JP7402887B2 - ユーザプレーン装置、通信システム、及びバッファ方法 - Google Patents

ユーザプレーン装置、通信システム、及びバッファ方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システムにおいて、端末が移動する際の制御に関連するものである。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、システム容量の更なる大容量化、データ伝送速度の更なる高速化、無線区間における更なる低遅延化等を実現するために、5GあるいはNR(New Radio)と呼ばれる無線通信方式(以下、当該無線通信方式を「5G」あるいは「NR」という。)の検討が進んでいる。5Gでは、10Gbps以上のスループットを実現しつつ無線区間の遅延を1ms以下にするという要求条件を満たすために、様々な無線技術の検討が行われている。
5Gでは、LTE(Long Term Evolution)のネットワークアーキテクチャにおけるコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)に対応する5GC(5G Core Network)、及びLTEのネットワークアーキテクチャにおけるRAN(Radio Access Network)であるE-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)に対応するNG-RAN(Next Generation - Radio Access Network)を含むネットワークアーキテクチャが導入されている(例えば非特許文献1)。
3GPP TS 23.501 V16.1.0(2019-06) 3GPP TS 23.502 V16.1.1(2019-06)
近年、端末から近い位置でサービス処理を行うモバイルエッジコンピューティング(MEC: Mobile Edge Computing)が普及しつつある。モバイルエッジコンピューティングでのアプリケーションを動作させるサーバをMECサーバと呼ぶ。MECサーバをアプリケーションサーバと呼んでもよい。
しかし、従来技術では、端末が移動することにより、ソースのMECサーバからターゲットのMECサーバへの切り替えが発生する場合において、特にUL(アップリンク)で、移動時のパケットロスが生じる可能性があるという課題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、アプリケーションサーバを利用している端末が移動することにより、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバへの切り替えが生じる場合に、ULのパケットロスを防ぐことを可能とする技術を提供することを目的とする。
開示の技術によれば、端末から送信されたデータをバッファに格納することを示す第1の指示を受信する受信部と、
前記受信部が、前記第1の指示を受信してから、前記端末から送信されたデータのバッファへの格納を終了することを示す第2の指示を受信するまで、前記端末から送信されたデータをバッファに格納する制御部と、を備えるユーザプレーン装置であって、
前記ユーザプレーン装置は、ソースのユーザプレーン装置からターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われる場合における当該ターゲットのユーザプレーン装置であり
前記第1の指示は、前記ソースのユーザプレーン装置から前記ターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われることが決定された場合に、セッション管理装置から送信される指示であり、
前記第2の指示は、コンテキストの移動完了の後に前記セッション管理装置から送信される指示である
ユーザプレーン装置が提供される。
開示の技術によれば、アプリケーションサーバを利用している端末が移動することにより、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバへの切り替えが生じる場合に、ULのパケットロスを防ぐことを可能とする技術が提供される。
本発明の実施の形態における通信システムを説明するための図である。 プラットフォームとアプリケーションサーバが存在する場合の構成例を示す図である。 実施例1の概要を説明するための図である。 実施例1の詳細シーケンス例を示す図である。 実施例1の詳細シーケンス例を示す図である。 実施例2の概要を説明するための図である。 実施例2の詳細シーケンス例を示す図である。 実施例2の詳細シーケンス例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるアクセス制御装置60の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるUPF50の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるアクセス制御装置60又はUPF50のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
本発明の実施の形態の無線通信システムの動作にあたっては、適宜、既存技術が使用されてよい。ただし、当該既存技術は、例えば既存のLTEあるいは既存の5Gであるが、既存のLTEあるいは既存の5Gに限られない。
また、以下の説明では、現在のところ5Gの規格書(あるいはLTEの規格書)に記載されているノード名、信号名等を使用しているが、これらと同様の機能を有するノード名、信号名等がこれらとは異なる名称で呼ばれてもよい。
(システム構成例)
図1は、本発明の実施の形態における通信システムを説明するための図である。図1に示されるように、当該通信システムは、UE10(ユーザ端末10あるいは端末10と呼んでもよい)、複数のネットワークノードから構成される。以下、機能ごとに1つのネットワークノードが対応するものとするが、複数の機能を1つのネットワークノードが実現してもよいし、複数のネットワークノードが1つの機能を実現してもよい。また、以下に記載する「接続」は、論理的な接続であってもよいし、物理的な接続であってもよい。
NG-RAN(Next Generation‐Radio Access Network)30は、無線アクセス機能を有するネットワークノードであり、UE10、AMF(Access and Mobility Management Function)20及びUPF(User plane function)50と接続される。AMF20は、RANインタフェースの終端、NAS(Non-Access Stratum)の終端、登録管理、接続管理、到達性管理、モビリティ管理等の機能を有するネットワークノードである。
UPF50は、DN(Data Network)と相互接続する外部に対するPDU(Protocol Data Unit)セッションポイント、パケットのルーティング及びフォワーディング、ユーザプレーンのQoS(Quality of Service)ハンドリング等の機能を有するネットワークノードであり、ユーザデータの送受信等を行う。UPF50及びDNは、ネットワークスライスを構成する。本発明の実施の形態における無線通信ネットワークでは、複数のネットワークスライスが構築されている。
なお、図1の例では、一例として、1つのUPF50が1つのネットワークスライスに対応しているが、本実施の形態においては、1つのUPF50が複数のネットワークスライスを運用することが可能である。
UPF50はユーザプレーン装置と呼んでもよい。また、UPF50が運用する複数のネットワークスライスは、例えば、NG-RAN30とUPF50(例えばPSA(PDU Session Anchor) UPF)の間の通信に関わるスライスである。
また、UPF50は、物理的には例えば1つ又は複数のコンピュータ(サーバ等)であり、当該コンピュータのハードウェアリソース(CPU、メモリ、ハードディスク、ネットワークインタフェース等)を論理的に統合・分割してできる複数のリソースをリソースプールと見なし、当該リソースプールにそれぞれのリソースをネットワークスライスとして使用することができる。UPF50がネットワークスライスを運用するとは、例えば、ネットワークスライスとリソースとの対応付けの管理、当該リソースの起動・停止、当該リソースの動作状況の監視等を行うことである。
AMF20は、UE10、NG-RAN30、SMF(Session Management function)40、NSSF(Network Slice Selection Function)、NEF(Network Exposure Function)90、NRF(Network Repository Function)、AUSF(Authentication Server Function)、PCF(Policy Control Function)、AF(Application Function)と接続される。AMF、SMF、NSSF、NEF90、NRF、AUSF、PCF、AFは、各々のサービスに基づくインタフェース、Namf、Nsmf、Nnssf、Nnef、Nnrf、Nausf、Npcf、Nafを介して相互に接続されるネットワークノードである。
SMF40は、セッション管理、UEのIP(Internet Protocol)アドレス割り当て及び管理、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能、ARP(Address Resolution Protocol)プロキシ、ローミング機能等の機能を有するネットワークノードである。SMF40をセッション管理装置と呼んでもよい。
NEF90は、他のNF(Network Function)に能力及びイベントを通知する機能を有するネットワークノードである。NSSFは、UE10が接続するネットワークスライスの選択、許可されるNSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)の決定、設定されるNSSAIの決定、UEが接続するAMFセットの決定等の機能を有するネットワークノードである。PCFは、ネットワークのポリシ制御を行う機能を有するネットワークノードである。AFは、アプリケーションサーバを制御する機能を有するネットワークノードである。
本実施の形態では、モバイルエッジコンピューティングにおけるMECサーバに相当するアプリケーションサーバ70が使用される。その場合の構成例を図2に示す。図2に示すように、5Gネットワーク100にUE10とエッジデータネットワーク200が接続されている。
エッジデータネットワーク200上にはプラットフォーム60とアプリケーションサーバ70が備えられている。なお、「エッジデータネットワーク」、「プラットフォーム」という名称は一例であり、他の名称であってもよい。
プラットフォーム60は、アプリケーションサーバ70が5Gネットワーク100にアクセスするための制御を行う装置であり、これをアクセス制御装置と呼んでもよい。また、プラットフォーム60をエッジイネーブラサーバ(Edge Enabler Server)と呼んでもよい。アプリケーションサーバ70は、UE10にサービスを提供するアプリケーションを動作させるサーバ(インスタンスと呼んでもよい)である。
プラットフォーム60とアプリケーションサーバ70の間は無線又は有線で接続される。また、1つの装置にプラットフォーム60とアプリケーションサーバ70が含められる形態をとることもできる。
プラットフォーム60は、制御機能(C-プレーン機能)のみを持つこととしてもよいし、制御機能(C-プレーン機能)とデータ通信機能(U-プレーン機能)の両方を持つこととしてもよい。
本実施の形態では、プラットフォーム60とアプリケーションサーバ70は、ロケーション毎に備えられていることを想定しており、UE10があるロケーションから別のロケーションに移動する場合には、UE10が利用するプラットフォーム60とアプリケーションサーバ70は、移動後のロケーションのプラットフォーム60とアプリケーションサーバ70に切り替えられる。以降、移動元のものを「ソース」(source)と呼び、移動先のものを「ターゲット」(target)と呼ぶ。以降で「S-UPF」等として登場する「S」はソースを意味し、「T-UPF」等として登場する「T」はターゲットを意味する。また、装置等に付ける参照符号においてソースには「50S」等のようにSを付し。ターゲットには「50T」等のようにTを付する。
UE10が移動することに伴って、ソースのアプリケーションサーバ70Sからターゲットのアプリケーションサーバ70Tへの切り替えが生じる。また、UPF50についても、S-UPF50SからT-UPF50Tに切り替わる。
このとき、UE10が利用しているアプリケーションのコンテキスト(アプリケーションコンテキスト)が、アプリケーションサーバ70Sからアプリケーションサーバ70Tに移動される。
しかし、従来技術では、ソースのアプリケーションサーバ70Sからターゲットのアプリケーションサーバ70Tへのアプリケーションコンテクストの移動が完了する前に、UE10から送信されたパケット(データと呼んでもよい)がアプリケーションサーバ70Tへ届く場合がある。この場合、UE10についてのアプリケーションコンテクストがない状態のアプリケーションサーバ70Tは、受信したパケットを適切に利用できないので、このパケットはロスになる。
以下、上記の課題を解決する技術についての実施例1、実施例2を説明する。なお、以下の実施例1、実施例2の説明においては、特にULのパケットロスを防ぐという観点での動作を詳細に説明している。サービス断を最小化する動作(既存技術)等も合わせて実行されてよい。
(実施例1)
<実施例1の概要>
図3は、実施例1の概要を説明するための図である。図3にS-ULCL80Sとして記載されているULCL(Uplink Classifier)は、UE10から送信されるアップリンク方向のパケットをフィルタルールに従って分岐する機能(ノード装置)である。ULCLはUPFの1つである。PDUセッションへのULCL機能の挿入とトラフィックの検出・転送のルール設定は、SMF40により行われる。
UE10がソースのロケーションに留まっている間は、UE10から送信されるパケットは、S-UPF50Sを経由してS-アプリケーションサーバ70Sに転送される。
UE10がソースのロケーションからターゲットのロケーションへ移動を始めると、ある時点で、UE10から送信されるパケットが、S-ULCL80SによりT-UPF50Tに転送され、T-UPF50TからT-プラットフォーム60Tに転送される。この時点ではアプリケーションコンテキストはソースからターゲットに転送されていない。この時点で、パケットがT-プラットフォーム60TからT-アプリケーションサーバ70Tに転送されてしまうと、パケットロスになる。
そこで、実施例1では、図3に示すように、T-プラットフォーム60Tは、アプリケーションコンテキストの移動前に受信したULのパケットをバッファする。T-プラットフォーム60Tは、アプリケーションコンテキストの移動が完了した後に、パケットをT-アプリケーションサーバ70Tに転送する。なお、「バッファする」を「バッファに格納する」と言い換えてもよい。
上記の説明は、T-プラットフォーム60TがU-プレーン機能を含む場合の例である。図3に示すように、U-プレーン機能を持たないT-プラットフォーム60Tに対応するU-プレーン機能60T-Uが、T-プラットフォーム60Tの外部に備えられてもよい。この場合のU-プレーン機能60T-Uをバッファ部60T-Uと呼んでもよい。
この場合、データはT-UPF50Tからバッファ部60T-Uに転送される。アプリケーションサーバが切り替えられることが決定されたときに、T-プラットフォーム60Tが、UE10から送信されたデータを格納することをバッファ部60T-Uに対して指示し、アプリケーションコンテキストの移動が完了したときに、データの格納を終了するようバッファ部60T-Uに指示する。
<実施例1の詳細シーケンス>
次に、図4、図5を参照して実施例1の詳細シーケンスを説明する。図4、図5(及び実施例2の図7、図8)において、非特許文献2(TS23.502)等に記載のメッセージを使用しているが、非特許文献2(TS23.502)等に記載のメッセージを使用することは例であり、別のメッセージを使用してもよい。なお、「App」はアプリケーションサーバである。
UE10の移動前において、UE10から送信されたデータは、S-UPF50Sに転送される。UE10が移動を開始した後、S-SMF40Sは、UE10が使用するUPFが変更される必要があると決定し、S101において、UE10からS-App70S向けに送信されるデータの転送ルートを変更する必要があることを示すメッセージであるNsmf_EventExposure_Notify (Early Notification)をS-NEF90Sに送信する。以降のS102、S103で送信されるメッセージも、UE10からS-App70S向けに送信されるデータの転送ルートを変更する必要があることを示すメッセージである。
S102において、S-NEF90Sは、Nnef_TrafficInfluence_NotifyをS-Platform60Sに送信し、S103において、S-Platform60Sは、Nnef_TrafficInfluence_Notifyと同様のメッセージをS-App70Sに送信する。
S103のメッセージを受信したS-App70Sは、S104において、アプリケーションを利用しているUE10が、ターゲットのロケーションに移動することを認識して、UE10が利用するアプリケーションサーバをS-App70SからT-App70Tに変更すると決定する。
S105において、S-App70Sは、ハンドオーバ(S-App70SからT-App70Tへ切り替えること)が必要であることを示すメッセージであるHandover requiredをS-Platform60Sに送信する。
なお、S-Platform60Sが、S102のメッセージを受けることでハンドオーバが必要であると判断する場合には、S103~S105のステップはスキップしてもよい。
S106において、S-Platform60Sは、ハンドオーバが必要であることを示すメッセージであるForward Relocation requestをT-Platform60Tに送信する。
S107において、T-Platform60Tは、ハンドオーバを要求するHandover requestをT-App70Tに送信する。S108において、T-App70Tは、ハンドオーバを了解したことを示すHandover request AckをT-Platform60Tに送信する。
Handover request Ackを受信したT-Platform60Tは、UE10から送信されて来るデータは、バッファすることが必要であることを認識する。また、外部にU-プレーン機能を備える形態の場合には、UE10から送信されて来るデータをバッファすることをU-プレーン機能に指示する。なお、Handover request Ackは、端末により利用されるアプリケーションサーバが、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバに切り替えられることを示すメッセージの例である。
S109において、T-Platform60Tは、S106に対する応答であるForward Relocation responseをS-Platform60Sに送信する。
S110において、S-Platform60Sは、S102に対して了解したことを示すメッセージであるNnef_TrafficInfluence_AppRelocationInfoをS-NEF90Sに送信する。S111において、S-NEF90Sは、S101に対して了解したことを示すメッセージであるNsmf_EventExposure_AppRelocationInfoをS-SMF40Sに送信する。
S111のメッセージを受信したS-SMF40Sは、T-UPF50TとS-ULCL80Sを構築し、S-ULCL80Sにルールを設定する。このルールは、S-ULCL80Sが、NG-RAN30から到着したUE10からのデータをT-UPF50Tに転送するためのルールである。この設定により、S112において、UE10から送信されたデータがT-UPF50Tに転送される。
図5のS113において、S-SMF40Sは、UE10から送信されるデータの転送ルートが変更されたことを示すメッセージであるNsmf_EventExposure_Notify (Late Notification)をS-NEF90Sに送信する。
S114において、S-NEF90Sは、UE10から送信されるデータの転送ルートが変更されたことを示すメッセージであるNnef_TrafficInfluence_NotifyをS-Platform60Sに送信する。
S115において、S-Platform60Sは、Handover commandをS-App70Sに送信する。S116において、S-App70Sは、アプリケーションコンテキストをS-Platform60Sに送信し、S117において、S-Platform60SがアプリケーションコンテキストをT-Platform60Tに送信する。S118において、T-Platform60TがアプリケーションコンテキストをT-App70Tに送信する。
S119において、T-App70Tは、アプリケーションコンテキストの移動が完了したことを示すHandover notifyをT-Platform60Tに送信する。
S112以降、S119の前まで、UE10から送信されたデータはT-Platform60Tまで転送され、T-Platform60Tは、受信したデータをバッファする(又は対応するU-プレーン機能がバッファする)。T-Platform60Tは、S119により、Handover notifyを受信したことでアプリケーションコンテキストのT-App70Tへの移動が完了したことを把握した時点で、バッファを解放し、バッファに蓄積されていたデータと、以降受信するデータをT-App70Tに転送する。
実施例1によれば、アプリケーションサーバを利用している端末が移動することにより、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバへの切り替えが生じる場合に、ULのパケットロスを防ぐことができる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。図6は、実施例2の概要を説明するための図である。UE10がソースのロケーションに留まっている間は、UE10から送信されるパケットは、S-UPF50Sを経由してS-アプリケーションサーバ70Sに転送される。
UE10がソースのロケーションからターゲットのロケーションへ移動を始めると、ある時点で、UE10から送信されるパケットが、S-ULCL80SによりT-UPF50Tに転送される。この時点ではアプリケーションコンテキストはソースからターゲットに転送されていない。この時点で、パケットがT-UPF50TからT-アプリケーションサーバ70Tに転送されてしまうと、パケットロスになる。
そこで、実施例2では、図6に示すように、T-UPF50Tは、アプリケーションコンテキストの移動前に受信したULのパケットをバッファする。T-UPF50Tは、アプリケーションコンテキストの移動が完了した後に、パケットをT-アプリケーションサーバ70Tに転送する。
<実施例2の詳細シーケンス>
次に、図7、図8を参照して実施例2の詳細シーケンスを説明する。UE10の移動前において、UE10から送信されたデータは、S-UPF50Sに転送されている。UE10が移動を開始した後、S-SMF40Sは、UE10が使用するUPFが変更される必要があると決定し、S201において、UE10からS-App70S向けに送信されるデータの転送ルートを変更する必要があることを示すメッセージであるNsmf_EventExposure_Notify (Early Notification)をS-NEF90Sに送信する。以降のS202、S203で送信されるメッセージも、UE10からS-App70S向けに送信されるデータの転送ルートを変更する必要があることを示すメッセージである。
S202において、S-NEF90Sは、Nnef_TrafficInfluence_NotifyをS-Platform60Sに送信し、S203において、S-Platform60Sは、Nnef_TrafficInfluence_Notifyと同様のメッセージをS-App70Sに送信する。
S203のメッセージを受信したS-App70Sは、S204において、アプリケーションを利用しているUE10が、ターゲットのロケーションに移動することを認識して、UE10が利用するアプリケーションサーバをS-App70SからT-App70Tに変更すると決定する。
S205において、S-App70Sは、S203に対して了解したことを示すメッセージをS-Platform60Sに送信する。
なお、S-Platform60Sが、S202のメッセージを受けることでハンドオーバが必要であると判断する場合には、S203~S205のステップはスキップしてもよい。
S206において、S-Platform60Sは、S202に対して了解したことを示すメッセージであるNnef_TrafficInfluence_AppRelocationInfoをS-NEF90Sに送信する。このメッセージには、UE10から送信されるULのデータはT-UPF50Tでバッファする必要があることを示す指示が付加されている。
S207において、S-NEF90Sは、S201に対して了解したことを示すメッセージであるNsmf_EventExposure_AppRelocationInfoをS-SMF40Sに送信する。このメッセージには、上記の指示が付加されている。
S207のメッセージを受信したS-SMF40Sは、T-UPF50Tを構築し、S207で受信したメッセージに付加されていた上記指示に基づき、T-UPF50Tに対してバッファのための設定を行う。つまり、S-SMF40Sは、UE10から送信されたデータをバッファに格納することを示す指示をT-UPF50Tに送信する。この指示は、S-App70によるS204の決定に基づくものであるから、S-App70から送信される指示でもある。引き続き、 S-SMF40Sは、S-ULCL80Sを構築し、S-ULCL80Sにルールを設定する。このルールは、S-ULCL80Sが、NG-RAN30から到着したUE10からのデータをT-UPF50Tに転送するためのルールである。
上記の設定により、S208において、UE10から送信されたデータがT-UPF50Tに転送される。T-UPF50Tは、受信したデータをバッファする。
図8のS209において、S-SMF40Sは、UE10から送信されるデータの転送ルートが変更されたことを示すメッセージであるNsmf_EventExposure_Notify (Late Notification)をS-NEF90Sに送信する。
S210において、S-NEF90Sは、UE10から送信されるデータの転送ルートが変更されたことを示すメッセージであるNnef_TrafficInfluence_NotifyをS-Platform60Sに送信する。
S211において、S-Platform60Sは、Nnef_TrafficInfluence_Notifyと同様のメッセージをS-App70Sに送信する。
S211のメッセージを受信したS-App70Sは、S212において、ハンドオーバ(S-App70SからT-App70Tへ切り替えること)が必要であることを示すメッセージであるHandover requiredをS-Platform60Sに送信する。
なお、S-Platform60Sが、S210のメッセージを受けることでハンドオーバが必要であると判断する場合には、S211~S212のステップはスキップしてもよい。
S213において、S-Platform60Sは、ハンドオーバが必要であることを示すメッセージであるForward Relocation requestをT-Platform60Tに送信する。
S214において、T-Platform60Tは、ハンドオーバを要求するHandover requestをT-App70Tに送信する。S215において、T-App70Tは、ハンドオーバを了解したことを示すHandover request AckをT-Platform60Tに送信する。
S216において、T-Platform60Tは、S213に対する応答であるForward Relocation responseをS-Platform60Sに送信する。
S217において、S-Platform60Sは、Handover commandをS-App70Sに送信する。S218において、S-App70Sは、アプリケーションコンテキストをS-Platform60Sに送信し、S219において、S-Platform60SがアプリケーションコンテキストをT-Platform60Tに送信する。S220において、T-Platform60TがアプリケーションコンテキストをT-App70Tに送信する。
S221において、T-App70Tは、アプリケーションコンテキストの移動が完了したことを示すHandover notifyをT-Platform60Tに送信する。
S222において、T-Platform60Tは、アプリケーションコンテキストの移動が完了したことを示すForward Relocation complete notificationをS-Platform60Sに送信する。
S223において、S-Platform60Sは、バッファしたデータを解放することを要求する指示が付加されたNnef_TrafficInfluence_AppRelocationInfoをS-NEF90Sに送信し、S224において、S-NEF90Sは、上記指示が付加されたNsmf_EventExposure_AppRelocationInfoをS-SMF40Sに送信する。この指示を受けたS-SMF40Sは、T-UPF50Tにバッファの解放を指示する。つまり、S-SMF40Sは、UE10から送信されたデータのバッファへの格納を終了することを示す指示をT-UPF50Tに送信する。この指示は、T-App70TによるS221のHandover notifyに基づくものであるから、T-App70Tから送信される指示でもある。
S208以降、S224まで、UE10から送信されたデータはT-UPF50Tまで転送され、T-UPF50Tは、受信したデータをバッファする。T-UPF50Tは、S-SMF40Sからバッファの解放の指示を受信した時点で、バッファを解放し、バッファに蓄積されていたデータと、以降受信するデータをT-App70Tに転送する。
実施例2によれば、アプリケーションサーバを利用している端末が移動することにより、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバへの切り替えが生じる場合に、ULのパケットロスを防ぐことができる。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する、T-Platform60Tに相当するアクセス制御装置60、及びT-UPF50Tに相当するユーザプレーン装置50の機能構成例を説明する。
<アクセス制御装置60>
図9は、アクセス制御装置60の機能構成の一例を示す図である。図9はU-プレーン機能を含む例を示している。図9に示されるように、アクセス制御装置60は、送信部610と、受信部620と、バッファ部630と、制御部640とを有する。図9に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部610は、送信する信号を生成し、当該信号をネットワークに送信する機能を含む。受信部620は、各種の信号を受信する。送信部610、受信部620をそれぞれ送信機、受信機と称しても良い。
バッファ部630は、バッファ(記憶部)を有し、例えば制御部640からの制御により、受信データをバッファに格納する。また、制御部640からの制御により、バッファに格納したデータを読み出す。制御部640は、アクセス制御装置60の制御を行う。バッファ部630が制御部640に含まれていてもよい。
アクセス制御装置60がU-プレーンの機能を持たない場合には、バッファ部630がアクセス制御装置60の外部に備えられる。アプリケーションサーバが切り替えられることが決定された場合に、制御部640が、UE10から送信されたデータを格納することをバッファ部に指示し、アプリケーションコンテキストの移動が完了した場合に、制御部640が、データの格納を終了するようバッファ部に指示する。
<ユーザプレーン装置50>
図10は、ユーザプレーン装置50の機能構成の一例を示す図である。図10に示されるように、ユーザプレーン装置50は、送信部510と、受信部520と、バッファ部530と、制御部540とを有する。図10に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部510は、送信する信号を生成し、当該信号をネットワークに送信する機能を含む。受信部520は、各種の信号を受信する。
バッファ部530は、バッファを備え、制御部540の制御により、UE10から受信したデータをバッファに格納したり、バッファに格納したデータを読み出す。制御部540は、ユーザプレーン装置50の制御を行う。バッファ部530が制御部540に含まれていてもよい。
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(図9及び図10)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態におけるアクセス制御装置60、ユーザプレーン装置50は、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。なお、セッション管理装置40等も本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図11は、本開示の一実施の形態に係るアクセス制御装置60、及びユーザプレーン装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のアクセス制御装置60、及びユーザプレーン装置50は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。なお、アクセス制御装置60、及びユーザプレーン装置50はそれぞれ仮想マシンであってもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。セッション管理装置40及びユーザプレーン装置50のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
アクセス制御装置60、及びユーザプレーン装置50における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部440、制御部540等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図9に示したアクセス制御装置60の制御部640は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図10に示したユーザプレーン装置50の制御部540は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、アクセス制御装置60、及びユーザプレーン装置50は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
本実施の形態により、少なくとも、下記の第1項~第6項に示すアクセス制御装置、及びユーザプレーン装置が提供される。
(第1項)
受信部と、
前記受信部が、アプリケーションサーバが切り替えられることを示す第1のメッセージを受信してから、アプリケーションコンテキストの移動完了を示す第2のメッセージを受信するまで、端末から送信されたデータをバッファに格納する制御部と、
を備えるアクセス制御装置。
(第2項)
受信部と、
前記受信部が、アプリケーションサーバが切り替えられることを示す第1のメッセージを受信した場合に、端末から送信されたデータを格納することをバッファ部に指示し、前記受信部が、アプリケーションコンテキストの移動完了を示す第2のメッセージを受信した場合に、前記端末から送信されたデータの格納を終了するよう前記バッファ部に指示する制御部と
を備えるアクセス制御装置。
(第3項)
前記第1のメッセージは、前記端末により利用されるアプリケーションサーバが、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバに切り替えられることを示すメッセージであり、前記第2のメッセージは、アプリケーションコンテキストが、前記ソースのアプリケーションサーバから前記ターゲットのアプリケーションサーバに移動したことを示すメッセージである
第1項又は第2項に記載のアクセス制御装置。
(第4項)
受信部と、
前記受信部が、端末から送信されたデータをバッファに格納することを示す第1の指示を受信してから、前記端末から送信されたデータのバッファへの格納を終了することを示す第2の指示を受信するまで、前記端末から送信されたデータをバッファに格納する制御部と、
を備えるユーザプレーン装置。
(第5項)
前記第1の指示は、アプリケーションサーバが切り替えられることが決定された場合にソースのアプリケーションサーバから送信される指示であり、
前記第2の指示は、アプリケーションコンテキストの移動完了の後にターゲットのアプリケーションサーバから送信される指示である
第4項に記載のユーザプレーン装置。
(第6項)
前記ユーザプレーン装置は、前記端末の移動に伴ってユーザプレーン装置が切り替えられる場合におけるターゲットのユーザプレーン装置である
第4項又は第5項に記載のユーザプレーン装置。
第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項に記載されたいずれの構成によっても、アプリケーションサーバを利用している端末が移動することにより、ソースのアプリケーションサーバからターゲットのアプリケーションサーバへの切り替えが生じる場合に、ULのパケットロスを防ぐことを可能とする技術が提供される。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、アクセス制御装置60、及びユーザプレーン装置50は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってアクセス制御装置60が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従ってユーザプレーン装置50が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書においてアクセス制御装置60あるいはユーザプレーン装置50によって行われるとした特定動作は、場合によってはその他のノード(upper node)によって行われることもある。
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局装置」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジ(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザプレーン装置50に対して、無線リソース(各ユーザプレーン装置50において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジ用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
50 ユーザプレーン装置
510 送信部
520 受信部
530 バッファ部
540 制御部
60 アクセス制御装置
610 送信部
620 受信部
630 バッファ部
640 制御部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (3)

  1. 端末から送信されたデータをバッファに格納することを示す第1の指示を受信する受信部と、
    前記受信部が、前記第1の指示を受信してから、前記端末から送信されたデータのバッファへの格納を終了することを示す第2の指示を受信するまで、前記端末から送信されたデータをバッファに格納する制御部と、を備えるユーザプレーン装置であって、
    前記ユーザプレーン装置は、ソースのユーザプレーン装置からターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われる場合における当該ターゲットのユーザプレーン装置であり
    前記第1の指示は、前記ソースのユーザプレーン装置から前記ターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われることが決定された場合に、セッション管理装置から送信される指示であり、
    前記第2の指示は、コンテキストの移動完了の後に前記セッション管理装置から送信される指示である
    ユーザプレーン装置
  2. 端末から送信されたデータをバッファに格納することを示す第1の指示を受信する受信部と、
    前記受信部が、前記第1の指示を受信してから、前記端末から送信されたデータのバッファへの格納を終了することを示す第2の指示を受信するまで、前記端末から送信されたデータをバッファに格納する制御部と、
    を備えるユーザプレーン装置と、
    前記第1の指示及び前記第2の指示を前記ユーザプレーン装置に送信するセッション管理装置と、を備える通信システムであって、
    前記ユーザプレーン装置は、ソースのユーザプレーン装置からターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われる場合における当該ターゲットのユーザプレーン装置であり
    前記第1の指示は、前記ソースのユーザプレーン装置から前記ターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われることが決定された場合に、前記セッション管理装置から送信される指示であり、
    前記第2の指示は、コンテキストの移動完了の後に前記セッション管理装置から送信される指示である
    通信システム
  3. 端末から送信されたデータをバッファに格納することを示す第1の指示を受信するステップと、
    前記端末から送信されたデータのバッファへの格納を終了することを示す第2の指示を受信するステップと、を備え、
    前記第1の指示を受信してから、前記第2の指示を受信するまで、前記端末から送信されたデータをバッファに格納する、ユーザプレーン装置が実行するバッファ方法であって
    前記ユーザプレーン装置は、ソースのユーザプレーン装置からターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われる場合における当該ターゲットのユーザプレーン装置であり
    前記第1の指示は、前記ソースのユーザプレーン装置から前記ターゲットのユーザプレーン装置への切り替えが行われることが決定された場合に、セッション管理装置から送信される指示であり、
    前記第2の指示は、コンテキストの移動完了の後に前記セッション管理装置から送信される指示である
    バッファ方法
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