JP7415200B2 - コヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法 - Google Patents

コヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、コヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法に関する。
非特許文献1に記載された技術では、デジタルコヒーレント伝送システムにおいてAMCC(auxiliary management and control channel)方式が活用される。
デジタルコヒーレント伝送システムにおいてAMCC方式が活用される場合、カプラによって光段で主信号とAMCC信号の分離が行われると、コヒーレント受信器における受信光強度が減少し(詳細には、PD(フォトダイオード)に入る主信号の光強度が減衰し)、雑音特性が劣化してしまう。また、AMCC信号受信用のデバイスが必要になるため、装置構成が複雑化してしまう。よって、DSP(デジタル信号処理部)段でAMCC信号の分離を行う手法を実現することが重要である。
そこで、本発明は、重畳されたAMCC信号と主信号とをDSP段にて適切に分離することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、AMCC(auxiliary management and control channel)信号が主信号に重畳された信号光を受信してアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力するコヒーレント受信器と、前記コヒーレント受信器から偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記受信信号を、前記AMCC信号の識別に用いられる前記受信信号であるAMCC信号識別用受信信号、および、前記主信号の識別に用いられる前記受信信号である主信号識別用受信信号として出力する偏波合成部とを備える、コヒーレント光受信装置である。
本発明の一態様は、AMCC(auxiliary management and control channel)信号が主信号に重畳された信号光を受信してアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力するコヒーレント受信器と、前記コヒーレント受信器から偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記受信信号を、前記AMCC信号の識別に用いられる前記受信信号であるAMCC信号識別用受信信号、および、前記主信号の識別に用いられる前記受信信号である主信号識別用受信信号として出力する偏波合成部と、前記受信信号のデジタル信号処理を行うことによって、前記受信信号から前記AMCC信号に対応する符号系列と前記主信号に対応する符号系列とを復号するデジタル信号処理部とを備え、前記デジタル信号処理部は、前記AMCC信号の識別を行うAMCC信号識別部と、前記主信号の識別を行う主信号識別部とを備え、前記AMCC信号識別部は、前記偏波合成部から出力された前記AMCC信号識別用受信信号の強度成分として複素振幅の絶対値を算出する強度算出部と、前記強度算出部によって算出された前記AMCC信号識別用受信信号の前記強度成分に含まれる高周波成分を除去する高周波成分除去部とを備え、前記主信号識別部は、前記偏波合成部から出力された前記主信号識別用受信信号の複素振幅を算出する複素振幅算出部と、前記主信号識別用受信信号の等化処理を行う等化処理部とを備える、コヒーレント光受信装置である。
本発明の一態様は、AMCC(auxiliary management and control channel)信号が主信号に重畳された信号光を受信してアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力するコヒーレント受信ステップと、前記コヒーレント受信ステップにおいて偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記受信信号を、前記AMCC信号の識別に用いられる前記受信信号であるAMCC信号識別用受信信号、および、前記主信号の識別に用いられる前記受信信号である主信号識別用受信信号として出力する偏波合成ステップとを備える、コヒーレント光受信方法である。
本発明によれば、重畳されたAMCC信号と主信号とをDSP段にて適切に分離することができる技術を提供することができる。
第1実施形態のコヒーレント光受信装置が適用されたコヒーレント光伝送システムの一例を示す図である。 光ファイバによって伝送される信号光の光強度の時間波形などの一例を示す図である。 図2に示すデジタル信号処理部の詳細構成の一例を示す図である。 等化処理が行われる前の信号のコンスタレーションと等化処理が行われた後の信号のコンスタレーションとを比較して示した図である。 第1実施形態のコヒーレント光受信装置において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態のコヒーレント光受信装置が適用されたコヒーレント光伝送システムの一例を示す図である。 第2実施形態のコヒーレント光受信装置のAMCC信号識別部の構成の一例を示す図である。 AMCC信号識別部に入力されるAMCC信号識別用受信信号の光強度波形のスペクトルの一例などを説明するための図である。 第3実施形態のコヒーレント光受信装置が適用されたコヒーレント光伝送システムに含まれるコヒーレント光送信装置のIQ変調器の一例を示す図である。 I信号とQ信号とコンスタレーションとの関係を示す図である。 第3実施形態のコヒーレント光受信装置が適用されたコヒーレント光伝送システムに含まれるコヒーレント光送信装置のIQ変調器への変調信号について説明するための図である。 第4実施形態のコヒーレント光受信装置のAMCC信号識別部の構成の一例を示す図である。 第4実施形態のコヒーレント光受信装置が適用されたコヒーレント光伝送システムにおいて用いられるAMCC信号の時間波形の例を示す図である。
本発明のコヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100の一例を示す図である。
図1に示す例では、コヒーレント光伝送システム100に、コヒーレント光送信装置1と、光ファイバ2と、コヒーレント光受信装置3とが含まれる。
コヒーレント光送信装置1は、光源11と、変調信号生成部12と、IQ変調器13と、変調信号生成部14と、強度変調器15とを備えている。
光源11は連続光を出力する。光源11としては、例えば半導体レーザなどが用いられる。
変調信号生成部12には、主信号符号系列が入力される。変調信号生成部12は、入力された主信号符号系列に基づいて、主信号の変調信号を生成する。主信号の変調信号には、I(同相位相)成分と、Q(直交位相)成分とが含まれる。変調信号生成部12によって生成された主信号の変調信号は、IQ変調器13に入力される。
IQ変調器13は、変調信号生成部12から入力された主信号の変調信号に基づいて、主信号に対応するIQ変調を行う。IQ変調器13は、主信号に対応するIQ変調として、例えば4値のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調を行う。IQ変調器13から出力される信号光のコンスタレーションは、例えば図1の左下に示すようになる。
変調信号生成部14には、AMCC信号符号系列が入力される。変調信号生成部14は、入力されたAMCC信号符号系列に基づいて、AMCC信号の変調信号を生成する。変調信号生成部14によって生成されたAMCC信号の変調信号は、強度変調器15に入力される。
強度変調器15は、変調信号生成部14から入力されたAMCC信号の変調信号に基づいて、AMCC信号に対応する強度変調を行う。強度変調器15としては、例えばマッハツェンダ変調器、EA(電界吸収)変調器などが用いられる。強度変調器15は、AMCC信号に対応する強度変調として、例えば2値の強度変調を行う。強度変調器15から出力される信号光(詳細には、コヒーレント光送信装置1から出力され、光ファイバ2を介して送信される信号光)のコンスタレーションは、例えば図1の中央下に示すようになる。
図1に示す例では、コヒーレント光送信装置1が強度変調器15を備えているが、他の例では、コヒーレント光送信装置1が、強度変調器15の代わりに、光増幅器を備えていてもよい。この例では、光増幅器が、注入電流を変化させることによって強度変調を行う。
図1に示す例では、光ファイバ2が、コヒーレント光送信装置1から出力された信号光の伝送路として機能する。
図2は光ファイバ2によって伝送される信号光の光強度の時間波形などの一例を示す図である。詳細には、図2(A)は光ファイバ2によって伝送される信号光に含まれる主信号の時間波形の一例を示しており、図2(B)は光ファイバ2によって伝送される信号光に含まれるAMCC信号の時間波形の一例を示しており、図2(C)は光ファイバ2によって伝送される信号光の光強度の時間波形の一例を示している。
例えば、モバイル向け光アクセスシステムでは、通信装置の設定情報をやり取りするチャネルとしてAMCC方式の活用に関する検討が進められている。AMCC通信方式は、主信号(図2(A)参照)と比較して周波数が低く、振幅の小さなAMCC信号(図2(B)参照)を主信号と同一波長に重畳して送信する方式である(図2(C)参照)。
光通信システムの長距離化、大容量化に向けてはデジタルコヒーレント伝送方式が実用化されている。デジタルコヒーレント伝送方式では、受信器にてコヒーレント受信を行うことで信号光の強度のみならず、位相成分の情報を取得する。この方式では、コヒーレント検波によって光電変換時の熱雑音の影響を抑制することができ、さらに伝送による波形劣化やデバイスの帯域制限による波形劣化をデジタル信号処理(DSP)によって補償することができるため、高いロスバジェット改善効果が期待できる。
図1に示す例では、コヒーレント光受信装置3が、コヒーレント光送信装置1から出力され、光ファイバ2によって伝送された信号光を受信する。コヒーレント光受信装置3は、局発光生成部31と、コヒーレント受信器32と、アナログデジタル変換器(ADC)33と、デジタル信号処理部(DSP処理部)34とを備えている。
局発光生成部31は、局発光を生成する。
コヒーレント受信器32は、光ファイバ2によって伝送された信号光(つまり、AMCC信号が主信号に重畳された信号光)を受信し、光信号をアナログ電気信号に変換する。詳細には、コヒーレント受信器32は、局発光生成部31によって生成された局発光を用いてコヒーレント受信を行い、受信信号の同相位相(I)成分と直交位相(Q)成分とを偏波状態(X偏波またはY偏波)ごとに出力する。
つまり、コヒーレント受信器32によって受信される信号光は、コヒーレント光送信装置1の強度変調器15がAMCC信号に対応する強度変調を行うことによって、AMCC信号が主信号に重畳されたものである。
アナログデジタル変換器33は、コヒーレント受信器32から出力されたアナログ電気信号(詳細には、コヒーレント受信器32から偏波状態ごとに出力された受信信号の同相位相成分および直交位相成分)をサンプリング(詳細には、オーバーサンプリング)して離散化する。
デジタル信号処理部34は、アナログデジタル変換器33によって離散化された受信信号のデジタル信号処理を行うことによって、受信信号からAMCC信号に対応する符号系列と主信号に対応する符号系列とを復号する。
図3は図2に示すデジタル信号処理部34の詳細構成の一例を示す図である。
図3に示す例では、デジタル信号処理部34が、偏波合成部34Aと、AMCC信号識別部34Bと、主信号識別部34Cとを含む。
偏波合成部34Aは、コヒーレント受信器32から偏波状態ごとに出力された受信信号の同相位相成分と直交位相成分とに対する偏波合成(詳細には、アナログデジタル変換器33によって離散化された受信信号の同相位相成分と直交位相成分とに対する偏波合成)を行う。更に、偏波合成部34Aは、受信信号を、AMCC信号の識別に用いられるAMCC信号識別用受信信号としてAMCC信号識別部34Bに出力する。また、偏波合成部34Aは、受信信号を、主信号の識別に用いられる主信号識別用受信信号として主信号識別部34Cに出力する。つまり、図3に示すように、偏波合成が行われることによって、信号光の同相位相成分(I信号)および直交位相成分(Q信号)は、AMCC信号識別用フローと主信号識別用フローとに分かれる。
図1および図3に示す例では、アナログデジタル変換器33でサンプリングが実施された後にデジタル信号処理部34の偏波合成部34Aによって偏波合成が行われるが、他の例では、光段(つまり、光信号がアナログ電気信号に変換される前の段階)において偏波コントローラー(図示せず)を用いて偏波合成が行われてもよい。
図3に示す例では、主信号識別部34Cが主信号の識別を行う。主信号識別部34Cは、複素振幅算出部34C1と、等化処理部34C2と、ダウンサンプリング部34C3と、周波数オフセット補償部34C4と、位相オフセット補償部34C5と、判定部34C6とを備えている。
複素振幅算出部34C1は、受信信号(詳細には、偏波合成部34Aから出力された主信号識別用受信信号)の複素振幅を算出する。I信号の振幅をE、Q信号の振幅をEとすると、受信信号の複素振幅Eは下記の式によって表される。
E=(E +E 1/2expj(tan-1(E/E))
ただし、(E +E 1/2は絶対値である。
等化処理部34C2は、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の等化処理(例えば伝送や送受信器による波形歪みの補償など)を行う。具体的には、等化処理部34C2は、偏波合成部34Aから出力された主信号識別用受信信号の等化処理(つまり、偏波合成部34Aから出力された主信号識別用受信信号を用いた等化処理)を行う。
等化処理として、一般的な(Constant Modulus Algorithm(CMA))が適用される場合、低速な強度変調成分であるAMCC信号成分は、等化処理において除去される。
図4は等化処理が行われる前の信号のコンスタレーションと透過処理が行われた後の信号のコンスタレーションとを比較して示した図である。詳細には、図4(A)は等化処理が行われる前の信号(つまり、AMCC信号が主信号に重畳された送信信号光)のコンスタレーションを示しており、図4(B)は等化処理が行われた後の受信信号のコンスタレーションを示している。
図4に示すように、低速な強度変調成分であるAMCC信号成分(図4(A)参照)は、等化処理において除去される。そのため、DSP処理後(つまり、デジタル信号処理部の等化処理部による等化処理後)の受信信号のコンスタレーション(すなわち、図4(B)に示す受信信号のコンスタレーション)からAMCC信号を識別することはできない。そこで、第1実施形態のコヒーレント光受信装置3では、等化処理の前段(つまり、デジタル信号処理部34の偏波合成部34A)においてAMCC信号(詳細には、AMCC信号識別用受信信号)が主信号(詳細には、主信号識別用受信信号)から分離される。
図3に示す例では、ダウンサンプリング部34C3が、デジタルコヒーレント伝送方式における通常のダウンサンプリング(例えばローパスフィルタによる高周波雑音の除去、間引き処理など)を行う。
周波数オフセット補償部34C4は、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の周波数オフセット補償(例えばコヒーレント光送信装置1の光源11とコヒーレント光受信装置3の局発光生成部31の局発光源との周波数オフセットを除去する処理など)を行う。
位相オフセット補償部34C5は、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の位相オフセット補償(例えばコヒーレント光送信装置1の光源11とコヒーレント光受信装置3の局発光生成部31の局発光源との位相雑音を除去する処理など)を行う。
判定部34C6は、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の閾値判定を行い、主信号符号系列を出力する。
図3に示す例では、AMCC信号識別部34BがAMCC信号の識別を行う。AMCC信号識別部34Bは、強度算出部34B1と、高周波成分除去部34B2と、ダウンサンプリング部34B3と、判定部34B4とを備えている。
強度算出部34B1は、受信信号の強度成分として複素振幅の絶対値を算出する。具体的には、強度算出部34B1は、偏波合成部34Aから出力されたAMCC信号識別用受信信号を用いて、強度成分として複素振幅の絶対値を算出する。強度算出部34B1から出力される強度成分の波形は、例えば図3の左上に示すようになる。
高周波成分除去部34B2は、強度算出部34B1によって算出されたAMCC信号識別用受信信号の強度成分(つまり、強度算出部34B1から出力される強度成分)に含まれる高周波成分(高周波雑音)を除去する。高周波成分除去部34B2は、ローパスフィルタ34B21を用いることによって、AMCC信号識別用受信信号の強度成分に含まれる高周波成分を除去する。ローパスフィルタ34B21としては、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタが用いられる。
高周波成分除去部34B2から出力される強度成分の波形(つまり、高周波成分が除去された後の強度成分の波形)は、例えば図3の左中央に示すようになる。
ダウンサンプリング部34B3は、高周波成分除去部34B2による高周波成分の除去が行われた強度成分に対するダウンサンプリングを行うことによってシンボルを抽出する。ダウンサンプリング部34B3から出力されるシンボルは、例えば図3の左下に示すようになる。
判定部34B4は、閾値判定を行うことにより、コヒーレント受信器32によって受信された信号光に含まれるAMCC信号の符号系列を復調する。
上述したように、図1~図3に示す例では、コヒーレント光送信装置1の強度変調器15による強度変調として、AMCC信号が主信号に重畳される。
また、コヒーレント光受信装置3がDSP段でAMCC信号を分離する。つまり、デジタル信号処理部34の偏波合成部34Aによって、受信信号がAMCC信号の識別に用いられるAMCC信号識別用受信信号としてAMCC信号識別部34Bに出力されると共に、受信信号が主信号の識別に用いられる主信号識別用受信信号として主信号識別部34Cに出力される。
更に、デジタル信号処理部34の偏波合成部34Aによる偏波合成が行われた後、主信号識別部34Cの等化処理部34C2による適応等化処理を経ていない受信信号(詳細には、AMCC信号識別用受信信号)の複素振幅の絶対値を用いることによって、AMCC信号識別部34Bの強度算出部34B1が、受信信号強度の変化をモニタし、AMCC信号識別部34Bの判定部34B4がAMCC信号の符号系列を復調する。
コヒーレント光受信装置3は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーとメモリーとを用いて構成可能である。コヒーレント光受信装置3は、プロセッサーがプログラムを実行することによって、デジタル信号処理部34の偏波合成部34A、AMCC信号識別部34B、主信号識別部34C等として機能する。なお、コヒーレント光受信装置3の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
第1実施形態のコヒーレント光受信装置3では、等化処理が行われる前に、コヒーレント受信器32から偏波状態ごとに出力された受信信号の同相位相成分と直交位相成分とに対する偏波合成が偏波合成部34Aによって行われ、受信信号が、AMCC信号識別用受信信号としてAMCC信号識別部34Bに出力されると共に、主信号識別用受信信号として主信号識別部34Cに出力される。そのため、等化処理において、AMCC信号符号系列の復調に用いられる受信信号からAMCC信号成分が除去されてしまうことを回避しつつ、AMCC信号符号系列を復調することができる。
つまり、第1実施形態のコヒーレント光受信装置3によれば、コヒーレント光送信装置1において重畳されたAMCC信号と主信号とを適切に分離することができる。
図5は第1実施形態のコヒーレント光受信装置3において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。詳細には、図5(A)は第1実施形態のコヒーレント光受信装置3において実行されるメイン処理を示しており、図5(B)は図5(A)のステップS4において実行される処理を示している。
図5に示す例では、ステップS1において、局発光生成部31が、局発光を生成する。
次いで、ステップS2では、コヒーレント受信器32が、光ファイバ2によって伝送された信号光(つまり、AMCC信号が主信号に重畳された信号光)を受信し、光信号をアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力する。詳細には、ステップS2では、コヒーレント受信器32が、ステップS1において生成された局発光を用いてコヒーレント受信を行う。
次いで、ステップS3では、アナログデジタル変換器33は、コヒーレント受信器32から出力されたアナログ電気信号をサンプリングして離散化する(つまり、アナログデジタル変換を行う)。
次いで、ステップS4では、デジタル信号処理部34が、ステップS3において離散化された受信信号のデジタル信号処理を行うことによって、受信信号からAMCC信号に対応する符号系列と主信号に対応する符号系列とを復号する。
詳細には、ステップS4Aにおいて、偏波合成部34Aが、ステップS3において離散化された受信信号の同相位相成分と直交位相成分とに対する偏波合成を行い、受信信号を、AMCC信号識別用受信信号としてAMCC信号識別部34Bに出力すると共に、主信号識別用受信信号として主信号識別部34Cに出力する。
次いで、ステップS4Cでは、主信号識別部34Cが、主信号識別用受信信号を用いて主信号の識別を行う。
詳細には、ステップS4C1において、複素振幅算出部34C1が、受信信号の複素振幅を算出する。具体的には、ステップS4C1では、複素振幅算出部34C1が、ステップS4Aにおいて出力された主信号識別用受信信号の複素振幅を算出する。
次いで、ステップS4C2では、等化処理部34C2が、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の等化処理を行う。詳細には、ステップS4C2において、等化処理部34C2が、主信号識別用受信信号の等化処理を行う。
次いで、ステップS4C3では、ダウンサンプリング部34C3が、デジタルコヒーレント伝送方式における通常のダウンサンプリングを行う。
次いで、ステップS4C4では、周波数オフセット補償部34C4は、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の周波数オフセット補償を行う。
次いで、ステップS4C5では、位相オフセット補償部34C5が、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の位相オフセット補償を行う。
次いで、ステップS4C6では、判定部34C6が、デジタルコヒーレント伝送方式における通常の閾値判定を行い、主信号符号系列を出力する。
また、ステップS4Bでは、ステップS4Cの処理に並行して、AMCC信号識別部34Bが、AMCC信号識別用受信信号を用いてAMCC信号の識別を行う。
詳細には、ステップS4B1において、強度算出部34B1が、受信信号の強度成分として複素振幅の絶対値を算出する。具体的には、ステップS4B1では、強度算出部34B1が、ステップS4Aにおいて出力されたAMCC信号識別用受信信号の強度成分として複素振幅の絶対値を算出する。
次いで、ステップS4B2では、高周波成分除去部34B2が、ステップS4B1において算出された受信信号の強度成分(詳細には、AMCC信号識別用受信信号の強度成分)に含まれる高周波成分(高周波雑音)を除去する。
次いで、ステップS4B3では、ダウンサンプリング部34B3が、ステップS4B2において高周波成分の除去が行われた強度成分に対するダウンサンプリングを行う。
次いで、ステップS4B4では、判定部34B4が、閾値判定を行い、AMCC信号の符号系列を復調する。
<第2実施形態>
以下、本発明のコヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のコヒーレント光受信装置3は、後述する点を除き、上述した第1実施形態のコヒーレント光受信装置3と同様に構成されている。従って、第2実施形態のコヒーレント光受信装置3によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態のコヒーレント光受信装置3と同様の効果を奏することができる。
図6は第2実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100の一例を示す図である。
図6に示す例では、コヒーレント光伝送システム100に、コヒーレント光送信装置1と、光ファイバ2と、コヒーレント光受信装置3とが含まれる。
コヒーレント光送信装置1は、光源11と、変調信号生成部12と、IQ変調器13と、変調信号生成部14と、強度変調器15と、サブキャリア生成部16と、乗算部17とを備えている。
コヒーレント光受信装置3の構成によっては、コヒーレント光受信装置3が直流成分を除去してしまう場合がある。
そこで、図6に示す例では、コヒーレント光送信装置1がサブキャリア生成部16を備えている。サブキャリア生成部16は、サブキャリアを生成する。
図6に示す例では、乗算部17が、変調信号生成部14によって生成されたAMCC信号の変調信号と、サブキャリア生成部16によって生成されたサブキャリアとを乗算する。
強度変調器15には、乗算部17によってAMCC信号の変調信号とサブキャリアとが乗算されたものが入力される。強度変調器15は、AMCC信号の変調信号とサブキャリアとが乗算されたものに基づいて、AMCC信号に対応する強度変調を行う。
つまり、第2実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100では、コヒーレント光受信装置3のコヒーレント受信器32によって受信される信号光は、乗算部17によってサブキャリアがAMCC信号に対して乗算され、強度変調器15によってAMCC信号に対応する強度変調が行われることによって、AMCC信号が主信号に重畳されたものである。
図7は第2実施形態のコヒーレント光受信装置3のAMCC信号識別部34Bの構成の一例を示す図である。
図7に示す例では、AMCC信号識別部34Bが、強度算出部34B1と、高周波成分除去部34B2と、ダウンサンプリング部34B3と、判定部34B4と、サブキャリア成分除去部34B5とを備えている。
サブキャリア成分除去部34B5は、AMCC信号識別部34Bに入力されたAMCC信号識別用受信信号に含まれるサブキャリア成分(サブキャリア生成部16によって生成されたサブキャリアに相当するもの)を除去する。
図8はAMCC信号識別部34Bに入力されるAMCC信号識別用受信信号の光強度波形のスペクトルの一例などを説明するための図である。詳細には、図8(A)はAMCC信号識別部34Bに入力されるAMCC信号識別用受信信号の光強度波形のスペクトル(つまり、AMCC信号識別部34Bの強度算出部34B1に入力されるAMCC信号識別用受信信号の光強度波形のスペクトル)の一例を示しており、図8(B)は高周波成分除去部34B2による高周波成分の除去が行われた後のAMCC信号識別用受信信号の光強度波形のスペクトルの一例を示しており、図8(C)はサブキャリア成分除去部34B5によるサブキャリア成分の除去が行われた後のAMCC信号識別用受信信号の光強度波形のスペクトルの一例を示している。
図7および図8に示す例では、AMCC信号識別部34Bの強度算出部34B1に入力されるAMCC信号識別用受信信号に、主信号とAMCC信号とが含まれるのみならず、サブキャリア成分が含まれる(図8(A)参照)。
高周波成分除去部34B2は、例えばローパスフィルタ34B21を用いることによって、強度算出部34B1によって算出されたAMCC信号識別用受信信号の強度成分に含まれる高周波雑音(主信号成分)を除去する。つまり、図8(B)に示すように、高周波成分除去部34B2によって、主信号成分が低減され、サブキャリア成分およびAMCC信号のみが抜き出される。
サブキャリア成分除去部34B5は、例えば包絡線検波などを行うことによって、図8(C)に示すように、サブキャリア成分を除去し、AMCC信号をベースバンドに落とす。
ダウンサンプリング部34B3は、サブキャリア成分除去部34B5によるサブキャリア成分の除去が行われた後に、AMCC信号識別用受信信号に対するダウンサンプリングを行う。
判定部34B4は、サブキャリア成分除去部34B5によるサブキャリア成分の除去が行われた後に閾値判定を行う。つまり、判定部34B4は、閾値判定を行うことにより、第2実施形態のコヒーレント光受信装置3のコヒーレント受信器32によって受信された信号光に含まれるAMCC信号の符号系列を復調する。
<第3実施形態>
以下、本発明のコヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法の第3実施形態について説明する。
第3実施形態のコヒーレント光受信装置3は、後述する点を除き、上述した第1実施形態のコヒーレント光受信装置3と同様に構成されている。従って、第3実施形態のコヒーレント光受信装置3によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態のコヒーレント光受信装置3と同様の効果を奏することができる。
図9は第3実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100に含まれるコヒーレント光送信装置1のIQ変調器13の一例を示す図である。
上述したように、図1に示す例では、コヒーレント光送信装置1が、IQ変調器13とは別に、AMCC信号に対応する強度変調を行う強度変調器15を備えている。
一方、図9に示す例では、IQ変調器13が、主信号に対応するIQ変調を行うと共に、AMCC信号に対応する強度変調を行う。つまり、AMCC信号に対応する強度変調は、主信号に対応するIQ変調が行われるIQ変調器13において行われる。IQ変調器13は、マッハツェンダ(MZ)変調器13Aと、マッハツェンダ(MZ)変調器13Bと、π/2位相差設定部13Cとを備えている。IQ変調器13には、光源11(図1参照)から光が入力される。入力された光は2つの経路に分離され、分離された光の一方がマッハツェンダ変調器13Aに入力され、分離された光の他方がマッハツェンダ変調器13Bに入力される。
また、マッハツェンダ変調器13Aには、I信号(主信号の変調信号の同相位相成分)が印加される。マッハツェンダ変調器13Aは、印加されたI信号(主信号の変調信号の同相位相成分)に基づいて、光源11から入力された光の強度および位相を変調し、強度および位相が変調された光を出力する。
マッハツェンダ変調器13Bには、Q信号(主信号の変調信号の直交位相成分)が印加される。マッハツェンダ変調器13Bは、印加されたQ信号(主信号の変調信号の直交位相成分)に基づいて、光源11から入力された光の強度および位相を変調し、強度および位相が変調された光をπ/2位相差設定部13Cに出力する。
π/2位相差設定部13Cは、マッハツェンダ変調器13Aから出力される光の経路と、マッハツェンダ変調器13Bから出力される光の経路との間にπ/2の位相差を設ける。
図10はI信号とQ信号とコンスタレーションとの関係を示す図である。
π/2位相差設定部13Cが、マッハツェンダ変調器13Aから出力される光の経路と、マッハツェンダ変調器13Bから出力される光の経路との間にπ/2の位相差を設けることによって、図10に示すように、コンスタレーション上のI成分、Q成分と、マッハツェンダ変調器13Aに印可されるI信号およびマッハツェンダ変調器13Bに印可されるQ信号とを対応づけることができる。
図11は第3実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100に含まれるコヒーレント光送信装置1のIQ変調器13への変調信号について説明するための図である。
詳細には、図11(A)は主信号の変調信号の同相位相(I)成分の時間波形を示しており、図11(B)は主信号の変調信号の直交位相(Q)成分の時間波形を示しており、図11(C)はAMCC信号の時間波形を示している。AMCC信号は、1または0をとる2値の信号である。
図11(D)は、図11(C)に示すAMCC信号が1の区間において符号が図11(A)に示す主信号の変調信号の同相位相成分と同じであり、図11(C)に示すAMCC信号が0の区間において符号が図11(A)に示す主信号の変調信号の同相位相成分の逆となる信号を示している。
図11(E)は、図11(C)に示すAMCC信号が1の区間において符号が図11(B)に示す主信号の変調信号の直交位相成分と同じであり、図11(C)に示すAMCC信号が0の区間において符号が図11(B)に示す主信号の変調信号の直交位相成分の逆となる信号を示している。
この時、図11(A)に示す主信号の変調信号の同相位相成分と図11(D)に示す信号とを重ね合わせたものをIQ変調器13のマッハツェンダ変調器13Aへの変調信号とし、かつ、図11(B)に示す主信号の変調信号の同相位相成分と図11(E)に示す信号とを重ね合わせたものをIQ変調器13のマッハツェンダ変調器13Bへの変調信号とする場合、1台のIQ変調器13のみで主信号とAMCC信号の両方の成分を含む信号光を生成することができる。
つまり、第3実施形態のコヒーレント光受信装置3のコヒーレント受信器32によって受信される信号光は、第1実施形態のコヒーレント光受信装置3のコヒーレント受信器32によって受信される信号光と同様に、AMCC信号に対応する強度変調を行うことによって、AMCC信号が主信号に重畳されたものである。
第1実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100では、AMCC信号に対応する強度変調が、強度変調器15において行われるのに対し、第3実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100では、AMCC信号に対応する強度変調が、主信号に対応するIQ変調が行われるIQ変調器13において行われる。
<第4実施形態>
以下、本発明のコヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法の第4実施形態について説明する。
第4実施形態のコヒーレント光受信装置3は、後述する点を除き、上述した第1実施形態のコヒーレント光受信装置3と同様に構成されている。従って、第4実施形態のコヒーレント光受信装置3によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態のコヒーレント光受信装置3と同様の効果を奏することができる。
図12は第4実施形態のコヒーレント光受信装置3のAMCC信号識別部34Bの構成の一例を示す図である。
図12に示す例では、AMCC信号識別部34Bが、図1に示す例と同様に、強度算出部34B1と、高周波成分除去部34B2と、ダウンサンプリング部34B3と、判定部34B4とを備えている。
上述したように、図1に示す例では、高周波成分除去部34B2は、ローパスフィルタ34B21を用いることによって、AMCC信号識別用受信信号の強度成分に含まれる高周波成分を除去する。
一方、図12に示す例では、高周波成分除去部34B2は、移動平均演算部34B22によって算出される移動平均を用いることによって、AMCC信号識別用受信信号の強度成分に含まれる高周波成分を除去する。
つまり、第4実施形態のコヒーレント光受信装置3では、計算量を削減するために、移動平均を用いた高周波雑音の低減手法が用いられる。
図12に示す例では、強度算出部34B1が出力する受信信号の光強度をI(n)とする。移動平均演算部34B22によって算出される移動平均Iave(n)は、下記の式(1)によって表される。
平均化数Nを増大させるほど、雑音成分を抑制できるが、平均区間がAMCC信号の同一シンボルの区間を超える場合にはAMCC信号成分が減少し、その効果が減少する。
Figure 0007415200000001
図13は第4実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100において用いられるAMCC信号の時間波形の例を示す図である。詳細には、図13(A)は第4実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100において用いられるAMCC信号の時間波形が矩形波である例を示しており、図13(B)は第4実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100において用いられるAMCC信号の時間波形が矩形波以外である例を示している。
AMCC信号のシンボルレートをfAMCC、ダウンサンプリング前のサンプリングレートをFとする。AMCC信号のシンボル周期TAMCC=1/fAMCCである(図13(A)参照)。シンボル周期のサンプル数はTAMCC×F=F/fAMCCである。よってN=F/fAMCCであれば、移動平均Iave(n)がAMCCシンボル位置において、移動平均区間がシンボル周期TAMCC全域となるため、最も雑音特性を高めることができる。一方、N>F/fAMCCの場合、前述のように、平均化数Nの増加とともにAMCC信号成分が減少してしまう。よって平均化数Nの範囲はN≦F/fAMCCである。
図13(B)に示すように、AMCC信号の時間波形が矩形波以外である場合、シンボル位置においては判定閾値との差が十分大きいため、雑音特性が良いものの、平均化するほかの区間では判定閾値との差が小さくなり、結果として雑音特性が劣化してしまう。以上より、移動平均により高周波雑音を抑制する場合、雑音特性を高めるためには、図13(A)に示すように、AMCC信号を矩形波にすることが有効である。
そこで、第4実施形態のコヒーレント光受信装置3が適用されたコヒーレント光伝送システム100では、コヒーレント受信器32によって受信される信号光が、AMCC信号に対応する強度変調を行うことによって、AMCC信号が主信号に重畳されたものであって、図13(A)に示すように、AMCC信号として矩形波が用いられたものである。また、高周波成分除去部34B2は、移動平均演算部34B22が受信信号の光強度I(n)の移動平均Iave(n)を算出することによって、AMCC信号識別用受信信号の強度成分に含まれる高周波成分を除去する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明のコヒーレント光受信装置およびコヒーレント光受信方法は、コヒーレント光伝送システムに適用可能である。
100…コヒーレント光伝送システム、1…コヒーレント光送信装置、11…光源、12…変調信号生成部、13…IQ変調器、13A…マッハツェンダ変調器、13B…マッハツェンダ変調器、13C…π/2位相差設定部、14…変調信号生成部、15…強度変調器、16…サブキャリア生成部、17…乗算部、18…加算部、19…加算部、1A…加算部、1B…加算部、2…光ファイバ、3…コヒーレント光受信装置、31…局発光生成部、32…コヒーレント受信器、33…アナログデジタル変換器、34…デジタル信号処理部、34A…偏波合成部、34B…AMCC信号識別部、34B1…強度算出部、34B2…高周波成分除去部、34B21…ローパスフィルタ、34B22…移動平均演算部、34B3…ダウンサンプリング部、34B4…判定部、34B5…サブキャリア成分除去部、34C…主信号識別部、34C1…複素振幅算出部、34C2…等化処理部、34C3…ダウンサンプリング部、34C4…周波数オフセット補償部、34C5…位相オフセット補償部、34C6…判定部

Claims (8)

  1. AMCC(auxiliary management and control channel)信号が主信号に重畳された信号光を受信してアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力するコヒーレント受信器と、
    前記コヒーレント受信器から偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記AMCC信号の識別に用いられるAMCC信号識別用受信信号、および、前記主信号の識別に用いられる主信号識別用受信信号を出力する偏波合成部とを備える、
    コヒーレント光受信装置。
  2. AMCC(auxiliary management and control channel)信号が主信号に重畳された信号光を受信してアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力するコヒーレント受信器と、
    前記コヒーレント受信器から偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記AMCC信号の識別に用いられるAMCC信号識別用受信信号、および、前記主信号の識別に用いられる主信号識別用受信信号を出力する偏波合成部と、
    前記受信信号のデジタル信号処理を行うことによって、前記受信信号から前記AMCC信号に対応する符号系列と前記主信号に対応する符号系列とを復号するデジタル信号処理部とを備え、
    前記デジタル信号処理部は、前記AMCC信号の識別を行うAMCC信号識別部と、前記主信号の識別を行う主信号識別部とを備え、
    前記AMCC信号識別部は、前記偏波合成部から出力された前記AMCC信号識別用受信信号の強度成分として複素振幅の絶対値を算出する強度算出部と、前記強度算出部によって算出された前記AMCC信号識別用受信信号の前記強度成分に含まれる高周波成分を除去する高周波成分除去部とを備え、
    前記主信号識別部は、前記偏波合成部から出力された前記主信号識別用受信信号の複素振幅を算出する複素振幅算出部と、前記主信号識別用受信信号の等化処理を行う等化処理部とを備える、
    コヒーレント光受信装置。
  3. 前記コヒーレント受信器から偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とをサンプリングして離散化するアナログデジタル変換器を備え、
    前記偏波合成部は、前記デジタル信号処理部に含まれ、
    前記偏波合成部は、前記アナログデジタル変換器によって離散化された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記受信信号を前記AMCC信号識別用受信信号として前記AMCC信号識別部に出力し、前記受信信号を前記主信号識別用受信信号として前記主信号識別部に出力する、
    請求項2に記載のコヒーレント光受信装置。
  4. 前記AMCC信号識別部は、
    前記偏波合成部から出力された前記AMCC信号識別用受信信号の前記強度成分として複素振幅の絶対値を算出する前記強度算出部と、
    前記高周波成分除去部と、
    前記高周波成分除去部による前記高周波成分の除去が行われた前記強度成分に対するダウンサンプリングを行うことによってシンボルを抽出するダウンサンプリング部と、
    閾値判定を行うことにより、前記コヒーレント受信器によって受信された前記信号光に含まれる前記AMCC信号の符号系列を復調する判定部とを備える、
    請求項3に記載のコヒーレント光受信装置。
  5. 前記コヒーレント受信器によって受信される前記信号光は、前記AMCC信号に対応する強度変調を行うことによって、前記AMCC信号が前記主信号に重畳されたものであり、
    前記高周波成分除去部は、ローパスフィルタを用いることによって、前記AMCC信号識別用受信信号の前記強度成分に含まれる前記高周波成分を除去する、
    請求項2に記載のコヒーレント光受信装置。
  6. 前記コヒーレント受信器によって受信される前記信号光は、前記AMCC信号に対してサブキャリアが乗算されて前記AMCC信号に対応する強度変調が行われることによって、前記AMCC信号が前記主信号に重畳されたものであり、
    前記AMCC信号識別部は、サブキャリア成分を除去するサブキャリア成分除去部を備え、
    前記ダウンサンプリング部は、前記サブキャリア成分除去部による前記サブキャリア成分の除去が行われた後に、前記AMCC信号識別用受信信号に対するダウンサンプリングを行い、
    前記判定部は、前記サブキャリア成分除去部による前記サブキャリア成分の除去が行われた後に、前記閾値判定を行う、
    請求項4に記載のコヒーレント光受信装置。
  7. 前記コヒーレント受信器によって受信される前記信号光は、前記AMCC信号に対応する強度変調を行うことによって、前記AMCC信号が前記主信号に重畳されたものであり、
    前記AMCC信号に対応する前記強度変調は、前記主信号に対応するIQ変調が行われるIQ変調器において行われたものである、
    請求項2に記載のコヒーレント光受信装置。
  8. AMCC(auxiliary management and control channel)信号が主信号に重畳された信号光を受信してアナログ電気信号に変換し、受信信号の同相位相成分と直交位相成分とを偏波状態ごとに出力するコヒーレント受信ステップと、
    前記コヒーレント受信ステップにおいて偏波状態ごとに出力された前記受信信号の前記同相位相成分と前記直交位相成分とに対する偏波合成を行い、前記AMCC信号の識別に用いられるAMCC信号識別用受信信号、および、前記主信号の識別に用いられる主信号識別用受信信号を出力する偏波合成ステップとを備える、
    コヒーレント光受信方法。
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