JP7411355B2 - 車載ネットワークシステム - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、車載ネットワークシステムに関する技術分野に属する。
特許文献1には、セントラルゲートウェイ、イーサネット(登録商標)-CANゲートウェイ等のハブ装置(中継器)を備えた車載ネットワークの構成が開示されている。セントラルゲートウェイには、複数のECUがイーサネット経由で接続されている。
特許文献2には、車載ネットワークシステムにおいて、異なるネットワークのノード同士のデータ送受を中継するゲートウェイやネットワークハブ(HUB)を設ける技術が開示されている。
特開2019-29992号公報 特開2017-212725号公報
ところで、昨今、自動運転システムをはじめとして、車内外の環境情報や運転者情報等に応じて車両を制御する車両の自動化に関する技術開発が推進されている。今後、自動運転のための演算処理機能や各アクチュエータの制御機能が、車両全体の動作を統括して管理するような中央演算装置に集約されていくことが想定される。
一方で、上記のように機能が集約された中央演算装置に対して、各センサや各アクチュエータをそれぞれ直接接続するのは、信号配線が膨大になるため現実的ではない。そこで、特許文献2のように、ネットワークハブ装置やゲートウェイ装置として機能するような中継装置を設けて車載ネットワークを構築することが想定される。
ところで、車両に搭載されるアクチュエータは、入出力の回路構成、信号形式等が多種多様である。そうすると、各中継装置と各アクチュエータとのインターフェースをどうするかが問題となる。具体的には、例えば、中継装置に特定のアクチュエータのインターフェースを持たせた場合、中継装置が専用化、複雑化し、コスト高等を招く恐れがある。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこは、中継装置が複雑化することを回避し、中継装置の汎用性をできる限り高めることを可能とする車載ネットワークシステムを実現することにある。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、車載ネットワークシステムを対象として、車両の動作を統括管理する中央制御装置と、前記中央制御装置に対して、所定のプロトコルのデジタル信号が伝送される基幹ネットワークを介してデイジーチェーン状に接続された複数の中継装置とを備え、前記各中継装置は、前記基幹ネットワークに接続された基幹側通信ポートと、車載デバイスとの間で信号入出力を行うための複数のデバイス側通信ポートと、前記基幹側通信ポートと前記複数のデバイス側通信ポートとの間のインターフェース変換を行う第1インターフェース変換装置とを備え、前記複数のデバイス側通信ポートは、互いに共通の入力回路及び/又は出力回路が接続された複数の汎用通信ポートを含み、前記汎用通信ポートの少なくとも1つである第1汎用通信ポートには、所定の第1車載デバイスが直接接続される一方で、前記汎用通信ポートの少なくとも1つである第2汎用通信ポートと所定の第2車載デバイスとの間には、インターフェース変換を行う第2インターフェース変換装置が設けられている、という構成とした。
上記態様によると、車載ネットワークシステムにおいて、各中継装置に共通の入力回路及び/又は出力回路が接続された複数の汎用通信ポートを設けている。このように、通信ポートを汎用のポートにすることにより、中継装置が専用化・複雑化することを回避することができる。一方で、前述のとおり、車載デバイスのインターフェースは多種多様である。そこで、本開示の技術では、汎用通信ポートに直接接続できる車載デバイス(第1車載デバイス)については、直接接続する一方で、汎用通信ポートへの接続が難しい車載デバイスについては、例えば、車載デバイス用のインターフェース変換をするような第2のインターフェース装置を介在させるようにしている。これにより、中継装置が複雑化することを回避し、中継装置の汎用性をできる限り高めることができる。
上記態様の車載ネットワークシステムにおいて、前記第1インターフェース変換装置は、前記デジタル信号をアナログ信号に変換するアナログデジタル変換回路を含み、前記汎用通信ポートは、前記アナログ信号が入力または出力されるアナログポートであり、前記第2インターフェース変換装置は、前記汎用通信ポートと前記所定の第2車載デバイスとの間に設けられたレギュレータ回路を含む、としてもよい。
これにより、ドライブ能力の異なるアナログデバイスを共通の通信ポートに接続できるようになる。
上記態様の車載ネットワークシステムにおいて、前記第2インターフェース変換装置は、前記第2車載デバイスと一体に構成されていてもよい。
また、上記態様の車載ネットワークシステムにおいて、前記第2車載デバイスは、センサとアクチュエータとを含み、あらかじめ定められた特定の動作について、前記センサからの出力信号を基に、前記アクチュエータを自律的に制御する自律制御回路を含む、としてもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、中継装置が複雑化することを回避し、中継装置の汎用性をできる限り高めることができる。
例示的な実施形態に係る車載ネットワークシステムの一部を示す模式図である。 中央ECU及び運転席側のゾーンECUの構成を示すブロック図である。 信号変換部の一例を示す回路図である。 信号変換部の他の例を示す回路図である。 信号変換部の他の例を示す回路図である。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る車載ネットワークシステム1の一部を概略的に示す。車載ネットワークシステム1が搭載された車両10は、運転者の操作により走行するマニュアル運転の他に、運転者の操作をアシストして走行するアシスト運転、及び運転者の操作なしに走行する自動運転が可能な自動車である。車両10は、駆動制御、制動制御、及び操舵制御において、電気的に制御を行うバイワイヤ方式が採用されている。すなわち、この車両では、アクセルペダルの操作、ブレーキペダルの操作、及びステアリングホイールの操作がセンサにより検知されて、該センサの出力に基づく制御信号によりアクチュエータが作動されるようになっている。
車載ネットワークシステム1は、図1に示すように、複数種類の車載デバイスが含まれている。車載デバイスは、車両の基本動作である駆動、制動、又は操舵に関連する基本デバイスと、駆動、制動、及び操舵に関連しないボディ系デバイスとが含まれている。尚、図1で示す車載デバイスは、車載ネットワークシステム1に含まれる車載デバイスの一例であり、車載ネットワークシステム1が、図1に示す車載デバイス以外の車載デバイスを有することを排除しない。
基本デバイスとしては、例えば、駆動系装置11、電動パワーステアリング装置(以下、EPS装置12という)、自動変速機、電動ブレーキ装置及びDSC(Dynamic Stability Control)装置等が含まれる。駆動系装置11は、スロットル弁、バルブ開閉機構、燃料噴射弁、ブレーキスイッチ、エアフロセンサ等を含む。EPS装置12は、電動モータ、ステアリングスイッチ、ステアリングウォーマー、油圧系であればオイルポンプ等を含む。
ボディ系デバイスとしては、パワーウィンドウ装置(以下、P/W装置21という)、キーレスエントリー装置22、ワイパー装置、グリルシャッタ、前照灯31、フォグランプ、クラクションホーン、セキュリティアラーム等が含まれる。尚、前照灯31は第1車載デバイスの一例である。
本実施形態では、車両1を複数(本実施形態では7つ)のゾーンに分け、各ゾーンにゾーンECU60を設けて、中央ECU50とそれらのゾーンECU60とデイジーチェーン状に接続することで基幹ネットワークMNWを構築している。尚、中央ECU50は中央制御装置の一例であり、ゾーンECU60は中継装置の一例である。
基幹ネットワークMNWは、所定のプロトコルのデジタル信号が伝送されるように構成されている。所定のプロトコルは、特に限定されないが、例えば、高速大容量の信号伝送が可能なプロトコルであり、例えば、イーサネットプロトコルやCAN-FDプロトコルである。尚、以下の説明において、基幹ネットワークを伝送される信号を、基幹ネットワーク信号と呼ぶ場合がある。また、各ゾーンECU60から車載デバイス側の信号伝送経路を「デバイス側ネットワーク」と呼ぶ場合がある。
中央ECU50は、図1及び図2に示すように、車両10に搭載された複数のセンサ100からの信号を受信する。中央ECU50は、センサ100や車外のネットワーク(図示省略)から取得した車内外の環境情報等を基に、車両に搭載された各車載デバイスを制御するための制御信号を生成する。本実施形態に係る車載ネットワークシステム1において、各車載デバイスを制御するための制御信号は、基本的には、中央ECU50で生成され、中央ECU50からゾーンECU60等を経由して各車載デバイスに伝達される。
複数のセンサ100は、例えば、車両のボディ等に設けられかつ車外環境を撮影する複数のカメラ101(図2参照)と、車両のボディ等に設けられかつ車外の物標等を検知する複数のレーダ102(図2参照)を含む。また、複数のセンサ100は、位置センサ、乗員状態センサ、ブレーキペダルセンサ、操舵角センサ、アクセルペダルセンサ、外気温度センサ、エアコンプレシャーセンサ、フーエルセンサ、マットセンサ、タンク内圧センサ、及び、前述の車輪速センサ、ブレーキオイルセンサ、マスターバックプレッシャーセンサ、ブーストセンサ、クラッチストロークセンサ等を含む。位置センサは、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)を利用して、車両の位置(車両位置情報)を検出する。乗員状態センサは、車両の乗員の有無を含めて該乗員の状態を取得する。ブレーキペダルセンサは、車両の運転者によるブレーキペダルの踏み込み量を取得する。操舵角センサは、車両の運転者によるステアリングの操舵角を取得する。アクセルペダルセンサは、車両の運転者によるアクセルペダルの踏み込み量を取得する。尚、ここに示すセンサ100は、中央ECU50に車両10を作動制御するための情報を提供するセンサの一例である。すなわち、本実施形態は、上記に記載されたセンサ以外のセンサから中央ECU50に情報が入力されることを排除しない。
各カメラ101は、車両の周囲を水平方向に360°撮影できるようにそれぞれ配置されている。各カメラ101は、車外環境を示す光学画像を撮像して画像データを生成する。各カメラ101は、生成した画像データを中央ECU50に送信する。
各レーダ102は、カメラ101と同様に、検出範囲が車両の周囲を水平方向に360°広がるようにそれぞれ配置されている。各レーダ102で取得された情報は、中央ECU50に送信される。レーダ102の種類は特に限定されず、例えば、ミリ波レーダや赤外線レーダを採用することができる。
各センサ100からの出力信号は、カメラ101やレーダ102からの情報のように、中央ECU50に直接入力されてもよいし、ゾーンECU60や、その他のECU等を経由して中央ECU50に入力されてもよい。
図2に示すように、中央ECU50は、認知部51と、経路算出部52と、車両運動管理部53と、ボディ系管理部54とを備える。中央ECU50は、例えば、1つまたは複数のチップで構成されたプロセッサである。認知部51は、カメラ101及びレーダ102からの環境情報に基づいて、AI(Artificial Intelligence)機能を利用して車内外の環境情報を認知する。経路算出部52は、認知部51により認知された車外環境情報に基づいて、車両が走行すべき経路を算出する。車両運動管理部53は、認知部51により認知された車外環境情報及び経路算出部52により算出された経路に基づいて、基本デバイスの目標出力を算出する。ボディ系管理部54は、認知部51により認知された車外環境情報及び経路算出部52により算出された経路に基づいて、ボディ系デバイスの作動を制御する。
中央ECU50は、車両10がマニュアル運転やアシスト運転を行っているときには、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ、又は操舵系の各センサ等の検出値に基づいて、各車載デバイスが出力すべき駆動力、制動力、及び操舵角を算出する。中央ECU50は、算出した駆動力、制動力、及び操舵角、すなわち、各車載デバイスにより実現すべき駆動力、制動力、及び操舵角の目標値を表す目標信号を生成する。尚、中央ECU50は、特に車両10がアシスト運転を行っているときには、駆動力、制動力、及び操舵角を算出する際に、後述する車両10の目標運動を考慮する。
中央ECU50は、車両10の自動運転やアシスト運転を可能にするために、認知部51により車外環境情報を認知するとともに、経路算出部52により車両10が走行すべき経路を算出する。中央ECU50は、経路算出部52により算出した経路を追従するための車両10の目標運動を決定する。
具体的に、認知部51は、複数のセンサ100からの情報を受けて、車両10の車外環境情報を認知する。車外環境情報は、物標の状態、道路状態、周囲の明るさ等を含む。物標に関する情報には、自車両に対する物標の相対位置及び相対速度、物標の属性(種類、移動方向)等が含まれる。物標の種類としては、例えば、他車両、歩行者、道路、区画線等がある。道路情報には、道路自体の形状に関する情報が含まれる。道路形状に関する情報には、走行路の形状(直線、カーブ、カーブ曲率)、走行路幅、車線数、各車線幅等が含まれる。
認知部51は、カメラ101で撮影された車外の画像及び物標の認定結果に対して、レーダ102で取得される物標との相対距離等の情報を統合して、車外環境を示す3Dマップを作成する。認知部51は、作成した3Dマップを基にして、車両10の走行経路を算出するための2Dマップを作成する。
経路算出部52は、認知部51により作成された2Dマップを基に、車両10の走行経路を算出する。より具体的には、経路算出部52は、2Dマップに基づいて、認知部51によって認知された障害物を回避する走行経路を算出する。経路算出部52は、例えば、ステートラティス法を用いて複数の候補経路を計算し、これらの中からそれぞれの候補経路の経路コストに基づいて、1つまたは複数の候補経路を選択する。ただし、他の手法を用いて経路の算出を行ってもよい。
車両運動管理部53は、算出した走行経路を追従するための車両の目標運動を決定し、決定した目標運動を実現するための、駆動力、制動力、及び操舵角をそれぞれ算出する。車両運動管理部53は、算出した駆動力、制動力、及び操舵角、すなわち、各基本デバイスにより実現すべき駆動力、制動力、及び操舵角の目標状態を表す目標信号を生成する。中央ECU50は、生成した目標信号を、前述の所定のプロトコルのデジタル信号として、基幹ネットワークMNWを介して各ゾーンECU60に送信する。
ボディ系管理部54は、認知した車外環境情報や算出した走行経路に基づいて、車両10の駆動制御、制動制御、及び操舵制御に関わらないボディ系デバイスへの制御信号を生成する。例えば、ボディ系管理部54は、認知部51により周囲が暗いと認知されているときには、前照灯31を点灯させるように、前照灯31に送る制御信号を生成したり、トンネルに入るときに窓が開いていれば、窓を閉じさせるように、P/W制御装置21に送る制御信号を生成したりする。このボディ系デバイスの制御信号も前述の所定のプロトコルのデジタル信号として出力される。
ボディ系管理部54は、乗員状態を検知するセンサにより得られた情報に基づいて、車室内の乗員の状態について、深層学習により生成した学習済みモデルを利用して推定する。乗員の状態とは、乗員の健康状態や感情を意味する。乗員の健康状態としては、例えば、健康、軽い疲労、体調不良、意識低下等がある。乗員の感情としては、例えば、楽しい、普通、退屈、イライラ、不快等がある。ボディ系管理部54は、乗員の健康状態や乗員の感情も考慮して、各種制御信号を生成する。例えば、ボディ系管理部54は、車室内の温度が高く、乗員の気分が優れないと推定したときには、空調装置を作動させたり、P/W制御装置21を作動させて窓を開けたりする。
各ゾーンECU60には、基幹ネットワークMNWに接続するための通信ポート(以下、基幹ポートという)と、車載デバイスとの間で信号入出力を行うための複数のデバイス側通信ポートとが設けられている。基幹ポートは、例えば、イーサネットプロトコルに準拠したポートである。中央ECU50と各ゾーンECU60との間、及び、ゾーンECU60同士は、例えばイーサネットの通信ケーブルで接続されている。ゾーンは任意に定めることができ、ゾーンの数が増減すれば、それに伴いゾーンECU60の数も増減する。また、1つのゾーンに複数のゾーンECU60が設置されてもよい。
本実施形態では、車両右前側に配置されたゾーンECU60を第1ゾーンECU60という。以下の説明では、第1ゾーンECU60の一例について説明する。
図2に示すように、第1ゾーンECU60は、プロトコル変換部61と、第1信号変換部62と、第2信号変換部63と、第3信号変換部64とを備える。第1ゾーンECU60には、基幹ポート65が設けられている。また、第1ゾーンECU60には、デバイス側ネットワークと接続されるデバイス側通信ポートとして、通信ポート66a~66c,66e~66kが設けられている。プロトコル変換部61、第1信号変換部62、第2信号変換部63、及び、第3信号変換部64は、第1インターフェース変換装置の一例である。
通信ポート66a~66cは、汎用のデジタル通信ポートであり、例えば、CANプロトコルに準拠した車載デバイスが接続できるようになっている。通信ポート66e~66fは、汎用のアナログ出力ポートであり、左右の前照灯31,31やアナログ駆動式のアクチュエータが接続される。通信ポート66e,66fは、汎用のデジタル入力ポートであり、例えば、デジタルスイッチ106が接続される。通信ポート66j,66kは、汎用のアナログ入力ポートであり、例えば、アナログセンサが接続される。具体的な図示は省略するが、各ゾーンECU60には、互いのゾーンECU60間で共通する汎用ポートが設けられている。このように、各ゾーンECU60の通信ポートの共通化、汎用化をすることで、ゾーンECUが専用化、複雑化することを回避したネットワークシステムを実現することができる。また、車載ネットワークの構成の変更が生じた場合、例えば、接続する車載デバイスの変更等が発生した場合に、ゾーンECU60の改変を最小限にすることができる。
以下、ゾーンECU60(ここでは、第1ゾーンECU60)及びその周辺の構成について具体的に説明する。
プロトコル変換部61は、(a)基幹ポート65に接続された中央ECU50及びゾーンECU60の相互間の通信を中継する機能、すなわち、基幹ネットワークMNWの中継機能と、(b)基幹ネットワーク信号の中から自ECUに接続された車載デバイス用の信号を抽出して分配する分配機能と、(c)自ECUに接続された車載デバイスから中央ECU50及び/または他のゾーンECU60に伝送するデータを集約する集約機能とを備える。尚、(a)中継機能については、本開示の技術との関連が低いのでここではその詳細説明を省略し、以下の説明では、(b)分配機能及び(c)集約機能を中心に説明するものとする。
プロトコル変換部61は、基幹ポート65を介して基幹ネットワーク信号を受け、プロトコル変換する。例えば、イーサネットプロトコルに準拠した基幹ネットワーク信号を、CAN(Controller Area Network)プロトコル、CAN-FD(CAN with Flexible Data-Rate)プロトコル、LIN(Local Interconnect Network)プロトコル等に準拠したデジタル変換信号にプロトコル変換する。尚、本開示のプロトコル変換とは、CAN-FDプロトコルとCANとの間のようなデータ長変換も含む概念である。
プロトコル変換部61は、上記のデジタル変換信号のうち、通信ポート66a~66cに接続された車載デバイス向けの信号を抽出し、それぞれの通信ポート66a~66cから出力する。プロトコル変換部61は、上記のデジタル変換信号のうち、通信ポート66e~66gに接続された車載デバイス向けの信号を抽出し、第1信号変換部62に出力する。プロトコル変換部61は、上記のデジタル変換信号のうち、通信ポート66h,66iに接続された車載デバイス向けの信号を抽出し、第2信号変換部63に出力する。プロトコル変換部61は、上記のデジタル変換信号のうち、通信ポート66j,66kに接続された車載デバイス向けの信号を抽出し、第3信号変換部64に出力する。
通信ポート66aには、例えば、エンジンECU41が接続され、その先に駆動系装置11が接続される。通信ポート66bには、例えば、EPS-EPC42が接続され、その先にEPS装置12が接続される。通信ポート66cには、例えば、P/W制御装置21が接続され、その先にP/Wスイッチ21c及びP/Wモータ21dが接続される。また、通信ポート66cには、例えば、キーレスエントリー装置22が接続される。通信ポート66e,66fには、例えば、左右の前照灯31,31がそれぞれ接続される。通信ポート66gには、例えば、信号変換装置32が接続され、その先にアナログ駆動式のアクチュエータ33が接続される。通信ポート66h,66iには、例えば、デジタルスイッチ106,106がそれぞれ接続される。通信ポート66jには、例えば、アナログセンサ107が接続される。通信ポート66kには、例えば、信号変換装置35が接続され、その先にアナログセンサ108が接続される。信号変換装置35は、第2インターフェース変換装置の一例である。
エンジンECU41は、第1演算部41aと、第1信号処理部41bとを有する。第1演算部41aは、中央ECU50から伝達された目標駆動力の信号に基づいて、駆動系装置11が目標駆動力を実現するように、駆動系装置11の制御量を算出する。駆動系装置11の制御量とは、例えば、スロットル弁の開度、燃料噴射弁の噴射タイミング等である。第1信号処理部41bは、第1演算部41aにより算出された制御量が実現されるように、駆動系装置11の各アクチュエータへのアナログ信号を生成して出力する。尚、エンジンECU41が、駆動系装置11の制御の一部について、中央ECU50とエンジンECU41との間に通信内容に関わらず、駆動系装置11の制御信号を生成するように構成されていてもよい。例えば、エンジン水温センサが検知するエンジン水温の温度が高く、エンジン内でノッキングが発生するおそれがあるときには、エンジンECU41は、中央ECU50を経由することなく、燃料噴射弁の噴射タイミングや点火プラグの点火タイミングを遅角させるように制御信号を生成する。このようにエンジンECU41は、中央ECU50を経由することなく、駆動系装置11を制御する反射制御機能を有する。このような反射制御機能に用いるセンサ110は、ゾーンECU60ではなく、車載デバイス側(ここでは、エンジンECU41)に直接接続される。
EPS-ECU42は、第2演算部42aと、第2信号処理部42bとを有する。第2演算部42aは、中央ECU50から伝達された目標操舵角の情報に基づいて、EPS装置12が目標操舵角を実現するように、EPS装置12の制御量を算出する。EPS装置12の制御量とは、例えば、アシスト用の電動モータに供給する電流量等である。第2信号処理部42bは、第2演算部42aにより算出された制御量が実現されるように、EPS装置12へのアナログ信号を生成して出力する。尚、EPS-ECU42が、エンジンシステム11の制御の一部について、中央ECU50とEPS-ECU42との間に通信内容に関わらず、EPS装置12の制御信号を生成するように構成されていてもよい。例えば、操舵角の制御量と操舵角センサの実測値との乖離が大きいような場合に、EPS-ECU42は、中央ECU50を経由することなく、上記の操舵角の差が小さくなるように制御信号を生成する。このようにEPS-ECU42は、中央ECU50を経由することなく、エンジンシステム11を制御する反射制御機能を有する。このような反射制御機能に用いるセンサ111は、ゾーンECU60ではなく、車載デバイス側(ここでは、EPS-ECU42)に直接接続される。例えば、EPS-ECU42は、少なくとも操舵角センサ、車速センサ、エンジン回転数センサ等の出力を直接取得可能に構成されている。
P/W制御装置21は、信号変換部21aと、第3信号処理部21bとを有する。信号変換部21aは、中央ECU50から伝達されたP/Wの開閉制御情報について、P/Wモータ21dが受信できる形態の信号に変換し、開閉制御信号としてP/Wモータ21dに出力する。第3信号処理部21bは、車両の乗員がパワーウィンドウ装置を作動させるためのP/Wスイッチ21cを操作したときに、P/Wモータ21dに上記操作に基づいた開閉制御信号を出力する。P/Wスイッチ21cの操作情報は、第1ゾーンECU60を介して中央ECU50に伝達される。第3信号処理部21bは、P/Wスイッチ21cからスイッチ信号が入力されたときには、中央ECU50からの制御信号によらずに、P/Wスイッチ21cからのスイッチ信号に基づいて、アクチュエータ21bを制御するように構成されている。このように、中央ECU50からの指示よりも優先される情報を取得するためのセンサ等は、第1ゾーンECU60ではなく、車載デバイス側(ここでは、P/W装置21)に直接接続される。
キーレスエントリー装置22は、アクチュエータ22b(ドアロック機構等)に信号を出力する機能(第4信号処理部22a)が装置内に組み込まれている。これは、キーレスエントリー装置22は、オン/オフ信号によるドアロックの開閉のみであって、信号自体が単純なものであるためである。
キーレスエントリー装置22は、センサ100のうち該キーレスエントリー装置22の作動にのみ関連する信号が直接入力されるようになっている。具体的には、キーレスエントリー装置22は、第4信号処理部22a、アクチュエータ22b、及び乗員が所持する携帯機104から信号を受信する受信部22cを備える。第4信号処理部22aは、中央ECU50からアクチュエータ22bを作動させる制御信号を受けたときは、該制御信号をアナログ信号に変換する。第4信号処理部22aは、変換したアナログ信号をアクチュエータ22bに伝達して、該アクチュエータ22bを作動させる。中央ECU50からの制御信号は、各センサ100の出力から得られかつ車両の外部環境に関する情報である車外環境情報に基づいて、中央ECU50により生成された制御信号である。この制御信号は、上述の携帯機104からの信号とは別にキーレスエントリー装置22を作動させる制御信号である。
図3は、第1信号変換部62の回路構成の一例を示している。第1信号変換部62は、互いに共通の構成を有する複数(図3では3つ)のアナログ出力回路を備える。図3において、第1信号変換部62は、通信ポート66eに接続されたアナログ出力回路62aと、通信ポート66fに接続されたアナログ出力回路62bと、通信ポート66gに接続されたアナログ出力回路62cとを備える。尚、図3では、アナログ出力回路62b,62cの回路の記載を省略しているが、例えば、アナログ出力回路62a~62cは、同一回路である。ここで、「互いに共通の構成」には、素子や回路のパラメータも含めて、完全に同一の回路構成に加えて、トランジスタのドライブ能力や抵抗値や容量値のように、素子や回路のパラメータが互いに異なるような回路構成も含むものとする。また、「互いに共通の構成」には、主要な機能を実現する構成が共通のものも含むものとする。出力回路としては、例えば、汎用性の高い構成の回路を採用するのが好ましい。後述するデジタル入力回路、アナログ入力回路や、デジタル出力回路についても同様である。
アナログ出力回路62a,62bは、プロトコル変換部61において抽出された前照灯31の制御信号(オン/オフ制御信号)を受け、その制御信号を基に、その制御信号をアナログ信号に変換して出力する。アナログ出力回路62a,62bの出力信号は、前照灯31に直接入力される。図3の例では、IPS装置を介在させることで、アナログ出力回路62a,62bの出力信号により、左右の前照灯31のオン/オフが制御されるようになっている。すなわち、前照灯31には、作動させるためのアナログ制御信号が第1ゾーンECU60から直接入力される。この例における前照灯31ように、汎用の出力回路で直接駆動できるようなアクチュエータは、第1信号変換部62に直接接続される。すなわち、通信ポート66eにコネクタ(図示省略)等を介して直接接続される。尚、アナログ出力回路の構成は、図3の構成に限定されず、他の回路構成であってもよい。
アナログ出力回路62a,62bのように、汎用性の高い構成の出力回路で駆動できる車載デバイスとしては、例えば、バーグラホーン(盗難防止用ホーン)等のホーン、パワーアウトレット(電圧変換器)、グローブボックスイルミネーション、ドアイルミネーション、ライセンスランプ、シフトロックソレノイド、リアフォグランプ、ハイマウントストップランプ、カーゴランプ、Eラッチモータ、フーエルリッドオープナー、キャニスター、リアワイパー等が例示される。
アナログ出力回路62cは、プロトコル変換部61において抽出されたアクチュエータ33を制御するための制御信号を受け、その制御信号をアナログ信号に変換して通信ポート66gから出力する。前述のとおり、通信ポート66gとアクチュエータ33の間には、信号変換装置32が介在されている。信号変換装置32は、アナログ出力回路62cから出力されたアナログ信号を、後段のアクチュエータを駆動させることができる形式の信号に変換する機能を有する。信号変換装置32は、第2インターフェース装置の一例である。
汎用性が高い出力回路での駆動が難しく、信号変換装置32を介在させたほうがよい車載デバイスとしては、例えば、リアコンビランプ、PWM制御方式の電動ファン、反転ワイパーモータ、エアコンアクチュエータ、PWM制御方式のブロアモータ、PTCヒータ、ESCL(エンジンスパークコントロール)、インナーミラー、インジケータアッシー、リアシェード、バックアップサイレン、サンルーフモータ、チェンジレバーアッシー等が例示される。
図4は、第2信号変換部63の回路構成の一例を示している。第2信号変換部63は、互いに共通の構成を有する複数(図4では2つ)のデジタル入力回路を備える。具体的には、図4において、第2信号変換部63は、通信ポート66hに接続されたデジタル入力回路63aと、通信ポート66iに接続されたデジタル入力回路63bとを備える。尚、デジタル入力回路の構成は、図4の構成に限定されず、他の回路構成であってもよい。
デジタル入力回路63aは、通信ポート66hに接続されたデジタルスイッチ106からの入力信号をプロトコル変換部61に伝達することができるように構成されている。同様に、デジタル入力回路63bは、通信ポート66iに接続されたデジタルスイッチ106からの入力信号をプロトコル変換部61に伝達することができるように構成されている。
図5は、第3信号変換部64の回路構成の一例を示している。第3信号変換部64は、互いに共通の構成を有する複数(図4では2つ)のアナログ入力回路を備える。具体的には、第3信号変換部64は、通信ポート66jに接続されたアナログ入力回路64aと、通信ポート66kに接続されたアナログ入力回路64bとを備える。
アナログ入力回路64aは、通信ポート66jに接続されたアナログセンサ107からの入力信号(例えば、検出信号)をプロトコル変換部61に伝達することができるように構成されている。プロトコル変換部61では、アナログセンサ107の出力結果を、中央ECU50や他のゾーンECUに伝達する。
デジタル入力回路63a,63bまたはアナログ入力回路64aのように、汎用性の高い構成の入力回路に接続することができる車載デバイスとしては、例えば、外気温度センサ、フードスイッチ、ホーンスイッチ、EVAセンサ、インカーセンサ、アクセルペダルセンサ等の各種センサや、ブレーキスイッチ、マニュアルモードスイッチ、シートベルトスイッチ、カーゴスイッチ、モードスイッチ、EPBスイッチ、パーキングスイッチ、タンク内圧センサ、集中ロックスイッチ等の各種スイッチ等が例示される。
アナログ入力回路64bは、信号変換装置35を介して、アナログセンサ108からの入力信号(例えば、検出信号)をプロトコル変換部61に伝達することができるように構成されている。プロトコル変換部61では、アナログセンサ108の出力結果を、中央ECU50や他のゾーンECUに伝達する。信号変換装置35は、例えば、アナログセンサ108が、共通のアナログ入力回路64bに加えて、追加の端子や追加の回路を必要とするような場合に、アナログセンサ108を共通のアナログ入力回路64bに接続できるようにしている。
汎用性が高い入力回路での処理が難しく、前述のアナログセンサ108のように信号変換装置35を介在させたほうがよい車載デバイスとしては、例えば、バッテリ用の電流センサ、超音波センサ、侵入センサ、レインセンサ、サンルーフセンサ、舵角センサ、コンビスイッチ、クラスタースイッチ、エアコンスイッチ、カメラ、ADASレーダ等が例示される。
以上のように、本実施形態によると、各ゾーンECU60に共通の汎用通信ポートを設けて、その汎用通信ポートに接続可能な所定の車載デバイス(第1車載デバイスに相当)については、汎用通信ポートに直接接続している。また、汎用通信ポートの入出力回路とは異なる形式の場合、例えば、特殊なI/Oが必要な場合には、信号変換回路のようにインターフェース変換を行うインターフェース変換装置を介在させるようにしている。これにより、ゾーンECUが専用化・複雑化することを回避することができる。そうすると、車両の各所に点在させるゾーンECUについて、汎用性をできるだけ高めて、各ゾーンECU間において、部品や部材、回路構成や仕様等の少なくともいずれか1つについて共通化を図ることができるようになる。
また、上記の実施形態では、ゾーンECU60に搭載する機能は、プロトコル変換等のハブ装置としての機能である。そして、各車載デバイス特有の機能、及び/または、反射的な動作の制御に用いる車載デバイスについては、ゾーンECU60と車載デバイスとの間に、インターフェース変換機能を有するECUを介在させるようにしている。このように、ゾーンECUに車載デバイス専用のインターフェースを持たせないようにすることで、車載デバイスの接続先の変更や、車載デバイス自体の機能変更等によるゾーンECU60の改変を最小限にすることができる。
上記のインターフェース変換機能を有するECUとして、上記の実施形態では、エンジンECU41及びEPS-EPC42を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)用のECU、チルトテレスコ用のECU、エアバッグ用のECU、PCM(パワートレインコントロール)用のECU、TCM用のECU、4WDユニット用のECU、PLG用のECU、OHC用のECU、LFU用のECU、シート用のECU、CMU(コネクティビティマスタユニット)用のECU、TAU(チューナーアンプユニット)用のECUが例示される。DSC用のECUには、車載デバイスとして、例えば、車輪速センサ、ブレーキオイルセンサ、マスタバックプレッシャーセンサ、ブーストセンサ、クラッチストロークセンサ等が接続される。チルトテレスコ用のECUには、車載デバイスとして、例えば、チルトテレスコモーター/センサ/スイッチ等が接続される。PCM用のECUには、車載デバイスとして、例えば、ブレーキスイッチ、エアフロセンサ等が接続される。4WDユニット用のECUには、車載デバイスとして、例えば、カップリングアッシー、油温センサ等が接続される。PLG用のECUには、車載デバイスとして、例えば、PLGブザー、PLGモータ/センサ/スイッチ、クローズモータ/スイッチ、タッチセンサ、ルームスポットランプ等が接続される。OHC用のECUには、車載デバイスとして、例えば、センタールームランプ、バニティミラーイルミ、サンルーフスイッチ等が接続される。LFU用のECUには、車載デバイスとして、例えば、LFアンテナ、ドアハンドルスイッチ等が接続される。シート用のECUには、車載デバイスとして、例えば、シートウォーマー/センサ、パワーシートモータ/センサ/スイッチ等が接続される。
上記実施形態において、中央ECU50が、ゾーンECU60の機能を兼ねていてもよい。その場合、中央ECU50には、車載デバイスとして、例えば、SSBスイッチ、アクセルペダルセンサ、ノットパーキングスイッチ、ブレーキスイッチ、ESCL等が直接接続される。
上記実施形態において、信号変換装置32,35は、通信ポートと所定の車載デバイスとの間に設けられたレギュレータ回路を含んでいてもよい。
これにより、ドライブ能力の異なる車載デバイスを汎用ポートに接続することができる。
また、上記実施形態において、信号変換装置35は、アナログセンサ108と別々に図示しているが、信号変換装置35とアナログセンサ108とは、別々に構成されていてもよく、一体に構成されていてもよい。信号変換装置32とアクチュエータ33についても同様である。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、車両制御システムにおいて、中継装置が複雑化することを回避し、中継装置の汎用性をできる限り高めることができるので、極めて有用である。
1 車載ネットワークシステム
32 信号変換装置(第2インターフェース変換装置)
35 信号変換装置(第1インターフェース変換装置)
50 中央ECU(中央制御装置)
60 ゾーンECU(中継装置)
MNW 基幹ネットワーク
61 プロトコル変換部(第1インターフェース変換装置)
62 第1信号変換部(第1インターフェース変換装置)
63 第2信号変換部(第1インターフェース変換装置)
64 第3信号変換部(第1インターフェース変換装置)

Claims (2)

  1. 車両の動作を統括管理する中央制御装置と、
    前記中央制御装置に対して、所定のプロトコルのデジタル信号が伝送される基幹ネットワークを介してデイジーチェーン状に接続された複数の中継装置とを備え、
    前記各中継装置は、前記基幹ネットワークに接続された基幹側通信ポートと、車載デバイスとの間で信号入出力を行うための複数のデバイス側通信ポートと、前記基幹側通信ポートと前記複数のデバイス側通信ポートとの間のインターフェース変換を行う第1インターフェース変換装置とを備え、
    前記複数のデバイス側通信ポートは、互いに共通の入力回路及び/又は出力回路が接続された複数の汎用通信ポートを含み、
    前記汎用通信ポートの少なくとも1つである第1汎用通信ポートには、所定の第1車載デバイスが直接接続される一方で、前記汎用通信ポートの少なくとも1つである第2汎用通信ポートと所定の第2車載デバイスとの間には、インターフェース変換を行う第2インターフェース変換装置が設けられており、
    前記第2インターフェース変換装置は、前記第2車載デバイスと一体に構成され、
    前記第2車載デバイスは、センサとアクチュエータとを含み、
    あらかじめ定められた特定の動作について、前記センサからの出力信号を基に、前記アクチュエータを自律的に制御する自律制御回路を含む
    ことを特徴とする車載ネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載の車載ネットワークシステムにおいて、
    前記第1インターフェース変換装置は、前記デジタル信号をアナログ信号に変換するアナログデジタル変換回路を含み、
    前記汎用通信ポートは、前記アナログ信号が入力または出力されるアナログポートであり、
    前記第2インターフェース変換装置は、前記汎用通信ポートと前記所定の第2車載デバイスとの間に設けられたレギュレータ回路を含む
    ことを特徴とする車載ネットワークシステム。
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