JP7406765B2 - 乗物用座席 - Google Patents
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Description
(1)座枠93をチルトさせるために、座枠93の傾斜中心点Sを定める必要があり、この実施形態では座枠93の中央近傍を傾斜中心点Sとしているため、乗客の大腿部を持ち上げる方向に余分な力が必要となる。
(2)背もたれをリクライニングさせるために必要な力が、座枠93およびクッション9を持ち上げる力の分だけ余計に必要になり、ロックダンパー(図示せず)の容量がそれに耐えうる大きめのものが必要になる。
(3)座枠93、ならびにその上に積載されているクッション94の前端部が持ち上げられることから、クッション94の沈み込みに対する快適性の一方、リクライニング動作を行う際に、乗客は膝を持ち上げられる動作に対し違和感を覚える可能性がある。
(4)座枠93の傾動支点となる座標Sが受ける力が大きくなり、回転中心近傍を補強するか、他の構造物に力を逃す必要がある。このため、前部ビームパイプ96Aが座標Sの近傍に配置される構成となり、鉄道用座席として必要となる座席の回転機構搭載や座面下に十分なスペースの確保等様々な要因で薄型化が困難になる。
また、リクライニング動作を行う際に、クッションの前端部が持ち上げられることから、乗客は膝を持ち上げられて違和感を覚える可能性がある。
(1)背もたれの回転中心を、座面の中心近傍に配置する。
(2)座面全体を動かすのではなく、クッション支持部材が下方向に引っ張られるような動作によって、座面が沈み込む。
(3)クッション支持部材と背もたれ支持部材を縫合などの手段で連結し、うける重量負荷を分散させる。
本発明は、これらの事項を実現するためにさらに検討を重ねてなされたものであり、以下のような構成をとる。
前記左右の座フレームのそれぞれの前端部にはコイルスプリングの一端を張架させるための第一の接続部材を備え、
前記座フレームの前後方向中心部近傍に背もたれフレームの回転中心が設けられ、
背もたれフレームは、後部ビームパイプ近傍に屈曲点を有し、
背もたれフレームは、前記屈曲点から前側は水平方向に延び、後側は上方向に延びる略L字型構造で構成され、
背もたれフレームの回転中心直上から前記屈曲点の水平方向をなす区間に、コイルスプリングの一端を係合させるための第二の接続部材を備え、
布状の長方形形状をなすクッション支持部材が、コイルスプリングのもう一方の端部に係合して、第一の接続部材及び第二の接続部材と接続され、
前記クッション支持部材上にクッションを積載することで座が構成され、
前記第一の接続部材は、背もたれフレームのリクライニング角度とは無関係に、位置が一定であり、
前記第二の接続部材は、背もたれフレームのリクライニング角度増加に伴い、後部が下方向に傾動する
ことを特徴とする乗物用座席。
さらに、座フレーム前端部に固定される第一の接続部材と、背もたれのフレームの水平方向延長部に固定される第二の接続部材を配置し、それぞれにコイルスプリングを介してクッション支持部材を張架する構成を有することで、リクライニング動作に連動して、第二の接続部材が背もたれフレームの水平方向延長部の下方への旋回動作に連動し、第二の接続部材に張架されたコイルスプリングの後方に位置するものが下方に移動する。
一方、第一の接続部材は座フレームに固定されているため、第一の接続部材に張架されたコイルスプリングの位置は変化しない。
その結果、クッション支持部材前端部は位置固定のまま、リクライニング角度が増加するのに合わせて、クッション支持部材は、全体的に後ろが沈み込む方向に傾く。
クッション支持部材に積載されるクッション前端部は上下に移動しない一方、後端部に沈み込む動作が背もたれのリクライニング動作と連動して起こり、事項(2)が実現される。
この構成では、先行文献に示すような座枠を有する座席のように座面前端部が持ち上がる動作は起こらない。そのため、リクライニング動作を行う際、乗客は先行文献のような膝が持ち上げられる違和感を感じないというメリットが存在する。
その作用効果として、背もたれ支持部材とクッション支持部材を連結することで着座時に乗客の腰椎近傍で接する体重を、クッションの下部に存在するクッション支持部材に分散させる効果を有することから、事項(3)が実現される。
また、リクライニング動作に伴って背もたれは下方向に移動することから、クッション支持部材と背もたれ支持部材の張力は緩む方向に変化する。乗客が着席することで受ける体重はクッション、背もたれに適度に分散され、リクライニング角度が大きくなくても座面の沈み込み効果と合わせて、背もたれ支持部材が受ける張力が軽減されるため、背もたれ支持部材が、乗客の着座によって伸縮する量が、アップライト状態よりも大きくなり、腰椎や背中を包み込むような着座状態が実現する。
理想的には回転中心直上もしくは、後方にコイルスプリングを配置するのが、リクライニング動作に連動してコイルスプリングの上方移動が発生しないため都合がよい。
前後方向の負荷分散のため、コイルスプリングの配置位置が回転中心よりも前方になる場合においては、該当するコイルスプリングの持ち上がりをなるべく小さくする必要がある。
回転中心よりも20mm前方の範囲であれば、持ち上がりも5mm未満となることから、クッション支持部材の高さの変動抑制に関し、クッション支持部材と背もたれ部の第二の接続部材を張架するコイルスプリングの伸びが所定の範囲で収まる。位置変動が大きくないことから、第一の接続部材、第二の接続部材それぞれに張架するコイルスプリングの特性を一種類のもので揃えることが可能である。
請求項2の乗物用座席によれば、さらに、着座時に乗客の腰椎近傍で接する体重をクッション支持部材に分散させることができ、また、腰椎や背中を包み込むような着座状態が実現する。
背もたれフレームは、後部ビームパイプ近傍に屈曲点を有し、背もたれフレームは、前記屈曲点から前側は水平方向に延び、後側は上方向に延びる略L字型構造で構成される。
背もたれフレームの回転中心直上から前記屈曲点の水平方向をなす区間に、コイルスプリングの一端を係合させるための第二の接続部材を備え、布状の長方形形状をなすクッション支持部材が、コイルスプリングのもう一方の端部に係合して、第一の接続部材及び第二の接続部材と接続され、前記クッション支持部材上にクッションを積載することで座が構成される。
前記第一の接続部材は、背もたれフレームのリクライニング角度とは無関係に、位置が一定であり、前記第二の接続部材は、背もたれフレームのリクライニング角度増加に伴い、後部が下方向に傾動する。
クッション支持部材6の左右両端および前端部にはワイヤーが内蔵されておりその形状が維持される。また、このワイヤーはコイルスプリング7の一端を張架するために用いられる。クッション支持部材6の表面は伸縮性のある布状の部材で構成されているが、コイルスプリング7と合わせて床面から伝わる振動を除去する機能が主であり、乗客が着座することによる伸縮はほとんど発生しないものとする。
クッション支持部材6と同様に、背もたれ支持部材12の左右両端及び上端部にはワイヤーが内蔵されており、形状の維持及びコイルスプリング14の一端を張架するために用いられる。
また、背もたれフレーム15A、15Bの回転中心C直上から前記屈曲点の水平方向をなす区間に、第二の接続部材35A、35Bが左右それぞれに設けられている。
第一の接続部材34A、34B、第二の接続部材35A、35Bに備えられるスリットは、コイルスプリング7の一端を係合して張架するために設けられており、コイルスプリング7の反対側の端部は、クッション支持部材6の側部に設けられたワイヤーに係合される。
このとき、クッション支持部材6は水平であり、クッション3についても初期状態として堆積される。
その結果、クッション支持部材6は先端部を回転中心として、背もたれが存在する後方に向かって下方向に傾く状態となり、この上に積載されるクッション3がリクライニングと連動して沈み込む状態となる。
2 座
3 クッション
4 肘掛け
5 座フレーム
6 クッション支持部材
7 コイルスプリング
7a,7b,7c,7d コイルスプリング
8 前部ビームパイプ
9 後部ビームパイプ
10 背もたれ
11 表皮材
12 背もたれ支持部材
14 コイルスプリング
15 背もたれフレーム
15A 背もたれフレーム 右側
15B 背もたれフレーム 左側
16 第一補強部材
17 第二補強部材
20 上部補強構造
34A,34B 第一の接続部材
35A,35B 第二の接続部材
40 頭部保護部材
51 コイルスプリング
Claims (2)
- 座席の幅方向寸法を規定する左右の座フレームと、左右の座フレームの後部間を接続する後部ビームパイプとを備え、
前記左右の座フレームのそれぞれの前端部にはコイルスプリングの一端を張架させるための第一の接続部材を備え、
前記座フレームの前後方向中心部近傍に背もたれフレームの回転中心が設けられ、
背もたれフレームは、後部ビームパイプ近傍に屈曲点を有し、
背もたれフレームは、前記屈曲点から前側は水平方向に延び、後側は上方向に延びる略L字型構造で構成され、
背もたれフレームの回転中心直上から前記屈曲点の水平方向をなす区間に、コイルスプリングの一端を係合させるための第二の接続部材を備え、
布状の長方形形状をなすクッション支持部材が、コイルスプリングのもう一方の端部に係合して、第一の接続部材及び第二の接続部材と接続され、
前記クッション支持部材上にクッションを積載することで座が構成され、
前記第一の接続部材は、背もたれフレームのリクライニング角度とは無関係に、位置が一定であり、
前記第二の接続部材は、背もたれフレームのリクライニング角度増加に伴い、後部が下方向に傾動し、
前記第二の接続部材に配されるコイルスプリングの最前の1本は、前記背もたれフレームの回転中心直上の前方もしくは後方20mm以内に配置されている
ことを特徴とする乗物用座席。 - 背もたれフレームには布状の長方形形状をなす背もたれ支持部材がコイルスプリングを介して備えられ、前記背もたれ支持部材の下端部は、前記クッション支持部材と一体となるように固定されている請求項1記載の乗物用座席。
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JP2008149859A (ja) | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Toyota Motor Corp | 車両用シート装置 |
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