JP7414695B2 - 復水器冷却設備 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、復水器内の水蒸気を冷却する復水器冷却設備に関する。
火力または原子力発電プラントの復水器冷却設備は、蒸気タービンから排出された水蒸気を海水等で冷却させる設備である。復水器内には多数の冷却管が冷却管束として収容されており、この冷却管束の各冷却管に海水等の冷却水が通水される。復水器内に排出された水蒸気は、冷却管束の周囲を通過する際に、その冷却管内の冷却水により冷却されて復水に戻される。
一般に、海水を冷却源とする発電プラントでは、冷却管束を構成する冷却管の上流側の設備や送水管に付着した海生生物が運転中に剥離して冷却水の流れに乗り、復水器の冷却管入口部や冷却管内に詰まりを発生させることがある。この海生生物を除去するために、冷却管内の流れを通常運転時とは逆に流す逆洗運転を可能とするプラントが多い。
逆洗運転は、復水器の各水室の水室出入口弁及び水室連絡弁の開閉操作のみで行われるが、この運転を成立させるためには、復水器内の一対の冷却管束において冷却水の流れが対向流となるように構成する必要がある。従来の復水器冷却設備では、冷却水を供給する送水管と熱交換後の排水を排出する排水管とを復水器の下部で交差させることにより、上述の対向流を成立させていた。
なお、通常運転から逆洗運転への移行時には、逆洗対象の冷却管束で冷却水の流れが一旦止まるため、復水器冷却設備の冷却能力が一時的に低下し、復水器内で水蒸気の凝縮が抑制されて復水器の真空が悪化する。そこで、逆洗運転を可能とする復水器冷却設備では、冷却能力の低下を極力抑えるために、複数台の復水器の全ての冷却管束を同時には逆洗せず、1つの冷却管束毎に順番に逆洗するよう構成されている。
特開平7-189300号公報 特開2019-82270号公報
従来の復水器冷却設備では、逆洗運転を可能とするために、復水器1台当たり一対の冷却管束を有し、各々の冷却管束の両端に水室を設け、そこに大口径の冷却水用の送水管及び排水管が個別に接続されている。即ち、復水器の1台当たりに4本の大口径配管が配置される。ところが、復水器冷却設備では、復水器が通常複数台設置されるので、多数の大口径配管が復水器廻りの限られたスペースに配設されることになる。そのため、復水器冷却設備の建設時には、復水器を設置する前にタービン建屋最下部を大きく掘削して、これらの大口径配管を埋設しなければならない。
従来の逆洗方式の復水器冷却設備では、上述の通り埋設する大口径の送水管と排水管を交差させることで逆洗運転を可能としていたが、両配管を交差させるためには、両配管の埋設レベルに差を設ける必要があり、その結果、上下に配設される大口径配管2本分の深さを掘削しなければならない。
図8に、従来の逆洗方式の復水器冷却設備1の構成の一例を示す。また、図9には、3台の復水器R1、R2、R3により構成された従来の復水器冷却設備1における冷却水の流れを示す。図8において復水器R1、R2、R3のそれぞれは、一対の冷却管束2A及び2B、冷却水用の入口水室3A及び3B、出口水室8A及び8Bで構成される。
2つの冷却管束2A及び2Bには、冷却水がお互い逆向きに流れるよう冷却用配管(送水管5、排水管6)が接続されている。冷却管束2A及び2B内の冷却水の流れを対向流とするのは逆洗運転を可能にするためであるが、この対向流は、送水分岐管5Aと排水分岐管6Bとを交差させることで成立させている。なお、入口水室3A、3Bのそれぞれには水室入口弁7A、7Bが、出口水室8A、8Bのそれぞれには水室出口弁9A、9Bが設けられる。また、隣接する入口水室3A及び出口水室8B間と、隣接する入口水室3B及び出口水室8A間に、それぞれ水室連絡弁4が設けられる。
通常運転時の冷却水の流れを図9並びに図10(A)を用いて説明する。通常運転時、水室入口弁7A及び7B並びに水室出口弁9A及び9Bを開弁し、水室連絡弁4を閉弁する。冷却水は、送水管5の送水母管5Mから分流した2本の送水分岐管5A、5Bを経由し、2つの入口水室3A、3Bに供給される。この冷却水は、冷却管束2A、2Bを通って出口水室8A、8Bに流れる際に、復水器R1、R2、R3内の水蒸気と熱交換が行われる。温水となった冷却水(温排水)は、2つの出口水室8A、8Bから排水分岐管6A、6Bにより排出され、排水管6の排水母管6Mで合流後、タービン建屋外へ排出される。
次に、逆洗運転時の冷却水の流れを説明する。逆洗は、復水器R1、R2、R3の全体で1つの冷却管束毎に順番に行われるが、図10(B)に復水器R1における片側の冷却管束2Aの逆洗運転時の冷却水の流れを示す。冷却管束2Aを逆洗する場合には、逆向きに流れる冷却管束2Bへの冷却水を分流する。具体的な手法としては、水室入口弁7A及び水室出口弁9Aを閉弁し、2つの水室連絡弁4を開弁する。これにより、冷却管束2Aには冷却水が、入口水室3Bから水室連絡弁4及び出口水室8Aを経由して供給され、冷却管束2A内を冷却管束2Bと同じ方向に流れて冷却管束2Aを逆洗する。逆洗した後の冷却水は、入口水室3Aから水室連絡弁4を経由して出口水室8Bへ流れ、排水管6に排出される。この流路により冷却管束2Aは、通常運転時と逆向きの流れにより洗浄(逆洗)されることになる。
従来の復水器冷却設備1では、上述のように冷却管束2A、2Bに対向流を形成させる必要があるため、送水分岐管5Aと排水分岐管6Bは、復水器R1、R2、R3の下部の地中で交差する構成となっている。そのため、大口径の両配管5A及び6Bは上下にレベル差H(図8)を設けて埋設しなければならず、復水器R1、R2、R3が設置されるタービン建屋の最下部の床面を深く掘削する必要がある。
従って、従来の復水器冷却設備においては、配管交差のレイアウトにより配管物量もさることながら、掘削及び埋設の土木工事費も増大するという課題がある。加えて、配管の埋設完了までは復水器の据付に取り掛かれないという工事工程上の制約があるため、掘削及び埋設工事の物量の増大はプラント建設工期短縮の観点からも改善が求められる課題となっている。
なお、大口径配管を交差させずに埋設する復水器冷却設備の構成が従来提案されている。しかしながら、この技術構成では配管の交差は回避できるものの、全ての復水器からの排水が復水器の下部で合流し、大口径の母管が復水器の下部エリアを縦断するレイアウトが採用されているため、配管物量、掘削及び埋設工事が多大になる懸念がある。
また、大口径配管を埋設しない復水器冷却設備の構成も従来提案されている。ところが、この技術構成の改善効果は優れているが、一般的な復水器の水室の形状や寸法を変更することを前提として開発されており、一般的な復水器の設計をそのまま用いることができない。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、復水器の機器の形状及び寸法等を変更することなく、冷却用配管の物量を低減できると共に、現地での配管用掘削工事及び配管埋設工事の物量を低減できる復水器冷却設備を提供することを目的とする。
本発明の実施形態における復水器冷却設備は、一対の冷却管束を有する復水器が複数台並設されて構成され、前記各冷却管束を流れる冷却水の流れが対向流になる復水器冷却設備において、前記冷却管束に冷却水を供給する送水管は、同一の前記復水器における一対の前記冷却管束のそれぞれの入口水室どうしを、同一の前記復水器の下方で接続するよう構成され、前記復水器内で水蒸気を冷却した後の温排水を排出する排水管は、前記復水器における片側の前記冷却管束と、この冷却管束に対し冷却水の流れが逆向きの隣接する他の前記復水器における前記冷却管束とのそれぞれの出口水室どうしを、前記復水器の下方で接続するよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明の実施形態における復水器冷却設備は、一対の冷却管束を有する復水器が複数台並設されて構成され、前記各冷却管束を流れる冷却水の流れが対向流になる復水器冷却設備において、前記復水器内で水蒸気を冷却した後の温排水を排出する排水管は、同一の前記復水器における一対の前記冷却管束のそれぞれの出口水室どうしを、同一の前記復水器の下方で接続するよう構成され、前記冷却管束に冷却水を供給する送水管は、前記復水器における片側の前記冷却管束と、この冷却管束に対し冷却水の流れが逆向きの隣接する他の前記復水器における前記冷却管束とのそれぞれの入口水室どうしを、前記復水器の下方で接続するよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、復水器の機器の形状及び寸法等を変更することなく、冷却用配管の物量を低減できると共に、現地での配管用掘削工事及び配管埋設工事の物量を低減できる。
第1実施形態に係る復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図。 図1の復水器冷却設備における通常運転時の冷却水の流れを示す斜視図。 図1の復水器冷却設備における逆洗運転時の冷却水の流れを示す斜視図。 第2実施形態に係る復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図。 図4の復水器冷却設備における通常運転時の冷却水の流れを示す斜視図。 図4の復水器冷却設備における逆洗運転時の冷却水の流れを示す斜視図。 第3実施形態に係る復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図。 従来の復水器冷却設備における冷却用配管の配管構成等を示す斜視図。 図8の復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図。 図8の復水器冷却設備における冷却水の流れを示し、(A)が通常運転時の冷却水の流れを、(B)が逆洗運転時の冷却水の流れをそれぞれ示す斜視図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1~図3)
図1は、第1実施形態に係る復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図である。この図1に示す復水器冷却設備10は、火力または原子力発電プラントに適用された設備であり、一対の冷却管束12A及び12Bを内部に有する復水器が、複数台(例えば3台の復水器R11、R12、R13)が並設されて構成される。各復水器R11、R12、R13は、それぞれの内部で冷却管束12A、12Bの周囲を水蒸気が通過する際に、冷却管束12A、12Bを構成する多数の冷却管内に海水等の冷却水を通水することで、上記水蒸気を冷却して凝縮し復水とする。
復水器R11、R12、R13のそれぞれは、上述の一対の冷却管束12A及び12B、入口水室13A及び13B、並びに出口水室18A及び18Bを有して構成される。入口水室13A及び出口水室18Aが冷却管束12Aに連通され、入口水室13B及び出口水室18Bが冷却管束12Bに連通される。図2に冷却水の流れを斜視図で示すが、入口水室13A、13Bには水室入口弁17A、17Bがそれぞれ設けられ、また出口水室18A、18Bには水室出口弁19A、19Bがそれぞれ設けられる。更に、隣接する入口水室13A及び出口水室18B間と、隣接する入口水室13B及び出口水室18A間には、水室連絡弁14がそれぞれ設けられている。
上述の冷却管束12Aと冷却管束12Bには冷却水が反対向きに流れる。つまり、冷却管束12Aと冷却管束12Bとを流れる冷却水の流れが対向流になるように設けられる。この対向流は、冷却管束12A、12B内を通常運転時とは逆向きに冷却水を流す逆洗運転を実施することで、冷却管束12A、12B内の異物(例えば海水生物など)を除去するためである。逆洗運転では、冷却水の流れが一旦停止するので、復水器冷却設備10の冷却能力の低下を招くが、この冷却能力の低下を極力抑制するために、逆洗運転は、復水器R11、R12及びR13の全体で1つの冷却管束毎に順次実施される。
入口水室13A及び13Bに接続される送水管15と、出口水室18A及び18Bに接続される排水管16は、上述の逆洗運転が可能になるような配管レイアウトに構成される。
つまり、送水管15は、同一の復水器R11、R12またはR13における一対の冷却管束12A、12Bのそれぞれに連通する入口水室13A、13Bどうしを、同一の復水器R11、R12またはR13の下方で接続して、冷却管束12A、12Bのそれぞれに冷却水を供給する。即ち、送水管15は、送水母管15Mから送水分岐管15Aと送水分岐管15Bとが分岐して構成される。送水分岐管15Aは、水室入口弁17Aを介して入口水室13Aに接続され、この入口水室13Aを経て冷却管束12Aに冷却水を供給する。また、送水分岐管15Bは、水室入口弁17Bを介して入口水室13Bに接続され、この入口水室13Bを経て冷却管束12Bに冷却水を供給する。
一方、排水管16は、復水器R11、R12、R13内で水蒸気を冷却したのちの冷却水を温排水として排出するものである。この排水管16は、まず復水器R11の冷却管束12Bと、復水器R11に隣接する復水器R12における冷却管束12Aとのそれぞれの出口水室18B、18Aどうしを、排水分岐管16B、16Aを介して、復水器R11及びR12の下方で合流させて、排水母管16Mにて排出させる。
同様に、例えば復水器R12の冷却管束12Bと、復水器R12に隣接する復水器R13の冷却管束12Aとのそれぞれの出口水室18B、18Aどうしを、排水分岐管16B、16Aを介して、復水器R12及びR13の下方で合流させて、排水母管16Mにて排出させる。
ここで、上述の送水管15と排水管16は同一方向に、例えばタービン建屋外まで延在して配設されている。また、復水器列の両端の冷却管束、すなわち復水器R11の冷却管束12Aと、復水器R13の冷却管束12Bからの排水は、それぞれの出口水室18A、18Bを経て単独排水管16X、16Yにて単独で排水される。
次に、通常運転時と逆洗運転時における冷却水の流れを説明する。
図1及び図2に示すように、通常運転時に、水室入口弁17A及び17B並びに水室出口弁19A及び19Bを開弁し、2つの水室連絡弁14を閉弁状態とする。冷却水は、送水管15の送水母管15Mから2本の送水分岐管15A、15Bを経由して、復水器R11、R12、R13のそれぞれの入口水室13A、13Bに送水される。この冷却水は、復水器R11、R12、R13のそれぞれの冷却管束12A、12Bを通って出口水室18A、18Bに流れる際に、復水器R11、R12、R13内で水蒸気を冷却した後に温排水となる。
この温排水は、復水器R11では、出口水室18Aを経て単独排水管16Xにより排出されると共に、出口水室18Bを経て排水分岐管16Bを流れ、復水器R12の出口水室18Aから排水分岐管16Aを経た排水と合流して、排水管16により排出される。また、復水器R12の出口水室18Bからの温排水は、排水分岐管16Bを流れ、復水器R13の出口水室18Aから排水分岐管16Aを経た温排水と合流して、排水管16により排出される。復水器13Rにおける出口水室18Bからの温排水は、単独排水管16Yにより排出される。
逆洗運転は、復水器R11、R12、R13の全体で1つの冷却管束12A、12B毎に順次実施される。例えば、図3に示すように、復水器R11の冷却管束12Aを逆洗運転する場合には、逆向きに流れる冷却管束12Bへの冷却水を分流する。具体的には、水室入口弁17A及び水室出口弁19Aを閉弁し、2つの水室連絡弁14を開弁状態にする。これにより、冷却管束12Aには冷却水が、出口水室13Bから水室連絡弁14及び出口水室18Aを経由して供給され、この冷却水は、冷却管束12A内を、冷却管束12Bと同一方向に流れて冷却管束12Aを逆洗する。冷却管束12A内を逆洗した冷却水は、出口水室13A及び水室連絡弁14を経由して出口水室18Bへ排出され、排出分岐管16Bを経て排水管16により排出される。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)従来の復水器冷却設備においては、排水管は同一の復水器における一対の対向する冷却管束の出口水室どうしを接続しているため、地中で同一復水器の送水管を跨いで配設せざるを得なかった。しかしながら、本第1実施形態においては、例えば、復水器R11の出口水室18Bからの温排水を流す排水管16Bは、復水器R11に隣接する復水器R12の出口水室18A側の排水管16Aに合流させるよう配設したため、復水器R11の送水管15と地中での交差を回避することができる。同様に、復水器R12の出口水室18Bからの温排水を流す排水管16Bも、復水器R12に隣接する復水器R13の出口水室18A側の排水管16Aに合流させることにより、復水器R12の送水管15との交差が回避できる。
このように、複数台の復水器R11、R12、R13の直下に設置される複数本の送水管15と排水管16は、交差することなく同一レベルで埋設できるため、送水管15及び排水管16を含む冷却用配管を埋設するための掘削深さを浅くすることができる。従って、冷却用配管(送水管15、排水管16)における垂直方向に延びる配管部分の物量を低減できると共に、現地での配管用掘削工事及び配管埋設工事の物量を低減できる。この結果、復水器冷却設備10の土木工事費の削減及び建設工期の短縮を実現できる。
(2)復水器冷却設備10では、埋設される排水管16の構成が変更されただけであるため、送水管15の構成、並びに復水器R11、R12、R13の機器の形状及び寸法等を変更する必要がない。
[B]第2実施形態(図4~図6)
図4は、第2実施形態に係る復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図である。この第2実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の復水器冷却設備20が第1実施形態と異なる点は、出口水室18A、18Bに接続された排水管26が、入口水室13A、13Bに接続された送水管15に対し反対方向に、例えばタービン建屋外まで延在して配設された点である。
この排水管26についても、復水器R11の冷却管束12Bと、復水器R11に隣接する復水器R12における冷却管束12Aとのそれぞれの出口水室18B、18Aどうしを、排水分岐管26B、26Aを介して、復水器R11及びR12の下方で合流させて、排水母管26Mにて排出させる。
なお、復水器列の両端の冷却管束、すなわち復水器R11の冷却管束12Aと、復水器R13の冷却管束12Bからの排水は、それぞれの出口水室18A、18Bを経て単独排水管26X、26Yにて単独で排水される。
図4及び図5に示すように、復水器冷却設備20の通常運転時には、第1実施形態と同様に、水室出口弁17A及び17B並びに水室出口弁19A及び19Bを開弁し、2つの水室連絡弁14を閉弁状態とする。これにより、復水器R11、R12及びR13の冷却管束12A及び12Bに送水管15から冷却水が供給される。
図6に示すように、復水器冷却設備20の逆洗運転は、復水器R11、R12、R13の1つの冷却管束毎に順次実施されるが、例えば復水器R11の冷却管束12Aを逆洗する場合には、第1実施形態と同様に、復水器R11において、水室出口弁17A及び水室出口弁19Aを閉弁し、2つの水室連絡弁14を開弁状態にする。これにより、送水管15から復水器R11の冷却管束12Bへ流れる冷却水の一部は、入口水室13B、水室連絡弁14及び出口水室18Aを経由して冷却管束12Aへ流れ、この冷却管束12Aを逆洗した後、出口水室13A、水室連絡弁14及び出口水室18Bを経由して排水管26へ排出される。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)及び(2)と同様な効果を奏する。
[C]第3実施形態(図7)
図7は、第3実施形態に係る復水器冷却設備の配管構成等を示す平面図である。この第3実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の復水器冷却設備30は、第2実施形態における送水管と排水管の構成を逆転させたものである。すなわち、送水管35は、復水器R11の下部で送水母管35Mから送水分岐管35A、35Bを分岐させ、復水器R11の入口水室13Bに送水分岐管35Bを用いて冷却水を供給し、復水器R11に隣接する復水器R12の入口水室13Aに送水分岐管35Aを用いて冷却水を供給する。同様に、他の送水管35は、復水器R12の下部で送水母管35Mから送水分岐管35A、35Bを分岐させ、復水器R12の入口水室13Bに送水分岐管35Bを用いて冷却水を供給し、復水器R12に隣接する復水器R13の入口水室13Aに送水分岐管35Aを用いて冷却水を供給する。
また、復水器列両端に位置する復水器R11の入口水室13Aと復水器R13の入口水室13Bには、送水母管35Mの上流において分岐した単独送水管35X、35Yにより単独で冷却水を供給する。
一方、排水管36は、従来の構成と同様に、復水器R11、R12、R13毎に、出口水室18Aからの排水を排水分岐管36Aにより、出口水室18Bからの排水を排水分岐管36Bにより、各復水器R11、R12、R13の下部で排水母管36Mを用いて合流させ、この排水母管36Mにより建屋外に排出させる。
復水器冷却設備30の通常運転時には、第1実施形態と同様に、水室入口弁17A及び17B並びに水室出口弁19A及び19Bを開弁し、2つの水室連絡弁14を閉弁状態にする。これにより、復水器R11、R12及びR13の冷却管束12A及び12Bに送水管35から冷却水が供給される。
また、復水器冷却設備30の逆洗運転は、復水器R11、R12、R13の1つの冷却管束毎に順次実施されるが、例えば復水器R11の冷却管束12Aを逆洗運転する場合には、第1実施形態と同様に、復水器R11において、水室入口弁17A及び水室出口弁19Aを閉弁し、2つの水室連絡弁14を開弁状態にする。これにより、送水管35から復水器R11の冷却管束12Bへ流れる冷却水の一部は、入口水室13B、水室連絡弁14及び出口水室18Aを経由して冷却管束12Aへ流れ、この冷却管束12Aを逆洗した後、入口水室13A、水室連絡弁14及び出口水室18Bを経由して排水管36へ排出される。
以上のように構成されたことから、本第3実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を奏する。つまり、第1実施形態と同様に、複数台の復水器R11、R12、R13の下方の地中で送水管35と排水管36は略平行に配設され、交差しての配設が回避される。これにより、送水管35及び排水管36を含む冷却用配管を埋設するための掘削深さを浅くすることができる。従って、冷却用配管(送水管35、排水管36)における垂直方向に延びる配管部分の物量を低減できると共に、現地での配管用掘削工事及び配管埋設工事の物量を低減できる。この結果、復水器冷却設備30の土木工事費の削減及び建設工期の短縮を共に実現できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…復水器冷却設備、12A、12B…冷却管束、13A、13B…入口水室、15…送水管、16…排水管、18A、18B…出口水室、20…復水器冷却設備、26…排水管、26X、26Y…単独排水管、30…復水器冷却設備、35…送水管、35X、35Y…単独送水管、36…排水管、R11、R12、R13…復水器

Claims (4)

  1. 一対の冷却管束を有する復水器が複数台並設されて構成され、前記各冷却管束を流れる冷却水の流れが対向流になる復水器冷却設備において、
    前記冷却管束に冷却水を供給する送水管は、同一の前記復水器における一対の前記冷却管束のそれぞれの入口水室どうしを、同一の前記復水器の下方で接続するよう構成され、
    前記復水器内で水蒸気を冷却した後の温排水を排出する排水管は、前記復水器における片側の前記冷却管束と、この冷却管束に対し冷却水の流れが逆向きの隣接する他の前記復水器における前記冷却管束とのそれぞれの出口水室どうしを、前記復水器の下方で接続するよう構成されたことを特徴とする復水器冷却設備。
  2. 一対の冷却管束を有する復水器が複数台並設されて構成され、前記各冷却管束を流れる冷却水の流れが対向流になる復水器冷却設備において、
    前記復水器内で水蒸気を冷却した後の温排水を排出する排水管は、同一の前記復水器における一対の前記冷却管束のそれぞれの出口水室どうしを、同一の前記復水器の下方で接続するよう構成され、
    前記冷却管束に冷却水を供給する送水管は、前記復水器における片側の前記冷却管束と、この冷却管束に対し冷却水の流れが逆向きの隣接する他の前記復水器における前記冷却管束とのそれぞれの入口水室どうしを、前記復水器の下方で接続するよう構成されたことを特徴とする復水器冷却設備。
  3. 前記入口水室に接続された送水管と出口水室に接続された排水管とが互いに反対方向に延在して配設され、
    両端に設置された復水器における前記排水管未接続の出口水室に単独の排水管が接続され、この単独の排水管が前記排水管に接続されて合流したことを特徴とする請求項1に記載の復水器冷却設備。
  4. 前記入口水室に接続された送水管と出口水室に接続された排水管とが互いに反対方向に延在して配設され、
    両端に設置された復水器における前記送水管未接続の入口水室に単独の送水管が接続され、この単独の送水管が前記送水管に接続されて分岐したことを特徴とする請求項2に記載の復水器冷却設備。
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