JP7407898B1 - 動物用ケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成の簡素化し、低コストで製造することができ、動物が動物用ケージから出たときの床面へ着地による音の発生を抑制することができる動物用ケージを提供する。【解決手段】 上方に開口した箱状の動物用ケージであって、鉛直な軸線L2まわりに回動可能な開閉扉11を含む正面部2と、正面部2の背後に間隔をあけて位置する背後部4と、正面部2の両側部と背後部4の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部3a,3bと、正面部2および背後部4の各下端が接する共通な仮想平面から垂直な方向に所定の距離をあけた高さに上面が位置するように、前記正面部、前記背後部および前記2つの連結部3a,3bによって支持される床板9と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、愛玩動物として家屋内で飼育される犬などの動物を収容するための動物用ケージに関する。
従来技術の動物用ケージは、たとえば特許文献1に記載されている。この従来技術では、ペット収容空間の前面側に位置する前枠と、前面側を除く残りの周囲を覆う周囲枠とを備え、周囲枠の両端には、前枠の左右両端を下方へスライド自在に支持するスライド溝がそれぞれ設けられる。各スライド溝には前枠が各スライド溝の上部に位置しているとき、前枠をスライド不能に保持する進退軸部材を設け、下方へスライド自在な前枠をペット収容空間の前面側から覆う位置で拘束している。このような動物用ケージは、飼い主が椅子への着座姿勢やベッドでの就寝姿勢にあるときに、飼い主自身の目線に対しペットの目線がほぼ同じ高さに近付けられるように、当該ペットを収容するペット収容空間の床を高床式に形成されたケージ本体を備えている。
このような構成によって、前枠に、前枠が各スライド溝の上部に位置しているときにペット収容空間からのペットの出入りを可能とする出入口と、この出入口を開閉する扉とを設けることによって、高床式の利点を有効利用して、掃除する際に前枠を前方へ開放させることなく、下方へスライド移動させて、ペット収容空間の前方への開口面積を大きく確保し、扉開放時の軌跡を非常に小さなものにして、前枠を取り除く作業の煩わしさを軽減する構成が提案されている。
特開2017-35039号公報
上記特許文献1の従来技術は、動物用ケージの部品点数が多く、製造コストが高価であり、組立て作業に手間を要する。また動物用ケージは、床の高さが、飼い主が椅子に着座またはベッドに就寝した姿勢にあるとき、飼い主の目線と動物の目線とがほぼ同じ高さに近づけた高い位置に配置されるので、動物が動物用ケージ内の収容空間への出入りを円滑に行いにくく、動物が収容空間から室内の床に飛び降りるので、床に着地したときに音を生じ易いという問題がある。
本発明の目的は、構成を簡素化し、低コストで製造することができ、動物が動物用ケージから出るとき、動物が床に着地することによる音の発生を抑制することができる動物用ケージを提供することである。
本発明は、上方に開口した箱状の動物用ケージであって、
鉛直な軸線まわりに回動可能な開閉扉を含む正面部と、
前記正面部の背後に間隔をあけて位置する背後部と、
前記正面部の両側部と前記背後部の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部と、
前記正面部および前記背後部の各下端が接する共通な仮想平面から垂直な方向に所定の距離をあけた高さに上面が位置するように、前記正面部、前記背後部および前記2つの連結部によって支持される床板と、を備え
前記正面部は、
2つの正面側脚部材と、
前記2つの正面側脚部材の各上端部を連結する正面側笠木部材と、
前記2つの正面側脚部材の各下端部付近を連結する正面側貫部材と、
前記2つの正面側脚部材の間で、前記正面側笠木部材および前記正面側貫部材に連結される戸当り部材と、
前記正面側笠木部材と前記正面側貫部材との間で、前記一方の正面側脚部材と前記戸当り部材とを連結する正面側横桟部材と、を含み、
前記開閉扉は、前記戸当り部材と前記2つの正面側脚部材のうちの他方の正面側脚部材との間に配設され、
前記背後部は、
2つの背後側脚部材と、
前記2つの背後側脚部材の各上端部を連結する背後側笠木部材と、
前記2つの背後側脚部材の下端部付近を連結する背後側貫部材と、
前記背後側笠木部材と前記背後側貫部材との間で、前記2つの背後側脚部材を連結する背後側横桟部材と、を含み、
前記2つの連結部は、
前記2つの正面側脚部材の各上端部と前記背後側脚部材の各上端部とをそれぞれ連結する一対の横側笠木部材と、
前記2つの正面側脚部材の各下端部付近をそれぞれ連結する一対の横側貫部材と、
前記横側笠木部材と前記横側貫部材との間で、前記2つの正面側脚部材と前記2つの背後側脚部材とをそれぞれ連結する横側横桟部材と、を含み、
前記床板は、前記正面側貫部材、前記背後側貫部材、および前記一対の横側貫部材によって支持されることを特徴とする動物用ケージである。
また本発明は、前記戸当り部材は、前記一方の正面側脚部材に向かって開口した嵌合凹所を有し、
前記開閉扉は、
一対の縦框と、
前記一対の縦框の各一端部を連結する上桟と、
前記一対の縦框の各他端部を連結する下桟と、
前記上桟と前記下桟との間で前記一対の縦框を連結する複数の中桟と、
前記正面側笠木部材および前記正面側貫部材に鉛直な軸線まわりに回動可能に支持され、前記一対の縦框のうち前記他方の正面側脚部材に隣接して配置される一方の縦框の両端部に固定されるヒンジピンと、を含み、
前記一対の縦框のうち、前記戸当り部材に隣接して配置される他方の縦框は、前記複数の中桟のうちの1つが移動自在に挿通する挿通孔を有し、前記挿通孔を挿通する前記1つの中桟は、前記嵌合凹所に嵌合可能であることを特徴とする。
また本発明は、前記正面部、前記背後部、および前記2つの連結部は、木製の角材から成り、
前記床板は、木製の板材から成ることを特徴とする。
また本発明は、前記2つの正面側脚部材の各下端部および前記2つの背後側脚部材の各下端部は、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜していることを特徴とする。
また本発明は、前記開閉扉は、前記他方の正面側脚部材と前記戸当り部材との間に位置する閉鎖位置と、前記閉鎖位置から前記ヒンジピンの軸線まわりに少なくとも90°の角度位置まで角変位した開放位置とにわたって開閉可能であり、
前記一方の縦框は、前記閉鎖位置と前記開放位置とにわたって前記他方の正面側脚部材と対向する外周面を有し、
前記外周面は、前記閉鎖位置と前記開放位置とにわたって前記他方の正面側脚部材との間に一定の間隔を有する円筒面の一部によって構成されることを特徴とする。
本発明によれば、動物用ケージは、鉛直な軸線まわりに回動可能な開閉扉を含む正面部と、正面部の背後に間隔をあけて位置する背後部と、正面部の両側部と背後部の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部と、正面部および背後部の各下端が接する共通な仮想平面から垂直な方向に所定の距離をあけた高さに上面が位置するように、正面部、背後部、および2つの連結部によって支持される床板と、を備える。
このような構成によれば、開閉扉を開放することによって動物の出入口として利用可能な開口を形成し、この開口を介して動物用ケージへの動物の出入りを円滑に行うことができる、また、床板の上面の床面からの高さ位置を動物用ケージから動物が飛降りる必要のない高さとなるように、床板を正面部、背後部および2つの連結部に配設することによって、動物の床面への着地による音の発生を抑制することができ、不快感が生じない。また、動物用ケージは、正面部、背後部、2つの連結部、および床板によって構成されるので、前記従来技術の動物用ケージに比べて簡素な構成によって実現され、低コストで容易に製造することができる。
また本発明によれば、正面部は、2つの正面側脚部、正面側笠木部材、正面側貫部材、戸当り部材、正面側横桟部材、および開閉扉を含む。2つの正面側脚部材の上端部は、正面側笠木部材によって連結され、2つの正面側脚部材の下端部付近は、正面側貫部材によって連結される。正面側笠木部材および正面側貫部材には、戸当り部材が連結され、一方の正面側脚部材と戸当り部材とが複数の正面側横桟部材によって連結される。戸当り部材と他方の正面側脚部材との間には、開閉扉が配設される。
背後部は、2つの背後側曲部材、背後側貫部材、および背後側横桟部材を含む。2つの背後側脚部材の上端部が背後側笠木部材によって連結され、2つの背後側脚部材の下端部付近が背後側貫部材によって連結される。2つの背後側脚部材は、複数の背後側横桟部材によって連結される。
2つの連結部は、横側笠木部材、横側貫部材、および横側横桟部材をそれぞれ含む。一方の正面側脚部材の上端部と一方の背後側脚部材の上端部とは、一方の横側笠木部材によって連結され、一方の正面側脚部材の下端部付近および一方の背後側脚部材の下端部付近は、一方の横側貫部によって連結される。また、他方の正面側脚部材の上端部と他方の背後側脚部材の上端部とは、他方の横側笠木部材によって連結され、他方の正面側脚部材の下端部付近と他方の背後側脚部材の下端部付近は、他方の横側貫部材によって連結される。
正面部の戸当り部材と他方の正面側脚部材との間には、開閉扉が設けられるので、開閉扉の閉鎖位置を戸当り部材によって規制し、開閉扉が不用意の動物用ケージ内へ移動することを防止して、動物用ケージ内への動物の進入を阻止することができる。また動物用ケージ内に動物を収容した状態で開閉扉が動物によって動物用ケージの内側へ不用意に開かれることが防がれるので、動物を動物用ケージ内に収容した状態とし、動物の自由な移動を規制することができる。
また本発明によれば、戸当り部材は嵌合凹所を有し、開閉扉の中桟の1つが嵌合凹所に嵌合可能に構成されるので、前記1つの中桟を嵌合凹所に嵌合させることによって、開閉扉を閉鎖位置に維持することができ、動物が動物用ケージから外部へ出てしまうことを阻止することができる。また、開閉扉を前記1つの中桟および嵌合凹所によって閉鎖位置に維持することができるので、風などの作用によって開閉扉が不所望に開放することが防がれ、子供および付近の通行者などに対する安全性を向上することができる。
また本発明によれば、正面部、背後部、2つの連結部が木製の角材から成り、床板が木製の板材から成るので、金属および合成樹脂を用いる場合に比べて、材料コストが安価であり、木工加工によって容易に動物用ケージを製造することができ、動物用ケージの製造コストを低コスト化することができる。
また本発明によれば、2つの正面側脚部材の各下端部および背後側脚部材の各下端部は、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜しているので、2つの正面側脚部材の各下端部および2つの背後側脚部材の各下端部の床面への接触面積が小さく、床板の下方の床面の露出量が大きく、掃除を行い易い。
また本発明によれば、開閉扉の開放位置が閉鎖位置に対して少なくとも90°の角度位置に設定されるので、動物の動物用ケージの出入りに十分な開口を確保することができる。また、一方の縦框は、閉鎖位置と開放位置とにわたって他方の正面側脚部材と対向する外周面を有し、この外周面は、閉鎖位置と開放位置とにわたって他方の正面側脚部材に一定の感覚を有する円筒面と一部を構成するので、開閉扉を閉鎖位置から開放位置に角変位させたとき、開閉扉の一方の縦框と他方の正面側脚部材との間に、たとえば乳幼児の手指が挟み込まれることを回避し、手指を怪我することが防がれ、安全性を向上することができる。
本発明の一実施形態の動物用ケージ1を示す斜視図である。 動物用ケージ1の正面部2の分解斜視図である。 開閉扉11の分解斜視図である。 動物用ケージ1の一方の連結部3aの分解斜視図である。 動物用ケージ1の背後部4の分解斜視図である。 動物用ケージ1の分解斜視図である。 動物用ケージ1を図1の切断面線VIIA-VIIAから見た断面図である。 図7AのセクションVIIBの拡大図である。 動物用ケージ1の正面図である。 係止状態の開閉扉11付近を示す斜視図である。 係止解除状態の開閉扉11付近の斜視図である。 開閉扉11を開放した状態を示す斜視図である。 図9Aの切断面線XA-XAから見た断面図である。 図9Bの切断面線XB-XBから見た断面図である。 図9Cの切断面線XC-XCから見た断面図である。 一方の正面側脚部材6a付近の断面図である。 図11の切断面線XII-XIIから見た断面図である。 図8の切断面線XIII-XIIIから見た拡大断面図である。
図1は、本発明の一実施形態の動物用ケージ1を示す斜視図である。本実施形態の動物用ケージ1は、建物のほぼ水平な床面F上に載置され、上方に開口した、例えば長さ1200mm×幅600mm×高さ600mmの箱状に構成され、犬などの動物を収容するために用いられる。動物用ケージ1は、鉛直な軸線L2まわり回動可能な開閉扉11を含む正面部2と、正面部2の背後に間隔をあけて位置する背後部4と、正面部2の両側部と背後部4の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部3a,3bと、正面部2、背後部4および2つの連結部3a,3bによって、正面部2および背後部4の各下端が接する共通な仮想平面である床面Fから垂直な方向に所定の距離L1をあけた高さに上面が位置するように支持される床板9と、を備える。動物用ケージ1は、上方に開口した箱状に形成され、正面部2と背後部4とは平行であり、2つの連結部3a,3bも平行である。
(正面部)
図2は、動物用ケージ1の正面部2の分解斜視図である。正面部2は、2つの正面側脚部材6a,6bと、正面側笠木部材7aと、正面側貫部材8aと、戸当り部材10と、複数の正面側横桟部材12aとを含む。正面側笠木部材7aは、2つの正面側脚部材6a,6bの各上端部を連結する。正面側貫部材8aは、2つの正面側脚部材6a,6bの各下端部付近を連結する。戸当たり部材10は、2つの正面側脚部材6a,6bの間で、正面側笠木部材7aおよび正面側貫部材8aを連結する。複数の正面側横桟部材12aは、正面側笠木部材7aと正面側貫部材8aとの間で、一方の正面側脚部材6aと戸当り部材10とを連結する。正面側横桟部材12aは、複数に限らず、単一本であってもよい。2つの正面側脚部材6a,6bの各下端部付近は、たとえば各下端部よりも所定の距離L1だけ上端部側の部分に、正面側貫部材8aの上面が位置するように設定されてもよい。
戸当り部材10は、複数(本実施形態では4)の嵌合凹所51がほぞ穴として形成されるとともに、前述の開閉扉11が当接する長尺の戸当り片29が設けられる。戸当り片29は、戸当り部材10に別部材を固定して構成されてもよく、戸当り部材10を切削加工して一体に形成されてもよい。
一方の正面側脚部材6aの長手方向の両端部には、嵌合孔22がほぞ穴としてそれぞれ形成される。各嵌合孔22は、一方の正面側脚部材6aの軸線に垂直な断面が略L字状に屈曲した貫通孔である。また、一方の正面側脚部材6aの長手方向両端部間の中間部には、複数(本実施形態では4)の嵌合孔24がほぞ穴として形成される。各嵌合孔24は、一方の正面側脚部材6aの軸線に垂直な断面が略L字状に屈曲した貫通孔として形成される。嵌合孔24は、複数の限らず、正面側横桟部材12aおよび横側横桟部材12dの数に対応する数が形成され、単一個であってもよい。
他方の正面側脚部材6bの長手方向両端部には、嵌合孔50がほぞ穴としてそれぞれ形成される。各嵌合孔50は、他方の正面側脚部材6bの軸線に垂直な断面が略L字状に屈曲した貫通孔である。他方の正面側脚部材6bの長手方向両端部間の中間部には、一方の背後側脚部材6cに向かって開放する複数の(本実施形態では4)の嵌合凹所25が形成される。嵌合凹所25は、ほぞ穴を構成する。嵌合凹所25は、複数の限らず、横側横桟部材12dの数に対応する数が形成され、単一個であってもよい。
正面側笠木部材7aの長手方向中間部には、嵌合凹所26がほぞ穴として形成される。また正面側貫部材8aの長手方向中間部には、正面側笠木部材7aの嵌合凹所26と対向するように嵌合凹所27がほぞ穴として形成される。
一方の正面側笠木部材7aの長手方向両端部には、嵌合突部7a1,7a2がほぞとして形成される。一方の嵌合突部7a1は、一方の正面側脚部材6aの上端部に位置する嵌合孔22に嵌着され、他方の嵌合突部7a2は、他方の正面側脚部材6bの上端部に位置する嵌合孔22に嵌着される。
正面側貫部材8aの長手方向両端部には、ほぞである嵌合突部8a1,8a2が形成される。一方の嵌合突部8a1は、一方の正面側脚部材6aの下端部に位置する嵌合孔22に嵌着され、他方の嵌合突部8a2は、他方の正面側脚部材6bの下端部に位置する嵌合孔50に嵌着される。
各正面側横桟部材12aの長手方向両端部には、嵌合突部121,122がほぞとしてそれぞれ形成される。一方の各嵌合突部121は、一方の正面側脚部材6aの嵌合孔24に嵌着される。他方の各嵌合突部122は、戸当り部材10の各嵌合凹所51にそれぞれ嵌着される。
2つの正面側脚部材6a,6bの各下端部6a1,6b1および2つの背後側脚部材6c,6dの各下端部6c1,6d1は、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜し、先細状に形成されている。
このように正面部2が構成されるので、釘、木ねじ、接着剤などを用いずに正面部2を、平ほぞつぎとも称される手法によって容易に組立てることができる。また、正面部2は、ヒンジピン17およびワッシャ20,21以外の部材は、すべて木製の材料によって構成されるので、たとえば杉などの間伐材を用いることができ、材料コストを低減することができる。
(開閉扉)
図2は、開閉扉11の分解斜視図である。開閉扉11は、一対の縦框13a,13bと、上框14と、下框15と、複数の中桟16と、金属製のヒンジピン17と、を含む。上框14は、各縦框13a,13bの上端部を連結する。下框15は、各縦框13a,13bの下端部を連結する。複数の中桟16は、上框14と下框15との間で一対の縦框13a,13bを連結する。ヒンジピン17は、一方の縦框13bに固定される。一方の縦框13bは、一対の縦框13a,13bのうち、正面側笠木部材7aおよび正面側貫部材8aに鉛直な軸線L2まわりに回動可能に連結され、一対の縦框13a,13bのうち他方の正面側脚部材6bに隣接して配置される縦框である。
一対の縦框13a,13bのうち、戸当り部材10に隣接して配置される他方の縦框13aは、複数の中桟16のうちの1つである操作用中桟23が長手方向に移動自在に挿通する挿通孔13a1を有する。挿通孔13a1を挿通して他方の縦框13aから突出する操作用中桟23の部分は、戸当り部材10の嵌合凹所49に嵌合し、開閉扉11が不用意に開放されてしまうことが防がれる。
各縦框13a,13bの長手方向両端部には、嵌合凹所150,151がほぞ穴としてそれぞれ形成される。また、上框14および下框15の長手方向両端部には、嵌合突部152~154がそれぞれほぞとして形成される。上框14の嵌合突部152は、他方の縦框13aの嵌合凹所150に嵌着され、上框14の嵌合突部153は、一方の縦框13bの嵌合凹所151に嵌着される。また、下框15の嵌合突部153は、他方の縦框13aの嵌合凹所150に嵌着され、下框15の嵌合突部154は、一方の縦框13bの嵌合凹所151に嵌着される。
開閉扉11は、ヒンジピン17によって正面側笠木部材7aおよび正面側貫部材8aに鉛直な軸線L2まわりに回動可能に連結される。ヒンジピン17は、一方の縦框13bの中心軸線上に挿通されている。ヒンジピン17の両端部17a,17bは一方の縦框13bの両端部から突出している。
他方の縦框13aは、該他方の縦框13aの長手方向に垂直な断面が四角形の木製の角材から成る。一方の縦框13bは、該一方の縦框13bの長手方向に垂直な断面が1/4円形状の木製の長尺材から成る。一方の縦框13bには、前述のヒンジピン17が圧入されるピン孔を有し、ヒンジピン17はピン孔に圧入された状態で一方の縦框13bに固定される。他方の縦框13aには、中桟16の一端部にほぞとして形成された嵌合凸部161が嵌合する嵌合凹所162が形成される。また一方の縦框13bには、各中桟16の他端部にほぞとして形成された嵌合凸部163が嵌合する嵌合凹所164が形成される。
ヒンジピン17の両端部17a,17bは、正面側笠木部材7aおよび正面側貫部材8aの他方の正面側脚部材6bに近接した位置で、互いに上下方向に対向するピン孔18,19にワッシャ20,21を介して差し込まれ、ヒンジピン17の軸線L2まわりに回動自在に連結される。一方の縦框13bには、図4に示されるように、操作用中桟23の長手方向他端部が移動可能に嵌まり込む保持用嵌合凹所48が設けられる。
(連結部)
図4は、動物用ケージ1の一方の連結部3aの分解斜視図である。一対の連結部3a,3bのうち一方の連結部3aは、図3に示されるように、一方の横側笠木部材7dと、一方の横側貫部材8dと、複数の横側横桟部材12dとを含む。一方の横側笠木部材7dは、一方の正面側脚部材6aの上端部と他方の背後側脚部材6dの上端部とを連結する。一方の横側貫部材8dは、他方の正面側脚部材6aの下端部よりも所定の距離L1だけ上端部側の部分と、他方の背後側脚部材6dの下端部よりも所定の距離L1だけ上端部側の部分とを連結する。複数の横側横桟部材12dは、一方の横側笠木部材7dと一方の横側貫部材8dとの間に配置され、一方の正面側脚部材6aと他方の背後側脚部材6dとを連結する。横側横桟部材12dは、複数の限らず、単一本であってもよい。一方の横側貫部材8dも前述の正面側貫部材8aと同様に、上面が所定の距離L1に位置するように設定される。
一対の連結部3a,3bのうち他方の連結部3bは、上記一方の連結部3aと同一の構成を有するので、対応する部分に同一の数字に添え字bを付す。他方の連結部3bは、他方の正面側脚部材6bの上端部と一方の背後側脚部材6cの上端部とを連結する他方の横側笠木部材7bと、他方の正面側脚部材6bの下端部の第2距離L3だけ上端部側の部分と、一方の背後側脚部材6cの下端部よりの距離L1だけ上端部側の部分とを連結する他方の横側貫部材8bと、横側笠木部材7bと横側貫部材8bとの間に配置され、他方の正面側脚部材6bと一方の背後側脚部材6cとを連結する複数の横側横桟部材12bと、を含む。横側横桟部材12bは、複数の限らず、単一本であってもよい。
一方の連結部3aは、図3に示されるように、横側笠木部材7dと、横側貫部材8dと、横側横桟部材12b,12dと、一対の方立て部材28,29とを含んで構成される。横側笠木部材7dの長手方向両端部には、嵌合突部30,31がほぞとして形成され、横側笠木部材7dの長手方向両端部間の中間部には、嵌合凹所32,33がほぞ穴として形成される。
横側貫部材8dの長手方向両端部には、嵌合突部34,35がほぞとして形成され、長手方向中間部には、一対のほぞ穴である嵌合凹所36,37が形成される。一対の方立て部材28,29の長手方向両端部には、ほぞである嵌合突部38,39;40,41がそれぞれ形成され、各方立て部材28,29の長手方向中間部には、複数のほぞ穴である嵌合凹所42,43が形成される。横側横桟部材12dの長手方向両端部には、ほぞである嵌合突部44,45がそれぞれ形成され、横側横桟部材12dの長手方向中間部には、ほぞ穴である各一対の嵌合凹所46,47がそれぞれ形成される。
各方立て部材28,29の各嵌合突部38,40は、笠木部材7dの嵌合凹所32,33に嵌着され、各嵌合突部39,41は嵌合凹所36,37に嵌着される。また、各方立て部材28,29の各嵌合凹所42,43には、横側横桟部材12dの各嵌合凹所46,47の背後のほぞ部が嵌まり込み、各嵌合凹所46,47には、各嵌合凹所42,43の背後のほぞ部が嵌まり込み、十字相欠き継ぎ部を構成する。この構成によって、各方立て部材28,29と横側横桟部材12dとは、方立て部材28,29の厚さと横側横桟部材12dの厚さとを加算した値の約1/2の厚さの組立て体を得ることができるので、外観上の美観が良好であり、動物用ケージ1内の動物が収容される収容空間の容積も広くすることができる。
他方の連結部3bは、前述した一方の連結部3aと同様に構成されるため、対応する部分には、同一の数字に添え字dを付し、重複を避けて説明は省略する。
(背後部)
図5は、背後部4の分解斜視図である。背後部4は、2つの背後側脚部材6c,6dと、背後側笠木部材7cと、背後側貫部材8cと、複数の背後側横桟部材12cと含む。背後側笠木部材7cは、2つの背後側脚部材6c,6dの各上端部を連結する。背後側貫部材8cは、2つの背後側脚部材6c,6dの下端部よりも距離L1だけ上端部側の部分をそれぞれ連結する。複数の背後側横桟部材12cは、背後側笠木部材7cと背後側貫部材8cとの間で、2つの背後側脚部材6c,6dを連結する。
背後部4は、一方の背後側脚部材6cと、他方の背後側脚部材6dと、一方の背後側脚部材6cおよび他方の背後側脚部材6dを連結する背後側笠木部材7cと、一方の背後側脚部材6cおよび他方の背後側脚部材6dを連結する複数の背後側貫部材8cと、背後側笠木部材7cおよび背後側貫部材8cの間に互いに間隔をあけて平行に設けられる複数の背後側横桟部材12cと、を含んで構成される。
各背後側脚部材6c,6dには、各複数の嵌合凹所52,53が形成される、背後側笠木部材7cの長手方向両端部には、嵌合突部54,55がほぞとして形成される。背後側貫部材8cの長手方向両端部には、嵌合突部56,57がほぞとして形成される。背後側横桟部材12cの各長手方向両端部には、嵌合突部58,59がほぞとしてそれぞれ形成される。各背後側脚部材6c,6dの嵌合凹所52,53には、背後側笠木部材7cの嵌合突部54,55、背後側貫部材8cの嵌合突部54,55、背後側横桟部材12cの嵌合突部58、59がそれぞれ嵌合して連結される。背後側貫部材8cには、床板受け部材60bがたとえば木ねじまたは木工用接着剤等の接合材によって接合される。正面側貫部材8aにも、同様に床板受け部材60aがたとえば木ねじまたは木工接着剤等の接合剤によって接合される。これらの床板受け部材60a,60bは、木製の角材から成り、前述したように床板9を上面が床面Fから所定の距離L1に位置するように正面側貫部材8aおよび背後側貫部材8cにそれぞれ固定される。
各背後側脚部材6c,6dの長手方向両端部には、ほぞ穴である嵌合凹所48,49が設けられる。また、各背後側脚部材6c,6dの長手方向中間部には、複数のほぞ穴である嵌合凹所52,53が形成される。
図6は、動物用ケージ1の分解斜視図である。前述のように、動物用ケージ1の正面部2、背後部4、一対の連結部3a,3bは、木製の角材から成り、床板9は、木製の板材から成る。木製の角材としては、たとえば杉および檜などの間伐材が用いられ、正面側脚部材6a,6bおよび背後側脚部材6c,6dには、たとえば45mm×45mmの角材が用いられ、正面側笠木部材7a、背後側笠木部材7bおよび横側笠木部材7c,7dには45mm×25mmの角材が用いられてもよい。また、木製の板材としては、たとえば圧縮合板が用いられてもよい。本発明は、木製の材料に限定されるものではなく、たとえば合成樹脂を用いた金型成形物によって正面部2、背後部4、一対の連結部3a,3b、および床板9のうちの少なくとも1つが実現されてもよい。合成樹脂としては、リサイクルプラスチックが用いられてもよい。
このように動物用ケージ1は、釘、木ねじなどのねじ部材および連結金具を用いずに、ほぞおよびほぞ穴によるほぞ継ぎ構造によって組立てられた正面部2、一対の連結部3a,3b、および背後部4を含んで構成されるので、これらの正面部2、一対の連結部3a,3b、背後部4は、図6に示されるように組立てた状態とし、床板9とともに4つの組立て体を1つに梱包して発注者に発送することができる。したがって動物用ケージ1を完全に組立てた状態で運搬する場合に比べて占有体積が小さいために運搬が容易であり、通信販売等によって動物用ケージ1を注文した発注者へ発送することができる。動物用ケージ1を購入した注文者は、4つの組立て体を組立てた後、床板9を組込めばよく、購入者自身がたとえば自宅で動物用ケージ1を容易に組立てることができる。
図7Aは、動物用ケージ1を図1の切断面線VIIA-VIIAから見た断面図であり、図7Bは、図7AのセクションVIIBの拡大図である。図8は、動物用ケージ1の正面図である。前述の正面部2、一対の連結部3a,3b、および背後部4の各貫部材8a~8dおよび床板9は、正面部2、背後部4および2つの連結部3a,3bの各下端が接する共通な仮想平面から垂直な方向に所定の距離L1の高さに上面が位置するように、各貫部材8a~8dの各脚部材6a~6dに対する取付位置が設定される。このような距離L1としては、動物の大きさに応じて、床面Fへの着地時の音が小さく距離が設定され、100mm以上150mm以下に選ばれ、この好ましくは120mm以上150mm以下に選ばれ、さらに好ましくは110mmに選ばれる。距離L1が100mm未満であれば、床板9に対向する床面F上の掃除が困難であり、距離L1が150mmを超えると、動物用ケージ1内から床面Fに動物が飛降りたとき、床面Fへの着地時に音が生じ、不快感を生じる。したがって所定の距離L1は100mm以上150mm以下に選ばれる。
図9Aは、係止状態の開閉扉付近を示す斜視図であり、図9Bは、係止解除状態の開閉扉付近の斜視図であり、図9Cは、開閉扉を開放した状態を示す斜視図である。図10Aは、図9Aの切断面線XA-XAから見た断面図であり、図10Bは、図9Bの切断面線XB-XBから見た断面図であり、図10Cは、図9Cの切断面線XC-XCから見た断面図である。図11は、本発明の他の実施形態の動物用ケージ1aの他方の正面側脚部材6b付近の拡大正面図であり、図12は、図11の切断面線XII-XIIから見た断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複する構成の説明は省略する。
開閉扉11aは、他方の正面側脚部材6bと戸当り部材10との間に位置する閉鎖位置と、閉鎖位置からヒンジピン17の軸線L2まわりに角度θが少なくとも90°の角度位置まで角変位した開放位置とにわたって開閉可能に構成される。一方の縦框13bは、閉鎖位置と開放位置とにわたって他方の正面側脚部材6bと対向する外周面13b1を有する。外周面13b1は、閉鎖位置と開放位置とにわたって他方の正面側脚部材6bの側面63との間に一定の間隔D1を有する円筒面の一部によって構成される。
前述の間隔D1は、手指の幅よりも大きく、たとえば12mm以上15mm以下mmに設定される。このような構成によって、乳幼児が外周面13b1と側面63との間に手指を挿入した状態で開閉扉11が回動しても、乳幼児の手指が挟まって怪我をするという不具合の発生を防止することができ、安全性の高い動物用ケージ1aを提供することができる。
本実施形態の動物用ケージ1によれば、構成の簡素化し、低コストで製造することができ、動物の出入りの大きな足音の発生を抑制することができる。
前述の実施形態では、動物用ケージ1を動物として犬を想定して説明したが、本発明の他の実施形態では、犬以外の動物、たとえばアヒル、猫、人間の乳幼児などを収容するためにも用いることができる。
図13は、図8の切断面線XIII-XIIIから見た拡大断面図である。前述の2つの正面側脚部材6a,6bおよび2つの背後側脚部材6c,6dの各下端部6a1~6d1は、前述したように、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜した構成とされる。これらの正面側脚部材6a,6bおよび背後側脚部材6c,6dのうちの一方の正面側脚部材6aの下端部6a1は、床面Fに接する下端面6a2から内側の2つの内面6a3,6a4が下方になるにつれて互いに近接する方向に傾斜し、四角錘台状の下端部6a1を構成している。残余の他方の正面側脚部材6bの下端部6b1および2つの背後側脚部材6c,6dの各下端部6c1,6d1も動物用ケージの重心を通り床板9の上面に垂直な軸線L4に関して軸対象に構成される。
このように2つの正面側脚部材6a,6bおよび2つの背後側脚部材6c,6dの各下端部6a1~6d1が構成されるので、床面Fにおける動物用ケージ1の床板9の下方の領域を掃除するとき、2つの内面6a3,6a4が傾斜しているので、電気掃除機の吸引ノズルが各下端部6a1~6d1に干渉しにくく、容易に吸引ノズルを下方の領域に挿入して吸引することができる。これによって、床板9の下方の狭い空間を円滑に掃除することができる。
本実施形態によれば、動物用ケージ1は、鉛直な軸線L2まわりに回動可能な開閉扉11を含む正面部2と、正面部2の背後に間隔をあけて位置する背後部4と、正面部2の両側部と背後部4の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部3a,3bと、これらの正面部2、背後部4および2つの連結部3a,3bによって、床面Fから所定の距離L1をあけた高さ位置で支持される床板9と、を備える。床板9が床面Fから所定の距離L1をあけて正面部2、背後部4および一対の連結部3a,3bに支持され、正面部2には開閉扉11が設けられるので、開閉扉11を開放することによって動物の出入口として利用可能な開口を形成し、この開口を介して動物用ケージ1への動物の出入りを円滑に行うことができ、床板9の上面の高さ位置を動物用ケージ1から動物が飛降りる必要のない所定の距離L1となるように、床板9を正面部2、背後部4および一対の連結部3a,3bに配設することによって、動物の動物用ケージ1から出るときの床面Fへの着地による大きな音の発生を抑制することができ、不快感が生じない。また、動物用ケージ1は、正面部2、背後部4、一対の連結部3a,3b、および床板9によって構築されるので、前記従来技術の動物用ケージに比べて簡素な構成によって実現され、低コストで製造することができる。
また本実施形態によれば、正面部2は、2つの正面側脚部材6a,6bの上端部が正面側笠木部材7aによって連結され、2つの正面側脚部材6a,6bの下端部の第2距離L3だけ上端部側の部分が正面側貫部材8aによって連結され、正面側笠木部材7aおよび正面側貫部材8aには戸当り部材10が連結され、他方の正面側脚部材6bと戸当り部材10とが複数の正面側横桟部材12aによって連結される。開閉扉11は、戸当り部材10と他方の正面側脚部材6bとの間に配設される。背後部4は、2つの背後側脚部材6c,6dの上端部が背後側笠木部材7cによって連結され、2つの背後側脚部材6c,6dの下端部よりも第2距離L3だけ上端部側の部分が背後側貫部材8cによって連結され、2つの背後側脚部材6c,6dが複数の背後側横桟部材12cによって連結される。一対の連結部3a,3bは、2つの正面側脚部材6a,6bの上端部と2つの背後側脚部材6c,6dの上端部とが一対の横側貫部材8b,8dによってそれぞれ連結され、2つの正面側脚部材6a,6bの下端部よりも第2距離L3だけ上端部側の部分と2つの背後側脚部材6c,6dの下端部よりも第2距離L31だけ上端部側の部分とが横側貫部材8bによってそれぞれ連結される。第2距離L3としては、たとえば100mm以上150mm以下に選ばれる。
正面部2の戸当り部材10と他方の正面側脚部材6bとの間には、開閉扉11が設けられるので、開閉扉11の閉鎖位置を戸当り部材10によって規制し、開閉扉11が動物によって動物用ケージ1内へ移動することを防止して、動物用ケージ1内への動物の進入を阻止し、動物用ケージ1内の掃除などを簡便に行うことができる。また動物用ケージ1内に動物を収容した状態で開閉扉11が動物によって動物用ケージ1の内側へ不用意に開かれることが防がれるので、動物を動物用ケージ1内に収容した状態とし、動物の自由な移動を規制することができる。
また本実施形態によれば、戸当り部材10は嵌合凹所49を有し、開閉扉11の中桟の1つ23が嵌合凹所49に嵌合可能に構成されるので、前記1つの中桟23を嵌合凹所49に嵌合させることによって、開閉扉11を閉鎖位置に維持することができ、動物が動物用ケージから外部へ出てしまうことを阻止することができる。また、開閉扉11を1つの中桟23および嵌合凹所49によって閉鎖位置に維持することができるので、風などの作用によって開閉扉11が不所望に開放することが防がれ、子供および付近の通行者などに対する安全性を向上することができる。
また本実施形態によれば、2つの正面側脚部材6a,6b、2つの背後側脚部材6c,6d、正面側笠木部材7a、背後側笠木部材7c、横桟部材12a~12dおよび戸当り部材10が木製の角材から成り、床板9が木製の板材から成るので、金属および合成樹脂を用いる場合に比べて、材料コストが安価であり、容易に加工することができるので、低コストで動物用ケージを容易に製造することができる。
また本実施形態によれば、2つの正面側脚部材6a,6bの各下端部および背後側脚部材6c,6dの各下端部は、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜しているので、床面Fに対する2つの正面側脚部材6a,6bの各下端部および背後側脚部材6c,6d下端部の接触面積が小さく、床板9の下方の床面Fの露出量が大きく、掃除を行い易い。
また本発明によれば、一方の縦框13bは、鉛直な軸線L2まわりに他方の正面側脚部材6bに対して一定の間隔D1を有する円筒面の一部を成す外周面13b1を有するので、乳幼児などが開閉扉を操作したとき、一方の縦框13bと、他方の正面側脚部材6bとの間に手指が挟み込まれることを回避し、手指を怪我することが防がれ、安全性を向上することができる。、また、一方の縦框13は、開閉扉11が閉鎖位置に配置された状態で、動物用ケージ1の内部空間に臨む円筒面の一部を成す外周面13b2を有するので、開閉扉11を開放位置まで移動させても、動物用ケージ1の内部空間側に突出する部分がなく、清掃時に掃除機の吸引ノズルおよび吸引ホースなどを誤って引っ掛けてしまうことが防がれ、作業性および安全性を向上することができる。
本発明は、以下の構成(1)~(6)の態様で実施可能である。
(1)上方に開口した箱状の動物用ケージであって、
鉛直な軸線まわりに回動可能な開閉扉を含む正面部と、
前記正面部の背後に間隔をあけて位置する背後部と、
前記正面部の両側部と前記背後部の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部と、
前記正面部および前記背後部の各下端が接する共通な仮想平面から垂直な方向に所定の距離をあけた高さに上面が位置するように、前記正面部、前記背後部および前記2つの連結部によって支持される床板と、を備えることを特徴とする動物用ケージ。
(2)前記正面部は、
2つの正面側脚部材と、
前記2つの正面側脚部材の各上端部を連結する正面側笠木部材と、
前記2つの正面側脚部材の各下端部付近を連結する正面側貫部材と、
前記2つの正面側脚部材の間で、前記正面側笠木部材および前記正面側貫部材に連結される戸当り部材と、
前記正面側笠木部材と前記正面側貫部材との間で、前記2つの正面側脚部材のうちの一方の正面側脚部材と前記戸当り部材とを連結する正面側横桟部材と、
を含み、
前記開閉扉は、前記戸当り部材と前記2つの正面側脚部材のうちの他方の正面側脚部材との間に配設され、
前記背後部は、
2つの背後側脚部材と、
前記2つの背後側脚部材の各上端部を連結する背後側笠木部材と、
前記2つの背後側脚部材の下端部付近を連結する背後側貫部材と、
前記背後側笠木部材と前記背後側貫部材との間で、前記2つの背後側脚部材を連結する背後側横桟部材と、を含み、
前記2つの連結部は、
前記2つの正面側脚部材の各上端部と前記背後側脚部材の各上端部とをそれぞれ連結する一対の横側笠木部材と、
前記2つの正面側脚部材の各下端部付近をそれぞれ連結する一対の横側貫部材と、
前記横側笠木部材と前記横側貫部材との間で、前記2つの正面側脚部材と前記2つの背後側脚部材とをそれぞれ連結する横側横桟部材と、を含み、
前記床板は、前記正面側貫部材、前記背後側貫部材、および前記一対の横側貫部材によって支持されることを特徴とする上記構成(1)に記載の動物用ケージ。
(3)前記戸当り部材は、前記一方の正面側脚部材に向かって開口した嵌合凹所を有し、
前記開閉扉は、
一対の縦框と、
前記一対の縦框の各一端部を連結する上桟と、
前記一対の縦框の各他端部を連結する下桟と、
前記上桟と前記下桟との間で前記一対の縦框を連結する複数の中桟と、
前記正面側笠木部材および前記正面側貫部材に鉛直な軸線まわりに回動可能に連結され、前記一対の縦框のうち前記一方の正面側脚部材に隣接して配置される一方の縦框の両端部に固定されるヒンジピンと、を含み、
前記一対の縦框のうち、前記戸当り部材に隣接して配置される一方の縦框は、前記複数の中桟のうちの1つが移動自在に挿通する挿通孔を有し、前記挿通孔を挿通する前記1つの中桟は、前記嵌合凹所に嵌合可能であることを特徴とする上記構成(2)に記載の動物用ケージ。
(4)前記正面部、前記背後部、および前記2つの連結部は、木製の角材から成り、
前記床板は、木製の板材から成ることを特徴とする上記構成(1)に記載の動物用ケージ。
(5)前記2つの正面側脚部材の各下端部および前記2つの背後側脚部材の各下端部は、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜していることを特徴とする上記構成(2)に記載の動物用ケージ。
(6)前記開閉扉は、前記他方の正面側脚部材と前記戸当り部材との間に位置する閉鎖位置と、前記閉鎖位置から前記ヒンジピンの軸線まわりに少なくとも90°の角度位置まで角変位した開放位置とにわたって開閉可能であり、
前記一方の縦框は、前記閉鎖位置と前記開放位置とにわたって前記他方の正面側脚部材と対向する外周面を有し、
前記外周面は、前記閉鎖位置と前記開放位置とにわたって前記他方の正面側脚部材との間に一定の間隔を有する円筒面の一部によって構成されることを特徴とする上記構成(3)に記載の動物用ケージ。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、また、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。上記各実施形態をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1 動物用ケージ
2 正面部
3a,3b 連結部
4 背後部
6a,6b 正面側脚部材
6c,6d 背後側脚部材
7a 正面側笠木部材
7b 背後側笠木部材
7c,7d 横側笠木部材
L1 1距離
8a 正面側貫部材
8b 背後側貫部材
8c,8d 横側貫部材
9 床板
10 戸当り部材
11 開閉扉
12a 正面側横桟部材
12b 背後側横桟部材
12c,12d横側横桟部材
13a,13b 縦框
14 上框
15 下框
16 横桟
17 軸部材
17a,17b 突出部分
18,19 軸孔
20,21 ワッシャ
22,24 嵌合孔
23 操作用中桟
25 嵌合凹所
26,27 嵌合凹所
28,29 方立て部材
30,31 嵌合突部
32,33 嵌合凹所
34,35 嵌合突部
36,37 嵌合凹所
38,39;40,41 嵌合突部
42,43 嵌合凹所
44,45 嵌合突部
46,47 嵌合凹所
48,49 嵌合凹所
50,52,53 嵌合孔
54,55,56,57,58,59 嵌合突部
60a,60b 床板受け部材
121,122 嵌合突部

Claims (5)

  1. 上方に開口した箱状の動物用ケージであって、
    鉛直な軸線まわりに回動可能な開閉扉を含む正面部と、
    前記正面部の背後に間隔をあけて位置する背後部と、
    前記正面部の両側部と前記背後部の両側部とをそれぞれ連結する2つの連結部と、
    前記正面部および前記背後部の各下端が接する共通な仮想平面から垂直な方向に所定の距離をあけた高さに上面が位置するように、前記正面部、前記背後部および前記2つの連結部によって支持される床板と、を備え
    前記正面部は、
    2つの正面側脚部材と、
    前記2つの正面側脚部材の各上端部を連結する正面側笠木部材と、
    前記2つの正面側脚部材の各下端部付近を連結する正面側貫部材と、
    前記2つの正面側脚部材の間で、前記正面側笠木部材および前記正面側貫部材に連結される戸当り部材と、
    前記正面側笠木部材と前記正面側貫部材との間で、前記一方の正面側脚部材と前記戸当り部材とを連結する正面側横桟部材と、を含み、
    前記開閉扉は、前記戸当り部材と前記2つの正面側脚部材のうちの他方の正面側脚部材との間に配設され、
    前記背後部は、
    2つの背後側脚部材と、
    前記2つの背後側脚部材の各上端部を連結する背後側笠木部材と、
    前記2つの背後側脚部材の下端部付近を連結する背後側貫部材と、
    前記背後側笠木部材と前記背後側貫部材との間で、前記2つの背後側脚部材を連結する背後側横桟部材と、を含み、
    前記2つの連結部は、
    前記2つの正面側脚部材の各上端部と前記背後側脚部材の各上端部とをそれぞれ連結する一対の横側笠木部材と、
    前記2つの正面側脚部材の各下端部付近をそれぞれ連結する一対の横側貫部材と、
    前記横側笠木部材と前記横側貫部材との間で、前記2つの正面側脚部材と前記2つの背後側脚部材とをそれぞれ連結する横側横桟部材と、を含み、
    前記床板は、前記正面側貫部材、前記背後側貫部材、および前記一対の横側貫部材によって支持されることを特徴とする動物用ケージ。
  2. 前記戸当り部材は、前記一方の正面側脚部材に向かって開口した嵌合凹所を有し、
    前記開閉扉は、
    一対の縦框と、
    前記一対の縦框の各一端部を連結する上桟と、
    前記一対の縦框の各他端部を連結する下桟と、
    前記上桟と前記下桟との間で前記一対の縦框を連結する複数の中桟と、
    前記正面側笠木部材および前記正面側貫部材に鉛直な軸線まわりに回動可能に連結され、前記一対の縦框のうち前記他方の正面側脚部材に隣接して配置される一方の縦框の両端部に固定されるヒンジピンと、を含み、
    前記一対の縦框のうち、前記戸当り部材に隣接して配置される他方の縦框は、前記複数の中桟のうちの1つが移動自在に挿通する挿通孔を有し、前記挿通孔を挿通する前記1つの中桟は、前記嵌合凹所に嵌合可能であることを特徴とする請求項に記載の動物用ケージ。
  3. 前記正面部、前記背後部、および前記2つの連結部は、木製の角材から成り、
    前記床板は、木製の板材から成ることを特徴とする請求項1に記載の動物用ケージ。
  4. 前記2つの正面側脚部材の各下端部および前記2つの背後側脚部材の各下端部は、互いに対向する内側部分が下方になるにつれて互いに離反する方向に傾斜していることを特徴とする請求項に記載の動物用ケージ。
  5. 前記開閉扉は、前記他方の正面側脚部材と前記戸当り部材との間に位置する閉鎖位置と、前記閉鎖位置から前記ヒンジピンの軸線まわりに少なくとも90°の角度位置まで角変位した開放位置とにわたって開閉可能であり、
    前記一方の縦框は、前記閉鎖位置と前記開放位置とにわたって前記他方の正面側脚部材と対向する外周面を有し、
    前記外周面は、前記閉鎖位置と前記開放位置とにわたって前記他方の正面側脚部材との間に一定の間隔を有する円筒面の一部によって構成されることを特徴とする請求項に記載の動物用ケージ。
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