以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、組織属性値に応じた組織の総合スコアである属性値加味総合スコアを算出し、出力する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。なお、組織の総合的なスコアは、エンゲージメントスコアと言っても良い。また、情報システムは、エンゲージメントシステムと言っても良い。また、情報処理装置は、エンゲージメント装置と言っても良い。
また、本実施の形態において、1以上の組織属性値と総合スコアとを有する2以上の組織情報が格納されており、当該組織の属性値に応じて、同じ絶対的な総合スコアでも、異なる属性値加味総合スコアを算出し、出力する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、同一の組織属性値と対になる組織回答情報のみを用いて、属性値加味総合スコアを算出し、出力する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、複数の設問に対する構成員の回答を用いて、総合的な構成員のモチベーションを示す総合スコアを算出する情報処理装置を有する情報システムについて説明する。なお、複数の設問は、例えば、組織の構成員の項目に対する期待度および満足度を測るための設問である。
また、本実施の形態において、診断領域ごとの期待度と満足度についての得点を算出し、当該得点を用いて、総合スコアを算出する情報システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、組織、仕事、上司、職場のうちの1以上に対する満足度の情報も使用して総合スコアを算出する情報システムについて説明する。
なお、上記の総合スコアは、絶対的な総合スコア、属性値加味総合スコアのうちの1以上である。
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
情報システムAを構成する情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
格納部11は、例えば、項目情報格納部111、組織回答情報格納部112、個別スコア表格納部113、および組織情報格納部114を備える。受付部12は、出力指示受付部121を備える。処理部13は、項目スコア取得部131、および総合スコア取得部132を備える。総合スコア取得部132は、例えば、複数スコア取得手段1321、および属性値加味総合スコア取得手段1322を備える。出力部14は、例えば、項目スコア出力部141、および総合スコア出力部142を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する項目情報、後述する組織回答情報、後述する個別スコア表である。なお、個別スコア表は、エンゲージメントスコア表などと言っても良い。
項目情報格納部111は、2以上の項目情報が格納される。項目情報は、組織の項目に関する情報である。組織の項目は、組織に関する事項と言っても良い。項目は、組織に関する質問であっても良い。また、項目は、組織に関する質問に対応付いていても良い。2以上の項目には、例えば、組織の総合的な事項に関する総合的項目と組織の個別的な項目である個別項目とがある。なお、総合的項目は、通常、抽象度の高い質問に対する項目である。また、個別項目は、通常、抽象度がより低い質問(より具体的な質問)に対する項目である。また、項目情報格納部111の2以上の項目情報は、例えば、4つの総合的項目の項目情報と64の個別項目の項目情報とを有する。また、項目は、例えば、2以上のうちのいずれかの対象に対応する。対象は、ファクターと言っても良い。また、対象は、組織に関わる事項と言っても良い。また、項目情報は、例えば、項目を識別する項目識別子、質問情報を有する。また、項目識別子は、例えば、ID、項目名等である。項目識別子は、質問情報そのものでも良い。質問情報は、質問を示す情報である。なお、質問とは、通常、アンケートの質問である。なお、事項は、対象や項目と言っても良い。
組織回答情報格納部112には、2以上の各組織の組織回答情報が格納される。組織回答情報は、組織の構成員に対する設問の回答を示す情報である。設問は、問題や項目と言っても良い。
また、組織回答情報は、通常、組織を識別する組織識別子に対応付いている。組織識別子は、組織名、組織を識別するID等である。また、組織回答情報は、通常、組織の1以上の属性値である組織属性値に対応付いている。組織属性値は、例えば、組織の業種を示す業種識別子(例えば、銀行、アパレル、メーカーなど)、組織の規模を分類する規模識別子(例えば、大企業、中小企業、零細企業、個人事業など)、組織の経営状況に基づく組織のカテゴリー(例えば、黒字企業、赤字企業など)を示す情報、本社の地域を示す地域識別子、組織内の部門を識別する部門識別子(例えば、人事、経理、研究所、技術部門、営業部門、製造部門等)、上場しているか否かを示す上場識別子、組織のステージを示すステージ識別子(例えば、創成期、拡大期、多角化期、再生期など)、事業モデルを示す事業モデル識別子(例えば、複数の種類の事業を行うイノベーター、一つ等の少ない種類の事業を行いかつ人に依存する事業であるプロフェッショナル、一つ等の少ない種類の事業を行いかつ仕組みに依存する事業であるオペレーター等)等である。なお、業種は、金融、メーカー、商社、サービス等の大きな分類でも良いし、銀行、証券、電気メーカー、食品メーカー、機械メーカー等の小さな分類でも良い。業種の分け方等は問わないことは言うまでもない。
一の組織回答情報は、一の組織の2以上の構成員の回答の情報の集合である。一の組織回答情報は、2以上の各構成員に対応する2以上の構成員回答情報を有する。構成員回答情報は、構成員が項目に対する質問に回答した結果を含む情報である。構成員回答情報は、2以上の項目回答情報を有する。構成員回答情報は、通常、項目の数分の項目回答情報を有する。項目回答情報は、項目識別子と回答情報とを有する。回答情報は、質問に対する回答に関する情報である。回答情報は、例えば、満足度情報を有する。満足度情報とは、項目に対する構成員の満足の度合いに関する回答を示す情報である。満足とは、充足、到達、優良等の類似するポジティブなことでも良い。満足度情報は、例えば、項目に対する満足度を特定する情報である。満足度情報は、2以上のクラスに分類される。満足度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、満足度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数等でも良い。また、回答情報は、例えば、満足度情報と期待度情報とを有する。期待度情報は、項目に対する構成員の期待の度合いに関する回答を示す情報である。期待は、欲求、重視、願望等の類似することでも良い。期待度情報は、例えば、項目に対する期待度を特定する情報である。期待度情報は、2以上のクラスに分類される。期待度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、期待度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数等でも良い。なお、項目や質問等の内容は問わない。また、構成員とは、例えば、企業の従業員、学校の職員、役所の職員等であるが、企業の役員等も含んでいても良い。構成員は、アルバイトでも良い。
なお、総合的項目は、例えば、会社に満足している度合いを示す会社満足度、仕事に満足している度合いを示す仕事満足度、上司に満足している度合いを示す上司満足度、職場に満足している度合いを示す職場満足度等である。また、個別項目は、例えば、自社の事業優位性、戦略目標の発信と伝達、全体的な連帯感、評価・給与の妥当性等である。
個別スコア表格納部113には、個別スコア表が格納される。個別スコア表は、ここでは、満足度情報と期待度情報とを与えた場合に、項目スコアが決定される情報である。個別スコア表は、ここでは、例えば、満足度情報の軸と期待度情報の軸とを有する表であり、表の各セルに個別スコアが記載され、満足度情報と期待度情報とが決定した場合に、項目スコアが決定される表である。かかる個別スコア表は、満足度情報が示す満足度が大きいほど、大きい項目スコアが取得され、期待度情報が示す期待度が小さいほど、大きい項目スコアが取得される表であることは好適である。
なお、満足度情報と期待度情報とをパラメータとする演算式により項目スコアが決定されても良い。なお、かかる演算式は、満足度情報をパラメータとする増加関数であり、期待度情報をパラメータとする減少関数であることは好適である。
また、満足度情報と期待度情報と項目スコアとのセットを複数、機械学習により学習させ、取得した学習情報を用いて、項目スコアが決定されても良い。かかる場合、満足度情報と期待度情報と学習情報に適用し、機械学習により、項目スコアが取得される。なお、ここでの機械学習は、例えば、SVR、深層学習、決定木、ランダムフォレスト等が利用可能である。ただし、機械学習のアルゴリズムは問わない。
組織情報格納部114には、2以上の組織情報が格納される。組織情報は、組織に関する情報である。組織情報は、組織識別子と組織属性値とを有する。組織情報は、組織識別子と、組織属性値と、組織に対する総合的なスコアである総合スコアとを有することは好適である。ここでの総合スコアは、組織属性値に依存しない絶対的な総合スコアでも良い。
受付部12は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示とは、例えば、後述する出力指示、組織回答情報、アンケートの回答情報(構成員回答情報)等である。また、ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念として捕らえても良い。
出力指示受付部121は、出力指示を受け付ける。出力指示は、組織のスコアを出力する指示であり、組織識別子を有する指示である。また、出力指示は、例えば、属性値加味総合スコア、絶対的な総合スコア、項目スコアのうちで、1種類以上のスコアを出力する指示である。出力指示は、属性値加味総合スコアの取得に使用する属性識別子を含んでも良い。属性識別子は、属性を識別する情報である。属性識別子は、例えば、「業種」「規模」「地域」「経営状況」「部門」「上場」「ステージ」「事業モデル」等である。属性識別子が「業種」である場合、属性値加味総合スコアの取得に業種識別子を使用する。属性識別子が「規模」である場合、属性値加味総合スコアの取得に規模識別子を使用する。属性識別子が「地域」である場合、属性値加味総合スコアの取得に地域識別子を使用する。属性識別子が「経営状況」である場合、属性値加味総合スコアの取得に経営状況識別子を使用する。属性識別子が「部門」である場合、属性値加味総合スコアの取得に部門識別子を使用する。属性識別子が「上場」である場合、属性値加味総合スコアの取得に上場識別子を使用する。属性識別子が「ステージ」である場合、属性値加味総合スコアの取得にステージ識別子を使用する。属性識別子が「事業モデル」である場合、属性値加味総合スコアの取得に事業モデル識別子を使用する。
また、出力指示は、属性値を含んでも良い。属性値は、例えば、「メーカー」「商社」「大企業」「東京」「赤字」「研究所」「非上場」「拡大期」「プロフェッショナル」等である。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、項目スコア取得部131、総合スコア取得部132等が行う処理である。各種の処理とは、例えば、受信された組織回答情報、受信されたアンケートの回答情報、受信された組織情報等を格納部11に蓄積する処理である。
項目スコア取得部131は、2以上の各組織回答情報に含まれる2以上の各項目の構成員の分の回答情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。
項目スコア取得部131は、例えば、組織ごとに、当該組織の組織回答情報に含まれる2以上の各項目の回答情報に含まれる満足度情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。項目スコア取得部131は、例えば、組織ごと及び項目ごとに、満足度情報の平均値を算出し、かかる平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部11に蓄積しても良い。また、項目スコア取得部131は、例えば、組織ごと及び項目ごとに、構成員の属性値に応じて、異なる重み付けをして、満足度情報の加重平均値を算出し、かかる加重平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部11に蓄積しても良い。なお、構成員の属性値は、例えば、役職、勤続年数、性別等である。例えば、項目スコア取得部131は、勤続年数が長い従業員の満足度情報を、短い従業員の満足度情報と比較して、重みを重くして、加重平均を算出しても良い。
項目スコア取得部131は、例えば、少なくとも一部の項目に対して、満足度情報と期待度情報とを用いて、組織ごとに項目スコアを取得する。なお、満足度情報と期待度情報とを用いて項目スコアを取得する対象の項目は、例えば、個別項目である。
項目スコア取得部131は、例えば、満足度情報が高ければ高いスコアになり、期待度情報が低ければ高いスコアになるように、項目スコアを取得することは好適である。
項目スコア取得部131は、例えば、2以上の各組織について、2以上の各項目について、回答情報が有する満足度情報の平均値と回答情報が有する期待度情報の平均値とを算出し、2つの平均値を用いて、項目ごとに項目スコアを取得する。
項目スコア取得部131は、例えば、個別スコア表に、満足度情報と期待度情報とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。また、項目スコア取得部131は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の統計処理結果と期待度情報の統計処理結果とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得部131は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の平均値と期待度情報の平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得部131は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の加重平均値と期待度情報の加重平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。なお、加重平均値は、構成員の属性値に基づく、加重平均値である。
項目スコア取得部131は、例えば、満足度情報の平均値をパラメータとする増加関数であり、期待度情報の平均値をパラメータとする減少関数を用いて、項目ごとに、項目スコアを算出しても良い。
上記では、項目スコア取得部131が、いわゆる絶対的な項目スコアを算出する処理を説明した。絶対的な項目スコアは、業種等の組織識別子に依存しない項目スコアであり、通常、一の組織の組織識別子に対応する回答情報のみから取得される。
ただし、項目スコア取得部131は、いわゆる相対的な項目スコアを算出しても良い。つまり、項目スコア取得部131は、例えば、組織属性値に応じた項目スコアを取得する。かかる場合、項目スコア取得部131は、例えば、当該組織の各項目の絶対的な項目スコアを算出する。そして、項目スコア取得部131は、例えば、当該組織の組織属性値と同一の組織属性値(例えば、同一の業種)と対になる1以上の組織識別子に対応する回答情報から取得された1以上の項目スコアを用いて相対的な項目スコアを算出する。
項目スコア取得部131は、例えば、当該組織の絶対的な項目スコアの偏差値を、当該組織と同一の組織属性値と対になる1以上の組織識別子で識別される組織の項目スコアを用いて算出する。なお、複数の絶対的な項目スコアを用いて、一の絶対的な項目スコアの偏差値である相対的な項目スコアを算出技術は周知技術である。
また、項目スコア取得部131は、例えば、当該組織の組織属性値と同一の組織属性値と対になる1以上の組織識別子に対応する回答情報から取得された2以上の絶対的な項目スコアの平均値を算出し、当該平均値と、当該組織の絶対的な項目スコアとの差を用いて、相対的な項目スコアとして取得する等しても良い。なお、かかる相対的な項目スコアは、項目スコアの平均値と当該組織の絶対的な項目スコアとの差そのものでも良いし、当該差をパラメータとして演算式に代入して算出される値でも良い。
つまり、同一の組織属性値に対応する複数の組織の絶対的な項目スコアを用いて、一の組織の相対的な項目スコアの算出方法は種々考えられる。同一の組織属性値とは、1または2以上の組織属性値が同一であることである。項目スコア取得部131は、例えば、各項目について、同一業種の複数企業の中における、着目する企業の相対的な項目スコアを算出しても良いし、同一業種および同様の規模の範疇に入る複数企業の中における、着目する企業の相対的な項目スコアを算出しても良い。
総合スコア取得部132は、2以上の各組織回答情報に対して、2以上の項目スコアを用いて、総合スコアを取得する。総合スコアは、各組織に対する総合的なスコアである。総合スコア取得部132は、通常、2以上の各項目スコアが良好なスコアほど、高い総合スコアを取得する。
総合スコア取得部132は、出力指示が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、当該組織識別子と対になる1または2以上の組織属性値に応じた当該組織のスコアである属性値加味総合スコアを、複数の組織回答情報を用いて取得する。
つまり、総合スコア取得部132は、例えば、1または2以上の組織属性値を用いて構成される条件に合致する複数の組織の中における、一の組織の相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得しても良い。例えば、総合スコア取得部132は、例えば、業種識別子が「メーカー」であり、かつ部門識別子が「研究所または技術部門」である複数の組織の中における、特定の組織(例えば、A社)の研究所または技術部門に属する従業員の回答情報から、メーカーであるA社の「研究所+技術部門」の属性値加味総合スコアを取得しても良い。かかる場合、条件は「(業種識別子=メーカー) AND (部門識別子=研究所 OR 技術部門)」である。 総合スコア取得部132は、例えば、2以上の絶対的な項目スコアを用いて、絶対的な総合スコアを取得する。
また、総合スコア取得部132は、例えば、2以上の相対的な項目スコアを用いて、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得する。
総合スコア取得部132は、以下のようにスコア調整機能を用いて、総合スコアを取得することは好適である。スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を用いてスコアを調整する機能である。なお、ここで、スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関が大きいほど、高い総合スコアとなるようにすることは好適である。
総合スコア取得部132は、例えば、組織ごとに、2以上の項目スコアを用いて、各組織に対する仮の総合的なスコアである仮総合スコアを取得し、2以上の各項目の満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を取得し、当該相関情報を用いて、相関の度合いが大きいほど、スコアが大きくなるように、仮総合スコアから総合スコアを取得する。なお、相関情報は、2以上の項目の満足度情報の集合と期待度情報の集合との相関値であっても良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下の項目数をパラメータとする増加関数とする演算式により算出される値でも良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下であり、満足度情報の方が小さい項目数をパラメータとする減少関数とする演算式により算出される値でも良い。つまり、相関情報を取得するアルゴリズムは問わない。
総合スコア取得部132は、総合的項目に対する項目スコアと個別項目に対する項目スコアとの両方を用いて、かつ総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。なお、かかる場合も、絶対的な項目スコアを用いれば、総合スコア取得部132は、絶対的な総合スコアを取得できる。また、相対的な項目スコアを用いれば、総合スコア取得部132は、属性値加味総合スコアを取得できる。
総合スコア取得部132は、例えば、「総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、総合スコアを算出しても良い。なお、ここで、(α>β)であることは好適である。つまり、総合スコア取得部132は、総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。また、例えば、「α=0.7,β=0.3」である。なお、総合的項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、総合的項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。個別項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、個別項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。
また、総合スコア取得部132は、例えば、「仮総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、仮総合スコアを算出し、さらに上記のスコア調整機能により、スコア調整を行い、総合スコアを算出しても良い。さらに、総合スコア取得部132は、例えば、複数の組織の総合スコアを用いて、各組織の総合スコアの偏差値を算出し、かかる偏差値を、最終的な総合スコアとしても良い。
総合スコア取得部132は、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアと組織属性値とを取得し、当該総合スコアと組織属性値とを用いて、組織属性値に応じた組織のスコアである属性値加味総合スコアを取得する。なお、属性値加味総合スコアは、組織属性値に依存する相対的な総合スコアである、と考えても良い。また、属性値加味総合スコアは、相対的なエンゲージメントスコアと言っても良い。なお、かかる場合の組織属性値は、1または2以上の組織属性値である。
総合スコア取得部132は、例えば、出力指示が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、組織識別子と対になる組織属性値に応じた組織のスコアである属性値加味総合スコアを、複数の組織回答情報を用いて取得する。
総合スコア取得部132は、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアと組織属性値とを取得し、総合スコアと組織属性値とを用いて属性値加味総合スコアを取得する。ここでの総合スコアは、絶対的な総合スコアであり、属性値加味総合スコアは相対的な総合スコアである。
総合スコア取得部132は、項目スコア取得部131が取得した2以上の相対的な項目スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する。総合スコア取得部132は、通常、相対的な項目スコアが大きいほど、大きな属性値加味総合スコアを取得する。総合スコア取得部132は、例えば、項目スコア取得部131が取得した2以上の相対的な項目スコアをパラメータとする増加関数(例えば、平均値、加重平均、和など)により、属性値加味総合スコアを取得する。例えば、格納部11に、2以上の相対的な項目スコアの集合と、属性値加味総合スコアとの対応表が格納されており、総合スコア取得部132は、当該対応表を参照し、項目スコア取得部131が取得した2以上の相対的な項目スコアに対応する属性値加味総合スコアを当該対応表から取得する。
複数スコア取得手段1321は、出力指示が有する組織識別子と対になる組織属性値を取得し、当該組織属性値と対になる2以上の総合スコアを組織情報格納部114から取得する。
属性値加味総合スコア取得手段1322は、複数スコア取得手段1321が取得した2以上の総合スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する。
属性値加味総合スコア取得手段1322は、例えば、複数スコア取得手段1321が取得した2以上の総合スコアの中における、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアの相対的なスコアである属性値加味総合スコアを取得する。
属性値加味総合スコア取得手段1322は、例えば、複数スコア取得手段1321が取得した2以上の総合スコアの中における、出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアの偏差値である属性値加味総合スコアを取得する。
属性値加味総合スコア取得手段1322は、例えば、複数スコア取得手段1321が取得した2以上の総合スコアの平均値を取得し、当該平均値と出力指示が有する組織識別子と対になる総合スコアとの差を用いて、属性値加味総合スコアを取得する。なお、属性値加味総合スコアは、前記差であっても良いし、前記差をパラメータとする演算式により算出されたスコアでも良い。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、属性値加味総合スコアである。各種の情報とは、例えば、項目識別子と項目スコアとの対の情報の集合である。なお、項目スコアは、絶対的な項目スコアでも、相対的な項目スコアでも良い。また、各種の情報とは、例えば、絶対的な総合スコアである。ここで、出力とは、通常、端末装置2等の外部装置への送信である。ただし、出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
項目スコア出力部141は、1または2以上の項目スコアを出力する。項目スコア出力部141は、通常、項目識別子に対応付けて、当該項目識別子で識別される項目の項目スコアを出力する。なお、項目スコアは、上述した絶対的な項目スコアでも良いし、相対的な項目スコアでも良い。
項目スコア出力部141は、例えば、出力指示が有する組織識別子と対になる項目スコアを、項目識別子に対応付けて出力する。項目スコア出力部141は、組織識別子に対応付けて、1以上の項目スコアを出力することは好適である。また、項目スコア出力部141は、総合的項目の項目スコアと、個別項目の項目スコアとを視覚的に区別可能な態様で、項目スコアを出力することは好適である。
総合スコア出力部142は、属性値加味総合スコアを出力する。総合スコア出力部142は、組織識別子に対応付けて、属性値加味総合スコアを出力することは好適である。
総合スコア出力部142は、絶対的な総合スコアを出力しても良い。総合スコア出力部142は、組織識別子に対応付けて、絶対的な総合スコアを出力することは好適である。
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザの組織を識別する組織識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部25が受信した情報である。なお、組織識別子は、ユーザを識別する情報と考えても良い。
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。各種の指示や情報等とは、例えば、出力指示、組織回答情報、アンケートの回答情報、組織識別子と組織属性値とを有する組織情報等である。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
端末送信部24は、各種の指示や情報等を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、属性値加味総合スコア、絶対的または相対的な項目スコア、絶対的な総合スコアである。
端末出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、属性値加味総合スコア、絶対的または相対的な項目スコア、総合スコアである。
格納部11、項目情報格納部111、組織回答情報格納部112、個別スコア表格納部113、組織情報格納部114、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、出力指示受付部121、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、項目スコア取得部131、総合スコア取得部132、複数スコア取得手段1321、属性値加味総合スコア取得手段1322、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、項目スコア出力部141、総合スコア出力部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、組織回答情報格納部112には、複数の組織の組織回答情報が格納されている、とする。また、個別スコア表格納部113には、個別スコア表が格納されている、とする。
(ステップS301)処理部13は、絶対的な総合スコアを算出するタイミングであるか否かを判断する。絶対的な総合スコアの算出のタイミングである場合はステップS302に行き、絶対的な総合スコアの算出のタイミングでない場合はステップS312に行く。なお、絶対的な総合スコアの算出のタイミングとは、例えば、ユーザや管理者等からの指示の入力があった場合、予め決められたタイミングになった場合、2以上の組織回答情報が受信され、組織回答情報格納部112に蓄積された場合等である。
(ステップS302)処理部13は、組織回答情報格納部112の2以上の組織回答情報等の中に、i番目の組織識別子が存在するか否かを判断する。i番目の組織識別子が存在する場合はステップS303に行き、i番目の組織識別子が存在しない場合はステップS301に戻る。
(ステップS303)処理部13は、i番目の組織識別子と対になる組織回答情報を組織回答情報格納部112から取得する。
(ステップS304)処理部13は、ステップS303で取得した組織回答情報を用いて、i番目の組織識別子に対応する各種のスコアを算出する。なお、各種のスコアには、絶対的な総合スコアが含まれる。また、スコアの算出とは、スコアの取得と同意義である、とする。また、かかるスコア算出処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。さらに、算出された絶対的な総合スコアは、組織識別子に対応付けて、組織情報格納部114に蓄積される、とする。
(ステップS305)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS302に戻る。
(ステップS306)出力指示受付部121は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS307に行き、出力指示を受け付けない場合はステップS301に戻る。なお、出力指示の受け付けとは、例えば、端末装置2からの出力指示の受信である。
(ステップS307)複数スコア取得手段1321は、ステップS306で受け付けられ出力指示が有する組織識別子を取得する。
(ステップS308)複数スコア取得手段1321は、ステップS307で取得した組織識別子と対になる組織属性値を組織情報格納部114から取得する。なお、複数スコア取得手段1321は、受け付けられた出力指示により特定される種類の1以上の組織属性の組織属性値を組織情報格納部114から取得しても良い。かかる場合、出力指示は、組織属性の種類を特定する情報(例えば、「業種」「業種,規模」等)を有する。
(ステップS309)複数スコア取得手段1321は、ステップS308で取得した組織属性値と対になる1または2以上の総合スコアを組織情報格納部114から取得する。
(ステップS310)属性値加味総合スコア取得手段1322は、ステップS307で取得された組織識別子と対になる総合スコアを取得する。
(ステップS311)属性値加味総合スコア取得手段1322は、ステップS309で取得された1以上の総合スコアと、ステップS310で取得された総合スコアとを用いて、ステップS307で取得した組織識別子により識別される組織の、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得する。
(ステップS312)総合スコア出力部142は、ステップS311で取得された属性値加味総合スコアを出力する。なお、ここでの出力は、例えば、出力指示を送信してきた端末装置2への送信である。
なお、ステップS312で、総合スコア出力部142は、ステップS310で取得された絶対的な総合スコアをも出力しても良い。また、項目スコア出力部141は、ステップS307で取得され組織識別子と対になる各項目の項目スコアをも出力しても良い。
また、属性値加味総合スコアを算出するタイミングは問わない。総合スコア出力部142は、予め属性値加味総合スコアを算出し、組織情報格納部114に蓄積しても良い。かかる場合、総合スコア取得部132は、組織情報格納部114に格納されている属性値加味総合スコアを読み出すだけである。
また、図3のフローチャートにおいて、組織回答情報格納部112への組織回答情報の蓄積ルート等は問わない。
さらに、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS304のスコア算出処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)項目スコア取得部131は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS402)項目スコア取得部131は、ステップS303で取得された組織回答情報の中に、i番目の個別項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の個別項目の項目識別子が存在する場合はステップS403に行き、存在しない場合はステップS409に行く。
(ステップS403)項目スコア取得部131は、ステップS307で取得した組織回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
(ステップS404)項目スコア取得部131は、ステップS403で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部131は、例えば、ステップS403で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、項目スコア取得部131は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS405)項目スコア取得部131は、ステップS307で取得した組織回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の期待度情報を取得する。
(ステップS406)項目スコア取得部131は、ステップS405で取得した期待度情報を統計処理し、統計期待度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部131は、例えば、ステップS403で取得した期待度情報の平均値である統計期待度情報を算出する。そして、項目スコア取得部131は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計期待度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS407)項目スコア取得部131は、統計満足度情報と統計期待度情報とを用いて、着目している組織のi番目の個別項目の項目スコアを取得する。なお、項目スコア取得部131は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、個別スコア表格納部113の個別スコア表に適用し、i番目の個別項目の項目スコアを取得する。そして、項目スコア取得部131は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアを格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS408)項目スコア取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
(ステップS409)項目スコア取得部131は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS410)項目スコア取得部131は、ステップS307で取得した組織回答情報の中に、j番目の総合的項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。j番目の総合的項目の項目識別子が存在する場合はステップS411に行き、存在しない場合はステップS414に行く。
(ステップS411)項目スコア取得部131は、ステップS307で取得した組織回答情報の中の、j番目の総合的項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
(ステップS412)項目スコア取得部131は、ステップS411で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、項目スコア取得部131は、例えば、ステップS411で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、項目スコア取得部131は、j番目の総合的項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
(ステップS413)項目スコア取得部131は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS410に戻る。
(ステップS414)総合スコア取得部132は、個別項目のすべての項目スコアを、格納部11または図示しないバッファから取得する。なお、個別項目の項目スコアは、ステップS407で取得されたスコアである。
(ステップS415)総合スコア取得部132は、ステップS414で取得したすべての項目スコアから、個別項目の総合的なスコアを取得する。例えば、総合スコア取得部132は、ステップS414で取得したすべての項目スコアの平均値を算出し、当該平均値を個別項目の総合的なスコアとして取得する。
(ステップS416)総合スコア取得部132は、総合的項目のすべての項目の統計満足度情報を、格納部11または図示しないバッファから取得する。
(ステップS417)総合スコア取得部132は、ステップS416で取得したすべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。総合スコア取得部132は、例えば、ステップS416で取得したすべての項目の統計満足度情報の平均値を算出し、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
(ステップS418)総合スコア取得部132は、ステップS415で取得した個別項目の総合的なスコアと、ステップS417で取得した総合的項目の統計満足度情報とから、仮総合スコアを算出する。なお、総合スコア取得部132は、例えば、演算式「仮総合スコア=α×総合的項目の統計満足度情報+β×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
(ステップS419)総合スコア取得部132は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
(ステップS420)総合スコア取得部132は、ステップS419で取得した相関情報を用いて、ステップS418で取得した仮総合スコアを調整し、総合スコアを取得する。上位処理にリターンする。なお、総合スコア取得部132は、相関情報が示す相関の度合いが大きいほど、高い総合スコアとなるように、総合スコアを取得する。
図3、図4における動作例は、各組織について、絶対的な総合スコアを算出した後、着目する組織の組織識別子と同一の組織識別子に対応する他の1以上の組織の1以上の絶対的な総合スコアを用いて、属性値加味総合スコアを取得する場合である。
ただし、各組織の項目ごとの項目スコアから、着目する組織の項目ごとの相対的な項目スコアを算出し、当該2以上の相対的な項目スコアを用いて、相対的な総合スコアである属性値加味総合スコアを取得しても良い。
つまり、属性値加味総合スコアは、着目する組織の組織属性値と同一の組織属性値に対応する複数の組織の中での相対的な総合スコアを示す値であれば良く、その算出過程は問わない。
また、相対的な項目スコアを算出した後に、属性値加味総合スコアを取得する処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一の処理について、説明を省略する。また、図5のフローチャートにおいて、各組織において、絶対的な項目スコアは算出済みであり、格納部11に組織識別子と項目識別子に対応付けられて格納されている、とする。
(ステップS501)項目スコア取得部131は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS502)項目スコア取得部131は、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS503に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS507に行く。
(ステップS503)項目スコア取得部131は、ステップS308で取得された組織属性値と対になる1または2以上の絶対的な項目スコアであり、i番目の項目識別子に対応する1以上の絶対的な項目スコアを取得する。
(ステップS504)項目スコア取得部131は、ステップS307で取得された組織識別子により識別される組織の、i番目の項目識別子に対応する絶対的な項目スコアを取得する。
(ステップS505)項目スコア取得部131は、ステップS503で取得した1以上の絶対的な項目スコアと、ステップS504で取得した絶対的な項目スコアとを用いて、当該組織の相対的な項目スコアを算出する。なお、項目スコア取得部131は、算出した相対的な項目スコアを、当該組織の組織識別子およびi番目の項目識別子に対応付けて、格納部11に蓄積することは好適である。
(ステップS506)項目スコア取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS502に戻る。
(ステップS507)総合スコア取得部132は、ステップS505で算出された2以上の相対的な項目スコアを用いて、属性値加味総合スコアを算出する。ステップS306に戻る。
次に、端末装置2の動作について説明する。端末装置2の端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する。端末送信部24は、端末処理部23が構成した指示等を情報処理装置1に送信する。として、端末受信部25は、指示等の送信に応じて、情報処理装置1から情報を受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報を出力されるデータに構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成された情報を出力する。
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
今、項目情報格納部111には、図6に示す項目情報管理表が格納されている、とする。項目情報管理表は、組織(ここでは、企業)の構成員(ここでは、従業員)に対するアンケートの項目を示す多数の項目情報を管理する表である。項目情報は、ここでは、「設問No」「種類」「ファクター」「項目」「質問:期待度」「質問:満足度」を有する。「設問No」は設問を識別するIDであり、項目識別子の一例である。「種類」は項目の種類を示す情報であり、ここでは、総合的項目または個別項目のいずれかを採り得る。「ファクター」は項目の中位概念であり、対象と言っても良い。「項目」は項目の内容を示す情報である。なお、「項目」を項目識別子である、と考えても良い。「質問:期待度」は期待度情報を取得するための質問である。「質問:満足度」は満足度情報を取得するための質問である。
また、組織回答情報格納部112には、例えば、図7に示すような構造を有する組織回答情報が格納されている。組織回答情報格納部112には、2以上の組織回答情報が格納されている。図7は、組織識別子「A社」で識別される組織の組織回答情報である。また、701は、組織識別子「A社」で識別される組織の一の従業員の構成員回答情報である。組織識別子「A社」で識別される組織の組織回答情報は、2以上の従業員の構成員回答情報を含む。構成員回答情報は、「項目識別子」「期待度情報」「満足度情報」を有するレコードを多数(ここでは、63以上)有する。なお、項目識別子が1~4の項目のレコードは、総合的項目のレコードであり、期待度情報を有さない。そして、701の構成員回答情報を構成する期待度情報、満足度情報は、従業委員が、図6に示す項目情報管理表の「質問:期待度」「質問:満足度」に対して行った回答から取得された情報である。そして、かかる回答は、ここでは、1から5までの自然数のいずれかによる回答である。また、ここでは、「質問:期待度」に対する期待度情報が1である場合、期待度が最も低く、5である場合、期待度が最も高い。また、「質問:満足度」に対する満足度情報が1である場合、満足度が最も低く、5である場合、満足度が最も高い。また、組織識別子「A社」で識別される組織の業種である組織属性値は「メーカー」である、とする。なお、業種は、組織属性の一例である。また、組織回答情報格納部112には、組織属性値「メーカー」に対応する組織の組織回答情報が、複数格納されている、とする。
また、個別スコア表格納部113には、図8に示す個別スコア表が格納されている。個別スコア表は、「期待度情報」「満足度情報」「スコア」を有する2以上のレコードを管理している。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値である。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「期待度情報」の属性値である「期待度の値1」「期待度の値2」・・・「期待度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。また、「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値である。「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「満足度情報」の属性値である「満足度の値1」「満足度の値2」・・・「満足度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。「スコア」は、ここでは、項目スコアを示す情報である。「スコア」の属性値である「スコア1」「スコア2」・・・「スコアN」は、具体的な値である。
さらに、組織情報格納部114には、図9に示す組織情報管理表が格納されている。組織情報管理表は、組織情報を管理する表である。組織情報管理表は、「ID」「組織識別子」「組織属性値」「絶対的な総合スコア」等を有するレコードを2以上有する。「組織属性値」は、ここでは「業種識別子」「規模識別子」「地域識別子」「経営状況識別子」等を有する。「業種識別子」は、業種を識別する情報であり、ここでは、例えば、メーカー、商社、銀行等である。「規模識別子」は、組織の規模を識別する情報であり、例えば、大企業、中小企業、零細企業、個人事業等である。「地域識別子」は、組織(企業等)の本社の所在地を識別する情報であり、例えば、都道府県のいずれかである。「経営状況識別子」は、経営の状況を識別する情報であり、例えば、黒字または赤字等である。
かかる状況において、情報処理装置1の管理者は、スコア等算出の指示を入力した、とする。すると、受付部12は、スコア等算出の指示を受け付ける。次に、処理部13は、スコア等算出のタイミングである、と判断する。なお、ここでのスコア等算出の指示は、各組織の絶対的な項目スコア、および絶対的な総合スコアを算出する指示である。
次に、処理部13は、「A社」を始め、各組織識別子と対になる組織回答情報を用いて、各項目の項目スコア、および絶対的な総合スコアを算出する。以下、「A社」を例にとり、絶対的な項目スコア、および総合スコアの算出について説明する。
つまり、項目スコア取得部131は、組織識別子「A社」と対になる構成員回答情報を取得する。そして、項目スコア取得部131は、取得した構成員回答情報から、個別項目ごとに、すべての構成員の満足度情報を取得する。次に、項目スコア取得部131は、取得した満足度情報の平均値を、各個別項目の統計満足度情報として取得する。また、項目スコア取得部131は、取得した期待度情報の平均値を、各個別項目の統計期待度情報として取得する。次に、項目スコア取得部131は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、図8の個別スコア表に適用し、各個別項目の絶対的な項目スコアを取得する。そして、項目スコア取得部131は、各個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアをバッファに蓄積する。
次に、項目スコア取得部131は、各総合的項目の項目識別子に対応するすべての構成員の満足度情報を取得する。そして、項目スコア取得部131は、総合的項目ごとに、取得した満足度情報の平均値を算出し、当該平均値を統計満足度情報として取得する。次に、項目スコア取得部131は、各総合的項目の項目識別子と対にして、各総合的項目の統計満足度情報をバッファに蓄積する。
次に、総合スコア取得部132は、すべての個別項目のすべての項目スコアの総合的なスコアを取得する。ここでは、総合スコア取得部132は、すべての個別項目のすべての項目スコアの平均値を取得する。
次に、総合スコア取得部132は、すべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。ここでは、総合スコア取得部132は、すべての項目の統計満足度情報の平均値を、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
次に、総合スコア取得部132は、演算式「仮総合スコア=0.7×総合的項目の統計満足度情報+0.3×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
次に、総合スコア取得部132は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
次に、総合スコア取得部132は、取得した相関情報を用いて、取得した仮総合スコアを調整する。また、総合スコア取得部132は、他社の仮総合スコアを調整した値をも用いて、偏差値を取得する。かかる偏差値が総合スコアである。ここで、総合スコア取得部132は、組織識別子「A社」で識別される組織の総合スコアを「68.0」と算出した、とする。そして、総合スコア取得部132は、組織識別子「A社」に対応付けて、総合スコア「68.0」を、図9の組織情報管理表に蓄積する。なお、他社の仮総合スコアを調整した値の算出は、「A社」の値の算出と同様に行う。
そして、以上の処理が、他の組織回答情報に対しても行われる。そして、すべての組織回答情報(組織)に対して、各個別項目の絶対的な項目スコア、および絶対的な総合スコアが算出され、図9の組織情報管理表に蓄積された、とする。なお、図9において、各個別項目の項目スコアは図示されていないが、項目スコアは、企業識別子と項目識別子とに対応付けて蓄積された、とする。
かかる状況において、「A社」のユーザは、端末装置2に出力指示を端末装置2に入力した、とする。なお、出力指示は、ここでは、属性値加味総合スコアの取得に使用する属性識別子「業種,規模」を含むとする。
次に、端末装置2は、出力指示を受け付け、組織識別子「A社」および属性識別子「業種,規模」を有する出力指示を構成する。そして、端末装置2は、かかる出力指示を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の受付部12は、出力指示を端末装置2から受信する。次に、複数スコア取得手段1321は、出力指示が有する組織識別子「A社」を取得する。次に、複数スコア取得手段1321は、出力指示が有する属性識別子「業種,規模」を取得する。次に、複数スコア取得手段1321は、出力指示が有する属性識別子「業種,規模」に対応する属性値であり、組織識別子「A社」と対になる業種識別子「メーカー」、規模識別子「大企業」を取得する。
次に、複数スコア取得手段1321は、業種識別子「メーカー」および規模識別子「大企業」と対になる2以上の絶対的な総合スコアを図9の組織情報管理表から取得する。なお、複数スコア取得手段1321は、「ID=1」「ID=4」「ID=5」等の総合スコアを図9の組織情報管理表から読み出す。
次に、属性値加味総合スコア取得手段1322は取得された組織識別子「A社」と対になる絶対的な総合スコア「68.0」を図9の組織情報管理表から取得する。
次に、属性値加味総合スコア取得手段1322は、取得された2以上の絶対的な総合スコアの中における、A社の絶対的な総合スコア「68.0」の偏差値である属性値加味総合スコアを算出する。ここで、算出された属性値加味総合スコアは「48.5」であった、とする。なお、偏差値の算出方法は公知技術であるので、説明を省略する。
次に、処理部13は、組織識別子「A社」と対になる各項目の絶対的な項目スコアを格納部11または図示しないバッファから取得する。
次に、処理部13は、取得した情報から、出力する情報を構成する。そして、出力部14は、構成された情報を「A社」のユーザの端末装置2に送信する。なお、かかる情報には、属性値加味総合スコア「48.5」、絶対的な総合スコア「68.0」、および各項目の絶対的な項目スコアが含まれる。なお、「A社」の各項目の相対的な項目スコアが算出され、構成された情報に含まれることは好適である。
次に、当該端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1から情報を受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報を出力されるデータに構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成された情報を出力する。
かかる出力例は、図10である。図10の1001は、A社の絶対的な総合スコア「68.0」である。図10の1002は、属性値加味総合スコア「48.5」である。また、1003は、各総合的項目の項目スコアである。ここで、総合的項目は、会社、上司、仕事、職場である。また、図10において、1004は、個別項目の期待度情報の平均値である。1005は、個別項目の満足度情報の平均値である。
以上、本実施の形態によれば、1または2以上の組織属性値に応じて、組織の適切なスコアを出力できる。そのため、企業等の組織にとって、適切な対策を打つことができる。なお、かかる技術は、例えば、従業員が組織の目標達成に向けて、自発的に自らの力を発揮しようとし、社員も組織も成長するというエンゲージメントにおいて、極めて有用な技術である。
また、本実施の形態によれば、相対的なエンゲージメントスコア、および絶対的なエンゲージメントスコアのうちの1以上のエンゲージメントスコアを取得でき、いわゆるエンゲージメント装置として利用可能な情報処理装置1を提供できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、組織を識別する組織識別子および当該組織の属性値を示す組織属性値と対になる情報であり、当該組織の構成員に対する設問の回答を示す複数の組織回答情報が格納される組織回答情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、組織のスコアを出力する指示であり、組織識別子を有する指示である出力指示を受け付ける出力指示受付部と、前記出力指示が有する組織識別子により識別される組織のスコアであり、当該組織識別子と対になる組織属性値に応じた当該組織のスコアである属性値加味総合スコアを、前記複数の組織回答情報を用いて取得する総合スコア取得部と、前記属性値加味総合スコアを出力する総合スコア出力部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態において、組織の状態に関する組織状態情報を用いて、組織改善のために、組織の構成員に対して提示する情報を決定する、または提示する情報のレイアウトを決定する処理を行い、当該情報を出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて述べる。なお、組織改善とは、組織の状態を良くすることである。組織の状態を良くすることは、例えば、組織の1以上の項目に対する構成員の満足度が向上すること等である。また、提示される情報は、例えば、記事、社内報等である。
なお、組織状態情報は、例えば、実施の形態1で述べた情報処理装置1における処理結果である。組織状態情報は、2以上の構成員に対する組織に関するアンケートの回答に基づく情報であることは好適である。また、組織状態情報は、例えば、組織全体(例えば、会社)の構成員のアンケートの回答の統計処理結果である全体統計処理結果、所属する部門の構成員のアンケートの回答の統計処理結果である部門統計処理結果、または各構成員のアンケートの回答のうちの1または2種類以上の情報に基づく情報であることは好適である。また、組織状態情報は、例えば、ユーザが手入力した情報でも良い。本実施の形態において述べる情報処理装置は、情報処理装置1と連携して組織改善を行うための装置であることは好適である。
また、本実施の形態において、組織状態情報のうち、使用する組織状態情報(例えば、スコアを上げたい項目)を組織の管理者等(例えば、部門長)が指示し、当該指示された組織状態情報を用いて、構成員に対して提示する情報またはレイアウトを決定し、情報を出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。かかる構成員に対して提示する情報を決定する処理を「手動による決定」と言う。
また、本実施の形態において、組織状態情報を用いて、使用する組織状態情報の候補を推薦し、推薦された組織状態情報から、使用する組織状態情報をユーザが指示し、指示された組織状態情報を用いて、構成員に対して提示する情報またはレイアウトを決定し、情報を出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。かかる構成員に対して提示する情報を決定する処理を「半自動による決定」と言う。
また、本実施の形態において、組織状態情報を用いて、使用する組織状態情報を決定し、決定された組織状態情報を用いて、構成員に対して提示する情報またはレイアウトを決定し、情報を出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。かかる構成員に対して提示する情報を決定する処理を「自動による決定」と言う。
また、本実施の形態において、構成員の端末装置に出力された情報に対する構成員の閲覧記録を蓄積し、当該閲覧記録に対して統計処理を行い、統計処理結果を出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、構成員の端末装置に出力された情報に対する構成員の閲覧記録を用いて、構成員に推薦する情報を決定する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、出力された情報に対する構成員の閲覧記録と組織状態情報とを用いて、構成員に推薦する情報を決定する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、出力された情報を構成員が閲覧した後に、出力された情報に対応する組織状態情報の変化に関する情報を取得し、出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。なお、かかる情報処理システムは、いわゆるフィードバックが可能な情報処理システムである。また、組織状態情報の変化に関する情報は、組織に関するアンケートの回答に基づく情報の変化に関する情報(例えば、対応する項目のスコアの変化)であることは好適である。
さらに、本実施の形態において、構成員の端末装置に出力する情報が、組織全体の構成員のアンケートの回答の統計処理結果である全体統計処理結果、所属する部門の構成員のアンケートの回答の統計処理結果である部門統計処理結果、構成員のアンケートの回答のうちの1または2種類以上の各情報に基づいた複数の情報であり、どの種類の情報に基づいた情報であるかが視覚的に把握可能な態様で出力する情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
図11は、本実施の形態における情報システムBの概念図である。情報システムBは、情報処理装置3、1または2以上の端末装置4、および1または2以上の管理端末5を備える。情報処理装置3は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置3は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置4および管理端末5は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。端末装置4は、例えば、組織の構成員が使用する装置である。管理端末5は、例えば、組織の管理者が使用する装置である。
図12は、本実施の形態における情報システムBのブロック図である。図13は、本実施の形態における情報処理装置3のブロック図である。
情報処理装置3は、格納部31、受付部32、受信部33、受信部34、および出力部35を備える。格納部31は、提示情報格納部311、および組織状態情報格納部312を備える。受付部32は、選択受付部321を備える。受信部33は、アクション情報受信部331を備える。処理部34は、組織状態情報取得部341、組織状態情報選択部342、統計処理部343、出力情報取得部344、および変化情報取得部345を備える。出力部35は、出力情報送信部351、状態関連情報出力部352、変化情報出力部353、および統計処理結果出力部354を備える。
端末装置4は、端末格納部41、端末受付部42、端末処理部43、端末送信部44、端末受信部45、および端末出力部46を備える。
管理端末5は、管理格納部51、管理受付部52、管理処理部53、管理送信部54、管理受信部55、および管理出力部56を備える。
情報処理装置3を構成する格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する提示情報、後述する組織状態情報、構成員情報データベース、後述するアクション情報、項目情報、組織回答情報、個別スコア表である。組織回答情報は、回答情報と言っても良い。
構成員情報データベースは、1または2以上の構成員情報を有する。構成員情報は、構成員に関する情報である。構成員情報は、構成員を識別する構成員識別子、構成員が属する組織を識別する組織識別子を有する。構成員情報は、構成員が属する部門を識別する部門識別子を有することは好適である。構成員情報データベースは、リレーショナルデータベースでも良いし、オブジェクト指向データベースでも良いし、CSVファイル等でも良く、そのデータ構造は問わないことは言うまでもない。また、構成員識別子は、例えば、ID、構成員の氏名、メールアドレス、電話番号である。また、組織識別子は、例えば、ID、組織名等である。部門識別子は、例えば、ID、部門名等である。構成員情報は、構成員が閲覧した提示情報を特定する提示情報識別子や閲覧時間を有しても良い。
図示しないが、格納部31は、項目情報格納部111、組織回答情報格納部112、個別スコア表格納部113、および組織情報格納部114を備えても良い。
提示情報格納部311は、1または2以上の提示情報が格納される。提示情報は、構成員に提示される情報である。提示情報は、組織改善のため、構成員の教育のために構成員に提示される情報である。提示情報は、例えば、記事、社内報などである。提示情報は、例えば、動画、静止画、文章等であり、そのデータ形式やデータ構造は問わない。提示情報格納部311の提示情報は、例えば、選択されるための条件である選択条件に対応付いている。選択条件は、例えば、改善項目の項目識別子、スコアを用いた条件等である。改善項目とは、例えば、実施の形態1で述べた項目のうち、改善すべき項目である。なお、改善項目の項目識別子(例えば、「業界内での影響度」)が対応付いている提示情報は、当該提示情報を閲覧すれば、改善項目(例えば、「業界内での影響度」)が改善されることが期待されることを示す。また、提示情報には、改善項目の項目識別子以外の属性値が対応付いていることは好適である。かかる属性値は、例えば、タイトル、閲覧者数、閲覧時間等である。
組織状態情報格納部312は、組織状態情報が格納される。組織状態情報は、組織の状態に関する情報である。組織状態情報は、組織に関する構成員への質問に対する回答情報に基づく情報である。組織状態情報は、例えば、改善項目を識別する項目識別子、綱目識別子と項目スコアの組、スコアである。スコアは、例えば、上述した絶対的な項目スコア、相対的な項目スコア、総合スコア、属性値加味総合スコアである。
組織状態情報格納部312の組織状態情報は、組織識別子、部門識別子、構成員を識別する構成員識別子のうちの1以上の識別子に対応付いていることは好適である。つまり、組織が改善すべき改善項目を識別する項目識別子は、組織識別子に対応付いている。また、部門が改善すべき改善項目を識別する項目識別子は、部門識別子に対応付いている。また、構成員が改善すべき改善項目を識別する項目識別子は、構成員識別子に対応付いている。
組織状態情報格納部312には、出力情報送信部351が出力情報を送信する前の第一の時点における第一組織状態情報と、出力情報送信部351が出力情報を送信した後の第二の時点における第二組織状態情報とが格納されることは、好適である。つまり、組織状態情報には、当該組織状態情報が取得された時点またはアンケートが実施された時点を特定する時点情報が対応付いていることは好適である。なお、出力情報を送信した後の第二の時点は、出力情報を送信し、出力情報が閲覧された後の時点である、と考えても良い。
組織状態情報は、組織の2以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を統計処理し、組織の全体の統計処理結果である全体統計処理結果に関する第一種組織状態情報、組織の2以上の構成員が属する部門の2以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を統計処理し、部門の全体の統計処理結果である部門統計処理結果に関する第二種組織状態情報、または各構成員のアンケートの回答に関する第三種組織状態情報のうちの1または2種類以上の組織状態情報のうちのいずれかの種類の情報であることは好適である。
受付部32は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示とは、例えば、後述する状態関連情報の選択である。なお、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部32は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。ただし、受付部32は、有線または無線の受信手段により実現されても良い。
選択受付部321は、状態関連情報出力部352が出力した2以上の状態関連情報のうちの1以上の状態関連情報の選択を受け付ける。なお、状態関連情報とは、組織状態情報に関する情報である。状態関連情報は、例えば、改善項目を識別する項目識別子、項目識別子と項目スコアとを有する項目情報である。状態関連情報の選択の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。選択受付部321は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。ただし、選択受付部321は、有線または無線の受信手段により実現されても良い。
受信部33は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、後述するアクション情報である。各種の情報とは、例えば、提示情報の閲覧指示である。提示情報の閲覧指示は、ユーザが閲覧を希望する提示情報を識別する提示情報識別子を有する。
アクション情報受信部331は、アクション情報を受信する。アクション情報受信部331は、通常、端末装置4からアクション情報を受信する。アクション情報受信部331が受信するアクション情報には、通常、構成員識別子が対応付いている。アクション情報受信部331が受信するアクション情報には、通常、提示情報識別子が対応付いている。アクション情報は、出力情報送信部351が送信した出力情報に対する構成員のアクションに関する情報である。アクション情報は、例えば、端末装置4で閲覧された提示情報を識別する提示情報識別子、端末装置4における提示情報の閲覧時間、端末装置4における提示情報の閲覧日時などである。提示情報の閲覧時間
は、提示情報が出力されていた時間である。
処理部34は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、組織状態情報取得部341、組織状態情報選択部342、統計処理部343、出力情報取得部344、変化情報取得部345が行う処理である。
処理部34は、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報と対になる提示情報識別子に対応付けて、受信されたアクション情報または受信されたアクション情報を加工した情報を提示情報格納部311に蓄積する。なお、アクション情報が閲覧時間である場合、アクション情報を加工した情報とは、例えば、提示情報識別子に対応付けて既に格納されている閲覧時間に、アクション情報が示す閲覧時間を加算した閲覧時間である。アクション情報が閲覧されたことを示す情報である場合、アクション情報を加工した情報とは、例えば、提示情報識別子に対応付けて既に格納されている閲覧者数に、1を加算した閲覧者数である。
また、処理部34は、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報と対になる構成員識別子に対応付けて、当該アクション情報と対になる提示情報識別子を、構成員情報データベースに蓄積する。
また、アクション情報が閲覧時間である場合、処理部34は、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報と対になる構成員識別子および提示情報識別子に対応付けて、当該アクション情報である閲覧時間を、構成員情報データベースに蓄積する。
また、処理部34は、例えば、提示情報が閲覧のために端末装置4に送信された場合に、当該提示情報を識別する提示情報識別子と対になる閲覧者数を1,インクリメントし、新しい閲覧者数を提示情報識別子と対にして蓄積する。また、処理部34は、例えば、提示情報が閲覧のために端末装置4に送信された場合に、閲覧した提示情報を特定するために、当該端末装置4に対応する構成員識別子と対にして、当該提示情報識別子を蓄積する。
組織状態情報取得部341は、組織の1以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を解析し、組織状態情報を取得し、当該組織状態情報を組織状態情報格納部312に蓄積する。なお、図示しないが、組織状態情報取得部341は、項目スコア取得部131、または項目スコア取得部131と総合スコア取得部132とを備えても良い。そして、組織状態情報取得部341は、項目スコア取得部131、または項目スコア取得部131と総合スコア取得部132が行った処理と同様の処理により、組織状態情報を取得する。
組織状態情報取得部341は、例えば、組織の2以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を統計処理し、組織の全体の統計処理結果である全体統計処理結果である組織状態情報を取得し、当該組織状態情報を当該組織の組織識別子に対応付けて、組織状態情報格納部312に蓄積する。
組織状態情報取得部341は、例えば、組織の2以上の構成員が属する部門の2以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を統計処理し、部門の全体の統計処理結果である部門統計処理結果である組織状態情報を取得し、当該組織状態情報を当該部門の部門識別子に対応付けて、組織状態情報格納部312に蓄積する。
組織状態情報取得部341は、例えば、各構成員のアンケートの回答のうちの1または2種類以上の情報を用いて組織状態情報を取得し、当該組織状態情報を構成員識別子に対応付けて、組織状態情報格納部312に蓄積する。
組織状態情報取得部341は、例えば、出力情報送信部351が出力情報を送信する前の第一の時点における組織の1以上の構成員に対するアンケートの回答である第一回答情報を解析し、第一組織状態情報を取得し、出力情報送信部351が出力情報を送信した後の第二の時点における組織の1以上の構成員に対するアンケートの回答である第二回答情報を解析し、第二組織状態情報を取得する。つまり、組織状態情報取得部341は、2以上の時点の組織状態情報を取得することは好適である。
なお、解析対象の回答情報が一の組織全体の構成員の回答情報である場合、組織状態情報取得部341は、第一組織状態情報および第二組織状態情報を、当該組織の組織識別子に対応付けて、組織状態情報格納部312に蓄積する。また、解析対象の回答情報が一の部門全体の構成員の回答情報である場合、組織状態情報取得部341は、第一組織状態情報および第二組織状態情報を、当該部門の部門識別子に対応付けて、組織状態情報格納部312に蓄積する。また、解析対象の回答情報が一の構成員の回答情報である場合、組織状態情報取得部341は、第一組織状態情報および第二組織状態情報を、当該構成員の構成員識別子に対応付けて、組織状態情報格納部312に蓄積する。
組織状態情報選択部342は、2以上の組織状態情報のうち、予め決められた条件である状態選択条件を満たす1以上の組織状態情報を選択する。状態選択条件とは、組織状態情報を選択するための条件である。状態選択条件は、例えば、スコアに関する条件、または改善項目に関する条件である。状態選択条件は、例えば、「項目スコアが閾値以下または閾値未満である項目」である。状態選択条件は、例えば、「改善項目」に該当する項目である。
統計処理部343は、アクション情報受信部331が受信したアクション情報を統計処理し、統計処理結果を取得する。統計処理結果は、例えば、提示情報ごとの閲覧した構成員の数、提示情報ごとの1以上の構成員が閲覧した総時間、組織状態情報ごとの閲覧された提示情報の数、組織状態情報ごとの閲覧された総時間である。統計処理結果は、例えば、提示情報に対する「いいね」または「いいね」に類するボタンの押下の数である。統計処理結果は、例えば、提示情報に対する「いいね」または「いいね」に類するボタンの押下の割合である。なお、割合とは、「「いいね」等のボタンを押下した構成員の数/提示情報を閲覧した構成員の数」である。
出力情報取得部344は、例えば、組織状態情報を用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報の中から組織の構成員に提示する1または2以上の提示情報を決定する。出力情報取得部344は、例えば、組織状態情報である項目スコアが閾値以下または閾値未満の項目の項目識別子と対応付けられている提示情報を提示情報格納部311から選択する。出力情報取得部344は、例えば、組織状態情報である改善項目を識別する項目識別子と対応付けられている1または2以上の提示情報を提示情報格納部311から選択する。
出力情報取得部344は、例えば、提示情報格納部311に格納されている提示情報を組織の構成員に提示する態様に変更する。出力情報取得部344は、例えば、組織状態情報である項目スコアが低い順に項目識別子の順序を決定し、当該項目識別子の順序に従って、項目識別子と対応付けられている提示情報であり、提示情報格納部311に格納されている2以上の提示情報をソートし、当該ソートした2以上の提示情報のいずれかを選択する画面を構成する画面情報である出力情報を構成する。
出力情報取得部344は、例えば、選択受付部321が受け付けた選択に対応する1以上の状態関連情報を用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報の中から組織の構成員に提示する1または2以上の提示情報を決定する。なお、状態関連情報は、後述する状態関連情報出力部352が出力した情報である。また、状態関連情報は、組織状態情報でも良いし、組織状態情報を特定する情報でも良い。状態関連情報は、例えば、改善したい項目を特定する項目識別子である。出力情報取得部344は、例えば、選択受付部321が受け付けた選択に対応する1以上の状態関連情報で特定される項目識別子と対になる提示情報を決定する。なお、提示情報の決定とは、例えば、提示情報の取得、提示情報へのポイントの取得、提示情報を特定する情報の取得等である。
出力情報取得部344は、例えば、選択受付部321が受け付けた選択に対応する1以上の状態関連情報を用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報を組織の構成員に提示する態様に変更する。出力情報取得部344は、例えば、選択受付部321が受け付けた選択に対応する1以上の状態関連情報で特定される項目識別子と対になる提示情報を選択可能な選択オブジェクト(例えば、ボタン、メニュー項目)が上位に配置されるように、提示情報格納部311に格納されている2以上の提示情報をソートし、当該ソートした2以上の提示情報のいずれかを選択する画面を構成する画面情報である出力情報を構成する。
出力情報取得部344は、例えば、組織状態情報選択部342が選択した1以上の組織状態情報を用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報の中から組織の構成員に提示する1または2以上の提示情報を決定する。
出力情報取得部344は、例えば、提示情報格納部311が格納している提示情報を組織の構成員に提示する態様に変更する。組織の構成員に提示する態様に変更することは、例えば、提示情報格納部311に格納されている2以上の提示情報を提示情報と対になる1以上の属性値をキーとしてソートし、当該ソートした2以上の提示情報のいずれかを選択する画面を構成する画面情報である出力情報を構成することである。組織の構成員に提示する態様に変更することは、例えば、予め決められた条件を満たす提示情報を提示情報格納部311から選択し、当該選択した提示情報のいずれかを選択する画面を構成する画面情報である出力情報を構成することである。組織の構成員に提示する態様に変更することは、例えば、お勧めの順に提示情報をソートすること、提示情報に対応付けて、お勧めの度合を明示すること等でも良い。
出力情報取得部344は、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報を用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報の中から組織の構成員に提示する提示情報を決定する。アクション情報を用いて提示情報を決定することは、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報を統計処理し、閲覧数が閾値より低い提示情報と対になる項目識別子と対になっている他の提示情報を取得することである。また、アクション情報を用いて提示情報を決定することは、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報から、閾値以上の割合の他の構成員が閲覧している提示情報で、当該構成員が閲覧していない提示情報を取得することである。なお、構成員識別子に対応付けて、構成員が閲覧した提示情報の提示情報識別子が構成員データベースに管理されている、とする。
なお、アクション情報を用いることは、アクション情報を統計処理した結果である統計処理結果を用いることでも良い。かかる統計処理結果は、構成員全員のアクション情報に対する統計処理結果でも良いし、対象となる構成員を除くアクション情報に対する統計処理結果でも良いし、対象となる構成員のみのアクション情報に対する統計処理結果等でも良い。
出力情報取得部344は、例えば、アクション情報受信部331が受信したアクション情報と出力情報に対応付いている組織状態情報とを用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報の中から組織の構成員に提示する1または2以上の提示情報を決定する。アクション情報と出力情報に対応付いている組織状態情報とを用いて提示情報を決定することは、例えば、アクション情報に対する統計処理結果が、組織状態情報の例である項目識別子と対になる1以上の提示情報の閲覧割合(全構成員中の閲覧した構成員の数の割合)が、閲覧割合の平均値より閾値以上低い場合に、当該閲覧割合が低い提示情報と対になる項目識別子と対になる1以上の提示情報を推薦する提示情報として決定することである。
出力情報取得部344は、例えば、組織状態情報に対応する種類識別子に対応付けて、組織状態情報を用いて、提示情報格納部311が格納している提示情報の中から組織の構成員に提示する提示情報を決定する。
種類識別子は、組織状態情報の種類を識別する情報である。種類識別子は、第一種組織状態情報、第二種組織状態情報、または第三種組織状態情報のうちの1または2種類以上の組織状態情報のうちのいずれかの種類の情報である。
第一種組織状態情報は、組織の2以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を統計処理し、当該組織の全体の統計処理結果である全体統計処理結果に関する情報である。第一種組織状態情報は、例えば、組織の全構成員にアンケートの回答情報を分析した結果、閾値以下または閾値未満の項目スコアに対応する項目識別子である。
第二種組織状態情報は、組織の2以上の構成員が属する部門の2以上の構成員に対するアンケートの回答である回答情報を統計処理し、当該部門の全体の統計処理結果である部門統計処理結果に関する情報である。第二種組織状態情報は、例えば、ある部門の全構成員にアンケートの回答情報を分析した結果、閾値以下または閾値未満の項目スコアに対応する項目識別子である。
第三種組織状態情報は、一の構成員のアンケートの回答に関する回答情報を統計処理し、当該構成員の統計処理結果である構成員統計処理結果に関する情報である。第三種組織状態情報は、例えば、一の構成員の2以上の項目スコアの中で、予め決められた条件を満たすほど低いスコアに対応する項目識別子である。なお、予め決められた条件を満たすほど低いスコアは、例えば、最下位の項目スコア、下位N(Nは2以上の自然数)の項目スコア、項目スコアの平均値より、閾値以上低い項目スコア等である。
変化情報取得部345は、第一組織状態情報と第二組織状態情報との差異に関する変化情報を取得する。なお、第一組織状態情報は、出力情報送信部351が出力情報を送信する前の第一の時点における組織状態情報である。また、第二組織状態情報は、出力情報送信部351が出力情報を送信した後の第二の時点における組織状態情報である。変化情報取得部345は、例えば、特定の項目(例えば、改善項目)の第一の時点の項目スコアと、第二の時点の項目スコアとの差異である変化情報を取得する。
出力部35は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、出力情報、提示情報、状態関連情報、変化情報、統計処理結果である。ここで出力とは、通常、端末装置4等の外部の装置への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力情報送信部351は、出力情報取得部344が取得した出力情報を送信する。出力情報送信部351は、通常、端末装置4に、出力情報を送信する。
出力情報送信部351は、例えば、出力情報取得部344が取得した画面情報であり、2以上の提示情報のいずれかを選択する画面を構成する画面情報を送信する。
出力情報送信部351は、例えば、出力情報取得部344が決定した1または2以上の提示情報を送信する。また、出力情報送信部351は、例えば、出力情報取得部344が変更した提示情報である出力情報を送信する。
出力情報送信部351は、例えば、出力情報取得部344が決定した提示情報または出力情報取得部344が変更した提示情報である出力情報を、種類識別子に対応付けて送信する。かかる場合、種類識別子が組織状態情報(例えば、項目識別子)に対応付けられている。
出力情報送信部351は、例えば、提示情報の閲覧指示に含まれる提示情報で識別される提示情報を送信する。
なお、出力情報送信部351が出力情報を送信するタイミングは問わない。出力情報送信部351は、例えば、構成員の端末装置4が情報処理装置3にログインした後に出力情報(例えば、提示情報の選択画面の画面情報、または提示情報)を送信する。また、出力情報送信部351は、例えば、構成員の端末装置4からの指示の受信により、出力情報(例えば、提示情報の選択画面の画面情報、または提示情報)を送信する。また、出力情報送信部351は、例えば、構成員の端末装置4からの閲覧指示の受信により、提示情報を送信する。
状態関連情報出力部352は、例えば、組織状態情報格納部312に格納されている組織状態情報に関する2以上の状態関連情報を出力する。状態関連情報は、組織状態情報でも良いし、組織状態情報を特定する情報でも良い。なお、ここでの出力は、例えば、管理端末5への送信であるが、ディスプレイへの出力等でも良い。
状態関連情報出力部352は、例えば、組織状態情報選択部342が選択した1以上の組織状態情報に関する2以上の状態関連情報を出力する。
変化情報出力部353は、変化情報取得部345が取得した変化情報を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、管理端末5への送信であるが、ディスプレイへの出力等でも良い。
統計処理結果出力部354は、統計処理部343が取得した統計処理結果を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、端末装置4または管理端末5への送信であるが、ディスプレイへの出力等でも良い。
端末装置4を構成する端末格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、構成員の組織を識別する組織識別子、構成員を識別する構成員識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部25が受信した情報である。
端末受付部42は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
各種の指示や情報等とは、例えば、ログイン指示、ログアウト指示、提示情報の選択、提示情報の閲覧指示、組織回答情報、アンケートの回答情報、組織識別子と組織属性値とを有する組織情報等である。なお、ログイン指示とは、情報処理装置3へのログインの指示である。ログアウト指示とは、情報処理装置3からのログアウトの指示である。提示情報の選択とは、閲覧したい提示情報の選択の指示である。提示情報の選択は、通常、提示情報識別子を有する。
端末処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部45が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部42が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
端末処理部43は、提示情報が出力されている時間を計測し、閲覧時間を、提示情報識別子と対に取得しても良い。
端末送信部44は、各種の指示や情報等を情報処理装置3に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部43が構成した指示、端末受付部42が受け付けた指示や情報、端末処理部43が取得した閲覧時間と閲覧した提示情報を識別する提示情報識別子等である。
端末受信部45は、各種の情報を情報処理装置3から受信する。各種の情報とは、例えば、出力情報、提示情報、状態関連情報、変化情報、統計処理結果である。
端末出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受付部42が受け付けた情報、端末受信部45が受信した情報、端末処理部43が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、出力情報、提示情報、状態関連情報、変化情報、統計処理結果である。
端末出力部46は、受信された出力情報が画面情報である場合、提示情報の選択画面を出力する。
管理端末5を構成する管理格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、管理者が属する組織を識別する組織識別子、管理者を識別する管理者識別子である。各種の情報は、例えば、管理受信部55が受信した情報である。
管理受付部52は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。各種の指示や情報等とは、例えば、組織状態情報の出力指示、1以上の状態関連情報の選択等である。なお、組織状態情報の出力指示とは、組織状態情報(例えば、組織または部門または構成員の項目スコアの集合など)の出力の指示である。出力指示は、例えば、組織識別子を有する。
管理処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、管理受信部55が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、管理受付部52が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
管理送信部54は、各種の指示や情報等を情報処理装置3に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、1以上の状態関連情報の選択等である。
管理受信部55は、各種の情報を情報処理装置3から受信する。各種の情報とは、例えば、状態関連情報出力部352が出力した2以上の状態関連情報である。
管理出力部56は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、管理受付部52が受け付けた情報、管理受信部55が受信した情報、管理処理部53が構成した情報である。
格納部31、提示情報格納部311、組織状態情報格納部312、端末格納部41、および管理格納部51は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部31等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよい。
受信部33、アクション情報受信部331、端末受信部45、および管理受信部55は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部34、組織状態情報取得部341、組織状態情報選択部342、統計処理部343、出力情報取得部344、変化情報取得部345、端末処理部43、および管理処理部53は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部34の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部35、出力情報送信部351、状態関連情報出力部352、変化情報出力部353、統計処理結果出力部354、端末送信部44、および管理送信部54は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部42、および管理受付部52は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末出力部46、および管理出力部56は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含んでも含まなくても良い。端末出力部46等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムBを構成する情報処理装置3の動作例について、図14、図15のフローチャートを用いて説明する。図14のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一ステップについて説明を省略する。なお、格納部31には、複数の組織の組織回答情報が格納されている、とする。また、格納部31には、個別スコア表が格納されている、とする。
(ステップS1401)処理部34は、出力情報を端末装置4に送信するタイミングであるか否かを判断する。出力情報を送信するタイミングであればステップS1402に行き、送信するタイミングでなければステップS301に行く。なお、処理部34は、例えば、端末装置4から出力情報を送信する指示を受け付けた場合、端末装置4から情報処理装置3にログインが行われた場合等に、出力情報を送信するタイミングである、と判断する。また、出力情報を送信する指示に含まれる情報、またはログイン時に送信された情報には、通常、構成員識別子が含まれる、とする。また、構成員識別子と対になる組織識別子、部門識別子は、格納部31の構成員情報データベースから取得され得る、とする。
(ステップS1402)出力情報取得部344は、出力情報取得処理を行う。出力情報取得処理の例について、図16、図27のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1403)出力情報送信部351は、ステップS1402で取得された出力情報を送信する。ステップS1401に戻る。なお、出力情報の送信先は、端末装置4である。出力情報の送信先は、例えば、出力情報を送信する指示を送信してきた端末装置4、または情報処理装置3にログインした端末装置4である。
(ステップS1404)組織状態情報選択部342は、改善項目選択処理を行う。なお、改善項目選択処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1405)アクション情報受信部331は、アクション情報を受信したか否かを判断する。アクション情報を受信した場合はステップS1406に行き、アクション情報を受信しなかった場合はステップS1407に行く。
(ステップS1406)処理部34は、ステップS1405で受信されたアクション情報を、当該アクション情報に対応付く構成員識別子と対にして格納部31または図示しないバッファに蓄積する。ステップS1401に戻る。
(ステップS1407)処理部34は、格納部31または図示しないバッファに格納されているアクション情報に対する統計処理を行うタイミングであるか否かを判断する。統計処理を行うタイミングであればステップS1408に行き、統計処理を行うタイミングでなければステップS1409に行く。なお、処理部34は、例えば、定期的(例えば、1ヶ月に1回,6ヶ月に1回,1年に1回等)に統計処理を行うタイミングである、と判断する。また、処理部34は、例えば、管理端末5から統計処理の指示が受信された場合に、統計処理を行うタイミングである、と判断する。その他、統計処理を行うタイミングは問わない。
(ステップS1408)統計処理部343は、アクション情報の統計処理であるアクション情報処理を行う。アクション情報処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1409)処理部34は、変化情報の出力タイミングであるか否かを判断する。変化情報の出力タイミングであると判断された場合はステップS1410に行き、変化情報の出力タイミングでないと判断された場合はステップS1401に戻る。なお、処理部34は、例えば、端末装置4または管理端末5から変化情報の出力指示が受信された場合に変化情報の出力タイミングである、と判断する。また、処理部34は、例えば、定期的(例えば、1ヶ月に1回,6ヶ月に1回,1年に1回等)に変化情報の出力タイミングである、と判断する。また、処理部34は、例えば、一の組織識別子に対応付く組織状態情報であり、2度目以降の組織状態情報が組織状態情報格納部312に蓄積された場合に、変化情報の出力タイミングである、と判断する。
(ステップS1410)変化情報取得部345は、変化情報取得処理を行う。なお、変化情報取得処理の例について、図23のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1411)変化情報出力部353は、ステップS1410で取得された変化情報を出力する。ステップS1401に戻る。
なお、図14のフローチャートのステップS304の処理は、ここでは、組織状態情報取得部341が行う。また、組織状態情報は、ここでは、組織識別子に対応付く総合スコア、組織識別子に対応付く各項目の項目スコア、部門識別子に対応付く総合スコア、部門識別子に対応付く各項目の項目スコア、構成員識別子に対応付く各項目の項目スコアのうちの1以上のスコアを含む。また、組織状態情報は、実施の形態1で説明した属性値加味総合スコア、相対的な項目スコアを有しても良い。
また、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS1402の出力情報取得処理の第一の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1601)出力情報取得部344は、出力情報を送信する先の端末装置4のユーザである構成員を識別する構成員識別子、組織識別子、部門識別子を取得する。出力情報取得部344は、例えば、端末装置4から送信された指示であり、出力情報を送信する指示に含まれる構成員識別子を取得する。また、出力情報取得部344は、例えば、端末装置4から情報処理装置3にログインが行われた場合に受信された構成員識別子を取得する。そして、出力情報取得部344は、例えば、構成員識別子と対になる組織識別子、部門識別子を格納部31の構成員情報データベースから取得する。なお、構成員識別子に加えて、組織識別子、部門識別子が受信されている場合、出力情報取得部344は、かかる受信された構成員識別子、組織識別子、部門識別子を取得する。
(ステップS1602)出力情報取得部344は、ステップS1601で取得した組織識別子と対になる改善項目の1以上の項目識別子を組織状態情報格納部312から取得する。
(ステップS1603)出力情報取得部344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1604)出力情報取得部344は、ステップS1602で取得した1以上の項目識別子のうち、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS1605に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS1608に行く。
(ステップS1605)出力情報取得部344は、i番目の項目識別子と対になる提示情報を識別する1以上の提示情報識別子を提示情報格納部311から取得する。なお、ここで、提示情報識別子が取得できない場合があっても良い。
(ステップS1606)出力情報取得部344は、ステップS1605で取得した1以上の各提示情報識別子に、第一種組織状態情報を対応付ける。なお、第一種組織状態情報を対応付けることは、当該提示情報識別子で識別される提示情報が、推薦される提示情報として選択されたことを示す。また、第一種組織状態情報を対応付けることは、当該提示情報識別子で識別される提示情報が、構成員が属する組織の改善のために推薦される提示情報として選択されたことを示す。
(ステップS1607)出力情報取得部344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1604に戻る。
(ステップS1608)出力情報取得部344は、ステップS1601で取得した部門識別子と対になる改善項目の1以上の項目識別子を組織状態情報格納部312から取得する。
(ステップS1609)出力情報取得部344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1610)出力情報取得部344は、ステップS1608で取得した1以上の項目識別子のうち、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS1611に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS1614に行く。
(ステップS1611)出力情報取得部344は、i番目の項目識別子と対になる提示情報を識別する1以上の提示情報識別子を提示情報格納部311から取得する。
(ステップS1612)出力情報取得部344は、ステップS1611で取得した1以上の各提示情報識別子に、第二種組織状態情報を対応付ける。なお、第二種組織状態情報を対応付けることは、当該提示情報識別子で識別される提示情報が、推薦される提示情報として選択されたことを示す。また、第二種組織状態情報を対応付けることは、当該提示情報識別子で識別される提示情報が、構成員が属する部門の改善のために推薦される提示情報として選択されたことを示す。
(ステップS1613)出力情報取得部344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1604に戻る。
(ステップS1614)出力情報取得部344は、ステップS1601で取得した構成員識別子と対になる改善項目の1以上の項目識別子を組織状態情報格納部312から取得する。
(ステップS1615)出力情報取得部344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1616)出力情報取得部344は、ステップS1614で取得した1以上の項目識別子のうち、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS1617に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS1620に行く。
(ステップS1617)出力情報取得部344は、i番目の項目識別子と対になる提示情報を識別する1以上の提示情報識別子を提示情報格納部311から取得する。なお、ここで、提示情報識別子が取得できない場合があっても良い。
(ステップS1618)出力情報取得部344は、ステップS1617で取得した1以上の各提示情報識別子に、第三種組織状態情報を対応付ける。なお、第三種組織状態情報を対応付けることは、当該提示情報識別子で識別される提示情報が、推薦される提示情報として選択されたことを示す。また、第三種組織状態情報を対応付けることは、当該提示情報識別子で識別される提示情報が、構成員の改善のために推薦される提示情報として選択されたことを示す。
(ステップS1619)出力情報取得部344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1604に戻る。
(ステップS1620)出力情報取得部344は、出力情報構成処理を行う。出力情報構成処理の例について、図17のフローチャートを用いて説明する。
次に、ステップS1620の出力情報構成処理の例について、図17フローチャートを用いて説明する。
(ステップS1701)出力情報取得部344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1702)出力情報取得部344は、第一種組織状態情報に対応付いているi番目の提示情報が存在するか否かを判断する。第一種組織状態情報に対応付いているi番目の提示情報が存在する場合はステップS1703に行き、存在しない場合はステップS1705に行く。
(ステップS1703)出力情報取得部344は、i番目の提示情報を選択するための選択ボタンを構成する。例えば、出力情報取得部344は、動画であるi番目の提示情報を代表する静止画を取得し、当該静止画を押下した場合に、i番目の提示情報が出力(例えば、ダウンロード)されるための情報(例えば、i番目の提示情報へのURL)を静止画にリンク付ける。なお、静止画をボタンにする技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。また、出力情報取得部344は、i番目の提示情報の選択ボタンの周辺または選択ボタンの中に、i番目の提示情報の属性値(例えば、タイトル、改善項目の項目識別子、閲覧者数等)配置することは好適である。なお、i番目の提示情報の属性値は、当該提示情報に対応付けて、提示情報格納部311に格納されている。また、出力情報取得部344は、i番目の提示情報の選択ボタンの周辺または選択ボタンの中に、当該提示情報が第一組織状態情報に対応付いていることを示す情報を配置する、または選択ボタンの属性値(例えば、背景色)を、当該提示情報が第一組織状態情報に対応付いていることを示す属性値とすることは好適である。
(ステップS1704)出力情報取得部344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1702に戻る。
(ステップS1705)出力情報取得部344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1706)出力情報取得部344は、第二種組織状態情報に対応付いているi番目の提示情報が存在するか否かを判断する。第二種組織状態情報に対応付いているi番目の提示情報が存在する場合はステップS1707に行き、存在しない場合はステップS1711に行く。
(ステップS1707)出力情報取得部344は、i番目の提示情報に対応する選択ボタンが既にステップS1703で構成されているか否かを判断する。当該選択ボタンが構成されている場合はステップS1708に行き、構成されていない場合にはステップS1709に行く。
(ステップS1708)出力情報取得部344は、例えば、i番目の提示情報に対応する選択ボタンの属性値(例えば、背景色)を、当該提示情報が第二組織状態情報に対応付いていることを示す属性値とする。または、出力情報取得部344は、例えば、i番目の提示情報の選択ボタンの周辺または選択ボタンの中に、当該提示情報が第二組織状態情報に対応付いていることを示す情報を配置する。
(ステップS1709)出力情報取得部344は、i番目の提示情報を選択するための選択ボタンを構成する。また、出力情報取得部344は、i番目の提示情報の選択ボタンの周辺または選択ボタンの中に、当該提示情報が第二組織状態情報に対応付いていることを示す情報を配置する、または選択ボタンの属性値(例えば、背景色)を、当該提示情報が第二組織状態情報に対応付いていることを示す属性値とすることは好適である。
(ステップS1710)出力情報取得部344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1706に戻る。
(ステップS1711)出力情報取得部344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1712)出力情報取得部344は、第三種組織状態情報に対応付いているi番目の提示情報が存在するか否かを判断する。第三種組織状態情報に対応付いているi番目の提示情報が存在する場合はステップS1713に行き、存在しない場合はステップS1717に行く。
(ステップS1713)出力情報取得部344は、i番目の提示情報に対応する選択ボタンが既にステップS1703、またはステップS1709で構成されているか否かを判断する。当該選択ボタンが構成されている場合はステップS1714に行き、構成されていない場合にはステップS1715に行く。
(ステップS1714)出力情報取得部344は、例えば、i番目の提示情報に対応する選択ボタンの属性値(例えば、背景色)を、当該提示情報が第三組織状態情報に対応付いていることを示す属性値とする。または、出力情報取得部344は、例えば、i番目の提示情報の選択ボタンの周辺または選択ボタンの中に、当該提示情報が第三組織状態情報に対応付いていることを示す情報を配置する。
(ステップS1715)出力情報取得部344は、i番目の提示情報を選択するための選択ボタンを構成する。また、出力情報取得部344は、i番目の提示情報の選択ボタンの周辺または選択ボタンの中に、当該提示情報が第三組織状態情報に対応付いていることを示す情報を配置する、または選択ボタンの属性値(例えば、背景色)を、当該提示情報が第三組織状態情報に対応付いていることを示す属性値とすることは好適である。
(ステップS1716)出力情報取得部344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1712に戻る。
(ステップS1717)出力情報取得部344は、上記の処理で構成した選択ボタンを配置した画面の情報である出力情報を構成する。上位処理にリターンする。
なお、図17のフローチャートにおいて、選択ボタンにより選択される提示情報が第一組織状態情報、第二組織状態情報、第三組織状態情報に対応付くことを明示するように選択ボタンを構成したが、かかる処理は必須ではない。
次に、ステップS1404の改善項目選択処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1801)組織状態情報選択部342は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1802)組織状態情報選択部342は、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在すればステップS1803に行き、i番目の項目識別子が存在しなければステップS1807に行く。なお、すべての項目識別子は、格納部31に格納されている、とする。また、i番目の項目識別子が存在するか否かは、ここでは、着目する組織識別子に対応するi番目の項目スコアが組織状態情報格納部312に存在するか否かと同意義である、と考えても良い。
(ステップS1803)組織状態情報選択部342は、着目する組織識別子に対応するi番目の項目識別子と対になる項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。
(ステップS1804)組織状態情報選択部342は、ステップS1803で取得したi番目の項目スコアが状態選択条件(例えば、「項目スコア<=閾値」または「項目スコア<閾値」)を満たすか否かを判断する。i番目の項目スコアが状態選択条件を満たす場合はステップS1805に行き、満たさない場合はステップS1806に行く。
(ステップS1805)組織状態情報選択部342は、着目する組織識別子とi番目の項目識別子と第一種組織状態情報とを対応付ける。
(ステップS1806)組織状態情報選択部342は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1802に戻る。
(ステップS1807)組織状態情報選択部342は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS1808)組織状態情報選択部342は、着目する組織識別子と対になるj番目の部門識別子が存在するか否かを判断する。j番目の部門識別子が存在すればステップS1809に行き、j番目の部門識別子が存在しなければステップS1816に行く。なお、組織識別子と1以上の部門識別子と1以上の構成員識別子との対応は、格納部31で管理されている、とする。
(ステップS1809)組織状態情報選択部342は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS1810)組織状態情報選択部342は、k番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。k番目の項目識別子が存在すればステップS1811に行き、k番目の項目識別子が存在しなければステップS1815に行く。なお、すべての項目識別子は、格納部31に格納されている、とする。また、k番目の項目識別子が存在するか否かは、ここでは、着目する部門識別子に対応するk番目の項目スコアが組織状態情報格納部312に存在するか否かと同意義である、と考えても良い。
(ステップS1811)組織状態情報選択部342は、j番目の部門識別子と対になるk番目の項目識別子に対応する項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。
(ステップS1812)組織状態情報選択部342は、ステップS1811で取得したk番目の項目スコアが状態選択条件を満たすか否かを判断する。k番目の項目スコアが状態選択条件を満たす場合はステップS1813に行き、満たさない場合はステップS1814に行く。
(ステップS1813)組織状態情報選択部342は、j番目の部門識別子とk番目の項目識別子と第二種組織状態情報とを対応付ける。
(ステップS1814)組織状態情報選択部342は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1810に戻る。
(ステップS1815)組織状態情報選択部342は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1808に戻る。
(ステップS1816)組織状態情報選択部342は、カウンタlを代入する。
(ステップS1817)組織状態情報選択部342は、着目する組織識別子と対になるl番目の構成員識別子が存在するか否かを判断する。l番目の構成員識別子が存在すればステップS1818に行き、l番目の構成員識別子が存在しなければ上位処理にリターンする。
(ステップS1818)組織状態情報選択部342は、カウンタmに1を代入する。
(ステップS1819)組織状態情報選択部342は、l番目の構成員識別子と対になるm番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。m番目の項目識別子が存在すればステップS1820に行き、m番目の項目識別子が存在しなければステップS1824に行く。なお、すべての項目識別子は、格納部31に格納されている、とする。また、m番目の項目識別子が存在するか否かは、ここでは、着目する構成員識別子に対応するm番目の項目スコアが組織状態情報格納部312に存在するか否かと同意義である、と考えても良い。
(ステップS1820)組織状態情報選択部342は、l番目の構成員識別子と対になるm番目の項目識別子の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。
(ステップS1821)組織状態情報選択部342は、ステップS1820で取得したk番目の項目スコアが状態選択条件を満たすか否かを判断する。k番目の項目スコアが状態選択条件を満たす場合はステップS1821に行き、満たさない場合はステップS1823に行く。
(ステップS1822)組織状態情報選択部342は、l番目の構成員識別子とm番目の項目識別子と第三種組織状態情報とを対応付ける。
(ステップS1823)組織状態情報選択部342は、カウンタmを1、インクリメントする。ステップS1819に戻る。
(ステップS1824)組織状態情報選択部342は、カウンタlを1、インクリメントする。ステップS1817に戻る。
次に、ステップS1408のアクション情報処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1901)統計処理部343は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1902)統計処理部343は、i番目の組織識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。i番目の組織識別子が存在すればステップS1903に行き、存在しなければ上位処理にリターンする。なお、i番目の組織識別子が存在するか否かは、アクション情報処理を行う対象のi番目の組織が存在するか否か、と同意義である。
(ステップS1903)統計処理部343は、組織毎アクション情報処理を行う。組織毎アクション情報処理とは、組織ごとのアクション情報に対する統計処理である。組織毎アクション情報処理の例について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでの組織毎アクション情報処理は、i番目の組織識別子で識別される組織のアクション情報に対する統計処理である。
(ステップS1904)統計処理部343は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS1905)統計処理部343は、i番目の組織識別子と対になるj番目の部門識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。j番目の部門識別子が存在すればステップS1906に行き、存在しなければステップS1912に行く。なお、j番目の部門識別子が存在するか否かは、アクション情報処理を行う対象のj番目の部門が存在するか否か、と同意義である。
(ステップS1906)統計処理部343は、部門毎アクション情報処理を行う。部門毎アクション情報処理とは、部門ごとのアクション情報に対する統計処理である。部門毎アクション情報処理の例について、図21のフローチャートを用いて説明する。ここでの部門毎アクション情報処理は、j番目の部門識別子で識別される部門のアクション情報に対する統計処理である。
(ステップS1907)統計処理部343は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS1908)統計処理部343は、j番目の部門識別子と対になるk番目の構成員識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。k番目の構成員識別子が存在すればステップS1909に行き、存在しなければステップS1912に行く。なお、k番目の構成員識別子が存在するか否かは、アクション情報処理を行う対象のk番目の構成員が存在するか否か、と同意義である。
(ステップS1909)統計処理部343は、構成員毎アクション情報処理を行う。構成員毎アクション情報処理とは、構成員ごとのアクション情報に対する統計処理である。構成員毎アクション情報処理の例について、図22のフローチャートを用いて説明する。ここでの構成員毎アクション情報処理は、k番目の構成員識別子で識別される構成員のアクション情報に対する統計処理である。
(ステップS1910)統計処理部343は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1908に戻る。
(ステップS1911)統計処理部343は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1905に戻る。
(ステップS1912)統計処理部343は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1902に戻る。
次に、ステップS1903の組織毎アクション情報処理の例について、図20のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2001)統計処理部343は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2002)統計処理部343は、i番目の提示情報識別子が提示情報格納部311に存在するか否かを判断する。i番目の提示情報識別子が存在すればステップS2003に行き、i番目の提示情報識別子が存在しなければステップS2008に行く。
(ステップS2003)統計処理部343は、着目する組織識別子と対になる1以上の構成員識別子を格納部31から取得する。そして、統計処理部343は、1以上の各構成員識別子と対になり、i番目の提示情報識別子と対になる閲覧時間を取得する。
(ステップS2004)統計処理部343は、ステップS2003で取得した1以上の各構成員識別子と対になる閲覧時間の和である総閲覧時間を取得し、当該総閲覧時間を、着目する組織識別子、i番目の提示情報識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2005)統計処理部343は、着目する組織識別子と対になる1以上の構成員識別子であり、閾値(例えば、「0」「10秒」)より大きい閲覧時間が対に格納されている構成員識別子の数を取得する。この数がi番目の提示情報識別子で識別される提示情報の閲覧者数である。また、統計処理部343は、当該閲覧者数を、着目する組織識別子、i番目の提示情報識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2006)統計処理部343は、「ステップS2005で取得した閲覧者数/着目する組織識別子と対になる1以上の構成員識別子の数」を計算し、閲覧者割合を取得する。統計処理部343は、当該閲覧者割合を、着目する組織識別子、i番目の提示情報識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2007)統計処理部343は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2002に戻る。
(ステップS2008)統計処理部343は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS2009)統計処理部343は、j番目の項目識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。j番目の項目識別子が存在すればステップS2010に行き、j番目の項目識別子が存在しなければ上位処理にリターンする。
(ステップS2010)統計処理部343は、j番目の項目識別子と対になる1以上の提示情報識別子を提示情報格納部311から取得する。次に、統計処理部343は、1以上の各提示情報識別子と対になる総閲覧時間であり、ステップS2004で取得した総閲覧時間を取得する。
(ステップS2011)統計処理部343は、ステップS2010で取得した1以上の各提示情報識別子と対になる総閲覧時間の和を算出する。かかる総閲覧時間の和は、j番目の項目識別子で識別される項目に対応する総閲覧時間である。そして、統計処理部343は、当該総閲覧時間を、着目する組織識別子、j番目の項目識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2012)統計処理部343は、例えば、ステップS2010で取得した1以上の各提示情報識別子と対になる閲覧者数であり、ステップS2005で取得した閲覧者数を取得する。なお、ここで、統計処理部343は、着目する組織識別子と対になる1以上の構成員識別子であり、j番目の項目識別子と対になる1以上の各提示情報識別子と対になる閲覧時間が閾値(例えば、「0」「10秒」)より大きい構成員識別子を提示情報識別子ごとに取得しても良い。
(ステップS2013)統計処理部343は、例えば、ステップS2012で取得した閲覧者数の和(のべ閲覧者数)を算出する。また、統計処理部343は、例えば、ステップS2012で取得した提示情報識別子ごとの構成員識別子に対してユニーク処理を行い、当該ユニーク処理の結果の構成員識別子の数である閲覧者数を取得しても良い。また、統計処理部343は、j番目の項目識別子と対になるいずれかの提示情報を閲覧した閲覧者数を取得しても良い。そして、統計処理部343は、閲覧者数関連情報を、着目する組織識別子、j番目の項目識別子に対応付けて蓄積する。なお、閲覧者数関連情報は、のべ閲覧者数、またはユニーク処理の結果の構成員識別子の数である閲覧者数である。
(ステップS2014)統計処理部343は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS2009に戻る。
次に、ステップS1906の部門毎アクション情報処理の例について、図21のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2101)統計処理部343は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2102)統計処理部343は、i番目の提示情報識別子が提示情報格納部311に存在するか否かを判断する。i番目の提示情報識別子が存在すればステップS2103に行き、i番目の提示情報識別子が存在しなければステップS2108に行く。
(ステップS2103)統計処理部343は、着目する部門識別子と対になる1以上の構成員識別子を格納部31から取得する。そして、統計処理部343は、1以上の各構成員識別子と対になり、i番目の提示情報識別子と対になる閲覧時間を取得する。
(ステップS2104)統計処理部343は、ステップS2103で取得した1以上の各構成員識別子と対になる閲覧時間の和である総閲覧時間を取得する。また、統計処理部343は、当該総閲覧時間を、着目する部門識別子、i番目の提示情報識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2105)統計処理部343は、着目する部門識別子と対になる1以上の構成員識別子であり、閾値(例えば、「0」「10秒」)より大きい閲覧時間が対に格納されている構成員識別子の数を取得する。この数がi番目の提示情報識別子で識別される提示情報の閲覧者数である。また、統計処理部343は、当該閲覧者数を、着目する部門識別子、i番目の提示情報識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2106)統計処理部343は、「ステップS2105で取得した閲覧者数/着目する部門識別子と対になる1以上の構成員識別子の数」を計算し、閲覧者割合を取得する。また、統計処理部343は、当該閲覧者割合を、着目する部門識別子、i番目の提示情報識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2107)統計処理部343は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2102に戻る。
(ステップS2108)統計処理部343は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS2109)統計処理部343は、j番目の項目識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。j番目の項目識別子が存在すればステップS2110に行き、j番目の項目識別子が存在しなければ上位処理にリターンする。
(ステップS2110)統計処理部343は、j番目の項目識別子と対になる1以上の提示情報識別子を提示情報格納部311から取得する。次に、統計処理部343は、1以上の各提示情報識別子と対になる総閲覧時間であり、ステップS2104で取得した総閲覧時間を取得する。
(ステップS2111)統計処理部343は、ステップS2110で取得した1以上の各提示情報識別子と対になる総閲覧時間の和を算出し、j番目の項目識別子と対にして、格納部31または図示しないバッファに蓄積する。かかる総閲覧時間の和は、j番目の項目識別子で識別される項目に対応する総閲覧時間である。また、統計処理部343は、当該総閲覧時間を、着目する部門識別子、j番目の項目識別子に対応付けて蓄積する。
(ステップS2112)統計処理部343は、例えば、テップS2010で取得した1以上の各提示情報識別子と対になる閲覧者数であり、ステップS2105で取得した閲覧者数を取得する。なお、ここで、統計処理部343は、着目する部門識別子と対になる1以上の構成員識別子であり、j番目の項目識別子と対になる1以上の各提示情報識別子と対になる閲覧時間が閾値(例えば、「0」「10秒」)より大きい構成員識別子を提示情報識別子ごとに取得しても良い。
(ステップS2113)統計処理部343は、例えば、ステップS2112で取得した閲覧者数の和(のべ閲覧者数)を算出する。また、統計処理部343は、例えば、ステップS2112で取得した提示情報識別子ごとの構成員識別子のORを取得し、j番目の項目識別子と対になるいずれかの提示情報を閲覧した閲覧者数を取得しても良い。また、統計処理部343は、当該閲覧数関連情報を、着目する部門識別子、j番目の項目識別子に対応付けて蓄積する。なお、閲覧数関連情報は、のべ閲覧者数、または構成員識別子のORを取得して算出された閲覧者数である。
(ステップS2114)統計処理部343は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS2109に戻る。
次に、ステップS1909の構成員毎アクション情報処理の例について、図22のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2201)統計処理部343は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2202)統計処理部343は、i番目の提示情報識別子が提示情報格納部311に存在するか否かを判断する。i番目の提示情報識別子が存在すればステップS2203に行き、i番目の提示情報識別子が存在しなければステップS2205に行く。
(ステップS2203)統計処理部343は、着目する構成員識別子と対になり、i番目の提示情報識別子と対になる閲覧時間を取得する。
(ステップS2204)統計処理部343は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2202に戻る。
(ステップS2205)統計処理部343は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS2206)統計処理部343は、j番目の項目識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。j番目の項目識別子が存在すればステップS2207に行き、j番目の項目識別子が存在しなければ上位処理にリターンする。
(ステップS2207)統計処理部343は、j番目の項目識別子と対になる1以上の提示情報識別子を提示情報格納部311から取得する。次に、統計処理部343は、当該1以上の各提示情報識別子と対になる閲覧時間を、ステップS2203で取得した閲覧時間から取得する。
(ステップS2208)統計処理部343は、ステップS2207で取得した1以上の各提示情報識別子と対になる閲覧時間の和を算出し、当該総閲覧時間を、着目する構成員識別子、およびj番目の項目識別子と対にして蓄積する。
(ステップS2209)統計処理部343は、着目する構成員識別子と対になる閲覧時間であり、ステップS2207で取得した1以上の提示情報識別子と対になる閲覧時間が閾値(例えば、「0」「10秒」)より大きい閲覧時間である提示情報識別子の数を取得する。かかる数は、j番目の項目識別子で識別される項目の改善のための提示情報であり、着目する構成員識別子で識別される構成員が閲覧した提示情報の数(閲覧数)ある。そして、統計処理部343は、当該閲覧数を、着目する構成員識別子、およびj番目の項目識別子と対にして蓄積する。
(ステップS2210)統計処理部343は、例えば、j番目の項目識別子と対になる提示情報を提示情報格納部311から検索し、ヒットした数を取得する。次に、統計処理部343は、例えば、「ステップS2209で取得した閲覧数/ヒットした数」である閲覧数関連情報を取得し、当該閲覧数関連情報を、着目する構成員識別子とj番目の項目識別子とに対応付けて蓄積する。なお、かかる場合、閲覧数関連情報は、j番目の項目識別子で識別される項目の改善のために構成員識別子で識別される構成員が閲覧した提示情報の割合である。なお、閲覧数関連情報は、ステップS2209で取得した閲覧数でも良い。
(ステップS2211)統計処理部343は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS2206に戻る。
次に、ステップS1410の変化情報取得処理の例について、図23のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2301)変化情報取得部345は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2302)変化情報取得部345は、i番目の組織識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。i番目の組織識別子が存在すればステップS2303に行き、存在しなければ上位処理にリターンする。なお、i番目の組織識別子が存在するか否かは、変化情報を取得すべき対象のi番目の組織が存在するか否か、と同意義である。
(ステップS2303)変化情報取得部345は、組織毎変化情報取得処理を行う。組織毎変化情報取得処理とは、組織ごとの変化情報の取得のための処理である。組織毎変化情報取得処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2304)変化情報取得部345は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS2305)変化情報取得部345は、j番目の部門識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。j番目の部門識別子が存在すればステップS2306に行き、存在しなければステップS2312に行く。なお、j番目の部門識別子が存在するか否かは、変化情報を取得すべき対象のj番目の部門が存在するか否か、と同意義である。
(ステップS2306)変化情報取得部345は、部門毎変化情報取得処理を行う。部門毎変化情報取得処理とは、部門ごとの変化情報の取得のための処理である。部門毎変化情報取得情報について、図25のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2307)変化情報取得部345は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS2308)変化情報取得部345は、k番目の構成員識別子が格納部31に存在するか否かを判断する。k番目の構成員識別子が存在すればステップS2306に行き、存在しなければステップS2312に行く。なお、k番目の構成員識別子が存在するか否かは、変化情報取得処理を行う対象のk番目の構成員が存在するか否か、と同意義である。
(ステップS2309)変化情報取得部345は、構成員毎変化情報取得処理を行う。構成員毎変化情報取得処理とは、構成員ごとの変化情報の取得のための処理である。構成員毎変化情報取得処理について、図26のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2310)変化情報取得部345は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS2308に戻る。
(ステップS2311)変化情報取得部345は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS2305に戻る。
(ステップS2312)変化情報取得部345は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2302に戻る。
次に、ステップS2303の組織毎変化情報取得処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2401)変化情報取得部345は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2402)変化情報取得部345は、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS2403に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS2404に行く。
(ステップS2403)変化情報取得部345は、着目する組織識別子と対になる項目スコアであり、i番目の項目識別子と対になる第一時点の項目スコアである第一の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。また、変化情報取得部345は、着目する組織識別子と対になる項目スコアであり、i番目の項目識別子と対になる第二時点の項目スコアである第二の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。なお、例えば、第二時点は、最新の時点であり、第一時点は、最新の時点の一つ前の時点である、とする。
(ステップS2404)変化情報取得部345は、ステップS2403で取得された第一の項目スコアと第二の項目スコアとの差異である第一の変化情報を取得し、当該第一の変化情報を、着目する組織識別子とi番目の項目識別子とに対応付けて、格納部31に蓄積する。
(ステップS2405)変化情報取得部345は、ステップS2403で取得された第一の項目スコアと第二の項目スコアとを用いて、改善項目に関する情報である第二の変化情報を取得し、当該第二の変化情報を、着目する組織識別子とi番目の項目識別子とに対応付けて、格納部31に蓄積する。
なお、第二の変化情報は、例えば、「第一の時点で改善項目であったが、改善された結果、第二の時点で非改善項目になったこと」「第一の時点で改善項目であり、かつ第二の時点で改善項目であること」「第一の時点で非改善項目であり、かつ第二の時点で非改善項目であること」「第一の時点で非改善項目であったが、改善された結果、第二の時点で改善項目になったこと」のうちのいずれかを示す情報である。
また、変化情報取得部345は、例えば、第一の項目スコアが格納部31に格納されている状態選択条件を満たすか否かを判断し、状態選択条件を満たす場合は、i番目の項目識別子で識別される項目が第一の時点で改善項目であると判断し、状態選択条件を満たさない場合は、i番目の項目識別子で識別される項目が第一の時点で非改善項目であると判断する。また、変化情報取得部345は、例えば、第二の項目スコアが格納部31に格納されている状態選択条件を満たすか否かを判断し、状態選択条件を満たす場合は、i番目の項目識別子で識別される項目が第二の時点で改善項目であると判断し、状態選択条件を満たさない場合は、i番目の項目識別子で識別される項目が第二の時点で非改善項目であると判断する。
(ステップS2406)変化情報取得部345は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2302に戻る。
次に、ステップS2306の部門毎変化情報取得情報について、図25のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2501)変化情報取得部345は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2502)変化情報取得部345は、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS2503に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS2504に行く。
(ステップS2503)変化情報取得部345は、着目する部門識別子と対になる項目スコアであり、i番目の項目識別子と対になる第一時点の項目スコアである第一の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。また、変化情報取得部345は、着目する部門識別子と対になる項目スコアであり、i番目の項目識別子と対になる第二時点の項目スコアである第二の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。なお、例えば、第二時点は、最新の時点であり、第一時点は、最新の時点の一つ前の時点である、とする。
(ステップS2504)変化情報取得部345は、ステップS2503で取得された第一の項目スコアと第二の項目スコアとの差異である第一の変化情報を取得し、当該第一の変化情報を、着目する部門識別子とi番目の項目識別子とに対応付けて蓄積する。
(ステップS2505)変化情報取得部345は、ステップS2503で取得された第一の項目スコアと第二の項目スコアとを用いて、改善項目に関する情報である第二の変化情報を取得し、当該第二の変化情報を、着目する部門識別子とi番目の項目識別子とに対応付けて蓄積する。なお、第二の変化情報の取得方法の例について、上述した通りである。
(ステップS2506)変化情報取得部345は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2302に戻る。
次に、ステップS2309の構成員毎変化情報取得処理について、図26のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2601)変化情報取得部345は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2602)変化情報取得部345は、i番目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の項目識別子が存在する場合はステップS2603に行き、i番目の項目識別子が存在しない場合はステップS2604に行く。
(ステップS2603)変化情報取得部345は、着目する構成員識別子と対になる項目スコアであり、i番目の項目識別子と対になる第一時点の項目スコアである第一の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。また、変化情報取得部345は、着目する構成員識別子と対になる項目スコアであり、i番目の項目識別子と対になる第二時点の項目スコアである第二の項目スコアを組織状態情報格納部312から取得する。なお、例えば、第二時点は、最新の時点であり、第一時点は、最新の時点の一つ前の時点である、とする。
(ステップS2604)変化情報取得部345は、ステップS2603で取得された第一の項目スコアと第二の項目スコアとの差異である第一の変化情報を取得し、当該第一の変化情報を、着目する構成員識別子とi番目の項目識別子とに対応付けて蓄積する。
(ステップS2605)変化情報取得部345は、ステップS2603で取得された第一の項目スコアと第二の項目スコアとを用いて、改善項目に関する情報である第二の変化情報を取得し、当該第二の変化情報を、着目する構成員識別子とi番目の項目識別子とに対応付けて蓄積する。なお、第二の変化情報の取得方法の例について、上述した通りである。
(ステップS2606)変化情報取得部345は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2302に戻る。
次に、ステップS1402の出力情報取得処理の第二の例について、図27のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2701)出力情報取得部344は、改善する対象(組織、部門、または構成員)を選択させるための画面の画面情報を取得する。なお、画面情報は、例えば、格納部31に格納されている。なお、画面情報は、組織、部門、または構成員を選択するための画面の情報である。
(ステップS2702)出力部35は、ステップS2701で取得された画面情報を管理端末5に送信する。
(ステップS2703)受信部33は、管理端末5から項目識別子の選択結果を受信する。選択結果は、ここでは、例えば、組織識別子、部門識別子、構成員識別子のうちの1以上の情報を有する。
(ステップS2704)出力情報取得部344は、ステップS2703で受信された選択結果に組織を指定する情報(ここでは、組織識別子)が含まれるか否かを判断する。組織を指定する情報が含まれる場合はステップS2705に行き、含まれない場合はステップS2710に行く。
(ステップS2705)出力情報取得部344は、選択結果に含まれる組織識別子と対になる項目識別子と項目スコアとを含む1以上の項目情報を組織状態情報選択部342から取得する。
(ステップS2706)出力情報取得部344は、ステップS2705で取得した1以上の項目情報を含む画面の情報であり、項目識別子を改善項目として選択するための画面の情報である画面情報を構成する。
出力情報取得部344は、例えば、格納部31に格納されている画面情報の雛形に、ステップS2705で取得された1以上の各項目情報を有する選択オブジェクトを挿入し、画面情報を取得する。なお、選択オブジェクトは、ここでは、項目識別子の選択が可能なオブジェクトであり、例えば、チェックボックスが含まれるユーザインターフェイス部品、メニュー項目等である。
(ステップS2707)出力部35は、ステップS2706で構成された画面情報を、例えば、管理端末5に送信する。
(ステップS2708)受信部33は、管理端末5から項目識別子の選択結果を受信する。ここでの選択結果は、1以上の項目情報を特定する情報であり、通常、1以上の項目識別子を有する。
(ステップS2709)出力情報取得部344は、ステップS2703で受信された選択結果に含まれる組織識別子と対にして、ステップS2708で受信された選択結果が有する1以上の項目識別子を蓄積する。なお、かかる1以上の項目識別子は、組織の改善項目を識別する情報である。
(ステップS2710)出力情報取得部344は、ステップS2703で受信された選択結果に部門を指定する情報(ここでは、部門識別子)が含まれるか否かを判断する。部門を指定する情報が含まれる場合はステップS2711に行き、含まれない場合はステップS2716に行く。
(ステップS2711)出力情報取得部344は、選択結果に含まれる部門識別子と対になる項目識別子と項目スコアとを含む1以上の項目情報を組織状態情報選択部342から取得する。
(ステップS2712)出力情報取得部344は、ステップS2711で取得した1以上の項目情報を含む画面の情報であり、項目識別子を改善項目として選択するための画面の情報である画面情報を構成する。
(ステップS2713)出力部35は、ステップS2712で構成された画面情報を、例えば、管理端末5に送信する。
(ステップS2714)受信部33は、管理端末5から項目識別子の選択結果を受信する。ここでの選択結果は、通常、1以上の項目識別子を有する。
(ステップS2715)出力情報取得部344は、ステップS2703で受信された選択結果に含まれる部門識別子と対にして、ステップS2714で受信された選択結果が有する1以上の項目識別子を蓄積する。なお、かかる1以上の項目識別子は、部門の改善項目を識別する情報である。
(ステップS2716)出力情報取得部344は、ステップS2703で受信された選択結果に構成員を指定する情報(ここでは、構成員識別子)が含まれるか否かを判断する。構成員を指定する情報が含まれる場合はステップS2717に行き、含まれない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS2717)出力情報取得部344は、選択結果に含まれる構成員識別子と対になる項目識別子と項目スコアとを含む1以上の項目情報を組織状態情報選択部342から取得する。
(ステップS2718)出力情報取得部344は、ステップS2717で取得した1以上の項目情報を含む画面の情報であり、項目識別子を改善項目として選択するための画面の情報である画面情報を構成する。
(ステップS2719)出力部35は、ステップS2718で構成された画面情報を、例えば、管理端末5に送信する。
(ステップS2720)受信部33は、管理端末5から項目識別子の選択結果を受信する。ここでの選択結果は、通常、1以上の項目識別子を有する。
(ステップS2721)出力情報取得部344は、ステップS2703で受信された選択結果に含まれる構成員識別子と対にして、ステップS2720で受信された選択結果が有する1以上の項目識別子を蓄積する。図16のステップS1602に行き、ステップS1602以降の処理が行われる。なお、かかる1以上の項目識別子は、構成員の改善項目を識別する情報である。
次に、端末装置4の動作例について、図28のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2801)端末受付部42は、ログイン指示を受け付けたか否かを判断する。ログイン指示を受け付けた場合はステップS2802に行き、ログイン指示を受け付けなかった場合はステップS2801に戻る。なお、ログイン指示は、例えば、構成員識別子を有する。
(ステップS2802)端末送信部44は、ステップS2801で受け付けられたログイン指示を情報処理装置3に送信する。
(ステップS2803)端末受信部45は、ステップS2802におけるログイン指示の送信に応じて、情報処理装置3から出力情報を受信したか否かを判断する。出力情報を受信した場合はステップS2804に行き、出力情報を受信しなかった場合はステップS2803に戻る。
(ステップS2804)端末処理部43は、ステップS2803で受信された出力情報を用いて、提示情報を選択するための画面を構成する。
(ステップS2805)端末出力部46は、ステップS2804で構成された画面を出力する。
(ステップS2806)端末受付部42は、出力されている画面の中の提示情報から、構成員の提示情報の選択を受け付けたか否かを判断する。提示情報の選択を受け付けた場合はステップS2807に行き、提示情報の選択を受け付けなかった場合はステップS2810に行く。なお、提示情報の選択は、提示情報識別子を有する。
(ステップS2807)端末送信部44は、ステップS2806で受け付けられた提示情報の選択を情報処理装置3に送信する。
(ステップS2808)端末受信部45は、提示情報の選択の送信に応じて、情報処理装置3から提示情報を受信したか否かを判断する。提示情報を受信した場合はステップS2809に行き、提示情報を受信しなかった場合はステップS2808に戻る。
(ステップS2809)端末出力部46は、ステップS2808で受信された提示情報を出力する。ステップS2801に戻る。なお、提示情報の出力中に、出力の終了の割り込み委により、提示情報の出力は終了する。
(ステップS2810)端末受付部42は、ログアウト指示を受け付けたか否かを判断する。ログアウト指示を受け付けた場合はステップS2811に行き、ログアウト指示を受け付けなかった場合はステップS2806に戻る。
(ステップS2811)端末送信部44は、ステップS2810で受け付けられたログアウト指示を情報処理装置3に送信する。ステップS2801に戻る。
なお、図28のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、管理端末5の動作例について、図29のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2901)管理受付部52は、組織状態情報の出力指示を受け付けたか否かを判断する。組織状態情報の出力指示を受け付けた場合はステップS2902に行き、組織状態情報の出力指示を受け付けなかった場合はステップS2901に戻る。
(ステップS2902)管理送信部54は、ステップS2901で受け付けられた出力指示を情報処理装置3に送信する。
(ステップS2903)管理受信部55は、出力指示の送信に応じて、改善項目の選択画面情報を受信したか否かを判断する。改善項目の選択画面情報を受信した場合はステップS2904に行き、改善項目の選択画面情報を受信しなかった場合はステップS2903に戻る。なお、改善項目の選択画面情報は、改善項目の候補となる項目情報を有し、項目情報を選択可能な画面の情報である。また、項目情報は、例えば項目識別子と項目スコアとを有する。
(ステップS2904)管理出力部56は、ステップS2903で受信された選択画面情報を用いて画面を出力する。
(ステップS2905)管理受付部52は、ステップS2904で出力された画面に対して、管理者から改善項目の選択指示を受け付けたか否かを判断する。改善項目の選択指示を受け付けた場合はステップS2906に行き、改善項目の選択指示を受け付けなかった場合はステップS2905に行く。なお、改善項目の選択指示は、改善項目に対応する1または2以上の項目識別子を有する。また、改善項目の選択指示は、通常、組織識別子と1以上の項目識別子、または部門識別子と1以上の項目識別子、または構成員識別子と1以上の項目識別子を有する。
(ステップS2906)管理送信部54は、ステップS2905で受け付けられた改善項目の選択指示を情報処理装置3に送信する。なお、改善項目の選択指示は、組織識別子と1以上の項目識別子、部門識別子と1以上の項目識別子、構成員識別子と1以上の項目識別子のうちの1種類以上の情報を有する。また、かかる改善項目の選択指示の送信により、情報処理装置3では、組織識別子と1以上の項目識別子、部門識別子と1以上の項目識別子、構成員識別子と1以上の項目識別子のうちの1種類以上の情報が組織状態情報として組織状態情報格納部312に蓄積される。
(ステップS2907)管理受信部55は、ステップS2906における改善項目の選択指示の送信に応じて、送信結果を受信したか否かを判断する。送信結果を受信した場合はステップS2908に行き、送信結果を受信しなかった場合はステップS2907に戻る。
(ステップS2908)管理出力部56は、ステップS2907で受信された送信結果を出力する。処理を終了する。なお、送信結果は、例えば、組織、部門、または構成員のうちの1以上に対する改善項目が登録されたことを示す情報である。
なお、図29のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報システムBの具体的な動作について説明する。情報システムBの概念図は図11である。なお、各の表において、属性値「-」はNULLであることを示す。
今、提示情報格納部311には、図30に示す提示情報管理表が格納されている。提示情報管理表は、提示情報が管理されている表である。提示情報管理表は、「提示情報識別子」「提示情報」「選択条件」「属性値」を有する。「提示情報」は、ここでは、例えば、動画、テキストファイル、音声情報、静止画等である。提示情報識別子「C001」「C004」の提示情報は動画である。また、提示情報識別子「C002」の提示情報はテキストファイルである。さらに、提示情報識別子「C003」の提示情報は音声情報である。「選択条件」は、改善項目を特定する1以上の項目識別子、または項目スコアに関する条件である。「属性値」は「タイトル」「提供組織」「他閲覧フラグ」を有する。「タイトル」は「提示情報」のタイトルである。「提供組織」は「提示情報」を提供した組織を識別する組織識別子である。「提供組織」が「-」(空)である場合、当該「提示情報」は、情報処理装置3の提供組織が用意したコンテンツであり、ここでは、閲覧制限は無い、とする。「他閲覧フラグ」は、「提供組織」が存在する場合に、他の組織に閲覧を許すか否かを示すフラグである。ここでは、「他閲覧フラグ=0」の場合は、他組織に閲覧を許さず、「他閲覧フラグ=1」の場合は、他組織に閲覧を許す、とする。つまり、組織識別子「C2」で識別される組織の提示情報「C003」は、組織識別子「C2」で識別される組織以外の組織の構成員は閲覧できないことを示す。
また、組織状態情報格納部312には、図31に示す第一の組織状態情報管理表が格納されている。第一の組織状態情報管理表は、「組織識別子」「部門識別子」「構成員識別子」「組織状態情報」を有するレコードを1以上格納している表である。「部門識別子」「構成員識別子」は、「-」(空)であっても良い。「組織状態情報」は、ここでは、「項目識別子」「項目スコア」の組である。「項目識別子」は、図31では「項目1」「項目2」「項目3」等であるが、「項目1」「項目2」「項目3」等は、例えば、図6の「項目」の属性値である「会社満足度」、「仕事満足度」、「業界内での影響度」、「休日や就業時間」等である。
図31において、組織識別子「C1」で識別される組織の項目1の項目スコアは「3.8」であることを示す。また、図31において、組織識別子「C1」で識別される組織の部門識別子「B1」で識別される部門の項目1の項目スコアは「4.2」であることを示す。また、図31において、組織識別子「C1」で識別される組織の部門識別子「B1」で識別される部門に属する構成員識別子「M1」の項目1の項目スコアは「2.5」であることを示す。
また、組織状態情報格納部312には、図32に示す第二の組織状態情報管理表が格納されている。第一の組織状態情報管理表は、「組織識別子」「部門識別子」「構成員識別子」「組織状態情報」を有するレコードを1以上格納している表である。第二の組織状態情報管理表における「組織状態情報」は、改善項目の1以上の項目識別子である。なお、改善項目が存在しない場合、その属性値は「-」である。
かかる状況において、構成員識別子「M1」で識別される構成員が、自分の端末装置4にログイン指示を入力した、とする。次に、端末装置4の端末受付部42は、ログイン指示を受け付ける。そして、端末送信部44は、構成員識別子「M1」を有するログイン指示を情報処理装置3に送信する。
次に、情報処理装置3の受信部33は、構成員識別子「M1」を有するログイン指示を受信する。次に、処理部34は、ログインのための処理を行う。次に、処理部34は、出力情報を端末装置4に送信するタイミングである、と判断する。
次に、出力情報取得部344は、以下のように出力情報取得処理を行う。
まず、出力情報取得部344は、構成員識別子「M1」と対になる組織識別子「C1」、部門識別子「B1」を格納部31から取得する。なお、出力情報取得部344は、図31の表から構成員識別子「M1」と対になる組織識別子「C1」、部門識別子「B1」を格納部31から取得しても良い。
次に、出力情報取得部344は、図31の組織識別子「C1」部門識別子「-」構成員識別子「-」と対になる各組織状態情報が、図30の提示情報管理表の「選択条件」のうちスコアに関する条件に合致するか否かを判断する。そして、出力情報取得部344は、合致すると判断した「選択条件」と対になる提示情報識別子(例えば、「C002」)を取得する。
また、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」と対になる改善項目の項目識別子「項目2」を第二の組織状態情報管理表から取得する。また、出力情報取得部344は、項目識別子「項目2」が選択条件となっている提示情報識別子「C001」を取得する。
なお、ここで、図32において、組織識別子「C1」と対になる改善項目の項目識別子に「項目4」が、仮に含まれている場合でも、出力情報取得部344は、「項目4」と対になる提示情報識別子「C003」を取得しない。つまり、出力情報取得部344は、図30における提示情報識別子「C003」と対になる提供組織「C2」、他閲覧フラグ「1」を取得し、当該情報から、提示情報「C003」は、組織識別子「C2」で識別される組織以外の組織の構成員は閲覧できないと判断し、組織識別子「C1」と対になる構成員識別子「M1」で識別される構成員に対する提示情報識別子として「C003」を取得しない。
そして、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」と、提示情報識別子「C001」「C002」と、第一種組織状態情報とを対応付けて、図示しないバッファに蓄積する。
次に、出力情報取得部344は、図31の組織状態情報組織識別子「C1」部門識別子「B1」構成員識別子「-」と対になる各組織状態情報が、図30の提示情報管理表の「選択条件」のうちスコアに関する条件に合致するか否かを判断する。そして、出力情報取得部344は、ここでは、合致すると判断した「選択条件」が存在しなかった、と判断した、とする。
また、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」部門識別子「B1」と対になる改善項目の項目識別子「項目2」「項目3」を第二の組織状態情報管理表から取得する。また、出力情報取得部344は、項目識別子「項目2」または「項目3」が選択条件となっている提示情報識別子「C001」を取得する。そして、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」と、部門識別子「B1」と、提示情報識別子「C001」と、第二種組織状態情報とを対応付けて、図示しないバッファに蓄積する。
次に、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」部門識別子「B1」構成員識別子「M1」と対になる各組織状態情報が、図30の提示情報管理表の「選択条件」のうちスコアに関する条件に合致するか否かを判断する。そして、出力情報取得部344は、合致すると判断した「選択条件」と対になる提示情報識別子(例えば、「C004」)を取得する。
また、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」部門識別子「B1」構成員識別子「M1」と対になる改善項目の項目識別子「項目4」を第二の組織状態情報管理表から取得する。また、出力情報取得部344は、項目識別子「項目4」が選択条件となっている提示情報識別子「C003」を選択する。
次に、出力情報取得部344は、図30における提示情報識別子「C003」と対になる提供組織「C2」、他閲覧フラグ「1」を取得し、当該情報から、提示情報「C003」は、組織識別子「C2」で識別される組織以外の組織の構成員は閲覧できないと判断し、組織識別子「C1」と対になる構成員識別子「M1」で識別される構成員に対する提示情報識別子として「C003」を、最終的に取得しない。
そして、出力情報取得部344は、組織識別子「C1」と、部門識別子「B1」と、構成員識別子「M1」と、提示情報識別子「C004」と、第三種組織状態情報とを対応付けて、図示しないバッファに蓄積する。
次に、出力情報取得部344は、以下のように出力情報構成処理を行う。つまり、ここでは、組織識別子「C1」で識別される組織に属する方が見るべきコンテンツ、組織識別子「C1」で識別される組織の中の部門識別子「B1」で識別される部門に属する方が見るべきコンテンツ、構成員識別子「M1」で識別される構成員が見るべきコンテンツに分けられており、1以上の各提示情報が選択可能な画面情報を構成する、とする。
次に、出力情報送信部351は、構成された画面情報である出力情報を送信する。
次に、端末受信部45は、ログイン指示の送信に応じて、情報処理装置3から出力情報を受信する。端末処理部43は、受信された出力情報を用いて、提示情報を選択するための画面を構成する。次に、端末出力部46は、構成された画面を出力する。ここでの画面例は図33である。図33において、3301~3304は選択可能なボタンである。
次に、ユーザは、選択ボタン3303を押下した、とする。すると、端末受付部42は、提示情報の選択を受け付ける。次に、選択ボタン3303に対応する提示情報識別子「C001」を有する指示であり、提示情報の選択の指示を情報処理装置3に送信する。
次に、情報処理装置3は、当該選択の指示を受信し、提示情報識別子「C001」と対になる提示情報を端末装置4に送信する。
次に、端末装置4は、提示情報識別子「C001」で識別される提示情報を受信し、出力する。
以上により、構成員識別子「M1」で識別される構成員は、項目1、項目2が改善されるであろう提示情報を閲覧できる。
以上、本実施の形態によれば、組織状態情報を用いて、組織に改善のために、組織の構成員に適切に情報を提供できる。
なお、本実施の形態によれば、組織の構成員に対するアンケートの回答情報を解析して取得された組織状態情報を用いて、組織に改善のために、組織の構成員に適切に情報を提供できる。
また、本実施の形態によれば、ユーザが選択した組織状態情報を用いて、組織に改善のために、組織の構成員に適切に情報を提供できる。
また、本実施の形態によれば、自動選択された組織状態情報の候補の中からユーザが選択した組織状態情報を用いて、組織に改善のために、組織の構成員に適切に情報を提供できる。
また、本実施の形態によれば、自動選択された組織状態情報を用いて、組織に改善のために、組織の構成員に適切に情報を提供できる。
また、本実施の形態によれば、組織の構成員に提示した情報に対するアクションの情報を統計処理し、統計処理結果を出力できる。
また、本実施の形態によれば、組織の構成員に提示した情報に対するアクションの情報を統計処理し、統計処理結果を用いて、組織の構成員に適切に情報を提供できる。
また、本実施の形態によれば、組織に改善のために、組織の構成員に情報を提供した後に、組織の状態の変化を取得し、出力できる。
また、本実施の形態によれば、組織状態情報を用いて、組織に改善のために、組織の構成員に情報を提供した後に、組織の構成員に対するアンケートの回答情報を解析して取得された組織状態情報を取得し、当該アンケート前後の組織状態情報の変化を取得し、出力できる。
さらに、本実施の形態によれば、組織の構成員に提示される情報がどの範囲のアンケートの回答情報を統計処理した結果に基づく情報であるかが明示できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、組織の状態に関する情報である組織状態情報が格納される組織状態情報格納部と、組織の構成員に対して提示する情報である1または2以上の提示情報が格納される提示情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、前記組織状態情報を用いて、前記提示情報格納部が格納している提示情報の中から前記組織の構成員に提示する提示情報を決定する、または前記提示情報格納部が格納している提示情報を前記組織の構成員に提示する態様に変更する出力情報取得部と、前記出力情報取得部が決定した提示情報または前記出力情報取得部が変更した提示情報である出力情報を送信する出力情報送信部として機能させるためのプログラムである。
また、図34は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図34は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図35は、システム300のブロック図である。なお、図34、図35は、エンゲージメントシステムを実現するコンピュータの外観等を示す図である。
図34において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図35において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。つまり、情報処理装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。情報処理装置1がスタンドアロンで動作する場合、受付部12は、ユーザ等から指示や情報等を受け付ける。また、出力部14は、情報等を表示、音出力、表示装置へ送信したりする。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。