、ハウジング8-Fの上壁8-210A、および、四個の側壁8-210Bを構成し、ベース8-220は、ハウジング8-Fの底壁8-220Aを構成する。注意すべきことは、上ケース8-210、および、ベース8-220は、それぞれ、上ケース開口8-212、および、ベース開口8-222が形成されることである。上ケース開口8-212の中心は光軸8-0に対応し、ベース開口8-222は、反射素子駆動モジュール8-201外側に設置されるイメージ感知素子(図示しない)に対応する。外部光は、上ケース開口8-212により、上ケース8-210に進入し、光学素子8-320、および、ベース開口8-222を通過後、イメージ感知素子(図示しない)により受光され、デジタルイメージ信号を生成する。
フレーム8-230は、開口8-232、および、四個のフレームエッジ8-230Aを有し、フレームエッジ8-230Aは、それぞれ、ハウジング8-Fの四個の側壁8-210Bに対応する。磁石8-240の形状は長いストリップ状であり、4個磁石8-240は四個のフレームエッジ8-230Aに固定される。いくつかの実施形態において、磁石8-240はその他の異なる形状を有し、4個の磁石8-240は、フレーム8-230の四隅に固定される。
ホルダー8-250は中空構造を有し、且つ、スルーホール8-252を有する。コイル8-260は、ホルダー8-250の外周辺表面周辺に巻かれる。この実施形態において、ホルダー8-250は、フレーム8-230中に可動で設置される。さらに特に、ホルダー8-250は、金属で形成される弾性素子8-270により、フレーム8-230中心に吊るされる。電流がコイル8-260に加えられるとき、コイル8-260は、磁石8-240の磁界と作用して、電磁力を生成し、ホルダー8-250を、フレーム8-230に対し、Z軸に沿って移動させる。
注意すべきことは、弾性素子8-270の外周辺部分がフレーム8-230に接続され、弾性素子8-270の中周辺部分がホルダー8-250に接続され、よって、ホルダー8-250がフレーム8-230中に吊るされることである。
四個のサスペンションワイヤ8-274の一端が回路板8-290に接続され、もう一端が弾性素子8-270に接続され、よって、サスペンションワイヤ8-274は、ハウジング8-F中で、フレーム8-230、および、ホルダー8-250を吊るすことができる。サスペンションワイヤ8-274は金属材を有する。
駆動板8-280、たとえば、プリント回路板は、内部に、四個の駆動コイル(図示しない)を有する。四個の駆動コイルの位置はそれぞれ、四個の磁石8-240の位置に対応する。駆動板2-280は接着剤により、回路板8-290に取り付けられる。
注意すべきことは、回路板8-290に巻線が提供されて、電気信号を、コイル8-260、および、駆動板2-280の駆動コイルに送信し、回路板8-290上の巻線は、サスペンションワイヤ8-274、および、弾性素子8-270により、コイル8-260に電気的に接続され、これにより、光軸8-0に平行な一方向に沿って、ホルダー8-250の移動を制御することである。この実施形態において、回路板8-290はベース8-220に組み込まれる。
この実施形態において、回路板8-290に電気的に接続される第一磁界感知素子8-292、および、第二磁界感知素子8-294は、それぞれ、ベース8-220の異なる側に設置される。二個の磁界感知素子8-292、および、8-294は、ホール効果センサー、磁気抵抗センサー(MR sensor)、あるいは、磁束センサー (Fluxgate)等であり、フレーム8-230上の磁石8-240の磁界変化を検出することに用いられて、X方向、および、Y方向のベース8-220に対するフレーム8-230、および、ホルダー8-250の位置オフセットを知る。その上、この実施形態において、第三磁界感知素子8-296はホルダー8-250上に設置され、感知マグネット8-298はフレーム8-230上に設置されて、Z軸方向の位置オフセットを検出する。
特に注意すべきことは、回路板8-290が生成されるとともに、電気信号を駆動板8-280の駆動コイルに提供し、駆動コイルは、フレーム8-230上の磁石8-240と作用して、電磁力を生成して、フレーム8-230を、光軸8-0に垂直な一方向(XY平面に水平)に沿って移動させ、上述の位置オフセットを補償する。その結果、光学画像安定化(OIS)機能が達成される。
図87を参照する。図87は、この開示の一実施形態による第一反射素子8-300、および、第二反射素子8-310の概略図である。第一反射素子8-300が設置されて、入射光に対応し、光線は光軸8-0を有する。第二反射素子8-310が設置されて、第一反射素子8-300により反射される光線に対応し、且つ、第一反射素子8-300に対して可動である。第一反射素子8-300は、第一反射面8-301、穿孔8-302、および、第一反射素子側壁8-303を有する。穿孔は直径8-dを有する。光軸8-0に平行な一方向に沿って見るとき、穿孔8-302は、第二反射素子8-310と部分的に重複し、穿孔8-302は第一反射面8-301により囲まれる。第一反射素子側壁8-303は第一反射面8-301周辺に設置されるとともに、光軸8-0に平行な一方向に沿って延伸して、不要な光線をブロックする。言い換えると、第一反射素子側壁8-303を設置することにより、光軸8-0に平行でない光線の干渉を効果的に回避することができる。この実施形態において、第一反射面8-301の材料はガラスであり、第一反射素子側壁8-303の材料はプラスチックであるが、第一反射面8-301、および、第一反射素子側壁8-303の材料はこれに制限されず、必要に応じて変化する。たとえば、第一反射面8-301の材料は、ステンレス鋼、ポリカーボネート、あるいは、アクリルでもよい。さらに、第一反射面8-301は金属膜によりめっきされる。
図88を参照する。図88は、本発明の一実施例による反射素子駆動モジュール8-201の上面図である。第一反射素子8-300、および、第二反射素子8-310は、光軸8-0に平行な一方向に沿って配置され、第一反射素子8-300は、第二反射素子8-310よりも、ベース8-220に近い(図89を参照する)。第二反射素子8-310は透過性材料を有し、光線を部分的に通過させることができる。第二反射素子8-310は、第二反射面8-311、および、凹部8-312(図89を参照する)を有する。ブラケット8-315は光透過性材料を有し、光線を部分的に通過させることができる。ブラケット8-315が設置されて、ホルダー8-250、および、第二反射素子8-310を電気的に接続する。この実施形態において、ブラケット8-315は複数のカンチレバー8-315Aを有し、カンチレバー8-315Aの一端は第二反射素子8-310の凹部8-312に接続され、カンチレバー8-315Aのもう一端は、インサート成形により、ホルダー8-250に固定される。カンチレバー8-315Aの材料は金属で、第二反射素子8-310を安定してサポートする。光軸8-0に平行な一方向に沿って見るとき、ブラケット8-315は第一反射素子8-300と部分的に重複し、カンチレバー8-315Aは、光軸8-0を中心として点対称である。この実施形態において、カンチレバー8-315Aの幅は約2ミリメートルであるが、これに限定されず、必要に応じて調整できる。
図89を参照する。図89は、図85の反射素子駆動モジュールの線8-A-8ーA’に沿った断面図である。光学素子8-320は、第一反射素子8-300の穿孔8-302中に設置されて、第二反射素子8-310により反射される光線に対応する。穿孔8-302(図87に示される)の直径8-dは、光学素子8-320の幅8-wより大きい。光軸8-0に垂直な一方向に沿って見るとき、光学素子8-320は、穿孔8-302の上側8-302A、および、下側8-302Bから部分的に突起する。その上、光軸8-0に垂直な一方向に沿って見るとき、第一反射素子8-300、および、光学素子8-320は少なくとも部分的に重複する。光学素子8-320は光学素子側壁8-321を有し、光学素子側壁8-321は、第二反射素子8-310方向の一方向で、縮減部8-321Aを有し、よって、反射期間中、光線はあまりブロックされない。たとえば、光学素子8-320が縮減部8-321Aを有さない場合、光線が第一反射素子8-300に入射した後、光学素子側壁8-321によりブロックされる光線の一部は、第二反射素子8-310により直接反射できず、よって、光学素子8-320により受光される光線の量が減少する。これにより、この実施形態において、反射光をブロックする可能性は、光学素子側壁8-321を減少させることにより減少して、縮減部8-321Aを形成する。
その上、この実施形態において、光学素子8-320は、第一反射素子8-300に固定されるとともに、移動しないが、これに限定されない。光学素子8-320はさらに、第一反射素子8-300に対して移動するとともに、さらに、光学素子の焦点調整機能の応用を高める。たとえば、図90の本発明の一実施例による光学素子駆動モジュール8-400のブロック図に示されるように、光学素子駆動アセンブリ8-340が加えられて、光学素子8-320を有する光学素子駆動モジュール8-400を形成する。光学素子駆動アセンブリ8-340が用いられて、光学素子8-320を第一反射素子8-300に対して移動させる。
図89を参照すると、第一反射素子8-300の第一反射面8-301、および、第二反射素子8-310の第二反射面8-311は、異なる方向を向く。光軸8-0に平行な一方向に沿って見るとき、第一反射素子8-300の第一反射面8-301は、第二反射素子8-310の第二反射面8-311と部分的に重複する。これにより、光軸8-0に平行な光線が、外側から、第一反射素子8-300の第一反射面8-301に進入するとき、第一反射素子8-300は光線を焦点、つまり、第二反射素子8-310の位置に集中、および、反射させる。その後、第二反射素子8-310の第二反射面8-311は光線を光学素子8-320に反射させて、さらに撮像する。従来のレンズモジュールにおいて、長い焦点距離を達成するためには、レンズモジュールは長くしないといけなかった。しかし、この実施形態の光学経路設計を用いることにより、短いレンズモジュールで、長い焦点距離が達成される。
この実施形態において、磁石8-240、コイル8-260、および、駆動板2-280は駆動アセンブリ8-330を構成し、用いられて、第二反射素子8-310を第一反射素子8-300に対して移動させる。光軸8-0に垂直な一方向に沿って見るとき、光学素子8-320、および、駆動アセンブリ8-330は、少なくとも部分的に重複する。駆動アセンブリ8-330の組成はこれに制限されず、必要な時に、コイル、磁石、および、駆動板、あるいは、その他の素子が加えられる、あるいは、除去される。上述のように、ホルダー8-250は、フレーム8-230中に可動で設置されるとともに、第二反射素子8-310に接続されるブラケット8-315がホルダー8-250上に設置されるので、焦点調整が実行されるとき、フレーム上に設置される第三磁界感知素子8-296、および、感知マグネット8-298により、Z軸方向の位置が決定され、電気信号が、回路板8-290により送信されて、電流が、ホルダー8-250上のコイル8-260に供給され、その後、コイル8-260が磁石8-240の磁界と作用し、電磁気駆動力を生成して、ホルダー8-250、および、第二反射素子8-310を、Z軸方向で、第一反射素子8-300に対して移動させる。つまり、駆動アセンブリ8-330は、第二反射素子8-310を、光軸8-0に垂直な一方向に沿って移動させて、焦点調整効果を達成する。
第二反射素子8-310のピントがぼける場合、第一磁界感知素子8-292、および、第二磁界感知素子8-294が用いられて、フレーム8-230上の磁石8-240の磁界変化を検出することにより、X方向、および、Y方向のベース8-220に対するフレーム8-230とホルダー8-250の位置オフセットを感知し、回路板8-290は、電気信号を駆動板2-280中の駆動コイル(図示しない)に送信し、駆動コイルは、フレーム8-230上の磁石8-240と作用して、電磁気駆動力を生成し、フレーム8-230を、光軸8-0に垂直な一方向に沿って移動させ、つまり、駆動アセンブリ8-330は、第二反射素子8-310を、光軸8-0に平行な一方向に沿って移動させて、上述のX方向、および、Y方向で、位置オフセットを補償する。
本発明により開示される実施形態により、光線量が従来のレンズモジュールより多く、光学経路は、従来のレンズモジュールのように延長しなくても、同じ効果を達成することができ、レンズモジュールのサイズを大幅に縮小し、小型化を達成することができる。
第九実施形態群
図91~図93を参照する。図91は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の立体図であり、図92は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の立体分解図であり、図93は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の図91の線9-A-9-A'に沿った断面図である。この実施形態において、光学素子駆動メカニズム9-100は、光学素子モジュール9-OEM、 固定アセンブリ9-FA、可動アセンブリ9-MA、駆動アセンブリ9-DA、および、位置感知アセンブリ9-SAを有する。可動アセンブリ9-MAは、光学素子モジュール9-OEMの光学素子9-OEに対応し、可動アセンブリ9-MAは固定アセンブリ9-FAに対して可動である。駆動アセンブリ9-DAが設置されて、可動アセンブリ9-MAを、固定アセンブリ9-FAに対して移動させ、位置感知アセンブリ9-SAが設置されて、固定アセンブリ9-FAに対する可動アセンブリ9-MAの位置と移動を感知する。
図92に示されるように、固定アセンブリ9-FAは、トップフレーム9-102、サイドフレーム9-104、および、ベース9-112を有する。トップフレーム9-102は、サイドフレーム9-104に固定して接続され、サイドフレーム9-104は、ベース9-112に固定して接続される。トップフレーム9-102は、開口9-1021、および、四個の突出カラム9-1023を有し、光学素子モジュール9-OEMは、これらの突出カラム9-1023上に固定して設置される。サイドフレーム9-104、および、ベース9-112は収容空間9-AS(図93)を形成し、可動アセンブリ9-MA、および、駆動アセンブリ9-DAを収容する。その上、固定アセンブリ9-FAはさらに、回路板9-114を有し、サイドフレーム9-104の一側辺に固定して設置される。
可動アセンブリ9-MAは、可動部材9-108、および、二個の弾性部材9-106を有する。可動部材9-108は、収容空間9-AS中に可動で設置され、弾性部材9-106は、サイドフレーム9-104とベース9-112間に設置される。その上、駆動アセンブリ9-DAは、駆動コイル9-DCL、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2を有する。
図92に示されるように、駆動コイル9-DCLは、可動部材9-108中に設置される。可動部材9-108は、駆動コイル9-DCL周辺に位置する複数の溝9-108Cを有し、接着部材9-ADは各溝9-108C中に収容されるので、駆動コイル9-DCLは可動部材9-108中で固定される。第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2は駆動コイル9-DCLに対応して、固定アセンブリ9-FA中に固定して提供される。特に、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2は、サイドフレーム9-104上に設置され、且つ、収容空間9-AS中に位置する。その上、駆動コイル9-DCLは、二個の弾性部材9-106により、回路板9-114に電気的に接続される。たとえば、駆動コイル9-DCLは、図92中のはんだ9-SDにより、回路板9-114に電気的に接続される。
この実施形態において、位置感知アセンブリ9-SAは、感知ユニット9-SAU、および、感知素子9-SEを有する。感知素子9-SEは回路板9-114上に設置され、且つ、感知ユニット9-SAUに対応する。感知ユニット9-SAUは、複数の参照磁気素子9-RGEを有する。これらの参照磁気素子9-RGEは第一方向(たとえば、Z軸)で配置され、感知ユニット9-SAU、および、感知素子9-SEは一配置方向(X軸)で配置され、第一方向は、配置方向に平行ではない。
図92、および、図93に示されるように、光学素子9-OEは液体レンズであり、光学素子モジュール9-OEMは、光学素子9-OEと通じるフローチャネル9-OE1を有する。半透明の液体は、フローチャネル9-OE1、および、光学素子9-OE中に設置される。さらに、光学素子駆動メカニズム9-100はさらに、変形部材9-101を有し、可動部材9-108の突起支柱9ー1081は変形部材9-101に挿入され、変形部材9-101は、フローチャネル9-OE1の一端(たとえば、図93の左端)と接触する。
この実施形態において、Z軸に沿った、光学素子9-OE、および、フローチャネル9-OE1の一、あるいは、両側は薄膜構造である。駆動コイル9-DCLが通電するとき、駆動コイル9-DCLは、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2と作用して、電磁気駆動力を生成する。この電磁気駆動力は、可動部材9-108を、Z軸に沿って移動させる。これにより、可動部材9-108、および、変形部材9-101は、フローチャネル9-OE1を押すので、フローチャネル9-OE1中の液体の一部が、光学素子9-OEに流入し、これにより、光学素子9-OEを変形させる。よって、光学素子9-OEの光学特性が変化して、光学ズームの効果を達成する。
図93に示されるように、分離構造9-108SS(スペーサ素子)は可動部材9-108上に形成され、分離構造9-108SSは、これらの参照磁気素子9-RGE間に設置される。第一方向(Z軸)で見るとき、参照磁気素子9-RGEは部分的に、分離構造9-108SSと重複し、分離構造9-108SSは、非透磁材、たとえば、プラスチック材を有する。さらに、光学素子駆動メカニズム9-100は、分離構造9-108SSと対応する参照磁気素子9-RGE間に設置される複数の接着部材9-ADを有し、参照磁気素子9-RGEは可動部材9-108に固定される。
次に、図94は、本発明の一実施形態による可動部材9-108、および、位置感知アセンブリ9-SAを示す図である。図94に示されるように、これらの参照磁気素子9-RGEのそれぞれの磁極(N極、および、S極)の配置方向は、上述の第一方向(Z軸)に平行でないX軸に沿っている。その上、これらの参照磁気素子9-RGEの磁極の配置順序は反対である。特に、図94において、上参照磁気素子9-RGEのN極は、感知素子9-SEに面し、下参照磁気素子9-RGEのN極は可動部材9-108に面する。
さらに、図94に示されるように、本発明の駆動アセンブリ9-DAは、移動9-MRGの範囲中、第一方向(Z軸)で、可動アセンブリ9-MAの可動部材9-108を、固定アセンブリ9-FAに対して移動させる。移動9-MRGの範囲は、Z軸方向に沿った可動部材9-108の中心9-108CTの移動範囲である。第一方向において、これらの参照磁気素子9-RGE間の中心距離DCは、移動9-MRGの範囲より大きい。上記の配置に基づいて、位置感知アセンブリ9-SAは、Z軸に沿った可動部材9-108の変位量を、正確に感知する。
図95を参照すると、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の図91の平面9-Bに沿った断面図である。図95に示されるように、駆動コイル9-DCL、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2が、第二方向(Y軸)に沿って配置されるとともに、駆動コイル9-DCLは、第一駆動磁気素子9-MG1と第二駆動磁気素子9-MG2間に設置される。注意すべきことは、第一駆動磁気素子9-MG1と駆動コイル9-DCL間の最短距離9-Dm1は、第二駆動磁気素子9-MG2と駆動コイル9-DCL間の最短距離9-Dm2より大きい。その上、駆動コイル9-DCLの巻線コイルはY軸に平行、且つ、第一方向(Z軸)と異なる。
駆動アセンブリ9-DAはさらに、可動部材9-108中に埋設される二個の磁気伝導性素子9-130を有し、磁気伝導性素子9-130は、第一駆動磁気素子9-MG1に対応する。たとえば、それらは、第一駆動磁気素子9-MG1と作用して、磁気吸引力を生成する。第一方向(Z軸)で見るとき、磁気伝導性素子9-130は、第一駆動磁気素子9-MG1と駆動コイル9-DCL間に位置する。
さらに、第一駆動磁気素子9-MG1は、第一表面9-MGS1、第二表面9-MGS2、および、第三表面9-MGS3を有する。第一表面9-MGS1はY軸(第二方向)に垂直で、第二表面9-MGS2は第三方向(X軸)に垂直で、第三方向は、第一方向、および、第二方向に垂直である。第三表面9-MGS3は、第一表面9-MGS1、および、第二表面9-MGS2に平行ではなく、且つ、磁気伝導性素子9-130に面する。
図95に示されるように、磁気伝導性素子9-130の中心と第一駆動磁気素子9-MG1の中心の接続線9-CLは第二方向(Y軸)に平行ではなく、これは、二個の磁気伝導性素子9-130が、第一駆動磁気素子9-MG1の両側上に位置することを意味する。その上、磁気伝導性素子9-130は可動部材9-108に埋設されるので、磁気伝導性素子9-130も、第一駆動磁気素子9-MG1に対して可動である。
この実施形態において、図95に示されるように、第二方向(Y軸)で見るとき、磁気伝導性素子9-130は、第一駆動磁気素子9-MG1と重複せず、駆動コイル9-DCLは、磁気伝導性素子9-130に部分的に重複する。さらに、第三方向で見るとき、磁気伝導性素子9-130は、第一駆動磁気素子9-MG1と駆動コイル9-DCL間に設置される。
さらに、この実施形態において、光学素子駆動メカニズム9-100はさらに、二個の磁気伝導性固定部材9-140を有し、サイドフレーム9-104中に埋設される。第一駆動磁気素子9-MG1は、対応する磁気伝導性固定部材9-140と駆動コイル9-DCL間に設置され、第二駆動磁気素子9-MG2は、対応する磁気伝導性固定部材9-140と駆動コイル9-DCL間に設置され、これらの磁気伝導性固定部材9-140が設置されて、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2を固定する。たとえば、磁気吸引力が、第一駆動磁気素子9-MG1と対応する磁気伝導性固定部材9-140間に生成されるので、第一駆動磁気素子9-MG1がしっかりと、対応する磁気伝導性固定部材9-140に取り付けられる。
図96~図98を参照する。図96は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の立体分解図であり、図97は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100のYZ平面に沿った断面図であり、図98は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100のXY平面に沿った断面図である。この実施形態において、光学素子駆動メカニズム9-100は、さらに、可動アセンブリ9-MAを導いて、第一方向で、固定アセンブリ9-FAに対して移動させるガイドアセンブリ9-GAを有し、ガイドアセンブリ9-GAは、磁気伝導性素子9-130と第一駆動磁気素子9-MG1間に設置される。
この実施形態において、ガイドアセンブリ9-GAは、二個の第一ガイド溝9-150、二個の第二ガイド溝9-152、第一ガイドトレンチ9-154、および、第二ガイドトレンチ9-156、二個の第一中間素子9-160、および、二個の第二中間素子9-162を有する。図96~図98に示されるように、二個の第一ガイド溝9-150は第一方向(Z軸)で配置され、二個の第二ガイド溝9-152は第一方向(Z軸)で配置され、第一ガイド溝9-150、および、第二ガイド溝9-152はそれぞれ、第一ガイドトレンチ9-154、および、第二ガイドトレンチ9-156に対応する。
図98に示されるように、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162はボールであり、第一中間素子9-160は、第一ガイド溝9-150と第一ガイドトレンチ9-154間に設置され、第二中間素子9-162は、第二ガイド溝9-152と第二ガイドトレンチ9-156間に設置される。その上、図96、および、図97に示されるように、光学素子駆動メカニズム9-100はさらに、複数のブロック部分9-172、9-174、および、9-176を有する。ブロック部分9-172、9-174は、トップフレーム9-102に隣接する第一ガイド溝9-150の両側上に設置され、ブロック部分9-174、および、9-176は、ベース9-112に隣接する第一ガイド溝9-150の両側上に設置され、ブロック部分は、第一方向(Z軸)で、第一中間素子9-160の移動の範囲を制限する。
さらに、図98に示されるように、第一方向(Z軸)で見るとき、第一ガイド溝9-150、および、第二ガイド溝9-152はそれぞれ、V字型構造を有し、それぞれ、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162に対応し、第一ガイドトレンチ9-154、および/または、第二ガイドトレンチ9-156は、非V字型構造を有する。
注意すべきことは、図96に示されるように、第一ガイド溝9-150に対応する第一ガイドトレンチ9-154は境界9-1541を有し、境界9-1541の延伸方向(X軸)は、第一方向(Z軸)に垂直であることである。第二方向(Y軸)で見るとき、且つ、可動アセンブリ9-MAの可動部材9-108が、移動9-MRGの範囲中の任意の位置にあるとき、第一ガイド溝9-150は、境界9-1541と重複しない。つまり、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162は、対応する第一ガイド溝9-150、および、第二ガイド溝9-152から分離しない。
その上、図98に示されるように、磁気吸引力が、磁気伝導性素子9-130と第一駆動磁気素子9-MG1間に生成されるので、可動部材9-108が、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162と接触して、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162は、それぞれ、安定して、第一ガイド溝9-150、および、第二ガイド溝9-152中に設置される。
次に、図99を参照すると、本発明の別の実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100のXY平面に沿った断面図である。この実施形態において、第一ガイド溝9-150、および、第二ガイド溝9-152は、非V字型構造を有する。特に、第一ガイドトレンチ9-154は、二個の第一表面9-1543、9-1544を有し、第一表面9-1543、9-1544は、第三方向 (X軸)に平行ではない。第一ガイド溝9-150は、二個の第二表面9-1501、9-1502を有し、第二表面9-1501、9-1502はどちらとも、第三方向に平行ではない。図99に示されるように、第一表面9-1543、9-1544間の最短距離9-Dm3は、第二表面9-1501、9-1502間の最短距離9-Dm4と異なる。
図100、および、図101を参照する。図100は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の部分構造の正面図であり、図101 は、本発明の一実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100の部分構造の上面図である。この実施形態において、駆動コイル9-DCLは、第一セグメント部分9-SG1、および、第二セグメント部分9-SG2を有し、第二セグメント部分9-SG2は、第一方向(Z軸)に垂直である。図100に示されるように、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2の磁極は、同じ方向、たとえば、Y軸に沿って配置される。
その上、図101に示されるように、第一セグメント部分9-SG1は、第一駆動磁気素子9-MG1と第二駆動磁気素子9-MG2の間に設置され、第二方向 (Y軸)で見るとき、第一駆動磁気素子9-MG1、および、第二駆動磁気素子9-MG2は、第一セグメント部分9-SG1と部分的に重複する。
次に、図102は、本発明の別の実施形態による光学素子駆動メカニズム9-100部分構造の立体図である。この実施形態において、駆動アセンブリ9-DAは、単一の駆動磁気素子9-MG、および、二個の駆動コイル9-DCLを有する。駆動磁気素子9-MGは可動部材9-108中に設置され、二個の駆動コイル9-DCLはサイドフレーム9-104中にインストールされ、且つ、駆動磁気素子9-MGに対応する。駆動磁気素子9-MG、および、二個の駆動コイル9-DCLは第二方向(Y軸)に配置される。
各駆動コイル9-DCLは、第一セグメント部分9-SG1、および、第二セグメント部分9-SG2を有する。第二セグメント部分9-SG2は第一方向(Z軸)に垂直であり、駆動磁気素子9-MGは、これらの第一セグメント部分9-SG1間に設置される。第二方向で見るとき、駆動磁気素子9-MGは 、これらの第一セグメント部分9-SG1と部分的に重複する。その上、電流9-Iが駆動アセンブリ9-DAに流れるとき、図102に示されるように、これらの第一セグメント部分9-SG1中の電流9-Iの方向は互いに反対である。たとえば、左側の第一セグメント部分9-SG1中の電流9-Iの一方向 は、右側の第一セグメント部分9-SG1の電流9-Iの一方向と反対である。
本発明は、光学素子モジュール9-OEM、駆動アセンブリ9-DA、可動部材9-108、および、固定アセンブリ9-FAを有する光学素子駆動メカニズムを提供する。駆動アセンブリ9-DAは、電磁気駆動力を生成し、可動部材9-108を固定アセンブリ9-FAに対して移動させる。可動部材9-108は、変形部材9-101により、フローチャネル9-OE1を押して、これにより、フローチャネル9-OE1中の液体の一部が、光学素子9-OEに流入して、光学素子9-OEが変形する。よって、光学素子9-OEの光学特性が変化して、光学ズームの効果を達成する。
その上、磁気伝導性素子9-130が可動部材9-108中に設置される。磁気吸引力が、駆動アセンブリ9-DAの磁気伝導性素子9-130と第一駆動磁気素子9-MG1間に生成されるので、可動部材9-108が、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162と接触して、第一中間素子9-160、および、第二中間素子9-162はそれぞれ安定して、第一ガイド溝9-150、および、第二ガイド溝9-152中に設置される。
第十実施形態群
図103~図105を参照する。図103は、本発明の一実施形態による光学システム10-100の立体図であり、図104は、本発明の一実施形態による光学システム10-100の立体分解図であり、図105は、本発明の一実施形態による光学システム10-100の図103の線(10-A)-(10-A’)に沿った断面図である。光学システム10-100は光学カメラシステムであり、且つ、第一光学素子10-OEを搭載、および、駆動し、第一光学素子10-OEは光軸10-0を定義する。光学システム10-100は、異なる電子装置、あるいは、スマートフォン等の携帯電子機器に設置され、ユーザーが、画像捕捉機能を実行することができるようにする。この実施形態において、光学システム10-100は、オートフォーカス(AF)機能を有するボイスコイルモーター(VCM)であるが、これに限定されない。その他の実施形態において、光学システム10-100はさらに、オートフォーカス、および、光学画像安定化(OIS)の機能を実行することができる。
図104に示されるように、この実施形態において、光学システム10-100は、固定アセンブリ10-FA、変形部材10-101、可動素子10-103、および、接続アセンブリ10-CA、可動アセンブリ10-MA、および、駆動モジュール10-DMを有する。変形部材10-101は、可動素子10-103と第一光学素子10-OE間に接続され、可動素子10-103は固定アセンブリ10-FAに対して可動であり、駆動モジュール10-DMが設置されて、可動素子10-103を固定アセンブリ10-FAに対して移動させる。特に、可動アセンブリ10-MAは、接続アセンブリ10-CAにより、可動素子10-103に可動で接続され、駆動モジュール10-DMは、可動アセンブリ10-MAを固定アセンブリ10-FAに対して移動させ、これにより、可動素子10-103を駆動する。
この実施形態において、図104、および、図105に示されるように、固定アセンブリ10-FAは、ケース10-102、フレーム10-104、および、ベース10-112を有する。ケース10-102は、ベース10-112に固定して接続され、フレーム10-104はさらに、ケース10-102の内壁面に固定して接続される。主軸10-AXは、固定アセンブリ10-FAにより定義される。光学システム10-100が作動しない時、主軸10-AXは、第一光学素子10-OEの光軸10-0に平行か、あるいは、重複する。その上、可動素子10-103は、第一光学素子10-OEに面する可動素子表面10-103Sを有する。
図104、および、図105に示されるように、上述のケース10-102は中空構造を有し、上に、ケース開口10-1021が形成される。ベース開口10-1121がベース10-112上に形成され、ケース開口10-1021中心は、第一光学素子10-OEの光軸10-0に対応し、ベース開口10-1121は、ベース10-112下方に設置される感光部材(図示しない) に対応する。この実施形態において、第一光学素子10-OEは、ケース開口10-1021中に固定して設置される。外部光は、第一光学素子10-OEから、ケース10-102に進入するとともに、その後、ベース開口10-1121を通過後、上述の感光部材により受光されて、デジタルイメージ信号を生成する。
さらに、ケース10-102は、ベース10-112上に設置され、且つ、収容空間10-1023を有して、可動素子10-103、フレーム10-104、および、可動アセンブリ10-MA、接続アセンブリ10-CA、および、駆動モジュール10-DMを収容する。
図104、および、図105に示されるように、この実施形態において、可動アセンブリ10-MAは、四個の可動部材(第一可動部材10-1081、第二可動部材10-1082、および、第三可動部材10-1083、および、第四可動部材10-1084)を有し、接続アセンブリ10-CAは、四個の接続部材(第一接続部材10-1051、第二接続部材10-1052、第三接続部材10-1053、および、第四接続部材10-1054)を有する。第一可動部材10-1081~第四可動部材10-1084は、それぞれ、第一接続部材10-1051~第四接続部材10-1054により、可動素子10-103に接続される。
その上、光学システム10-100はさらに、第一弾性素子10-106、および、第二弾性素子10-110を有し、ベース10-112は四個の突出カラム10-1123を有する。第一弾性素子10-106の外側部分(外環部)は、突出カラム10-1123の上表面上に固定して設置され、第二弾性素子10-110の外側部分(外環部)は、各突出カラム10-1123の一平面10-1125上に固定して設置され、第一弾性素子10-106、および、第二弾性素子10-110の内側部分(内環部)はそれぞれ、可動アセンブリ10-MAの上下側に接続されて、第一可動部材10-1081~第四可動部材10-1084が収容空間10-1023中で吊るされる。
この実施形態において、駆動モジュール10-DMは、四個の駆動アセンブリ (第一駆動アセンブリ10-DA1、第二駆動アセンブリ10-DA2、第三駆動アセンブリ10-DA3、および、第四駆動アセンブリ10-DA4)を有する。第一駆動アセンブリ10-DA1は、第一駆動コイル10-CL1、および、第一磁気素子10-MG1を有し、第二駆動アセンブリ10-DA2は、第二駆動コイル10-CL2、および、第二磁気素子10-MG2を有し、第三駆動アセンブリ10-DA3は、第三駆動コイル10-CL3、および、第三磁気素子10-MG3を有し、第四駆動アセンブリ10-DA4は、第四駆動コイル、および、第四磁気素子10-MG4を有する。
この実施形態において、各磁気素子は磁気面を有する。たとえば、図104に示されるように、第一磁気素子10-MG1、および、第二磁気素子10-MG2はそれぞれ、第一磁性面10-MS1、および、第二磁性面10-MS2を有し、第一磁性面10-MS1は第一駆動コイル10-CL1に面し、第二磁性面10-MS2は第二駆動コイル10-CL2に面し、第一磁性面10-MS1、および、第二磁性面10-MS2は異なる方向を向く。
この実施形態において、図104に示されるように、フレーム10-104は、複数の溝10-1041、および、中央開口10-1043を有する。この実施形態において、フレーム10-104は、四個の溝10-1041を有して、四個の磁気素子を受け入れるが、溝10-1041、および、磁気素子の数量は、この実施形態に限定されない。中央開口10-1043は、第一駆動コイル10-CL1を第四駆動コイルに、および、第一可動部材10-1081を第四可動部材10-1084に収容する。
この実施形態において、第一駆動コイル10-CL1~第四駆動コイル10-CL4は巻線コイルであり、それぞれ、第一可動部材10-1081~第四可動部材10-1084上に設置され、第一駆動コイル10-CL1~第四駆動コイル10-CL4が通電するとき、それらは、それぞれ、第一磁気素子10-MG1~第四磁気素子10-MG4と作用して、電磁気駆動力を生成し、第一可動部材10-1081~第四可動部材10-1084の少なくとも一つを、光軸10-0(Z軸)に沿って、ベース10-112、および、フレーム10-104に対して移動させて、オートフォーカス、あるいは、光学画像安定化の機能を実行する。
駆動モジュール10-DMの駆動アセンブリは、独立して、あるいは、共同で作動することができる。たとえば、第一駆動アセンブリ10-DA1 が設置されて、第一可動部材10-1081を固定アセンブリ10-FAに対して移動させ、第二駆動アセンブリ10-DA2が設置されて、第二可動部材10-1082を固定アセンブリ10-FA、および、第一可動部材10-1081に対して移動させる。
さらに、図104に示されるように、この実施形態において、固定アセンブリ10-FAはさらに、第一弾性素子10-106、あるいは、第二弾性素子10-110により、駆動モジュール10-DMに電気的に接続される少なくとも一つの回路部材10-170を有する。回路部材10-170は、インサート成形技術により実施されるが、これに限定されない。
次に、図106~図108を参照する。図106は、本発明の一実施形態による第一光学素子10-OEが変形部材10-101により押されていない状態を説明する図であり、図107、および、図108は、本発明の一実施形態による第一光学素子10-OEが変形部材10-101により押された後を示す図である。図106に示されるように、第一光学素子10-OEは、液体レンズ素子10-OE1、および、固定部材10-OE2を有する液体レンズである。液体レンズ素子10-OE1は、液体レンズ素子10-OE1を保護、および、サポートする中空構造を有する固定部材10-OE2中に設置される。変形部材10-101は、液体レンズ素子10-OE1、および、固定部材10-OE2下方に設置される。固定部材10-OE2の底部は薄膜なので、変形部材10-101が用いられて、液体レンズ素子10-OE1の形状を変化させる。
図106は、液体レンズ素子10-OE1が変形せず、変形部材10-101が初期位置にあり、液体レンズ素子10-OE1が光軸10-0を有することを示す図である。駆動モジュール10-DMが、可動アセンブリ10-MAを移動させる、たとえば、駆動電流を、駆動モジュール10-DMの駆動コイルに供給するとき、磁力が、駆動コイルと対応する磁気素子の間に生成されるので、可動アセンブリ10-MAは、磁力により移動して、接続アセンブリ10-CAにより、変形部材10-101に力を加えて、液体レンズ素子10-OE1の下側を押す。よって、液体レンズ素子10-OE1が変形する。
図104、および、図107に示されるように、駆動モジュール10-DMの第一駆動アセンブリ10-DA1、および、第三駆動アセンブリ10-DA3が同じ大きさの押す力10-F1、10-F3を提供するとき、変形部材10-101は、光軸10-0に沿って平行移動する。この時、液体レンズ素子10-OE1のレンズ曲率は、図106の液体レンズ素子10-OE1の曲率から変化する。つまり、液体レンズ素子10-OE1の形状は変化する。これにより、液体レンズ素子10-OE1の光学特性が変化し、よって、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果を達成する。
同様に、図108を参照すると、駆動モジュール10-DMが変形部材10-101を傾斜移動させるとき、図108に示されるように、変形部材10-101は斜めに移動し、不均衡な量の押す力10-F1、および、10-F3を、液体レンズ素子10-OE1の二個の異なる側に提供し、液体レンズ素子10-OE1の光軸10-0が回転するとともに、主軸10-AXから逸脱する。つまり、それらの間に形成される角度10-θ1がある。これにより、液体レンズ素子10-OE1の光学特性が変化し、光学ズーム、オートフォーカス、あるいは、耐衝撃効果が達成される。
図109を参照すると、本発明の一実施形態による光学システム10-100の部分構造の上面図である。主軸10-AXに沿って見るとき、第一弾性素子10-106は、多角形のケース10-102の複数の角中に位置し、接続アセンブリ10-CAの複数の接続部材はそれぞれ、これらの角に均一に分布する。たとえば、図109に示されるように、第一弾性素子10-106は、それぞれ、ケース10-102の四隅に位置するベース10-112の一部に接続される四個の導電素子10-1061~10-1064を有し、第二接続部材10-1052は、導電素子10-1061と導電素子10-1062の間に位置する。
第一弾性素子10-106、および、接続アセンブリ10-CAの配置はこの実施形態に制限されない。たとえば、その他の実施形態において、主軸10-AXに沿って見るとき、第一弾性素子10-106の四個の導電素子10-1061~10-1064は、ケース10-102の四辺に位置してもよく、接続アセンブリ10-CAの四個の接続部材(第一接続部材10-1051~第四接続部材10-1054)はそれぞれ、ケース10-102の四隅に分布してもよい。
図109に示されるように、光学システム10-100はさらに、それぞれ、対応する駆動コイルと可動部材間に設置される複数の回路板10-1141~10-1144を有し、たとえば、回路板10-1141は、第一可動部材10-1081と第一駆動コイル10-CL1の間に設置される。
図110を参照すると、本発明の一実施形態による回路板10-1141、および、第一可動部材10-1081の断面図である。この実施形態において、回路板10-1141は板状構造であり、且つ、第一可動部材10-1081上に設置される。第一駆動コイル10-CL1は回路板10-1141に整合され、電子素子10-150は、回路板10-1141と第一可動部材10-1081間に設置される。図110に示されるように、回路板10-1141は、コイル(第一駆動コイル10-CL1)、および、回路線10-117を有する。第一駆動コイル10-CL1は、回路線10-117により電子素子10-150に電気的に接続される。回路板10-1141の一方向(たとえば、X軸)で見るとき、第一駆動コイル10-CL1は回路線10-117と部分的に重複する。
この実施形態において、回路板10-1141は多層構造を有し、たとえば、第一層10-LY1~第五層10-LY5を有し、第一駆動コイル10-CL1は、第二層10-LY2~第五層10-LY5上に設置される。図110に示されるように、回路板10-1141に垂直な一方向 (たとえば、Y軸)で見るとき、第一駆動コイル10-CL1は回路線10-117と部分的に重複し、第一駆動コイル10-CL1は、回路線10-117の第一部分10-1171を囲む。
図110に示されるように、第一駆動コイル10-CL1の一部が第二層10-LY2に設置され、回路線10-117の第一部分10-1171が第二層10-LY2上に設置される。その上、回路線10-117の第二部分10-1172が第一層10-LY1上に設置され、且つ、第一層10-LY1の一方向(たとえば、X軸)で見るとき、第一層10-LY1上の回路線10-117は、第一駆動コイル10-CL1と重複しない。
さらに、第一駆動コイル10-CL1の別の部分が第三層10-LY3上に設置され、且つ、第三層10-LY3の一方向 (X軸)で見るとき、第三層10-LY3上の第一駆動コイル10-CL1は回路線10-117と重複しない。
その上、回路板10-1141はさらに、第一層10-LY1と第二層10-LY2間に形成される絶縁層10-114Zを有し、絶縁層10-114Zは、第一層10-LY1、および、第二層10-LY2と直接接触する。特に、回路板10-1141は複数の絶縁層10-114Zを有し、これらの絶縁層10-114Zは一体に形成され、且つ、回路線10-117、および、第一駆動コイル10-CL1を被覆する。
図111は、本発明の別の実施形態による光学システム10-100の断面図である。この実施形態において、前述の実施形態の変形部材10-101、および、第一光学素子10-OEは一体成型され、第一光学素子10-OEは、第一セクション10-OES1、および、第二セクション10-OES2を有する。主軸10-AXに沿って見るとき、第一セクション10-OES1のサイズは、ケース開口10-102より大きく、第二セクション10-OES2のサイズは、ケース開口10-1021より小さい。
その上、この実施形態において、光学システム10-100はさらに、レンズバレル10-LBを有し、第二光学素子10-LSはレンズバレル10-LB中に設置され、主軸10-AXに沿って見るとき、第一光学素子10-OEの有効光学面積は、第二光学素子10-LSの有効光学面積より大きい。言い換えると、第一光学素子10-OE (液体レンズ)の光線通過部分は、第二光学素子10-LS (一般レンズ)の光線通過部分より大きい。
さらに、ケース10-102は、第一光学素子10-OEと接触する第一上表面10-1025を有し、図111に示されるように、主軸10-AXに沿って見るとき、第一上表面10-1025は、駆動モジュール10-DMと重複しない。
図111に示されるように、ケース開口10-1021は、ケース10-102の第一上表面10-1025上に位置し、且つ、主軸10-AXに対応する。第一上表面10-1025は主軸10-AXに平行ではない。たとえば、主軸10-AXは、第一上表面10-1025に垂直である。主軸10-AXに沿って見るとき、第一上表面10-1025は、接続アセンブリ10-CAと少なくとも部分的に重複する。図111に示されるように、主軸10-AXに沿って見るとき、第一上表面10-1025は、少なくとも、第二接続部材10-1052、および、第四接続部材10-1054と重複する。
図111に示されるように、ケース10-102はさらに、第二上表面10-1026を有し、第一上表面10-1025、および、第二上表面10-1026は主軸10-AXに平行ではなく、第一上表面10-1025、および、第二上表面10-1026はともに、ベース10-112に戻る(つまり、ベース10-112に反対の一方向に面する)。特に、第二上表面10-1026とベース10-112間の最短距離10-LM2は、第一上表面10-1025とベース10-112間の最短距離10-LM1より小さい。
次に、図112は、本発明の一実施形態による光学システム10-100の部分構造図である。この実施形態において、駆動モジュール10-DMの各駆動アセンブリはさらに、磁気透過素子を有する。図112に示されるように、第三磁気素子10-MG3(駆動磁石)、および、第三駆動コイル10-CL3に加え、駆動モジュール10-DMの第三駆動アセンブリ10-DA3はさらに、磁気透過素子10-PEを有し、磁気透過素子10-PEの面積は、第三磁気素子10-MG3より大きい。
その上、図112に示されるように、第三磁気素子10-MG3は傾斜面10-IS1を有し、停止スロープ10-IS2がフレーム10-104上に形成される。停止スロープ10-IS2が設置されて、第三磁気素子10-MG3をブロックして、第三磁気素子10-MG3が第三駆動コイル10-CL3と衝突するのを防止する。
次に、図112、および、図113を参照する。図113は、本発明の一実施形態による光学システム10-100の別の角度からの部分構造図である。図112、および、図113に示されるように、フレーム10-104上の溝10-1041は、磁気透過素子10-PEに対応する。さらに、この実施形態において、主軸10-AX (Z軸)に沿って見るとき、 溝10-1041は、磁気透過素子10-PEと部分的に重複する。つまり、Y軸において、磁気透過素子10-PEの一部は、溝10-1041外側に位置する。
図113に示されるように、溝10-1041は、第一収容部分10-AC1、および、第二収容部分10-AC2を有し、且つ、第一収容部分10-AC1と第二収容部分10-AC2間に一段を有する。この実施形態において、第一接着素子10-121が第一収容部分10-AC1中に設置され、第二接着素子10-122が第二収容部分10-AC2中に設置される。第一接着素子10-121、および、第二接着素子10-122が設置されて、第三磁気素子10-MG3、および、磁気透過素子10-PEをフレーム10-104に接着し、上述の第一接着素子10-121、および、第二接着素子10-122は異なる材料を有する。たとえば、それらの一つはUVゲル、もう一つは熱硬化性ゲル(thermosetting glue)である。
図114、および、図115を参照する。図114は、本発明の別の実施形態による光学システム10-100Aの立体分解図である。図115は、本発明の別の実施形態による光学システム10-100Aの部分構造図である。光学システム10-100Aは光学システム10-100に類似する。この実施形態において、光学システム10-100Aの接続アセンブリ10-CAはさらに、四個の接続部材を有し、各接続部材は、弾性部分、および、剛性部を有する。
図114、および、図115に示されるように、第二接続部材10-1052は、弾性部分10-1055、および、剛性部10-1056を有する。弾性部分10-1055は板状構造を有し、且つ、主軸10-AXに平行ではなく、たとえば、主軸10-AXに垂直であり、剛性部10-1056は、接着部材10-ADにより、弾性部分10-1055に接続される。剛性部10-1056は、弾性部分10-1055と第二可動部材10-1082間に接続される。
さらに、第二駆動コイル10-CL2は、可動アセンブリ10-MAの第二可動部材10-1082上に設置され、収容凹部10-RCは、第二駆動コイル10-CL2と第二可動部材10-1082間に形成され、光学システム10-100Aはさらに、収容凹部10-RC中に設置される電子素子10-150 (たとえば、制御ユニット、あるいは、センサー)を有する。上記の設計に基づき、電子素子10-150が、コリジョン、および、ダメージから保護される。
図116は、本発明の別の実施形態による光学システム10-100Aの部分構造図である。図116に示されるように、可動アセンブリ10-MAの第二可動部材10-1082は、主軸10-AXに面する一平面10-108N、および、曲面10-108Cを有する。この構造設計に基づき、可動アセンブリ10-MAの機械強度が増加し、大きいサイズのレンズバレル10-LBが収容できる。
図117、および、図118を参照する。図117は、本発明の別の実施形態による光学システム10-100Aの部分構造図であり、図118は、本発明の別の実施形態による光学システム10-100Aの部分構造の断面図である。図117、および、図118に示されるように、可動アセンブリ10-MAの第二可動部材10-1082は、可動アセンブリ表面10-1082Tを有し、可動アセンブリ表面10-1082Tは、第一弾性素子10-106により、ベース10-112に可動で接続される。その上、主軸10-AXに沿って、ケース10-102の第一上表面10-1025と第二上表面10-1026間の距離10-DD1は、可動アセンブリ表面10-1082Tと第一上表面10-1025間の距離10-DD2より短い。つまり、可動アセンブリ表面10-1082Tは、ケース10-102と接触しない。
さらに、ケース10-102はさらに、第一上表面10-1025と第二上表面10-1026間に接続される側壁10-1027を有する。主軸10-AXに沿って見るとき、側壁10-1027は、第二可動部材10-1082と部分的に重複する。本発明のケース10-102の設計に基づいて、可動アセンブリ10-MAの保護、長いレンズバレル10-LBの収容、小型化の目的が達成される。
本発明は、第一光学素子10-OE、変形部材10-101、可動素子10-103、固定アセンブリ10-FA、接続アセンブリ10-CA、可動アセンブリ10-MA、および、駆動モジュール10-DMを有する第一光学素子10-OEを有する光学システムを提供する。可動素子10-103は、変形部材10-101により、第一光学素子10-OEに接続され、可動アセンブリ10-MAは、接続アセンブリ10-CAにより、可動素子10-103に接続される。駆動モジュール10-DMが設定され、可動アセンブリ10-MAを固定アセンブリ10-FAに対して移動させるとき、可動素子10-103は、変形部材10-101に、第一光学素子10-OEの底部を押させて、これにより、液体レンズ素子10-OE1の光学特性が変化する。
その上、いくつかの実施形態において、磁気素子は、フレーム10-104の溝10-1041中に設置される。停止スロープ10-IS2がフレーム10-104上に形成される。停止スロープ10-IS2が設置されて、磁気素子の傾斜面10-IS1をブロックして、磁気素子が対応する駆動コイルと衝突する、および、駆動コイルがダメージを受けるのを防止する。溝10-1041は、第一収容部分10-AC1、および、第二収容部分10-AC2を有し、第一接着素子10-121、および、第二接着素子10-122はそれぞれ、第一収容部分10-AC1、および、第二収容部分10-AC2中に設置されて、第三磁気素子10-MG3、および、磁気透過素子10-PEをフレーム10-104に接着する。その上、上述の第一接着素子10-121、および、第二接着素子10-122は異なる材料を有する。
第十一実施形態群
図119~図121を参照する。図119は、本発明の一実施形態による光学システム11-100の立体図であり、図120は、本発明の一実施形態による光学システム11-100の立体分解図であり、図121は、本発明の一実施形態による光学システム11-100の図119の線 (11-A)-(11-A’)に沿った断面図である。光学システム11-100は光学カメラシステムであり、且つ、第一光学素子11-OEを搭載、および、駆動し、第一光学素子11-OEは光軸11-0を定義する。光学システム11-100は、異なる電子装置、あるいは、スマートフォン等の携帯電子機器に設置されて、ユーザーが、画像捕捉機能を実行することができるようにする。この実施形態において、光学システム11-100は、オートフォーカス(AF)機能を有するボイスコイルモーター (VCM)であるが、これに限定されない。その他の実施形態において、光学システム11-100はさらにオートフォーカス機能、および、光学画像安定化 (OIS)を実行する。
図120に示されるように、この実施形態において、光学システム11-100は、固定アセンブリ11-FA、変形部材11-101、可動素子11-103、および、接続アセンブリ11-CA、可動アセンブリ11-MA、および、駆動モジュール11-DMを有する。変形部材11-101は、可動素子11-103と第一光学素子11-OE間に接続され、可動素子11-103は、固定アセンブリ11-FAに対して可動であり、駆動モジュール11-DMが設置されて、可動素子11-103を固定アセンブリ11-FAに対して移動させる。特に、可動アセンブリ11-MAは、接続アセンブリ11-CAにより、可動素子11-103に可動で接続され、駆動モジュール11-DMは、可動アセンブリ11-MAを固定アセンブリ11-FAに対して移動させ、これにより、可動素子11-103を駆動する。
この実施形態において、図120、および、図121に示されるように、固定アセンブリ11-FAは、ケース11-102、フレーム11-104、および、ベース11-112を有する。ケース11-102は、ベース11-112に固定して接続され、フレーム11-104も、ケース11-102の内壁面に固定して接続される。主軸11-AXは、固定アセンブリ11-FAにより定義される。光学システム11-100が作動しない時、主軸11-AXは、第一光学素子11-OEの光軸11-0に平行である、あるいは、重複する。その上、可動素子11-103は、第一光学素子11-OEに面する可動素子表面11-103Sを有する。
図120、および、図121に示されるように、上述のケース11-102は中空構造を有し、且つ、その上に、ケース開口11-1021が形成される。ベース開口11-1121がベース11-112上に形成される。ケース開口11-1021の中心は、第一光学素子11-OEの光軸11-0に対応し、ベース開口11-1121は、ベース11-112下方に設置される感光部材 (図示しない)に対応する。この実施形態において、第一光学素子11-OEは、ケース開口11-1021中に固定して設置される。外部光は、第一光学素子11-OEにより、ケース11-102に進入し、その後、ベース開口11-1121を通過後、上述の感光部材により受光されて、デジタルイメージ信号を生成する。
さらに、ケース11-102がベース11-112上に設置され、且つ、収容空間11-1023を有して、可動素子11-103、フレーム11-104、および、可動アセンブリ11-MA、接続アセンブリ11-CA、および、駆動モジュール11-DMを収容する。
図120、および、図121に示されるように、この実施形態において、可動アセンブリ11-MAは、四個の可動部材(第一可動部材11-1081、第二可動部材11-1082、および、第三可動部材11-1083、および、第四可動部材11-1084)を有し、接続アセンブリ11-CAは、四個の接続部材(第一接続部材11-1051、第二接続部材11-1052、第三接続部材11-1053、および、第四接続部材11-1054)を有する。第一可動部材11-1081~第四可動部材11-1084は、それぞれ、第一接続部材11-1051~第四接続部材11-1054により、可動素子11-103に接続される。
その上、光学システム11-100はさらに、第一弾性素子11-106、および、第二弾性素子11-110を有し、ベース11-112は四個の突出カラム11-1123を有する。第一弾性素子11-106の外側部分(外環部)は、突出カラム11-1123の上表面上に固定して設置され、第二弾性素子11-110の外側部分(外環部)は、各突出カラム11-1123の一平面11-1125上に固定して設置され、第一弾性素子11-106、および、第二弾性素子11-110の内側部分(内環部)はさらに、可動アセンブリ11-MAの上下側に接続されて、第一可動部材11-1081~第四可動部材11-1084が収容空間11-1023中に吊るされる。
この実施形態において、駆動モジュール11-DMは、四個の駆動アセンブリ(第一駆動アセンブリ11-DA1、第二駆動アセンブリ11-DA2、第三駆動アセンブリ11-DA3、および、第四駆動アセンブリ11-DA4)を有する。第一駆動アセンブリ11-DA1は、第一駆動コイル11-CL1、および、第一磁気素子11-MG1を有し、第二駆動アセンブリ11-DA2は、第二駆動コイル11-CL2、および、第二磁気素子11-MG2を有し、第三駆動アセンブリ11-DA3は、第三駆動コイル11-CL3、および、第三磁気素子11-MG3を有し、第四駆動アセンブリ11-DA4は、第四駆動コイル11-CL4、および、第四磁気素子11-MG4を有する。
この実施形態において、各磁気素子は磁気面を有する。たとえば、図120に示されるように、第一磁気素子11-MG1、および、第二磁気素子11-MG2はそれぞれ、第一磁性面11-MS1、および、第二磁性面11-MS2を有し、第一磁性面11-MS1は第一駆動コイル11-CL1に面し、第二磁性面11-MS2は第二駆動コイル11-CL2に面し、第一磁性面11-MS1、および、第二磁性面11-MS2は異なる方向を向く。
この実施形態において、図120に示されるように、フレーム11-104は、複数の溝11-1041、および、中央開口11-1043を有する。この実施形態において、フレーム11-104は、四個の磁気素子を受け入れる四個の溝11-1041を有するが、溝11-1041と磁気素子の数量は、この実施形態に限定されない。中央開口11-1043は、第一駆動コイル11-CL1~第四駆動コイル11-CL4、および、第一可動部材11-1081~第四可動部材11-1084を収容する。
この実施形態において、第一駆動コイル11-CL1~第四駆動コイル11-CL4は巻線コイルで、それぞれ、第一可動部材11-1081~第四可動部材11-1084上に設置され、且つ、第一駆動コイル11-CL1~第四駆動コイル11-CL4が通電するとき、それらは、それぞれ、第一磁気素子11-MG1~第四磁気素子11-MG4と作用して、電磁気駆動力を生成し、第一可動部材11-1081~第四可動部材11-1084の少なくとも一つを、光軸11-0(Z軸)に沿って、ベース11-112、および、フレーム11-104に対して移動させて、オートフォーカス、あるいは、光学画像安定化の機能を実行する。
駆動モジュール11-DMの駆動アセンブリは、独立して、あるいは、共同で作動することができる。たとえば、第一駆動アセンブリ11-DA1が設置されて、第一可動部材11-1081を固定アセンブリ11-FAに対して移動させ、第二駆動アセンブリ11-DA2が設置されて、第二可動部材11-1082を固定アセンブリ11-FA、および、第一可動部材11-1081に対して移動させる。
さらに、図120に示されるように、この実施形態において、固定アセンブリ11-FAはさらに、第一弾性素子11-106、あるいは、第二弾性素子11-110により、駆動モジュール11-DMに電気的に接続される少なくとも一つの回路部材11-170を有する。回路部材11-170 は、インサート成形技術により実施されるが、これに限定されない。
次に、図122~図124を参照する。図122は、本発明の一実施形態による第一光学素子11-OEが変形部材11-101により押されていない状態を説明する図であり、図123、および、図124は、本発明の一実施形態による第一光学素子11-OEが変形部材11-101により押された後を説明する図である。図122に示されるように、第一光学素子11-OEは、液体レンズ素子11-OE1、および、固定部材11-OE2を有する液体レンズである。液体レンズ素子11-OE1は、液体レンズ素子11-OE1を保護、および、サポートする中空構造を有する固定部材11-OE2中に設置される。変形部材11-101は、液体レンズ素子11-OE1、および、固定部材11-OE2下方に設置される。固定部材11-OE2の底部は薄膜なので、変形部材11-101が用いられて、液体レンズ素子11-OE1の形状を変化させる。
図122は、液体レンズ素子11-OE1が変形せず、変形部材11-101が初期位置にあり、液体レンズ素子11-OE1が光軸11-0を有することを示す図である。駆動モジュール11-DMが可動アセンブリ11-MAを移動させる、たとえば、駆動電流を駆動モジュール11-DMの駆動コイルに供給するとき、磁力が、駆動コイルと対応する磁気素子間に生成されて、可動アセンブリ11-MAが磁力により移動するとともに、接続アセンブリ11-CAにより、変形部材11-101に力を加えて、液体レンズ素子11-OE1の下側を押す。よって、液体レンズ素子11-OE1が変形する。
図120、および、図123に示されるように、駆動モジュール11-DMの第一駆動アセンブリ11-DA1、および、第三駆動アセンブリ11-DA3が同じ大きさの押す力11-F1、11-F3を提供するとき、変形部材11-101は、光軸11-0に沿って平行移動する。この時、液体レンズ素子11-OE1のレンズ曲率は、図122の液体レンズ素子11-OE1の曲率から変化する。つまり、液体レンズ素子11-OE1の形状が変化する。これにより、液体レンズ素子11-OE1の光学特性が変化し、これにより、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果を達成する。
同様に、図124を参照すると、駆動モジュール11-DMが変形部材11-101を傾斜移動させるとき、図124に示されるように、変形部材11-101は斜めに移動し、不均衡な量の押す力11-F1、および、11-F3を、液体レンズ素子11-OE1の両側に提供し、よって、液体レンズ素子11-OE1の光軸11-0が回転し、且つ、主軸11-AXから逸脱する。つまり、それらの間に形成される角度 11-θ1がある。これにより、液体レンズ素子11-OE1の光学特性が変化し、光学ズーム、焦点調整、あるいは、耐衝撃効果が達成される。
図125、および、図126を参照する。図125は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの立体分解図であり、図126は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの断面図である。光学システム11-100Aは、光学システム11-100に類似し、且つ、レンズバレル11-LBを有する。この実施形態において、光学システム11-100Aの接続アセンブリ11-CAは、さらに、四個の接続部材を有し、各接続部材は、弾性部分、および、剛性部を有する。
たとえば、図125、および、図126に示されるように、第二接続部材11-1052は、弾性部分11-1055、および、剛性部11-1056を有する。弾性部分11-1055は、主軸11-AXに水平でない板状構造を有する。たとえば、主軸11-AXに垂直であり、剛性部11-1056は、接着部材11-ADにより、弾性部分11-1055に接続される。剛性部11-1056は、弾性部分11-1055と第二可動部材11-1082間に接続される。
図127は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの部分構造図である。この実施形態において、光学システム11-100Aはさらに、停止アセンブリを有し、停止アセンブリは複数の停止部材を有し、それぞれ、第一可動部材11-1081~第四可動部材11-1084上に設置される。上述の停止アセンブリが用いられて、可動アセンブリ11-MA、および、可動素子11-103の動きの範囲を制限する。
特に、図127に示されるように、二個の第一停止部材11-151、二個の第二停止部材11-152、および、二個の第三停止部材11-153が、第一可動部材11-1081に設置される。第一停止部材11-151は、すべて、第一可動部材11-1081の一辺上に設置され、第一光学素子11-OEに面し、第二停止部材11-152は、すべて、第一可動部材11-1081の他の一辺上に設置され、ベース11-112に面する。
その上、図127に示されるように、第一駆動コイル11-CL1は第三停止部材11-153を囲み、光学システム11-100Aはさらに、第三停止部材11-153上に設置される少なくとも一つのゲル11-GUを有し、ゲル11-GUは、第一駆動コイル11-CL1、および、第一可動部材11-1081に接着される。
注意すべきことは、第二可動部材11-1082、第三可動部材11-1083、および、第四可動部材11-1084も同じ配置を有することである。この発明中、第一停止部材11-151、第二停止部材11-152、および、第三停止部材11-153の各可動部材上の個数は三個以下である。
図127、および、図128を参照する。図128は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの部分構造の上面図である。この実施形態において、第一可動部材11-1081上の第一停止部材11-151、二個の第二停止部材11-152、および、二個の第三停止部材11-153は、ケース11-102の側壁11-102Sだけに対応する。つまり、主軸11-AXに沿って見るとき、第一停止部材11-151の接続線は、主軸11-AXを通過しない。
さらに、図127、および、図128に示されるように、主軸11-AXに沿って見るとき、これらの第一停止部材11-151は、第一駆動アセンブリ11-DA1の第一駆動コイル11-CL1と部分的に重複する。同様に、第二停止部材11-152も、第一駆動アセンブリ11-DA1の第一駆動コイル11-CL1と部分的に重複する。
その上、図128に示されるように、Y軸(第一方向)において、第三停止部材11-153と第一磁気素子11-MG1(駆動磁石)間の距離は、第一駆動コイル11-CL1と第一磁気素子11-MG1間の距離より小さい。つまり、第三停止部材11-153が用いられて、第一駆動コイル11-CL1が第一磁気素子11-MG1と衝突するのを防止する。
次に、図129は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの断面図である。図129に示されるように、側壁11-102Sは、第一上表面11-1025、および、第二上表面11-1026を有し、主軸11-AXに沿って見るとき、第二上表面11-1026は、これらの第一停止部材11-151と部分的に重複する。その他の実施形態において、第二上表面11-1026は第一停止部材11-151と重複しない。
さらに、主軸11-AXに沿って見るとき、第一上表面11-1025は、第二駆動アセンブリ11-DA2の第二磁気素子11-MG2、および、第二駆動コイル11-CL2と重複しない。
図130は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの部分構造図である。この実施形態において、四個の突起支柱11-1127(図125)がさらに、ベース11-112上に形成され、上述の停止アセンブリはさらに、Y軸 (第一軸)に沿って延伸し、且つ、第一可動部材11-1081上に設置される第四停止部材11-154を有する。突起支柱11-1127が設置されて、第四停止部材11-154をブロックし、これにより、可動アセンブリ11-MAの第一可動部材11-1081が、主軸11-AXで回転する、あるいは、Y軸(第一軸)、あるいは、X軸(第二軸)に移動するのを防止する。
主軸11-AX(Z軸)に沿って見るとき、突起支柱11-1127は、第一駆動アセンブリ11-DA1の第一駆動コイル11-CL1と主軸11-AX間に位置する。その上、光学システム11-100Aはさらに、突起支柱11-1127と可動アセンブリ11-MA間に設置されるゲル11-GUを有する。図130に示されるように、ゲル11-GUが、突起支柱11-1127と第一可動部材11-1081間に設置され、突起支柱11-1127と第四可動部材11-1084間にも設置される。
図130に示されるように、上述の停止アセンブリはさらに、第一可動部材11-1081上に設置され、ケース11-102に面する第五停止部材11-155を有し、突出部分11-1128が突起支柱11-1127上に形成され、且つ、第五停止部材11-155をブロックし、これにより、可動アセンブリ11-MAの第一可動部材11-1081がX軸(第二軸)に沿って回転するのを防止する。
図130、および、図131を参照する。図131は、本発明の一実施形態による光学システム11-100AのXZ平面に沿った断面図である。図131に示されるように、主軸11-AXに沿って、突出部分11-1128とケース11-102間の距離は、第五停止部材11-155とケース11-102間の距離より小さい。
その上、図131に示されるように、上述の停止アセンブリはさらに、第一可動部材11-1081上に設置され、ベース11-112に面する第六停止部材11-156を有する。突起支柱11-1127が設置されて、第六停止部材11-156をブロックするので、可動アセンブリ11-MAの第一可動部材11-1081がX軸 (第二軸)に沿って回転するのを防止する。
この実施形態において、第六停止部材11-156、および、第五停止部材11-155は、第一可動部材11-1081の反対側上に設置され、主軸11-AXに沿って見るとき、第五停止部材11-155は第六停止部材11-156と重複する。つまり、第五停止部材11-155、および、第六停止部材11-156の形状は異なる、あるいは、非対称である。
図130に示されるように、第一可動部材11-1081は、第一表面11-SR1、および、第二表面11-SR2を有し、第一表面11-SR1、および、第二表面11-SR2は一コーナー11-CNに接続され、ゲル11-GUの第一接触表面11-CR1は第一表面11-SR1と接触し、ゲル11-GUの第二接触表面11-CR2は第二表面11-SR2と接触する。突起支柱11-1127は第三表面11-SR3を有し、ゲル11-GUの第三接触表面11-CR3が設置されて、第三表面11-SR3と接触する。
図132~図134は、本発明の一実施形態による第一可動部材11-1081の突起支柱11-1127に対する移動を示す図である。図132に示されるように、第一可動部材11-1081が突起支柱11-1127に対して移動しない時、ゲル11-GUは変形しない。次に、図133、および、図134に示されるように、可動アセンブリ11-MAの第一可動部材11-1081が設置されて、主軸11-AX (Z軸)に沿って、上制限部分11-ULPと下制限部分11-DLP間で移動し、ゲル11-GUは、上制限部分11-ULPと下制限部分11-DLP間に設置される。たとえば、ゲル11-GUは、上制限部分11-ULPと下制限部分11-DLPの中心に設置されるが、これに限定されない。
さらに、図133に示されるように、可動アセンブリ11-MAの第一可動部材11-1081が上制限部分11-ULPに位置するとき、ゲル11-GUは変形し、第一接触表面11-CR1とケース11-102間の主軸11-AXに沿った距離D11は、第三接触表面11-CR3とケース11-102間の距離D12より小さい。
さらに、図134に示されるように、可動アセンブリ11-MAの第一可動部材11-1081が下制限部分11-DLPに位置するとき、ゲル11-GUは変形し、第一接触表面11-CR1とケース11-102間の主軸11-AXに沿った距離D11は、第三接触表面11-CR3とケース11-102間の距離D12より大きい。
図135は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの構造の一部の上面図である。図135に示されるように、第一可動部材11-1081はX軸 (第二軸)に沿って設置され、第二可動部材11-1082はY軸 (第一軸)に沿って設置される。第二可動部材11-1082は第一可動部材11-1081に隣接し、第二可動部材11-1082は、第一可動部材11-1081がX軸、あるいは、Y軸に沿って移動するのを防止する。
さらに、光学システム11-100Aはさらに、第一可動部材11-1081と第二可動部材11-1082間に設置される一、あるいは、それ以上のゲル11-GUを有する。図135に示されるように、ゲル11-GUを設置することにより、第一可動部材11-1081が、第二可動部材11-1082と直接衝突してダメージを受けるのを防止することができる。
図135に示されるように、第一弾性素子11-106は、それぞれ、第一可動部材11-1081、および、第二可動部材11-1082に接続される第一ストリングアーム11-SA1、および、第二ストリングアーム11-SA2を有し、ゲル11-GUが、第一ストリングアーム11-SA1と第二ストリングアーム11-SA2間に設置されて、第一ストリングアーム11-SA1が第二ストリングアーム11-SA2と衝突して、ダメージを受けるのを防止する。
その上、この実施形態において、ゲル11-GUは、弾性素子と可動アセンブリ11-MA間に設置される。図135に示されるように、ゲル11-GUは、第一弾性素子11-106と第二可動部材11-1082間に設置される。
図136は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの部分構造図である。この実施形態において、第一ストリングアーム11-SA1、および、第二ストリングアーム11-SA2に対応する回避溝11-1127Cが突起支柱11-1127上に形成される。回避溝11-1127Cを設置することにより、第一ストリングアーム11-SA1、および、第二ストリングアーム11-SA2が、突起支柱11-1127と直接接触して、ダメージを受けるのを防止する。
図137は、本発明の別の実施形態による光学システム11-100Aの一部の構造図である。本発明の突起支柱11-1127は異なる設計を有する。この実施形態において、受け入れ溝11-1127Rがさらに、突起支柱11-1127上に形成され、光学システム11-100Aはさらに、接着素子11-AEを有し、受け入れ溝11-1127R中に設置され、且つ、突起支柱11-1127、第一弾性素子11-106、および、ケース11-102に接着されるように設置される。
その上、この実施形態において、光学システム11-100Aはさらに、弾性素子と固定アセンブリ11-FA間に設置される別のゲル11-GUを有する。特に、図137に示されるように、第一弾性素子11-106は穿孔11-106Hを有し、ゲル11-GUは、穿孔11-106Hにより、第一弾性素子11-106と突起支柱11-1127間に設置される。
本発明は、第一光学素子11-OE、変形部材11-101、可動素子11-103、固定アセンブリ11-FA、接続アセンブリ11-CA、可動アセンブリ11-MA、および、駆動モジュール11-DMを有する光学システムを提供する。可動素子11-103が設置されて、変形部材11-101により、第一光学素子11-OEに接続され、可動アセンブリ11-MAは、接続アセンブリ11-CAにより、可動素子11-103に接続される。駆動モジュール11-DMが、可動アセンブリ11-MAを固定アセンブリ11-FAに対して移動させるとき、可動素子11-103が、変形部材11-101に、第一光学素子11-OEの底部を押させて、これにより、液体レンズ素子11-OE1の光学特性が変化する。
その上、本発明の光学システムは、複数のゲル11-GUを有し、ゲル11-GUは緩衝素子として作用し、停止部材と駆動コイル間、二個の隣接する可動部材間、可動部材と突起カラム11-1127間、弾性素子と可動アセンブリ11-MA間、あるいは、弾性素子と固定アセンブリ11-FA間に設置されて、光学システム中の素子がコリジョンによりダメ―ジを受けるのを防止する。
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の思想を脱しない範囲内で各種の変形を加えることができる。