JP7402229B2 - 往復動ピストン組立体、内燃エンジン、および関連の方法 - Google Patents

往復動ピストン組立体、内燃エンジン、および関連の方法 Download PDF

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Description

優先権主張
本出願は、参照により各々の開示の全体が本明細書に組み込まれている、2018年7月17日に出願した米国仮特許出願第62/699,113号および2019年6月7日に出願した米国仮特許出願第62/858,744号の出願日の利益を主張するものである。
本発明は内燃エンジンに関し、より詳細には、エンジン内で使用されるためのおよびピストンヘッドをエンジンのクランクシャフトに接続するためのピストン組立体に関する。
現在の多くの車両で見られる種類の従来の内燃エンジンは、エンジンブロック内に形成される複数のシリンダ内にそれぞれ移動可能に設置される複数のピストンを有する。ピストンの各々がピストンロッドの第1の端部のところでピストンロッドに接続され、ピストンロッドがピストンロッドの第2の端部のところでクランクシャフトに結合される。さらに、エンジンブロック内のスパークプラグが起動して燃料混合物に点火するとき、ピストンが下方向に駆動されてクランクシャフトを回転させ、最終的に車両全体を駆動する。一般的なエンジンでは、単一のコネクティングロッドが使用され、それぞれの第1の端部のところで対応するピストンに接続され、それぞれの第2の端部のところでクランクシャフトの対応する部分に接続される。各コネクティングロッドの両端部と対応するピストンおよび対応するクランクシャフトとの間の接続ポイントが、それぞれのコネクティングロッドの長手方向中心軸の端部のところに配置される。
本開示のいくつかの実施形態がピストン組立体を含むことができる。ピストン組立体が、エンジンのシリンダ内で往復動するためのピストンヘッドと;一方の長手方向端部のところでピストンヘッドに結合されてピストンヘッドを基準として固定される上側ロッドと;上側ロッドの反対側の長手方向端部に回転可能に結合される下側ロッドと、を有することができる。下側ロッドが、上側ロッドのこの反対側の長手方向端部を中心として枢動するように構成され得る。下側ロッドがさらに、上側ロッドの反対側の下側ロッドの長手方向端部のところでクランクシャフトに結合されるように構成され得る。
本開示の他の実施形態が、1つまたは複数のシリンダと、クランクシャフトと、1つまたは複数のピストン組立体と、を有するエンジンを含むことができる。各ピストン組立体がそれぞれのシリンダ内に配置され得る。各ピストン組立体が、エンジンのシリンダ内で往復動するようにサイズ決定および成形されるピストンヘッドと;一方の長手方向端部のところでピストンヘッドに結合されてピストンヘッドを基準として固定される上側ロッドと;上側ロッドの反対側の長手方向端部に回転可能に結合される下側ロッドであって、下側ロッドが上側ロッドの反対側の長手方向端部を中心として枢動するように構成される、下側ロッドと、と、を有することができる。下側ロッドが、上側ロッドの反対側の下側ロッドの長手方向端部のところでクランクシャフトに回転可能に結合され得る。
本開示の別の実施形態が、ピストン組立体を形成する方法を含むことができる。この方法が、上側ロッドの第1の長手方向端部のところで上側ロッドをピストンヘッドに結合することを含むことができる。この方法が、ピストンヘッドを基準として上側ロッドの位置を固定することをさらに含むことができる。この方法が、下側ロッドを上側ロッドの第2の長手方向端部に回転可能に結合することをさらに含むことができる。この方法が、下側ロッドをエンジンのクランクシャフトに回転可能に結合することをさらに含むことができる。
本開示を詳細に理解することができるように、同様の要素を概して同様の符号を用いて示している添付図面と合わせて、以下の詳細な説明を参照する。
本開示の1つまたは複数の実施形態によるエンジン内にあるピストン組立体を示す概略図である。 図2Aは、図1のピストン組立体を示す図である。図2Bは、図1のピストン組立体を示す図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるエンジン内にあるピストン組立体を示す別の側面図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体の上側ロッドを示す斜視図である。 図4の上側ロッドを示す側面図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体のガジオンピンを示す側面図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるコネクタピンを示す側面図および正面図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体の、上側ロッド、ガジオンピン組立体、および下側ロッドを示す斜視図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体の下側ロッドを示す側面図である。 図10Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体のピストンヘッドおよび上側ロッドを示す斜視図である。図10Bは、図10Aのピストンヘッドを示す底面図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体およびクランクシャフトを示す図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体およびクランクシャフトを示す図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体およびクランクシャフトを示す図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体の、上側ロッド、下側ロッド、およびピストンヘッドを示す追加の図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体の、上側ロッド、下側ロッド、およびピストンヘッドを示す追加の図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体の、上側ロッド、下側ロッド、およびピストンヘッドを示す追加の図である。 図17Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体のピストンヘッドを示す図である。図17Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体のピストンヘッドを示す図である。図17Cは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体のピストンヘッドを示す図である。図17Dは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体のピストンヘッドを示す図である。 図18Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、分解された構成のピストン組立体の下側ロッドを示す図である。図18Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、分解された構成のピストン組立体の下側ロッドを示す図である。 図19Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの上側部分を示す図である。図19Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの上側部分を示す図である。 図20Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの上側部分を示す追加の図である。図20Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの上側部分を示す追加の図である。図20Cは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの上側部分を示す追加の図である。図20Dは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの上側部分を示す追加の図である。 図21Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの下側部分を示す図である。図21Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの下側部分を示す図である。図21Cは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの下側部分を示す図である。図21Dは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの下側部分を示す図である。図21Eは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの下側部分を示す図である。図21Fは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、図18Aおよび18Bの下側ロッドの下側部分を示す図である。 図22Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体の上側ロッドを示す図である。図22Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体の上側ロッドを示す図である。図22Cは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体の上側ロッドを示す図である。図22Dは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体の上側ロッドを示す図である。図22Eは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストン組立体の上側ロッドを示す図である。 図23Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、下側ロッドの位置合わせスリーブを示す図である。図23Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、下側ロッドの位置合わせスリーブを示す図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体を示す図である。
本明細書で提示される図は、任意の、内燃エンジンシステム、ピストン組立体、またはその任意の構成要素の実際の図ではなく、本発明の実施形態を説明するのに採用される単に理想化された図である。
本明細書で使用される、「a」、「an」、および「the」に続く単数形は、文脈により他の意味を明確に示さない限り、複数形も含むことを意図される。
材料、構造、特徴、または方法の行為に関連して本明細書で使用される「may」という用語は、これらの材料、構造、特徴、または方法の行為が本開示の実施形態の実装形態において使用されることを企図されることを示すものであり、またこの用語は、これらの材料、構造、特徴、または方法と組み合わせて使用可能である互換性のある他の材料、構造、特徴、および方法が排除されるべきであるかまたは排除しなければならないということを暗に意味するのを一切回避するために、より限定的な単語である「is」よりも好んで使用される。
本明細書で使用される、「第1」、「第2」、「頂部」、「底部」、「上側」、「下側」などの任意の関係性の用語は、本開示および添付図面を明確にかつ好都合に理解するのに使用されるものであり、文脈により他の意味を明確に示す場合を除いて、具体的な優先傾向または順番を一切暗示するものではなく、また具体的な優先傾向または順番に一切依存するものでもない。例えば、これらの用語は、従来の向きにおける、ピストン組立体またはエンジンの要素の向きを意味することができる。さらに、これらの用語は、図面に示されるピストン組立体またはエンジンの要素の向きを意味することができる。
本明細書で使用される「実質的に」という用語は、所与のパラメータ、特性、または状態が、許容される製造公差などの範囲内でわずかな程度の変化を受けることを当業者が理解するときのその程度を意味するものであり、またその程度を含むものである。例えば、実質的に適合する特定のパラメータ、特性、または状態に応じて、パラメータ、特性、または状態は、少なくとも90.0%適合するか、少なくとも95.0%適合するか、少なくとも99.0%適合するか、または少なくとも99.9%適合してよい。
所与のパラメータに言及して使用される本明細書で使用される「約」という用語は記載される値も含み、文脈によって決定される意味を有するものである(例えば、所与のパラメータの測定に付随する誤差を含み、さらには製造公差からの変化量も含む、などである)。
図1がエンジン102内に配置されるピストン組立体100を示す概略図を示す。図2Aおよび2Bが、図1のピストン組立体100の概略斜視図および概略側面図を含む。図1~2Bをまとめて参照すると、ピストン組立体100が、ピストンヘッド104と、上側ロッド106と、ガジオンピン組立体107(例えば、2つ以上の、ピンロック、ニードルスリーブベアリング、およびガジオンピン(例えば、リストピン))と、下側ロッド108と、コネクタピン組立体109とを有することができる。エンジン102が、シリンダ112と、1つまたは複数のバルブ114およびポート116(例えば、吸気バルブおよび吸気ポート、ならびに排気バルブまたは排気ポート)と、燃料噴射装置118とを有することができる。エンジン102の1つまたは複数のバルブ114およびポート116が従来の方法で方向付けられ得る。
ピストン組立体100のピストンヘッド104がエンジン102のシリンダ112内に配置され得、使用時に前後に(例えば、図1に描かれるように上下に)往復動するように構成され得る。上側ロッド106が、上側ロッド106の第1の長手方向端部のところで、ガジオンピン組立体107を介して、ピストンヘッド104に結合され得、上側ロッド106の第2の反対側の長手方向端部のところで下側ロッド108に結合され得る。いくつかの実施形態で、上側ロッド106が、ピストンヘッド104の質量中心の近くでまたはその質量中心のところでピストンヘッド104に結合され得る。1つまたは複数の実施形態で、上側ロッド106が、ピストンヘッド104の上側表面と下側表面との間の中心に配置されてピストンヘッド104の長手方向中心軸122と交差するポイントのところで、ピストンヘッド104に結合され得る。1つまたは複数の実施形態で、ガジオンピン組立体107の長手方向軸120がピストンヘッド104の長手方向軸122に対して垂直な方向に延在していてよく、ピストンヘッド104の長手方向軸122と交差していてよい。上側ロッド106がピストンヘッド104を基準として固定され得る。例えば、上側ロッド106が、使用中、ピストンヘッド104を基準として回転および/または平行移動することができない。上側ロッド106が図10Aおよび10Bに関連して以下でより詳細に説明される。
上側ロッド106が、ピストンヘッド104からピストンヘッド104の下方の(例えば、図1~2Bに描かれるピストンヘッド104の下方の)領域まで軸方向に(例えば、ピストンヘッド104の長手方向軸122に平行な方向に)延在していてよい。例えば、上側ロッド106の長手方向の長さが、ピストンヘッド104に対して上側ロッド106が結合されているところのポイントからピストンヘッド104の最も下側の表面までの距離より大きくてよい。さらに、上側ロッド106の長手方向軸がピストンヘッド104の長手方向軸122に平行であってもよい。上記を考慮すると、上側ロッド106がピストンヘッド104に結合されるとき、上側ロッド106の下側の長手方向端部がピストンヘッド104の下方で方向付けられ得る。
上で述べたように、上側ロッド106が、ピストンヘッド104の反対側の長手方向端部(すなわち、上側ロッド106の下側の長手方向端部)において下側ロッド108に結合され得る。いくつかの実施形態で、上側ロッド106が、コネクタピン組立体109を介して、下側ロッド108に結合され得る。1つまたは複数の実施形態で、コネクタピン組立体109が、当技術分野で知られている、任意のガジオンピンおよび/またはリストピンならびに付随の組立体を有することができる。図2Bを参照すると、いくつかの実施形態で、下側ロッド108がフォーク部分130を有することができ、上側ロッド106が、下側ロッド108のフォーク部分130内に嵌め込まれるようにサイズ決定および成形されるコネクタ部分132を有することができる。コネクタピン組立体109が、下側ロッド108のフォーク部分130および上側ロッド106のコネクタ部分132を通って延在していてよい。やはり図1~2Bをまとめて参照すると、いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109の長手方向軸124がガジオンピン組立体107の長手方向軸120に平行であってよく、ピストンヘッド104の長手方向軸122と交差していてよい。代替的実施形態で、コネクタピン組立体109の長手方向軸124がガジオンピン組立体107の長手方向軸120に対して垂直であってよい。
下側ロッド108が上側ロッド106を基準として回転可能であってよい。例えば、下側ロッド108が、コネクタピン組立体109および上側ロッド106を中心として枢動するように構成され得る。例えば、コネクタピン組立体109がベアリングを提供することができ、ピストン組立体100が複数のストローク(後で説明する)を反復して行うとき、このベアリングを中心として下側ロッド108が枢動することができる。いくつかの実施形態で、上側ロッド106の長手方向の長さ(つまり、中心から中心までの長さ)および下側ロッド108の長手方向の長さ(つまり、中心から中心までの長さ)の比が約0.25から約0.65の範囲内であってよい。例えば、上側ロッド106の長手方向の長さおよび下側ロッド108の長手方向の長さの比が約0.33から約0.57の範囲内であってよい。例えば、上側ロッド106の長手方向の長さおよび下側ロッド108の長手方向の長さの比が約0.457であってよい。
加えて、いくつかの実施形態では、ピストンヘッド104が下死点にある場合における、上側ロッド106の長手方向の長さ(つまり、中心から中心までの長さ)およびピストンヘッド104に対しての上側ロッド106の接続ポイント(つまり、ガジオンピン組立体107の長手方向中心軸)からクランクシャフト126の長手方向中心軸128までの距離の比が、約0.45から約0.85の範囲内であってよい。例えば、ピストンヘッド104が下死点にある場合における、上側ロッド106の長手方向の長さおよびピストンヘッド104に対しての上側ロッド106の接続ポイントからクランクシャフト126の長手方向中心軸128までの距離の比が、約0.60から約0.75の範囲内であってよい。例えば、ピストンヘッド104が下死点にある場合における上側ロッド106の長手方向の長さおよびピストンヘッド104に対しての上側ロッド106の接続ポイントからクランクシャフト126の長手方向中心軸128までの距離の比が、約0.68であってよい。
下側ロッド108が、上側ロッド106の反対側の下側ロッド108の長手方向端部のところでクランクシャフト126に結合され得る。クランクシャフト126が従来のクランクシャフトを含むことができる。例えば、クランクシャフト126がピストンヘッド104の往復動の運動を回転運動へと変換することができる。当技術分野で知られているように、クランクシャフトが、複数の「クランクスロー」または「クランクピン」、およびクランクシャフト126の長手方向中心軸128からオフセットされる軸を有する複数のベアリング表面(例えば、ロッドジャーナル、コネクティングロッドジャーナル、など)を有する。下側ロッド108がクランクシャフト126のそれぞれのベアリング表面に結合され得る。加えて、下側ロッド108が任意の従来のベアリングを介してクランクシャフト126に結合され得る。さらに、当業者には認識されるように、クランクシャフト126の回転軸128(すなわち、長手方向中心軸)がコネクタピン組立体109の長手方向軸124に平行であってよい。
ピストン組立体100の動作を説明するために、通常の時計文字盤の時間位置が、本明細書では、クランクシャフト126の回転軸128を中心とした下側ロッド108の下側の長手方向端部の位置として引用される(例えば、12時、3時、など)。例えば、上記の位置は、図1に描かれるように、下側ロッド108の下側の長手方向端部の中心ポイントおよびクランクシャフト126の回転軸128を基準としたその位置を意味することができ、ここでは、付随のエンジンおよび/またはシリンダの向きに関係なく、下側ロッド108に付随のピストンヘッド104が12時の位置の上死点および6時の位置の下死点のところにある。
後でさらに詳細に説明されるように、ピストン組立体100の上側ロッド106が、当技術分野で知られている従来のコネクタロッドと比較して、ピストンヘッド104に対して下側ロッド108を接続するためのより下側の接続ポイントを提供する。具体的には、上側ロッド106が、従来のコネクタロッドを枢動させるときの中心である一般的なポイントよりも、ピストンヘッド104を基準としてより下側にあるポイントを中心として下側ロッド108が枢動するのを可能にする。より下側にある接続ポイント(すなわち、より下側にある枢動ポイント)を有することにより、下側ロッド108が従来のコネクタロッドより短くてよく、下側ロッド108のレバー長さを短縮することができる。その結果、ピストンヘッド104を12時の位置から6時の位置まで移動させるのにおよび/または12時の位置からのピストンヘッド104の移動を開始するのにより小さい力を必要とすることができ;加えて、ピストンヘッド104を6時の位置から12時の位置まで移動させるのにおよび/または6時の位置からのピストンヘッド104の移動を開始するのにより小さい力を必要とすることができる。言い換えると、下側ロッド108の接続ポイントを基準としたクランクシャフト126の向きが、従来のピストン組立体と比較して、エンジン102のシリンダ112内でのピストンヘッド104の平行移動時にクランクシャフト126により良好なてこの作用(つまり、より大きい機械的利益)を提供することができる。
12時の位置から6時の位置までおよび6時の位置から12時の位置までピストン組立体100を移動させるのに必要となる力を低減することにより、本開示のピストン組立体100がピストン組立体100が12時の位置および6時の位置に留まる傾向を低減することができる。例えば、12時の位置から6時の位置までおよび6時の位置から12時の位置までピストン組立体100を移動させるのに必要となる力を低減することにより、ピストン組立体100を上死点の位置および下死点の位置に留まらせる傾向を低減することができる。いくつかの実施形態では、クランクシャフト126が、少なくとも12時の位置および6時の位置において抵抗を増大させるような従来のピストン組立体とは異なりクランクシャフト126の一回転を通して少なくとも実質的に一定の回転抵抗を受けることができる。具体的には、回転中、クランクシャフト126が、従来のピストン組立体を利用するクランクシャフトの受けるピークとは異なり、ピストン組立体100により、ピークの回転抵抗を受けない可能性がある。
いくつかの実施形態では、エンジン102およびピストン組立体100が4ストロークエンジンを含むことができる。例えば、使用中、ピストン組立体100が、クランクシャフト126を回転させながら4つの別個のストロークを完了することができる。言い換えると、エンジン102およびピストン組立体100が典型的な4ストロークサイクルを反復して行うことができる。
ピストン組立体100が吸気ストローク(例えば、インダクションストロークまたは吸入ストローク)で4ストロークサイクルを開始することができる。吸気ストロークは、当技術分野で知られているように、上死点に配置されるピストンヘッド104で開始され、下死点に配置されるピストンヘッド104で終了する。吸気ストローク中、吸気バルブ(例えば、バルブ114)が開き(当技術分野で知られているように、ブレーカカムのブレーカカムローブにより)、ピストンヘッド104がシリンダ112内で下方向に移動するとき、ピストンヘッド104が、ピストンヘッド104の下方向の運動を介してシリンダ112内に真空圧を発生させることにより、空気混合物をシリンダ112の中に引き入れる。加えて、燃料噴射装置118が空気の中に燃料を噴射して空気・燃料混合物を形成する。上で述べたように、本開示のピストン組立体100が、12時の位置から6時の位置までピストンヘッド104を移動させるのに必要となる力を低減することができ、その結果、吸気ストロークを実施するのに必要となるエネルギーの一部が節約され得る(例えば、他のピストン組立体の動力ストローク(つまり、燃焼ストローク)中にクランクシャフト126を回転させる他のピストン組立体からのエネルギー)。当業者には認識されるように、吸気ストロークを実施するのに必要となるエネルギー量を低減することにより、エンジン102の他の動作で利用可能となるエネルギーが増大することになる(例えば、エンジン102を用いて車両を動作させるとき)。したがって、本開示のピストン組立体100が、従来のピストン組立体と比較してより効率的なエンジンを提供することができる。
吸気ストロークの後、ピストン組立体100が圧縮ストロークを開始する。圧縮ストロークが下死点に配置されるピストンヘッド104で開始され、上死点に配置されるピストンヘッド104で終了する。圧縮ストローク中、ピストンヘッド104が動力ストローク(後で説明する)中の点火に備えて空気・燃料混合物を圧縮する。さらに、圧縮ストローク中、吸気バルブおよび排気バルブ(例えば、バルブ114)が閉じられる。上述したように、本開示のピストン組立体100が、6時の位置から12時の位置までピストンヘッド104を移動させるのに必要となる力を低減し、その結果、圧縮ストローク中に必要となるエネルギーの一部が節約され得る。当業者には認識されるように、圧縮ストロークを実施するのに必要となるエネルギー量を低減することにより、エンジン102の他の動作で利用可能となるエネルギーが増大することになる。
空気・燃料混合物を圧縮して上死点に到達すると、ピストン組立体100が動力ストローク(つまり、燃焼ストロークまたは点火ストローク)を開示することができる。ピストンヘッド104が上死点の近くにあるとき、空気・燃料混合物が、イニシエータ(例えば、スパークプラグ、グロープラグ、など)により、または高圧縮によって発生する熱により(例えば、ディーゼルエンジン)、点火される。空気・燃料混合物に点火することにより爆発が起こり、この爆発が強制的にピストンヘッド104を下死点に戻す。当技術分野で知られているように、動力ストロークが、クランクシャフト126を回転させるための、エンジン102からの機械的作用を作り出す。例えば、動力ストロークが、ピストン組立体およびクランクシャフトを巻き込む従来の方法を介して機械的作用を作り出すことができる。
上述したように、本開示のピストン組立体100が、6時の位置からまたは12時の位置からピストンヘッド104を移動させるのに必要となる力を低減する。その結果、本開示のピストン組立体が、従来のピストン組立体と比較して12時の位置のより近くでまたは12時の位置において空気・燃料混合物に点火するのを可能にする。例えば、従来のピストン組立体が、通常、10時の位置と12時の位置との間に点火位置を有し、それにより12時の位置を通って回転するのに必要な力を提供する。さらに、当業者には理解されるように、12時の位置のより近くでまたは12時の位置において(かつ、有意に早いタイミングでもない)空気・燃料混合物に点火することにより、より長いドエル時間を得ること(例えば、ブレーカカムの回転のより大きいドエル角を得ること(つまり、ブレーカを閉じてイニシエータを帯電させるときの、ブレーカカムの回転度として表されるより長い時間))が可能となる。ドエル時間を拡大することにより、本開示のピストン組立体100がブレーカカムのカムローブの唐突性(abruptness)を低減することができ、ピストン組立体100の吸気ストロークおよび排気ストローク中に吸気バルブおよび排気バルブ(例えば、バルブ114)をより長く開けるのを可能にすることができる。
さらに、12時の位置のより近くでまたは12時の位置において(かつ、有意に早いタイミングでもない)空気・燃料混合物に点火することにより、従来のエンジンと比較して、本開示のピストン組立体100を実装するエンジンによって呈されるエンジンノック(すなわち、ハンマーエフェクト)の量を低減することができる。エンジンノックを低減することにより、ピストン組立体100を実装するエンジンの全体の効率を向上させることができ、シリンダサイズおよびピストンの数を維持しながら全体のパワーを向上させることができる。加えて、いくつかの実施形態で、本開示のピストン組立体100が、動力ストローク中に3時の位置から6時の位置までにおいてより効率的に熱を消散させることができる。例えば、いくつかの実施形態で、従来のピストン組立体と比較すると、クランクシャフトが、従来のピストン組立体と比較してより迅速に午後3時の位置(および/または、午後6時の位置)を通過するようにピストン組立体100によって回転させられ得る。したがって、空気・燃料混合物を燃焼させることにより発生する熱がシリンダおよびエンジンブロックによって吸収されるときの時間が短縮される。その結果、排気ストローク(後で説明する)中により多くの熱が排気バルブ114および排気ポート116を通して放出される。いくつかの実施形態では、より効率的に熱を消散させることにより、窒素酸化物の排出を低減することができる。
下死点に到達すると、ピストン組立体100が排気ストロークを開始する。排気ストローク中、ピストン組立体100のピストンヘッド104が、再び、下死点から上死点に戻り、ここでは排気バルブ(例えば、バルブ114)が開いている。下死点から上死点まで移動するピストンヘッド104のアクションが、排気バルブ114を通過させる形で排気ポート116を通して使用済みの空気・燃料混合物を放出する。さらに、上死点に到達すると、ピストン組立体100が上述の4つのストロークを繰り返すことができる。
上記を考慮すると、本開示のピストン組立体100がクランクシャフト126の受ける回転抵抗を低減することを理由として、エンジン102のピストン組立体100の動力ストロークからのエネルギーが12時の位置および6時の位置を通るときにより多く維持され得るようになり(例えば、より多くのエネルギーを有するようになる)、それにより、次のストロークを実施するのに必要となるエネルギーを低減する。したがって、本開示のピストン組立体100が、従来のピストン組立体と比較してより効率的なエンジンを提供することができる。
図3が、本開示の1つまたは複数の実施形態による、エンジン102のシリンダ112内に配置されるピストン組立体100の別の概略側面図である。ピストン組立体100の構成要素をより良好に示すために、クランクシャフト126が図3から取り除かれている。下側ロッド108がコネクタピン組立体109を通して上側ロッド106に結合され得る。コネクタピン組立体109が、コネクタピン組立体109の長手方向軸124を中心として上側ロッド106を基準として下側ロッド108を枢動させるのを可能にするように構成され得る。上側ロッド106がガジオンピン組立体107を通してピストンヘッド104に結合され得る。上側ロッド106が、下側ロッド108に入力されるクランクシャフト126の運動をピストンヘッド104に伝達するように構成され得、その結果、クランクシャフト126が回転することによりピストンヘッド104の長手方向軸122に沿ってピストンヘッド104が線形運動する。ピストンヘッド104の方向が逆になる前の段階において、ピストン組立体100が上死点の位置および/または下死点の位置にあるとき(例えば、12時の位置および6時の位置)、上側ロッド106および下側ロッド108が図3に示されるようにピストンヘッド104の長手方向軸122に実質的に位置合わせされ得る。
図4が、本開示の1つまたは複数の実施形態による上側ロッド106の斜視図である。上側ロッド106が、上側ロッド106の端部内に形成される上側アパーチャ402および下側アパーチャ404を有することができる。上側アパーチャ402が、ガジオンピン組立体107を受けるようにサイズ決定および成形され得る。いくつかの実施形態では、ガジオンピン組立体107が、締まり嵌め(例えば、機械的締まり嵌め、圧入、など)を介して上側ロッド106に結合され得る。例えば、上側アパーチャ402が、ガジオンピン組立体107と実質的に同等であるかまたはそれよりわずかに小さい直径を有する実質的に円形であってよい。いくつかの実施形態で、上側アパーチャ402がガジオンピン組立体107よりわずかに大きい直径を有することができ、上側ロッド106を基準としてガジオンピン組立体107を回転させるのを可能にするようにおよび/またはガジオンピン組立体107に潤滑性を提供するように構成され得る。例えば、上側アパーチャ402が、ガジオンピン組立体107の対応する直径より大きい、約5.1μm(0.0002インチ)から約76.2μm(0.0030インチ)の間の直径を有することができ、これが、ガジオンピン組立体107の直径より大きい、約12.7μm(0.0005インチ)から約63.5μm(0.0025インチ)の間、または約20.3μm(0.0008インチ)から約55.9μm(0.0022インチ)の間などである。
下側アパーチャ404がコネクタピン組立体109を受けるように構成され得る。いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109が締まり嵌めを介して上側ロッド106に結合され得る。例えば、下側アパーチャ404が、コネクタピン組立体109と実質的に同等であるかまたはそれよりわずかに小さい直径を有する実質的に円形であってよい。いくつかの実施形態で、下側アパーチャ404がコネクタピン組立体109よりわずかに大きくてよく、上側ロッド106を基準としてコネクタピン組立体109を回転させるのを可能にするようにおよび/またはコネクタピン組立体109に潤滑性を提供するように構成され得る。例えば、下側アパーチャ404が、コネクタピン組立体109の対応する直径より大きい、約5.1μm(0.0002インチ)から約76.2μm(0.0030インチ)の間の直径を有することができ、これが、コネクタピン組立体109の直径より大きい、約12.7μm(0.0005インチ)から約63.5μm(0.0025インチ)の間、または約20.3μm(0.0008インチ)から約55.9μm(0.0022インチ)の間などである。
いくつかの実施形態では、上側ロッド106が、上側アパーチャ402と下側アパーチャ404との間で上側ロッド106内に1つまたは複数の凹部408を画定するリッジ406を有することができる。リッジ406が、上側ロッド106を通してピストンヘッド104に伝達されたりピストンヘッド104から伝達されたりする荷重下で上側ロッド106が変形するのを実質的に防止するように構成され得る。例えば、リッジ406が、上側ロッド106の構造的完全性を向上させるようにサイズ決定および成形され得る。リッジ406によって画定される1つまたは複数の凹部408がより少ない材料を使用して上側ロッド106を形成するのを可能にすることができ、それにより上側ロッド106の質量を低減することができ、それによりピストン組立体100の質量および関連のエンジン102の回転質量を低減することができる。
図5が図4の上側ロッド106の側面図である。ガジオンピン組立体107が上側アパーチャ402内で受けられ得る。いくつかの実施形態では、ガジオンピン組立体がピンロック134を用いて上側ロッド106に固着され得る。いくつかの実施形態では、ピンロック134が、ガジオンピン組立体107の両端部においてピストンヘッド104(図3)内に配置され得、それによりピンロック134の間にガジオンピン組立体107を挟む。ピンロック134は、スナップリング(例えば、CIRCLIPS(登録商標)、Cクリップ、Eクリップ、など)、ワイヤクリップ、スパイラルロック(例えば、spirolock、など)、ピンボタン、止めねじ、シンチボルト、ロールピン、など、を含むことができる。
コネクタピン組立体109が下側アパーチャ404内で受けられ得る。いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109がピンロック134を用いて上側ロッド106に固着され得る。いくつかの実施形態では、ピンロック134が、コネクタピン組立体109の両端部において下側ロッド108(図3)内に配置され得、それによりピンロック134の間にコネクタピン組立体109を挟む。いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109が、下側ロッド108と上側ロッド106との間の連結部の外側表面を越えて延在していてよく、ピンロック134が、コネクタピン組立体の両端部においてコネクタピン組立体109上に位置していてよく、それによりピンロック134の間に上側ロッド106および下側ロッド106を挟む。ピンロック134は、スナップリング(例えば、CIRCLIPS(登録商標)、Cクリップ、Eクリップ、など)、ワイヤクリップ、スパイラル(spiral)、ピンボタン、止めねじ、シンチボルト、ロールピン、など、を含むことができる。
図6が、本開示の1つまたは複数の実施形態によるガジオンピン組立体107のガジオンピンの側面図である。図4~6をまとめて参照すると、ガジオンピン組立体107が上側ロッド106の上側アパーチャ402を通ってピストンヘッド104の中まで延在するように構成され得る。ガジオンピン組立体107が上側ロッド106をピストンヘッド104に固着することができる。いくつかの実施形態で、ガジオンピン組立体107がセミフローティング構成で構成され得、ここでは、ガジオンピン組立体107がガジオンピン組立体107を基準としてピストンヘッド104を回転させるのを可能にし、上側ロッド106に回転可能に固着される。例えば、ガジオンピン組立体107が上側ロッド106の上側アパーチャ402内で締まり嵌めを形成することができる。いくつかの実施形態で、ガジオンピン組立体107がフルフローティング構成で構成され得、ここでは、ガジオンピン組立体107がガジオンピン組立体107を基準として上側ロッド106およびピストンヘッド104を回転させるのを可能にするように構成される。ガジオンピン組立体107が、上側ロッド106の反対側でピストンヘッド104の中まで延在するのに十分な長さを有することができる。
図7Aがコネクタピン組立体109のコネクタピンの側面図であり、図7Bが本開示の1つまたは複数の実施形態によるコネクタピン組立体109の端面図である。図4~7Bをまとめて参照すると、コネクタピン組立体109が上側ロッド106の下側アパーチャ404を通って下側ロッド108の中まで延在するように構成され得る。コネクタピン組立体109が上側ロッド106を下側ロッド108に固着することができ、それにより上側ロッド106と下側ロッド108との間に連結部(例えば、枢動点)を形成する。いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109がセミフローティング構成で構成され得る。例えば、コネクタピン組立体109が、圧入部などの接続部を通して上側ロッド106または下側ロッド108に固定され得、他方で反対側の下側ロッド108または上側ロッド106との隙間嵌め部分を形成することができる。隙間嵌めは、コネクタピン組立体109を基準として付随の上側ロッド106または下側ロッド108を回転させるのを可能にすることができる。いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109がコネクタピン組立体109と上側ロッド106および下側ロッド108との間の隙間嵌めを用いてフルフローティング構成で構成され得、その結果、上側ロッド106および下側ロッド108がコネクタピン組立体109を基準として回転することができる。
図8が、コネクタピン組立体109を介して上側ロッド106に結合された下側ロッド108の斜視図である。上側ロッド106のコネクタ部分132が下側ロッド108のフォーク部分130内に配置され得る。コネクタピン組立体109が下側ロッド108のフォーク部分130および上側ロッド106のコネクタ部分132を通って延在することができる。いくつかの実施形態で、コネクタピン組立体109が1つまたは複数のピンロック134を用いて固着され得る。例えば、ピンロック134が、コネクタピン組立体109の両端部において下側ロッド108のフォーク部分130の中に挿入され得、それによりピンロック134の間にコネクタ部分132を挟む。コネクタピン組立体109が、上側ロッド106と下側ロッド108との間の連結部のところにおいてコネクタピン組立体109の長手方向軸124を中心として上側ロッド106を基準として下側ロッド108が枢動するのを可能にするように構成され得る。
図9が、ピストン組立体100の下側ロッド108の側面図である。1つまたは複数の実施形態で、下側ロッド108が、下側ロッド108の第1の長手方向端部の近くに形成される上側アパーチャ902と、下側ロッド108の第2の長手方向端部の近くに形成される下側アパーチャ904とを有することができる。下側ロッド108の上側アパーチャ902が、そこを通って延在するコネクタピン組立体109を有するようにサイズ決定および成形され得る。下側ロッド108の下側アパーチャ904が、そこを通って延在するクランクシャフト126のベアリング部分を有するようにサイズ決定および成形され得る。
図10Aが、本開示の1つまたは複数の実施形態により、結合される上側ロッド106を有するピストンヘッド104の底面斜視図である。図10Bが、図10Aのピストンヘッド104の底面図である。図10Aおよび10Bをまとめて参照すると、ピストンヘッド104の構造をより良好に示すために上側ロッド106が図10Bから取り除かれている。図10Aおよび10Bに示されるように、いくつかの実施形態で、ピストンヘッド104が、ピストンヘッド104を基準として上側ロッド106の一部分を固着して固定するための1つまたは複数のガセット1002、1004を有することができる。例えば、1つまたは複数のガセットが下方向に延在することができ(図10Aに描かれるように下方向に)、ピストンヘッド104内に上側ロッド受け用アパーチャ1006を画定することができる。上側ロッド受け用アパーチャ1006が、上側ロッド106を受けるように、およびピストンヘッド104を基準として固定した状態で上側ロッド106の一部分を実質的に保持するように、サイズ決定および成形され得、その結果、ピストンのストローク中、上側ロッド106がピストンヘッド104を基準として実質的に移動しない。例えば、1つまたは複数のガセット1002、1004、および上側ロッド受け用アパーチャ1006が、機械的締まり嵌めを介してピストンヘッド104を基準として固定した状態で上側ロッド106のこの一部分を保持することができる。いくつかの実施形態で、1つまたは複数のガセット1002、1004がピストンヘッド104と一体であってよい(例えば、一体のボディを形成することができる)。追加の実施形態で、1つまたは複数のガセット1002、1004がピストンヘッド104とは別個の部材を有することができ、ピストンヘッド104に取り付けられ得る(例えば、溶接される)。
図11~13が、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ピストンヘッド104およびクランクシャフト126の追加の斜視図を示す。図11~13をまとめて参照すると、下側ロッド108がクランクシャフト126の外側ジャーナル1304に結合され得る。クランクシャフト126がクランクシャフト126の長手方向軸を中心として回転することができる。クランクシャフト126の外側ジャーナル1304がクランクシャフト126の長手方向軸の周りを移動することができる。下側ロッド108が、クランクシャフト126の長手方向軸を中心としてクランクシャフト126の外側ジャーナル1304と共に移動することができる。
上側ロッド106と下側ロッド108との間のコネクタピン組立体106が、類似のストロークのエンジンを基準として下側ロッド108とクランクシャフト126との間の角度を変化させることができ、コネクティングロッドがそれぞれの同じ位置でピストンヘッド104およびクランクシャフト126の間を直接に接続する。例えば、ピストンヘッド104が上死点または下死点に到達した後で、下側ロッド108とクランクシャフト126との間の角度がより迅速に変化することができる。下側ロッド108とクランクシャフト126との間の角度が迅速に変化することで、下側ロッド108がストローク中のより早いタイミングでより有利な角度を得ることが可能となり得る(例えば、より大きいてこの作用を実現する角度)。従来のピストン組立体と比較した、下側ロッド108とクランクシャフト126との間の有利な角度とは、下側ロッド108を通して伝達される力をクランクシャフトの外側ジャーナル1304の円運動の実質的に接線上に置くような角度であってよい。下側ロッド108とクランクシャフト126との間の角度が有利な角度に接近すると、下側ロッド108に伝達される力を無駄にする程度を低減することができる。さらに、力を無駄にする程度を低減することにより、より効率的に力が伝達されることになる。
いくつかの実施形態で、下側ロッド108とクランクシャフト126との間のより迅速に変化する角度が、エンジン100の寸法を縮小させて、ロッド組立体を接続するのに必要となるクリアランスを小さくするのを可能にする。いくつかの実施形態で、下側ロッド108とクランクシャフト126との間のより迅速に変換する角度が、コネクティングロッド組立体の移動に対応するためにモータの内部に追加のクリアランスを必要とすることに優先して、ピストンヘッド104により広い移動範囲(例えば、より長いストローク)を与えるようにクランクシャフト126を構成するのを可能にすることができる。具体的には、3時の位置および9時の位置において(例えば、ストロークの中間位置)、従来のコネクティングロッドが外側ジャーナル1304からピストンヘッド104まで実質的に直線の対角線上を延在している可能性があり、それにより本開示の実施形態によるコネクティングロッド組立体より多くのクリアランスをコネクティングロッドと内部エンジン構造との間に必要とする。
図13が代替的実施形態を示しており、ここでは、下側ロッド108がクランクシャフト126の中央ジャーナル1302に結合され得る。例えば、エンジンが1つまたは複数のコントロールシリンダを有することができ、ここでは、ピストンヘッド104およびコネクティングロッド組立体が静止状態で維持される。例えば、可変圧縮エンジンがコントロールシリンダを有することができ、アクティブシリンダ内でピストン組立体の移動量(例えば、ストローク)を変化させるときの共通の基準を提供するために、コントロールシリンダに1つまたは複数のピストン組立体が結合される。
図14Aが上側ロッド106の斜視図を示す。図14Bが上側ロッド106の側面図を示す。図14Cが上側ロッドの断面図を示す。図14Dが上側ロッドの断面図を示す。図14A~14Dを参照すると、上側ロッド106が、上側アパーチャ402および下側アパーチャ404を接続するステム1402を有することができる。いくつかの実施形態で、ステム1402が、上側ロッド106の端部のところの上側ロッド106の寸法と実質的に同じである少なくとも1つの寸法を有することができる。例えば、ステム1402が、上側ロッド106の端部の直径と実質的に同じである幅を有することができる。いくつかの実施形態で、ステム1402が、ステム1402の長さ方向に沿って変化する別の寸法を有することができる。例えば、ステム1402の表面がステム1402の中央部分で窪んでいてよい。この凹部がより少ない材料でステム1402を構成するのを可能にすることができ、それにより上側ロッド106の質量を低減することができる。ステム1402の寸法は、上側ロッド106の低ストレス領域の材料の量を低減しながら、より高いストレス量が存在する可能性があるステム1402の領域により多くの材料を存在させるように、構成され得る。
上側ロッド106の端部が、上側アパーチャ402および下側アパーチャ404を囲んで画定する材料を有することができる。上側アパーチャ402を囲む材料が、この材料の外側縁部に沿う外側面取り部1406、および上側アパーチャ402を画定する内側縁部に沿う内側面取り部1410を有することができる。下側アパーチャ404を囲む材料が、この材料の外側縁部に沿う外側面取り部1404、および下側アパーチャ404を画定する内側縁部に沿う内側面取り部1408を有することができる。面取り部1404、1406、1408、および1410が材料内の応力集中部を低減することができ、および/または、上側ロッド106と、ガジオンピン組立体107、コネクティングピン組立体109、ピストンヘッド104、および下側ロッド108などの、他の構成要素との間の摩擦を低減することができる。
いくつかの実施形態で、上側アパーチャ402および下側アパーチャ404が互いにオフセットされていてよい。例えば、上側アパーチャ402および下側アパーチャ404が、ガジオンピン組立体107およびコネクティングピン組立体109の軸に実質的に平行な方向においてオフセットされていてよい。別の実施例で、上側アパーチャ402および下側アパーチャ404が、ガジオンピン組立体107およびコネクティングピン組立体109の軸に対して実質的に横方向において互いからオフセットされていてよい。オフセットの方向および/または大きさは、rotational balancing、エンジン高調波、および/またはピストンにかかる側面荷重、のうちの1つまたは複数を低減するように構成され得る。
図15Aが、下側ロッド108の斜視図を示す。図15Bが、下側ロッド108の正面図を示す。図15Cが、下側ロッド108の側面図を示す。図15Dが、下側ロッド108の底面図を示す。図15A~15Dを参照すると、いくつかの実施形態で、下側ロッド108が少なくとも2つの部品で形成され得る。下側ロッド108がロッド部分1510およびベアリングキャップ1512を有することができる。ベアリングキャップ1512およびロッド部分1510が下側アパーチャ904を画定することができる。ベアリングキャップ1512が、ロッド部分1510によって画定される下側アパーチャ904の一部分の中にクランクシャフト126のジャーナルを挿入するのを可能にすることを目的として、取り外されるように構成され得る。ベアリングキャップ1512が、ロッド部分1510の下側アパーチャ904の中にクランクシャフト126のジャーナルを挿入した後でロッド部分1510に結合され得、それによりクランクシャフト126のジャーナルを下側ロッド108の下側アパーチャ904内に閉じ込める。ベアリングキャップ1512が、スタッド、ナット、ボルト、ねじ、などの、金属製品の接続部1514を通してロッド部分1510に結合され得る。
下側ロッド108がフォーク部分130を有することができる。フォーク部分130が、上側アパーチャ902を画定する少なくとも2つの環状セクション1502と、少なくとも2つの環状セクション1502を分離して少なくとも2つの環状セクションの間に開口部を画定する基部セクション1508とを有することができ、この開口部が、上側ロッド106の接続部分132を受けるように構成される。基部セクション1508が上側ロッド106の端部表面に対して相補的な形状を有する湾曲表面を有することができ、その結果、下側ロッド108が上側ロッド106に結合されているときに自由に枢動することができる。いくつかの実施形態で、基部セクション1508および/または少なくとも2つの環状セクション1502が、上側ロッド106を基準として下側ロッド108の回転を制限するように構成される制限要素を有することができる。例えば、制限要素が、下側ロッド108および上側ロッド106を、ロック角度またはピストンスカートをシリンダ壁に接触させることになるようなピストンにかかる過度の側面荷重を発生させることになるような角度などの臨界角度に到達させるのを実質的に防止するように構成される、停止部、歯車、噛み合う1組の歯、などを有することができる。
少なくとも2つの環状セクション1502が面取り縁部1518、1520、および1522を有することができる。例えば、少なくとも2つの環状セクションが、上側アパーチャ902の内側表面1516と付随の環状セクション1502の内側表面1524との間に面取り縁部1518を有することができる。少なくとも2つの環状セクション1502が、付随の環状セクション1502の径方向表面1504と正面方向(face)表面1505との間に面取り縁部1520をさらに有することができる。少なくとも2つの環状セクション1502が、上側アパーチャ902の内側表面1516と付随の環状セクション1502の正面方向表面1505との間に面取り縁部1522をさらに有することができる。
下側ロッド108が、フォーク部分130を下側ロッド108のロッド部分1510に結合する接続構造1506、1526を有することができる。側面側接続構造1506が、下側ロッド108のロッド部分1510および少なくとも2つの環状セクション1502の両方の実質的に接線上に配置される曲線的な表面を形成することができる。側面側接続構造1506が少なくとも2つの環状セクション1502を互いに動作可能に結合することができ、少なくとも2つの環状セクション1502を下側ロッド108のロッド部分1510に動作可能に結合することができる。正面方向接続構造1526が少なくとも2つの環状セクション1502を下側ロッド108のロッド部分1510のそれぞれの面に結合することができる。例えば、正面方向接続構造1526が、下側ロッド108のロッド部分1510の面とそれぞれの環状セクション1502の径方向表面1504との間を延在することができる。いくつかの実施形態で、正面方向接続構造1526が、下側ロッド108のロッド部分1510の面およびそれぞれの環状セクション1502の径方向表面1504の両方の実質的に接線上に配置され得る曲線的な表面を有することができる。
図16Aが、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストンヘッド104の斜視図を示す。図16Bが、ピストンヘッド104の底面図を示す。図16Cが、ピストンヘッド104の断面図を示す。図16Dが、ピストンヘッド104の断面図を示す。図16A~16Bを参照すると、ピストンヘッド104の上側ロッド受け用アパーチャ1006が、ガセット1002、1004およびピン支持構造1606によって画定され得る。いくつかの実施形態で、上側ロッド受け用アパーチャ1006が、ピストンロッド104を基準とした上側ロッド106の回転を制限するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態で、上側ロッド受け用アパーチャ1006が、ピストンヘッド104を基準とした上側ロッド106の可能な回転量を制限するように構成され得、これが、約-15°から約15°の間、約-10°から約10°の間、または約-5°から約5°の間、などである。他の実施形態で、上側ロッド受け用アパーチャ1006が、ピストンヘッド104を基準とした上側ロッド106の回転を実質的に防止するように構成され得る。
ピストンヘッド104が、1つまたは複数の環状溝1602(例えば、リング溝)を有することができる。環状溝1602が、ピストンリング(例えば、圧縮リング、密閉リング、オイルリング、など)を受けるように構成され得る。ピストンリングが、ピストンヘッド104とエンジン100内のそれぞれのシリンダ壁との間にシールを形成するように、およびエンジン100のシリンダ壁に接触するピストン組立体102の表面積を縮小するように、構成され得る。ピストンヘッド104がスカート1612をさらに有することができる。スカート1612が、ピストンヘッド104の頂部分と実質的に同じ直径のところで、環状溝1602の下方のピストンヘッド104の頂部分から延在していてよい。スカート1612がピン支持構造1606から約90°のところに半径方向に配置され得、および/または半径方向においてガセット1002、1004に実質的に位置合わせされ得る。スカート1612が、コネクティングロッド組立体を通してピストンヘッド104に側面荷重の力を伝達する場合にエンジン100内のそれぞれのシリンダを基準としたピストンヘッド104の向きを実質的に維持するように構成され得る。例えば、スカート1612が、シリンダを基準としてガジオンピン組立体107を中心としてピストンヘッド104が回転し始める場合にシリンダ壁のみに接触するように、および回転を実質的に防止するように、構成され得る。スカート1612およびガセット1002、1004が、ピストンヘッド104内に1つまたは複数のキャビティ1608を画定することができる。1つまたは複数のキャビティ1608がピストンヘッド104の材料の質量を低減することができ、および/またはピストンヘッド104により熱を消散させるのを可能にすることができる。
ピン支持構造1606が、ガジオンピン組立体107を受けるように構成されるピン受け用アパーチャ1604(例えば、ピンボス)を有することができる。ピン受け用アパーチャ1604が、ピン受け用アパーチャ1604内でガジオンピン組立体107を固着するためにピンロック134を受けるように構成される1つまたは複数の環状溝を有することができる。
図17Aが、本開示の1つまたは複数の追加の実施形態によるピストンヘッド1704の斜視図を示す。図17Bが、図17Aのピストンヘッド1704の底面図を示す。図17Cが、図17Aのピストンヘッド1704の側断面図を示す。図17Dが、図17Aのピストンヘッド1704の別の側断面図を示す。図17A~17Dを参照すると、ピストンヘッド1704がピストン組立体のうちの任意のピストン組立体(例えば、ピストン組立体100)内で、および図1~16Dに関連して上で説明したピストン組立体の任意の要素内で、利用され得る。
図17A~17Dに示されるように、いくつかの実施形態で、ピストンヘッド1704が、ピストンヘッド1704を基準として上側ロッド(例えば、上側ロッド106)の一部分を固着して固定するための1つまたは複数のガセット1702、1705を有することができる。例えば、1つまたは複数のガセットが下方向に延在することができ(図17A~17Dに描かれるように下方向に)、ピストンヘッド1704内に上側ロッド受け用アパーチャ1706を少なくとも部分的に画定することができる。上側ロッド受け用アパーチャ1706が、上側ロッドを受けるように、およびピストンヘッド1704を基準として固定した状態で上側ロッドの一部分を実質的に保持するように、サイズ決定および成形され得、その結果、ピストンのストローク(例えば、上述したピストンのストローク)中、上側ロッドがピストンヘッド1704を基準として実質的に移動しない。例えば、1つまたは複数のガセット1702、1705、および上側ロッド受け用アパーチャ1706が、機械的締まり嵌めを介してピストンヘッド1704を基準として固定した状態で上側ロッドのこの一部分を保持することができる。いくつかの実施形態で、ガセット1702、1705が、上側ロッド受け用アパーチャ1706を少なくとも部分的に画定するためにガセット1702、1705から延在する突出部1708(例えば、リッジ)を有することができる。いくつかの実施形態で、1つまたは複数のガセット1702、1705がピストンヘッド1704と一体であってよい(例えば、一体のボディを形成することができる)。追加の実施形態で、1つまたは複数のガセット1702、1705がピストンヘッド1704とは別個の部材を有することができ、ピストンヘッド1704に取り付けられ得る(例えば、溶接される)。ピストンヘッド1704が、上述のガジオンピン組立体のうちの任意のガジオンピン組立体(例えば、ガジオンピン組立体107)と共に使用可能となり得る。
いくつかの実施形態で、ピストンスカート1710が、ピストンヘッド1704の側部に沿って、1つまたは複数の凹部1712によって画定され得る。ピン受け用アパーチャ1714が凹部1712内に画定され得る。ピン受け用アパーチャ1714が、ピストンヘッド1704の両側において凹部1712の間をガセット1702、1705を通って延在する。
図18Aが、本開示の1つまたは複数の追加の実施形態による分解された構成の下側ロッド1808の側面図である。図18Bが、組み立てられた構成の図18Aの下側ロッド1808の側面図である。図19A~19Cが、本開示の1つまたは複数の実施形態による、下側ロッド1808の上側部分1902の種々の図を示す。図20A~20Dが、本開示の1つまたは複数の実施形態による、下側ロッド1808の上側部分1902の種々の追加の図を示す。図21A~21Fが、本開示の1つまたは複数の実施形態による下側ロッド1808の下側部分2102の種々の図を示す。
図18A~21Fをまとめて参照すると、下側ロッド1808が、ピストン組立体のうちの任意のピストン組立体(例えば、ピストン組立体100)内で、および図1~17Dに関連して上で説明したピストン組立体の任意の要素内で、利用され得る。さらに、図18A~21Fをまとめて参照すると、下側ロッド1808の上側部分1902および下側ロッド1808の下側部分2102が、固定部および/または位置合わせスリーブ1809、1811を介して、一体に接続され得る。図23Aおよび23Bに関連させて以下で、位置合わせスリーブ1809、1811をより詳細に示す。図23Aおよび23B示されるように、位置合わせスリーブ1809、1811が、位置合わせスリーブ1809、1811の各長手方向端部の上に形成される面取り縁部2302を有することができる。下側ロッド1808の上側部分1902および下側部分2102が下側アパーチャ1804を画定することができる。下側アパーチャ1804が、下側ロッド1808を上述のクランクシャフト126上のジャーナルに結合するように構成され得る。下側ロッド1808の上側部分1902が、図22Aおよび22Eに関連させて以下で説明するように、下側ロッド1808を上側ロッド2206に結合するように構成される上側アパーチャ1802を有することができる。
いくつかの実施形態で、下側ロッド1808が、Iビームの接続ロッド、Aビームの接続ロッド、Hビームの接続ロッドなどの、ウェブ1906を通して接続される1つまたは複数のフランジ1904を有することができる。
図22A~22Eが、本開示の1つまたは複数の実施形態による上側ロッド2206の種々の図を示す。上述の上側ロッド106と同様に、上側ロッド2206が、上側ロッド2206の第1の長手方向端部のところで、ガジオンピン組立体(例えば、ガジオンピン組立体107)を介してピストンヘッド(例えば、ピストンヘッド1704)に結合され得、上側ロッド2206の第2の反対側の長手方向端部のところで、下側ロッド(例えば、下側ロッド1808)に結合され得る。いくつかの実施形態で、上側ロッド2206が、ピストンヘッド1704の質量中心の近くでまたはその質量中心のところでピストンヘッド1704に結合され得る。1つまたは複数の実施形態で、上側ロッド2206が、ピストンヘッド1704の上側表面と下側表面との間の中心に配置されてピストンヘッド1704の長手方向中心軸と交差するポイントのところで、ピストンヘッド1704に結合され得る。いくつかの実施形態で、上側ロッド2206がピストンヘッド1704を基準として固定され得る。例えば、上側ロッド2206が、使用中、ピストンヘッド1704を基準として回転および/または平行移動することができない。いくつかの実施形態で、上側ロッド2206が、ピストンヘッド1704内に画定される上側ロッド受け用アパーチャ1706内で上側ロッド2206を実質的に回転可能に固定するように構成されるインデキシング構造部2202を有することができる。例えば、インデキシング構造部2202が、実質的に直線の側部2204を有するフランジを有することができる。実質的に直線の側部2204がピストンヘッド1704内のガセット1702、1705および/または突出部1708にインターフェース接続されるように構成され得、それによりピストンヘッド1704を基準として上側ロッド2206を回転させるのを制限するおよび/または実質的に防止する。
上側ロッド2206が、ピストンヘッド1704からピストンヘッド1704の下方の領域まで軸方向に(例えば、ピストンヘッド1704の長手方向軸に平行な方向に)延在していてよい。例えば、上側ロッド2206の長手方向の長さが、ピストンヘッド1704に対して上側ロッド2206が結合されているところのポイントから、ピストンヘッド1704の最も下側の表面までの、距離より大きくてよい。さらに、上側ロッド2206の長手方向軸がピストンヘッド1704の長手方向軸に平行であってもよい。上記を考慮すると、上側ロッド2206がピストンヘッド1704に結合されるとき、上側ロッド2206の下側の長手方向端部がピストンヘッド1704の下方で方向付けられ得る。図22A~22Eに描かれるように、上側ロッド2206が、下側ロッド1808に接続されるためのフォーク部分2213を有することができる。フォーク部分2213を以下でより詳細に説明する。例えば、いくつかの実施形態で、上側ロッド2206がフォーク部分を有さなくてもよく、逆に、下側ロッド1808が上側ロッド2206に接続されるためのフォーク部分を有することができる。
上側ロッド2206が、ガジオンピン組立体107を受けるように構成される上側アパーチャ2212と、コネクタピン組立体109を受けるように構成される下側アパーチャ2214を有することができる。ガジオンピン組立体107が、ピストンヘッド1704内のピン受け用アパーチャ1714を通して上側アパーチャ2212の中に挿入され得る。下側アパーチャ2214が上側ロッド2206のフォーク部分2213を通って延在していてよい。コネクタピン組立体109が上側ロッド2206の下側アパーチャ2214および下側ロッド1808の上側アパーチャ1802を通して挿入された状態のときに下側ロッド1808を上側ロッド2206に接続するためのナックルジョイントが形成され得、ここでは、下側ロッド1808の上側アパーチャ1808が上側ロッド2206のフォーク部分2213内に配置される。
図24が、本開示の1つまたは複数の実施形態によるピストン組立体2400を示す。ピストン組立体2400の構成要素が、ピストン組立体のうちの任意のピストン組立体(例えば、ピストン組立体100)内で、および図1~23Bに関連して上で説明したピストン組立体の任意の要素内で、利用され得る。ピストンヘッド2404が上側ロッド2406を通して下側ロッド2408に結合され得る。いくつかの実施形態で、上側ロッド2406が、上側ロッド2406から、ピストンスカート、内部ガセットなどの、ピストンヘッド2404の側部構造まで延在していてよい1つまたは複数のフランジ2410を有することができる。いくつかの実施形態で、支持フランジ2410が上側ロッド2406からピストンヘッド2404の側部構造まで実質的に直線上に延在していてよい。いくつかの実施形態では、支持フランジ2410が湾曲プロフィールを有することができる。支持フランジ2410が、ピストンヘッド2404を基準として上側ロッド2406が回転するのを実質的に防止することができる。
図1~24をまとめて参照すると、いくつかの実施形態がフォーク部分を有する下側ロッドを有する。加えて、フォーク部分が上側ロッドまたは下側ロッド上に形成され得る。さらに、上側ロッドが、本明細書で説明される手法のうちの任意の手法および/または任意の従来の手法、あるいは組み合わせの手法を介して、ガジオンピン(例えば、リストピン)に取り付けられ得る。加えて、下側ロッドが、本明細書で説明される任意の手法、従来の手法、および/または組み合わせの手法を介して、上側ロッドに結合され得る。
いくつかの実施形態で、上側ロッドが、ボールソケット構成でガジオンピン(例えば、上側ロッドと下側ロッドとの間のリストピン)に結合され得る。例えば、上側ロッドが下側ロッドを基準として浮動することができる。上記の構成はピストン組立体の動作中の上側ロッドの摩耗を低減することができる。
いくつかの実施形態で、上側ロッドが任意の手法を介してピストンヘッドを基準として固定され得る(例えば、ロックされる)。例えば、上側ロッドが、任意の種類の機械的締まり嵌めを介して、上側ロッドとピストンとの間でピストンヘッドを基準として固定され得る(例えば、溶接、取付具、固定具、接着剤、ろう付け)。いくつかの実施形態で、上側ロッドおよびピストンヘッドが単一の一体ボディを形成することができる。1つまたは複数の実施形態で、上側ロッドがガジオンピンを介してピストンヘッドを基準として固定され得る。例えば、ガジオンピン(例えば、リストピン)が非円形状の断面を有することができる。例えば、ガジオンピンが、正方形形状または長方形形状の断面、楕円形状の断面、三角形形状の断面、不規則な形状の断面、または上記形状の断面の任意の組み合わせを有することができる。別の実施形態で、上側ロッドが、上側ロッド、下側ロッド、および/またはピストンヘッドのうちのいずれかに形成される、停止部、制限装置、ドエル、形成アングル部分、または中心にある形成構造(centric formation)(例えば、上側ロッド受け用アパーチャ1006、1706、歯車、カム、スライダ溝など)を介して、ピストンヘッドを基準として固定され得る(例えば、ロックされる)。
いくつかの実施形態で、上側ロッドがピストンヘッドを基準として固定されなくてよい。例えば、1つまたは複数の実施形態で、上側ロッドがピストンヘッドを基準として枢動することができる。いくつかの実施形態で、ピストンヘッドを基準として上側ロッドが回転することができる量が、上側ロッドを固定することができる上述の手法のうちの任意の手法を介して制限され得る。例えば、上側ロッドがピストンヘッドを基準とした運動を制限され得る。追加の実施形態で、上側ロッドがピストンヘッドを基準として自由に回転することがきる。
1つまたは複数の実施形態で、ピストン組立体の任意の要素(例えば、ピストンヘッド、上側ロッド、下側ロッド、ガジオンピン組立体、およびコネクタピン組立体)が、鋼鉄、合金、および/または複合材料を含むことができる。しかし、ピストン組立体は、任意の特定の種類の材料または材料の組み合わせのみに限定されない。
本明細書で説明されるピストン組立体が、従来のピストン組立体に対しての追加の利益を提供することができる。例えば、従来のピストン組立体と比較すると、本開示のピストン組立体(例えば、ピストン組立体100)がより大きいトルク(lbf・ft)(例えば、てこの作用)を提供することができ、それによりクランクシャフトに対してより大きい慣性力(lb)を提供することができる。例えば、本開示のピストン組立体(例えば、ピストン組立体100)が、従来のピストン組立体と比較して、約12%大きい慣性力(lb)をクランクシャフトに提供することができる。
加えて、本開示のピストン組立体(例えば、ピストン組立体100)が、従来のピストン組立体と比較して、ピストンのストローク中、上死点(TDC:top dead center)から、より高速にピストンヘッド104を平行移動させることができ、および/または下側コネクティングロッドとクランクシャフトとの間の角度を変化させることができる。その結果、本開示のピストン組立体が、従来のピストン組立体と比較して、非常に高いシリンダ圧力でピストン組立体がクランクを回転させるときの角度を改善することができる。したがって、本開示のピストン組立体の得られる動力ストロークがより多くの利用可能なエネルギーを提供することができる。
さらに、本開示のピストン組立体が、従来のピストン組立体と比較して、ピストンのストロークの一部においてより高速にピストンを平行移動させる。その結果、本開示のピストン組立体が、従来のピストン組立体と比較して、TDCのより近くで点火を引き起こすのを可能にすることができる。TDCのより近くで点火を引き起こすのを可能にすることにより、より長い燃焼時間が得られる。より長い燃焼時間を提供することにより、燃料と空気との混合物が動力ストローク中により完全に燃焼することができ、その結果、部分的に燃焼する燃料から生じる未燃焼の燃料、ならびに/あるいは、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、および窒素酸化物(NOx)などの有害な排出ガスが低減される。これにより、より清潔な(例えば、より良質な)排気物を得ることができる。
本開示のピストン組立体はまた、従来のピストン組立体と比較して、ピストンチャンバ内で12時と3時との間(0°と90°との間)でピストンヘッドをより高速に移動させる。ピストンヘッドの速度が高いことにより、ピストンが上死点のところにまたは上死点の近くにあるときに費やされる時間(例えば、ドエル時間)を短縮することができる。ピストンが上死点のところにまたは上死点の近くにあって移動しないときに起こる燃焼が、実質的に、仕事ではなく廃熱に変換される。その結果、本開示のピストン組立体が、上死点からより高速に移動することにより燃焼によって発生する廃熱の量を効果的に低減することにより、より効果的な点火を実現する。また、ドエル時間を短縮することおよび廃熱を低減することにより、エンジンの異常爆発の傾向(例えば、高圧縮および/または低オクタン価の燃料によりしばしば生じる制御されない点火)を低減することができる。したがって、本開示のピストン組立体がより高い圧縮比でエンジンを動作させるのを可能にすることができ、それによりエンジン効率および/または出力発生を向上させることができる。また、本開示のピストン組立体が低オクタン価の燃料を用いてエンジンを動作させるのを可能にすることができ、それによりより高性能のおよび/またはより効率的なエンジンをより安価な燃料で動作させるのを可能にする。さらに、本開示のピストン組立体が、従来のピストン組立体と比較すると、ピストンチャンバ内でさらに12時から3時までピストンヘッドを落下させる。上記の挙動の両方により、本開示のピストン組立体が、従来のピストン組立体と比較して、容積効率を向上させ、掃気を改善し、シリンダ内の負圧を増大させ、ピストンチャンバ(例えば、シリンダ)内への空気取り入れ(例えば、取り入れる空気量(air volume intake))を増大させる。上記の挙動は、従来のピストン組立体と比較して、ピストン組立体によって発生するエネルギーを増大させる。
加えて、本開示のピストン組立体は、従来のピストン組立体と比較して、排気ストローク中に6時の位置から9時の位置までピストンヘッドをより低速で移動させる。排気ストローク中にピストンヘッドを6時の位置から9時の位置までより低速で移動させることにより、従来のピストン組立体と比較して、動作中、熱の発生を低減することができ、エンジン全体の温度を低減することができる。
さらに、本開示のピストン組立体は、従来のピストン組立体と比較して、排気ストローク中に9時の位置から12時の位置までピストンヘッドをより高速に移動させる。排気ストローク中に9時の位置から12時の位置までピストンヘッドをより高速に移動させることにより、従来のピストン組立体と比較して、ピストンチャンバ内により負圧を発生させることができ、それにより掃気を改善し、より多くの排気および/または未燃焼の燃料を放出する。より多くの排気および/または未燃焼の燃料を放出することにより、従来のピストン組立体と比較して、次にピストンチャンバ(例えば、シリンダ)内に引き入れる外気を増大させるのを可能にする。
また、本開示のピストン組立体は、従来のピストン組立体と比較して、より低速のバルブリフトでより多くの空気流れを提供することができ、それによりカムローブの唐突性プロフィール(abrupt profile)を小さくするのを実現し/可能にし、疲労を低減し、故障を低減する。
本開示のピストン組立体はさらに、従来のピストン組立体と比較して、逆回転を低減してより長時間にわたって吸気バルブを開けるのを可能にすることができる。加えて、本開示のピストン組立体は、ドエル時間を短縮する(例えば、方向が逆になる前の、ピストンが上死点に留まる(例えば、位置する)時間)。さらに、本開示のピストン組立体は、従来のピストン組立体と比較して、バルブ重なり中に掃気を改善することができる。
加えて、本開示のピストン組立体は、各ストロークの中間位置において(例えば、3時の位置および9時の位置)、エンジンの他の要素に対してのクリアランスを増大させることができる。その結果、クランクシャフトにより長いストロークを与えてエンジン排気量を拡大するなどして、エンジンのストロークを拡大することにより(例えば、エンジンのストロークを長くすることにより)、ロッドからシリンダ壁までのクリアランスが改善される。
さらに、本開示のピストン組立体は、2つのロッド(例えば、上側ロッドおよび下側ロッド)および2つのセットのリストピンを利用することにより、個別の構成要素に対しての衝撃力を50%低減することができる。例えば、各リストピン組立体が、リストピンと付随のコネクティングロッド、ピストン、クランクシャフトなどとの間に小さいクリアランスを有する。この小さいクリアランスが、エンジン動作中、オイルまたは別の潤滑流体で充填され得る。衝撃力がこれらのクリアランスエリアおよび付随の潤滑流体を通して伝達され得、その結果、衝撃力によって生じる初期のショック、ジャーク、衝撃などが、これらの接続部内の潤滑流体およびクリアランスによって吸収および/または消散され得る。例えば、本開示のピストン組立体はショックアブソーバとして動作し、TDCにおける角度変化が高速である(それにより、ハンマーエフェクトを低減する)場合において利用される場合、クランクシャフト、ベアリング、ロッド(例えば、上側ロッドおよび下側ロッド)、およびピストンヘッドに伝達される応力を低減する。
さらに、本開示のピストン組立体は、ピストンチャンバ(例えば、シリンダ)の内壁に対してのピストンヘッドのピストンスカートの振動摩擦(rocking friction)を低減することができる。さらに、本開示のピストン組立体が、ターボチャージャおよびスーパーチャージャを用いてより効率に機能することができる。例えば、上死点のところでのまたは上死点の近くでのピストンヘッドの速度が高いことにより、吸気ストロークの早期においてシリンダ内により大きいスペースを提供することができ、それにより吸気ストローク中にターボチャージャまたはスーパーチャージャによりより多くの空気を流入させるのを可能にする。また、ターボチャージャおよびスーパーチャージャの用途での一般的な問題には、熱の量が増大すること、ならびにターボチャージャおよびスーパーチャージャの適用をより低い圧縮比でおよび/またはよりオクタン価の高い燃料で作用させるのをしばしば必要とするような異常爆発が起こること、が含まれる。熱の消散を改善することおよび本開示のピストン組立体のドエル時間を短縮することにより、ターボチャージャおよびスーパーチャージャの適用の効率を向上させることができる。
本開示は以下の実施形態をさらに含む:
実施形態1:ピストン組立体であって、このピストン組立体が:エンジンのシリンダ内で往復動するためのピストンヘッドと;一方の長手方向端部のところでピストンヘッドに結合されてピストンヘッドを基準として固定される上側ロッドと;上側ロッドの反対側の長手方向端部に回転可能に結合される下側ロッドであって、下側ロッドが、上側ロッドのこの反対側の長手方向端部を中心として枢動するように構成される、下側ロッドと、を備え、下側ロッドが、上側ロッドの反対側の下側ロッドの長手方向端部のところでクランクシャフトに結合されるように構成される。
実施形態2:実施形態1のピストン組立体であって、ピストンヘッドが:ピストンヘッドの上側部分から軸方向に延在する第1のガセットと;ピストンヘッドの上側部分から軸方向に延在する第2のガセットとを備え、第1のガセットおよび第2のガセットが上側ロッド受け用アパーチャを画定する。
実施形態3:実施形態1または2のピストン組立体であって、上側ロッドがピストンヘッドの上側ロッド受け用アパーチャ内に配置される。
実施形態4:実施形態1から3までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、ピストンヘッドの上側ロッド受け用アパーチャがピストンヘッドを基準として上側ロッドを固定するようにサイズ決定および成形される。
実施形態5:実施形態1から4までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、上側ロッドをピストンヘッドに結合するガジオンピン組立体をさらに備える。
実施形態6:実施形態1から5までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、ガジオンピン組立体が、2つ以上のサークリップ、ニードルスリーブベアリング、およびガジオンピンを備える。
実施形態7:実施形態1から6までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、上側ロッドを下側ロッドに結合するコネクタピン組立体をさらに備える。
実施形態8:実施形態1から7までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、下側ロッドがフォーク部分を備え、上側ロッドがコネクタ部分を備え、コネクタピン組立体が下側ロッドのフォーク部分および上側ロッドのコネクタ部分を通って延在する。
実施形態9:エンジンであって、このエンジンが:1つまたは複数のシリンダと;クランクシャフトと;1つまたは複数のピストン組立体と、を備え、各ピストン組立体がそれぞれのシリンダ内に配置され、各ピストン組立体が:それぞれのシリンダ内で往復動するようにサイズ決定および成形されるピストンヘッドと;一方の長手方向端部のところでピストンヘッドに結合されてピストンヘッドを基準として固定される上側ロッドと;上側ロッドの反対側の長手方向端部に回転可能に結合される下側ロッドであって、下側ロッドが上側ロッドの反対側の長手方向端部を中心として枢動するように構成され、下側ロッドが上側ロッドの反対側の下側ロッドの長手方向端部のところでクランクシャフトに回転可能に結合される、下側ロッドと、を備える。
実施形態10:実施形態9のピストン組立体であって、ピストンヘッドが:ピストンヘッドの上側部分から軸方向に延在する第1のガセットと;ピストンヘッドの上側部分から軸方向に延在する第2のガセットとを備え、第1のガセットおよび第2のガセットが上側ロッド受け用アパーチャを画定する。
実施形態11:実施形態9または10のピストン組立体であって、上側ロッドがピストンヘッドの上側ロッド受け用アパーチャ内に配置される。
実施形態12:実施形態9から11までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、ピストンヘッドの上側ロッド受け用アパーチャがピストンヘッドを基準として上側ロッドを固定するようにサイズ決定および成形される。
実施形態13:実施形態9から12までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、上側ロッドをピストンヘッドに結合するガジオンピン組立体をさらに備える。
実施形態14:実施形態9から13までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、ガジオンピン組立体が、2つ以上のサークリップ、ニードルスリーブベアリング、およびガジオンピンを備える。
実施形態15:実施形態9から14までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、上側ロッドを下側ロッドに結合するコネクタピン組立体をさらに備える。
実施形態16:実施形態9から15までのいずれか1つの実施形態のピストン組立体であって、下側ロッドがフォーク部分を備え、上側ロッドがコネクタ部分を備え、コネクタピン組立体が下側ロッドのフォーク部分および上側ロッドのコネクタ部分を通って延在する。
実施形態17:ピストン組立体を形成する方法であって、この方法が:上側ロッドの第1の長手方向端部のところで上側ロッドをピストンヘッドに結合することと;ピストンヘッドを基準として上側ロッドの位置を固定することと;下側ロッドを上側ロッドの第2の長手方向端部に回転可能に結合することと;下側ロッドをエンジンのクランクシャフトに回転可能に結合することと、を含む。
実施形態18:実施形態17の方法であって、ピストンヘッドを基準として上側ロッドの位置を固定することが、ピストンヘッドの1つまたは複数のガセットによって画定される上側ロッド受け用アパーチャを用いて上側ロッドを配置することを含む。
実施形態19:実施形態17または18の方法であって、上側ロッドをピストンヘッドに結合することが、ガジオンピン組立体を用いて上側ロッドをピストンヘッドに結合することを含む。
実施形態20:実施形態17から19までのいずれか1つの実施形態の方法であって、下側ロッドを上側ロッドに回転可能に結合することが、コネクタピン組立体を用いて下側ロッドを上側ロッドに結合することを含む。
上で説明されて添付図面の図に示される本開示の実施形態は本開示の範囲を限定するものではなく、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれらの法的均等物の範囲によって定義される。任意の等価の実施形態が本開示の範囲内にある。実際には、本明細書で示されて説明される実施形態に加えて、説明される要素の代替の有用な組み合わせなどの、本開示の種々の修正形態が、本記述から当業者には明らかとなろう。このような修正形態および実施形態も添付の特許請求の範囲および均等物の範囲内にある。

Claims (12)

  1. エンジンであって、前記エンジンが:
    1つまたは複数のシリンダと;
    クランクシャフトと;
    1つまたは複数のピストン組立体であって、各ピストン組立体がそれぞれのシリンダ内に配置され、各ピストン組立体が:
    前記エンジンの前記それぞれのシリンダ内で往復動するようにサイズ決定および成形されるピストンヘッドと;
    一方の長手方向端部のところで前記ピストンヘッドの中央部分に回転可能に結合される上側ロッドであって、前記上側ロッドから前記ピストンヘッドの内側部分まで延在する1以上の支持体によって前記ピストンヘッドの内側部分にスライド可能に結合されて機械的締まり嵌めにより前記ピストンヘッドと前記上側ロッドの互いに対する回転を制限する上側ロッドと;
    前記上側ロッドの反対側の長手方向端部に回転可能に結合される下側ロッドであって、前記下側ロッドが前記上側ロッドの前記反対側の長手方向端部を中心として枢動するように構成され、前記下側ロッドが前記上側ロッドの反対側の前記下側ロッドの長手方向端部のところで前記クランクシャフトに回転可能に結合される、下側ロッドと、
    を備える、1つまたは複数のピストン組立体と
    を備える、
    エンジン。
  2. 前記ピストンヘッドが:
    前記ピストンヘッドの上側部分から軸方向に延在する第1のガセットと;
    前記ピストンヘッドの前記上側部分から軸方向に延在する第2のガセットであって、前記第1のガセットおよび前記第2のガセットが上側ロッド受け用アパーチャを画定する、第2のガセットと
    を備える
    請求項に記載のエンジン。
  3. 前記上側ロッドが前記ピストンヘッドの前記上側ロッド受け用アパーチャ内に配置される、請求項に記載のエンジン。
  4. 前記ピストンヘッドの前記上側ロッド受け用アパーチャが前記ピストンヘッドを基準として前記上側ロッドを固定するようにサイズ決定および成形される、請求項に記載のエンジン。
  5. 前記上側ロッドを前記ピストンヘッドに結合するガジオンピン組立体をさらに備える、請求項に記載のエンジン。
  6. 前記ガジオンピン組立体が、2つ以上のピンロック、およびガジオンピンを備える、請求項に記載のエンジン。
  7. 前記上側ロッドを前記下側ロッドに結合するコネクタピン組立体をさらに備える、請求項に記載のエンジン。
  8. 前記下側ロッドがフォーク部分を備え、前記上側ロッドがコネクタ部分を備え、前記コネクタピン組立体が前記下側ロッドの前記フォーク部分および前記上側ロッドの前記コネクタ部分を通って延在する、請求項に記載のエンジン。
  9. ピストン組立体を形成する方法であって、前記方法が:
    上側ロッドの第1の長手方向端部のところで前記上側ロッドをピストンヘッドの中央部分に回転可能に結合するステップと;
    前記上側ロッドを、前記上側ロッドから前記ピストンヘッドの内壁まで延在する1以上の支持体によって前記ピストンヘッドの前記内壁にスライド可能に接触させることにより、前記ピストンヘッドの内側部分に結合させ、機械的締まり嵌めにより前記ピストンヘッドと前記上側ロッドの互いに対する回転を制限するステップと;
    下側ロッドを前記上側ロッドの第2の長手方向端部に回転可能に結合するステップと;
    前記下側ロッドをエンジンのクランクシャフトに回転可能に結合するステップと
    を含む
    方法。
  10. 前記ピストンヘッドの1つまたは複数のガセットによって画定される上側ロッド受け用アパーチャ内に前記上側ロッドを配置するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
  11. 上側ロッドをピストンヘッドに結合するステップが、ガジオンピン組立体を用いて前記上側ロッドを前記ピストンヘッドに結合するステップを含む、請求項に記載の方法。
  12. 下側ロッドを前記上側ロッドに回転可能に結合するステップが、コネクタピン組立体を用いて前記下側ロッドを前記上側ロッドに結合するステップを含む、請求項に記載の方法。
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