JP7412989B2 - ウェアラブルスピーカシステム - Google Patents
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Description
〔ウェアラブルスピーカシステム1の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態1に係るウェアラブルスピーカシステム1の全体を示す正面図である。この図に示すように、ウェアラブルスピーカシステム1は、エンクロージャ2を備えている。エンクロージャ2は、正面から見た場合、略U字形(U字状)となっている。なお、エンクロージャ101を正面から見た場合の形状は、馬蹄形、逆U字形などと表現することもできる。
図3は、本発明の実施形態1に係るスピーカユニット10Rの構成を示す斜視図である。この図に示すように、スピーカユニット10Rは、下ボックス11、上ボックス12、スピーカ13、第1ガイド部14、および第2ガイド部15を備えている。
図5は、本発明の実施形態1に係る首右横部分21Rの断面を示す断面図である。図5には、図1に示す首右横部分21RにおけるA-A’部分の断面を示す。図5の右側が、エンクロージャ2の先端側に対応し、図5の左側が、エンクロージャ2の先端側に対向する他方の側に対応している。この図に示すように、スピーカユニット10Rは、下ボックス11を首右横部分21Rの下側に向け、かつ、上ボックス12を首右横部分21Rの上側に向けた状態で、首右横部分21R内に配置されている。また、第1ガイド部14および第2ガイド部15は、スピーカ13とスピーカカバー4Rとの間に配置されている。
図6に示すように、スピーカ13から出力された音の音波30は、第1ガイド部14および第2ガイド部15によってそれぞれ反射されながら、開口16の外部に向かって進行する。その際、第1ガイド部14および第2ガイド部15が互いに非対称的な方向に延伸しているため、第1ガイド部14における音の反射方向と、第2ガイド部15における音の反射方向とが、非対照的になる。これにより、図7に示すように、各反射方向によって規定され、かつスピーカ13の音声出力面の放線方向と斜めになる所定の方向に、音波30を進行させることができる。また、第1ガイド部14および第2ガイド部15の延伸方向を適宜調整することによって、音波30の進行方向を、スピーカ13の音声出力面の放線方向と異なる所望の方向に変更することができる。
図7は、本発明の実施形態1係るウェアラブルスピーカシステム1を装着したユーザを示す図である。この図に示すように、ユーザがウェアラブルスピーカシステム1を装着した場合、スピーカユニット10Rの位置は、ユーザの右耳よりも後方になる。これにより、スピーカ13の位置をエンクロージャ2の先端からより遠ざけることができるので、エンクロージャ2の先端にマイクを設けたとしても、スピーカ13とマイクとが干渉することを防止することができる。スピーカユニット10Rは、第1ガイド部14および第2ガイド部15を備えていることによって、スピーカ13から出力される音を、図7に矢印に示すようにスピーカ13の前方向に向けることができる。これにより、スピーカ13の音を、スピーカ13よりも前方にあるユーザの右耳に向けて集約することができる。特に図示しないが、スピーカユニット10Lも同様に、スピーカユニット10Lのスピーカ13から出力される音を、スピーカ13よりも前方にあるユーザの右耳に向けて集約することができる。
本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1は、スピーカ13からの音を所定の方向に集約する第1ガイド部14および第2ガイド部15を備えているので、狭指向性の音を発することができる。これにより、ウェアラブルスピーカシステム1は、狭指向性の音をユーザの耳に届けることができるので、ユーザの周囲に迷惑を掛ける恐れが少ない。また、ウェアラブルスピーカシステム1はユーザの耳を直接塞ぐこともないため、従来のヘッドフォンと異なり、使用とともにユーザに疲労感等を与えることを抑制することもできる。
第1ガイド部14は、第2ガイド部15と同様に、第1ガイド部14および第2ガイド部15が面163を基準として非対称的である条件を満たす限り、開口16の外側ではなく、開口16の中心161側に延伸する構成であってもよい。この場合でも、第1ガイド部14および第2ガイド部15の各延伸方向によって規定される所定の斜め方向に、スピーカ13から音を集約することができる。
図8は、本発明の実施形態2に係るスピーカユニット10Rの上面を示す上面図である。本実施形態に係るスピーカユニット10Rの構成要素は、実施形態1に係るスピーカユニット10Rの構成要素と同一である。しかし、本実施形態では、第1ガイド部14および第2ガイド部15の形状が、部分的に、実施形態1に係る第1ガイド部14および第2ガイド部15の形状と異なっている。具体的には、第1ガイド部14の先端141および第2ガイド部15の先端151がいずれも湾曲している。詳細には、図8に示すように、いずれもエンクロージャ2の先端側に向けて膨らむように湾曲している。これにより、先端141および先端151の形状によって規定される開口16の出口形状を、スピーカユニット10Rが搭載されるウェアラブルスピーカシステム1の形状に合わせて変形することができる。
図11は、本発明の実施形態3に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。図12は、本発明の実施形態3に係るスピーカユニット10Rが露出した状態のウェアラブルスピーカシステム1の全体を示す正面図である。
図13は、本発明の実施形態4に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。この図に示すように、本実施形態に係るスピーカユニット10Rは、実施形態3に係るスピーカユニット10Rから第2ガイド部15を除いた構成である。すなわち、本実施形態に係るスピーカユニット10Rは、スピーカ13および第1ガイド部14を備えているが、第2ガイド部15は備えていない。本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1は、図13に示すスピーカユニット10Rを備えている。したがって、本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1は、スピーカ13を備えており、かつ、第1ガイド部14が第2ガイド部15のうち第1ガイド部14のみを備えていると言える。
本発明の態様1に係るウェアラブルスピーカシステムは、U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、前方に開口が形成されているスピーカと、前記スピーカにおける第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、前記スピーカにおける前記第1端部に対向する第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備えている構成である。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
2、101 エンクロージャ
4L、4R スピーカカバー
10、10L、10R スピーカユニット
11 下ボックス
12 上ボックス
13 スピーカ
14 第1ガイド部
15 第2ガイド部
16 開口
21L 首左横部分
21R 首右横部分
22 首後部分
131 第1端部
132 第2端部
133 第3端部
134 第4端部
141、151 先端
161 中心
162 直線
Claims (11)
- U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、
前方に開口が形成されているスピーカと、
前記エンクロージャの軸線方向に沿って、前記スピーカにおける前記エンクロージャの先端から遠い位置にある第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、
前記エンクロージャの軸線方向に沿って、前記スピーカにおける前記エンクロージャの先端から近い位置にある第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備えていることを特徴とするウェアラブルスピーカシステム。 - 前記第1ガイド部における前記スピーカに向いた側面が、前記スピーカに向かって膨らむように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載のウェアラブルスピーカシステム。
- 前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端が湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載のウェアラブルスピーカシステム。
- 前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端は、前記スピーカにおける第1端部および第2端部に直交しかつ互いに対向する第3端部側から第4端部側に亘って一様な曲率で湾曲されていることを特徴とする請求項3に記載のウェアラブルスピーカシステム。
- 前記第1ガイド部は、前記第2ガイド部よりも、前記エンクロージャの先端から遠い位置に配置されており、
前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部よりも、前記エンクロージャの先端に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。 - 前記第1ガイド部は、前記エンクロージャにおける外周側に対応する位置に配置されており、
前記第2ガイド部は、前記エンクロージャにおける内周側に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。 - 前記第2ガイド部は、前記開口の外側に向かって延伸することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
- 前記スピーカを覆うスピーカカバーをさらに備えており、
前記第1ガイド部および第2ガイド部は、前記スピーカと前記スピーカカバーとの間に配置されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。 - U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、
前方に開口が形成されているスピーカと、
前記エンクロージャの軸線方向に沿って、前記スピーカにおける前記エンクロージャの先端から遠い位置にある端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸するガイド部とを備えていることを特徴とするウェアラブルスピーカシステム。 - U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、
前方に開口が形成されているスピーカと、
前記スピーカにおける第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、
前記スピーカにおける前記第1端部に対向する第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備え、
前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端は、前記スピーカにおける前記第1端部および前記第2端部に直交しかつ互いに対向する第3端部側から第4端部側に亘って一様な曲率で湾曲していることを特徴とするウェアラブルスピーカシステム。 - 前記エンクロージャの先端に、マイクをさらに備えていることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
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