JP7409653B2 - 不釣合い修正システムおよび不釣合い修正方法 - Google Patents

不釣合い修正システムおよび不釣合い修正方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロータの不釣合いを修正するための修正システムおよび修正方法に関する。
不釣合い測定装置および不釣合い修正装置を含む動釣合い試験機が公知である。不釣合い測定装置は、ロータの不釣合いを測定し不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)を求める。そして、不釣合い測定装置は、この不釣合いデータに基づいて、修正データ(修正角度位置および修正量)を演算により求める。この演算において、ロータに存在する不釣合い量が修正後に極めて零に近くなるような修正データが求められる。
下記特許文献1では、過去のデータを用いて修正データを演算している。
特開2019-191152号公報
しかしながら、特許文献1のような手法では、修正機(不釣合い修正装置)の直近の状態を考慮して修正データを作成していない。そのため、修正機のカッターが摩耗するなど、修正機の状態がそれまでと変化したときに、正確な不釣合い修正を行うことができない。修正機の直近の状態を反映した修正データを用いてロータを修正することが望まれている。
そこで、本発明の目的は、修正機の直近の状態を反映した正確な不釣合い修正を行うことが可能な不釣合い修正システムおよび不釣合い修正方法を提供することである。
この発明は、ロータを修正するための修正データに関する情報である修正データ情報と、当該修正データを用いて当該ロータを修正した後の効果を表す不釣合い効果データに関する情報である効果データ情報とを含むデータセットを取得するデータセット取得手段(41)と、前記修正データ情報および前記効果データ情報を教師データとして、前記不釣合い効果データと前記修正データとの対応関係を表す、3層以上のニューラルネットワーク(100、100A)の学習済モデルを、機械学習により生成する学習手段(471)と、所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータを、前記学習手段により生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力されるデータを、前記不釣合いデータに対応する前記修正データとして決定する修正データ決定手段(41)と、不釣合い修正を行うための修正機(31)と、前記修正データ決定手段によって決定された前記修正データに基づいて、前記所定のロータに対して前記修正機を用いて不釣合い修正を行う制御装置(32)とを含むことを特徴とする、不釣合い修正システム(1)を提供する。なお、括弧内の英数字等は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明の一実施形態では、前記不釣合い修正システムが、前記データセット取得手段によって取得される前記データセットを記憶するデータセット記憶部(421)であって、予め定める数を最大数とする複数の前記データセットを記憶可能に構成されたデータセット記憶部をさらに含む。そして、前記学習手段が、前記データセット記憶部に記憶されている全ての前記データセットに対し前記機械学習を行ってもよい
この発明の一実施形態では、前記データセット記憶部が、複数の前記データセットの一部を書き換え不能データセットとして書き換え不能に、かつその他の前記データセットを先入れ先出しで書き換え可能に記憶してもよい。そして、前記書き換え不能データセットが、前記不釣合い効果データの大きさが零または零に近い少なくとも1つの第1のデータセット(DS1)、および前記不釣合い効果データの大きさが所定の最大値または最大値に近い少なくとも1つの第2のデータセット(DS2)を含む。
この発明の一実施形態では、前記ニューラルネットワークが、入力層(101)と出力層(102)とを有する。そして、前記学習手段が、前記効果データ情報を前記入力層に入力し、かつ前記修正データ情報を前記出力層から出力する。さらに、前記修正データ決定手段が、前記不釣合いデータを、生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力されるデータを、前記所定のロータの前記不釣合いデータに対応する前記修正データとして決定する。
この発明の一実施形態では、前記ロータが、回転中心から半径方向外端までの距離が方位によって異なる修正対象部を有している。そして、前記データセット取得手段が、前記教師データとして、前記ロータの回転方向基準位置に対する前記修正対象部の相対角度差(θ)に関する情報である相対角度差情報と、前記不釣合い効果データの角度誤差(E)に関する情報である効果角度誤差情報とをさらに含む。前記学習手段が、前記相対角度差情報を前記入力層に入力し、かつ前記効果データ角度誤差情報を前記出力層から出力してもよい。そして、前記修正データ決定手段が、前記相対角度差を、生成された前記学習済モデルにさらに入力し、当該学習済モデルから、前記不釣合い効果データの前記角度誤差をさらに出力する。
前記学習手段により生成される前記学習済モデルが、前記相対角度差情報および前記効果データ角度誤差情報をさらなる前記教師データとした学習により生成されて、前記不釣合い効果データと前記修正データと前記相対角度差と前記不釣合い効果データの角度誤差との対応関係を表すものであってよい。
データ決定手段(41)が、所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータおよび所定のロータの相対角度差を、前記学習手段により生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力される前記修正データおよび前記不釣合い効果データの角度誤差を、当該所定のロータの不釣合いデータおよび所定のロータの相対角度差にそれぞれ対応する修正データおよび不釣合い効果データの角度誤差として決定してもよい。
前記制御装置が、前記データ決定手段によって決定された修正データおよび不釣合い効果データの角度誤差に基づいて、所定のロータに対して修正機を用いて不釣合い修正を行ってもよい。
この発明の一実施形態では、前記修正データ決定手段が、生成された前記学習済モデルに入力する前記相対角度差情報を予め定める範囲で変化させたときの前記出力層からの出力に基づいて、前記修正データを決定する。
また、この発明は、ロータを修正するための修正データに関する情報である修正データ情報と、当該修正データを用いて当該ロータを修正した後の効果を表す不釣合い効果データに関する情報である効果データ情報とを含むデータセットを取得するデータセット取得工程と、前記修正データ情報および前記効果データ情報を教師データとして、前記不釣合い効果データと前記修正データとの対応関係を表す、3層以上のニューラルネットワークの学習済モデルを、機械学習により生成する学習工程と、所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータに対応する前記修正データを、生成された前記学習済モデルに基づいて決定する修正データ決定工程と、前記修正データ決定工程によって決定された前記修正データに基づいて、前記所定のロータに対して不釣合い修正を行う不釣合い修正工程とを含むことを特徴とする、不釣合い修正方法を提供する。
この発明によれば、修正機の直近の状態を反映した正確な不釣合い修正を行うことが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る不釣合い修正システムを含む、不釣合い修正および測定システムの構成を示すブロック図である。 図2は、ロータに対する不釣合い修正の仕方を説明するための図である。 図3は、初期不釣合いデータと、残留不釣合いデータと、不釣合い効果データとの関係を示す図である。 図4は、ニューラルネットワークプログラムにより実現される機能を説明するためのブロック図である。 図5は、データセット記憶部の記憶内容を説明するための図である。 図6は、機械学習部による機械学習を説明する流れ図である。 図7は、前記機械学習部によって機械学習されるニューラルネットワークのモデルを示す図である。 図8は、機械学習後の前記ニューラルネットワークに相当する修正曲線を示すグラフである。 図9は、修正データ作成装置の制御部による修正データの作成を説明する流れ図である。 図10には、前記ロータを、上方から見た図を示す。 図11は、初期不釣合いデータと、残留不釣合いデータと、不釣合い効果データの大きさと、不釣合い効果データの角度誤差との関係を示す図である。 図12は、他の実施形態に係る不釣合い修正システムを示すブロック図である。 図13は、ニューラルネットワークのモデルを示す図である。
以下には、図面を参照して、この発明の具体的な実施形態について説明をする。図1は、本発明の一実施形態に係る不釣合い修正システム1を含む、不釣合い修正および測定システムの構成を示すブロック図である。
不釣合い修正および測定システムは、不釣合い測定装置2と、不釣合い修正装置3と、修正データ作成装置4とを含む。不釣合い修正装置3および修正データ作成装置4が、不釣合い修正システム1に含まれる。不釣合い修正および測定システムは、ロータ搬送装置(図示しない)をさらに含む。
不釣合い測定装置2は、バランシングマシンである。不釣合い測定装置2は、ロータ11の修正面における不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)を測定する。不釣合い測定装置2は、修正データを演算するための修正データ演算部21を有している。
不釣合い修正装置3は、修正機31と、修正機31の修正動作を制御する制御装置32とを含む。
修正機31は、背面修正用カッター15(図2参照)や頭部修正用カッター18(図2参照)等のカッターと、カッターを移動させる移動機構(図示しない)とを含む。ここで、カッターとは、狭義のカッターに限られず、ドリル、ミーリング、フライス等の不釣合い修正のための各種の切削器具を含む趣旨である。
次に、修正機31を用いた不釣合い修正について説明する。図2は、ロータ11に対する不釣合い修正の仕方を説明するための図である。図2(a)にはロータ11の側面を示し、図2(b)にはロータ11の背面14を示している。ロータ11として、ターボチャージャ用タービンロータを例にとって、不釣合い修正システム1を用いて行われる不釣合い修正の仕方の一例について説明をする。なお、実際のターボチャージャ用タービンロータにはタービン翼が付いているが、図2(a)および図2(b)では簡易図としている。
図2(a)に示すように、不釣合い修正のためにロータ11の背面14を切削する場合には、背面14において、修正角度位置α0(不釣合い角度に一致した角度位置)が決定される。そして、修正角度位置α0を中心に、周方向両側へ向かって等しい角度広がった角度α1から角度α2までの角度範囲20が修正処理される。背面修正用カッター15は、修正開始角度α1で角度停止し、ロータ11の回転軸12に沿う方向17にカッター15を移動させることにより所定の切削深さまで修正動作(切削による修正)が行われる。そして、それに引き続き、背面修正用カッター15は、所定の切削深さを維持したまま角度α2まで移動するように回動制御される。そして角度α2で停止された後に、深さ方向のカッター原点位置まで復帰される。
不釣合い修正のためにロータ11の頭部13を切削する場合には、図2(a)に破線で示すように、頭部修正用カッター18が用いられる。このときは、ロータ11の回転軸12まわりの回転半径方向に沿う方向19に頭部修正用カッター18を移動させることにより所定の切削深さまで修正動作(切削による修正)が行われる。その他の動作については、背面14を切削する場合と同様である。
ロータ11の回転軸方向(周方向)にロータまたはカッターを一定深さで回転制御する上述の方式に代えて、修正角度位置α0において切削深さのみで修正量を制御することにより、不釣合い修正を行うようにしてもよい。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、CPU等の演算部、記憶デバイス、タイマー等を含んだマイクロコンピューターによって構成されている。
図1および図2を参照して、不釣合い測定装置2は、ロータ11の修正面における不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)を測定する。測定の完了後、不釣合い測定装置2の修正データ演算部21は、測定された不釣合いデータに基づいて、修正データ(修正角度位置および修正量)を演算により決定する。不釣合い測定装置2において不釣合い測定がされたロータ11は、ロータ搬送装置によって不釣合い修正装置3へ搬送され、修正機31に搬入される。ロータの搬入に伴って、不釣合い測定装置2から不釣合い修正装置3に、不釣合いデータおよび修正データが送られる。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、修正機31に搬入されたロータ11に対し、不釣合い測定装置2から与えられる修正データを用いて、不釣合い修正動作を修正面ごとに実施する。なお、修正データは、カッターの深さデータや、一定深さ・広がり角度データ等を含む。
不釣合い修正装置3で不釣合い修正された後のロータ11に対して、不釣合い測定装置2において2回目の不釣合い測定が行われることがある。その結果、不釣合いがあれば、2回目の不釣合い修正が、不釣合い修正装置3において行われる。このとき、初回の不釣合い修正の場合と同様に、不釣合い測定装置2から不釣合い修正装置3の制御装置32に、2回目の測定における不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)と、その不釣合いデータに対応する修正データ(修正角度位置および修正量)とが送られる。
図3は、初期不釣合いデータAと、残留不釣合いデータBと、不釣合い効果データの大きさDとの関係を示す図である。
初期不釣合いデータAは、不釣合い測定装置2における1回目の計測で測定された不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)である。
残留不釣合いデータBは、不釣合い測定装置2における2回目の計測で測定された不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)である。
不釣合い効果データは、初期不釣合いデータAと残留不釣合いデータBとの差分のデータ(量と角度とを有するベクトル)である。初期不釣合いデータAと残留不釣合いデータBとの差分のデータの大きさを、以下の説明では、この不釣合い効果データの大きさDとしている。
修正データ演算部21は、不釣合いデータの大きさと修正データとの対応関係を表す修正曲線を保持しており、その修正曲線を参照しながら、1回目の計測で測定された不釣合いデータ(不釣合い量および不釣合い角度)に対応する修正データ(修正角度位置および修正量)を演算により決定している。
そのため、通常は残留不釣合いデータBが零であり、この場合、初期不釣合いデータAと不釣合い効果データとは一致する。しかしながら、修正機31のカッター(カッター15,18)の直近の摩耗状況によっては、図3に示すように、初期不釣合いデータAと、不釣合い効果データとが一致しない場合がある。
図1の不釣合い修正および測定システムは、修正機31の直近の状態を反映した正確な修正データを作成する修正データ作成装置4を、不釣合い測定装置2の修正データ演算部21とは別に設けている。
修正データ作成装置4は、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCを教師データとした機械学習により、不釣合い効果データの大きさと修正データとの対応関係を表す学習済モデルを生成し、その学習済モデルを記憶している。修正データ作成装置4は、その学習済モデルに基づいて、修正対象のロータ11の不釣合いデータに対応する修正データを作成する。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、ロータ11に対する1回目の修正動作に関して、不釣合い測定装置2から1回目の計測で測定された不釣合いデータ、およびそれに対応する修正データを取得している。これらのデータが、初期不釣合いデータAおよび初期修正データCとして扱われる。また、不釣合い修正装置3の制御装置32は、ロータ11に対する2回目の修正動作の際に、不釣合い測定装置2から2回目の計測で測定された不釣合いデータを受け取っている。そのデータが、残留不釣合いデータBとして扱われる。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、ロータ11のタイプデータ(以下、「ロータタイプデータ」と呼ぶ場合がある)に紐付けて、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCを保持している。ロータタイプデータは、ロータ11の材質、形状、重量データ、加工条件等である。これらのうちの一つでも異なると、異なるロータタイプのロータ11として取り扱われる。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、保持している初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータB、および初期修正データCを、修正データ作成装置4に送信する。たとえば、不釣合い修正装置3の制御装置32は、あるロータ11について、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCの3つのデータが揃ったタイミングで、これら3つのデータにロータタイプデータを加えたデータ群を、制御装置32が修正データ作成装置4に送信している。
図4は、ニューラルネットワークプログラム47により実現される機能を説明するためのブロック図である。
図1および図4を参照して、修正データ作成装置4は、制御部(修正データ決定手段、データ決定手段、データセット取得手段)41と、記憶部42と、通信部43とを含む。記憶部42は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されている。
制御部41は、CPU(プロセッサ)44、RAM45およびROM46を含む。ROM46には、オペレーティングシステムの他、ニューラルネットワークプログラム47などのコンピュータプログラムがインストールされている。ニューラルネットワークプログラム47は、図4に示す機械学習部(学習手段)471を実現するためのプログラムである。
記憶部42は、機械学習部471による機械学習において教師データとして用いられるデータセットを記憶しておくためのデータセット記憶部421と、機械学習部471の機械学習後の学習済モデルを記憶しておくための学習済モデル記憶部422とを含む。通信部43は、通信回線(図示しない)を介して、不釣合い修正装置3の制御装置32と通信可能に接続されている。
制御部41は、通信部43を介してデータ群を受け取り(データセット取得工程)、受け取ったデータ群を、データセット記憶部421に記憶する。
データセット記憶部421には、初期不釣合いデータ(効果データ情報)A、残留不釣合いデータ(効果データ情報)B、および初期修正データ(修正データ情報)Cが記憶される。データセット記憶部421には、ロータ11のロータタイプ別に、複数のデータセット記憶領域421aが設けられており、個々のデータセット記憶領域421aに、共通のロータ11のロータタイプの初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCが記憶される。不釣合い修正装置3の制御装置32から送信されてくる、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCの個々のデータセット記憶領域421aへの振り分けは、これら3つのデータと共に修正データ作成装置4に送られてくるロータタイプデータを目印に行われる。
図5は、データセット記憶部421の記憶内容を説明するための図である。
データセット記憶部421の個々のデータセット記憶領域421aは、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCからなるデータセットを、最大でたとえば50個(最大数)まで記憶可能である。具体的には、個々のデータセット記憶領域421aには、データセットを記憶するための記憶エリアが50個設けられている。これらの記憶エリアを、たとえば、第1のエリア、第2のエリア、第3のエリア、第4のエリア、・・・、第50のエリアということにする。図5のデータセット記憶領域421aの左端の番号が、記憶エリアの番号である。データセット記憶領域421aに、対応するロータ11のロータタイプのデータセットが記憶される場合には、番号が小さい記憶エリアから順にデータセットが記憶される。
データセット記憶領域421aの第1~第6のエリアは、データセットを書き換え不能に記憶するデータセット書き換え不能エリアである。不釣合い修正装置3の制御装置32から送られてきたデータセットがデータセット記憶領域421aに未だ記憶されていない初期状態において、データセット記憶領域421aの第1~第50のエリアには、初期データセットが記憶されている。第1~第50のエリアに初期データセットが記憶されている状態を、図5(a)に示す。「a1」、「a2」、「a3」等、小文字の「a」が付されたデータは、初期不釣合いデータAの初期データである。「b1」、「b2」、「b3」等、小文字の「b」が付されたデータは、残留不釣合いデータBの初期データである。「c1」、「c2」、「c3」等、小文字の「c」が付されたデータは、初期修正データCの初期データである。これらの初期データから構成される初期データセットは、いずれも、修正データ演算部21で用いられる修正曲線と同様の修正曲線によって導き出されたデータセットである。
第1~第3のエリアに記憶されている「a1,b1,c1」、「a2,b2,c2」および「a3,b3,c3」のデータセットは、不釣合い効果データの大きさ(すなわち、データa1,a2,a3とデータb1,b2,b3との差分の大きさ)が零または零に近いデータセットである。このようなデータセットを、第1のデータセットDS1という(図8を併せて参照)。3つの第1のデータセットDS1は、消去されずに保持され続ける。すなわち、これら3つの第1のデータセットDS1は、書き換え不能な書き換え不能データセットである。
第4~第6のエリアに記憶されている「a4,b4,c4」、「a5,b5,c5」および「a6,b6,c6」のデータセットは、不釣合い効果データの大きさ(すなわち、データa4,a5,a6とデータb4,b5,b6との差分の大きさ)が最大値または最大値に近いデータセットである。このようなデータセットを、第2のデータセットDS2という(図8を併せて参照)。3つの第2のデータセットDS2は、消去されずに保持され続ける。すなわち、これら3つの第2のデータセットDS2は、書き換え不能な書き換え不能データセットである。
不釣合い修正装置3の制御装置32から送られてきたデータセットをデータセット記憶領域421aに1つ記憶する場合には次のように取り扱われる。すなわち、第7のエリアに記憶されているデータセットが消去される。そして、第8~第50エリアに記憶されているデータセットがそれぞれ第7~第49のエリアにシフトされる。空になった第50のエリアに、制御装置32から送られてきたデータセットが記憶される。そして、制御装置32から送られてきたデータセットをデータセット記憶領域421aに記憶する場合には、第7のエリアに記憶されているデータセットが消去され、第8~第50エリアに記憶されているデータセットがそれぞれ第7~第49のエリアにシフトされ、空になった第50のエリアに、制御装置32からのデータセットが記憶される。
制御装置32からのデータセットを第50のエリアのみに記憶した状態を図5(b)に示し、制御装置32からのデータセットを第7~第50のエリアに記憶した状態を図5(c)に示す。「A1」、「A2」、「A3」等、大文字の「A」が付されたデータは、初期不釣合いデータAの実測データである。「B1」、「B2」、「B3」等、大文字の「B」が付されたデータは、残留不釣合いデータBの実測データである。「C1」、「C2」、「C3」等、大文字の「C」が付されたデータは、初期修正データCの実測データである。これらの実測データから構成される実測データセットは、いずれも、不釣合い修正装置3を用いた実測データのデータセットである。
図6は、機械学習部471による機械学習を説明する流れ図である。図7は、機械学習部471によって機械学習されるニューラルネットワーク100のモデルを示す図である。図8は、機械学習後のニューラルネットワーク100に相当する修正曲線CCを示すグラフである。
図5を参照して説明したように、データセット記憶部421にデータセットが新規記憶されると、新規記憶に相当する個数分の古いデータセットが、データセット記憶部421から消去される。すなわち、データセット記憶部421においてデータセットが更新される(図6のステップS1)。
このタイミングで、機械学習部471によるニューラルネットワーク100の機械学習が実行される(図6のステップS2)。
機械学習部471による機械学習は、教師あり学習の手法によって行われる。機械学習部471は、データセット記憶部421に記憶されている全て(たとえば50個)のデータセット(初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データC)を読み出し、これら全てのデータセットを教師データとして用いて機械学習を行う(学習工程)。
図7の例のニューラルネットワーク100は、1つの入力層101と、1つの出力層102と、1つの隠れ層103とを有する。図7のモデルの例では、隠れ層103が1つであるが、隠れ層103が2つ以上であってもよい。
図7の例では、入力層101および出力層102に1つのニューロン101a,102aが示され、隠れ層103に複数(図7の例では7つであるが、2つ以上であれば6つ以内であってもよいし、8つ以上であってもよい)のニューロン103aが示されている。機械学習部471による機械学習において、不釣合い効果データの大きさDが入力層101に入力され、かつ出力層102から初期修正データCが出力される。不釣合い効果データの大きさDは、前述のように、初期不釣合いデータAと残留不釣合いデータBとの差分のデータの大きさである。そして、出力データの誤差が最小になるように機械学習が行われる。機械学習により、入力層101のニューロン101aと隠れ層103の個々のニューロン103aとの間の重み付けの値、隠れ層103の個々のニューロン103aと出力層102のニューロン102aとの間の重み付けの値、隠れ層103の個々のニューロン103aの閾値、および出力層102のニューロン102aの閾値が、それぞれ調整される。学習済のニューラルネットワーク100、つまり学習済モデルが、学習済モデル記憶部422に記憶される(図6のステップS3)。学習済モデル記憶部422は、学習済モデルをロータ11のロータタイプ別に記憶する。
学習済モデルは、図8に示すような非線形の滑らかな修正曲線CCに近似する。図8では、不釣合い効果データの大きさを横軸に示し、修正データを縦軸に示している。図8では、機械学習に用いたデータセットのプロットも示している。図8には、3つの第1のデータセットDS1のプロットと、3つの第2のデータセットDS2のプロットとをそれぞれ示している。
学習済モデルが修正曲線CCに近似するので、不釣合いデータに対応する修正データを、学習済モデルを用いて決定することができる。
不釣合い修正装置3が、不釣合い測定装置2の修正データ演算部21から与えられる修正データではなく、修正データ作成装置4によって作成された修正データを用いて、あるロータ11に不釣合い修正を施す場合を説明する。
この場合、ロータ11への不釣合い修正の実施に先立って、不釣合い修正装置3の制御装置32は、修正データの出力を修正データ作成装置4に対し要求する。この要求において、制御装置32は、図1に示すように、ロータ11の不釣合いデータと、そのロータ11のロータタイプデータとを、修正データ作成装置4に送信する。
図9は、修正データ作成装置4の制御部41による修正データの作成を説明する流れ図である。
修正データ作成装置4の制御部41は、不釣合いデータおよびロータタイプデータを受信すると(図9のステップS11)、学習済モデル記憶部422から、そのロータタイプデータに対応する学習済モデルを読み出す(図9のステップS12)。そして、制御部41は、読み出した学習済モデルに、ロータ11の不釣合いデータを入力し、学習済モデルから出力されたデータを修正データとして決定する(修正データ決定工程。図9のステップS13)。そして、制御部41は、決定した修正データを不釣合い修正装置3の制御装置32に向けて送信する(図9のステップS14)。
修正データ作成装置4において作成された修正データが、不釣合い修正装置3の制御装置32に付与される。不釣合い修正装置3の制御装置32は、修正データ作成装置4から受信した修正データを用いて、修正対象のロータ11を修正機31により不釣合い修正する(不釣合い修正工程)。
そして、不釣合い修正に用いられた修正データは、今回のロータ11のロータタイプデータおよび初期修正データCと共に、図1に示すように、不釣合い修正装置3の制御装置32から修正データ作成装置4に送信される。この修正データ作成装置4は、修正対象のロータ11の初期不釣合いデータAおよび残留不釣合いデータBと共にデータセットとしてデータセット記憶部421に記憶され、それ以降のニューラルネットワーク100の機械学習に用いられる。
以上によりこの実施形態によれば、不釣合い効果データの大きさと修正データとの対応関係(修正曲線CC)を表す学習済モデルが、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCを教師データとした機械学習により生成される。また、データセット記憶部421に直近に記憶された複数(最大個数がたとえば50個)のデータセット(初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データC)を用いて機械学習を行う。これにより、機械学習により生成される学習済モデルが表す対応関係(修正曲線CC)を、修正機31のカッター(カッター15,18)の直近の摩耗状況を反映したものにできる。
そして、生成された学習済モデルに、ロータ11の不釣合いデータを入力して、学習済モデルから出力されたデータを修正データとし、その修正データに基づいてロータ11に対する不釣合い修正を行う。修正機31のカッター15,18の直近の摩耗状況を反映した修正データを用いて修正するので、カッターの摩耗等の影響を除いた正確な不釣合い修正を行うことができる。
ところで、不釣合い効果データの大きさDが略に近いデータセットや、不釣合い効果データの大きさDが最大値(図8の例で、不釣合い量が120°)に近いデータセットは、不釣合い修正および測定システム(図1参照)の実際の稼働において取得されることが少ない。そのため、実際の稼働において取得されたデータセットのみに基づいて機械学習を行うとすると、不釣合い効果データの大きさDが零近傍や最大値近傍である場合を学習しないため、学習後のニューラルネットワーク100が表す修正曲線CCが、不釣合い効果データの零近傍や最大値近傍において正確さを欠くおそれがある。すなわち、データ外挿処理が苦手という欠点を有する。
これに対し、不釣合い効果データの大きさDが零または零に近い第1のデータセットDS1、および不釣合い効果データの大きさDが所定の最大値または最大値に近い第2のデータセットDS2を、データセット記憶部421に初期データとして書き換え不能に記憶させる。そのため、機械学習に用いるデータセットに、第1のデータセットDS1および第2のデータセットDS2を常時含めることができる。したがって、機械学習によって得られる修正曲線CCを、不釣合い効果データの大きさDが零近傍や最大値近傍であるときを考慮した、より正確な曲線CCにできる。
図10には、ターボチャージャ用タービンロータ(ロータ11)を、上方から見た図を示す。
ロータ11のロータ軸(図示しない)の先端には、修正対象部としてのナット201(たとえば六角ナットや十角ナット)が取り付けられている。ナット201は、回転中心から半径方向外端までの距離が方位によって異なっている。ナット201を切削することにより、ロータ11に対して不釣合い修正を施す場合について検討する。
ロータ11に対するナット201の回転方向姿勢はロータ毎(ワーク毎)に異なっている。すなわち、ナット201の基準位置P1と、ロータ11の基準位置P0(回転方向基準位置。たとえばタービン翼202)との間の相対角度差(タービン翼202との接合角度)θがワーク(すなわちロータ11)毎に異なっている。この場合、相対角度差θによって不釣合い修正効果データが変化する(不釣合い修正効果データに角度誤差が発生する)。そのため、このようなロータ11に修正データを一律に決定したのでは、不釣合い修正の効果がワーク毎にばらつくおそれがある。
このような課題に対し、特開2009-019948号公報や特開2011-80906号公報には、ロータに対するナットの回転方向姿勢を測定し、その計測結果に基づいた演算により修正データを補正する手法が開示されている。しかしながら、これらの手法では精度に限界があり、個々のワークに適切な修正を施せない。
図11は、初期不釣合いデータAと、残留不釣合いデータBと、不釣合い効果データの大きさDと、不釣合い効果データの角度誤差Eとの関係を示す図である。図3において説明済みの箇所は、説明を省略する。
図11に示すように、ナット201を切削してロータ11に対して不釣合い修正を施す場合、残留不釣合いデータBが、初期不釣合いデータAと零とを結ぶ線分L1上に位置せず、この直線Lからずれることがある。このとき、初期不釣合いデータAと残留不釣合いデータBとの角度の誤差を、不釣合い効果データの角度誤差Eとしている。角度誤差Eは、図11に示すように、初期不釣合いデータAと零とを結ぶ線分L1に対する、初期不釣合いデータAと残留不釣合いデータBとを結ぶ線分L2との角度誤差である。
図12は、他の実施形態に係る不釣合い修正システム1を示すブロック図である。この実施形態に係る修正データ作成装置4は、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCおよび相対角度差θを教師データとした機械学習により、不釣合い効果データの大きさと、相対角度差θと、修正データと、不釣合い効果データの角度誤差Eとの対応関係を表す学習済モデルを生成し、その学習済モデルを記憶している。修正データ作成装置4は、その学習済モデルに基づいて、修正対象のロータ11の不釣合いデータに対応する修正データを作成する。
図13は、他の実施形態に係るニューラルネットワーク100Aのモデルを示す図である。以下では、図10~図13を参照しながら、修正データ作成装置4による修正データの作成について説明する。図4および図6についても適宜参照する。前述の実施形態において説明済みの箇所についての説明を省略し、前述の実施形態と相違する部分のみを説明する。
不釣合い測定装置2は、内蔵されているカメラ等の撮像手段により、個々のロータ11に対する相対角度差θを測定している。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、ロータ11に対する1回目の修正動作に関して、ロータ11に対する相対角度差θを、初期不釣合いデータAおよび初期修正データCと共に取得する。不釣合い修正装置3の制御装置32は、ロータ11のロータタイプデータに紐付けて、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータBおよび初期修正データCと共に、相対角度差θを保持している。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、保持している初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータB、初期修正データCおよび相対角度差θを、修正データ作成装置4に送信している。たとえば、不釣合い修正装置3の制御装置32は、あるロータ11について、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータB、初期修正データCおよび相対角度差θの4つのデータが揃ったタイミングで、これら4つのデータにロータタイプデータを加えたデータ群を、制御装置32が修正データ作成装置4に送信している。
修正データ作成装置4の制御部41は、通信部43を介してデータ群を受け取り、初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータB、初期修正データCおよび相対角度差(相対角度差情報)θを、ロータタイプデータ別にデータセット記憶部421に記憶する。
データセット記憶部421においてデータセットが更新されると、(図6のステップS1)。機械学習部471(図4参照)によるニューラルネットワーク100Aの機械学習が実行される(図6のステップS2)。機械学習部471は、データセット記憶部421に記憶されている全て(たとえば50個)のデータセット(初期不釣合いデータA、残留不釣合いデータB、初期修正データCおよび相対角度差θ)を読み出し、これら全てのデータセットを教師データとして用いて機械学習を行う。
図13に示すように、機械学習部471による機械学習において、不釣合い効果データの大きさDと相対角度差θとが入力層101に入力され、かつ出力層102から、初期修正データCと不釣合い効果データの角度誤差(効果データ角度誤差情報)Eとが出力される。学習済のニューラルネットワーク100A、つまり学習済モデルが、学習済モデル記憶部422に記憶される(図6のステップS3)。
以下、不釣合い修正装置3が、修正データ作成装置4によって作成された修正データおよび不釣合い効果データの角度誤差Eを用いて、あるロータ11に不釣合い修正を施す場合を説明する。
不釣合い修正装置3の制御装置32は、修正データの出力の要求に併せ、ロータ11の不釣合いデータと、そのロータ11の相対角度差θと、そのロータ11のロータタイプデータとを、修正データ作成装置4に送信する。
修正データ作成装置4の制御部41は、不釣合いデータと相対角度差θとロータタイプデータとを受信すると、学習済モデル記憶部422から、そのロータタイプデータに対応する学習済モデルを読み出す。そして、制御部41は、読み出した学習済モデルに、ロータ11の不釣合いデータと相対角度差θとを入力し、学習済モデルから修正データと角度誤差Eとを決定する(データ決定工程)。そして、制御部41は、決定した修正データおよび角度誤差Eを不釣合い修正装置3の制御装置32に向けて送信する。
修正データ作成装置4において作成された修正データおよび効果データの角度誤差Eが、不釣合い修正装置3の制御装置32に付与される。不釣合い修正装置3の制御装置32は、修正データおよび効果データの角度誤差Eを用いて、具体的な修正内容(修正開始角度や、修正終了位置、切削深さ等)を調整する。そして、制御装置32は、その修正内容で、修正対象のロータ11を修正機31により不釣合い修正する(不釣合い修正工程)。
以上によりこの実施形態によれば、相対角度差θおよび効果データの角度誤差Eを教師データとした機械学習により、学習済モデルが、不釣合い効果データの大きさと、相対角度差θと、修正データと、不釣合い効果データの角度誤差Eとの対応関係を表すようになる。そのため、生成された学習済モデルに基づいて、相対角度差θに対応する修正データおよび不釣合い効果データの角度誤差が決定される。そして、その修正データに基づいて、ロータ11に対する不釣合い修正が行われる。ゆえに、ロータ11がナット201を有する場合であっても、正確な修正データを得ることができる。
また、この実施形態において、生成された学習済モデルに入力する相対角度差θを予め定める範囲で変化させてもよい。この場合、学習済モデルからは、修正データおよび不釣合い効果データの角度誤差Eがそれぞれ複数出力される。これらのうちの一つの組み合わせを決定することにより、修正データおよび不釣合い効果データの角度誤差Eを最適なものにできる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、修正データ作成装置4が、不釣合い修正装置3の制御装置32から、不釣合い効果データの大きさDや不釣合い効果データの角度誤差Eを直接取得するようにしてもよい。また、修正データ作成装置4が、初期不釣合いデータAや初期修正データCを、不釣合い測定装置2から直接取得するようにしてもよい。
また、データセット記憶部421に記憶されるデータセットの最大数を50個として説明したが一例であり、最大数は適宜設定される。また、第1および第2のデータセットDS1,DS2の個数も3つに限られず適宜設定される。
図7や図13のニューラルネットワーク100,100Aの入力層101に初期修正データCが入力され、不釣合い効果データの大きさDが出力層102から出力されてもよい。同様に、不釣合い効果データの角度誤差Eが入力層101に入力され、出力層102から相対角度差θが出力されてもよい。
修正データ作成装置4が、不釣合い修正装置3に内蔵されていてもよい。この場合、不釣合い修正システム1が、不釣合い修正装置によって実現される。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1 :不釣合い修正システム
3 :不釣合い修正装置
4 :修正データ作成装置
11 :ロータ
31 :修正機
32 :制御装置
41 :制御部(修正データ決定手段、データセット取得手段)
100 :ニューラルネットワーク
100A :ニューラルネットワーク
101 :入力層
102 :出力層
421 :データセット記憶部(データセット記憶手段)
471 :機械学習部(学習手段)
A :初期不釣合いデータ(効果データ情報)
B :残留不釣合いデータ(効果データ情報)
C :初期修正データ(修正データ情報)
D :不釣合い効果データの大きさ(効果データ情報)
DS1 :第1のデータセット
DS2 :第2のデータセット
E :不釣合い効果データの角度誤差
θ :相対角度差

Claims (5)

  1. 所定のロータを修正するための修正データに関する情報である修正データ情報と、前記修正データを用いて前記所定のロータを修正した後の効果を表す不釣合い効果データに関する情報である効果データ情報とを含むデータセットであって複数のデータセットを、予め定める最大数を上限として記憶するためのデータセット記憶部と、
    前記修正データ情報および前記効果データ情報を取得して、前記データセット記憶部に記憶させるデータセット取得手段と、
    前記データセット記憶部に記憶されている前記修正データ情報および前記効果データ情報を教師データとして、前記所定のロータについて前記不釣合い効果データと前記修正データとの対応関係を表す、3層以上のニューラルネットワークの学習済モデルを、機械学習により生成する学習手段と、
    前記所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータを、前記学習手段により生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力されるデータを、前記不釣合いデータに対応する前記修正データとして決定する修正データ決定手段と、
    不釣合い修正を行うための修正機と、
    前記修正データ決定手段によって決定された前記修正データに基づいて、前記所定のロータに対して前記修正機を用いて不釣合い修正を行う制御装置とを含み、
    前記データセット記憶部が、複数の前記データセットのうち一部の前記データセットを書き換え不能データセットとして書き換え不能に、かつそれ以外の前記データセットを先入れ先出しで書き換え可能に記憶し、
    前記書き換え不能データセットが、前記不釣合い効果データの大きさが零または零に近い少なくとも1つの第1のデータセット、および前記不釣合い効果データの大きさが所定の最大値または最大値に近い少なくとも1つの第2のデータセットを含むことを特徴とする、不釣合い修正システム。
  2. 転中心から半径方向外端までの距離が方位によって異なる修正対象部を有する所定のロータを修正するための修正データに関する情報である修正データ情報と、前記所定のロータの回転方向基準位置に対する前記修正対象部の相対角度差に関する情報である相対角度差情報と、前記修正データを用いて前記所定のロータを修正した後の効果を表す不釣合い効果データに関する情報である効果データ情報と、前記不釣合い効果データの角度誤差に関する情報である効果データ角度誤差情報とを含むデータセットを取得するデータセット取得手段と、
    前記データセット取得手段が取得した、前記修正データ情報、前記相対角度差情報、前記効果データ情報および前記効果データ角度誤差情報を教師データとして、前記不釣合い効果データと前記修正データと前記相対角度差と前記不釣合い効果データの前記角度誤差との対応関係を表す、3層以上のニューラルネットワークの学習済モデルを、機械学習により生成する学習手段と、
    前記所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータおよび前記所定のロータの前記相対角度差を、前記学習手段により生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力される前記修正データおよび前記不釣合い効果データの前記角度誤差を、前記所定のロータの前記不釣合いデータおよび前記所定のロータの前記相対角度差にそれぞれ対応する前記修正データおよび前記不釣合い効果データの前記角度誤差として決定するデータ決定手段と、
    不釣合い修正を行うための修正機と、
    前記データ決定手段によって決定された前記修正データおよび前記不釣合い効果データの前記角度誤差に基づいて、前記所定のロータに対して前記修正機を用いて不釣合い修正を行う制御装置とを含むことを特徴とする、不釣合い修正システム。
  3. 前記データ決定手段が、生成された前記学習済モデルに入力する前記相対角度差情報を予め定める範囲で変化させたときの前記学習済モデルからの出力に基づいて、前記修正データを決定することを特徴とする、請求項に記載の不釣合い修正システム。
  4. 所定のロータを修正するための修正データに関する情報である修正データ情報と、前記修正データを用いて前記所定のロータを修正した後の効果を表す不釣合い効果データに関する情報である効果データ情報を含むデータセットであって複数のデータセットを取得し、予め定める数のデータセットを最大数として記憶可能なデータセット記憶部に記憶させるデータセット取得工程と、
    前記データセット記憶部に記憶されている前記修正データ情報および前記効果データ情報を教師データとして、前記所定のロータについて前記不釣合い効果データと前記修正データとの対応関係を表す、3層以上のニューラルネットワークの学習済モデルを、機械学習により生成する学習工程と、
    前記所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータを、前記学習工程により生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力されるデータを、前記不釣合いデータに対応する前記修正データとして決定する修正データ決定工程と、
    前記修正データ決定工程によって決定された前記修正データに基づいて、前記所定のロータに対して不釣合い修正を行う不釣合い修正工程とを含み、
    前記データセット取得工程において、前記データセット記憶部が、複数の前記データセットの一部を書き換え不能データセットとして書き換え不能に記憶し、かつその他の前記データセットを先入れ先出しで書き換え可能に記憶し、
    前記書き換え不能データセットが、前記不釣合い効果データの大きさが零または零に近い少なくとも1つの第1のデータセット、および前記不釣合い効果データの大きさが所定の最大値または最大値に近い少なくとも1つの第2のデータセットを含むことを特徴とする、不釣合い修正方法。
  5. 回転中心から半径方向外端までの距離が方位によって異なる修正対象部を有する所定のロータを修正するための修正データに関する情報である修正データ情報と、前記所定のロータの回転方向基準位置に対する前記修正対象部の相対角度差に関する情報である相対角度差情報と、前記修正データを用いて前記所定のロータを修正した後の効果を表す不釣合い効果データに関する情報である効果データ情報と、前記不釣合い効果データの角度誤差に関する情報である効果データ角度誤差情報とを含むデータセットを取得するデータセット取得工程と、
    前記データセット取得工程により取得された、前記修正データ情報、前記相対角度差情報、前記効果データ情報および前記効果データ角度誤差情報を教師データとして、前記不釣合い効果データと前記修正データと前記相対角度差と前記不釣合い効果データの前記角度誤差との対応関係を表す、3層以上のニューラルネットワークの学習済モデルを、機械学習により生成する学習工程と、
    前記所定のロータの不釣合いの測定結果である不釣合いデータおよび前記所定のロータの前記相対角度差を、前記学習工程により生成された前記学習済モデルに入力し、当該学習済モデルから出力される前記修正データおよび前記不釣合い効果データの前記角度誤差を、前記所定のロータの前記不釣合いデータおよび前記所定のロータの前記相対角度差に対応する前記修正データおよび前記不釣合い効果データの前記角度誤差として決定するデータ決定工程と、
    前記データ決定工程によって決定された前記修正データおよび前記不釣合い効果データの前記角度誤差に基づいて、前記所定のロータに対して不釣合い修正を行う不釣合い修正工程とを含むことを特徴とする、不釣合い修正方法。
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