JP6637327B2 - 既設管の熱交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設の下水管や農業用排水管等の既設管に設置される熱交換装置に関する。
既設の下水管等の既設管の内部に熱交換装置を設置することで、既設管内を流れる下水等の流体の熱を回収したり、流体に廃熱を放出したりする技術は公知である(例えば特許文献1等参照)。一般に、熱交換装置は、往路用のヘッダー管と、複数の熱交換管と、復路用のヘッダー管とを有している。各熱交換管の上流端が往路用のヘッダー管に接続され、かつ各熱交換管の下流端が復路用のヘッダー管に接続されている。水等の熱交換媒体が、往路用のヘッダー管から各熱交換管に分流され、熱交換管において既設管内の流体と熱交換した後、復路用のヘッダー管によって互いに合流される。
特開2015−218984号公報
熱交換装置のヘッダー管を既設管に取り付ける方法としては、既設管の内壁コンクリートにビスを打ち込み、このビスを介してヘッダー管を内壁コンクリートに固定することが考えられる。しかし、既設管においては、内壁コンクリートが経年劣化を起こして厚みが新設当初とは変わっていたり、ビス打ち込みによって内壁コンクリートにヒビが入ることでそこから漏水したりするおそれがある。このため、内壁コンクリートへのビス打ち込みは容認されないことがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、既設管の内壁コンクリートにビス穴等の取付穴を形成することなく、熱交換装置のヘッダー管を既設管に固定することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、既設管の内部に設けられた熱交換装置であって、
熱交換媒体を通す複数の熱交換管と、
これら熱交換管の端部に接続され、前記熱交換媒体を分配又は合流させるヘッダー管と、
前記既設管の内壁の周方向に沿う環状をなし、かつ前記既設管の径方向に拡縮可能なヘッダー支持バンドと、
前記ヘッダー管を前記ヘッダー支持バンドに連結して保持する連結保持部と、
前記ヘッダー支持バンドに拡径力を付与する拡径力付与手段と、
を備えたことを特徴とする。
ヘッダー支持バンドは、拡径力付与手段からの拡径力によって既設管の内壁に押し当てられることで既設管に固定される。このヘッダー支持バンドにヘッダー管を保持させる。これによって、既設管の内壁にビス穴等の取付穴を形成することなく、ヘッダー管を既設管に固定することができる。したがって、既設管の内壁コンクリートの劣化や厚みの経年変化等に拘わらず、熱交換装置を既設管の内部に確実に構築することができる。また、熱交換装置の設置が原因で内壁コンクリートにヒビが入り漏水するおそれを回避できる。
前記ヘッダー支持バンドが、前記周方向の一側部に配置された第1バンド部と、前記第1バンド部とは別体をなして前記周方向の他側部に配置された第2バンド部とを有し、
前記第1バンド部及び前記第2バンド部のうち一方の端部には、他方の端部が差し込まれる差込口が形成されていることが好ましい。
ヘッダー支持バンドを複数のバンド部に分割することでコンパクトにでき、運搬や既設管内への搬入作業を容易化できる。ヘッダー支持バンドの組立て時には、第1、第2バンド部のうち一方の差込口に他方の端部を差し込むことで、これらバンド部を容易に周方向に連結でき、ひいてはヘッダー支持バンドを容易に環状に組み立てることができる。
前記ヘッダー管が、前記既設管の底部よりも高所に配置され、
前記熱交換管が、前記既設管の底部から前記既設管の内壁に沿って立ち上がって前記ヘッダー管に接続された立ち上り管部を含み、
更に、前記立ち上り管部を覆うカバー板を備え、前記カバー板が前記ヘッダー支持バンドに支持されていることが好ましい。
下水管等の既設管には、ごみ、土砂等の夾雑物が入り込みやすい。これら夾雑物は、熱交換管の立ち上り管部等に引っ掛かり易く、立ち上り管部にダメージを与えたり流通抵抗を発生させたりしやすい。これに対して、立ち上り管部をカバー板によって覆うことで、立ち上り管部を夾雑物から保護できる。また、夾雑物の立ち上り管部への引っ掛かりを防止することで、流通抵抗の原因になるのを防止できる。
本発明によれば、既設管の内壁コンクリートにビス穴等の取付穴を形成することなく、熱交換装置のヘッダー管を既設管に固定することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱交換装置を含む熱利用システムを解説的に示す正面図である。 図2は、前記熱交換装置の管構造の解説平面図である。 図3は、既設管の管壁の上半部及びヘッダー領域用カバー板を省略して示す、図4のIII−III線に沿う、前記熱交換装置のヘッダー領域の平面図である。 図4は、前記ヘッダー領域用カバー板を省略して示す、図3のIV−IV線に沿う前記熱交換装置のヘッダー領域の側面図である。 図5(a)は、前記ヘッダー領域用カバー板を二点鎖線にして示す、図4のVa−Va線に沿う前記熱交換装置の正面図である。 図5(b)は、前記ヘッダー領域用カバー板を二点鎖線にして示す、図4のVb−Vb線に沿う前記熱交換装置の正面図である。 図6は、前記ヘッダー領域用カバー板を設置済みの前記熱交換装置のヘッダー領域を示す、図4相当の側面図である。 図7(a)は、前記熱交換装置におけるヘッダー支持バンドの底バンド部と側バンド部の接続部を示す正面図である。図7(b)は、前記底バンド部と側バンド部を分離して示す正面図である。 図8は、図5(a)のVIII−VIII線に沿う、前記ヘッダー支持バンドに対する拡径力付与手段の底面図である。 図9は、図8のIX−IX線に沿う、前記拡径力付与手段の正面断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、地中の下水管1(既設管)の熱を利用する熱利用システム2を示したものである。熱利用システム2は、ヒートポンプ2aと、熱交換装置3を含む。ヒートポンプ2aは、例えば人の利用する施設や温室等の熱利用部4に設置されている。熱交換装置3は、下水管1の内部に設置されている。ヒートポンプ2aと熱交換装置3とが、輸送往復路2b,2cによって接続されている。
輸送往路2bが、ヒートポンプ2aから熱交換装置3へ延びている。輸送復路2cが、熱交換装置3からヒートポンプ2aへ延びている。輸送復路2cに熱媒体循環ポンプ2pが設けられている。
熱媒体循環ポンプ2pは、輸送往路2bに設けてもよい。
図2に示すように、熱交換装置3は、2つのヘッダー管10,10と、複数の熱交換管20を備えている。2つのヘッダー管10,10のうち、往路ヘッダー管10Aに輸送往路2bが接続され、復路ヘッダー管10Bに輸送復路2cが接続されている。往路ヘッダー管10Aから複数の熱交換管20が分岐されている。これら熱交換管20は、それぞれ下水管1の管軸方向に沿って延び、かつ中間部で折り返し、復路ヘッダー管10Bに接続されている。
図1に示すように、熱媒体循環ポンプ2pによって、熱交換媒体が、輸送往路2b、熱交換装置3、輸送復路2c、ヒートポンプ2aの順に循環される。熱交換装置3においては、往路ヘッダー管10Aから複数の熱交換管20へ分配され、各熱交換管20を流れながら下水管1の下水1wと熱交換した後、復路ヘッダー管10Bにおいて合流される。これによって、下水管1の下水の熱を熱交換装置3で取出してヒートポンプ2aへ送り、例えば温風吹出口2dから温風として吹き出すことで、熱利用部4の暖房等に利用できる。
熱交換媒体としては、例えば水が用いられている。
図2に示すように、下水管1内には、下水の流れ方向aに沿って上流側(図2において右側)からヘッダー領域Ra、熱交換領域Rb、折り返し領域Rcの順に3つの領域が設定されている。
ヘッダー領域Raに2つのヘッダー管10,10が配管されている。図4及び図5に示すように、各ヘッダー管10は、下水管1の底部よりも高所に配置されている。詳しくは、ヘッダー管10は、下水管1内における頂部と中間部との間の高さに配置されている。これによって、下水にヘッダー管10がなるべく漬からないようになっている。ヘッダー管10は、下水管1の内壁に沿って、下水管1の軸線方向(図4において左右)へ延びている。図5に示すように、2つのヘッダー管10は、下水管1の幅方向(図5において左右)に離れて対峙している。
図2に示すように、各ヘッダー管10におけるa方向上流側の端部(図2において右端部)が輸送往路2b又は輸送復路2cに接続されている。各ヘッダー管10におけるa方向下流側の端部(図2において左端部)は閉じられている。
図4及び図5(a)に示すように、ヘッダー管10の下側部には複数の分岐ポート12が設けられている。これら分岐ポート12が、ヘッダー管10の管軸に沿って間隔を置いて並べられている。
ヘッダー管10は、樹脂製であってもよく、金属製であってもよい。
図2に示すように、複数の熱交換管20は、3つの領域Ra,Rb,Rcにわたって配管されている。熱交換領域Rbにおける下水管1内の底部に、複数の熱交換管20が平行に並べられている。折り返し領域Rcにおいて、各熱交換管20の中間部が、U字形状ないしはコ字形状に折り返されている。複数の熱交換管20の折り返し部分は、互いに多重環状に配置されている。
図4及び図5(a)に示すように、ヘッダー領域Raにおいて、各熱交換管20の両端部が、下水管1の底部から下水管1の内壁に沿って立ち上がり、対応する分岐ポート12に連なっている。
以下、熱交換管20の前記立ち上がり部分を、立ち上り管部21と称す。
熱交換管20は、ポリエチレン(PE)等の樹脂にて構成されている。
図3及び図4に示すように、更に熱交換装置3は、複数(ここでは3つ)のヘッダー支持バンド30を備えている。これらヘッダー支持バンド30によってヘッダー管10,10が支持されている。3つのヘッダー支持バンド30は、ヘッダー領域Raにおける下水管1の管軸方向に間隔を置いて配置されている。図5に示すように、各ヘッダー支持バンド30は、下水管1の内壁の周方向に沿う環状になっている。
なお、図5等において、ヘッダー支持バンド30の厚みは直径等に対して誇張されている。
ヘッダー支持バンド30の材質は、好ましくはステンレス等の金属にて構成されている。
ヘッダー支持バンド30は、周方向に3つ(複数)のバンド部31,32に分割されている。つまり、ヘッダー支持バンド30は、底バンド部31(第1バンド部)と、2つの側バンド部32,32(第2バンド部)を含む。これらバンド部31,32,32は、互いに別体になっている。
各バンド部31,32は、長手方向に湾曲された帯板状になっている。バンド部31,32の長手方向は、下水管1の周方向へ向けられ、かつ幅方向は下水管1の軸線方向へ向けられている。
底バンド部31は、下水管1の底部(周方向の一側部)に配置されている。側バンド部32,32は、下水管1の底部よりも上側(周方向の他側部)の両側部に配置されている。2つの側バンド部32,32の上端部どうしが、下水管1内の頂部において対峙している。各側バンド部32の下端部が、底バンド部31の対応する端部と連なっている。ひいては、3つのバンド部31,32が環状に連なっている。
図7(b)に示すように、底バンド部31の端部の内周側には差込口板34が設けられ、差込口34dが形成されている。差込口34dは、底バンド部31の周方向の外側(図7(b)において左上)及び底バンド部31の幅方向(同図において紙面直交方向)の両側に開放されている。
図7(b)に示すように、側バンド部32の下端部には、差込板部32dが設けられている。差込板部32dは、側バンド部32の内周面からヘッダー支持バンド30の周方向に沿って延び出ている。
図7(a)に示すように、差込板部32dが、差込口34dの内部に差し込まれている。好ましくは、差込板部32dの先端部が、差込口34dの奥端部に突き当てられている。なお、差込板部32dの先端部が、差込口34dの中途部に位置していてもよい。差込板部32dは、差込口板34に溶接等にて固定されていてもよく、溶接等されずに底バンド部31に対して周方向に変位可能であってもよい。
図4及び図5(a)に示すように、下水流れ方向aの下流側(図3において左側)及び中央のヘッダー支持バンド30は、熱交換管20と交差している。これら2つのヘッダー支持バンド30の底バンド部31の上面側(内周側)に熱交換管20が通されている。
図4及び図5(b)に示すように、下水流れ方向aの上流側(図3において右側)のヘッダー支持バンド30は、熱交換管20よりも前記a方向の上流側に離れている。
図5に示すように、各側バンド部32には、連結保持部材50が設けられている。連結保持部材50によってヘッダー管10が保持されている。ひいては、ヘッダー管10が、連結保持部材50を介してヘッダー支持バンド30に支持されている。詳しくは、連結保持部材50は、半円状ないしはU字状の連結保持部51を含む。この連結保持部51の内側にヘッダー管10が通されている。連結保持部51の両端部から平板状の取付部52が側方へ突出されている。取付部52が、側バンド部32の内周面に固定されている。
図5に示すように、2つの側バンド部32,32の上端部どうしの間には、拡径力付与手段40が設けられている。図8及び図9に示すように、拡径力付与手段40は、一対の連結台座41と、1又は複数(ここでは2つ)のボルト43(連結軸部材)を含む。各側バンド部32の上端部の内周面にそれぞれ連結台座41が溶接等によって固定されている。
各側バンド部32の幅方向(図8において上下)における連結台座41の両端部には、それぞれ連結軸定着部材42が設けられている。図9に示すように、連結軸定着部材42は、L字状をなし、その垂直部42aが、連結台座41からヘッダー支持バンド30の径方向内側(図9において下側)へ突出されている。垂直部42aには、挿通孔42cが形成されている。
図8に示すように、2つの側バンド部32,32の幅方向(図8において上下)における互いに同じ側の連結軸定着部材42,42どうしが、ヘッダー支持バンド30の周方向(図8において左右)に離れて対峙している。これら連結軸定着部材42,42の間にボルト43が架け渡されている。図9に示すように、ボルト43は、各連結軸定着部材42の挿通孔42cに通され、かつ垂直部42aの両面側のナット44,44によって連結軸定着部材42に固定されている。
ボルト43には、2つの側バンド部32,32の端部どうしを離間させる軸力が作用している。ひいては、拡径力付与手段40には、ヘッダー支持バンド30を拡径させる拡径力が付与されている。この拡径力によって、ヘッダー支持バンド30が下水管1の内壁に押し当てられている。
図示は省略するが、熱交換領域Rb(図2)には、ヘッダー支持バンド30と同様の熱交換領域用支持バンドが設けられている。熱交換領域用支持バンドによって、熱交換領域Rbの熱交換管20が下水管1の底部に固定されている。
更に、図5(a)の二点鎖線及び図6に示すように、熱交換装置3は、複数のカバー板60を備えている。これらカバー板60によって、立ち上り管部21が覆われている。カバー板60は、ヘッダー支持バンド30に固定されることによって支持されている。図6に示すように、カバー板60における例えば下水流れ方向aの上流側(図6において右側)の部分には、斜カバー部61が形成されている。斜カバー部61は、上流側(右側)へ向かうにしたがって下水管1の内壁側へ傾けられている。カバー板60における斜カバー部61よりも上流側(右側)の端部が、上流側(右側)のヘッダー支持バンド30に接して連結されている。
なお、図3及び図4においては、カバー板60の図示が省略されている。
図6においては、ヘッダー管10は、下端部だけがカバー板60で覆われているが、ヘッダー管10の全体がカバー板60で覆われていてもよい。
また、折り返し領域Rcの熱交換管20についても、カバー板60と同様の折り返し領域用カバー板(図示省略)によって覆われていてもよい。
熱交換装置3は、次のようにして下水管1内に設置される。
ヘッダー支持バンド30のバンド部31,32を下水管1内に搬入する。ヘッダー支持バンド30を複数(3つ)のバンド部31,32に分割することによって、コンパクトにでき、搬入作業を容易化できる。
底バンド部31を下水管1の底部に配置する。下水管1の両側部には側バンド部32,32を配置する。そして、各側バンド部32の差込板部32dを底バンド部31の差込口34dに差し込む。これによって、ヘッダー支持バンド30を環状に組むことができる。
次に、図8及び図9の二点鎖線において簡略化して示すように、2つの側バンド部32,32の連結台座41,41間に拡径治具70を設置する。例えば拡径治具70としては、一方向へ伸縮可能な伸縮ジャッキを用いることができる。前記伸縮方向を側バンド部32,32の端部どうしの対向方向(図9において左右)へ向ける。
各連結台座41,41には、治具受け72を下方へ突出するように設ける。治具受け72としては、例えばボルト等を用いることができる。治具受け72(ボルト)の先端部を連結台座41のボルト穴41bにねじ込む。一対の連結台座41,41の治具受け72,72に拡径治具70の伸縮方向の両端部をそれぞれ突き当てる。
そして、トルクレンチ(図示省略)等の拡径力入力工具によって、拡径治具70(伸縮ジャッキ)を伸長させることで、一対の連結台座41,41どうしを離間させる。ひいては、側バンド部32,32の端部どうしを離間させる。これによって、ヘッダー支持バンド30を拡径させて、ヘッダー支持バンド30を下水管1の内壁に押し当てることができる。
トルクレンチの入力トルクを設定しておくことで、ヘッダー支持バンド30に対する拡径力を管理することができる。この結果、下水管1の内壁コンクリートが過大な拡径力により損傷するのを防止できる。
次に、ボルト43を連結軸定着部材42,42間に通し、かつナット(係止部材)を締め付けることで、ボルト43と各連結軸定着部材42とを連結する。
次に、拡径治具70を撤去する。撤去後は、ボルト43によってヘッダー支持バンド30の拡径状態ひいては下水管1の内壁への押し当て状態を維持できる。これによって、ヘッダー支持バンド30が、下水管1の内壁に固定される。
拡径作業後、差込板部32dを差込口板34と溶接してもよい。なお、この溶接作業は、差込板部32dの差込口34dへの差し込み後かつ拡径作業前に行ってもよい。
次に、連結保持部材50を介してヘッダー支持バンド30にヘッダー管10を支持させる。ヘッダー支持バンド30に拡径力を付与することによって、ヘッダー支持バンド30がヘッダー管10の荷重に十分耐えることができる。
次に、熱交換管20の立ち上り管部21をヘッダー管10の分岐ポート12に接続する。
次に、カバー板60によって立ち上り管部21を覆う。
更に、熱交換領域Rb及び折り返し領域Rcにおいても、熱交換装置1のための所要の設置作業を行なう。
本発明形態によれば、下水管1の内壁コンクリートにヘッダー管10支持用のビス穴を形成する必要がない。したがって、下水管1の内壁コンクリートが劣化していたり厚みが経年変化していたりしても、ヘッダー管10を下水管1の内部に安定的に設置でき、ひいては熱交換装置3を下水管1の内部に確実に構築することができる。また、熱交換装置3の設置が原因で内壁コンクリートにヒビが入り漏水するおそれを回避できる。
下水管1には、ごみ、土砂等の夾雑物が入り込みやすい。これら夾雑物は、立ち上り管部21等に引っ掛かり易く、立ち上り管部21にダメージを与えたり流通抵抗を発生させたりしやすい。これに対して、立ち上り管部21をカバー板60によって覆うことで、立ち上り管部21を夾雑物から保護できる。また、夾雑物の立ち上り管部21への引っ掛かりを防止することで、流通抵抗の原因になるのを防止できる。
更には、カバー板60で立ち上り管部21を覆うことによって、ヘッダー領域Raにおける下水1wの流れが乱れるのを防止又は抑制できる。カバー板60の斜カバー部61によって、ヘッダー領域Raの流路断面積を下水流れ方向aに沿ってなだらかに変化させることができ、ヘッダー領域Raにおける下水1wの流れが乱れるのを一層確実に防止又は抑制できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
例えば熱交換装置3は、廃熱を下水に放熱する廃熱システム等にも適用可能である。
既設管は、下水管1に限られず、農業用排水管等であってもよい。
底バンド部31の下側に立ち上り管部21が通されていてもよい。底バンド部31の周方向の中間部に凸部を設け、この凸部と下水管1の内面底部との間に、立ち上り管部21を挿通するための隙間を形成してもよい。凸部と下水管1の内面底部との間に立ち上り管部21を挟んで保持してもよい。
側バンド部32の端部に差込口34dが形成され、底バンド部31の端部が側バンド部32の差込口34dに差し込まれるようになっていてもよい。
拡径力付与手段40が、底バンド部31と側バンド部32との間に設けられていてもよい。
ヘッダー支持バンド30は、環状に連なる3つのバンド部31,32,32にて構成されているのに限られず、環状に連なる2つ又は4つ以上のバンド部にて構成されていてもよい。これら複数のバンド部のうち周方向に隣接する何れか2つのバンド部どうし間に拡径力付与手段40が設けられていてもよい。
ヘッダー支持バンド30が、1枚の環状の帯板によって構成されていてもよい。この帯板の両端部間に拡径力付与手段40が設けられていてもよい。
連結保持部51が、ヘッダー支持バンド30と一体になっていてもよい。取付部52が、ヘッダー管10と一体になっていてもよい。
熱交換領域Rbの熱交換管20についてもカバー板で覆われていてもよい。
熱交換媒体は、水に限られず、ブライン等であってもよい。
本発明は、例えば下水管等の既設管内を通る流体の熱を利用する熱利用システムに適用可能である。
a 下水流れ方向
Ra ヘッダー領域
Rb 熱交換領域
Rc 折り返し領域
1 下水管(既設管)
2 熱利用システム
3 熱交換装置
4 熱利用部
10 ヘッダー管
12 分岐ポート
20 熱交換管
21 立ち上り管部
30 ヘッダー支持バンド
31 底バンド部(第1バンド部)
32 側バンド部(第2バンド部)
32d 差込板部(他方の端部)
34d 差込口
40 拡径力付与手段
41 連結台座
41b ボルト穴
42 連結軸定着部材
42a 垂直部
42c 挿通孔
43 ボルト(連結軸部材)
50 連結保持部材
51 連結保持部
52 取付部
60 カバー板
61 斜カバー部
70 拡径治具
72 治具受け

Claims (3)

  1. 既設管の内部に設けられた熱交換装置であって、
    前記既設管の底部に配置され、熱交換媒体を通す複数の熱交換管と、
    これら熱交換管の端部に接続され、前記熱交換媒体を分配又は合流させる2つのヘッダー管と、
    前記既設管の内壁の周方向に沿う環状をなし、かつ前記既設管の径方向に拡縮可能なヘッダー支持バンドと、
    前記ヘッダー支持バンドに設けられ、前記2つのヘッダー管をそれぞれ前記ヘッダー支持バンドに連結して保持する2つの連結保持部と、
    前記ヘッダー支持バンドに拡径力を付与する拡径力付与手段と、
    を備え、前記ヘッダー管及び前記連結保持部が、前記既設管ひいては前記ヘッダー支持バンドにおける高さ方向の中間部よりも上側の両側部に配置され、
    前記拡径力付与手段が、前記既設管の頂部に配置され、
    前記ヘッダー支持バンドが、環状に連なる複数のバンド部又は1枚の帯板によって構成され、前記既設管の頂部において隣接する2つのバンド部の端部どうし間又は前記帯板の両端部どうし間に前記拡径力付与手段が設けられていることを特徴とする熱交換装置。
  2. 前記ヘッダー支持バンドが、前記底部に配置された第1バンド部と、前記第1バンド部とは別体をなして前記両側部それぞれ配置された2つの第2バンド部とを有し、前記2つの第2バンド部の上端部どうしが、前記頂部において前記拡径力付与手段を挟んで対峙されており、
    前記第1バンド部及び前記第2バンド部のうち一方の端部には、他方の端部が差し込まれる差込口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換装置。
  3. 前記熱交換管が、前記既設管の底部から前記既設管の内壁に沿って立ち上がって前記ヘッダー管に接続された立ち上り管部を含み、
    更に、前記立ち上り管部を覆うカバー板を備え、前記カバー板が前記ヘッダー支持バンドに支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換装置。
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