JP7412989B2 - ウェアラブルスピーカシステム - Google Patents

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本発明は、ユーザが耳以外の身体の一部に装着して使用するウェアラブルスピーカシステムに関する。
スピーカシステムにおいて、臨場感を得るために、大口径スピーカやヘッドフォンが使用される場合がある。しかし、大口径スピーカを有するスピーカシステムを用いる場合、ある程度の空間の広さが必要となる。また、ヘッドフォンを用いる場合、ヘッドフォンはユーザの両耳を挟むように用いるため、使用時間が長くなると、ユーザに対し疲労感を与えてしまう。
そこで、従来、ユーザの体に装着し、ユーザの耳を塞がないで使用するウェアラブルスピーカシステムが提案されている。特許文献1には、システムの一例として、首の後ろから胸側に亘って掛けられる首掛部と、前記首掛部側に位置する一端及び又は他端よりも前記首の後側に位置する中央部分よりに配置され、前記首掛部が前記首の後から前記胸側に亘って掛けられたときに方に載上される1又は複数のスピーカ部とを具える事を特徴とするスピーカ装置が開示されている。
特開2008-263374号公報
特許文献1の技術では、スピーカ装置が、スピーカ部の振動板から出力された音をユーザの耳方向に集約する構造を備えていない。そのため、スピーカ部から無指向性の音が発せられることによって、ユーザの周囲に迷惑を掛けてしまう恐れがある。
本発明の一態様は、狭指向性の音を発するウェアラブルスピーカシステムを実現することを目的とする。
本発明の一態様に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の課題を解決するために、U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、前方に開口が形成されているスピーカと、前記スピーカにおける第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、前記スピーカにおける前記第1端部に対向する第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、狭指向性の音を発するウェアラブルスピーカシステムを実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るウェアラブルスピーカシステムの全体を示す正面図である。 本発明の実施形態1に係るスピーカユニットが露出した状態のウェアラブルスピーカシステムの全体を示す正面図である。 本発明の実施形態1に係るスピーカユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係るスピーカユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る首右横部分の断面を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るスピーカユニットの断面を示す断面図である。 本発明の実施形態1係るウェアラブルスピーカシステムを装着したユーザを示す図である。 本発明の実施形態2に係るスピーカユニットの上面を示す上面図である。 本発明の実施形態2に係るスピーカユニットの断面を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るスピーカユニットの断面を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係るスピーカユニットの断面を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係るスピーカユニットが露出した状態のウェアラブルスピーカシステムの全体を示す正面図である。 本発明の実施形態4に係るスピーカユニットの断面を示す断面図である。
〔実施形態1〕
〔ウェアラブルスピーカシステム1の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態1に係るウェアラブルスピーカシステム1の全体を示す正面図である。この図に示すように、ウェアラブルスピーカシステム1は、エンクロージャ2を備えている。エンクロージャ2は、正面から見た場合、略U字形(U字状)となっている。なお、エンクロージャ101を正面から見た場合の形状は、馬蹄形、逆U字形などと表現することもできる。
エンクロージャ101は、首右横部分21R、首左横部分21L、および首後部分22を備えている。首右横部分21Rおよび首左横部分21Lは、それぞれ先端部を有しており、エンクロージャ2において互いに対向している。首後部分22は、首右横部分21Rおよび首左横部分21Lの各先端と反対側の各端部と接続されており、首右横部分21Rおよび首左横部分21Lに対して略直交している。ウェアラブルスピーカシステム1の使用時、首後部分22はユーザの首の後側に配置され、首右横部分21Rはユーザの右の右側(右肩上)に配置され、首左横部分21Lはユーザの首に左側(左肩上)に配置される。
首後部分22は、可撓性のある部材で構成されている。首後部分22は、ユーザが装着する際に若干撓むことにより、ウェアラブルスピーカシステム1を容易にユーザの首回りに装着することができる。一方、首右横部分21Rおよび首左横部分21Lは、首後部分22よりも固い部材で構成されている。
ウェアラブルスピーカシステム1は、エンクロージャ2に加えて、スピーカカバー4R、スピーカカバー4L、スピーカユニット10R、およびスピーカユニット10Lをさらに備えている。図1には、これらのうちスピーカカバー4Rおよびスピーカカバー4Lのみを図示している。スピーカカバー4Rおよびスピーカユニット10Rは、エンクロージャ2の首右横部分21Rに配置されている。スピーカカバー4Lおよびスピーカユニット10Lは、エンクロージャ2の首左横部分21Lに配置されている。スピーカユニット10Rは、首右横部分21Rの内部に配置されており、スピーカカバー4Rは、スピーカユニット10Rを覆うように首右横部分21Rの表面側に配置されている。スピーカユニット10Lは、首左横部分21Lの内部に配置されており、スピーカカバー4Lは、スピーカユニット10Lを覆うように首左横部分21Lの表面側に配置されている。
図2は、本発明の実施形態1に係るスピーカユニット10Rが露出した状態のウェアラブルスピーカシステム1の全体を示す正面図である。図2では、首右横部分21Rにおける一部およびスピーカカバー4Rが首右横部分21Rから除かれており、エンクロージャ2においてスピーカユニット10Rが露出している。この図に示すように、スピーカユニット10Rは、エンクロージャ2におけるスピーカカバー4Rの下部に配置されている。
(スピーカユニット10Rの外観)
図3は、本発明の実施形態1に係るスピーカユニット10Rの構成を示す斜視図である。この図に示すように、スピーカユニット10Rは、下ボックス11、上ボックス12、スピーカ13、第1ガイド部14、および第2ガイド部15を備えている。
スピーカ13は、図示しない振動板を有しており、振動板を振動させることによって、音を発する。スピーカ13は、振動板の表面に相当する音声出力面を有する。スピーカ13は、スピーカ13の音声出力面をスピーカユニット10Rの上部に向けた状態で、スピーカユニット10Rの内部に配置されている。換言すれば、スピーカ13は、下ボックス11および上ボックス12に囲まれる内部空間に配置されている。スピーカ13の前方(すなわち音声出力面の前方)に、開口16が形成されている。開口16は、スピーカ13から出力された音をスピーカユニット10Rの外部に放出する役割を有する。
下ボックス11および上ボックス12は、スピーカユニット10Rの背面から放出される、スピーカ13の振動板からの音とは逆相の音の漏洩を防止する。さらに、共振によりスピーカ13からの低音を増強する。スピーカ13は、図示しないシールを用いて上ボックス12に接着されている。これにより、スピーカ13をスピーカユニット10R内に固定し、かつ、スピーカユニット10R内の気密を確保する。第1ガイド部14および第2ガイド部15については後述する。
図4は、本発明の実施形態1に係るスピーカユニット10Lの構成を示す斜視図である。スピーカユニット10Lは、スピーカユニット10Rと左右対称になっており、その構成要素は、スピーカユニット10Rの構成要素と同一である。そのため、スピーカユニット10Lに関する説明は省略する。
(スピーカユニット10Rの断面構成)
図5は、本発明の実施形態1に係る首右横部分21Rの断面を示す断面図である。図5には、図1に示す首右横部分21RにおけるA-A’部分の断面を示す。図5の右側が、エンクロージャ2の先端側に対応し、図5の左側が、エンクロージャ2の先端側に対向する他方の側に対応している。この図に示すように、スピーカユニット10Rは、下ボックス11を首右横部分21Rの下側に向け、かつ、上ボックス12を首右横部分21Rの上側に向けた状態で、首右横部分21R内に配置されている。また、第1ガイド部14および第2ガイド部15は、スピーカ13とスピーカカバー4Rとの間に配置されている。
図6は、本発明の実施形態1に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。図6には、図3に示すスピーカユニット10RにおけるA-A’部分の断面を示す。図6の右側が、エンクロージャ2の先端側に対応し、図6の左側が、エンクロージャ2の先端側に対向する他方の側に対応している。スピーカユニット10Rにおいて、スピーカ13は、スピーカ13における第2端部132をエンクロージャ2の先端側に向けた状態で、エンクロージャ2内に配置されている。換言すれば、スピーカ13は、スピーカ13における第2端部132に対向する第1端部131を、エンクロージャ2の先端側と反対側に向けた状態で配置されている。すなわち、第1端部131は、第2端部132よりもエンクロージャ2の先端から遠い位置にあり、第2端部132は、第1端部131よりもエンクロージャ2の先端に近い位置にある。
第1ガイド部14および第2ガイド部15は、いずれも、スピーカ13から出力された音を、スピーカ13の開口16からスピーカユニット10Rの外部に導く役割を有する。第1ガイド部14は、スピーカユニット10において第1端部131側に配置され、第2ガイド部15は、第2端部132側に配置されている。このように、第1ガイド部14は、第2ガイド部15よりも、エンクロージャ2の先端から遠い位置に配置されている。また、第2ガイド部15は、第1ガイド部14よりも、エンクロージャ2の先端に近い位置に配置されている。
図6に示すように、第1ガイド部14は、スピーカ13における第1端部131から、開口16の中心161側に向かって、スピーカ13から離れるように延伸する。第2ガイド部15は、スピーカ13における第1端部131に対向する第2端部132から、開口16の外側に向かってスピーカ13から離れるように延伸する。このように、第2ガイド部15は、第2端部132から、第1端部131と第2端部132とを結ぶ直線162に直交しつかつ開口16の中心161に直交する面162を基準として、第1端部131と非対称的に延伸する。また、図6に示すように、第1ガイド部14はスピーカ13と重畳しているが、第2ガイド部15はスピーカ13と重畳していない。
図6に示すように、第1ガイド部14におけるスピーカ13を向いた側面は、スピーカ13に向かって膨らむように湾曲している。また、第2ガイド部15における開口16側の側面は、開口16側に向かって膨らむように湾曲している。
(音波30の進行方向)
図6に示すように、スピーカ13から出力された音の音波30は、第1ガイド部14および第2ガイド部15によってそれぞれ反射されながら、開口16の外部に向かって進行する。その際、第1ガイド部14および第2ガイド部15が互いに非対称的な方向に延伸しているため、第1ガイド部14における音の反射方向と、第2ガイド部15における音の反射方向とが、非対照的になる。これにより、図7に示すように、各反射方向によって規定され、かつスピーカ13の音声出力面の放線方向と斜めになる所定の方向に、音波30を進行させることができる。また、第1ガイド部14および第2ガイド部15の延伸方向を適宜調整することによって、音波30の進行方向を、スピーカ13の音声出力面の放線方向と異なる所望の方向に変更することができる。
(音の集約方向)
図7は、本発明の実施形態1係るウェアラブルスピーカシステム1を装着したユーザを示す図である。この図に示すように、ユーザがウェアラブルスピーカシステム1を装着した場合、スピーカユニット10Rの位置は、ユーザの右耳よりも後方になる。これにより、スピーカ13の位置をエンクロージャ2の先端からより遠ざけることができるので、エンクロージャ2の先端にマイクを設けたとしても、スピーカ13とマイクとが干渉することを防止することができる。スピーカユニット10Rは、第1ガイド部14および第2ガイド部15を備えていることによって、スピーカ13から出力される音を、図7に矢印に示すようにスピーカ13の前方向に向けることができる。これにより、スピーカ13の音を、スピーカ13よりも前方にあるユーザの右耳に向けて集約することができる。特に図示しないが、スピーカユニット10Lも同様に、スピーカユニット10Lのスピーカ13から出力される音を、スピーカ13よりも前方にあるユーザの右耳に向けて集約することができる。
(主要な作用効果)
本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1は、スピーカ13からの音を所定の方向に集約する第1ガイド部14および第2ガイド部15を備えているので、狭指向性の音を発することができる。これにより、ウェアラブルスピーカシステム1は、狭指向性の音をユーザの耳に届けることができるので、ユーザの周囲に迷惑を掛ける恐れが少ない。また、ウェアラブルスピーカシステム1はユーザの耳を直接塞ぐこともないため、従来のヘッドフォンと異なり、使用とともにユーザに疲労感等を与えることを抑制することもできる。
第1ガイド部14は、開口16の外側ではなく、開口16の中心161に向かって延伸する。したがって、開口16の外側に、第1ガイド部14とは異なる他の部材を配置することできる。これにより、スピーカユニット10R内の限られたスペースを有効に活用しつつ、集約された音を発することができるスピーカユニット10Rを実現することができる。
第1ガイド部14におけるスピーカ13を向いた側面が、スピーカ13に向かって膨らむように湾曲しているため、スピーカ13から音を第1ガイド部14に沿って効率よく開口16の出口まで導くことができる。
第1ガイド部14がエンクロージャ2の先端から遠い位置に配置され、第2ガイド部15がエンクロージャ2の先端に近い位置に配置されているので、スピーカ13からの音を、エンクロージャ2の後方から前方に向いた方向に集約することができる。これにより、スピーカ13がユーザの耳よりも後ろに配置される場合であっても、スピーカ13からの音をユーザの耳方向に集約することができる。
第1ガイド部14および第2ガイド部15が、スピーカカバー4Rによって覆われているため、第1ガイド部14および第2ガイド部15がスピーカカバー4Rによって保護することができる。
(変形例)
第1ガイド部14は、第2ガイド部15と同様に、第1ガイド部14および第2ガイド部15が面163を基準として非対称的である条件を満たす限り、開口16の外側ではなく、開口16の中心161側に延伸する構成であってもよい。この場合でも、第1ガイド部14および第2ガイド部15の各延伸方向によって規定される所定の斜め方向に、スピーカ13から音を集約することができる。
第1ガイド部14におけるスピーカ13を向いた側面は、必ずしも湾曲する必要はなく、平らであってもよい。
第1ガイド部14は、スピーカ13の一部ではなく全部を覆うように延伸していてもよい。すなわち、第1ガイド部14は、第1端部131側から少なくとも第2端部132側まで延伸していてもよい。ただし、この場合でも開口16の出口を確保する必要はある。
〔実施形態2〕
図8は、本発明の実施形態2に係るスピーカユニット10Rの上面を示す上面図である。本実施形態に係るスピーカユニット10Rの構成要素は、実施形態1に係るスピーカユニット10Rの構成要素と同一である。しかし、本実施形態では、第1ガイド部14および第2ガイド部15の形状が、部分的に、実施形態1に係る第1ガイド部14および第2ガイド部15の形状と異なっている。具体的には、第1ガイド部14の先端141および第2ガイド部15の先端151がいずれも湾曲している。詳細には、図8に示すように、いずれもエンクロージャ2の先端側に向けて膨らむように湾曲している。これにより、先端141および先端151の形状によって規定される開口16の出口形状を、スピーカユニット10Rが搭載されるウェアラブルスピーカシステム1の形状に合わせて変形することができる。
図9は、本発明の実施形態2に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。図10は、本発明の実施形態2に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。図9には、図8に示すスピーカユニット10RにおけるA-A’部分の断面を示す。図10には、図8に示すスピーカユニット10RにおけるB-B’部分の断面およびC-C’部分の断面を示す。図10に示すように、スピーカユニット10RにおけるB-B’部分の断面およびC-C’部分の断面は、互いに同一である。図7~図9に示すように、第1ガイド部14の先端141は、スピーカ13における第1端部131および第2端部132に直交しかつ互いに対向する第3端部133側から第4端部134側に亘って、一様な曲率で湾曲されている。さらに、第2ガイド部15の先端151も、第3端部133側から第4端部134側に亘って、一様な曲率で湾曲されている。これにより、開口16の出口における音波の整合を確保できるので、スピーカ13から出力される音をより効率的にユーザの耳に届けることができる。
〔実施形態3〕
図11は、本発明の実施形態3に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。図12は、本発明の実施形態3に係るスピーカユニット10Rが露出した状態のウェアラブルスピーカシステム1の全体を示す正面図である。
本実施形態に係るスピーカユニット10Rの構成要素は、実施形態1に係るスピーカユニット10Rの構成要素と同一である。しかし、本実施形態では、各構成要素の位置関係が異なっている。すなわち、本実施形態に係るスピーカユニット10Rでは、スピーカ13が縦向きに配置されている。また、第1ガイド部14はスピーカユニット10Rにおける下部側に配置されており、第2ガイド部15はスピーカ13における上部側に配置されている。
図12に示すように、第1ガイド部14は、エンクロージャ2における内周側に対応する位置に配置されており、第2ガイド部15は、エンクロージャ2における外周側に対応する位置に配置されている。このように、本実施形態では、第1ガイド部14および第2ガイド部15は、スピーカユニット10Rにおける縦方向に並んでいる。換言すれば、第1ガイド部14および第2ガイド部15が並ぶ方向は、実施形態1または2における第1ガイド部14および第2ガイド部15が並ぶ方向に直交している。
本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1も、実施形態1および2と同様に、スピーカ13からの音をユーザの耳方向に導く第1ガイド部14および第2ガイド部15を備えている。そのため、スピーカ13からの音を、第1ガイド部14および第2ガイド部15の各延伸方向に応じた所定の方向に集約させることができる。このように、本実施形態においても、ユーザの耳方向に集約される狭指向性の音を発するウェアラブルスピーカシステム1を実現することができる。
(実施形態4)
図13は、本発明の実施形態4に係るスピーカユニット10Rの断面を示す断面図である。この図に示すように、本実施形態に係るスピーカユニット10Rは、実施形態3に係るスピーカユニット10Rから第2ガイド部15を除いた構成である。すなわち、本実施形態に係るスピーカユニット10Rは、スピーカ13および第1ガイド部14を備えているが、第2ガイド部15は備えていない。本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1は、図13に示すスピーカユニット10Rを備えている。したがって、本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1は、スピーカ13を備えており、かつ、第1ガイド部14が第2ガイド部15のうち第1ガイド部14のみを備えていると言える。
本実施形態に係るスピーカユニット10Rは、少なくとも第1ガイド部14を備えているので、スピーカ13からの音を、スピーカ13を覆う第1ガイド部14に沿って、第1ガイド部14の延伸方向によって規定される斜め方向に導くことができる。これにより、開口16の出口から放出されるスピーカ13の音を、ユーザの耳方向に集約させることができる。このように、スピーカユニット10Rおよび第1ガイド部14を備えているが、第2ガイド部15は備えていない本実施形態に係るウェアラブルスピーカシステム1であっても、狭指向性の音を発することができることに変わりない。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るウェアラブルスピーカシステムは、U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、前方に開口が形成されているスピーカと、前記スピーカにおける第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、前記スピーカにおける前記第1端部に対向する第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備えている構成である。
本発明の態様2に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様1において、前記第1ガイド部における前記スピーカに向いた側面が、前記スピーカに向かって膨らむように湾曲している構成であってもよい。
本発明の態様3に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様1または2において、前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端が湾曲している構成であってもよい。
本発明の態様4に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様3において、前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端は、前記スピーカにおける第1端部および第2端部に直交しかつ互いに対向する第3端部側から第4端部側に亘って一様な曲率で湾曲されている構成であってもよい。
本発明の態様5に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様1~4のいずれかにおいて、前記第1ガイド部は、前記第2ガイド部よりも、前記エンクロージャの先端から遠い位置に配置されており、前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部よりも、前記エンクロージャの先端に近い位置に配置されている構成であってもよい。
本発明の態様6に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様1~4のいずれかにおいて、前記第1ガイド部は、前記エンクロージャにおける外周側に対応する位置に配置されており、前記第2ガイド部は、前記エンクロージャにおける内周側に対応する位置に配置されている構成であってもよい。
本発明の態様7に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様1~6のいずれかにおいて、前記第2ガイド部は、前記開口の外側に向かって延伸する構成であってもよい。
本発明の態様8に係るウェアラブルスピーカシステムは、前記の態様1~7のいずれかにおいて、前記スピーカを覆うスピーカカバーをさらに備えており、前記第1ガイド部および第2ガイド部は、前記スピーカと前記スピーカカバーとの間に配置されていてもよい。
本発明の態様9に係るウェアラブルスピーカシステムは、U字状のエンクロージャ有するウェアラブルスピーカシステムであって、前方に開口が形成されているスピーカと、前記スピーカにおける端部側から、前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸するガイド部とを備えている構成である。
〔付記事項〕
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
1 ウェアラブルスピーカシステム
2、101 エンクロージャ
4L、4R スピーカカバー
10、10L、10R スピーカユニット
11 下ボックス
12 上ボックス
13 スピーカ
14 第1ガイド部
15 第2ガイド部
16 開口
21L 首左横部分
21R 首右横部分
22 首後部分
131 第1端部
132 第2端部
133 第3端部
134 第4端部
141、151 先端
161 中心
162 直線

Claims (11)

  1. U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、
    前方に開口が形成されているスピーカと、
    前記エンクロージャの軸線方向に沿って、前記スピーカにおける前記エンクロージャの先端から遠い位置にある第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、
    前記エンクロージャの軸線方向に沿って、前記スピーカにおける前記エンクロージャの先端から近い位置にある第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備えていることを特徴とするウェアラブルスピーカシステム。
  2. 前記第1ガイド部における前記スピーカに向いた側面が、前記スピーカに向かって膨らむように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  3. 前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端が湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  4. 前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端は、前記スピーカにおける第1端部および第2端部に直交しかつ互いに対向する第3端部側から第4端部側に亘って一様な曲率で湾曲されていることを特徴とする請求項3に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  5. 前記第1ガイド部は、前記第2ガイド部よりも、前記エンクロージャの先端から遠い位置に配置されており、
    前記第2ガイド部は、前記第1ガイド部よりも、前記エンクロージャの先端に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  6. 前記第1ガイド部は、前記エンクロージャにおける外周側に対応する位置に配置されており、
    前記第2ガイド部は、前記エンクロージャにおける内周側に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  7. 前記第2ガイド部は、前記開口の外側に向かって延伸することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  8. 前記スピーカを覆うスピーカカバーをさらに備えており、
    前記第1ガイド部および第2ガイド部は、前記スピーカと前記スピーカカバーとの間に配置されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
  9. U字状のエンクロージャ有するウェアラブルスピーカシステムであって、
    前方に開口が形成されているスピーカと、
    前記エンクロージャの軸線方向に沿って、前記スピーカにおける前記エンクロージャの先端から遠い位置にある端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸するガイド部とを備えていることを特徴とするウェアラブルスピーカシステム。
  10. U字状のエンクロージャを有するウェアラブルスピーカシステムであって、
    前方に開口が形成されているスピーカと、
    前記スピーカにおける第1端部側から前記開口の中心側に向かって、前記スピーカから離れるように延伸する第1ガイド部と、
    前記スピーカにおける前記第1端部に対向する第2端部側から、前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線に直交しかつ前記開口の中心を通る面を基準として、前記第1ガイド部と非対称的に延伸する第2ガイド部とを備え、
    前記第1ガイド部の先端および前記第2ガイド部の先端は、前記スピーカにおける前記第1端部および前記第2端部に直交しかつ互いに対向する第3端部側から第4端部側に亘って一様な曲率で湾曲していることを特徴とするウェアラブルスピーカシステム。
  11. 前記エンクロージャの先端に、マイクをさらに備えていることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のウェアラブルスピーカシステム。
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