JP7416056B2 - ワークセンシング装置およびロボット - Google Patents

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Description

本開示は、ワークセンシング装置およびロボットに関する。
従来、作業内容に応じた適切なハンド(エンドエフェクタ)をアームの先端に装着し、ハンドで把持したワークをアームの駆動により移送する産業用ロボットが知られる。ロボットハンドには、形状又は姿勢等が異なる多様なワークそれぞれの情報を取得できるセンサが搭載される。このようなセンサの一例として、ワークの接近に伴う静電容量の変化を検出する静電容量型の近接センサが知られる。
静電容量の変化を検出する静電検出装置が知られている(例えば、日本国公開公報特開2018-37352号公報)。この静電検出装置は、車両の固定部に設定された静電検出用の電極と、可動部である窓ガラスに設定され、該電極とは独立した導電体とを備えている。帯電物によるターゲットが導電体に接近すると、導電体の帯電物に近い側には帯電物の電荷と反対符号の電荷が現れ、導電体の帯電物から遠い側には帯電物の電荷と同符号の電荷が現れる現象が起こる。こうした現象は静電誘導と呼ばれる。電極は、導電体に生じる静電誘導に伴う静電容量の変化を直接検出しつつ、ターゲットを間接的に検出する。
日本国公開公報特開2018-37352号公報の静電検出装置によれば、導電体に比べて小さい電極が導電体から間接的に影響を受けるために、フロアノイズを小さくできる。また、この静電検出装置は、独立した導電体が電波をカットするため、外来ノイズに対して強いとされる。
日本国公開公報:特開2018-37352号公報
ロボットハンドの周辺には、多くの部材が存在することが想定される。また、日本国公開公報特開2018-37352号公報の静電検出装置においては、ターゲットを検出するための導電体が占める面積が大きくなり易い。このために、日本国公開公報特開2018-37352号公報の静電検出装置がロボットハンドに搭載された場合、検出すべきワーク以外の物体によって導電体の静電誘導が生じる可能性が高くなり、検出対象のワーク以外の物体を誤って検出する虞がある。
本開示は、検出対象となるワーク以外の物体を誤検出する可能性を低減することができるワークセンシング技術を提供することを目的とする。
本開示の例示的なワークセンシング装置は、ワークの接近を検出するワークセンシング装置であって、検出電極を有する静電容量センサと、前記検出電極に対して少なくとも一部が移動可能に設けられる構造体とを有する。前記構造体は、絶縁性を有するベースと、前記ベースに設けられ、当該構造体の前記検出電極に対する移動時において前記検出電極との間の静電容量を一定に保つ導体とを有する。前記導体は、前記ベースの前記検出電極と対向する位置に設けられる第1電極部と、前記第1電極部との間に前記ベースの一部と空間とのうち少なくとも一方を介在させて配置され、前記ベースの前記ワークと対向する位置に設けられる第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部とを電気的に接続する接続部とを有する。
また、本開示の例示的なロボットは、上記構成のワークセンシング装置と、前記ワークを把持可能に設けられるハンドとを有する。前記構造体は、前記ハンドを用いて構成され、前記ハンドは、前記第1電極部と、前記第2電極部と、前記接続部とのうち、少なくとも前記第2電極部と前記接続部の一部とを有する。
例示的な本開示によれば、検出対象となるワーク以外の物体を誤検出する可能性を低減することができる。
図1は、本開示の実施形態に係るワークセンシング装置の構成を示す模式図である。 図2は、本開示の実施形態に係る構造体の詳細例を示す概略斜視図である。 図3は、図2示す構造体の可動機構が設けられる部分周辺を分解して示した模式図である。 図4は、第1変形例の構造体の構成の一部を示す概略斜視図である。 図5は、図4示す構造体の可動機構が設けられる部分周辺を分解して示した模式図である。 図6は、第2変形例の構造体の構成の一部を示す概略斜視図である。 図7は、図6示す構造体の可動機構が設けられる部分周辺を分解して示した模式図である。 図8は、第3変形例の構造体の構成を示す概略斜視図である。 図9は、図8示す構造体を分解して示した模式図である。 図10は、本開示の実施形態に係るロボットの構成を示す模式図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、ワークセンシング装置100の説明において、検出電極11と第1電極部221とが互いに向き合う方向を上下方向とし、検出電極11が第1電極部に対して上側にあるとして方向を定義する。また、図面中におけるX方向およびY方向は、上下方向に直交する平面上において互いに直交する方向とし、X方向を左右方向、Y方向を前後方向と称して、各部の形状や位置関係を説明する。これらの方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定する意図はない。
また、本明細書では、ロボット300の説明において、図10に示す支持台301に対して旋回台302が上側として上下方向を定義して、各部の形状や位置関係を説明する。この方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定する意図はない。
<1.ワークセンシング装置の概要>



図1は、本開示の実施形態に係るワークセンシング装置100の構成を示す模式図である。図1には、ワークセンシング装置100の他に、ワーク200も示されている。ワーク200は、生産現場において加工又は検査等の処理の対象となる物体である。ワーク200は、例えばロボットハンドによって把持される物体である。ワーク200の形状は、多種多様であってよい。ワークセンシング装置100は、ワーク200の接近を検出する。図1に示すように、ワークセンシング装置100は、静電容量センサ1と、構造体2とを有する。
静電容量センサ1は、静電容量の変化を検出する。静電容量センサ1は、検出電極11を有する。検出電極11は、例えば銅又は銅合金等の金属により構成される。本実施形態では、検出電極11は、上下方向に直交する方向に広がる板状又は薄膜状である。ただし、検出電極11は、湾曲形状等の他の形状であってもよい。
静電容量センサ1は、ケース12と、回路部13と、リード線14とを更に有する。ケース12は、例えば樹脂で構成され、検出電極11および回路部13を収容する。本実施形態では、検出電極11は、ケース12の底部に配置される。このために、ケース12の下面が、静電容量センサ1の検出面になる。ケース12の上面には、不図示の開口が設けられており、リード線14がケース12の外部に引き出し可能になっている。リード線14には、例えば電源線および信号線が含まれる。
回路部13は、検出電極11と電気的に接続される。回路部13は、検出電極11とともに、静電容量の変化を検出する検出回路を構成する。回路部13は、検出回路により静電容量の変化を検出すると、リード線14を介して検出信号を静電容量センサ1の外部に出力する。回路部13は、例えば、銅箔等により回路パターンが形成されたプリント基板により構成される。本実施形態では、回路部13を構成するプリント基板は、検出電極11の上側に配置され、不図示の接続線により検出電極11と電気的に接続される。
構造体2は、検出電極11に対して少なくとも一部が移動可能に設けられる。本実施形態では、構造体2は、検出電極11に対して一部が移動可能に設けられる。この構成では、静電容量センサ1は、構造体2の一部に取り付けられてよい。ただし、構造体2は、検出電極11に対して全体が移動可能に設けられてもよく、この場合には、静電容量センサ1は構造体2とは離間して配置される。なお、構造体2の一部が検出電極11に対して移動可能に設けられる場合においても、静電容量センサ1は構造体2とは離間した別の部材に配置されてよい。
構造体2は、ベース21と導体22とを有する。ベース21は絶縁性を有する。絶縁性のベース21は、例えば樹脂により構成される。ベース21は、構造体2を構成する主要部材である。本実施形態では、ベース21は、第1ベース部211と第2ベース部212とを有する。すなわち、ベース21は、第1ベース部211と第2ベース部212とに分割されている。
第2ベース部212は、可動機構20により第1ベース部211に対して移動可能に設けられる。構造体2には、可動機構20を駆動する駆動部が設けられることが好ましい。第1ベース部211は、検出電極11に対して動かない。静電容量センサ1は、第1ベース部211に取り付けられてよい。第2ベース部212は、検出電極11に対して移動可能に設けられる。
可動機構20は、第1ベース部211に対して第2ベース部212を回転可能とする回転機構であってよい。また、可動機構20は、第1ベース部211に対して第2ベース部212を直線的に移動可能とする直動機構であってもよい。なお、構造体2は、可動機構20を複数有してもよい。この場合、構造体2は、互いに分離した3つ以上のベース部を有してよい。
導体22は、電気伝導体であり、例えば銅又は銅合金等の金属で構成される。導体22は、ベース21に設けられる。本実施形態では、導体22の一部が第1ベース部211に設けられる。導体22の残りの一部が第2ベース部212に設けられる。
導体22は、構造体2の検出電極11に対する移動時において検出電極11との間の静電容量を一定に保つ。なお、一定には略一定が含まれる。本実施形態では、導体22は、第2ベース部212の検出電極11に対する移動時において検出電極11との間の静電容量を一定に保つ。すなわち、第2ベース部212が検出電極11に対して移動しても、当該移動により検出電極11と導体22との間の静電容量は変化せず一定である。
導体22は、第1電極部221と、第2電極部222と、接続部223とを有する。第1電極部221は、ベース21の検出電極11と対向する位置に設けられる。本実施形態では、第1電極部221は、第1ベース部211の検出電極11と対向する位置に設けられる。第1電極部221は、検出電極11と上下方向に離間して配置される。第1電極部221は、上下方向と直交する方向に広がる板状又は薄膜状である。ただし、第1電極部221は、湾曲形状等の他の形状であってもよい。第1電極部221と検出電極11とは、面積を同じくして対向してもよいし、一方に対して他方の面積を大きくして対向してもよい。
第2電極部222は、ベース21のワーク200と対向する位置に設けられる。第2電極部222は、検出対象となるワーク200が所定の領域に接近したことを検出できる位置に適宜配置される。本実施形態では、第2電極部222は、第2ベース部212に設けられる。第2電極部222は、ワーク200との対向方向と直交する方向に広がる板状又は薄膜状である。ただし、第2電極部222は、湾曲形状等の他の形状であってもよい。第2電極部222とワーク200とは、面積を同じくして対向してもよいし、一方に対して他方の面積を大きくして対向してもよい。
第2電極部222は、第1電極部221との間にベース21の一部と空間とのうち少なくとも一方を介在させて配置される。すなわち、第1電極部221と第2電極部222とは、例えば、一枚の導体の表面部分と裏面部分のような関係ではない。本実施形態では、第2電極部222は、第1電極部221とは独立して配置することができる。また、第2電極部222は、第1電極部221から離して配置することができる。
なお、第1電極部221および第2電極部222は、ベース21の表面又は表面近傍に配置されることが好ましい。これにより、検出電極11と第1電極部221、および、ワーク200と第2電極部222をそれぞれ接近させることができるために、ワーク200の接近を検出するための感度を向上することができる。なお、第1電極部221および第2電極部222がベース21の表面に配置される場合において、各電極部221、222は、ベース21とは異なる保護材により覆われてもよい。
接続部223は、第1電極部221と第2電極部222とを電気的に接続する。接続部223は、第1電極部221と第2電極部222とを物理的に途切れることなく接続する構成であってよい。本実施形態においては、構造体2が可動機構20を有するために、接続部223は、第1ベース部211と第2ベース部212とに分断されて配置される。ただし、第1ベース部211に形成される接続部223と、第2ベース部212に形成される接続部223とは、後述のように意図的に容量結合されている。本明細書においては、意図的に容量結合されている部分は、電気的に接続されている部分に含まれる。なお、構造体2が可動機構20を有する場合においても、接続部223は、可動接点を有することにより、第1電極部221と第2電極部222とを途切れることなく接続してよい。
ワークセンシング装置100においては、第2電極部222にワーク200が接近することにより導体22に静電誘導が生じる。これにより、検出電極11が静電容量の変化を検出する。検出電極11による静電容量の変化の検出により、ワークセンシング装置100は、ワーク200の接近を検出する。
本実施形態においては、構造体2の少なくとも一部が検出電極11に対して移動する場合においても検出電極11と導体22との間の静電容量が一定に保たれるために、静電容量センサ1をワーク200の検出位置から離して配置してもワーク200の接近を正確に検出することができる。この結果、ワーク200の検出箇所の設計の自由度を向上することができる。また、本実施形態によれば、静電容量センサ1をワーク200の検出位置から離して配置するにあたって、導体22を1枚の大きな導電性部材で形成することを避けることができる。このために、導体22の面積について、ワーク200を検出すべき位置において大きくして、ワーク200を検出すべき位置から離れた箇所において小さくすることができる。この結果、検出すべきワーク200以外の物体を誤って検出する可能性を低減することができる。
なお、接続部223の少なくとも一部は線状であることが好ましい。本構成によれば、接続部223の幅を狭くすることができるために、接続部223において物体の接近に伴って静電誘導が起きる可能性を低減することができる。すなわち、本構成によれば、ワーク200の接近を誤検出する可能性を低減することができる。
また、接続部223の少なくとも一部は、ベース21の内部に配置されてよい。本構成によれば、接続部223の少なくとも一部をベース21の表面から離れた位置に配置できるために、接続部223において物体の接近に伴って静電誘導が起きる可能性を低減することができる。すなわち、本構成によれば、ワーク200の接近を誤検出する可能性を低減することができる。なお、接続部223の少なくとも一部は、ベース21の表面に配置されてよい。ベース21の表面に配置される接続部223は、ベース21とは異なる保護材により覆われてもよい。
構造体2は、例えば、公知のMID(Molded Interconnect Device)工法によって形成されてよい。MID工法として、射出成形法により形成された立体成形物の表面に、スパッタリングなどにより金属薄膜を成形した後、レーザ加工によって金属薄膜を部分的に除去することにより、立体成形物の表面に金属配線を形成する工法が例示される。
また、構造体2は、MID工法と付加製造法(AM:Additive Manufacturing)とを組み合わせた技術(AM-MID技術)により製造されてもよい。すなわち、構造体2は、MID工法における射出成形法の代わりに、付加製造法における粉末床溶融結合法が用いられてよい。粉末床溶融結合法は、粉末材料を1層ごとに積層し、断面形状をレーザ又は電子ビームなどのエネルギー源で溶融してから固化させ造形する工法である。粉末床溶融結合法における造形の最中に、粉末材料中に添加された金属錯体をレーザ光により活性化させ、めっき処理を行うことにより、造形を行いながら金属配線の形成も進めることができる。
構造体2をAM-MID技術により製造することにより、構造体2の表面のみならず内部に所定の形状の導体22を自由に形成することができる。なお、本実施形態において、第1電極部221と接続部223の一部とを有する第1ベース部211と、第2電極部222と接続部223の一部とを有する第2ベース部212とは、別々に製造される。
<2.構造体の詳細例>



図2は、本開示の実施形態に係る構造体2の詳細例を示す概略斜視図である。図2に示すように、構造体2は、第1電極部221と第2電極部222との間に、一方の部材に対して他方の部材を移動可能とする可動機構20を少なくとも1つ有する。詳細には、図2に示す例において、可動機構20の数は1つである。また、一方の部材は第1ベース部211であり、他方の部材は第2ベース部212である。
図3は、図2示す構造体2の可動機構20が設けられる部分周辺を分解して示した模式図である。図2および図3に示すように、構造体2は、第1ベース部211と第2ベース部212とで構成される。
第1ベース部211は、本体部2111と、上連結部2112と、下連結部2113とを有する。本体部2111と、上連結部2112と、下連結部2113とは、別々に準備され、製造の途中で一体化されて第1ベース部211を構成する。なお、本例では、本体部2111および上連結部2112は、それぞれ、AM-MID技術により導体22の一部を含んで形成されてよい。また、本体部2111および上連結部2112、或いは、本体部2111および下連結部2113は、AM-MID技術により一体的に形成されてよい。
本体部2111は、左右方向に延びる角柱状である。上連結部2112は、左右方向に延びる板状であり、本体部2111の上側に配置される。上連結部2112は、下面の右端側に上方に向けて凹む連結部凹部2112aを有する。連結部凹部2112aは、上下方向からの平面視において円形状である。下連結部2113は、左右方向に延びる板状であり、本体部2111の下側に配置される。下連結部2113は、上面の右端側に上方に向けて突出する連結部凸部2113aを有する。連結部凸部2113aは、上下方向に延びる円柱状である。
上連結部2112は、本体部2111の右端部に一部が重ねられ、本体部2111に固定される。連結部凹部2112aは、本体部2111の右端よりも右側に配置され、本体部2111に覆われることなく露出する。下連結部2113は、本体部2111の右端部に一部が重ねられ、本体部2111に固定される。連結部凸部2113aは、本体部2111の右端よりも右側に配置され、本体部2111とは重ならない。円形状の連結部凹部2112aと、円柱状の連結部凸部2113aとは、中心位置を同じとして、上下方向に並ぶ。連結部凸部2113aの上部は、連結部凹部2112aに挿入される。
なお、本体部2111と、各連結部2112、2113とは、例えば接着剤によって固定されたり、螺子によって固定されたりしてよい。接着剤又は螺子による固定以外の固定方法が用いられてもよい。
第2ベース部212は、角柱部2121と筒状部2122とを有する。角柱部2121と筒状部2122とは単一部材である。角柱部2121は、左右方向に延びる四角柱状である。筒状部2122は、上下方向に延びる円筒状である。筒状部2122は、角柱部2121の左側に配置される。
筒状部2122は、本体部2111の右側に隙間をあけて配置される。筒状部2122の貫通孔2122aには、連結部凸部2113aが挿入される。これにより、第2ベース部212は、第1ベース部211に中心軸Cを中心として回転可能に支持される。構造体2は、第1ベース部211に対して第2ベース部212を回転させる不図示の駆動部を有してよい。駆動部は、例えばモータ等であってよい。第2ベース部212の右端部は、回転により、前後方向に移動可能である。
上連結部2112と、下連結部2113と、筒状部2122とは、可動機構20を構成する。本例では、可動機構20は回転機構である。上述のように、可動機構20は、一方の部材211に対して他方の部材212を移動可能とする。このために、別の言い方をすると、他方の部材212は、一方の部材211に対して中心軸Cを中心として回転可能に設けられる。
図2に示すように、本体部2111の上面には、第1電極部221が設けられる。すなわち、第1ベース部211は第1電極部221を有する。第1電極部221は、円形状の薄膜であり、本体部2111の左端部に配置される。第1電極部221は、例えば矩形状等の他の形状であってよい。
また、角柱部2121の前側面には、第2電極部222が設けられる。すなわち、第2ベース部212は第2電極部222を有する。第2電極部222は、矩形状の薄膜であり、角柱部2121の右端部に配置される。第2電極部222は、例えば円形状等の他の形状であってよい。本例では、第1電極部221と第2電極部222との間には、第1ベース部211の一部と、第1ベース部211と第2ベース部212との左右方向間の隙間と、第2ベース部212の一部とが介在する。すなわち、第2電極部222は、第1電極部221との間にベース21の一部と空間とを介在させて配置される。
図3に示すように、接続部223は、第1ベース部211が有する第1カップリング電極部2231と、第2ベース部212が有する第2カップリング電極部2232とを有する。上述のように、可動機構20は、一方の部材211に対して他方の部材212を移動可能とする可動機構20を有する。このために、別の言い方をすると、接続部223は、一方の部材211が有する第1カップリング電極部2231と、他方の部材212が有する第2カップリング電極部2232とを有する。
詳細には、接続部223は、第1カップリング電極部2231および第2カップリング電極部2232の他に、線状の接続線部2230を有する。本例において、接続線部2230、第1カップリング電極部2231、および、第2カップリング電極部2232は薄膜である。
図2および図3に示すように、本体部2111の上面には、第1電極部221から本体部2111の右端まで延びる接続線部2230が設けられる。上連結部2112の下面には、接続線部2230および第1カップリング電極部2231が設けられる。第1カップリング電極部2231は、中心軸Cを中心とする環状の電極である。第1カップリング電極部2231は、連結部凹部2112aを囲む。上連結部2112に設けられる接続線部2230は、上連結部2112の左端から第1カップリング電極部2231まで延びる。上連結部2112に設けられる接続線部2230は、本体部2111に設けられる接続線部2230に接触した状態で重なる。
また、第2ベース部212の上面には、第2カップリング電極部2232が設けられる。第2カップリング電極部2232は、筒状部2122の貫通孔2122aを囲み、中心軸Cを中心とする環状である。第2ベース部212には、第2カップリング電極部2232と第2電極部222とを接続する接続線部2230が設けられる。当該接続線部2230は、詳細には、第1接続線部2230aと、第2接続線部2230bと、第3接続線部2230cとで構成される。第1接続線部2230aは、第2ベース部212の上面において、第2カップリング電極部2232から角柱部2121の右端より少し手前の位置まで左右方向に延びる。第2接続線部2230bは、第2ベース部212の上面において、第1接続線部2230aの右端部から前方に延びる。第3接続線部2230cは、角柱部2121の前側面において上下に延び、上端が第2接続線部2230bと接続され、下端が第2電極部222と接続される。
第2カップリング電極部2232は、第1カップリング電極部2231と中心軸Cが延びる方向に一定の間隙を介して対向する環状の電極である。本例では、第1カップリング電極部2231と第2カップリング電極部2232とは合同である。ただし、両者は合同でなくてもよい。第2カップリング電極部2232は、第2ベース部212が第1ベース部211に対して回転する際に、第1カップリング電極部2231との対向面積およびギャップが変動しなければよい。
第2カップリング電極部2232は、可動機構20の動きにかかわらず第1カップリング電極部2231との間の静電容量を一定に保つ。このために、構造体2の第1電極部221と第2電極部222との間に可動機構20が存在する場合においても、可動機構20の動きに影響を受けることなく導体22と検出電極11との間の静電容量を一定に保つことができる。本例では、可動機構20による回転動作の影響を受けることなく、導体22と検出電極11との間の静電容量を一定に保つことができる。
また、接続部223の少なくとも一部は、第2電極部222とワーク200とが対向する方向からの平面視において、所定方向の幅が第2電極部222より狭いことが好ましい。本例では、接続部223の一部は、前後方向からの平面視において、左右方向の幅が第2電極部222より狭い。詳細には、前後方向からの平面視において、第2接続線部2230bおよび第3接続線部2230cは、左右方向の幅が第2電極部222より狭い。なお、本例では、接続部223の一部は、上下方向から平面視における前後方向の幅が、前後方向からの平面視における第2電極部222の左右方向の幅より狭い。詳細には、第1接続線部2230aの前後方向の幅が、第2電極部222の左右方向の幅より狭い。
本構成によれば、接続部223の少なくとも一部が第2電極部222よりも幅が狭い部分を有するために、接続部223において物体の接近に伴って静電誘導が起きる可能性を低減することができる。一方で、ワーク200を検出すための第2電極部222は広い面積にすることができるために、ワーク200の接近に対する感度を高めることができる。すなわち、本構成によれば、ワーク200の接近を誤検出することなく正確に検出することができる。
<3.構造体の変形例>



以下、上述した構造体2の変形例について説明する。変形例の説明に際しては、上述の構造体2と異なる部分を中心として説明を行う。上述の構造体2と重複する部分については、適宜説明を省略する。
(3-1.第1変形例)



図4は、第1変形例の構造体2Aの構成の一部を示す概略斜視図である。図5は、図4示す構造体2Aの可動機構20Aが設けられる部分周辺を分解して示した模式図である。構造体2Aは、不図示の第1電極部と第2電極部との間に、一方の部材211Aに対して他方の部材212Aを移動可能とする可動機構20Aを有する。他方の部材212Aは、一方の部材211Aに対して中心軸Cを中心として回転可能に向けられる。第1変形例においても、一方の部材211Aは第1ベース部であり、他方の部材212Aは第2ベース部である。第2ベース部212Aは、中心軸Cを中心として回転可能に第1ベース部211Aに支持される。
第1ベース部211Aは、本体部2111Aと、上連結部2112Aと、下連結部2113Aとを有する。第2ベース部212Aは、角柱部2121Aと筒状部2122Aとを有する。上連結部2112A、下連結部2113A、角柱部2121A、および、筒状部2122Aの構成は、上述した構造体2と同様であるために、詳細な説明は省略する。
本体部2111Aは、右端部に前後方向の幅を広げる拡大部2111xを有する。拡大部2111xの右端面には、上下方向に貫通し、且つ、左方に向けて凹む切欠き部2111yが設けられる。切欠き部2111yにより、拡大部2111xの右端面の一部は、上下方向からの平面視において、中心軸Cを中心とする半円状の凹面になっている。第2ベース部212Aは、筒状部2122Aの一部が切欠き部2111y内に入れられ、第1ベース部211Aに回転可能に支持される。
第1ベース部211Aと第2ベース部212Aとには、不図示の第1電極部と第2電極部とを電気的に接続する接続部223Aが設けられる。図5に示すように、接続部223Aは、第1ベース部211Aが有する第1カップリング電極部2231Aと、第2ベース部212Aが有する第2カップリング電極部2232Aとを有する。
第1カップリング電極部2231Aは、中心軸Cを中心とする周方向に延びる面状の電極である。第1カップリング電極部2231Aは、切欠き部2111yにより形成される半円状の凹面上に、銅等の金属薄膜を配置することにより形成できる。なお、第1カップリング電極部2231Aは、第1ベース部211Aの上面に設けられる左右方向に延びる接続線部2230Aにより不図示の第1電極部に接続される。第1変形例では、上連結部2112Aには接続部223は形成されていない。
第2カップリング電極部2232Aは、中心軸Cと平行な方向に延びる線状の電極である。第2カップリング電極部2232Aは、筒状部2122Aの側面に設けられる。第1変形例では、第2カップリング電極部2232Aは、筒状部2122Aの下端から上端まで延びるが、これより短くてもよく、必ずしも、下端および上端まで延びる必要はない。なお、第2カップリング電極部2232Aは、第2ベース部212Aに設けられる接続線部2230Aによって不図示の第2電極部に接続される。
第2カップリング電極部2232Aは、第1カップリング電極部2231Aと中心軸Cを中心とする径方向に一定の間隙を介して対向する。第2カップリング電極部2232Aは、第2ベース部212Aが第1ベース部211Aに対して回転する際に、第1カップリング電極部2231Aとの対向面積およびギャップを一定に保つ。このために、第2カップリング電極部2232Aは、可動機構20Aの動きにかかわらず第1カップリング電極部2231Aとの間の静電容量を一定に保つ。すなわち、可動機構20Aによる回転動作の影響を受けることなく、導体22Aと不図示の静電容量センサの検出電極との間の静電容量を一定に保つことができる。
(3-2.第2変形例)



図6は、第2変形例の構造体2Bの構成の一部を示す概略斜視図である。図7は、図6示す構造体2Bの可動機構20Bが設けられる部分周辺を分解して示した模式図である。構造体2Bは、不図示の第1電極部と第2電極部との間に、一方の部材211Bに対して他方の部材212Bを移動可能とする可動機構20Bを有する。他方の部材212Bは、一方の部材211Bに対して中心軸Cを中心として回転可能に向けられる。第2変形例においても、一方の部材211Bは第1ベース部であり、他方の部材212Bは第2ベース部である。第2ベース部212Bは、中心軸Cを中心として回転可能に第1ベース部211Bに支持される。
第1ベース部211Bは、上連結部2112および下連結部2113を有さず、本体部2111Bのみで構成される。本体部2111Bは、右端部に、中心軸Cを中心とする柱状部2111zを有する。換言すると、一方の部材211Bは、中心軸Cを中心とする柱状部2111zを有する。柱状部2111zは、詳細には円柱状である。
第2ベース部212Bは、上述の構造体2と同様に、角柱部2121Bと筒状部2122Bとを有する。柱状部2111zは、筒状部2122Bの貫通孔2122aBに挿入される。換言すると、他方の部材212Bは、柱状部2111zの中心軸Cを中心とする径方向外方に配置される筒状部2122Bを有する。柱状部2111zが貫通孔2122aBに挿入されることにより、第2ベース部212Bは、第1ベース部211Bに回転可能に支持される。柱状部2111zと筒状部2122Bとは、可動機構20Bを構成する。
第1ベース部211Bと第2ベース部212Bとには、不図示の第1電極部と第2電極部とを電気的に接続する接続部223Bが設けられる。図7に示すように、接続部223Bは、第1ベース部211Bが有する第1カップリング電極部2231Bと、第2ベース部212Bが有する第2カップリング電極部2232Bとを有する。
第1カップリング電極部2231Bは、柱状部2111zの外周面に配置される環状の電極である。第1カップリング電極部2231Bは、柱状部2111zの外周面に、銅等の金属薄膜を配置することにより形成できる。第1カップリング電極部2231Bは、柱状部2111zの下端から上端まで延びてもよいが、第1カップリング電極部2231Bの上端と下端とのうち少なくとも一方は、柱状部2111zの上下方向の端まで延びなくてもよい。図7に示す例では、第1カップリング電極部2231Bの上端と下端とは、柱状部2111zの上下方向の端まで延びていない。なお、第1カップリング電極部2231Bは、第1ベース部211Bに設けられる接続線部2230Bによって不図示の第1電極部に接続される。
第2カップリング電極部2232Bは、筒状部2122Bの内周面に配置される環状の電極である。第2カップリング電極部2232Bは、筒状部2122Bの内周面に、銅等の金属薄膜を配置することにより形成できる。第2カップリング電極部2232Bは、筒状部2122Bの下端から上端まで延びてもよいが、第2カップリング電極部2232Bの上端と下端とのうち少なくとも一方は、筒状部2122Bの上下方向の端まで延びなくてもよい。図7に示す例では、第2カップリング電極部2232Bの上端と下端とは、筒状部2122Bの上下方向の端まで延びていない。なお、第2カップリング電極部2232Bは、第2ベース部212Bに設けられる接続線部2230Bによって不図示の第2電極部に接続される。
本例では、第2カップリング電極部2232Bは、第1カップリング電極部2231Bと中心軸Cを中心とする径方向に一定の間隙を介して対向する。例えば、筒状部2122Bの貫通孔2122aBは、上部と下部とに比べて中間部分の直径が大きく形成される。第2カップリング電極部2232Bは、この直径が大きい部分に設けられる。これにより、第1カップリング電極部2231Bと第2カップリング電極部2232Bとを径方向に離して配置することができる。第2カップリング電極部2232Bは、第2ベース部212Bが第1ベース部211Bに対して回転する際に、第1カップリング電極部2231Bとの対向面積およびギャップを一定に保つ。このために、第2カップリング電極部2232Bは、可動機構20Bの動きにかかわらず第1カップリング電極部2231Bとの間の静電容量を一定に保つ。すなわち、可動機構20Bによる回転動作の影響を受けることなく、導体22Bと不図示の静電容量センサの検出電極との間の静電容量を一定に保つことができる。
なお、貫通孔2122aBの直径を上端から下端まで一定として、第1カップリング電極部2231Bと第2カップリング電極部2232Bとが接触する構成としてもよい。この場合には、第1カップリング電極部2231Bと第2カップリング電極部2232Bとは可動接点を構成し、容量結合ではなく直接的に電気的に接続された状態になる。
(3-3.第3変形例)



図8は、第3変形例の構造体2Cの構成を示す概略斜視図である。図9は、図8示す構造体2Cを分解して示した模式図である。図8および図9に示すように、構造体2Cは、第1電極部221Cと第2電極部222Cとの間に、一方の部材211Cに対して他方の部材212Cを移動可能とする可動機構20Cを有する。一方の部材211Cは第1ベース部であり、他方の部材212Cは第2ベース部である。
第1ベース部211Cは、左右方向に延びる四角柱状である。第1ベース部211Cは、右端面に、左方に延びるベース穴部2114を有する。第2ベース部212Cは、直方体状のベース本体部2123と、ベース本体部2123の左端面から左方に延びる四角柱状のベース突出部2124とを有する。ベース突出部2124がベース穴部2114に挿入されることにより、第1ベース部211Cは、第2ベース部212Cに対して左右方向に直線移動可能に支持される。ベース穴部2114とベース突出部2124とは可動機構20Cを構成する。可動機構20Cは直動機構である。
第1ベース部211Cの上面左端側には、薄膜状の第1電極部221Cが設けられる。第2ベース部212Cの上面中央部には、薄膜状の第2電極部222Cが設けられる。本例では、第1電極部221Cと第2電極部222Cとは、同じ高さ位置に形成される。第2電極部222Cは、第1電極部221Cとの間に空間を介在させて配置される。
接続部223Cは、第1ベース部211Cが有する第1カップリング電極部2231Cと、第2ベース部212Cが有する第2カップリング電極部2232Cとを有する。接続部223Cは、この他に、上述した構造体2と同様に、接続線部2230Cを有する。
第1カップリング電極部2231Cは、第1ベース部211Cの内部に設けられる。第1カップリング電極部2231Cは、ベース穴部2114を構成する4つの側面のうち、前方側の側面上に設けられる矩形薄膜状の電極である。なお、第1カップリング電極部2231Cは、第1ベース部211Cの上面および内部に配置される接続線部2230Cにより第1電極部221Cに接続される。
第2カップリング電極部2232Cは、ベース突出部2124の前側面の左端部に設けられる。第2カップリング電極部2232Cは、左右方向に延びる矩形薄膜状の電極である。第2カップリング電極部2232Cは、左右方向の幅が第1カップリング電極部な2231Cより大きい。本例では、好ましい構成として、第2カップリング電極部2232Cは、第1カップリング電極2231Cに対して前後方向に一定の間隙を介して対向する。例えば、ベース突出部2124に凹部又は段差を形成することにより、第1カップリング電極部2231Cと第2カップリング電極部2232Cとの前後方向間に間隙を形成できる。第2カップリング電極部2232Cは、ベース突出部2124の前側面およびベース本体部2123の内部に配置される接続線部2230Cにより第2電極部222Cに接続される。
第2カップリング電極部2232Cは、第2ベース部212Cが第1ベース部211Cに対して直線移動を行う際に、第1カップリング電極部2231Cとの対向面積およびギャップを一定に保つ。このために、第2カップリング電極部2232Cは、可動機構20Cの動きにかかわらず第1カップリング電極部2231Cとの間の静電容量を一定に保つ。すなわち、第1電極部221Cと第2電極部222Cとの間に存在する可動機構20Cの動きの影響を受けることなく、導体22Cと不図示の静電容量センサ1の検出電極との間の静電容量を一定に保つことができる。
なお、第1カップリング電極部2231Cと第2カップリング電極部2232Cとが接触する構成としてもよい。この場合には、第1カップリング電極部2231Cと第2カップリング電極部2232Cとは可動接点を構成し、容量結合ではなく直接的に電気的に接続された状態になる。
本変形例の場合においても、回転機構を有する構造体2、2A、2Bを用いる構成の場合と同様に、静電容量センサ1をワーク200の検出位置から離して配置してもワーク200の接近を正確に検出することができる。この結果、ワーク200の検出箇所の設計の自由度を向上することができる。また、本変形例の場合も、回転機構を有する構造体2、2A、2Bを用いる構成の場合と同様に、静電容量センサ1をワーク200の検出位置から離して配置するにあたって、導体22Cを1枚の大きな導電性部材で形成することを避けることができる。このために、導体22Cの面積について、ワーク200を検出すべき位置において大きくして、ワーク200を検出すべき位置から離れた箇所において小さくすることができる。この結果、検出すべきワーク200以外の物体を誤って検出する可能性を低減することができる。
<4.ロボット>



次に、ワークセンシング装置100Dが適用されたロボット300の実施形態について説明する。図10は、本開示の実施形態に係るロボット300の構成を示す模式図である。ロボット300は、人間の代わりに、工場での組み立てなどの作業を行う産業用ロボットである。ロボット300は、ワークセンシング装置100Dと、ハンド304とを有する。ロボット300は、支持台301と、旋回台302と、アーム303とを更に有する。ロボット300は、その他、ロボット300の動きを制御する不図示のコントローラを有する。
なお、ワークセンシング装置100Dは、上述したワークセンシング装置100と概ね同様の構成である。ただし、構造体2Dの構成において、上述の構造体2と差異を有する。構造体2Dは、上述の構造体2と形状が異なる。構造体2Dは、可動機構20Dを2つ有する点で、上述の構造体2と異なる。また、構造体2Dは、2つの可動機構20Dを有するために、接続部223Dの構成が上述の接続部223と異なる。可動機構20Dは、上述の可動機構20と同様の構成であってよい。
支持台301は、これ自体は動かず、地面又は床等に固定される。旋回台302は、支持台301の上に回転可能に支持される。旋回台302は、上下方向に延びる軸を中心として回転可能に設けられる。旋回台302の回転は、例えば不図示のサーボモータにより行われる。旋回台302の回転により、アーム303およびハンド304の位置を旋回方向に移動させることができる。
アーム303は、上下方向と直交する方向に延びる第1回転軸R1を中心として回転可能に旋回台302に支持される。本実施形態では、アーム303は、1つのアーム関節部3031を有し、第1アーム303aと第2アーム303bとに分かれている。アーム関節部3031は、第1アーム303aに対して第2アーム303bを移動可能とする機構を有する。当該機構は、例えば不図示のサーボモータにより駆動される。
詳細には、第1アーム303aは、旋回台302に第1回転軸R1を中心として回転可能に支持される。旋回台302に対する第1アーム303aの回転は、例えば不図示のサーボモータにより行われる。第2アーム303bは、アーム関節部3031にて、第1アーム303aに対して第1回転軸R1と平行な方向に延びる第2回転軸R2を中心として回転可能に支持される。なお、アーム303が有するアーム関節部3031の数は、1つに限らず、複数であってよい。アーム関節部3031の数の増加により、アーム303は3つ以上に分割される。
ハンド304は、アーム-ハンド関節部305を介してアーム303に対して回転可能に支持される。アーム-ハンド関節部305は、第2アーム303bに対してハンド304を回転可能とする可動機構20Dを有する。可動機構20Dは、例えば不図示のサーボモータにより駆動される。本実施形態では、ハンド304は、第2アーム303bに対して第1回転軸R1と平行な方向に延びる第3回転軸R3を中心として回転可能に設けられる。
なお、ハンド304は、第2アーム303bに対して回転可能でなくてもよい。また、ハンド304の第2アーム303bに対する回転方向は別の方向であってよい。例えば、ハンド304は、第2アーム303bに対して第2アーム303bが延びる方向と平行な方向に延びる回転軸を中心として回転可能に設けられてもよい。
ハンド304は、ワーク200を把持可能に設けられる。ハンド304は、ハンド本体部3041と、指部3042と、指関節部3043とを有する。指部3042は、指関節部3043を介してハンド本体部3041に対して回転可能に支持される。指関節部3043は、ハンド本体部3041に対してハンド304を回転可能とする可動機構20Dを有する。可動機構20Dは、例えば不図示のサーボモータにより駆動される。本実施形態では、指部3042は、ハンド本体部3041に対して第1回転軸R1と平行な方向に延びる第4回転軸R4を中心として回転可能に設けられる。ハンド本体部3041に対して回転可能に設けられる2本の指部3042により、ワーク200を把持することができる。
ワークセンシング装置100Dが有する構造体2Dは、ハンド304を用いて構成される。本実施形態では、静電容量センサ1Dは、第2アーム303bに取り付けられている。このために、構造体2Dは、ハンド304に加えて第2アーム303bも用いて構成される。なお、アーム303およびハンド304は、絶縁部材を主体として構成され、ベースを兼ねる。また、静電容量センサ1Dは、例えば、第1アーム303a、旋回台302、又は、支持台301に取り付けられてもよい。また、静電容量センサ1Dは、ハンド304に取り付けられてもよい。この場合には、構造体2は、ハンド304のみによって構成される。
ハンド304は、第1電極部221Dと、第2電極部222Dと、接続部223Dとのうち、少なくとも第2電極部222Dと接続部223Dの一部とを有する。本実施形態では、ハンド304は、第2電極部222Dと接続部223Dの一部とを有する。第2電極部222Dは、指部3042の先端に設けられる。第1電極部221Dは、第2アーム303bに設けられる。接続部223Dは、第2アーム303bとハンド304とに設けられる。
なお、接続部223Dは、アーム-ハンド関節部305と指関節部3043とにおいて、それぞれ、不図示の第1カップリング電極部と第2カップリング電極部との組を有する。
本実施形態によれば、ワーク200を検出すべき位置から静電容量センサ1Dを離して配置することができる。例えば、ハンド304に搭載することができる物の重量および大きさには、制限がある。本実施形態によれば、静電容量センサ1Dをハンド304に比べて積載物の重量等の制限が小さなアーム303等に配置することができる。すなわち、本実施形態によれば、ワーク200の接近を検出するワークセンシング装置100Dのロボット300への適用の自由度を大きくすることができる。
また、本実施形態によれば、互いに離れた位置に配置される第1電極部221Dと第2電極部222Dとを線状等の幅の狭い接続部223Dを用いて電気的に接続することができる。すなわち、本実施形態では、ワーク200を検出すべき位置から離れた箇所におい導体22の面積を小さくして、物体の検出感度を小さくすることができる。ロボット300の周辺には、ワーク200以外の物体が多く存在することがあるが、本実施形態によれば、ワーク200以外の物体を誤検出する可能性が低く、ロボット300の動きの正確さを向上することができる。
<5.その他>



本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
本開示は、産業用ロボットに利用することができる。
1 静電容量センサ 2 構造体 11 検出電極 20 可動機構 21 ベース 22 導体 100 ワークセンシング装置 200 ワーク 211 第1ベース部(第1の部材) 212 第2ベース部(第2の部材) 221 第1電極部 222 第2電極部 223 接続部 300 ロボット 304 ハンド 2111z 柱状部 2122 筒状部 2231 第1カップリング電極部 2232 第2カップリング電極部 C 中心軸

Claims (10)

  1. ワークの接近を検出するワークセンシング装置であって、
    検出電極を有する静電容量センサと、前記検出電極に対して少なくとも一部が移動可能に設けられる構造体と、を有し、
    前記構造体は、絶縁性を有するベースと、前記ベースに設けられ、当該構造体の前記検出電極に対する移動時において前記検出電極との間の静電容量を一定に保つ導体と、を有し、
    前記導体は、前記ベースの前記検出電極と対向する位置に設けられる第1電極部と、前記第1電極部との間に前記ベースの一部と空間とのうち少なくとも一方を介在させて配置され、前記ベースの前記ワークと対向する位置に設けられる第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部とを電気的に接続する接続部と、を有する、
    ワークセンシング装置。
  2. 前記第1電極部および前記第2電極部は、前記ベースの表面又は表面近傍に配置される、
    請求項1に記載のワークセンシング装置。
  3. 前記接続部の前記第2電極部と接続される部分の幅が前記第2電極部よりも狭い、
    請求項1又は2に記載のワークセンシング装置。
  4. 前記接続部の少なくとも一部は線状である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のワークセンシング装置。
  5. 前記接続部の少なくとも一部は、前記ベースの内部に配置されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のワークセンシング装置。
  6. 前記構造体は、前記第1電極部と前記第2電極部との間に、一方の部材に対して他方の部材を移動可能とする可動機構を少なくとも1つ有し、
    前記接続部は、前記一方の部材が有する第1カップリング電極部と、前記他方の部材が有し、前記可動機構による動きにかかわらず前記第1カップリング電極部と間の静電容量を一定に保つ第2カップリング電極部と、を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のワークセンシング装置。
  7. 前記他方の部材は、前記一方の部材に対して中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記第1カップリング電極部は、前記中心軸を中心とする環状の電極であり、
    前記第2カップリング電極部は、前記第1カップリング電極部と前記中心軸が延びる方向に一定の間隙を介して対向する環状の電極である、
    請求項6に記載のワークセンシング装置。
  8. 前記他方の部材は、前記一方の部材に対して中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記第1カップリング電極部は、前記中心軸を中心とする周方向に延びる面状の電極であり、
    前記第2カップリング電極部は、前記第1カップリング電極部と前記中心軸を中心とする径方向に一定の間隙を介して対向し、前記中心軸と平行な方向に延びる線状の電極である、
    請求項6に記載のワークセンシング装置。
  9. 前記他方の部材は、前記一方の部材に対して中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記一方の部材は、前記中心軸を中心とする柱状部を有し、
    前記他方の部材は、前記柱状部の前記中心軸を中心とする径方向外方に配置される筒状部を有し、
    前記第1カップリング電極部は、前記柱状部の外周面に配置される環状の電極であり、
    前記第2カップリング電極部は、前記第1カップリング電極部と前記中心軸を中心とする径方向に一定の間隙を介して対向し、前記筒状部の内周面に配置される環状の電極である、
    請求項6に記載のワークセンシング装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のワークセンシング装置と、
    前記ワークを把持可能に設けられるハンドと、
    を有し、
    前記構造体は、前記ハンドを用いて構成され、
    前記ハンドは、前記第1電極部と、前記第2電極部と、前記接続部とのうち、少なくとも前記第2電極部と前記接続部の一部とを有する、
    ロボット。
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